WO2009104650A1 - 光送信装置、光通信システム及び光送信方法 - Google Patents

光送信装置、光通信システム及び光送信方法 Download PDF

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    • H01S5/062Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium by varying the potential of the electrodes
    • H01S5/06209Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium by varying the potential of the electrodes in single-section lasers
    • H01S5/06213Amplitude modulation

Definitions

  • a single ring resonant optical filter configured on a planar optical waveguide circuit (PLC) is small in size and has a similar waveguide structure to a semiconductor laser, so that optical alignment is not required by hybrid integration. Furthermore, if the drop port is used, an isolator is unnecessary.
  • the slope of the transmission characteristic in the ring resonant optical filter for 10 Gb / s is as small as about 1 dB / GHz. I had to be. That is, in order to obtain an extinction ratio of 10 dB or more using a single ring resonance type optical filter, the frequency modulation amount must be about 10 GHz.
  • the electric field E of the modulated optical signal 102 from the semiconductor laser 14 is expressed by the following equation (3).
  • the sum of the frequency shift between the mark code and the space code and the transient frequency chirp is less than twice the Fourier transform limit.
  • the transient frequency chirp needs to be smaller than the magnitude of the frequency shift, and the peak of the frequency modulation characteristic needs to be less than twice the low frequency range.
  • FIG. 15 is an equivalent circuit of the drive circuit 13 and the semiconductor laser 14 for explaining a modification of the present embodiment.
  • a capacitance between the electrode of the semiconductor laser 14 and the semiconductor substrate is defined as CP.
  • Z0 is the impedance of the drive circuit 13
  • Z is the impedance of the semiconductor laser 14
  • R is the impedance matching resistance.
  • (A) shows the amplitude modulation characteristic when the semiconductor laser 14 is DC-biased with an average value of the drive current of 50 milliamperes, and the band characteristics of the low-pass electrical filter 12, the drive circuit 13, and the semiconductor laser 14 mounting circuit are ignored.
  • (B) is a graph showing the frequency modulation characteristics.
  • (A) is a graph showing an amplitude modulation waveform of the modulated optical signal 102 when band characteristics of the low-pass type electric filter 12 and the like are ignored, and (B) is a time change of frequency, that is, between a mark code and a space code. It is a graph of a frequency modulation waveform which shows the frequency shift of this and a transient frequency chirp.
  • (A) is an eye pattern waveform diagram of the transmitted optical signal 103
  • (B) is an eye pattern waveform diagram after 100 km transmission
  • (C) is an eye pattern waveform diagram after 200 km transmission.
  • (A) is a graph showing the amplitude modulation characteristics of the semiconductor laser 14 when the cutoff frequency of the low-pass type electric filter 12 is 3 GHz, which is 0.3 times the bit rate
  • (B) is a graph showing the frequency modulation characteristics. It is.
  • (A) is an amplitude waveform diagram of the modulated optical signal 102
  • (B) is also a frequency modulation waveform diagram.

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Abstract

 高い消光比、長距離伝送、および装置の小型化が可能な光送信方法および光送信 装置を提供する。  ベースバンド電気信号11に従って変調された送信光信号103を出力する 光送信装置10は、ベースバンド電気信号11に従って直接変調されることで搬送波の振 幅および周波数が変調された変調光信号102を出力する半導体レーザ14と、変調光信 号102の周波数変調成分を振幅変調信号に変換して振幅変調成分に重畳することで送信 光信号103を出力する単一のリング共振型光フィルタ15と、を有し、ベースバンド電 気信号11の帯域を制限する遮断周波数fcを例えばビットレートBの0.25-0.5倍 の範囲の値に設定する。

Description

光送信装置、光通信システム及び光送信方法
 本発明は、光通信技術に係り、特に高速大容量かつ長距離の光ファイバ通信を実現するための光送信装置、光通信システム及び光送信方法に関する。
 近年、ブロードバンド接続の普及に伴い、トラフィックの急速な増大とアクセス手段やサービスの多様化が進展しつつある。これに対応するため、光ファイバ通信網の整備、即ち、大容量通信網へのアップグレードがすすめられている。このような光ファイバ通信網の整備において、光ファイバの敷設コストはその相当部分を占める。そのために敷設コストを抑制するには既設の光ファイバ通信網をそのまま使用することが望ましい。また、大容量化のために伝送速度を上げた場合でも、高価な分散補償ファイバの使用は避けるべきである。
 例えば、現在商用化されている都市間の光ファイバ通信網の多くでは、伝送速度が2.5Gb/s、標準シングルモ-ドファイバ(SMF)の伝送スパンが200km以下である。従って、伝送速度を10Gb/sにアップグレードするためには、分散耐力があり、かつ、分散補償ファイバなしでSMF200km程度の伝送が可能となる10Gb/s光送信装置を新たに実現する必要がある。
 これまで10Gb/sの光伝送技術としていくつかの方式が開発されている。ニオブ酸リチウム(LN)光変調器を用いたデュオバイナリ伝送方式は、分散耐力に優れた方式の一つであるが、LN光変調器のサイズが数cm以上と大きく、駆動電力も大きい。このために、XFP(10Gbps(X)Form-factor Pluggable)等の小型モジュールに組み込むことができず、また高価でもあることから実用化が限られている。
 小型かつ駆動電力が小さいものとして半導体の電界光吸収効果を用いた半導体光変調器が開発されている。しかしながら、搬送波の周波数が時間的に変動するチャープ特性により、分散補償無しで伝送できる伝送距離はSMF40~80km程度が上限である。また、使用できる波長範囲が狭いことから、高密度波長多重(DWDM)に使用すると、素子の選別・調整コストが高価になるといった問題がある。
 一方、半導体レーザを直接変調すれば、上述の半導体光変調器よりも小型でかつ駆動電力を小さくでき、外部変調器も不要であるから低価格となる。しかしながら、半導体レーザの直接変調においては過渡的な周波数チャープが大きいという問題があり、ファイバ分散によりSMF10km程度の伝送が限界であった。この過渡的な周波数チャープは、半導体レーザを大振幅で直接変調した場合に半導体レーザ内部のキャリア密度と光子密度が過渡的に変動することに起因する。
 この問題を解消するためには、半導体レーザを直流電流の印加により閾値の数倍に高バイアスして小信号変調すればよいが、半導体レーザを小信号変調すると、出力光信号の消光比が小さくなるため、長距離の光ファイバ伝送には使用できないという新たな問題が生じてしまう。
 そこで、半導体レーザから出力される変調光信号が周波数変調されていることを利用し、消光比を改善する方式が提案されている(特許文献1、2、3および非特許文献1)。
 図1は光フィルタを用いた光送信装置の基本的構成を示すブロック図である。データ信号1に従った変調電流により半導体レーザ2を直接変調し、変調された光信号を光りフィルタ3の透過特性のスロープを利用して消光比を改善する。
 この方式では同時に光信号のスペクトル幅も半減されるためデュオバイナリ変調方式と同等の分散耐力を得ることができ、分散補償無しでSMF200km以上の伝送が実証されている(非特許文献1)。
 非特許文献1にあるように、この方式においては10Gb/sにおける周波数変調量、即ち、スペース(“0”)符号に対するマーク(“1”)符号の周波数シフトは、ファイバ分散との関係で4.5-5GHzが最適な値である。従って、光信号として必要とされる消光比10dB以上を得るためには光フィルタのスロープを2dB/GHz程度にしなければならない。非特許文献1では誘電体多層膜によるエタロン共振型光フィルタにより光フィルタの透過特性を最適化し大きなスロープを得ている。
アイ・トリプル・イー・フォトニクス・テクノロジー・レターズ誌、第18巻、385-387頁(IEEE Photonics Technology Letters, Vol. 18, pp.385-387) アイ・トリプル・イー・ジャーナル・オブ・カンタムエレクトロニクス誌、第QE-23巻、1410-1418頁(IEEE Journal of Quantum Electronics, vol. QE-23, pp.1410-1418) アイ・トリプル・イー・ジャーナル・オブ・ライトウェーブ・テクノロジー誌、第23巻、3790-3797頁(IEEE Journal of Lightwave Technology, vol. 23, pp.3790-3797) G.  P.  アグラワール著、 非線形ファイバ光学 (吉岡書店、物理学叢書)、71-77頁 特公平8-10848号公報 特許第3768940号公報 米国特許第6963685号公報 特開平9-275375号公報 特開2004-179204号公報
 しかしながら、誘電体多層膜によるエタロン共振型光フィルタはサイズが大きいうえに、半導体レーザとの光軸合せが必要であり、さらに半導体レーザとの間に反射を防ぐための光アイソレータを挿入する必要がある。従って、光送信装置の更なる小型化および低価格化には、より小型かつアイソレータ無しで半導体レーザとのハイブリッド集積化が可能な光フィルタが必要とされていた。
 平面光導波路回路(PLC)上に構成された単一のリング共振型光フィルタは小型であり、半導体レーザと導波路構造が類似することからハイブリッド集積化により光軸合せが不要となる。さらに、そのドロップ・ポートを使用すればアイソレータも不要である。ただし、PLCでは、誘電体多層膜のように製造工程の工夫によるフィルタ透過特性の最適化ができないため、10Gb/s用のリング共振型光フィルタにおける透過特性のスロープは約1dB/GHzと小さな値とならざるを得なかった。即ち、単一のリング共振型光フィルタを用いて消光比10dB以上を得るためには、周波数変調量を10GHz程度としなければならない。この場合、周波数変調量が最適値の約2倍となり、スペース符号に対するマーク符号の周波数シフトが大きくなることによりファイバ分散の影響を受け、伝送距離が100km以下と半減してしまう問題があった。
 また、スペース符号に対するマーク符号の周波数シフトを5GHzとすると、消光比10dBを得るために振幅変調の効果を5dB分重畳する必要がある。そのためには半導体レーザの直流バイアスを下げ、大信号変調に近い動作点で直接変調する必要がある。これでは、上述したように過渡的な周波数チャープが大きくなってしまい、結果として長距離のファイバ伝送ができない。即ち、単一のリング共振型光フィルタを用いた方法では、消光比の改善と伝送距離の長距離化を両立させることが困難であった。
 一方、半導体レーザの直接変調における過渡的な周波数チャープを抑制する方法として、半導体レーザの変調信号として用いるベースバンド信号の帯域をビットレート程度に制限する方法が開示されている(特許文献4、5)。しかしながら、過渡的周波数チャープ特性を決めるのは半導体レーザの周波数変調特性であり、その周波数変調特性は緩和振動周波数付近に振幅変調特性の数倍以上の大きなピークを持つ。従ってベースバンド信号の帯域をビットレート程度に制限しても周波数変調特性のピークはほとんど抑制されず、上記特許文献4あるいは5に開示された方法では過渡的な周波数チャープを低減することはできなかった。
 そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、消光比の向上および長距離伝送の両方を達成することができる光送信方法および光送信装置を提供することを目的とする。
 本発明による光送信装置は、ベースバンド電気信号に従って変調された送信光信号を出力する光送信装置であって、ベースバンド電気信号に従って直接変調されることで搬送波の振幅および周波数が変調された変調光信号を出力する半導体レーザと、前記変調光信号の周波数変調成分を振幅変調信号に変換して振幅変調成分に重畳することで前記送信光信号を出力する単一のリング共振型光フィルタと、を有し、前記ベースバンド電気信号の帯域を制限する遮断周波数fcが
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
(ただし、x=2πB/ωR、Γ1=Γ/2πB、Γ2=γ/2πB、Γ3=fc/Bであり、Bは前記ベースバンド電気信号のビットレート、hは前記変調光信号の周波数変調成分が前記送信光信号に寄与する割合(0<h<1)、ωRは前記半導体レーザの緩和振動角周波数、Γは前記半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数、γは前記半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数である。)を満たす値であることを特徴とする。
 本発明により、消光比の向上および長距離伝送の両方を達成することができる。
 1.一実施形態
 図2は本発明の一実施形態による光送信装置を用いた光通信システムの機能的構成を示すブロック図である。本実施形態による光送信装置10と光受信装置20とは光ファイバ等の光伝送路30を通して通信可能である。
 光送信装置10は、ベースバンド電気信号11の帯域を制限する帯域制限部12、駆動回路13、半導体レーザ14、および単一のリング共振型光フィルタ15を機能的構成要素として有する。帯域制限部12は、ベースバンド電気信号11の帯域を、後述する一定の関係を満たす範囲内に制限する。ベースバンド電気信号11は帯域制限部12により帯域制限されて駆動回路13に入力する。ただし、帯域制限部12の帯域制限機能は、後述するように、単独の回路として実現することもできるが、駆動回路13および半導体レーザ14の帯域特性により結果的に同一機能を実現することもできる。
 駆動回路13は、帯域制限されたベースバンド電気信号に従って変調電流101を生成し半導体レーザ14を駆動する。すなわち、半導体レーザ14のレーザ光は、変調電流101によって直接変調される。その際、後述するように、半導体レーザ14の振幅変調特性および周波数変調特性により搬送波の振幅と周波数とが同時に変調され、その変調光信号102が単一のリング共振型光フィルタ15へ入力する。
 リング共振型光フィルタ15は変調光信号102の周波数変調成分を振幅変調光へ変換し、変換された振幅変調光が変調光信号102の振幅変調成分と重畳されて送信光信号103として光伝送路30へ送出される。
 光送信装置10から出力された振幅変調光である送信光信号103は光伝送路30を伝搬した後、光受信装置20へ入力する。光受信装置20は、光伝送路30から光信号を受信し電気信号に変換する受光素子と、受光素子から出力された受信信号の処理を行う電子回路とを有する。
 2.光送信原理
 次に、上述した光送信装置10の構成における光送信方法について原理的に説明する。
 駆動回路13は、半導体レーザ14に対して発振閾値より大きい直流バイアス電流を加え、それに重畳した変調電流101により直接変調を行う。半導体レーザ14を閾値電流より大きな直流電流でバイアスした時の小信号振幅変調特性は、次式(1)で表される(非特許文献2および3参照)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
但し、ωRは緩和振動角周波数、Γは半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数である。
 また、半導体レーザ14の小信号周波数変調特性は、次式(2)で表される(非特許文献2および3参照)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
但し、γは半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数である。
 半導体レーザ14からの変調光信号102の電界Eは次式(3)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
但し、φは搬送波の電界の位相である。
 リング共振型光フィルタ15の透過特性G(ω)はスロープをkとして次式(4)で表される。
 G(ω)=T0・(1+kω)  ・・・(4)
 上述した式(3)をフーリエ変換し、さらに式(4)との積をフーリエ逆変換し小信号近似することにより、送信光信号103の小信号応答特性P(ω)として次式(5)が得られる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000009
 式(5)より、リング共振型フィルタ15の透過特性のスロープにより、変調光信号102の周波数変調成分が振幅変調信号に変換され、変調光信号102の振幅変調成分に重畳されることがわかる。
 帯域制限部12や駆動回路13、半導体レーザ14の寄生容量や実装回路を含む全体の帯域特性を次式(6)で表すことにする。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000010
但し、ωCは遮断周波数である。
 送信光信号103のうち、リング共振型フィルタ15の透過特性のスロープにより振幅変調信号に変換された変調光信号102の周波数変調成分の割合をh(0<h<1)とし、式(1)および(6)を用いると、送信光信号103の小信号振幅変調特性は、次式(7)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000011
 一方、式(2)で与えられる半導体レーザ14の小信号周波数特性は、単一のリング共振型光フィルタ15を透過することによりその帯域制限を受けるが、その光フィルタ15の帯域制限の効果は、対伊規制減歩12等の帯域に含めて上式(6)で近似的に表すことができる。そうすると、送信光信号103の小信号周波数変調特性は、次式(8)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000012
 次に、ベースバンド電気信号11のビットレートB=10Gb/sにおいて、消光比10dBおよび伝送距離200kmを満たすために必要な条件について検討する。
 歪の発生無しに振幅変調信号を得るためには、10GHzにおいて送信光信号103の小信号振幅変調特性の値は低域の(1/√2)倍より大きい必要がある。一方、ビットレートB=10Gb/sに相当する100ピコ秒のフーリエ変換限界パルスの無歪伝送距離はSMF500kmである(非特許文献4)。
 従って、ビットレートB=10Gb/sにおいてSMF200-250kmを伝送するためには、マーク符号とスペース符号との間の周波数シフトと過渡的な周波数チャープとの和はフーリエ変換限界の2倍以下である必要がある。即ち、周波数シフトの値はフーリエ変換限界の5GHzであるから過渡的な周波数チャープは周波数シフトの大きさより小さい必要があり、周波数変調特性のピークは低域の2倍以下である必要がある。
 以上の条件と式(7)および(8)より、次式(9)が導かれる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000013
x=2πB/ωR
Γ1=Γ/2πB
Γ2=γ/2πB
Γ3=fc/B
 また、半導体レーザ14の緩和振動周波数fRがビットレートBにほぼ等しい場合、式(8)は次式(9)で近似することができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000014
 FM変調効果の寄与度hを0.5とし、市販の半導体レーザを用いた通常の動作条件では各ダンピング定数のとりうる値(非特許文献2、3)から式(10)はさらに次式(11)で近似することができる。
 0.5B>fc>0.25B  ・・・(11)
 式(11)からわかるように、通常の半導体レーザの動作条件では、ベースバンド信号11の帯域特性の遮断周波数fcをビットレートBの0.25-0.5倍の範囲の値に設定することで、消光比10dBおよび伝送距離200kmの条件を満たすことができる。
 3.第1実施例
 2.1)構成
 図3は本発明の第1実施例による光送信装置の構成を示すブロック図である。図2と同じ機能ブロックには同一の参照番号を付している。ここでは、帯域制限部12としてローパス型電気フィルタ(LPF)を用い、ビットレート10Gb/sの2値のベースバンド電気信号11によりコード化された送信光信号103が単一リング共振型光フィルタ13のドロップ・ポートから出力される。ベースバンド電気信号11は、2値のNRZ(Non Return Zero)信号である。第1実施例においては、波長1.5ミクロン帯で伝送容量10Gb/sの信号をファイバ伝送することができる。また、光伝送路30は分散値16psec/nm/kmの標準シングルモード・ファイバであり、長さは100kmまたは200km、分散の補償は行っていない。
 ビットレート10Gb/sの2値のベースバンド電気信号11はローパス型電気フィルタ12を経て駆動回路13に入力される。駆動回路13から出力される変調電流101により半導体レーザ14は直接変調される。ここで、ローパス型電気フィルタ12の透過帯域特性、駆動回路13の応答特性、および半導体レーザ14の寄生容量および実装回路の周波数特性は2.5~5GHzを遮断周波数とする帯域特性を有し、これは全体としてビットレートの0.25~0.5倍にあたる。
 半導体レーザ14から出力される変調光信号102の周波数変調成分は、単一のリング共振型光フィルタ15により振幅変調光へ変換され、変調光信号102の振幅変調成分と重畳されて送信光信号103としてドロップ・ポートから出力される。こうして送信光信号103は、ビットレート10Gb/sの2値のベースバンド電気信号11によりコード化された信号となる。
 半導体レーザ14は直流バイアス回路により発振閾値より大きい直流電流が加えられており、直流電流に重畳して印加される変調電流102により直接変調される。半導体レーザ14は市販の分布帰還型半導体レーザ(DFB-LD)を使用することができる。たとえば、両端面が無反射コート処理されたλ/4シフト分布帰還型半導体レーザ(DFB-LD)であり、次のパラメータ値を有するものとする。共振器長が500ミクロン、グレーティング結合定数κが4000m-1、活性層幅が2ミクロン、活性層厚が0.05ミクロン、光閉じ込め係数が0.1、αパラメータが3、微分利得係数が1.0x10-19m2、非線形利得係数が4.5x10-23m3、共振器内部損失が3000m-1である。ただし、これらのパラメータ値は設計例の一つである。通常の多層の量子井戸あるいは歪量子井戸構造を活性層とした分布帰還型半導体レーザとして実現することのできる範囲内において、この例に示した値以外にも、光通信システムの仕様や光送信装置10の特性に合わせて最適に設計することができる。
 また、第1実施例では、ローパス型電気フィルタ12として、遮断周波数fcが3~5GHzの1次のベッセル・フィルタを用いているが、高次のベッセル・フィルタを用いてもよい。なお、ここでは駆動回路14の帯域特性は理想的なものとしている。
 2.2)リング共振型光フィルタ
 図4は本実施例において使用される単一のリング共振型光フィルタの概略的構造を示す模式的な平面図である。単一のリング共振型光フィルタ15は、シリコン基板上に形成された酸化・窒化シリコン(SiON)層をコア、酸化シリコン(SiO2)をクラッド層とした平面光導波路回路(PLC)である。リング共振器152が入力光導波路151および出力光導波路153と光学的に結合している。光信号は入力ポート154から入力し、スルー光は単一のリング共振型光フィルタ15のスルー・ポート155から、ドロップ光はドロップ・ポート156からそれぞれ出力される。
 ドロップ・ポート156からのドロップ光はエタロン共振型光フィルタの透過光に、スルー・ポート155からのスルー光はエタロン共振型光フィルタの反射光に相当する。スルー光は入力ポート154に戻ることがないため、半導体レーザ14とリング共振型光フィルタ15の間の光アイソレータが不要となり、装置の小型化が可能となる。また、フリップ・チップ実装等、シリコン基板上のPLCと半導体レーザとの自動組立技術により半導体レーザ14とリング共振型光フィルタ15のハイブリッド集積も可能である。
 第1実施例では光信号強度の観点からドロップ・ポート156からの出力を利用する。光送信装置の構成によっては、後述する第2実施例で示すように、リング共振器の分散の影響が小さいスルー・ポート155からの出力を利用することもできる。第1実施例においては、リング共振器152の縦モード間隔FSRは50GHz、入力光導波路151および出力光導波路153との結合係数は0.3としている。リング共振型光フィルタ15のFSRおよび結合係数は上述の50GHzおよび0.3という値に限らず、半導体レーザ14の構造、パラメータ、動作条件、あるいは光送信装置10の仕様に合わせて最適な値に設計することができる。
 2.3)動作
 以下、具体的な計算結果に基づき第1実施例の動作について説明する。ここでは、分布帰還型半導体レーザの動作を単一モードのレート方程式で近似し、スプリット・ステップ・フーリエ法により光ファイバ伝送特性を解析した計算結果を示す。また、本発明の実施形態により実現する光送信装置10の仕様は、送信光信号103の消光比を10dB、SMF伝送距離を200kmとする。以下、変調電流101の信号帯域はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数fcで表すものとする。
 また、簡単のため、駆動回路13の帯域特性や、半導体レーザ14の寄生容量および実装回路の帯域特性、リング共振型光フィルタ15による帯域制限は無視する。実際の光送信装置において、これらの効果を考慮する場合は、これらの効果を含む全体の周波数帯域として数9乃至11の条件を満たすようにローパス型電気フィルタ12の遮断周波数を決めればよい。
 a)半導体レーザの駆動
 図5(A)は単一のリング共振型光フィルタ15のドロップ・ポート156の透過特性を示すグラフであり、図5(B)はその分散特性を示すグラフである。横軸は光信号の搬送波周波数に対応し、ここでは搬送周波数193.1THzを中心とした相対的な周波数シフトで示す。
 半導体レーザ14を直接変調すると、その出力である変調光信号102は変調電流101により高周波側へ周波数シフトする。ファイバ分散の観点より、スペース符号に対するマーク符号の周波数シフトの最適値は5GHzである。なぜならば、10Gb/sのNRZ信号に相当する100ps光パルスのフーリエ変換限界となるスペクトル幅が約5GHzであり、これより大きな周波数シフトを加えると過剰なファイバ分散の影響を受けるからである。従って、半導体レーザ14は、スペース符号時の搬送波周波数を透過が最大となるピーク周波数より5~10GHzだけ低周波数側になるように直流バイアスされる。この場合、マーク符号時の搬送波周波数は透過率が最大となるピーク周波数より0~5GHzだけ低周波数側に位置することになる。従って、図5(B)からわかるように、単一のリング共振型光フィルタ15の分散は-500~-1500ps/nmであるから、約60km前後のSMFの分散が補償される。
 図5(A)からわかるように、透過特性のスロープは約1dB/GHzであり、一方、変調光信号102の周波数シフトは約5GHzであるから、単一のリング共振型光フィルタ15により振幅変調信号に変換されて得られる消光比は約5dBとなる。従って、単一のリング共振型光フィルタ15の出力全体として消光比10dBを得るためには変調光信号102の振幅変調成分の消光比を5dBとする必要がある。
 以上の設計指針より、第1実施例においては、半導体レーザ14の変調電流101の電流振幅を40ミリアンペア、半導体レーザ14の直流バイアスをスペース符号時の電流値として30ミリアンペアとする。
 b)周波数チャープの抑制
 図6(A)は、半導体レーザ14を駆動電流の平均値50ミリアンペアで直流バイアスし、ローパス型電気フィルタ12や駆動回路13、半導体レーザ14の実装回路の帯域特性を無視した場合の振幅変調特性を示すグラフであり、図6(B)はその周波数変調特性を示すグラフである。緩和振動周波数は約10GHzでベースバンド電気信号11のビットレートにほぼ等しい。また振幅変調特性の緩和振動ピークの大きさは低域の変調度に比べて約1.9倍であるのに対し、周波数変調特性の緩和振動ピークの大きさは低域の約5.6倍と大きいことがわかる。
 このように、半導体レーザ14の周波数変調特性と周波数変調特性が大きく異なるため、単に半導体レーザ14を直接変調する方法では、周波数変調特性の緩和振動ピークに起因する周波数チャープを振幅変調信号の歪を発生することなく抑えることはできなかった。
 これに対して、本発明は、後述のように直接変調された半導体レーザ14と単一のリング共振型光フィルタ15とを組み合わせた場合、光フィルタ15から出力される振幅変調信号に周波数変調特性が重畳されることを利用し、振幅変調信号の歪を発生することなく周波数チャープを抑えることができる。
 以下、ローパス型電気フィルタ12等の帯域特性を無視した場合と本実施例によるローパス型電気フィルタ12の遮断周波数を設定した場合とを比較しながら具体的に説明する。
 (帯域制限なしの場合)
 図7(A)はローパス型電気フィルタ12等の帯域特性を無視した場合の変調光信号102の振幅変調波形を示すグラフであり、図7(B)は周波数の時間変化、即ちマーク符号とスペース符号との間の周波数シフトと過渡的周波数チャープとを示す周波数変調波形のグラフである。
 図7(B)に示すように、周波数シフトは約5GHzであり、消光比10dBを得るためには振幅変調の効果を5dB分重畳する必要がある。半導体レーザ14の直流バイアスを下げ、大信号変調に近い動作点で直接変調すると、緩和振動による振幅変調波形自体の歪と、過渡的な周波数チャープが顕著に現れることがわかる。周波数シフトと過渡的な周波数チャープとの合計は約27GHzであり、フーリエ変換限界の5.4倍である。
 図8(A)は、リング共振型光フィルタ15を透過した後の送信光信号103のアイ・パターン波形図、図8(B)は光伝送路30を100km伝送後のアイ・パターン波形図、図8(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。送信光信号103は振幅変調の効果を大きくしたにもかかわらず、消光比は8.6dBで消光比10dBの目標を満たさない。これは図7(A)からわかるように、緩和振動による振幅変調波形自体のパターン効果によるものである。また、過渡的な周波数チャープが大きいため、図8(B)からわかるように、SMF伝送距離は100kmに満たない。
 (帯域制限ありの場合)
 図9(A)はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.5倍である5GHzとした場合の半導体レーザ14の振幅変調特性を示すグラフであり、図9(B)は同じく周波数変調特性を示すグラフである。
 図9(A)に示す振幅変調特性では、ローパス型電気フィルタ12により一旦応答特性が低下した後、緩和振動により持ち上がり、10GHzにおいて低域の0.83倍の値を示す。一方、図9(B)に示す周波数変調特性では、10GHzにおいて低域の約2.6倍となり、ローパス型電気フィルタ12を用いない場合に比べて緩和振動のピークが大幅に抑制されることがわかる。
 図10(A)は変調光信号102の振幅波形を示すグラフであり、図10(B)は同じく周波数変化を示すグラフである。振幅変調波形の緩和振動はほぼ解消し、周波数シフトと過渡的な周波数チャープの合計は約14GHzまで改善されている。
 図11(A)は送信光信号103のアイ・パターン波形図、図11(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、図11(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。振幅変調の緩和振動によるパターン効果を抑えたことにより、送信光信号103の消光比は10.1dBとなり、消光比10dBの目標を満たしている。また、100km伝送波形は良好であり、若干アイ開口は狭くなるが200km伝送も可能となる。
 図12(A)はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.3倍の3GHzとした場合の半導体レーザ14の振幅変調特性を示すグラフであり、図12(B)は同じく周波数変調特性を示すグラフである。振幅変調特性は、10GHzにおいて低域の0.54倍の値である。一方、周波数変調特性は10GHzにおいて低域の約1.7倍となり、ローパス型電気フィルタ12の遮断周波数を5GHzとした場合に比べ、低域に対するピークがさらに低減されることがわかる。
 図13(A)は変調光信号102の振幅波形図であり、図13(B)は同じく周波数変調波形図である。ローパス型電気フィルタ12により帯域が制限され、振幅変調波形は鈍るが、周波数シフトと過渡的な周波数チャープの合計は約10GHzまで改善される。
 図14(A)は送信光信号103のアイ・パターン波形図、図14(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、図14(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。図14(A)に示すようにリング型光フィルタ15により変調光信号102の周波数変調成分が振幅変調に変換されて重畳されるために振幅変調波形の高域が補償されており、図11(A)に比べて、波形の鈍りの無い振幅変調波形となる。さらに、過渡的周波数チャープを振幅変調に変換され重畳されることにより、マーク符号時の振幅揺らぎは、遮断周波数5GHzの場合に比べて、大幅に低減されることもわかる。送信光信号103の消光比は10.2dBであり、消光比10dBの目標を満たしている。さらに、図14(B)および(C)に示すように、100km伝送波形および200km伝送波形のいずれも良好である。
 半導体レーザ14の駆動電流の平均値を動作点とした時の各パラメータの値を用いると、緩和振動周波数は約10GHz、Γ1は0.65、Γ2は0.38と計算される。これらの値を式(9)に代入すると次式(12)が得られ、式(11)とほぼ一致する結果が得られる。
 0.53B>fc>0.25B  ・・・(12)
 ローパス型電気フィルタ12の遮断周波数fcを5GHzおよび3GHzとした上述の計算の条件は式(12)の条件を満たしている。なお、半導体レーザ14の駆動電流の最大値を動作点とした時の値を用いて計算した場合も、同様の結果が得られる。
 2.4)変形例
 上述した第1実施例では、ローパス型電気フィルタ12を用いて、半導体レーザ14を直接変調するベースバンド信号の帯域を制限しているが、ローパス型電気フィルタ12のフィルタ特性を駆動回路13のなかに組み込んで駆動回路13の帯域特性として実現することもできる。また、ローパス型電気フィルタ12のフィルタ特性は、半導体レーザ14の素子自体の容量、例えば半導体レーザ14の電極と半導体基板の間の容量を利用して実現することも可能である。
 図15は本実施例の変形例を説明するための駆動回路13および半導体レーザ14の等価回路である。半導体レーザ14の電極と半導体基板との間の容量をCPとする。ここで、Z0は駆動回路13のインピーダンス、Zは半導体レーザ14のインピーザンス、Rはインピーダンス整合抵抗である。この等価回路より、半導体レーザ14を駆動する電気信号の遮断角周波数ωcは次式(13)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000015
 Z0を50Ω、Zを5Ωとした場合、遮断周波数5GHzおよび2.5GHzを与える容量CPはそれぞれ6.7pFおよび13.4pFであり、半導体レーザ14の電極容量として実現することが可能である。あるいは、半導体レーザ14に必要な容量をワイヤボンディング等により外付けしてもよい。
 リング共振型光フィルタ15と半導体レーザ14の波長との関係で送信光信号103がリング共振型光フィルタ15の帯域制限を受ける場合は、上述の帯域を制限する電気回路等は、リング共振型光フィルタ15の帯域特性を補完し全体としてベースバンド信号の帯域を制限するように設計すればよい。
 2.5)効果
 以上述べたように、本発明の第1実施例によれば、直接変調した半導体レーザ14と単一のリング共振型光フィルタ15とを組み合わせ、半導体レーザ14を駆動するベースバンド電気信号11の帯域を式(9)の条件を満たす遮断周波数fcで制限することで、過渡的な周波数(波長)チャープの抑制を実現する。本実施例においては光フィルタ透過後の送信光信号に周波数変調の効果が重畳されるため、ベースバンド信号の帯域を一定の条件式を満たす範囲内で制限すれば2値の送信光信号には歪は生じない。
 最も代表的な単一のリング共振型光フィルタの設計条件と半導体レーザの動作条件において、ベースバンド信号の帯域をビットレートの0.25~0.5倍に制限することが可能であり、過渡的な周波数チャープが抑制され、歪のない2値の送信光信号が得られる。これによって消光比10dBで伝送距離200kmの光伝送を可能とする、小型かつ低消費電力、低価格な10Gb/s光送信装置を実現することができる。
 背景技術で述べたように、閾値の数倍にバイアスして直接変調した半導体レーザと単一のリング共振型光フィルタとを組み合わせた光送信装置では、光フィルタの透過特性のスロープが小さいため、消光比と伝送距離を両立させることが困難であった。
 これに対して、本実施例によれば、直接変調する半導体レーザのバイアス電流を下げることにより消光比を上げるとともに、一定の数式を満たす範囲に駆動電気信号の帯域を制限することにより過渡的周波数チャープの発生を抑えることができ、これによって単一のリング共振型光フィルタを用いた場合でも消光比と伝送距離とを両立させることができる。
 特に、本実施例によれば、直接変調された半導体レーザと組み合わせる光フィルタとして、誘電体多層膜によるエタロン共振型光フィルタの代わりに、PLCによる単一のリング共振型光フィルタを用いる。これにより光送信装置の小型・低コスト化を実現しつつ、伝送速度10Gb/sにおいて消光比10dBとSMF伝送距離200kmを可能にする。尚、本実施例においてはベースバンド信号のビットレートを10Gb/sとしたが、2.5Gb/sや40Gb/s等の他のビットレートの場合も本発明を適用可能である。
 3.第2実施例
 本発明は、図3に示すようにリング共振型光フィルタ15のドロップ・ポートを用いた第1実施例に限定されるものではなく、リング共振型光フィルタ15のスルー・ポート155からの出力光を送信光信号103として用いることもできる。
 図16本発明の第2実施例による光送信装置の構成を示すブロック図である。図3と同じ機能ブロックには同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。リング共振型光フィルタ15のFSRは100GHz、結合係数は0.35としている。
 第2実施例では、リング共振型光フィルタ15のスルー・ポート155からの出力光を送信光信号103とする。その他の構成および動作は、第1実施例と同様であり、半導体レーザ14として市販の分布帰還型半導体レーザ(DFB-LD)を使用する。以下、分布帰還型半導体レーザの動作を単一モードのレート方程式で近似し、スプリット・ステップ・フーリエ法により解析した計算結果を示す。ここで、半導体レーザ14を記述するレート方程式のパラメータおよび動作電流は、第1実施例と同じ値としている。尚、半導体レーザ14のパラメータの値は設計例の一つであり、この例に示した値以外にも光送信装置、光通信装置の仕様、あるいはローパス型電気フィルタ12、駆動回路13、リング共振型光フィルタ15の特性に合わせて最適に設計することができる。
 図17(A)はスルー・ポート155からの出力を利用した場合のリング共振型光フィルタ15の透過特性を示すグラフであり、図17(B)は同じく分散特性を示すグラフである。
 半導体レーザ14は、スペース符号時の搬送波周波数が透過率を最小にする周波数より2~5GHz程度高周波数側になるように、直流バイアスされる。この場合、マーク符号時の搬送波周波数は透過ピーク周波数より7~10GHz程度高周波数側に位置することになる。従って、図17(B)からわかるように、スルー・ポートを用いた場合、通常の動作条件では分散の影響はほとんど受けない。
 図17(A)からわかるように、透過特性のスロープの平均は約1dB/GHzであり、一方、変調光信号102の周波数シフトは約5GHzであるから、単一のリング共振型光フィルタ15により振幅変調信号に変換されて得られる消光比は約5dBとなる。従って、単一のリング共振型光フィルタ15の出力全体として消光比10dBを得るためには、第1実施例と同様、変調光信号102の振幅変調成分の消光比を5dBとする必要がある。第2実施例においても第1実施例と同様に、半導体レーザ14の変調電流101の電流振幅を40ミリアンペア、半導体レーザ14の直流バイアスをスペース符号時の電流値として30ミリアンペアとしている。
 図18(A)はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.5倍である5GHzとした場合の送信光信号103のアイ・パターン波形図、図18(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、図18(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。振幅変調の緩和振動によるパターン効果を抑えたことにより送信光信号103の消光比は11.0dBとなり、消光比10dBの目標を満たしている。また、若干アイ開口は狭くなるが100kmおよび200kmの伝送が可能であることがわかる。
 図19はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.3倍である3GHzとした場合の送信光信号103のアイ・パターン波形図、図19(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、図19(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。本実施例において、送信光信号103の消光比は11.7dBであり、100km伝送波形、200km伝送波形のいずれも良好であることがわかる。
 本発明は半導体レーザとリング共振型光フィルタとを組み合わせた光送信装置一般に提供可能である。
 なお、この出願は、2008年2月19日に出願した、日本特許出願番号2008-036848号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
光フィルタを用いた光送信装置の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による光送信装置を用いた光通信システムの基本的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例による光送信装置の構成を示すブロック図である。 本実施例において使用される単一のリング共振型光フィルタの概略的構造を示す模式的な平面図である。 (A)は単一のリング共振型光フィルタ15のドロップ・ポート156の透過特性を示すグラフであり、(B)はその分散特性を示すグラフである。 (A)は、半導体レーザ14を駆動電流の平均値50ミリアンペアで直流バイアスし、ローパス型電気フィルタ12や駆動回路13、半導体レーザ14の実装回    路の帯域特性を無視した場合の振幅変調特性を示すグラフであり、(B)はその周波数変調特性を示すグラフである。 (A)はローパス型電気フィルタ12等の帯域特性を無視した場合の変調光信号102の振幅変調波形を示すグラフであり、(B)は周波数の時間変化、即ちマーク符号とスペース符号との間の周波数シフトと過渡的周波数チャープとを示す周波数変調波形のグラフである。 (A)は、リング共振型光フィルタ15を透過した後の送信光信号103のアイ・パターン波形図、(B)は光伝送路30を100km伝送後のアイ・パターン波形図、(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。 (A)はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.5倍である5GHzとした場合の半導体レーザ14の振幅変調特性を示すグラフであり、(B)は同じく周波数変調特性を示すグラフである。 (A)は変調光信号102の振幅波形を示すグラフであり、(B)は同じく周波数変化を示すグラフである。 (A)は送信光信号103のアイ・パターン波形図、(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。 (A)はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.3倍の3GHzとした場合の半導体レーザ14の振幅変調特性を示すグラフであり、(B)は同じく周波数変調特性を示すグラフである。 (A)は変調光信号102の振幅波形図であり、(B)は同じく周波数変調波形図である。 (A)は送信光信号103のアイ・パターン波形図、(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。 本実施例の変形例を説明するための駆動回路13および半導体レーザ14の等価回路である。 本発明の第2実施例による光送信装置の構成を示すブロック図である。 (A)はスルー・ポート155からの出力を利用した場合のリング共振型光フィルタ15の透過特性を示すグラフであり、(B)は同じく分散特性を示すグラフである。 (A)はローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.5倍である5GHzとした場合の送信光信号103のアイ・パターン波形図、(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。 ローパス型電気フィルタ12の遮断周波数をビットレートの0.3倍である3GHzとした場合の送信光信号103のアイ・パターン波形図、(B)は100km伝送後のアイ・パターン波形図、(C)は200km伝送後のアイ・パターン波形図である。
符号の説明
 10  光送信装置
 11  ベースバンド電気信号
 12  帯域制限部(ローパス型電気フィルタ)
 13  駆動回路
 14  半導体レーザ
 15  リング共振型光フィルタ
 20  光受信装置
 30  ファイバ伝送路
 101  変調電流
 102  変調光信号
 103  送信光信号
 151 入力光導波路
 152 リング共振器
 153 出力光導波路
 154 入力ポート
 155 スルー・ポート
 156 ドロップ・ポート

Claims (21)

  1.  ベースバンド電気信号に従って変調された送信光信号を出力する光送信装置において、
     ベースバンド電気信号に従って直接変調されることで搬送波の振幅および周波数が変調された変調光信号を出力する半導体レーザと、
     前記変調光信号の周波数変調成分を振幅変調信号に変換して振幅変調成分に重畳することで前記送信光信号を出力する単一のリング共振型光フィルタと、
     を有し、前記ベースバンド電気信号の帯域を制限する遮断周波数fcが
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
    (ただし、x=2πB/ωR、Γ1=Γ/2πB、Γ2=γ/2πB、Γ3=fc/Bであり、Bは前記ベースバンド電気信号のビットレート、hは前記変調光信号の周波数変調成分が前記送信光信号に寄与する割合(0<h<1)、ωRは前記半導体レーザの緩和振動角周波数、Γは前記半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数、γは前記半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数である。)
    を満たす値であることを特徴とする光送信装置。
  2.  緩和振動周波数fR=2π/ωRがビットレートBにほぼ等しい場合、前記ベースバンド電気信号の帯域を制限する遮断周波数fcが
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
    を満たす値であることを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。
  3.  前記寄与する割合hが0.5の場合、前記ベースバンド電気信号の帯域を制限する遮断周波数fcが
    0.5B>fc>0.25B
    を満たす値であることを特徴とする請求項1または2に記載の光送信装置。
  4.  前記ベースバンド電気信号の遮断周波数fcは、ローパスフィルタ(LPF)の遮断周波数により与えられることを特徴とする請求項1-3のいずれか1項に記載の光送信装置。
  5.  前記ベースバンド電気信号の遮断周波数fcは、前記半導体レーザの素子容量、前記半導体レーザの実装電気回路の帯域、前記半導体レーザを駆動する駆動電子回路の帯域、前記ローパスフィルタの遮断周波数、および、前記リング共振型光フィルタの透過特性の少なくとも1つからなる組み合わせに基づいて与えられることを特徴とする請求項4に記載の光送信装置。
  6.  前記リング共振型光フィルタが平面光導波路回路により構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光送信装置。
  7.  前記リング共振型光フィルタは前記半導体レーザとハイブリッド集積されていることを特徴とする請求項6に記載の光送信装置。
  8.  前記リング共振型光フィルタのドロップ・ポートからの透過光を前記送信光信号として利用することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光送信装置。
  9.  前記リング共振型光フィルタのスルー・ポートからの透過光を前記送信光信号として利用することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光送信装置。
  10.  前記半導体レーザの緩和振動周波数fR=2π/ωRと、前記半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数Γと、前記半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数γとは、前記半導体レーザの駆動電流の平均値を動作点とした値で与えられることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の光送信装置。
  11.  前記半導体レーザの緩和振動周波数fR=2π/ωRと、前記半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数Γと、前記半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数γとは、前記半導体レーザの駆動電流の最大値を動作点とした値で与えられることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の光送信装置。
  12.  請求項1から11のいずれか1項に記載の光送信装置と光受信装置とが光伝送路で光学的に接続されたことを特徴とする光通信システム。
  13.  ベースバンド電気信号に従って変調された送信光信号を送信する光送信方法において、
     ベースバンド電気信号に従って半導体レーザを直接変調することで搬送波の振幅および周波数が変調された変調光信号を生成し、
     前記変調光信号を単一のリング共振型光フィルタへ入力させることで、周波数変調成分を振幅変調信号に変換して振幅変調成分に重畳し記送信光信号を生成し、
     前記ベースバンド電気信号の帯域を制限する遮断周波数fcが
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
    (ただし、x=2πB/ωR、Γ1=Γ/2πB、Γ2=γ/2πB、Γ3=fc/Bであり、Bは前記ベースバンド電気信号のビットレート、hは前記変調光信号の周波数変調成分が前記送信光信号に寄与する割合(0<h<1)、ωRは前記半導体レーザの緩和振動角周波数、Γは前記半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数、γは前記半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数である。)を満たす値であることを特徴とする光送信方法。
  14.  緩和振動周波数fR=2π/ωRがビットレートBにほぼ等しい場合、前記ベースバンド電気信号の帯域を制限する遮断周波数fcが
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
    を満たす値であることを特徴とする請求項13に記載の光送信方法。
  15.  前記寄与する割合hが0.5の場合、前記ベースバンド電気信号の帯域を制限する遮断周波数fcが
    0.5B>fc>0.25B
    を満たす値であることを特徴とする請求項13または14に記載の光送信方法。
  16.  前記ベースバンド電気信号の遮断周波数fcは、ローパスフィルタ(LPF)の遮断周波数により与えられることを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の光送信方法。
  17.  前記ベースバンド電気信号の遮断周波数fcは、前記半導体レーザの素子容量、前記半導体レーザの実装電気回路の帯域、前記半導体レーザを駆動する駆動電子回路の帯域、前記ローパスフィルタの遮断周波数、および、前記リング共振型光フィルタの透過特性の少なくとも1つからなる組み合わせに基づいて与えられることを特徴とする請求項16に記載の光送信方法。
  18.  前記リング共振型光フィルタのドロップ・ポートからの透過光を前記送信光信号として利用することを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の光送信方法。
  19.  前記リング共振型光フィルタのスルー・ポートからの透過光を前記送信光信号として利用することを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の光送信方法。
  20.  前記半導体レーザの緩和振動周波数fR=2π/ωRと、前記半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数Γと、前記半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数γとは、前記半導体レーザの駆動電流の平均値を動作点とした値で与えられることを特徴とする請求項13から19のいずれか1項に記載の光送信方法。
  21.  前記半導体レーザの緩和振動周波数fR=2π/ωRと、前記半導体レーザの振幅変調特性のダンピング定数Γと、前記半導体レーザの周波数変調特性のダンピング定数γとは、前記半導体レーザの駆動電流の最大値を動作点とした値で与えられることを特徴とする請求項13から19のいずれか1項に記載の光送信方法。
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