WO2005004416A1

WO2005004416A1 - 異種無線通信システム間の通信制御システム

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Publication number: WO2005004416A1
Application number: PCT/JP2003/008304
Authority: WO
Inventors: Yusuke Kinoshita; Keiichi Shimizu
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-06-30
Filing date: 2003-06-30
Publication date: 2005-01-13

Abstract

第３世代の移動通信システムに使用される無線アクセスネットワーク（３Ｇ−ＲＡＮ）（２３）を含むＷ−ＣＤＭＡネットワーク（２）と、他の無線ネットワーク（３）がそれぞれルータ（２３，３２）を介してＩＰコアネットワーク（４）に接続され、モバイルノード（１）が所定の通信条件に近い条件を有する無線ネットワークを選択して通信を行うことができるように、ルータ（２３，３２）がそれぞれの無線ネットワーク（２，３）の状態についてのネットワーク情報を含むRouter Advertisementメッセージを送信する異種無線通信システム間の通信制御システムであって、３Ｇ−ＲＡＮ（２３）は、モバイルノード（１）がＷ−ＣＤＭＡネットワーク（２）と通信を確立している場合には、該通信のシグナリング無線ベアラを用いてRouter Advertisementメッセージをモバイルノード（１）に送信する。

Description

明細書異種無線通信システム間の通信制御システム技術分野

この発明は、異なる複数の無線移動体通信システムにおいて、 I CMP (Inte met Control Message Protocol) の Router Advertisementメッセーゾを用レヽて、ユーザやアプリケーションに応じたシステム間のハンドオーバを行うことが可能な異種無線通信システム間の通信制御システムに関するものである。背景技術

近年、無線通信技術の進展に伴って、 W— C DMA (Wideband Code Divisi on Multiple Access) 不ットワークや W_ L AN (Wireless Local Area Netw orks) ネットワークなど、複数の無線ネットワークシステムで通信を行うことが可能な端末（以下、モパイルノードという）が作製されている。このようなモパィルノードの複数の無線ネットワークシステム間におけるハンドオーバの方法に関して、従来、モバイルノードはルータからの通知メッセージを受信することで、ハンドオーバの判断などを行っていた。この複数の無線ネットワークシステムで通信を行うことが可能なモパイルノードにおける無線ネットワークシステムを選択する方法の一例が特許文献 1に開示されている。以下では、この特許文献 1 に開示されているモパイルノードの無線ネットワークシステムの選択方法について、 M o b i l e I P v 6 (Mobile Internet Protocol version 6) 'を適用した場合を例に挙げて説明する。

第 1図は、複数の無線ネットワークシステムで使用可能なモバイルノ一ドの従来のネットワーク選択時の概要を説明するための図である。なお、ここでは、モバイルノード（図中では、 MNと表記） 5 0 1は、 W— C DMAネットワーク 5 0 2と W— L ANネットワーク 5 0 3の 2つの無線ネットワークシステムで使用することができるものとする。

W— C D MAネットワーク 5 0 2は複数の基地局（図中では、 B T Sと表記。また、図には 1台の基地局のみを表示している） 5 2 1から構成され、ルータ 5 2 2を介して I Pコアネットワーク 5 0 4に接続されている。ルータ 5 2 2は基地局 5 2 1を通じてモバイルノード 5 0 1に Router Advertisementメッセージを周期的に通知している。また、 W— L A Nネットワーク 5 0 3は、複数の無線基地局（図中では、 W— L A N A Pと表記。また、図には 1台の基地局のみを表示している） 5 3 1から構成され、ルータ 5 3 2を介して I Pコアネットヮーク 5 0 4に接続されている。ルータ 5 3 2は無線基地局 5 3 1を通じてモパイルノード 5 0 1に Router Advertisementメッセージを周期的に通知している。さらに、 I Pコアネットワーク 5 0 4には、モバイルノード 5 0 1の通信相手となる通信相手端末（図中では、 C Nと表記） 5 0 5が接続されている。なお、この例では、モパイルノード 5 0 1は、接続コストの低い無線ネットワークシステムに優先的に接続するように設定されているものとする。

第 2図は、 I CM P V 6 (Internet Control Message Protocol version 6) のときの Router Advertisementのメッセージフォーマツトを示す図である。この; Router Advertisementメッセージは、 I C M P v 6のタイプを示す「Type」、コードを示す「_Code」、チェックサムを示す「checksmn」、現在ホップリミツトを示す「Cur Hop Limit」、ステートフルアドレス自動構成フラグを示す「M」、他のステートフルアドレス自動構成フラグを示す「0」、予約を示す「Reserve」、ルータ有効時間を示す「Router LifetimeJ 、到達時間を示す「： R eachable TimeJ 、再送タイマを示す「： Retrans TimerJ 、オプションを示す「 Options」のフィールドを含んでいる。なお、 Router Advertisementの場合の「Type」の値は 1 3 4であり、「Option」には、ネットワークのプレフィックス情報が設定される。

第 3図は、 Router Advertisementメッセージの「OptionJ に設定されるプレフィックス情報フォーマツトを示す図である。このプレブィックス情報フォ^"マットは、オプションのタイプを示す「Type」、このプレフィックスの情報長を示す「Length」、プレフィックス長を示す「Prefix Length」、オンリンクフラグを示す「L」、アドレスコンフィギュレーションフラグを示す「A」、予約を示す「Heserved」、妥当な有効時間を示す「Valid LifetimeJ 、望ましい有効時間を示す「Preferred LifetimeJ 、プレフィックス情報が格納される「Prefix 」のフィールドを含んでいる。なお、プレフィックス情報の場合の「Type」の値は 3である。

上記「OptionJ フィールドには、プレフィックス情報のほかに、さらに、ネットワークの接続コスト、帯域情報、提供可能な Quality of Service (以下、 Q o Sという）情報などが設定される。

第 4図は、第 1図における W— C DMAネットワークと W— L ANネットヮークのそれぞれのルータが送信する Router Advertisementメッセージのォプション情報の一例を示す図である。この例では、オプション情報として（「Option 」フィールドに）、プレフィックス情報と接続コストのみが設定される場合を示している。この第 4図に示されるように、 W— C DMAネットワーク 5 0 2のルータ 5 2 2が送信する Router Advertisementメッセージのォプション情報値は、プレフィックスが「1 0 . 7 4 . 5 5 . x」であり、接続コスト値が「1 0」であることを示しており、また、 W— L ANネットワーク 5 0 3のルータ 5 3 2 が送信する Router Advertisementメッセージのォプション情報値は、プレフィッタスが「1 0 . 7 4 . 6 6 . x」であり、接続コスト値が「5」であることを示している。

つぎに、モバイルノード 5 0 1における 2つの無線ネットワークシステムの間で切り替えを行うか否かの判断処理について、第 5図のシーケンス図を参照しながら説明する。まず、モパイルノード 5 0 1は、 W— C DMAネットワーク 5 0 2を用いて、通信相手端末 5 0 5と通信を行っている状態にある（S Q 5 0 ) 。この時、モバイルノード 5 0 1はユーザデータ用の個別チャネル（以下、 D T C Hとレヽう。 D T C H： Dedicated Traffic Channel) を設定している。モパイルノード 501には、ルータ 522から基地局 521を経由し上記 DT CHを用いて、 Router Advertisementが周期的に通知される（SQ51) 。なお、この Ro uter Advertisementには、第 4図の行 40に示される内容のォプション情報が設定されている。

この状態から、モバイルノード 501が W— LANネットワーク 503を利用可能な範囲に移動すると、ルータ 532から W— LANネットワーク 503の無線基地局 531を経由し、モパイルノード 501に Router Advertisementが通知される（SQ52) 。この Router Advertisementには、第 4図の行 41に示される内容のオプション情報が設定されている。モパイルノード 501は、受信した Router Advertisementメッセージのプレフィックス情報から、 W—CDM Aネットワーク 502だけではなく、 W— LANネットワーク 503も利用可能な状態にあることを検出する。

つぎに、モバイ ,レノード 5◦ 1は、 2つの異なる無ネットワーク 502, 5 03から受信した Router Advertisementメッセージのオプションに設定されている接続コスト値から、現在接続している W— CDMAネットワーク 502よりも W— LANネットワーク 503の方が、接続コストが低いことを検出する (S Q53) 。これによつて、モバイルノード 501は、 W— CDMAネットワーク 502から W— LANネットワーク 502へ、無線ネットワークの接続先を変更し（SQ54) 、無線基地局 531を経由した W— LANネットワーク 503を用レ、て通信相手端末 505との間で通信を行う（ S Q 55 ) 。

特許文献 1

国際公開第 02/065803号パンフレツト（第 3〜7頁）しかしながら、 W— CDMAネットワークを含む異なる複数の無線ネットヮークシステムにおいて、 Router Advertisementメッセージを送信するために D T CHを用いると、周期的に通知される Router Advertisementメッセージによつて、モパイルノードのユーザデータ帯域を圧迫してしまうという問題点があった。また、 W— CDMAネットワークの帯域は W— LANネットワークの帯域に比ベて狭いために、 Router Advertisementメッセージの周期的な通知によって、 W— C DMAネットワークのユーザデータ帯域のみならず、シグナリングの帯域まで圧迫してしまうという問題点もあった。さらに、 W— C DMAネットワークは、無線区間においてコード多重を行っているので、ルータにおける送受信パケット量のみでは、無線ネットワークシステムの状態を判断することは出来ず、ルータにおいて適切な接続コストを設定することができないという問題点もあった

また、複数の無線ネットワークシステムに接続できるモパイルノードにおいては、それぞれの無線ネットワークシステムから Router Advertisementメッセージを受信する必要があり、ネットワークリソースを有効利用できないという問題点があった。さらに、複数の無線ネットワークシステムのネットワーク情報を R outer Advertisementメッセージに設定するために、ルータ間でネットワーク情報を送受信しなければならないという問題点もあった。

この発明は、上記に鑑みてなされたもので、複数の無線ネットワークシステムへのアクセス方法を有するモバイルノード、特に、無線ネットワークシステムの

1つとして W— C DMAネットワークへのアクセス方法を持つモパイルノードが、ユーザデータやシグナリングの帯域を圧迫することなく、ユーザやアプリケーシヨンに応じて異なる無線ネットワーク間のハンドオーバ（以下、システム間ハンドオーバという）を実現することが可能な異種無線通信システム間の通信制御システムを得ることを目的とする。

発明の開示

上記目的を達成するため、この発明にかかる異種無線通信システム間の通信制御システムは、異なる通信方式の複数の無線ネットワークがそれぞれルータを介して I Pコアネットワークに接続され、モパイルノードが所定の通信条件に近い条件を有する無線ネットワークを選択して通信を行うことができるように、前記ルータが前記無線ネットワークの状態についてのネットワーク情報を含む Router Advertisement メッセージを送信する異種無線通信システム間の通信制御システムであって、前記無線ネットワークのうち 1のネットワークは、第 3世代の移動通信システムに使用される無線アクセスネットワーク（以下、 3 G— R ANという）を含む W— C DMAネットワークであり、前記 3 G— R ANは、前記モパイルノードが前記 W— C DMAネットワークと通信を確立している場合には、該通信のシグナリング無線べァラを用いて前記 Router Advertisementメッセージを前記モバイルノ一ドに送信することを特徴とする。図面の簡単な説明

第 1図は、複数の無線ネットワークシステムで使用可能なモバイルノ一ドの従来のネッドワーク選択時の概要を説明するための図であり、第 2図は、 I CM P V 6のときの Router Advertisementのメッセージフォーマットを示す図であり、第 3図は、 Router Advertisementメッセージの「Option」に設定されるプレフィックス情報フォーマツトを示す図であり、第 4図は、 Router Advertiseme ntメッセージのォプション情報の一例を示す図であり、第 5図は、 2つの無線ネットワークシステムの間で切り替え処理の従来例を示すシーケンス図であり、第 6図は、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムが適用されるネットワーク構成の一例を示す図であり、第 7図は、モパイルノードの概略構成を示すブロック図であり、第 8図は、無線ネットワーク制御装置による Syste m Informationメッセージ作成の処理手順を示すフ口一チヤ一トであり、第 9図は、基地局による System Informationメッセージ作成の処理手順を示すフローチャートであり、第 1 0図は、モパイルノードの無線ネットワークシステムの選択手順を示すシーケンス図であり、第 1 1図は、モパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図であり、第 1 2図は、実施の形態 2 で使用するルータの概略構成を示すブロック図であり、第 1 3図は、モパイルノ一ドのシステム間ハンドオーバ手順の一例を示すシーケンス図であり、第 1 4図は、 W— C DMAネットワークの基地局の概略構成を示すブロック図であり、第 1 5図は、モパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図であり、第 1 6図は、各無泉ネットワークの無線状態と接続コストとの関係の一例を示す図であり、第 1 7図は、 W— C DMAネットワークの基地局の概略構成を示すブロック図であり、第 1 8図は、モパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図であり、第 1 9図は、各無線ネットヮ —クの無線状態と接続コストとの関係の一例を示す図であり、第 2 0図は、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムが適用されるネットヮーク構成の一例を示す図であり、第 2 1図は、実施の形態 5で使用されるルータの概略構成を示すブロック図であり、第 2 2図は、モパイルノードのシステム間ハンドオーバの手 MMの一例を示すシーケンス図であり、第 2 3図は、第 1の C DM Aネットワークのルータへ送信されるネットワーク情報通知のパラメータ情報の一例を示す図であり、第 2 4図は、 Router Advertisementメッセージに設定されたパラメータ情報の内容を示す図であり、第 2 5図は、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムが適用されるネットワーク構成の一例を示す図であり、第 2 6図は、実施の形態 6に使用されるルータの概略構成を示すブロック図であり、第 2 7図は、リソース管理サーバの概略構成を示すブロック図であり、第 2 8図は、モパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図であり、第 2 9図は、各無線ネットワークのルータが送信するネットワーク情報通知のパラメータ情報の一例を示す図である。発明を実施するための最良の形態

以下に添付図面を参照して、この発明にかかる異種無線通信システム間の通信制御システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。

実施の形態 1 .

第 6図は、この発明にかかる異種無線通信システム間の通信制御システムが適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。ここでは、モパイルノード 1 力 W— C DMAネットワーク 2または W— L ANネットワーク 3のいずれかの無線ネットワークシステムを用いて、通信相手端末 5と通信を行う場合について説明する。第 6図に示されるように、この例では、 I Pコアネットワーク 4に、 W— C DMAネットワーク 2と W— L ANネットワーク 3とが、それぞれルータ 2 4， 3 2を介して接続されており、通信相手端末 5も I Pコアネットワーク 4 に接続されている。

W— L ANネットワーク 3は、各無線ゾーンをカバーする複数の無線基地局 3 1から構成され、これらの無線基地局 3 1がルータ 3 2を介して I Pコアネットワーク 4に接続されている。なお、第 6図では、無線基地局 3 1を 1つしか図示していない。ルータ 3 2は、接続コスト情報、帯域情報、提供可能な Q o S情報などのネットワーク情報を含む Router Advertisementメッセージを、所定の間隔で送出している。そして、ネットワーク情報を含む Router Advertisementメッセージは、無線基地局 3 1を介して送信される。この Router Advertisement メッセージに、ネットワーク情報を含ませる方法は、上述した特許文献 1に記载されているような方法によってなされる。

W—C DMAネットワーク 2は、分割された各無線ゾーンをカバーする複数の基地局 2 1と、無線資源の割り当てを管理して、複数の基地局 2 1の制御を行う機能を有する 1台の無線ネットワーク制御装置（図中では、 R N Cと表記）から構成される 1以上の無線ネットワーク副システム（R N S ) によって構成される。ここで、この複数の無線ネットワーク副システムによつて構成されるネットヮークを無線アクセスネットワーク（以下、 3 G— R ANという） 2 3という。それぞれの無線ネットワーク副システムの無線ネットワーク制御装置 2 2は、 I P コアネットワーク 4に接続されるルータ 2 4と接続される。ルータ 2 4は、上記の W— L ANネットワーク 3のルータ 3 2と同様に、接続コスト情報、帯域情報、提供可能な Q o S情報などのネットワーク情報を含む Router Advertisement メッセージを、所定の間隔で送出している。なお、第 6図では、無線ネットヮーク副システムと、無線ネットワーク副システム内の基地局 2 1はそれぞれ 1つしか図示していない。また、 Router Advertisementメッセージに、ネットワーク情報を含ませる方法は、上述した特許文献 1に記載されているような方法によつてなされる。

この実施の形態 1では、 3 G— RAN 2 3力 W— C DMAネットワーク 2で通信を行っていないモパイルノード 1に対しては System Informationメッセージを拡張して上記ルータ 2 4から送出される Router Advertisementメッセージを含ませて送出し、 W— C DMAネットワーク 2で通信を行っているモバイルノード 1に対してはシグナリング無線べァラ（以下、 S R Bという）を用いて送出する機能を有することを特徴とする。この 3 G— R AN 2 3による Router Adv ertisementメッセージを System Informationメッセージに含ませる方法については、後述する。

モパイルノード 1は、上述したように、モパイルノード 1の使用者によってまたは予め設定された判定基準にしたがって、 W— C DMAネットワーク 2と W— L ANネットワーク 3のうちいずれかの無線ネットワークを選択して、通信を行うことが可能な構成を有する。第 7図は、モパイルノ一ドの概略構成を示すプロック図である。このモパイルノード 1は、 W—C DMAネットワーク 2で通信を行うための W— C DMA通信処理部 1 1と、 W— L ANネットワーク 3で通信を行うための W— L AN通信処理部 1 2と、 W— C DMAネットワーク 2と W— L ANネットワーク 3のそれぞれのネットワーク情報を格納するネットワーク情報格納部 1 3と、いずれの無線ネットワークを使用するかをネットワーク情報から判定する判定部 1 4と、判定部 1 4によつて使用中の無線ネットワークの切り替えが必要な場合に切り替え処理を行う切替部 1 5と、を備えて構成される。

W— C DMA通信処理部 1 1は、 W— C DMAネットワーク 2を用いて通信を行うための機能ブロックであるが、 W— C DMAネットワーク 2を用いた通信中でないときに、 3 G— R AN 2 3から受信した System Informationに含まれる Router Advertisement中のネットワーク情報を取り出し、ネットワーク情報格納部 1 3に渡すシステム情報処理部 1 6と、 W— C DMAネットワーク 2を用いて通信中であるときに、 S R Bから Router Advertisementメッセージに含まれるネットワーク情報をネットワーク情報格納部 1 3に格納する S R B受信処理部

1 7と、をさらに有している。

また、 W— L AN通信処理部 1 2は、 W— L ANネットワーク 3を用いて通信を行うための機能プロックであるが、無線基地局 3 1から受信した Router Adv ertisementメッセージ中のネットワーク情報を取り出し、ネットワーク情報格納部に渡すルータ情報処理部 1 8を有している。

ネットワーク情報格納部 1 3は、接続コスト情報、帯域情報、提供可能な Q o

S情報などが、無線ネットワークごとに格納される。格納されるネットワーク情報は、モパイルノードの使用者によって任意に設定することができる。たとえば、モパイルノードの使用者によって接続コストが低い無線ネットワークを優先的に使用するように設定されている場合には、このネットワーク情報格納部 1 3に

、 Router Advertisementメッセージ中に含まれるすべてのネットワーク情報を格納してもよいが、接続コスト情報のみを格納してもよい。

判定部 1 4は、通信開始時や異なる無線ネットワーク間のハンドオーバ（この明細書では、システム間ハンドオーバという）時に、ネットワーク情報格納部 1

3に格納されているネットワーク情報を参照して、現在接続可能な無線ネットヮークのうちいずれの無線ネットワークを使用すべきかを判定し、判定結果を切替部 1 5に出力する機能を有する。たとえば、モバイルノード 1の使用者によって接続コストが低い（安い）無線ネットワークを優先的に使用するように設定されている場合には、ネットワーク情報格納部 1 3の接続コスト情報を抽出して、 W

— C DMAネットワーク 2と W— L ANネットワーク 3のいずれの接続コストが低いかを判定し、その結果を切替部 1 5に出力する。

切替部 1 5は、判定部 1 4によって出力された結果に基づいて、通信開始時には、その判定結果の無線ネットワークを用いた通信処理部（すなわち、 W— C D MA通信処理部 1 1または W— L AN通信処理部 1 2 ) に通信を開始するように指示を出し、システム間ハンドオーバ時には、無線ネットワーク間で通信の切替を実施するように通信処理部に指示を出す。ここで、 3 G— R A N 2 3における Router Advertisementメッセージの Syst em Informationメッセージ化について説明する。 3 G— R AN 2 3は、無線ネットワーク制御装置 2 2と基地局 2 1によって構成されており、これらの装置のレヽすれ力力 S、 System Informationメッセーンを拡張して Router Advertisement メッセージを含ませて、モパイルノード 1に対して送出する機能を有する。以下に、（ 1 ) 無線ネットワーク制御装置 2 2力 SRouter Advertisementメッセージを System Information化する場合、および（2 ) 基地局 2 1が Router Adverti sementメッセージを System Information化する場合の手順について説明する。

( 1 ) 無線ネットワーク制御装置が Router Advertisementメッセージを System Information化する場合

第 8図は、無線ネットワーク制御装置による System Informationメッセージ作成の処理手順を示すフローチャートである。まず、無線ネットワーク制御装置 2 2は、 3 G - R AN 2 3と I Pコアネットワーク 4とを接続するルータ 2 4から所定周期で送信される Router Advertisementメッセージを受信し、保存する (ステップ S 8 1 ) 。つぎに、ネットワーク制御装置 R N Cは、受信した Route r Advertisementメッセージを、 N B A P (Node B Application Part) プロトコノレで使用する System Information Request Updateメッセージの「 I B S G D A T A」部分に、他の System Informationメッセージのデータとともに格納して（ステップ S 8 2 ) 、 System Informationメッセージに Router Adver tisementメッセージの内容を含ませる。その後、この System Information Req uest Updateメッセージを基地局 2 1へ送信する（ステップ S 8 3 ) 。そして、 System Information Update Requestメッセージを受信した基地局 B T Sは、このメッセージ内の「I B S G D A T AJ 部分から System Informationメッセージのデータを取り出す。この取り出されたデータは、 R R C (Radio Res ource Control) プロトコルで使用する System Informationメッセージに格納され（ステップ S 8 4 ) 、 System Information Update Requestメッセージに格納されているタイミングで、自基地局 2 1の無線ゾーンに存在するモパイルノード 1に対して報知する（ステップ S 8 5 ) 。これによつて、 3 G— R AN 2 3かりモノくィノレノート 1に对す <o Router Advertisementを- sむ System Information メッセージの通知処理が終了する。なお、 System Informationメッセージは、 Router Advertisementメッセージを含ませるために拡張されている。

( 2 ) ¾±也局が Router Adyertisementメッセージ System Informationィ匕する第 9図は、基地局による System Informationメッセージ作成の処理手順を示すフローチャートである。まず、基地局 2 1は、 3 G— RAN 2 3と I Pコアネットワーク 4とを接続するルータ 2 4から所定周期で送信される Router Advert isementメッセージを受信し、保存する（ステップ S 9 1 ) 。つぎに、基地局 2 1は、受信した Router Advertisementメッセージを、 R R Cプロトコルで使用する System Inforaiationメッセージに含ませる（ステップ S 9 2 ) 。その後、無線ネットワーク制御装置 2 2から送信される System Information Update R equestメッセージに設定されたタイミングで、ステップ S 2 2で作成した Syste m Inforaiationメッセージをモバイルノードに対して報知する（ステップ S 9 3 ) 。そして、 3 G— R AN 2 3からモパイルノード 1に対する Router Advertis ementを含む System Inforaiationメッセージの通知処理が終了する。

つぎに、 W— C DMAネットワーク 2を用いて通信を行っているモパイルノード 1に対する Router Advertisementメッセージの送信方法について説明する。

W— C DMAネットワーク 2を用いて通信を行っているモパイルノード 1には、 S R Bが設定されることを利用して、この S R Bを用いて Router Advertiseme ntメッセージを送信することを特徴とする。すなわち、 3 G— R AN 2 3を構成する無線ネットワーク制御装置 2 2または基地局 2 1は、 Router Advertiseme ntメッセージをルータ 2 4力、ら受信すると、通信を確立中のモパイルノード 1に対しては、 Router Advertisementメッセージを S R Bに含ませて、この S R B をそのモパイルノード 1に対して送出する。

つぎに、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムにおける通信御方法について、最初に複数の無線ネットワークを利用可能な位置に存在する場合のモバイルノード 1の通信開始方法を説明し、つぎに W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中のモバイルノード 1のシステム間ハンドオーバ方法について説明する。第 10図は、第 6図に示されるネットワークにおけるモパイルノードの無線ネットワークシステムの選択手順を示すシーケンス図である。なお、ここでは、 W— CDMAネットワーク 2のカバーする通信エリアと W— LAN ネットワーク 3のカバーする通信エリアとが重なる位置に、モバイルノード 1が存在し、これから通信相手端末 5と通信を開始しようとしている状態にあるものとする。また、 Router Advertisementメッセージには、第 4図に示されるプレフィックス情報と、ネットワーク情報としての接続コスト情報が設定されているものとする。

まず、 W— CDMAネットワーク 2のルータ 24から 3 G— RAN 23には、接続コスト情報を含む Router Advertisementメッセージが周期的に送信されている（SQ 101_n、 nは自然数）。 3G— RAN23では、第 8図または第 9 図で示したように、無線ネットワーク制御装置 22または基地局 21によって、 Router Advertisementメッセーシを含む System Informationメッセーン »生成され、モバイルノード 1に対して送信する処理が行われる（SQ102) 。この 3 G-RAN 23からモパイ/レノード 1への System Informationメッセージは周期的に送信される（SQ 102_n、 nは自然数）。ここで、 W— CDMAネットワーク 2のルータ 24の送信する Router Advertisementメッセージに含まれる接続コストは「10」であるとする。

また、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2を利用可能な位置に居るとともに、 W— LANネットワーク 3を利用可能な位置にも居るので、 W— LANネットワーク 3のルータ 32から無線基地局 31を経由して、 Router Ad vertisementを受信する（SQ 103) 。ここで、ルータ 32の送信する Router Advertisementメッセージに含まれる接続コストは「5」であるとする。

この状態で、モパイルノード 1の使用者が通信相手端末 5と通信を開始しようとすると、モバイルノード 1では、接続コストが最小となるネットワークを選択するように判断を行う（SQ104) 。すなわち、 W— CDMAネットワーク 2 力 ^¾ら受信した System Informationメッセーシ中の Router Advertisement中の接続コスト情報と、 W— LANネットワーク 3から受信した Router Advertiseme ntメッセージに設定されている接続コスト情報を用いて、現在接続可能なネットワーク中で、一番接続コストの低いものを選択する。上記説明より、 W— CDM Aネットワーク 2の接続コストは「10」であり、 W_ LANネットワーク 3の接続コストは「5」であり、 W— CDMAネットワーク 2よりも W— LANネットワーク 3の方が接続コストは低いので、モパイルノード 1は、 W— LANネットワーク 3に接続すべきであると判断する。その結果、モパイルノード 1は、 W 一 LANネットワーク 3を経由して、通信相手端末 5との通信が開始される（S Q 105) 。

第 1 1図は、第 6図に示されるネットワークにおけるモパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図である。なお、ここでは、 W —CDMAネットワーク 2を使用して通信中のモパイルノード 1が、 W— CDM Aネットワーク 2と W— LANネットワーク 3を同時に使用可能な位置に移動した場合を例に挙げている。また、 Router Advertisementメッセージには、第 4 図に示されるプレフィックス情報と、ネットワーク情報としての接続コスト情報が設定されているものとする。

まず、モパイルノード 1が W— CDMAネットワーク 2を使用して通信相手端末 5と通信しているときに（SQ 111) 、 W— CDMAネットワーク 2のルータ 24から 3G— RAN23には、接続コスト情報を含む Router Advertiseme ntメッセージが送信されている (SQ l l li) 。 3 G— RAN 23では、上述したように、無線ネットワーク制御装置 22または基地局 21によって、モパイノレノード 1との間で確立されている S R Bを用いて Router Advertisementメッセージがモパイルノード 1に対して送信される（SQ 1 12i) 。この 3G— R AN 23からモパイルノード 1への Router Advertisementメッセージは周期的に送信される（SQl l l_n〜SQ112_n、 nは自然数）。ここで、 W— CDM Aネットワーク 2のノレータ 24の送信する Router Advertisementメッセージに含まれる接続コストは、上述した説明より「10」であるとする。なお、 3G— RAN 23の無線ネットワーク制御装置 22または基地局 21は、通信を行っていないモパイルノード 1に対しては、第 10図で説明したように、 Router Adv ertisementメッセーシを含む System Informationメッセージを达lしてレヽ。また、モバイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2を利用した通信を行いながら、 W— LANネットワーク 3が利用可能な位置に移動すると、 W— LA Nネットワーク 3のルータ 32から無線基地局 31を経由して、 Router Advert isementを受信する。ここで、ルータ 32の送信する Router Advertisementメッセージに含まれる接続コストは、上述した説明より「5」であるとする。

この状態で、モバイルノード 1は、現在接続可能な無線ネットワークのうち、接続コストが最小となる無線ネットワークを選択するように判断を行う（ S Q 1 14) 。すなわち、 W_ CDMAネットワーク 2から SRBを用いて受信した R outer Advertisement中の接続コスト情報と、 W— LANネットワーク 3から受信した Router Advertisementメッセージに設定されている接続コスト情報を用いて、一番接続コストの低いものを選択する。上述した説明から、 W— CDMA ネットワーク 2の接続コストは「10」であり、 W— LANネットワーク 3の接続コストは「5」であり、 W— CDMAネットワーク 2よりも W— LANネットワーク 3の方が接続コストは低いので、モバイルノード 1は、 W— LANネットワーク 3に接続すべきであると判断する。その結果、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 3を利用した通信から W— LANネットワーク 2を利用した通信へのシステム間ハンドオーバ処理を実行して、使用する通信ネットワークを切り替える (SQ 115) 。そして、モパイルノード 1は、 W— LANネットワーク 3を使用して通信相手端末 5と通信を行う（SQ116) 。

なお、第 11図では、モバイルノード 1が W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中の場合のシステム間ハンドオーバについて説明したが、モパイルノード 1が W— L ANネットワーク 3を使用して通信中の場合のシステム間ハンドォーバについても同様にして処理が行われる。ただし、この場合には、 W— C DM Aネットワーク 2のルータ 2 4から送信される; Router Advertisementメッセージは、 3 G— RAN 2 3によって System Informationィ匕して送信される。

この実施の形態 1によれば、 W_ C DMAネットワーク 2を使用して通信を行つているモバイルノード 1に対して、接続コスト情報などのネットワーク情報を含む Router Advertisementメッセージを、 S R Bを利用して送信するようにしたので、モパイルノード 1のユーザデータ帯域を圧迫することなく Router Adv ertisementメッセージを送信することができるという効果を有する。また、モパィルノード 1の使用者の要求に応じて、接続コストが最小になるように無線ネットワークを選択することが可能なシステムを実現することができる。

実施の形態 2 .

実施の形態 1においては、 W— C DMAネットワークのルータから周期的に R outer Advertisementメッセージが通知されていたが、この実施の形態 2では、接続コストなどのネットワーク情報に変化がある場合にのみ、 Router Advertis ementメッセージを通知するルータを用いる場合を説明する。

この実施の形態 2でも、実施の形態 1の第 6図と同様のネットワーク構成を有する場合を例に挙げて説明する。すなわち、無線ネットワークシステムとして、 W— C DMAネットワーク 2と W— L ANネットワーク 3を用い、モバイルノード 1は、これらの 2つの無線ネットワークシステムで通信を行うことが可能な機能を有するものとする。なお、 3 G— R AN 2 3とモパイルノード 1は、上述した実施の形態 1と同一であるので、その説明を省略している。

第 1 2図は、この実施の形態 2で使用するルータの概略構成を示すプロック図である。ルータ 2 4は、他の通信機器と通信を行うための通信インタフェース部 5 1と、ルータ本来の処理である受信した通信データのルーティングを行うルーティング部 5 2と、接続コストなどのネットワーク情報を格納するネットワーク情報格納部 5 3と、ネットワーク情報格納部 5 3に格納されているネットワーク情報の変更を検出するネットワーク情報変更検出部 5 4と、 W— C DMAネットワーク 2内の基地局 2 1や無線ネットワーク制御装置 2 2との間で: Router Adv ertisementメッセージなどの情報を送受信するメッセージ処理部 5 5と、を備えて構成される。

ネットワーク情報変更検出部 5 4は、基地局 2 1の無線状態の変化ゃトポロジ情報の変更などによってネットワーク情報格納部 5 3に格納されるネットワーク情報の変更を検出し、メッセージ処理部 5 5に通知する機能を有する。

また、メッセージ処理部 5 5は、ネットワーク情報変更検出部 5 4によってネットワーク情報の変更が通知されると、その変更後のネットワーク情報を反映させた Router Advertisementメッセージを送信する機能を有する。これによつて、従来は、所定周期で送信されていた Router Advertisementメッセージが、ネットワーク情報に変化があつたときにのみ送信されるので、帯域を有効に利用することが可能となる。

つぎに、この実施の形態 2の異種無線通信システム間の通信制御方法について説明する。第 1 3図は、第 6図に示されるネットワークにおけるモパイルノードのシステム間ハンドオーバ手順の一例を示すシーケンス図である。なお、ここでは、 W— L ANネットワーク 3を使用して通信中のモパイルノード 1力 S、 W- C DMAネットワーク 2と W_ L ANネットワーク 3を同時に使用可能な位置に移動した場合を例に挙げている。

まず、 W— L ANネットワーク 3を利用して通信中のモパイルノード 1は（S Q 1 3 1 ) 、 W— L ANネットワーク 3のルータ 3 2から無線基地局 3 1を経由して、接続コスト情報を含む Router Advertisementメッセージを受信する（S Q 1 3 2 ) 。ここで、 W— L ANネットワーク 3のルータ 3 2の送信する Route r Advertisementメッセージに含まれる接続コストは「5」であるとする。

また、モパイルノード 1は、 W— L ANネットワーク 3を利用した通信の最中に、 W— C DMAネットワーク 2が利用可能な位置に移動すると、 W— C DMA ネットワーク 2のルータ 2 4から 3 G - R AN 2 3を経由して、； Router Advert isementを含む System Informationメッセージを受信する（SQ 133) 。この Router Advertisementメッセージには接続コスト情報が含まれている。また、 System Informationメッセージは、上述したように 3 G— RAN 23の無線ネットワーク制御装置 22または基地局 21によって生成される。ここで、 W— C D M Aネットワーク 2のルータ 24の送信する Router Advertisementメッセージに含まれる接続コストは「10」であるとする。

W— CDMAネットワーク 2の 3 G— RAN 23から接続コスト情報を含む S ystem Informationメッセージを受信したモバイルノード 1は、無線ネットヮークの接続コストの比較を行う（SQ134) 。すなわち、 W— CDMAネットヮーク 2の接続コスト「10」は、 W— LANネットワーク 3の接続コスト「5」よりも高いので、モバイルノード 1は、そのまま W— LANネットワーク 3を用いて通信を継続すべきであると判断する。その結果、モパイルノード 1は、無線ネットワークの変更を行わずに、そのまま W— LANネットワーク 2を利用した通信を継続する。

その後、ネットワーク情報に変化がない場合には、 W— CDMAネットワーク 2のルータ 24は、上述したように、 Router Advertisementメッセージを送信しない。さらにその後、ネットワーク情報に変化が生じて接続コスト情報が変化した場合に（SQ 135) 、ルータ 24は 3G— RAN23に対して、接続コスト情報を含む新たな Router Advertisementメッセージを送信し、 3 G— RAN 2 dま、その Router Advertisementメッセーンを System Inforaiationメッセージ化して、モパイルノードへと送信する（SQ136) 。ここで、接続コスト情報は「3」に変化したとする。

W— CDMAネットワーク 2の 3 G— RAN23から接続コスト情報を含む S ystem Informationメッセージを受信したモバイルノード 1は、無線ネットヮークの接続コストの比較を行う（SQ137) 。すなわち、 W— CDMAネットヮーク 2の接続コスト「3」は、 W— LANネットワーク 3の接続コスト「5」よりも低いので、モバイルノード 1は、 W—LANネットワーク 3から W—CDM Aネットワーク 2に接続を変更すべきであると判断する。その結果、モパイルノ一ド 1は、 W— LANネットワーク 3から W— CDMAネットワーク 2へのシステム間ハンドオーバ処理を実行する（SQ138) 。そして、 W— CDMAネットワーク 2を利用した通信が開始される（SQ139)。

なお、第 13図では、モパイルノード 1が W— LANネットワーク 3を使用して通信中の場合のシステム間ハンドオーバについて説明したが、モパイルノード 1が W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中の場合のシステム間ハンドォーパについても同様にして処理が行われる。ただし、この場合には、 W— CDM Aネットワーク 2のノレータ 24から送信される Router Advertisementメッセージは、 3G— RAN23によって SRBを用いて送信される。

この実施の形態 2によれば、 W— CDMAネットワーク 2のルータ 24を、ネットワーク情報の変更があった場合にのみ Router Advertisementメッセージを送信するように構成したので、周期的に通知される Router Advertisementメッセージによってモバイルノード 1のユーザデータ帯域を圧迫することがないという効果を有する。

実施の形態 3.

通常、 Router Advertisementメッセージに設定する接続コスト情報は、ルータにおけるトラヒック情報などを基に判断するが、この実施の形態 3では、それぞれのネットワークのルータ力 W— CDMAネットワークの基地局や W— L A Nネットワークの無線基地局から送信される無線状態情報に基づいて接続コスト情報を判断して、； Router Advertisementメッセージに格納して通知することを特徴とする。

この実施の形態 3でも、実施の形態 1の第 6図と同様のネットワーク構成を有する場合を例に挙げて説明する。すなわち、無 ,線ネットワークとして、 W— CD MAネットワーク 2と W— LANネットワーク 3を用い、モバイルノード 1は、これらの 2つの無線ネットワーク 2 , 3で通信を行うことが可能な機能を有するものとする。なお、 3G— RAN23の無線ネットワーク制御装置 22とモバイノレノード 1は、上述した実施の形態 1， 2と同一であるので、その説明を省略している。

第 1 4図は、 W_ C DM Aネットワークの基地局の概略構成を示すブロック図である。基地局 2 1は、自基地局 2 1の無線ゾーンに存在するモバイルノード 1 による通信を行うための通信処理部 6 1と、自基地局 2 1の無線状態を監視する無線状態監視部 6 2と、無線状態監視部 6 2による監視結果を無線状態情報として、所定の周期ごとにまたは予め設定した無線状態になったときにルータ 2 4に通知する無線状態通知部 6 3と、を備えて構成される。なお、 W_ C DMAネットワークシステムにおいては、基地局 2 1における無線の受信強度が高いほど無線状態が悪く、無線の受信強度が低いほど無線状態がよいので、 W— C DM Aネットワーク 2における無線状態情報は、基地局 2 1での受信強度の大小を示すものである。

W— L ANネットワーク 3の無線基地局 3 1も、第 1 4図に示した W—C DM Aネットワーク 2の基地局 2 1と同様の構成を有しているので、その説明を省略する。ただし、 W— L ANネットワーク 3の無線基地局 3 1における無線状態情報とは、無線基地局 3 1におけるトラヒック情報を意味する。

つぎに、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムにおけるシステム間ハンドオーバの方法について説明する。第 1 5図は、第 6図に示されるネットワークにおけるモパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図である。また、第 1 6図は、各無線ネットワークの無線状態と接続コストとの関係の一例を示す図である。この第 1 6図の例では、各無線ネットワークの無線状態を「良」、「普通」および「輻輳」の 3段階に分け、それに応じて接続コストを設定している場合を示している。すなわち、無線状態が「良」の場合には、 W— C DMAネットワーク 2の接続コストは「8」で、 W— L ANネットワーク 3の接続コストは「 1」であり、無線状態が「普通」の場合には、 W— C DMAネットワーク 2の接続コストは「1 0」で、 W— L ANネットワーク 3の接続コストは「5」であり、無線状態が「輻輳」の場合には、 W—C DMAネットワーク 2の接続コストは「14」で、 W— LANネットワーク 3の接続コストは「12」である。

以下の説明では、 W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中のモパイルノ一ド 1力 W— CDMAネットワーク 2と W— LANネットワーク 3を同時に使用可能な位置に移動した場合を例に挙げている。また、最初の W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中の状態における W— CDMAネットワーク 2の基地局 21の無線状態は「良」であり、 W— L ANネットワーク 3の無線基地局 31 の無線状態は「輻輳」であるとする。

W— CDMAネットワーク 2を用いて通信中のモパイルノード 1には（SQ 1 51) 、ルータ 24からの接続コスト情報を Router Advertisementメッセージ、 3G— RAN23によって SRBを用いて送信される（SQ152) 。この最初の状態における基地局 21の無線状態は上述した仮定により「良」であるので、接続コスト情報は「8」となっている。

また、モバイルノ^ド 1は、 W— LANネットワーク 3での通信が可能な位置に移動すると、 W— LANネットワーク 3の無線基地局 31から接続コスト情報を含む Router Advertisementメッセージを受信する（S Q 153) 。この状態における無線基地局 31の無線状態は、上述した仮定により「輻輳」であるので、接続コスト情報は「12」となっている。

つぎに、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2側から受信した接続コスト情報と、 W— LANネットワーク 3側から受信した接続コスト情報とを比較して、システム間ハンドオーバの可否について判定する（SQ154) 。ここでは、 W— CDMAネットワーク 2の接続コスト「8」は、 W— LANネットワーク 3の接続コスト「12 J よりも低いので、モバイルノード 1は、 W-CD MAネットワーク 2を使用した通信を継続すべきであると判断する。そのため、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2を使用した通信を,継続する。つぎに、 W— CDMAネットワーク 2の基地局 21は、たとえば所定の時間に、その無線状態を検知して、無線状態情報としてルータ 24に対して通知する（ SQ155) 。ここでは、基地局 21は、無線状態情報として「普通」を通知したものとする。この無線状態情報を受信したルータは、所定の基準に基づいて接続コスト値を変更する（SQ156) 。たとえば、ここでは第 16図に基づいているので、ルータ 24は、 W— CDMAネットワーク 2の接続コスト値を「8」から「10」に変更する。その後、接続コスト情報が変更されたので、ルータ 2 4は、新し！/、接続コスト情報を含む Router Advertisementメッセージを送信する。この Router Advertisementメッセージは、 3G— RAN23の無線ネットワーク制御装置 22または基地局 21によって SRBを用いて通信中のモパイルノード 1に対して送信される（SQ157) 。

つぎに、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2側から受信した接続コスト情報と、 W— LANネットワーク 3側から受信した接続コスト情報とを比較して、システム間ハンドオーバの可否について判定する（SQ158) 。ここでも、 W— CDMAネットワーク 2の接続コスト「10」は、 W— LANネットワーク 3の接続コスト「12」よりも低いので、モバイノレノード 1は、 W—C DMAネットワーク 2を使用した通信を継続すべきであると判断する。そのため、モバイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2を使用した通信を継続するつぎに、 W— L ANネットワーク 3の無線基地局 31は、たとえば所定の時間に、その無線状態を検知して無線状態情報としてルータ 32に対して通知する（ SQ159) 。ここでは、無線基地局 31は、無線状態情報として「普通」を通知したものとする。この無線状態情報を受信したルータ 32は、所定の基準に基づいて接続コスト値を変更する（SQ160) 。たとえば、ここでは第 19図に基づいているので、ルータ 32は、 W— LANネットワーク 3の接続コスト値を「12」か「5」に変更する。その後、接続コスト情報が変更されたので、ルータ 32は、新しい接続コスト情報を含む Router Advertisementメッセージを送信する。この Router Advertisementメッセージは、無線基地局 31を介してモパイルノード 1に送信される（SQ161) 。つぎに、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2側から受信した接続コスト情報と、 W— LANネットワーク 3側から受信した接続コスト情報とを比較して、システム間ハンドオーバの可否について判定する（SQ162) 。ここでは、 W— CDMAネットワーク 2の接続コスト「10」は、 W— LANネットワーク 3の接続コスト「5」よりも高いので、モパイルノード 1は、 W— CD MAネットワーク 2から W— LANネットワーク 3に接続を変更すべきであると判断する。その結果、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2から W — LANネットワーク 3へのシステム間ハンドォパ処理を実行する（SQ 16 3) 。そして、 W— LANネットワーク 3を利用した通信が、モバイルノード 1 と通信相手端末 5との間で開始される（SQ164) 。

なお、第 15図では、モパイルノード 1が W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中の場合のシステム間ハンドオーバについて説明したが、モバイルノード 1が W— LANネットワーク 2を使用して通信中の場合のシステム間ハンドォーパについても同様にして処理が行われる。ただし、この場合には、 W— CDM Aネットワーク 2のルータ 24から送信される Router Advertisementメッセージは、 3 G— RAN 23によって System Informationィ匕されてモバイルノード 1に対して送信される。

また、第 16図に示される各無線ネットワークの無線状態と接続コストの関係は、説明を行うために使用したものであり、実際にこのような表を用いて接続コストの変更を行うことに限定する趣旨のものではない。各無線ネットワークの接続コストは、通信中のモパイルノード 1の数などによって細かく影響されるからである。

この実施の形態 3によれば、各無線ネットワーク 2， 3の基地局 21と無線基地局 31が、その無線状態をそれぞれの無線ネットワーク 2， 3のルータ 24， 32に通知するように構成したので、ルータ 24, 32における送受信バケツト量のみで無線ネットワーク 2， 3の状態を判断する場合に比べて、ルータ 24 , 32における接続コストを適切に設定することができるという効果を有する。実施の形態 4 .

実施の形態 1〜 3では、 Router Advertisementメッセージへの接続コスト情報の設定をルータで行っていたが、この実施の形態 4では、無線状況などの無線状態情報を直接取得できる W— C DMAネットワークの基地局や W— L ANネットワークの無線基地局で取得した接続コスト情報を Router Advertisementメッセージに設定してモパイルノードに通知する場合を説明する。

この実施の形態 4でも、実施の形態 1の第 6図と同様のネットワーク構成を有する場合を例に挙げて説明する。すなわち、無線ネットワークとして、 W— C D MAネットワーク 2と W— L ANネットワーク 3を用い、モバイルノード 1は、これらの 2つの無線ネットワーク 2 , 3を用いて通信を行うことが可能な機能を有するものとする。なお、モパイルノード 1は、上述した実施の形態 1， 2と同一であるので、その説明を省略している。

第 1 7図は、 W_ C DMAネットワークの基地局の概略構成を示すブロック図である。基地局 2 1は、自基地局 2 1の無線ゾーンに存在するモパイルノード 1 との間で通信処理を行う通信処理部 6 1と、自基地局 2 1の無 I状態を監視する無線状態監視部 6 2と、無線状態監視部 6 2による無線状態の監視結果を無線状態情報として； Router Advertisementメッセージに設定する無線状態設定部 6 4 と、を備えて構成される。

通信処理部 6 1は、無線状態設定部 6 4によって無線状態情報が Router Adv ertisementメッセージに設定されると、通信を行っていないモバイルノード 1にスォし " は、その Router Advertisementメッセージを System Informationメッセージィ匕してモバイルノード 1に送出し、通信を行っているモパイルノード 1に対しては、その Router Advertisementメッセージを S R Bを用いて送出する機能を有する。そのため、この実施の形態 4では、 3 G— R AN 2 3において、基地局 2 1力 SRouter Advertisementメッセーンの System Informationメッセージィ匕を行う。

W_ L ANネットワーク 3の無線基地局 3 1も、第 1 7図に示した W— C DM Aネットワーク 2の基地局 21と同様の構成を有しているので、その説明を省略する。ただし、 W— LANネットワーク 3の無線基地局 31では、無線状態設定部 64によって無線状態情報が Router Advertisementメッセージに設定されると、そのまま Router Advertisementメッセージは通信処理部 61によって送出される。

つぎに、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムにおけるシステム間ハンドオーバ方法について説明する。第 18図は、第 6図に示されるネットワークにおけるモパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図である。また、第 19図は、各無線ネットワークの無線状態と接続コストとの関係の一例を示す図である。この例では、各無線ネットワークの無線状態を「良」、「普通」および「輻輳」の 3段階に分け、それに応じて接続コストを設定している場合を示している。すなわち、無線状態が「良」の場合には、 W— CDMAネットワークの接続コストは「6」で、 W— LANネットヮークの接続コストは「1」であり、無線状態が「普通」の場合には、 W—CDMA ネットワークの接続コストは「10」で、 W— LANネットワークの接続コストは「5」であり、無線状態が「輻輳」の場合には、 W— CDMAネットワークの接続コストは「14」で、 W— LANネットワークの接続コストは「12」である。

なお、以下の説明では、 W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中のモバィルノード 1力 W— CDMAネットワーク 2と W— LANネットワーク 3を同時に使用可能な位置に移動した場合を例に挙げている。

モバイルノード 1が W— CDMAネットワーク 2を使用して通信を行っているときに（SQ181) 、 W— CDMAネットワーク 2の基地局 21は、その無線状態を監視し、その監視結果を「良」であるとする（SQ182) 。第 19図より、無線状態が「良」に対する接続コスト値は「6」となる。つぎに、 W— CD MAネットワーク 2のルータ 24から、接続コスト情報が設定されていない Rou ter Advertisementメッセージが送信されると（S Q 183) 、基地局 21は、この Router Advertisementメッセージに接続コスト情報として「6」を設定する（SQ184) 。その後、基地局 21は、接続コスト情報を設定した Router Advertisementメッセージを、 S R Bを用いて通信中のモパイルノード 1に対して送信する。なお、基地局 21の無線ゾーンに存在して通信を行っていないモパィルノード 1に対しては、基地局 21は、接続コスト情報を設定した Router Ad vertisementメッセーン System informationィ匕して送出する。

つぎに、 W— LANネットワーク 3の無線基地局 31は、その無線状態を監視し、その監視結果を「普通」であるとする（SQ186) 。第 19図より、無線状態が「普通」に対する接続コスト値は「5」となる。つぎに、 W—LANネットワーク 3のルータ 32力、ら、接続コスト情報が設定されていない Router Adv ertisementメッセージが送信されると（SQ187) 、無線基地局 31は、この Router Advertisementメッセージに接続コスト情報として「5」を設定し（S Q 188) 、この接続コスト情報を設定した： Router Advertisementメッセージをモバイルノード 1に対して通知する（SQ189) 。

つぎに、モバイルノード 1は、 W- C DMAネットワーク 2側から受信した接続コスト情報と、 W— LANネットワーク 3側から受信した接続コスト情報とを比較して、システム間ハンドオーバの可否について判定する（SQ190) 。ここでは、 W_ CDMAネットワーク 2の接続コスト 16」は、 W— LANネットワーク 3の接続コスト「5」よりも高いので、モパイルノード 1は、 W-CDM Aネットワーク 2から W—LANネットワーク 3に接続を変更すべきであると判断する。その結果、モパイルノード 1は、 W— CDMAネットワーク 2から W— LANネットワーク 3へのシステム間ハンドオーバ処理を実行する（SQ 191 そして、 W— LANネットワーク 3を利用した通信が、モバイルノード 1と通信相手端末 5との間で開始される（SQ 192) 。

なお、第 18図では、モパイルノード 1が W— CDMAネットワーク 2を使用して通信中の場合のシステム間ハンドオーバについて説明したが、モバイルノード 1が W_ LANネットワーク 2を使用して通信中の場合のシステム間ハンドォーパについても同様にして処理が行われる。ただし、この場合には、 W— C DM Aネットワーク 2のルータ 2 4から送信される Router Advertisementメッセージは、 3 G— R AN 2 3によって System Informationィヒされてモバイルノード 1に対して送信さる。

この実施の形態 4によれば、それぞれの無線ネットワーク 2， 3の基地局 2 1 および無線基地局 3 1において、 Router Advertisementメッセージに接続コスト情報を設定するように構成したので、それぞれの無線ネットワーク 2 , 3のルータ 2 4， 3 2において接続コストを設定する必要がなくなり、基地局 2 1およぴ無線基地局 3 1において適切に接続コストを設定することができる。たとえば、無線区間でコード多重を行っている W— C DMAネットワーク 2においては、ルータにおける送受信バケツト量のみでは、無線ネットワークの状態を正確に判断して適切な接続コストを設定することができないという問題点を解決することができる。

なお、上述した実施の形態：！〜 4では、 W— C DMAネットワーク 2と W— L ANネットワーク 3の 2つの無線ネットワークの通信エリアが重なる場合を例示したが、 W_ C DMAネットワークと他の無線ネットワークの通信エリアが重なる場合や通信事業者の異なる 2つの W— C DMAネットワークの通信エリアが重なる場合でも同様にしてこれらの実施の形態 1〜4を適用することができる。さらに、他の無線ネットワークとして 2以上の無線ネットワークが存在してもよい実施の形態 5 .

実施の形態：！〜 4では、 Router Advertisementメッセージには、 I Pコァネットワークに接続されるルータに収容されるネットワークについての 1つのネットワーク情報しか設定されていない場合を例に挙げて説明したが、この実施の形態 5では、 Router Advertisementメッセージに、複数のネットワークについてのネットワーク情報を設定する場合を説明する。

第 2 0図は、この発明にかかる異種無線通信システム間の通信制御システムが適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。この第 2 0図に示されるように、この例では、 I Pコアネットワーク 4に、第 1と第 2の W— C DMAネットワーク 2， 7と W—L ANネットワーク 3が、それぞれ異なるルータ 2 4， 3 2 , 7 4を介して接続されており、通信相手端末 5も I Pコアネットワーク 4に接続されている。第 1と第 2の W— C DMAネットワーク 2 , 7と W— L ANネットワーク 3の通信エリアは、互いに重なる部分があるものとする。なお、第 1 と第 2の W—C DMAネットワーク 2 , 7と W— L ANネットワーク 3の構成は、上述した実施の形態 1の図 6の場合と同様であるので、その説明を省略している。

第 2 1図は、この実施の形態 5で使用されるルータの概略構成を示すプロック図である。このルータは、実施の形態 2の第 1 2図の構成に、さらに、他の無線ネットワークのルータに対してネットワーク情報格納部に格納されているネットワーク情報を通知するネットワーク情報通知部 5 6を備える構成を有する。第 1 2図と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。ネットワーク情報通知部 5 6は、モパイルノード 1がアクセス可能な無線ネットワークのうち所定の基準にしたがって選択された 1の無線ネットワークのルータに対して、自無線ネットワークのネットワーク情報を通知する。第 2 0図において、 W— L ANネットワーク 3のルータ 3 2と第 2の W— C DMAネットヮーク 7のルータ 7 4は、第 1の W— C DMAネットワーク 2のルータ 7 4に対して、それぞれの無 ,锒ネットワーク 3 , 7のネットワーク情報を通知するように設定されているものとする。

つぎに、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムにおけるシステム間ハンドオーバ方法について説明する。第 2 2図は、第 2 0図に示されるネットワークにおけるモパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図である。この第 2 0図で、モバイルノード 1は、第 1の W— C DMAネットワーク 2を使用して通信相手端末 5と通信を行っている状態にあるものとする。モバイルノード 1が第 1の W— CDMAネットワーク 2を使用して通信を行つているときに（SQ 221) 、 W— LANネットワーク 3のルータ 32は、そのネットワーク状態を含むネットワーク情報通知 aを、第 1の W— C D M Aネットワーク 2のルータ 24に対して通知する（SQ222) 。第 23図は、第 1の C DMAネットワークのルータへ送信されるネットワーク情報通知のパラメータ情報の一例を示す図である。ここで W— LANネットワーク 3のルータ 31が送信するネットワーク情報通知 aのパラメータ情報の一例が第 23図の行 231に示されている。すなわち、 W_ LANネットワーク 3のルータ 32から送信されるネットワーク情報通知メッセージには、ネットワーク種別として「W— LANネットワーク」が設定され、プレフィックスとして「10. 74. 66. x」が設定され、接続コストとして「5」が設定されている。

また、第 2の W_ CDMAネットワーク 7のルータ 74は、 W— LANネットワーク 3のルータ 32と同様に、そのネットワーク状態を含むネットワーク情報通知 bを、第 1の W— CDMAネットワーク 2のルータ 24に対して通知する（ SQ223) 。ここで第 2の W— CDMAネットワーク 7のルータ 74が送信するネットワーク情報通知 bのパラメータ情報の一例が第 23図の行 232に示されている。すなわち、第 2の W—CDMAネットワーク 7のルータ 74から送信されるネットワーク情報通知メッセージには、ネットワーク種別として「第 2の W— CDMAネットワーク」が設定され、プレフィックスとして「10. 74. 77. x」が設定され、接続コストとして「8」が設定されている。

第 1の W— CDMAネットワーク 2のルータ 24は、 W— LANネットワーク 3のルータ 32と第 2の W— CDMAネットワーク 7のルータ 74からネットヮ一ク情報通知 a , bを受信した後に、自無線ネットワークのネットワーク情報と、上記 W_ LANネットワーク 3と第 2の W— CDMAネットワーク 7のそれぞれのルータ 32， 74から受信したネットワーク情報通知メッセージ a, b中のネットワーク情報とを、 Router Advertisementメッセージに設定する。第 24 図は、この Router Advertisementメッセージに設定されたパラメータ情報の内容を示す図である。 Router Advertisementメッセージには、自無線ネットヮークである第 1の W—CDMAネットワーク 2のネットワーク情報と、第 23図に示される W— LANネットワーク 3と第 2の W— CDMAネットワーク 7から受信したネットワーク情報についての、ネットワーク種別、プレフィックス情報および接続コスト情報を含むパラメータが格納される。

つぎに、第 1の W_ CDMAネットワーク 2のルータ 24は、この： Router Ad vertisementメッセージを第 1の W— C DMAネットワーク 2に送信する。第 1 の W— CDMAネットワーク 2の 3G— RAN23は、この Router Advertise mentメッセージを受信すると、この Router Advertisementメッセージを S R B を用いてモパイルノード 1に対して送信する（SQ224) 。なお、このとき、 3G— RAN23は、第 1の W— C DMAネットワーク 2内で、第 1の W—CD MAネットワーク 2を使用して通信を行っていない他のモパイルノード 1に対しては、上己 Router Advertisementメッセーシを System Informationィ匕して达出する。

SRBを用いて送信された Router Advertisementメッセージを受信したモバィルノード 1は、 Router Advertisementメッセージからネットワーク情報を取り出す。その後、取り出したネットワーク情報を用いて、無線ネットワークの接続コストの比較を行い、現在接続可能な無線ネットワークの中で、一番接続コストの低いものを選択する（SQ 225) 。すなわち、この例では、第 1の W—C DMAネットワーク 2の接続コストは「 10」であり、 W_ LANネットワーク 3の接続コストは「5」であり、第 2の W— CDMAネットワーク 7の接続コストは「8」であるので、モバイルノード 1は、第 1の W— CDMAネットワーク 2から W— LANネットワーク 3に接続を変更すべきであると判断する。その結果、モパイルノード 1は、第 1の W— CDMAネットワーク 2から W— LANネットワーク 3へのシステム間ハンドオーバ処理を実行する（SQ226) 。そして、 W— LANネットワーク 3を利用した通信が、モパイルノード 1と通信相手端末 5との間で開始される（SQ 227) 。なお、第 2 2図では、モバイルノード 1が第 1の W— C DMAネットワーク 2 を使用して通信中の場合のシステム間ハンドオーバについて説明したが、モバイノレノード 1が第 2の W— C DMAネットワーク 7を使用して通信中の場合のシステム間ハンドオーバについても同様の処理が行われる。また、モパイルノード 1 が W— L ANネットワーク 2を使用して通信中の場合のシステム間ハンドオーバについても同様にして処理が行われる。ただし、この場合には、 W— C DMAネットワーク 2のルータ 2 4から送信される Router Advertisementメッセージは、 3 G - R A N 2 3によって System Informationィ匕されてモバイルノ一ド 1に対して送信される。

この実施の形態 5によれば、モパイルノード 1が複数の無線ネットワークを使用可能な位置に居る場合に、複数の無線ネットワークについての接続コスト情報を含む Router Advertisementメッセージを一括してモパイルノード 1に送信するように構成したので、ネットワークリソースを有効利用することができるという効果を有する。

実施の形態 6 .

実施の形態 5では、各ルータ間でネットワーク情報通知を行うことにより、複数のネットワーク情報を取得していたが、この実施の形態 6では、 I Pコアネットワークにネットワーク情報を管理するリソース管理サーバを配置して、システム間ハンドオーバを行う場合を説明する。

第 2 5図は、この発明にかかる異種無線通信システム間の通信制御システムが適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。この第 2 5図に示されるように、この例では、 I Pコアネットワーク 4に、第 1と第 2の W— C DMAネットワーク 2 , 7と W— L ANネットワーク 3が、それぞれ異なるルータ 2 4， 3 2 , 7 4を介して接続されている。また、 I Pコアネットワーク 4には、 I Pコァネットワーク 4に接続される無線ネットワーク 2， 3 , 7のネットワーク情報を管理するリソース管理サーバ 8が接続されている。さらに、モパイルノード 1 の通信相手である通信相手端末 5も I Pコアネットワーク 4に接続されている。なお、第 1と第 2の W_ C DMAネットワーク 2 , 7と W— L ANネットワーク 3の構成は、上述した実施の形態 1の図 6の場合と同様であるので、その説明を省略している。また、第 1と第 2の W— C DMAネットワーク 2， 7と W— L A Nネットワーク 3の通信エリアは、互いに重なる部分があるものとする。

第 2 6図は、この実施の形態 6に使用されるルータの概略構成を示すプロック図である。このルータ 2 4は、他の通信機器と通信を行うための通信インタフエース部 5 1と、本来の処理である受信した通信データのルーティングを行うルーティング部 5 2と、 W_ C DMAネットワーク 2内の基地局 2 1や無線ネットヮーク制御装置 2 2などとの間で Router Advertisementメッセージなどの情報を送受信するメッセージ処理部 5 5と、ネットワーク情報をリソース管理サーバ 8 に対して通知するネットワーク情報通知部 5 6と、リソース管理サーバ 8に対してネットワーク情報の取得を要求するネットワーク情報取得部 5 7と、を備えて構成される。

ネットワーク情報通知部 5 6は、所定のタイミングで、リソース管理サーバ 8 に対して、自ルータ 2 4が収容している無線ネットワークに関するネットワーク情報を通知する機能を有する。

ネットワーク情報取得部 5 7は、自ルータ 2 4が収容している無線ネットヮ一クと無線ゾーンが重なる他の無線ネットワークについてのネットワーク情報を取得するために、ネットワーク情報取得要求メッセージをリソース管理サーバ 8に対して送信し、このメッセージに対する応答であるリソース管理サーバ 8からのネットワーク情報取得応答メッセージを受信して、その内容であるネットワーク情報をメッセージ処理部に出力する機能を有する。メッセージ処理部 5 5は、このネットワーク情報を Router Advertisementメッセージに設定する。

なお、その他の構成要素は、実施の形態 5の第 2 1図と同一であるので、同一の符号を付してその説明を省略している。また、 W— L ANネットワーク 3のルータ 3 2や第 2の W— C DMAネットワーク 7のルータ 7 4も同様の構成を有する。ただし、 W—L ANネットワーク 3のルータの場合、メッセージ処理部 5 5 は、無線基地局 3 1との間で Router Advertisementメッセージなどの情報をそのまま送受信する。

第 2 7図は、リソース管理サーバの概略構成を示すプロック図である。リソース管理サーバ 8は、 I Pコアネットワーク 4に接続されるルータ 2 4 , 3 2 , 7 4などの通信装置と通信を行うための通信部 8 1と、 I Pコアネットワーク 4に接続される無線ネットワーク 2 , 3 , 7のネットワーク情報を格納するネットヮーク情報格納部 8 2と、上記ルータ 2 4 , 3 2 , 7 4から送信されるネットヮーク情報を受信して、ネットワーク情報格納部 8 2に格納するネットワーク情報管理部 8 3と、上記ルータ 2 4， 3 2 , 7 4からのネットワーク情報取得要求メッセージを受信すると、そのメッセージの内容に基づいてネットワーク情報格納部 8 2から抽出した無線ネットワーク 2， 3 , 7のネットワーク情報を、ネットヮーク情報取得応答メッセージとしてネットワーク情報取得要求メッセージを送信したルータに返信するネットワーク情報通知処理部 8 4と、を備えて構成されるつぎに、この発明による異種無線通信システム間の通信制御システムにおけるシステム間ハンドオーバ方法について説明する。第 2 8図は、第 2 5図に示されるネットワークにおけるモパイルノードのシステム間ハンドオーバの手順の一例を示すシーケンス図である。この第 2 5図において、モパイルノード 1は、第 1 の W— C DMAネットワーク 2を使用して通信相手端末 5と通信を行っている状態にあるものとする。

モバイルノード 1が第 1の W—ύ DMAネットワーク 2を使用して通信を行つているときに（S Q 2 8 1 ) 、第 1の W— C DMAネットワーク 2のルータ 2 4 は、そのネットワーク情報を含むネットワーク情報通知メッセージ cをリソース管理サーバ 8に対して送信する（S Q 2 8 2 ) 。第 2 9図は、各無線ネットヮークのルータが送信するネットワーク情報通知のパラメータ情報の一例を示す図である。第 2 9図の行 2 9 1には、第 1の W— C DMAネットワーク 2のルータ 2 4から送信されるネットワーク情報通知メッセージ cのパラメータ情報が示されている。すなわち、このネットワーク情報通知メッセージ cには、ネットワーク種別として「第 1の W— CDMAネットワーク」が設定され、,プレフィックスとして「10. 74. 55. x」が設定され、接続コストとして「10」が設定されている。

また、 W— LANネットワーク 3のルータ 32は、そのネットワーク状態を含むネットワーク情報通知メッセージ dを、リソース管理サーバ 8に対して通知する（SQ 283) 。このネットワーク情報通知メッセージ dのパラメータ情報の内容が、第 29図の行 292に示されている。すなわち、 W— LANネットヮーク 3のルータ 32から送信されるネットワーク情報通知メッセージ dには、ネットワーク種別として「W— LANネットワーク」が設定され、プレフィックスとして「10. 74., 66. x」が設定され、接続コストとして「5」が設定されている。

さらに、第 2の W— CDMAネットワーク 7のルータ 74は、 W— LANネットワーク 3のルータ 32と同様に、そのネットワーク状態を含むネットワーク情報通知 eを、リソース管理サーバ 8に対して通知する（SQ284) 。このネットワーク情報通知メッセージ eのパラメータ情報の内容が第 29図の行 293に示されている。すなわち、第 2の W— CDMAネットワーク 7のルータ 74から送信されるネットワーク情報通知メッセージ eには、ネットワーク種別として「第 2の W— CDMAネットワーク」が設定され、プレフィックスとして「10. 74. 77. x」が設定され、接続コストとして「8」が設定されている。

つぎに、第 1の W_ CDMAネットワーク 2のルータ 24は、 Router Advert isementメッセージを生成するために、リソース管理サーバ 8に対して、ネットワーク情報を取得するためのネットワーク情報取得要求メッセージを送信する（ SQ 285) 。このネットワーク情報取得要求メッセージを受信したリソース管理サーバ 8は、ルータ 24からのネットワーク情報取得要求であることを識別して、 W— LANネットワーク 3と第 2の W— C DM Aネットワーク 7のネットヮーク情報を、ネットワーク情報取得応答メッセージを用いてルータに返信する（ S Q 286) 。

ネットワーク情報取得応答メッセージを受信したルータ 24は、第 29図に示されるパラメータ情報を用いて、 Router Advertisementメッセージを生成し、 3 G-RAN 23に送信する。 Router Advertisementメッセージを受信した 3 G— RAN 23では、実施の形態 1で説明したように、 SRBを用いてこの Rou ter Advertisementメッセージを通信中のモパイルノード 1に対して通知する（ SQ 287) 。なお、第 1の W— C DMAネットワーク 2で通信可能な位置に存在し、通信を行っていないモバイルノード 1に対しては、 3 G— RAN 23は、 JigcRouter Advertisementメッセーシを System Informationメッセーンィ匕して送出する。

SRBを用いて送信された Router Advertisementメッセージを受信したモバイノレノード 1は、その Router Advertisementメッセージからネットワーク情幸艮を取り出す。その後、取り出したネットワーク情報を用いて、無線ネットワークの接続コストの比較を行い、現在接続可能な無線ネットワークの中で、一番接続コストの低いものを選択する（SQ288) 。すなわち、この例では、第 1の W 一 CDMAネットワーク 2の接続コストは「1 Oj であり、 W— LANネットヮーク 3の接続コストは「5」であり、第 2の W— CDMAネットワーク 7の接続コストは「8」であるので、モバイルノード 1は、第 1の W— CDMAネットヮーク 2から W— LANネットワーク 3に接続を変更すべきであると判断する。その結果、モバイルノード 1は、第 1の W— CDMAネットワーク 2から W—L A Nネットワーク 3へのシステム間ハンドオーバ処理を実行する（SQ 289) 。そして、 W— LANネットワーク 3を利用した通信が、モパイルノード 1と通信相手端末 5との間で開始される（ S Q 290 ) 。

この実施の形態 6によれば、 I Pコアネットワーク 4に接続されるルータ 24 , 32, ⁷4のネットワーク情報を管理するリソース管理サーバ 8を設けるように構成したので、一括したネットワーク情報をモパイルノード 1に対して送信する場合に、各ルータ 24， 32, 74はネットワーク情報をリソース管理サーバ W

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8にだけ送信すればよく、ルータ間でネットワーク情報を送受信する必要がなくなり、ネットワークリソースを有効利用できるという効果を有する。

なお、上述した実施の形態 5， 6では、第 1と第 2の W— C DMAネットヮーク 2， 7と W— L ANネットワーク 3の 3つの無線ネットワークの通信エリアが重なる場合を例示したが、 W— C DMAネットワークと他の無線ネットワークの通信エリアが重なる場合でも同様にしてこれらの実施の形態 5， 6を適用することができる。さらに、 W— C DMAネットワークと他の無線ネットワークは、 2 以上あればよい。 '

以上説明したように、この発明によれば、 W— C DMAネットワークを使用して通信を行っているモパイルノードに対して、接続コスト情報などのネットヮーク情報を含む Router Advertisementメッセージを、 S R Bを利用して送信するようにしたので、モパイルノードのユーザデータ帯域を圧迫することなく Route r Advertisementメッセージを送信することができるという効果を有する。また、モパイルノードの使用者の要求に応じて、接続コストが最小になるように無線ネットワークを選択することが可能なシステムを実現することができる。産業上の利用可能性

この発明は、複数の無線ネットワークシステムで通信を行うことが可能な移動通信装置が、所定の基準にしたがって無線ネットワークシステムを切り替えて通信を行うことができる移動通信システムに適している。

Claims

請求の範囲

1 . 異なる通信方式の複数の無線ネットワークがそれぞれルータを介して I P コアネットワークに接続され、モパイルノードが所定の通信条件に近い条件を有する無線ネットワークを選択して通信を行うことができるように、前記ルータが前記無線ネットワークの状態についてのネットワーク情報を含む Router Advert isementメッセージを送信する異種無線通信システム間の通信制御システムであつて、

前記無線ネットワークのうち 1のネットワークは、第 3世代の移動通信システムに使用される無線アクセスネットワーク（以下、 3 G— R ANという）を含む W— C DMAネットワークであり、

前記 3 G— R ANは、前記モパイルノードが前記 W— C DMAネットワークと通信を確立している場合には、該通信のシグナリング無線べァラを用いて前記 R outer Advertisementメッセージを前記モパイルノードに送信することを特徴とする異種無線通信システム間の通信制御システム。

2 . 前記 3 G— R ANは、前記モパイルノードが W— C DMAネットワークと通信を確立していない場合には、前記ルータから送信される Router Advertisementメッセーンを System Informationメッセージに含ませて刖目 ι5モバイルノ一ドに送信することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の異種無線通信システム間の通信制御システム。

3 · 前記ルータは、該ルータが収容する無線ネットワークのネットワーク情報が変化した場合にのみ、前記 Router Advertisementメッセージを送信することを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の異種無線通信システム間の通信制御システム。

4 . 前記無線ネットワークに設置さ }τる基地局は、

自基地局の無線状態を監視する無線状態監視手段と、

前記無線状態が変化した場合に、この無線状態を含む無線状態情報を、自無線ネットワーク内の前記ルータに送信する無線状態情報送信手段と、

を備え、

前記ルータは、前記基地局から受信した前記無線状態情報を反映させたネットワーク情報を、 Router Advertisement メッセージに含ませて前記無線ネットヮークに送信することを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の異種無線通信システム間の通信制御システム。

5 . 前記ルータは、自ルータの収容する無線ネットワークのネットワーク情報を、前記複数の無線ネットワークから選択される一の無線ネットワークを収容するルータに対して送信し、

該選択されたルータは、受信した他の無線ネットワークのネットワーク情報と自ルータの収容する無線ネットワークのネットワーク情報を Router Advertise mentメッセージに含ませて送信し、

前記選択されたルータ以外のルータは、 Router Advertisementメッセージを送信しないことを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の異種無線通信システム間の通信制御システム。

6 . 前記 I Pコアネットワークには、該 I Pコアネットワークに接続される無線ネットワークのネットワーク情報を管理するリソース管理サーバがさらに接続され、

前記ルータは、

自ルータの収容する無線ネットワークのネットワーク情報を、前記リソース管理サーバに対して送信するネットワーク情報通知手段と、自ルータの収容する無線ネットワークの通信ェリアと重なる無線ネットワークのネットワーク情報を前記リソース管理サーバから取得するネットワーク情報取得手段と、

自ルータの収容する無線ネットワークのネットワーク情報と、前記リソース管理サーバから取得した前記他の無線ネットワークのネットワーク情報を Router Advertisementメッセージに含ませて送信するメッセージ送信処理手段と、を備えることを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の異種無線通信システム間の通信制御システム。

7 . W— C DMAネットワークと、この W—C DMAネットワークにおける通信ェリァと重なる通信ェリァを有する異なる種類の 1以上の他の無線ネットヮ一クが、それぞれルータを介して I Pコアネットワークに接続されたネットワークにおいて、モバイルノ一ドが所定の通信条件に近い条件の無線ネットワークを選択して通信を行うことが可能な異種無線通信システム間の通信制御システムであつて、

前記 W— C DM Aネットワークと前記無線ネットワークに設置される基地局は自基地局の無線状態を監視する無線状態監視手段と、

前記ルータから送信される Router Advertisementメッセージを受信すると、前記無線状態監視手段によつて得られた自基地局の無線状態を反映させたネットワーク情報を前記: Router Advertisementメッセージに設定する無線状態設定手段と、

を備え、

前記 W— C DMAネットワークの基地局は、前記モパイルノードが前記 W— C DMAネットワークと通信を確立している場合には、該通信のシグナリング無線ベアラを用いて前記; Router Advertisementメッセージを前記モパイルノードに送信し、前記モパイルノードが W— C DMAネットワークと通信を確立していない場合には、前記ルータから送信される Router Advertisementメッセージを Sy stem Informationメッセージに含ませて前記モパイルノードに送信する手段を備えることを特徴とする異種無線通信システム間の通信制御システム。