WO2006120767A1

WO2006120767A1 - ハンドトリートメント用のスパ装置、及びハンドトリートメントのためのスパ方法

Info

Publication number: WO2006120767A1
Application number: PCT/JP2005/018487
Authority: WO
Inventors: Kenichi Konno
Original assignee: Umo Inc Co., Ltd.
Priority date: 2005-05-12
Filing date: 2005-09-29
Publication date: 2006-11-16
Also published as: JPWO2006120767A1

Abstract

＜技術分野＞　手の皮膚に美肌施術する方法、及び同装置に関する。　＜課題＞　保水性に優れた美肌用の薬剤であるガンマ−ポリグルタミン酸（γ−ＰＧＡ）を、深部まで速やかに浸透させる。　＜解決方法の要点＞　浴槽本体（２ａ）に入れたγ−ＰＧＡ水溶液（６）の中に手（９）を浸した状態で、気泡発生器（８）に圧縮空気を供給して微細気泡（１０）を放出させる。この微細気泡は、破裂するとき超音波を発生し、γ−ＰＧＡの浸透を促進する。　＜主な用途＞　美容術の一環として、手の肌を美麗ならしめる。

Description

ハンドトリートメント用のスパ装置、及びハンドトリートメントのためのスパ方法

技術分野

明

本発明は、手肌のトリートメントを行なうスパ（鉱泉浴）装置、及びスパ（鉱泉浴）によって手肌田をトリートメントする方法に関するものである。書

背景技術

手肌を美麗にするための技術として、例えば特開 2 0 0 5 - 4 4 4号公報に記載されているように、放電管からの放電エネルギ一を収束させて肌面接触用電極に供給するものや、特開 2 0 0 4 — 3 2 1 0 9 5号公報に記載されているように、ヒアルロン酸に卵殻膜を配合した飲食品組成物が公知である。

また、台湾の発酵食品メーカ一である味丹は、美肌に卓効を奏するガンマ一ポリグルタミン酸（ T P G A) を開発して、 2 0 0 3年度バイオテクノロジ一金賞を受賞している。

第 1 図は上記ガンマ一ポリグルタミン酸（ァー P G A) の化学構造式を示す。第 2 図は、その構造図である。

第 3 図は、上記ガンマ—ポリグルタミン酸（ァー P G A) の美肌効果を示す実験デ一夕であって、薬効を表す指標として縦軸に肌の含水率（単位：パーセント）を取り、横軸に経過時間を取つてある。

平行斜線 (ハッチング）を付したのは比較例であつて r ― P

G Aを含まないクリームを塗布した場合を、斑点を付したのは r 一 P G Aを含むクリームを塗布した場合を、それぞれ表しているこの図表から、 P G Aが優れた保水性を有してるとが分かる。発明の開示

ぐ従来技術の不具合 >

化粧品ないし肌の栄養剤としての P G Aが優れているとは公知であり、この薬剤を含むクリーム剤を塗布するとは行われているが、物理的療法と組み合わせてァー P G Aを皮膚の内部まで速やかに浸透させて実効を挙げる技術は未だ開発されていない。

<本発明の目的 >

本発明は、以上に述ベた事情に鑑みて為されたもので、その巨的とするところは、 τ 一 P G Aを皮膚の深部まで迅速にかつ容易に透させて、該ァー P G Aの薬効を美容（美肌）に発揮せしめ得る方法、及び該方法を容易に実施し得る装置を提供するにある

( 曰うまでもなく、安全であることが大前提である )。

<巨的を達成するための手段 >

上記目的を達成するために創作した本発明の基本的な原理を、その 1 実施形態に対応する第 5 図を参照して略述すると次のとおりである。浴槽本体 2 a に r - P G A水溶液 6 を入れ、ヒーター 7 によつて適温（摂氏 3 2度〜 4 2度 • ほぼ入浴時の快適温度）に保ちつつ、気泡発生器 8 に圧縮空気を供給して微細な気泡 1 0 を発生させる。

上記のァ — P G A水溶液 6 内に手 9 を入れる。なお、日本語の厂手」には、英 t nsn.のアームという意味とハンドという意味とが有るが、本発明にいて手とは、ハンドの意味である。

多数の微細気泡 1 0が消滅する際に超音波が発生し、この超音波の作用によつて、 7 - P G Aが皮膚の深部まで速やかに浸透して皮膚の保水性を向上させ、美肌効果を発揮する。

上記の微細気泡 1 0がィォンを含み、及び Z又は、オゾンを含んでいると、美肌効果が更に著しい。図面の簡単な説明

第 1 図は、本発明に用レられるァー P G Aの分子式である第 2図は、上 Bし T 一 P G Aの構造図である。

第 3 図は、上記 r — P G Aの保水性（美肌効果 ) を確認するための実験結果を示す図表である。

第 4図は、本発明装置の 1実施形態を使用して、本発明方法を実施している状態の模式的な斜視図である。

第 5 図は、前掲の第 4図に示した浴槽本体に手を入れている状锥を拡大して模式的に描いた部分断面側面図である

第 6 図は、前掲の第 4図に示した実施形態に係るハンド卜リ一 hメン卜用スパ装置の系統図である。 <符号の説明 >

A ：四官能価性架橋、 B ：多官能価性架橋、 C， D ：鎖の末端、 E ：絡み合い構造、 F ：環状構造、 G ：未反応のポリマー鎖、 H ：架橋間に生じた空間、 M c ：連続する 2架橋間の距離、秦：浸透剤による膨潤、 1 ：ガンマ一ポリグルタミン酸（アー P G A )、 2 ：スパ浴槽、 2 a ：浴槽本体、 2 b ：浴槽蓋、 2 c ：手首受台、 2 d : 計器 ' スィッチ盤、 2 e ：温度センサ、 2 f ：水位センサ、 2 g ：開口、 3 ：制御機、 3 a ：制御パネル、 3 b ：電源コード、 3 c : 電源プラグ、 3 d : 制御部、 3 e : イオン発生器、 3 f : オゾン発生器、 3 g ：空気ポンプ、 4 ：ホース、 5 ：電線、 6 ：ァ — P G A水溶液、 7 : ヒーター、 8 : 気泡発生器、 9 : 手、 1 0 ：微細気泡発明を実施するための最良の形態第 4図は本発明装置の 1 実施形態を示す。本例は 1個の制御機 3 と 2個のスパ浴槽 2 とを備えているが、本発明を実施する際、 1 個の制御機 3 と 1 個の浴槽本体 2 a とによって構成することもできる。

上記スパ浴槽とは、鉱泉浴を行なう浴槽の意であって、浴槽本体 2 a と浴槽蓋 2 b とから成り、該浴槽本体 2 aの中にァー P G A水溶液 6が入れられている。本第 4図に描かれている 2個のスパ浴槽 2 の中で、右側に位置するスパ浴槽 2 に表されているように、浴槽本体 2 aの上縁の一部分を切り欠いた形に開口 2 gが形成されるとともに、該開口に接して手首受台 2 c が設けられている。

左側に描かれているスパ浴槽 2 のように手首受台 2 c に手首を載せて浴槽蓋 2 b を閉じると、手（手首から先） 9がスパ浴槽 2 の中に差し入れられ、前記ァ一 P G A水溶液 6 に浸される。浴槽蓋 2 bが開かれている右側のスパ浴槽に描かれているように、浴槽本体 2 a の中には、第 5 図を参照して後に詳述するヒ一夕一 7 と気泡発生器 8 とが設置されている。符号 2 d を付してしめしたのは計器 · スィツチ盤である。

上述のように構成されたスパ浴槽 2 は、ホース 4 と電線 5 とによって制御機 3 に接続されている。該制御機 3 は電源コード 3 b と電源プラグ 3 c とによって商用電源（交流 1 0 0 ボル卜）に接続される。

符号 3 aを付して示したのは制御パネルである。その詳細は第 6 図を参照して後に詳しく述べる。第 5 図は、前掲の第 4図で述べたスパ浴槽 2 に手 9 を差し入れている状態を示している。浴槽蓋 2 bは閉じられ、美肌施術される手は手首受台 2 c に載せられている。このような構造であるるから、クライアントが暫くの時間この状態に置かれても別段の疲労を感じる虞れは無い。

7 一 P G A水溶液 6 は、ヒ一夕一 7 によつて適温に保たれている（温度調節手段については、第 6 図を参照して後に詳しく説明する）。浴槽本体 2 aの底部付近に気泡発生器 8が設置されている。本例の気泡発生器は多孔質のセラックで構成したこの多孔部材の中にホース 4から圧縮空気を供給すると、多数の微細気泡 1

0が発生して、 r 一 P G Α水溶液 6 内を上昇する

上記微細気泡が破裂する際に超音波が発生し、手 9 は r 一 P G

A水溶液 6 に浸されながら超音波の照射を受けるこれによ Όて薬効成分である γ 一 P G Aが手の皮膚内に浸透する第 6 図 'は、前掲の第 4図に示した実施形態に係る八ンド、卜 U hメン卜用スパ装置の主要な機能部材を描いた系統図である制御機 3 には、制御パネル 3 a と制御部 3 d とが設けられていて、ィォン発生器 3 e とォゾン ψ生器 3 f と空気ポンプ 3 g とを制御してい。

ィォン発生器 3 eで発生したイオンと、オゾン発生器 3 f で発生した才ゾンとが、空気ポンプ 3 gの吐出空気流の中に、注入される

ィォンとオゾンとを注入された吐出空気流はホース 4 によてスパ浴槽 2 に供給され、気泡発生器 8で微細気泡になる (第 5 図を参照して先に述べたとおりである）。前記スパ浴槽 2 には温度センサ 2 eが設けられていて、その検出信号出力は制御部 3 dに入力される。該制御部は入力信号に基づレてヒー夕一 7 を制御し、ァ一 P G A水溶液を所定の温 1 範囲

(摂氏 3 2度〜 4 2度 ) に保つ

適正温度は、美肌施術を受ける者の個人差があるので、大容師によつて調節することが望ましい一般的には高めの温度の方が効果的であるが、皮膚の状態によてはふやけて好ましからぬ副作用を招く虞れ無しとしない。

また、摂氏 4 0度付近の比較的高温では τ 一 P G Aが揮発するので、その水位だけでなく比重の変化にも留意する必要が有る。前記のスパ浴槽 2 は水位センサ 2 ί を備えていて、ァ — P G A 水溶液の水位を自動的に監視している。水位が許容範囲の下限に近づくと、アラーム又はパイロットランプ（図示省略）によって美肌施術者に報知するようになっている。

符号 2 dを付した構成部材は、前掲の第 4図及び第 5図に示した計器 · スィッチ盤 2 dであって、この計器 ' スィッチ盤に与えられた操作信号は制御部 3 d に伝えられてァー P G A水溶液の液温や気泡の発生量を制御するとともに、その状態を表示する。

産業上の利用の可能性

本発明は美容および化粧

るものである。

Claims

請求の範囲

1 . ハンドトリートメント用のスパ装置であって、スパ浴槽 ( 2 ) と制御機（ 3 ) とから成り、

上記制御機（ 3 ) に、圧縮空気流を送給する空気ポンプ（ 3 g ) と、該圧縮空気流の中へイオンを供給するイオン発生器（ 3 e ) と、該圧縮空気流の中へオゾンンを供給するオゾン発生器（ 3 f ) とが設置され、

前記スパ浴槽 2 は、ァ — P G Aを含む水溶液（ 6 ) を入れる浴槽本体（ 2 a ) を備えており、

上記浴槽本体の中に、前記の圧縮空気流を供給されて微細な気泡（ 1 0 ) を発生させる気泡発生器（ 8 ) が設けられていて、発生した多数の微細気泡が前記ァー P G Aを含む水溶液（ 6 ) 内に放出されるようになっていることを特徴とする、ノ、ンドトリートメント用のスパ装置。

2 . 前記スパ浴槽 2 に、浴槽本体（ 2 a ) を覆う浴槽蓋（ 2 b ) ガ設けられており、

上記の浴槽本体に、上縁の一部を切り欠いた形の開口（ 2 g ) が形成されるとともに、該開口に接せしめて手首受台 2 c がー体的に設置されていて、

前記の開口（ 2 g ) から手（ 9 ) を差し入れて、ァ — P G Aを含む水溶液（ 6 ) に浸し得るようになつていることを特徴とする、請求項 1 に記載したハンドトリートメント用のスパ装置。

3 . 前記のスパ浴槽（ 2 ) は、ヒーター（ 7 ) 及び温度センサ ( 2 e ) を備えていて、ァ — P G Aを含む水溶液（ 6 ) の温度を所定の度に保持し得るようになつていることを特徴とする、請求項 1 に記した八ンド卜リ卜メン卜用のスパ装置。

4 • r 一 P G Aを手の皮膚に浸透させて美肌作用を発現させる八ンリートメント方法であつて、

予め、 7 一 P G Aを含む水溶液 ( 6 ) を入れる浴槽本体（ 2 a ) を備えたスパ浴槽（ 2 ) を構成するとともに、

上記浴槽本体の中に、微細気泡 ( 1 0 ) を発生する気泡発生器

( 8 ) を設けておき、

記浴槽本体（ 2 a ) 中のァー P G A水溶液（ 6 ) に手（ 9 ) を浸し、

刖己 5¾泡発生器（ 8 ) から微細気泡を発生させ、

上記の微細気泡が破裂する際 ί:こ生じる超音波を手の皮膚に当てることを特徴とする、ハンドトリ一トメント用のスパ方法。

5 m記浴槽本体（ 2 a ) の中に、予め、ヒ —夕一（ 7 ) と ¾m 度センサ ( 2 e ) とを設けておさ

d r 一 P G A水溶液（ 6 ) の温度を、摂氏 3 2 度と摂氏 4 2 度との間定した所定温度に保持することを特徴とする、 e目永項 4 に記載した八ンドトリ — 卜メン卜用のスパ方法。

6 . 刖'記の泡発生器（ 8 ) に、オゾン及び /又はィォンを含む圧縮空を送糸口して、ォゾン及び/又はィォンを含む微細気泡を発生させるとを特徴とする、請求項 4 または請求項 5 に記載した八ン U メン卜用のスパ方法。