WO2001048305A1

WO2001048305A1 - Structure multicouche en feuille et son procede de fabrication

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Publication number: WO2001048305A1
Application number: PCT/JP1999/007399
Authority: WO
Inventors: Kazue Watanabe
Original assignee: Denenchofu Roman Co., Ltd.
Priority date: 1999-12-28
Filing date: 1999-12-28
Publication date: 2001-07-05
Also published as: US6692812B1

Description

明細書

多層シート構造物及びその製造方法技術分野

本発明は概括的には多層シート構造物及びその製造方法に関し、更に詳しくは、表面に容易に膨らみを形成することができる多層シ一ト構造物、表面に膨らみを形成した多層シート構造物及びその製造方法、並びに、多層シート構造物を容易に製造可能にする裏当てシート構造物及び表シート構造物に関する。

背景技術

従来より表布と裏布の間に全体にわたり綿や毛糸などからなるキルト芯を入れ模様縫いにしたキルトが広く用いられている。一方、布の表面に部分的に膨らみを形成する方法としては、表布と裏布との間に局部的に綿片を挟み込んでその周りを模様縫いする方法が知られている。また、別の方法として、表布と裏布とを予め模様縫いして袋部を形成し、袋部の位置に対応して裏布にハサミで切れ目を形成し、この切れ目から袋部内に綿等を詰め込んだ後、切れ目を糸で縫合し塞ぐことにより、表布の表面に膨らみを形成する方法も知られている。この種の多層シート構造物は衣類、タオル、ハンカチ等の布製身の周り品、クッション、ベッドカバ一、テーブルクロス、布製壁掛け、バッグ、ぬいぐるみ等に広く応用されている。

しかし、上述したキルトにおいては、一般に、表布と裏布の間に全体的にキルト芯が介在しているため、布表面の一部のみを膨らませることができない。また、上記キルトゃ上述した膨らみ形成方法においては、ー且、表布と裏布との間、或いは裏布の切れ目を糸等で縫合した後は、表布と裏布との間の綿等が袋部内に閉じこめられるため、膨らみ形成箇所の変更や膨らみ度合の修正等を行うことが困難となる。さらに、上述したキルトゃ膨らみ形成方法においては、 2枚のシート（表布と裏布）の間に袋部を形成する接合部（縫合部）が平面的に配置形成されるにすぎないため、シートの表側又は裏側に形成される膨らみも平面的な配置状態となり、立体感に富んだ膨らみ模様を形成することができない。

したがって、本発明の目的は、任意の表面箇所に容易に膨らみを形成することができ、しかも、膨らみ形成箇所の変更や膨らみ度合の修正等を必要に応じて容易に行うことができる多層シート構造物及びその製造方法を提供することにある。

本発明の他の目的は、表面に膨らみを有し、しかも、この膨らみ形成箇所の変更や膨らみ度合の修正等を必要に応じて容易に行うことができる多層シ一ト構造物及びその製造方法を提供することにめる。

発明の開示

本発明によれば、表シートと、網状の裏当てシートと、該表シ一卜と裏当てシートとの間に袋部を形成するように該表シ一トと裏当てシートとを部分的に接合した接合手段とを備えた多層シート構造物が提供される。

上記構成の多層シ一ト構造物においては、網状の裏当てシ一トの網目の隙間から接合手段で囲まれた袋部内に綿や毛糸等の詰め物を詰め込むことにより、表シートの表面上の所望の箇所に膨らみを形成することができる。しかも、詰め物は網状の裏当てシートの網目の隙間から袋部内に容易に詰め込むことがきるので、裏当てシートに切れ目を形成する手間を省くことかできる。また、接合手段で形成された図柄が複雑な形状であっても袋部の形状に応じて任意の網目箇所の隙間から適量の詰め物を詰め込むことができるので、表シ一トの表面に所望形状の膨らみを容易に形成することができる。また、網目の隙間から袋部内に詰め込んだ詰め物は容易に抜き出すことができるので、膨らみ形成箇所の変更や膨らみ具合の修正等を容易に行うことができる。したがって、非熟練者でも表面に膨らみを有するキルト製品を短時間で容易に作ることが可能となる。また熟練者は複雑な図柄形状のキルト製品を効率よく容易に作ることが可能となる。

また、本発明によれば、前記表シートと前記裏当てシートとの間の袋部内に詰め込まれた詰め物を備えた多層シ一ト構造物が提供される。

上記構成の多層シート構造物においては、必要に応じて裏当てシ ―トの網目の隙間から詰め物を表シートと裏当てシートとの間の袋部内に補充したり、抜き出したりすることができるので、膨らみ形成箇所の変更や膨らみ具合の修正等を容易に行うことができる。

さらに、本発明によれば、表シートとその裏面にあてがった網状の裏当てシートとを接合手段により部分的に接合することにより、該表シ一トと裏当てシートとの間に袋部を形成する工程と、前記裏当てシートの網目の隙間から袋部内に詰め物を挿入して前記表シ ―トの表面を膨らませる工程とを備えた多層シート構造物の製造方法が提供される。

さらに、本発明によれば、網状の裏当てシートと、前記裏当てシ一トの片面に図柄の輪郭線をなすように塗布された接着剤と、該接着剤の表面を覆うように前記裏当てシ一ト上に剥離可能に設けられた保護シートとを備えた、多層シート構造物の製造に用いることができる裏当てシ一ト構造物が提供される。

さらに、本発明によれば、表面に図柄を有する表シートと、前記図柄の輪郭線に沿って前記表シートの裏面に塗布された接着剤と、前記接着剤の表面を覆うように前記表シートの裏面に剥離可能に設けられた保護シートとを備えた、多層シート構造物の製造に用いることができる表シ一ト構造物が提供される。好ましくは、前記表シートが布、プラスチックフィルム、又は金属フィルムのうちの何れかである。

また、好ましくは、前記裏当てシートが網状に織られた繊維からなる。

また、好ましくは、前記裏当てシートが網状に多孔形状とされた布、プラスチックフィルム、又は金属フイノレムのうちの何れかである。

さらに、好ましくは、前記接合手段は縫合糸、又は接着剤からなる。

さらに、本発明によれば、表シートと、該表シートの裏面に積層される複数の多孔シ一トと、表シ一トと多孔シートとの間または隣接する多孔シート間にそれぞれ袋部が形成されるように互いに隣接するシートを接合する接合手段と、前記多孔シ一トの孔を通して前記袋部内に出し入れ自在に詰め込まれる詰め物とからなることを特徵とする多層シート構造物が提供される。

上記構成によれば、表シートと多孔シートとの間または隣接する多孔シート間にそれぞれ袋部が形成されるように互いに隣接するシートが接合手段により接合されているので、詰め物を詰め込むことができる袋部が多層状若しくは立体的に配置されたものとなる。したがって、各層の袋部に詰め物を詰め込むことにより表シ一ト又はその裏側の多孔シートに多層状態の立体感に富む膨らみを形成することができる。しかも、詰め物は多孔シートに開いている孔を通して各層の袋部内に自由に出し入れすることができるので、表シート等の膨らみ具合の調整を容易に行うことができる。

好ましくは、複数の多孔シ一トが互いに異なる色に着色される。これにより複数の多孔シートが表シ一トの裏側に多層状態で接合固定されても各シート間に形成される袋部がどの層にあるかを容易に視認することができるので、袋部に対する詰め物の出し入れ等を一層容易に行うことができる。同様の目的のために、接合手段が各層毎または各袋部毎に互いに異なる色に着色されていてもよい。また袋部に詰め込まれる詰め物が各層毎または各袋部毎に互いに異なる色に着色されていてもよい。

上記接合手段としては縫合糸、或いは、粘着性又は加熱圧着性の接着剤を必要に応じ組み合わせて用いることができる。また、上記詰め物としては、綿、毛糸、布、スポンジ、ゴム状弾性体粒子または硬質の粒子を用いることができる。さらに、上記表シートおよび多孔シ一トは適度の柔軟性を有するものであればよく、例えば織り布、プラスチック製又は金属製のフィルム又はシートを用いることができる。また、多孔シートの孔は多孔シートの弾性を利用して拡縮できることが好ましいが、その形状は限定されず、例えば円形、楕円形、多角形（三角形、四角形、六角形等）等の開口形状を有するもの、或いは、略 H字形、略コ字形若しくは略 C字形等のスリット形状を有するものであってよい。

さらに、本発明によれば、表シートと多孔シートとの間または互いに隣接する多孔シート間に袋部を形成するように互いに隣接するシートを接合することにより表シートの複数の多孔シートを積層固定する多層シート構造物の製造方法において、表シートの裏側に接合された多孔シートの孔を通して袋部に詰め物を詰め込んだ後、該多孔シートの上に新たな多孔シートを積層し接合することを特徴とする多層シ一ト構造物の製造方法が提供される。上記製法によれば、多孔シートを 1枚接合する毎にその多孔シ一トの孔を通して最外層の袋部に詰め物を詰め込むので、詰め物の詰め込み作業の容易性を確保しつつ表シート又はその裏側の多孔シートに多層状の膨らみを有するキルト状の多層シート構造物を作成することができる。さらに、本発明によれば、表シートと多孔シートとの間または互いに隣接する多孔シート間に袋部を形成するように互いに隣接するシ一トを接合することにより表シートの裏側に複数の多孔シ一トを積層固定した後、多孔シートの孔を通して表シートと多孔シートとの間または互いに隣接する多孔シート間の袋部に詰め物を詰め込むことを特徴とする多層シ一ト構造物の製造方法を提供する。

上記製法によれば、表シートの裏側に複数の多孔シートを接合固定した後に多孔シートの項を通して各層の袋部に詰め物を詰め込むので、表シートおよび複数の多孔シートを積層し接合する工程と、シ一ト間の各層の袋部内に多孔シ一トの孔を通して詰め物を詰め込む工程とを分けることができる。したがって、工程の作業分担が可能となるので作業効率良く多層シ一ト構造物を製造できることとなる。

図面及び簡単な説明

図 1は本発明による多層シート構造物及びその製造方法を示す説明図であり、図中（ a ) は表シート及び裏当てシートの接合前の状態を示す要部概略斜視図、（ b ) は表シートと裏当てシートとを接合して多層シ一ト構造物を作製した状態を示す要部断面図、 ( c ) は（b ) の多層シート構造物に詰め物を詰め込んでいる様子を示す要部断面図、（ d ) は（ b ) の多層シート構造物に詰め物を詰め込んだ状態を示す要部断面図、（ e ) は（ d ) に示す多層シ一ト構造物の側面図である。

図 2は裏当てシート 1 2の構成例を概略的に示したものであり、図中（ a ) は裏当てシートの要部平面図、（b ) は裏当てシートの断面図である。

図 3は本発明による多層シ一ト構造物及び多層シート構造物の他の実施例を製造方法と共に示すものであり、図中（ a ) は表シートの裏側を示す要部概略斜視図、（ b ) は表シートと裏当てシートとを接合する前の要部断面図、（ c ) は表シートと裏当てシートとを接合して多層シート構造物を作製した状態を示す要部断面図、 ( d ) は多層シート構造物の袋部に詰め物を詰め込んでキルト状構造物を完成した状態を示す要部断面図である。

図 4は本発明による多層シート構造物及び多層シート構造物の他の実施例を製造方法と共に示すものである。図中（ a ) は裏当てシートの表側を示す要部概略斜視図、（b ) は裏当てシートと保護シートを示す要部断面図、（ c ) は表シートと裏当てシートとを接合して多層シート構造物を製造した状態を示す要部断面図、（ d ) は多層シ一ト構造物の袋部に詰め物を詰め込んでキルト状構造物を完成した状態を示す要部断面図である。

図 5は図 4に示す実施例の変形例を示すものであり、図中（ a ) は裏当てシートの表側を示す一部破断概略斜視図、（b ) は裏当てシートと保護シートを示す要部断面図、（ c ) は表シートと裏当てシ一トとを接合して多層シート構造物を製造した状態を示す要部断面図、（ d ) は多層シート構造物の袋部に詰め物を詰め込んでキルト状構造物を完成した状態を示す要部断面図である。

図 6 ( a ), ( b ) はそれぞれ本発明の更に他の実施例に係る多層シ一ト構造物に用いる表シートの構成例を示す正面図及び 6 b - 6 b線に沿った断面図である。

図 7 ( a ), ( b )， ( c ) はそれぞれ図 6の表シート上に 1層目の多孔シ一トを接合し 1層目の袋部に詰め物を詰め込んだ状態を示す一部破断概略正面図、（ a ) 中 7 b — 7 b線に沿った断面図及び側面図である。

図 8 ( a ), ( b )， ( c ) はそれぞれ図 7の多孔シート上に 2層目の多孔シートを積層し 2層目の袋部に詰め物を詰め込んだ状態を示す一部破断概略正面図、（ a ) 中 8 b — 8 b線に沿った断面図及び側面図である。

図 9 ( a ), ( b )， ( c ) はそれぞれ図 8の多孔シート上に 3層目の多孔シートを積層し 3層目の袋部に詰め物を詰め込んだ状態を示す一部破断概略正面図、（a ) 中 9 b — 9 b線に沿った断面図及び側面図である。

図 1 0 ( a ), ( b ) はそれぞれ図 7に示す 1層目の多孔シートの変形例を示す多孔シートの正面図及び図 7 ( b ) と類似の断面図である。

図 1 1は表シー卜と 3層の多孔シートを備えた多層シ一ト構造物の構造及び製法を示す図 9 ( b ) と類似の断面図である。

図 1 2 ( a ), ( b ) はそれぞれ多孔シートの構成例を示す概略正面図である。

図 1 3 ( a )，（b )， ( c ) はそれぞれ多孔シートの他の構成例を示す要部正面図、（ a ) 中 1 3 b — 1 3 b線に沿った断面図、及び詰め物を詰め込んだ状態の同様の断面図である。

図 1 4は図 1 3に示す多孔シ一トを多層に積層した例を示す要部概略正面図である。

図 1 5 ( a ), ( b ) はそれぞれ多孔シートの他の構成例を示す概略正面図である。

図 1 6 ( a )，（ b ), ( c ) はそれぞれ多孔シート及び詰め物の他の構成例を示す要部正面図、表シート及び多孔シー卜の断面図、及び詰め物を詰め込んだ状態の同様の断面図である。

図 1 7は表シートと 2層の多孔シートを備えた多層シート構造物の構造及び製法を示す概略断面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。図 1を参照すると、本発明による多層シート構造物 1 0は表シート 1 1 と網状の裏当てシート 1 2 とからなり、表シート 1 1 と裏当てシート 1 2とは、それらの間に袋部 1 3が形成されるように接合手段によって部分的に互いに接合される。

この実施例の表シ一ト 1 1は一般的は布地からなるが、表シート 1 1はシート状のものであればよく、例えば、タオル地、ゴブラン等の織物、或いは、薄いプラスチックフィルム、金属フィルム等で形成することができる。また、表シ一卜 1 1の形状は特に限定されることはなく、例えばシャツ等の衣類の表地、タオル、ハンカチ等の布製身の周り品、クッション、ベッドカバー、テーブルクロス、布製壁掛け、バッグ、ぬいぐるみ等であってよい。

また、裏当てシート 1 2は網状のものであればよく、繊維を織つて布状又はシ一ト状に形成したものや、多数の孔を分布させたブラスチック製又は金属製のフィルムを裏当てシート 1 2 として用いることができる。

図示実施例では接合手段として縫合糸 1 4が用いられているが、接合手段としては粘着性の接着剤、加熱融着性の接着シ一ト等を用いることができる。この接合手段（縫合糸 1 4 ) は表シ一ト 1 1の表面に形成されている図柄 1 1 aの輪郭や模様の境界等に沿って形成することが好ましい。

図 1 ( b ) に示す多層シート構造物 1 0は裏当てシート 1 2が網状をなしているので、裏当てシート 1 2に切れ目を設けることなく、その網目の隙間から袋部 1 3内に綿、毛糸、スポンジ等の詰め物 1 5をピンセット 1 6や針棒等により容易に詰め込むことができる (図 1 ( c ) 参照）。特に、裏当てシート 1 2の網目の隙間は袋部 1 3に対し略均等に分布しているので、袋部 1 3が複雑な輪郭形状をなしていても複数の隙間箇所から詰め物 1 5を容易に詰め込むことができる。また、細かい袋部 1 3にも詰め物 1 5を容易に詰め込むことができる。

詰め物 1 5が袋部 1 3内に詰め込まれることにより表シート 1 1 の表面には膨らみ 1 1 bが形成され、キルト状構造物 1 7が完成する（図 1 ( d ) , 図 1 ( e ) 参照）。

袋部 1 3に詰め込まれた詰め物 1 5は裏当てシート 1 2の網目によって袋部 1 3内に保持されるが、網目の隙間から袋部 1 3内の詰め物 1 5の全部又はその一部を引き出すことも容易である。したがって、膨らみ 1 1 bの形成箇所を変更したり、膨らみ具合を何度でも容易に調整することができる。たとえ表シート 1 1の表面の図柄や模様が同一であっても、膨らみ 1 1 bの形成箇所や膨らみ具合を変更することにより、美観の大きく異なる膨らみ模様のキルト状構造物 1 7を得ることができる。

図示は省略するが、袋部 1 3に詰め物 1 5を詰め込んだ後、膨らみ 1 1 bの形成箇所や膨らみ具合の変更を必要としないときは、裏当てシ一ト 1 2の外側又は内側に保護シートを被着し、裏当てシート 1 2の網目を塞いでもよレ、。

図 2に示す裏当てシート 1 2は平面上に多数の孔 1 8 aを均一に分布形成した布地 1 8からなる。孔 1 8 a の大きさや間隔等は適宜に設定することができる。また、裏当てシート 1 2の厚みや硬さ等も用途に応じて適宜に設定することができる。

図 3に示す実施例では、図示は省略するが、表シート 2 1 の表側に図 1 ( a ) の図柄と同様の図柄が形成されており、この図柄の輪郭線及び境界線に沿ってその裏面に接着剤 2 2が塗布されている。接着剤 2 2の塗布工程は工場等で実施してもよいし、ユーザーが手書きしてもよい。工場等で接着剤 2 2の塗布を行うときは、接着剤 2 2の表面を剥離可能な保護シ一卜（図示省略）により保護した状態で表シート 2 1の出荷、運搬、販売等を行うことができる。

上記構成の表シ一ト 2 1に対し、その裏面に網状の裏当てシ一ト 2 3を接着剤 2 2で貼り付けることにより、袋部 2 4を有する多層シート構造物 2 0 (図 3 ( c ) 参照）を得ることができる。この多層シート構造物 2 0を商品として販売することも勿論可能である。次に、多層シート構造物 2 0の裏当てシ一ト 2 3の網目の隙間から袋部 2 4内に綿等の詰め物 2 5を詰め込むことにより、表面に膨らみを有するキルト状の多層シート構造物 2 6 (図 3 ( d ) 参照）を得ることができる。

図 4に示す実施例では、裏当てシート 3 2の表側に図柄の輪郭線及び境界線をなすように接着剤 3 3が塗布されている（図 4 ( a ) 参照）。この接着剤 3 3の塗布工程は工場等で実施してもよいし、ユーザ一が手書きしてもよい。工場等で接着剤 3 3の塗布を行うときは、接着剤 3 3の表面を剥離可能な保護シート 3 4 (図 4 ( b ) 参照）により保護した状態で裏当てシ一ト 3 2の出荷、運搬、販売等を行うことができる。

上記構成の裏当てシート 3 2から保護シート 3 4を剥がした後、表シ一ト 3 1の裏面に裏当てシート 3 2を接着剤 3 3で貼り付けることにより、袋部 3 5を有する多層シート構造物 3 0 (図 4 ( c ) 参照）を得ることができる。この多層シート構造物 3 0を商品として販売することも勿論可能である。次に、多層シート構造物 3 0の裏当てシート 3 2の網目の隙間から袋部 3 5内に綿等の詰め物 3 6を詰め込むことにより、表面に膨らみを有するキルト状の多層シ —ト構造物 3 7 (図 4 ( d ) 参照）を得ることができる。

図 5に示す実施例では、図 5 ( a ) に示すように、上記実施例と同様に、裏当てシート 3 2の表側に図柄を形成するように接着剤 3 3が塗布されているが、接着剤 3 3は図柄の輪郭線の外側では裏当てシート 3 2の表面全体に塗布されている。この接着剤 3 3の塗布工程は工場等で実施してもよいし、ユーザーが手書きしてもよい。工場等で接着剤 3 3の塗布を行うときは、接着剤 3 3の表面を剥離可能な保護シート 3 4 (図 5 ( b ) 参照）により保護した状態で裏当てシート 3 2の出荷、運搬、販売等を行うことができる。上記構成の裏当てシート 3 2から保護シート 3 4を剥がした後、表シート 3 1の裏面に裏当てシート 3 2を接着剤 3 3で貼り付けることにより、袋部 3 5を有する多層シート構造物 3 0 (図 5 ( c ) 参照）を得ることができる。この場合、接着剤 3 3は図柄の輪郭線の外側では裏当てシート 3 2の表面全体に塗布されているので、表シート 3 1 と裏当てシート 3 2 とを裏当てシート 3 2の外周部全周にわたりに接着することができる。したがって、裏当てシート 3 2の外周部が表シ一ト 3 1から離れて垂れることを防止することができる。この用にして製造した多層シ一ト構造物 3 0を商品として販売することも勿論可能である。次に、多層シート構造物 3 0の裏当てシート 3 2の網目の隙間から袋部 3 5内に綿等の詰め物 3 6を詰め込むことにより、キルト状の多層シート構造物 3 7 (図 5 ( d ) 参照）を得ることができる。

図 4及び図 5に示す多層シート構造物 3 0においては、表シート 3 1が無地の表面を有するときは、袋部 3 5に詰め物 3 6を詰め込むことにより、表シート 3 1の表面に無地の膨らみ模様を有するキルト状の多層シート構造物 3 7を得ることができる。その場合、表シート 3 1の表面の膨らみに沿って表シート 3 1の表面に図柄をペイントすることもできる。また、図示は省略するが、図 4及び図 5に示す接着剤 3 2は裏当てシート 3 2上にペイントされた図柄の上に塗布されていてもよいが、裏当てシート 3 2とは異なる色の顔料で着色された接着剤を裏当てシ一ト 3 2上に塗布してもよい。図 6から図 9までは本発明の更に他の実施例に係る多層シ一ト構造物及びその製造方法を模式的に示したものである。これらの図を参照すると、この実施例の多層シート構造物は表シート 1 1 1 と複数（図示実施例では 3枚）の多孔シート 1 1 2， 1 1 3 , 1 1 4 とからなる。図 6に示す表シート 1 1 1は表面にキヤラクタの図柄 1 1 1 a をプリントした布地からなるが、表シ一ト 1 1 1は無地のものであってもよレヽ。図 7 ( a ), 図 8 ( a ), 図 9 ( a ) に示す多孔シート 1 1 2， 1 1 3 , 1 1 4は互いにサイズの異なる孔 1 1 2 a， 1 1 3 a , 1 1 4 a を全面にわたり分布形成した網状の織布からなる。

図 7 ( a ) に示すように、表シート 1 1 1 と 1枚目の多孔シート 1 1 2はキャラクタの鼻先部分を囲うように接合手段としての縫合糸 1 1 5で互いに接合（縫合）される。したがって、表シート 1 1 1 と 1枚目の多孔シ一ト 1 1 2 との間には鼻先部分の輪郭形状に沿って縫合糸 1 1 5で囲まれた袋部 1 1 6が形成される。図 7 ( b ) に示すように、この袋部 1 1 6に詰め物である適量の綿 1 1 7が多孔シート 1 1 2の孔 1 1 2 aを通して詰め込まれることにより、表シ一ト 1 1 1の表側にはキャラクタの鼻先部分のみに膨らみが形成される（図 7 ( c ) 参照）。

次に、図 8 ( a ), ( b ), ( c ) に示すように、 1枚目の多孔シ —ト 1 1 2に 2枚目の多孔シート 1 1 3が重ねられ、これら 2枚の多孔シート 1 1 2 , 1 1 3が表シート 1 1 1 と一緒に鼻の周りの輪郭線に沿って縫合糸 1 1 8で縫合即ち接合され、また、口の輪郭線に沿って縫合糸 1 1 9で縫合され、さらに、顔および耳の輪郭線に沿って縫合糸 1 2 0で縫合される。したがって 1枚目の多孔シート 1 1 2 と 2枚目の多孔シート 1 1 3 との間にはこれら縫合糸 1 1 8 , 1 1 9 , 1 2 0等で囲まれた袋部 1 2 1 , 1 2 2 がそれぞれ形成される。そこで、これらの袋部 1 2 1， 1 2 2に詰め物である綿 1 2 3 , 1 2 4が 2枚目の多孔シート 1 1 3の孔 1 1 3 aを通して詰め込まれる。

ねられ、これら 2枚の多孔シート 1 1 3 , 1 1 4が表シート 1 1 1や 1枚目の多孔シ一ト 1 1 2 と一緒に顔や耳の輪郭線に沿って縫合糸 1 2 5で縫合され、また、鼻の下の口を表す輪郭線に沿つて縫合糸 1 1 9で縫合され、さらに、顔および耳の輪郭線に沿つて縫合糸 1 2 0で縫合される。したがって 2枚目の多孔シート 1 1 3 と 3枚目の多孔シ一ト 1 1 4 との間には縫合糸 1 2 5で囲まれた袋部 1 2 6が形成される。そこで、この袋部 1 2 6に詰め物である綿 1 2 7力 S 3枚目の多孔シート 1 1 4の孔 1 1 4 a を通して詰め込まれる。

以上のようにして、図 9 ( b ) に示すように、各シート間には袋部 1 1 6， 1 2 1 , 1 2 2 , 1 2 6が 3層状に配置形成され、且つ、各袋部に綿 1 1 7， 1 2 3 , 1 2 4 , 1 2 7が詰め込まれているので、表シート 1 1 1の表面に膨らみが 3層状に形成された立体感に富む膨らみ形状の多層シート構造物が出来上がる。なお、図 8 ( a ) に示す 1枚目の多孔シート 1 1 2 と 2枚目の多孔シート 1 1 3 との接合時には顔および耳の輪郭線に沿った縫合を省略し、縫合糸 1 1 8で囲まれた鼻の周りの部分のみに詰め物を詰め込んで鼻の割の部分のみを膨らませるようにしてもよい。また、上記の例では接合手段として縫合糸 1 1 5， 1 1 8 , 1 1 9， 1 2 0， 1 2 5を用いているので例えば 2枚目と 3枚目の多孔シ一ト 1 1 3 , 1 1 4を縫合するときに表シート 1 1 1や 1 枚目の多孔シート 1 1 2も一緒に縫合されることとなるが、接合手段として接着剤を用いるときは例えば 2枚目と 3枚目の多孔シート 1 1 3 , 1 1 4を縫合するときに両シート 1 1 3 , 1 1 4のみを互いに接合することができる。

更に上記の例では多孔シート 1 1 2〜1 1 4の孔 1 1 2 a〜 l 1 3 aのサイズが徐々に大きくなっているが、孔のサイズはシ一ト間に形成される袋部のサイズに応じて適宜に設定することができる。

図 1 0 ( a )，（ b ) は上記多孔シート 1 1 2の変形例を示したものである。同図に示すように、表シート 1 1 1の図柄の一部（例えばキャラクタの鼻先部分）のみに膨らみを形成するときは、表シート 1 1 1の裏面に接合する 1枚目の多孔シート 1 1 2を必要最小限の形状寸法に形成し縫合糸 1 1 5等の接合手段で接合することができる。その場合であっても表シ一ト 1 1 1 と多孔シート 1 1 1 との間の袋部には多孔シート 1 1 2の孔 1 1 2 aを通して綿 1 1 7等の詰め物を自由に出し入れすることができる。

図 1 1は図 6〜図 9の方法で作成される多層シート構造物と同じ多層シート構造物を別の方法で作成する方法を示したものである。同図を参照すると、 3枚の多孔シート 1 1 2， 1 1 3 , 1 1 4は図 6〜図 9に示すものと同様の接合方法で表シ一ト 1 1 1の裏側に積層され接合されているが、詰め物である綿 1 1 7 , 1 2 3 , 1 2 4 , 1 2 7は全ての多孔シート 1 1 2〜： 1 1 4が表シート 1 1 1の裏側に接合された後に、矢印 A~Cで示すように多孔シート 1 1 2〜 1 1 4の孔を通して各袋部 1 1 6 , 1 2 1 , 1 2 2 , 1 2 6内に詰め込まれる。この製造方法においては表シート 1 1 1に複数の多孔シート 1 1 2〜 1 1 4を接合する工程と綿等の詰め物を袋部 1 1 6 , 1 2 1 , 1 2 2 , 1 2 6に詰め込む工程を分離させることことができるので、多層シート構造物を効率よく製造できるとともに、綿等の詰め物みが未完了の中間製造物を組立用キット品として市場に出すこともできる。

図 1 2から図 1 5まではそれぞれ多孔シートに設ける孔の変形例を示したものである。

図 1 2 ( a ) に示す多孔シート 1 3 0は網状に織った布からなり、孔 1 3 0 aの箇所には粗く撚つた糸 1 3 0 bが渡してある。この糸 1 3 0 aは符号 1 3 0 cで示すように容易に変形させることができるので、詰め物（図示略）を袋部に詰め込むときは、糸 1 3 0 aの間を拡げて孔 1 3 0 a内を通すことができる。そして、詰め物を袋部に詰め込んだ後は、糸 1 3 0 bが孔 1 3 0 aを塞ぐ状態に復帰するので、詰め物が袋部からはみ出すことを防止できる。したがって、このような多孔シート 1 3 0は比較的大きな孔 1 3 0 aを形成する場合に効果的である。図 1 2 ( b ) に示すように、多孔シート 1 3 0の孔 1 3 0 aの中に渡す糸 1 3 0 bの方向は例えば縦、横、斜め等種々の態様とすることができる。この種の多孔シ一ト 1 3 0においては伸縮性に富む糸 1 3 0 b又は伸縮性に富む織り方を用いることが好ましい。

図 1 3 ( a ), ( b ), ( c ) に示す多孔シート 1 3 1は、プラスチック、金属等からなるシート材に H字形のスリツトからなる孔 1 3 1 aを形成したものである。この多孔シート 1 3 1 を表シ一ト 1 3 2に接合した場合、同図（ c ) に示すように、孔 1 3 1 a をなすスリット間の舌片部 1 3 1 bを撓ませて開口部を拡げることができるので、孔 1 3 1 a を通して詰め物を容易に詰め込むことができる。そして、詰め込んだ後は舌片部 1 3 1 bが復帰して孔 1 3 1 aを H形のスリット状に縮小させるので、詰め物が孔 1 3 1 aからはみ出すことを防止できる。なお、図 1 3 ( b )， ( c ) において 1 3 3は表シート 1 3 2 と多孔シート 1 3 1 との接合箇所を示している。

図 1 4は図 1 3に示す多孔シートを 2枚重ねて表シ一ト上に接合する例を示したものである。同図に示す 2枚の多孔シート 1 3 1， 1 3 1はそれぞれ H字形のスリットからなる孔 1 3 1 aを有しており、 2枚の多孔シート 1 3 1， 1 3 1は孔 1 3 l aの位置が互いにずれるように重ねられている。このように孔 1 3 l aの位置をずらしておいても舌片部 1 3 1 aを橈ませることにより該孔 1 3 1 aから詰め物（図示略）を詰め込むことができると共に、詰め物を詰め込んだ後は、舌片部 1 3 1 aが互いに干渉し合うことにより、孔 1 3 1 aが大きく開口することを抑止できるので、詰め物が孔 1 3 1 aからはみ出すことを防止し易くなる。

図 1 5 ( a ), ( b ) はそれぞれ多孔シートに形成されるスリツト状の孔の変形例を示したものであり、同図（ a ) の多孔シート 1 3 1は略 C字状のスリットからなる孔 1 3 1 aを有しており、同図（ b ) の多孔シート 1 3 1は略十字状のスリットからなる孔 1 3 1 aを有している。これらの孔形状においてもスリットを挟む舌片部 1 3 1 bを橈めることにより孔 1 3 1 a を大きく拡げることができるので、詰め物（図示略）を孔 1 3 1 aから容易に詰め込むことができる。また、詰め物を詰め込んだ後は舌片部 1 3 1 bが復帰して孔 1 3 1 a を狭めるので詰め物のはみ出しを防止することができる。

図 1 6 ( a ) , ( b )， ( c ) は多孔シート及び詰め物の更なる変形例を示したものである。同図を参照すると、好ましくはゴム等の弾性体からなる多孔シート 1 3 4には略円形の孔 1 3 4 aが多数配列形成されており、該孔 1 3 4 aよりも大きい直径を有するボール状の詰め物 1 3 5が孔 1 3 4 aを通して多孔シート 1 3 4 と表シート 1 3 6 との間の袋部 1 3 7内に詰め込まれている。図 1 6 ( c ) において、 1 3 8は表シート 1 3 6 と多孔シート 1 3 4 との接合部を示す。

この実施例の場合、ボール状の詰め物 3 5が硬質のものであつても、孔 1 3 4 a を押し広げて袋部 1 3 7内に詰め込むことができる。また、孔 1 3 4 aはその後元のサイズに復帰するので、袋部 1 3 7内に詰め込まれた詰め物 1 3 5が孔 1 3 4 aから外部に飛び出すことを防止できる。

図 1 7は本発明の更に他の実施例を示したものである。この実施例では比較的硬質の表シ一ト 1 3 9に対し、複数（例えば 2枚）の多孔シート 1 4 0が積層され、袋部 1 4 1 , 1 4 2を形成するように縫合糸、接着剤等の接合手段（図示略）によって互いに接合固定されている。

したがって、図 1 7の実施例においては、多孔シート 1 4 0の孔 1 4 0 aを通して袋部 1 4 1 , 1 4 2内に詰め物 1 4 3 , 1 4 4を詰め込んだ場合に、多孔シ一ト 1 4 0を多層状に膨らませることができるとともに、袋部の多層化により、多孔シート 1 4 0 側に所望の膨らみ形状を得ることができる。

したがって、図 1 7の実施例の表シート 1 3 9をコルセットやブラジャ等の表地に適用することにより、コルセットゃブラジャ等の内側に任意の調整可能な膨らみ形状のパッドを形成することができることとなる。

以上、図示実施例につき説明したが、本発明は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内においてその構成要素に種々の変更を加えることができる。例えば、表シート、裏当てシート、多孔シート等の輪郭形状や表シートに形成する図柄等は自由に選択することができる。また、

産業上の利用可能性

本発明による多層シート構造物は、衣類、タオル、ハンカチ等の布製身の周り品、クッション、べッドカバー、テーブルクロス、布製壁掛け、バッグ、ぬいぐるみ等に広く適用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 表シートと、網状の裏当てシートと、前記表シートと前記裏当てシートとの間に袋部を形成するように前記表シートと前記裏当てシートとを部分的に接合した接合手段とを備えた多層シ一ト構造物。

2 . 前記袋部内に詰め込まれた詰め物を更に備えた請求項 1記載の多層シート構造物。

3 . 表シ一卜とその裏面にあてがった網状の裏当てシ一トとを接合手段により部分的に接合することにより、前記表シートと前記裏当てシートとの間に袋部を形成する工程と、前記裏当てシートの網目の隙間から袋部内に詰め物を揷入して前記表シ一トの表面を膨らませる工程とを備えた多層シート構造物の製造方法。

4 . 網状の裏当てシートと、前記裏当てシートの片面に図柄の輪郭線をなすように塗布された接着剤と、該接着剤の表面を覆うように前記裏当てシート上に剥離可能に設けられた保護シートとを備えた、請求項 1記載の多層シート構造物の製造に用いることができる裏当てシート構造物。

5 . 表面に図柄を有する表シートと、前記図柄の輪郭線に沿って前記表シ一卜の裏面に塗布された接着剤と、前記接着剤の表面を覆うように前記表シ一卜の裏面に剥離可能に設けられた保護シートとを備えた、請求項 1記載の多層シ一ト構造物の製造に用いることができる表シート構造物。

6 . 表シートが布、プラスチックフィルム、又は金属フィルムのうちの何れかである請求項 1記載の多層シ一ト構造物。

7 . 裏当てシートが網状に織られた繊維からなる請求項 1記載の多層シート構造物。

8 . 裏当てシートが網状に多孔形状とされた布、プラスチックフイルム、又は金属フィルムのうちの何れかである請求項 1記載の多層シ一ト構造物。

9 . 表シートと、該表シートの裏面に積層される複数の多孔シートと、表シートと多孔シ一トとの間または隣接する多孔シート間にそれぞれ袋部が形成されるように互いに隣接するシ一トを接合する接合手段と、前記多孔シートの孔を通して前記袋部内に出し入れ自在に詰め込まれる詰め物とを備えた多層シート構造物。

1 0 . 複数の多孔シートが互いに異なる色に着色されていることを特徴とする請求項 9記載の多層シート構造物。

1 1 . 接合手段が各層毎または各袋部毎に互いに異なる色に着色されていることを特徴とする請求項 9記載の多層シート構造物。

1 2 . 詰め物が綿、毛糸、布、スポンジ、ゴム状弾性体粒子または硬質の粒子からなることを特徴とする請求項 9記載の多層シ一 h構造物 _D

1 3 . 表シートと多孔シートとの間または互いに隣接する多孔シ ― ト間に袋部を形成するように互いに隣接するシートを接合することにより表シートの裏側に複数の多孔シートを積層固定する多層シ一ト構造物の製造方法において、表シ一トの裏側に接合された多孔シートの孔を通して袋部に詰め物を詰め込んだ後、該多孔シートの上に新たな多孔シートを積層し接合することを特徴とする多層シート構造物の製造方法。

1 4 . 表シートと多孔シートとの間または互いに隣接する多孔シ一ト間に袋部を形成するように互いに隣接するシートを接合することにより表シ一トの裏側に複数の多孔シートを積層固定した後、多孔シートの孔を通して表シートと多孔シートとの間または互いに隣接する多孔シート間の袋部に詰め物を詰め込むことを特徴とする多層シート構造物の製造方法。