WO2009101819A1 - 再生装置、集積回路、再生方法、プログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

再生装置、集積回路、再生方法、プログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

 動画像に同期させて文字列を更新する再生装置において、カラールックアップテーブルの空いているインデックスを用いた諧調文字を表示する。  テキスト字幕ストリームにおける文字列表示指示情報を事前解析する事前解析部を設けることにより、カラールックアップテーブルで使用しないインデックスが事前に把握できる。こうしてカラールックアップテーブルの空きインデックスを利用した諧調文字の表示を行う。

Description

再生装置、集積回路、再生方法、プログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体
 本発明は、テキスト字幕表示技術の技術分野に属する発明である。
 テキスト字幕表示とは、テキストコードで表現された字幕を、映画における個々のピクチャと同期して表示させる技術であり、BD-ROM(Blu-rayDisc Read Only Memory)再生装置の特有の技術の1つである。
 BD-ROM再生装置は、フォントを用いて、字幕を構成する文字コードを、ビットマップに展開し、このビットマップを、ビデオストリームにおける個々のピクチャと同期して表示するよう制御を行う。
 以下、従来の字幕表示技術について説明する。民生用テレビモニタのような表示装置において図形や文字を表示する場合、各画素の表示内容はフレームメモリに保持される。このとき、画素ごとにα、R、G、Bの値といった色情報を保持するとフレームメモリが大きくなってしまう。例えば、1画素ごとに色情報としてα、R、G、Bの値をそれぞれ1バイトずつ保持したとすると、1画素ごとに4バイトのメモリが必要となってしまう。それに対して、カラールックアップテーブルを用いて、フレームメモリを小さくする。カラールックアップテーブルは、画素ごとにメモリ上に格納されるインデックス値とそのインデックス値に対応する色情報との関係を保持したテーブルである。カラールックアップテーブルにはインデックス値と色情報との対応関係を保持し、画素ごとにはインデックス値のみを保持し、表示段階でカラールックアップテーブルを参照しながら、インデックス値から色情報に変換して表示を行う。この場合、フレームメモリの各画素にはインデックス値しか保持されないため、例えば画面上に同時に表示できる色の数を256(=2の8乗)色とした場合、1画素に1バイトのインデックス値を割り当てればよく、1画素ごとに必要なメモリを1バイトにすることが可能となる。このようにカラールックアップテーブルを用いた再生装置においては、フレームメモリを小さくすることができる。
 文字の表示色の割り当て技術としては、例えば特許文献1に記載されているものが存在する。
特開2005-258139号公報
 ところが、従来のテキスト字幕ストリームの再生技術は、アウトラインフォントを展開することにより文字表示を行うので、文字の大きさによっては、輪郭におけるジャギーが目立ち、ビットマップで表示される字幕と比べて品位に見劣りが生じるという問題点がある。
 ジャギーを目立たなくするには、字幕文字に対して階調色表示を実行することが考えられる。階調色表示とは、文字色及び背景色だけでなく文字色及び背景色から作成された中間色を用いて文字の表示を行うことである。こうすることで、文字と背景との間で色がなだらかに変化するようになり、文字と背景とのエッジ部分に現れるギザギザ感をなくすことが可能となる。かかる階調色表示にあたって、特許文献1に記載された先行技術では、カラールックアップテーブルの空きインデックスを用いて多諧調の文字データを生成・表示する。
 具体的には、カラールックアップテーブルの空いているインデックスを諧調色インデックスとして自動的に割り当て、文字色インデックスと背景色インデックスの組み合わせと、割り当てた諧調色インデックスとの対応関係を保持する。そして、諧調色インデックスとして割り当てられたインデックスの色情報を更新し、カラールックアップテーブルをカラールックアップテーブル記憶部に記憶する。その後、割り当てられた諧調色インデックスを用いて諧調文字をフレームメモリに描画する。
 ところがテキスト字幕ストリームにおいては、カラールックアップテーブルにおけるインデックスの使用状況が、ビデオストリームの再生進行に応じて時間的に大きく変遷するため、上述したような階調色表示をそのまま適用することに不都合がある。この使用状況の変化は、テキストストリーム内部の複数の文字列表示指示情報によってもたらされる。具体的にいうと、再生装置はテキスト字幕の再生にあたって、ビデオストリームの再生進行に伴い、テキスト字幕ストリーム内部の複数の文字列表示指示情報のうち、現在の再生時点に合致するものを用いて字幕表示を実行する。そしてそのような文字列表示指示情報の中には、文字表示に色変換に用いられるカラールックアップテーブルの更新を再生装置に命じるものもある。階調色表示のために、勝手に、階調色をインデックスに割り当てた場合、インデックスの使用が、階調色表示と、文字列表示指示情報とで競合してしまう。再生装置が空きのインデックスに自動的に階調色を割り当てた後で、文字列表示指示情報が同じインデックスに色情報を割り当てたとすると、階調色は、本来使用されるべき階調色とは異なる色、つまり文字列表示指示情報によってインデックスに割り当てられた色情報で表示されるという発色誤りが発生することが有り得る。
 これを避けるためには、テキスト字幕ストリームで使用されるインデックスを、予め解析しておき、使用済みインデックスとは重複しないインデックスに、階調色を割り当てられることも考えられる。しかし、字幕ストリームの全域のうち、何れの期間においても使用されていないインデックスに、階調色を割り当てるとすると、階調色に選択できるインデックスの個数が少なくなり、階調色表示に使用することができる色数が欠乏してしまう。この場合、階調色表示のために充分な階調を確保することができず、字幕文字の品位を高めることはできない。
 本発明の目的は、文字列表示指示情報によるカラールックアップテーブル更新との競合をさけつつも、階調色表示のために充分な階調を確保することができる再生装置を提供することである。
 上記課題を解決するため、本発明にかかる再生装置は、ビデオストリームと、字幕ストリームとの同期再生を実行する再生装置であって、ビデオストリームをデコードするビデオデコーダと、字幕ストリームをデコードして、字幕画像を得る字幕デコーダと、カラールックアップテーブルを用いることにより、字幕画像の階調表示を実行する色変換部とを備え、カラールックアップテーブルは、複数のインデックスと、各インデックスに対応付けられた色情報とによって構成され、前記字幕デコーダは、字幕画像の階調表示を色変換部に実行させるにあたって、ビデオストリームの時間軸のうち、字幕表示におけるインデックス使用が継続する期間を事前に解析しておき、当該継続期間中に字幕画像の文字色及び背景色に使用される使用済みインデックスを除く空きのインデックスに、階調色の色情報を割り当てることを特徴としている。
 本発明では、字幕表示におけるインデックス使用が継続する期間を事前に解析しておき、当該継続期間字幕画像において文字色及び背景色に使用される使用済みインデックスを除く空きのインデックスに、階調色の色情報を割り当てるので、インデックス使用継続区間においては、字幕表示におけるインデックス使用と、階調色表示のためのインデックス使用とが競合することがなくなり、上述したような表示色の間違いが生じることはない。   
 字幕ストリームの文字列表示指示情報によってもたらされる表示期間を、インデックス使用継続区間という時間単位で区切り、この時間単位において、使用済みになっていないインデックスに、階調色を割り当てるので、階調色表示のために使用できるインデックスの個数が極端に少なくなることがなくなる。インデックス使用継続区間という閉じた時間単位の内部で、インデックス使用の競合を避けることにより、発色誤りは回避することができる。よって、階調色の階調数を確保することができ、品位が高い階調色表示を実現することができる。かかる階調表示を実現することにより、ビットマップの字幕とは見劣りがしない、高品位なテキスト字幕を、ビデオストリームと共に再生させることができる。
 全ての文字列表示指示情報を事前解析する場合に起こりうるであろう弊害、つまり、最初に文字列を表示するまでの時間が長くなってしまうという弊害を、上述した再生装置は、事前解析の範囲を表示領域の全更新が行われる時刻で区切ることで解消している。つまり、表示領域の全更新がなされる期間を、事前解析の範囲とすることで最初に文字列を表示するまでの時間を短くしている。これにより、豊富な色数を用いた高速な諧調表示を実現することができる。
 更に本発明では、階調文字に用いることができる色数が多いため、文字列表示指示情報による指定や、ユーザによる指定に応じて字幕文字を任意の大きさに拡大する場合においても、文字と背景との間で色がなだらかに見易く変化させることが可能になる。従って、自由な大きさに字幕文字を拡大する場合も、階調表示によって文字と背景とのエッジ部分に現れるギザギザ感をなくすことが可能になり、ユーザフレンドリーな字幕表示を実現することが可能になる。
第1実施形態に係る再生装置の構成図である。 再生装置による映像出力を示す図である。 テキスト字幕ストリームにおける文字列表示指示情報の内部構成を示す図である。 描画更新情報の内部構成を示す図である。 グラフィクスプレーンと、表示領域情報、描画更新情報との関係を示す図である。 文字列表示指示情報における開始時刻、終了時刻が、時間軸においてどのように設定されているかの一例を示す図である。 開始時刻、終了時刻が図6のように設定されたテキスト字幕ストリームにおいて、各文字列表示指示情報の表示領域数、描画更新フラグがどのように設定されるかを示す。 テキスト字幕デコーダ9の内部構成を示す図である。 最大諧調インデックス数と諧調インデックス数との関係を表した図である。 階調色管理テーブルがどのように生成されるかの一例を示す図である。 諧調数がどのように決定されるかを模式的に示す図である。 階調文字を示すピクセルコードのパターンの一例を示す図である。 図12のピクセルコードのパターンに対して色変換を行うことにより表示される階調文字の一例である。 再生画像の一例である。 プレイリスト再生の処理手順を示すフローチャートである。 インデックス使用継続区間の解析手順を示すフローチャートである。 階調色管理テーブルの作成手順を示すフローチャートである。 ビデオストリームとの同期処理を示すフローチャートである。 階調色描画処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態における、プリロードメモリ8、テキスト字幕デコーダ9、グラフィクスプレーン10、変換部11、フォントデータ記憶部12を示した構成図である。 通常色管理テーブル、表示領域管理テーブル、階調色管理テーブル、カラールックアップテーブルを示す図である。 第2実施形態におけるビデオストリームとの同期処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
    1 ROMドライブ
    2 読み出しバッファ
    3 フィルタ
    4 転送バッファ
    5 ビデオデコーダ
    6 ビデオメモリ
    8 プリロードメモリ
    9 テキスト字幕デコーダ
   10 フレームメモリ
   11 カラールックアップテーブル記憶部
   12 フォントデータ記憶部
   13 合成部
   14 転送バッファ
   15 オーディオデコーダ
   21 文字列表示指示解析部
   22 事前解析部
   23 カラールックアップテーブル制御部
   24 描画制御部
   25 描画部
   31 通常色管理部
   32 表示領域管理部
   33 諧調色管理部
   34 物理インデックス管理部
 以下、上記課題解決手段を備えた再生装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
 (第1実施形態)
 先ず、始めに本再生装置の処理の概要を述べる。
 第1実施形態に係る再生装置は、プレイリスト情報に従い、AVストリームと、テキスト字幕ストリームとの同期再生を行うものである。AVストリームは、ビデオストリームと、オーディオストリームとを多重化することで構成される。しかしテキスト字幕ストリームは、AVストリームに多重化されていない。テキスト字幕ストリームは、AVストリームを格納したファイルとは別のファイルに格納されてBD-ROMに記録される。
 プレイリスト情報について説明する。プレイリスト情報は、1つ以上の再生区間情報を含み、再生区間情報は、AVストリームに対応付けられたAVストリーム管理情報のファイル名を示す情報、当該AVストリームの再生開始点、及び、再生終了点を示す情報と、ストリーム番号テーブルとを含む。このプレイリスト情報と、AVストリームと、テキスト字幕ストリームとが、BD-ROMにおいて1つのコンテンツ(単に"プレイリスト")と呼ばれる。
 ストリーム番号テーブルは、AVストリームと同期して再生することができる、1つ以上のテキスト字幕ストリームを示す情報であり、当該テキスト字幕ストリームの言語コードを含む。また、AVストリーム管理情報には、フォント識別子が記述されている。
 再生装置は、プレイリスト情報内の再生区間情報におけるストリーム番号テーブルに示される1つ以上のテキスト字幕ストリームの中に、以下の第1から第3までの全ての条件を満たすものが存在するか否かを判定して、満たすと判定されたテキスト字幕ストリームのうち1つを選択する。
 その一方、再生区間情報によるAVストリームの再生に先立ち、AVストリーム管理情報内のフォント識別子にて示されているフォントデータを記録媒体から読み出して、再生装置のメモリにプリロードする。
 テキスト字幕ストリーム選択のための第1、第2、第3の条件は以下のものである。
 第1の条件は、選択の対象となるテキスト字幕ストリームを構成するテキストコードをフォントで展開して、ピクセルコードの二次元パターンに展開する能力が再生装置に存在することである。
 第2の条件は、選択の対象となるテキスト字幕ストリームの言語コードに対応する言語において、独特となる表示方法(縦書き、カーニング、ルビ、禁則処理等)を実現できることである。
 第3の条件は、選択の対象となるテキスト字幕ストリームの言語コードと、再生装置の言語設定とが一致していることである。これらの条件を満たすテキスト字幕ストリームは、テキスト字幕として表示するのに相応しいテキスト字幕ストリームであるから、かかるテキスト字幕ストリームにおけるテキストコードをフォントデータを用いて展開して、AVストリームと共に再生する。
 かかる再生装置の内部構成は、図1に示すものとなる。図1は、第1実施形態に係る再生装置の構成図である。本図に示すように、再生装置は、ROMドライブ1、読み出しバッファ2、フィルタ3、転送バッファ4、ビデオデコーダ5、ビデオプレーン6、転送バッファ7、プリロードメモリ8、テキスト字幕デコーダ9、グラフィクスプレーン10、色変換部11、フォントデータ記憶部12、合成部13、転送バッファ14、オーディオデコーダ15から構成される。これらの構成要素のうち、テキスト字幕デコーダ9が文字列表示装置に該当する。
 ROMドライブ1は、ROMのローディング/リード/イジェクトを行い、ROMディスクに対するアクセスを実行する。
 読み出しバッファ2は、ROMドライブから読み出されたTSパケットを格納するバッファである。
 フィルタ3は、読み出しバッファ2から出力される複数のTSパケットを転送バッファ4に振り分ける。
 転送バッファ4は、フィルタ3からの出力されたビデオストリームを構成するTSパケットを格納するバッファである。
 ビデオデコーダ5は、転送バッファ4に格納されたビデオデータを復号して非圧縮のビデオデータをビデオプレーン6に書き込む。
 ビデオプレーン6は非圧縮のビデオデータを格納するフレームメモリである。
 転送バッファ7は、フィルタ3から出力されたテキスト字幕ストリームを構成するTSパケットを格納するバッファである。
 プリロードメモリ8は、テキスト字幕ストリームを格納するバッファであり、字幕ストリームが最初のプレイリストが再生される前に格納される。
 テキスト字幕デコーダ9は、プリロードメモリ8に格納されたデータを復号する。そして、字幕文字をグラフィクスプレーン10に書き込み、カラールックアップテーブルを色変換部11内に設定する。
 グラフィクスプレーン10は、1画面分の領域をもち、字幕文字を格納する。このグラフィクスプレーンにおける画素は、ピクセルコードによって表現される。ここで"ピクセルコード"とは、カラールックアップテーブルを介して色情報に展開することができる4ビット、1バイト、2バイトのコードのことである。ピクセルコードがとり得る数値を"ピクセル値"といい、このピクセル値は、カラールックアップテーブルにおいて、色情報が割り当てられたインデックスが用いられる。グラフィクスプレーン10に格納される字幕文字は、このピクセルコードの二次元パターンによって表現される。階調色のピクセルコードを用いて現された字幕文字を、"階調文字"と呼ぶ。
 色変換部11は、カラールックアップテーブルを記憶しており、このカラールックアップテーブルを用いてピクセルコードの色変換を実行する。カラールックアップテーブルは、インデックス値と色情報との対応関係を示したものである。カラールックアップテーブルにおける色情報は、透明度α、輝度Y、赤色差Cr、青色差Cbによって構成されてもよいし、透明度α、赤色の輝度R、緑色の輝度G、青色の輝度Bによって構成されてもよい。説明の便宜上、以降の説明において色情報は、透明度、赤色の輝度、緑色の輝度、青色の輝度の組み((α,R,G,B)と表記する)であるものとする。
 フォントデータ記憶部12は、フォントデータをROMドライブ1から読み出されたフォントデータを格納するバッファである。このフォントデータは、プリロードメモリ8と同様、プレイリストが再生される前に格納される。
 合成部13は、ビデオ出力とグラフィックス出力を合成して装置外部のディスプレイに出力する。ビデオ出力は、ビデオプレーン6から出力されたデータである。グラフィックス出力は、グラフィクスプレーン10に格納されたインデックス値と色変換部11に記憶されたカラールックアップテーブルとを用いて、グラフィクスプレーン10に格納されたグラフィックスデータを変換した画像データである。
 転送バッファ14は、フィルタ3からの出力されたオーディオストリームを構成するTSパケットを格納するバッファである。
 オーディオデコーダ15は転送バッファ4に格納されたオーディオデータを復号して非圧縮オーディオ出力として出力する。
 図2は、再生装置による映像出力を示す図である。本図に示すように、合成部13によって、グラフィクスプレーン10に格納された字幕文字と、ビデオプレーン6に格納された非圧縮のビデオとが合成されて、かかる合成画像が、ディスプレイに出力されることがわかる。
 以上が再生装置の内部構成についての説明である。続いて、テキスト字幕ストリームの内部構成について、図面を参照しながら説明する。
 テキスト字幕ストリームは、いつどのような文字列をどのように表示するかという文字列表示指示情報を複数含んでいる。
 図3は、テキスト字幕ストリームにおける文字列表示指示情報の内部構成を示す図である。
 図3の上半分は、テキスト字幕ストリームであり、その内部には、文字列表示指示情報1、2、3・・・・が存在する。これらの文字列表示指示情報は、共通のクラス構造体から生成された複数のインスタンスでありその内部構成は共通のものなる。引き出し線h1は、文字列表示指示情報の構成をクローズアップしている。引き出し線h1に示ように、文字列表示指示情報は、『時間情報』、『カラールックアップテーブル更新指示情報』、『描画更新指示情報』の3つを共通の構成要素としている。引き出し線h2は、時間情報の構成をクローズアップしている。引き出し線h2に示すように、時間情報は、時間軸のうち、文字列表示指示情報による表示を開始させる時刻である「開始時刻」、文字列表示指示情報による表示を終了させる時刻である「終了時刻」を含む。これらの開始時刻、終了時刻は、ビデオストリームの時間軸における同期時点が設定される。図中のT0、T1は、その同期時点の一例である。
 引き出し線h3は、カラールックアップテーブル更新指示情報の構成をクローズアップしている。引き出し線h3に示すように、『カラールックアップテーブル更新フラグ』と、『カラールックアップテーブル更新数』と、M個の『カラールックアップテーブル更新情報』とを含む。
 『カラールックアップテーブル更新フラグ』はカラールックアップテーブルの更新を行うかどうかを表すフラグであり、「更新する」、「更新しない」の2つの状態を持つ。
 『カラールックアップテーブル更新数』は、引き出し線h8は、カラールックアップテーブル更新数の構成をクローズアップしている。つまりカラールックアップテーブル更新数は、以下のカラールックアップテーブル更新情報の個数「M」を示す。
 『カラールックアップテーブル更新情報』は、『カラールックアップテーブル更新フラグ』が「更新する」に設定される場合にのみ追加される任意的な構成要素である。『カラールックアップテーブル更新フラグ』が「更新しない」と設定されている場合には、カラールックアップテーブル更新情報は格納されない。引き出し線h7は、カラールックアップテーブル更新情報の構成をクローズアップしている。この引き出し線に示すように、カラールックアップテーブル更新情報は、時間情報における開始時刻において、カラールックアップテーブルにおけるどのインデックスの色情報を変更するかを示す『変更すべきインデックス』と、対象となるインデックスに、どの色情報を割り当てるべきかを示す『変更後の色情報』とを含む。以上が、カラールックアップテーブル更新情報について説明である。次に、描画更新情報について説明する。
 図4は、描画更新情報の内部構成を示す。引き出し線h4は、描画更新情報の構成をクローズアップしている。描画更新情報は、グラフィクスプレーン10における表示領域の個数に連動したデータ構造をもつ。グラフィクスプレーン10における表示領域数が"N"である場合、描画更新情報のデータ構造は図4のようになる。表示領域数がN個である場合、描画更新情報は、引き出し線h4に示すように、『表示領域数』、『領域1の描画更新描画更新フラグ』、『領域1の表示領域情報』、『領域1の描画更新情報』、『領域Nの描画更新フラグ』、『領域Nの表示領域情報』、『領域Nの描画更新情報』によって構成される。表示領域数が"0"である場合、描画更新情報は、『表示領域数』のみとなる。この描画更新情報のうち、描画更新フラグ、表示領域情報、描画更新情報の組みは、複数の領域(領域1~領域N)のそれぞれに対応しており、表示領域数の数だけ文字列表示指示情報内に現れることになる。以降、これらの描画更新情報の構成要素について説明する。
 『表示領域数』は、画面上に文字列表示領域がいくつ存在するかを表す。
 『描画更新フラグ』は、描画の更新を行うかどうかを表すフラグであり、「更新する」、「更新しない」の2つの状態を持つ。描画更新フラグが「更新する」と設定されている場合には、描画更新情報が格納される。「更新しない」と指定されている場合には、描画更新情報は格納されず、前の表示を維持する。表示する領域の数は表示領域数で指定され、ビデオストリームにおける現在の再生時点の進行とともに動的に変わる。表示領域の数が減ったときには、その領域は非表示状態に戻る。描画更新フラグが「更新しない」と指定された場合、前の表示の中のどの領域の更新をしないのかは、表示領域情報により判断する。つまり、描画更新フラグが「更新しない」と指定された場合には、文字列表示指示情報内の表示領域情報のうち、前の表示と変わらない領域に対応するものを更新せずにそのまま表示する。
 引き出し線h5は、表示領域情報の構成をクローズアップしている。表示領域情報は、「表示領域の座標(Xa,Yb)」と、「表示領域のサイズ(width,Height)」と、「文字列の描画座標(Xc,Yd)」と、「背景色の指定」とを含む。
 引き出し線h6は、描画更新情報の構成をクローズアップしている。描画更新情報は、「文字のテキストコード(「American History」)」と、「文字色の指定」とを含む。描画更新情報は、1つの表示領域に対して複数指定することが可能であり、これにより文字色を文字ごとに変化させることができる。表示領域情報によって背景色に指定されるインデックス及び描画更新情報によって文字色に使用されるインデックスは、表示領域情報及び描画更新情報が属する文字列表示指示情報のカラールックアップテーブル更新情報、又は、表示領域情報及び描画更新情報が属する文字列表示指示情報に先行する文字列表示指示情報のカラールックアップテーブル更新情報によって色情報が割り当てられるインデックスとなる。従って、表示領域情報及び描画更新情報によって背景色及び文字色が割り当てられるインデックスは、カラールックアップテーブル更新情報によって色情報が割り当てられるインデックスに合い等しく、表示領域情報及び描画更新情報によって色情報が割り当てられるインデックスを階調色の割り当てから除外すれば、カラールックアップテーブル更新情報によって色情報が更新されるインデックスを、階調色の割り当てから除外することことができる。
 図5は、グラフィクスプレーンと、表示領域情報、描画更新情報との関係を示す図である。グラフィクスプレーンは、縦1080×横1920画素を格納することができる。この中に、1つ以上の領域1,2を確保することができる。グラフィクスプレーンにおける領域の表示座標(Xa,Xb)、領域内において文字の配置座標(Xc,Xd)は、描画更新指示情報における表示領域情報によって指定される。領域の内部には、描画更新指示情報における描画更新情報内のテキストコードに対応する字幕文字「American History・・・」が配置される。
 次に、以降の説明において、事前解析の対象となるテキスト字幕ストリームの一例について説明する。
 図6は、複数の文字列表示指示情報(文字列表示指示情報1,2,3,4,5,6,7,8,9,10)における開始時刻、終了時刻が、ビデオストリームの再生時間軸においてどのように設定されているかの一例を示す図である。第1段目は、文字列表示指示情報1,2,3,4,5,6,7,8,9,10を含むテキスト字幕ストリームを示し、第2段目は、図5に示した領域1、2の表示期間を示す。
 図7は、開始時刻、終了時刻が図6のように設定されたテキスト字幕ストリームにおいて、各文字列表示指示情報の表示領域数、描画更新フラグがどのように設定されているかを示す。第1段目は、各文字列表示指示情報の描画更新情報における表示領域数の設定であり、第2段目は、各文字列表示指示情報の描画更新情報における描画更新フラグの設定である。第3段目は、領域1、領域2の表示期間である。
 図7の場合、最初の文字列表示指示情報1に格納されている開始時間、終了時間はそれぞれ時刻T0,T1である。そして2つ目の文字列表示指示情報2に格納されている開始時間、終了時間はそれぞれ時刻T1,T2である。図7では表示領域1は時刻T0から時刻T3まで同じ表示を続けている。第3段目における表示期間は、時点T1,T2間で重複が生じている。
 時点T4を始点とする文字列表示指示情報5において領域1の描画更新フラグは「更新しない」と設定されているため、領域1は時点T3での表示をそのまま保持する。
 時点T6を始点とする文字列表示指示情報7は、表示領域数が2であり、描画更新フラグは領域1を「更新しない」と設定され、領域2を「更新しない」と設定されている。そのため、第3段目における表示期間は、T6~T7間で重複が生じている。
 以上が、事前解析の対象となる文字列表示指示情報の一例についての説明である。続いて、テキスト字幕デコーダ9の詳細について説明する。
 図8は、テキスト字幕デコーダ9の内部構成を示す図である。本図に示すように、テキスト字幕デコーダ9は、文字列表示指示解析部21、事前解析部22、カラールックアップテーブル制御部23、描画制御部24、描画部25を備える。
 (文字列表示指示解析部21)
 文字列表示指示解析部21は、プレイリストの再生に先立ち、インデックスの使用状況の事前解析を行う。事前解析範囲の始点は、文字列表示指示情報のうち、全ての表示領域の描画更新フラグが「更新する」と設定されたもの(これを文字列表示指示情報iという)の開始時刻である。
 事前解析範囲の終点は、文字列表示指示情報iに後続する文字列表示指示情報であって、描画更新情報における表示領域数が"0"になるか、若しくは、描画更新情報における表示領域数によって個数が指定された全ての表示領域の描画更新フラグが「更新する」と設定されたものの直前に位置する文字列表示指示情報jの終了時刻までである。
 ここでいう、『全ての表示領域』は、描画更新情報の表示領域数に示されている個数の表示領域であり、表示領域数が"1"であれば、1個の表示領域についての描画更新フラグが"更新する"に設定されていれば、描画更新情報における表示領域数で指定された表示領域が全更新されることになる。表示領域数が"2"であれば、2個の表示領域についての描画更新フラグが"更新する"に設定されていれば、描画更新情報における表示領域数で指定された表示領域が全更新されることになる。
 何れかの領域についての描画更新フラグが「更新しない」と設定されている期間は、インデックスの使用が継続している期間である。かかる期間、つまり、インデックス使用継続区間の始点及び終点は、事前解析範囲の始点及び終点と一致する。そのためグラフィクスプレーン10において、描画更新情報における表示領域数で指定された表示領域が全更新されるタイミングを、事前解析範囲の始点とし、次にグラフィクスプレーン10において、描画更新情報における表示領域数が"0"になるタイミング、又は、描画更新情報における表示領域数で指定された表示領域が全更新されるタイミングを検出して、この更新タイミングの直前までを、事前解析範囲の終点とする。
 この定義によると、図7における文字列表示指示情報1の表示領域数は"1"であり、文字列表示指示情報1における領域1の描画更新フラグは、"更新する"に設定されているので、文字列表示指示情報1の開始時刻であるT0から文字列表示指示情報3(文字列表示指示情報4直前の文字列表示指示情報)の終了時刻であるT3までが一個のインデックス使用継続区間(インデックス使用継続区間1)になる。
 文字列表示指示情報4の表示領域数は"1"であり、文字列表示指示情報4における領域1の描画更新フラグは"更新する"に設定され、及び、文字列表示指示情報9における表示領域数は"0"に設定されているので、文字列表示指示情報4の開始時刻であるT3から文字列表示指示情報8(文字列表示指示情報9の直前の文字列表示指示情報)の終了時刻であるT8までが一個のインデックス使用継続区間(インデックス使用継続区間2)になる。
 つまり、図7におけるT3、T8は、描画更新情報における表示領域数で指定された表示領域の全更新のタイミングであるので、インデックス使用継続区間は図9に示すものとなる。
 図9は、図7の表示期間を、文字列表示指示情報の開始時刻で区切ることにより得られるインデックス使用継続区間を示す図である。第1段目は、描画更新フラグの設定であり、第2段目は、インデックス使用継続区間である。第3段目、第4段目は表示期間であり、第4段目は、カラールックアップテーブルの使用状況である。描画更新フラグが「Yes(更新する)」と設定されている時点T0、T3、T8、T9がインデックス使用継続区間の始点となり、4つのインデックス使用継続区間が得られることがわかる。
 第5段目は、文字列表示指示情報の描画更新情報によって指定されているインデックスを示す。文字列表示指示情報1の描画更新情報では、文字色インデックス、背景色インデックスのインデックスとして、"0"、"1"が使用され、文字列表示指示情報2の描画更新情報では、文字色インデックス、背景色インデックスのインデックスとして、"2"、"3"のインデックスが使用されているとすると、インデックス使用継続区間1全体としては、"0"、"1"、"2"、"3"のインデックスが使用済みになっていることがわかる。
 そうすると、インデックス使用継続区間1においては、"4"~"15"のインデックスを階調色に割り当てることができる。
 T3を開始時刻とする文字列表示指示情報4の描画更新情報では文字色インデックス、背景色インデックスのインデックスとして、"4"、"5"が使用され、時点T4を開始時刻とする文字列表示指示情報5の描画更新情報では、文字色インデックス、背景色インデックスのインデックスとして、"6"、"7"のインデックスが使用されているとすると、インデックス使用継続区間2全体としては、"4"、"5"、"6"、"7"のインデックスが使用済みになっていることがわかる。そうするとインデックス使用継続区間2においては、"1~3"、"8~15"のインデックスを階調色に割り当てることができる。
 インデックス使用継続区間1では、インデックス使用継続区間2で使用されるインデックスを、階調色に割り当てることができ、インデックス使用継続区間2では、インデックス使用継続区間1で使用されるインデックスを階調色に割り当てることができるので、階調色に割り当て可能なインデックスの数値幅が広がり、豊富な階調色をもって、字幕表示をきれいに表示させることができる。
 仮に、文字列表示指示情報1において使用されている、"0"、"1"以外のインデックスに、階調色を割り当てたとすると、文字列表示指示情報2の描画更新情報で指定されている、"2"、"3"のインデックスに、階調色を割り当ててしまうこともある。本実施形態では、インデックス使用継続区間を事前に解析しておき、このインデックス使用継続区間の内部で、使用済みインデックスを探索するので、表示期間が重複しており、インデックスの使用が選択的に最大となる期間(時点T1から時点T2まで)において、使用されているインデックスである、"0"、"1"、"2"、"3"を、階調色の割り当てから除外することができる。こうすることで、発色誤りを確実になくすことができる。
 そして、事前解析の範囲が決定した時点で、事前解析部22にその範囲で諧調色管理テーブルを作成するように指示をする。諧調色管理テーブルは、文字色のインデックスと背景色のインデックスとの組み合わせに対して割り当てられた諧調色のインデックスを管理するためのテーブルである。事前解析部22から諧調色管理テーブルを作成した旨の通知を受け取ったら、時間情報で指定された時刻に、カラールックアップテーブル更新指示情報に含まれるカラールックアップテーブル更新情報を、カラールックアップテーブル制御部23に渡す。また、描画更新指示情報に記述される描画更新指示を描画制御部24に渡す。
 (事前解析部22)
 事前解析部22は、文字列表示指示解析部21から諧調色管理テーブルを作成する旨の指示を受けると、インデックス使用継続区間に属する文字列表示指示情報を取得し、描画処理が始まるまでに、インデックスの使用状況を事前解析して、諧調色管理テーブルを作成する。
 具体的には、事前解析部22は文字列表示指示情報の描画更新情報から文字色及び背景色として使用しているインデックス(以下、使用インデックス情報と呼ぶ)を取得する。そして、さらに、文字色として指定されるインデックスと背景色として使用されるインデックスとの組み合わせ(以下、「文字背景色組み合わせ情報」と呼ぶ。)を取得する。
 そして、事前解析部22は、取得した使用インデックス情報と文字背景色組み合わせ情報をもとに、諧調色管理テーブルを作成する。図10は、階調色管理テーブルがどのように生成されるかの一例を示す図である。図10(a)は、テキスト字幕ストリームに対する解析により明らかになった使用済みインデックスを示す使用済みインデックス管理テーブルを示す。本図に示すように、あるインデックス使用継続区間には、文字インデックスとして"0"、"2"のインデックスが、背景インデックスとして、"1"、"3"のインデックスが使用されているものとする。この使用状況に対して、生成される階調色管理テーブルは図10(b)に示すものとなる。
 図10(b)は、諧調色管理テーブルの一例である。(a)では、16以上のインデックスが空きになっていたから、"16"、"17"、"18"、"19"のインデックスが、階調色に使用されることになる。諧調色管理テーブルは、文字色インデックスと背景色インデックスとの組合せ(図中の"0","1"の組合せ、"2","3"の組合せ)のそれぞれに、諧調色インデックスが対応付けられている。具体的には、"0","1"の組合せには、"16","17"の階調色インデックスが対応付けられており、"2","3"の組合せには、"18","19"の階調色インデックスが対応付けられている。各々の文字色と背景色の組み合わせに対して割り当てられる諧調色インデックスの数は、使用していないインデックスの数と、文字色及び背景色の組み合わせ数から計算して求める。
 諧調文字画像を作成する場合、1ピクセルを何ビットで表すかによって諧調数が決定される。あるインデックス使用継続区間における使用済みインデックス数をMとし、インデックスのビット幅をnとした場合、インデックス使用継続区間において階調色表示に用いられる階調色の階調数Nは、以下の計算式によって算出される。

   階調数N=(2のn乗-M)/文字色及び背景色の組合せ数

 図11は、諧調数がどのように決定されるかを模式的に示す図である。
 例えば、1つのピクセルを2ビットで表す場合、諧調数は、4(=2の2乗)となる。この場合、図11(a)は、2ビットの画素値による階調色表現を示す。画素値が2ビットである場合、ピクセル値0、3はそれぞれ背景色、文字色としてすでに割り当てられているため、諧調色として割り当てなければならないインデックスは2つとなる。
 図11(b)は、4ビットの画素値による階調色表現を示す。1ピクセルを4ビットで表す場合、諧調数は16(=2の4乗)となり、諧調色として割り当てなければならないインデックスは14個となる。
 図11(c)は、最大階調インデックス数と、階調インデックス数との関係を示す。2ビットである場合、4個の階調色を使用することができるから、文字色インデックス、背景色を除く、2個のインデックスに、階調色を割り当てることができる。
 4ビットである場合、16個のインデックスを使用することができるから、文字色インデックス、背景色を除く、14個のインデックスに、階調色を割り当てることができる。例えば最大諧調インデックス数が、3であれば諧調インデックス数は2となる。
 以上は、1ピクセルに割り当てられるビット数が4ビットである場合の説明である。この4ビットのケースを前提にして、1ピクセルに割り当てられるビット数が8ビットのフレームメモリを想定した場合において、どのように諧調色インデックスの数が算出されるかを説明する。
 フレームメモリの一画素当たりのビット数が8ビットである場合、各画素に用いることができるピクセルコードは、256の値をとりうる。つまり、一画素当たりのビット数が8ビットであれば、256色を字幕表示に用いることができる。これらのうち、文字色及び背景色として使用されているインデックスが30個あり、文字色及び背景色の組み合わせが、14種類あったとする。その場合、各文字色及び背景色の組み合わせに対して割り当てることが可能な最大の諧調インデックス数は
 (256-30)/14=16.14
 となる。この値を最大諧調インデックス数とすると4ビットの場合に必要な諧調インデックス数が、4以上であるため、諧調インデックス数は14となる。
 そして、事前解析部22は、諧調色管理テーブルを作成した後は、文字列表示指示解析部21に諧調色管理テーブルを作成した旨の通知を行う。

 (カラールックアップテーブル制御部23)
 カラールックアップテーブル制御部23は、諧調色管理テーブルを取得し、文字列表示指示解析部21からカラールックアップテーブル更新情報を取得する。その後、カラールックアップテーブル更新指示情報と諧調色管理テーブルをもとにカラールックアップテーブルを作成する。図10(c)は、文字色インデックス、背景色インデックスの使用状況が図10(a)である場合のカラールックアップテーブルの使用状況を示している。カラールックアップテーブルは、インデックスと色情報とから構成されている。
 カラールックアップテーブル制御部23がカラールックアップテーブルを作成した後は、カラールックアップテーブル制御部23は、色変換部11に対して、カラールックアップテーブルを記憶するように指示する。カラールックアップテーブル制御部23は、まず文字列表示指示解析部21から変更指示のあったインデックスの色情報を全て更新する。そして次にカラールックアップテーブル制御部23は指定されたインデックスが文字色及び背景色として諧調色管理テーブルに含まれないかどうかを調べ、含まれる場合には、それに対応する諧調色インデックスの色情報を計算する。例えば諧調数がNの場合、文字色及び背景色をそれぞれ
文字色(αa、Ra、Ga、Ba)
背景色(αb、Rb、Gb、Bb)
とすると、諧調色は以下のように計算される。
   諧調色n(αb+(αa-αb)×n/(N-1)、Rb+(Ra-Rb)×n/(N-1)、
        Gb+(Ga-Gb)×n/(N-1)、Bb+(Ba-Bb)×n/(N-1))
     (n=1~N-2)
 その後、カラールックアップテーブル制御部23から渡されたカラールックアップテーブルが、色変換部11に設定される。図10(d)は、階調色インデックスに対して色情報が設定されたカラールックアップテーブルを示す図である。図(c)と比較すると、"16"、"17"、"18"、"19"のインデックスに、それぞれ(r16,g16,b16)、(r17,g17,b17)、(r18,g18,b18)、(r19,g19,b19)の色情報が割り当てられていることがわかる。これら"16"、"17"、"18"、"19"のインデックスを、ピクセル値として使用して、ピクセルコードの2次元パターンを作成すれば、階調色をグラフィクスプレーン10に得ることができる。
 (描画制御部24)
 描画制御部24は文字列表示指示解析部21からの指示に従い描画部25に対してフレームメモリへの描画を指示する。文字列表示指示解析部21からは描画更新情報が渡されるが、この中には諧調色インデックスは含まれていない。諧調色インデックスは階調色管理テーブルから取得取得する。つまり文字列表示指示情報の描画更新情報で使用されている文字色インデックスと背景色インデックスとの組み合わせに対する階調色インデックスを諧調色管理テーブルから取得して、取得した諧調色インデックスを用いた階調文字のの描画を描画部25に指示する。
 (描画部25)
 描画部25は、描画制御部24の指示に従って、背景、文字列を指定した位置、サイズ、指定したインデックスでグラフィクスプレーン10に描画する。各々の文字画像はフォントデータに格納されているアウトライン情報から生成され、指定した諧調数で諧調文字画像を生成する。描画部25は描画制御部24から渡された諧調インデックスを用いて諧調文字の描画を行う。なお、フォントデータはフォントデータ記憶部12から取得する。
 図12は、階調色を示すピクセルコードのパターンの一例を示す図である。ピクセルコードが1バイトであり、これらのうち、"FF"を用いて文字を描いており、"00"を用いて背景を描いている。そして、"10"~"E0"のピクセルコードが階調色に割り当てられているので、これらのピクセルコードを用いて、文字の輪郭部が描かれている。ことにより、文字の輪郭当たりのギザギザが軽減されることになる。
 図13は、図12のピクセルコードの二次元パターンに対して色変換を行うことにより表示される階調文字である。
 図14は、再生装置による再生映像を示すである。グラフィクスプレーン10の格納内容を展開して、ビデオプレーン6における動画像と合成することにより、本図のような合成映像を得ることができる。この映像においては、領域における字幕を、現在の再生時点の進行に伴って変化してゆくことができる。時点T1では、領域1の字幕「American History」が表示され、時点T2では、領域1の字幕「American History」及び領域2の字幕「The NewYork City」が表示され、時点T3では領域2の字幕「The NewYork City」のみになっている。
 以上のようなテキスト字幕デコーダの構成要素はソフトウェアによって実装することができる。具体的には、図15~図19のフローチャートの処理手順を、プログラミング言語で記述して、再生装置に組み込むためのプログラムを記述することにより、ソフトウェアによる実装が可能になる。
 図15は、プレイリスト再生の処理手順のうち、メインルーチンにあたる処理手順を示すフローチャートである。プレイリストで再生すべきテキスト字幕ストリームをプリロードし(ステップS1)、インデックス使用継続区間を解析する(ステップS2)。階調色管理テーブルを作成して(ステップS3)、ビデオストリームの再生開始を命じ、ビデオストリームとの同期再生処理を開始する(ステップS5)。
図16は、インデックス使用継続区間の解析手順を示すフローチャートである。変数iは、文字列表示指示情報を指示する変数であり、変数kは、インデックス使用継続区間を指示する変数である。In_Timeは、インデックス使用継続区間の始点を表す変数、Out_Timeは、インデックス使用継続区間の終点を表す変数である。
ステップS11~ステップS17は、変数iを1で初期化し、変数kを0で初期化して(S11)、ステップS12~ステップS17の処理を繰り返すループ構造になっている。ループの終了条件は、ステップS16においてiが最大数であると判定されることであり、iが最大数でない限り、ステップS17において変数iはインクリメントされる。
 ステップS12は、文字列表示指示情報iにおける表示領域についての描画更新フラグの中に、『更新しない』を示すものが存在するかどうかを判定するステップである。文字列表示指示情報iの全ての描画更新情報が『更新する』であり、文字列表示指示情報iが、描画更新情報における表示領域数で指定された表示領域の全更新を意図している場合、『更新しない』と設定された描画更新フラグは存在しないことになるので、この場合、ステップS12がNoになる。そして変数kをインクリメントして(ステップS13)、文字列表示指示情報の開始時刻をインデックス使用継続区間kのIn_Timeとして設定し(ステップS14)、文字列表示指示情報の終了時刻を、インデックス使用継続区間kのOut_Timeとして設定する(ステップS15)。こうすることで、文字列表示指示情報iの表示期間は、一個のインデックス使用継続区間kになる。
 ステップS12において、『更新しない』を示す描画更新情報が1つでも存在すれば、ステップS13、ステップS14をスキップする。こうすることで変数kをインクリメントすることなく、文字列表示指示情報iの終了時刻を、インデックス使用継続区間kのOut_Timeとして設定する(ステップS15)。こうすることで、文字列表示指示情報の表示期間は、その直前の文字列表示指示情報の表示期間と同一のインデックス使用継続区間kに統合されることになる。
 図17は、階調色管理テーブルの作成手順を示すフローチャートである。
 ステップS21、ステップS22は、全てのインデックス使用継続区間について、ステップS23~ステップS29の処理を繰り返すループ構造になっている。
 処理対象になっているインデックス使用継続区間をインデックス使用継続区間kとする。そしてインデックス使用継続区間kに属する任意の文字列表示指示情報を文字列表示指示情報iとする。ステップS23、ステップS24は、文字列表示指示情報iの描画更新情報で使用されているインデックスを、使用済みインデックスとする処理(ステップS25)を全ての文字列表示指示情報について繰り返す。
 その後、使用済みインデックス数をMとして(ステップS26)、最大階調色数Mを求めて(ステップS27)、階調数N=(2のn乗-M)/文字色及び背景色の組合せ数の計算により、最大階調数Nを算出する(ステップS28)。そして、1からN-1までの範囲にある諧調色nの色情報を(αb+(αa-αb)×n/(N-1)、Rb+(Ra-Rb)×n/(N-1)、Gb+(Ga-Gb)×n/(N-1)、Bb+(Ba-Bb)×n/(N-1))として決定する(ステップS28)。最後に、インデックス使用継続区間において、空きとなるN-2個のインデックスに、階調色nを割り当てることで階調色管理テーブルを得る(ステップS29)。
 図18は、ビデオストリームとの同期処理を示すフローチャートである。本フローチャートにおいて、カレントPTSは、現在の再生時点を示す変数であり、ビデオストリームの再生進行に従って、自動的に増加する。
 ステップS31は、カレントPTSが何れかのインデックス使用継続区間のIn_Timeになったという事象成立を待つ事象成立待ちループである。カレントPTSが何れかのインデックス使用継続区間のIn_Timeになったかどうかを判定して、In_Timeになれば(ステップS31でYes)、そのインデックス使用継続区間における階調色管理テーブルを取得し(ステップS32)、ステップS33~ステップS36のループに移行する。
 このループは、カレントPTSが文字列表示指示情報iの開始時刻になったかどうかを判定し(ステップS33)、もし開始時刻になれば、文字列表示指示情報iの表示更新情報iを取得して(ステップS34)、階調色描画処理を行い(ステップS35)、カレントPTSがインデックス使用継続区間のOut_Timeになったかどうかを判定してから(ステップS36)、ステップS33に戻るという処理を繰り返すものである。インデックス使用継続区間のOut_Timeになれば、再生が終了したかどうか判定した後(ステップS37)、ステップS31に戻る。

 図19は、階調色描画処理の処理手順を示すフローチャートである。
 カラールックアップテーブル制御部23は、文字列表示指示情報における描画更新情報の文字色インデックス、背景色インデックス、諧調色管理テーブルの諧調色インデックスの色情報を、色変換部11に設定して(S41)、描画更新フラグが「更新しない」に設定されている表示領域以外の表示領域をクリアする(S42)。
 その後、描画制御部24は、文字色のインデックスと背景色のインデックスの組に対して割り当てられた諧調色のインデックスを取得する(S43)。描画制御部24は描画部25に対して文字色、背景色、諧調色のインデックスを用いた諧調文字の描画を指示する(S44)。描画部25は背景、文字列をフレームメモリに描画する。文字列を描画する場合、フォントデータ記憶部からフォントデータを取得する。そして、フォントデータを展開することにより諧調文字画像を生成し、描画制御部24から指定された諧調色インデックスを用いて諧調文字を描画する(S45)。
 以上のように本実施形態によれば、文字列表示指示情報を事前解析することによって、カラールックアップテーブルの空きインデックスを利用した諧調文字の表示を行うことが可能となる。全ての文字列表示指示情報を事前解析する場合に起こりうるであろう弊害、つまり、最初に文字列を表示するまでの時間が長くなってしまうという弊害や、使用しているインデックスの数や文字色及び背景色の組み合わせが多くなるため、諧調表示のための充分なインデックスが確保できないという弊害を、上述した再生装置は、事前解析の範囲を、表示領域数で指定された表示領域の全更新が行われる時刻で区切ることで解消している。何故なら、表示領域の全更新がなされる期間を、事前解析の範囲とすることで最初に文字列を表示するまでの時間を短くしており、インデックスの使用が継続している期間から未使用インデックを検することで、未使用インデックスの数を増しているからである。これにより、豊富な色数を用いた高速な諧調表示を実現することができる。
 (第2実施形態)
 第1実施形態においてテキスト字幕デコーダは、プレイリストの再生に先立ち、インデックス使用が継続する期間について事前解析を行ったが、本実施形態は、かかる事前解析を行わず、階調色をリアルタイムに、カラールックアップテーブルの空きのインデックスに割り当てるものである。かかる。以下、第2実施形態における再生装置について、図面を参照しながら説明する。
 図20は、第2実施形態における、プリロードメモリ8、テキスト字幕デコーダ9、グラフィクスプレーン10、変換部11、フォントデータ記憶部12を示した構成図である。
 本実施形態において、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。第2実施形態と第1実施形態との相違点は、文字列表示指示解析部21、カラールックアップテーブル制御部23、描画制御部24に、第2実施形態特有の改良が施されており、事前解析部22が取り去られている。これの代わりに、通常色管理部31、表示領域管理部32、諧調色管理部33、物理インデックス管理部34が新規に追加されている。

 (文字列表示指示解析部21の改良点)
 文字列表示指示解析部21は、プリロードメモリ8に記憶されている文字列表示指示情報を解析し、時間情報で指定された時刻にカラールックアップテーブル更新指示情報に記述されるカラールックアップテーブル更新指示を通常色管理部31に渡し、描画更新指示情報に記述される描画更新情報を描画制御部24に渡す。
 解析時において、通常色管理テーブルを用いて、指定されたインデックスの色情報を更新する。

 (通常色管理部31の新規追加)
 通常色管理部31は、図21(a)のような通常色管理テーブルを持ち、文字列表示指示解析部21から指定されたインデックスの色情報を更新する。通常色管理テーブルはインデックスと色情報との関係と、それに割り当てられる物理インデックスとの関係を保持する。物理インデックスは実際に表示に用いられているときにのみ物理インデックス管理部34から割り当てることにより、効率よく使用する。
 図21(a)は、通常色管理テーブルの一例を示す。通常色管理テーブルはインデックス(0,1,2,3・・・・)と、色情報((α0,r0,g0,b0)(α1,r1,g1,b1)(α2,r2,g2,b2)・・・・)との関係と、それに割り当てられる物理インデックス(3,8,2,4)との関係を保持する。物理インデックスは実際に表示に用いられているときにのみ物理インデックスに割り当てることにより、効率よく使用する。

 (表示領域管理部32の新規追加)
 表示領域管理部32は、表示領域ごとに使用している文字色インデックス、背景色インデックスの組を図21(b)のような表示領域管理テーブルで管理する。表示領域管理部32は、図21(b)における表示領域管理テーブルを、表示が更新されるたびに更新する。表示領域管理テーブルは、表示領域(領域1,領域2)ごとに使用している文字色インデックス(0,2)、背景色インデックス(1,3)の組を対応付けて示す。

 (諧調色管理部33の新規追加)
 諧調色管理部33は、通常色管理部31からインデックスの色情報を取得し、このインデックスの色情報を用いて、諧調色管理テーブルを作成し、管理する。図21(c)は、諧調色管理テーブルの一例である。諧調色管理テーブルは、文字色インデックスと背景色インデックスの組合せ(0,1)(2,3)(4,5)ごとにその組み合わせに対して割り当てられた物理インデックス(10,11,12)とその色情報((α0,r0,g0,b0)(α1,r1,g1,b1)(α2,r2,g2,b2)・・・・)とで構成されている。物理インデックスは、文字列表示指示情報の描画更新情報における文字色及び背景色のインデックスの組合せが、実際に表示領域における字幕表示に用いられているときのみ物理インデックス管理部34によって割り当てられる。

 (物理インデックス管理部34の新規追加)
 物理インデックス管理部34は、物理インデックスの使用状況を管理しており、通常色管理部31、諧調色管理部33からの物理インデックスの獲得・開放要求に合わせて物理インデックスの獲得・開放を行う。

 (カラールックアップテーブル制御部23の改良点)
 カラールックアップテーブル制御部23は通常色管理テーブル、諧調色管理テーブルから図21(d)のような物理インデックスと色情報との対応関係を記述したカラールックアップテーブルを作成し、カラールックアップテーブル設定部106に対してカラールックアップテーブルの更新を指示する。図21(d)におけるカラールックアップテーブルは、物理インデックス(0,1,2,3・・・・)と、色情報((α0,r0,g0,b0)(α1,r1,g1,b1)(α2,r2,g2,b2)・・・・)との対応付けを示す。

 (描画制御部24の改良点)
 描画制御部24は文字列表示指示解析部21からの指示に従い、描画部25に対してフレームメモリへの描画を指示する。描画制御部24が描画部25に対して描画を指示するときに用いるのは物理インデックスである。文字色物理インデックス、背景色物理インデックスは通常色管理部31から取得し、諧調色物理インデックスは諧調色管理テーブルから取得する。
 以上のような構成要素は、図18のフローチャートの代わりに、図22のフローチャートの処理手順を実行する組込みプログラムをプログラミング言語で記述して、再生装置のROMに書き込むことにより、再生装置内に実装することができる。
 図22は、第2実施形態におけるビデオストリームとの同期処理の処理手順を示すフローチャートである。
 ステップS51は、カレントPTSが何れかの文字列表示指示情報の開始時刻になったかどうかの判定である、もし何れかの文字列表示指示情報(この文字列表示指示情報を、文字列表示指示情報iという)の開始時刻になれば、文字列表示指示情報iのカラールックアップテーブル更新フラグをチェックし、文字列表示指示情報がカラールックアップテーブルの更新をもたらすか否かを判断する(S52)。カラールックアップテーブル更新フラグが「更新する」に設定されている場合(S52:Yes)には、カラールックアップテーブル更新情報を用いて、通常色管理テーブルの中の指定されたインデックスの色情報を更新する(S53)。
 ステップS54では、更新されたインデックスが諧調色管理テーブルで管理されている文字色インデックス、背景色インデックスに含まれているかどうかを判定する。含まれている場合には対応する諧調色インデックスの色情報を計算し、色情報を更新する(S55)。含まれていなければ、ステップS55をスキップする。
 カラールックアップテーブル更新フラグが「更新する」に設定されていない場合(S52:No)には、ステップS53~ステップS55をスキップして、描画制御部24は、描画更新フラグが「更新しない」に設定されている表示領域以外の表示領域をクリアする(S56)。
 その後、描画制御部24は、表示領域管理テーブルを更新する(S57)。表示領域管理テーブルで使用すると記述されているインデックスに対して、物理インデックスを割り当てる(ステップS58)。このとき逆に、使用すると記述されていないインデックスに対しては、物理インデックスを解放する(S59)。
 通常色管理テーブルと、諧調色管理テーブルからカラールックアップテーブルを作成して、色変換部11に記憶する(S60)。
 次に、描画制御部24は描画部25に対して背景、文字列の描画を指示する。文字列を描画するときには諧調色管理部33から取得した文字色物理インデックス、背景色物理インデックス、諧調色物理インデックスを用いた諧調文字の描画を指示する(S61)。描画制御部24から指示を受けた描画部25は背景、文字列をフレームメモリに描画する。文字列を描画する場合、フォントデータ記憶部12からフォントデータを取得し、諧調文字画像を生成する。そして、描画制御部24から指定された諧調色物理インデックスを用いて諧調文字を描画する(S62)。
 以上のように本実施形態によれば、テキスト字幕ストリームにおける文字列表示指示情報から指定されるインデックスと実際に色変換部11に指定する物理インデックスとの関係を保持し、描画時にはテキスト字幕ストリームにおける文字列表示指示情報の描画更新情報から指定されたインデックスを物理インデックスに変換して描画するので、テキスト字幕ストリームにおける文字列表示指示情報の描画更新情報から指定されたインデックスがすでに諧調インデックスに割り当てられていることがなくなる。
 よって、カラールックアップテーブルの空きインデックスを利用した諧調文字の表示を行うことが可能となる。また、表示領域を管理し、物理インデックスを使用しているときのみ割り当てることで物理インデックスを効率よく使用することが可能となる。
 (備考)
 以上、本願の出願時点において、出願人が知り得る最良の実施形態について説明したが、以下に示す技術的トピックについては、更なる改良や変更実施を加えることができる。各実施形態に示した通り実施するか、これらの改良・変更を施すか否かは、何れも任意的であり、実施する者の主観によることは留意されたい。
 (解析範囲)
 第1実施形態で事前解析部22の解析範囲はより長い区間としてもよく、全ての文字列表示指示情報を事前解析してもよい。
 (諧調色のインデックスと色情報との割当て)
 諧調色のインデックスと色情報とが等間隔に割り当てられる必要がないのであれば、2のn乗と関係のない値を閾値としてもよい。
 (諧調色インデックスの個数)
 第1実施の形態における諧調色インデックスの個数は全ての文字色及び背景色の組み合わせで同じにしなくてもよい。
 (物理インデックスの解放タイミング)
 第2実施形態で物理インデックスの解放は、物理インデックスが足りなくなった時点で表示に用いていない物理インデックスを解放するような形態であってもよい。
 (スタイルセットの具備)
 テキスト字幕ストリームは、表示領域ごとに適用される複数のスタイルセットと、初期パレットとの組みを1つのみ有していることが望ましい。そして複数のスタイルセットを定義しておいて、文字列表示指示情報からはスタイルセットのIDのみを指定する。字幕は、その性質上同じ組み合わせのスタイルで表示されることが多い。そのため、上述したようなIDの利用により、のデータを小さくすることがことできる。
 (描画更新情報の記述)
 描画更新情報におけるテキストコード及び文字色の指定は、プログラミング言語による記述で実現されているので、文字列表示指示解析部21は、以下のような記述から、文字色に使用されているインデックスを検出するのが望ましい。
 この記述は、datalength個のchara#dataによって構成されている文字列を、indexによる文字色で表示させる描画更新情報の記述例である。定義すべき内容が文字列[STRING]か文字色[COLOR]かの区別は、data#typeによって指定される。

<<記述例>>
total_length
while(processed_length < total_length){
data_type
data_length
switch(data_type){
case STRING;
[chara_data×datalength]
break;
case COLOR;
[index];
break;


 (プログラム単体での実施)
 上記第1、第2実施形態の再生装置において、図15~図19、図22の処理手順を実行するプログラムは、組込みプログラムとして再生装置に実装する実装例を説明したが、これら図15~図19、図22の処理手順を実行するプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録して、アプリケーションプログラムとして再生装置に供給することも可能となる。これらの処理手順をコンピュータに実行させるプログラムをアプリケーションプログラムとして実施する場合、かかるアプリケーションプログラムは、Java(TM)アプリケーションとして開発することが望ましい。何故なら、BD-ROM再生装置においては、Javaプラットフォームによってプレイリストの再生が可能になるからである。
 BD-ROM再生装置のプラットフォームで実行可能なアプリケーションをBD-Jアプリケーションと呼ぶ。
 BD-Jアプリケーションは、Java2Micro_Edition(J2ME) Personal Basis  Profile(PBP  1.0)と、Globally Excecutable  MHP specification(GEM1.0.2)for  package media  targetsとをフル実装したプラットフォーム部において、タイトルを生存区間としたアプリケーションシグナリングによって起動されるJava(TM)アプリケーションである。BD-Jアプリケーションは、プレイリスト情報を再生するJMFプレーヤインスタンスの生成をJava(TM)仮想マシンに命じることで、プレイリスト再生を開始させる。JMF(Java Media Frame work)プレーヤインスタンスとは、JMFプレーヤクラスを基にして仮想マシンのヒープメモリ上に生成される実際のデータのことである。
 JMF A"BD://00001.mpls";は、00001.mplsというファイルのプレイリストを再生するプレーヤインスタンスの生成をJava(TM)仮想マシンに命じるメソッドである。A.playは、JMFプレーヤインスタンスに再生を命じるメソッドである。かかるJMFプレーヤインスタンス生成は、JMFライブラリに基づきなされる。
 JMFインスタンスを生成した後、プレイリスト再生にあたって、必要となるAVクリップのダウンロードをWWWサーバに対して要求する。ダウンロードにあたって、WWWサーバ102上のAVクリップを取得するためのコネクションは java.netと呼ばれるJavaソフトウェアライブラリィのopenConnectionメソッドを使って、確立することができる。かかるBD-Jアプリケーションによって階調色表示を実現すれば、テキスト字幕ストリームの階調色表示を実現するようなプログラムが再生装置に実装されていない場合でも、BD-ROMからのアプリケーション供給によって階調色表示が可能になる。
  (集積回路としての実施)
 テキスト字幕デコーダ9を単一の半導体基板に作り込んで、システムLSI(Large  Scale Integrated circuit)等の集積回路として構成してもよい。
システムLSIとは、高密度基板上にベアチップを実装し、パッケージングしたものをいう。複数個のベアチップを高密度基板上に実装し、パッケージングすることにより、あたかも1つのLSIのような外形構造を複数個のベアチップに持たせたものも、システムLSIに含まれる(このようなシステムLSIは、マルチチップモジュールと呼ばれる。)。
 ここでパッケージの種別に着目するとシステムLSIには、QFP(クッド フラッド アレイ)、PGA(ピン グリッド アレイ)という種別がある。QFPは、パッケージの四側面にピンが取り付けられたシステムLSIである。PGAは、底面全体に、多くのピンが取り付けられたシステムLSIである。
 これらのピンは、他の回路とのインターフェイスとしての役割を担っている。システムLSIにおけるピンには、こうしたインターフェイスの役割が存在するので、システムLSIにおけるこれらのピンに、他の回路を接続することにより、システムLSIは、再生装置の中核としての役割を果たす。
 かかるシステムLSIは、再生装置は勿論のこと、TVやゲーム、パソコン、ワンセグ携帯等、映像再生を扱う様々な機器に組込みが可能であり、再生装置の用途を多いに広げることができる。
 システムLSIとして実装する場合は、プリロードメモリ8やグラフィクスプレーン10、色変換部11、フォントデータ記憶部12もシステムLSIにパッケージングしても良い。また、読み出しバッファ7、フィルタ3、転送バッファ4、ビデオデコーダ5、オーディオデコーダ15、ビデオプレーン6、合成部13も1つのシステムLSIにパッケージングしても良い。
 エレメンタバッファやビデオデコーダ、オーディオデコーダ、グラフィクスデコーダをも、一体のシステムLSIにする場合、システムLSIのアーキテクチャは、Uniphierアーキテクチャに準拠させるのが望ましい。
 Uniphierアーキテクチャに準拠したシステムLSIは、以下の回路ブロックから構成される。
 ・データ並列プロセッサDPP
 これは、複数の要素プロセッサが同一動作するSIMD型プロセッサであり、各要素プロセッサに内蔵されている演算器を、1つの命令で同時動作させることで、ピクチャを構成する複数画素に対するデコード処理の並列化を図る。
 ・命令並列プロセッサIPP
 これは、命令RAM、命令キャッシュ、データRAM、データキャッシュからなる「Local Memory Controller」、命令フェッチ部、デコーダ、実行ユニット、レジスタファイルからなる「Processing Unit部」、複数アプリケーションの並列実行をProcessing Unit部に行わせる「Virtual Multi Processor Unit部」で構成される。
  ・MPUブロック
 これは、ARMコア、外部バスインターフェイス(Bus Control Unit:BCU)、DMAコントローラ、タイマー、ベクタ割込コントローラといった周辺回路、UART、GPIO(General Purpose Input Output)、同期シリアルインターフェイスなどの周辺インターフェイスで構成される。
 ・ストリームI/Oブロック
 これは、USBインターフェイスやATA Packetインターフェイスを介して、外部バス上に接続されたドライブ装置、ハードリムーバブルメディアドライブ装置、SDメモリカードドライブ装置とのデータ入出力を行う。
 ・AVI/Oブロック
 これは、オーディオ入出力、ビデオ入出力、OSDコントローラで構成され、テレビ、AVアンプとのデータ入出力を行う。
 ・メモリ制御ブロック
 これは、外部バスを介して接続されたSD-RAMの読み書きを実現するブロックであり、各ブロック間の内部接続を制御する内部バス接続部、システムLSI外部に接続されたSD-RAMとのデータ転送を行うアクセス制御部、各ブロックからのSD-RAMのアクセス要求を調整するアクセススケジュール部からなる。
 具体的な生産手順の詳細は以下のものになる。まず各実施形態に示した構成図を基に、システムLSIとすべき部分の回路図を作成し、回路素子やIC,LSIを用いて、構成図における構成要素を具現化する。
 そうして、各構成要素を具現化してゆけば、回路素子やIC,LSI間を接続するバスやその周辺回路、外部とのインターフェイス等を規定する。更には、接続線、電源ライン、グランドライン、クロック信号線等も規定してゆく。この規定にあたって、LSIのスペックを考慮して各構成要素の動作タイミングを調整したり、各構成要素に必要なバンド幅を保証する等の調整を加えながら、回路図を完成させてゆく。
 回路図が完成すれば、実装設計を行う。実装設計とは、回路設計によって作成された回路図上の部品(回路素子やIC,LSI)を基板上のどこへ配置するか、あるいは、回路図上の接続線を、基板上にどのように配線するかを決定する基板レイアウトの作成作業である。
 こうして実装設計が行われ、基板上のレイアウトが確定すれば、実装設計結果をCAMデータに変換して、NC工作機械等の設備に出力する。NC工作機械は、このCAMデータを基に、SoC実装やSiP実装を行う。SoC(System on chip)実装とは、1チップ上に複数の回路を焼き付ける技術である。SiP(System in Package)実装とは、複数チップを樹脂等で1パッケージにする技術である。以上の過程を経て、本発明に係るシステムLSIは、各実施形態に示した再生装置の内部構成図を基に作ることができる。
 (セッッティングレジスタの具備)
 テキスト字幕ストリームの選択を好適に行うため、再生装置には、フラグセットと、許可フラグとを格納するセッティングレジスタを設けるのが望ましい。
 フラグセットは、IS0639-2/Tで規定された3バイトの言語コードのそれぞれに対応するセッティングフラグから構成され、各セッティングフラグは、各言語コードに対応する言語のケーパビリティを再生装置が具備しているか否かという言語コード毎のセッティングを示す。IS0639-2/Tで規定された3バイトの言語コードにおいて"ita"という3バイトのコードはイタリア語を示し、"jpn"という3バイトのコードは日本語を示す。"jav"という3バイトのコードはジャワ語を示す。IS0639-2/Tで規定された言語コードは、このようは3バイトのコードによって430言語を網羅するから、各言語コードに対応する言語のケーパビリティを再生装置が具備しているかどうかの判断が容易となる。
 言語コード毎のケーパビリティは、キャラクタビットマップの配置、キャラクタビットマップの形状、キャラクタビットマップの間隔の何れかを変更することにより、各言語コードに対応する言語において独特となる表示方法を実現する能力を含む。
 第1実施形態の冒頭で述べた第2の条件を満たすかどうかの判断は、フラグセットにおける複数セッティングフラグのうち、選択の対象となるテキスト字幕ストリームの言語コードに対応するものがケーパビリティ具備を示しているか否かをチェックすることでなされる。
 前記許可フラグは、第2の条件を満たさないテキスト字幕ストリームを選択することが許可されているか否かを示す。
 セッティングレジスタにおける許可フラグが許可を示している場合、記録媒体に記録されたプレイリスト情報にて指定されているテキスト字幕ストリームのうち、第1の条件及び第3の条件を満たすものを選択の対象とする。
 本発明に係る再生装置は、階調表示による高品位な文字列表示を行うことが可能となる点で、民生機器の産業分野で利用される可能性がある。
 

Claims (11)

  1.  ビデオストリームと、字幕ストリームとの同期再生を実行する再生装置であって、
     ビデオストリームをデコードするビデオデコーダと、
     字幕ストリームをデコードして、字幕画像を得る字幕デコーダと、
     カラールックアップテーブルを用いることにより、字幕画像の階調表示を実行する色変換部とを備え、
     カラールックアップテーブルは、複数のインデックスと、各インデックスに対応付けられた色情報とによって構成され、
     前記字幕デコーダは、字幕画像の階調表示を色変換部に実行させるにあたって、
     ビデオストリームの時間軸のうち、字幕表示におけるインデックス使用が継続する期間を事前に解析しておき、当該継続期間中に字幕画像の文字色及び背景色に使用される使用済みインデックスを除く空きのインデックスに、階調色の色情報を割り当てる
     ことを特徴とする再生装置。
  2.  前記字幕ストリームは、複数の文字列表示指示情報を含み、
     各文字列表示指示情報は、ビデオストリームにおける現在の再生時点が文字表示の開始時刻になった際、再生装置に文字表示を指示する情報であり、文字表示の開始時刻及び終了時刻を示す情報と、表示画面において字幕表示に用いるべき、表示領域の個数を指定する領域数情報と、各表示領域において表示されるべき文字を更新するか否かを示す描画更新フラグとを含み、
     前記インデックス使用継続区間は、文字列表示指示情報iの開始時刻から、文字列表示指示情報jの終了時刻までの期間であり、
     前記文字列表示指示情報iは、領域数情報によって個数が指定された全ての表示領域における描画更新フラグが"更新する"に設定されている文字列表示指示情報であり、
     前記文字列表示指示情報jは、文字列表示指示情報iに後続する文字列表示指示情報であって、領域数情報によって個数が指定された全ての表示領域における描画更新フラグが"更新する"に設定されている文字列表示指示情報の直前に位置する文字列表示指示情報である
     ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3.  前記文字列表示指示情報は、表示時において文字色及び背景色の表示に用いるべきインデックスを示すインデックス指示情報を備え、
     前記使用済みインデックスとは、
     文字列表示指示情報iから文字列表示指示情報jまでの何れかの文字列表示指示情報のインデックス指示情報によって文字色及び背景色が割り当てられるインデックスである
     ことを特徴とする請求項2記載の再生装置。
  4.  あるインデックス使用継続区間における使用済みインデックス数をMとし、インデックスのビット幅をnとした場合、
     前記インデックス使用継続区間において階調色表示に用いられる階調色の階調数Nは、以下の計算式

       階調数N=(2のn乗-M)/文字色及び背景色の組合せ数

     によって算出されることを特徴とする請求項3記載の再生装置。
  5.  インデックス使用継続区間における文字色の色情報を(Aa、Ba、Ca、Da)とし、
     同じインデックス使用継続区間における背景色の色情報を(Ab、Bb、Cb、Db)とすると、
     1からN-2までの値をとるインデックスnにて指定される階調色nの色情報は、以下の計算式

       諧調色n(Ab+(Aa-Ab)×n/(N-1)、
            Bb+(Ba-Bb)×n/(N-1)、
            Cb+(Ca-Cb)×n/(N-1)、
            Db+(Da-Db)×n/(N-1))
     によって算出されることを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  6. 前記字幕デコーダは、
     インデックス使用継続期間における文字色及背景色の組合せに対応付けて、階調色を管理するための諧調色管理テーブルを作成する事前解析部と、
     前記諧調色管理テーブルの作成が終わった後に、インデックス値と色情報との対応関係を保持したカラールックアップテーブルと、前記諧調色管理テーブルとに対する更新を行うカラールックアップテーブル制御部と、
     前記諧調色管理テーブルを用いて、文字をフレームメモリ内に描画する描画部とを備え、
     色変換部による表示の対象となる字幕画像は、描画部によってフレームメモリ内に描画された文字から構成される
     ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  7. 前記文字列表示指示情報は、ビデオストリームにおける現在の再生時点が文字表示の開始時刻になった際、色変換部におけるカラールックアップテーブルの更新を、再生装置に命じるカラールックアップテーブル更新情報を含み、
     前記カラールックアップテーブル制御部は、
     字幕ストリームに含まれる複数の文字列表示指示情報のうち、ビデオストリームにおける現在の再生時点に相当するもののカラールックアップテーブル更新情報に基づいて、諧調色管理テーブルと、色変換部におけるカラールックアップテーブルとを更新し、
     色変換部が色変換に用いるカラールックアップテーブルは、カラールックアップテーブル制御部による更新がなされたカラールックアップテーブルである
      ことを特徴とする請求項6記載の再生装置。
  8.  ビデオストリームと、字幕ストリームとの同期再生を実行する再生装置に組込むことができる集積回路であって、
     ビデオストリームをデコードするビデオデコーダと、
     字幕ストリームをデコードして、字幕画像を得る字幕デコーダと、
     カラールックアップテーブルを用いることにより、字幕画像の階調表示を実行する色変換部とを備え、
     カラールックアップテーブルは、複数のインデックスと、各インデックスに対応付けられた色情報とによって構成され、
     前記字幕デコーダは、字幕画像の階調表示を色変換部に実行させるにあたって、
     ビデオストリームの時間軸のうち、字幕表示におけるインデックス使用が継続する期間を事前に解析しておき、当該継続期間中に字幕画像の文字色及び背景色に使用される使用済みインデックスを除く空きのインデックスに、階調色の色情報を割り当てる
     ことを特徴とする集積回路。
  9.  ビデオストリームと、字幕ストリームとの同期再生を実行する再生方法であって、
     ビデオストリームをデコードするステップと、
     字幕ストリームをデコードして、字幕画像を得るステップと、
     カラールックアップテーブルを用いることにより、字幕画像の階調表示を実行する色変換ステップとを有し、
     カラールックアップテーブルは、複数のインデックスと、各インデックスに対応付けられた色情報とによって構成され、
     前記字幕画像を得るステップは、字幕画像の階調表示を色変換ステップに実行させるにあたって、
     ビデオストリームの時間軸のうち、字幕表示におけるインデックス使用が継続する期間を事前に解析しておき、当該継続期間中に字幕画像の文字色及び背景色に使用される使用済みインデックスを除く空きのインデックスに、階調色の色情報を割り当てる
     ことを特徴とする再生方法。
  10.  ビデオストリームと、字幕ストリームとの同期再生をコンピュータに実行させるプログラムであって、
     ビデオストリームをデコードするステップと、
     字幕ストリームをデコードして、字幕画像を得るステップと、
     カラールックアップテーブルを用いることにより、字幕画像の階調表示を実行する色変換ステップとをコンピュータに実行させ、
     カラールックアップテーブルは、複数のインデックスと、各インデックスに対応付けられた色情報とによって構成され、
     前記字幕画像を得るステップは、字幕画像の階調表示を色変換ステップに実行させるにあたって、
     ビデオストリームの時間軸のうち、字幕表示におけるインデックス使用が継続する期間を事前に解析しておき、当該継続期間中に字幕画像の文字色及び背景色に使用される使用済みインデックスを除く空きのインデックスに、階調色の色情報を割り当てる
     ことを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10記載のプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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