JPWO2020247843A5 - - Google Patents
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まとめると、本開示は、IL-2の効果を、CD8+T細胞などの、目的のある特定の免疫細胞サブセットまで低減することにより、IL-2R複合体を発現するあらゆる免疫細胞に対するIL-2の多面的効果の、効果のサブセットへの低減を果たす。このような絞り込みは、治療薬として投与されたときに、腫瘍抗原特異的CD8+T細胞またはウイルス抗原特異的CD8+T細胞を含有するT細胞サブセットにIL-2ポリペプチドの作用を方向付け、したがって、1)有効性に寄与しない可能性があるT細胞;または2)IL-2の受容体を発現し、全身に分布し、毒性に寄与し得る生得リンパ球;3)IL-2のシンクとして作用するかまたは有効性に負に寄与し得る他の免疫細胞を温存すること(sparring)により、IL-2ポリペプチドの毒性を低減させることを目的とする。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、VHは、可変重鎖であり、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体、抗体軽鎖VL-CLであって、ここで、VLは、可変軽鎖であり、CLは、定常軽鎖である、抗体軽鎖VL-CL、および変異体IL-2ポリペプチドを含み、前記変異体IL-2ポリペプチドのN末端が、前記FcドメインのC末端にリンカーを介して融合されており;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体および抗体軽鎖VL-CLを含み;
前記第1の部分と前記第2の部分の両方が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。
(項目2)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体と変異体IL-2ポリペプチドとを含むポリペプチドであって、前記変異体IL-2ポリペプチドのN末端が、前記FcドメインのC末端にリンカーを介して融合されているポリペプチドであり;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体と抗体軽鎖VL-CLとを含むポリペプチドであり;
前記第2の部分が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。
(項目3)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体と変異体IL-2ポリペプチドとを含むポリペプチドであって、前記変異体IL-2ポリペプチドのC末端が、前記FcドメインのN末端にリンカーを介して融合されているポリペプチドであり;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体と抗体軽鎖VL-CLとを含むポリペプチドであり;
前記第2の部分が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。
(項目4)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、ヒトCD8αまたはヒトCD8βに結合する抗原結合ドメインを含み;
ii)第2の部分が、変異体IL-2ポリペプチドを含み;
前記第2の部分が、前記第1の部分にリンカーを介して連結されている、
融合タンパク質。
(項目5)
前記第1の部分が、(a)1つもしくは2つの重鎖ポリペプチドと1つもしくは2つの軽鎖ポリペプチドとを含む抗体もしくはその抗原結合性断片;(b)単鎖抗体もしくは単鎖可変断片(scFv);または(c)VHH抗体を含む、項目4に記載の融合タンパク質。
(項目6)
NK細胞の活性化と比較して、10倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する、項目1から5のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目7)
NK細胞の活性化と比較して、50倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する、項目6に記載の融合タンパク質。
(項目8)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号2のアミノ酸配列を有するIL-2Rαポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、項目1から7のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目9)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号3のアミノ酸配列を有するIL-2Rβポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、項目8に記載の融合タンパク質。
(項目10)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号4のアミノ酸配列を有するIL-2Rγポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、項目8または項目9に記載の融合タンパク質。
(項目11)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1に対する1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くのアミノ酸置換を有する、配列番号1の配列を含み、前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、Q11、H16、L18、L19、D20、Q22、R38、F42、K43、Y45、E62、P65、E68、V69、L72、D84、S87、N88、V91、I92、T123、Q126、S127、I129およびS130からなる群より選択される配列番号1の位置における置換を含む、項目1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目12)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するF42AまたはF42Kアミノ酸置換を含む、項目11に記載の融合タンパク質。
(項目13)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するR38A、R38D、R38E、E62Q、E68A、E68Q、E68KまたはE68Rアミノ酸置換をさらに含む、項目11または項目12に記載の融合タンパク質。
(項目14)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するH16E、H16D、D20N、M23A、M23R、M23K、S87K、S87A、D84L、D84N、D84V、D84H、D84Y、D84R、D84K、N88A、N88S、N88T、N88R、N88I、V91A、V91T、V91E、I92A、E95S、E95A、E95R、T123A、T123E、T123K、T123Q、Q126A、Q126S、Q126T、Q126E、S127A、S127E、S127KまたはS127Qアミノ酸置換をさらに含む、項目11から13のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目15)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1と比較してアミノ酸変異C125Aをさらに含む、項目11から14のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目16)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号18~88からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、項目1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目17)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、以下のセットのアミノ酸置換(配列番号1の配列に対する):R38EおよびF42A;R38DおよびF42A;F42AおよびE62Q;R38AおよびF42K;R38E、F42AおよびN88S;R38E、F42AおよびN88A;R38E、F42AおよびV91E;R38E、F42AおよびD84H;H16D、R38EおよびF42A;H16E、R38EおよびF42A;R38E、F42AおよびQ126S;R38D、F42AおよびN88S;R38D、F42AおよびN88A;R38D、F42AおよびV91E;R38D、F42AおよびD84H;H16D、R38DおよびF42A;H16E、R38DおよびF42A;R38D、F42AおよびQ126S;R38A、F42KおよびN88S;R38A、F42KおよびN88A;R38A、F42KおよびV91E;R38A、F42KおよびD84H;H16D、R38AおよびF42K;H16E、R38AおよびF42K;R38A、F42KおよびQ126S;F42A、E62QおよびN88S;F42A、E62QおよびN88A;F42A、E62QおよびV91E;F42A、E62QおよびD84H;H16D、F42AおよびE62Q;H16E、F42AおよびE62Q;F42A、E62QおよびQ126S;R38E、F42AおよびC125A;R38D、F42A、およびC125A;F42A、E62QおよびC125A;R38A、F42KおよびC125A;R38E、F42A、N88SおよびC125A;R38E、F42A、N88AおよびC125A;R38E、F42A、V91EおよびC125A;R38E、F42A、D84HおよびC125A;H16D、R38E、F42AおよびC125A;H16E、R38E、F42AおよびC125A;R38E、F42A、C125AおよびQ126S;R38D、F42A、N88SおよびC125A;R38D、F42A、N88AおよびC125A;R38D、F42A、V91EおよびC125A;R38D、F42A、D84HおよびC125A;H16D、R38D、F42AおよびC125A;H16E、R38D、F42AおよびC125A;R38D、F42A、C125AおよびQ126S;R38A、F42K、N88SおよびC125A;R38A、F42K、N88AおよびC125A;R38A、F42K、V91EおよびC125A;R38A、F42K、D84HおよびC125A;H16D、R38A、F42KおよびC125A;H16E、R38A、F42KおよびC125A;R38A、F42K、C125AおよびQ126S;F42A、E62Q、N88SおよびC125A;F42A、E62Q、N88AおよびC125A;F42A、E62Q、V91EおよびC125A;F42A、E62QおよびD84HおよびC125A;H16D、F42AおよびE62QおよびC125A;H16E、F42A、E62QおよびC125A;F42A、E62Q、C125AおよびQ126S;F42A、N88SおよびC125A;F42A、N88AおよびC125A;F42A、V91EおよびC125A;F42A、D84HおよびC125A;H16D、F42AおよびC125A;H16E、F42AおよびC125A;ならびにF42A、C125AおよびQ126Sのうちの1つを有する、配列番号1のアミノ酸配列を含む、項目1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目18)
前記融合タンパク質が、ヒトCD8に結合し、前記融合タンパク質のCD8への結合が、CD8とMHCクラスIの相互作用を遮断しない、項目1から17のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目19)
第1および第2のFcドメインが、EU番号付けに従って、次のFc変異:L234A、L235A、G237AおよびK322Aを含む、項目1から18のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目20)
(a)EU番号付けに従って、前記第1のFcドメインが、次のアミノ酸置換:Y349CおよびT366Wを含み、前記第2のFcドメインが、次のアミノ酸置換:S354C、T366S、L368AおよびY407Vを含むか;または
(b)EU番号付けに従って、前記第2のFcドメインが、次のアミノ酸置換:Y349CおよびT366Wを含み、前記第1のFcドメインが、次のアミノ酸置換:S354C、T366S、L368AおよびY407Vを含む、
項目1から19のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目21)
(a)前記融合タンパク質が、ヒトCD8に結合し、前記融合タンパク質のCD8への結合が、CD8とMHCクラスIの相互作用を遮断しない特性;および
(b)NK細胞の活性化と比較して、10倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する特性、
のうちの1つまたは複数を有する、項目1から20のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目22)
CD8+T細胞およびNK細胞の活性化の効力が、細胞増殖により評価される細胞活性化のEC50により測定される、項目6、7および21のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目23)
項目1から22のいずれか一項に記載の変異体IL-2ポリペプチドまたは融合タンパク質をコードする1つまたは複数の単離されたポリヌクレオチド。
(項目24)
項目23に記載のポリヌクレオチドを含む1つまたは複数のベクター、特に発現ベクター。
(項目25)
項目23に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
(項目26)
項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
(項目27)
医薬としての使用のための、項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質または項目26に記載の組成物。
(項目28)
がんまたは慢性感染症を処置する方法であって、有効量の項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質または項目26に記載の組成物を患者に投与するステップを含む方法。
(項目29)
がんを処置する方法であって、有効量の項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質または項目26に記載の組成物をT細胞療法、がんワクチン、化学療法剤、または免疫チェックポイント阻害剤(ICI)と組み合わせて患者に投与するステップを含む方法。
(項目30)
前記ICIが、PD-1、PD-L1またはCTLA-4の阻害剤である、項目29に記載の方法。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、VHは、可変重鎖であり、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体、抗体軽鎖VL-CLであって、ここで、VLは、可変軽鎖であり、CLは、定常軽鎖である、抗体軽鎖VL-CL、および変異体IL-2ポリペプチドを含み、前記変異体IL-2ポリペプチドのN末端が、前記FcドメインのC末端にリンカーを介して融合されており;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体および抗体軽鎖VL-CLを含み;
前記第1の部分と前記第2の部分の両方が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。
(項目2)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体と変異体IL-2ポリペプチドとを含むポリペプチドであって、前記変異体IL-2ポリペプチドのN末端が、前記FcドメインのC末端にリンカーを介して融合されているポリペプチドであり;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体と抗体軽鎖VL-CLとを含むポリペプチドであり;
前記第2の部分が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。
(項目3)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体と変異体IL-2ポリペプチドとを含むポリペプチドであって、前記変異体IL-2ポリペプチドのC末端が、前記FcドメインのN末端にリンカーを介して融合されているポリペプチドであり;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体と抗体軽鎖VL-CLとを含むポリペプチドであり;
前記第2の部分が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。
(項目4)
2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、ヒトCD8αまたはヒトCD8βに結合する抗原結合ドメインを含み;
ii)第2の部分が、変異体IL-2ポリペプチドを含み;
前記第2の部分が、前記第1の部分にリンカーを介して連結されている、
融合タンパク質。
(項目5)
前記第1の部分が、(a)1つもしくは2つの重鎖ポリペプチドと1つもしくは2つの軽鎖ポリペプチドとを含む抗体もしくはその抗原結合性断片;(b)単鎖抗体もしくは単鎖可変断片(scFv);または(c)VHH抗体を含む、項目4に記載の融合タンパク質。
(項目6)
NK細胞の活性化と比較して、10倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する、項目1から5のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目7)
NK細胞の活性化と比較して、50倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する、項目6に記載の融合タンパク質。
(項目8)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号2のアミノ酸配列を有するIL-2Rαポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、項目1から7のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目9)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号3のアミノ酸配列を有するIL-2Rβポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、項目8に記載の融合タンパク質。
(項目10)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号4のアミノ酸配列を有するIL-2Rγポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、項目8または項目9に記載の融合タンパク質。
(項目11)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1に対する1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くのアミノ酸置換を有する、配列番号1の配列を含み、前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、Q11、H16、L18、L19、D20、Q22、R38、F42、K43、Y45、E62、P65、E68、V69、L72、D84、S87、N88、V91、I92、T123、Q126、S127、I129およびS130からなる群より選択される配列番号1の位置における置換を含む、項目1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目12)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するF42AまたはF42Kアミノ酸置換を含む、項目11に記載の融合タンパク質。
(項目13)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するR38A、R38D、R38E、E62Q、E68A、E68Q、E68KまたはE68Rアミノ酸置換をさらに含む、項目11または項目12に記載の融合タンパク質。
(項目14)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するH16E、H16D、D20N、M23A、M23R、M23K、S87K、S87A、D84L、D84N、D84V、D84H、D84Y、D84R、D84K、N88A、N88S、N88T、N88R、N88I、V91A、V91T、V91E、I92A、E95S、E95A、E95R、T123A、T123E、T123K、T123Q、Q126A、Q126S、Q126T、Q126E、S127A、S127E、S127KまたはS127Qアミノ酸置換をさらに含む、項目11から13のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目15)
前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1と比較してアミノ酸変異C125Aをさらに含む、項目11から14のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目16)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号18~88からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、項目1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目17)
前記変異体IL-2ポリペプチドが、以下のセットのアミノ酸置換(配列番号1の配列に対する):R38EおよびF42A;R38DおよびF42A;F42AおよびE62Q;R38AおよびF42K;R38E、F42AおよびN88S;R38E、F42AおよびN88A;R38E、F42AおよびV91E;R38E、F42AおよびD84H;H16D、R38EおよびF42A;H16E、R38EおよびF42A;R38E、F42AおよびQ126S;R38D、F42AおよびN88S;R38D、F42AおよびN88A;R38D、F42AおよびV91E;R38D、F42AおよびD84H;H16D、R38DおよびF42A;H16E、R38DおよびF42A;R38D、F42AおよびQ126S;R38A、F42KおよびN88S;R38A、F42KおよびN88A;R38A、F42KおよびV91E;R38A、F42KおよびD84H;H16D、R38AおよびF42K;H16E、R38AおよびF42K;R38A、F42KおよびQ126S;F42A、E62QおよびN88S;F42A、E62QおよびN88A;F42A、E62QおよびV91E;F42A、E62QおよびD84H;H16D、F42AおよびE62Q;H16E、F42AおよびE62Q;F42A、E62QおよびQ126S;R38E、F42AおよびC125A;R38D、F42A、およびC125A;F42A、E62QおよびC125A;R38A、F42KおよびC125A;R38E、F42A、N88SおよびC125A;R38E、F42A、N88AおよびC125A;R38E、F42A、V91EおよびC125A;R38E、F42A、D84HおよびC125A;H16D、R38E、F42AおよびC125A;H16E、R38E、F42AおよびC125A;R38E、F42A、C125AおよびQ126S;R38D、F42A、N88SおよびC125A;R38D、F42A、N88AおよびC125A;R38D、F42A、V91EおよびC125A;R38D、F42A、D84HおよびC125A;H16D、R38D、F42AおよびC125A;H16E、R38D、F42AおよびC125A;R38D、F42A、C125AおよびQ126S;R38A、F42K、N88SおよびC125A;R38A、F42K、N88AおよびC125A;R38A、F42K、V91EおよびC125A;R38A、F42K、D84HおよびC125A;H16D、R38A、F42KおよびC125A;H16E、R38A、F42KおよびC125A;R38A、F42K、C125AおよびQ126S;F42A、E62Q、N88SおよびC125A;F42A、E62Q、N88AおよびC125A;F42A、E62Q、V91EおよびC125A;F42A、E62QおよびD84HおよびC125A;H16D、F42AおよびE62QおよびC125A;H16E、F42A、E62QおよびC125A;F42A、E62Q、C125AおよびQ126S;F42A、N88SおよびC125A;F42A、N88AおよびC125A;F42A、V91EおよびC125A;F42A、D84HおよびC125A;H16D、F42AおよびC125A;H16E、F42AおよびC125A;ならびにF42A、C125AおよびQ126Sのうちの1つを有する、配列番号1のアミノ酸配列を含む、項目1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目18)
前記融合タンパク質が、ヒトCD8に結合し、前記融合タンパク質のCD8への結合が、CD8とMHCクラスIの相互作用を遮断しない、項目1から17のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目19)
第1および第2のFcドメインが、EU番号付けに従って、次のFc変異:L234A、L235A、G237AおよびK322Aを含む、項目1から18のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目20)
(a)EU番号付けに従って、前記第1のFcドメインが、次のアミノ酸置換:Y349CおよびT366Wを含み、前記第2のFcドメインが、次のアミノ酸置換:S354C、T366S、L368AおよびY407Vを含むか;または
(b)EU番号付けに従って、前記第2のFcドメインが、次のアミノ酸置換:Y349CおよびT366Wを含み、前記第1のFcドメインが、次のアミノ酸置換:S354C、T366S、L368AおよびY407Vを含む、
項目1から19のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目21)
(a)前記融合タンパク質が、ヒトCD8に結合し、前記融合タンパク質のCD8への結合が、CD8とMHCクラスIの相互作用を遮断しない特性;および
(b)NK細胞の活性化と比較して、10倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する特性、
のうちの1つまたは複数を有する、項目1から20のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目22)
CD8+T細胞およびNK細胞の活性化の効力が、細胞増殖により評価される細胞活性化のEC50により測定される、項目6、7および21のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
(項目23)
項目1から22のいずれか一項に記載の変異体IL-2ポリペプチドまたは融合タンパク質をコードする1つまたは複数の単離されたポリヌクレオチド。
(項目24)
項目23に記載のポリヌクレオチドを含む1つまたは複数のベクター、特に発現ベクター。
(項目25)
項目23に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
(項目26)
項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
(項目27)
医薬としての使用のための、項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質または項目26に記載の組成物。
(項目28)
がんまたは慢性感染症を処置する方法であって、有効量の項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質または項目26に記載の組成物を患者に投与するステップを含む方法。
(項目29)
がんを処置する方法であって、有効量の項目1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質または項目26に記載の組成物をT細胞療法、がんワクチン、化学療法剤、または免疫チェックポイント阻害剤(ICI)と組み合わせて患者に投与するステップを含む方法。
(項目30)
前記ICIが、PD-1、PD-L1またはCTLA-4の阻害剤である、項目29に記載の方法。
Claims (30)
- 2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、VHは、可変重鎖であり、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体、抗体軽鎖VL-CLであって、ここで、VLは、可変軽鎖であり、CLは、定常軽鎖である、抗体軽鎖VL-CL、および変異体IL-2ポリペプチドを含み、前記変異体IL-2ポリペプチドのN末端が、前記FcドメインのC末端にリンカーを介して融合されており;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体および抗体軽鎖VL-CLを含み;
前記第1の部分と前記第2の部分の両方が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。 - 2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体と変異体IL-2ポリペプチドとを含むポリペプチドであって、前記変異体IL-2ポリペプチドのN末端が、前記FcドメインのC末端にリンカーを介して融合されているポリペプチドであり;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体と抗体軽鎖VL-CLとを含むポリペプチドであり;
前記第2の部分が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。 - 2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体であって、ここで、CH2-CH3は、Fcドメインである、抗体ヒンジ-CH2-CH3単量体と変異体IL-2ポリペプチドとを含むポリペプチドであって、前記変異体IL-2ポリペプチドのC末端が、前記FcドメインのN末端にリンカーを介して融合されているポリペプチドであり;
ii)第2の部分が、抗体重鎖VH-CH1-ヒンジ-CH2-CH3単量体と抗体軽鎖VL-CLとを含むポリペプチドであり;
前記第2の部分が、次の群:ヒトCD8α、ヒトCD8βおよびヒトPD1から選択される1つの抗原上のエピトープに結合する、
融合タンパク質。 - 2つの部分を含む融合タンパク質であって、
i)第1の部分が、ヒトCD8αまたはヒトCD8βに結合する抗原結合ドメインを含み;
ii)第2の部分が、変異体IL-2ポリペプチドを含み;
前記第2の部分が、前記第1の部分にリンカーを介して連結されている、
融合タンパク質。 - 前記第1の部分が、(a)1つもしくは2つの重鎖ポリペプチドと1つもしくは2つの軽鎖ポリペプチドとを含む抗体もしくはその抗原結合性断片;(b)単鎖抗体もしくは単鎖可変断片(scFv);または(c)VHH抗体を含む、請求項4に記載の融合タンパク質。
- NK細胞の活性化と比較して、10倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する、請求項1から5のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- NK細胞の活性化と比較して、50倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する、請求項6に記載の融合タンパク質。
- 前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号2のアミノ酸配列を有するIL-2Rαポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、請求項1から7のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号3のアミノ酸配列を有するIL-2Rβポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、請求項8に記載の融合タンパク質。
- 前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有する野生型IL-2ポリペプチドの結合親和性と比較して、配列番号4のアミノ酸配列を有するIL-2Rγポリペプチドに対する結合親和性の50%またはそれを超える低減を示す、請求項8または請求項9に記載の融合タンパク質。
- 前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号1に対する1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くのアミノ酸置換を有する、配列番号1の配列を含み、前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、Q11、H16、L18、L19、D20、Q22、R38、F42、K43、Y45、E62、P65、E68、V69、L72、D84、S87、N88、V91、I92、T123、Q126、S127、I129およびS130からなる群より選択される配列番号1の位置における置換を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するF42AまたはF42Kアミノ酸置換を含む、請求項11に記載の融合タンパク質。
- 前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するR38A、R38D、R38E、E62Q、E68A、E68Q、E68KまたはE68Rアミノ酸置換をさらに含む、請求項11または請求項12に記載の融合タンパク質。
- 前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1に対するH16E、H16D、D20N、M23A、M23R、M23K、S87K、S87A、D84L、D84N、D84V、D84H、D84Y、D84R、D84K、N88A、N88S、N88T、N88R、N88I、V91A、V91T、V91E、I92A、E95S、E95A、E95R、T123A、T123E、T123K、T123Q、Q126A、Q126S、Q126T、Q126E、S127A、S127E、S127KまたはS127Qアミノ酸置換をさらに含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 前記1つもしくは複数または2つもしくはそれより多くの置換が、配列番号1と比較してアミノ酸変異C125Aをさらに含む、請求項11から14のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 前記変異体IL-2ポリペプチドが、配列番号18~88からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 前記変異体IL-2ポリペプチドが、以下のセットのアミノ酸置換(配列番号1の配列に対する):R38EおよびF42A;R38DおよびF42A;F42AおよびE62Q;R38AおよびF42K;R38E、F42AおよびN88S;R38E、F42AおよびN88A;R38E、F42AおよびV91E;R38E、F42AおよびD84H;H16D、R38EおよびF42A;H16E、R38EおよびF42A;R38E、F42AおよびQ126S;R38D、F42AおよびN88S;R38D、F42AおよびN88A;R38D、F42AおよびV91E;R38D、F42AおよびD84H;H16D、R38DおよびF42A;H16E、R38DおよびF42A;R38D、F42AおよびQ126S;R38A、F42KおよびN88S;R38A、F42KおよびN88A;R38A、F42KおよびV91E;R38A、F42KおよびD84H;H16D、R38AおよびF42K;H16E、R38AおよびF42K;R38A、F42KおよびQ126S;F42A、E62QおよびN88S;F42A、E62QおよびN88A;F42A、E62QおよびV91E;F42A、E62QおよびD84H;H16D、F42AおよびE62Q;H16E、F42AおよびE62Q;F42A、E62QおよびQ126S;R38E、F42AおよびC125A;R38D、F42A、およびC125A;F42A、E62QおよびC125A;R38A、F42KおよびC125A;R38E、F42A、N88SおよびC125A;R38E、F42A、N88AおよびC125A;R38E、F42A、V91EおよびC125A;R38E、F42A、D84HおよびC125A;H16D、R38E、F42AおよびC125A;H16E、R38E、F42AおよびC125A;R38E、F42A、C125AおよびQ126S;R38D、F42A、N88SおよびC125A;R38D、F42A、N88AおよびC125A;R38D、F42A、V91EおよびC125A;R38D、F42A、D84HおよびC125A;H16D、R38D、F42AおよびC125A;H16E、R38D、F42AおよびC125A;R38D、F42A、C125AおよびQ126S;R38A、F42K、N88SおよびC125A;R38A、F42K、N88AおよびC125A;R38A、F42K、V91EおよびC125A;R38A、F42K、D84HおよびC125A;H16D、R38A、F42KおよびC125A;H16E、R38A、F42KおよびC125A;R38A、F42K、C125AおよびQ126S;F42A、E62Q、N88SおよびC125A;F42A、E62Q、N88AおよびC125A;F42A、E62Q、V91EおよびC125A;F42A、E62QおよびD84HおよびC125A;H16D、F42AおよびE62QおよびC125A;H16E、F42A、E62QおよびC125A;F42A、E62Q、C125AおよびQ126S;F42A、N88SおよびC125A;F42A、N88AおよびC125A;F42A、V91EおよびC125A;F42A、D84HおよびC125A;H16D、F42AおよびC125A;H16E、F42AおよびC125A;ならびにF42A、C125AおよびQ126Sのうちの1つを有する、配列番号1のアミノ酸配列を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 前記融合タンパク質が、ヒトCD8に結合し、前記融合タンパク質のCD8への結合が、CD8とMHCクラスIの相互作用を遮断しない、請求項1から17のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 第1および第2のFcドメインが、EU番号付けに従って、次のFc変異:L234A、L235A、G237AおよびK322Aを含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- (a)EU番号付けに従って、前記第1のFcドメインが、次のアミノ酸置換:Y349CおよびT366Wを含み、前記第2のFcドメインが、次のアミノ酸置換:S354C、T366S、L368AおよびY407Vを含むか;または
(b)EU番号付けに従って、前記第2のFcドメインが、次のアミノ酸置換:Y349CおよびT366Wを含み、前記第1のFcドメインが、次のアミノ酸置換:S354C、T366S、L368AおよびY407Vを含む、
請求項1から19のいずれか一項に記載の融合タンパク質。 - (a)前記融合タンパク質が、ヒトCD8に結合し、前記融合タンパク質のCD8への結合が、CD8とMHCクラスIの相互作用を遮断しない特性;および
(b)NK細胞の活性化と比較して、10倍またはそれより大きい効力でCD8+T細胞を活性化する特性、
のうちの1つまたは複数を有する、請求項1から20のいずれか一項に記載の融合タンパク質。 - CD8+T細胞およびNK細胞の活性化の効力が、細胞増殖により評価される細胞活性化のEC50により測定される、請求項6、7および21のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
- 請求項1から22のいずれか一項に記載の変異体IL-2ポリペプチドまたは融合タンパク質をコードする1つまたは複数の単離されたポリヌクレオチド。
- 請求項23に記載のポリヌクレオチドを含む1つまたは複数のベクター、特に発現ベクター。
- 請求項23に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
- 請求項1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
- 医薬としての使用のための、請求項1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質を含む組成物または請求項26に記載の医薬組成物。
- がんまたは慢性感染症を処置するための、請求項1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質を含む組成物または請求項26に記載の医薬組成物。
- がんを処置するための、請求項1から22のいずれか一項に記載の融合タンパク質を含む組成物または請求項26に記載の医薬組成物であって、前記組成物が、T細胞療法、がんワクチン、化学療法剤、または免疫チェックポイント阻害剤(ICI)と組み合わせて患者に投与されることを特徴とする、組成物または医薬組成物。
- 前記ICIが、PD-1、PD-L1またはCTLA-4の阻害剤である、請求項29に記載の組成物または医薬組成物。
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