WO2005020114A1

WO2005020114A1 - 入退室管理システム

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Publication number: WO2005020114A1
Application number: PCT/JP2003/010636
Authority: WO
Inventors: Hiroki Mitsumoto
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2003-08-22
Filing date: 2003-08-22
Publication date: 2005-03-03
Also published as: JPWO2005020114A1; US20060131400A1; US7185808B2

Abstract

携帯型端末装置と管理サーバとから構成される入退室管理システムであって、特定の部屋への入退室の際に管理者が前記携帯型端末装置及び部屋用ＩＣカードを持参し、前記携帯型端末装置において開始キーの押下により、ＩＣカード読み取り手段が前記部屋用ＩＣカードの部屋識別情報を読み取り、前記ＩＣカード読み取り手段により利用者ＩＣカードから読み取った利用者識別情報に、時刻管理手段により取得した時刻情報と前記部屋識別情報が付加されて入退室管理情報として情報記憶手段に記憶され、全ての利用者ＩＣカードの読み取りが終了した後に、情報記憶手段に記憶された入退室管理情報を、情報送信手段により前記管理サーバへ送信することにより前記管理サーバ内に記憶して、前記管理サーバが、前記管理サーバ内に記憶された前記入退室管理情報を、利用者基本情報及び部屋基本情報と相互参照することにより、利用者の特定の部屋への入退室を管理する。

Description

入退室管理システム技術分野

本発明は、大学、オフィス等において出欠管理システムに適用される、 I C力一ドを用いた入退室管理システムに関するものである。背景技術

近年、企業内等におけるセキュリティ意識の高まりとともに、 I Cカードを利用した入退室管理システムが実用化されている。

現在実用化されている一般的な入退室管理システムは、 I Cカードの保有者を特定する識別 ( I D) 情報を記録した I Cカードと、電気錠で施錠される部屋のドアの近傍に設置された電気錠制御機構に組み込まれた I。カード読み取り装置とを利用している。

上記の入退室管理システムは、 I Cカード読み取り装置により I Cカード内の識別情報を読み取り、 I Cカード読み取り装置内（あるいは、読み取り装置とネットワークで接続された上位制御装置内）に記憶されている識別 ( I D) 情報ごとの入退室権限情報を参照して、電気錠の開施錠の可否を判定するように構成されている。読み取られた識別情報は、情報の読み取られた時間や操作された I C カード読み取り装置の情報などとともにデータベースとして管理することにより、 I Cカードの保有者がいつ、どの部屋に出入りしたかを管理することができる。また、一部の企業において、磁気カード内の識別 ( I D) 情報をタイムレコーダで読み取らせることで行っていた出退勤管理システムを I。カードによるシステムへ切り替える試みがなされている。この出退勤管理システムは、一種の入退室管理システムとみなすこともできる。しかし、この出退勤管理システムは、個人ごとに入退室権限情報の管理を行わない点において上記の入退室管理システムと異なる。また、この出退勤管理システムは、 I Cカードの保有者がいつタイムレコーダを操作したか（すなわち、いつ出退勤したか）の情報のみを管理しているので、厳密に言えば、上記の入退室管理システムとは異なっている。従来の入退室管理システムを導入するには、対象となる部屋のドアごとに電気錠や、電気錠制御機能の組み込まれた I Cカード読み取り装置を設置するための設置工事が必要となる。場合によっては、上位制御装置と接続するネットワーク設備などの設置工事も必要となる。現存する建物にこれらの設備を導入することは多額の設置コスト投資が必要であり、容易に導入することが困難であるという問題がある。

簡易な入退室管理システムとして、出退勤管理システムで用いられるタイムレコーダを設置するという方式も考えられる。しカゝし、この方式の場合も、対象となる部屋ごとにタイムレコーダの設置工事が必要である。この方式の入退室管理システムも簡単に導入可能なシステムであるとは言い難い。発明の開示

本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、従来の入退室管理システムや出退勤管理システムに比べ、低コストで容易に導入することが可能な入退室管理システムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明の入退室管理システムは、利用者を特定する利用者識別情報が記録された利用者 I cカード及ぴ部屋を特定する部屋識別情報が記録された部屋用 I Cカードに対しアクセスする携帯型端末装置と、管理サーパとから構成される入退室管理システムであって、前記携帯型端末装置が、現在時刻を管理する時刻管理手段と、前記利用者 I Cカード及ぴ前記部屋用 I C力ード内に記録された各識別情報を読み取る I Cカード読み取り手段と、前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報を付加情報とともに入退室管理情報として記憶する情報記憶手段と、 lift己情報記憶手段に蓄積された前記入退室管理情報を前記管理サーバへ送信する情報送信手段とを備え、特定の部屋への入退室の際に管理者が前記携帯型端末装置及び前記部屋用 I。カードを持参し、前記携帯型端末装置において開始キーの押下により、前記 I Cカード読み取り手段は前記部屋用 I Cカードの前記部屋識別情報を読み取り、前記 I Cカード読み取り手段により前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報に、前記時刻管理手段により取得した時刻情報と前記部屋識別情報が付加されて入退室管理情報として前記情報記憶手段に記憶され、全ての利用者 I Cカードの読み取りが終了した後に、前記情報記憶手段に記憶された前記入退室管理情報を、前記情報送信手段により前記管理サーバへ送信することにより前記管理サーバ内に記憶して、前記管理サーバが、前記管理サーバ内に記憶された前記入退室管理情報を、利用者基本情報及び部屋基本情報と相互参照することにより、利用者の特定の部屋への入退室を管理することを特徴とする。

また、上記目的を達成するために、本発明の入退室管理システムは、利用者を特定する利用者識別情報が記録された利用者 I Cカード及び操作者を特定する操作者識別情報が記録された操 I。カードに対しアクセスする携帯型端末装置と、管理サーバとから構成される入退室管理システムであって、前記携帯型端末装置が、現在時刻を管理する時刻管理手段と、前記利用者 I Cカード及び前記操作者 I Cカードに記録された各識別情報を読み取る I Cカード読み取り手段と、前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報を付加情報とともに入退室管理情報として記憶する情報記憶手段と、前記情報記憶手段に蓄積された前記入退室管理情報を前記管理サーバへ送信する情報送信手段とを備え、特定の部屋への入退室の際に操作者が前記携帯型端末装置及び前記操作者 I Cカードを持参し、前記携帯型端末装置において開始キーの押下により前記 I cカード読み取り手段は前記操作者 I。カードの前記操作者識別情報を読み取り、前記 I。カード読み取り手段により前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報に、前記時刻管理手段により取得した時刻情報と前記操作者識別情報が付加されて入退室管理情報として前記情報記憶手段に記憶され、全ての利用者 I Cカードの読み取りが終了した後に、前記情報記憶手段に記憶された前記入退室管理情報を、前記情報送信手段により前記管理サーバへ送信することにより前記管理サーバ内に記憶して、前記管理サーバが、前記管理サーバ内に記憶された前記入退室管理情報を、利用者基本情報及び操作者基本情報と相互参照することにより、利用者の特定の部屋への入退室を管理することを特徴とする。

本発明の入退室管理システムによれば、装置を設置するための特別な設置工事などが不要であり、従来のシステムに比べ、低コストで容易に導入することが可肯匕であ Ο₀ 図面の簡単な説明

本発明の他の目的、特徴及び利点については、添付の図面に基づき下記の発明の詳細な説明を参照することにより明確となる。

図 1は、本発明の一実施例に係る入退室管理システムの概略構成を示すプロック図である。

図 2は、図 1の入退室管理システムにおける携帯型端末装置の構成を示すプロック図である。

図 3は、図 1の入退室管理システムにおける携帯型端末装置が実行する入退室管理処理を説明するためのフロー図である。

図 4は、図 3の入退室管理処理における部屋用 I Cカード力らの部屋識別情報の読み取り手順と記録手順を説明するための図である。

図 5は、図 3の入退室管理処理における利用者 I Cカードから利用者識別情報の読み取り手順と入退室管理情報の記録手順を説明するための図である。

図 6は、図 3の入退室管理処理における管理サーバへの入退室管理情報の転送手順、及ぴ管理サーバでの利用者ごとの入退出管理処理を説明するための図である。

図 7は、本発明の他の実施例に係る入退室管理システムの概略構成を示すプロック図である。

図 8は、図 7の入退室管理システムにおける携帯型端末装置が実行する入退室管理処理を説明するためのフロー図である。

図 9は、図 8の入退室管理処理における操作者 I Cカード力らの操作者識別情報の読み取り手順と記録手順を説明するための図である。

図 1 0は、図 8の入退室管理処理における利用者 I Cカードから利用者識別情報の読み取り手順と入退室管理情報の記録手順を説明するための図である。図 1 1は、図 8の入退室管理処理における管理サーバへの入退室管理情報の転送手順、及び管理サーバでの利用者ごとの入退出管理処理を説明するための図でめる。発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。

図 1は、本発明の一実施例に係る入退室管理システムの概略構成を示す。図 1に示したように、本実施例の入退室管理システムは、利用者 I Cカード 2 と、部屋用 I Cカード 4と、携帯型端末装置 1 0と、管理サーバ 2 0と力ら構成される。 - 利用者 I Cカード 2は、利用者（学生や従業員など）である各個人を特定する利用者識別 ( I D) 情報 2 aが記録されている I Cカードである。利用者 I C力ード 2は、通常、利用者各個人が携帯している。

部屋用 I Cカード 4は、特定の部屋（教室や会議室など）を特定する部屋識別 ( I D) 情報 4 aが記録されている I C力一ドである。部屋用 I Cカード 4は、例えば、その部屋の管理部門が一括管理をして、必要に応じてその部屋を利用する管理者（教授、講師など）に貸し出し可能であるように準備しておく。

携帯型端末装置 1 0は、現在時刻を管理する時刻管理手段 1 2と、 I Cカードから識別 ( I D) 情報を読み取る I Cカード読み取り手段 1 1と、 I Cカードから読み取った m¾【J ( I D) 情報を付加情報とともに入退室管理情報として記憶する情報記憶手段 1 3と、情報記憶手段 1 3に蓄積された入退室管理情報を管理サーバ 2 0へ送信する情報送信手段 1 4とを備える。

携帯型端末装置 1 0も、部屋用 I Cカード 4と同様に、管理部門により一括管理されており、必要に応じてその部屋を利用する管理者に貸し出し可能であるように準備しておくことが望ましい。

管理サーバ ₂ 0は、利用者 I D情報及び部屋 I D情報を、対象の利用者及び部屋の基本情報（利用者の氏名や所属、部屋の名称や所在地など）と関連付けて記憶管理する基本情報記憶管理手段 2 2と、携帯型端末装置 1 0から送信された入退室管理情報を受信する情報受信手段 2 1と、受信した入退室管理情報を記憶管理する入退室情報記憶管理手段 2 3とを備える。

図 2は、図 1の入退室管理システムにおける携帯型端末装置の構成を示す。図 2に示したように、携帯型端末装置 1 0は、 C P U 1 0 0と、 R AM I 0 1 と、 R OM 1 0 2と、 I /O (入出力）コントローラ 1 0 3と、表示装置 1 0 4 と、入力装置 105と、 I Cカードリーダ/ライタ 106と、補助記憶装置 10 7と、通信制御装置 108と、タイマー 109とから構成される。

図 2の携帯型端末装置 10において、 C P U 100は、携帯型端末装置 10のシステム全体を制御しているプロセッサである。携帯型端末装置 10の電源がォン状態にセットされると、 CPU 100は、 ROM102に予め記録されたプログラムを読み出し、 RAMI 01へロードすることにより、各制御動作を行っている。

図 2の携帯型端末装置 10において、 CPU100、 RAMI 01、 ROM1 02、 I/Oコントローラ 103は、バスによって互いに接続されている。また、図 2の携帯型端末装置 10において、 C P U 100は、各入出力装置と、バス及ぴ I/Oコントローラ 103を経由して接続されている。表示装置 104 には、例えば、液晶ディスプレイ（LCD) 等が用いられる。入力装置 105には、例えば、キーボードやその他の操作キーが含まれる。入力装置 105の操作キーには、本発明の入退室管理処理に係る開始キー、終了キー等が含まれる。

I Cカードリーダ/ライタ 106は、 I Cカード内に記録された種々の情報を読み取る機能と、種々の情報を I。カードへ書き込む機能とを備える。 I。カードリーダ /ライタ 106は、 I Cカードとの接触により情報の読み書きを行う接触型のものであってもよいし、あるいは、 I Cカードと非接触により情報の読み書きを行う非接触型のものであってもよレヽ。前述の I Cカード読み取り手段 11 は、 CPU100と I Cカードリーダ/ライタ 106により構成される。

捕助記憶装置 107には、例えば、半導体メモリカード等が用いられる。前述の情報記憶手段 13は、 CPU100と補助記憶装置 107により構成される。通信制御装置 108には、例えば、 LANカードやモデム等が用いられる。補助記憶装置 107は、携帯型端末装置 10で処理された管理情報等を記録しておく機能を備える。前述の情報送信手段 14は、 CPU100と通信制御装置 10 8により構成される。

タイマー 109は、携帯型端末装置 10における時刻管理、タイマー管理等に用いられる。前述の時刻管理手段 12は、 CPU100とタイマー 109により構成される。次に、図 1の実施例に係る入退室管理システムが実行する入退室管理処理について説明する。

図 3は、図 1の入退室管理システムにおける携帯型端末装置 10が実行する入退室管理処理を説明するためのフロー図である。携帯型端末装置 10の電源がォン状態にセットされると、 CPU 100は、 ROM102に予め記録されたプログラムを読み出し、 RAMI 01へロードすることにより、図 3の入退室管理処理を開始する。

図 3の入退室管理処理が開始すると、 C P U 100は、携帯型端末装置 10の開始キーが押下された力否かを判定する（ステップ S 31)。

開始キーが押下されると、 CPU 100は、部屋用 I Cカード 4の読み取りによる部屋識別（I D)情報の入力が完了したカゝ否かを判定する（ステップ S 32)。部屋識別 ( I D)情報の入力が完了すると、 C PU 100は、その部屋識別 ( I D) 情報 13 aを情報記憶手段 13へ記録する（ステップ S 33 )。

ステップ S 33が完了すると、 CPU100は、その部屋を利用する管理者により入力装置 105から入力される、所定の時刻（例えば、対象となる講義の利用者の出席確認を終了する時刻）の指定、又は所定の時間の指定を受取る（ステップ S 34)。

ステップ S 34が完了すると、 CPU100は、 I Cカード読み取り手段 11 を用いた、各利用者 I Cカード 2内の利用者識別情報の読み取り（入力）が全て完了したか否かを判定する（ステップ S 35)。このステップ S 35では、その部屋に入室しようとする各利用者の利用者 I Cカード 2ごとに、利用者識別情報の読み取り処理を繰り返し実行する。

ステップ S 35で利用者識別情報の入力が全て完了したと判定すると、 C P U 100は、利用者 I Cカード 2から読み取られた利用者識別情報に、情報記憶手段 13にすでに記憶されている部屋識別情報 13 aと、時刻管理手段 12により取得した時刻情報（日時）とを付加して、入退室管理情報 13 bとして情報記憶手段 13に記憶する（ステップ S 36)。

ステップ S 36が完了すると、 CPU100は、時刻管理手段 12を用いて、ステップ S 34で受取つた指定時間が経過した力否かを判定する（ステップ S 3 7)。あるいは、このステップ S 37では、 CPU 100力携帯型端末装置 10 の終了キーが押下された力否かを判定するように構成してもよい。

ステップ S 37で指定時間が経過したと判定すると、 C P U 100は、携帯型端末装置 10を、利用者 I Cカード 2が読み取り不可能な状態に設定する。（ステップ S 38)。

ステップ S 38が完了すると、 CPU100は、情報送信手段 14を用いて、情報記憶手段 13に蓄積された入退室管理情報 13 bを管理サーバ 20へ送信する（ステップ S 39)。ステップ S 39が完了すると、携帯型端末装置 10側の入退室管理処理が終了する。

図 4は、図 3の入退室管理処理における部屋用 I Cカードからの部屋識別情報の読み取り手順（S 32) と記録手順（S 33) を説明するための図である。特定の部屋を利用する場合、部屋を利用する管理者は、まず管理部門より部屋用 I Cカード 4と携帯型端末装置 10の貸し出しを受ける。目的の部屋に到着後、管理者は、携帯型端末装置 10の開始キーを押下して、部屋用 I Cカード 4を読み取らせることにより、携帯型端末装置 10を、利用者 I Cカード 2が読み取り可能な状態に設定する。このとき、部屋用 I Cカード 4から読み取られた部屋識另 IJ (ID) 情報 4 aは、携帯型端末装置 10内の情報記憶手段 13に、時刻管理手段 12により取得した時刻情報が付加された部屋識別情報 13 aとして記憶される。

なお、携帯型端末装置 10の入力装置 105に、各利用者が入室時操作力退室時操作かを選択できる操作選択手段を設けて、各利用者が、この操作選択手段を用いて入室時操作か退室時操作かを選択することにより、 I Cカード読み取り手段 11による利用者 I Cカード 2の読み取り動作を対象の部屋への入室時及び退室時の 2回行うよう構成してもよい。

次に、図 5は、図 3の入退室管理処理における利用者 I Cカードから利用者識別情報の読み取り手順（S 35) と入退室管理情報の記録手順 (S36) を説明するための図である。

図 5に示したように、管理者は、その部屋に入室しようとする各利用者に対し、携帯型端末装置 10での利用者 I Cカード 2内の利用者識別 ( I D) 情報の読み取り操作を行うことを指示する。この操作により利用者 I Cカード 2から読み取られた利用者識別情報 2 aは、携帯型端末装置 1 0内において、情報記憶手段 1 3に記憶されている部屋識別情報 1 3 aと、時刻管理手段 1 2により取得した時刻情報とが付加されて、入退室管理情報 1 3 bとして情報記憶手段 1 3に記憶される。

利用者ごとの入退室権限の判定を高い精度で実現するため、携帯型端末装置 1. 0において利用者 I Cカード 2内の利用者識別情報を読み取る際、各利用者について利用者生体情報が一致する力否かの判定を追加して行ってもよい。

この追加判定を行うためには、利用者 I Cカード 2内に、上記利用者識別情報に加え、利用者を特定するための指紋 ·声紋 ·虹彩 ·静脈パターンなどの利用者生体情報を記録しておき、携帯型端末装置 1 0に指紋読み取り装置などの生体情報採集手段を設けておき、力つ、携帯型端末装置 1 0内あるいは利用者 I Cカード 2内に利用者生体情報照合手段を設けておく必要がある。

この場合、 I Cカード読み取り手段 1 1で利用者 I Cカード 2を読み取ると同時に、生体情報採集手段で各利用者の利用者生体情報（指紋など）を採取する。上記の利用者生体情報照合手段により、携帯型端末装置 1 0の利用者生体情報採取手段から採取した利用者生体情報と、利用者 I Cカード 2内に記録された利用者生体情報とがー致するカゝ否かを判定する。両方の生体情報が一致した場合のみ、利用者 I Cカード 2カゝらの利用者識別情報の読み取りを許可するように構成してもよい。

このように、その部屋に入室しようとする全ての利用者の入退室管理情報を取得した後、管理者は、携帯型端末装置 1 0の終了キーを押下するなどの操作を行い、携帯型端末装置 1 0を利用者 I Cカード 2が読み取り不可能な状態に設定する。

このとき、管理者による終了キーの押下などの操作に代えて、上記利用者識別情報の読み取り処理の開始時刻から所定の時間が経過した後、あるいは管理者による終了時刻の設定により、携帯型端末装置 1 0が自動的に利用者識別情報の読み取り処理を終了するようにしてもよい（図 3の S 3 7と S 3 8 )。

図 6は、図 3の入退室管理処理における管理サーバへの入退室管理情報の転送手順（S 3 9 )、及び管理サーバ 2 0での利用者ごとの入退出管理処理を説明するための図である。

その部屋の使用が終了した後、管理者は、携帯型端末装置 1 0の情報記憶手段 1 3に蓄積された入退室管理情報 1 3 bを、情報送信手段 1 4を用いて管理サーバ 2 0へ送信する（図 3の S 3 9 )。入退室管理情報の送信が完了した後、管理者は、管理部門に部屋用 I Cカード 4と携帯型端末装置 1 0を返却する。

管理サーバ 2 0は、情報受信手段 2 1を利用して携帯型端末装置 1 0から受信した入退室管理情報 1 3 bを入退室情報記憶管理手段 2 3に記憶する。こうして管理サーバ 2 0内の入退室情報記憶管理手段 2 3に記憶された入退室管理情報 1 3 bを、同じく管理サーバ 2 0内の基本情報記憶管理手段 2 2に記憶された利用者基本情報 2 2 a及び部屋基本情報 2 2 と相互参照することにより、管理サーパ 2 0は、どの利用者が、どの部屋に、いつ入室（あるいは退室）したかを管理することが可能となる。

上記実施例の入退室管理システムによれば、装置を設置するための特別な設置工事などが不要であり、従来のシステムに比べ、低コストで容易に導入することが可能である。

次に、図 7は、本発明の他の実施例に係る入退室管理システムの概略構成を示す。

図 7に示したように、この実施例の入退出管理システムは、利用者 I Cカード 2と、操作者 I Cカード 6と、携帯型端末装置 1 0 Aと、管理サーバ 2 O Aとから構成される。

図 7において、図 1の実施例と実質的に同じ構成要素には同一の参照番号を付し、その機能についての説明は重複するため省略する。

図 1の実施例と同様に、利用者 I Cカード 2は、利用者（学生や従業員など）である各個人を特定する利用者識別 ( I D) 情報 2 aが記録されている I Cカードである。利用者 I Cカード 2は、通常、利用者各個人が携帯している。

操作者 I Cカード 6は、携帯型端末装置の操作者（すなわち、携帯型端末装置を利用して利用者の入退室管理情報を収集する操作者、講義の講師など）を特定する操储識別 ( I D) 情報 6 aが記録されている I Cカードである。操作者 I Cカード 6は、通常、操作者各個人が携帯している。

携帯型端末装置 10 Aは、図 1の実施例と同一の構成であり、現在時刻を管理する時刻管理手段 1 2と、 I Cカードから識別 ( I D) 情報を読み取る I Cカード読み取り手段 1 1と、 I Cカードから読み取った識別 (I D) 情報を付加情報とともに入退室管理情報として記憶する情報記憶手段 1 3と、情報記憶手段 13 に蓄積された入退室管理情報を管理サーバ 2 OAへ送信する情報送信手段 14とを備える。携帯型端末装置 1 OAは、図 2に示した構成と同様の構成を有する。携帯型端未装置 10 Aは、管理部門により一括管理されており、必要に応じて操作者に貸し出し可能であるように準備しておくことが望ましい。

図 1の実施例と同様に、管理サーバ 20 Aは、利用者 I D情報及び操作者 I D 情報を、対象の利用者及び操作者の基本情報（利用者の氏名や所属、操作者の氏名や曜日別 ·時間別の担当講義、利用教室の情報など）と関連付けて記憶管理する基本情報記憶管理手段 22と、携帯型端末装置 1 OAから送信された入退室管理情報を受信する情報受信手段 21と、受信した入退室管理情報を記憶管理する入退室情報記憶管理手段 23とを備える。

次に、図 7の実施例に係る入退室管理システムが実行する入退室管理処理について説明する。

図 8は、図 7の実施例の入退室管理システムにおける携帯型端末装置が実行する入退室管理処理を説明するためのフロー図である。携帯型端末装置 1 OAの電源がオン状態にセットされると、 CPU 1 00は、 ROM102に予め記録されたプログラムを読み出し、 RAMI 01へロードすることにより、図 8の入退室管理処理を開始する。

図 8の入退室管理処理が開始すると、 C P U 100は、携帯型端末装置 1 OA の開始キーが押下された力否かを判定する（ステップ S 8 1)。

開始キーが押下されると、 CPU100は、操作者 I Cカード 6の読み取りによる操識別 (I D) 情報の入力が完了した力否かを判定する（ステップ S 8

2)。

操作者識別 (I D) 情報の入力が完了すると、 CPU 100は、その操作者識別 ( I D) 情報 1 3 cを情報記憶手段 1 3へ記録する（ステップ S 83)。ステップ S 83が完了すると、 C PU 100は、その部屋を利用する管理者（操作者）により入力装置 105から入力される、所定の時刻（例えば、対象となる講義の利用者の出席確認を終了する時刻）の指定、又は所定の時間の指定を受取る（ステップ S 84)。

ステップ S 84が完了すると、 CPU100は、 I Cカード読み取り手段 11 を用いた、各利用者 I Cカード 2内の利用者識別情報の読み取り（入力）が全て完了した力否かを判定する（ステップ S 85)。このステップ S 85では、その部屋に入室しょうとする各利用者の利用者 I Cカード 2ごとに、利用者識別情報の読み取り処理を繰り返し実行する。

ステップ S 85で利用者識別情報の入力が全て完了したと判定すると、 C P U 100は、利用者 I Cカード 2から読み取られた利用者識別情報に、情報記憶手段 13にすでに記憶されている操作者識別情報 13 cと、時刻管理手段 12により取得した時刻情報（日時）とを付加して、入退室管理情報 13 dとして情報記憶手段 13に記憶する（ステップ S 86 )。

ステップ S 86が完了すると、 CPU 100は、時刻管理手段 12を用いて、ステップ S 84で受取った指定時間が経過した力否かを判定する（ステップ S 8 7)。あるいは、このステップ S 87では、 CPU 100力携帯型端末装置 10 Aの終了キーが押下されたか否かを判定するように構成してもよい。

ステップ S 87で指定時間が経過したと判定すると、 CPU100は、携帯型端末装置 10 Aを、利用者 I Cカード 2が読み取り不可能な状態に設定する。（ステツプ S 88)。

ステップ S 88が完了すると、 CPU 100は、情報送信手段 14を用いて、情報記憶手段 13に蓄積された入退室管理情報 13 dを管理サーバ 2 OAへ送信する（ステップ S 89)。ステップ S 89が完了すると、携帯型端末装置 1 OA側の入退室管理処理が終了する。

図 9は、図 8の入退室管理処理における操作者 I Cカードからの操作者識別情報の読み取り手順 (S 82) と記録手順 (S 83) を説明するための図である。特定の講義を実施する、操作者は、まず管理部門より携帯型端末装置 10 Aの貸し出しを受ける。目的の教室（部屋）に到着後、操作者は、携帯型端末装置 1 O Aの開始キーを押下し、操作者 I Cカード 6を読み取らせることにより、携帯型端末装置 1 O Aを、利用者 I Cカード 2が読み取り可能な状態に設定する。このとみ、操作者 I Cカード 6から読み取られた操作者識別 ( I D)情報 6 aは、携帯型端末装置 1 O A内の情報記憶手段 1 3に、時刻管理手段 1 2により取得した時刻情報が付加された操作者識別情報 1 3 cとして記憶される。

なお、携帯型端末装置 1 O Aの入力装置 1 0 5に、各利用者が入室時操作力退室時操作かを選択できる操作選択手段を設けて、各利用者が、この操作選択手段を用いて入室時操作力退室時操作かを選択することにより、 I Cカード読み取り手段 1 1による利用者 I Cカード 2の読み取り動作を対象の部屋への入室時及び退室時の 2回行うよう構成してもよい。

次に、図 1 0は、図 8の入退室管理処理における利用者 I Cカードから利用者識別情報の読み取り手順（S 8 5 ) と入退室管理情報の記録手順 ( S 8 6 ) を説明するための図である。

図 1 0に示したように、操作者は、その教室（部屋）に入室しょうとする各利用者に対し、携帯型端末装置 1 O Aでの利用者 I Cカード 2内の利用者識別 ( I D) 情報の読み取り操作を行うことを指示する。この操作により利用者 I。カード 2から読み取られた利用者識別 ( I D) 情報 2 aは、携帯型端末装置 1 0 A内において、情報記憶手段 1 3に記憶されている操作者識別情報 1 3 cと、時刻管理手段 1 2より取得した時刻情報とが付加されて、入退室管理情報 1 3 dとして情報記憶手段 1 3に記憶される。

利用者ごとの入退室権限の判定を高い精度で実現するため、携帯型端末装置 1 0 Aにおいて利用者 I。カード 2内の利用者識別情報を読み取る際、各利用者にっ、て利用者生体情報が一致するか否かの判定を追加して行つてもよレ、。

この追加判定を行うためには、利用者 I Cカード 2内に、上記利用者識別情報に加え、利用者を特定するための指紋 ·声紋 ·虹彩 ·静脈パターンなどの利用者生体情報を記録しておき、携帯型端末装置 1 O Aに指紋読み取り装置などの生体情報採集手段を設けておき、つ、携帯型端末装置 1 O A内あるいは利用者 I C カード 2内に利用者生体情報照合手段を設けておく必要がある。

この場合、 I。カード読み取り手段 1 1で利用者 I Cカード 2を読み取ると同時に、生体情報採集手段で各利用者の利用者生体情報（指紋など）を採取する。上記の利用者生体情報照合手段により、携帯型端末装置 1 O Aの利用者生体情報採取手段から採取した利用者生体情報と、利用者 I Cカード 2内に記録された利用者生体情報とがー致する力否かを判定する。両方の生体情報が一致した場合のみ、利用者 I Cカード 2カらの利用者識別情報 2 aの読み取りを許可するように構成してもよい。

このように、その部屋に入室しようとする全ての利用者の入退室管理情報を取得した後、操作者は、携帯型端末装置 1 O Aの終了キーを押下するなどの操作を行い、携帯型端末装置 1 O Aを利用者 I Cカード 2が読み取り不可能な状態に設定する。

このとき、操作者による終了キーの押下などの操作に代えて、上記利用者識別情報 2 aの読み取り処理の開始時刻から所定の時間が経過した後、あるいは操作者による終了時刻の設定により、携帯型端末装置 1 O Aが自動的に利用者識別情報の読み取り処理を終了するようにしてもよい（図 8の S 8 7と S 8 8 )。図 1 1は、図 8の入退室管理処理における管理サーバへの入退室管理情報の転送手順 ( S 8 9 )、及び管理サーバでの利用者ごとの入退出管理処理を説明するための図である。

講義の終了後、操作者は、携帯型端末装置 1 O Aの情報記憶手段 1 3に蓄積された入退室管理情報 1 3 dを、情報送信手段 1 4を利用して管理サーバ 2 0 Aへ送信する（図 8の S 8 9 )。入退室管理情報 1 3 dの送信が完了した後、操作者は操作者 I Cカード 6と携帯型端末装置 1 0 Aを管理部門に返却する。

管理サーバ 2 O Aは、情報受信手段 2 1を用いて携帯型端末装置 1 O Aから受信した入退室管理情報 1 3 dを入退室情報記憶管理手段 2 3に記憶する。こうして管理サーバ 2 0 A内の入退室情報記憶管理手段 2 3に記憶された入退室管理情報 1 3 dを、同じく管理サーバ 2 O A内の基本情報記憶管理手段 2 2に記憶された利用者基本情報 2 2 a及び操作者基本情報 2 2 cと相互参照することにより、管理サーバ 2 O Aは、どの利用者が、どの講義（あるいは教室）に、いつ入室（あるいは退室）したかを管理することが可能となる。

以上、本発明をいくつかの実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、下記請求項に記載した範囲内で様々な変形が可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 利用者を特定する利用者識別情報が記録された利用者 I Cカード及び部屋を特定する部屋識別情報が記録された部屋用 I Cカードに対しアクセスする携帯型端末装置と、管理サーバとから構成される入退室管理システムであって、前記携帯型端末装置が、現在時刻を管理する時刻管理手段と、前記利用者 I Cカード及び前記部屋用 I Cカード内に記録された各識別情識を読み取る I cカード読み取り手段と、前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報を付加情報とともに入退室管理情報として記憶する情報記憶手段と、前記情報記憶手段に蓄積された前記入退室管理情報を前記管理サーバへ送信する情報送信手段とを備え、特定の部屋への入退室の際に管理者が前記携帯型端末装置及び前記部屋用 I C カードを持参し、前記携帯型端末装置において開始キーの押下により、前記 I C カード読み取り手段は前記部屋用 I Cカードの前記部屋識別情報を読み取り、前記 I。カード読み取り手段により前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報に、前記時刻管理手段により取得した時刻情報と編己部屋識別情報が付加されて入退室管理情報として前記情報記憶手段に記憶され、

全ての利用者 I Cカードの読み取りが終了した後に、前記情報記憶手段に記憶された前記入退室管理情報を、前記情報送信手段により前記管理サーバへ送信することにより前記管理サーバ内に記憶して、

前記管理サーバが、前記管理サーバ内に記憶された前記入退室管理情報を、利用者基本情報及び部屋基本情報と相互参照することにより、利用者の特定の部屋への入退室を管理することを特徴とする入退室管理システム。

2 . 利用者を特定する利用者識別情報が記録された利用者 I Cカード及び操作者を特定する操作者識別情報が記録された操作者 I Cカードに対しアクセスする携帯型端末装置と、管理サーバとカゝら構成される入退室管理システムであって、前記携帯型端末装置が、現在時刻を管理する時刻管理手段と、前記利用者 I C力一ド及ぴ前記操作者 I Cカードに記録された各識別情報を読み取る I Cカード読み取り手段と、前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報を付加情報とともに入退室管理情報として記憶する情報記憶手段と、前記情報記憶手段に蓄積された前記入退室管理情報を前記管理サーバへ送信する情報送信手段とを備え、特定の部屋への入退室の際に操作者が前記携帯型端末装置及び前記操作者 I C カードを持参し、前記携帯型端末装置において開始キーの押下により前記 I C力一ド読み取り手段は前記操作者 I Cカードの前記操作者識別情報を読み取り、前記 I Cカード読み取り手段により前記利用者 I Cカードから読み取った利用者識別情報に、前記時刻管理手段により取得した時刻情報と前記操作者織別情報が付加されて入退室管理情報として前記情報記憶手段に記憶され、

前記管理サーバが、前記管理サーバ内に記憶された前記入退室管理情報を、利用者基本情報及び操基本情報と相互参照することにより、利用者の特定の部屋への入退室を管理することを特徴とする入退室管理システム。

3 . 各利用者は、前記携帯型端末装置の前記 I Cカード読み取り手段による前記利用者 I Cカードの読み取り動作を対象の部屋への入室時のみ一回だけ行うことを特徴とする請求項 1又は 2記載の入退室管理システム。

4 . 前記携帯型端末装置は、各利用者が入室時操作力、退室時操作かを選択できる操作選択手段を備え、かつ、各利用者は、前記操作選択手段を用いて入室時操作か退室時操作かを選択することにより、前記携帯型端末装置の前記 I。カード読み取り手段による前記利用者 I Cカードの読み取り動作を対象の部屋への入室時及ぴ退室時の 2回行うことを特徴とする請求項 1又は 2記載の入退室管理システム。

5 . 前記利用者 I Cカードは、利用者を特定するための情報として、前記利用者識別情報に加えて記録された利用者生体情報を有し、前記携帯型端末装置は、利用者から利用者生体情報を採取する生体情報採取手段を備え、かつ、前記利用者 I cカード又は前記携帯型端末装置のいずれかが、前記生体情報採取手段により採取された利用者生体情報と、前記利用者 I Cカードに記録された利用者生体情報とがー致するカゝ否かを判定する生体情報照合手段を備えることを特徴とする請求項 1又は 2記載の入退室管理システム。