WO2010074235A1 - ユーザ装置及び移動通信方法 - Google Patents

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Abstract

本発明に係るユーザ装置100は、下りリンクにおいて、周波数帯域を指定する制御信号を受信し、上りリンクの所定チャネルにおける最大送信電力を制御するように構成されている最大送信電力制御部1083を具備し、最大送信電力制御部1083は、制御信号によって指定されている周波数帯域に応じて、所定チャネルにおける最大送信電力を、移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断するように構成されている。

Description

ユーザ装置及び移動通信方法
 本発明は、移動通信の技術分野に関連し、特に、次世代移動通信技術を用いる移動通信システムにおけるユーザ装置及び移動通信方法に関する。
 広帯域符号分割多重接続(W-CDMA)方式や、高速下りリンクパケットアクセス(HSDPA)方式や、高速上りリンクパケットアクセス(HSUPA)方式等の後継となる通信方式、すなわち、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)(E-UTRA)方式に関する仕様化作業が、標準化団体である3GPPにおいて行われている。
 LTE方式での無線アクセス方式として、下りリンクについては、直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)方式が採用されており、上りリンクについては、シングルキャリア周波数分割多重接続(SC-FDMA:Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が採用されている(例えば、非特許文献1参照)。
 OFDMA方式は、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリア上にデータを載せて伝送を行うマルチキャリア伝送方式である。OFDMA方式によれば、サブキャリアを周波数軸上に直交させながら密に並べることによって、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を上げることが期待できる。
 SC-FDMA方式は、周波数帯域を端末毎に分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域を用いて伝送するシングルキャリア伝送方式である。SC-FDMA方式によれば、ユーザ装置間の干渉を簡易且つ効果的に低減することができることに加えて、送信電力の変動を小さくできるので、SC-FDMA方式は、ユーザ装置の低消費電力化及びカバレッジの拡大等の観点から好ましい。
 LTE方式の移動通信システムでは、下りリンク及び上りリンクの両方において、ユーザ装置に、1つ乃至2つ以上のリソースブロックが割り当てられて通信が行われる。ここで、リソースブロックは、移動通信システム内の1つ乃至2つ以上のユーザ装置によって共有される。
 基地局装置は、サブフレーム(Sub-frame)(LTE方式では、1ms)毎に、1つ乃至2つ以上のユーザ装置の中で、どのユーザ装置に対してリソースブロックを割り当てるかについて決定するように構成されている(かかるプロセスは「スケジューリング」と呼ばれる)。
 下りリンクにおいては、基地局装置が、スケジューリングで選択されたユーザ装置に対して、1つ乃至2つ以上のリソースブロックを用いて、共有チャネル信号を送信するように構成されている。
 上りリンクにおいては、スケジューリングで選択されたユーザ装置が、基地局装置に対して、1つ乃至2つ以上のリソースブロックを用いて、共有チャネル信号を送信するように構成されている。
 そして、上述したような共有チャネルを用いた移動通信システムにおいては、サブフレーム(LTE方式では、1ms)毎に、どのユーザ装置に対して、上述の共有チャネルを割り当てるかについてシグナリングする必要がある。
 かかるシグナリングに用いられる制御チャネルは、LTE方式では、「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Donwlink Control Channel)」或いは「下りL1/L2制御チャネル(DL-L1/L2 Control Channel)」と呼ばれる。
 かかる物理下りリンク制御チャネルの情報には、例えば、「下りスケジューリング情報(Downlink Scheduling Information)」や「上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)」等がマッピングされる。
 なお、上述の下りスケジューリング情報や上りスケジューリンググラントは、「下り制御情報(DCI: Downlink Control Information)」とも呼ばれる。例えば、「DCI format 0」が、上りスケジューリンググラントに相当し、「DCI format 1」、「DCI format 1A」及び「DCI format 2」等が、下りスケジューリング情報に相当する(例えば、非特許文献1及び2参照)。
 上述の下りスケジューリング情報や上りリンクスケジューリンググラントが、どのユーザ装置に対して、上述の共有チャネルを割り当てるかについてシグナリングするための情報に相当する。
 上述の下りスケジューリング情報には、例えば、下りリンクの共有チャネルに関する「下りリンクのリソースブロック(Resource Block)の割り当て情報」や「UEのID(C-RNTI)」や「ストリームの数」や「プリコーディングベクトル(Precoding Vector)に関する情報」や「データサイズ」や「変調方式」や「HARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報」等が含まれる。
 また、上述の上りリンクスケジューリンググラントには、例えば、上りリンクの共有チャネルに関する「上りリンクのリソースの割り当て情報」や「UEのID(C-RNTI)」や「データサイズ」や「変調方式」や「上りリンクの送信電力制御コマンド」や「復調処理用参照信号(Demodulation Reference Signal)の情報」等が含まれる。
 ところで、電波を用いた移動通信システムである携帯電話や電波天文や衛星通信や航空・海上レーダーや地球資源探査や無線LANでは、一般的に、互いの干渉を防ぐために、利用する周波数帯域が分離されている。
 また、例えば、携帯電話システムに対して割り当てられた周波数帯域を、更に複数の移動通信システムが利用し、各移動通信システムで利用される周波数帯域は分離されている。
 例えば、図15に、日本における周波数帯域1884.5MHzから1980MHzにおける利用状況を示す。
 図15に示すように、周波数帯域1920MHzから1980MHzは、LTE方式の上りリンクに対して割り当てられる予定である。また、周波数帯域1920MHzよりも小さい周波数帯域において、具体的には、周波数帯域1884.5MHzから1919.6MHzにおいて、PHSシステムが運用されている。
 なお、上述した周波数帯域1920MHzから1980MHzは、3GPPにおいて「E-UTRA Band 1」として定義されている(後述の図5参照)。
 すなわち、電波を用いた移動通信システムは、利用する周波数帯域を分離することにより、システム間の干渉を防いでいる。
 しかしながら、電波を放射する送信機は、自システムが利用する周波数帯域の外側の周波数帯域に対して、不要波(以下、隣接チャネル干渉と呼ぶ)を放射してしまうため、各移動通信システム間で利用する周波数帯域が分離されていたとしても、隣接する複数の移動通信システムは、互いに干渉を与え合うことになる。よって、上述の不要波の電力レベルが大きい場合には、隣接する移動通信システムに対して、多大な悪影響を与えることになる。
 このような隣接チャネル干渉による隣接する移動通信システムへの悪影響を防ぐために、各移動通信システムにおいて、上述の隣接チャネル干渉やスプリアス放射に関する特性が規定されている。
 例えば、上述したLTE方式の移動通信システムにおいては、ユーザ装置の隣接チャネル干渉(ACLR:Adjacent Channel Leakage power Ratio)やスプリアス放射等に関する規定が、「3GPP TS36.101 6.6 Output RF spectrum emissions(非特許文献3)」に存在する。
 ところで、上述した移動通信システムが利用する周波数帯域外への不要波を抑圧するために、ユーザ装置は、線形性の高い電力増幅器(電力アンプ)を搭載する必要がある。
 よって、ユーザ装置のコストやサイズを考慮した場合、上述した不要波を低減すること、或いは、上述したACLRの規定やスプリアス放射の規定を満たすことが困難な場合がある。
 この場合、例えば、上述した非特許文献3においては、ユーザ装置のコストやサイズを抑えるために、ある条件の下で、「最大送信電力を低減してもよいという動作」が規定されている。
 例えば、非特許文献3において、QPSKや16QAM等の変調方式とリソースブロック数により決定される送信周波数帯域幅とに基づく「MPR(Maximum Power Reduction)」が定義されている(「Table 6.2.3-1」参照)。かかるMPRが、上述した「最大送信電力を低減してもよいという動作」に相当する。
 さらに、例えば、非特許文献3の「Table 6.2.4-1」に、ある特定の運用シナリオに基づいた「追加的なMPR(A-MPR)」が定義されている。
 例えば、図15に示すような日本における1884.5MHzから1980MHzにおける周波数帯域においては、「Network Signalling value:NS_05」に対応するA-MPRにより、ユーザ装置のコストやサイズを抑えつつ、PHS帯域へのスプリアス放射の電力を規定値以下に抑えることを実現している。
 なお、上述した「Network Signalling value」は、報知情報やハンドオーバコマンドにより、基地局装置からユーザ装置に通知される。かかる「Network Signalling value」は、非特許文献4において、「additionalSpectrumEmission」という情報要素として定義されている。
3GPP TS36.211(V.8.4.0)、「E-UTRA Physical Channels and Modulation」、2008年9月 3GPP TS36.212(V.8.4.0)、「E-UTRA Multiplexing and channel coding」、2008年9月 3GPP TS36.101(V.8.3.0)、「E-UTRA User Equipment(UE) radio transmission and reception」、2008年9月 3GPP TS36.331(V.8.3.0)、「E-UTRA RRC; Protocol specification」、2008年9月
 しかしながら、上述した背景技術には、以下の問題がある。
 例えば、図15に示すような日本における1884.5MHzから1980MHzにおける周波数帯域の状況は、日本以外の地域、例えば、北米や欧州における状況とは異なるため、上述した「Network Signalling value」に対応するA-MPRにより、各地域の状況に応じた適切な運用が可能であった。
 例えば、日本においては、「Network Signalling value:NS_05」を通知することにより、PHS帯域へのスプリアス放射の電力を規定値以下に抑え、一方、PHS帯域の存在しない日本以外の地域においては、「Network Signalling value:NS_01」を通知することにより、不必要に最大送信電力を低減することを回避するといった運用を行うことが可能であった。
 すなわち、上述した「E-UTRA Band 1(1920~1980MHz)」のような世界の複数の地域で使用される周波数帯域においては、「Network Signalling value」に対応するA-MPRにより、各地域に応じた適切な運用が可能であった。
 一方、LTE方式で定義されている周波数帯域には、ある特定の地域に関してのみ定義されている周波数帯域が存在する。例えば、非特許文献3に定義されている「E-UTRA Band 6(上りリンク:830~840MHz、下りリンク:875~885MHz)」は、日本でのみ運用される。
 この場合、「Network Signalling value」を用いない場合でも、ユーザ装置は、かかる特定の地域において、かかる周波数帯域を用いて通信を行うことができ、結果として、適切にA-MPRを適用することが可能である。
 言い換えれば、上述したある特定の地域に関して定義されている周波数帯域においては、上述した「Network Signalling value」は、冗長な情報要素になるという問題が存在する。
 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、移動通信システムにおいて用いられている周波数帯域を指定する制御信号に基づいて、隣接するシステム周波数帯域への干渉量の低減を柔軟に行うことができるユーザ装置及び移動通信方法を提供することを目的とする。
 本発明の第1の特徴は、移動通信システム内で基地局装置と無線通信するユーザ装置であって、下りリンクにおいて、周波数帯域を指定する制御信号を受信するように構成されている受信部と、上りリンクの所定チャネルにおける最大送信電力を制御するように構成されている最大送信電力制御部とを具備し、前記最大送信電力制御部は、前記制御信号によって指定されている前記周波数帯域に応じて、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断するように構成されていることを要旨とする。
 本発明の第2の特徴は、移動通信システム内で基地局装置とユーザ装置との間で無線通信する移動通信方法であって、前記ユーザ装置が、下りリンクにおいて、周波数帯域を指定する制御信号を受信する工程Aと、前記ユーザ装置が、上りリンクの所定チャネルにおける最大送信電力を制御する工程Bとを有し、前記工程Bにおいて、前記ユーザ装置は、前記制御信号によって指定されている前記周波数帯域に応じて、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断することを要旨とする。
 以上説明したように、本発明によれば、移動通信システムにおいて用いられている周波数帯域を指定する制御信号に基づいて、隣接するシステム周波数帯域への干渉量の低減を柔軟に行うことができるユーザ装置及び移動通信方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る基地局装置の機能ブロック図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る移動局のベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで使用される周波数帯域の一例を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで使用されるA-MPR用テーブルの一例を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで使用されるA-MPR用テーブルの一例を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで使用されるA-MPR用テーブルの一例を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで使用されるMPR用テーブルの一例を示す図である。 図10は、本発明の第1の実施形態に係る移動局がPUSCHにおける送信電力を決定する際に用いる式の一例を示す図である。 図11は、本発明の第1の実施形態に係る移動局がPUCCHにおける送信電力を決定する際に用いる式の一例を示す図である。 図12は、本発明の第1の実施形態に係る移動局がSRS用チャネルにおける送信電力を決定する際に用いる式の一例を示す図である。 図13は、本発明の第1の実施形態に係る移動局がPRACHにおける送信電力を決定する際に用いる式の一例を示す図である。 図14は、本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を示すフローチャートである。 図15は、日本における周波数帯域の使用状況について説明するための図である。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
 以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しつつ説明する。本実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
 図1を参照しながら、本実施形態に係るユーザ装置及び基地局装置を有する移動通信システムについて説明する。
 移動通信システム1000は、例えば、「Evolved UTRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution、或いは、Super 3G)」方式が適用されるシステムである。
 移動通信システム1000は、基地局装置(eNB:eNode B)200と、基地局装置200と通信する複数のユーザ装置(UE:User Equipment)100(100、100、100、・・・100、nは、n>0の整数)とを備える。
 基地局装置200は、上位局、例えば、アクセスゲートウェイ装置300と接続され、アクセスゲートウェイ装置300は、コアネットワーク400と接続される。ユーザ装置100は、セル50において基地局装置200と「Evolved UTRA and UTRAN」方式により通信を行っている。なお、アクセスゲートウェイ装置300は、MME/SGW(Mobility Management Entity/Serving Gateway)と呼ばれてもよい。
 各ユーザ装置(100、100、100、・・・100)は、同一の構成、機能、状態を有するので、以下では、特段の断りがない限り、ユーザ装置100として説明を進める。説明の便宜上、基地局装置と無線通信するものを、ユーザ装置とするが、本発明に係るユーザ装置は、移動端末も固定端末も含むものとする。
 移動通信システム1000では、無線アクセス方式として、下りリンクについては「OFDMA(直交周波数分割多元接続)方式」が適用され、上りリンクについては「SC-FDMA(シングルキャリア-周波数分割多元接続)方式」が適用される。
 上述したように、OFDMA方式は、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。また、SC-FDMA方式は、周波数帯域を端末毎に分割し、複数のユーザ装置が互いに異なる周波数帯域を用いることで、ユーザ装置間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
 ここで、「Evolved UTRA and UTRAN」方式で用いられる通信チャネルについて説明する。
 下りリンクについては、各ユーザ装置100で共有される「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」及び「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」が用いられる。
 物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)により、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。また、PDCCHにより、PDSCHを用いて通信を行うユーザ装置のIDやユーザデータのトランスポートフォーマットの情報(すなわち、下りスケジューリング情報)や、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を用いて通信を行うユーザのIDやユーザデータのトランスポートフォーマットの情報(すなわち、上りスケジューリンググラント)等が通知される。
 PDCCHは、「下りL1/L2制御チャネル(Downlink L1/L2 Control Channel)」と呼ばれてもよい。また、「下りスケジューリング情報」や「上りスケジューリンググラント」は、まとめて、「下りリンク制御情報(DCI)」と呼ばれてもよい。
 また、下りリンクにおいては、論理チャネルとして「BCCH:Broadcast Control Channel」が送信される。
 BCCHの一部は、トランスポートチャネルである「BCH:Broadcast Channel」」にマッピングされ、BCHにマッピングされた情報は、物理チャネルである「P-BCH:Physical Broadcast Channel」により、該当するセル内のユーザ装置100に送信される。
 また、BCCHの一部は、トランスポートチャネルである「DL-SCH:Downlink Shared Channel」にマッピングされ、DL-SCHにマッピングされた情報は、物理チャネルである「PDSCH」により、該当するセル内のユーザ装置100に送信される。
 BCCH/DL-SCH/PDSCHにより送信される報知チャネルは、ダイナミック報知チャネル(D-BCH)と呼ばれてもよい。
 なお、BCCHにより送信される情報要素として、周波数帯域を指定する制御信号が通知される。例えば、BCCH信号の1つである「SIB:System Information Block Type 1」の一部の情報要素として、かかる周波数帯域を指定する制御信号、すなわち、「周波数帯域インディケータ(frequencyBandIndicator)」が通知されてもよい。かかる「frequencyBandIndicator」は、「freqBandIndicator」と呼ばれてもよい。
 なお、「frequencyBandIndicator」は、具体的には、図5に示すテーブルの最も左に列にあるインデックス「E-UTRA Band」であってもよい。ここで、図5に示すテーブルは、上述の非特許文献3に定義されている。
 なお、上述の周波数帯域インディケータは、RRCメッセージにより、基地局装置200からユーザ装置100に通知されてもよい。ここで、RRCメッセージとは、例えば、Handoverを指示するRRCメッセージである「Handover Command」であってもよい。なお、前記RRCメッセージは、論理チャネルとしては、DCCH(Dedicated Control Channel)である。
 或いは、上述の周波数帯域インディケータは、通信開始時のRRCメッセージにより、基地局装置200からユーザ装置100に通知されてもよい。
 ユーザ装置100は、BCCHに含まれる周波数帯域を指定する制御信号、すなわち、「frequencyBandIndicator」を受信することにより、該当するセルにおいて、どの周波数帯域が使用されているかを知ることが可能となる。
 なお、周波数帯域を指定する制御信号は、上述したSIB1以外のシステムインフォーメーションブロックの情報要素の一部として、ユーザ装置100に通知されてもよい。
 上りリンクについては、各ユーザ装置100で共有して使用されるPUSCH及びPDCCHが用いられる。かかるPUSCHにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。
 また、PUCCHにより、PDSCHのスケジューリング処理や適応変復調及び符号化処理(AMCS: Adaptive Modulation and Coding Scheme)に用いるための下りリンクの品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、及び、PDSCHの送達確認情報(Acknowledgement Information)が伝送される。
 かかる送達確認情報の内容は、送信信号が適切に受信されたことを示す肯定応答(ACK:Acknowledgement)又は送信信号が適切に受信されなかったことを示す否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)の何れかで表現される。
 なお、上述したCQIや送達確認情報の送信タイミングが、PUSCHの送信タイミングと同じである場合には、かかるCQIや送達確認情報を、PUSCHに多重して送信してもよい。
 以下、図2を参照しながら、本実施形態に係る基地局装置200について説明する。
 基地局装置200は、送受信アンテナ202と、アンプ部204と、送受信部206と、ベースバンド信号処理部208と、呼処理部210と、伝送路インターフェース212とを備える。
 下りリンクにより基地局装置200からユーザ装置100に送信されるユーザデータは、基地局装置200の上位に位置する上位局、例えば、アクセスゲートウェイ装置300から伝送路インターフェース212を介してベースバンド信号処理部208に入力される。
 かかるユーザデータについては、ベースバンド信号処理部208では、PDCPレイヤーの送信処理や、分割・結合処理やRLC(radio link control)再送制御処理等のRLCレイヤーの送信処理や、MAC(Medium Access Control)再送制御処理、例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理や、スケジューリング処理や、伝送フォーマット選択処理や、チャネル符号化処理や、逆高速フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)処理等が行われて、送受信部206に転送される。
 また、RRCメッセージであるDCCH信号に関しても、チャネル符号化処理や逆高速フーリエ変換処理等の送信処理が行われて、送受信部206に転送される。
 また、下りリンク制御チャネルであるPDCCH信号に関しても、チャネル符号化処理や逆高速フーリエ変換処理等の送信処理が行われて、送受信部206に転送される。
 また、ベースバンド信号処理部208は、報知情報であるBCCH信号を生成し、チャネル符号化処理や逆高速フーリエ変換処理等の送信処理を行い、送受信部206に転送する。
 なお、BCCH信号には、上述したように、トランスポートチャネルとしてBCHにマッピングされ、物理チャネルとしてP-BCHにマッピングされるもの、及び、トランスポートチャネルとしてはDL-SCHにマッピングされ、物理チャネルとしてPDSCHにマッピングされるものがある。
 ベースバンド信号処理部208から出力されたベースバンド信号は、送受信部206で無線周波数信号に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部204で増幅されて送受信アンテナ202より送信される。
 一方、上りリンクによりユーザ装置100から基地局装置200に送信されるデータについては、送受信アンテナ202で受信された無線周波数信号が、アンプ部204で増幅され、送受信部206で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部208に入力される。
 ベースバンド信号処理部208では、入力されたベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理や、IDFT処理や、誤り訂正復号処理や、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤーの受信処理や、PDCPレイヤーの受信処理等がなされ、伝送路インターフェース212を介してアクセスゲートウェイ装置300に転送される。
 呼処理部210は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局200の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
 図3を参照しながら、本実施形態に係るユーザ装置100について説明する。図3に示すように、ユーザ装置100は、送受信アンテナ102と、アンプ部104と、送受信部106と、ベースバンド信号処理部108と、アプリケーション部110とを具備する。
 下りリンクのデータについては、送受信アンテナ102で受信された無線周波数信号が、アンプ部104で増幅され、送受信部106で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。
 かかるベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部108で、FFT処理や、誤り訂正復号処理や、再送制御の受信処理等が施される。かかる下りリンクのデータの内、下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部110に転送され、アプリケーション部110で、物理レイヤーやMACレイヤーより上位のレイヤーに関する処理等が施される。また、かかる下りリンクのデータの内、報知情報も、アプリケーション部110に転送される。
 また、報知情報であるBCCH信号の一部として、周波数帯域を指定する制御信号が受信された場合には、かかる周波数帯域を指定する制御信号は、アプリケーション部110を介して、後述する最大送信電力制御部1083に転送される。なお、かかる周波数帯域を指定する制御信号は、アプリケーション部110を介さずに、最大送信電力制御部1083に転送されてもよい。
 また、かかる周波数帯域を指定する制御信号は、例えば、上述したように、BCCH信号の1つである「SIB1」の情報要素の一部である「frequencyBandIndicator」であってもよい。
 また、RRCメッセージの一部として、周波数帯域を指定する制御信号が受信された場合には、かかる周波数帯域を指定する制御信号は、アプリケーション部110を介して、後述する最大送信電力制御部1083に転送される。なお、かかる周波数帯域を指定する制御信号は、アプリケーション部110を介さずに、最大送信電力制御部1083に転送されてもよい。
 一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部110からベースバンド信号処理部108に入力され、ベースバンド信号処理部108で、再送制御の送信処理や、チャネル符号化処理や、DFT処理や、IFFT処理等が行われて、送受信部106に転送される。
 ベースバンド信号処理部108から出力されたベースバンド信号は、その後、送受信部106で無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部104で増幅されて送受信アンテナ102より送信される。
 かかる上りリンクのユーザデータは、物理チャネルであるPUSCHにマッピングされる。すなわち、かかる上りリンクのユーザデータがマッピングされたPUSCHが、上述したように、ベースバンド信号処理部108、送受信部106、アンプ部104、送受信アンテナ102を介して、基地局装置200に送信される。
 なお、後述するように、上りリンクにおいては、上述のPUSCH信号に加えて、PUCCH信号やSRS(Sounding Reference Signal)や物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)信号も、上述したように、ベースバンド信号処理部108、送受信部106、アンプ部104、送受信アンテナ102を介して、基地局装置200に送信されてもよい。
 図4を参照しながら、ベースバンド信号処理部108の構成について説明する。
 ベースバンド信号処理部108は、レイヤー1処理部1081と、MAC(Medium Access Control)処理部1082と、最大送信電力制御部1083とを備える。
 レイヤー1処理部1081とMAC(Medium Access Control)処理部1082と最大送信電力制御部1083とは、互いに接続されている。また、最大送信電力制御部1083は、アプリケーション部110とも互いに接続されている。
 レイヤー1処理部1081は、下りリンクで受信される信号に対してFFT処理やチャネル復号化処理等が行うように構成されている。
 レイヤー1処理部1081は、下りリンクで受信される信号に含まれる報知情報の復調・復号処理を行い、その復号結果をMAC処理部1082及び最大送信電力制御部1083に送信するように構成されている。
 例えば、レイヤー1処理部1081は、報知チャネルの復号結果である報知情報に含まれる周波数帯域を指定する制御信号を、最大送信電力制御部1083に送信するように構成されている。
 なお、かかる周波数帯域を指定する制御信号は、いったんアプリケーション部110に送られた後に、最大送信電力制御部1083に送信されてもよい。また、かかる報知情報は、すなわち、周波数帯域を指定する制御信号を含む報知情報は、例えば、論理チャネルとしてBCCHにマッピングされる。
 BCCHには、上述したように、トランスポートチャネルとしてBCHにマッピングされ、物理チャネルとしてP-BCHにマッピングされるもの、及び、トランスポートチャネルとしてDL-SCHにマッピングされ、物理チャネルとしてPDSCHにマッピングされるものがある。
 レイヤー1処理部1081は、最大送信電力制御部1083より、最大送信電力に関する情報を受け取り、かかる最大送信電力に関する情報を用いて、上りリンクのPUSCHやPUCCHやSRS(Sounding Reference Signal、サウンディング用のリファレンス信号)や物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)の送信電力を制御するように構成されている。
 レイヤー1処理部1081における送信電力制御に関して、さらに詳細に説明する。
 レイヤー1処理部1081は、当該サブフレームの上りリンクにおいてユーザデータ(物理チャネルとしてPUSCHにマッピング)を送信する場合には、MAC処理部1082からユーザデータを受け取る。
 そして、レイヤー1処理部1081は、受信したユーザデータに関して、符号化処理やデータ変調処理やDFT処理やサブキャリアマッピング処理やIFFT処理等を行い、その結果をベースバンド信号として送受信部106に送信するように構成されている。
 ここで、上りリンクの共有チャネル、すなわち、PUSCHにおける送信電力は、例えば、以下のように決定されてもよい。
 レイヤー1処理部1081は、最大送信電力Pmaxと、サブフレームiにおけるPUSCH用のリソースブロック数MPUSCH(i)と、パラメータPO_PUSCH(i)と、パラメータαと、PUSCHの接続先である無線基地局200とユーザ装置100との間の伝搬損失(Pathloss)PLと、「Modulation and Coding Scheme(MCS)」に応じたオフセット値ΔTFと、無線基地局200から受信したサブフレームiに係る送信電力制御情報f(i)とに基づいて、PUSCHにおける送信電力PPUSCH(i)を決定するように構成されている。
 例えば、レイヤー1処理部1081は、図10に示す式によって、PUSCHにおける送信電力PPUSCH(i)を決定するように構成されている。
 ここで、レイヤー1処理部1081は、図10に示す式により、最大送信電力制御部1083より受け取った最大送信電力に関する情報に基づいて、PUSCHにおける送信電力PPUSCH(i)を制御するように構成されている。
 すなわち、レイヤー1処理部1081は、図10に示す式により、PUSCHにおける送信電力PPUSCH(i)を、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmax以下となるように設定する。
 より具体的には、レイヤー1処理部1081は、図10に示す式により、決定されたPUSCHにおける送信電力PPUSCH(i)が、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxよりも大きい場合には、PUSCHにおける送信電力PPUSCH(i)を、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxと同一の値に設定する。
 なお、後述するように、最大送信電力制御部1083から通知される最大送信電力Pmaxは、例えば、報知情報に含まれる周波数帯域を指定する制御信号(周波数インディケータ)やPUSCHで用いられる周波数リソースの量(具体的には、リソースブロックの数やリソースユニットの大きさ)や変調方式や周波数帯域の位置に基づいて設定されてもよい。
 なお、上述のPUSCHには、復調用のリファレンス信号である「DM RS(Demodulation Reference Signal)」が多重される。この場合、PUSCHの送信電力及びDM RSの送信電力には、同一の値が設定されてもよい。すなわち、上述した最大送信電力Pmaxに基づいて、PUSCHの送信電力を決定する処理は、DM RSにも適用されてもよい。
 また、レイヤー1処理部1081は、上りリンクの各サブフレームにおいて、CQIやPUSCHに対する送達確認情報等の制御信号(物理チャネルとしてPUCCHにマッピング)を送信する場合には、かかる制御信号(例えば、CQIや送達確認情報)に関して、符号化処理やデータ変調処理やDFT処理やサブキャリアマッピング処理やIFFT処理等を行い、その結果をベースバンド信号として送受信部106に送信するように構成されている。
 ここで、レイヤー1処理部1081は、最大送信電力Pmaxと、パラメータPO_PUCCH(i)と、PUCCHの接続先である無線基地局200とユーザ装置100との間の伝搬損失PLと、PUCCHの送信フォーマットに応じたオフセット値ΔTFと、無線基地局200から受信したサブフレームiに係る送信電力制御情報g(i)とに基づいて、PUCCHにおける送信電力PPUCCH(i)を決定するように構成されている。
 例えば、レイヤー1処理部1081は、図11に示す式によって、PUCCHにおける送信電力PPUCCH(i)を決定するように構成されている。
 ここで、レイヤー1処理部1081は、図11に示す式により、最大送信電力制御部1083より受け取った最大送信電力に関する情報に基づいて、PUCCHにおける送信電力PPUCCH(i)を制御するように構成されている。
 すなわち、レイヤー1処理部1081は、図11に示す式により、PUCCHにおける送信電力PPUCCH(i)を、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力値Pmax以下となるように設定する。
 より具体的には、レイヤー1処理部1081は、図11に示す式により、決定されたPUCCHにおける送信電力PPUCCH(i)が、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxよりも大きい場合には、PUCCHにおける送信電力PPUCCH(i)を、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxと同一の値に設定する。
 なお、後述するように、最大送信電力制御部1083から通知される最大送信電力Pmaxは、例えば、報知情報に含まれる周波数帯域を指定する制御信号(周波数インディケータ)やPUCCHで用いられる周波数リソースの量(具体的には、リソースブロックの数やリソースユニットの大きさ)や変調方式や周波数帯域の位置に基づいて設定されてもよい。
 また、レイヤー1処理部1081は、上りリンクの各サブフレームにおいて、SRSを送信する場合には、かかるSRSに関して、符号化処理やデータ変調処理やDFT処理やサブキャリアマッピング処理やIFFT処理等を行い、その結果をベースバンド信号として送受信部106に送信するように構成されている。
 ここで、レイヤー1処理部1081は、最大送信電力Pmaxと、上りSRS用チャネルとPUSCHとの間の電力オフセットPSRS_OFFSETと、上りSRS用チャネルで用いられるリソースブロック数MSRSと、パラメータP0_PUSCHと、パラメータαと、上りSRS用チャネルの接続先である無線基地局200とユーザ装置100との間の伝搬損失PLと、無線基地局200から受信したサブフレームiに係る送信電力制御情報f(i)とに基づいて、上りSRS用チャネルにおける送信電力PSRS(i)を決定するように構成されている。
 例えば、レイヤー1処理部1081は、図12に示す式によって、上りSRS用チャネルにおける送信電力PSRS(i)を決定するように構成されている。
 ここで、レイヤー1処理部1081は、図12に示す式により、最大送信電力制御部1083より受け取った最大送信電力に関する情報に基づいて、上りSRS用チャネルにおける送信電力PSRS(i)を制御するように構成されている。
 すなわち、レイヤー1処理部1081は、図12に示す式により、上りSRS用チャネルにおける送信電力PSRS(i)を、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力値Pmax以下となるように設定する。
 より具体的には、レイヤー1処理部1081は、図12に示す式により、決定された上りSRS用チャネルにおける送信電力PSRS(i)が、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxよりも大きい場合には、上りSRS用チャネルにおける送信電力PSRS(i)を、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxと同一の値に設定する。
 なお、後述するように、最大送信電力制御部1083から通知される最大送信電力Pmaxは、例えば、報知情報に含まれる周波数帯域を指定する制御信号(周波数インディケータ)や上りSRS用チャネルで用いられる周波数リソースの量(具体的には、リソースブロックの数やリソースユニットの大きさ)や変調方式や周波数帯域の位置に基づいて設定されてもよい。
 また、レイヤー1処理部1081は、上りリンクの各サブフレームにおいて、PRACH信号(ランダムアクセスプリアンブル)を送信する場合には、PRACH信号に関して、符号化処理やデータ変調処理やDFT処理やサブキャリアマッピング処理やIFFT処理等を行い、その結果をベースバンド信号として送受信部に送信するように構成されている。
 ここで、レイヤー1処理部1081は、最大送信電力Pmaxと、プリアンブルフォーマットに対応する電力オフセットΔ_preambleと、PRACHの接続先である無線基地局200とユーザ装置100との間の伝搬損失PLと、パラメータP0_preと、電力ランピング用のオフセットdP_rampupと、プリアンブルの送信回数N_preとに基づいて、PRACHにおける送信電力Pprachを決定するように構成されている。
 例えば、レイヤー1処理部1081は、図13に示す式によって、PRACHにおける送信電力Pprachを決定するように構成されている。
 ここで、レイヤー1処理部1081は、図13に示す式により、最大送信電力制御部1083より受け取った最大送信電力に関する情報に基づいて、PRACHにおける送信電力Pprachを制御するように構成されている。
 すなわち、レイヤー1処理部1081は、図13に示す式により、PRACHにおける送信電力Pprachを、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力値Pmax以下となるように設定する。
 より具体的には、レイヤー1処理部1081は、図13に示す式により、決定されたPRACHにおける送信電力Pprachが、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxよりも大きい場合には、PRACHにおける送信電力Pprachを、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力Pmaxと同一の値に設定する。
 なお、後述するように、最大送信電力制御部1083から通知される最大送信電力Pmaxは、例えば、報知情報に含まれる周波数帯域を指定する制御信号(周波数インディケータ)やPRACHで用いられる周波数リソースの量(具体的には、リソースブロックの数やリソースユニットの大きさ)や変調方式や周波数帯域の位置に基づいて設定されてもよい。ここで、周波数帯域の位置とは、周波数リソースの位置、すなわち、リソースブロック或いはリソースユニットの位置であってもよい。
 また、上述したレイヤー1処理部1081におけるPUSCHやPUCCHや上りSRSやPRACH等の上りリンクの所定チャネルにおける送信電力の算出方法(図10乃至図13に示す式)は、一例であり、上記以外の方法により、PUSCHやPUCCHや上りSRSやPRACH等の上りリンクの所定チャネルにおける送信電力が決定されてもよい。
 いずれの場合においても、本実施形態に関わるユーザ装置100においては、PUSCHやPUCCHや上りSRSやPRACH等の上りリンクの所定チャネルにおける送信電力は、上述の最大送信電力に関する情報により設定される最大送信電力値Pmax以下となるように設定される。
 また、レイヤー1処理部1081は、下りリンクの受信信号に含まれる下りリンク制御チャネルであるPDCCHの復調・復号処理を行い、その復号結果をMAC処理部1082に送信するように構成されている。
 また、レイヤー1処理部1081は、下りリンク参照信号(DL-RS:Donwlink Reference Signal)の受信信号品質を測定するように構成されている。
 かかる受信信号品質は、例えば、希望信号電力対非希望信号電力の比率で表現されてよく、SIR(Signal-to-Inteference Ratio)で表現されてよい。
 例えば、SIRを表現する数値範囲が所定数個に区分けされ、SIRの測定値がどの区域に属するかに応じてCQIが導出されてもよい。CQIは、所定の報告周期に合わせて用意され、その周期に該当するサブフレームでCQIが送信される。
 さらに、レイヤー1処理部1081は、当該サブフレームにおいて送達確認情報を送信する場合には、送達確認情報生成部1084から送達確認情報を受け取り、当該サブフレームにおいてユーザデータを送信する場合には、MAC処理部1082からユーザデータを受け取る。
 MAC処理部1082は、レイヤー1処理部1081より受信したPDCCHに含まれる上りスケジューリンググラントの復号結果に基づき、上りリンクのユーザデータの送信フォーマットの決定や、MACレイヤーにおける再送制御等の送信処理を行うように構成されている。
 すなわち、MAC処理部1082は、レイヤー1処理部1081より受信した物理下りリンク制御チャネルにおいて、上りリンクにおいて共有チャネルを用いた通信を行うことが許可された場合には、送信するユーザデータに関して、送信フォーマットの決定や再送制御等の送信処理を行い、そのユーザデータをレイヤー1処理部1081に与える。
 ここで、上りスケジューリンググラントには、上りリンクの共有チャネルの送信電力に関する情報が含まれていてもよい。この場合、かかる上りリンクの共有チャネルの送信電力に関する情報も、レイヤー1処理部1081に与えられる。
 また、MAC処理部1082は、上りスケジューリンググラントに含まれる当該サブフレームにおいて用いられている周波数リソースの量や変調方式や周波数リソースの位置に関する情報を、最大送信電力制御部1083に通知するように構成されている。
 また、MAC処理部1082は、レイヤー1処理部1081より受信したPDCCHの復号結果に基づき、下りリンクのユーザデータのMAC再送制御の受信処理等を行うように構成されている。
 すなわち、MAC処理部1082は、下りリンクにおいて共有チャネルを用いた通信を行うことが通知されている場合には、受信したユーザデータに関して復号を行い、上記ユーザデータの信号が誤っているか否かのCRCチェックを行うように構成されている。
 そして、MAC処理部1082は、かかるCRCチェックの結果に基づいて送達確認情報を生成し、レイヤー1処理部1081に通知するように構成されている。
 MAC処理部1082は、かかるCRCチェックの結果がOKの場合には、送達確認情報として肯定応答信号ACKを生成し、CRCチェックの結果がNGの場合には、送達確認情報として否定応答信号NACKを生成するように構成されている。
 最大送信電力制御部1083は、レイヤー1処理部1081より、報知情報に含まれる周波数帯域を指定する制御信号(周波数インディケータ)を受信するように構成されている。
 また、最大送信電力制御部1083は、MAC処理部1082より、当該サブフレームにおいて上りリンクの送信を行う際に用いる周波数リソースの量や変調方式や周波数リソースの位置に関する情報を受け取るように構成されている。
 最大送信電力制御部1083は、受信した制御信号によって指定されている周波数帯域に基づいて、所定チャネル(PUCCHやPUSCHや上りSRS用チャネルやPRACH)における最大送信電力を、移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断するように構成されている。
 具体的には、受信した制御信号によって指定されている周波数帯域が所定周波数帯域であるか否か、上述の所定チャネルで用いられる周波数リソースの量(具体的には、リソースブロックの数やリソースユニットの大きさ)及び変調方式の少なくとも1つに基づいて、最大送信電力を決定してもよい。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定していない場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定していない場合、より具体的には、例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「1」を指定している場合)、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力(例えば、23dBm)よりも小さくしないように構成されていてもよい。
 ここで、また、「E-UTRA Band 1」は、国際的な周波数帯域であり、「Network Signalling」が必要であり、「E-UTRA Band 18」は、日本だけで利用されている周波数帯域であり、「Network Signalling」が必要でない(「frequencyBandIndicator」で十分である)。
 一方、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、図6乃至図8に示すテーブルを参照して、第1値(A-MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、A-MPRの値が「1dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「22dBm」と設定してもよい(図6(a)参照)。
 或いは、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、所定チャネルで用いられるリソースブロックの数と変調方式との組み合わせに対応する第1値(A-MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい(図6(b)参照)。
 ここで、上述のリソースブロックの数とは、上述の周波数リソースの量に対応する値であり、周波数帯域幅であってもよい。或いは、上述のリソースブロックの数の代わりに、リソースユニットの大きさが用いられてもよい。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、「リソースブロックの数」=「5」、「変調方式」=「QPSK」である場合、A-MPRの値が「0dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「23dBm」と設定し、上述の制御信号が、「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、「リソースブロックの数」=「20」、「変調方式」=「16QAM」である場合、A-MPRの値が「2dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「21dBm」と設定してもよい。
 なお、上述した例においては、図6(b)において、リソースブロックの数と変調方式とに基づいて、A-MPRの値が決定されているが、代わりに、リソースブロックの数と変調方式の少なくとも1つに基づいて、A-MPRの値が決定されてもよい。
 或いは、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、システム帯域幅と所定チャネルで用いられるリソースブロックの数及び変調方式とに対応する第1値(A-MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい(図7参照)。
 ここで、前記リソースブロックの数とは、上述の周波数リソースの量に対応する値であり、周波数帯域幅であってもよい。或いは、上述のリソースブロックの数の代わりに、リソースユニットの大きさが用いられてもよい。
 また、上述のシステム帯域幅は、「Channel Bandwidth」と呼ばれてもよく、システム全体の帯域幅に対応する。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅が「5MHz」であり、「リソースブロックの数」=「5」、「変調方式」=「QPSK」である場合、A-MPRの値が「0dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「23dBm」と設定し、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅が15MHzであり、「リソースブロックの数」=「30」、「変調方式」=「16QAM」である場合、A-MPRの値が3dBであるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「20dBm」と設定してもよい。
 なお、上述した例においては、図7において、システム帯域幅とリソースブロックの数と変調方式とに基づいて、A-MPRの値が決定されているが、代わりに、システム帯域幅とリソースブロックの数と変調方式の少なくとも1つに基づいて、A-MPRの値が決定されてもよい。
 或いは、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、システム帯域幅と、所定チャネルで用いられるリソースブロックの数、変調方式及び周波数リソースの位置とに対応する第1値(A-MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい(図8参照)。
 ここで、上述の周波数の位置とは、上りリンクの送信を行う際に用いる周波数リソースの位置に対応する値であり、リソースブロックの位置やリソースユニットの位置であってもよい。
 また、上述のリソースブロックの位置は、リソースブロックの番号やリソースブロックの中心周波数や周波数リソースの中心周波数によって決定されてもよいし、或いは、周波数の最も小さいリソースブロックの番号によって決定されてもよい。
 ここで、リソースブロックの中心周波数とは、複数のリソースブロックが存在する場合には、かかる複数のリソースブロックから構成されるリソースブロックグループの中心周波数であってもよい。
 或いは、周波数リソースの位置に関する情報として、リソースブロック番号や中心周波数以外の値が用いられてもよい。
 例えば、以下の説明において、「E-UTRA Band」=「18」の上りリンクの周波数帯域は、830MHz~845MHzとする。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅が「5MHz」であり、送信する周波数リソース(リソースブロックの集合)の中心周波数が「832MHz」であり、「リソースブロックの数」=「5」、「変調方式」=「QPSK」である場合、A-MPRの値が「0dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「23dBm」と設定し、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅が「15MHz」であり、送信する周波数リソース(リソースブロックの集合)の中心周波数が「840MHz」であり、「リソースブロックの数」=「30」、「変調方式」=「16QAM」である場合、A-MPRの値が「4dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「19dBm」と設定してもよい。
 なお、上述した例においては、図8において、システム帯域幅と周波数リソースの位置とリソースブロックの数と変調方式とに基づいて、A-MPRの値が決定されているが、代わりに、システム帯域幅と周波数リソースの位置とリソースブロックの数と変調方式の少なくとも1つに基づいて、A-MPRの値が決定されてもよい。
 また、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定していない場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定していない場合、より具体的には、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「1」を指定している場合)、図9に示すテーブルを参照して、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数(リソースブロック量)との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力(例えば、23dBm)よりも小さくするように構成されていてもよい。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「1」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「10MHz」であり、変調方式が「16QAM」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「20 Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値(第2値)が「2dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「21dBm」に設定してもよい。ここで、「1 Resource Block」は「180kHz」であってもよい。
 また、例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「1」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「10MHz」であり、変調方式が「QPSK」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「2 Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値が「0dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「23dBm」に設定してもよい。
 一方、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合、図6乃至図9に示すテーブルを参照して、第1値(A-MPR(dB))、及び、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数(リソースブロック量)との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい。この場合、以下の例に示すように、最終的な最大送信電力の低減量は、MPRとA-MPRの足し算により決定されてもよい。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が10MHzであり、変調方式が「16QAM」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「20Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値(第2値)が「2dB」であり、A-MPR(第1値)が「1dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「20dBm」に設定してもよい(図6(a)及び図9参照)。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「10MHz」であり、変調方式が「QPSK」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「2Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値(第2値)が「0dB」であり、A-MPR(第1値)が「1dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「22dBm」に設定してもよい(図6(a)及び図9参照)。
 或いは、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、所定チャネルで用いられるリソースブロックの数と変調方式との組み合わせに対応する第1値(A-MPR(dB))、及び、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数(リソースブロック量)との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい(図6(b)及び図9参照)。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「10MHz」であり、変調方式が「16QAM」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「20Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値(第2値)が「2dB」であり、A-MPR(第1値)が「2dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「19dBm」に設定してもよい(図6(b)及び図9参照)。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「10MHz」であり、変調方式が「QPSK」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「2Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値(第2値)が「0dB」であり、A-MPR(第1値)が「0dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「23dBm」に設定してもよい(図6(b)及び図9参照)。
 なお、上述した例においては、図6(b)において、リソースブロックの数と変調方式とに基づいて、A-MPRの値が決定されているが、代わりに、リソースブロックの数と変調方式の少なくとも1つに基づいて、A-MPRの値が決定されてもよい。
 或いは、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、所定チャネルで用いられるリソースブロックの数と変調方式とシステム帯域幅との組み合わせに対応する第1値(A-MPR(dB))、及び、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数(リソースブロック量)との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい(図7及び図9参照)。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「15MHz」であり、変調方式が「16QAM」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「40Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値(第2値)が「2dB」であり、A-MPR(第1値)が「3dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「18dBm」に設定してもよい(図7及び図9参照)。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「5MHz」であり、変調方式が「QPSK」であり、周波数リソースの量(リソースブロック数)が「2Resource Blocks(RBs)」である場合に、MPRの値(第2値)が「0dB」であり、A-MPR(第1値)が「0dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「23dBm」に設定してもよい(図7及び図9参照)。
 なお、上述した例においては、図7において、リソースブロックの数と変調方式とシステム帯域幅とに基づいて、A-MPRの値が決定されているが、代わりに、リソースブロックの数と変調方式とシステム帯域幅の少なくとも1つに基づいて、A-MPRの値が決定されてもよい。
 或いは、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が所定周波数帯域を指定している場合(例えば、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定している場合)、所定チャネルで用いられるリソースブロックの数と変調方式とシステム帯域幅と周波数リソースの位置との組み合わせに対応する第1値(A-MPR(dB))、及び、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数(リソースブロック量)との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい(図8及び図9参照)。
 例えば、以下の説明において、「E-UTRA Band」=「18」の上りリンクの周波数帯域は、830MHz~845MHzとする。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「5MHz」であり、送信する周波数リソース(リソースブロックの集合)の中心周波数が「832MHz」であり、「リソースブロックの数」=「5」、「変調方式」=「QPSK」である場合に、MPRの値(第2値)が「0dB」であり、A-MPR(第1値)が「0dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「23dBm」に設定してもよい(図8及び図9参照)。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、上述の制御信号が「E-UTRA Band」=「18」を指定しており、システム帯域幅(Channel Bandwidth)が「15MHz」であり、送信する周波数リソース(リソースブロックの集合)の中心周波数が「840MHz」であり、「リソースブロックの数」=「30」、「変調方式」=「16QAM」である場合、MPRの値(第2値)が「2dB」であり、A-MPR(第1値)が「4dB」であるため、所定チャネルにおける最大送信電力を「17dBm」に設定してもよい(図8及び図9参照)。
 なお、上述した例においては、図8において、リソースブロックの数と変調方式とシステム帯域幅と周波数リソースの位置とに基づいて、A-MPRの値が決定されているが、代わりに、リソースブロックの数、変調方式、システム帯域幅及び周波数リソースの位置の少なくとも1つに基づいて、A-MPRの値が決定されてもよい。
 なお、上述した例において、最終的な最大送信電力の低減量は、「(最大送信電力の低減量)=(MPR)+(A-MPR)」により算出されるが、代わりに、「(最大送信電力の低減量)=Max(MPR, A-MPR)」により算出されてもよい。
 なお、PUSCHのサブフレームにおいて用いられる周波数リソースの量や変調方式は、PDCCHにマッピングされる上りスケジューリンググラント内に含まれており、最大送信電力制御部1083は、MAC処理部1082から、かかる情報を受け取るように構成されている。
 また、上述した図6乃至図8に示すテーブルにおいて、さらに、所定のスプリアス放射のパフォーマンス規定や、スペクトラムマスクに関するパフォーマンス規定や、隣接チャネル干渉に関するパフォーマンス規定等に関連付けられてもよい。
 具体的には、上述した所定のスプリアス放射のパフォーマンス規定とは、例えば、PHS帯域への「Spurious emission(周波数帯域1884.5~1919.6MHzにおける「-41dBm/300kHz」)」や、周波数帯域860-874MHzにおける「Spurious emission(「-37dBm/MHz」)」である。なお、上述したスプリアス放射のパフォーマンス規定は、所定の周波数帯域における干渉電力の絶対値により規定される。
 この場合、ユーザ装置100は、上述した所定のスプリアス放射のパフォーマンス規定(或いは、スペクトラムマスクに関するパフォーマンス規定や、隣接チャネル干渉(ACLR:Adjacent Carrier Leakage Ratio)に関するパフォーマンス規定)を満たすことができない場合のみ、図6乃至図9における定格電力からの低減量に基づいて、最大送信電力を小さく設定するという処理を行ってもよい。
 ここで、上述のスペクトラムマスクに関するパフォーマンス規定や隣接チャネル干渉に関するパフォーマンス規定は、自システムの周波数帯域内の送信電力に対する、隣接する、或いは、近接する所定の周波数帯域における干渉電力の比に関する規定である。
 すなわち、上述のスペクトラムマスクに関するパフォーマンス規定や隣接チャネル干渉に関するパフォーマンス規定は、上述した相対値により規定される。
 なお、図6乃至図9における「定格電力からの低減量」は、「最大送信電力を下げてもよい値」であり、ユーザ装置100は、上述した所定のスプリアス放射のパフォーマンス規定(或いは、スペクトラムマスクに関するパフォーマンス規定や、隣接チャネル干渉に関するパフォーマンス規定)を満たすことができる場合には、所定チャネルにおける最大送信電力を小さくしない、或いは、その低減量を、図6乃至図9における「定格電力からの低減量」よりも小さくするという処理を行ってもよい。
 また、上述した例において、最大送信電力制御部1083は、周波数帯域を指定する制御信号、周波数リソースの量、変調方式及び周波数リソースの中心周波数の少なくとも1つに基づいて、最大送信電力を決定しているが、代わりに、周波数帯域を指定する制御信号とその他のメトリックとに基づいて、最大送信電力を決定してもよい。
 例えば、最大送信電力制御部1083は、周波数帯域を指定する制御信号と「Cubic metric」とに基づいて、最大送信電力を決定してもよい。ここで、「Cubic metric」とは、隣接チャネルへの干渉電力を推定するためのメトリックの1つである。
 なお、上述した例において、「E-UTRA Band 18」は、ある特定の地域に関してのみ定義されている周波数帯域であってもよい。より具体的には、「E-UTRA Band 18」は、日本でのみ運用される周波数帯域であってもよい。
 以下、図14を参照して、本実施形態に係るユーザ装置100の動作について、簡単に説明する。
 図14に示すように、ステップS101において、ユーザ装置100は、所定サブフレームにおいて、周波数帯域を指定する制御信号を受信した場合、かかる制御信号に含まれている「周波数インディケータ」が所定周波数帯域(例えば、「E-UTRA Band」=「18」)を指定しているか否かについて判定する。
 「周波数インディケータ」が所定周波数帯域を指定していないと判定された場合(ステップS101:NO)、ユーザ装置100は、所定チャネルに対する「A-MPR(図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理)」を行うことなく、本動作を終了する。ここで、ユーザ装置100は、所定チャネルに対する「MPR(図9に基づく最大送信電力の低減処理)」を行ってもよい。
 一方、「周波数インディケータ」が所定周波数帯域を指定していると判定された場合(ステップS101:YES)、ユーザ装置100は、所定チャネルに対する「A-MPR(図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理)」を行う。
 ここで、ユーザ装置100は、図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理を行う場合に、更に、所定チャネルに対する「MPR(図9に基づく最大送信電力の低減処理)」を行ってもよい。
 なお、ユーザ装置100は、「周波数インディケータ」が所定周波数帯域を指定していると判定された場合(ステップS101:YES)には、常に、所定チャネルに対する「A-MPR(図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理)」を行ってもよい。
 或いは、ユーザ装置100は、「周波数インディケータ」が所定周波数帯域を指定していると判定された場合(ステップS101:YES)には、上述した「Network Signalling value」に関係なく、常に、所定チャネルに対する「A-MPR(図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理)」を行ってもよい。
 或いは、ユーザ装置100は、「周波数インディケータ」が所定周波数帯域を指定していると判定された場合(ステップS101:YES)には、上述した「Network Signalling value」の値が「NS_01」である場合、又は、上述した「Network Signalling value」の値が通知されない場合にも、常に、或いは、その他の条件が満たされた場合に、所定チャネルに対する「A-MPR(図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理)」を行ってもよい。
 ここで、「Network Signalling value」の「NS_01」は、A-MPRが適用されないという意味である。すなわち、ユーザ装置100は、「周波数インディケータ」が所定周波数帯域を指定していると判定された場合(ステップS101:YES)には、A-MPRが適用されないことを示す「Network Signalling value」が通知された場合であっても、常に、或いは、その他の条件が満たされた場合に、所定チャネルに対する「A-MPR(図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理)」を行ってもよい。
 或いは、ユーザ装置100は、「周波数インディケータ」が所定周波数帯域を指定していると判定された場合で、かつ、上述した「Network Signalling value」の値が「NS_01」である場合、又は、上述した「Network Signalling value」の値が通知されない場合には、その他の条件が満たされた場合に、所定チャネルに対する「A-MPR(図6乃至図8に基づく最大送信電力の低減処理)」を行ってもよい。
 ここで、「Network Signalling value」の「NS_01」は、A-MPRが適用されないという意味である。すなわち、
 換言すると、この場合、ユーザ装置100は、「周波数インディケータ」のみに基づいて、すなわち、通知された「Network Signalling value」を考慮することなく、A-MPRを適用するか否かについて判定してもよい。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
 本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、冗長な情報要素「Network Signalling value」を用いずに、移動通信システムが適用されている地域や諸事情に応じて、適切に隣接する移動通信システムへの干渉量の低減を行うことが可能となり、効率の良い移動通信を用いたサービスを提供することが可能となる。
 以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴は、移動通信システム1000内で基地局装置200と無線通信するユーザ装置100であって、下りリンクにおいて、周波数帯域を指定する制御信号(周波数インディケータ)を受信し、上りリンクの所定チャネルにおける最大送信電力を制御するように構成されている最大送信電力制御部1083を具備し、最大送信電力制御部1083は、かかる制御信号によって指定されている周波数帯域に応じて、所定チャネルにおける最大送信電力を、移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断するように構成されていることを要旨とする。
 ここで、かかる制御信号によって指定されている周波数帯域とは、例えば、E-UTRAシステムにおける周波数帯域「E-UTRA Band」であってもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の制御信号が、所定周波数帯域(例えば、「E-UTRA Band」=「18」)を指定していない場合、最大送信電力制御部1083は、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくしないように構成されており、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、最大送信電力制御部1083は、第1値(A-MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定していない場合、最大送信電力制御部1083は、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくしないように構成されており、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、最大送信電力制御部1083は、所定チャネルで用いられる周波数帯域幅(リソースブロックの数)に対応する第1値(A-MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定していない場合、最大送信電力制御部1083は、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されており、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、前記最大送信電力制御部は、第1値(A-MPR(dB))、及び、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定していない場合、最大送信電力制御部1083は、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されており、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、最大送信電力制御部1083は、所定チャネルで用いられる周波数帯域幅(リソースブロックの数)、変調方式、周波数リソースの位置及びシステム帯域幅の少なくとも1つとに対応する第1値(A-MPR(dB))、及び、所定チャネルで用いられる変調方式とリソースブロック数との組み合わせに対応する第2値(MPR(dB))だけ、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の制御信号は、報知チャネル、通信開始時のRRCメッセージ、ハンドオーバにおけるRRCメッセージ(例えば、Handoverを指示する「Handover Command」)、又は、位置登録時のNASメッセージのいずれかを用いて送信されるように構成されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の所定チャネルは、上りリンクの共有チャネル、上りリンクの制御チャネル、上りリンクのサウンディング用の参照信号、上りリンクの復調用の参照信号、又は、上りリンクのランダムアクセスチャネルの少なくとも1つであってもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、最大送信電力制御部1083は、予め決められている周波数帯域への干渉量が所定閾値以下となるように、所定チャネルにおける最大送信電力を、上述の定格電力よりも小さくするように構成されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の「予め決められている周波数帯域への干渉量が所定閾値以下となる」とは、「所定チャネルにおける送信電力に対する所定チャネルで用いられる周波数帯域に隣接する周波数帯域への干渉電力の相対値が第1閾値以下となる」ことを示してもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、上述の「予め決められている周波数帯域への干渉量が所定閾値以下となる」とは、「予め決められている周波数帯域への干渉量の絶対値が第2閾値以下となる」ことを示してもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、所定チャネルにおける最大送信電力は、複数の周波数帯域毎に別々に設定されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、所定チャネルにおける最大送信電力は、複数のシステム帯域幅毎に別々に設定されていてもよい。
 本実施形態の第1の特徴において、最大送信電力制御部1083は、上述の周波数帯域が、所定の地域でのみ使用される周波数帯域であるか否かに応じて、所定チャネルにおける最大送信電力を、移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断するように構成されていてもよい。
 本実施形態の第2の特徴は、移動通信システム内で基地局装置とユーザ装置との間で無線通信する移動通信方法であって、前記ユーザ装置が、下りリンクにおいて、周波数帯域を指定する制御信号を受信する工程Aと、前記ユーザ装置が、上りリンクの所定チャネルにおける最大送信電力を制御する工程Bとを有し、前記工程Bにおいて、前記ユーザ装置は、前記制御信号によって指定されている前記周波数帯域に応じて、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断することを要旨とする。
 なお、上述の基地局装置200及びユーザ装置100の動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
 ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
 かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、基地局装置200及び移動局100内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして基地局装置200及びユーザ装置100内に設けられていてもよい。
 以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。

Claims (12)

  1.  移動通信システム内で基地局装置と無線通信するユーザ装置であって、
     下りリンクにおいて、周波数帯域を指定する制御信号を受信するように構成されている受信部と、
     上りリンクの所定チャネルにおける最大送信電力を制御するように構成されている最大送信電力制御部とを具備し、
     前記最大送信電力制御部は、前記制御信号によって指定されている前記周波数帯域に応じて、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断するように構成されていることを特徴とするユーザ装置。
  2.  前記制御信号が、所定周波数帯域を指定していない場合、前記最大送信電力制御部は、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくしないように構成されており、
     前記制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、前記最大送信電力制御部は、第1値だけ、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  3.  前記制御信号が、所定周波数帯域を指定していない場合、前記最大送信電力制御部は、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくしないように構成されており、
     前記制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、前記最大送信電力制御部は、前記所定チャネルで用いられる周波数リソースの大きさと変調方式と周波数リソースの位置の少なくとも1つに基づいて決定される第1値だけ、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  4.  前記制御信号が、所定周波数帯域を指定していない場合、前記最大送信電力制御部は、前記所定チャネルで用いられる変調方式と周波数リソースの大きさとの組み合わせに対応する第2値だけ、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくするように構成されており、
     前記制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、前記最大送信電力制御部は、第1値、及び、前記所定チャネルで用いられる変調方式と周波数リソースの大きさとの組み合わせに対応する第2値だけ、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  5.  前記制御信号が、所定周波数帯域を指定していない場合、前記最大送信電力制御部は、前記所定チャネルで用いられる変調方式と周波数リソースの大きさとの組み合わせに対応する第2値だけ、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくするように構成されており、
     前記制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、前記最大送信電力制御部は、前記所定チャネルで用いられる周波数帯域幅と変調方式と周波数リソースの位置とシステム帯域幅の少なくとも1つに基づいて決定される第1値、及び、前記所定チャネルで用いられる変調方式と周波数リソースの大きさとの組み合わせに対応する第2値だけ、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  6.  前記制御信号は、報知チャネル、通信開始時のRRCメッセージ、ハンドオーバにおけるRRCメッセージ、又は、位置登録時のNASメッセージのいずれかを用いて送信されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のユーザ装置。
  7.  前記所定チャネルは、上りリンクの共有チャネル、上りリンクの制御チャネル、上りリンクのサウンディング用の参照信号、上りリンクの復調用の参照信号、又は、上りリンクのランダムアクセスチャネルの少なくとも1つであることを特徴である請求項1乃至6のいずれか一項に記載のユーザ装置。
  8.  前記制御信号が、所定周波数帯域を指定している場合、前記最大送信電力制御部は、予め決められている周波数帯域への干渉量が所定閾値以下となるように、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記定格電力よりも小さくするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  9.  前記予め決められている周波数帯域への干渉量が所定閾値以下となるとは、前記所定チャネルにおける送信電力に対する該所定チャネルで用いられる周波数帯域に隣接する周波数帯域への干渉電力の相対値が前記第1閾値以下となることを示すことを特徴とする請求項8に記載のユーザ装置。
  10.  前記予め決められている周波数帯域への干渉量が所定閾値以下となるとは、前記予め決められている周波数帯域への干渉量の絶対値が前記第2閾値以下となることを示すことを特徴とする請求項8に記載のユーザ装置。
  11.  前記最大送信電力制御部は、前記周波数帯域が、所定の地域でのみ使用される周波数帯域であるか否かに応じて、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  12.  移動通信システム内で基地局装置とユーザ装置との間で無線通信する移動通信方法であって、
     前記ユーザ装置が、下りリンクにおいて、周波数帯域を指定する制御信号を受信する工程Aと、
     前記ユーザ装置が、上りリンクの所定チャネルにおける最大送信電力を制御する工程Bとを有し、
     前記工程Bにおいて、前記ユーザ装置は、前記制御信号によって指定されている前記周波数帯域に応じて、前記所定チャネルにおける最大送信電力を、前記移動通信システムで規定されている定格電力よりも小さくするか否かについて判断することを特徴とする移動通信方法。
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