WO2001063958A1

WO2001063958A1 - Appareil de station mobile, appareil de station de base, et procede d'affectation de canal de communication

Info

Publication number: WO2001063958A1
Application number: PCT/JP2001/001290
Authority: WO
Inventors: Takahiro Shoji; Katsuhiko Hiramatsu
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd.
Priority date: 2000-02-25
Filing date: 2001-02-22
Publication date: 2001-08-30
Also published as: EP1175120A4; CN1363196A; EP1175120A1; AU3412001A; JP2001238252A; KR20010113892A; US20020160798A1

Description

明細書移動局装置、基地局装置および無線通信チャネル割り当て方法技術分野

本発明は、移動局装置、基地局装置および無線通信チャネル割り当て方法に関し、特に伝搬路損失の大きさに基づいて無線通信チャネル（以下、単に「チャネル」という）の割り当てが行われる移動体通信システムにおいて使用される移動局装置、基地局装置および無線通信チャネル割り当て方法に関する。背景技術

笹岡秀一： "移動通信"，ォ一ム社， pp.127— 158 (1998) に記載されているように、セルラ方式を用いた移動体通信システムにおいてチャネルを割り当てる方法としては、大別して、各セルの使用するチャネルを予め決める固定チャネル割り当て法（Fixed Channel Assignment ;以下「固定法」という）と、チャネル割り当てを各セルの呼の要求に応じて時間的に変化させるダイナミツクチャネル割り当て法（Dynamic Channel Assignment；以下「ダイナミック法」という）とがある。

固定法では、各セルが使用するチャネルが予め定まっているので、制御等が簡単であるが、各セルの呼量の変動に対して柔軟に対応することができない。

これに対しダイナミック法では、制御等は複雑になるが、呼の要求に応じて各セルへチャネルを割り当てるため、呼量の変動に対応した効率良いチヤネル割り当てを行うことができる。特に、近年の移動通信需要の増大に伴なレ有限なチャネルを効率よく利用するために、効率の良いダイナミック法が求められている。効率の良いダイナミック法の一つとして、金井敏仁： " マイクロセル通信システムにおける自律分散ダイナミツクチャネル割り当て方式（ A R P ) ", 信学技報， R C S 91-32 (1991) に記載されているものがある。この A R P (Autonomous Reuse Partitioning) 方式では、すべてのセルにおいて、互いに同一の優先順序に従ってチャネルが選択され、選択されたチヤネルのうち希望波対干渉波電力比が所定のしきい値以上となるチャネルから順に使用される。 A R P方式によるチャネル割り当ては、具体的には、以下のようにして行われる。なお、以下の説明では、移動局から基地局へ向かう方向の通信回線を「上り回線」といい、逆に基地局から移動局へ向かう方向の通信回線を「下り回線」という。

1 . 上り回線の希望波レベルおよび下り回線の希望波レベルを測定する。

2 . すべての基地局について共通な優先順序に従って、最も優先度の高い空きチャネルを選択する。

3 . 選択したチャネルに対して、基地局側で上り回線の干渉波レベルを、移動局側で下り回線の干渉波レベルを測定する。

4 . 選択したチャネルの上り回線および下り回線の希望波対干渉波電力比が所定のしきい値以上の場合、その選択したチャネルを割り当てる。選択したチャネルの上り回線または下り回線の希望波対干渉波電力比のいずれか一方が所定のしきい値未満の場合には、次に優先度の高い空きチャネルを選択する。そして、すべてのチャネルが終了するまで、 3 . および 4 . の処理を繰り返す。

このように A R P方式によってチャネル割り当てが行われると、移動局から基地局への距離の長さ、すなわち伝搬路損失の大きさに基づいてチャネル毎に最適なセル繰り返し数（cell reuse factor) を設定することができる。つまり、いわゆるリュースパ一ティショニング（Halpern:" Reuse Partitioning in Cellular Systems", Proc. of VTC83, pp.322— 327 (1983) ) を各セルにおいて自律分散的に実現することができる。このように A R P方式によれば、リュースパ一ティショニングが実現されて最適なセル繰り返し数が設定されるので、システム全体として固定法に比べてより多くの呼を収容することができる。

ところで、いわゆる送信電力制御が上り回線において行われる移動体通信システムでは、各セルにおいて、基地局での希望波対干渉波電力比等の受信品質が所望の受信品質で等しくなるように各移動局の送信電力が制御される上り回線においては、各基地局にて、自セル内の各移動局から送信された信号の受信品質がすべて等しくなるように送信電力制御が行われるため、チャネル割り当てを行っている各基地局は、移動局毎に受信信号の電力に基づいた伝搬路損失の推定を行うことができなくなってしまう。

よって、 A R P方式によるチャネル割り当て法を、上り回線において送信電力制御が行われる移動体通信システムに単純に適用したのでは、伝搬路損失の大きさに基づいてチャネル毎に最適なセル繰り返し数を設定するいわゆるリュースパ一ティショニングを実現することができない。発明の開示

本発明の目的は、上り回線において送信電力制御が行われる移動体通信システムにおいても伝搬路損失の大きさに基づいてダイナミックにチヤネル割り当てを行うことができる移動局装置、基地局装置および無線通信チャネル割り当て方法を提供することである。

本発明者らは、移動体通信システムにおいて、上り回線および下り回線で同一の周波数帯域を時分割で使用して通信を行う時分割多重（Time Division Duplex ;以下「T D D」という）方式が採用されていれば、上り回線と下り回線が同一の周波数を用いるため、上り回線と下り回線のタイムスロッ卜の間隔が短い場合には上り回線と下り回線の伝搬環境の特性がほとんど変化しないことに着目し、下り回線の伝搬路損失を上り回線の伝搬路損失として代用できることを見出し、本発明をするに至った。そこで、上記目的を達成するために、本発明では、基地局から各移動局へ所定の電力で送信されている制御チャネル信号の送受信電力から求められる下り回線の伝搬路損失を上り回線の伝搬路損失として代用してチャネル割り当てを行うようにした。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の概略構成を示すプロック図である。

図 2は、本発明の一実施の形態に係る移動局装置の概略構成を示すプロック図である。

図 3は、報知チャネル信号および個別チャネル信号の構成を示す図である。図 4は、伝搬路損失の変化を示すグラフである。

図 5は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の別の概略構成を示すブロック図である。

図 6は、本発明の一実施の形態に係る移動局装置の別の概略構成を示すブロック図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。

図 1は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の概略構成を示すプロック図であり、図 2は、本発明の一実施の形態に係る移動局装置の概略構成を示すブロック図である。また、図 1に示す基地局装置および図 2に示す移動局装置は、 T D D方式の移動体通信システムに適用されるものである。

図 1に示す基地局装置において、送信電力制御部 1 0 1は、報知チャネル信号の送信電力を、その基地局装置が扱うセル全体に報知チャネル信号が報知されるような所定の送信電力値に制御する。送信電力値情報生成部 1 0 2 は、報知チャネル信号の送信電力値を情報ビット列に変換する。多重部 1 0 3は、送信電力値を示す情報を報知チャネル信号のデータ部分に多重する。符号化部 1 0 4は、報知チャネル信号に対し所定の符号化処理を施す。パイロット信号多重部 1 0 5は、移動局装置において同期獲得や回線推定等に使用されるパイロット信号を報知チャネル信号のデータ部分に付加する。変調部 1 0 6は、報知チャネル信号に所定の変調処理を施す。送信 R F部 1 0 7は、送信電力制御部 1 0 1の制御に従って報知チャネル信号を増幅し、報知チャネル信号に所定の無線処理を施す。共用器 1 0 8は、アンテナ 1 0. 9を介して送受信される信号に対して送受信の切り換えを行う。受信 R F部 1 1 0は、移動局装置から送信された個別チャネル信号に対して所定の無線処理を施す。復調部 1 1 1は、個別チャネル信号に対して所定の復調処理を施す。復号部 1 1 2は、個別チャネル信号に所定の復号処理を施す。これにより、受信データが得られる。

また、伝搬路損失値取得部 1 1 3は、受信データに多重されている下り回線の伝搬路損失値を取得する。チャネル割り当て部 1 1 4は、取得された下り回線の伝搬路損失値を上り回線の伝搬路損失値として代用して、チャネル割り当てを行う。

一方、図 2に示す移動局装置において、共用器 2 0 1は、アンテナ 2 0 2 を介して送受信される信号に対して送受信の切り換えを行う。受信 R F部 2 0 3は、基地局装置から送信された報知チャネル信号に対して所定の無線処理を施す。受信電力測定部 2 0 4は、報知チャネル信号の受信電力を測定する。復調部 2 0 5は、報知チャネル信号に対して所定の復調処理を施す。復号部 2 0 6は、報知チャネル信号に所定の復号処理を施す。これにより、受信データが得られる。

送信電力値取得部 2 0 7は、受信デ一夕に多重されている報知チャネル信号の送信電力値を取得する。伝搬路損失計算部 2 0 8は、報知チャネル信号の送信電力値と受信電力値とから伝搬路損失値を算出する。

伝搬路損失値情報生成部 2 0 9は、伝搬路損失値を情報ビット列に変換する。送信電力制御部 2 1 0は、個別チャネル信号の送信電力を伝搬路損失に応じて制御する。

多重部 2 1 1は、伝搬路損失値を示す情報を個別チャネル信号のデータ部分に多重する。符号化部 2 1 2は、個別チャネル信号に対し所定の符号化処理を施す。パイロット信号多重部 2 1 3は、基地局装置において同期獲得や回線推定等に使用されるパイロット信号を個別チャネル信号のデータ部分に付加する。変調部 2 1 4は、個別チャネル信号に所定の変調処理を施す。送信 R F部 2 1 5は、送信電力制御部 2 1 0の制御に従って個別チャネル信号を増幅し、個別チャネル信号に所定の無線処理を施す。

次いで、上記構成を有する基地局装置および移動局装置の動作について説明する。図 3は、報知チャネル信号および個別チャネル信号の構成を示す図であり、図 4は、伝搬路損失の変化を示すグラフである。

図 1に示す基地局装置では、移動局が現在位置するセルを特定するための情報等をその基地局が扱うセルに存在するすべての移動局に報知するために，下り回線を使用して報知チャネル信号を送信している。また、報知チャネル信号は、その基地局が扱うセル全体に送信されるような所定の送信電力値に制御される。

そこで、まず、送信電力制御部 1 0 1によって、上記所定の送信電力値を示す信号が生成され、送信電力値情報生成部 1 0 2および送信 R F部 1 0 7 に出力される。

送信電力値情報生成部 1 0 2では、報知チャネル信号の送信電力値を示す信号が情報ビット列に変換され、多重部 1 0 3に出力される。送信電力値を示す情報は、多重部 1 0 3によって、セルを特定するための情報等が含まれた送信デ一夕に多重される。すなわち、送信電力値を示す情報は、報知チヤネル信号のうち、図 3に示すデータ部分に多重されて各移動局へ送信される。多重部 1 0 3から出力された報知チャネル信号は、符号化部 1 0 4によつて所定の符号化処理を施され、パイロット信号多重部 1 0 5によって、図 3 に示すようにパイロット部分を付加された後、変調部 1 0 6によって所定の変調処理を施される。なお、パイロット信号は、基地局装置および移動局装置ともに既知の信号である。

そして、変調部 1 0 6から出力された報知チャネル信号が、送信 R F部 1 0 7によって上記所定の送信電力に増幅された後、共用器 1 0 8およびアンテナ 1 0 9を介して、移動局装置へ送信される。

図 2に示す移動局装置では、電源投入時には同期チャネル信号による同期確立後、報知チャネル信号が参照されて移動局が現在位置するセル等が特定される。

また、図 2に示す移動局装置では、基地局装置から送信された報知チヤネル信号が、アンテナ 2 0 2および共用器 2 0 1を介して受信される。

チャネル割り当て要求が発生した場合に受信された報知チャネル信号は、受信 R Fで所定の無線処理を施され、受信電力測定部 2 0 4および復調部 2 0 5へ出力される。

受信 R F部 2 0 3から出力された報知チャネル信号は、復調部 2 0 5で所定の復調処理を施された後、復号部 2 0 6で所定の復号処理が施される。これにより、受信データが得られる。

一方、受信電力測定部 2 0 4では、報知チャネル信号のパイロット部分の受信電力値が測定され、伝搬路損失計算部 2 0 8に出力される。また、送信電力値取得部 2 0 7では、基地局装置において報知チャネル信号のデータ部分に多重された報知チャネル信号の送信電力値がデータ部分から取り出され、伝搬路損失計算部 2 0 8に出力される。

伝搬路損失計算部 2 0 8では、送信電力値取得部 2 0 7から出力された送信電力値と、受信電力値測定部 2 0 4から出力された受信電力値とから下り回線の伝搬路損失値が算出される。具体的には、例えば、伝搬路損失計算部

2 0 8は、送信電力値取得部 2 0 7から出力された送信電力値から、受信電力値測定部 2 0 4から出力された受信電力値を減ずることによって、下り回線の伝搬路損失値を算出する。

報知チャネル信号は基地局からすべての移動局に対して所定の電力で送信されているため、報知チャネル信号の受信電力値は、図 4に示すように、基地局一移動局間の距離が長くなるほど減少する。従って、各移動局では、報知チャネル信号の送信電力値と受信電力値とを用いて、各移動局における下り回線の伝搬路損失が算出される。換言すれば、各移動局において基地局 - 移動局間の距離が算出されることになる。下り回線の伝搬路損失値を示す信号は、伝搬路損失値情報生成部 2 0 9および送信電力制御部 2 1 0へ出力される。

伝搬路損失値情報生成部 2 0 9では、下り回線の伝搬路損失値を示す信号が情報ビット列に変換され、多重部 2 1 1に出力される。下り回線の伝搬路損失値を示す情報は、多重部 2 1 1によって送信データに多重される。すなわち、下り回線の伝搬路損失値を示す情報は、個別チャネル信号のうち、図 3に示すデータ部分に多重されて基地局装置へ送信される。

多重部 2 1 1から出力された個別チャネル信号は、符号化部 2 1 2によつて所定の符号化処理を施され、パイロット信号多重部 2 1 3によって、図 3 に示すようにパイロッ卜部分を付加された後、変調部 2 1 4によって所定の変調処理を施される。

送信電力制御部 2 1 0では、基地局における所望の受信電力値に、算出された伝搬路損失値を加えた値が個別チャネル信号の送信電力値として算出される。そして、変調部 2 1 4から出力された個別チャネル信号が、送信 R F 部 2 1 5で、送信電力制御部 2 1 0で算出された送信電力値になるように増幅された後、共用器 2 0 1およびアンテナ 2 0 2を介して、基地局装置へ送信される。すなわち、個別チャネル信号に対しては基地局装置ですベて受信電力値が等しくなるように各移動局において送信電力制御が行われる。次いで、図 1に示す基地局装置では、アンテナ 1 0 9および共用器 1 0 8 を介して受信された個別チャネル信号に対して、受信 R F部 1 1 0で所定の無線処理が施され、復調部 1 1 1で所定の復調処理が施された後、復号部 1 1 2で所定の復号処理が施される。これにより、受信データが得られる。ここで、上述したように上り回線において送信電力制御が行われると、基地局では自セル内の各移動局から送信された個別チャネル信号の受信電力値がすべて等しくなる。このため、チャネル割り当てを行っている基地局は上り回線の伝搬路損失を移動局毎に推定することができなくなってしまう。しかし、 T D D方式が採用されている移動体通信システムでは、上り回線と下り回線で同一の周波数が用いられるため、上り回線と下り回線のタイムスロッ卜の間隔が短い場合には上り回線と下り回線の伝搬環境の特性がほとんど変化しない。つまり、下り回線の伝搬路損失を上り回線の伝搬路損失として代用することができる。

そこで、発呼時または着呼時にチャネル割り当て要求が発生した場合に、伝搬路損失値取得部 1 1 3によって、移動局装置において個別チャネル信号のデータ部分に多重された下り回線の伝搬路損失値がデータ部分から取り出され、チャネル割り当て部 1 1 4へ出力される。そして、チャネル割り当て部 1 1 4によって、下り回線の伝搬路損失値を上り回線の伝搬路損失値として代用して、チャネル割り当てが行われる。

チャネル割り当ては具体的には、以下のようにして行われる。すなわち、

1 . すべての基地局について共通な優先順序に従って、最も優先度の高い空きチャネルを選択する。

2 . 選択されたチャネルの伝搬路損失値（すなわち、上り回線の伝搬路損失値として代用した下り回線の伝搬路損失値）と所定のしきい値とを比較する。

3 . 伝搬路損失値が所定のしきい値未満の場合には、その選択されたチヤネルを割り当てる。一方、伝搬路損失値が所定のしきい値以上の場合には、次に優先度の高い空きチャネルを選択する。そして、すべてのチヤネルが終了するまで 2 . および 3 . の処理を繰り返す。 4 . すべてのチャネルで伝搬路損失値が所定のしきい値以上の場合には、呼損とする。

なお、上記説明では、移動局装置が下り回線の伝搬路損失値を求めて基地局装置へ送信する構成とした。しかし、基地局装置および移動局装置の構成を図 5および図 6に示すような構成として、基地局装置が下り回線の伝搬路損失値を求める構成としてもよい。図 5は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の別の概略構成を示すブロック図であり、図 6は、本発明の一実施の形態に係る移動局装置の別の概略構成を示すブロック図である。なお、図 1に示した基地局装置および図 2に示した移動局装置と同一の構成には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。

図 5に示す基地局装置において、送信電力制御部 5 0 1は、報知チャネル信号の送信電力を、その基地局装置が扱うセル全体に報知チャネル信号が報知されるような所定の送信電力値に制御する。また、送信電力制御部 5 0 1 は、上記所定の送信電力値を示す信号を生成し、伝搬路損失計算部 5 0 3、送信電力値情報生成部 1 0 2および送信 R F部 1 0 7に出力する。

受信電力値取得部 5 0 2は、移動局装置で測定されて受信データに多重された報知チャネル信号の受信電力値を取得する。伝搬路損失計算部 5 0 3は、報知チャネル信号の送信電力値と受信電力値とから伝搬路損失値を算出する。一方、図 6に示す移動局装置において、受信電力測定部 6 0 1は、報知チャネル信号の受信電力を測定し、受信電力値を示す信号を受信電力値情報生成部 6 0 2および伝搬路損失計算部 2 0 8へ出力する。受信電力値情報生成部 6 0 2は、受信電力測定部 6 0 1で測定された報知チャネル信号の受信電力値を情報ビット列に変換する。

次いで、上記構成を有する基地局装置および移動局装置の動作について説明する。まず、図 6に示す移動局装置の受信電力測定部 6 0 1にて、報知チャネル信号のパイロット部分の受信電力値が測定され、受信電力値情報生成部 6 0 2に出力される。受信電力値情報生成部 6 0 2では、報知チャネル信号の受信電力値を示す信号が情報ビット列に変換され、多重部 2 1 1に出力される。報知チャネル信号の受信電力値を示す情報は、多重部 2 1 1によって送信データに多重される。すなわち、報知チャネル信号の受信電力値を示す情報は、個別チヤネル信号のうち、図 3に示すデータ部分に多重されて基地局装置へ送信される。一方、図 5に示す基地局装置では、受信電力値取得部 5 0 2によって、個別チャネル信号のデータ部分に多重された報知チャネル信号の受信電力値が取り出され、伝搬路損失計算部 5 0 3へ出力される。また、報知チャネル信号の所定の送信電力値を示す信号が、送信電力制御部 5 0 1から伝搬路損失計算部 5 0 3へ出力される。

伝搬路損失計算部 5 0 3では、送信電力制御部 5 0 1から出力された送信電力値と、受信電力値取得部 5 0 2から出力された受信電力値とから下り回線の伝搬路損失値が算出される。具体的には、例えば、伝搬路損失計算部 5 0 3は、送信電力制御部 5 0 1から出力された送信電力値から、受信電力値取得部 5 0 2から出力された受信電力値を減ずることによって、下り回線の伝搬路損失値を算出する。下り回線の伝搬路損失値を示す信号は、チャネル割り当て部 1 1 4へ出力される。

そして、チャネル割り当て部 1 1 4によって、下り回線の伝搬路損失値を上り回線の伝搬路損失値として代用して、上述したようにしてチヤネル割り当てが行われる。

なお、上記説明においては、チャネル割り当て部 1 1 4が、伝搬路損失値をそのまま用いてチャネル割り当てを行うようにした。しかし、チャネル割り当て部 1 1 4は、伝搬路損失値に基づいて求められる通信回線品質を示す値（例えば、希望波対干渉波電力比等）を用いて、以下のようにしてチヤネル割り当てを行ってもよい。すなわち、

1 . すべての基地局について共通な優先順序に従って、最も優先度の高い空きチャネルを選択する。 2 . 選択されたチャネルの通信回線品質を示す値と所定のしきい値とを比較する。

3 . 通信回線品質を示す値が所定のしきい値以上の場合には、その選択されたチャネルを割り当てる。一方、通信回線品質を示す値が所定のしきい値未満の場合には、次に優先度の高い空きチャネルを選択する。そして、すべてのチャネルが終了するまで 2 . および 3 . の処理を繰り返す。 4 . すべてのチヤネルで通信回線品質を示す値が所定のしきい値未満の場合には、呼損とする。

また、上記説明においてはチャネル割り当て方式として A R P方式を用いた場合について説明したが、これに限られるものではなく、伝搬路損失値や通信回線品質を示す値に基づいてチャネル割り当てを行う方式であれば、いかなる方式を用いても構わない。

また、上記説明においては、所定の電力で送信される下り回線の制御チヤネル信号として報知チャネル信号を用いた場合について説明したが、これに限られるものではなく、下り回線において所定の電力で送信される制御チヤネル信号であれば、どのような制御チャネル信号を用いても構わない。

また、上記説明においては、パイロット信号がデ一夕信号に付加される構成としたが、これに限られるものではなく、データ信号とは別のチャネルを介してパイロッ卜信号が送信される構成としてもよい。

このように、本発明によれば、基地局から各移動局へ所定の電力で送信されている制御チヤネル信号の送受信電力から求められる下り回線の伝搬路損失を上り回線の伝搬路損失とて代用してチャネル割り当てを行う。これにより、上り回線において送信電力制御が行われる T D D方式の移動体通信システムにおいて、伝搬路損失の大きさに基づいてチャネル毎に最適なセル繰り返し数を設定するいわゆるリユースパーティショニングを実現することができる。つまり、本発明によれば、上り回線において送信電力制御が行われる移動体通信システムにおいても伝搬路損失の大きさに基づいてダイナミックにチャネル割り当てを行うことができる。

本明細書は、 2000年 2月 25日出願の特願 2000— 049848に基づくものである。この内容はすべてここに含めておく。

Claims

請求の範囲

1 . T D D方式の移動体通信システムに使用される移動局装置であって、基地局装置から所定の電力で送信された制御チャネル信号の受信電力値を測定する測定器と、前記制御チャネル信号の送信電力値と前記受信電力値とを用いて下り回線の伝搬路損失値を算出する算出器と、前記伝搬路損失値を前記基地局装置へ送信する送信器と、を具備する移動局装置。

2 . 測定器は、発呼時または着呼時に制御チャネル信号に含まれる既知信号の受信電力値を測定する請求項 1記載の移動局装置。

3 . T D D方式の移動体通信システムに使用される基地局装置であって、請求項 1記載の移動局装置から送信された下り回線の伝搬路損失値を取得する取得器と、前記伝搬路損失値に基づいて無線通信チャネルの割り当てを行うチャネル割り当て器と、を具備する基地局装置。

4 . T D D方式の移動体通信システムに使用される移動局装置であって、基地局装置から所定の電力で送信された制御チャネル信号の受信電力値を測定する測定器と、前記受信電力値を前記基地局装置へ送信する送信器と、を具備する移動局装置。

5 . 測定器は、発呼時または着呼時に制御チャネル信号に含まれる既知信号の受信電力値を測定する請求項 4記載の移動局装置。

6 . T D D方式の移動体通信システムに使用される基地局装置であって、請求項 4記載の移動局装置から送信された受信電力値を取得する取得器と、制御チャネル信号の送信電力値と前記受信電力値とを用いて下り回線の伝搬路損失値を算出する算出器と、前記伝搬路損失値に基づいて無線通信チヤネルの割り当てを行うチャネル割り当て器と、を具備する基地局装置。

7 . T D D方式の移動体通信システムにおいて、移動局装置が、下り回線の伝搬路損失値を算出し、前記伝搬路損失値を基地局装置へ送信し、基地局装置が、前記下り回線の伝搬路損失値に基づいて無線通信チャネルの割り当てを行う無線通信チャネル割り当て方法。

8 . T D D方式の移動体通信システムにおいて、移動局装置が、制御チヤネル信号の受信電力値を測定し、前記受信電力値を基地局装置へ送信し、基地局装置が、前記制御チャネル信号の送信電力値と前記受信電力値とを用いて下り回線の伝搬路損失値を算出し、前記伝搬路損失値に基づいて無線通信チャネルの割り当てを行う無線通信チャネル割り当て方法。