明 細 復調方法及び復調装置 技術分野
この発明は、 ターボ符号を要素符号とする トレ リス符号化変調方式に おける復調方法及び復調装置に関するものである。 背景技術
第 1図は、 従来の復調方法を示すフローチャートであり、 図において 、 S T 1は受信信号点 w, k, V, kの系列 {W, k , V, k} を受信す る処理ブロック、 S T 2は受信信号点の系列 {W, k, V, k} から夕 —ボ復号の入力値である軟入力値 w, ! , k , w, 0, k, v, 1 > k, v, o, k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w, k) , h (w, 0, k) , h ( v, !, k) , h (ν' 。 ) を計算する処理ブロック、 S T 3は軟入力 値 w, !, k 5 w, 。, k, v, 1 ( k 3 v, 。, k及び下位ビッ トの硬判定値 h ( w, 1 , k ) , h ( W 0, k ) , h ( V' k) , h ( ) に よるターボ復号を実施して、 下位情報ビッ ト ukの対数尤度比 L (uk ) を計算する処理プロック、 S T 4は下位情報ビッ ト ukの対数尤度比 L (uk) から送信下位情報ビッ トの推定値 u, kを計算する処理プロ ック、 S T 5は受信信号点より上位情報ビッ トの硬判定を実施して、 送 信上位情報ビッ トの推定値 u, z, k, u' z— 1 > k, ···, u, 3, kを計 算する処理プロヅクである。
第 2図 (a) はターボ符号を要素符号とする トレ リス符号化変調方式 で使用される符号器を示す構成図、 第 2図 (b) は多値直交振幅変調 ( QAM : Qu a d r a t u r e Amp l i t u d e Mo du l a t
i o n) として、 1 6 QAM方式を採用した場合の符号器を示す構成図 、 第 2図 ( c ) はマルチキヤリア変復調方式における トーン構成を示す 説明図である。 図において、 1は 2ビッ トの情報ビッ トを入力して、 2 ビッ トの情報ビッ トと 2 ビッ トの冗長ビッ トを出力する夕一ボ符号器、 2は夕一ボ符号器 1が出力するビッ ト系列を変換するコンパ一ジョン、 3はコンバージョン 2により変換されたビッ ト系列を信号点に変換する マツパ一である。
第 3図は第 2図のターボ符号器 1を示す構成図であり、 図において、 1 1は再帰的組織畳込み符号器、 1 2, 1 3はイ ンタリ一パ、 1 4は再 帰的組織畳込み符号器、 1 5はディン夕リーバである。
次に動作について説明する。
夕一ボ符号器 1では、 下位情報ビヅ ト u 2の系列 u 2 , ! , u 2, 2 , … , u 2 , k, ···, u 2 , N及び下位情報ビヅ ト u の系列 u i, ! , u !, 2, …, u !, k, ···, を、 時刻 1 , 2 , ···, k , …, Nの順序で逐次 的に入力する。
即ち、 ターボ符号器 1の再帰的組織畳込み符号器 1 1は、 下位情報ビ ッ ト u 2の系列及び下位情報ビッ の系列を逐次入力して符号化し 、 パリティ ビッ ト u Q aの系列 u 0 a ,丄, u o a > 2 , …, u。 a , k , …,
U 0 a, Nを出力する。 '
夕一ボ符号器 1の再帰的組織畳込み符号器 1 4は、 イ ンタリ一バ 1 2 , 1 3により並び替えられた下位情報ビッ ト u 2の系列及び下位情報ビ ッ ト u の系列を逐次入力して符号化し、 ノ リティ ビッ ト · u。 bの系列 u
0 b , k, …, U 0 b , Nを出力する。
なお、 再帰的組織畳込み符号器 1 4が出力するパリティ ビッ ト u。 b の系列は、 ディン夕リーバ 1 5により元の時刻に合わせられた系列にな る
コ ンバージョ ン 2は、 夕一ボ符号器 1から下位情報ビヅ ト u , u 2 の系列と、 パリティ ビッ ト 11。a, uQ bの系列を入力すると、 受信側に おいて、 各送信デ一夕に対する訂正能力が均一になるように以下の演算 処理を行う。 .
Wl,k = = U2,k + ¾k + Un w0,k = = ¾k + u1;k
(1)
v = U2,k+ U0a,k
vo,k = U2,k
' ここで、 w, vは第 2図 ( c ) に示す各トーンに対応する。
第 4図は各種ディジ夕ル変調の信号点配置を示す説明図である。 特に 第 4図 (a) は 4相 P S K (P h a s e S h i f t K e i ng) 方式の信号点配置、 第 4図 (b) は 1 6 Q AM方式の信号点配置、 第 4 図 ( c) は 64 Q AM方式の信号点配置である。 図において、 A, B , C, Dはコセッ トであり、 コセッ トはコンパ一ジョンの後に決定され'る ο
下位情報ビヅ ト U i , U 2とパリティ ビッ ト U。 a , U。 bから W i , w o , vl 3 v。が決定されるが、 コセッ トは第 4図 (d) に示すように、
(Wい W。) または ( ぃ V o ) から決定される。
即ち、 近傍の 4点の決定をコセッ トの選択によって行う。 ― マヅパ一 3は、 コセッ トが決定されると、 そのコセッ トと上位情報ビ ッ トを入力し、 第 4図の信号点配置に基づいて送信信号点 Wまたは Vを 决定する。
一方、 受信側では、 受信信号点が W' または V' である場合、 硬判定 を実施することにより情報ビッ ト系列 (送信データ) として最も確から しいデ一夕を推定する。
- 差替え用紙(規則 2
即ち、 受信信号点との距離が最も近い信号点を送信データとして判定 する。 しかしながら、 受信信号点 W' または V, に着目すると、 第 4図 (a) , (b) , ( c ) のいずれの場合においても、 受信信号点に最も 近い 4点は、 コセッ ト A, B, C, Dであることが分かる。
そこで、 従来例では、 最も特性が劣化する可能性のある 4つの信号点 (信号点間距離が最も近い 4点) を判別する下位 2ビッ トに対して、 優 れた誤り訂正能力を有するターボ符号化を実施する。 そして、 復調器で は夕一ボ復号により軟判定を実施し、 送信下位情報ビッ トの推定を行う ο
一方、 特性が劣化する可能性の低い近傍 4信号点以外を判別するその 他の上位ビッ ト (例えば、 第 2図 ( c ) の上位情報ビッ ト系列 u 6, u
5 3 U 4 , U 3に対応) の信号点に対しては、 復調器が受信信号点をその まま硬判定を実施することで、 送信上位情報ビッ トの推定を行う ( (W 3 J 2 ) , ( V 3, V 2 ) を判別する) 。
以下、 従来の復調方法を具体的に説明する。
まず、 ステップ S T 1において、 受信信号点 W' k, V kの系列 { W5 k, V k} を受信する。 ただし、 kは夕一ボ符号器における時刻 を示すものとする。
次に、 ステップ S T 2では、 受信信号点の系列 {W, k, V, k} か らターボ復号の入力値である軟入力値 w' !, k J w, 0, k, v, l t k, v 5 。, k及び下位ビッ トの硬判定値 h (w, 1 > k) , h (w, 。, k) , Ιι ίν' ^ ^ , ΐι ίν, 。 ) を計算する。 下位ビヅ トの硬判定は、 例えば、 第 8図 (b) の場合、 受信信号点 2 6から最も近いコセッ トは Bであるので、 第 8図 (d) より h (w, 1 > k) = 0 , h (w, 。, k) = 1となる。
ここで、 第 8図 (b) の送信信号点 2 5及び受信信号点 2 6に着目す
る。 ただし、 Wの信号点空間における送信信号点 2 5の X— Y座標を ( X, Υ) 、 W の信号点空間における受信信号点 2 6の X— Υ座標を ( X, , Υ, ) とする。
このとき、 軟入力値は送信信号点 2 5と受信信号点 2 6の 2乗ユーク リ ツ ド距離 2 7として、 以下のように計算する。
d2 (W, , W) = (X, — Χ):2+ (Υ, ― Υ) 2 ( 2 ) 次にステップ S Τ 3において、 軟入力値 w, !, k , w, 。, k, v, ! , k , 5 。, k及び下位ビッ トの硬判定値 h (w, 1 ; k) , h (w, 0, k) , h (v, 1 > k) , h ( v ' 0 ) k) による夕一ボ復号を実施して、 下位情報ビッ ト ukの対数尤度比 L (uk) を計算する。
次にステップ S T 4において、 ステップ S T 3で計算された下位情報 ビッ ト ukの対数尤度比 L (uk) から送信下位情報ビッ トの推定値 u 5 kを計算する。
一方、 ステップ S T 5では、 受信信号点 2 6より上位情報ビッ トの硬 判定を実施して、 送信上位情報ビッ トの推定値 u, z, k, u ' z_! , k , ···, u, kを計算する。
従来の復調方法は以上のように構成されているので、 送信下位情報ビ ッ トを正確に推定することができるが、 受信信号点 2 6より上位情報ビ ッ トの硬判定を実施して、 送信上位情報ビッ トを推定するため、 送信上 位情報ビッ トを誤訂正することがある課題があった。
即ち、 第 8図 (a) の送信信号点 2 0を送信して受信信号点 2 1を受 信する場合を想定すると、 第 8図 (a) の実線で硬判定を実施する関係 上、 本来的には、 上位情報ビッ トの判定領域を上位情報ビッ ト判定領域 2 3と判定するところを、 上位情報ビッ ト判定領域 24と判定するため 、 送信上位情報ビッ トの誤訂正が発生する。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、 上位
情報ビッ トを正確に推定して、 上位情報ビッ トの復号誤り確率を低減す ることができる復調方法及び復調装置を得ることを目的とする。 発明の開示
この発明に係る復調方法は、 対数尤度比計算ステツプにより計算され た下位情報ビッ トの対数尤度比から下位情報ビッ トを推定するとともに 、 対数尤度比計算ステップにより計算されたパリティ ビッ トの対数尤度 比からパリティ ビヅ トを推定し、 その下位情報ビヅ トとパリティ ビッ ト からコセッ トを推定するコセッ ト推定ステップと、 そのコセッ ト推定ス テヅプにより推定されたコセッ トから送信信号点を推定し、 その送信信 号点から上位情報ビッ トを推定する上位情報ビッ ト推定ステップとを設 けたものである。
このことによって、 上位情報ビッ トを正確に推定して、 上位情報ビッ トの復号誤り確率を低減することができるという効果を奏する。
この発明に係る復調方法は、 ターボ復号の軟入力値として、 対数尤度 比計算ステツプが信号点空間における信号点配置の閾値からのユーク リ ッ ド距離を計算するようにしたものである。
このことによって、 ターボ復号の軟入力値を簡単に求めるこどができ るという効果を奏する。
この発明に係る復調方法は、 対数尤度比計算ステツプが軟入力値の線 形和で トレリスの枝メ ト リ ヅクを計算するターボ復号を実施して、 下位 情報ビッ トの対数尤度比とパリティ ビッ トの対数尤度比を計算するよう にしたものである。
このことによって、 計算の簡略化を図ることができるという効果を奏 する。
この発明に係る復調方法は、 対数尤度比計算ステップが、 コンパージ
ョンが含まれている夕一ボ復号を実施するようにしたものである。
このことによって、 コンバージョンが含まれている場合でも、 上位情 報ビッ トの復号誤り確率を低減することができるという効果を奏する。
この発明に係る復調方法は、 コンバ一ジヨンが含まれている夕一ボ復 号の軟入力値として、 対数尤度比計算ステツプが信号点空間における信 号点配置の閾値からのュ一クリ ヅ ド距離を計算し、 その軟入力値の線形 和でトレリスの枝メ ト リ ックを計算する夕一ボ復号を実施して、 下位情 報ビッ トの対数尤度比とパリティ ビッ トの対数尤度比を計算するように したものである。
このことによって、 コンバージョンが含まれている場合でも、 上位情 報ビッ トの復号誤り確率を低減することができるという効果を奏する。
この発明に係る復調装置は、 対数尤度比計算手段により計算された下 位情報ビッ トの対数尤度比から下位情報ビッ トを推定するとともに、 対 数尤度比計算手段により計算されたパリティ ビッ トの対数尤度比からパ リティ ビヅ トを推定し、 その下位情報ビヅ 卜とパリティ ビヅ トからコセ ッ トを推定するコセッ ト推定手段と、 そのコセッ ト推定手段により推定 されたコセッ 卜から送信信号点を推定し、 その送信信号点から上位情報 ビッ トを推定する上位情報ビッ ト推定手段とを設けたものである。
このことによって、 上位情報ビッ トを正確に推定して、 上位情報ビ ヅ トの復号誤り確率を低減することができるという効果を奏する。
この発明に係る復調装置は、 ターボ復号の軟入力値として、 対数尤度 比計算手段が信号点空間における信号点配置の閾値からのユークリ ッ ド 距離を計算するようにしたものである。
このことによって、 夕一ボ復号の軟入力値を簡単に求めることができ るという効果を奏する。
この発明に係る復調装置は、 対数尤度比計算手段が軟入力値の線形和
で トレリスの枝メ ト リ ックを計算する夕一ボ復号を実施して、 下位情報 ビッ トの対数尤度比とパリティ ビッ トの対数尤度比を計算するようにし たものである。
このことによって、 計算の簡略化を図ることができるという効果を奏 する。
この発明に係る復調装置は、 対数尤度比計算手段が、 コンバージョン が含まれているターボ復号を実施するようにしたものである。
このことによって、 コンバージョンが含まれている場合でも、 上位情 報ビッ トの復号誤り確率を低減することができるという効果を奏する。
この発明に係る復調装置は、 コンバ一ジョンが含まれているターボ復 号の軟入力値として、 対数尤度比計算手段が信号点空間における信号点 配置の閾値からのュ一クリ ッ ド距離を計算し、 その軟入力値の線形和で トレリスの枝メ ト リ ックを計算する夕一ボ復号を実施して、 下位情報ビ ッ トの対数尤度比とパリティ ビッ トの対数尤度比を計算するようにした ものである。
このことによって、 コンバージョンが含まれている場合でも、 上位情 報ビッ トの復号誤り確率を低減することができるという効果を奏する。 図面の簡単な説明
第 1図は、 従来の復調方法を示すフロ一チャートである。
第 2図は、 ( a ) が夕一ボ符号を要素符号とする ト レ リス符号化変調 方式で使用される符号器を示す構成図、 ( b ) が多値直交振幅変調 Q A Mとして、 1 6 Q A M方式を採用した場合の符号器を示す構成図、 ( c ) がマルチキヤリァ変復調方式における トーン構成を示す説明図である ο
第 3図は、 第 2図のターボ符号器を示す構成図である。
第 4図は、 各種ディジ夕ル変調の信号点配置を示す説明図である。 第 5図は、 この発明の実施の形態 1による復調方法を示すフローチヤ ートである。
第 6図は、 復調方法を実施する際の復号誤り確率を示す説明図である ο
第 7図は、 この発明の実施の形態 2による復調装置を示す構成図であ o
第 8図は、 上位情報ビッ ト判定領域等を説明する説明図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 この発明をより詳細に説明するために、 この発明を実施するた めの最良の形態について、 添付の図面に従ってこれを説明する。
実施の形態 1 - 第 5図はこの発明の実施の形態 1による復調方法を示すフローチヤ一 トであり、 図において、 S T 1 1は受信信号点 W' k, V ' kの系列 { W' k, V, k} を受信する受信ステップ、 S T 1 2は受信信号点の系 列 {W, k, V' k} から夕一ボ復号の入力値である軟入力値 w' 1 ( k , W 0, k, v' 1 > k, v, 0, k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w, ! , k) , h (w, o , k ) , h (ν' !, k) , h ( v 5 o , k ) を計算する 計算ステヅプ、 S T 1 3は軟入力値 w' ! , k 3 w' 。, k, v, ! ( k , ν , 0 , k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w, 1 ( k) , h (w, 。 ) , h (ν' !, k) , h (v, o , k) による夕一ボ復号を実施して、 下位情報 ビッ トの対数尤度比 L (uk) とパリティ ビヅ トの対数尤度比 L (u0 a , k) , L (u o b i k) を計算する計算ステップである。 なお、 受信ステ ヅプ S T 1 1 , 計算ステツプ S T 1 2及び計算ステヅプ S T 1 3から対 数尤度比計算ステツプが構成されている。
S T 1 4は下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) から下位情報ビッ トの推定値 u' kを計算する推定値計算ステップ、 S T 1 5はパリティ ビッ トの対数尤度比 L (u。 a, k) , L (u。b, k) からパリティ ビヅ トの推定値 u' 。 a, k, u ' Q b, kを計算する推定値計算ステップ、 S T 1 6は下位情報ビッ トの推定値 u, kとパリティ ビッ トの推定値 u, 0 a, k , u 5 。 b, kからコセヅ トの推定値 u, c。 s e t, kを計算する推定 値計算ステップである。 なお、 推定値計算ステップ S T 14〜S T 1 6 からコセッ ト推定ステヅプが構成されている。
S T 1 7はコセッ トの推定値 u, c。 s e t, kから送信信号点の推定値 W" k, V" kを計算する推定値計算ステツプ、 S T 1 8は送信信号点 の推定値 W" k, V" kから上位情報ビッ トの推定値 u' z, k, u' z— k , …, u' a , kを計算する推定値計算ステップである。 なお、 推定 値計算ステヅプ S T 1 7 , S T 1 8から上位情報ビッ ト推定ステツプが 構成されている。
次に動作について説明する。
まず、 多値直交振幅変調 Q AMされた送信信号点 Wk, Vkに雑音が 加わり、 ステップ S T 1 1において、 受信信号点 W' k, V kの系列 {W5 k, V k} を受信する。 ただし、 kは夕一ボ符号器における時 刻を示すものとする。
次に、 ステップ S T 1 2では、 受信信号点の系列 {W, k, V, k} からターボ復号の入力値である軟入力値 w' l k, w, 0 ) k5 v, 1 > k
, v, o,
k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w,
1 ( k)
3 h (w, 。,
k) , h ( ν' !,
k) , h (
5 0 ) k) を計算する。
(3)
ただし、 d, 。, x, k, d ' i, x , kは第 8図 ( c ) の閾値からのュー クリ ヅ ド距離 2 8 'に相当し、 d, 。, Y, k, d, i , Y, kは第 8図 ( c ) の閾値からのュ一クリ ツ ド距離 2 9に相当する。
次にステップ S T 1 3において、 軟入力値 w, !, k, w, 。, k, v, i , k , v, o, k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w, k ) , h (w, 0 , k) , h ( v 5 ! , k) , h (v, o , k ) による夕一ボ復号を実施して 、 下位情報ビ ヅ ト U kの対数尤度比 L ( uk) を計算する。 ただし、 下 位情報ビヅ ukは、 第 3図の夕一ボ符号器に入力される u2, k, l t kの組.(u2, k, u! , k) を示すものとする。
具体的には、 次のようにして下位情報ビッ ト ukの対数尤度比 L ( u k) を計算する。
例えば、 u 2 , k = 0 , u , k = 0 (以下、 uk= 00と表記する) を 基準の情報ビッ トとするとき、 受信信号点 W, k, V, kの系列 {'W, k , V, k} を受信すると、 送信された情報ビ ヅ トが. uk= 00である対 数尤度比 L (U k= 0 0 ) は、 下記のように計算する。
この場合、 L ( u
k = 0 0 ) = 0になるが、 それは u
k = 0 0を基準 の情報ビッ トとするためである。
犛替え用紙 (規則 26)
同様に、 受信信号点 w, k , V, kの系列 {W, k, V, k} を受信し たとき、 送信された情報ビヅ トが u k = 0 1である対数尤度比 L (uk = 0 1 ) - k = 1 0である対数尤度比 L (uk= 1 0 ) 、 uk= l lで ある対数尤度比 L (uk= 1 1 ) は、 それそれ下記のように計算する。
Pr(uk=0l| {w'k,v'J)
L(uk =01) = In (5)
PrCuk = 00 |{w'fc,v'J)
Pr(uk =10| {w'k,v'k})
(6)
Pr(uk = 00 |{w'k,v'k}) pr(Uk=ii|{w'k,v'k})
L(uk=ll) = ln (7)
Pr(uk=00|{WkJVk})
ここで、 P r (uk = 00 I {W k, V, k} ) は、 受信信号点 w, k, v' kの系列 {W, k, V, k} を受信したとき、 送信された情報ビ ッ トが u2, k= 0, u k= 0である条件付確率を表す。
同様に、 P r ( u k = 0 1 I {W, k, V, k} ) は、 受信信号点 W, k, V, kの系列 {W, k, V, k} を受信したとき、 送信された情報ビ ヅ トが U.2 , k = 0 , u 1 ; k= 1である条件付確率を表し、 P r (uk = 1 0 I {W, k, V, k} ) は、 受信信号点 w, k, V, kの系列 {W, k, V k} を受信したとき、 送信された情報ビッ 卜が u2, k = 1, u! , k= 0である条件付確率を表し、 P'r (uk = 1 1 I {W, k, V, k } ) は、 受信信号点 w' k, V, kの系列 {W, k, V, k} を受信した とき、 送信された情報ビッ トが u 2, k = 1, u !, k= 1である条件付確 率を表す。 '
まナこ、 ステップ S T 1 3では、 ノ、' リティ ビッ トの対数尤度比 L ( u 0 a , k) , L (uo b, k) も計算する。 なお、. 下位情報ビッ トが夕一ボ符 号化されているが、 送信信号点にはターボ符号化で生成されたパリティ 差替え用紙(規則 )'
ビッ トも含まれている。
具体的には、 夕一ボ符号器 1の再帰的組織畳込み符号器 1 1から出力 されたパリティ ビッ ト u。 a, kに対する対数尤度比 L (u。 a, k) と、 再帰的組織畳込み符号器 1 4から出力されたパリティ ビッ ト uQ b, kに 対する対数尤度比 L (u。b, k) とを下記のように計算する。
Pr(u。a,k =l| { い v'k})
し (u0a,k) = ln- (8)
Pr(u0a,k = 0 |{w,い v'k}) Pr(u0b,k -l| {w 'い v'k})
(9)
Pr(u0b,k = 0 |{w'k,v'k})
ここで、 P r (u。a, k = 0 I {W k, V, k} ) は、 受信信号点 W , k, V5 kの系列 {W, k, V, k} を受信したとき、 送信されたパリ ティ ビッ トが u。 a, k= 0である条件付確率を表し、 P r (u。 a, k = 1 I {W, k, V ' k } ) は、 受信信号点 W, k, V, kの系列 {W, k , V k } を受信したとき、 送信されたパリティ ビッ トが. u。 a , k = 1 である条件付確率を表す。 .
同様に、 P r (u。b, k= 0 I {W, k, V, k} ) は、 受信信号点 W , k, V kの系列 {W, k, V k} を受信したとき、 送信されたパリ ティ ビッ トが u。b, k= 0である条件付確率を表し、 P r (u。 b, k = 1 I {W, k, V3 k} ) は、 受信信号点 W, k 5 V, kの系列 {W, k , V, k} を受信したとき、 送信されたパリティ ビッ トが u o b , k. = 1 である条件付確率を表す。
次にステップ S T 14において、 下位情報ビヅ トの対数尤度比 L ( u k = 0 0 ) , L ( u k == 0 1 ) , L ( u k = 1 0 ) , L (uk= l l )'か ら下位情報ビッ ト ukの推定値 u5 kを計算する。
差替え用紙 (規則
具体的には、 下位情報ビヅ トの対数尤度比 L (uk= 0 0 ) , L ( u k= 0 1 ) , L (uk= 1 0 ) , L (uk= l l ).の中で、 最大値を取る 対数尤度比に対応する情報ビッ トを下位情報ビッ ト ukの推定値 u, k とする。
一方、 ステップ S T 1 5では、 ステップ S T 1 4の推定値計算ステツ プと同時に実行することにより、 .パリティ ビヅ トの対数尤度比 L (u 0 a, k) , L (u。b, k) からパリティ ビッ トの推定値 u' 。 a, k, 11, o b, kを計算する。
具体的には、 例えば、 対数尤度比 L (u。 a, k) > 0であれば、 パリ ティ ビヅ トの推定値 u, Q a, kを " 1" と判定し、 対数尤度比 L (u0 a , k) ≤ 0であれば、 パ リ ティ ビヅ トの推定値 u, 0 a, kを " 0" と判定 する。
同様に、 対数尤度比 L (u。b, k) > 0であれば、 パリティ ビヅ トの 推定値 u' 。b, kを " 1 " と判定し、 対数尤度比 L. (u。b, k) ≤ 0で あれば、 ノ リティ ビッ トの推定値 u ' o b , kを " 0 " と判定する。
次にステップ S T 1 6において、 下位情報ビヅ トの推定値 u, kとパ リテイ ビヅ トの推定値 u ' 。 a, k U 0 b , kからコセッ 卜の推定値 U c o s e t , kを計算する。
例えば、 第 2図 ( a) , (b) のコンパ一ジョン 2が式 ( 1 ) で表せ る場合、 下記の計'算を実行することにより、 w" !, k 3 w" 。, k, v" l , k , v 0 , を§+算する°
'w"1)k = u'2,k l,k 0a,k +U 0b,k
v = U 2,k 0a,k
= U'2,k 差替え用紙 (規則 26)
そして、 第 4図 (d) の表を参照してコセ ヅ トの推定値 u, c。s e t, kを求める。
次にステップ S T 1 7において、 コセッ トの推定値 u, c。 s e t, kか ら送信信号点の推定値 W" k, V" kを計算する。 なお、 送信信号点の 推定値 W" k, V" kは、 コセッ トの推定値 u' c。 s e t, kの中で、 受信 信号点 W' k, V' kに最も近い点とする。
最後にステップ S T 1 8において、 送信信号点の推定値 W" k, V" kから上位情報ビッ トの推定値 u, z, k, u 5 Ζ_Χ ) k 5 ···, u ' 3, kを
ST算する。
以上から明らかなように、 この実施の形態 1によれば、 下位情報ビッ トの対数尤度比から下位情報ビッ トを推定するとともに、 パリティ ビッ トの対数尤度比からパリティ ビッ トを推定し、 その下位情報ビッ トとパ リテイ ビヅ トからコセッ トを推定するコセッ ト推定ステップと、 そのコ セッ トから送信信号点を推定し、 その送信信号点から上位情報ビッ トを 推定する上位情報ビッ ト推定ステップとを設けたので、 上位情報ビッ ト を正確に推定して、 上位情報ビッ トの復号誤り確率を低減することがで きる効果を奏する。
ただし、 従来法と比べて計算量が増大する部分がある。 即ち、 復号の 繰り返しの最終回において、 ノ リティ ビッ トの対数尤度比 L (uQ a, k ) , L ( u。 b, k) を求め、 送信パリティ ビヅ トの推定値 u, 。 a, k , u ' 。b, kと、 送信コセッ トの推定値 u' c。 s e t, kを求める計算が増 えるが、 これは繰り返しの最終回に行われる計算であるため計算量の増 分は小さい。
ここで、 第 6図は実施の形態 1及び従来例における復調方法を実施す る際の復号誤り確率を示す説明図である。 第 6図の横軸は 1情報ビッ ト 当たりの送信電力対雑音電力比 (EbZN。) であ り、 縦軸は上位情報
ビッ トのビッ ト誤り確率である。
従来例と実施の形態 1 における復調方法では、 下位情報ビッ トの復号 誤り確率は等しいが、 第 6図からも明らかなように、 従来例と比べて実 施の形態 1の復調方法では、 上位情報ビッ トの復号誤り確率が大幅に低 減されている。
上位情報ビッ トの復号誤り確率が大幅に低減される理由は次の通りで ある。
第 8図 ( a ) の送信信号点 2 0を送信して、 受信信号点 2 1を受信し たが、 ターボ復号で下位情報ビッ トを正しく推定した場合を想定すると 、 上述したように、 従来例では、 第 8図 ( a ) の実線で硬判定を実施す る関係上、 本来的には、 上位情報ビッ トの判定領域を上位情報ビッ ト判 定領域 2 3と判定するところを、 上位情報ビッ ト判定領域 2 と判定す るため、 送信上位情報ビッ トの誤訂正が発生する。
これに対して実施の形態 1では、 コセッ トが Cである信号点の中から 、 受信信号点に最も近い点を送信信号点と推定するが、 コセッ ト Cの中 で受信信号点に最も近い点が送信信号点 2 0であるので、 送信信号点 2 0を正確に推定することができる。 このため、 上位情報ビッ トの判定領 域を上位情報ビッ ト判定領域 2 3と判定することができるため、 上位情 報ビッ トを正しく推定することができる。 よって、 従来法では誤訂正し てしまうケースでも、 本方式では正しく訂正できるケースがあるため、 上位情報ビッ トの復号誤り確率を低減することができる。 実施の形態 2 .
第 7図はこの発明の実施の形態 2による復調装置を示す構成図であり 、 図において、 3 0は対数尤度比計算手段、 3 1は受信信号点 W, k, V kの系列 { W 5 k , V 5 k } からターボ復号の入力値である軟入力値
w' !, k 3 w, 。, k, v, 1 ; k, v, 。, k及び下位ビヅ トの硬判定値 h ) , h ( w o, k > , h (v i, k) , h 、v 。, k ) 目十 算する軟入力値計算器、 32は軟入力値 w' !, k 5 w, Q , k, v, 1 > k , v5 0, k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w, 1 ( k) , h (w, 0 > k) , h (ν, !, k) , h (v, o , k) による夕一ボ復号を実施して、 下位 情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) と再帰的組織畳込み符号器 1 1によ り生成されたパリティ ビッ トの対数尤度比 L (u。a, k) を計算する復 号器である。
3 3は軟入力値 w, !, k 3 w, 。 , k, v, !, k 5 v, 0, k及び下位ビ ヅ トの硬判定値 h (w' !, k) , h (w5 o , k) , h ( ν' !, k) , h
( v' 0 ) k) から受信振幅値 Lc h (uk) を計算する受信振幅値計算器 、 34は下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) から受信振幅値 L。 h ( uk) と事前確率比 La (uk) を減算して、 外部情報確率比 L e (uk ) を出力する減算器、 3 5は再帰的組織畳込み符号器 14と同期を図る ため外部情報確率比 Le (uk) の並び替えを実施して、 事前確率比 La
(uk) として出力するイン夕 リーバ、 3 6は再帰的組織畳込み符号器 1 4と同期を図るため軟入力値 w, !, k 5 w, 。 , k, v, v, o , k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w' 1 ( k) , h (w' 0 ) k) 3 h ( v, !, k) , h (ν' 。, k) の並び替えを実施するィン夕リーバ、 3 7 は再帰的組織畳込み符号器 1 4と同期を図るため受信振幅値 L。 h (uk ) の並び替えを実施するイン夕 リーバである。
38は軟入力値 w' 1 ( k 5 w, 。 , k, v, k, v ' 。, k及び下位ビ ヅ トの硬判定値 h (w, X ) k) , h (w, o , k) , h ( v, !, k) , h
(v, o, k) による夕一ボ復号を実施して、 下位情報ビヅ トの対数尤度 比 L (uk) と再帰的組織畳込み符号器 1 4により生成されたパリティ ビッ トの対数尤度比 L (u。h k) を計算する復号器、 3 9は下位情報
ビッ トの対数尤度比 L (uk) から受信振幅値 L。h (uk) と事前確率 比 La (uk) を減算して、 外部情報確率比 Le (uk) を出力する減算 器、 40は再帰的組織畳込み符号器 1 1と同期を図るため外部情報確率 比 L e (uk) の並び替えを実施して、 事前確率比 La (uk) として出 力するディン夕 リーバ、 4 1は初期状態では I側に接続され、 2回目以 降の復号では I I側に接続されるスィ ツチである。
42はコセッ ト推定手段、 43は復号器 3 2により計算されたパリテ ィ ビッ トの対数尤度比 L (uQ a, k) に基づいて再帰的組織畳込み符号 器 1 1のパリティ ビッ トを判定し、 元の送信パリティの推定値 u ' 0 a , kを計算する判定器、 44は復号器 3 8により計算された下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) およびパリティ ビッ トの対数尤度比 L (u。b , k) に基づいて下位情報ビッ トおよび再帰的組織畳込み符号器 1 4の パリティ ビッ トを判定し、 元の送信下位情報ビッ トの推定値 u' k ( =
U 5 2 , k , U, k) および元の送信パリティの推定値 U, 0 b > kを計 算する判定器、 4 5は下位情報ビッ トの推定値 u, k ( = u, 2, k, u , i , k) とパリティ ビッ トの推定値 u, 。 a, k, u 5 。 b, kからコセッ トの推定値 u' c。 s e t , kを計算する判定器、 4 6は受信信号点 W, k , V kとコセ ッ トの推定値 u' c。 s e t, kから上位情報ビッ トの推定 値 u' z, k, u 5 k, ···, u 5 3, kを計算する判定器 (上位情報 ビッ ト推定手段) である。
次に動作について説明する。
軟入力値計算器 3 1は、 受信 号点^ k, V' kの系列 {W, k, V , k} を受信すると、 式 ( 3 ) を計算して、 夕一ボ復号の入力値である 軟入力値 及び下位ビッ トの硬 判定値 h (w' X , k) 3 h (w' 0 > k) , h ( ν' 1; k) 5 h ( v' 0 k ) を汆める。
復号器 3 2は、 軟入力値計算器 3 1が軟入力値 w' !, k 3 w5 。, k, v' 1 ( k, ν' ο , k及び下位ビヅ トの硬判定値 h (w, 1 ; k) , h ( w , 0 , k) , h (v, 1 ( k) , h ( ν5 0, k) を計算し、 スィッチ 4 1が 事前確率比 La ( uk) を出力すると、 軟入力値 w' 1 > k, w' 。, k, v, i , k 3 V 。, k及び下位ビヅ トの硬判定値]! (w, ! , k) , h (w
' o , k) 5 h ( ν' !, k) , h ( ν' o , k ) による夕一ボ復号を実施し て、 下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) を計算する。 ただし、 スィ ツチ 4 1は初期状態では I側に接続されているので、 1回目の復号では 初期値 0を復号器 3 2に出力する。 2回目以降の復号では I I側に接続 されるので、 ディ ン夕 リーバ 4 0が出力する事前確率比 L a (uk) を 復号器 32に出力する。
具体的には、 式 (4) 〜式 ( 7) を計算することによ り、 下位情報ビ ヅ トの対数尤度比 L (uk) を求める。
受信振幅値計算器 3 3は、 軟入力値計算器 3 1が軟入力値 w' 1 ; k 3 w' 。, k, v, 1 > k, v, 0, k及び下位ビッ トの硬判定値 h (w, 1 ; k ) , h (w, 。, k) , h (v, 1 > k) , h (v, o , k) を計算すると、 軟入力値 w, !, k 3 w, 0, k, v, !, k, v, 0, k及び下位ビッ トの硬 判定値 h (w, !, k) , h (w, 。 ) , h (v5 1 ( k) 3 h (v, 0 , k) から受信振幅値 L c h (uk) を計算する。 即ち、 下記の式 ( 1 1 ) 〜 ( 14) を計算することにより、 受信振幅値 L c h (uk) を求める
Pr(W 'い V'k
Lch(uk=00)≡ln k = 00)
(1 1)
Pr(W 'い V'k K = 00)
Pr(W'い V'k
Lch(u 01)ョ In luk = 01)
(12)
Pr(W'k,V'k = 00)
Pr(W'k,V'k
Lch(uk=10)ョ In K = 10)
(13)
Pr(W'k,V'k K = 00)
Pr(W 'い V'k )
Lch(uk=ll)ョ In luu = 11
(1 )
Pr(W'k ,V'k |uk=00) ただし、 L c h (uk= 0 0 ) = 0となるが、 これは uk= 0 0を基準 の情報ビッ トとするためである。
減算器 34は、 下位情報ビッ 卜の対数尤度比 L (uk) から受信振幅 値 Lc h (uk) と事前確率比 La (uk) を減算して、 外部情報確率比 L e (uk) を出力する。 即ち、 下記の式 ( 1 5 ) 〜 ( 1 8 ) を計算す ることにより、 外部情報確率比 Le (uk) を求める。
L e (uk= 0 0 ) = L (uk= 00 ) - L c h (uk= 00 ) ,
-La (uk= 0 0) ( 1 5 ) L e (uk = 0 1 ) = L (uk= 0 1 ) - L c h (uk= 0 1 )
- La (uk= 0 1 ) ( 1 6 ) L e ( k = 1 0 ) = L (uk= 1 0 ) — LC h ( k = 1 0 ).
- La (uk = 1 0 ) - ( 1 7)
L e ( u k = 1 1 ) = L ( u k = 1 1 ) - L 0 h ( u k = 1 1 )
-La (uk.= 1 1 ) ( 1 8) -ただし、 繰り返し 1回目の復号においては、 事前確率比として、 初期 値 La (uk= 0 0 ) = La (uk= 0 1 ) = L a (uk = 1 0 ) ='L a ( uk= 1 1 ) = 0が入力される。 差替え用紙 (規則 26)
イ ン夕 リーバ 3 5は、 減算器 34が外部情報確率比 L e (uk) を出 力すると、 再帰的組織畳込み符号器 1 4と同期を図るため外部情報確率 比 Le (uk) の並び替えを実施し、 並び替え後の外部情報確率比 L e ( uk) を事前確率比 La (uk) として出力する。
イン夕リーバ 3 6は、 軟入力値計算器 3 1が軟入力値 w, 1 ( k 3 w5 o , k, v, X j k, v, 。, k及び下位ビッ トの硬判定値 h (w' 1 > k) , (w, 。, k) , h ( v5 1 ( k) , h (v, 。, k) を出力すると、 再帰 的組織畳込み符号器 1 4と同期を図るため軟入力値 w' !, k, w' o , k , v, 1 ( k, v' k及び下位ビッ トの硬判定値]! (w, !, k) , h ( w' o , k) , h (v, !, k) , h (v, 。, k) の並び替えを実施する。
また、 イン夕 リーバ 3 7は、 受信振幅値計算器 3 3が受信振幅値 L c h (uk) を出力すると、 再帰的組織畳込み符号器 1 4と同期を図るた め受信振幅値 L c h (uk) の並び替えを実施する。
復号器 3 8は、 イン夕リーバ 3 6が並び替え後の軟入力値 w' 1; k 3 w, 0, k, v, 1 ( k , ν, ο , k及び下位ビヅ トの硬判定値 h ( w, 1 ( k ) , (w, 0, k) , h (v, 1 > k) , h (v, o , k ) を出力し、 イン 夕リーバ 3 5が事前確率比 L a (uk) を出力すると、 復号器 3 2と同 様に軟入力値 w, k, w5 Q, k , v, k, v, o , k及び下位ビッ ト の硬判定値 h (w, !, k) , h (w, o , k ) , h ( v ' 1 > k) , h ( v , o , k ) による夕一ボ復号を実施して、 下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) を計算する。
具体的には、 式 (4) 〜式 ( 7 ) を計算することにより、 下位情報ビ ヅ トの対数尤度比 L (uk) を求める。
減算器 3 9は、 下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) から受信振幅 値 L c h ( uk) と事前確率比 La (uk) を減算して、 外部情報確率比 L e (uk) を出力する。 即ち、 減算器 34と同様に、 式 ( 1 5 ) 〜 (
1 8) を計算することにより、 外部情報確率比 Le (uk) を求める。 ディン夕リーバ 4 0は、 減算器 3 9が外部情報確率比 L e (uk) を 出力すると、 再帰的組織畳込み符号器 1 1と同期を図るため外部情報確 率比 L e (uk) の並び替えを実施し、 外部情報確率比 L e (uk) を事 前確率比 La (uk) として復号器 3 2にフィードバックする。
以降、 対数尤度比計算手段 3 0は、 上記の処理を所定の回数に亘つて 繰り返し実行することにより、 より精度の高い対数尤度比を算出する。 繰り返しの最終回では、 復号器 3 2が下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) の他に、 式 ( 8) を計算することにより、 再帰的組織畳込み符 号器 1 1により生成されたパリティ ビヅ トの対数尤度比 L ( u。 a, k) を求める。
また、 繰り返しの最終回では、 復号器 3 8が下位情報ビッ トの対数尤 度比 L (uk) の他に、 式 ( 9 ) を計算することにより、 再帰的組織畳 込み符号器 1 4により生成されたパリティ ビッ トの対数尤度比 L ( u 0 b, k) を求める。
判定器 43は、 復号器 32がパリティ ビヅ トの対数尤度比 L (u0 a, k) を計算すると、 ノ リティ ビッ トの対数尤度比 L (u0 a, k) に基づ いて再帰的組織畳込み符号器 1 1のパリティ ビッ トを判定し、 元の送信 パリティの推定値 u' 。a, kを計算する。
具体的には、 例えば、 対数尤度比 L (u。 a, k) > 0であれば、 パリ ティ ビヅ トの推定値 u' 。a, kを " 1" と判定し、 対数尤度比 L (u0 a , k) ≤ 0であれば、 パリティ ビヅ 卜の推定値 u, 。 a, kを "0" と判定 する。
判定器 44は、 復号器 38がパリティ ビッ トの対数尤度比 L (uo b, k) を計算すると、 パリティ ビッ トの対数尤度比 L ( U o b , k) に基づ いて再帰的組織畳込み符号器 14のパリティ ビッ トを判定し、 元の送信
パリティの推定値 11, 。b, kを計算する。
具体的には、 例えば、 対数尤度比 L (u。b, k) > 0であれば、 ノ リ ティ ビッ トの推定値 u, 。b, kを " 1" と判定し、 対数尤度比 L (uo b , k) ≤ 0であれば、 パリティ ビヅ トの推定値 u' Q b, kを "0" と判定 する。
また、 判定器 44は、 下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) を出力 すると、 下位情報ビッ トの対数尤度比 L (uk) から下位情報ビッ ト u kの推定値 u' kを計算する。
即ち、 対数尤度比 L (uk= 0 0 ) , L (uk= 0 1 ) , L (uk= 1 0 ) , L (uk= l l ) を出力すると、 この 4値の中で最大値を取る対 数尤度比に対応する情報ビッ トを下位情報ビッ ト ukの推定値 u, kと する。
判定器 45は、 判定器 44により計算された下位情報ビッ トの推定値 u ' k ( = u, 2, k, u ' l t k) と、 判定器 4 3 , 44により計算され たパリティ ビッ トの推定値 u, 。 a, k, u, 。b, kとからコセッ トの推 定値 u' c o s e t, kを計算する。
例えば、 第 2図 (a) , ( b ) のコンバージョン 2が式 ( 1 ) で表せ る場合、 式 ( 1 0) の計算を実行することにより、 w" 1 ( k3 w" 。, k , v" 1; k 3 V" 。, kを計算し、 第 4図 (d) の表を参照してコセヅ ト の推定値 u, c。s e t, kを求める。
判定器 4 6は、 判定器 4 5がコセッ トの推定値 U' 。。 s e t, kを計算 すると、 受信信号点 W, k, V, kとコセヅ 卜の推定値 u, c。 s e t, kか ら送信信号点の推定値 W" k, V" kを計算する。 なお、 送信信号点の 推定値 W" k, V" kは、 コセツ トの推定値 U' 。。s e t, kの中で、 受信 信号点 W' k, V kに最も近い点とする。
そして、 判定器 4 6は、 送信信号点の推定値 W" k, V" kから上位
情報ビッ トの推定値 u, z, k, η ' ζ_ 1 ( k 5 …, u, kを計算する これにより、 上記実施の形態 1 と同様に、 上位情報ビッ トを正確に推 定して、 上位情報ビッ トの復号誤り確率を低減することができる効果を 奏する。 実施の形態 3.
上記実施の形態 2では、 対数尤度比計算手段 3 0が下位情報ビッ トの 対数尤度比とパリティ ビッ トの対数尤度比を計算するものについて示し たが、 軟入力値の線形和でトレリスの枝メ ト リ ツクを計算する夕一ボ復 号を実施して、 下位情報ビッ トの対数尤度比とパリティ ビッ トの対数尤 度比を計算するようにしてもよい。
即ち、 この実施の形態 3では、 軟入力値計算器 3 1における軟入力値 の算出方法および枝メ ト リ ック計算方法を改良するものについて示して いる。
従来例では、 第 8図 (b ) に示すように、 受信信号点 2 6から送信信 号点 2 5までの 2乗ユークリ ツ ド距離 2 7を計算することにより軟入力 値を求め、 上記実施の形態 1, 2では、 第 8図 ( c ) に示すように、 受 信信号点 2 6から閾値までのユークリ ッ ド距離 2 8 , 2 9を計算するこ とにより軟入力値を求めている。
第 8図 (b ) の原理を数式で表すと下記のようになる。 ただし、 Wの 信号点空間における送信信号点 2 5の X— Y座標を (X, Y) 、 W ' の 信号点空間における受信信号点 2 6の X— Y座標を (Χ' , Y, ) とす る。
このとき、 軟入力値は送信信号点 2 5 と受信信号点 2 6の 2乗ユーク リ ツ ド距離 2 7として、 以下のように表せる。
d2 (W, , W) = (X, 一 X) 2+ (Y, 一 Y) 2 ( 1 9 ) 通信路の雑音として、 加法的白色ガウス雑音を仮定した場合、 2次元 正規分布の確率密度関数より、 送信信号点 2 5のときに受信信号点 2 6 となる尤度は以下のように表せる。
下位情報ビッ トの対数尤度比の計算式およびパリティ ビッ トの対数尤 度比の計算式には、 尤度 P r (W, I W) の項が含まれている。 式 ( 4 ) 〜 ( 7 ) において、 式 ( 2 0) の対数尤度をとつた項が含まれること となる。 よって、 式 (4 ) 〜 ( 7) において下位情報ビッ 卜の対数尤度 比およびパリティ ビッ トの対数尤度比の計算をする際には、 式 ( 2 0 ) を以下のように簡略化して計算することが可能となる。
(2 1) ただし、 d'(W',W)を以下のように表す <
d'(W', W) = h'(w'1>k , Wl,k). d'x + h'(w'。,k ,w0(k)- d'y (22)
+ l:h(w'lk) = wlk
h'(w ' , wuc) (23)
l:h(w'lk)≠ wlk また、 d, xは第 8図 ( c ) の閾値からのユーク リ ッ ド距離 2 8に対 応し、 d, yは第 8図 ( c ) の閾値からのユーク リ ッ ド距離 2 9に対応 差替え用紙(規則 2βί
する。
このように、 2乗ユークリ ッ ド距離 2 7を、 信号点空間における信号 点配置の閾値からのユークリ ッ ド距離 2 8 , 2 9に変換することにより 、 軟入力値の劣化を招く ことなく、 小さい計算量で求めることが可能と なる。
この実施の形態 3では、 軟入力値計算器 3 1における計算量の低減に 加えて、 復号器 3 2 , 3 8における トレリスの枝メ ト リ ック計算の低減 を図る方法を提供する。
即ち、 復号器 3 2, 38において、 L o g— MAP復号を想定すると 、 トレリスの枝メ ト リ ックァ ( S j, k, u2, k, u !, k 5 u0 a, k) を 以下のように計算する。
^sj,k,u2,k,u , u 0a,k)
≡ Pr(wk,V'k,Sj,k,u2k,ulk,u0a k)
= VPr(W'k |CSu0b)k)-Pr(V'k |CSu0b;k)-Pr(u2;k,u1;k)
u0bk=O
« d'(W'k,CSu0b)k=0) + d'(V'k,csu0b,k。)
+ d'(W'k,CSu0b;k=1) + d'(V'k,CSu。b,k=1) + La(u2>k,uu)
(24)
ここで、 C Su 0 b, k = oは、 u2 , k , U i , k , u0 a, kを固定して、 u ob, k= 0と仮定する場合のコセッ トを示す。
同様に、 C Su 0 b , k = iは、 u2, k , U i , k , u。 a, kを固定して、 u ob, k = 1と仮定する場合のコセッ トを示す。
P r (W, k, Vk, , S j , k, u2, k, u !, k 3 u o a, k) は、 下位 情報ビッ トが u 2 , k , u 1 ( k, 送信パリティ ビッ トが u。 a , k、 ト レ リ 差替え用紙 '(親則 26〉
スの状態ノードが S k、 受信信号点が w, k, V, kである結合確率 を示す。
P r (W' k I C Su 0 b, k) は、 コセッ トが C Su。b, kである信号 点を送信する場合に受信信号点 w' kを受け取る尤度を示す。
P r ( V k I c s u 0 b ) k) は、 コセッ トが c su。b, kである信号 点を送信する場合に受信信号点 V' kを受け取る尤度を示す。
P r (u2, k, u !, k) は、 下位情報ビヅ ト u2, k, u X ) kの事前確 率を示す。
式 ( 24) を計算することにより、 信号点空間のュ一クリ ッ ド距離と 事前確率比の線形和で、 枝メ ト リ ックを計算することが可能となる。
これにより、 この実施の形態 3によれば、 通信路値の計算を簡略化す ることができる。 また、 枝メ ト リ ックの計算を簡略化することができる 。 したがって、 復調装置の回路規模を縮小することができる。 実施の形態 4.
上記実施の形態 1〜 3では、 第 2図 (a) , (b) の符号器を想定し 、 コンバージョン 2が搭載された符号器に適用するものについて示した が、 コンバージョン 2が搭載されていない符号器に適用するようにして もよい。
コンバージョンがない場合、 例えば、 下位情報ビヅ ト及びパリティ ビ ヅ トを式 ( 2 5 ) のように割り振った場合、 枝メ ト リ ックァは以下のよ うに計算する。
Wl,k = U2,k
W0,k = U0a,k
(25)
= Ul,k
«h'(w'1>k,u2>k)- d"(w1;k) + h'(v'1>k,u1>k d"(v'1>k)
+ h'(W'。,k,u。a,k)' d"(w'0,k)
+ {h'(l,u2,k)' La(u2)k) + h'ftu1>k). La(u1>k)}
(26)
ここで、 d" (w, k) , d" (v, 1 ; k) は第 4図 ( c) の閾値 からのュ一クリ ツ ド距離 2 8に対応し、 d" (w, 。, k) , d" ( ν, ο , k) は閾値からのユーク リ ッ ド距離 2 9に対応する。 また、 La ( u 2 , k) , L a (u 1 ; k) はそれそれ下位情報ビヅ ト u2, ¾, i^ . kの事 前確率である。
また、 上記実施の形態 1〜 3では、 第 2図 ( c ) のようなマルチキヤ リァ変復調方式を用いる通信に適用する前提で述べているが、 前記変復 調方式に限定されるものでないことは言うまでもない。
さらに、 第 2図 ( c) では、 ターボ符号の 1時点の情報ビヅ ト、 ノ リ ティ ビッ トを 2 トーンに振り分けているが、 その振り分け方は、 これに 限定されるものではない。
また、 上記実施の形態 1〜 3では、 変調方式として、 1 6 QAM方式 を一例として説明を行ったが、 これに限らず、 その他の変調方式 ( 2 5 羞替え用紙(規則 26)
6 Q A M等) を用いた場合においても、 同様の効果を奏することができ る。 産業上の利用可能性
以上のように、 この発明に係る復調方法及び復調装置は、 ターボ符号 を要素符号とする トレリス符号化変調方式において、 上位情報ビッ トを 正確に推定して、 上位情報ビッ トの復号誤り確率を低減するのに適して いる。