WO2007066726A1

WO2007066726A1 - 装着具および健康器具セット

Info

Publication number: WO2007066726A1
Application number: PCT/JP2006/324457
Authority: WO
Inventors: Tatsumi Tawaki
Original assignee: Tatsumi Tawaki
Priority date: 2005-12-09
Filing date: 2006-12-07
Publication date: 2007-06-14
Also published as: JP2009045078A

Description

装着具および健康器具セット

技術分野

[0001] 本発明は、身体の広い範囲の凝りの部分を、一つの振動と揺動作用でもって、効果的にほぐすことのできる装着具と、この装着具を含む健康器具セットに関する。背景技術

[0002] 従来より、多種多様なマッサージ機が実用化されているが、その多くは多数の部品を組合わせた複雑な機構をもつ大型のもので、そのコストも高!、ものであった。

[0003] これに対し、簡易構造の器具として、使用者が自分で身体部位の加圧を行うようにしたものが提案されて、る (特許文献 1等)。

特許文献 1 :特開 2000— 60938号

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] しかし、以上の器具は、身体を局所的に加圧しまたはマッサージするものであり、肩や背中、腰、頭、足など、身体の広い範囲の凝りの部分を同時に効果的にマッサ一ジできるものではなかった。

[0005] 本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、身体の広い範囲の凝りの部分を一つの振動と揺動作用でもってほぐし、高いマッサージ効果を得ることのできる装着具と、この装着具を含む健康器具セットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 上記課題を解決するために、本発明の請求項 1に係る装着具は、両肩部を覆う左右の肩当て部と、背中を覆う背当て部と、腰部を覆う左右の腰当て部とを有するべスト状の装着具本体を備えるとともに、この装着具本体の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、上半身に装着した状態の装着具本体に対し、外側から振動を与えながら円軌道を描く様に揺動する揺動体を当て、もって当該揺動を前記弾力部材全体を介して身体に伝えるように構成されてヽることを特徴とする。

[0007] 請求項 1に係る装着具によると、振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を装着具本体に外力当てることにより、弾力部材の全体を振動を与えながら円軌道を描くように揺動させ、一つの振動と揺動作用でもって、両肩部から腰部に至る背中全体を中心にして、身体の広い範囲の凝りの部分を、弾力部材を介して緩やかにほぐすことができる。これにより、全身の血行を促進し、また、背中全体を緩やかに振動を与えながら円軌道を描くように揺動させることにより、内臓をも緩やかに揺動させて、胃や腸などの諸器官の機能の活性ィ匕を図ることができる。

[0008] 本発明の請求項 2に係る装着具は、装着具本体を上半身に装着'取り外しするための腹部ベルトを前記左右の腰当て部に取付けたことを特徴とする。

[0009] 請求項 2に係る装着具によると、腹部ベルトにより、装着具本体を上半身に簡単に装着 ·取外しできる。

[0010] 本発明の請求項 3に係る装着具は、前記腹部ベルトに連結自在な肩部ベルトを前記左右の肩当て部に取付けてなることを特徴とする。

[0011] 請求項 3に係る装着具によると、腹部ベルト、左右の肩部ベルトにより装着具を上半身に確実に固定することができ、揺動体による振動と揺動を装着具本体を通して背中全体に確実に伝達することができる。

[0012] 本発明の請求項 4に係る装着具は、請求項 1ないし請求項 3の装着具において、頭部に装着される頭部キャップをさらに備えるとともに、この頭部キャップの内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、この頭部キャップおよび前記装着具本体の上部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする。

[0013] 請求項 4に係る装着具によると、背中全体に付与された振動と揺動を揺動伝達部材を介して頭部キャップに伝達して、頭部全体を揺動させ、一つの振動と揺動作用でもつて、背中全体と頭部全体を同時に揺動させることができ、頭部全体の凝りの部分までも効果的にほぐすことができる。

[0014] 本発明の請求項 5に係る装着具は、脚部のふくらはぎ部に装着されるふくらはぎ当て部をさらに備えるとともに、このふくらはぎ当て部の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、前記ふくらはぎ当て部および前記装着具本体の下部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする。

[0015] 請求項 5に係る装着具によると、背中全体に付与された振動と揺動を揺動伝達部材を介してふくらはぎ当て部に伝達して、ふくらはぎ部全体を揺動させ、一つの振動と揺動作用でもって、背中全体とふくらはぎ部全体を同時に揺動させることができ、ふくらはぎ部の凝りの部分までも効果的にほぐすことができる。

[0016] 本発明の請求項 6に係る健康器具セットは、請求項 1ないし請求項 6記載の装着具と

、装着具本体に外側力当てた状態で振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を含む揺動付与装置とを具備することを特徴とする。

[0017] 請求項 6に係る健康器具セットによると、一つの振動と揺動作用で、背中全体を中心とした、身体の広い範囲の凝りをほぐすことができる器具を、簡素な構造で、実現することができる。

[0018] 本発明の請求項 7に係る健康器具セットは、椅子式の腰掛け装置をさらに具備することを特徴とする。

[0019] 請求項 7に係る健康器具セットによると、椅子式の腰掛け装置に腰掛けたリラックスした姿勢で、背中全体を同時にかつ均一にマッサージすることができる健康器具セットを実現することができる。

発明の効果

[0020] 以上説明したように、本発明に係る装着具によると、振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を装着具本体に外から当てることにより、弾力部材の全体を振動を与えながら円軌道を描くように揺動させ、一つの振動と揺動作用でもって、身体の広い範囲の凝りの部分をほぐし、高いマッサージ効果を得ることができる効果を奏する。また、全身の血行を促進し、疲労回復や、内臓諸器官の機能の活性ィ匕を図ることができる。

[0021] また、本発明に係る健康器具セットによると、上記のような高いマッサージ効果を得ることのできる器具を、簡素な構造で、実現できる効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]本発明に係る装着具の全体斜視図である。

[図 2]本発明に係る装着具を身体に装着して腰掛け装置に腰を掛け、揺動付与装置により背中側力振動と揺動を付与している状態を示す側面図である。

[図 3]図 2の状態を背面力見た状態を示す図である。 [図 4]振動付与装置の内部を示す要部断面図である。

[図 5]図 2の振動付与装置の電源および速度調整のためのスィッチを示す平面図である。

[図 6]図 2に示す腰掛け装置を 180度回転させて、腹部側力も振動と揺動を付与して V、る状態を示す側面図である。

符号の説明

1 身体

2 頭部

3 脚部

10 装着具

11 装着具本体

11a, 12a, 13a, 14a, 15a 面ファスナー

12 頭部キャップ

13 ふくらはぎ当て部

14 上側揺動伝達部材

15 下側揺動伝達部材

16 スポンジ体

17 肩当て部

18 背当て部

19 腰当て部

20 腹部ベルト

21 肩部ベルト

22 脚部ベルト

23 引張り部材

30 揺動付与装置

31 揺動円板 (揺動体）

32 モーター

32a 回転軸変換機構

a 偏心軸

収容ボックス

支持スタンド

a スタンド本体

b 水平アーム

c ヒンジ

ベース

a 軸

, 38 操作レバー

軸受

a 内輪

b 外輪

c 玉

布材

電源コード

電源スィッチ

回転速度切り替えスィッチ制御ボックス

腰掛け装置

座部

背もたれ部

回転部

脚載せ台

a 水平ノー

スライド部材

プーリー

ステー発明を実施するための最良の形態

[0024] 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。これらの図において、符号 10は本発明に係る装着具、符号 30は装着具に揺動を付与する揺動付与装置、符号 50は腰掛け装置をそれぞれ示し、これら装着具 10、揺動付与装置 30、腰掛け装置 50によって健康器具セットが構成されている。

[0025] 図 1において、本発明に係る装着具 10は、点線で示す身体 1の両肩部から首の後ろ部分、背中、腰部にかけて覆うとともに、上半身に装着されるべスト状の装着具本体 11と、身体 1の頭部 2に装着される頭部キャップ 12と、下半身の脚部 3の左右のふくらはぎ部に装着される左右のふくらはぎ当て部 13, 13とを備えている。装着具本体 11の上部と頭部キャップ 12の後部の間は、上側揺動伝達部材 14によって、また、装着具本体 11の下部と左右のふくらはぎ当て部 13, 13の間は、下側揺動伝達部材 1 5によって、それぞれ接続されている。すなわち、装着具本体 11の上部側の面ファスナー 11aおよび頭部キャップ 12の面ファスナー 12aに対し、上側揺動伝達部材 14の面ファスナー 14a, 14aのそれぞれが接合されており、また、装着具本体 11の下部側の面ファスナー 11a, 11aおよび左右のふくらはぎ当て部 13, 13の面ファスナー 13a , 13aに対し、左右の下側揺動伝達部材 15の面ファスナー 15a, 15a ' · ·のそれぞれが接合されて、る。これら上側揺動伝達部材 14および下側揺動伝達部材 15はヽずれも縦方向に伸縮性をもち、装着具本体 11に付与された振動と揺動のそれぞれを頭部キャップ 12およびふくらはぎ当て部 13に対し、同時に伝達する役目をする。

[0026] 装着具本体 11、頭部キャップ 12、ふくらはぎ当て部 13のそれぞれの内面 (身体 1 の各部位に当接する側）には弾力性のあるスポンジ体 (弾力部材） 16が全体に貼り付けられ、固着されている。これらのスポンジ体 16は、装着具本体 11、頭部キャップ 12、ふくらはぎ当て部 13に付与された揺動を身体 1の各部（背中全体、頭部、ふくらはぎ部）に緩やかにかつ均一に伝達する役目をする。

[0027] 装着具本体 11の背当て部 18の下部両側には腰部の両脇を覆うように左右一対の腰当て部 19, 19が前方に向け突出する力この一対の腰当て部 19, 19には幅広の腹部ベルト 20, 20がそれぞれ取り付けられている。この腹部ベルト 20は腹部の前方で面ファスナー 20a同士を接合して着脱できるようになつている。また、装着具本体 11 の上端左右の肩当て部 17, 17にも、両肩部から腹部ベルト 20にかけて X形にたすき掛けされる一対の肩部ベルト 21, 21が取り付けられている。

[0028] 力かる装着具本体 11は、腹部の前で腹部ベルト 20の面ファスナー 20a同士を接合し、肩部ベルト 21, 21を胸部の前でたすき掛けして、面ファスナー 21aを腹部ベルト 20側の面ファスナー（図示せず）に接合し、これにより装着具本体 11を上半身にぴつたりと装着し、固定するようになっている。また、装着具本体 11の背当て部 18の外面の、後述する揺動円板 31が当たる部分にはスポンジ体 16を貼り付けるようにしてよぐ揺動円板 31の背中への当たりをさらに柔らかくすることができる。

[0029] 図 2ないし図 5において、揺動付与装置 30は、装着具 10 (装着具本体 11、頭部キヤップ 12およびふくらはぎ当て部 13等）に揺動を付与する装置である。この揺動付与装置 30は、装着具本体 11の背当て部 18に外側から当てられ振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動円板 31と、この揺動円板 31を揺動させるモーター 32と、このモーター 32の回転動作を揺動円板 31の揺動動作に変換する変構 33と、モ一ター 32および変換機構 33を収容する収容ボックス 34と、収容ボックス 34を所定の向き及び角度に固定し、支持する支持スタンド 35と、支持スタンド 35を垂直姿勢に取付け固定するベース 36とから構成されて、る。

[0030] 支持スタンド 35は、ベース 36上に立設する円筒パイプからなるスタンド本体 35aと、スタンド本体 35aの上端開口部に挿入支持され、垂直軸周りに回動および回動を固定できる円筒パイプ力もなる水平アーム 35bと力もなる。この水平アーム 35bの先端開口部には、収容ボックス 34の背面支持部 34aに水平支持された水平軸 34bが水平軸周りに回動可能に挿入支持されている。水平アーム 35bは、途中のヒンジ 35cにより、水平部分を起立させることができる。スタンド本体 35aの上端側部には水平ァーム 35bの固定および固定の解除のための操作レバー 37が、水平アーム 35bの先端側部には収容ボックス 34の固定および固定の解除のための操作レバー 38がそれぞれ設けられている。

[0031] 収容ボックス 34内において、モーター 32の回転軸 32aには揺動円板 31用の偏心軸 33aがー体に取付固定され、この偏心軸 33aの外側に軸受 39の内輪 39aがー体に嵌め合わされ、内輪 39aの外側に玉 39cを介して軸受 39の外輪 39bが相対回転可能に嵌め合わされている。軸受 39のフランジ部前面に揺動円板 31の背面が一体に取付固定されている。

[0032] 揺動円板 31の偏心軸 33aはモーター 32の回転軸 32aに対して斜め方向を向くように設けられることにより、モーター 32の回転に伴い揺動円板 31が背当て部 18に振動と揺動作用を同時に与えるようになつている。この揺動円板 31は、その前面に背当て部 18への当たりを柔ら力べするスポンジ体 16が貼付固着されるとともに、収容ボックス 34の前面開口部に取り付けられた布材 40により覆われている。この布材 40は揺動円板 31の揺動に追従可能な伸縮性を備えて、る。

[0033] モーター 32から延びる電源コード 41の途中には、図 5に示すように、電源をオンオフする電源スィッチ 42と、モーター 32の回転を低速'中速'高速に切り替える回転速度切り替えスィッチ 43を含む制御ボックス 44が設けられている。

[0034] 図 2ないし図 5において、腰掛け装置 50は、椅子式であり、腰を降ろす座部 51と、座部 51に取り付けられ座部 51に対し傾斜角度を可変とする枠状の背もたれ部 52と、座部 51をベース 36の上面に回転自在に支持する回転部 53と、座部 51の上に腰を降ろした状態で、左右の脚部 3を載せる枠状の脚載せ部台 54とを備えている。脚載せ台 54は座部 51の前部に着脱可能に取り付けられている。座部 51の下面には門形のスライド部材 55が取付けられ、該スライド部材 55を回転部 53上面の前後に延びるガイドレール上にスライドさせて、揺動付与装置 30に対する座部 51の前後位置を調整することができる。背もたれ部 52の内側にはスプリング等の弹発部材を配置して、弾発部材により装着具本体 11の背当て部 18を支えるようにしてもよい。

[0035] 装着具 10、揺動付与装置 30の、腰掛け装置 50に対する各配置関係を説明すると、座部 51の上に腰を降ろした状態で、上半身に装着した装着具本体 11の背当て部 1 8が背もたれ部 52の枠の内側空間に位置する。この状態で、揺動付与装置 30の揺動円板 31は背当て部 18のちようど真後ろに位置し、収容ボックス 34を水平支持する支持スタンド 35は、座部 51の一側方かつ後方に位置する。装着具本体 11の下部には面ファスナー 11a, 15a同士を接合して下側揺動伝達部材 15を取付け、この下側揺動伝達部材 15は、プーリー 56を介して座部 51の下を通り、脚載せ台 54の真下に達している。 [0036] 脚載せ台 54は、左右の脚部 3のふくらはぎ部を載せるもので、前後の水平バー 54a , 54aの上にちょうど左右のふくらはぎ部が位置するようになっている。そして、前記の下側揺動伝達部材 15の先端が後方の水平バー 54aの上を通り、ふくらはぎ当て部 13, 13の後端部に対し面ファスナー 15a, 13a同士を接合して着脱可能に接続されている。各ふくらはぎ当て部 13, 13の前端部には図示しない面ファスナー同士を接合して左右一対の引っ張り部材 23, 23の後端部が取付けられている。各引張り部材 23, 23の前端部は、脚載せ台 54の前方に延び足の力かとを載せる T形または L 形のステー 57の先端に固定されて、る。

[0037] 次に、以上のように構成された健康器具セットを用いて、身体 1の凝り部分をほぐす手順を説明する。

[0038] 揺動付与装置 30の操作レバー 37, 38を操作して、背もたれ部 52に対する揺動円板 31の上下 ·左右 ·上下角度位置を調整し、座部 51に腰を降ろす。座部 51の前後位置を調整し、脚載せ台 54に脚部 3, 3を載せる。脚載せ台 54上のふくらはぎ当て部 13, 13に対し、面ファスナー 13a, 15a同士を接合して、下側揺動伝達部材 15, 1 5を接合する。脚部ベルト 22を装着し、ふくらはぎ部にふくらはぎ当て部 13, 13を装着固定する。

[0039] 次ぎに、背もたれ部 52にセットされた装着具本体 11を上半身に装着し、頭部 2に頭部キャップ 12を装着する。頭部キャップ 12を頭部 2に装着したら、上側揺動伝達部材 14の上側の面ファスナー 14aを頭部キャップ 12の面ファスナー 12aに接合する一方、上側揺動伝達部材 14の下側の面ファスナー 14aを装着具本体 11の上側の面ファスナ一 11aに接合する。最後に、下側揺動伝達部材 15の上側の面ファスナー 15a を装着具本体 11の下側の面ファスナー 11aに対し接合する。

[0040] 回転速度切り替えスィッチ 43を低速 (約 300〜400回転 Z分）に設定し、電源スイツチ 42をオンにする。モーター 32が回転駆動し、揺動円板 31が一定の円を描くように揺動すると、背当て部 17の外面及び内面の各スポンジ体 16も同調して一定の円を描くように揺動する。揺動円板 31の偏心軸 33aはモーターの回転軸 32aに対し斜め方向に設けられて、るから、背当て部 17の外面及び内面の各スポンジ体 16に対し、振動と揺動を同時に作用せしめる。この振動と揺動作用は、上下の揺動伝達部材 14 , 15を通じて頭部キャップ 12および左右のふくらはぎ当て部 13, 13にも伝達される

[0041] 装着具本体 11にあってはその内面のスポンジ体 16が両肩部から背中、腰部にかけて、頭部キャップ 12にあってはその内面のスポンジ体 16が頭部 2全体に、左右のふくらはぎ当て部 13, 13にあってはその内面のスポンジ体 16がふくらはぎ部全体に、それぞれ緩やかに振動と揺動を与え、身体の広い範囲の凝りの部分をほぐす。

[0042] 揺動円板 31による一つの振動と揺動作用で、背中を中心として、頭部 2から脚部 3 にかけて、全身の凝りの部分をほぐすことができる。揺動を強くしたい場合は、回転速度切り替えスィッチ 43を中速、高速と切り替えればよい。回転速度切り替えスィッチ 4 3は、無段階とすることもでき、その場合はちょうど程よい強さの値に設定することができる。揺動を停止するときは、電源スィッチ 42をオフとする。電源スィッチ 42はタイマ一式にしてもよぐ例えば 5分または 10分で電源が切れるようにすることができる。

[0043] 座部 51は回転部 53によりベース 36上の軸 36a回りに回転自在とされているので、図 6に示すように、座部 51を 180度回転させると、腹部側にスポンジ体 16を介して揺動円板 31を当てて、腹部にゆるや力な振動と揺動を与えることができる。すなわち、座部 51を背もたれ部 52と共に 180度回転させると、支持スタンド 35で支持された収容ボックス 34の前面側に身体 1の腹部が位置し、電源スィッチ 42をオンして、モーター 32を駆動させると、揺動円板 31が円を描くようにして腹部に振動と揺動を与える。これにより、腹部側力内蔵をマッサージし、胃や腸などの内部諸器官を活性化させることができる。また、腹部の脂肪を効率よく燃焼させ、消滅させることができる。なお、収容ボックス 34はヒンジ 35cにより横方に退避させることができるので、腰を降ろす際に収容ボックス 34が邪魔になることがな、。

[0044] 装着具本体 11は、両肩当て部を延長して左右の前身頃部を形成し、上下に延びるファスナー部を設けて両前身頃部を着脱可能としてもよい。両前身頃部の内側には前面にスポンジ体を設けるとよい。弾力部材としてはスポンジ体に限らず、弾力性を有するその他の部材 (例えば柔らカゝヽゴム部材ゃ合成樹脂材など)であってもよ、。

[0045] 装着具本体 11を装着し、背当て部 18を上にして仰向けに寝た姿勢を取り、揺動付与装置 30の揺動円板 11を下向きにセットして、背当て部 18の上から、振動と揺動作用を背中全体に付与し、全身をマッサージする使い方も可能である。

[0046] 頭部キャップ 12は、頭部全体を揺動させて頭部全体の凝りの部分をほぐすものであるが、頭部キャップ 12の代わりに、腰掛け装置 50の背もたれ部 52を上方に延長させてあるいは背もたれ部 52の上に、頭部 2をのせる枕部を設け、この枕部と装着具本体 11の間を上側揺動伝達部材 14で接続し、枕部を振動及び揺動させて、頭部全体を揺動させるようにしてもょ、。

[0047] ふくらはぎ当て部 13は、脚部ベルト 22により脚部 3に装着固定するようにしている力比較的剛性のある素材 (コルセットのようなもの）により断面 U字形に成形して、下側揺動伝達部材 15で装着具本体 11の下部との間を接続するようにしてもょ、。その場合、脚部ベルト 22は必要とされない。

[0048] 振動付与装置 30は、ベース 36の上に支持スタンド 35を介してモーター 32および揺動円板 31等を、腰掛け装置 50とは別体として、設けるようにしたが、腰掛け装置 5 0の背もたれ部 52の内側にモーター 32、揺動円板 31等を収容ボックス 34ととともに配置するようにしてよい。腰掛け装置 50の背もたれ部 52にモーター 32等を内蔵することで、装置全体をコンパクトィ匕し、装置外観の見栄えを良くすることができる。

産業上の利用可能性

[0049] 本発明に係る装着具は、身体に緩や力な振動と揺動を与えて、身体の広!、範囲の凝りの部分をほぐすのに適した装着具として利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 両肩部を覆う左右の肩当て部と、背中を覆う背当て部と、腰部を覆う左右の腰当て部とを有するベスト状の装着具本体を備えるとともに、この装着具本体の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、上半身に装着した状態の装着具本体に対し、外側力振動を与えながら円軌道を描く様に揺動する揺動体を当て、もって当該揺動を前記弾力部材全体を介して身体に伝えるように構成されてヽることを特徴とする装着具。

[2] 前記装着具本体を上半身に装着'取り外しするための腹部ベルトを前記左右の腰当て部に取付けてなることを特徴とする請求項 1記載の装着具。

[3] 前記腹部ベルトに連結自在な肩部ベルトを前記左右の肩当て部に取付けてなることを特徴とする請求項 2記載の装着具。

[4] 頭部に装着される頭部キャップをさらに備えるとともに、この頭部キャップの内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、この頭部キャップおよび前記装着具本体の上部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする請求項 1 な、し請求項 3記載の装着具。

[5] 脚部のふくらはぎ部に装着されるふくらはぎ当て部をさらに備えるとともに、このふくらはぎ当て部の内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、前記ふくらはぎ当て部および前記装着具本体の下部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材により接続してなることを特徴とする請求項 1ないし請求項 3記載の装着具。

[6] 頭部に装着される頭部キャップと、脚部のふくらはぎ部に装着されるふくらはぎ当て部とをさらに備えるとともに、これら頭部キャップおよびふくらはぎ当て部の各内面全体に弾力性のある弾力部材を貼り付け、前記頭部キャップおよび前記装着具本体の上部の間、前記ふくらはぎ当て部および前記装着具本体の下部の間を、伸縮性をもつ揺動伝達部材によりそれぞれ接続してなることを特徴とする請求項 1ないし請求項 3記載の装着具。

[7] 請求項 1ないし請求項 6記載の装着具と、装着具本体に外側力当てた状態で振動を与えながら円軌道を描くように揺動する揺動体を含む揺動付与装置とを具備することを特徴とする健康器具セット。 [8] 椅子式の腰掛け装置をさらに具備することを特徴とする請求項 7記載の健康器具セッ卜。