JPWO2020223221A5 - - Google Patents
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図18A及び18Bに示されるように、FRαバイパラトピックイムノコンジュゲートとIMGN853は、両方とも10mg/kgで十分に許容され、バイパラトピックイムノコンジュゲートは、13mg/kgで同様によく許容された。さらに、表23に示すように、FRαバイパラトピックイムノコンジュゲートは10mg/kg用量でIMGN853よりも安定していた。特に、バイパラトピックイムノコンジュゲートは、IMGN853よりも約60時間長い終末半減期と、IMGN853よりも約40%高い総曝露量を示した。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ヒト葉酸受容体1(FRα)に特異的に結合するバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であって、前記抗体またはその抗原結合断片は、
(a)FRαの第1のエピトープに結合する第1の可変重鎖(VH)及び第1の可変軽鎖(VL)を含む第1のFRα結合ドメインと、
(b)FRαの第2のエピトープに結合する第2のVH及び第2のVLを含む第2のFRα結合ドメインと、を含む、前記バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目2)
前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号24、25、26、及び57からなる群から選択されるVHアミノ酸配列と、配列番号19、20、及び21からなる群から選択されるVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαエピトープに特異的に結合する、項目1に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目3)
前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号24、25、26、及び57からなる群から選択されるVHアミノ酸配列と、配列番号19、20、及び21からなる群から選択されるVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαのエピトープへの結合を競合的に阻害する、項目1に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目4)
前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号22または23のVHアミノ酸配列と、配列番号17または18のVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαのエピトープに特異的に結合する、項目1~3のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目5)
前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号22または23のVHアミノ酸配列と、配列番号17または18のVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαのエピトープへの結合を競合的に阻害する、項目1~3のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目6)
前記第1のVHが、それぞれ(a)配列番号10~12または(b)配列番号15、16、及び12のアミノ酸配列を含むVH CDR1~3を含み、前記第1のVLが、それぞれ配列番号4~6のアミノ酸配列を含むVL CDR1~3を含む、項目1~5のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目7)
前記第1のVHが、配列番号24、25、26、及び57からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、及び/または前記第1のVLが、配列番号19、20、及び21からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1~6のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目8)
前記第2のVHが、それぞれ(a)配列番号7~9または(b)配列番号13、14、及び9のアミノ酸配列を含むVH CDR1~3を含み、前記第2のVLが、それぞれ配列番号1~3のアミノ酸配列を含むVL CDR1~3を含む、項目1~7のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目9)
前記第2のVHが、配列番号22もしくは23のアミノ酸配列を含み、及び/または前記第2のVLが、配列番号17もしくは18のアミノ酸配列を含む、項目1~8のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目10)
前記第1のVHとVLの対、及び/または前記第2のVHとVLの対が、マウス、非ヒト、ヒト化、キメラ、表面再構成(resurfaced)、またはヒトである、項目1~9のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目11)
前記抗体またはその抗原結合断片が、ヒトFRαに結合するが、FOLR2またはFOLR3に結合しない、項目1~10のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目12)
前記第1のFRα結合ドメインが単鎖可変断片(scFv)である、項目1~11のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目13)
前記第1のFRα結合ドメインの前記scFvが、VH-リンカー-VLのペプチドの配向を有する、項目12に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目14)
前記第1のFRα結合ドメインの前記scFvが、VL-リンカー-VHのペプチドの配向を有する、項目12に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目15)
前記第2のFRα結合ドメインが単鎖可変断片(scFv)である、項目1~11のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目16)
前記第2のFRα結合ドメインの前記scFvが、VH-リンカー-VLのペプチドの配向を有する、項目15に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目17)
前記第2のFRα結合ドメインの前記scFvが、VL-リンカー-VHのペプチドの配向を有する、項目15に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目18)
前記リンカーがグリシン-セリンリンカーである、項目13~17のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目19)
前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号27~29から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1~18のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目20)
前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号30~32から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1~18のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目21)
(i)配列番号33及び34、(ii)配列番号35及び36、(iii)配列番号37及び38、または(iv)配列番号39及び40のアミノ酸配列を含む、項目1~20のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目22)
配列番号41~43のアミノ酸配列を含む、項目1~20のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目23)
配列番号44~46のアミノ酸配列を含む、項目1~20のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目24)
前記バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片が、4価のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片である、項目1~23のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目25)
前記バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片が、2価のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片である、項目1~23のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目26)
前記二重特異性抗体またはその抗原結合断片が、タンデムscFv、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、及びノブインホール構造からなる群から選択されるFRα結合ドメインを含む、項目1~25のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目27)
ノブインホール(KIH)構造を有する、項目1~20及び22~26のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目28)
配列番号1~3及び7~9を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のノブ側にある、項目27に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目29)
配列番号1~3及び7~9を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のホール側にある、項目27に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目30)
配列番号4~6及び10~12を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のノブ側にある、項目27~29のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目31)
配列番号4~6及び10~12を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のホール側にある、項目27~29のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目32)
全長抗体を含む、項目1~31のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目33)
前記第1のFRα結合ドメインが全長抗体である、項目1~32のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目34)
前記第2のFRα結合ドメインが全長抗体である、項目1~33のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目35)
抗原結合断片を含む、項目1~31のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目36)
前記第1のFRα結合ドメインが抗原結合断片である、項目1~35のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目37)
前記第2のFRα結合ドメインが抗原結合断片である、項目1~36のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目38)
配列番号41~43のアミノ酸配列を含む、バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目39)
項目1~38に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片をコードする単離された核酸分子の組み合わせ。
(項目40)
項目39に記載の核酸分子のうちの1つを含む、単離されたベクター。
(項目41)
項目39に記載の単離された核酸分子、または項目40に記載の単離されたベクターの組み合わせを含む宿主細胞。
(項目42)
E.coli、Pseudomonas、Bacillus、Streptomyces、酵母、CHO、YB/20、NS0、PER-C6、HEK-293T、NIH-3T3、HeLa、BHK、Hep G2、SP2/0、R1.1、B-W、L-M、COS 1、COS 7、BSC1、BSC40、BMT10細胞、植物細胞、昆虫細胞、及び組織培養におけるヒト細胞からなる群から選択される、項目41に記載の宿主細胞。
(項目43)
項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体または抗原、項目39に記載の核酸分子、項目40に記載のベクター、または項目41もしくは42に記載の宿主細胞の組み合わせと、薬学的に許容される担体または賦形剤と、を含む、医薬組成物。
(項目44)
項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体と、薬学的担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
(項目45)
項目1~23のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体を作製する方法であって、(a)前記抗体を発現する細胞を培養することと、(b)前記培養された細胞から前記抗体を単離することと、を含む、前記方法。
(項目46)
前記細胞が真核細胞である、項目45に記載の方法。
(項目47)
以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表されるイムノコンジュゲートであって、式中:
CBは、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
L 2 は、以下の式のうちの1つによって表され:
式中:
R x 、R y 、R x’ 、及びR y’ は、それぞれの存在について、独立してH、-OH、ハロゲン、-O-(C 1-4 アルキル)、-SO 3 H、-NR 40 R 41 R 42 + 、または任意選択で-OH、ハロゲン、SO 3 H、もしくはNR 40 R 41 R 42 + によって置換されたC 1-4 アルキルであり、ここで、R 40 、R 41 、及びR 42 は、それぞれ独立してHまたはC 1-4 アルキルであり;
l及びkは、それぞれ独立して、1~10の整数であり;
l1は、2~5の整数であり;
k1は、1~5の整数であり;
s1は細胞結合剤CBに接続された部位を示し、s3はA基に接続された部位を示し;
Aが、アミノ酸残基または2~20個のアミノ酸残基を含むペプチドであり;
R 1 及びR 2 が、それぞれ独立して、HまたはC 1-3 アルキルであり;
L 1 が、以下の式によって表され:
-CR 3 R 4 -(CH 2 ) 1-8 -C(=O)-
式中、R 3 及びR 4 が、それぞれ独立してHまたはMeであり、L 1 の-C(=O)-部分は、Dに接続されており;
Dが以下の式で表され:
qが、1~20の整数である、前記イムノコンジュゲート。
(項目48)
R x 、R y 、R x’ 、及びR y’ の全てがHであり、l及びKが、それぞれ独立して、2~6の整数整数である、項目47に記載のイムノコンジュゲート。
(項目49)
Aが2~5個のアミノ酸残基を含むペプチドである、項目47または48に記載のイムノコンジュゲート。
(項目50)
Aが、Gly-Gly-Gly、Ala-Val、Val-Ala、D-Val-Ala、Val-Cit、D-Val-Cit、Val-Lys、Phe-Lys、Lys-Lys、Ala-Lys、Phe-Cit、Leu-Cit、Ile-Cit、Phe-Ala、Phe-N 9 -トシル-Arg、Phe-N 9 -ニトロ-Arg、Phe-Phe-Lys、D-Phe-Phe-Lys、Gly-Phe-Lys、Leu-Ala-Leu、Ile-Ala-Leu、Val-Ala-Val、Ala-Ala-Ala、D-Ala-Ala-Ala、Ala-D-Ala-Ala、Ala-Ala-D-Ala、Ala-Leu-Ala-Leu(配列番号54)、β-Ala-Leu-Ala-Leu(配列番号55)、Gly-Phe-Leu-Gly(配列番号56)、Val-Arg、Arg-Arg、Val-D-Cit、Val-D-Lys、Val-D-Arg、D-Val-Cit、D-Val-Lys、D-Val-Arg、D-Val-D-Cit、D-Val-D-Lys、D-Val-D-Arg、D-Arg-D-Arg、Ala-Ala、Ala-D-Ala、D-Ala-Ala、D-Ala-D-Ala、Ala-Met、Gln-Val、Asn-Ala、Gln-Phe、Gln-Ala、D-Ala-Pro、及びD-Ala-tBu-Glyからなる群から選択され、それぞれのペプチドの最初のアミノ酸がL 2 基に接続され、それぞれのペプチドの最後のアミノ酸が-NH-CR 1 R 2 -S-L 1 -Dに接続されている、項目49に記載のイムノコンジュゲート。
(項目51)
R 1 とR 2 が両方ともHである、項目47~50のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目52)
L 1 が-(CH 2 ) 4-6 -C(=O)-である、項目47~51のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目53)
Dが以下の式で表される、項目47~52のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート:
(項目54)
前記イムノコンジュゲートが以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表され、式中:
が、Lysのアミン基を介してL 2 基に接続される、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
が、Cysのチオール基を介してL 2 基に接続される、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
R 3 及びR 4 が、それぞれ独立してHまたはMeであり;
m1、m3、n1、r1、s1、及びt1が、それぞれ独立して1~6の整数であり;
m2、n2、r2、s2、及びt2が、それぞれ独立して、1~7の整数であり;
t3が、1~12の整数であり;
D 1 が以下の式で表される項目47~53のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート:
(項目55)
前記イムノコンジュゲートが以下の式で表され:
式中:
m1及びm3が、それぞれ独立して、2~4の整数であり;
m2が、2~5の整数であり;
r1が、2~6の整数であり;
r2が、2~5の整数である、項目54に記載のイムノコンジュゲート。
(項目56)
Aが、Ala-Ala-Ala、Ala-D-Ala-Ala、Ala-Ala、D-Ala-Ala、Val-Ala、D-Val-Ala、D-Ala-Pro、またはD-Ala-tBu-Glyである、項目54または55に記載のイムノコンジュゲート。
(項目57)
前記イムノコンジュゲートが以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表され、式中:
Aが、Ala-Ala-Ala、Ala-D-Ala-Ala、Ala-Ala、D-Ala-Ala、Val-Ala、D-Val-Ala、D-Ala-Pro、またはD-Ala-tBu-Glyであり;
D 1 が以下の式で表される項目54に記載のイムノコンジュゲート:
(項目58)
前記イムノコンジュゲートが以下の式で表され:
式中、D 1 が以下の式で表される項目57に記載のイムノコンジュゲート:
(項目59)
前記イムノコンジュゲートが以下の式で表され:
式中:
CBAが、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
qが、1~10の整数であり;
D 1 が以下の式で表される項目47に記載のイムノコンジュゲート:
(項目60)
以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表されるイムノコンジュゲートであって、式中:
CBAが、配列番号41~43のアミノ酸配列を含むバイパラトピック抗体または抗原結合断片であり;
D 1 が、以下の式で表され:
及び
qが、1~10の整数である、前記イムノコンジュゲート。
(項目61)
式(A)-(L)-(C)を有するイムノコンジュゲートであって、式中、
(A)が項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
(L)が、リンカーであり;
(C)が細胞傷害性薬剤であり、前記リンカー(L)が(A)を(C)に連結する、前記イムノコンジュゲート。
(項目62)
前記リンカーが、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、親水性リンカー、及びジカルボン酸ベースのリンカーからなる群から選択される、項目61に記載のイムノコンジュゲート。
(項目63)
前記リンカーが、N-(γマレイミドブトリルオキシ)スルホスクシンイミドエステル(スルホ-GMBSまたはsGMBS)、γマレイミド酪酸N-スクシンイミジルエステル(GMBS)、N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)-2-スルホブタノエート(スルホ-SPDB);N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)ペンタノエート(SPP)またはN-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)-2-スルホペンタノエート(スルホ-SPP);N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)ブタノエート(SPDB)、N-スクシンイミジル4-(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(SMCC);N-スルホスクシンイミジル4-(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(スルホSMCC);N-スクシンイミジル-4-(ヨードアセチル)-アミノ安息香酸(SIAB);及びN-スクシンイミジル-[(N-マレイミドプロピオンアミド)-テトラエチレングリコール]エステル(NHS-PEG4-マレイミド)からなる群から選択される、項目62に記載のイムノコンジュゲート。
(項目64)
前記リンカーが、スルホ-GMBSである、項目61~63のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目65)
前記リンカーが、GMBSである、項目61~63のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目66)
前記リンカーが、スルホ-SPDBである、項目61~63のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目67)
前記細胞傷害性薬剤が、マイタンシノイド、マイタンシノイド類似体、ベンゾジアゼピン、タキソイド、CC-1065、CC-1065類似体、デュオカルマイシン、デュオカルマイシン類似体、カリチアマイシン、ドラスタチン、ドラスタチン類似体、アウリスタチン、トメイマイシン誘導体、及びレプトマイシン誘導体または薬剤のプロドラッグからなる群から選択される、項目61~66のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目68)
前記細胞傷害性薬剤がマイタンシノイドである、項目61~67のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目69)
前記マイタンシノイドがDM4である、項目68に記載のイムノコンジュゲート。
(項目70)
前記マイタンシノイドがDM21である、項目68に記載のイムノコンジュゲート。
(項目71)
第2の(C)をさらに含む、項目61~70のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目72)
第3の(C)をさらに含む、項目71に記載のイムノコンジュゲート。
(項目73)
第4の(C)をさらに含む、項目72に記載のイムノコンジュゲート。
(項目74)
項目61~73のいずれか1項に記載の少なくとも1つのイムノコンジュゲートを含む組成物であって、前記イムノコンジュゲートが、Aあたり平均3~4個のCを含む前記組成物。
(項目75)
項目47~74のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲートと、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
(項目76)
前記医薬組成物が、抗体またはその抗原結合断片あたり平均2~5の薬物を含む、項目75に記載の医薬組成物。
(項目77)
前記医薬組成物が、抗体またはその抗原結合断片あたり平均3~4の薬物を含む、項目75に記載の医薬組成物。
(項目78)
対象におけるがんを治療する方法であって、治療有効量の項目1~38のいずれか1項に記載の抗体もしくはその抗原結合断片、項目47~73のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート、または項目43、44、もしくは74~77に記載の組成物を、前記対象に投与することを含む、前記方法。
(項目79)
前記がんが、卵巣癌、子宮癌、腹膜癌、卵管癌、子宮内膜癌、肺癌、または脳癌である、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記がんが卵巣癌である、項目78に記載の方法。
(項目81)
前記卵巣癌が、プラチナ抵抗性上皮卵巣癌である、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記卵巣癌が、再発した上皮卵巣癌である、項目80に記載の方法。
(項目83)
前記卵巣癌が、プラチナ不応性上皮卵巣癌である、項目80に記載の方法。
(項目84)
前記がんが子宮癌である、項目78に記載の方法。
(項目85)
前記がんが腹膜癌である、項目78に記載の方法。
(項目86)
前記がんが卵管癌である、項目78に記載の方法。
(項目87)
前記がんが子宮内膜癌である、項目78に記載の方法。
(項目88)
前記がんが肺癌である、項目78に記載の方法。
(項目89)
前記がんが脳癌である、項目78に記載の方法。
(項目90)
前記がんがIMGN853抵抗性である、項目78~89のいずれか1項に記載の方法。
(項目91)
ステロイドの投与をさらに含む、項目78~90のいずれか1項に記載の方法。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ヒト葉酸受容体1(FRα)に特異的に結合するバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であって、前記抗体またはその抗原結合断片は、
(a)FRαの第1のエピトープに結合する第1の可変重鎖(VH)及び第1の可変軽鎖(VL)を含む第1のFRα結合ドメインと、
(b)FRαの第2のエピトープに結合する第2のVH及び第2のVLを含む第2のFRα結合ドメインと、を含む、前記バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目2)
前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号24、25、26、及び57からなる群から選択されるVHアミノ酸配列と、配列番号19、20、及び21からなる群から選択されるVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαエピトープに特異的に結合する、項目1に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目3)
前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号24、25、26、及び57からなる群から選択されるVHアミノ酸配列と、配列番号19、20、及び21からなる群から選択されるVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαのエピトープへの結合を競合的に阻害する、項目1に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目4)
前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号22または23のVHアミノ酸配列と、配列番号17または18のVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαのエピトープに特異的に結合する、項目1~3のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目5)
前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号22または23のVHアミノ酸配列と、配列番号17または18のVLアミノ酸配列と、を含む抗体と同じFRαのエピトープへの結合を競合的に阻害する、項目1~3のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目6)
前記第1のVHが、それぞれ(a)配列番号10~12または(b)配列番号15、16、及び12のアミノ酸配列を含むVH CDR1~3を含み、前記第1のVLが、それぞれ配列番号4~6のアミノ酸配列を含むVL CDR1~3を含む、項目1~5のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目7)
前記第1のVHが、配列番号24、25、26、及び57からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、及び/または前記第1のVLが、配列番号19、20、及び21からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1~6のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目8)
前記第2のVHが、それぞれ(a)配列番号7~9または(b)配列番号13、14、及び9のアミノ酸配列を含むVH CDR1~3を含み、前記第2のVLが、それぞれ配列番号1~3のアミノ酸配列を含むVL CDR1~3を含む、項目1~7のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目9)
前記第2のVHが、配列番号22もしくは23のアミノ酸配列を含み、及び/または前記第2のVLが、配列番号17もしくは18のアミノ酸配列を含む、項目1~8のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目10)
前記第1のVHとVLの対、及び/または前記第2のVHとVLの対が、マウス、非ヒト、ヒト化、キメラ、表面再構成(resurfaced)、またはヒトである、項目1~9のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目11)
前記抗体またはその抗原結合断片が、ヒトFRαに結合するが、FOLR2またはFOLR3に結合しない、項目1~10のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目12)
前記第1のFRα結合ドメインが単鎖可変断片(scFv)である、項目1~11のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目13)
前記第1のFRα結合ドメインの前記scFvが、VH-リンカー-VLのペプチドの配向を有する、項目12に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目14)
前記第1のFRα結合ドメインの前記scFvが、VL-リンカー-VHのペプチドの配向を有する、項目12に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目15)
前記第2のFRα結合ドメインが単鎖可変断片(scFv)である、項目1~11のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目16)
前記第2のFRα結合ドメインの前記scFvが、VH-リンカー-VLのペプチドの配向を有する、項目15に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目17)
前記第2のFRα結合ドメインの前記scFvが、VL-リンカー-VHのペプチドの配向を有する、項目15に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目18)
前記リンカーがグリシン-セリンリンカーである、項目13~17のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目19)
前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号27~29から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1~18のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目20)
前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号30~32から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1~18のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目21)
(i)配列番号33及び34、(ii)配列番号35及び36、(iii)配列番号37及び38、または(iv)配列番号39及び40のアミノ酸配列を含む、項目1~20のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目22)
配列番号41~43のアミノ酸配列を含む、項目1~20のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目23)
配列番号44~46のアミノ酸配列を含む、項目1~20のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目24)
前記バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片が、4価のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片である、項目1~23のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目25)
前記バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片が、2価のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片である、項目1~23のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目26)
前記二重特異性抗体またはその抗原結合断片が、タンデムscFv、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、及びノブインホール構造からなる群から選択されるFRα結合ドメインを含む、項目1~25のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目27)
ノブインホール(KIH)構造を有する、項目1~20及び22~26のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目28)
配列番号1~3及び7~9を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のノブ側にある、項目27に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目29)
配列番号1~3及び7~9を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のホール側にある、項目27に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目30)
配列番号4~6及び10~12を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のノブ側にある、項目27~29のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目31)
配列番号4~6及び10~12を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のホール側にある、項目27~29のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目32)
全長抗体を含む、項目1~31のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目33)
前記第1のFRα結合ドメインが全長抗体である、項目1~32のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目34)
前記第2のFRα結合ドメインが全長抗体である、項目1~33のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目35)
抗原結合断片を含む、項目1~31のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目36)
前記第1のFRα結合ドメインが抗原結合断片である、項目1~35のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目37)
前記第2のFRα結合ドメインが抗原結合断片である、項目1~36のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目38)
配列番号41~43のアミノ酸配列を含む、バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
(項目39)
項目1~38に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片をコードする単離された核酸分子の組み合わせ。
(項目40)
項目39に記載の核酸分子のうちの1つを含む、単離されたベクター。
(項目41)
項目39に記載の単離された核酸分子、または項目40に記載の単離されたベクターの組み合わせを含む宿主細胞。
(項目42)
E.coli、Pseudomonas、Bacillus、Streptomyces、酵母、CHO、YB/20、NS0、PER-C6、HEK-293T、NIH-3T3、HeLa、BHK、Hep G2、SP2/0、R1.1、B-W、L-M、COS 1、COS 7、BSC1、BSC40、BMT10細胞、植物細胞、昆虫細胞、及び組織培養におけるヒト細胞からなる群から選択される、項目41に記載の宿主細胞。
(項目43)
項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体または抗原、項目39に記載の核酸分子、項目40に記載のベクター、または項目41もしくは42に記載の宿主細胞の組み合わせと、薬学的に許容される担体または賦形剤と、を含む、医薬組成物。
(項目44)
項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体と、薬学的担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
(項目45)
項目1~23のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体を作製する方法であって、(a)前記抗体を発現する細胞を培養することと、(b)前記培養された細胞から前記抗体を単離することと、を含む、前記方法。
(項目46)
前記細胞が真核細胞である、項目45に記載の方法。
(項目47)
以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表されるイムノコンジュゲートであって、式中:
CBは、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
L 2 は、以下の式のうちの1つによって表され:
式中:
R x 、R y 、R x’ 、及びR y’ は、それぞれの存在について、独立してH、-OH、ハロゲン、-O-(C 1-4 アルキル)、-SO 3 H、-NR 40 R 41 R 42 + 、または任意選択で-OH、ハロゲン、SO 3 H、もしくはNR 40 R 41 R 42 + によって置換されたC 1-4 アルキルであり、ここで、R 40 、R 41 、及びR 42 は、それぞれ独立してHまたはC 1-4 アルキルであり;
l及びkは、それぞれ独立して、1~10の整数であり;
l1は、2~5の整数であり;
k1は、1~5の整数であり;
s1は細胞結合剤CBに接続された部位を示し、s3はA基に接続された部位を示し;
Aが、アミノ酸残基または2~20個のアミノ酸残基を含むペプチドであり;
R 1 及びR 2 が、それぞれ独立して、HまたはC 1-3 アルキルであり;
L 1 が、以下の式によって表され:
-CR 3 R 4 -(CH 2 ) 1-8 -C(=O)-
式中、R 3 及びR 4 が、それぞれ独立してHまたはMeであり、L 1 の-C(=O)-部分は、Dに接続されており;
Dが以下の式で表され:
qが、1~20の整数である、前記イムノコンジュゲート。
(項目48)
R x 、R y 、R x’ 、及びR y’ の全てがHであり、l及びKが、それぞれ独立して、2~6の整数整数である、項目47に記載のイムノコンジュゲート。
(項目49)
Aが2~5個のアミノ酸残基を含むペプチドである、項目47または48に記載のイムノコンジュゲート。
(項目50)
Aが、Gly-Gly-Gly、Ala-Val、Val-Ala、D-Val-Ala、Val-Cit、D-Val-Cit、Val-Lys、Phe-Lys、Lys-Lys、Ala-Lys、Phe-Cit、Leu-Cit、Ile-Cit、Phe-Ala、Phe-N 9 -トシル-Arg、Phe-N 9 -ニトロ-Arg、Phe-Phe-Lys、D-Phe-Phe-Lys、Gly-Phe-Lys、Leu-Ala-Leu、Ile-Ala-Leu、Val-Ala-Val、Ala-Ala-Ala、D-Ala-Ala-Ala、Ala-D-Ala-Ala、Ala-Ala-D-Ala、Ala-Leu-Ala-Leu(配列番号54)、β-Ala-Leu-Ala-Leu(配列番号55)、Gly-Phe-Leu-Gly(配列番号56)、Val-Arg、Arg-Arg、Val-D-Cit、Val-D-Lys、Val-D-Arg、D-Val-Cit、D-Val-Lys、D-Val-Arg、D-Val-D-Cit、D-Val-D-Lys、D-Val-D-Arg、D-Arg-D-Arg、Ala-Ala、Ala-D-Ala、D-Ala-Ala、D-Ala-D-Ala、Ala-Met、Gln-Val、Asn-Ala、Gln-Phe、Gln-Ala、D-Ala-Pro、及びD-Ala-tBu-Glyからなる群から選択され、それぞれのペプチドの最初のアミノ酸がL 2 基に接続され、それぞれのペプチドの最後のアミノ酸が-NH-CR 1 R 2 -S-L 1 -Dに接続されている、項目49に記載のイムノコンジュゲート。
(項目51)
R 1 とR 2 が両方ともHである、項目47~50のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目52)
L 1 が-(CH 2 ) 4-6 -C(=O)-である、項目47~51のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目53)
Dが以下の式で表される、項目47~52のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート:
(項目54)
前記イムノコンジュゲートが以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表され、式中:
が、Lysのアミン基を介してL 2 基に接続される、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
が、Cysのチオール基を介してL 2 基に接続される、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
R 3 及びR 4 が、それぞれ独立してHまたはMeであり;
m1、m3、n1、r1、s1、及びt1が、それぞれ独立して1~6の整数であり;
m2、n2、r2、s2、及びt2が、それぞれ独立して、1~7の整数であり;
t3が、1~12の整数であり;
D 1 が以下の式で表される項目47~53のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート:
(項目55)
前記イムノコンジュゲートが以下の式で表され:
式中:
m1及びm3が、それぞれ独立して、2~4の整数であり;
m2が、2~5の整数であり;
r1が、2~6の整数であり;
r2が、2~5の整数である、項目54に記載のイムノコンジュゲート。
(項目56)
Aが、Ala-Ala-Ala、Ala-D-Ala-Ala、Ala-Ala、D-Ala-Ala、Val-Ala、D-Val-Ala、D-Ala-Pro、またはD-Ala-tBu-Glyである、項目54または55に記載のイムノコンジュゲート。
(項目57)
前記イムノコンジュゲートが以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表され、式中:
Aが、Ala-Ala-Ala、Ala-D-Ala-Ala、Ala-Ala、D-Ala-Ala、Val-Ala、D-Val-Ala、D-Ala-Pro、またはD-Ala-tBu-Glyであり;
D 1 が以下の式で表される項目54に記載のイムノコンジュゲート:
(項目58)
前記イムノコンジュゲートが以下の式で表され:
式中、D 1 が以下の式で表される項目57に記載のイムノコンジュゲート:
(項目59)
前記イムノコンジュゲートが以下の式で表され:
式中:
CBAが、項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
qが、1~10の整数であり;
D 1 が以下の式で表される項目47に記載のイムノコンジュゲート:
(項目60)
以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表されるイムノコンジュゲートであって、式中:
CBAが、配列番号41~43のアミノ酸配列を含むバイパラトピック抗体または抗原結合断片であり;
D 1 が、以下の式で表され:
及び
qが、1~10の整数である、前記イムノコンジュゲート。
(項目61)
式(A)-(L)-(C)を有するイムノコンジュゲートであって、式中、
(A)が項目1~38のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
(L)が、リンカーであり;
(C)が細胞傷害性薬剤であり、前記リンカー(L)が(A)を(C)に連結する、前記イムノコンジュゲート。
(項目62)
前記リンカーが、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、親水性リンカー、及びジカルボン酸ベースのリンカーからなる群から選択される、項目61に記載のイムノコンジュゲート。
(項目63)
前記リンカーが、N-(γマレイミドブトリルオキシ)スルホスクシンイミドエステル(スルホ-GMBSまたはsGMBS)、γマレイミド酪酸N-スクシンイミジルエステル(GMBS)、N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)-2-スルホブタノエート(スルホ-SPDB);N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)ペンタノエート(SPP)またはN-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)-2-スルホペンタノエート(スルホ-SPP);N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)ブタノエート(SPDB)、N-スクシンイミジル4-(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(SMCC);N-スルホスクシンイミジル4-(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(スルホSMCC);N-スクシンイミジル-4-(ヨードアセチル)-アミノ安息香酸(SIAB);及びN-スクシンイミジル-[(N-マレイミドプロピオンアミド)-テトラエチレングリコール]エステル(NHS-PEG4-マレイミド)からなる群から選択される、項目62に記載のイムノコンジュゲート。
(項目64)
前記リンカーが、スルホ-GMBSである、項目61~63のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目65)
前記リンカーが、GMBSである、項目61~63のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目66)
前記リンカーが、スルホ-SPDBである、項目61~63のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目67)
前記細胞傷害性薬剤が、マイタンシノイド、マイタンシノイド類似体、ベンゾジアゼピン、タキソイド、CC-1065、CC-1065類似体、デュオカルマイシン、デュオカルマイシン類似体、カリチアマイシン、ドラスタチン、ドラスタチン類似体、アウリスタチン、トメイマイシン誘導体、及びレプトマイシン誘導体または薬剤のプロドラッグからなる群から選択される、項目61~66のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目68)
前記細胞傷害性薬剤がマイタンシノイドである、項目61~67のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目69)
前記マイタンシノイドがDM4である、項目68に記載のイムノコンジュゲート。
(項目70)
前記マイタンシノイドがDM21である、項目68に記載のイムノコンジュゲート。
(項目71)
第2の(C)をさらに含む、項目61~70のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
(項目72)
第3の(C)をさらに含む、項目71に記載のイムノコンジュゲート。
(項目73)
第4の(C)をさらに含む、項目72に記載のイムノコンジュゲート。
(項目74)
項目61~73のいずれか1項に記載の少なくとも1つのイムノコンジュゲートを含む組成物であって、前記イムノコンジュゲートが、Aあたり平均3~4個のCを含む前記組成物。
(項目75)
項目47~74のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲートと、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
(項目76)
前記医薬組成物が、抗体またはその抗原結合断片あたり平均2~5の薬物を含む、項目75に記載の医薬組成物。
(項目77)
前記医薬組成物が、抗体またはその抗原結合断片あたり平均3~4の薬物を含む、項目75に記載の医薬組成物。
(項目78)
対象におけるがんを治療する方法であって、治療有効量の項目1~38のいずれか1項に記載の抗体もしくはその抗原結合断片、項目47~73のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート、または項目43、44、もしくは74~77に記載の組成物を、前記対象に投与することを含む、前記方法。
(項目79)
前記がんが、卵巣癌、子宮癌、腹膜癌、卵管癌、子宮内膜癌、肺癌、または脳癌である、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記がんが卵巣癌である、項目78に記載の方法。
(項目81)
前記卵巣癌が、プラチナ抵抗性上皮卵巣癌である、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記卵巣癌が、再発した上皮卵巣癌である、項目80に記載の方法。
(項目83)
前記卵巣癌が、プラチナ不応性上皮卵巣癌である、項目80に記載の方法。
(項目84)
前記がんが子宮癌である、項目78に記載の方法。
(項目85)
前記がんが腹膜癌である、項目78に記載の方法。
(項目86)
前記がんが卵管癌である、項目78に記載の方法。
(項目87)
前記がんが子宮内膜癌である、項目78に記載の方法。
(項目88)
前記がんが肺癌である、項目78に記載の方法。
(項目89)
前記がんが脳癌である、項目78に記載の方法。
(項目90)
前記がんがIMGN853抵抗性である、項目78~89のいずれか1項に記載の方法。
(項目91)
ステロイドの投与をさらに含む、項目78~90のいずれか1項に記載の方法。
Claims (48)
- ヒト葉酸受容体1(FRα)に特異的に結合するバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であって、前記抗体またはその抗原結合断片は、
(a)FRαの第1のエピトープに結合する第1の可変重鎖(VH)及び第1の可変軽鎖(VL)を含む第1のFRα結合ドメインと、
(b)FRαの第2のエピトープに結合する第2のVH及び第2のVLを含む第2のFRα結合ドメインと、を含む、前記バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。 - 前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号24のアミノ酸配列を含むVHと、配列番号19のアミノ酸配列を含むVLと、を含む抗体と同じFRαエピトープに特異的に結合する、請求項1に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 前記第1のFRα結合ドメインが、配列番号24のアミノ酸配列を含むVHと、配列番号19のアミノ酸配列を含むVLと、を含む抗体と同じFRαのエピトープへの結合を競合的に阻害する、請求項1に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号23のアミノ酸配列を含むVHと、配列番号18のアミノ酸配列を含むVLと、を含む抗体と同じFRαのエピトープに特異的に結合する、請求項1~3のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 前記第2のFRα結合ドメインが、配列番号23のアミノ酸配列を含むVHと、配列番号18のアミノ酸配列を含むVLと、を含む抗体と同じFRαのエピトープへの結合を競合的に阻害する、請求項1~3のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 前記第1のVHが、それぞれ(a)配列番号10~12または(b)配列番号15、16、及び12のアミノ酸配列を含むVH CDR1~3を含み、前記第1のVLが、それぞれ配列番号4~6のアミノ酸配列を含むVL CDR1~3を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- (i)前記第1のVHが、配列番号24、25、26、及び57からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、及び/もしくは前記第1のVLが、配列番号19、20、及び21からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ならびに/または(ii)前記第2のVHが、配列番号22もしくは23のアミノ酸配列を含み、及び/もしくは前記第2のVLが、配列番号17もしくは18のアミノ酸配列を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- (i)前記第2のVHが、それぞれ(a)配列番号7~9または(b)配列番号13、14、及び9のアミノ酸配列を含むVH CDR1~3を含み、前記第2のVLが、それぞれ配列番号1~3のアミノ酸配列を含むVL CDR1~3を含み、ならびに/または(ii)前記第2のVHが、配列番号22もしくは23のアミノ酸配列を含み、及び/もしくは前記第2のVLが、配列番号17もしくは18のアミノ酸配列を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 前記第1または第2のFRα結合ドメインが単鎖可変断片(scFv)である、請求項1~8のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 前記第1または第2のFRα結合ドメインの前記scFvが、VH-リンカー-VLまたはVL-リンカー-VHのペプチドの配向を有する、請求項9に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 前記リンカーがグリシン-セリンリンカーである、請求項10に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- ノブインホール(KIH)構造を有する、請求項1~11のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号1~3及び7~9を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のノブ側にある、請求項12に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号4~6及び10~12を含む前記FRα結合ドメインが、前記KIH構造のホール側にある、請求項12または13に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号41~43のアミノ酸配列を含む、バイパラトピック抗体またはその抗原結合断片。
- 請求項1~15に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片をコードする単離された核酸分子の組み合わせ。
- 請求項16に記載の核酸分子のうちの1つを含む、単離されたベクター。
- 請求項16に記載の単離された核酸分子、または請求項17に記載の単離されたベクターの組み合わせを含む宿主細胞。
- E.coli、Pseudomonas、Bacillus、Streptomyces、酵母、CHO、YB/20、NS0、PER-C6、HEK-293T、NIH-3T3、HeLa、BHK、Hep G2、SP2/0、R1.1、B-W、L-M、COS 1、COS 7、BSC1、BSC40、BMT10細胞、植物細胞、昆虫細胞、及び組織培養におけるヒト細胞からなる群から選択される、請求項18に記載の宿主細胞。
- 請求項1~15のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片、請求項16に記載の核酸分子、請求項17に記載のベクター、または請求項18もしくは19に記載の宿主細胞の組み合わせと、薬学的に許容される担体または賦形剤と、を含む、医薬組成物。
- 請求項1~15のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片を作製する方法であって、(a)前記抗体またはその抗原結合断片を発現する細胞を培養することと、(b)前記培養された細胞から前記抗体またはその抗原結合断片を単離することと、を含む、前記方法。
- 前記細胞が真核細胞である、請求項21に記載の方法。
- 以下の式:
またはその薬学的に許容される塩で表されるイムノコンジュゲートであって、式中:
CBは、請求項1~15のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
L2は、以下の式のうちの1つによって表され:
式中:
Rx、Ry、Rx’、及びRy’は、それぞれの存在について、独立してH、-OH、ハロゲン、-O-(C1-4アルキル)、-SO3H、-NR40R41R42 +、または任意選択で-OH、ハロゲン、SO3H、もしくはNR40R41R42 +によって置換されたC1-4アルキルであり、ここで、R40、R41、及びR42は、それぞれ独立してHまたはC1-4アルキルであり;
l及びkは、それぞれ独立して、1~10の整数であり;
l1は、2~5の整数であり;
k1は、1~5の整数であり;
s1は細胞結合剤CBに接続された部位を示し、s3はA基に接続された部位を示し;
Aが、アミノ酸残基または2~20個のアミノ酸残基を含むペプチドであり;
R1及びR2が、それぞれ独立して、HまたはC1-3アルキルであり;
L1が、以下の式によって表され:
-CR3R4-(CH2)1-8-C(=O)-
式中、R3及びR4が、それぞれ独立してHまたはMeであり、L1の-C(=O)-部分は、Dに接続されており;
Dが以下の式で表され:
qが、1~20の整数である、前記イムノコンジュゲート。 - 式(A)-(L)-(C)を有するイムノコンジュゲートであって、式中、
(A)が請求項1~15のいずれか1項に記載のバイパラトピック抗体またはその抗原結合断片であり;
(L)が、リンカーであり;
(C)が細胞傷害性薬剤であり、前記リンカー(L)が(A)を(C)に連結する、前記イムノコンジュゲート。 - 前記リンカーが、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、親水性リンカー、及びジカルボン酸ベースのリンカーからなる群から選択される、請求項27に記載のイムノコンジュゲート。
- 前記リンカーが、N-(γマレイミドブトリルオキシ)スルホスクシンイミドエステル(スルホ-GMBSまたはsGMBS)、γマレイミド酪酸N-スクシンイミジルエステル(GMBS)、N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)-2-スルホブタノエート(スルホ-SPDB);N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)ペンタノエート(SPP)またはN-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)-2-スルホペンタノエート(スルホ-SPP);N-スクシンイミジル4-(2-ピリジルジチオ)ブタノエート(SPDB)、N-スクシンイミジル4-(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(SMCC);N-スルホスクシンイミジル4-(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(スルホSMCC);N-スクシンイミジル-4-(ヨードアセチル)-アミノ安息香酸(SIAB);及びN-スクシンイミジル-[(N-マレイミドプロピオンアミド)-テトラエチレングリコール]エステル(NHS-PEG4-マレイミド)からなる群から選択される、請求項28に記載のイムノコンジュゲート。
- 前記細胞傷害性薬剤がマイタンシノイドである、請求項27~29のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲート。
- 前記マイタンシノイドがDM21である、請求項30に記載のイムノコンジュゲート。
- 請求項27~31のいずれか1項に記載の少なくとも1つのイムノコンジュゲートを含む組成物であって、前記イムノコンジュゲートが、Aあたり平均3~4個のCを含む前記組成物。
- 請求項23~32のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲートと、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
- 前記医薬組成物が、抗体またはその抗原結合断片あたり平均3~4の薬物を含む、請求項33に記載の医薬組成物。
- がんの治療のための医薬として使用するための、請求項1~15のいずれか1項に記載の抗体もしくはその抗原結合断片を含む組成物、請求項23~31のいずれか1項に記載のイムノコンジュゲートを含む組成物、請求項32に記載の組成物、または請求項20、33、もしくは34に記載の医薬組成物。
- 前記がんが、卵巣癌、子宮癌、腹膜癌、卵管癌、子宮内膜癌、肺癌、または脳癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記がんが卵巣癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記卵巣癌が、プラチナ抵抗性上皮卵巣癌である、請求項37に記載の組成物。
- 前記卵巣癌が、再発した上皮卵巣癌である、請求項37に記載の組成物。
- 前記卵巣癌が、プラチナ不応性上皮卵巣癌である、請求項37に記載の組成物。
- 前記がんが子宮癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記がんが腹膜癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記がんが卵管癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記がんが子宮内膜癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記がんが肺癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記がんが脳癌である、請求項35に記載の組成物。
- 前記がんがIMGN853抵抗性である、請求項35~46のいずれか1項に記載の組成物。
- ステロイドと共に投与するためのものである、請求項35~47のいずれか1項に記載の組成物。
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