WO2003049919A1

WO2003049919A1 - Method and device for manufacturing bellows tube

Info

Publication number: WO2003049919A1
Application number: PCT/JP2002/012865
Authority: WO
Inventors: Hideki Kimura
Original assignee: Sanoh Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2001-12-12
Filing date: 2002-12-09
Publication date: 2003-06-19
Also published as: EP1473136A1; CN100354103C; JP3883859B2; MXPA04005052A; CA2469694A1; EP1473136A4; JP2003175539A; CN1604838A; US20050012249A1

Description

明細

蛇腹チュ一ブ製造方法および装置技術分野

本発明は、自動車等の燃料配管や油空圧配管に利用される樹脂製の蛇腹チュープの製造方法および装置に関する。背景技術

図 5は、樹脂製の蛇腹チューブを示す。樹脂製の蛇腹チューブ 2は、チューブ自体の強度、耐食性が高い上に曲がり易いので、自動車車体の狭いスペースの中に組み入れる燃料配管等のチュ一ブとして多用されている。この種の蛇腹チュ一ブ 2は、通常、蛇腹形状の管体からなる蛇腹部 3と、管継手 5を取り付けるためにストレート形状の管体からなる直管部 4とが一体になつたチューブである。配管のアレンジによっては蛇腹部 3をクリツプ等で固定する必要があり、蛇腹部 3 の途中に直管部 4が形成されている蛇腹チューブもある。

図 6に示すように、蛇腹チューブ 2を構成する形状要素には、代表的なものとして、蛇腹形状要素 A (図 6 ( a ) ) 、直管形状要素 B (図 6 ( b ) ) 、蛇腹部の端が直管部になっている形状要素 C (図 6 ( c ) ) 、直管部の両隣が蛇腹部になっている形状要素 D (図 6 ( d ) ) などがある。様々の蛇腹パターンをもったどのような長さの蛇腹チュ一プであっても、これらの形状要素の組み合わせによつて構成されている。

従来、蛇腹チューブ 2は、上記の形状要素に対応したモールドブロックを組み合わせて型をつくり、この型に材料の樹脂を押し出す押出成形により製造されている。

図 7は、蛇腹チューブ 2を製造する従来の押出成形方法を示す図である。これに関する従来技術の代表的な例としては、特表平 7— 5 2 0 8 1 5 ( U S P 5 4 6 0 7 7 1号に対応）号公報に開示されているものが知られている。図 7において、参照符号 1 0が下側のモールドプロヅクを示し、 1 2が上側のモールドブロックを示す。下側モールドブロック 1 0、上側モールドブロック 1 2は、それそれ半円筒状の成形面を有し、例えば、循環移送手段を構成するチェーンゃベルトなどに取り付けられて、無端環状に繋がっており、成形ゾーンを移動する時に、下側モールドプロヅク 1 0と上側モールドプロヅク 1 2が型締めされた状態で直線移動するようになっている。 1 4が図示しない押出機から供給される溶融樹脂が押し出される押出ダイである。この押出ダイ 1 4は、成形ゾーンの入口に配置されて、開いた状態から閉まろうとする直前の状態にある下側モ一ルドプロヅク 1 0と上側モールドブロック 1 2の間に溶融樹脂を押し出す。成型ゾーンでは、それそれ下側モ一ルドブロック 1 0と上側モールドブロック 1 2の成形面に負圧が生じるように真空引きが行われ、押し出された溶融樹脂が成型面に密着し、凹凸が連続する蛇腹管状に成形され、成形ゾーンの下流まで移送されたときに下側モールドプロック 1 0、上側モ一ルドプロック 1 2が開き、成形されたチューブの離型が行われる。

従来の押出成形により蛇腹チューブを製造する場合、製品の蛇腹パターンに対応させて予め図 7のように設定されている形状要素の単位モールドプロックを組み合わせる必要がある。これらの単位モールドブロックは、それそれ下側モールドブロヅク 1 0、上側モールドプロヅク 1 2とで同じ配列にして環状に連結される。

従来は、製造対象のチューブの仕様を変更するたびに、段取り替えを行い、単位モールドプロヅクを蛇腹パターンに合わせて配列を組み替えなければならなかつた。この段取り替えは、蛇腹パターンの変更に伴って単位モールドプロックの配列が違ってくるため、単位モールドブロックを取り外し、取り付けを繰り返して新たな蛇腹パターンの配列にしたがって環状に組み直すという煩雑な労力のかかる作業で、その段取り替えのために押出成形機を停止させるため、その間がァィドル時間となる。しかも、停止した間に押出成形機のバレルや押出ダイの内部で樹脂が滞留し、劣化することが多い。このため、単位モ一ルドプロックの配列を新たなパターンに組み替えた後、チューブの成形を開始する際には、滞留して劣化した樹脂を排除しなければならず、樹脂材料の損失が生じるばかりかその作業に時間がかかり、生産性向上を実現する上での障害となっていた。発明の開示

そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、蛇腹チュープの仕様の変更に伴うモールドブロックの配列パ夕一ンを段取り替え無しに変更することを可能とし、モールドブロックの配列パターンを任意に組み替えて、機械を停止することなく、様々な仕様の蛇腹チューブを自在に効率的に製造することのできるようにした蛇腹チュ一ブ製造方法および装置を提供することにある。前記の目的を達成するために、本発明は、蛇腹チューブの各単位形状要素に対応する半割状の単位モールドブロックを用い前記蛇腹チューブの仕様にしたがつて配列された複数種類の単位モールドプロヅクからなる第 1のモールドプロヅク列と、前記第 1モールドブロック列と同一の前記単位モールドブロックの配列からなる第 2のモールドプロック列とから型を形成し、前記蛇腹チュ一ブを押出成形によって成形する蛇腹チューブ製造方法であって、前記蛇腹チュ一ブの形状に対応する前記第 1モールドプロック列並びに前記第 2モールドプロック列を形成する前記単位モールドブロックの種類毎の数および配列順序について指定された編成パターンに従って、必要な単位モールドブロックを選別して前記第 1モールドプロック列並びに前記第 2モールドプロック列を編成して成形ゾーンに移送する工程と、押出機の押出ダイから前記第 1モールドプロック列と前記第 2モールドブロック列の間に溶融した樹脂を押し出し、前記第 1モールドプロック列と前記第 2モールドブロック列と.を同方向に移動させながら型閉した前記型内部に負圧を発生させて前記蛇腹チューブを成形する工程と、前記成形ゾーンから返送されてくる前記第 1モールドプロック列並びに前記第 2モールドプロック列の各々をその単位モールドブロックの種類別の配列に振り分ける工程と、と含むことを特徴とするものである。

上記の製造方法を実施するための、 '本発明による製造装置は、前記蛇腹チューブの各単位形状要素に対応する半割状の単位モールドプロックを用い前記蛇腹チュ一ブの仕様にしたがって配列された複数種類の単位モールドブロックからなる第 1のモールドプロック列と、前記第 1モールドプロック列と同一の前記単位モ —ルドブロックの配列からなる第 2のモールドブロック列とから型を形成し、前記蛇腹チュ一ブを押出成形によって成形する蛇腹チュ一ブ製造装置であって、前記第 1モールドプロック列と前記第 2モールドブロック列とが型閉しながら導入される入口と成形品を離型するため型開きしながら導出される出口とを有し、型閉した前記型内部に負圧を発生させる成形ゾーンと、前記成形ゾーンの前記入口近傍に配置される押出ダイを有し、前記第 1モールドプロック列と前記第 2モ一ルドブロック列の間に溶融した樹脂を前記押出ダイから押し出す押出機と、複数種類の前記単位モールドプロックを指定された編成パターンに従って配列し、前記成形ゾーンに送り込む前記第 1モールドプロック列および前記第 2モールドブロック列の編成を行う編成手段と、前記編成手段と前記成形ゾーンとの間で前記第 1モールドプロヅク列と前記第 2モールドプロック列を循環移動させる移送手段と、を具備することを特徴とするものである。

上気の製造方法または製造装置においては、押し出した樹脂を型に密着させるために型内部に負圧を発生させる代わりに、押し出した樹脂に内側から内圧を加えるようにしてもよい。

また、本発明によれば、前記編成手段は、前記単位モールドブロックを種類別に整列して一時的に蓄えるモールドブロックストァ部と、前記成形ゾーンから返送されてくる前記第 1モールドプロック列並びに前記第 2モールドプロック列の各々から各単位モールドプロックの種類を識別するとともにその種類別に振り分けて前記モールドブロックストア部に戻す振り分け手段と、指定された編成パ夕 —ンに従って前記モールドプロックストァ部から必要な単位モールドブロックを選び出し、前記第 1モールドプロック列と前記第 2モールドプロック列を配列する配列手段と、前記編成パターンを指定する指令を前記配列手段に与える編成パターン指定手段と、を有することを特徴とする。

また、予め作成された複数の種類の前記編成パターンからなる編成パターンデ一夕を有し、前記編成パターン指定手段は、前記編成パターンデータから前記蛇腹チューブの形状に対応する前記編成パターンを選択することを特徴とする。また、前記単位モールドブロックには識別標識が貼付されており、前記振り分け手段は、前記単位モールドプロックの種類別の配列に振り分けるために前記識別標識を識別する検知センサを有することを特徴とする。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施形態による蛇腹チューブ製造装置の構成説明図である。図 2は、同実施形態による蛇腹チューブ製造装置の編成部の構成プロック図である。

図 3は、モールドプロック列の編成パターンの例を示す説明図である。

図 4は、蛇腹チューブを示す側面図である。

図 5は、他の実施形態による蛇腹チュ一プ製造装置の構成ブロック図である。図 6は、蛇腹チューブの形状要素を示す図である。

図 7は、従来技術による蛇腹チュープ製造装置の要部を示す説明図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明による蛇腹チューブ製造方法および装置の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。

図 1は、本実施の形態による蛇腹チューブ製造装置の成形部を表した模式図である。この図 1において、参照符号 2 0は第 1のモ一ルドブロック列の全体を示し、参照符号 2 2は第 2のモールドプロック列の全体を示している。

図 2は、第 1モールドプロック列 2 0の編成を行う編成部 3 0の構成を示すブロック構成図である。第 2モールドプロック列 2 2を編成する編成部の構成も同一であり、図 2では図示を省略している。

第 1のモールドプロヅク列 2 0と、第 2のモールドプロヅク 2 2は、それぞれ図 6に示した蛇腹チューブの蛇腹形状要素に対応した半割状の単位モールドブロック M Bを一列に配列したものである。この場合、単位モールドプロック MBは、図 6の蛇腹形状要素と対応させる必要がある場合には、図 6 ( a ) の蛇腹形状要素 Aに対応する単位モールドプロックは参照番号に添字として aを付して MB a と表し、以下、同様に形状要素 B、 C、 Dに対応する単位モールドプロックには、参照番号に添字 b、 c、 dを付して区別するものとする。

また、第 1のモールドプロヅク列 2 0の単位モールドブロック MB aと、第 2 のモールドブロック列 2 2の単位モールドブロック MB aとが合わさって、 1つの蛇腹形状要素 Aを成形するための型を構成する。同じように、第 1のモールドプロヅク列 2 0の単位モールドブロック M B bと第 2のモールドプロック列 2 2 の単位モールドブロック M B bとでストレートな形状の形状要素 Bを形成する型を構成する。第 1モールドブロック列 2 0と第 2モールドブロック列 2 2においては、単位モールドブロック M Bの配列順序は同一である。

これらの第 1モールドプロヅク列 2 0と第 2モールドプロヅク列 2 2は、図示しないベルトやチェーンなどに取り付けられて、矢印で示すように同方向に同じ速度で移送される。そして成形ゾーン 2 4の入口部 2 4 aには、対をなす単位モ —ルドプロック M B同士が徐々に型閉しながら導入され、成形ゾーン 2 4内で重なりあって連続した型を形成する。成形ゾーン 2 4の出口部 2 4 bからは、成形された蛇腹チューブ 1 0 0を離型するために、単位モールドプロック MBは型開きしながら導出される。

成形ゾーン 2 4の入口部 2 4 aの近辺には、押出ダイ 2 5が配置されている。この押出ダイ 2 5には押出機 2 6が接続され、押出機 2 6から加圧して送られる溶融樹 B旨は、押出ダイ 2 5から第 1モールドプロック列 2 0と第 2モールドプロヅク列 2 2の間にチューブ状で押し出されるようになつている。なお、型閉じた状態にある単位モールドプロック M B、 MBには、真空ポンプ 2 7によって真空引きを行ない、溶融樹脂を閉じた単位モールドプロック MB、 MBの内周面に密着させることができる。

図 1において、参照番号 3 0は、製造する蛇腹チューブの仕様にしたがってモ —ルドブロヅクを配列して第 1モールドプロック列 2 0、第 2モールドプロヅク列 2 2の編成を行う編成部を示している。

図 2において、編成部 3 0は、種類別に整列した状態にして単位モールドプロヅク MBを一時的に収容しておくモールドブロヅクストア部 3 2と、モールドブロヅクストア部 3 0から必要な単位モールドブロック MBを選び出し、指定された編成パターンに単位モ一ルドブロック MBを配列する配列部 3 4と、成形ゾ一ン 2 4から返送されてくる第 1モールドプロヅク列 2 0から各単位モールドプロック MBを種類別に振り分けてモールドブロックストア部 3 2に戻す振り分け部 3 6と、コントローラ 3 8を備えている。

次に、編成部 3 0の各部の機能との関連において、蛇腹チューブの製造工程について説明する。

モールドプロックストア 3 2には、この実施形態では、第 1モールドプロヅク列 2 0を構成するのに用いられる 4種類の単位モールドブロック M B a、 M B b、 M B c、 MB d (これらは上述したように図 6の形状要素 A乃至 Dにそれぞれ対応している。）が収容されている。これらの単位モールドプロヅク MB a、 MB b、 MB c、 M B dは、それぞれが同じ種類別に一列に並んで収容されている。配列部 3 4は、コントローラ 3 8と接続された配列装置を備えており、コントローラ 3 8からは、第 1モールドプロック列 2 0を構成する単位モールドプロック MBの種類毎の数および順序について編成パターンを指定する編成指令が配列部 3 4に与えられる。

この編成ノ、"ターンの具体的な例を図 3に示す。

パターン 1は、チューブの両端部がストレートになっている以外は全て蛇腹状のチューブの場合のパターンである。このパターン 1の場合、先頭はモールドブロック M B cが指定され、その後には蛇腹部分の長さに応じた所定の数だけモ一ルドプロヅク M B aが続き、列の最後にはモールドプロック MB cが指定される。パターン 2は、チューブの一端にはスレートの部分が所定の長さ分だけ続いてから蛇腹状になり、他方の端部がストレートになっているチューブの場合のパ夕 —ンである。このパターン 2の場合、先頭のストレート部分の長さに応じた数だけモールドプロヅク MB bが連続し、その後に蛇腹部分の長さに応じた数だけモ —ルドブロック M B aが続き、末尾にはモールドブロック M B cが指定される。パターン 3は、パターン 1に近い類型のうち、蛇腹部の途中にストレートの部分があるチューブの場合のパターンである。このパターン 3の場合、先頭はモ一ルドプロック MB cが指定され、その後には途中のストレート部分までの蛇腹部分の長さに応じた所定数のモールドプロヅク MB aが続き、さらにストレート部分のモールドプロヅク M B dと、その後の蛇腹部分のモールドプロック M B aが続き、列の末尾にはモールドブロック MB cが指定される。

このように各種単位モールドプロック MB a、 MB b、 M B c、 MB dの種類、数を指定して配列することで、あらゆるパターンの蛇腹チューブに対応したモールドプロック列を編成することができる。

次に、振り分け部 3 6は、上記のようにして、編成されたモールドブロック列が、成形品を離型した後に、成形ゾーン 2 4から返送されてきたときに、各単位モールドブロック MB a、 MB b、 MB c、 M B dの種類を識別するとともにその種類別に振り分けてモールドプロックストア部 3 2に返却する。例えば、単位モールドブロック MB a、 M B b、 MB c、 M B dには、その種類を光学的または磁気的に識別可能な識別標識が貼付されており、その識別標識を検知センサで識別して、振り分け部 3 6は種類別に振り分けて、モールドブロックストア部 3 2の種別の配列に返却する。

なお、振り分け部 3 6としては、検知センサにより単位モールドブロック M B a、 MB b、 M B c、 M B dを識別してその種別に単位モールドプロック MB a、 MB b、 MB c、 MB dを把持してモールドブロックストア部 3 2の配列に返却する機能を有する産業用ロボットを利用することができる。また、単位モールドプロック MB a、 MB b、 MB c、 MB dの種類別に振り分け部 3 6からモールドブロックストァ部 3 2に延びるレールとレールの交差ボイントの切替機構を設け、このレ一ルに沿って単位モールドプロヅクを移送するようにするとともに、検知センサの識別結果に応じて切替機構を作動させるようにして単位モールドブロック MB a、 MB b、 M B c、 M B dを振り分けることも可能である。

以下、図 1、図 2を参照して製造工程を説明する。

コントローラ 3 8には、製造する蛇腹チューブの仕様に応じた単位モールドブロックの編成パターンデ一夕 4 0が入力されている。この編成パターンデ一夕 4 0は、あらかじめいくつかの編成パターンについて作成したものを記憶させておき、コントローラ 3 8で任意の編成パターンを指定するようにしてもよい。

コントローラ 3 8が配列部 3 4に編成パターンを指令すると、この配列部 3 4 は、モールドブロックストア部 3 2に整列している種別の単位モールドプロヅク MB a, MB b、 MB c、 MB dの先頭から必要な単位モールドブロックを 1つずつ順次取り出し、指令された編成パターンの第 1モールドブロック列 2 0、第 2モールドプロヅク列 2 2を編成する。編成された第 1モールドブロック列 2 0、第 2モールドブロック列 2 2が移送手段に送り出されると、コントローラ 3 8は、移送手段を駆動して第 1モールドブロック列 2 0と第 2モールドプロック列 2 2 を同じ速度で成形ゾーン 2 4に移送する。

成形ゾーン 2 4の入口部 2 4 aでは、押出機 2 6の押出ダイ 2 5から第 1モールドプロヅク列 2 0と第 2モールドプロヅク列 2 2の間に溶融した樹脂が押し出され、さらに、第 1モールドプロック列 2 0と第 2モールドブロック列 2 2が同方向に移動しながら型閉じすると、真空ポンプ 2 7により吸引されて型内部に負圧が発生し、溶融樹脂が第 1モールドブロック列 2 0、第 2モールドブロック列 2 2の内周面に密着し、蛇腹チューブ 1 0 0が成形される。成形ゾーン 2 4の出口部 2 4 bでは、第 1モ一ルドプロヅク列 2 0、第 2モールドブロック列 2 2とは型開きし、成形された蛇腹チューブ 1 0 0は離型しながらそのまま真っ直ぐに移送される。

他方、第 1モールドプロヅク列 2 0と第 2モールドプロヅク列 2 2は、それそれ振り分け部 3 6に返送される。この振り分け部 3 6では、第 1モールドプロック列 2 0、第 2モ一ルドプロヅク列 2 2は、それそれ単位モールドプロック M B a、 MB b、 M B c、 M B dの種類毎に振り分けられて、モールドブロックストァ部 3 2にあるそれそれの種類別の配列に戻される。

こうして、 1回の成形サイクルが終了する。引き続いて同じ仕様の蛇腹チュ一ブを成形する場合は、モールドブロヅク列の同じ編成パターンで上記成形サイクルを繰り返せばよい。

異なる仕様の蛇腹チューブを成形する場合には、コントローラ 3 8から改めてその編成パターンを配列部 3 4に指令してやればよい。これにより、配列部 3 4 は、指令された通りに第 1モールドブロック列 2 1、第 2モールドブロック列 2 2の編成替えを行って、成形ゾーン 2 4に送り出す。

以上のようにして、モールドブロヅク列の編成パターンの変更を機械を停止して段取り替えをする必要がなく、任意の編成パターンで連続的に蛇腹チューブを成形することが可能となるので、アイドル時間がなくなり生産性を大幅に向上させることが可能となる。

また、段取り替えが不要となり、任意の編成パターンでの連続した成形が可能となる結果、押出機等に樹脂が滞留することがないため、樹脂材料の損失や劣化がなく、生産性を高めることができる。

ここで、図 4は、本発明の他の実施形態を示す図である。図 2の実施形態と異なるのは、成形ゾーン 2 4内で真空引きを行う代わりに、押出ダイ 2 5から押し出された樹脂の内側から内圧をかけるようにしたことである。このため、成形ゾーン 2 4の入口には、内圧加圧部 2 8が設けられており、型閉じながら成型ゾ一ン 2 4内を移動するモールドブロック列の内周面に密着させて、蛇腹チューブを成形することができる。モールドプロック列の編成の仕方は、最初の実施形態と同様である。

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、蛇腹チューブの仕様の変更に伴うモールドプロックの配列パターンを段取り替え無しに変更することを可能とし、機械を停止することなく、モールドブロックの配列パターンを自在に組み替えて蛇腹チューブを連続して製造することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 蛇腹チューブの各単位形状要素に対応する半割状の単位モールドブロックを用い前記蛇腹チューブの仕様にしたがって配列された複数種類の単位モールドプロックからなる第 1のモールドブロック列と、前記第 1モールドブロック列と同一の前記単位モ一ルドブロヅクの配列からなる第 2のモールドプロヅク列とから型を形成し、前記蛇腹チュ一プを押出成形によって成形する蛇腹チュ一ブ製造方法であって、

前記蛇腹チューブの形状に対応する前記第 1モールドブロック列並びに前記第 2モールドブロック列を形成する前記単位モールドブロックの種類毎の数および配列順序について指定された編成パターンに従って、必要な単位モールドプロヅクを選別して前記第 1モールドプロック列並びに前記第 2モールドプロック列を編成して成形ゾーンに移送する工程と、

押出機の押出ダイから前記第 1モールドプロック列と前記第 2モールドプロック列の間に溶融した樹脂を押し出し、前記第 1モールドブロック列と前記第 2モ —ルドブロック列とを同方向に移動させながら型閉した前記型内部に負圧を発生させて前記蛇腹チューブを成形する工程と、

前記成形ゾーンから返送されてくる前記第 1モールドブロック列並びに前記第 2モールドブロヅク列の各々をその単位モールドプロックの種類別の配列に振り分ける工程と、

と含むことを特徴とする蛇腹チューブ製造方法。

2 . 前記蛇腹チューブを成形する工程では、

前記型内部に負圧を発生させる代わりに、押し出した樹脂に内側から内圧を加える

ことを特徴とする請求項 1に記載の蛇腹チューブ造方法。

3 . 前記単位モールドブロックの種類別の配列に振り分ける工程では、予め作成された複数の種類の前記編成パターンからなる編成ノ、'ターンデータの中から選択した前記蛇腹チューブの形状に対応する前記編成パターンに従って、前記第 1モールドプロック列並びに前記第 2モールドプロック列を編成することを特徴とする請求項 1に記載の蛇腹チューブ製造方法。

4 . 前記単位モールドブロックの種類別の配列に振り分ける工程では、前記単位モールドプロックに貼付された識別標識を検知センサで識別し、前記単位モ一ルドブロックの種類別の配列に振り分ける

ことを特徴とする請求項 1に記載の蛇腹チューブ製造方法。

5 . 前記蛇腹チューブの各単位形状要素に対応する半割状の単位モールドブロックを用い前記蛇腹チュ一ブの仕様したがって配列された複数種類の単位モ —ルドブロックからなる第 1のモールドプロック列と、前記第 1モールドプロヅク列と同一の前記単位モールドプロヅクの配列からなる第 2のモールドプロヅク列とから型を形成し、前記蛇腹チューブを押出成形によって成形する蛇腹チュープ製造装置であって、

.前記第 1モールドブロック列と前記第 2モールドプロック列とが型閉しながら導入される入口と成形品を離型するため型開きしながら導出される出口とを有し、型閉した前記型内部に負圧を発生させる成形ゾーンと、

前記成形ゾーンの前記入口近傍に配置される押出ダイを有し、前記第 1モールドブロック列と前記第 2モールドブロック列の間に溶融した樹脂を前記押出ダイから押し出す押出機と、

複数種類の前記単位モールドプロヅクを指定された編成パターンに従って配列し、前記成形ゾーンに送り込む前記第 1モールドプロック列および前記第 2モールドブロック列の編成を行う編成手段と、

前記編成手段と前記成形ゾーンとの間で前記第 1モールドプロ、ソク列と前記第 2モールドブロック列を循環移動させる移送手段と、

を具備することを特徴とする蛇腹チューブの製造装置。

6 . 前記成形ゾーンでは、前記型内部に負圧を発生させる代わりに、押し出した樹脂に内側から内圧を加えることを特徴とする請求項 5に記載の蛇腹チューブの製造装置。

7 . 前記編成手段は、

前記単位モールドプロックを種類別に整列して一時的に蓄えるモールドプロックストァ部と、

前記成形ゾーンから返送されてくる前記第 1モールドプロック列並びに前記第 2モールドプロック列の各々から各単位モールドブロックの種類を識別するとともにその種類別に振り分けて前記モールドプロックストァ部に戻す振り分け手段と、

指定された編成パターンに従って前記モールドブロックストァ部から必要な単位モールドプロックを選び出し、前記第 1モールドプロック列と前記第 2モールドブロック列を配列する配列手段と、

前記編成パターンを指定する指令を前記配列手段に与える編成パターン指定手段と、

を有することを特徴とする請求項 5に記載の蛇腹チューブの製造装置。

8 . 予め作成された複数の種類の前記編成ノターンからなる編成ノターンデ —夕を有し、

前記編成パ夕ーン指定手段は、前記編成パタ一ンデ一夕から前記蛇腹チユーブの形状に対応する前記編成パ夕一ンを選択する

ことを特徴とする請求項 7に記載の蛇腹チューブの製造装置。

9 . 前記単位モールドプロックには識別標識が貼付されており、

前記振り分け手段は、前記単位モールドプロックの種類別の配列に振り分けるために前記識別標識を識別する検知センサを有する

ことを特徴とする請求項 7に記載の蛇腹チューブ製造装置。