WO2004091180A1 - 電話機用送受話器 - Google Patents

Abstract

従来の電話機用送受話器と同じ感覚で使用することができ、既存の電話機に付け替えることにより安価に骨伝導受話を行なうことができる電話機用送受話器を提供することを課題とするものであって、送話口と受話口を備えたケーシングと、送話口に設置されるマイクロホンと、受話口に設置される骨伝導スピーカと、ケーシング内に配置されて骨伝導スピーカに接続されるアンプと、電話機本体のジャックに差し込み可能な電話機用コネクタを備えていて、マイクロホン及び骨伝導スピーカに接続される接続コードと、アンプとＡＣアダプタとを結ぶ電源用接続コードとを備えたことを特徴とする。

Description

電話機用送受話器 技術分野

本発明は電話機用送受話器、 より詳細には、 電話機本体に接続し、 骨伝 明

導スピー力を利用した骨伝導受話を行なうための電話機用送受話器で、 予 細 1

め電話機に取り付けられ、 あるいは、 既存の電話機に付け替えて用いるも のに関する。 書

背景技術

電話機の送受話器は、 大部分のものが、 スピーカとしてダイナミックス ピー力又はセラミックスピーカを用い、 マイクロホンとしてエレクトレツ トマイクロホンを用いている。 このような電話機の送受話器を、 難聴者の 使用、 騒音下での使用等を考慮して骨伝導スピーカを用いたものに交換す ると、 スピーカ出力が不足して小さな音しか出せない。

従って、 電話機の送受話器だけを取り替えて十分な骨伝導受話ができる ようにするためには、骨伝導スピーカ駆動用のアンプが必要となり、更に、 このアンプを駆動するための電源が必要となる。 しかるに、 電話機本体か らアンプ駆動に十分な電力を取り出すことは望めないため、 電池内蔵タイ プにすることが考えられるが、 その場合は、 送受話器の重量が増して、 使 用に適さないこととなってしまう。 発明の開示

電話機用送受話器に骨伝導スピーカを組み込もうとする場合には、 上述 したような問題があつたので、 本発明は、 そのような問題のない、 即ち、 従来の電話機用送受話器と同じ感覚で使用できて安価に骨伝導受話を行な うことができ、 既存の電話機に付け替えて使用することもできる電話機用 送受話器を提供することを課題とする。

本発明は、 送話口と受話ロを備えたケ一シングと、 前記送話口に設置さ れるマイクロホンと、 前記受話口に設置される骨伝導スピーカと、 前記ケ 一シング内に配置されて前記骨伝導スピーカに接続されるアンプと、 電話 機本体のジャックに差し込み可能な電話機用コネクタを備えていて、 前記 マイクロホン及び前記骨伝導スピー力に接続される接続コードと、 前記ァ ンプと A Cァダプタとを結ぶ電源用接続コ一ドとを備えて成る電話機用送 受話器、 を以て上記課題を解決するものである。

前記電源用接続コードは、 A C Tダプタの D Cブラグを差し込み可能な D Cジャックを有するものとし、 あるいは、 前記電源用接続コードは、 先 端に A Cアダプタを取り付けたものとする。

前記ケーシングに、 前記アンプ駆動用電源の入切スィツチを設置するこ とができ、 その場合、 前記入切スィッチは、 送受話器を電話機本体から持 ち上げることにより入動作をし、 前記電話機本体に載置することにより切 動作をするように十ることができる。

前記骨伝導スピー力は、 前記送話口に露出状態に設置することができ、 その場合、 前記骨伝導スピーカは、 前記送話口に球面運動可能に設置する ことができ、 また、 前記骨伝導スピーカは、 前記送話口において前記ケー シングの長さ方向に移動可能にすることができる。 図面の簡単な説明

第 1図は、本発明に係る電話機用送受話器の一実施形態の側面図である。 第 2図は、本発明に係る電話機用送受話器の他の実施形態の斜視図である。 第 3図は、 本発明に係る電話機用送受話器の更に他の実施形態の側面図で ある。 発明を実施するための最良の形態

以下、 添付図面を参照しながら、 本発明の好ましい実施形態について説 明する。 図 1は、 本発明に係る電話機用送受話器の一実施形態を示すもの であり、 本発明による電話機用送受話器のケーシング 1は、 電話機の送受 話器として一般的な、 送話口 2と受話ロ 3とを備えた形状を呈する。

送話口 2内には、 図示してないがマイクロホンが設置され、 また、 受話 口 3内には、 骨伝導スピーカ 4が設置される。 骨伝導スピーカ 4には、 ケ 一シング 1に内蔵されたアンプ 5が接続される。

マイクロホン及び骨伝導スピー力 4には、 従来のものと同様の接続コー ド 6が接続され、 アンプ 5には、 接続コード 6とは別の接続コード 7が接 続される。 この 2本の接続コード 6、 7のケーシング 1外部分は、 バラバ ラにならないように撚り合わせ、 あるいは、 1本のチューブ 8内に収める ことが好ましい。 各接続コード 6、 7のケ一シング 1内部分とケーシンク' 1外部分とは、 ケーシング 1の下底面に設けられるモジュラージャックを 介して接続される。

マイクロホン及び骨伝導スピー力 4側の接続コード 6の後端には、 電話 機本体 1 5のジャック 1 6 (図 2参照） に差し込み可能な電話機用コネク タ 9が接続され、 電源用接続コード 7の後端には、 図示せぬ A Cアダプタ の D Cプラグが差し込み可能な D Cジャック 1 0が接続される（図 1 )。 この場合、 接続コード 6の電話機用コネクタ 9側、 及び、 電源用接続コ ード 7の D Cジャック 1 0側は、 電話機本体 1 5の適当な場所に設置され るジャック 1 6、 及び、 A Cアダプタの D Cプラグを差し込み容易にする ために、 それぞれチューブ 8から適当な長さ露出させる。

図 2に示す実施形態においては、 電¾1用接続コード 7が延長され、 その 先端に直接 A Cアダプタ 1 1が取り付けられている。

本発明に係る送受話器の使用に当っては、 電話機用コネクタ 9を電話機 本体 1 5のジャック 1 6に差し込み、 D Cジャック 1 0に A Cアダプタの D Cプラグを差し込む。 アンプ 5を駆動するための電源は、 A Cアダプタ 力、ら得られる。 電源用接続コード 7に直接 A Cアダプタ 1 1を取り付けた ときは、 A Cアダプタ 1 1を家庭用電源コンセントに差込む。 かくして、 受話ロ 3を耳又はその周辺部に圧接させ、 その他は一般の送受話器と同様 にして使用することが可能となる。 即ち、 使用者は、 送受話器を手に持つ て、 受話ロ 3を耳又は耳の周辺部に当てることにより、 骨伝導による受話 通話を行なうことができる。

更に、 追加機能として、 アンプ駆動用電源の入切スィッチ 1 2を、 ケー シング 1に設置することができる（図 3 )。 入切スィッチ 1 2としては、 例 えば、 スプリングによって付勢された状態にてケーシング 1から突出する ように設置され、 電話機本体 1 5から送受話器を取り上げることにより、 スプリングの作用で突出してスィツチオンとなってアンプの電¾1が入り、 送受話器置き部上に降ろすと、 押されてケーシング 1に埋没状態となり、 スィツチオフとなるタイプのものとすることができる。

骨伝導スピーカ 4をケーシング 1に対し、 その長さ方向にスライド可能 にしたり、 球面運動可能に取り付けることもある （図 3参照）。

長さ方向にスライド可能にするには、 受話ロ 3の骨伝導スピーカ 4設置 面にスリットを形成し、 骨伝導スピー力 4の頸状支持部 1 3のくびれ部分 をこのスリットに沿って摺動可能にすればよい。 また、 球面運動可能にす るには、 受話ロ 3の骨伝導スピーカ 4設置面に係止孔を形成し、 そこにお いて、骨伝導スピー力 4の頸状支持部 1 3を揺動可能に係止させればよい。 上記のように構成した場合は、 送受話器の長さ、 及び、 骨伝導スピーカ 4の頭部当接面の角度を変化させることが可能となり、 そのようにするこ とで、 送受話器置き部の寸法や形状の異なる複数種の電話機に対応して利 用可能にすることができる。 産業上の利用の可能性

本発明は上述した通りであって、 本発明に係る電話機用送受話器は、 何 らの違和感もなく一般の送受話器と同じ感覚で使用でき、 また、 既存の一 般的電話機に対し、 それだけを付け替えることにより使用可能で、 安価且 つ手軽に骨伝導受話を実現できる効果がある。

Claims

請求の範囲 送話口と受話ロを備えたケーシングと、 前記送話口に設置されるマ イク口ホンと、 前記受話口に設置される骨伝導スピーカと、 前記ケーシ ング内に配置されて前記骨伝導スピーカに接続されるアンプと、 電話機 本体のジャックに差し込み可能な電話機用コネクタを備えていて、 前記 マイクロホン及び前記骨伝導スピー力に接続される接続コードと、 前記 アンプと A Cァダプタとを結ぶ電源用接続コードとを備えて成る電話機 用送受話器。

前記電源用接続コードは、 A Cアダプタの D Cプラグを差し込み可 能な D Cジャックを有している請求項 1に記載の電話機用送受話器。

前記電源用接続コードは、 先端に A Cアダプタが取り付けられたも のである請求項 1に記載の電話機用送受話器。

前記ケーシングに、 前記アンプ駆動用電源の入切スィッチを設置し た請求項 1乃至 3のいずれかに記載の電話機用送受話器。

前記入切スィツチは、 送受話器を電話機本体から持ち上げることに より入動作をし、 前記電話機本体に載置することにより切動作をする請 求項 4に記載の電話機用送受話器。

前記骨伝導スピーカは、 前記送話口に露出状態に設置されている請 求項 1乃至 5のいずれかに記載の電話機用送受話器。

前記骨伝導スピーカは、 前記送話口に球面運動可能に設置されてい る請求項 6に記載の電話機用送受話器。

前記骨伝導スピーカは、 前記送話口において前記ケーシングの長さ 方向に移動可能である請求項 6又は 7に記載の電話機用送受話器。