WO2007132745A1

WO2007132745A1 - 処理制御装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number: WO2007132745A1
Application number: PCT/JP2007/059696
Authority: WO
Inventors: Shinya Fukuoka
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2006-05-12
Filing date: 2007-05-10
Publication date: 2007-11-22

Abstract

　ＡＴＭシステム１００Ａのリーダ装置３２０Ａは、入れ歯２０における右歯２１、左歯２２に設けられた第１，第２のＲＦＩＤ装置２０１，２０２へ第１，第２の問い合わせ信号Ｔ１，Ｔ２を送信する。リーダ装置３２０Ａは、第１，第２のＲＦＩＤ装置２０１，２０２から第１，第２のコード信号Ｃ１，Ｃ２を受信すると、これら第１，第２のコード信号Ｃ１，Ｃ２の受信レベルの大きさに基づいて、人物１０が向いている方向を判断する。リーダ装置３２０Ａは、この判断した方向に対応する処理を、ＡＴＭ装置３８０に実施させる制御をする。

Description

明細書

処理制御装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

技術分野

[0001] 本発明は、所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする処理制御装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 従来、家庭において、利用者の在室状況などに基づいて、機器の制御をする構成が知られている（例えば、特許文献 1参照)。

また、患者の歯に設けられ、この患者の生体情報をモニタリングする構成が知られている（例えば、特許文献 2参照)。

[0003] 特許文献 1に記載のものは、機器にて、特定の IDを持ったタグの近接を検知する近接センサ、および、放射熱のセンサを用いた人体センサからの検出情報に基づいて、利用者の在室状況と、この利用者の IDとを判定して、サーバ装置へ送信する。そして、サーバ装置にて、利用者に適合させて、機器を制御する構成が採られている。

[0004] 特許文献 2に記載のものは、例えば、前歯用築造体に、生体情報計測 ·記録および通信装置を封入している。そして、この生体情報計測'記録および通信装置にて、体温、脈拍などを計測して、記録する構成が採られている。

[0005] 特許文献 1 :特開 2002— 278639号公報 (第 4頁右欄第 7頁左欄）

特許文献 2 :特開 2003— 70752号公報 (第 4頁右欄-第 12頁右欄）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、特許文献 1に記載のような構成では、利用者が所定の機器近傍に位置するか否かや、機器を操作しているカゝ否カゝなどに対応して機器を制御できるが、利用者が向!、て！/、る方向に応じて機器を制御できな、おそれがある。

また、特許文献 1のような構成に用いるタグとして、特許文献 2に記載のような構成を用いたとしても、同様のおそれがある。

このため、所定の物体の状態に対応した処理を簡単な構成で実施させることができる構成が望まれている。

[0007] 本発明の主な目的は、このような実情などに鑑みて、所定の物体の状態に対応した処理を簡単な構成で実施させる制御が可能な処理制御装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。

課題を解決するための手段

[0008] 本発明の処理制御装置は、所定の処理を実施する処理実施手段に、所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする処理制御装置であって、前記物体には、固有の固有無線信号を送信する旨を要求する要求無線信号を受信すると、前記固有無線信号を送信する一対の固有無線信号送信手段が配設され、前記要求無線信号を前記一対の固有無線信号送信手段へ送信する要求無線信号送信手段と、この送信された前記要求無線信号に対応して送信される一対の前記固有無線信号を受信して、この受信した際における前記一対の固有無線信号の受信電力の大きさを認識する信号特性認識手段と、この認識された受信電力の大きさに基づいて、前記物体の向きを判断する物体状態判断手段と、この判断された向きに対応する処理を前記処理実施手段に実施させる制御をする処理制御手段と、を具備したことを特徴とする。

[0009] 本発明の処理制御システムは、所定の処理を実施する処理実施手段と、所定の物体に配設され、固有の固有無線信号を送信する旨を要求する要求無線信号を受信すると、前記固有無線信号を送信する一対の固有無線信号送信手段と、前記処理実施手段に、前記所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする前述した本発明の処理制御手段と、を具備したことを特徴とする。

[0010] 本発明の処理制御方法は、演算手段にて、所定の処理を実施する処理実施手段に、所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする処理制御方法であつて、前記物体に、固有の固有無線信号を送信する旨を要求する要求無線信号を受信すると、前記固有無線信号を送信する一対の固有無線信号送信手段を配設し、前記演算手段は、前記要求無線信号を前記一対の固有無線信号送信手段へ送信し、この送信された前記要求無線信号に対応して送信される一対の前記固有無線信号を受信して、この受信した際における前記一対の固有無線信号の受信電力の大きさを認識し、この認識された受信電力の大きさに基づいて、前記物体の向きを判断し、この判断された向きに対応する処理を前記処理実施手段に実施させる制御をすることを特徴とする。

[0011] 本発明の処理制御プログラムは、前述した本発明の処理制御方法を演算手段に実行させることを特徴とする。

[0012] 本発明の処理制御プログラムは、演算手段を前述した本発明の処理制御装置として機能させることを特徴とする。

[0013] 本発明の記録媒体は、前述した本発明の処理制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]本発明の一実施の形態に係る ATMシステムの概略構成を示す概念図である。

[図 2]前記一実施の形態、本発明の第 1,第 2,第 3の変形例におけるリーダ装置の概略構成を示すブロック図である。

[図 3]前記一実施の形態における ATM装置の概略構成を示すブロック図である。

[図 4]前記一実施の形態における ATM装置の制御処理を示すフローチャートである

[図 5]前記第 1の変形例における ATMシステムの概略構成を示す概念図である。

[図 6]前記第 2の変形例における ATMシステムの概略構成を示す概念図である。

[図 7]前記第 3の変形例における ATMシステムの概略構成を示す概念図である。符号の説明

[0015] 10…物体としての人物

20· "入れ歯

100A, 100B, 100C, 100D…処理制御システムとしての ATMシステム 201, 202, 203, 205, 206· ··固有無線信号送信手段としての RFID装置 320A, 320B, 320D…処理制御装置としてのリーダ装置 330A, 330B, 330D…固有無線信号送信手段としての問い合わせ信号送信手段

340A, 340B, 340D…信号受信手段であるコード信号受信手段

361A, 361B, 361D…信号特性認識手段としての受信レベル認識手段

362A, 362B, 362D…物体状態判断手段としての人物状態判断手段

363A, 363D…処理制御手段

380· ··処理実施手段としての ATM装置

420· ··処理実施手段としての表示手段

430…処理実施手段としての音声出力手段

CI, C2, C3, C5, C6"-固有無線信号としてのコード信号

Tl, T2, T3, T5, T6, T7, T8, T9, T10…要求無線信号としての問!/、合わせ信号

発明を実施するための最良の形態

[0016] 以下に、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。この一実施の形態では、物体としての人物の向きに対応した案内報知処理を実施する構成を例示して説明する。

図 1は、本発明の一実施の形態に係る ATM (Automated Teller Machine)システムの概略構成を示す概念図である。図 2は、リーダ装置の概略構成を示すブロック図である。図 3は、 ATM装置の概略構成を示すブロック図である。

[0017] [ATMシステムの構成]

図 1において、 100Aは、処理制御システムとしての ATMシステムである。そして、 ATMシステム 100Aは、 RFID (Radio Frequency Identification)部 200 Aと、 ATM部 300Aと、などを備えている。

[0018] RFID部 200Aは、人物 10の入れ歯 20における右側の歯（以下、右歯と称す） 21 に設けられた第 1の RFID装置 201と、左側の歯 (以下、左歯と称す） 22に設けられた第 2の RFID装置 202と、を備えている。

ここで、第 1,第 2の RFID装置 201, 202が、本発明の固有無線信号送信手段に対応している。 [0019] 第 1の RFID装置 201は、固有無線信号としての第 1のコード信号 C1を送信する旨を要求する要求無線信号としての第 1の問い合わせ信号 T1を、 ATM部 300Aから受信する。そして、無線媒体を利用して、第 1のコード信号 C1を所定の大きさの送信電力、すなわち送信レベルで送信する。

この第 1のコード信号 C1は、第 1の識別信号と、第 1の配設位置信号と、物体特徴信号としての人物特徴信号と、を備えている。

第 1の識別信号は、第 1の RFID装置 201を識別するための信号である。第 1の配置位置信号は、第 1の RFID装置 201が右歯 21に設けられている旨を特定する信号である。

人物特徴信号は、第 1の RFID装置 201が設けられている人物 10の特徴、例えば性別、年齢、身長、視力、聴力などに関する信号である。

[0020] 第 2の RFID装置 202は、固有無線信号としての第 2のコード信号 C2を送信する旨を要求する要求無線信号としての第 2の問い合わせ信号 T2を、 ATM部 300Aから受信する。そして、無線媒体を利用して、第 2のコード信号 C2を第 1のコード信号 C1 と略等 U、大きさの送信レベルで送信する。

この第 2のコード信号 C2は、第 2の識別信号と、第 2の配設位置信号と、を備えている。

第 2の識別信号は、第 2の RFID装置 202を識別するための信号である。第 2の配設位置情報は、第 2の RFID装置 202が左歯 22に設けられている旨を特定する信号である。

[0021] また、これら第 1,第 2のコード信号 CI, C2の周波数は、 400MHz以上、 5GHz以下に設定されている。

なお、ここでは、第 1の RFID装置 201から人物特徴信号を送信する構成について例示するが、第 2の RFID装置 202から送信する構成、第 1,第 2の RFID装置 201, 202の両方から送信する構成としてもょ、。

[0022] ATM部 300Aは、例えば金融機関の室内や、道路沿いに設置された専用ボックスになど設けられている。

そして、 ATM部 300Aは、ネットワーク 310と、処理制御装置としてのリーダ装置 32 OAと、 ATM装置 380と、などを備えている。

[0023] ネットワーク 310には、リーダ装置 320A、および、 ATM装置 380が接続されている。そして、ネットワーク 310は、リーダ装置 320Aと、 ATM装置 380と、を情報の送受信が可能な状態に接続する。

このネットワーク 310としては、例えば TCPZIPなどの汎用のプロトコルに基づくィンターネット、イントラネット、 LAN (Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さら〖こは、リーダ装置 320A、および、 ATM装置 380間で情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光などのいずれの媒体をも適用できる。

[0024] リーダ装置 320Aは、 RFID部 200Aからの第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信して、人物 10に対応する処理を実施させる状態に、 ATM装置 380の動作を制御するそして、リーダ装置 320Aは、図 2に示すように、固有無線信号送信手段としての問 Vヽ合わせ信号送信手段 330Aと、信号受信手段であるコード信号受信手段 340Aと、リーダインターフェース 350と、リーダ処理部 360Aと、などを備えている。

[0025] 問、合わせ信号送信手段 330Aには、アンテナ Atが接続されて、る。また、問ヽ合わせ信号送信手段 330Aは、リーダ処理部 360Aに接続されている。

この問い合わせ信号送信手段 330Aは、リーダ処理部 360Aの制御により、所定の RFID部 200Aに対する第 1,第 2の問い合わせ信号 Tl, T2を適宜生成する。そして、第 1,第 2の問い合わせ信号 Tl, T2を、アンテナ Atを介して、所定のタイミングで適宜送信する。

[0026] コード信号受信手段 340Aには、アンテナ Atが接続されて、る。また、コード信号受信手段 340Aは、リーダ処理部 360Aに接続されて、る。

このコード信号受信手段 340Aは、 RFID部 200A力アンテナ Atを介して適宜送信される第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信する。そして、これら第 1、第 2のコード信号 CI, C2を第 1,第 2のコード情報に変換して、リーダ処理部 360Aへ出力する。

[0027] リーダインターフェース 350は、ネットワーク 310を介して ATM装置 380に接続されるとともに、リーダ処理部 360Aに接続されている。

このリーダインターフェース 350は、リーダ処理部 360Aから ATM装置 380に対して送信すべき処理リーダ信号が入力されると、入力された処理リーダ信号に対してあらカじめ設定されている出力リーダインターフェース処理を実行し、リーダ信号 Srとしてネットワーク 310を介して ATM装置 380へ出力する。

[0028] リーダ処理部 360Aは、 ATM装置 380の動作を制御するための動作制御情報を生成して出力する。

そして、リーダ処理部 360Aは、各種プログラムとして、信号特性認識手段としての受信レベル認識手段 _361Aと、物体状態判断手段としての人物状態判断手段 _362A と、処理制御手段 363Aと、などを備えている。

[0029] 受信レベル認識手段 361 Aは、第 1,第 2のコード信号 CI, C2の受信電力の大きさ、すなわち第 1,第 2のコード信号 CI, C2の受信レベルの大きさを認識する。具体的には、受信レベル認識手段 361 Aは、問い合わせ信号送信手段 330Aに対して、例えば所定の第 1の RFID装置 201に対する第 1の問い合わせ信号 T1を送信する旨を要求する。そして、この第 1の問い合わせ信号 T1に対応する第 1のコード情報を取得すると、この第 1のコード情報に基づいて、第 1のコード信号 C1の受信レべルの大きさを認識する。

また、受信レベル認識手段 361 Aは、第 1のコード情報を取得すると、第 2の RFID 装置 202に対する第 2の問い合わせ信号 T2を送信する旨を要求する。そして、この第 2の問い合わせ信号 T2に対応する第 2のコード情報を取得すると、この第 2のコード情報に基づいて、第 2のコード信号 C2の受信レベルの大きさを認識する。

[0030] 人物状態判断手段 362Aは、人物 10の向きを判断する。

具体的には、人物状態判断手段 362Aは、受信レベル認識手段 361 Aで認識された第 1,第 2のコード信号 CI, C2の受信レベルの大小関係を比較する。また、第 1, 第 2のコード情報に基づいて、第 1,第 2の RFID装置 201, 202が配設されている位置を認識する。そして、例えば、第 1のコード信号 C1の受信レベルの方が大きいと判断した場合、第 1の RFID装置 201が第 2の RFID装置 202よりもリーダ装置 320Aに近いと判断する。ここで、上述したように、第 1,第 2のコード信号 CI, C2は、略等しい送信レベルで出力されているとともに、第 1,第 2の RFID装置 201, 202から離れるにしたがって受信レベルが弱くなる。このことから、第 1,第 2のコード信号 CI, C2の受信レベルの大小関係に基づいて、第 1,第 2の RFID装置 201, 202までの距離を判断可能となる。

[0031] そして、人物状態判断手段 362Aは、右歯 21に配設された第 1の RFID装置 201 の方が近いと判断した場合、人物 10がリーダ装置 320Aに対して左側、すなわち図 1 に示すような矢印 D1の方向を向いていると判断する。また、左歯 22に配設された第 2の RFID装置 202の方が近、と判断した場合、リーダ装置 320Aに対して右側を向いていると判断する。さらに、第 1,第 2の RFID装置 201, 202までの距離が略等し V、と判断した場合、リーダ装置 320Aの方向を向、て、ると判断する。

[0032] 処理制御手段 363Aは、動作制御情報を生成する。

具体的には、処理制御手段 363Aは、受信レベル認識手段 361 Aで取得された第 1のコード情報に基づいて、人物 10の特徴を認識する。さらに、この認識した人物 10 の特徴と、人物状態判断手段 362Aで判断された向きと、に対応する処理を認識して、この処理に関する動作制御情報を生成する。そして、動作制御情報を処理リーダ信号に適宜変換し、リーダインターフェース 350へ出力する。

なお、リーダ装置 320Aに、人物 10の特徴、向きに対応する動作制御情報を記憶させるメモリを設け、このメモリから適宜選出して出力する構成としてもよ!、。

[0033] この動作制御情報としては、例えば以下のような内容が例示できる。

すなわち、人物 10がリーダ装置 320Aに対して正面を向いている場合、 ATM装置 380で現金の預け入れなどの案内を表示させる。また、リーダ装置 320Aに対して右側を向いている場合、「ATM装置は左側にあります」などの案内を音声で出力させる。人物 10の視力が弱い場合に、案内表示を大きくさせる。人物 10の聴力が弱い場合に、音量を大きくしたり、音質を適切に調整させたりするなどが例示できる。

[0034] ATM装置 380は、リーダ装置 320Aからの動作制御情報に基づいた処理を適宜実施する。

そして、 ATM装置 380は、図 3に示すように、 ATMインターフェース 390と、 ATM 処理手段 400と、入力手段 410と、処理実施手段としての表示手段 420と、処理実施手段としての音声出力手段 430と、 ATM処理部 440と、などを備えている。

[0035] ATMインターフェース 390は、ネットワーク 310を介してリーダ装置 320Aに接続されるとともに、 ATM処理部 440に接続されている。

この ATMインターフェース 390は、ネットワーク 310を介して入力される ATM信号 Saに対してあらかじめ設定されて、る入力インターフェース処理を実行し、処理 AT M信号として ATM処理部 440へ出力する。

[0036] ATM処理手段 400は、 ATM処理部 440に接続されている。

この ATM処理手段 400は、 ATM処理部 440の制御により、現金の預け入れ、払い戻し、振り込みなどの処理を実施する。

[0037] 入力手段 410は、 ATM処理部 440に接続されている。

この入力手段 410は、入力操作される図示しなヽ各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。そして、入力手段 410は、設定事項の入力操作により、設定事項に対応する入力信号を ATM処理部 440へ適宜出力して設定入力させる。

なお、入力操作としては、操作ボタンや操作つまみなどの操作に限らず、例えば表示手段 420に設けられたタツチパネルによる入力操作や、音声による入力操作などにより、各種設定事項を設定入力する構成としてもできる。

[0038] 表示手段 420は、 ATM処理部 440に接続されている。

この表示手段 420は、 ATM処理部 440にて制御され ATM処理部 440からの所定の画像を表示させるための画像信号を画面表示させる。

表示手段 420としては、例えば液晶パネルや有機 EL (Electro Luminescence)パネル、 PDP (Plasma Display Panel)、 CRT (Cathode-Ray Tube)、 FED (Field Emission Display)などが例示できる。

[0039] 音声出力手段 430は、 ATM処理部 440に接続されている。また、音声出力手段 4 30は、例えば図示しな、スピーカなどの発音手段を有して、る。

この音声出力手段 430は、 ATM処理部 440にて制御され、 ATM処理部 440からの音声データなどの各種信号を発音手段力音声により出力する。

[0040] ATM処理部 440は、入力手段 410からの入力信号や、リーダ装置 320Aからの動作制御情報などに基づく処理を適宜実施する。そして、 ATM処理部 440は、各種プログラムとして、 ATM制御手段 441と、報知制御手段 442と、などを備えている。

[0041] ATM制御手段 441は、入力手段 410からの入力信号に基づいて、人物 10による設定入力を認識する。そして、この認識した設定入力に対応する処理を、 ATM処理手段 400に実施させる。

[0042] 報知制御手段 442は、人物 10に対応する処理を表示手段 420や音声出力手段 4 30に実施させる制御をする。

具体的には、報知制御手段 442は、 ATMインターフェース 390から処理 ATM信号として入力される動作制御情報を取得する。そして、この動作制御情報に基づく処理を、表示手段 420や音声出力手段 430に適宜実施させる制御をする。

[0043] [ATMシステムの動作]

次に、 ATMシステム 100Aの動作を図面を参照して説明する。

図 4は、 ATM装置の制御処理を示すフローチャートである。

[0044] まず、 ATMシステム 100Aのリーダ装置 320Aは、例えば管理者の設定入力に基づいて、図 4に示すように、所定の人物 10、すなわち RFID部 200Aを設定する (ステップ S 101)。ここで、設定する RFID部 200Aとしては、 1つであってもよいし複数であつてもよい。

そして、リーダ装置 320Aは、第 1,第 2の問い合わせ信号 Tl, T2を送信する (ステップ S102)。この送信の際、第 1の問い合わせ信号 T1に対応する第 1のコード信号 C 1を受信した後に、第 2の問、合わせ信号 T2を送信する。

この後、リーダ装置 320Aは、第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信した力否かを判断する (ステップ S 103)。

[0045] このステップ S 103において、受信していないと判断した場合、ステップ S 102の処理を実施する。

一方、ステップ S103において、受信したと判断した場合、第 1のコード信号 C1の受信レベルが第 2のコード信号 C2と等しいか否かを判断する（ステップ S104)。

そして、ステップ S104において、等しいと判断した場合、リーダ装置 320Aに対して人物 10が正面向きであると判断する (ステップ S105)。そして、これに対応する動作制御情報を ATM装置 380へ送信して、 ATM装置 380に正面向きに対応する処理を実施させる (ステップ S 106)。

[0046] また、ステップ S104において、等しくないと判断した場合、第 1のコード信号 C1の受信レベルが第 2のコード信号 C2より大きいか否かを判断する (ステップ S107)。このステップ S107において、第 1のコード信号 C1の受信レベルの方が大きいと判断した場合、リーダ装置 320Aに対して人物 10が左向きであると判断する (ステップ S 108)。そして、これに対応する動作制御情報を ATM装置 380へ送信して、 ATM装置 380に左向きに対応する処理を実施させる (ステップ S109)。

一方、ステップ S107において、第 1のコード信号 C1の受信レベルの方が大きくないと判断した場合、リーダ装置 320Aに対して人物 10が右向きであると判断する (ステツプ S110)。そして、これに対応する動作制御情報を ATM装置 380へ送信して、 ATM装置 380に右向きに対応する処理を実施させる (ステップ S 111)。

[0047] [ATMシステムの作用効果]

上述したように、上記実施の形態では、 ATMシステム 100Aのリーダ装置 320Aは、人れ歯 20の右歯 21、左歯 22に設けられた第 1,第 2の RFID装置 201, 202へ第 1 ,第 2の問い合わせ信号 Tl, T2を送信する。この後、第 1,第 2の RFID装置 201, 2 02から第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信すると、これら第 1,第 2のコード信号 C 1, C2の受信レベルの大きさに基づいて、人物 10が向いている方向を判断する。そして、この判断した方向に対応する処理を、 ATM装置 380に実施させる制御をするこのため、リーダ装置 320Aは、一対の RFID装置 201, 202から第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信して、その受信レベルの大きさを認識するだけの簡単な構成で、 ATM装置 380に、人物 10の向きに対応する処理を実施させることができる。

[0048] そして、リーダ装置 320Aは、第 1の問い合わせ信号 T1に対応する第 1のコード信号 C1を受信した後に、第 2の問い合わせ信号 T2を送信して第 2のコード信号 C2を受信する。

このため、第 1,第 2のコード信号 CI, C2の受信レベルを認識するタイミングをずらすことができ、第 1,第 2のコード信号 CI, C2を略同時に受信して、受信レベルを略等しいタイミングで認識する構成と比べて、処理負荷の低減、構成の簡略化を図ることがでさる。

[0049] また、第 1,第 2のコード信号 CI, C2に、第 1,第 2の RFID装置 201, 202の配設位置を表す第 1,第 2の配設位置信号を含めている。

そして、リーダ装置 320Aは、第 1,第 2の配設位置信号に基づく配設位置と、受信レベルと、に基づいて、人物 10の向きを判断する。

このため、リーダ装置 320Aに、第 1,第 2の RFID装置 201, 202の配設位置に関する情報を記憶させる構成を設ける必要がなぐリーダ装置 320Aの構成を簡略にできる。

[0050] さらに、第 1のコード信号 C1に、人物 10の特徴を表す人物特徴信号を含めているそして、リーダ装置 320Aは、人物特徴信号に基づく特徴に対応する処理を、 AT M装置 380に実施させる制御をする。

このため、人物 10に対してより適切な処理を ATM装置 380に実施させることができ、 ATMシステム 100Aの利便性を向上できる。

[0051] また、 RFID部 200Aを、人物 10に設けている。

このため、顧客に対応する社員などがいなくても、人物 10の向きや特徴に対応して適切なサービスを実施でき、 ATMシステム 100Aの利用の拡大を容易に図ることができる。

[0052] さらに、第 1,第 2の RFID装置 201, 202を、人れ歯 20に設けている。

このため、入れ歯 20を利用する例えば高齢者に対して、違和感なく第 1,第 2の RF

ID装置 201, 202を配設することができ、利用の拡大を更に容易に図ることができる

。また、視力や聴力が弱りやすい高齢者に対応する処理を ATM装置 380で実施させるので、顧客満足度を高めることができる。

[0053] そして、第 1,第 2のコード信号 CI, C2の周波数を、 400MHz以上、 5GHz以下に設定している。

このため、配設間隔が 10数 cmとなる入れ歯 20に、第 1,第 2の RFID装置 201, 20 2を配設しても、第 1,第 2のコード信号 CI, C2を適切にリーダ装置 320Aに受信させることができる。

[0054] また、 ATM装置 380の表示手段 420における表示状態を、人物 10の向きや特徴に対応して制御している。

このため、人物 10に対して適切に各種情報を表示でき、 ATMシステム 100Aの利便性をより向上できる。

[0055] さらに、 ATM装置 380の音声出力手段 430における音声の出力状態を、人物 10 の向きや特徴に対応して制御して、る。

このため、人物 10に対して適切に各種情報を音声で案内でき、 ATMシステム 100

Aの利便性をさらに向上できる。

[0056] [実施の形態の変形]

なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。

[0057] すなわち、第 1,第 2の問い合わせ信号 Tl, T2を異なるタイミングで送信する構成につ、て例示したが、略同一のタイミングで送信周波数を変えて送信する構成としてちょい。

このような構成にすれば、上記実施の形態と比べて、第 1,第 2のコード信号 CI, C 2を受信するタイミングを早めることができ、人物 10に対応する処理をより迅速に実施できる。

[0058] そして、リーダ装置 320Aにて、第 1,第 2のコード信号 CI, C2を異なるタイミングで受信する制御としては、第 1,第 2のコード信号 CI, C2を異なるタイミングで送信する旨を要求する問、合わせ信号を RFID部 200Aへ送信する構成としてもょヽ。

このような構成にすれば、リーダ装置 320Aは、問い合わせ信号を送信する処理を 1回実施するだけで、第 1,第 2のコード信号 CI, C2を異なるタイミングで受信できる。したがって、リーダ装置 320Aの処理負荷を低減できる。

[0059] また、第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信した力否かにかかわらず、第 1,第 2の問!、合わせ信号 Tl , T2を交互に送信する構成としてもょ、。

さらに、第 1,第 2の問い合わせ信号 Tl, T2を交互に送信して、第 1のコード信号 C 1および第 2のコード信号 C2のうちいずれか一方を受信した際に、いずれか他方のみを連続的に送信する構成としてもょヽ。

これらのような構成にすれば、第 1,第 2の問い合わせ信号 Tl, T2の受信状態が悪い環境下においても、効率的に第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信できる。

[0060] そして、第 1のコード信号 C1を受信するまで第 1の問い合わせ信号 T1を連続的に送信し、第 1のコード信号 C1を受信した際に第 2の問い合わせ信号 T2を第 2のコード信号 C2を受信するまで連続的に送信する構成としてもよい。

[0061] また、第 1,第 2のコード信号 CI, C2に第 1,第 2の配設位置信号を含めずに、リーダ装置 320Aに、第 1,第 2の RFID装置 201, 202の配設位置に関する情報を記憶させる構成を設けてもよい。

このような構成にすれば、第 1,第 2の RFID装置 201, 202に、第 1,第 2の配設位置信号を送信する機能を設ける必要がなぐ第 1,第 2の RFID装置 201, 202の構成を簡略にできる。

[0062] さらに、第 1のコード信号 C1に、人物特徴信号を含めない構成としてもよい。

このような構成にすれば、第 1の RFID装置 201に、人物特徴信号を送信する機能を設ける必要がなぐ第 1の RFID装置 201の構成を簡略にできる。

[0063] また、図 5に示すような第 1の変形例の構成としてもよい。

この図 5に示す第 1の変形例における処理制御システムとしての ATMシステム 100 Bは、 RFID咅 200Bと、 ATM咅 300Bと、などを備えている。

RFID部 200Bは、第 1の RFID装置 201と、第 2の RFID装置 202と、固有無線信号送信手段としての第 3の RFID装置 203と、を備えて!/、る。

第 3の RFID装置 203は、入れ歯 20の右歯 21および左歯 22の間に位置する歯（以下、中央歯と称す) 23に設けられている。

この第 3の RFID装置 203は、固有無線信号としての第 3のコード信号 C3を送信する旨を要求する要求無線信号としての第 3の問い合わせ信号 T3を受信すると、第 3 のコード信号 C3を第 1,第 2のコード信号 CI, C2と略等しい送信レベルで送信するこの第 3のコード信号 C3は、第 3の RFID装置 203を識別するための第 3の識別信号と、中央歯 23に配設されている旨を特定する第 3の配設位置信号と、を備えている [0064] 図 2に示すように、処理制御装置としてのリーダ装置 320Bに設けられた固有無線信号送信手段としての問い合わせ信号送信手段 330Bは、第 1〜第 3の問い合わせ信号 T1〜T3を所定のタイミングで送信する。

信号受信手段であるコード信号受信手段 340Βは、 RFID部 200Βから第 1〜第 3 のコード信号 C1〜C3を受信して、これらに対応する第 1〜第 3のコード情報をリーダ処理部 360Bへ出力する。

リーダ処理部 360Bの信号特性認識手段としての受信レベル認識手段 361Bは、第 1,第 2のコード情報に基づいて、第 1,第 2のコード信号 CI, C2の受信レベルを認識すると、問い合わせ信号送信手段 330Bに対して、第 3の問い合わせ信号 T3を送信する旨を要求する。そして、第 3のコード情報を取得して、第 3のコード信号 C3 の受信レベルを認識する。

物体状態判断手段としての人物状態判断手段 362Bは、第 1〜第 3のコード信号 C 1〜C3の受信レベルの大小関係と、第 1〜第 3の RFID装置 201, 202, 203の配設位置と、に基づいて、人物 10の向きを判断する。

[0065] このような構成にすれば、無線媒体の伝搬状態が悪い場所においても、リーダ装置 320Bにて、安定して RFID部 200Bからの第 1〜第 3のコード信号 C1〜C3を適宜受信でき、人物 10の向きなどに対応した適切な処理を ATM装置 380に実施させることができる。また、人物 10が首を横に向けている場合を精度よく認識できる。

[0066] さらに、図 6に示すような第 2の変形例の構成としてもよい。

この図 6に示す第 2の変形例における処理制御システムとしての ATMシステム 100 Cは、 RFID部 200Cと、 ATM部 300Aと、などを備えている。

RFID部 200Cは、右側 RFID部 211と、左側 RFID部 212と、を備えている。

[0067] 右側 RFID部 211は、右歯 21と、この右歯 21の左側に隣接する右中側歯 24と、にそれぞれ配設された一対の第 1の RFID装置 201を備えている。すなわち、いわゆるアレイアンテナを構成する状態に配設された一対の第 1の RFID装置 201を備えている。

この一対の第 1の RFID装置 201は、第 1の問い合わせ信号 T1を受信すると、それぞれ力第 1のコード信号 CIを送信する。このように隣接した位置力送信される第 1のコード信号 C1の送信レベルは、上記実施の形態のそれの約 2倍となる。

左側 RFID部 212は、左歯 22と、この左歯 22の右側に隣接する左中側歯 25と、にそれぞれ配設された一対の第 2の RFID装置 202を備えている。

この一対の第 2の RFID装置 202は、上記実施の形態における第 2のコード信号 C 2の約 2倍の送信レベルで、第 2のコード信号 C2を送信する。

[0068] なお、図 6において、 RFID部 200Cから送信される第 1,第 2のコード信号 CI, C2 の送信レベルが、図 1に示すような上記実施の形態のそれの約 2倍である旨を理解しやすくするために、第 1, 2のコード信号 CI, C2を表す図を、図 1と比べて大きくして描いている。

[0069] このような構成にすれば、第 1,第 2の RFID装置 201, 202の数を増やすだけの簡単な構成で、上記実施の形態の構成と比べて、第 1,第 2のコード信号 CI, C2の送信レベルを大きくできる。したがって、 ATMシステム 100Cは、リーダ装置 320Aに対してより離れてヽる人物 10に対しても、簡単な構成で適切な処理を実施できる。

[0070] また、図 7に示すような第 3の変形例の構成としてもよい。

この図 7に示す第 3の変形例における処理制御システムとしての ATMシステム 100 Dは、 RFID咅 200Dと、 ATM咅 300Dと、などを備えている。

[0071] RFID部 200Dは、右歯 21に配設された固有無線信号送信手段としての第 5の RF ID装置 205と、左歯 22に配設された固有無線信号送信手段としての第 6の RFID装置 206と、を備えている。

第 5の RFID装置 205は、 ATM部 300Dから要求無線信号としての第 5,第 6,第 7 の問い合わせ信号 T5, T6, T7を受信すると、この受信した第 5,第 6,第 7の問い合わせ信号 T5, T6, T7を特定する旨の第 5の受信特定信号とともに、上記実施の形態の第 iのコード信号 _{C 1}と同様の構成を有する固有無線信号としての第 5のコード信号 C5を送信する。

例えば、第 5の RFID装置 205は、詳しくは後述する力人物 10が ATM部 300D のリーダ装置 320Dの近傍に位置し、第 5,第 6,第 7の問い合わせ信号 T5, T6, T7 を全て受信した場合、これら全てを特定する第 5の受信特定信号および第 5のコード信号 C5を送信する。また、人物 10がリーダ装置 320D力も離れており、第 7の問い合わせ信号 T7のみを受信した場合、第 7の問、合わせ信号 T7を特定する第 5の受信特定信号および第 5のコード信号 C5を送信する。

[0072] 第 6の RFID装置 206は、 ATM部 300Dから要求無線信号としての第 8,第 9,第 1 0の問い合わせ信号 T8, T9, T10を受信すると、この受信した第 8,第 9,第 10の問い合わせ信号 T8, T9, T10を特定する旨の第 6の受信特定信号とともに、上記実施の形態の第 2のコード信号 C2と同様の構成を有する固有無線信号としての第 6のコード信号 C6を送信する。

[0073] 図 2に示すように、処理制御装置としてのリーダ装置 320Dに設けられた固有無線信号送信手段としての問い合わせ信号送信手段 330Dは、第 5〜第 10の問い合わせ信号 T5〜T10を所定のタイミングで送信する。

ここで、問い合わせ信号送信手段 330Dは、第 5,第 8の問い合わせ信号 Τ5, Τ8を、図 7に示すようなリーダ装置 320Dカゝら所定距離離れた境界線 A1まで到達するような送信レベルで送信する。また、第 6,第 9の問い合わせ信号 Τ6, Τ9を、リーダ装置 320D力も境界線 A1よりも離れた境界線 Α2まで到達するような送信レベルで送信する。さらに、第 7,第 10の問い合わせ信号 Τ7, T10を、リーダ装置 320D力も境界線 Α2よりも離れた境界線 A3まで到達するような送信レベルで送信する。

[0074] なお、図 7において、第 5〜第 10の問い合わせ信号 Τ5〜Τ10の送信レベルが異なる旨を理解しやすくするために、第 5,第 8の問い合わせ信号 Τ5, Τ8と、第 6,第 9の問い合わせ信号 Τ6, Τ9と、第 7,第 10の問い合わせ信号 Τ7, T10と、を表す図を、大きさが異なる状態で描、て、る。

[0075] 信号受信手段であるコード信号受信手段 340Dは、 RFID部 200Dから第 5,第 6のコード信号 C5, C6を適宜受信して、これらに対応する第 5,第 6のコード情報をリーダ処理部 360Dへ出力する。また、第 5,第 6の受信特定信号に対応する第 5,第 6の受信特定情報をリーダ処理部 360Dへ出力する。

[0076] リーダ処理部 360Dの信号特性認識手段としての受信レベル認識手段 361Dは、第 5,第 6のコード情報に基づいて、第 5,第 6のコード信号 C5, C6の受信レベルを認識する。物体状態判断手段としての人物状態判断手段 362Dは、第 5,第 6のコード信号 C 5, C6の受信レベルの大小関係などに基づいて、人物 10の向きを判断する。また、第 5,第 6の受信特定情報に基づいて、リーダ装置 320D力も人物 10までの距離を判断する。

具体的には、人物状態判断手段 362Dは、第 5,第 6の受信特定情報に基づいて、 RFID部 200Dで第 5〜第 10の問い合わせ信号 T5〜T10の全てを受信できたことを認識すると、人物 10までの距離が境界線 A1までの距離よりも短いと判断する。また、第 7,第 10の問い合わせ信号 Τ7, T10のみを受信できたことを認識すると、図 7に示すように、人物 10までの距離が境界線 Α2までの距離よりも長ぐ境界線 A3までの距離よりも短いと判断する。

[0077] 処理制御手段 363Dは、人物 10の特徴、人物状態判断手段 362Dで判断された向きおよび距離と、に対応する処理に関する動作制御情報を生成する。

例えば、人物 10がリーダ装置 320Dの近傍に位置する場合に、音量を小さくして、離れて、る場合に、音量を大きくする旨の動作制御情報を生成する。

[0078] このような構成にすれば、人物 10の特徴や向きに加え、リーダ装置 320Dからの距離に対応させた処理を ATM装置 380に実施させることができ、 ATMシステム 100D の利便性を更に向上できる。

[0079] そして、人物 10までの距離に対応する処理を実施する構成として、以下のようにしてもよい。

すなわち、例えば図 1に示すような上記実施の形態において、リーダ装置 320Aにて、 RFID部 200Aから連続的、あるいは断続的に第 1,第 2のコード信号 CI, C2を受信して、これらの受信レベルに基づいて、人物 10までの距離を判断する構成としてもよい。例えば、第 1,第 2のコード信号 CI, C2の受信レベルが徐々に大きくなつてきていることを認識した場合に、人物 10が徐々に近づいてきていると判断する構成としてちよい。

[0080] また、例えば図 1に示すような構成において、第 1,第 2の RFID装置 201, 202を入れ歯 20に設けた力人物 10が適宜身につける他の物体に設けてもよい。

具体的には、歯、眼鏡、上着、ズボン、ベルト、靴、靴下、手袋、帽子、ヘッドフォン、指輪、イヤリング、ネックレスなどに配設する構成としてもよい。また、人物 10が適宜身につける時計および携帯電話にそれぞれ配設する構成や、時計および財布にそれぞれ配設する構成としてもょヽ。

[0081] そして、第 1,第 2の RFID装置 201, 202を配設する対象としては、人物 10が身につけるものに限らず、適宜他の物体を対象としてもよい。

具体的には、車両、船舶、飛行機、ロボットに設けてもよい。

なお、入れ歯 20と比べて、第 1,第 2の RFID装置 201, 202の間隔を大きくできる構成においては、周波数力 S400MHZ以下の第 1,第 2のコード信号 CI, C2を送信する構成としてちよい。

[0082] さらに、 ATM装置 380の動作を制御する構成について例示した力他の装置の動作を制御する構成としてもょ、。

具体的には、テレビジョン装置、ナビゲーシヨン装置、オーディオ装置、記録再生装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話、切符や飲食物の自動販売機、電子レンジ、空調装置、照明装置などの動作を制御する構成としてもよい。

そして、例えば水族館や展示場などにおける各種案内機能を制御する構成としてちょい。

また、時計や家電製品などのアラーム機能を制御する構成としてもよ!、。さらに、テレビジョン装置やナビゲーシヨン装置など表示面を有する構成にぉ、ては、表示面の向きや高さを制御する構成としてもよい。

[0083] 上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは 1つの IC (Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよぐいずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から演算手段としてのコンピュータで読み取らせる構成とすることにより、取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。

[0084] その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。

[0085] [実施形態の作用効果]

産業上の利用可能性

本発明は、所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする処理制御装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に利用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 所定の処理を実施する処理実施手段に、所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする処理制御装置であって、

前記物体には、固有の固有無線信号を送信する旨を要求する要求無線信号を受信すると、前記固有無線信号を送信する一対の固有無線信号送信手段が配設され前記要求無線信号を前記一対の固有無線信号送信手段へ送信する要求無線信号送信手段と、

この送信された前記要求無線信号に対応して送信される一対の前記固有無線信号を受信して、この受信した際における前記一対の固有無線信号の受信電力の大きさを認識する信号特性認識手段と、

この認識された受信電力の大きさに基づいて、前記物体の向きを判断する物体状態判断手段と、

この判断された向きに対応する処理を前記処理実施手段に実施させる制御をする処理制御手段と、

を具備したことを特徴とした処理制御装置。

[2] 請求項 1に記載の処理制御装置であって、

前記要求無線信号送信手段は、前記一対の固有無線信号送信手段に対して異なるタイミングで前記要求無線信号を送信する

ことを特徴とした処理制御装置。

[3] 請求項 2に記載の処理制御装置であって、

前記要求無線信号送信手段は、前記一対の固有無線信号送信手段に対して交互に前記要求無線信号を送信する

ことを特徴とした処理制御装置。

[4] 請求項 1な、し請求項 3の、ずれかに記載の処理制御装置であって、

前記要求無線信号送信手段は、前記一対の固有無線信号送信手段のうちいずれか一方力の前記固有無線信号が受信されたことを認識すると、いずれか他方のみに対して前記要求無線信号を送信することを特徴とした処理制御装置。

[5] 請求項 1な、し請求項 4の、ずれかに記載の処理制御装置であって、

前記要求無線信号送信手段は、送信電力の大きさが互いに異なる複数の前記要求無線信号を送信し、

前記信号特性認識手段は、前記一対の固有無線信号の受信電力の大きさとともに

、この一対の固有無線信号に対応する前記要求無線信号の前記送信電力の大きさを認識し、

前記物体状態判断手段は、この認識された送信電力の大きさに基づいて、前記物体までの距離を判断し、

前記処理制御手段は、この判断された前記物体までの距離に対応する処理を前記処理実施手段に実施させる制御をする

ことを特徴とした処理制御装置。

[6] 請求項 1な、し請求項 5の、ずれかに記載の処理制御装置であって、

前記要求無線信号送信手段は、前記要求無線信号を所定時間ごとに送信し、前記物体状態判断手段は、前記所定時間ごとに送信された前記要求無線信号にそれぞれ対応する前記固有無線信号の受信電力の大きさの差に基づいて、前記物体の移動状態を判断し、

前記処理制御手段は、この判断された前記物体の移動状態に対応する処理を前記処理実施手段に実施させる制御をする

ことを特徴とした処理制御装置。

[7] 請求項 1な、し請求項 6の、ずれかに記載の処理制御装置であって、

前記固有無線信号は、前記固有無線信号送信手段を識別する識別信号と、前記固有無線信号送信手段が配設された位置を特定する配設位置信号と、を備え、前記物体状態判断手段は、前記一対の固有無線信号の受信電力の大きさ、および、前記配設位置信号で特定される前記配設された位置に基づいて、前記物体の向きを判断する

ことを特徴とした処理制御装置。

[8] 請求項 1な、し請求項 7の、ずれかに記載の処理制御装置であって、前記固有無線信号は、前記固有無線信号送信手段を識別する識別信号と、前記所定の物体の特徴に関する物体特徴信号と、を備え、

前記処理制御手段は、前記物体特徴信号の前記物体の特徴に対応する処理を前記処理実施手段に実施させる制御をする

ことを特徴とした処理制御装置。

請求項 1な!、し請求項 8の、ずれかに記載の処理制御装置であって、

前記物体は、人物である

ことを特徴とした処理制御装置。

請求項 9に記載の処理制御装置であって、

前記一対の固有無線信号送信手段は、前記人物の歯または入れ歯に配設されたことを特徴とした処理制御装置。

請求項 1な!、し請求項 10の、ずれかに記載の処理制御装置であって、前記固有無線信号の周波数は、 400MHz以上、 5GHz以下である

ことを特徴とした処理制御装置。

請求項 1な!、し請求項 11の、ずれかに記載の処理制御装置であって、前記処理実施手段は、表示手段である

ことを特徴とした処理制御装置。

請求項 1ないし請求項 12のいずれかに記載の処理制御装置であって、前記処理実施手段は、音声出力手段である

ことを特徴とした処理制御装置。

所定の処理を実施する処理実施手段と、

所定の物体に配設され、固有の固有無線信号を送信する旨を要求する要求無線信号を受信すると、前記固有無線信号を送信する一対の固有無線信号送信手段と前記処理実施手段に、前記所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする請求項 1ないし請求項 13のいずれかに記載の処理制御手段と、

を具備したことを特徴とした処理制御システム。

請求項 14に記載の処理制御システムであって、前記一対の固有無線信号送信手段の略中間の位置に配設された他の前記固有無線信号送信手段を具備し、

前記要求無線信号送信手段は、前記他の固有無線信号送信手段へ前記要求無 fe: l号を送し、

前記信号特性認識手段は、前記一対の固有無線信号送信手段および前記他の固有無線信号送信手段からの前記固有無線信号の受信電力の大きさを認識することを特徴とした処理制御システム。

[16] 請求項 14に記載の処理制御システムであって、

前記一対の固有無線信号送信手段のそれぞれに隣接して配設された他の一対の前記固有無線信号送信手段を具備し、

前記要求無線信号送信手段は、前記他の一対の固有無線信号送信手段へ前記要求無線信号を送信し、

前記信号特性認識手段は、前記一対の固有無線信号送信手段および前記他の一対の固有無線信号送信手段からの前記固有無線信号の受信電力の大きさを認識する

ことを特徴とした処理制御システム。

[17] 演算手段にて、所定の処理を実施する処理実施手段に、所定の物体の状態に対応した処理を実施させる制御をする処理制御方法であって、

前記物体に、固有の固有無線信号を送信する旨を要求する要求無線信号を受信すると、前記固有無線信号を送信する一対の固有無線信号送信手段を配設し、前記演算手段は、

前記要求無線信号を前記一対の固有無線信号送信手段へ送信し、

この送信された前記要求無線信号に対応して送信される一対の前記固有無線信号を受信して、この受信した際における前記一対の固有無線信号の受信電力の大きさを認識し、

この認識された受信電力の大きさに基づいて、前記物体の向きを判断し、この判断された向きに対応する処理を前記処理実施手段に実施させる制御をすることを特徴とする処理制御方法。 [18] 請求項 17に記載の処理制御方法を演算手段に実行させる

ことを特徴とした処理制御プログラム。

[19] 演算手段を請求項 1ないし請求項 13のいずれかに記載の処理制御装置として機能させる

ことを特徴とした処理制御プログラム。

[20] 請求項 18または請求項 19に記載の処理制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録された

ことを特徴とした処理制御プログラムを記録した記録媒体。