明 細 書
毛髪化粧料
技術分野
[0001] 本発明は毛髪化粧料に関し、詳細には、損傷した細く柔らかい毛髪に、ハリ'コシを 与え、ベたつき 'ごわつきを抑制し、かつ指通りよくしなやかに仕上げる毛髪化粧料 に関するものである。
背景技術
[0002] 通常、毛髪は日常のヘアケア、ヘアメイク行動により多くの損傷を受けている。 日常 の洗髪行動では、主成分である界面活性剤により毛髪の皮脂や毛髪構成蛋白質が 溶出したり、毎日のブローの繰り返しでキューティクルの剥離が起こる等で、毛髪が弱 体化することが知られている。また、おしゃれ意識の高揚によりコールドパーマ、ヘア カラー、ヘアブリーチ等の頻度が増え、薬剤による化学的処理も毛髪の構成蛋白質 の溶出や構造変化を促進し、損傷に拍車をかけている。
[0003] また、生まれつき毛径が細くあるいは加齢に伴い細く柔ら力べなった毛髪は、ハリ 'コ シゃボリュームがな!/、ためスタイリングしにくいと!/、う問題を元来有して!/、るとともに、 上記に示したように毛髪が損傷を受けると、さらにスタイリング性において不具合が生 じ、きしみ感ゃぱさっき感が発現する等の感触面においても著しく劣化する傾向にあ つた。
[0004] このような問題に対し、細い髪にハリ'コシを与えて、スタイリングしやすくする目的で 、ポリアクリル酸やポリビュル系ポリマー等の皮膜形成樹脂を配合した毛髪化粧料が 提案されている。し力、しながら、これらの毛髪化粧料でハリ'コシ感が出るものの、ごわ つきやきしみ感が発現し感触が低下してしまうとともに、毛髪上に形成した皮膜も物 理的な力や湿気で崩壊しやすいため、時間とともにハリ'コシ感が低下してしまうとい う問題があった。
[0005] そこで従来から、感触的にも毛髪本来の自然な手触り感を損なうことなぐ毛髪にハ リ'コシゃボリューム感を付与することが強く求められていた。このような背景からこれ までにも幾つかの方法が提案されている。例えば、コラーゲン誘導体やケラチン誘導
体等の毛髪と類似した成分を毛髪に浸透 ·補充する方法が提案されている(特許文 献 1:特開昭 60— 243010号公報、特許文献 2:特開平 2— 53712号公報)。また、 毛髪表面を天然高分子化合物によりコートする方法も提案されている(特許文献 3: 特開昭 59— 65008号公報、特許文献 4 :特開昭 62— 36308号公報、特許文献 5 : 特公昭 62— 29404号公報、特許文献 6 :特開昭 62— 221615号公報、特許文献 7 : 特開平 1 00991 1号公報、特許文献 8 :特開平 4 308525号公報、特許文献 9 : 特開平 1 24971 1号公報参照)。
[0006] しかしながら、これらの方法では、感触面において改善がみられる場合もある力 損 傷により弱体化した細く柔らかい毛髪に、ハリ'コシゃボリューム感を付与してスタイリ ングしゃすくし、かつ損傷による感触劣化を改善する効果に関して、真に満足できる ものではな力、つた。すなわち、細く柔らかい髪質で損傷を受けた毛髪に対して、スタイ リング性において十分満足できるハリ'コシ感を付与し、ベたつき'ごわつきを抑制し、 かつ損傷毛髪に対する感触改善効果を有する毛髪化粧料が望まれていた。
[0007] 特許文献 1 :特開昭 60— 243010号公報
特許文献 2 :特開平 2— 53712号公報
特許文献 3:特開昭 59— 65008号公報
特許文献 4 :特開昭 62— 36308号公報
特許文献 5:特公昭 62 29404号公報
特許文献 6:特開昭 62— 221615号公報
特許文献 7:特開平 1 00991 1号公報
特許文献 8:特開平 4 308525号公報
特許文献 9:特開平 1 24971 1号公報
特許文献 10 :特開 2000— 290143号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0008] 本発明は、カラーリングやパーマの化学的処理等で損傷し弱体化し、細く柔らかい 毛髪に、ハリ'コシを与え、かつ指通りよぐきしみがなくしなやかに仕上げ、ベたつき •ごわつきを抑制し、良好な毛髪感触を付与できる毛髪化粧料を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段
[0009] 本発明者らは、キトサン類とポリウレタン樹脂とを併用することによって、キトサン類 力 すく均一な膜を形成し、ポリウレタン樹脂が柔軟で弾力性を与えることから、損傷 した細く柔らかい髪にハリ'コシを与えると共に、指通りよぐきしみがなくしなやかな髪 にし、ベたつき'ごわつきを抑制し、スタイリングしゃすく良好な毛髪感触を付与できる ことを知見した。
[0010] 従って、本発明は
[1]. (A)キトサン類と、(B)ポリウレタン樹脂とを含有する毛髪化粧料、
[2]. (A)成分が、キトサン、部分脱ァセチル化キチン、又はそれらの塩に、親水基を 導入した水溶性キトサン誘導体である [1]記載の毛髪化粧料、
[3]. (B)成分がカチオン性基を有するポリウレタン樹脂である [1]又は [2]記載の毛髪 化粧料、
[4]·さらに、(C)ポリフエノール、ポリフエノール塩、及びポリフエノール誘導体から選 ばれる 1種又は 2種以上を含有する [ 1 ]、 [2]又は [3]記載の毛髪化粧料、
[5]. (C)成分が没食子酸誘導体である [4]記載の毛髪化粧料を提供する。
発明の効果
[0011] 本発明によれば、損傷した細く柔らかい髪にハリ ·コシを与え、かつ指通りよぐきし みがなくしなや力、な髪にし、良好な毛髪感触を付与する毛髪化粧料を提供すること ができる。
発明を実施するための最良の形態
[0012] 本発明の毛髪化粧料は (A)キトサン類と、(B)ポリウレタン樹脂とを含有する毛髪化 粧料である。
(A)キトサン類
本発明のキトサン類としては、(1)キトサン、部分脱ァセチル化キチン、及びそれら の塩、(2)上記(1)を分解して得られる水溶性オリゴマー、(3)上記(1)に親水基を 導入した水溶性キトサン誘導体が挙げられる。これらは 1種単独で又は 2種以上を適 宜組み合わせて用いることができる。
[0013] (1)キトサン及び部分脱ァセチル化キチンは、節足動物、軟体動物、外肛動物、及 び菌類の主要構造多糖であるキチン(/3 1 , 4 ポリ N ァセチルダルコサミン) を脱ァセチル化して得られる。キトサンはキチンの完全脱ァセチル化物(/3 1 , 4 ポリダルコサミン)で、部分脱ァセチル化キチンとしては約 45〜55%の脱ァセチル化 度のものが好ましく用いられる。
[0014] キトサン又は部分脱ァセチル化キチンの塩としては、塩酸塩,硝酸塩等の無機塩 や、酢酸塩,乳酸塩,グリコール酸塩,ピロリドンカルボン酸塩,クェン酸塩,コハク酸 塩,リンゴ酸塩等の有機酸塩が挙げられる。
[0015] (2)上記(1 )を分解して得られる水溶性オリゴマー
(3)上記(1 )に親水基を導入した水溶性キトサン誘導体としては、ヒドロキシェチルキ トサン、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシェチル 'ヒドロキシプロピルキトサン、 (ポ リ)ォキシアルキレンキトサン、カルボキシメチルキトサン、カルボキシェチルキトサン、 サクシニル化カルボキシメチルキトサン、リン酸化キトサン、硫酸化キトサン、 4級化キ トサン、 N グリシジルトリメチルアンモニゥムキトサン、ジヒドロプロピルキトサン、 N— 2—ヒドロキシプロピルスルホン酸キトサン等が挙げられる。さらに、キトサンと水溶性 モノマーとの共重合体、例えばキトサンーメタクリル酸共重合体、キトサン ビュル共 重合体等が挙げられる。
[0016] (2)水溶性オリゴマー及び(3)親水基を導入した水溶性キトサン誘導体は、例えば DE3541305号公報、特開昭 62— 221615号公報等に記載された方法により得る こと力 Sできる。すなわち、キトサンはキチンの N ァセチル基を加水分解したものであ り、それ自体は水不溶性であるため、分子量を制御したり、キトサンを水溶性化合物 に誘導することにより、水溶性キトサン誘導体とする。
[0017] キトサン類としては、水溶性オリゴマー、ヒドロキシェチルキトサン、ヒドロキシプロピ ルキトサン、ヒドロキシェチル 'ヒドロキシプロピルキトサン、 4級化キトサン、これらの塩 が好ましい。この中でも、ヒドロキシェチルキトサン、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロ キシェチル.ヒドロキシプロピルキトサン、又はこれらの塩カ、毛髪表面に柔軟性の高 い皮膜を薄く均一に形成しやすぐ細い髪に対しても、髪全体が重くならずボリューム 感を付与できる点から、特に好ましい。
[0018] (A)成分の配合量は特に限定されないが、通常毛髪化粧料全量に対し 0. 00;!〜 5質量%、好ましくは 0. 0;!〜 3質量%である。この範囲とすることで、 目的とする効果 をより得ること力 Sできる。
[0019] (B)ポリウレタン樹脂
ポリウレタン樹脂は、(1)ポリイソシァネートと活性水素含有化合物とを重付加反応 して得られる樹脂である。これらは 1種単独で又は 2種以上を適宜組み合わせて用い ること力 Sでさる。
[0020] (1)ポリイソシァネート
ジイソシァネート及び 3官能又はそれ以上の多官能イソシァネートが含まれ、例え ば、炭素数 (NCO基中の炭素を除ぐ以下同様) 6〜20の芳香族ポリイソシァネート 、炭素数 2〜; 18の脂肪族ポリイソシァネート、炭素数 6〜; 15の脂環式ポリイソシァネ ート、炭素数 8〜; 15の芳香脂肪族ポリイソシァネート及びこれらのポリイソシァネート の変性物(ウレタン基、カルポジイミド基、ァロファネート基、ビューレット基、ウレトジォ ン基、ウレトイミン基、イソシァヌレート基、ォキサゾリドン基含有変性物等)及びこれら の 2種以上の混合物が含まれる。
[0021] 上記芳香族ポリイソシァネートの具体例としては、例えば、 1 , 3 フエ二レンジイソ シァネート、 1 , 4 フエ二レンジイソシァネート、 2, 4—トリレンジイソシァネート(TDI) 、 2, 6 トリレンジイソシァネート(TDI)、粗製 TDI、 2, 4,一ジフエニルメタンジイソシ ァネート(MDI)、 4, 4'ージフエニルメタンジイソシァネート(MDI)、 4, 4'ージイソシ アナトビフエニル、 3, 3, 一ジメチルー 4, 4'ージイソシアナトビフエニル、 3, 3,ージメ チルー 4, 4,ージイソシアナトジフエニルメタン、粗製 MDI [粗製ジアミノジフエニルメ タン〔ホルムアルデヒドと芳香族ァミン (ァニリン)又はその混合物との縮合生成物;ジ アミノジフエニルメタンと少量の(例えば 5〜20質量0 /0)の 3官能以上のポリアミンとの 混合物〕のホスゲン化物;ポリアリールポリイソシァネート]、 1 , 5—ナフチレンジイソシ ァネート、 4, 4' , 4" トリフエニルメタントリイソシァネート、 m イソシアナトフェニル スルホ二ルイソシァネート、 p—イソシアナトフェニルスルホニルイソシァネートが挙げ られる。
[0022] 上記脂肪族ポリイソシァネートの具体例としては、例えば、エチレンジイソシァネート
、テトラメチレンジイソシァネート、へキサメチレンジイソシァネート(HDI)、ドデカメチ レンジイソシァネート、 1 , 6 , 1 1ーゥンデカントリイソシァネート、 2, 2, 4—トリメチノレ 力プロエート)、ビス(2—イソシアナトェチル)フマレート、ビス(2—イソシアナトェチル )カーボネート、 2 イソシアナトェチルー 2, 6 ジイソシアナトへキサノエートが挙げ られる。
[0023] 上記脂環式ポリイソシァネートの具体例としては、例えばイソホロンジイソシァネート
(IPDI)、ジシクロへキシルメタン 4, 4 'ージイソシァネート(水添 MDI)、シクロへキ シレンジイソシァネート、メチノレシクロへキシレンジイソシァネート、ビス(2—イソシァ ナトェチル)ー4ーシクロへキセン一 1 , 2—ジカルボキシレート、 2, 5—ノルボルナン ジイソシァネート、 2, 6 ノルボルナンジイソシァネートが挙げられる。
[0024] 上記芳香脂肪族ポリイソシァネートの具体例としては、例えば m キシリレンジイソ シァネート、 p キシリレンジイソシァネート、 α , a , α ' , α , 一テトラメチルキシリレ ンジイソシァネートが挙げられる。
[0025] 上記ポリイソシァネートの変性物としては、変性 MDI (ウレタン変性 MDI、カルポジ イミド変性 MDI、トリヒドロカルビルホスフェート変性 MDI)、ウレタン変性 TDI、ビュー レット変性 HDI、イソシァヌレート変性 HDI、イソシァヌレート変性 IPDI等のポリイソシ ァネートの変性物及びこれらの 2種以上の混合物が含まれる。
[0026] これらのうちで好ましいものは、経日変化による変色が少ないという点から、脂肪族 及び脂環式ポリイソシァネート、特に、 HDI、 IPDI,水添 MDIである。
[0027] 活性水素含有化合物
活性水素含有化合物には、(2)低分子多官能活性水素含有化合物及び (3)高分 子ポリオールが含まれる。
[0028] (2)低分子多官能活性水素含有化合物には、低分子ポリオールが含まれる。
[0029] 低分子多官能活性水素含有化合物としては、 OH当量 [水酸基当たりの数平均分 子量(GPC測定による。以下同様)]が 300未満(好ましくは 30〜250)の 2〜; 10価又 はそれ以上(好ましくは 2〜3価)のポリオールが使用できる。 (2— 1 )の具体例として は、 2価アルコール、例えば、脂肪族ジオール [直鎖ジオール (エチレングリコール、
ジエチレングリコール、 1 , 3—プロパンジオール、 1 , 4 ブタンジオール、 1 , 5—ぺ ンタンジオール、 1 , 6—へキサンジオール等)、分岐鎖を有するジオール(プロピレン グリコール、ネオペンチルグリコール、 3 メチルー 1 , 5 ペンタンジオール、 2 メチ ノレ 2, 4 ペンタンジオール、 2, 2 ジェチルー 1 , 3 プロパンジオール、 1 , 2— ブタンジオール、 1 , 3 ブタンジオール、 2, 3 ブタンジオール等)、カルボキシル 基を有するジオールであるジメチロールプロピオン酸]、及び環状基を有するジォー ル [例えば、特公昭 45— 1474号公報記載のもの; 1 , 4 ビス(ヒドロキシメチル)シク 口へキサン、 m キシリレングリコール、 p キシリレングリコール、 2価フエノール [ビス フエノール A等の(ポリ)ォキシアルキレンエーテル(アルキレン基の炭素数 2〜4)等] 、 3価〜 10価又はそれ以上の多価アルコール、例えばアルカンポリオール(グリセリ ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソノレビトーノレ等、及びそれらの分子 間もしくは分子内脱水物 [ジペンタエリスリトール、ポリグリセリン (重合度 2〜8)、ソル ビタン等]、糖類及びその誘導体 (配糖体)(蔗糖、メチルダルコシド等);及びこれら のアルキレンオキサイド [以下 AOと略記。炭素数 2〜; 10又はそれ以上]低モル付加 物;並びにこれらの 2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好まし!/、ものは脂肪 族ジオールであり、さらに好ましいものは 1 , 3—ブタンジオール、 3—メチルー 1 , 5— ペンタンジオール、ジメチロールプロピオン酸である。
[0030] (3)高分子ポリオールとしては、 OH当量 [水酸基当たりの数平均分子量]が 300以 上(好ましくは 300〜; 10, 000)の 2〜4価又はそれ以上(好ましくは 2〜3価)のポリオ ールが使用できる。 (3)には、(3— 1)ポリエステルポリオール、(3— 2)ポリエーテル ポリオール、及びこれら 2種以上の混合物が含まれる。
[0031] (3— 1)ポリエステルポリオールとしては、例えば、縮合系ポリエステルポリオール( ポリオールとポリカルボン酸類との重縮合によるもの)が挙げられる。
[0032] (3— 1)におけるポリオールとしては低分子ポリオール [例えば、前述の(2— 1) ]及 びポリエーテルポリオール [例えば後述の(3— 2) ]から選ばれる 1種又は 2種以上が 使用できる。
[0033] (3- 1)におけるポリカルボン酸類にはポリカルボン酸及びそのエステル形成性誘 導体が含まれる。具体例としては、脂肪族ポリカルボン酸 [官能基数 2〜6、炭素数 3
〜30のポリカルボン酸、例えばコハク酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル酸、アジピ ン酸、ァゼライン酸、セバシン酸、へキサヒドロフタル酸等]、芳香族ポリカルボン酸 [ 官能基数 2〜6、炭素数 8〜30のポリカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、テ レフタル酸、テトラブロムフタル酸、テトラクロルフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸 等];これらのエステル形成性誘導体 [酸無水物、低級アルキル (炭素数 1〜4)エステ ノレ (ジメチルエステル、ジェチルエステル等)、酸ハライド(酸クロライド等)等:例えば 無水マレイン酸、無水フタル酸、テレフタル酸ジメチル等];及びこれらの 2種以上の 混合物が挙げられる。これらの中でも、脂肪族ポリカルボン酸が好ましい。
[0034] (3— 2)には、 2個以上の活性水素原子を有する化合物に AOが付加した構造のも のが挙げられる。
[0035] 活性水素原子を有する化合物としては、低分子ポリオール [例えば上記(2— 1) ];
2価のフヱノール類 [例えばビスフヱノール類(ビスフヱノール A、ビスフヱノール F、ビ スフヱノール S等)、単環フエノール類(カテコール、ハイドロキノン等)] ;アミン類 [1級 モノアミン例えばアルキルもしくはアルケニルァミン(炭素数 1〜20)、ァニリン、アル カノールァミン (ヒドロキシルアルキル基の炭素数 2〜4) ]等が挙げられる。
[0036] AOとしては、エチレンオキサイド(以下 EOと略す)、プロピレンオキサイド(以下 PO と略す)、 1 , 2—ブチレンオキサイド、 1 , 3—ブチレンオキサイド、 1 , 4ーブチレンォ キサイド、 2, 3—ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、炭素数 5〜; 10又はそれ以 上の α—ォレフインオキサイド、ェピクロルヒドリン及びこれらの 2種以上の組み合わ せ (ブロック及び/又はランダム付カロ)が挙げられる。
[0037] これらのうち好ましいものは、脂肪酸ジオールや 2価のフエノール類に ΕΟと ΡΟが付 加したものである。具体的には上記ビスフエノール Α(4, 4'—イソプロピリデンジフエ ノール)の ΕΟ·ΡΟ付加物が挙げられる。この場合の(3)の ΟΗ当量は、毛髪の感触 の観点、力、ら、好ましくは 300〜; 10, 000、さらに好ましくは 500〜5, 000、特に好まし <は 1 , 000—3, 000である。
[0038] 本発明に用いられるポリウレタン樹脂は、カチオン性、非イオン性、ァニオン性又は 両性であってもよぐ市販されているポリウレタン樹脂としては、ルビセット P. U. R. ( BASF製):、 DynamX (日本 NSC製)、へャロール UC— 4 (三洋化成(株)製)等を
挙げること力 Sできる。特に好ましいポリウレタン樹脂の形態としては、損傷毛髪に対す る感触向上の点から、カチオン性基を有するポリウレタン樹脂が好ましい。カチオン 性基としては 3級アミン基を有するポリウレタン樹脂を酸で中和、又は 4級アンモニゥ ム塩基を含有することが好ましい。さらに、製剤化の面から、カチオン性ポリウレタン 樹脂は水に分散したェマルジヨン形態として配合することが好ましい。本発明の(B) ポリウレタン樹脂としては、カチオン性ポリウレタン樹脂ェマルジヨンであるへャロール UC— 4 (商品名:三洋化成 (株)製)を挙げることができる。以下、ポリウレタン樹脂の 構成成分を示す。
ノレビセット P. U. R. : IPDI、ジメチロールプロピオン酸、イソフタル酸、アジピン酸、 2 ーメチノレー 2, 4 ペンタンジォーノレ(へキシレングリコーノレ)、ネオペンチノレグリコー ノレ
DynamX : IPDI、ジメチロールプロピオン酸、 4, 4' イソプロピリデンジフエノール の ΕΟ·ΡΟ付加物
へャロール UC— 4 : IPDI、ブチレングリコール、アルキルメチルジェタノ一ルアンモ ニゥムメチル硫酸塩 (カチオン性基)
[0039] ポリウレタン樹脂の数平均分子量は通常 10, 000以上、好ましくは 15, 000-1 , 0 00, 000である。数平均分子量の測定法は GPC分析を用いた。
[0040] (B)成分の配合量は特に限定されないが、通常毛髪化粧料全量に対し 0. 01〜5 質量0 /0、好ましくは 0. 05〜3質量0 /0である。この範囲でよりハリ'コシ感が得られ、 5 質量%を超えて配合した場合には、ごわつき感を生じる場合がある。
[0041] 本発明の毛髪化粧料には、ダメージ補修の目的で、(C)ポリフエノール、ポリフエノ ール塩、及びポリフエノール誘導体から選ばれる 1種又は 2種以上を配合することが 好ましい。ポリフエノールとしては、例えば、ガロタンニン酸、ケブリン酸、ハマメリタン ニン、ァセルタンニン、没食子酸、バロン酸、ケブール酸、へキサヒドロキシジフェン酸 、エラグ酸、カフェ一酸、 p タマル酸、フェルラ酸、シナピン酸、クロロゲン酸等が挙 げられる。
[0042] ポリフエノール塩としては、上記ポリフエノールのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニ ゥム塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。ポリフエノール誘導体としては、没食
子酸誘導体が好ましぐ例えば m ジ没食子酸、デヒドロジ没食子酸や、没食子酸メ チルエステル 3—ダルコシド、没食子酸メチルエステル 4 ダルコシド、没食子酸 プロピルエステル 3—ダルコシド、没食子酸メチルエステル 3—マルトシド、没食 子酸 3—ダルコシド、没食子酸 3—マルトシド、没食子酸ォクチルー 3—マルトシ ド、没食子酸 3—ダルクロニド、没食子酸ガラタツロニド、没食子酸メチルエステル 3, 5—ジダルコシド、没食子酸 3, 4—ジダルコシド、没食子酸 3, 5—ジダルコ シド、 4ーガラクトサミノ没食子酸、 4 ダルコサミノ没食子酸、 3—ガラクトサミノ没食子 酸、 3—ダルコサミノ没食子酸、 3— (N—ァセチルガラタトサミノ)没食子酸、 3— (N ーァセチルダルコサミノ)没食子酸、 3—(N—ァセチルダルコサミノ)没食子酸ナトリウ ム、 3—(N ァセチルダルコサミノ)没食子酸メチルエステル、 3, 5—ジガラクトサミノ 没食子酸、 3, 5—ジダルコサミノ没食子酸、 3, 5—ジ (N ァセチルガラタトサミノ)没 食子酸、 3, 5—ジ (N ァセチルダルコサミノ)没食子酸、 4ーグリセリル没食子酸、 4 (ジグリセリル)没食子酸、 4 (デカグリセリル)没食子酸、 4ーグリセリル没食子酸 ナトリウム、 4ーグリセリル没食子酸メチルエステル、 3, 4—ジグリセリル没食子酸、 3, 5—ジグリセリル没食子酸、 3, 4, 5—トリグリセリル没食子酸等の没食子酸配糖体が 挙げられる。これらの中でも、原料没食子酸供給性、製造容易性等から、没食子酸メ チルエステル 3, 5—ジダルコシド、没食子酸 3, 4—ジダルコシド、没食子酸 3 , 5—ジダルコシド等の没食子酸二配糖体、及び 3—(N ァセチルガラタトサミノ)没 食子酸、 3—(N ァセチルダルコサミノ)没食子酸、 3—(N ァセチルダルコサミノ) 没食子酸ナトリウム、 3—(N ァセチルダルコサミノ)没食子酸メチルエステル等の N ーァセチルダルコサミノ基を有する没食子酸、 4ーグリセリル没食子酸、 4ーグリセリル 没食子酸ナトリウム、 3, 4—ジグリセリル没食子酸、 3, 5—ジグリセリル没食子酸、 3, 4, 5—トリグリセリル没食子酸等のグリセリル基を有する没食子酸が好適であり、また 、化粧料等への配合容易性等から、没食子酸 3, 5—ジダルコシド、 3—(N ァセ チルダルコサミノ)没食子酸、 4ーグリセリル没食子酸、 3, 4—ジグリセリル没食子酸、 3, 4, 5—トリグリセリル没食子酸がさらに好適である。
4 ダルコサミノ没食子酸等のようにアミノ基又はアミド基を有する糖残基を含む没 食子酸誘導体は、例えば、没食子酸エステルを、対応するァミノ基又はアミド基を有
する糖の o アルキル化物と反応させたのち、アルキル基を加水分解することによつ て得ること力 Sでさる。
[0044] 4ーグリセリル没食子酸のように、グリセリル基を含む没食子酸誘導体は、対応する ォレフィン化合物をジヒドロキシル化することにより得ることができる。ジヒドロキシル化 の方法としては、ォレフィンを酸化オスミウムにより直接ジヒドロキシル化する方法、有 機酸の過酸化物を用いてエポキシ体を中間体として経由し、これを開環させる方法 等が挙げられる。例えば、没食子酸メチルー 4 O ァリルエーテルを過蟻酸や過酢 酸等の有機酸と反応させると、ォレフィンが酸化された後、有機酸と反応し、エステノレ ゃジヒドロキシル化合物の混合物を生成する。これらの化合物を、単離精製を行うか 、行うことなく加水分解反応に供すると、 目的とする化合物を得ること力 Sできる。なお、 中間体となるォレフィン化合物は没食子酸エステルを塩基存在下、ァリルブロマイド と反応させることにより得ること力できる。また、没食子酸エステルの加水分解の方法 としては、塩基水で処理する方法、酸性水で処理する方法等があるが、いずれも適 用すること力 Sでさる。
[0045] (C)成分の配合量は特に限定されないが、通常毛髪化粧料全量に対し 0. 00;!〜 5質量%が好ましぐより好ましくは 0. 0;!〜 3質量%である。この範囲で、よりダメージ 補修効果が得られ、 5質量%を超える範囲ではポリフエノール類特有の着色を制御 すること力 S困難となる場合がある。
[0046] 本発明の毛髪化粧料は上記の成分に加え、必要に応じて本発明の効果を損なわ ない範囲で、化粧品、医薬部外品、医薬品等に一般に用いられる各種成分を 1種単 独で又は 2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。このような成分として は、ァユオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノユオン性 界面活性剤、油脂類、高分子化合物、アミノ酸類、多価アルコール等が挙げられる。
[0047] ァニオン性界面活性剤としては、例えば、 α—ォレフインスルホン酸ナトリウム、 a —ォレフインスルホン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ラウ リン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ステアリン酸アルギニン、ノルミチン酸アル ギニン、ラウリン酸アルギユン、ヤシ油脂肪酸アルギユン、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリ ォキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸アンモニゥム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキ シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ラウロイルサルコ シンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチル— β—ァラニンナトリウム、ジォクチルスルホサク シネートナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ニナトリウム、ポリスチ レンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ニナトリウム、 Ν—ラウロイノレ Ν メチノレー β—ァラユンナトリウム、リンゴ酸モノラウルルアミドナトリウム等が挙げられる。
[0048] カチオン性界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニゥム、塩化セチ ルトリメチルアンモニゥム、塩化べへニルトリメチルアンモニゥム、塩化ジステアリルジ メチルアンモニゥム、塩化ジォレイルジメチルアンモニゥム、塩化ジデシルジメチルァ ンモニゥム、酢酸ラウリン酸アミドブチルダァニジン、酢酸ミリスチン酸アミドブチルダ ァニジン、酢酸パルミチン酸アミドブチルダァニジン、ジステアリルジメチルアンモニゥ ムサルフエエート、 Ν ヤシ油脂肪酸 L アルギニンェチル · DL ピロリドンカルボン 酸塩等が挙げられる。
[0049] 両性界面活性剤としては、 2 アルキル Ν カルボキシェチルー Ν ヒドロキシ ェチルイミダゾリゥムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルべタイン、ラウリン酸アミド プロピルべタイン、ラウリルジメチルァミノ酢酸べタイン、水素添加大豆リン脂質、塩酸 アルキルジアミノエチルグリシン、 Ν— [3 アルキルォキシー2 ヒドロキシプロピル] —L—アルギニン塩酸塩、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等が挙げられる。
[0050] ノニオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル 、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス テノレ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールェ 一テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシェチ レンポリオキシプロピレンフィトステロールエーテル、硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ油脂肪 酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ ン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシェチレ ンポリオキシプロピレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル等が挙げられる。
[0051] 油脂類としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ォレイン酸ェ チル、ネオペンタン酸オタチルドデシル、サリチル酸ブチルォクチル、ステアリン酸コ
レステリル、ポリオキシエチレン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワレン、スク ヮラン、ヒマヮリ油、ホホバ油、ヘーゼルナッツ油、スイートアルモンド油、グレープシ ード油、サザン力油、サフラワー油、ォリーブ油、メドウホーム油、ローズヒップ油、ァ ボガド油等が挙げられる。
[0052] 高分子化合物としては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシェチルセルロース、 ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロース、ポリビュルピロリドン、ポリビニ ルアルコール、アクリル酸 'メタクリル酸共重合体、カルボキシビュルポリマー等が挙 げられる。
[0053] アミノ酸類としては、グリシン、オル二チン、メチォニン、ァラニン、アルギニン、グル タミン、システィン、システィン酸、シスチン、ロイシン、イソロイシン、ァスノ ラギン酸、 リシン、フエュルァラユンが挙げられる。
[0054] 多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン 、ブチレングリコール等が挙げられる。
[0055] その他、パラォキシ安息香酸塩、ノ ラオキシ安息香酸エステル等の防腐剤、ェデト 酸塩、ピロリン酸塩、クェン酸塩、グリコール酸、酒石酸等の金属封鎖剤、液化石油 ガス、ジメチルエーテル、窒素、炭酸ガス等のガス類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブ チルヒドロキシァニソール、エリソルビン酸、チォジプロピオン酸ジラウリル、硫酸ナトリ ゥム、亜硫酸ナトリウム、トコフエロール、ジパルミチン酸ァスコルビル等の酸化防止剤 、 p ァミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、桂皮酸誘導体、ォキシベンゾン、ジ ォキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフエノン等の紫外線吸収剤、 pH調整剤 、ビタミン類、色素、 1 メントール及びその誘導体等の清涼化剤、保湿剤、増粘剤、 水、溶剤(エタノール等)を配合すること力 Sできる。
[0056] また、本発明の毛髪化粧料に使用される香料組成物は、特開 2003— 095895号 公報に記載された香料組成物 A〜Eに準じ、香料組成物を配合する場合、毛髪化粧 料全量に対して香料組成物が 0. 00001〜; 10質量%となるように配合すると好適で あり、より好ましくは、 0. 000;!〜 5質量%配合される。また、これら A〜Eの香料組成 物に酸化防止剤であるジブチルヒドロキシトルエン (BHT)を配合し、香料の安定性 を高めることができる。
[0057] 本発明の毛髪化粧料は、上記成分と、水及び/又はエタノール(毛髪化粧料の全 体が 100質量%となるように残部配合)とを混合し、常法に基づいて得ることができる 。剤型は特に制限されるものではなぐ例えば可溶化系、乳化系、分散系、油一水二 層系等種々の剤型として用いることができ、例えば、液状、エアゾール、チック、ジェ ノレ、クリーム、ローション等の剤型で使用することができる。
[0058] 本発明の毛髪化粧料は、ヘアミルク、ヘアケアジエル、ヘアフォーム、ヘアクリーム 、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアローション、ヘアスプレー、シャンプー、リンス、コン ディショナ一、トリートメント等の毛髪化粧料として利用できる。なお、毛髪化粧料には シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント等のように、塗布後洗い流して使 用するものと、ヘアミノレク、ヘアケアジエル、ヘアフォーム、ヘアクリーム、ヘアトニック 、ヘアリキッド、ヘアローション、ヘアスプレー、リーブオンタイプのへアトリートメント等 のように、塗布後洗い流さずに使用するもの(リーブオンタイプ)が挙げられる。本発 明においては、塗布後洗い流さずに使用するもの(リーブオンタイプ)に好適である。 なお、容器を使用する場合は、その材質、形状に特に制限はなぐ材質ではポリプロ ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ェバールやそれら積層容器、アル ミニゥム箔層を有する積層容器、ブリキ等、形状では、トリガー式容器、ポンプ式容器 、エアゾール容器、チューブ式容器、振出し式容器、ロールオン容器、ジャー容器、 ピロ一パック、ポーシヨン容器、カプセル等、通常用いられるものを使用することがで きる。
[0059] 本発明の毛髪化粧料は、その効果の点から、カラーリングやパーマの化学的処理 等で損傷し弱体化した細く柔らかい毛髪に好適であり、損傷した細く柔らかい髪用の 毛髪化粧料として好適である。
実施例
[0060] 以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の 実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は 、組成の「%」は質量%を示し、表中の原料が希釈品の場合は、希釈品としての配合 量(%)を示す。
[0061] [実施例;!〜 5、比較例;!〜 4]
表 1に示す組成の毛髪化粧料を常法に準じて調製した。各毛髪化粧料について、 下記評価を行った。結果を表中に併記する。
[0062] 評価方法
パーマ処理及びカラーリング処理を行って手触り感触が低下した細毛毛髪(平均毛 径 eS lC^ mUOg Ocm)を、シャンプー、リンス処理後、サンプル 0· 8gを塗布し 乾燥した後の髪の「ハリ'コシ感」、「指通りの良さ」、「しなやかさ」、「きしみのなさ」、「 ベたつきのなさ」、及びビゎつきのなさ」について、下記評点に基づき専門パネラー 10名によって評価した。結果を、得られた評点の合計から下記評価基準に基づいて 示した。
M
く髪のハリ 'コシ感〉
未処理毛(上記評価方法でシャンプー、リンス処理後、サンプル未塗布の毛髪)と比 較して、
+ 2点:ハリ'コシ感を感じた。
+ 1点:ハリ'コシ感をやや感じた。
0点:どちらともいえない。
1点:ハリ ·コシ感はあまり感じなレ、。
2点:ハリ ·コシ感は感じな!/、。
く指通りの良さ、しなやかさ、きしみのなさ、ベたつきのなさ、ごわつきのなさ〉
+ 2点:非常によい、 + 1点:やや良い、 0点:どちらともいえない、 1点:やや悪い、 2点:非常に悪い
雷精雄
10名の評点の合計点が
◎ : 15点以上
〇:14〜6点
△ : 5〜0点
:ー1点以下
[0064] 以下に、毛髪化粧料の実施例を示すが、いずれも「ハリ'コシ感」、「指通りの良さ」、 「しなやかさ」、「きしみのなさ」、「ベたつきのなさ」、「ごわつきのなさ」の評価が良好で あった。
[0065] [実施例 6]
[表 2]
ヘアミル'ク
組成 %
1. 0 ポリウレタン樹脂ェマルジヨ ン 1 2. 0 没食子酸一 3 , 5-ジダルコシド 0. 3 ローズマリ '一エキス 0. 1 ィソステアリン酸コレステリル 1. 0 流動ィソバラフイン 3. 0 ァミノ変生シリコーンエマルシヨン 2 0. 5 ヒ ドロキシェチノレセル'口'ース 0. 3 ポリオキシエチレンポリ -テル 5. 0
(24 E. O. ) (24 P. O. )
塩化ステアリルトリメチルァンモ ゥム 0. 5 ステアリノレアノレコール 2. 5 エタノール 0. 5 —ヒ ドロキシプロピオン酸 0. 1 パラォキシ安息香酸メチル 0. 1 ジブチ.ルヒドロキシト /レエン 0. 01 香料 A 0. 2 精製水 残部
1 00. 0 [実施例 7]
[表 3]
ヘアケアジ— ル
組成 % ヒ ドロキシプロピノレサンキトサン液 1 . 0 ポリウレタン樹脂溶液 1 1 . 0
ΡΟΕ (30) フィ トステロ一ノレ 0 9 テトラオレイン酸 ΡΟΕ (40) ソルビット 0 9 口ーズマリ '一エキス 0 . 1 没食子酸一 3, 5—ジグルコシド 0 . 5 ヒ ドロキシェチ /レセ /レロース 0 . 5 シリ コーンエマノレション 1 2 . 0 ジヒド口キシべンゾフエノン 0 . 1 ピロリン酸ナトリウム 0 . 01 ダリコール酸 0 . 05 パラォキシ安息香酸メチル 0 . 1 香料 Β 0 ■7 タノ一ノレ 20 . 0 精製水 残部 a at 1 00 . 0
[0067] [実施例 8]
[表 4コ
ヘアフォーム
組成 % ヒ ドロキシプロピノレサンキトサン液 1. 0 ポリゥレタン樹脂ェマルジョン 1 0. 8 没食子酸 3, 5—ジダルコシド 0. 5 ァミノ変性シリコーンェマルシヨン 1 0. 5
3—メチルー 1, 3—ブタンジオール 2. 0 植物性スクァラン 0. 1 塩化ステアリルトリメチルァンモニゥム 0. 5 パラォキシ安息香酸メチル 0. 3 コノヽク酸 0. 1 香料 D 0. 1 エタノール 3 0. 0 液化石油ガス 7. 0 精製水 残部
[実施例 9]
[表 5]
ヘアスプレー
組成 % キトサン 2 0. 3 ポリウレタン樹脂溶液 2 1. 0 モノステアリン酸デ力グリセリン 1. 0 ポリォキシェチレン硬化ヒマシ油 (4 0) 0. 5 香料 C 0. 1 エタノール 残部
Α a π 4· 1 0 0. 0 上記原液 5 0 液化石油ガス 1 0 ジメチノレエーテノレ 4 0 a n 1 1 0 0
[0069] [実施例 10]
[表 6]
ヘアケアジヱル
組成 % キトサン液 1 1. 0 ポリウレタン樹脂ェマルジヨン 1 1. 0 没食子酸 3, 5—ジグルコシド 0. 5 塩化ステアリルトリメチルアンモニゥム ◦. 5
POE (3 0) コレステロ一ノレ 0. 3 メ リスエキス 0. 1 モノイソステアリン酸デ力グリセリル 2. 0 クレアチュン 0. 2 海藻エキス末 0. 2 トコトリエノ一/レ 0. 1 メ スエキス 0. 1 ローズ水 0. 1 トリメチルグリシン 0. 1 濃グリセリン 1. 5
1, 2 ペンタンジオール 5. 0 パラォキシ安息香酸メチル 0. 1 パラォキシ安息香酸プロピル 0. ヒ ドロキシェチノレセノレロース 0. クェン酸 0. 精製水 残
A PI口 T 0 0. 0 [実施例 11]
[表 7] 部 o 5 1
1
ヘアクリ -ム
組成
ヒ ドロキシプロピノレサンキトサン液 1. 5 ポリウレタン樹脂ェマルジヨン 1 2. 0 没食子酸 3, 5—ジダルコシド 0. 5 流動ィソパラフィン 5. 0 フユニノレトリメチコン 0. 1 ベへニルアルコール 2. 0 乳酸ミ リスチル 2. 0 エタノール 1. 0 馬油 1. 0 イソステアリン酸フィ トステリル 0. 5 メリッサエキス 0. 1 ユー力リエキス 0. 1 月桃エキス 0. 1 米エキス 0. 1 朝鮮人参エキス 0. 1 ヒアノレロン酸ナトリ ウム 0. 1 ポリクオタニゥムー 3 7 0. 1 ジ (力プリ / んカフ。リン酸) P G 0. 5 セタノ一/レ 0. 5 ベヘントリモニゥムメ トサルフェート 0. 5 クオタ クム 33 0. 2
P PG— 1ートリデセスー 6 0. 2 アルギニン 0. 05 クェン酸 0. 1 ヒ ドロキシェチ /レセ /レロース 0. 1 ポリクオタニゥムー 1 〇 0. 1
1, 3—ブチレングリコール 0. 3 フエノキシエタノーノレ 0. 1 パラォキシ安息香酸メチル 0. 1 香料 E 0. 2 精製水 残部 a at 1 0 0. 0 [実施例 12]
[表 8]
ヘア美容液
組成
ヒ ドロキシプロピノレサンキトサン数 1 . 0 ポリウレタン樹脂ェマルジヨン 1 2 . 0
4ーグリセリル没食子酸 0 . 5 流動ィソパラフィン 1 0 . 0 プロピレングリコーノレ 5 . 0 ジメチノレシリコーン 1 . 0 ァモジメチコン 0 . 5 トリデセスー 1 2 0 . 5 ジメチコンコポリオ一 /レ 0 . 2
P O E ( 1 0 ) フィ トステロ一ル 1 . 0 塩化べへニルトリメチルァンモ ウム 0 . 2 ベンジルォキシエタノール 0 . 2 ローズマリ一エキス 0 . 2 パラォキシ安息香酸メチル 0 . 1 フエノキシエタノーノレ 0 . 0 5 力チオン化加水分解ダイズタンパク 0 . 1 ヒ ドロキシプロピルグァーガム 0 . 2 塩化セチルトリメチルァンモニゥム 0 . 2 ォキシベンゾン 0 . 0 5 香料 D 0 . 2 ジブチルヒ ドロキシトルェン 0 . 0 0 1 精製水 残部 a πΤ 1 0 0 . 0 [実施例 13]
[表 9]
リ ンス
組成 % ヒ ドロキシプ口ピル'キトサン液 0 . 5 ポリウレタン樹脂ェマルジョン 1 2 . 0 没食子酸 3, 5—ジダルコシド 0 . 05 ィソステアリン酸コレステリル 2 . 0 ヒ ドロキシベンゾフエノン 0 . 1 ミリスチン酸ィソステアリル 1 . 0 ァミノ変性シリコーンェマルジョン 2 0 . 5 塩化ステアリルトリメチルアンモニクム 1 . 0 ステアリ /レア/レコ一/レ 3 . 0 ポリオキシエチレン (20E. O. ) 硬化ヒマシ油 1 . 0 プロピレングリコール" 5 . 0 グリセリン 'フ . 0 乳酸 0 . 1 ベンジノレア /レコ一ノレ 0 . 1 香料 D 0 . 1 精製水 残部 a at 1 00 . 0 [実施例 14]
10]
ヘアコンァイショナー
組成 % ヒ ドロキシプロピルキトサン液 0. 5 ポリウレタン樹脂ェマルジヨン 1 2. 0 没食子酸一 3 , 5-ジダルコシド 0. 05 カルボキシメチルキチン 0. 2 ステアリルァノレコ '一ル 3. 0 グリセリン 5. 0 ジメチコノー/レ 2. 0 塩化べへニルトリメチルアンモ ウム 1. 0 パラフィン 0. 5 酢酸 0. 02 乳酸 0. 1
ΡΟΕ (20) POP (30) グリコール 2. 0
C (1 2- 14) パレス一 7 0. 01
C (1 2 14) パレス 5 0. 02 バラォキシ安息香酸メチル 0. 1 香料 A 0. 5 精製水 残部 合計 1 00. 0
[実施例 15]
[表 11]
頭皮頭髪ケア剤
組成
ヒ ドロキシプロピノレキトサン牧 1 . 0 ポリウレタン樹脂ェマルジヨン 1 0 . 4 没食子酸 3, 5—ジダルコシド 0 . 1 ォレイン酸ジヒ ドロコレステリノレ 0 . 2 甘草エキス 0 . 2 コレウスエキス 0 . 5 モノペンタデカン酸グリセリ ド 3 . 0 酢酸 D L— α— トコフェローノレ 0 . 1 ヤシ油脂肪酸ソルビタン 1 . 0 ショ糖ミリスチン酸エステノレ 0 . 5 ビォチン 0 . 0 0 2 コノヽク酸 0 . 3 センプ'リエキス 1 . 0 ヒノキチォ一/レ 0 . 1
1 メントール 0 . 3 香料 C 0 . 1
9 9 . 5 %エタノール 残部 a at 1 0 0 . 0
[0075] なお、上記実施例に使用した主な原料について、商品名及びメーカーを下記一覧 に示す。
[0076] [表 12]
成分名 原料名 メ-カ- ヒド口キシ,ロ ルキトサン液 (4%) キト 7イルマー 一丸 7アル:ス(株)
キトサン液 1 (3%) HYDAGEN LCMS-LA コク-、ニスシ" ャハ。ン( ) キトサン 2 キミツキ卜サン 伊那貿易商会
カルホ'キシメチルキチン キチンリキッド 岩瀬コスフ 7 (株)
ホ。リウレタン樹脂エマ'レシ"ヨン 1 (24%) ヘアロ-ル UC-4 三洋化成工業(株) ホ。 ウレタン樹脂溶液 1 ( 30%) ル セット P . U. R. BASFシ" ャハ。ン( ) ホ。リウレタン樹脂溶液 2 ( 28%) DynamX 日本 NSC (株)
P0E 7ィトステロール N I KKOL BPSシ!) ス" ョ光ケミカ!レス" (株)
POEコレステロール EMALEX CSシトス" 曰; φ:エマ/レシ"ヨン( ) イソステア i)ン酸コレステリル ェキセハ。ール I S CE— A 花王(株)
ロース マリーエキス レオミ-鳳 豊玉香料(株)
月桃エキス 月桃エキス 1 20KT REシステムス" (¾ )
メ ッサエキス メ ッサエキス 丸善製薬(株)
ハマメリスエキス 7アルコレックス ハマメリス 一丸 7アル:ス(株)
コレウスエキス コレウスエキス 豊玉香料(株)
ユー力!)エキス ユ 抽出液 香栄興業(株)
海藻 Iキス末 ラミナ ュ了' '、。ウタ' 君津化学工業
米エキス コメ胚芽油 一丸フアルコス(株)
朝鮮人参エキス 朝鮮人参乾燥エキス アスク薬品
甘草エキス カン ウ末 日本粉末薬品(株) セン 7 ' エキス セン 7 "リ抽出 Ϊキッド 丸善製薬(株)
酢酸 99%酢酸 ョ本合成化学工業(株)
?し酸 90%乳酸 マツモト交商
ク" コール酸 (70%) ク"!) ユア 70 テ ュ ·ホ°ン
コハタ酸 コハタ酸 川崎化成工業(株) クェン酸 クェン酸 磐田化学工業(株) アルキ'、ニン し一アルキ"ニン (株)味の素タカラコ -ホ'レ-シヨン 塩化ステア;)ル卜1 Uチルアン ΐニゥム(50%) ア-カ-ト" T-800 ライオンアタリ" (株)
塩化へ"へニル卜リメチルアンモニゥム(80%) ァ カ-ド 22- 80 ライオンァタ (株)
アミ 変†生シ Ϊコーンエマルシ ヨン 1 (40%) FZ-4672 東いタ"ゥコ-ニン Γ 'シ コ-ン(株) アミ 変†生シ Ϊコーンエマルシ"ヨン 2 (40%) SM8704C 東いタ"ゥコ - タ' 'シ!)コ-ン(株) フヱニルトリメチコン FZ 209 東いタ"ゥコ-ニン Γ 'シ!)コ-ン(株) 没食子酸- 3, 5 -シ"タ"ルコシに DGA 三井化学(株) 表 13]
成分名 原料名 メ-カ- エタノール 95度合成特定アルコ ル 信和アルコ ル産業 ハ。ラオキシ安息香酸メチル NIPAGIN M クラ!)アントシ ャハ。ン ハ。ラ 7イン アヤコ-ル BC - 120 (株)成和化成
流動イソハ。ラフィン IPソルへ'、ント 1620 出光石油化学(株) 匕ト ロキシェチルセルロース HEC SZ-25 住友精化(株) ホ。 オキシエチレンホ。!)ォキシフ° ロヒ。レンク"?
ァテ"力カーホ。ール GH—200 旭電化(株)
セリルエーテル(24E. 0. ) ( 24P. 0. )
ステアリルアルコール コノール 30SS 新日本理化(株) セタノール Loro l C 16 ヘンケル
シ" 7 'チレヒト" キシトルエン アイォノール CP 本岡通商
ホ'リオキシエチレン硬化ヒマシ油 EMALEX HCシリース" 日; φ:エマルシ'ヨン( ) : ' ヒト ロキシへ"、ノ Γ、 7エメン シーソー 100 シ 7° 化成(株) ヒ。 pリン酸ナトリウム ヒ。口リン酸ナトリウム 太平化学産業(株)
3_メチル _ 1, 3—フ"タンシ"オール イソ,レンク'、 Ϊコール S (株)タラレ
濃タ'!)セリン 局方濃タ" Ϊセリン 阪本薬品工業(株)
1, 2 ンタンシ'オール 2/016020 HYDROLI TE- 5 岩瀬コス (株) 植物性スタァラン PHYTOSQUALAN 岩瀬コスフ 7 (株) カチオンィ匕セルロース レオ力" -ド GPS ライオン化学(株) へ"ンシ /レアルコール へ"ンシ ルアルコール エル 7 アトケム
卜 メチルタ"リシン アミ コ ト 旭化成(株)
タレァチニン タレァチニン 稲畑香料
テトラオレイン酸 POE力 "ット NIKKOL GOシ!) -ス" 日光ケミカルス" (株) 乳酸ミリスチル セゲ'ソフト C 17 コク 'ニスシ ャハ。ン
シ'、 (力, リル/力,リン酸) PG ミリ卜ル PC コタ ニスシ''ャハ。ン
POE (20) POP (30)タ "リコール ァテ "カフ。ルロニックシ; Jース 旭電化工業(株) 馬油 精製馬油 岩瀬コスフ 7 (株)
1 メントール 1 メントール 塩野香料(株) 酢酸 D α -トコ 7エロ-ル 醉酸 DL— α—トコフェロール DSM二ユート Ϊシヨンシ ャハ。ン( ) ヤシ油脂肪酸ソル タン ィォネ 5 S-20 三洋化成工業(株) ラウ ン酸カレヒ"タン SL- 10 日光ケミカルス"(株) ヒメキチオール 匕ノキチオール 高砂香料(株)
4-タ' 1)ル没食子酸 合成品 * 1
香料 A, B, C, D, E 特開 2003-095895号公報記載の香料組成物
4ーグリセリル没食早酸 成法 >Κ 1
没食子酸メチル 36. 8g、アセトン 300mL、 DMF (ジメチルホルムアミド) 60mLの 混合液に、炭酸カリウム 33. 2gを加え、撹拌、加熱して、 20分間リフラックスした後に 、ァリルブロマイド 24. 2gを滴下し、さらに 5時間リフラックスした。減圧条件下で溶媒 を留去した後に、酢酸ェチル 200mLと水 200mLを加えて分液した後、得られた有 機層を飽和食塩水 lOOmLで洗浄した後、濃縮した。得られた残渣にへキサン 300m
Lを加えて撹拌し、沈殿物として粗結晶を得た。へキサン溶液をデカンテーシヨンした 後、粗結晶を酢酸ェチル及びへキサンを用いて結晶化し、これを濾取、乾燥して、 4 O ァリル没食子酸メチル 9. 4gを得た。
ギ酸 6mLと 30%過酸化水素水 6mLの混合溶液中に、内温が 30〜35°Cになるよう に温度調整を行いながら、上記の方法で得られた 4 O ァリル没食子酸メチル 2g を数回に分割して 1時間かけて加え、引き続き内温が 35〜40°Cになるように温度調 整を行いながら 2時間反応させた。水 20mLとトルエン 30mLを反応系に加えて分液 し、トルエン層を除去した後、水層に酢酸ェチル 30mLを加えて分液抽出した。さら に水層に酢酸ェチル 30mLを加えて再抽出を行い、先の酢酸ェチル層と合わせた。 この有機層を順次、水 20mL、重曹水 20mL、重亜硫酸ナトリウム水溶液 20mLで洗 浄した後、水酸化ナトリウム水溶液で pH調整を行いながら、水層が中性になるまでこ の有機層を洗浄した。ヨウ化カリ澱粉紙にて過酸化物が残存してレ、なレ、ことを確認し た後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した (シリカ ゲル 60g、展開溶媒:へキサン/酢酸ェチル = 1/4 (容量比))。得られた 4 グリセ リル没食子酸メチルエステル及びそのギ酸エステルを合わせて 0. 35gを得た。これ を水 lmL、水酸化ナトリウム 0. 2gの水溶液中に加えて、室温にて 3時間反応させた 。 14mol/L塩酸を加えて、反応溶液を pHlとし、析出した結晶を濾取した後、水 2 mLで振り洗後、乾燥し、 4 グリセリル没食子酸の粉末 0. 20gを得た。