JPWO2021071875A5 - - Google Patents

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JPWO2021071875A5
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本明細書に記載される方法では、1を超える軟骨形成細胞シートを対象の軟骨組織に適用することができる。一部の実施形態では、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個又はそれより多くの軟骨形成細胞シートを対象の軟骨組織(例えば関節軟骨組織)に適用することができる。対象の軟骨組織に適用される軟骨形成細胞シートの数の範囲を規定するために、これらの値のいずれかを使用することができる。例えば、一部の実施形態では、2~4、3~5又は1~10個の軟骨形成細胞シートが対象の軟骨組織(例えば関節軟骨組織)に適用される。
例えば、本発明は以下の実施形態を包含する:
[実施形態1]コンフルエントな軟骨分化細胞の少なくとも2つの層を含む軟骨形成細胞シートであって、細胞シートが間葉系幹細胞(MSC)から調製され、細胞シートの基底側の軟骨分化細胞が1つ以上の接着分子を発現する、軟骨形成細胞シート。
[実施形態2]MSCがヒト骨髄MSC(hBM-MSC)である、実施形態1に記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態3]細胞シートが、軟骨分化細胞から本質的になる、実施形態1又は2に記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態4]細胞シート内の少なくとも50%の細胞が、軟骨分化細胞である、実施形態1又は2に記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態5]細胞シートが細胞外マトリクスを含む、実施形態1から4のいずれかに記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態6]細胞外マトリクスが、II型コラーゲン及び硫酸化プロテオグリカンからなる群から選択されるタンパク質を含む、実施形態5に記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態7]軟骨分化細胞が、SOX9、アグリカン、COL2A1、ACAN、COMP及びBMP2からなる群から選択されるタンパク質を発現する、実施形態5又は6に記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態8]細胞シートがラクナ構造を含む、実施形態1から7のいずれかに記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態9]1つ以上の接着分子が、フィブロネクチン及びラミニンから選択される、実施形態1から8のいずれかに記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態10]細胞シートが、軟骨表面への移植後に軟骨表面への物理的接着を示す、実施形態1から9のいずれかに記載の軟骨形成細胞シート。
[実施形態11]軟骨形成細胞シートを調製する方法であって、
a)間葉系幹細胞(MSC)を温度応答性培養器でコンフルエントになるまで培養して細胞シートを形成すること、
b)温度低下によって細胞シートを剥離させ、細胞シートを収縮させ、収縮した細胞シートを形成すること、
c)収縮した細胞シートを培養表面と接触させること、及び
d)培養表面上の収縮した細胞シートを軟骨形成培地で処理し、培養して軟骨形成細胞シートを形成すること
を含む、方法。
[実施形態12]収縮した細胞シートが、培養表面上で少なくとも3週間成長される、実施形態11に記載の方法。
[実施形態13]軟骨形成培地が、トランスフォーミング増殖因子ベータ(TGFβ)及び骨形成タンパク質(BMP)からなる群から選択されるタンパク質を含む、実施形態11又は12に記載の方法。
[実施形態14]工程b)における細胞シートが、1つ以上の酵素で細胞シートを処理することなく、温度応答性培養器から剥離される、実施形態11に記載の方法。
[実施形態15]実施形態11から14のいずれかに記載の方法によって製造された軟骨形成細胞シート。
[実施形態16]軟骨形成細胞シートを、それを必要とする対象に移植する方法であって、実施形態1から10又は15のいずれかに記載の軟骨形成細胞シートを対象の組織に適用することを含む、方法。
[実施形態17]組織が軟骨及び骨から選択される、実施形態16に記載の方法。
[実施形態18]軟骨が関節軟骨である、実施形態17に記載の方法。
[実施形態19]軟骨組織の修復を必要とする対象において軟骨組織を修復する方法であって、実施形態1から10及び15のいずれかに記載の軟骨形成細胞シートを対象の軟骨に適用し、それによって対象において軟骨組織を修復することを含む、方法。
[実施形態20]軟骨が関節軟骨である、実施形態16から19のいずれかに記載の方法。
[実施形態21]対象が局所軟骨欠損を有する、実施形態16から20のいずれかに記載の方法。
[実施形態22]対象が症候性軟骨欠損を有する、実施形態16から20のいずれかに記載の方法。
[実施形態23]症候性軟骨欠損が、急性又は反復性外傷によって引き起こされる、実施形態22に記載の方法。
[実施形態24]対象が変性関節疾患を有する、実施形態16から20及び22から23のいずれかに記載の方法。
[実施形態25]関節疾患の処置又は予防を必要とする対象において関節疾患を処置又は予防する方法であって、実施形態1から10及び15のいずれかに記載の軟骨形成細胞シートを対象の関節に適用し、それによって対象において関節疾患を処置又は予防することを含む、方法。
[実施形態26]関節が、滑膜関節及び軟骨関節からなる群から選択される、実施形態25に記載の方法。
[実施形態27]滑膜関節が、膝関節、手首関節、肩関節、股関節、肘関節、又は首関節である、実施形態26に記載の方法。
[実施形態28]関節疾患が変性関節疾患である、実施形態25に記載の方法。
[実施形態29]関節疾患が、関節炎、変形性関節症、関節リウマチ、及び膝蓋軟骨軟化症からなる群から選択される、実施形態25に記載の方法。
[実施形態30]急性又は反復性外傷によって引き起こされる症候性軟骨欠損を有する対象において変形性関節症を予防する方法であって、実施形態1から10及び15のいずれかに記載の軟骨形成細胞シートを、欠損を有する軟骨に適用し、それによって対象において変形性関節症を予防する、方法。
[実施形態31]対象がヒトである、実施形態16から30のいずれかに記載の方法。
[実施形態32]細胞シート内の軟骨分化細胞が、対象に対して同種異系(allogeneic)である、実施形態16から31のいずれかに記載の方法。
[実施形態33]細胞シート内の軟骨分化細胞が、対象に対して自家(autologous)である、実施形態16から31のいずれかに記載の方法。

Claims (33)

  1. コンフルエントな軟骨分化細胞の少なくとも2つの層を含む軟骨形成細胞シートであって、細胞シートが間葉系幹細胞(MSC)から調製され、細胞シートの基底側の軟骨分化細胞が1つ以上の接着分子を発現する、軟骨形成細胞シート。
  2. MSCがヒト骨髄MSC(hBM-MSC)である、請求項1に記載の軟骨形成細胞シート。
  3. 細胞シートが、軟骨分化細胞から本質的になる、請求項1又は2に記載の軟骨形成細胞シート。
  4. 細胞シート内の少なくとも50%の細胞が、軟骨分化細胞である、請求項1又は2に記載の軟骨形成細胞シート。
  5. 細胞シートが細胞外マトリクスを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート。
  6. 細胞外マトリクスが、II型コラーゲン及び硫酸化プロテオグリカンからなる群から選択されるタンパク質を含む、請求項5に記載の軟骨形成細胞シート。
  7. 軟骨分化細胞が、SOX9、アグリカン、COL2A1、ACAN、COMP及びBMP2からなる群から選択されるタンパク質を発現する、請求項5又は6に記載の軟骨形成細胞シート。
  8. 細胞シートがラクナ構造を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート。
  9. 1つ以上の接着分子が、フィブロネクチン及びラミニンから選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート。
  10. 細胞シートが、軟骨表面への移植後に軟骨表面への物理的接着を示す、請求項1から9のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート。
  11. 軟骨形成細胞シートを調製する方法であって、
    a)間葉系幹細胞(MSC)を温度応答性培養器でコンフルエントになるまで培養して細胞シートを形成すること、
    b)温度低下によって細胞シートを剥離させ、細胞シートを収縮させ、収縮した細胞シートを形成すること、
    c)収縮した細胞シートを培養表面と接触させること、及び
    d)培養表面上の収縮した細胞シートを軟骨形成培地で処理し、培養して軟骨形成細胞シートを形成すること
    を含む、方法。
  12. 収縮した細胞シートが、培養表面上で少なくとも3週間成長される、請求項11に記載の方法。
  13. 軟骨形成培地が、トランスフォーミング増殖因子ベータ(TGFβ)及び骨形成タンパク質(BMP)からなる群から選択されるタンパク質を含む、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 工程b)における細胞シートが、1つ以上の酵素で細胞シートを処理することなく、温度応答性培養器から剥離される、請求項11に記載の方法。
  15. 請求項11から14のいずれか一項に記載の方法によって製造された軟骨形成細胞シート。
  16. 移植を必要とする対象の組織に移植するための、請求項1から10又は15のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シー
  17. 組織が軟骨及び骨から選択される、請求項16に記載の軟骨形成細胞シート
  18. 軟骨が関節軟骨である、請求項17に記載の軟骨形成細胞シート
  19. 軟骨組織の修復を必要とする対象において軟骨組織を修復するための、請求項1から10及び15のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シー
  20. 軟骨が関節軟骨である、請求項16から19のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート
  21. 対象が局所軟骨欠損を有する、請求項16から20のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート
  22. 対象が症候性軟骨欠損を有する、請求項16から20のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート
  23. 症候性軟骨欠損が、急性又は反復性外傷によって引き起こされる、請求項22に記載の軟骨形成細胞シート
  24. 対象が変性関節疾患を有する、請求項16から20及び22から23のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート
  25. 関節疾患の処置又は予防を必要とする対象において関節疾患を処置又は予防するための、請求項1から10及び15のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シー
  26. 関節が、滑膜関節及び軟骨関節からなる群から選択される、請求項25に記載の軟骨形成細胞シート
  27. 滑膜関節が、膝関節、手首関節、肩関節、股関節、肘関節、又は首関節である、請求項26に記載の軟骨形成細胞シート
  28. 関節疾患が変性関節疾患である、請求項25に記載の軟骨形成細胞シート
  29. 関節疾患が、関節炎、変形性関節症、関節リウマチ、及び膝蓋軟骨軟化症からなる群から選択される、請求項25に記載の軟骨形成細胞シート
  30. 急性又は反復性外傷によって引き起こされる症候性軟骨欠損を有する対象において変形性関節症を予防するための、請求項1から10及び15のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シー
  31. 対象がヒトである、請求項16から30のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート
  32. 細胞シート内の軟骨分化細胞が、対象に対して同種異系(allogeneic)である、請求項16から31のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート
  33. 細胞シート内の軟骨分化細胞が、対象に対して自家(autologous)である、請求項16から31のいずれか一項に記載の軟骨形成細胞シート
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