WO2004072894A1

WO2004072894A1 - 取扱説明書内蔵メモリカード

Info

Publication number: WO2004072894A1
Application number: PCT/JP2004/001745
Authority: WO
Inventors: Masahiro Ito; Hiroshi Tamitsuji
Original assignee: Yappa Corporation
Priority date: 2003-02-17
Filing date: 2004-02-17
Publication date: 2004-08-26
Also published as: JP2004264906A

Abstract

電子機器の取扱説明の情報サイズを、テキスト又は静止画像によるよりも、ユーザが理解しやすくかつコンパクト（バイトサイズの小さい）にした、取扱説明書内蔵メモリカードを提供する。対象機器のメモリスロットに着脱自在に装着される記憶媒体であって、双方向かつ視点可動型の３次元動画像（アニメーション）表示を主体とする方式により、対象機器の取扱説明を表示するための情報（プログラムとデータ）を、出荷時に前記記憶媒体の記憶領域の一部に記録してあることを特徴とする。

Description

明細書

取扱説明書内蔵メモリカード技術分野

本発明は、電子機器の取扱説明書内蔵メモリカードに係り、より詳しくは、双方向かつ視点可動型の 3次元動画像表示を主体とする方式による取扱説明に必要な情報を内蔵する、取扱説明書内蔵メモリカードに関するものである。背景技術

一般に、ユーザが電子機器の使い方を知りたい時に参照する取扱説明書は、名前のとおリ書籍の形態を取るのが常であった。しかしながら、最近は電子機器の機能性能が高度化、複雑化し、これに伴い取扱説明のボリュームが増大の一途をたどっている。例えば、最近のデジタルカメラの取扱説明書は、 2 0 0頁を越えている。

電子機器の機能■性能の高度化は本来ユーザの利便を図るためであつたが、書籍形式で取扱を説明されても使用者が容易には理解しがたい機能力《増えている上に、取扱説明書のボリュームがこのように大きいと、ユーザが容易には所望の機能■性能を説明している取扱説明書の該当箇所に到達できない、という不便さが逆に増している。

取扱説明書自身のポリユームが取扱説明対象の電子機器よリもはるかに大きくかさばる、という不便さはいうまでもない。

これらの問題に対しては、すでに、文章自身を平明にし、文章よりは図面を使うとか、目次、索引、や本文中の参照を充実する、など色々の工夫がなされているが、前記の不便さが一向に解消しない。

これらの問題は、 P C (パーソナルコンピュータ）のような C D— R O Mを含む高度の設備を備えない電子機器、特に取扱説明書に比べてサイズの小さい携帯用電子機器において深刻である。

これらの問題のうち、取扱説明書のボリュームに関しては、最近普及している、ユーザが着脱可能なメモリカードを使った解決策が講じられている。それは、メモリカードの記憶容量が年々増大し、 1 O M B (メガバイト）程度は、数 c m角の安価なメモリカードに優におさめられる技術を活用する。

すなわち、最も単純には、メーカ側で先の例の 2 0 0頁にわたる書籍をページイメージのまま圧縮して 1 0 M B程度にし、メモリカードに書込んだ後、商品に添付して出荷する。ユーザは、電子機器自身の表示部で、又はメモリカードを抜き出して P Cなどに揷着し

、その表示部で例えばべ一ジ毎にあるいはページの一部分ごとに見ることができる。

しかしながら、これらの表示部で取扱説明情報を見るのは、例えばイメージをとらえながら頁を繰る操作が書籍よりも不便であるなどの問題がある。

もう一つの問題の、取扱説明書の生命でもある、取扱説明情報の分かり易さについても

、上記メモリカードを活用して、電子機器の操作性の向上を併せて実現する技術が開示されている。

例えば、特許公開公報特開 2 0 0 1— 2 5 1 5 3 8 には、デジタルカメラにおいて、メモリカードに、 a撮影用プログラム、 b再生用プログラム、 c撮影画像データ、 d再生画像データ、 eその他制御プログラム■セットアップデータを収容しておき、カメラ自身でユーザが今撮影中か再生中かを自動判定して、ユーザが煩雑な取扱説明書を一々見る手間を省き、誤操作で撮影し損なったりする失敗を防ぐ、技術が公開されている。

また、特許公開公報特開 2 0 0 0— 1 0 2 6 8 4 には、ミシンにおいて、メモリ力ードに、 a取扱説明情報ヘッダー管理データ、 b制御プログラム、 c模様データ、 d属性データ、 e取説情報説明表示データを収容しておき、ユーザが取扱説明項目（例えば縫い目模様）をミシン上の表示タツチパネルで選ぶと、その詳細な取扱説明がフレキシブルデイスなどの記録媒体に書込まれて、ユーザが P Cなどの他の機器上で表示して見ることができるという技術が開示されている。

ところで、上記の従来技術に共通する問題として、取扱説明情報の表現方法がテキスト (文字）もしくは静止画像に限られているために、ユーザにとって電子機器の機能性能が依然として理解しにくい、という問題がある。すなわち、蓋の開け閉め、ポタンを押す手順といった通常の操作も勿論であるが、例えば何らかの不具合が起こった時、例えば、どこの部位の故障か、操作が悪かったのか、どうやって復旧すればよいのか、といった不具合時の復旧操作に関して、電子機器とユーザとの双方が'複雑な双方向性の動作をせねばならないので、この様な双方の動作を簡明にしかも分かりやすく説明することは、テキストもしくは静止画像だけでは困難であった。本発明の目的は、上記の諸問題を解決するために、電子機器の取扱説明情報を、テキスト又は静止画によるよりも、ユーザが理解しやすくかつコンパクト（バイトサイズの小さし、）にした、取扱説明書内蔵メモリカードを提供することにある。発明の開示

上記のような課題を解決するためになされた本発明による取扱説明書内蔵メモリカードは、対象機器のメモリスロットに着脱自在に装着される記憶媒体であって、双方向かつ視点可動型の 3次元動画像（アニメーション）表示を主体とする方式により、対象機器の取扱説明を表示するための情報（プログラムとデータ）を、出荷時に前記記憶媒体の記憶領域の一部に記録してあることを特徴とする。

好ましくは、前記記憶媒体は、 R O M領域（出荷後の書込みが不可能な領域）と R A M 領域（出荷後の書込みが可能な領域）を有し、前記取扱説明を行うための情報は、 R O M 領域に記録される。

さらに好ましくは、前記取扱説明を行うための情報は、前記記憶媒体の全記憶領域の、 2 0 %以内の領域に記録されている。

さらに好ましくは、前記対象機器はデジタルカメラであり、出荷後に撮影ないしは再生情報が前記記憶媒体に書込まれる。

さらに好ましくは、前記取扱説明を行うための情報は、圧縮して前記記憶媒体に記録されており、表示する際に解凍（復元）されるように構成されている。

さらに好ましくは、前記記憶媒体は、一個又は複数個の半導体メモリを含んで搭載したメモリカードである。また好ましくは、前記半導体メモリは、不揮発性メモリである。

さらに好ましくは、前記半導体メモリは、フラッシュ（F l a s h) メモリである。本発明は、最近の 3次元動画像（アニメーション）表示技術によれば、従来の（2次元 ) のテキスト又は静止画像による取扱説明に相当する情報が、理解しやすくかつコンパク卜な形で表示できる、という新たな知見に基づく。

このような 3次元動画像表示技術としては様々な技術が開示されているが、本発明は、中でも、同一の発明者による発明である、国際公開第 03/034345号パンフレット (WOO 3/034345) で開示された技術（アルゴリズム）に基づく。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明による取扱説明書内蔵メモリカード 20の、対象電子機器をデジタルカメラ 1 0とした場合の、ユーザによる操作概念図であり、第 2図は、一般的なデジタルカメラ 1 0の構成図であり、第 3図は、第 1図に示すメモリカード 20の内容を示す構成図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明による一実施例について図を参照して詳述する。

第 1図は、対象電子機器をデジタルカメラ 10とした場合の、本発明による取扱説明書内蔵メモリカード 20の、ユーザによる操作概念図であり、第 2図は、一般的なデジタルカメラ 1 0の構成図である。

一般的なデジタルカメラの 10構成は第 2図に示すように、レンズ部 1 01を通して光を電気信号に変える CCD等の撮像素子 1 02によって被写体を捕え、撮像部 1 03で信号処理を行い、 LCD表示部に撮影画像を表示すると共に、画像処理部 1 04において撮影画像を画像圧縮し、 RAMI 1 0や、カード I ZF部 105を介しメモリカード 20に、デジタルデータとして保存する。また、 RAM1 1 0やメモリカード 20に保存された撮影画像データを、画像処理部 1 04において画像伸張を行い、し00表示部1 1 1にその撮影画像を表示することもできる。レンズ部 1 1 0等の機構部分は駆動部 1 0 7にょリ駆動される。レンズの焦点調節、シャツタ、信号処理、圧縮伸張処理、 L C D表示、ユーザ操作入力等の、カメラの操作に必要なこれらの処理は、操作部 1 0 6を介して取り込まれたユーザの操作に応じ、 C P U 1 0 8力 R O M 1 0 9に記録されたプログラムを読み込み実行することよってなされる。

次に、第 1図に基づいて本実施形態について説明する。このデジタルカメラ 1 0の場合は、もともとユーザが着脱可能なメモリカード 2 0がメモリスロット 1 2に挿着可能な状態で添付されて出荷される。メモリカード 2 0は基板と、基板に搭載された 1個又は複数個の半導体メモリチップ 2 2とを含む。ユーザが撮影した画像データはそのつどメモリ力ード 2 0に記録される。再生データも一時的にメモリカード 2 0に記録されてもよい。メモリカード 2 0は、通常複数枚の画像データを記録しているので、デジタルカメラの表示部 1 4で再生できるほか、後でメモリスロット 1 2から取り出して、テレビ 3 0、 P C (パーソナルコンピュータ） 4 0、又は電子手帳 5 0などの対応するメモリスロット 3 2、 4 2、又は 5 2に揷入すれば、デジタルカメラの表示部 1 4より大面面で再生できる。出荷時に添付されているメモリカード 2 0の容量が例えば 8 M B ~ 1 6 M Bで、 1枚あたリの撮影画像データが 1 M Bの場合、 8 ~ 1 6枚分収容することができる。（それ以上は挿替え用メモリカードが必要）

本発明によれば、添付されたメモリカードが、このように出荷時には（殆ど）空白状態であり、取扱説明情報のサイズが 3 M B程度以内であるので、出荷前に記録して出荷すれば、撮影画像の枚数を若干犠牲にするだけで、本体のデジタルカメラよ yもかさばる書籍や C D (コンパクトディスク）などの添付が省ける。さらに取扱説明を 3次元動画表示にすれば、ユーザにとって取扱説明書がはるかにハンディで便利になる。

この取扱説明情報のサイズはクリ亍ィカルであり、取扱説明書として上記のように例えば 1 O M Bを要するような場合、従来の亍キスト又は静止画像によるページイメージの場合は、説明を省略するなどにより 8 M Bのメモリカードに搭載出荷することは可能であるが、得られる取扱説明が理解しにくい、という問題が残る。取扱説明情報のサイズ、撮影画像 1枚あたリのデータサイズ、メモリカードのサイズはほぼ比例して増加しているので、このサイズの関係は将来とも続く。

再び第 1図に戻って、ユーザが取扱説明を見たい場合を考えると、取扱説明情報の記録されたメモリカード 2 0をメモリスロット 1 2から抜き出して、亍レビ 3 0、 P C 4 0、又は電子手帳 5 0の対応するメモリスロット 3 2、 4 2、又は 5 2に挿入すればこれらの表示部で取扱説明をいつでも見ることができる。

メモリカード 2 0をメモリスロット 1 2に揷入しておけば、取扱説明をデジタル力メラの表示部 1 4又はファインダ 1 6に表示する構成にすることもできる。ただし、この場合は、表示部のサイズから考えて表示できるのは、取扱説明の一部である。

次に、上記の情報サイズ 1 O M Bの、テキストと静止画像からなるページイメージの全 2 0 0頁の取扱説明書に対し、実質的に同等でしかも理解しやすい取扱説明が、情報サイズ 3 M Bの 3次元動画像で可能になる理由について詳細を述べる。

従来の取扱説明書は、デジタルカメラの精密な操作を説明するため、平均 1 0 0 K Bの高精細静止画像 1 0 0枚を含んでおり、周知のように、ページイメージの場合の情報サイズはほぼ静止画像で決まるので、この場合に本取扱説明書の情報サイズは約 1 O M Bになる。

これに対し、本発明で採用された 3次元動画像表示方式によれば、 1セットの 3次元画像で、デジタルカメラ全体もしくはその部分を前方左お側方後方上方下方のあらゆる方向から見た形で表示することができる。従って、 3次元画像 1セットに必要なテキスチャは、平均して静止画像約 3枚分に相当する。

さらに、表示は連続的でかつ双方向性があり、例えば、蓋が開くと中身の部品がポップアップして回転し、その詳細、例えば微細な構造や傷の有無、形状が表示される場合、すベての動きは連続的であり、しかもユーザの指示（マウスなどによる）に合せて（パックして見直すとか）動かすこともできる。従って、 3次元画像 1セットでも、静止画像 3枚で表現されるよりも、ユーザは直感的に容易に理解することができる。

3次元画像表示では、表示画面を構成するすべてのオブジェクト（物体）は、ポリゴンと呼ばれる要素に分解され、オブジェク卜の属性に基づき、 3次元的な位置、角度、形状、色彩、明暗、他のオブジェクトとの隠蔽関係、などが 3次元動画像表示ではリアルタイムで計算されて表示される。

オブジェク卜の属性情報は、構成画面のほかの部分や他のオブジェクトと共有されるので、オブジェクト一つ当りの情報サイズはオブジェクトを静止画像表示した場合に比べて小さく、 3次元画像 1セット当りの（データ）情報サイズは静止画像の 2分の 1程度になつている。

しかし 3次元動画像表示では、これに加えて、上記リアルタイム計算及び表示のためのプログラムを要する。

上記プログラムの情報サイズは、採用したアルゴリズムの巧拙に左右され、しばしば膨大なものになるが、本出願人の出願による上記のアルゴリズムによれば、表示品質を落とさずに、プログラムの情報サイズをコンパクトにすることができ、 3次元画像 1セット当りに換算すると、例えば 3次元画像 1セット当りの（データ）情報サイズと同等になる。メモリカード 2 0には第 3図に示すように、その R O M領域 2 0 1に 3次元動画像を表示するためのプログラムとそのデータが工場出荷時に記録され、撮影画像データ 2 0 9が R A M領域 2 0 2に記録■保存される。 R O M領域 2 0 1に書込まれたプログラムとデ一タは出荷後の消去や再書込みが不可能になっているが、 R A M領域 2 0 2は通常通り撮影された画像データを何度でも書込み読出しすることが可能となっている。

3次元動画像表示のための R O M領域 2 0 1は、取扱説明における 3次元動画表示の対象となる 3 Dオブジェクト 2 0 3、オブジェクトの表面を形成する画像であるテキスチャ 2 0 4、 3 Dオブジェクトを 3次元動画として表示するために必要な各種プログラムの集まりである 3 Dアブレツト 2 0 5、ユーザィベントを受け付け双方向性の操作を実現するための各種プログラムの集まりである 3 D操作アブレット 2 0 6、デジタルカメラ 1 0やテレビ 3 0、電子手帳 5 0、 P C 4 0等の表示装置を備えた電子機器において 3 Dォブジェクトをレンダリングしてアニメーション表示するための実行プログラム 2 0フ、その実行プログラム 2 0 7をこの電子機器にロードするためのローダ 2 0 8等で構成される。例えば PC40の場合、実行プログラム 207は We bブラウザに実装されて動作する VM (仮想マシン）であり、ローダ 208は We bページに相当する。 We bページが P C4 0に読み込まれると、 HTML内に記載されたアブレツトタグによって 3 Dオブジェクト 203、テキスチャ 204、 3 Dアブレット 205、及び 3 D操作ァプレット 206が読み込まれ、 P C 40の表示画面上でユーザとの双方向操作が可能な 3次元動画像表示を実現する。

このように構成した 3次元動画像 1セット当りの情報サイズは、データとプログラムを合計しても静止画像 1枚と同等の約 100 KBになり、結局、総計の情報サイズは静止画像の場合の、 1 0MBの 3分の 1の、約 3MB程度に収まる。産業上の利用可能性

このように本発明によれば、 3次元動画像表示という、従来の、テキストと静止画像表示では到底得られない、ユーザにとって理解しゃすい取扱説明を提供することができる。さらに、その情報サイズは、従来に比べ大きく削減できる。さらに、特にデジタルカメラなどの場合は、従来から備えられているメモリカードの記憶容量の一部を使うだけで、特別な設備の追加を要せず出荷でき、しかもかさばる取扱説明書の添付を省ける。

Claims

請求の範囲

1 . 対象機器のメモリスロッ卜に着脱自在に装着される記憶媒体であって、双方向かつ視点可動型の 3次元動画像表示を主体とする方式によリ、対象機器の取扱説明を表示するための情報（プログラムとデータ）を、出荷時に前記記憶媒体の記憶領域の一部に記録してあることを特徴とする取扱説明書内蔵メモリカード。

2 . 前記記憶媒体は、 R O M領域（出荷後の書込みが不可能な領域）と R A M領域（出荷後の書込みが可能な領域）を有し、前記取扱説明を行うための情報は、 R O M領域に記録されることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の取扱説明書内蔵メモリ力一

3 . 前記取扱説明を行うための情報は、前記記憶媒体の全記憶領域の、 2 0 %以内の領域に記録されていることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の取扱説明書内蔵メモリカード。

4 . 前記対象機器はデジタルカメラであり、出荷後に撮影ないしは再生情報が前記記憶媒体に書込まれることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の取扱説明書内蔵メモリカード。

5. 前記取扱説明を行うための情報は、圧縮して前記記憶媒体に記録されており、表示する際に解凍（復元）されるように構成されていることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の取扱説明書内蔵メモリカード。

6. 前記記憶媒体は、一個又は複数個の半導体メモリを含んで搭載したメモリカードであることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の取扱説明書内蔵メモリカード。

7 . 前記半導体メモリは、フラッシュ（F l a s h ) メモリであることを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の取扱説明書内蔵メモリカード。