WO2006025379A1

WO2006025379A1 - 基地局装置、無線通信端末装置、通信方法及びそのプログラム

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Publication number: WO2006025379A1
Application number: PCT/JP2005/015757
Authority: WO
Inventors: Hiroyuki Hidaka
Original assignee: Kyocera Corporation
Priority date: 2004-08-31
Filing date: 2005-08-30
Publication date: 2006-03-09
Also published as: KR20070034135A; KR100968638B1; KR20090037977A; CN101010971A; US8611899B2; JP4336633B2; US20100062769A1; KR100910418B1; JP2006074158A

Abstract

無線通信端末装置に対してサービス情報を放送する基地局装置と、前記サービス情報を待受時に選択的に受信する無線通信端末装置と、を含む通信システムで使用される基地局装置であって、自局の周辺に位置する他の基地局装置の情報、及び、当該他の基地局装置が前記サービス情報の送信に対応しているか否かを示すサービス対応情報を記憶する記憶手段を備える。

Description

基地局装置、無線通信端末装置、通信方法及びそのプログラム技術分野

[0001] 本発明は、無線通信システムに関し、特に、ハンドオフに伴うサービス中断防止技術に関する。

背景技術

[0002] 携帯電話システムでは、位置を移動しながら通信を継続する無線通信端末にとつて常に最適な通信環境を確保するために、無線通信端末との電波状態に応じて接続する基地局を切り替える処理 (以降、ハンドオフと呼ぶ）を行って!/、る。

無線通信端末は、通信中の基地局力送られてくる信号の強度と、それ以外の周辺基地局から送られてくる信号の強度の両方を測定し、より適切な無線状態を維持するための処理を行なっている。

[0003] 例えば IS95方式の CDMA携帯電話機の場合、携帯電話機が現在通信中の基地局からの信号強度と、それ以外の周辺基地局からの信号強度を測定する。

そして、携帯電話機が通信中の場合は、測定した信号強度を基地局に報告し、ハンドオフの判断を基地局に委ねている。

また、携帯電話機が待受中の場合は、測定結果に基づいて端末自身の判断で基地局を切り替えている（例えば、特許文献 1参照。 ) o

特許文献 1 :特開 2002— 171555号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] ところが、前述した従来のハンドオフ方式では、端末周辺の基地局の電波状態によつてハンドオフを判断するのみであるため、ユーザが特定の基地局群（エリア）のみで提供されて、る情報サービスを利用して、る場合、そのエリアを跨、で情報サービスを継続して利用するためには、ハンドオフの際にその情報サービスの提供エリアを考慮する必要がある。

[0005] そのような情報サービスとしては、例えば、ブロードキャストサービスやマルチキャストサービスがある。ブロードキャストサービスは、無線通信回線網を利用し、基地局装置が自局のサービスエリア内の無線通信端末装置全体に対して継続的にデータをコネクシヨンレス形式で送信する、すなわち、「放送する」新しいサービス形態である。

[0006] また、マルチキャストサービスは、上記ブロードキャストサービスに関連して、サービスエリア内の無線通信端末装置の中でも特定のサービス情報 (例えば、有料サービス情報)を契約して、る特定のユーザのみがサービス情報を視聴できるように放送するサービス形態である。

[0007] ブロードキャストサービスやマルチキャストサービスで送信するデータの態様としては具体的に、文字情報や音声 Z音楽情報やストリーミング映像情報等があり、これら情報を本明細書中では「サービス情報」と呼ぶ。

[0008] ユーザは、サービス情報を利用するための所定の通信用プログラムを起動したり、サービス情報を受信する所定のモードを選択したりすることによって、待受け状態にある無線通信端末装置がブロードキャストサービス又はマルチキャストサービスのサ一ビスエリア内に入ったときに、ユーザが受信を望むサービス情報を選択して受信して視¾することができる。

待受け状態にある無線通信端末装置を持ったユーザがサービス情報を放送しているサービスエリア内に入り、サービス情報を無線通信端末装置で受信して視聴することができるものである。

[0009] し力し、ブロードキャストサービスのような新しいサービスでは、サービス開始時に全ての基地局装置が対応して、るとは限らな、。

また、次々と新たなチャネルが増えてくることが予想されるので、新設されたチャネルに全ての基地局が対応して、るとは限らな!/、。

このようなことから、基地局によって対応しているサービスが異なるということが発生する。

[0010] 従来技術では、基地局から通知される周辺基地局情報には、周辺基地局からの無線信号を受信するために必要な情報が含まれて、た。

例えば、 IS95方式の携帯電話システムの場合、基地局から通知される周辺基地局情報は、図 10に示されるように、無線クラス (NGHBR_BAND)、周波数 (NGHBR_FREQ ),基地局の動作基準時間情報 (NGHBR— PN、 NGHBR—TX— OFFSET,.. )、等であった。これらの情報は、基地局力の無線信号強度を測定してハンドオフをするためには十分であつたが、周辺基地局がサービス情報の放送に対応して、るか否かに関する †青報は含まれていない。

よって、ハンドオフ先の基地局でも、現在と同じサービスが継続するかは判断できなかった。

[0011] 例えば、携帯電話システムの基地局によって構成されるセルは、図 11に示すように

、隣接して (又は、一部が重複して)設けられている。

このとき、図 12に示すように、全ての基地局（セル)で同じサービスが提供されていれば、無線通信端末はどのセルに移動しても、現在と同じサービスの提供を受けることができる。

し力し、図 13に示すように、一部のセル (A〜D)でブロードキャストサービスが提供されており、他の一部のセル (E〜G)ではブロードキャストサービスが提供されていな V、場合、ブロードキャストサービスの提供を受けて、る移動通信端末がセル E〜Gにハンドオフすると、ブロードキャストサービスの提供が受けられなくなる。

[0012] すなわち、従来は周辺基地局からの信号強度を測定し、それのみに基づいて待受中のハンドオフを行なっているため、待受中にも利用されるサービス情報の提供を受けて、るときに、このサービス情報を提供して、な、基地局へのハンドオフが発生した場合、サービスが中断することがあった。

[0013] 本発明の課題をまとめると、待受時において、ブロードキャストサービスやマルチキヤストサービスを受信中に、当該ブロードキャストサービスに対応してヽな、基地局にハンドオフが行われてしまうことがあり、この結果、受信していたブロードキャストサービスを受信できなくなってしまうという問題が生じる。

課題を解決するための手段

[0014] 第 1の発明は、無線通信端末装置に対してサービス情報を放送する基地局装置と、前記サービス情報を待受時に選択的に受信する無線通信端末装置と、を含む通信システムで使用される基地局装置であって、自局の周辺に位置する他の基地局装置の情報、及び、当該他の基地局装置が前記サービス情報の送信に対応しているか否かを示すサービス対応情報を記憶する記憶手段を備える。

[0015] 第 2の発明は、第 1の発明において、前記記憶手段に記憶されている前記他の基地局装置の情報及び前記サービス対応情報を、前記無線通信端末装置に対して送信する送信手段を備える。

[0016] 第 3の発明は、待受時に、基地局装置から無線通信端末装置に対して放送されるサービス情報を選択的に受信し、かつ前記基地局装置から周辺に位置する他の基地局装置の情報、及び当該他の基地局装置が前記サービス情報に対応しているか否かを示すサービス対応情報を受信する受信手段と、前記サービス対応情報に基づいて、前記サービス情報に対応する基地局装置を、前記他の基地局装置から特定する制御手段と、を有する。

[0017] 第 4の発明は、第 3の発明において、前記受信手段は、前記サービス情報を、当該サービス情報を識別する識別情報とともに受信し、前記制御手段は、当該識別情報及び前記サービス対応情報に基づ!/、て、前記サービス情報に対応する基地局装置を前記他の基地局装置の中から特定する。

[0018] 第 5の発明は、第 3又は第 4の発明において、前記制御手段は、前記基地局装置との間の通信品質及び前記特定された基地局装置との間の通信品質を検出し、当該検出結果に基づいてハンドオフ候補の基地局装置を特定し、前記ハンドオフ候補として特定された基地局装置にハンドオフする必要がある力否かを判断し、ハンドオフが必要であると判断した場合には、前記ハンドオフ候補として特定した基地局装置にハンドオフする。

[0019] 第 6の発明は、第 3から第 5の発明において、前記制御手段は、前記サービス情報に対応するものとして特定された基地局装置との間の通信品質のみを検出する。

[0020] 第 7の発明は、基地局装置と、無線通信網を介して前記基地局装置とデータを送受信する無線通信端末装置とを含む通信システムにおける通信方法であって、前記基地局装置は、無線通信端末装置に対してサービス情報を放送し、前記無線通信端末装置は、待受中に、前記サービス情報を選択的に受信し、前記基地局装置は、自局の周辺に位置する少なくとも一つの他の基地局装置の情報及び当該他の基地局装置が前記サービス情報の放送に対応しているか否かを示すサービス対応情報を、前記無線通信端末装置に対

して送信し、前記無線通信端末装置は、前記サービス情報を継続して受信中に前記他の基地装置の情報とともに前記サービス対応情報を受信し、前記受信したサービス対応情報に基づいて前記受信中のサービス情報に対応する基地局装置を他の前記基地局装置の中から特定する。

[0021] 第 8の発明は、無線通信網を介して基地局装置とデータを送受信する送受信手段と、前記送受信手段によるデータの送受信を制御する制御手段と、を有する無線通信端末装置に以下の手順を実行させるプログラムであって、待受時に、前記基地局装置力無線通信端末装置に対して放送されるサービス情報を選択的に受信し、前記基地局装置が送信した、自局の周辺に位置する他の基地局装置の情報及び当該他の基地局装置が前記サービス情報の送信に対応している力否かを示すサービス対応情報を、前記サービス情報の受信中に受信し、前記受信したサービス対応情報に基づいて、前記他の基地局装置の中から前記サービス情報に対応する基地局装置を特定する手順を含む。

[0022] 第 9の発明は、第 8の発明において、さらに、前記サービス情報を、複数のサービス情報の中からサービス情報を識別する識別情報とともに受信し、当該識別情報と前記サービス対応情報に基づいて、前記他の基地局装置の中から前記サービス情報に対応する基地局装置を特定する手順を、無線通信端末装置に実行させる。

[0023] 第 10の発明は、第 8又は第 9の発明において、さらに、前記基地局装置との間の通信品質及び前記特定した基地局装置との間の通信品質を検出し、当該検出結果に基づいてハンドオフ候補の基地局装置を特定し、前記特定された基地局装置にハンドオフする必要がある力否かを判断し、ハンドオフが必要であると判断した場合には、前記特定した基地局装置にハンドオフする手順を、無線通信端末装置に実行させる

[0024] 第 11の発明は、第 8から第 10の発明において、さらに、前記サービス情報に対応するものとして特定された基地局装置との間の通信品質のみを検出する手順を、無線通信端末装置に実行させる。

発明の効果 [0025] 本発明では、基地局から通知される周辺基地局情報に、周辺基地局が提供しているサービス情報を示す情報を含めた。

そして、通知された情報と端末が利用しているサービスとに基づいて、ハンドオフ候補となる周辺基地局を選択する。

すなわち、無線通信端末が、ハンドオフを行なう前に周辺の無線基地局が対応しているサービス情報を知ることができ、サービス情報に対応した周辺基地局のみにハンドオフすることができるので、ハンドオフによるサービスの切断を避けることができる。

[0026] また、ハンドオフが可能な周辺基地局が限定されるので、周辺基地局の検索時間が短縮でき、処理に力かる負荷を低減でき、消費電力を削減することができる。図面の簡単な説明

[0027] [図 1]本発明の実施の形態の移動通信システムのブロック図である。

[図 2]本発明の実施の形態の無線通信端末の構成を示すブロック図である。

[図 3]本発明の実施の形態の無線基地局の構成を示すブロック図である。

[図 4]本発明の実施の形態の周辺基地局情報の構成図である。

[図 5]本発明の実施の形態のサービス種別情報の定義を示す。

[図 6]本発明の実施の形態の無線通信端末のハンドオフ処理のフローチャートである

[図 7]本発明の実施の形態の無線通信端末に記憶される周辺基地局検索リストの説明図である。

[図 8]CDMA方式におけるチャネル構成の説明図である。

[図 9]TDMA方式におけるチャネル構成の説明図である。

[図 10]従来の形態の周辺基地局情報の構成図である。

[図 11]携帯電話システムの基地局によって構成されるセルの説明図である。

[図 12]携帯電話システムの基地局によって構成されるセルの説明図である。

[図 13]携帯電話システムの基地局によって構成されるセルの説明図である。

符号の説明

[0028] 1 無線通信端末

2 サーバ 3 ネットワーク

4 BCMCS PDSN

5 PDSN

6 RAN

7 無線基地局

発明を実施するための最良の形態

[0029] 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

以下に説明する実施の形態は、 IS95方式に本発明を適用したものである。

[0030] 図 1は、本発明の実施の形態の移動通信システムのブロック図である。

[0031] ブロードキャスト'マルチキャストサーバ 2は IPネットワーク 3を介してブロードキャスト

'マルチキャスト PDSN (BCMCS Packet Data

Service Node) 4に接続されている。

ブロードキャスト.マルチキャスト PDSN4は、 RAN6Aを介して無線基地局（A〜D) 7 に接続されている。

[0032] なお、 PDSN4はパケットデータ処理ノードであり、 RAN6Aは無線システムにおけるッ卜ワークである。

[0033] また、ブロードキャスト'マルチキャストサーバ 2は IPネットワーク 3を介してブロードキャスト ·マルチキャスト非対応の PDSN5に接続されて!、る。

ブロードキャスト.マルチキャスト非対応 PDSN5は、 RAN6Bを介して無線基地局（E 〜G) 7に接続されている。

[0034] これらの無線基地局 (A〜G) 7は通信エリア内に存在する無線通信端末 1と通信をする。

すなわち、無線基地局 A〜Dは、ブロードキャスト'マルチキャストサービスを提供しており、無線基地局 E〜Gは、ブロードキャスト'マルチキャストサービスを提供していない。

このとき、無線基地局 7によって構成されるエリアは図 13のようになる。

[0035] 図 13のエリア図を参照すると、無線基地局 A〜Dは、それぞれのセルをサービスェリアとして、サービスエリア内の無線通信端末全体に対して継続的にブロードキャストサービスのサービス情報をコネクションレス形式で送信する、すなわち、放送する。また、無線基地局 A〜Dは、それぞれのサービスエリア内の無線通信端末の中でも特定のサービス情報 (例えば、有料サービス情報）を契約して!/、る特定のユーザのみがサービス情報を視聴できるようにマルチキャストサービスのサービス情報をコネクシヨンレス形式で送信する、すなわち、放送する。

[0036] そのような情報サービスとしては、例えば、ブロードキャストサービスやマルチキャストサービスがある。

ブロードキャストサービスは、無線通信回線網を利用し、基地局装置が自局のサービスエリア内の無線通信端末装置全体に対して継続的にデータをコネクションレス形式で送信する、すなわち、「放送する」新しいサービス形態である。

[0037] また、マルチキャストサービスは、上記ブロードキャストサービスに関連して、サービスエリア内の無線通信端末装置の中でも特定のサービス情報 (例えば、有料サービス情報)を契約して、る特定のユーザのみがサービス情報を視聴できるように放送するサービス形態である。

[0038] ブロードキャストサービスやマルチキャストサービスで送信するデータの態様としては具体的に、文字情報や音声 Z音楽情報やストリーミング映像情報等があり、これら情報を本明細書中では「サービス情報」と呼ぶ。

[0039] ユーザは、サービス情報を利用するための所定の通信用プログラムを起動したり、サービス情報を受信する所定のモードを選択したりすることによって、待受け状態にある無線通信端末装置がブロードキャストサービス又はマルチキャストサービスのサ一ビスエリア内に入ったときに、ユーザが受信を望むサービス情報を選択して受信して視¾することができる。

[0040] 前述したブロードキャスト一ビスは、無線通信端末装置と無線基地局間でコネクションを確立することなぐ無線基地局から送られてくるデータを無線通信端末装置側が一方的に受信する。以下、ブロードキャストサービスを実現する場合の IS— 95方式で採用されている CD

MA方式におけるチャネル構成を説明する。

[0041] 図 8は、 CDMA (符号分割多重)方式におけるチャネル構成を示す。

[0042] CDMA方式では、無線基地局の情報を送信する制御チャネル（Pilot、 Sync, Pa ge)が割り当てられている。これらのチャネルに連続してブロードキャストサービス用のチャネル (BCMCS)を割り当てる。

[0043] 無線通信端末装置側でブロードキャスト用の通信用プログラムが起動すると、制御チャネルを受信するタイミングと同期して BCMCSを受信する。これによつて、待受け中にも常時 BCMCSを受信することができ、ブロードキャストサービスの提供を受けることができる。

[0044] なお、ブロードキャストサービスのサービス情報の具体的な態様としては、テレビ放送やストリーミングのような「映像情報」、ラジオ放送のような「音声 Z音楽情報」、 -ュース掲示板のような「文字情報」等がある。

[0045] 図 9は、別の例として、 TDMA (時分割多重)方式におけるチャネル構成を示す。

[0046] TDMA方式では、 FORWARDLINKが時間分割されているので、一つのタイムス口ット内に（例えば、制御チャネルに隣接するチャネル）にブロードキャストサービス用のチャネル（BCMCS)を割り当てることができる。

[0047] 無線通信端末装置側でブロードキャスト用のアプリが起動すると、制御チャネルを受信するタイミングと同期して BCMCSを受信する。

これによつて、待受け中にも常時 BCMCSを受信することができ、ブロードキャストサ一ビスの提供を受けることができる。

[0048] 図 2は、本発明の実施の形態の無線通信端末 1の構成を示すブロック図である。

[0049] 本実施の形態の無線通信端末 1は、通常の音声通信、データ通信の他、ブロードキャストデータ通信及びマルチキャストデータ通信に対応している。

[0050] アンテナ 10は、無線処理部 11に接続されており、無線基地局 7からの電波を受信し、無線基地局 7に対し電波を送信する。無線処理部 11は、 IS— 95方式に従って送受信処理を行なう。

[0051] 無線処理部は、アンテナ 10から送信される高周波信号を生成する送信部、及び、アンテナ 10で受信した高周波信号を増幅、周波数変換等をして、ベースバンド信号として情報処理部 12に出力する受信部によって構成されて!、る。

[0052] 情報処理部 12は、ベースバンド部及び無線制御部によって構成されている。ベースバンド部は、ベースバンド部内のコーデック部にて、ベースバンド信号をデジタル信号に復調する。

また、コーデック部ではデジタル信号を変調し、ベースバンド信号を生成する。

[0053] 無線制御部は、記憶装置 13に記憶されたプログラムを実行することによって、通話機能の動作の制御や無線通信を利用する様々なサービスを処理する。

具体的には、ブロードキャストサービス及びマルチキャストサービスにおけるデータ受信を制御する。

また、無線処理部 11によって送受信される周波数や、送受信タイミング、送信する電波の出力を制御する。

また、通信相手の無線基地局を選択し、無線基地局を切り替えるハンドオフを制御する。

[0054] このハンドオフには、通話中のハンドオフと、待受中のハンドオフ（アイドルハンドォフ）がある。

待受け中、無線通信端末 1は、常時、無線基地局 7から制御チャネルで送信される制御情報を一定時間ごとに受信し、制御情報に含まれる周辺基地局情報に基づいて周辺基地局からの電波を受信して通信品質を調べる。

その結果、周辺基地局の中で現在接続している無線基地局より通信品質が優れている無線基地局があった場合、新たな無線基地局に切り替えるハンドオフを行う。

[0055] 記憶装置 13は、無線通信端末 1の動作に必要な情報や制御プログラムを記憶する具体的には、現在利用しているサービス情報（InuseServ)や、周辺基地局情報 (Neib er[i])などの無線通信やサービス情報の受信に必要な様々な情報を記憶する。

[0056] また、無線通信端末 1には利用者とのインターフェースとなる入力部 14、表示部 15 、受話部 16及び送話部 17が設けられている。

[0057] 入力部 14は、文字、数字の入力、無線通信端末 1への動作の指示を受け付ける。表示部 15は、情報処理部 12によって制御され、文字情報、画像情報、無線通信端末 1の動作状態 (電波強度、電池残量、時刻）等を表示する液晶表示パネルと、液晶表示パネルを照明するバックライトによって構成される。

[0058] 受話部 16は、情報処理部 12で復調された音声信号を変換して、音響信号を出力する。送話部 17は、入力された音響信号を電気信号に変換する。

[0059] なお、本実施の形態では、無線処理部 11と情報処理部 12がそれぞれ、送受信手段と制御手段として機能する。

[0060] 次に、本発明の実施の形態の周辺基地局について説明する。

[0061] 図 3は、本発明の実施の形態の無線基地局 7の構成を示すブロック図である。

[0062] 本実施の形態の無線基地局 7は、通常の音声通信、データ通信の他、ブロードキヤストデータ通信及びマルチキャストデータ通信に対応している。

[0063] アンテナ 20は、無線処理部 21に接続されており、無線通信端末 1からの電波を受信し、無線通信端末 1に対し電波を送信する。無線処理部 21は CDMA2000 lx 方式に従って送受信処理を行う。

[0064] 無線処理部 21は、アンテナ 20から送信される高周波信号を生成する送信部、及び

、アンテナ 20で受信した高周波信号を増幅、周波数変換等をして、ベースバンド信号として情報処理部 22に出力する受信部によって構成されている。

[0065] 情報処理部 22は、ベースバンド部及び無線制御部によって構成されている。ベースバンド部は、ベースバンド部内のコーデック部にて、ベースバンド信号を音声信号に復調する。

また、コーデック部では音声信号を復調し、ベースバンド信号を生成する。

無線制御部は、記憶装置 23に記憶されたプログラムを実行することによって、通話機能の動作の制御や無線通信を利用する様々なサービスを処理する。具体的には、ブロードキャストサービス及びマルチキャストサービスにおけるデータ送信を制御する。

また、無線処理部 21によって送受信される周波数や、送受信タイミング、送信する電波の出力を制御する。

また、無線通信端末 1から受信する通信品質情報に基づいて、無線基地局を切替えるハンドオフを制御する。

[0066] このハンドオフには、通話中のハンドオフと待受け中のハンドオフ（アイドノレハンドォフ）がある。

通話中、無線基地局 7は、無線通信端末 1から制御チャネルで送信される制御情報を受信し、この制御情報に含まれる通信品質に関する情報に基づいて周辺の無線基地局にハンドオフすべきか判断する。

その結果、ハンドオフすべき場合、新たな無線基地局に切替えるハンドオフを行う指示を無線通信端末 1と RAN6A又は 6Bに送る。

[0067] 記憶装置 23は、無線基地局 20の動作に必要な情報や制御プログラムを記憶する具体的には、自基地局が対応しているサービス情報や、後述する周辺基地局情報などの無線通信やサービス情報の送信に必要な様々な情報を記憶する。

[0068] なお、本実施の形態では、無線処理部 21と情報処理部 22と記憶装置 23とがそれぞれ、送受信手段と制御手段と記憶手段として機能する。

[0069] 次に、無線基地局 7が記憶装置 23に記憶している周辺基地局情報について詳細に説明する。

[0070] 図 4は、本発明の実施の形態の周辺基地局情報の構成図である。

[0071] 周辺基地局情報は、現在通信中の無線基地局から送信される報知情報に含めて送信される。

また、図 4では、 CDMA 2000 lx方式の周辺基地局情報を示す。

[0072] 本実施の形態の周辺基地局情報には、前述した従来の周辺基地局情報（図 10) にカロえ、サービス情報（SERVICEJNCL、 NGHBER.SERVICE)が追加されている。

[0073] SERVICE— INCLは、周辺基地局情報に、サービス種別情報（NGHBER— SERVICE) が含まれているかを示す。

すなわち、 SERVICEJNCL =〃1"であれば、次のフィールドが NGHBER_SERVI CEである。

[0074] NGHBER_SERVICEは、当該周辺の無線基地局で提供可能なサービス内容を示す [0075] 図 5は、本発明の実施の形態のサービス種別情報の定義を示す。

[0076] 本実施の形態のサービス種別情報は 7ビットで構成されており、各ビットが当該無線基地局で提供されるサービスを示す。

[0077] 図 5の例では、 1ビット目がブロードキャストサービス、 2ビット目〜4ビット目がそれぞれマルチキャストサービス 1〜3を示しており、 5ビット目〜7ビット目はサービス提供が予約されてヽるが未だ開始してヽなヽ 3種類のサービスに割り当てられて、る。

[0078] 例えば、ある無線基地局のサービス種別情報が" 0000000 "であれば、当該無線基地局では何れのサービスも提供されていないことを示す。また、ある無線基地局のサ一ビス種別情報が〃 0000111 "であれば、ブロードキャストサービス、マルチキャストサ一ビス 1及びマルチキャストサービス 2が提供可能なことを示す。

[0079] 図 6は、本発明の実施の形態の無線通信端末 1のハンドオフ処理のフローチャートであり、待受中に実行される。

[0080] まず、無線通信端末 1は、周辺の無線基地局の電波状態の測定タイミング毎に、接続中の無線基地局力報知情報を受信する（S101)。情報処理部 12は、受信した報知情報から、周辺基地局情報を抽出する。

[0081] そして、情報処理部 12は、記憶装置 13から周辺基地局検索リスト（図 7)を読み出す（S102)。

[0082] その後、情報処理部 12は、特定のサービスを利用中力否かを判定し、記憶装置 13 のサービス情報（InuseServ)に記憶する（S103)。

これは、そのサービスに対応するアプリケーションソフトウェアが起動して、るかによつて判定する。

すなわち、無線基地局 7から送信されているコンテンツの種類によって、提供されて

V、るサービスの種類が判定される。

[0083] 次に、情報処理部 12は、特定のサービスを利用中であれば、周辺の無線基地局のサービス情報に基づいて、周辺基地局検索リストを再構築する（S104)。すなわち、無線通信端末 1は、無線基地局 7から通知された周辺の無線基地局のサービス情報を周辺基地局検索リストに登録する。

[0084] 一方、情報処理部 12は、特定のサービスが利用中でなければ、周辺基地局検索リストを再構築することなぐステップ S 105に進む。

[0085] 図 7は、本発明の実施の形態の無線通信端末 1の記憶装置 13に記憶される周辺基地局検索リスト (NeiberD]リスト）を示す。

[0086] 周辺基地局検索リストは、現在通信中の無線基地局から報知情報に含めて送信される周辺の無線基地局のサービス情報に基づいて作成される。

[0087] "No"は、周辺基地局検索リストの記録されるレコードの番号である。

[0088] "PN"は、当該周辺の無線基地局の PNオフセットである。

[0089] "Channel"は、当該周辺の無線基地局が使用中のチャネルを示す。

[0090] "Service"は、当該周辺の無線基地局で提供可能なサービスの種別を示し、前述したサービス種別の定義（図 5)に基づ、て記載される。

[0091] ステップ S105では、 CIR (希望波対干渉波比）を測定することによって、電波状態が悪ィ匕してヽる力否かを判定する。

なお、 CIRによらず、受信信号強度（RSSI : Received Signal Strength Indicator)や、受信信号の誤り率 (BER： Bit

Error Rate)を用いて、電波状態を判定してもよい。

[0092] 電波状態が良好であると判定されると、ハンドオフを実行することなぐこの処理を終了する。

[0093] 一方、電波状態が悪化していると判定されると、周辺基地局検索リストを参照して、ハンドオフ候補の周辺の無線基地局を検索する（S 106)。

[0094] 具体的には、現在利用して!/、るサービス情報（InuseServ)と、周辺基地局情報 (Nei ber[i])との論理積を計算することによって、必要なサービスが提供されている無線基地局を特定する。

[0095] すなわち、 InuseServ and Neiber[i]. service = InuseServであれば、無線通信端末 1 に必要なサービスを提供して、な、無線基地局である。

[0096] 一方、 InuseServ and Neiber[i]. service≠ InuseServであれば、無線通信端末 1に必要なサービスを提供して、な、無線基地局である。

[0097] その後、無線通信端末 1に必要なサービスを提供している無線基地局を特定し、ハンドオフ候補として特定された無線基地局のみ受信電界強度 (RSSI)を測定する。そして、測定された受信電界強度に基づいてハンドオフ先を決定し、ハンドオフ先として決定された無線基地局にハンドオフをする（S 107)。

[0098] 例えば、無線通信端末は、現在ブロードキャストサービスを利用してヽる場合、 Inus eServ =

0000001となる。このとき、 Neiber[i].service

= ******1 ('Vは、任意の数値）の無線基地局がハンドオフ候補として利用可能となる。

[0099] なお、ブロードキャストサービスの利用が終了すると、サービス情報は InuseServ = 0 000000となるため、全ての周辺の無線基地局のがハンドオフ候補となり、全ての無線基地局の受信電界強度を測定する。

[0100] 本実施の形態のハンドオフ処理では、サービスを提供している無線基地局のみ受信電界強度を測定する。

これによつて、無線通信端末 1が利用中のサービスを提供していない無線基地局の受信電界強度は測定されな、ため、ハンドオフ先となることはな、。

[0101] 本発明の実施の形態では、無線基地局 7が通知する周辺基地局情報の中に、周辺の無線基地局 7が提供して、るサービス情報の種類を付加したので、無線通信端末 1が、ハンドオフを行なう前に周辺の無線基地局が対応しているサービス情報を知ることができるので、ハンドオフによるサービスの切断を避けることができる。

[0102] また、無線基地局 7が通知する周辺の無線基地局のサービス情報と、現在無線通信端末が利用しているサービスの内容に基づいて、周辺の電波環境測定を行う対象基地局と絞り込んで特定するので、周辺の無線基地局の検索時間が短縮でき、処理にかかる負荷を低減でき、消費電力を削減することができる。

産業上の利用可能性

[0103] 本発明では、基地局から通知される周辺基地局情報に、周辺基地局が提供しているサービス情報を示す情報を含め、通知された情報と端末が利用しているサービスとに基づ!/、て、ハンドオフ候補となる周辺基地局を選択する。

すなわち、無線通信端末が、ハンドオフを行なう前に周辺の無線基地局が対応しているサービス情報を知ることができ、サービス情報に対応した周辺基地局のみにハンドオフすることができるので、ハンドオフによるサービスの切断を避けることができる。また、ハンドオフが可能な周辺基地局が限定されるので、周辺基地局の検索時間が短縮でき、処理に力かる負荷を低減でき、消費電力を削減することができるので産業上の利用可能性は極めて大きい。

Claims

請求の範囲

[1] 無線通信端末装置に対してサービス情報を放送する基地局装置と、前記サービス情報を待受時に選択的に受信する無線通信端末装置と、を含む通信システムで使用される基地局装置であって、

自局の周辺に位置する他の基地局装置の情報、及び、当該他の基地局装置が前記サービス情報の送信に対応している力否かを示すサービス対応情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする基地局装置。

[2] 前記記憶手段に記憶されて!、る前記他の基地局装置の情報及び前記サービス対応情報を、前記無線通信端末装置に対して送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項 1に記載の基地局装置。

[3] 待受時に、基地局装置から無線通信端末装置に対して放送されるサービス情報を選択的に受信し、かつ前記基地局装置から周辺に位置する他の基地局装置の情報、及び当該他の基地局装置が前記サービス情報に対応しているか否かを示すサービス対応情報を受信する受信手段と、

前記サービス対応情報に基づ!、て、前記サービス情報に対応する基地局装置を、前記他の基地局装置から特定する制御手段と、を有することを特徴とする無線通信端末装置。

[4] 前記受信手段は、前記サービス情報を、当該サービス情報を識別する識別情報とともに受信し、

前記制御手段は、当該識別情報及び前記サービス対応情報に基づいて、前記サ一ビス情報に対応する基地局装置を前記他の基地局装置の中から特定することを特徴とする請求項 3に記載の無線通信端末装置。

[5] 前記制御手段は、

前記基地局装置との間の通信品質及び前記特定された基地局装置との間の通信品質を検出し、

当該検出結果に基づいてハンドオフ候補の基地局装置を特定し、

前記ハンドオフ候補として特定された基地局装置にハンドオフする必要がある力否かを判断し、ハンドオフが必要であると判断した場合には、前記ハンドオフ候補として特定した基地局装置にハンドオフすることを特徴とする請求項 3又は 4に記載の無線通信端末装置。

[6] 前記制御手段は、前記サービス情報に対応するものとして特定された基地局装置との間の通信品質のみを検出することを特徴とする請求項 3から 5のいずれか一つに記載の無線通信端末装置。

[7] 基地局装置と、無線通信網を介して前記基地局装置とデータを送受信する無線通信端末装置とを含む通信システムにおける通信方法であって、

前記基地局装置は、無線通信端末装置に対してサービス情報を放送し、前記無線通信端末装置は、待受中に、前記サービス情報を選択的に受信し、前記基地局装置は、自局の周辺に位置する少なくとも一つの他の基地局装置の情報及び当該他の基地局装置が前記サービス情報の放送に対応している力否かを示すサービス対応情報を、前記無線通信端末装置に対して送信し、

前記無線通信端末装置は、前記サービス情報を継続して受信中に前記他の基地局装置の情報とともに前記サービス対応情報を受信し、前記受信したサービス対応情報に基づいて前記受信中のサービス情報に対応する基地局装置を前記他の基地局装置の中から特定することを特徴とする通信方法。

[8] 無線通信網を介して基地局装置とデータを送受信する送受信手段と、前記送受信手段によるデータの送受信を制御する制御手段と、を有する無線通信端末装置に以下の手順を実行させるプログラムであって、

待受時に、前記基地局装置から無線通信端末装置に対して放送されるサービス情報を選択的に受信し、

前記基地局装置が送信した、自局の周辺に位置する他の基地局装置の情報及び当該他の基地局装置が前記サービス情報の送信に対応している力否かを示すサービス対応情報を、前記サービス情報の受信中に受信し、

前記受信したサービス対応情報に基づいて、前記他の基地局装置の中から前記サービス情報に対応する基地局装置を特定する手順を含むプログラム。

[9] さらに、前記サービス情報を、複数のサービス情報の中からサービス情報を識別する識別情報とともに受信し、

当該識別情報と前記サービス対応情報に基づいて、前記他の基地局装置の中から前記サービス情報に対応する基地局装置を特定する手順を、無線通信端末装置に実行させる請求項 8に記載のプログラム。

[10] さらに、前記基地局装置との間の通信品質及び前記特定した基地局装置との間の通信品質を検出し、

前記特定された基地局装置にハンドオフする必要がある力否かを判断し、ハンドオフが必要であると判断した場合には、前記特定した基地局装置にハンドォフする手順を、無線通信端末装置に実行させる請求項 8又は 9に記載のプログラム。

[11] さらに、前記サービス情報に対応するものとして特定された基地局装置との間の通信品質のみを検出する手順を、無線通信端末装置に実行させる請求項 8から 10のいずれか一つに記載のプログラム。