WO2007083531A1

WO2007083531A1 - コンテンツ配信システム、ノード装置及びその情報処理方法並びにそのプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number: WO2007083531A1
Application number: PCT/JP2007/050043
Authority: WO
Inventors: Yasushi Yanagihara; Hiroaki Suzuki
Original assignee: Brother Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-01-20
Filing date: 2007-01-05
Publication date: 2007-07-26
Also published as: US20080281982A1; US7882168B2; JP2007193626A

Abstract

　ネットワーク上にＤＨＴ（Distributed Hash Table）等により分散配置された複数のノード装置を有するＰ２Ｐ型のコンテンツ配信システムにおいて、セットトップボックスなどのように記憶容量が小さいノード装置であっても、ルートノード装置としての機能することができるコンテンツ配信システム及び方法等を提供すること。　管理対象のコンテンツデータを保持する管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報である第１位置情報を記憶する管理情報記憶領域と、管理対象のコンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持するノード装置の位置情報である第２位置情報を記憶する拡張管理情報記憶領域とを有する配信元情報記憶手段とを備えている。そして、ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛のコンテンツデータ配信元情報の送信要求であると判定されると、配信元情報記憶手段から第１位置情報と第２位置情報のいずれかを選択する。

Description

明細書

コンテンツ配信システム、ノード装置及びその情報処理方法並びにそのプログラムを記録した記録媒体

技術分野

[0001] 本発明は、コンテンツ配信の技術分野に属し、より詳細には、ネットワーク上に分散配置された複数のノード装置から構成され、これらノード装置間でコンテンツデータの送受信を行うコンテンツ配信システム、ノード装置及びその情報処理方法並びにそのプログラムを記録した記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 近年、インターネットなどのネットワークを介して、音楽、映画、トーク番組などコンテンッデータ（以下、「コンテンツ」ともいう。）を配信する、いわゆるコンテンツ配信システムの研究が盛んである。

[0003] 従来の上記コンテンツ配信システムの基本的構成として、サーバークライアント型の配信システムがある。このサーバ一クライアント型の配信システムは、コンテンツを蓄積するサーバにクライアントである端末装置力アクセスし、コンテンツの配信を受ける構成である。

[0004] ところが、この種の配信システムでは、特定の人気コンテンツを有するサーバ装置に端末装置力のアクセスが集中し、コンテンツの配信を希望する複数のユーザの端末装置において、希望のコンテンツをストレスなく高品質に入手して視聴することが困難になるという不都合がある。

[0005] そこで、分散ハッシュテーブル (DHT (Distributed Hash Table) )を利用して論理的にオーバーレイネットワークを構築することにより、情報を効率的に分散配置して負荷分散を図る技術が提案されて、る。

[0006] このシステムにおいては、端末装置である各ノード装置力当該オーバーレイネットワークに参加している全てのノード装置へのリンク情報 (例えば、 IPアドレス）を認識しているわけではなぐ参加の際などに得られる一部のノード装置へのリンク情報だけを保持しており、力かるリンク情報に基づき、データの問い合わせ等を行うようになつている。

[0007] このオーバーレイネットワークにお、ては、ノード装置の参加及び脱退 (離脱）が頻繁に行われても、負荷分散が適切に行われる必要があり、非特許文献 1には、ォーバーレイネットワークにおいて、参加及び脱退 (離脱）が頻繁に行われる場合であつても、適切に負荷分散を行うための技術が開示されている。

非特許文献 1 :「分散ハッシュテーブルの軽量な負荷分散手法の検討」社団法人電子情報通信学会信学技報 IN2003— 189, 2004年 2月

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0008] 非特許文献 1の技術をコンテンツ配信システムに用いたピアツーピア型のコンテンッ配信システムにお、ては、各ノード装置がコンテンツデータを保持するコンテンツ配信サーバとなり、また、各ノード装置がコンテンツ配信要求クライアントにもなる。

[0009] また、このようなコンテンツ配信システムにお、て、コンテンツ配信サーバであるノード装置がコンテンツデータを保持しているだけでなぐネットワーク上の他のノード装置もコンテンツデータの複製を保持しているものが知られている。以下、コンテンツデータの複製を保持して、るノード装置をコンテンツ保持ノード装置とも、う。コンテンツ配信要求クライアントであるノード装置 (以下、「リクエストノード装置」と呼ぶ。）は、要求するコンテンツをこのようなコンテンツ保持ノード装置力も入手することもできる。したがって、あるコンテンツに対する配信要求が増加した場合に、コンテンツ配信サーバであるノード装置だけでなぐその複製を保持しているコンテンツ保持ノード装置からもコンテンツを配信できるため、コンテンツ配信サーバであるノード装置へのァクセスの集中を回避できるものである。以下、コンテンツ配信サーバを含めてコンテンツ保持ノード装置と呼ぶ。

[0010] 上述のようにピアツーピア型のコンテンツ配信システムにおいては、複数のコンテンッ保持ノード装置の位置情報を記憶するノード装置 (以下、「ルートノード装置」と呼ぶ。）が決められており、リクエストノード装置は要求するコンテンツを保持するコンテンッ保持ノード装置の位置情報 (以下、「インデックス情報」と呼ぶ。）をルートノード装置に対して要求することによって、インデックス情報を取得し、このインデックス情報に基づいてコンテンツ保持ノード装置へコンテンツデータの配信要求を行う構成をとる

[0011] しかしながら、ルートノード装置として決定されるノード装置がセットトップボックスのような記憶容量に厳、制約をもつ装置である場合、記憶できるインデックス情報には限界が生じる。特に、人気コンテンツに関するルートノード装置となる場合には問題が大きい。

[0012] すなわち、人気コンテンツの場合、多数のリクエストノード装置のアクセスに対応できる数のコンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶する必要があるが、人気コンテンッに関するルートノード装置の場合には多数のコンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持することが困難になる。

[0013] その結果、多数のリクエストノード装置のアクセスに対して同時に紹介できるコンテンッ保持ノード装置の数が限られてしま、、その数を超えたアクセスに対しては「要求拒絶」或いは「要求待機」といったかたちで応答することになる。このような状態となつた場合、リクエストノード装置のユーザに対して不快感を与えることになつてしまう。つまり、記憶できるコンテンツ保持ノード装置の位置情報の数に制限がある場合、コンテンッ配信要求に対する十分なコンテンツ保持ノード装置の紹介ができないという問題が生じる。

[0014] 本発明は、以上の不都合に鑑みてなされたものであり、ネットワーク上に分散配置された複数のノード装置を有する P2P型のコンテンツ配信システムにお、て、セットトップボックスなどのように記憶容量が小さいノード装置であっても、ルートノード装置としての機能することができるコンテンツ配信システム及び方法等を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0015] 上記目的を達成するために、本発明の一つの観点によれば、ネットワーク上に分散配置された複数のノード装置から構成され、前記ノード装置間でコンテンツデータの送受信を行うコンテンツ配信システムにおける前記ノード装置であって、前記複数のノード装置のうち一部のノード装置の識別情報と位置情報とを関連付けたルーティングテーブルを記憶するルーティングテーブル記憶手段と、前記ネットワークを介して受信したメッセージの宛先識別情報と前記ルーティングテーブルとに基づヽて、前記受信したメッセージが自ノード装置宛であるか否かを判定するメッセージ宛先判定手段と、前記メッセージ宛先判定手段により前記ネットワークを介して受信したメッセ一ジが自ノード装置宛ではな、と判定されると、受信したメッセージの宛先識別情報に基づ、て、転送先のノード装置の位置情報を前記ルーティングテーブル力取り出し、前記転送先のノード装置へ前記受信したメッセージを転送するメッセージ転送手段と、自ノード装置における管理対象のコンテンツデータを保持する管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報である第 1位置情報を記憶する管理情報記憶領域と、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持するノード装置の位置情報である第 2位置情報を記憶する拡張管理情報記憶領域とを有する配信元情報記憶手段と、前記メッセージ宛先判定手段により前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛であり、かつコンテンツデータ配信元情報の送信要求であると判定されると、前記配信元情報記憶手段から第 1位置情報と第 2位置情報の、ずれかを選択する配信元情報選択手段と、前記配信元情報選択手段によって前記第 1位置情報が選択されるとき、前記コンテンツデータ配信元情報を要求したノード装置へ前記第 1位置情報を前記ネットワークを介して返信するコンテンツデータ配信元情報返信手段と、前記配信元情報選択手段によって前記第 2位置情報が選択されるとき、前記第 2位置情報のノード装置へ前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記ネットワークを介して転送するコンテンツデータ配信元情報送信要求転送手段とを備えたコンテンツ配信システムとした。

[0016] このような構成としたので、他のノード装置の情報記憶領域を利用することができ、セットトップボックスなどのように記憶容量が小さゾード装置であっても、ルートノード装置として機能させることができる。

[0017] また、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したとき、当該管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記配信元情報記憶手段に保持するか否かを選択する位置情報管理手段を備え、前記位置情報管理手段は、前記配信元情報記憶手段への保持を選択したとき、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記管理情報記憶領域に記憶し、前記配信元情報記憶手段への保持を選択しな、とき、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含む管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を、前記ネットワークを介して他のノード装置へ送信し、前記他のノード装置の位置情報を前記拡張管理情報記憶領域に記憶するようにしてもょ、。

[0018] このような構成とすることにより、他のノード装置の情報記憶領域に管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報を記憶させておくことができ、セットトップボックスなどのように記憶容量が小さいノード装置であっても、ルートノード装置として機能させることができる。

[0019] また、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置から、前記ネットワークを介して前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含むコンテンツデータ配信元情報の登録要求を受信するコンテンツデータ配信元情報受信手段を有し、前記位置情報管理手段は、前記コンテンツデータ配信元情報受信手段がコンテンツデータ配信元情報の登録要求を受信したとき、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したと判定するようにしてもよ!ヽ。

[0020] このような構成とすることにより、コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持するノード装置がコンテンツ保持ノード装置の追加を主導的に制御する仕組みを持たなくても管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の管理が可能となる。

[0021] また、前記位置情報管理手段は、前記配信元情報記憶手段への保持を選択しな V、とき、前記管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を送信する前記ノード装置をランダムに決定するようにしてもょ、。

[0022] このような構成とすることにより、管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶させる他のノードを紹介するような管理サーバ装置が不要となる。

[0023] また、前記位置情報管理手段は、前記管理情報記憶領域に所定数の前記第 1位置情報が記憶された状態で、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したとき、当該管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記配信元情報記憶手段へ保持する選択をしないことを特徴とする。

[0024] このような構成とすることにより、管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を所定数記憶した後は、他のノード装置の情報記憶領域に管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶させることができる。

[0025] また、前記位置情報管理手段は、自ノード装置宛の前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 1所定量以上を受信した場合、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記配信元情報記憶手段へ保持する選択をしな!ヽようにしてもょヽ。

[0026] このような構成とすることにより、ルートノード装置へ負荷が集中するのを回避することができると共に、セットトップボックスなどのように記憶容量が小さいノード装置であつても、ルートノード装置として機能させることができる。

[0027] また、前記配信元情報記憶手段は、外部ノード装置から転送されてきた前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報である第 3位置情報を記憶する非管理情報記憶領域と、外部ノード装置力転送されてきた前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させたノード装置の位置情報である第 4位置情報を記憶する拡張非管理情報記憶領域とを有し、前記位置情報管理手段は、前記管理対象コンテンッデータ配信元情報の保持要求を前記ネットワークを介して受信したときに、前記非管理情報記憶領域に所定数以上の第 3位置情報が記憶されていると判定すると、前記管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を更に転送し、前記他のノード装置の位置情報を前記第 4位置情報として前記拡張非管理記憶領域に記憶することを特徴とする。

[0028] このような構成とすることにより、ルートノード装置力も非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の記憶を依頼された場合であっても、さらに別のノード装置に非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶させることができ、それを利用することができる。

[0029] また、前記位置情報管理手段は、自ノード装置宛の前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 2所定量以上受信しな!、場合、前記拡張管理情報記憶領域に記憶された前記第 2位置情報のうち少なくとも一つを削除するとともに、前記削除した第 2位置情報に対応するノード装置へ前記コンテンツデータ配信元情報の保持取消の要求を行うようにしてもょ、 [0030] このような構成とすることにより、他のノード装置の情報記憶領域に管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報を記憶させて、る場合であっても、リクエストノード装置からのコンテンツデータ配信元情報の送信要求が少なければ、前記他のノード装置の情報記憶領域に記憶させた位置情報を削除することができる。すなわち、コンテンッデータ配信元情報の送信要求が自ルートノード装置の管理情報記憶領域で対応できる数となって、る場合には、他のノード装置の情報記憶領域に記憶させた情報を削除することによって、他のノード装置に不必要な情報を記憶させないことができ、したがって、記憶領域を有効活用することができる。

[0031] また、前記メッセージ宛先判定手段により前記ネットワークを介して受信したメッセ一ジが自ノード装置宛であり、かつ前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求であると判定すると、前記送信要求の発行時刻と前記送信要求を受信した時刻との差分が所定値未満の値である力否かを判定する到達時間判定手段と、前記到達時間判定手段により前記差分が前記所定値未満の値であると判定すると、前記拡張管理情報記憶領域に記憶した前記第 2位置情報を有するノード装置へ前記送信要求を転送し、前記到達時間判定手段により前記差分が前記所定値以上の値であると判定すると、前記管理情報記憶領域に記憶した前記第 1位置情報を、前記送信要求を送信したノード装置へ返信する位置情報返信手段とを備えるようにしてもよ！ヽ。

[0032] このような構成とすることにより、到達までの時間が短いコンテンツデータ配信元情報の送信要求に対しては、他のノードに応答させ、到達までの時間が長い送信要求に対しては、自ノード装置が応答することができるため、コンテンツデータ配信元情報の送信要求に対する応答時間を平準化することができる。

[0033] また、前記管理情報記憶領域と前記拡張管理情報記憶領域とに記憶する位置情報の割合を変更する管理情報割合変更手段を設けるようにしてもよ!、。

[0034] このような構成とすることにより、使用環境に応じて最適なルートノード装置を提供することができる。たとえば、人気のあるコンテンツを管理するルートノード装置の場合でも管理情報記憶領域に比べて拡張管理情報記憶領域を多くとることによって、他のノード装置により多くコンテンツデータ配信元情報の送信要求の返答をさせることができるため、「要求拒絶」或いは「要求待機」といった状態を可及的に回避することがでさる。

[0035] また、前記管理情報割合変更手段は、自ノード装置宛の前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 3所定量以上を受信した場合に、前記拡張管理情報記憶領域に記憶する第 2位置情報を増加させるように前記位置情報の割合を変更するようにしてもょ、。

[0036] このような構成とすることにより、人気のあるコンテンツを管理するルートノード装置の場合でも他のノード装置により多くコンテンツデータ配信元情報の送信要求の返答をさせることができるため、「要求拒絶」或いは「要求待機」ヽつた状態を可及的に回避することができる。

[0037] また、コンピュータに、ノード装置の上記各手段として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。

[0038] また、ネットワーク上に分散配置された複数のノード装置から構成され、前記ノード装置間でコンテンツデータの送受信を行うコンテンツ配信システムにおける前記ノード装置における情報処理方法において、前記ノード装置は、前記複数のノード装置のうち一部のノード装置の識別情報と位置情報とを関連付けたルーティングテープルを記憶するルーティングテーブル記憶手段と、自ノード装置における管理対象のコンテンッデータを保持する管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報である第 1 位置情報を記憶する管理情報記憶領域と、前記管理対象のコンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持するノード装置の位置情報である第 2位置情報を記憶する拡張管理情報記憶領域とを有する配信元情報記憶手段とを備え、前記ネットワークを介して受信したメッセージの宛先識別情報と前記ルーティングテーブルとに基づ、て、前記受信したメッセージが自ノード装置宛であるか否かを判定するメッセージ宛先判定ステップと、前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛ではないと判定されると、受信したメッセージの宛先識別情報に基づいて、転送先のノード装置の位置情報を前記ルーティングテーブルから取り出し、前記転送先のノード装置へ前記受信したメッセージを転送するメッセージ転送ステップと、前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛であり、かつコンテンツデータ配信元情報の送信要求であると判定されると、前記配信元情報記憶手段から第 1位置情報と第 2 位置情報の!/、ずれかを選択する配信元情報選択ステップと、前記配信元情報選択手段によって前記第 1位置情報を選択するとき、前記コンテンツデータ配信元情報を要求したノード装置へ前記第 1位置情報を返信するコンテンツデータ配信元情報返信ステップと、前記配信元情報選択手段によって前記第 2位置情報を選択するとき、前記第 2位置情報のノード装置へ前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を転送するコンテンツデータ配信元情報送信要求転送ステップとを有することを特徴とする。

発明の効果

[0039] 本発明によれば、他のノード装置の情報記憶領域を利用することにより、セットトツプボックスなどのように記憶容量が小さゾード装置であっても、ルートノード装置として機會させることができる。

図面の簡単な説明

[0040] [図 1]本実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。

[図 2]ID空間の説明図である。

[図 3]DHTによってルーティングテーブルが作成される様子の一例を示す図である。

[図 4]本実施形態に係るノード装置のルーティングテーブルの一例である。

[図 5]DHTによりコンテンツデータの保持元であるノード装置 1が検索される様子の一例を示す図である。

[図 6]コンテンツ保持ノードの登録メッセージが転送される様子をスパユングツリー状に表した図である。

[図 7]本実施形態に係るノード装置のインデックステーブルの一例である。

[図 8]インデックスが外部ノード装置に拡張された一例である。

[図 9]インデックス拡張動作の様子の一例を示す図である。

[図 10]コンテンツ保持ノード装置追加動作の様子の一例を示す図である。

[図 11]コンテンツ保持ノード装置追加動作の様子の他の例を示す図である。

[図 12]拡張されたインデックスを削除する動作の様子の一例を示す図である。

[図 13]コンテンツ検索メッセージに対する応答の様子の一例を示す図である。 [図 14]本実施形態におけるノード装置の概略構成例を示す図である。

[図 15]ノード装置におけるメイン処理を示すフローチャート。

[図 16]ノード装置におけるメッセージ処理を示すフローチャート。

[図 17]ノード装置におけるコンテンツ保持ノード装置追加処理を示すフローチャート。

[図 18]ノード装置におけるインデックス拡張処理を示すフローチャート。

符号の説明

[0041] 1 ノード装置

8 ネットワーク

102 CPU

103 第 1記憶部

104 第 2記憶部

113 制御手段

S コンテンツ酉 S信システム

発明を実施するための最良の形態

[0042] 以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、配信する情報を音楽データや映像データなどのコンテンツデータとしたコンテンツ配信システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。

[0043] [1.コンテンツ配信システムの構成等]

まず始めに、図 1を参照して、情報配信システムとしてのコンテンツ配信システムの概要構成等について説明する。図 1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。このコンテンツ配信システムは、ネットワーク上に分散配置された複数のノード装置力も構成され、ノード装置間でコンテンツデータの送受信を行うものである。

[0044] 図 1の下部枠 101内に示すように、 IX (Internet eXchange) 3、 ISP (Internet Service Provider) 4、 DSL (Digital Subscriber Line)回線事業者（の装置） 5、 FTTH (Fiber T o The Home)回線事業者 (の装置） 6、および通信回線 (例えば、電話回線や光ケーブル等） 7等によって、インターネット等のネットワーク (現実世界のネットワーク） 8が構築されている。なお、 DSL回線業者の装置には、 RADSL (Rate adaptive Asymmetric Digital Subscriber Line)回線の装置も含まれる。

[0045] コンテンツ配信システム Sは、図 1の上部枠 100内に示すように、ネットワーク 8を介して相互に接続された複数のノード装置 la, lb, lc- - - lx, ly, 1ζ· · ·を備えて構成され、ピアツーピア（Ρ2Ρ)方式のネットワークシステムとなっている。各ノード装置 la, 1 b, lc - - - lx, ly, 1ζ· ·には、ノード装置を示す情報としての固有の製造番号 (たとえば、 MACアドレス）および IP (Internet Protocol)アドレス（本発明における位置情報）が割り当てられている。なお、製造番号および IPアドレスは、複数のノード装置 1間で重複しないものである。また、以下の説明において、ノード装置 la, lb, lc - - - lx, 1 y, 1ζ· · ·のうち何れかのノード装置を示す場合には、便宜上、ノード装置 1という場合がある。

[0046] [1. 1. DHTの概要]

以下に、本実施形態に係る分散ハッシュテーブル（以下、「DHT」 (Distributed Has h Table)と呼ぶ。）を利用したアルゴリズムについて説明する。

[0047] 上述したコンテンツ配信システム Sにおいて、当該ノード装置 1同士力互いに情報をやり取りする際には、お互いの位置情報としての IPアドレスを知っていなければならない。

[0048] 例えば、コンテンツを互いに共有するシステムにおいては、ネットワーク 8に参加している各ノード装置 1が互いにネットワーク 8に参加している全てのノード装置 1の IP アドレスを知っておくのが単純な手法である力ノード装置 1の数が何万何十万と多数になると、その全てのノード装置 1の IPアドレスを覚えておくのは現実的ではない。また、任意のノード装置 1の電源が頻繁に ON或いは OFFとすると、各ノード装置 1において記憶している当該任意のノード装置 1の IPアドレスの更新が頻繁になり、運用上困難となる。

[0049] そこで、 1台のノード装置 1では、ネットワーク 8に参加している全てのノード装置 1のうち、必要最低限の一部のノード装置 1の IPアドレスだけを記憶しておき、 IPアドレスを記憶して、な、ノード装置 1につ!/、ては、各ノード装置 1間で互いに情報を転送し合うことによりコンテンツを届けるシステムが考案されている。

[0050] このようなシステムの一例として、 DHTを利用したアルゴリズムによって、図 1の上部枠 100内に示すような、オーバーレイネットワーク 9が構築されることになる。つまり、このオーバーレイネットワーク 9は、既存のネットワーク 8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するネットワークを意味する。

[0051] 本実施形態においては、 DHTを利用したアルゴリズムによって構築されたオーバ一レイネットワーク 9を前提としており、このオーバーレイネットワーク 9上に配置されたノード装置 1を、コンテンツ配信システム Sに参加（言い換えれば、オーバーレイネットワーク 9に参カロ）しているノード装置 1という。なお、コンテンツ配信システム Sへの参加は、未だ参加していないノード装置力既に参加している任意のノード装置 1に対して参カ卩要求を送ることによって行われる。

[0052] コンテンツ配信システム Sに参加している各ノード装置 1の識別番号 (以下、「ノード I D」と呼ぶ。）として、それぞれのノード装置 1毎にユニークな番号（固有番号)を付与する。この番号は、ノード装置の最大運用台数を収容できるだけの bit数を持たせる必要がある。例えば、 128bitの番号とすれば、 2¹²⁸=340 X 10³⁶台のノード装置を運用できる。

[0053] より具体的には、各ノード装置 1のノード IDは、それぞれのノード装置 1の IPアドレスあるいは製造番号等のノード装置 1毎に固有の値を、共通のノ、ッシュ関数 (ハッシュアルゴリズム）によりハッシュ化して得たハッシュ値であり、一つの ID空間に偏りなく分散して配置されることになる。このように共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて求められたノード IDは、当該 IPアドレスあるいは製造番号が異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。なお、ノ、ッシュ関数については公知であるので詳しい説明を省略する。また、本実施形態では、 IPアドレス（グローバル IPアドレス）を共通のノ、ッシュ関数によりハッシュ化した値をノード IDとする。

[0054] また、コンテンツ配信システム Sに参カ卩している複数のノード装置 1には、一のノード装置 1から他のノード装置 1に配信される共用情報としてのコンテンツデータ (例えば、音楽データ、映画データ、文書データ等）が分散して記憶されているが、当該コンテンッデータにも、それぞれのコンテンツデータ毎の固有の識別番号 (以下、「コンテンッ ID」と呼ぶ。）を付与する。

[0055] そして、当該コンテンツ IDは、ノード IDと同様の長さ（例えば、 128bit等）とし、例えば、コンテンツの名称 (コンテンツタイトル)やコンテンツの概要情報（あらすじ)等のキ一ワードが、上記ノード IDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化され (つまり、ノード装置 1の IPアドレスのハッシュ値と同一の ID空間に配置され）、そのハッシュ値と最も近い (例えば、上位桁がより多く一致する）ノード IDを有するノード装置 1が、コンテンツデータを保持するノード装置 1 (以下、「コンテンツ保持ノード装置」と呼ぶ。 )へのリンク情報、すなわちコンテンツ保持ノード装置の位置情報である IPアドレスを保持する。このコンテンツ保持ノード装置は、一定の規則の下 (例えば、ルートノード装置がランダムに選択する規則の下)で決定される。これにより、コンテンツデータが偏りなくコンテンツ配信システム S上に分散して配置される。なお、異なるコンテンツデータであっても、同一のキーワード (例えば、コンテンツの名称）になる場合が想定される力この場合、同じハッシュ値になってしまうので、これを避けるために、ハツシュ化するキーワードを、例えば、コンテンツの名称と著作権情報 (例えば、出演者名、監督名、原作者名、歌手名、作曲者名、または作詞者名等)の組み合わせとすればよい。

[0056] このように、各ノード装置 1および各コンテンツデータに付与されたノード IDおよびコンテンツ IDは、共通のハッシュ関数によって生成するため、図 2に示す如ぐ同一のリング状の ID空間上にさほど偏ることなぐ散らばって存在するものとして考えること力 Sできる。同図は 32bitでノード IDおよびコンテンツ IDを付与し、図示したものである。図中丸点はノード IDを、四角形はコンテンツ IDを示し、反時計回りで IDが増加するものとする。

[0057] 次に、どのノード装置 1に、どのコンテンツデータが保持されるかを、一定の規則の下に決定する。本実施形態においては、「あるコンテンツ IDを有するコンテンツデータを管理するノード装置 1は、そのコンテンツ IDに近いノード IDを有するノード装置 1 である」という規則とする。ここで、「近い」ことの定義は、当該コンテンツ IDを超えず、コンテンツ IDとノード IDとの差が一番少ないものとする力実際には、各コンテンツデータの管理を各ノード装置 1に割り振る際に、一貫していればよい。図 2に示す例では、この定義に基づいて、コンテンツ IDaは、当該コンテンツ IDaに近いノード ID (以下、「ノード &」と呼ぶ。）を有するノード装置 1に管理され、コンテンツ IDbは、当該コンテンツ IDbに近いノード ID (以下、「ノード IDb」と呼ぶ。）を有するノード装置 1に管理され、コンテンツ IDcは、当該コンテンツ IDcに近いノード ID (以下、「ノード IDc」と呼ぶ。）を有するノード装置 1に管理される。

[0058] なお、ここで「管理」というのは、コンテンツデータを保持していることを意味するのではなぐ「コンテンツデータが何れのノード装置 1に保持されて、るかを知って、る」ことを意味する。すなわち、図 2において、ノード IDaを有するノード装置 1は、コンテンッ IDaを有するコンテンツデータが何れのノード装置 1に保持されて!、るかを知っており、ノード IDbを有するノード装置 1およびノード IDcを有するノード装置 1も同様にそれぞれコンテンッ IDbを有するコンテンッデータおよびコンテンッ IDcを有するコンテンッデータが何れのノード装置 1に保持されて!、るかを知って!/、る、 t\、うことになる。このように、あるコンテンツデータが何れのノード装置 1に保持されているかを知つているノード装置 1を、そのコンテンツデータのルートノード装置と呼ぶ。つまり、ノード IDaを有するノード装置 1は、コンテンツ IDaを有するコンテンツデータのルートノード装置であって、ノード IDbを有するノード装置 1は、コンテンツ IDbを有するコンテンツデータのルートノード装置であって、ノード IDcを有するノード装置 1は、コンテンツ ID cを有するコンテンツデータのルートノード装置である。

[0059] また、コンテンツ配信システム Sには、コンテンツ配信システム S内のノード装置をコンテンッ保持ノード装置とするためにコンテンツデータをルートノード装置へ配布する機能と、カタログリストを生成してノード装置へ提供する機能を有するコンテンツ管理装置 10が設けられている。

[0060] [1. 2.ルーティングテーブルの作成]

ここで、図 3を参照して、 DHTで用いるルーティングテーブルの作成手法の一例について説明する。図 3は、 DHTによってルーティングテーブルが作成される様子の一例を示す図である。

[0061] まず、図 3 (a)に示す如ぐ ID空間を幾つかのエリアに分割する。実際には、 16分割程度が良く用いられるが、説明を簡単にするためここでは 4分割とし、 IDをビット長 8bi tの 4進数で表すことにする。そして、ノード装置 1Nのノード IDを「1133」とし、このノード装置 1Nのルーティングテーブルを作る例について説明する。 [0062] (レベル 1のルーティング）

まず、 ID空間を 4分割とした場合、それぞれのエリアは 4進数で表すと最大桁が異なる 4つのエリア「0XXX」「1ΧΧΧ」、「2ΧΧΧ」、「3ΧΧΧ」（Χίま 0力ら 3の自然数、以下同様。）で分けられる。ノード装置 1Nは、当該ノード装置 1N自身のノード IDが「1133」であるため、図 3 (a)中左下「1XXX」のエリアに存在することになる。そして、ノード装置 1Nは、自分の存在するエリア（すなわち、「1XXX」のエリア）以外のエリア（すなわち、「0XXX」のエリア、「2XXX」のエリア、「3XXX」のエリア）に存在するノード装置 1を適当に選択し、当該ノード IDの位置情報、すなわち、当該ノード IDの IPアドレスをレベル 1のテーブルに記憶する。図 4がレベル 1のテーブルの一例である。このテープルでは、「0XXX」のエリアのノード IDとして「0100」、「2XXX」のエリアのノード IDとして「2133」、「3XXX」のエリアのノード IDとして「3213」がそれぞれ選択されて!、る状態を示している。なお、当該レベル 1の 2列目はノード装置 1N自身を示しているため、 IP アドレスを記憶する必要は無、。

[0063] (レベル 2のルーティング）

次に、図 3 (b)に示す如ぐ上記ルーティングによって 4分割したエリアのうち、自分の存在するエリア「1XXX」を更に 4分割し、更に 4つのエリア「10XX」「11XX」、「12XX 」、「13XX」と分ける。そして、上記と同様に自分の存在するエリア「llxx」以外のエリァに存在するノード装置 1を適当に選択し、当該ノード IDの位置情報である IPァドレスをレベル 2のテーブルに記憶する。図 4がレベル 2のテーブルの一例である。このテ一ブルでは、「10XX」のエリアのノード IDとして「1003」、「12XX」のエリアのノード IDとして「1221」が、「13XX」のエリアのノード IDとして「1313」がそれぞれ選択されている状態を示している。なお、レベル 2の 2列目はノード装置 1Nが存在するエリア「11XX」であり、後述するレベル 3にてテーブル化されるため IPアドレスを記憶していない。また、上記エリアにノード装置が存在しない場合には、ノード ID及び IPアドレスの欄は空白となる。

[0064] (レベル 3のルーティング）

さらに、上記ルーティングによって 4分割したエリアのうち、自分の存在するエリア「1 1XX」を更に 4分割し、更に 4つのエリア「110X」「111X」、「112X」、「113X」と分ける。そして、上記と同様に自分の存在するエリア「113X」以外のエリアに存在するノード装置 1を適当に選択し、当該ノード IDの位置情報である IPアドレスをレベル 3のテープルに記憶する。図 4がレベル 3のテーブルの一例である。レベル 3の 4列目はノード装置 1Nが存在するエリアであり、後述するレベル 4にてテーブル化されるため IPァドレスを記憶していない。また、上記エリアにノード装置が存在しない場合には、ノード ID 及び IPアドレスの欄は空白となる。

[0065] このようにして、レベル 4まで同様にルーティングテーブルを図 4に示す如く作成することにより、 8bitの ID全てを網羅することができる。レベルが上がる毎にテーブルの中に空白が目立つようになる。

[0066] 以上説明した手法に従って作成したルーティングテーブルを、全てのノード装置 1 が夫々作成して所有することになる。このように、各ノード装置 1は、コンテンツ配信システム Sにおける複数のノード装置 1のうち一部のノード装置 1のノード ID (識別情報）と IPアドレス (位置情報）とを関連付けたルーティングテーブルを有しており、このル一ティングテーブルは後述のルーティングテーブル記憶手段に記憶される。

[0067] [1. 3.コンテンツデータの検索方法]

次に、図 5を参照して、コンテンツデータを保持しているノード装置 1の検索方法の一例について説明する。図 5は、 DHTによりコンテンツデータを保持しているノード装置 1が検索される様子の一例を示す図である。

[0068] ここでは、ノード ID「1133」のノード装置 1Nが、コンテンツ ID「3020」を有するコンテンッデータを探す際の手順について説明する。なお、以下このようにコンテンツデータを探し、コンテンツデータの受信を要求するノード装置を「リクエストノード装置」と呼

[0069] リクエストノード装置 INは、自己が保持しているルーティングテーブルのレベル 1のテーブルを参照して、コンテンツ ID「3020」と同じエリアのノード IDを持つノード装置のノード IDを宛先識別情報としてコンテンツデータ配信元情報 (コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含む情報)の送信要求 (以下、「コンテンツ検索メッセージ」と呼ぶ。）を送信する。すなわち、コンテンツ ID「3020」は「3XXX」のエリアであるため、当該「3XXX」のエリアに属すノード装置 1のうち、 IPアドレスを知っている（すなわち、自己が保持しているルーティングテーブルに IPアドレスが記憶されている）ノード装置 1 A (ノード ID「3213」）に対してコンテンツ検索メッセージを送信する。このように、コンテンッ検索メッセージはコンテンツに対応する固有の識別情報であるコンテンツ IDを含むものであり、このコンテンツ IDはコンテンツ検索メッセージにおいて宛先識別情報として用いられる。

[0070] 図 5に示す例によれば、ノード IDが「3213」であるノード装置 1Aの IPアドレスがリクェストノード装置 1Nのルーティングテーブル（図 4参照。）に記憶されているので、リクェストノード装置 1Nは、ノード IDが「3213」であるノード装置 1Aに対してコンテンツ検索メッセージを送信する。

[0071] 次に、コンテンツ検索メッセージを受信したノード装置 1Aは、このコンテンツ検索メッセージが自ノード装置 1 A宛のメッセージであるか否かを判定する。自ノード装置 1 A宛のメッセージである力否かは、宛先識別情報とルーティングテーブルとに基づ!/ヽて行われる。具体的には、宛先識別情報が自ノード装置 1Aの識別情報と近いか否力が判定される。即ち、宛先識別情報に対して、ノード装置 1A自身が保持しているルーティングテーブルに記憶されて、るノード装置の識別情報から、一番近!ゾード装置の識別情報が、自身であるか他のノード装置であるかを判定する。ここでは、自ノード装置 1Aの識別情報よりも他のノード装置の識別情報の方が、宛先識別情報に近いため、ノード装置 1 Aは、当該ノード装置 1 A自身が保持しているルーティングテ一ブルのレベル 2のテーブルを参照して、「30XX」のエリアに属すノード装置 1のうち、 IPアドレスを知っているノード装置 1B (ノード ID「3031」）に対してコンテンツ検索メッセージを転送する。

[0072] このように、コンテンツ IDの桁を上力順に適合していく要領でコンテンツ検索メッセージの転送が進み、最終的に当該コンテンツデータを管理するノード装置 1C、すなわちルートノード装置に迪り着くと、当該ルートノード装置は、コンテンツ検索メッセージに含まれるコンテンツ ID「3020」を、自身が管理している後述のインデックス情報の中力検索し、当該コンテンツデータを所有しているコンテンツ保持ノード装置の I pアドレス等をリクエストノード装置 1Nに返信するようになっている。なお、コンテンツ検索メッセージなどのメッセージを目的のノード装置へ迪り着くまでに、上述のように転送する仕組みを DHTルーティングと呼ぶ。

[0073] こうして、リクエストノード装置 1Nは、上記ルートノード装置 1Cから、コンテンツ ID「3 020」のコンテンツデータの位置情報、即ち、コンテンツ ID「3020」のコンテンツデータを保持するコンテンツ保持ノード装置の IPアドレスを受信して知ることになり、当該コンテンッ保持ノード装置から、そのコンテンツデータをダウンロードして取得することになる。

[0074] [1. 4.インデックステーブルへの登録方法]

このような構成のコンテンツ酉 S信システム Sの中で、新しいコンテンツデータをコンテンッ配信システム S上の他のノード装置に見えるように公開する際の手法について述ベる。

[0075] 本実施形態におけるコンテンツ配信システム Sは、図 2に示すように、コンテンツ管理装置 10が各ルートノード装置に対して、各ルートノード装置ごとに管理対象コンテンッのコンテンッデータを送信する。コンテンッ管理装置 10から管理対象のコンテンッデータを受信したルートノード装置は、後述の第 2記憶部 104に受信したコンテンッデータを記憶する。その後、当該コンテンツデータを保持すべきノード装置のノード IDを決定し、当該ノード IDを有するノード装置に対してコンテンツデータを保持するように要求する。当該コンテンツデータ保持要求を受信したノード装置は、コンテンツデータ保持要求と共に送られるコンテンツデータを保持してコンテンツ保持ノード装置として機能する。また、コンテンツデータ保持要求を受信したノード装置は、ルートノード装置に対して、コンテンツ保持ノード装置として自ノード装置の位置情報である IPアドレスを含むコンテンツデータ配信元情報の登録メッセージ (以下、「登録メッセージ」と呼ぶ。）を送信する。ルートノード装置は、コンテンツ保持ノード装置カゝら送信される登録メッセージに含まれる当該コンテンツ保持ノード装置の位置情報である IP アドレスを取得し、後述するインデックステーブル 120 (配信元情報記憶手段の一例に相当）へ登録する。このようにルートノード装置のインデックステーブル 120にコンテンッ保持ノード装置の位置情報である IPアドレスが登録されると、以後リクエストノード装置力ものコンテンツ検索メッセージに対してインデックステーブルに登録したコンテンッ保持ノード装置の位置情報をリクエストノード装置へ返信する。このようにして本実施形態では、コンテンツ管理装置カゝら配布されたコンテンツをコンテンツ保持ノード装置に登録し、ルートノード装置を介して検索できる様にすることで、他のノード装置 1にコンテンツを公開する。

[0076] なお、ルートノード装置がコンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置を決定して管理対象コンテンツデータを配布するのではなぐたとえば、以下のように、コンテンッ管理装置 10がコンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置を決定して管理対象コンテンツデータを配布するようにしてもよい。そして、当該コンテンツデータを配布されたコンテンツ保持ノード装置は、登録メッセージを、コンテンツのタイトル等から求めたコンテンツ IDと同じノード IDを持つノード装置に向けて (このノード装置が実在する力否かはこの時点ではわ力ない。）送信する。そして、この登録メッセージも、上記コンテンツ検索メッセージと同様にルーティングテーブルに従って、次々と転送されていき、当該登録メッセージに含まれるコンテンツ IDに最も近いノード IDを有するノード装置 1まで転送されたところで、そのノード装置 1がもはや送信先のノード装置が他にないと判断すると、当該ノード装置 1自身がそのコンテンツのルートノード装置となるべきだと判断し、図 6に示すように、当該登録メッセージに含まれるコンテンツデータ配信元情報である当該コンテンツ ID、コンテンツ保持ノード装置の IPアドレス、及び補助情報 (タイトル、ジャンル、拡張情報等の属性情報や、監督名等の著作権情報やストリーミング時間等）をインデックス情報としてインデックステーブル 120に記憶する。

[0077] インデックステーブル 120は、図 7に示すように、コンテンツ保持ノード装置の位置情報 (所在情報)である IPアドレスなどを含むコンテンツデータ配信元情報を記憶するためのテーブルであり、配信元情報記憶手段として機能する。このインデックステーブル 120には、コンテンツ保持ノード装置の IPアドレスのほ力コンテンツ IDと、コンテンッ IDに対応するコンテンツデータをストリーミング配信するのに必要な時間（単位：秒。以下、「ストリーミング時間」と呼ぶ。）と、コンテンツ保持ノード装置を紹介した時刻とがコンテンツデータ配信元情報として 1行 (所定記憶エリア)ごとに記憶される。なお、ここでは補助情報は省略している。

[0078] さらに、このインデックステーブル 120には、属性情報として、このインデックステーブル 120内に直接コンテンッデータ配信元情報を保持するの力、或、は他のノード装置（以下、「外部ノード装置」と呼ぶ。）へインデックステーブル 120を拡張しているのかを示すフラグが設けられている。すなわち、コンテンツデータ配信元情報を直接記憶しているのか外部ノードに記憶しているのかを示すフラグの情報が 1行ごとに記憶される。なお、図 7に示すインデックステーブル 120は、図 5中のノード ID「3011」のノード装置 1Cが有するものとする。すなわち、コンテンツ ID「3020」を有するコンテンッデータのルートノード装置 1Cのインデックステーブル 120である。

[0079] また、このインデックステーブル 120の記憶領域には、自身が保持するコンテンツデータの位置情報 A (図 7中 (A)参照）、すなわち管理対象コンテンツデータを保持するコンテンツ保持ノード装置 1 (以下、「管理対象コンテンツ保持ノード装置」と呼ぶ。）の位置情報である第 1位置情報 Aを記憶する管理情報記憶領域を有してヽる。ここでは、ルートノード装置が管理するコンテンツに関する記憶領域なので、コンテンツ I Dは「3020」となっている。また、外部ノード装置が保持する管理対象コンテンツの位置情報 B (図 7中（B)参照）、すなわち管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持するノード装置の位置情報である第 2位置情報 Bを記憶する拡張管理情報記憶領域と有している。ここにおいても、ルートノード装置が管理するコンテンツに関する記憶領域なので、コンテンツ IDは「3020」となって!/、る。

[0080] 第 1位置情報 Aにはフラグとして rDirectjを示す情報（自ルートノード装置が管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶していることを示す情報)が、第 2位置情報 Bにはフラグとして「Ext_enSi₀n」を示す情報 (外部ノード装置が管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報を記憶していることを示す情報)が関連付けられてインデッタステーブル 120に記憶される。

[0081] さらに、このインデックステーブル 120には、自ルートノード装置 1Cの管理対象ではな!、コンテンツデータであって、外部ノード装置力委託されたコンテンツデータ（以下、「非管理対象コンテンツデータ」と呼ぶ。ここでは、コンテンツ ID「2110」、「0130」を有するコンテンツであるものとする。）の位置情報 C (図 7中（C)参照）、すなわち外部ノード装置 1から転送される非管理対象コンテンツデータを保持するコンテンツ保持ノード装置 (以下、「非管理対象コンテンツ保持ノード装置」と呼ぶ。）の位置情報である第 3位置情報 Cを記憶する非管理情報記憶領域を有している。また、自ルートノード装置 1Cが外部ノード装置力委託された非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報をさらに他の外部ノード装置へ保持させるときの当該他の外部ノード装置の位置情報 D (図 7中（D)参照）、すなわち、外部ノード装置 1から転送される非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報をさらに転送して当該非管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報を保持させたノード装置の位置情報である第 4位置情報 Dを記憶する拡張非管理情報記憶領域を有している。

[0082] そして、上記の如く構成されたインデックステーブルを用いることにより、セットトップボックスなどのように記憶容量が小さいノード装置であっても、ルートノード装置として機能させることができる。以下、図面を参照して具体的に説明する。図 8はルートノード装置のインデックステーブルと外部ノード装置のインデックステーブルとの関連の一例を示す図である。

[0083] 図 8に示すように、ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120Dは、複数の外部ノード装置 1E〜 IIのインデックステーブル 120E〜 1201と関連付けられて!/、る。すなわち、ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120Dは、外部ノード装置 1E及び外部ノード装置 1Fの位置情報を第 2位置情報 Bとして記憶しており、一方、外部ノード装置 1E及び外部ノード装置 1Fは、ルートノード装置 1Dの管理対象コンテンツであるコンテンッデータを保持するコンテンッ保持ノード装置 (外部ノード装置 1 E及び外部ノード装置 1Fからみて非管理対象コンテンツ保持ノード装置)の位置情報を拡張管理情報記憶領域に第 3位置情報 Cとして記憶している。したがって、ルートノード装置 1Dは、管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶するための管理情報記憶領域の容量力、さい場合であっても、外部ノード装置 IE, 1F等のインデッタステーブルに管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶することができることになる。

[0084] さらに、外部ノード装置 1Fのインデックステーブル 120Fには、外部ノード装置 1G 及び外部ノード 1Hの位置情報を第 4位置情報 Dとして記憶しており、一方、外部ノード装置 1G及び外部ノード 1Hは、ルートノード装置 1Dの管理対象コンテンツであるコンテンッデータを保持する非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を拡張管理情報記憶領域に第 3位置情報 Cとして記憶している。したがって、外部ノード装置 1Fは、コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶するための非管理情報記憶領域の容量が小さ、場合であつても、さらに外部ノード装置 1 G等のインデックステーブルに非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶することができることになる。

[0085] このように本実施形態におけるノード装置 1には、第 1位置情報〜第 4位置情報を記憶する領域を設けており、これによりルートノード装置 1Dや外部ノード装置 1E等のインデックステーブルの容量が大きくできな、場合であっても、増大するコンテンツ保持ノード装置の位置情報をリクエストノード装置へ返信することが可能となる。

[0086] ここで、ルートノード装置 1Dは、配信元情報追加イベントが発生、すなわち管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶すべきタイミングになると、この記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を自ルートノード装置 1Dのインデッタステーブル 120Dに記憶するカゝ否かを選択する。

[0087] ルートノード装置 1Dは、自ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120Dへ管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の保持することを選択したとき、管理対象コンテンツ保持ノード装置力受信したコンテンツデータ配信元情報に含まれる管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を管理記憶領域に第 1位置情報として feす。。

[0088] 一方、ルートノード装置 1Dは、自ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120 Dへ管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持する選択をしなヽとき、すなわち外部ノード装置のインデックステーブルへ管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させる選択をすると、他のノード装置としてインデックステーブル 1 20Fを有するノード装置 1Fを選択し、ノード装置 1Fに対してインデックス拡張要求メッセージを送信する。このインデックス拡張要求メッセージに対して、ノード装置 1Fから肯定的な応答が返信されると、このノード装置 1Fに対して、管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報及びコンテンツ IDを含む配信元情報追加要求メッセージを送信すると共に、外部ノード装置 1Fの位置情報を第 2位置情報 Bとして拡張管理記憶領域へ記憶する。なお、図 8においては、ルートノード装置 1Dは、外部ノード装置 IFのインデックステーブルへ管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の保持を選択して、ることを示して、る。

[0089] ノード装置 1Fは、ルートノード装置 1Dから送信されるインデックス拡張要求メッセ一ジを受信すると、ノード装置 1Fにおける非管理対象のコンテンツデータ配信元情報を自ノード装置 1Fのインデックステーブル 120Fに記憶する力否かを選択する。自ノード装置 1Fのインデックステーブル 120Fに記憶することを選択したとき、ルートノード装置 1Dカゝら送信されたインデックス拡張要求メッセージに対して肯定応答を返信し、その後ルートノード装置 1D力送信される非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を非管理記憶領域に第 3位置情報として記憶する。一方、自ノード装置 1F のインデックステーブル 120Fに記憶しな、ことを選択するとき、すなわち他の外部ノード装置のインデックステーブルへ非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させる選択をすると、ノード装置 1Fは、受信したインデックス拡張要求メッセージをノード装置 1Hへ転送し、転送したインデックス拡張要求メッセージに対して当該ノード装置 1H力肯定応答を受信すると、受信したインデックス拡張要求メッセ一ジに対する肯定応答をルートノード装置 1Dへ送信し、その後ルートノード装置 1Dから送信される配信元情報追加メッセージを外部ノード装置 1Hへ転送する。また、外部ノード装置 1Hの位置情報を第 4位置情報として拡張非管理記憶領域へ記憶する。なお、図 8においては、ノード装置 1Fは、他の外部ノード装置 1Hのインデックステ一ブル 120Hへ非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の保持を選択して、ることを示して、る。

[0090] ノード装置 1Hは、外部ノード装置 1F力送信されるインデックス拡張要求メッセ一ジを受信すると、非管理対象のコンテンツデータ配信元情報を自ノード装置 1Hのィンデッタステーブル 120Hに記憶するか否かを選択する。自ノード装置 1Hのインデッタステーブル 120Hに記憶することを選択したとき、受信したインデックス拡張要求メッセージに対する肯定応答をノード装置 1Fに対して行い、その後ノード装置から送信される非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を非管理記憶領域に第 3位置情報として記憶する。一方、自ノード装置 1Hのインデックステーブル 120Hに記憶しな、ことを選択するとき、すなわち他の外部ノード装置のインデックステーブルへ非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させる選択をすると、ノード装置 1Hは、受信したインデックス拡張要求メッセージをノード装置 IIへ転送し、転送したインデックス拡張要求メッセージに対して当該ノード装置 IIから肯定応答を受信すると、受信したインデックス拡張要求メッセージに対する肯定応答をルートノード装置 1Fへ送信し、その後ルートノード装置 1F力も送信される配信元情報追加メッセージを外部ノード装置 IIへ転送する。また、外部ノード装置 IIの位置情報を第 4位置情報として拡張非管理記憶領域へ記憶する。なお、図 8においては、ノード装置 1H は、他の外部ノード装置 IIのインデックステーブル 120Hへ非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の保持を選択して、ることを示して、る。

[0091] ノード装置 IIは、外部ノード装置 1H力送信されるインデックス拡張要求メッセ一ジを受信すると、非管理対象のコンテンツデータ配信元情報を自ノード装置 IIのインデッタステーブル 1201に記憶する力否かを選択する。自ノード装置 IIのインデックステーブル 1201に記憶することを選択したとき、受信したインデックス拡張要求メッセ一ジに対する肯定応答をノード装置 1Hに対して行い、その後ノード装置 1H力送信される非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を非管理記憶領域に第 3位置情報として記憶する。図 8においては、ノード装置 IIは、自ノード装置 IIのインデックステーブル 1201へ非管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の保持を選択していることを示している。

[0092] このように本実施形態における各ノード装置 1には、インデックステーブルとして第 1 位置情報〜第 4位置情報を記憶する領域を設けており、ノード装置 1は自ノード装置 1のインデックステーブルにコンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶させたり、他のノード装置 1のインデックステーブルにコンテンツ保持ノード装置の位置情報を記 '隐させたりすることができる。

[0093] ところで、ノード装置 1にお、て、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生した場合に、この管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を自ルートノード装置のインデックステーブル 120に記憶するか否かの選択は、たとえば、次のように判断する。なお、以下、ルートノード装置をルートノード装置 1D として説明する。 [0094] (1)管理情報記憶領域に所定数 (たとえば、図 7においては 13個)未満の第 1位置情報 Aが記憶された状態で、新たに記憶すべきコンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生すると、自ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120Dに記憶する選択をする。一方、管理情報記憶領域に所定数の第 1位置情報 Aが記憶された状態で、新たに記憶すべきコンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生すると、コンテンツ保持ノード装置の位置情報を自ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120Dに記憶しない選択をする。すなわち、管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を所定数記憶した後は、他のノード装置のインデックステーブル 120に管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報を記憶させる。このように外部ノード装置のインデックステーブルを利用して管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を記憶することができる。

[0095] (2)複数のリクエストノード装置から、自ルートノード装置 1D宛のコンテンツ検索メッセージを単位時間あたり第 1所定量未満で受信している状態 (たとえば、コンテンツデータのストリーミング時間を単位時間として、当該単位時間に管理情報記憶領域に記憶された第 1位置情報の数以上の送信要求がな!、状態)では、新たに記憶すべき管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報を、自ルートノード装置 1 Dのインデッタステーブル 120Dに記憶する選択をする。一方、複数のリクエストノード装置から、自ルートノード装置 1D宛のコンテンツ検索メッセージを単位時間あたり第 1所定量以上で受信して!/、る状態では、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を、自ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120Dに記憶しない選択をする。

[0096] また、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を自ルートノード装置 1Dのインデックステーブル 120Dに記憶しない選択をしたとき、ルートノード装置 1Dはこのコンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させる外部ノード装置を決定する。コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させる外部ノード装置の決定は、ランダムなノード IDを演算出力することによって行う。そして、このように決定したノード IDを宛先識別情報としてインデックス拡張要求メッセージを送信する。図 9は、ノード ID「0010」のルートノード装置 1Dが新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を外部ノード装置に保持させるために、その外部ノード装置をランダム演算により、ノード ID「2301」、「3102」を有するノード装置 1に決定した様子を示している。そして、このように決定したノード ID「2301」、「3102」を有するノード装置 1に対してインデックス拡張要求メッセージを送信する。

[0097] なお、コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させる外部ノード装置を決定する方法として、ランダムに決定したノード IDを有するノード装置 1を外部ノード装置とするのではなぐルートノード装置の近隣のノード装置 1を外部ノード装置として決定するよう〖こしてもよい。このようにすることによって、コンテンツ酉己信システム S全体として捉えたときに均一にインデックス拡張を行うことができる。

[0098] ここで、「近隣のノード装置」とは、ルートノード装置と DHTルーティングにお!/ヽてノード IDが近いノード装置、或いは、ルートノード装置と物理ネットワークにおいて近いノード装置を意味する。特に、近隣のノード装置をルートノード装置と物理ネットヮークにおいて近いノード装置とする場合には、ルートノード装置力外部ノード装置へのコンテンツ検索メッセージの転送を短時間で行うことができる。なお、「物理ネットヮークにおいて近い」とは、ルートノード装置からのメッセージ到達時間が短い、或いはルートノード装置からのポップ数 (ルータを経由する数）が少ない等を意味する。ルートノード装置は、ランダムに算出したノード IDを有する複数のノード装置の中力最も近いノード装置を選択して、当該ノード装置を外部ノード装置とする。

[0099] また、コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させる外部ノード装置を決定する方法として、コンテンツ配信システム Sに参カ卩中のノード装置 1の状態を集中的に監視する状態監視サーバ装置 (たとえば、コンテンツ管理装置 10に当該機能をもたせるようにしてもよい。）を配置し、この状態監視サーバ装置力も外部ノード装置を通知してもらうことにより外部ノード装置を決定するようにしてもよい。ただし、この方法では、状態監視サーバ装置へ種々の管理メッセージが集中することが考えられるため、本実施形態においては、ランダムに外部ノード装置を決定するようにし、ノード装置が自立的に外部ノード装置を決定することができるようにしている。

[0100] 以上のようにして、ルートノード装置が外部ノード装置に対してインデックス拡張要求メッセージを送信して肯定応答を得た後は、該外部ノード装置に対して直接種々の要求を行えるようになる。たとえば、ルートノード装置は、外部ノード装置に対して、配信元情報追加要求メッセージ、配信元情報削除要求メッセージ、配信元情報取得要求メッセージなどを行うことができる。以下具体的にこれらの要求メッセージを説明する。

[0101] (配信元情報追加要求メッセージ）

配信元情報追加要求メッセージは、外部ノード装置に対して、コンテンツデータ配信元情報の追加要求を行うためのメッセージである。

[0102] ルートノード装置は、単位時間当たりのコンテンツ検索メッセージを常時監視し、一定の閾値 Tu (たとえば、 Tu=0. 8)以上になったらコンテンツ保持ノード装置を新たに追加する。ここで、閾値 Tu= (1ストリーミング時間のコンテンツ検索メッセージの数 ) / (管理情報記憶領域に記憶された位置情報の数)、であるとする。

[0103] 図 10に示すように、ルートノード装置（ここでは、ノード ID「0010」を有するノード装置とする）は、現在コンテンツ保持ノード装置となっていないノード装置のノード IDのうち適当（たとえば、ランダム)なノード IDを算出し、当該ノード IDのノード装置に対して自ノード装置が管理するコンテンツデータを送信する。ルートノード装置力もコンテンッデータを受信したノード装置は、コンテンツデータを記憶してコンテンツ保持ノード装置として、登録メッセージをルートノード装置へ向けて送信し、ルートノード装置はその登録メッセージを受信し、当該登録メッセージに含まれるコンテンツ保持ノード装置の位置情報を第 1位置情報として管理情報記憶領域に記憶する。

[0104] なお、ルートノード装置がコンテンツデータを送信することによってコンテンツ保持ノード装置を生成するのではなぐルートノード装置がコンテンツ管理装置 10に対してコンテンツ保持ノード装置の生成を依頼するようにしてもよい。たとえば、図 11に示すように、ルートノード装置は、コンテンツ管理装置 10に対して、コンテンツ保持ノード装置生成要求を行う。コンテンツ管理装置 10は、ルートノード装置からのコンテンツ保持ノード装置生成要求に対して、現在コンテンツ保持ノード装置となっていないノード装置のノード IDのうち適当（たとえば、ランダム)なノード IDを算出し、当該ノード I Dのノード装置に対してルートノード装置から要求があったコンテンツデータを送信する。コンテンツデータを受信したノード装置は、コンテンツデータを記憶してコンテンッ保持ノード装置として、登録メッセージをルートノード装置へ送信し、ルートノード装置はその登録メッセージを受信し、当該登録メッセージに含まれる管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報を第 1位置情報として管理情報記憶領域に記憶する

[0105] ただし、ルートノード装置における管理情報記憶領域がフル状態（図 7においては、第 1位置情報が 13個）となっているときには、前回、拡張インデックスを生成した外部ノード装置に対して管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含むコンテンツデータ配信元情報を追加する。拡張インデックスへ管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を追加する際には、 DHTルーティングを用いるのではなぐコンテンツ配信元追加要求メッセージを直接外部ノード装置へ送信する形態を用いる。このように外部ノード装置へ直接送信できるのは、上述のインデックス拡張要求メッセージによって外部ノード装置の位置情報が判明して、る為である。この拡張インデックスを保持する外部ノード装置にぉ、て、非管理コンテンツの非管理記憶情報領域がフル状態となっていた場合には、この外部ノード装置力さらに別の外部ノード装置に対してインデックステーブルを拡張する処理が行われる。

[0106] 外部ノード装置は、コンテンツ配信元追加要求メッセージを受信すると、拡張管理情報記憶領域に第 3位置情報として配信元情報を追加する。ただし、拡張管理情報記憶領域の第 3位置情報がフル状態のときなど、自ノード装置で保持しないには、別の外部ノード装置に対して拡張インデックスを設定する。

[0107] (配信元情報削除要求メッセージ）

配信元情報削除要求メッセージは、外部ノード装置に対して、その拡張したコンテンッデータ配信元情報の削除要求を行うためのメッセージである。

[0108] ルートノード装置では単位時間当たりのコンテンツ検索メッセージを常時監視し、一定の閾値 T1 (たとえば、 T1=0. 5)以下になったとき、コンテンツデータ配信元情報を 1つ削除する。コンテンツデータ配信元情報の削除は、インデックステーブル 120の拡張管理情報記憶領域に第 2位置情報 Βが記憶されて、な、場合には、管理情報記憶領域に記憶しているコンテンツデータ配信元情報を 1つ削除する。一方、拡張管理情報記憶領域に第 2位置情報 Βが記憶されて、る場合、この拡張管理情報記憶領域に記憶してあるコンテンツデータ配信元情報力優先的に削除して、く。ここで、閾値 τι= (1ストリーミング時間のコンテンツ検索メッセージの数) Z (管理情報記憶領域に記憶された位置情報の数）、であるとする。

[0109] 拡張インデックスがチェーン状に連結されている場合、たとえば、図 12に示すように、インデックステーブル 120Dの第 2位置情報 Βに外部ノード装置 1E及び外部ノード装置 1Fの位置情報力インデックステーブル 120Fの第 4位置情報 Dに外部ノード装置 1G及び外部ノード装置 1Hの位置情報力インデックステーブル 120Hの第 4位置情報 Dに外部ノード装置 IIの位置情報が記憶され、インデックステーブル 120E, 12 OG, 1201の第 3位置情報 Cにコンテンツデータ配信元情報が記憶されて、る場合、このようにチェーン状に連結されたインデックステーブルの末端部であるインデックステーブル 1201から配信元情報が削除されていくかたちとなる。そして、外部ノード装置 IIにおいて、インデックス拡張された非管理情報記憶領域が空になったら、インデックス拡張委託元の関連する Extensionエントリを削除する。すなわち、外部ノード装置 IIは、インデックス拡張委託元である外部ノード装置 1Hに対して、 Extensionェントリの削除要求を行い、この削除要求に応じてノード装置 1Hは、外部ノード装置 IIに関連する拡張非管理情報記憶領域の第 4位置情報 Dを削除する。そして、外部ノード装置 1Hはインデックステーブル 120Hの拡張非情報記憶領域の第 4位置情報 Dを削除した後、インデックス拡張委託元である外部ノード装置 1Fに対して、 Extensionェントリの削除要求を行い、外部ノード装置 1Fのインデックステーブル 120Fの拡張非管理情報記憶領域における外部ノード装置 1Hの位置情報である第 4位置情報 Dを削除する。外部ノード装置に対してコンテンツデータ配信元情報の削除依頼をする場合は、コンテンツデータ配信元情報の追加処理と同様、直接外部ノードへコンテンッデータ配信元情報削除要求メッセージを送信する。

[0110] (配信元情報取得要求メッセージ）

配信元情報取得要求メッセージは、自ノード装置がルートノード装置としてコンテンッ検索メッセージを受信したとき、このコンテンツ検索メッセージに対する応答を、拡張インデックスを有する外部ノード装置力返信させるために外部ノード装置へその旨を要求するためのメッセージであり、コンテンツ検索メッセージの宛先ノード装置を外部ノード装置に変更して転送されるメッセージである。

[0111] ルートノード装置は、任意の外部ノード装置力コンテンツ検索メッセージを受信する。コンテンツ検索メッセージを受信したルートノード装置では、まず、コンテンツ検索メッセージに含まれているコンテンツ検索メッセージ発行時刻力もこのコンテンツ検索メッセージを受信するまでに経過した時間を計算する。そして、経過時間が閾値 Ts ( 例: Ts = 200ms)を下回っている場合には、図 13 (a)に示すように、拡張インデックス力コンテンツデータ配信元情報を取得するため、拡張インデックスを保持して、る外部ノード装置へ当該コンテンツ検索メッセージの転送、すなわち配信元情報取得要求メッセージの送信を行う。当該配信元情報取得要求メッセージを受信した外部ノード装置にぉ、て、コンテンツデータ配信元情報を第 3位置情報として保持して、る場合には、当該第 3位置情報を含むコンテンツデータ配信元情報をコンテンツ検索メッセージの送信元ノード装置へ送信し、一方、コンテンツデータ配信元情報を第 3位置情報として保持していない場合には、さらに外部ノード装置の拡張インデックスからコンテンツデータ配信元情報を返信させる手続きをとる。他方、ルートノード装置にお V、て、配信元情報取得要求メッセージを受信した時点で閾値 Tsを超過して、ることを検知した場合には、図 13 (b)に示すように、自ノード装置のインデックステーブルからコンテンツデータ配信元情報を取得して配信元情報取得要求メッセージに応答する。

[0112] また、図 13に示すように、拡張インデックスがチェーン状に連結されている場合、コンテンッ検索メッセージの到達時間によって、拡張インデックスを有するノード装置のうち、コンテンツ検索メッセージに応答させるノード装置を変更するようにしてもよい。たとえば、経過時間が 0. 5Ts以下の場合には、インデックステーブル 1201からコンテンッデータ配信元情報を返信させ、 0. 5<Ts≤0. 7の場合には、インデックステ一ブル 120G力ら返信させ、 0. 7<Ts≤l. 0の場合には、インデックステーブル 120 Eから返信させるのである。

[0113] この処理方式は、ルートノード装置に早期に到達したコンテンツ検索メッセージに対しては拡張インデックス力コンテンツデータ配信元情報を取り出し、逆にルートノード装置に遅れて到達したコンテンツ検索メッセージに対してはルートノード装置のインデックス力直接コンテンツデータ配信元情報を取り出すように処理を行うことで、コンテンツ検索メッセージの応答時間を平準化することを目的とする。

[0114] なお、上記の如くリクエストノード装置が送信したコンテンツ検索メッセージの到達時間に基づ!/、て、自ノード装置のインデックステーブルと外部ノード装置のインデックステーブルとの、ずれかを選択するようにしたが、コンテンツ検索メッセージの到達順番によりその選択をするようにしてもよい。すなわち、早く到着したコンテンツ検索メッセージに対してはルートノード装置のインデックステーブルを選択し、遅く到着したコンテンッ検索メッセージに対しては外部ノード装置のインデックステーブルを選択するのである。

[0115] また、コンテンツ検索メッセージの到達時間や到達順番に関係なぐランダムにその選択をするようにしてもよい。この場合、自ノード装置のインデックステーブルと外部ノード装置のインデックステーブルとを等確率で選択するようにする方法や、管理情報記憶領域と拡張管理情報記憶領域とに記憶する位置情報の割合に応じた確率で選択する方法などがある。

[0116] [2.ノード装置 1の構成等の説明]

次に、図面を参照して、ノード装置 1の構成及び動作について説明する。図 14は、本実施形態に係るコンテンツ配信システム Sにおけるノード装置 1の概略構成を示す図である。

[0117] ノード装置 1は、専用のコンピュータのほ力、一般のパーソナルコンピュータを適用可能であり、図 14に示すように、 CPU (Central Processing Unit) 102と、各種プログラム等を記憶する書き換え可能な主記憶装置としての第 1記憶部 103と、各種データ等を記憶する HDD等力も構成された第 2記憶部 104と、ルータ 124を介してネットヮーク 8に参カ卩している他のノード装置 1との間で通信を行うためのネットワークインターフェイス 105と、ユーザによってノード装置 1を遠隔操作するために所定の赤外線信号を送信及び受信するリモコン 106と、このリモコン 106と赤外線により通信を行うための赤外線ポート 107と、赤外線ポート 107を制御する周辺機器制御チップ 108と、 CPU102の制御によりイメージデータを受け取り、内部のビデオメモリ（図示せず）に書き込み、このビデオメモリに書き込んだデータを後述のディスプレイ 110に表示するビデオチップ 109と、 FM音源や Wave Table音源などの音源を有し、オーディオ信号を内蔵スピーカ 112に出力することによって内蔵スピーカ 112から音波を出力させる音源チップ 111と、を備えて構成され、これらの各種構成要素はシステムバス 10 1を介して相互に接続されている。なお、本実施形態においては、 CPU102と第 1記憶部 103とで制御手段 113を構成している。

[0118] (第 1記憶部 103について）

また、第 1記憶部 103には、ノード装置 1のコンピュータとしての基本的な機能を提供するためのオペレーティングシステム（OS)プログラム 114、ディスプレイ 110の制御等を行うための画面制御プログラム 115、コンテンツ保持ノード装置として機能する外部ノード装置力も送信されるコンテンツデータをストリーミング受信し、また自ノード装置がコンテンツ保持ノード装置として機能するときには第 2記憶部 104に記憶したコンテンッデータをストリ一ミング配信するためのストリーム制御プログラム 116、外部ノード装置力も送信されるメッセージをネットワークインターフェイス 105を介して受信した力否かを判定し、受信したメッセージに応じた処理を行うためのメッセージ監視プログラム 117、ネットワークインターフェイス 105を介して受信したメッセージが自ノード装置 1宛ではな!/、と判定すると、受信したメッセージの宛先識別情報とルーティングテーブルとに基づ、て、受信したメッセージを転送するためのルーティング制御プログラム 118、配信されたコンテンツデータの再生等を行うためのプレイヤプログラム 11 9等を記憶しており、これらは CPU102によって読み出され、 CPU102によってこれらのプログラムに従った機能が実行される。また、第 1記憶部 103には、さらにインデックステーブル 120 (図 7参照）の記憶領域であるインデックステーブル記憶領域ゃル一ティングテーブル 121 (図 4参照）を記憶するためのルーティングテーブル記憶領域 (ルーティングテーブル記憶手段の一例に相当）が設けられている。また、インデッタステーブル 120は、上述のように管理情報記憶領域、拡張管理情報記憶領域、非管理情報記憶領域、拡張非管理情報記憶領域を有しており、状況に応じた記憶領域にコンテンツデータ配信元情報が格納される。

[0119] ここで、 OSプログラム 114は、 CPU102によって読み出されて実行されることにより、リモコン 106の入出力に関する機能や、第 1記憶部 103や第 2記憶部 104などのメモリ管理などのノード装置 1であるコンピュータの基本的な機能を実行可能にするものである。そして、この OSプログラム 114が CPU102によって実行された状態で、上述の画面制御プログラム 115、ストリーム制御プログラム 116、メッセージ監視プログラム 117、ルーティング制御プログラム 118、プレイヤプログラム 119等が第 1記憶部 103から読み出されて実行される。

[0120] なお、 OSプログラム 114、画面制御プログラム 115、ストリーム制御プログラム 116、メッセージ監視プログラム 117、ルーティング制御プログラム 118、プレイヤプログラム 119等は、たとえば、ネットワーク 8に接続されたサーバ等から、ネットワークインターフェイス 105を介して、第 1記憶部 103にダウンロードされるようにしてもよぐ又 CD- ROM等の記録媒体に記録されてから当該記録媒体のドライブを介して、第 1記憶部 103に読み込まれるようにしてもょ、。

[0121] (第 2記憶部 104について）

第 2記憶部 104には、コンテンツ管理装置 10カゝら投入され、コンテンツ配信システム S内にて提供されて！、るコンテンツがリストイ匕されたカタログリスト 122と、コンテンッ管理装置 10等力も配信されたコンテンツデータ 123等を記憶する領域である。

[0122] (制御手段 113について）

制御手段 113は、上述のように CPU102と第 1記憶部 103とから構成され、 CPU1 02が第 1記憶部 103に記憶された各種プログラム 114〜119を読み出して実行することにより、ノード装置 1全体を統括制御し、かつ、後述する表示制御手段、ストリーム制御手段、メッセージ宛先判定手段、配信元情報選択手段、コンテンツデータ配信元情報返信手段、コンテンツデータ配信元情報送信要求転送手段、コンテンツデータ配信元情報受信手段、位置情報管理手段、到達時間判定手段、位置情報返信手段、管理情報割合変更手段、自ノード装置識別情報演算手段、コンテンツ識別情報演算手段、登録メッセージ生成手段、登録メッセージ送信手段、メッセージ転送手段、デコード手段、コンテンツ再生手段等として機能するようになっている。

[0123] なお、 CPU102が画面制御プログラム 115を実行することによって、表示制御手段等として、また CPU102がストリーム制御プログラム 116を実行することによって、ストリーム制御手段等として、また CPU102がメッセージ監視プログラム 117を実行することによって、メッセージ宛先判定手段、配信元情報選択手段、コンテンツデータ配信元情報返信手段、コンテンツデータ配信元情報送信要求転送手段、コンテンツデータ配信元情報受信手段、位置情報管理手段、到達時間判定手段、位置情報返信手段、管理情報割合変更手段、自ノード装置識別情報演算手段、コンテンツ識別情報演算手段、登録メッセージ生成手段、登録メッセージ送信手段等として、また CPU 102がルーティング制御プログラム 118を実行することによって、メッセージ転送手段等として、また CPU102がプレイヤプログラム 119を実行することによってデコード手段及びコンテンツ再生制御手段等として、それぞれ機能するようになって!/ヽる。

[0124] (表示制御手段について）

表示制御手段は、ビデオチップ 109及びディスプレイ 110を制御して、各種の映像情報 (画像情報)を表示させる機能を有している。すなわち、表示制御手段は、デイスプレイ 110にどのように映像を表示させるかを制御する。

[0125] (ストリーム制御手段について）

ストリーム制御手段は、他のノード装置 1からストリーミング配信されるコンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段、及び第 2記憶部 104に記憶したコンテンッデータを他のノード装置 1ヘストリーミング配信するコンテンツデータ配信手段等としての機能を有している。

[0126] コンテンツデータ受信手段は、他のノード装置 1から配信されるパケットがコンテンツパケットであると判定されたときに、そのコンテンツパケットを 1パケットずつ受信し、図示しない第 1記憶部 103のリングバッファに一時的に記憶する。また、コンテンツ配信手段は、第 2記憶部 104に記憶したコンテンツデータをコンテンツパケットに変換し、 1パケットずつネットワークインターフェイス 105を介して他のノード装置 1へ送信する。なお、コンテンツデータ受信手段やコンテンツデータ配信手段は、公知のストリーミング配信用プロトコルを用いることができるほか、独自の専用プロトコルを用いるようにすることちでさる。

[0127] (メッセージ宛先判定手段について）

メッセージ宛先判定手段は、ネットワーク 8を介して受信したメッセージの宛先識別情報とルーティングテーブルとに基づいて、受信したメッセージが自ノード装置 1宛であるか否かを判定する。このメッセージ宛先判定手段が判定するメッセージは、上述のコンテンツ検索メッセージ、登録メッセージ、配信元情報追加要求メッセージ、配信元情報削除要求メッセージ、配信元情報取得要求メッセージなどである。

[0128] 受信したメッセージが自ノード装置 1宛である力否かの判定は、メッセージに含まれる宛先ノード ID (宛先識別情報）を取り出し、第 1記憶部 103に記憶したルーティングテーブルに基づいて後述の制御手段 113が判定する。すなわち、各種のメッセージをネットワークインターフェイス 105を介して受信したとき、メッセージ宛先判定手段は、受信したメッセージに含まれる宛先識別情報とルーティングテーブルに記憶したノード IDとを比較し、メッセージに含まれる宛先識別情報と一番近ヽルーティングテーブル上のノード IDが自ノード装置 1のノード IDであると判定すると、自ノード装置 1宛のメッセージであると判定する。

[0129] (配信元情報選択手段について）

配信元情報選択手段は、メッセージ宛先判定手段によりネットワーク 8を介して受信したメッセージが自ノード装置 1宛であり、かつコンテンツ検索メッセージであると判定すると、インデックステーブル力第 1位置情報 Aと第 2位置情報 Bの、ずれかを選択する。たとえば、上記の如くリクエストノード装置が送信したコンテンツ検索メッセージの到達時間に基づ、て、自ノード装置のインデックステーブルと外部ノード装置のィンデッタステーブルとの、ずれかを選択する。

[0130] (コンテンツデータ配信元情報返信手段にっ、て）

コンテンツデータ配信元情報返信手段は、配信元情報選択手段によってインデックステーブル 120の管理情報記憶領域の第 1位置情報 Aが選択されるとき、コンテンツデータ配信元情報を要求したノード装置 1へ第 1位置情報 Aをネットワーク 8を介して返信する。

[0131] なお、コンテンツデータ配信元情報返信手段は、インデックステーブル 120の管理情報記憶領域力も第 1位置情報 Aを選択するとき、インデックステーブル 120の紹介時刻欄が一番古、或、は空白（まだ紹介されて、な、ため紹介時刻がな、）の第 1 位置情報 Aを選択する。このように紹介時刻の古!、もの或!、はまだ紹介して、な!/、コンテンッ保持ノード装置の位置情報を選択することによって、 1つのコンテンツ保持ノード装置にコンテンツデータの要求が集中しないようにすることができる。

[0132] (コンテンツデータ配信元情報送信要求転送手段にっ、て）

コンテンツデータ配信元情報送信要求転送手段は、配信元情報選択手段によって第 2位置情報 Bが選択されると、第 2位置情報 Bがを所在位置とするノード装置 1へコンテンッデータ配信元情報の送信要求を、ネットワーク 8を介して転送する。このコンテンッデータ配信元情報の送信要求の転送は、上述の如く配信元情報取得要求メッセージを送信することによって行われる。

[0133] (コンテンツデータ配信元情報受信手段について）

コンテンツデータ配信元情報受信手段は、管理対象コンテンツ保持ノード装置から、ネットワーク 8を介して管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含むコンテンッデータ配信元情報の登録要求を受信する。

[0134] (位置情報管理手段について）

位置情報管理手段は、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したとき、当該管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を自ノード装置 1のインデックステーブルに保持する力否かを選択する。ここで、位置情報管理手段は、コンテンツデータ配信元情報受信手段がコンテンツデータ配信元情報の登録要求を受信したとき、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したと判定する。

[0135] また、位置情報管理手段は、インデックステーブル 120への保持を選択したとき、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報をインデックステーブル 120の管理情報記憶領域に記憶する。一方、自ノード装置 1のインデックステーブルへの保持を選択しな!、とき、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報の含む管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求をネットワーク 8を介して他のノード装置 1へ送信し、当該他のノード装置 1の位置情報をインデックステーブル 120の拡張管理情報記憶領域に記憶する。なお、位置情報管理手段は、管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を送信するノード装置 1をランダムに決定する。

[0136] たとえば、位置情報管理手段は、インデックステーブル 120の管理情報記憶領域に所定数の第 1位置情報 Aが記憶された状態 (たとえば、図 7に示すインデックステ一ブルの場合には、 13個の第 1位置情報 Aが記憶された状態)で、新たに記憶すベき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したとき、当該管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報をインデックステーブル 120へ保持する選択をしない。

[0137] また、位置情報管理手段は、自ノード装置 1宛のコンテンツ検索メッセージを、メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 1所定量以上を受信した場合、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報をインデックステーブル 120へ保持する選択をしない。

[0138] また、位置情報管理手段は、送信されたコンテンツデータ配信元情報の保持要求である配信元情報追加要求メッセージをネットワーク 8を介して受信したときに、インデッタステーブル 120の非管理情報記憶領域に所定数以上の第 3位置情報が記憶されていると判定すると、他のノード装置 1へ転送されてきた配信元情報追加要求メッセージを更に転送し、他のノード装置 1の位置情報を第 4位置情報としてインデックステーブル 120の拡張非管理記憶領域に記憶する。

[0139] また、自ノード装置 1宛のコンテンツ検索メッセージを、メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 2所定量以上受信しな、場合、インデックステーブル 120の拡張管理情報記憶領域に記憶された第 2位置情報 Bのうち少なくとも一つの第 2位置情報 Bを削除するとともに、削除した第 2位置情報 Bに対応するノード装置 1へコンテンッデータ配信元情報の保持取消の要求を行う。

[0140] (到達時間判定手段について）

到達時間判定手段は、メッセージ宛先判定手段によりネットワーク 8を介して受信したッセージが自ノード装置 1宛であり、かつコンテンツ検索メッセージであると判定すると、送信要求の発行時刻と送信要求を受信した時刻との差分が所定値未満の値である力否かを判定する。この判定は、コンテンツ検索メッセージに含まれる当該メッセージ発行時刻と図示しな、時計手段によって計測された当該コンテンッ検索メッセージの受信時刻とに基づ、て行われる。

[0141] (位置情報返信手段について）

位置情報返信手段は、到達時間判定手段によりコンテンツ検索メッセージの発行時刻と送信要求を受信した時刻との差分が所定値未満の値であると判定すると、インデッタステーブル 120の非管理情報記憶領域に記憶した第 2位置情報 Bを有するノード装置 1へコンテンツ検索メッセージを配信元情報取得要求メッセージとして転送し、到達時間判定手段によりコンテンツ検索メッセージの発行時刻と送信要求を受信した時刻との差分が所定値以上の値であると判定すると、前記管理情報記憶領域に記憶した前記第 1位置情報 Aを、前記送信要求を送信したノード装置へ返信する。

[0142] (管理情報割合変更手段について）

管理情報割合変更手段は、インデックステーブル 120の管理情報記憶領域と拡張管理情報記憶領域とに記憶する位置情報の割合を変更する。たとえば、自ノード装置 1宛のコンテンツ検索メッセージを、メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 3所定量以上を受信した場合に、インデックステーブル 120の拡張管理情報記憶領域の容量を増加させ、管理情報記憶領域の容量を低減するように位置情報の割合を変更する。

[0143] (自ノード装置識別情報演算手段について）

自ノード装置識別情報演算手段は、自ノード装置固有の情報である IPアドレスを所定のノ、ッシュ関数によって演算することによって自ノード装置 1の識別情報であるノード IDを算出する。

[0144] (コンテンツ識別情報演算手段について）

コンテンツ識別情報演算手段は、コンテンツデータの固有情報を上記の如く自ノード装置識別情報演算手段に用いるものと同一の所定のハッシュ関数によって演算することによってコンテンツデータの識別情報であるコンテンツ IDとする。

[0145] (登録メッセージ生成手段について）

ルートノード装置力もコンテンツデータを受信したとき、受信したコンテンツデータをコンテンツデータ記憶手段である第 2記憶部 104に記憶し、自ノード装置のノード ID 及び IPアドレスを含む登録メッセージを生成する。

[0146] (登録メッセージ送信手段について）

登録メッセージ送信手段は、登録メッセージ生成手段によって生成した登録メッセージを、第 2記憶部 104に記憶したコンテンツデータのコンテンツ IDに基づいて、ル一ティングテーブルに記憶されたノード装置の識別情報から送信先ノード装置を選択して送信する。例えば、図 4に示すようなルーティングテーブルを有しており、かつ第 2記憶部 104に記憶したコンテンッデータのコンテンッ IDが「1231」である場合、登録メッセージ送信手段は、ルーティングテーブル力もノード ID「1221」を送信先ノード装置として選択し、当該ノード ID「1221」のノード装置の IPアドレス「21.13.21.13」を取り出す。そして、当該 IPアドレス「21.13.21.13」を送信先ノード装置として登録メッセ一ジを送信する。なお、この登録メッセージの宛先識別情報は「1231」となる。

[0147] (メッセージ転送手段について）

メッセージ転送手段は、メッセージ宛先判定手段によりネットワーク 8を介して受信したメッセージが自ノード装置宛ではないと判定されると、受信したメッセージの宛先識別情報に基づ、て、転送先のノード装置の位置情報をルーティングテーブルから取り出し、転送先のノード装置へ受信したメッセージを転送する。

[0148] (デコード手段について）

デコード手段は、他のノード装置 1から送信されるコンテンツデータ等をディスプレイ 110に表示し、内蔵スピーカ 112から出力するためにデコードする。すなわち、他のノード装置 1から送信されるコンテンツデータは、ストリーミング配信用のデータ形式、たとえば ASF、 WMA、 WMV等のデータ形式でエンコードされており、このようにェンコードされてヽるコンテンツデータをディスプレイ 110やスピーカ 112から出力できるようにデコードする。

[0149] (コンテンツ再生手段について）

コンテンツ再生手段は、第 1記憶部 103のリングバッファ力も成るノッファ領域に順次記憶されたコンテンツデータを、順次再生するものであり、このとき制御手段 113は、ストリーム制御プログラム 116に基づ!/、てビデオチップ 109及び音源チップ 111を動作させることによりコンテンツデータが再生される。

[0150] [2. 1 各種処理の説明]

以下、ノード装置 1の詳細動作について、図 15〜図 18のフローチャートを用いて更に具体的に説明する。図 15はノード装置 1におけるメイン処理を示すフローチャート、図 16はノード装置 1におけるメッセージ処理を示すフローチャート、図 17はコンテンッ保持ノード装置追加処理を示すフローチャート、図 18はインデックス拡張処理を示すフローチャートである。

[0151] (ノード装置のメイン処理について）

図 15に示すように、ノード装置 1の電源がオン状態となると、制御手段 113は、各プログラム 114〜119を実行することによってノード装置 1内の初期設定を行う（ステツプ S10)。

[0152] そして、制御手段 113は、自ノード装置 1のユーザ力もコンテンツ配信システム Sへの参加要求があるか否かを判定する（ステップ S 11)。たとえば、リモコン 106にコンテンッ配信システム Sへの参加ボタンを設けておき、この参加ボタンをユーザが操作した力否かにより、コンテンツ配信システム Sの参加を要求した力否かを判定する。

[0153] ステップ S11において、ユーザからコンテンツ配信システム Sへの参加要求があつたと判定すると (ステップ Sl l : Yes)、制御手段 113は、自ノード装置固有の情報である IPアドレスを所定のハッシュ関数によって演算することによって自ノード装置 1の識別情報であるノード IDを算出し、このノード IDと自ノード装置 1の IPアドレスとを含む参カ卩要求メッセージをコンテンツ管理装置 10へ送信する（ステップ S12)。コンテンッ管理装置 10は、ノード装置 1から参加要求メッセージを受信すると、当該参加要求メッセージを送信したノード装置 1のノード IDを登録し、コンテンツ配信システム Sに参加させる。

[0154] また、ステップ S 11において、ユーザからコンテンツ配信システム Sへの参加要求がないと判定すると (ステップ Sl l :No)、制御手段 113は、コンテンツ管理装置 10からコンテンツ初期投入があった力否かを判定する (ステップ S13)。このコンテンツ初期投入とは、自ノード装置 1がルートノード装置となるときに管理対象となるコンテンツ、すなわち管理対象コンテンツのデータをコンテンツ管理装置 10から受け取ることによつて行われる。

[0155] コンテンツ管理装置 10からコンテンツ初期投入があつたと判定すると (ステップ S13 ： Yes)、制御手段 113は、コンテンツ管理装置 10から受信した管理対象コンテンツのデータを第 2記憶部 104におけるコンテンツデータ記憶領域に記憶し、保持する（ステップ S14)。その後、制御手段 113は、後述する「コンテンツ保持ノード装置の追加処理」（ステップ SI 5)を行う。

[0156] ステップ S13において、コンテンツ管理装置 10からコンテンツ初期投入はないと判定すると (ステップ S 13 : No)、制御手段 113は、コンテンツ管理装置 10からカタログリストを受信したかを判定する (ステップ S16)。このカタログリストは、コンテンツ配信システム S内で提供されているコンテンツをリストイ匕したものであり、ノード装置のユーザはこのカタログリストを用いて所望のコンテンツを選択することができる。

[0157] コンテンツ管理装置 10からカタログリストを受信すると (ステップ S16 : Yes)、制御手段 113は、第 2記憶部 104のカタログリスト記憶領域に受信したカタログリストを記憶し、保持する (ステップ S 17)。そして、制御手段 113は、ステップ S 17において記憶したカタログリストに基づいてディスプレイ 110へ表示するためのコンテンツ選択用画面データを生成し、画面表示用データを更新する (ステップ S 18)。

[0158] 一方、コンテンツ管理装置 10からカタログリストを受信しない (ステップ S16 :No)とき、制御手段 113は、外部ノード装置 1からネットワークインターフェイス 105を介してメッセージを受信した力否かを判定する (ステップ S 19)。そして、外部ノード装置 1からメッセージを受信したと判定すると (ステップ S19 : Yes)、制御手段 113は、後述の「メッセージ処理」（ステップ S20)を行う。

[0159] また、ステップ S19において、外部ノード装置 1からメッセージを受信しないと判定すると（ステップ S19 :No)、インデックステーブル 120の配信時刻欄に基づいて、コンテンッ保持ノード装置のうち、現在コンテンッデータを配信中のコンテンッ保持ノード装置が占める割合 (以下、「配信率」と呼ぶ。）が 80%以上となっている力否かを判定する (ステップ S21)。配信率が 80%以上であると判定すると (ステップ S21： Yes) 、制御手段 113は、後述する「コンテンツ保持ノード装置の追加処理」（ステップ S22) を行う。

[0160] 一方、配信率が 80%以上でない場合 (ステップ S21： No)、制御手段 113は、さらに配信率が 50%以下であるか否かを判定する (ステップ S23)。配信率が 50%であると判定すると (ステップ S23 : Yes)、制御手段 113は、さらにインデックステーブル 1 20の拡張管理情報記憶領域に第 2位置情報 Bが記憶されて、るか否か、すなわち拡張インデックスが有効か否かを判定する (ステップ S24)。拡張インデックスが有効である場合 (ステップ S 24： Yes)、配信元情報削除要求メッセージを自ノード装置 1 の拡張インデックスとして機能してヽる外部ノード装置 1へ送信する (ステップ S25)。一方、拡張インデックスが有効でないと判定する（ステップ S24 :No)と、インデックステーブル 120の管理情報記憶領域における第 1位置情報 Aの登録数を調べ (ステツプ S26)、第 1位置情報 Aの登録数が 2以上である場合 (ステップ S26 : Yes)自ノード装置 1のインデックステーブル 120のうち 1つの第 1位置情報 Aを削除する（ステップ S 27)。登録数が 2未満である場合 (ステップ S26 :No)は第 1位置情報 Aを削除しない。なお、ステップ S26において、自ノード装置 1のインデックステーブル 120から第 1 位置情報 Aを削除する際、対応するコンテンツ保持ノード装置へコンテンツデータ削除要求を送信する。

[0161] ステップ S23において、配信率が 50%より大きいと判定する（ステップ S23 :No)と、制御手段 113は、ユーザからの検索要求がある力否かを判定する (ステップ S28)。たとえば、コンテンツ配信システム Sで利用可能なコンテンツを一覧にしたカタログリストをディスプレイ 110に表示し、リモコン 106の操作によってカタログリストからコンテンッが選択された力否かにより、ユーザからの検索要求がある力否かを判定する。

[0162] ユーザ力も検索要求があつたと判定すると (ステップ S28 : Yes)、制御手段 113は、検索要求があったコンテンツのタイトルを所定のハッシュ関数によって演算することによってコンテンツデータの識別情報であるコンテンツ IDを算出する (ステップ S29)。そして、制御手段 113は、このように算出したコンテンツ IDを宛先識別情報としたコンテンッ検索メッセージを生成し、ネットワークインターフェイス 105を介して、生成したコンテンツ検索メッセージを送信する (ステップ S30)。コンテンツ検索メッセージの送信は、第 1記憶部 103に記憶しているルーティングテーブル 121に基づいて、送信先ノード装置 1の IPアドレスを取り出し、この IPアドレスに対してコンテンツ検索メッセ一ジを送信する。その後、制御手段 113は、このコンテンツ検索メッセージの宛先識別情報に対応するルートノード装置等からの応答を待つ (ステップ S31)。制御手段 11 3は、ルートノード装置等力もコンテンツデータ配信元情報を受信すると (ステップ S3 1： Yes)、受信したコンテンツデータ配信元情報に含まれるコンテンツ保持ノード装置の位置情報を宛先としてコンテンツ送信要求メッセージをネットワークインターフエイス 105を介して行い、当該コンテンツ保持ノード装置力もコンテンツパケットを受信するごとに、受信したコンテンツパケットからコンテンツデータを取り出して第 1記憶部 103のリングバッファ力も成るバッファ領域に順次記憶し、このようにリングバッファに一時記憶されたコンテンツデータを順次再生する (ステップ S32)。

[0163] ステップ S12、 S15、 S18、 S20、 S22、 S25、 S27、 S32の処理力 S終了したとき、またはステップ S26にお、て第 1位置情報 Aの登録数が 2以上ではな、と判定したとき (ステップ S26 :No)、またはステップ S28においてユーザからの検索要求がないと判定したとき (ステップ S28 :No)、制御手段 113は、自ノード装置 1の電源が OFFとなつて、るか否かを判定する（ステップ S33)。電源が OFFとなって!/ヽな、とき（ステップ S33 :No)、ステップ S11の処理に移行し、電源が OFFとなっているとき（ステップ S3 3 : Yes)、処理を終了する。

[0164] (メッセージ受信処理について）

次に、ステップ S20におけるメッセージ処理について図 16を参照して具体的に説明する。

[0165] 制御手段 113は、外部ノード装置 1から受信したメッセージが所定のメッセージ、すなわちコンテンツ検索メッセージである力、或いは配信元情報取得要求メッセージであるか否かを判定する（ステップ S 101)。

[0166] 所定のメッセージを受信すると (ステップ S101 : Yes)、制御手段 113は、さらに、受信したメッセージの最終宛先が自ノード装置 1である力否かを判定する (ステップ S10 2)。受信したメッセージの最終宛先が自ノード装置である力否かは、受信したメッセージの宛先識別情報とルーティングテーブルとに基づいて判定される。すなわち、受信したメッセージに含まれる宛先識別情報とルーティングテーブルに記憶したノード I Dとを比較し、メッセージに含まれる宛先識別情報と一番近、ルーティングテーブル上のノード IDが自ノード装置 1のノード IDであると判定すると、自ノード装置 1宛のメッセージであると判定するのである。

[0167] 受信したメッセージの最終宛先が自ノード装置 1であると判定すると (ステップ S 102 ： Yes)、制御手段 113は、受信したメッセージの発行時刻と当該メッセージを受信した時刻との差分、すなわち到達時間 Tsを算出する (ステップ S103)。受信したメッセージの発行時刻は、当該メッセージを送信したノード装置 1がメッセージ中に挿入しており、制御手段 113は受信したメッセージ中の発行時刻を参照することによりメッセージの発行時刻を検出する。

[0168] 次に、制御手段 113は、受信したメッセージの到達時間 Tsが 200ms以上であるか否かを判定する（ステップ S 104)。到達時間 Tsが 200ms以上であると判定すると (ステツプ S104 : Yes)、制御手段 113は、インデックステーブル 120の管理情報記憶領域に記憶した第 1位置情報 Aの 1つを取り出して、この第 1位置情報 Aを含むコンテンッデータ配信元情報を取得し (ステップ S 105)、このように取得したコンテンツデータ配信元情報を、前記所定メッセージを送信したノード装置 1へ送信する (ステップ S10

7)。一方、到達時間 Tsが 200msより小さいと判定すると (ステップ S104 :No)、制御手段 113は、インデックステーブル 120の非管理情報記憶領域に記憶した第 2位置情報 Bを有する外部ノード装置 1へ受信した所定メッセージを転送する (ステップ S10

8)。但し、ステップ S108において、非管理情報記憶領域に第 2位置情報 Bが記憶されて、な、場合には、インデックステーブル 120の管理情報記憶領域に記憶した第 1位置情報 Aの 1つを取り出して、この第 1位置情報 Aを含むコンテンツデータ配信元情報を取得し、このように取得したコンテンツデータ配信元情報を、前記所定メッセ一ジを送信したノード装置 1へ送信する。

[0169] また、ステップ S 102において、受信したメッセージの最終宛先が自ノード装置ではないと判定すると (ステップ S102 :No)、制御手段 113は、第 1記憶部 103に記憶したルーティングテーブル 121に基づ、て、受信したメッセージの転送先を決定し (ステツプ S109)、当該メッセージを決定した転送先（中継先)ノード装置 1へ転送することによって当該メッセージを中継する（ステップ S 110)。

[0170] ステップ S101にお!/、て、受信したメッセージが所定メッセージではな!/、と判定すると (ステップ S101 :No)、制御手段 113は、インデックス拡張要求メッセージを受信した力否かを判定する (ステップ S111)。インデックス拡張要求メッセージを受信すると (ステップ Si l l : Yes)、制御手段 113は、インデックステーブル 120の非管理情報記憶領域に空きがある力否か、すなわち第 3位置情報を新たに記憶する領域があるか否かを判定する（ステップ S 112)。 [0171] インデックステーブル 120の非管理情報記憶領域に空きがな、場合 (ステップ S 11 2 : Yes)、制御手段 113は、インデックス拡張メッセージを送信したノード装置へ否定応答、すなわちインデックス拡張ができない旨の返信をする (ステップ S 113)。一方、インデックステーブル 120の非管理情報記憶領域に空きがある場合 (ステップ S112： No)、制御手段 113は、自ノード装置におけるインデックステーブル 120の非管理情報記憶領域に保持する力否かを判定する (ステップ S 114)。自ノード装置の非管理情報記憶領域に保持すると判定すると (ステップ S114 : Yes)、制御手段 113は、ィンデッタス拡張メッセージを送信したノード装置へ肯定応答、すなわちインデックス拡張ができる旨の返信をする (ステップ S115)。一方、自ノード装置の非管理情報記憶領域に保持しないと判定すると (ステップ S114 :No)、制御手段 113は、受信したィンデッタス拡張要求メッセージを外部ノード装置へ転送する (ステップ S116)。

[0172] ステップ SI 11にお!/、て、インデックス拡張要求メッセージを受信してヽな、場合 (ステツプ Sl l l :No)、制御手段 113は、配信元情報追加要求メッセージを受信したか否かを判定する (ステップ S 117)。

[0173] 配信元情報追加要求メッセージを受信する (ステップ S 117 : Yes)と、制御手段 11 3は、自ノード装置におけるインデックステーブル 120の非管理情報記憶領域に保持する力否かを判定する (ステップ S 118)。自ノード装置の非管理情報記憶領域に保持すると判定すると (ステップ S 118 : Yes)、制御手段 113は、受信した配信元情報追加要求メッセージに含まれるコンテンツデータ配信元情報を自ノード装置 1のインデッタステーブルに記憶する。たとえば、受信した配信元情報追加要求メッセージに含まれるコンテンツ保持ノード装置の位置情報を自ノード装置 1のインデックステープルの非管理情報記憶領域に記憶することによって第 3位置情報を追加する (ステップ S119)。一方、自ノード装置の非管理情報記憶領域に保持しないと判定すると (ステップ S118 :No)、制御手段 113は、受信した配信元情報追加要求メッセージを外部ノード装置へ転送する (ステップ S 120)。

[0174] また、配信元情報追加要求メッセージを受信しないとき (ステップ S117 :No)と、制御手段 113は、配信元情報削除要求メッセージを受信したか否かを判定する (ステツプ S121)。 [0175] 配信元情報削除要求メッセージを受信する (ステップ S121： Yes)と、制御手段 11 3は、さらに、自ノード装置 1のインデックステーブル 120を拡張しているか否かを判定する（ステップ S122)。そして、ノード装置 1のインデックステーブル 120を拡張していると判定すると (ステップ S122 :Yes)、制御手段 113は、インデックス拡張した外部ノード装置 1へ配信元情報削除要求メッセージを転送する (ステップ S123)。ステップ S 123において、インデックス拡張した外部ノード装置 1を複数記憶している場合には、制御手段 113はランダムに 1つの外部ノード装置 1を選択して、選択した外部ノード装置 1へ配信元情報削除要求メッセージを転送する。一方、ノード装置 1のインデッタステーブル 120を拡張していないと判定すると (ステップ S122 :No)、制御手段 113は、自ノード装置 1のインデックステーブル 120の非管理情報記憶領域力も第 3位置情報を一つ削除する (ステップ S124)。ステップ S124において、非管理情報記憶領域に第 3位置情報を複数記憶している場合には、制御手段 113はランダムに 1つの第 3位置情報を選択して、選択した第 3位置情報を削除する。

[0176] ステップ S107、 S108、 S110、 S113、 S115、 S116、 S119、 S120, S123. S12 4の処理が終了したとき、またはステップ SI 21において配信元情報削除要求メッセージを受信していないと判定したとき (ステップ S121 :No)、制御手段 113は、当該メッセージ処理を終了する。

[0177] なお、ステップ S121〜S124において、制御手段 113は、自ノード装置のインデッタステーブルを拡張して、る力否かを判定し、インデックステーブルを拡張して、る場合には、配信元情報削除要求メッセージを転送し、インデックステーブルを拡張して V、な、場合には、自ノード装置のインデックステーブルの非管理情報記憶領域から第 3位置情報を一つ削除するようにしたが、以下のように制御するようにしてもょ、。

[0178] たとえば、ノード装置のインデックステーブルの非管理情報記憶領域に削除対象の第 3位置情報が存在するか否かを判定し、非管理情報記憶領域に削除対象の第 3 位置情報が存在するときには、自ノード装置のインデックステーブルの非管理情報記憶領域から削除対象の第 3位置情報を削除し、削除対象の第 3位置情報がな、と判定すると、インデックス拡張した外部ノード装置へ当該配信元情報削除要求メッセ一ジを転送するように制御手段 113によって制御する。 [0179] (コンテンツ保持ノード装置追加処理にっヽて）

次に、ステップ S15, S22におけるコンテンツ保持ノード装置追加処理について図 1 7を参照して具体的に説明する。

[0180] 制御手段 113は、まず第 2記憶部 104に記憶した管理対象コンテンツのデータを取り出し、コンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置へ送信する。このコンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置は、制御手段 113によってランダムに決定される。すなわち、ランダム演算によってランダムな値を算出し、このランダムな値を所定のハッシュ関数によって演算し、これをコンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置のノード IDとする。そして、制御手段 113は、決定したノード装置に対してコンテンツデータ保持要求及びコンテンツデータを送信し、管理対象コンテンツのデータを保持させる。なお、制御手段 113によって上記の如くコンテンツ保持ノード装置を生成する場合、制御手段 113は、管理対象コンテンツのコンテンツ IDや配信時刻、或いはコンテンッ保持ノード装置のノード IDを知っていることになるため、コンテンツ保持ノード装置の所在位置のみを登録メッセージとして当該コンテンツ保持ノード装置カゝら送信させることによって、コンテンツデータ配信元情報を取得する。

[0181] 決定したノード装置力管理対象コンテンツのデータを保持したことを示す登録メッセージを受信すると、次に、インデックステーブル 120の管理情報記憶領域に空きがあるか、すなわち第 1位置情報を新たに記憶する領域がある力否かを判定する (ステップ S 201)。

[0182] 制御手段 113は、自ノード装置 1のインデックステーブル 120の管理情報記憶領域に空きがな!、と判定すると (ステップ S201： Yes)、後述の「インデックス拡張処理」を行う（ステップ S202)。一方、自ノード装置 1のインデックステーブル 120の管理情報記憶領域に空きがあると判定すると (ステップ S201 :No)、制御手段 113は、インデッタステーブル 120の管理情報記憶領域に追加したコンテンツ保持ノード装置の位置情報を第 1位置情報として記憶する (ステップ S 203)。ステップ S202及びステップ S2 03の処理が終了すると、コンテンツ保持ノード装置の追加処理を終了する。

[0183] (インデックス拡張処理について）

次に、 S202おけるインデックス拡張処理について図 18を参照して具体的に説明する。

[0184] まず、制御手段 113は、インデックステーブルを拡張するために、インデックステーブルを拡張するための外部ノード装置をランダムに決定する。すなわち、ランダム演算によってランダムな値を算出し、このランダムな値を所定のノ、ッシュ関数によって演算し、これを送信先となるべきノード装置のノード IDとする (ステップ S301)。次に、制御手段 113は、インデックス拡張メッセージを、当該ノード IDを有するノード装置へ送信する。（ステップ S 302)。

[0185] その後、制御手段 113は、外部ノード装置力も応答があるのを所定期間待つ (ステップ S303)。所定期間内に外部ノード装置から応答があると、この応答が肯定応答、すなわちインデックステーブルの拡張ができる旨の返信を受信するカゝ否かを判定する (ステップ S304)。外部ノード装置から肯定応答を受信すると、制御手段 113は、外部ノード装置へ配信元情報追加要求メッセージを送信し (ステップ S305)、インデックス拡張処理を終了する。一方、外部ノード装置から否定応答、すなわちインデックステーブルの拡張ができない旨の返信を受信すると (ステップ S304 : No)、ステップ S301の処理に戻り、再度別のノード IDを有する外部ノード装置へインデックス拡張メッセージを送信し、この処理をインデックステーブルの拡張ができるまで継続して行う

[0186] 以上のように、本実施形態におけるコンテンツ配信システム Sにおけるノード装置は

、ルートノード装置として機能するとき、すなわちネットワークを介して自ノード装置宛のコンテンツ検索メッセージを受信すると、ルーティングテーブル力ゝら第 1位置情報と第 2位置情報のいずれかを選択する。第 1位置情報を選択するとき、コンテンツ検索メッセージを送信したノード装置へ第 1位置情報を返信し、第 2位置情報を選択するとき、第 2位置情報のノード装置へ配信元情報取得要求メッセージを送信する。したがって、外部ノード装置の情報記憶領域を利用することができ、セットトップボックスなどのように記憶容量が小さいノード装置であっても、ルートノード装置としての機能することがでさる。

[0187] なお、本実施形態においては、第 2位置情報を選択するとき、第 2位置情報のノード装置へ配信元情報取得要求メッセージを送信するようにしたが、これに限られず、たとえば、コンテンツ検索メッセージを転送するようにしてもよい。すなわち、ノード装置からの「コンテンツデータ配信元情報の送信要求」或、はその旨の情報が転送されるようにすれば、どのような形で送信されてもよい。

[0188] 更にまた、本実施形態においては、コンテンツ保持ノード装置の生成をルートノードが指示していた力コンテンツ管理装置 10がコンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置を決定して管理対象コンテンツデータを配布するような場合やコンテンツを視聴する際にコンテンツデータをダウンロードしてコンテンツ保持ノード装置となる場合など、ルートノード装置がコンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置を決定しないような場合には、コンテンツ保持ノード装置となったノード装置力も登録メッセ一ジを受信したときを配信元情報追加イベントの発生としてもよい。この場合、ノード装置 1は、ルートノード装置として機能する際に、管理対象コンテンツ保持ノード装置から、ネットワーク 8を介して当該管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含む登録メッセージ (コンテンツデータ配信元情報の登録要求）を受信するコンテンツデータ配信元情報受信手段を有し、コンテンツデータ配信元情報受信手段が登録メッセージを受信したとき、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したと判定する。

[0189] 更にまた、配信元情報追加イベントの発生が登録メッセージを受信したときであつたが、本実施形態のように、ルートノードがコンテンツ保持ノード装置を生成させる場合には、コンテンツ保持ノード装置の生成したときに配信元情報追加イベントを発生させてちょい。

[0190] 更にまた、本実施形態にぉ、ては、インデックステーブルを拡張するためにルートノード装置力外部ノード装置に対して配信元情報追加要求メッセージを送信することとした力コンテンツ管理装置 10がコンテンツ保持ノード装置となるべきノード装置を決定して管理対象コンテンツデータを配布するような場合、コンテンツ保持ノード装置となったノード装置力登録メッセージをそのまま転送することで配信元情報追カロ要求メッセージとするようにしてもよ、。

[0191] 更にまた、本実施形態にぉ、ては、インデックステーブルに記憶するコンテンツデータ配信元情報における位置情報としてコンテンツ保持ノード装置の IPアドレスを例に説明したが、コンテンツ保持ノード装置の位置情報として IPアドレスではなぐコンテンッ保持ノード装置におけるノード IDなどの識別情報を位置情報にするようにしてちょい。

[0192] また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。

[0193] また、 2006年 1月 20日に出願された明細書、特許請求の範囲、図面、要約書を含む日本の特許出願（No.2006-011889)の全ての開示は、その全てを参照することによつて、ここに組み込まれる。

Claims

請求の範囲

ネットワーク上に分散配置された複数のノード装置力構成され、前記ノード装置間でコンテンツデータの送受信を行うコンテンツ配信システムにおける前記ノード装置であって、

前記複数のノード装置のうち一部のノード装置の識別情報と位置情報とを関連付けたルーティングテーブルを記憶するルーティングテーブル記憶手段と、

前記ネットワークを介して受信したメッセージの宛先識別情報と前記ルーティングテ一ブルとに基づいて、前記受信したメッセージが自ノード装置宛であるか否かを判定するメッセージ宛先判定手段と、

前記メッセージ宛先判定手段により前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛ではないと判定されると、受信したメッセージの宛先識別情報に基づいて、転送先のノード装置の位置情報を前記ルーティングテーブル力取り出し、前記転送先のノード装置へ前記受信したメッセージを転送するメッセージ転送手段と、自ノード装置における管理対象のコンテンッデータを保持する管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報である第 1位置情報を記憶する管理情報記憶領域と、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持するノード装置の位置情報である第 2位置情報を記憶する拡張管理情報記憶領域とを有する配信元情報記憶手段と、

前記メッセージ宛先判定手段により前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛であり、かつコンテンツデータ配信元情報の送信要求であると判定されると、前記配信元情報記憶手段から第 1位置情報と第 2位置情報の 1ゝずれかを選択する配信元情報選択手段と、

前記配信元情報選択手段によって前記第 1位置情報が選択されるとき、前記コンテンッデータ配信元情報を要求したノード装置へ前記第 1位置情報を前記ネットヮークを介して返信するコンテンツデータ配信元情報返信手段と、

前記配信元情報選択手段によって前記第 2位置情報が選択されるとき、前記第 2 位置情報のノード装置へ前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記ネットワークを介して転送するコンテンツデータ配信元情報送信要求転送手段と、を備えたことを特徴とするノード装置。

[2] 新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したとき、当該管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記配信元情報記憶手段に保持するか否かを選択する位置情報管理手段を備え、

前記位置情報管理手段は、

前記配信元情報記憶手段への保持を選択したとき、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記管理情報記憶領域に記憶し、前記配信元情報記憶手段への保持を選択しな、とき、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含む管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を、前記ネットワークを介して他のノード装置へ送信し、前記他のノード装置の位置情報を前記拡張管理情報記憶領域に記憶する

ことを特徴とする請求項 1に記載のノード装置。

[3] 前記管理対象コンテンツ保持ノード装置から、前記ネットワークを介して前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を含むコンテンツデータ配信元情報の登録要求を受信するコンテンツデータ配信元情報受信手段を有し、

前記位置情報管理手段は、

前記コンテンツデータ配信元情報受信手段がコンテンツデータ配信元情報の登録要求を受信したとき、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したと判定することを特徴とする請求項 2に記載のノード装置。

[4] 前記位置情報管理手段は、

前記配信元情報記憶手段への保持を選択しな!、とき、前記管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を送信する前記ノード装置をランダムに決定することを特徴とする請求項 2又は請求項 3に記載のノード装置。

[5] 前記位置情報管理手段は、

前記管理情報記憶領域に所定数の前記第 1位置情報が記憶された状態で、新たに記憶すべき管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報が発生したとき、当該管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記配信元情報記憶手段へ保持する選択をしな、ことを特徴とする請求項 2〜4の、ずれか 1項に記載のノード装置。

[6] 前記位置情報管理手段は、

自ノード装置宛の前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 1所定量以上を受信した場合、前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を前記配信元情報記憶手段へ保持する選択をしな、ことを特徴とする請求項 2〜5の、ずれか 1項に記載のノード装置。

[7] 前記配信元情報記憶手段は、

外部ノード装置力転送されてきた前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報である第 3位置情報を記憶する非管理情報記憶領域と、外部ノード装置から転送されてきた前記管理対象コンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持させたノード装置の位置情報である第 4位置情報を記憶する拡張非管理情報記憶領域とを有し、前記位置情報管理手段は、

前記管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を前記ネットワークを介して受信したときに、前記非管理情報記憶領域に所定数以上の第 3位置情報が記憶されて、ると判定すると、前記管理対象コンテンツデータ配信元情報の保持要求を更に転送し、前記他のノード装置の位置情報を前記第 4位置情報として前記拡張非管理記憶領域に記憶する

ことを特徴とする請求項 2〜6のいずれ力 1項に記載のノード装置。

[8] 前記位置情報管理手段は、

自ノード装置宛の前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 2所定量以上受信しない場合、前記拡張管理情報記憶領域に記憶された前記第 2位置情報のうち少なくとも一つを削除するとともに、前記削除した第 2位置情報に対応するノード装置へ前記コンテンツデータ配信元情報の保持取消の要求を行うことを特徴とする請求項 2〜7のいずれか 1項に記載のノード装置。

[9] 前記メッセージ宛先判定手段により前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛であり、かつ前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求であると判定すると、前記送信要求の発行時刻と前記送信要求を受信した時刻との差分が所定値未満の値である力否かを判定する到達時間判定手段と、前記到達時間判定手段により前記差分が前記所定値未満の値であると判定すると

、前記拡張管理情報記憶領域に記憶した前記第 2位置情報を有するノード装置へ前記送信要求を転送し、前記到達時間判定手段により前記差分が前記所定値以上の値であると判定すると、前記管理情報記憶領域に記憶した前記第 1位置情報を、前記送信要求を送信したノード装置へ返信する位置情報返信手段と、

を備えたことを特徴とする請求項 2〜8のいずれ力 1項に記載のノード装置。

[10] 前記管理情報記憶領域と前記拡張管理情報記憶領域とに記憶する位置情報の割合を変更する管理情報割合変更手段を設けたことを特徴とする請求項 1〜9のいずれか 1項に記載のノード装置。

[11] 前記管理情報割合変更手段は、

自ノード装置宛の前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を、前記メッセージ宛先判定手段により単位時間あたり第 3所定量以上を受信した場合に、前記拡張管理情報記憶領域に記憶する第 2位置情報を増加させるように前記位置情報の割合を変更することを特徴とする請求項 10に記載のノード装置。

[12] コンピュータに、請求項 1〜： L 1のいずれ力 1項に記載のノード装置の各手段として機能させるためのプログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

[13] ネットワーク上に分散配置された複数のノード装置から構成され、前記ノード装置間でコンテンツデータの送受信を行うコンテンツ配信システムにおける前記ノード装置における情報処理方法にぉ、て、

前記ノード装置は、

自ノード装置における管理対象のコンテンッデータを保持する管理対象コンテンッ保持ノード装置の位置情報である第 1位置情報を記憶する管理情報記憶領域と、前記管理対象のコンテンツ保持ノード装置の位置情報を保持するノード装置の位置情報である第 2位置情報を記憶する拡張管理情報記憶領域とを有する配信元情報記憶手段と、を備え、前記ネットワークを介して受信したメッセージの宛先識別情報と前記ルーティングテ一ブルとに基づいて、前記受信したメッセージが自ノード装置宛であるか否かを判定するメッセージ宛先判定ステップと、

前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛ではな、と判定されると、受信したメッセージの宛先識別情報に基づいて、転送先のノード装置の位置情報を前記ルーティングテーブルから取り出し、前記転送先のノード装置へ前記受信したメッセージを転送するメッセージ転送ステップと、

前記ネットワークを介して受信したメッセージが自ノード装置宛であり、かつコンテンッデータ配信元情報の送信要求であると判定されると、前記配信元情報記憶手段から第 1位置情報と第 2位置情報のいずれかを選択する配信元情報選択ステップと、前記配信元情報選択手段によって前記第 1位置情報を選択するとき、前記コンテンッデータ配信元情報を要求したノード装置へ前記第 1位置情報を返信するコンテンッデータ配信元情報返信ステップと、

前記配信元情報選択手段によって前記第 2位置情報を選択するとき、前記第 2位置情報のノード装置へ前記コンテンツデータ配信元情報の送信要求を転送するコンテンッデータ配信元情報送信要求転送ステップと、

を有することを特徴とするコンテンツ配信システムにおけるノード装置の情報処理方法。