WO2002067347A1 - Battery pack - Google Patents

Description

明 細 書 電池パック 技術分野

本発明は、 ネットワークを通じた通信を可能にする機能を備えた電池パックに 関するものである。 背景技術

携帯型パーソナルコンピュータ （以下、 携帯型 P Cと称する） の携帯時の電源 として用いられる電池パックは、 電池残量表示機能や電池保護機能を備え、 通信 バス （S M B u sなど） を介して電池電圧や電池残量などのデ一夕を P C本体に 出力し、 P C本体から電池パックを制御するスマートバヅテリ一システム等の電 力管理システムが構成されている。 このような電池パックが装着された携帯型 P Cは、 企業等においては L A Nに接続され、 保守管理を行う管理用コンピュータ から必要な情報を収集したり更新したりすることができる。

電池パックの情報は前記通信バスを通じて P C本体に伝送されるので、 管理用 コンピュータは携帯型 P Cから電池パックの情報を取得することができる。 電池 パックの情報は、 製造年月日、 製造番号、 電池容量、 電池電圧等のデ一夕であつ て、 管理用コンビユー夕は取得したデ一夕から交換時期や容量アップ時の対象機 種等を特定することができる。

しかしながら、 電池パツクの情報は電池パックと携帯型 P Cとの間だけの通信 フォーマツトであるため、 携帯型 P Cにおいてネットワーク上で認識可能なデー 夕フォーマツトに変換する必要があり、 携帯型 P Cが起動していないと管理用コ ンピュー夕は電池パックの情報を取得できない。 また、 保守管理等に用いるため の情報取得は、 携帯型 P Cを含む全てのコンピュータを用いた業務に支障をきた さないように夜間に行われるが、 夜間では携帯型 P Cが電源 O F Fの状態にある ことが多いことから情報取得ができなくなる。

本発明が目的とするところは、 電池パック自体がネッ トヮ一クに接続できるよ うに固有のアドレスとネットワークへの通信手段を備えた電池パックを提供する し し ある。 発明の開示

上記目的を達成するための本発明に係る電池パックは、 二次電池と、 この二次 電池の充放電状態を管理する電池管理手段と、 ファームウェア及び所要データを 記憶する記憶手段と、 当該電池パックを識別する固有ァドレスを有すると共に所 定のネッ トワークプロトコルを用いた通信手段とを備えてなることを特徴とする 上記構成によれば、 電池パックが T C P / I P等による固有ァドレスをもち、 ネヅトワークに直接接続できる L A Nインタフヱ一ス等の通信手段を備えている ことにより、 電池パックが装着された携帯型 P C等の機器が動作状態にないとき でもネットヮーク上の管理用コンピュータから電池パックの情報を取り出すこと ができ、 ネッ トワークに接続された管理用コンピュー夕により電池パックの保守 管理を随時行うことができる。

上記構成における通信手段は電力線路を用いた電力線搬送通信により構築され たネッ トワークを通じた通信機能を備えて構成することができる。 電力線搬送通 信によるネッ トワークに通信接続できるように構成すると、 電池パックの二次電 池を充電する充電器や電池パックが装着されたコンピュータの A Cアダプターが 屋内電路に接続されているため、通信接続のために別の線路を接続することなく、 電力ラインを通信ラインとして利用できる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の実施形態に係る電池パックとそれが装着された P Cの構成を 示すプロック図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 添付図面を参照して本発明の実施形態について説明し、 本発明の理解に 供する。 尚、 以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であって、 本発明の 技術的範囲を限定するものではない。

本実施形態は、 L A Nが構成された事業所において使用される携帯型パ一ソナ ルコンビュ一夕 （携帯型 P C ) を例にとって、 その電池電源である電池パックに ついて示すものである。

図 1に示すように、 携帯型 P Cの P C本体 1は装着された電池パック 2から供 給される直流電力または A Cアダプタ一 1 0から供給される直流電力を選択的に 使用して動作できるように構成され、 A Cアダプター 1 0からの供給電力により 電池パック 2の二次電池 3は充電されるように構成されている。 P C本体 1は、 社内等の所定場所では A Cアダプター 1 0を商用電力に接続すると共に、 L A N にクライアント接続して使用され、 また、 電池パック 2を有する携帯性を生かし て所定場所から移動した任意場所での使用も可能である。

上記 L A Nに接続するために、 P C本体 1及び電池パック 2は、 固有の I Pァ ドレスが付与された T C P/ I Pのネットヮ一クイン夕フェース （通信手段） 1 1、 1 2がそれぞれに設けられ、 P C本体 1と電池パック 2との間で電源管理に 関する送受信を行うと共に、 L A N接続ケーブル 1 3に接続されている。

電池パック 2は、 所要の電圧及び容量が得られるように複数のリチウムイオン 二次電池を組み合わせた二次電池 3と、 この二次電池 3を過充電、 過放電、 過電 流等から保護する保護回路 6と、 ネットワークイン夕フェース 1 2と、 二次電池 3の残存容量等の動作状態を検出すると共に前記ネットヮ一クイン夕フェース 1 2を通じた通信を制御するマイコン 7と、 ファームウエア及び製造メーカ一、 製 造番号、 充電条件等の固有のデ一夕が格納されたメモリ （記憶手段） 8とを備え て構成されている。

上記のように電池パック 2が固有の I Pアドレスを付与したネットヮ一クイン 夕フェース 1 2を備えるには、 現在の I P v 4で利用できるアドレス空間では L ANに接続され携帯型 P Cそれそれの電池パック 2個々にァドレスを割り当てる ことは不可能である。 しかし、 128ビッ トのアドレス空間に拡大された I Pv 6を適用することにより、固有の I Pアドレスをもつ電池パック 2が可能となる。 このように電池パヅク 2に LANに接続するネヅ トヮ一クイン夕フエ一ス 12 を設けることにより、 電池パック 2は独自に通信機能を有することになり、 PC 本体 1が動作状態にないときでもネッ トワーク上に接続されたコンピュータに通 信接続できるようになる。 即ち、 LAN上に設けられたメンテナンスを担当する 管理用コンピュータは LANに接続された多数の携帯型 P Cについて、 それそれ に装着された電池パック 2の動作状態のデータを P C本体 1が動作状態にないと きでも取得することができる。 従って、 メンテナンスを行うためのデ一夕収集を 各 P Cが電源 OFFの状態にある夜間に実施し、 業務に支障をきたさな.いように することも可能となる。

また、 T CP/I Pはイン夕一ネッ トの標準プロトコルであり、 イン夕一ネヅ ト上の各種サ一ビスは T CPZI Pを前提としているため、 LANにおいても必 須のネヅトワークプロトコルとなっている。 従って、 接続するコンピュータを特 定することなく、 ネットワーク上の任意のコンピュータから電池パック 2のデ一 夕を取得することができる。

また、 この IPアドレスは電池パックの製造メ一力が製造段階で付与すること になるので、 製造番号として扱うことも可能であり、 所定の製造ロットで不良が 発生した際などには、 ネットワークを通じて該当する電池パックの I Pアドレス を見つけ、 必要な情報発信を行うことも可能となる。

L A N接続の多くは上記構成に示したように、 L A N接続ケーブル 13によつ てネヅ トワークが構築されるが、 LAN接続ケ一プル 13を用いることなく商用 電力の屋内電路を信号伝送の搬送路として利用する電力線搬送通信による LAN の構築が可能である。 屋内電路にはその配線接続器、 即ちコンセントを通じてコ ンピュー夕は屋内電路から動作電力を得ている。 従って、 コンセントから動作電 力が入力されている電源コ一ドを利用して、 P C本体 1から電源コードを通じて 屋内電路を信号伝送路とする電力線搬送による L A Nが構築できる。 しかし、 上記構成における P C本体 1の屋内電路への接続は A Cアダプタ一 1 0からコンセントを通じて屋内電路に接続している。 A Cアダプタ一 1 0におい てはトランス等によって信号伝送路が遮断されてしまうため、 信号の伝送は不可 能である。

この課題は、 信号伝送路を形成した A Cアダプター 1 0を用いることによって 解決できる。 即ち、 A Cアダプタ一 1 0にトランス等の信号伝送路を遮断する構 成要素をバイパスして P C本体 1及び電池パック 2の L A N端子を電力線路に接 続する。 産業上の利用可能性

以上の説明の通り、 本発明の電池パックは、 固有アドレスを有してネットヮー クに直接接続することができる通信手段を備えているので、 電池パックが装着さ れた機器が動作状態にないときでもネットワーク上において当該電池パックの情 報を取り出すことができることから、 ネットワークに接続された管理用コンビュ —夕により電池パックの保守管理を随時行うことに適している。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 二次電池 （3) と、 この二次電池 （3) の充放電状態を管理する電 池管理手段 （7) と、 ファームウェア及び所要データを記憶する記憶手段 （8) と、 当該電池パックを識別する固有アドレスを有すると共に所定のネットワーク プロトコルを用いた通信手段 （12) とを備えてなることを特徴とする電池パヅ ク。

2. 通信手段 （12) は、 電力線搬送通信により構築されたネットヮー クを通じた通信機能を備えてなることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の電 池パック。