JPWO2020200960A5 - - Google Patents

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JPWO2020200960A5
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配列
Figure 2020200960000001

Figure 2020200960000002

さらに、本発明は次の態様を包含する。
1. ヒト対象の喘息を処置するための方法であって、少なくとも1日1回、治療有効量の配列番号1に記載のアミノ酸配列を含む抗IL-4受容体アルファ(IL-4Rα)リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に吸入で投与することを含み、リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの送達用量が、約0.1mg~約160mgである、前記方法。
2. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約8mgである、項1に記載の方法。
3. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、項2に記載の方法。
4. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項2または3のいずれか1項に記載の方法。
5. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、項4に記載の方法。
6. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC 50 で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項2または3に記載の方法。
7. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg未満である、項1に記載の方法。
8. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、先行項のいずれか1項に記載の方法。
9. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、項8に記載の方法。
10. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、先行項のいずれか1項に記載の方法。
11. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約0.2mg~約60mgである、項1に記載の方法。
12. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約6mgである、項1または11に記載の方法。
13. 少なくとも約6mgの、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、項12に記載の方法。
14. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、項12または13に記載の方法。
15. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項12~14のいずれか1項に記載の方法。
16. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、項15に記載の方法。
17. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC 50 で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項12~14に記載の方法。
18. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg以下である、項1または11に記載の方法。
19. 約2mg以下の、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、項18に記載の方法。
20. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの局所肺曝露がもたらされる、項11または18または19に記載の方法。
21. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、項11~20のいずれか1項に記載の方法。
22. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、項21に記載の方法。
23. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、項11~22のいずれか1項に記載の方法。
24. ヒト対象の喘息を処置する方法に使用される、配列番号1に記載のアミノ酸配列を含む抗IL-4受容体アルファ(IL-4Rα)リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントであって、前記方法が、少なくとも1日1回、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に吸入で投与するステップを含み、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの送達用量が、約0.1mg~約160mgである、前記IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
25. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約8mgである、項24に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
26. 前記送達用量が、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露をもたらす、項25に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
27. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項25または26のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
28. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、項27に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
29. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC 50 で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項25または26に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
30. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg未満である、項24に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
31. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、項24~30に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
32. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、項31に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
33. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、項24~32のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
34. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約0.2mg~約60mgである、項24に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
35. リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約6mgである、項24または34に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
36. 少なくとも6mgの前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント前記送達用量が、1日2回投与される、項35に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
37. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、項35または36に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
38. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項35~37のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
39. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、項38に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
40. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC 50 で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項35~37に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
41. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg以下である、項24または34に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
42. 約2mg以下の前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、項41に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
43. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの局所肺曝露がもたらされる、項34または41または42に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
44. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、項34~43のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
45. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、項44に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
46. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、項34~45の1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
47. ヒト対象の喘息の処置に使用される薬品の製造のための配列番号1に記載のアミノ酸配列またはその多様体もしくはフラグメントを含む抗IL-4受容体アルファ(IL-4Rα)リポカリンムテインの使用であって、前記処置が、少なくとも1日1回、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に吸入で投与することを含み、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの送達用量が、約0.1mg~約160mgである、前記使用。
48. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約8mgである、項47に記載の使用。
49. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、項48に記載の使用。
50. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項48または49のいずれか1項に記載の使用。
51. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、項50に記載の使用。
52. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC 50 で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項48または49に記載の使用。
53. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg未満である、項47に記載の使用。
54. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、項47~53のいずれか1項に記載の使用。
55. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、項54に記載の使用。
56. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、項47~55のいずれか1項に記載の使用。
57. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約0.2mg~約60mgである、項47に記載の使用。
58. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約6mgである、項47または57に記載の使用。
59. 少なくとも約6mgの、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、項58に記載の使用。
60. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、項58または59に記載の使用。
61. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項58~60のいずれか1項に記載の使用。
62. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、項61に記載の使用。
63. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC 50 の、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、項58~60に記載の使用。
64. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg以下である、項47または57に記載の使用。
65. 約2mg以下の、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、項64に記載の使用。
66. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの局所肺曝露がもたらされる、項57または64または65に記載の使用。
67. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、項57~66のいずれか1項に記載の使用。
68. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、項67に記載の使用。
69. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、項57~68のいずれか1項に記載の使用。

Claims (46)

  1. ヒト対象の喘息を処置する方法に使用される、配列番号1に記載のアミノ酸配列を含む抗IL-4受容体アルファ(IL-4Rα)リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントであって、前記方法が、少なくとも1日1回、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に吸入で投与するステップを含み、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの送達用量が、約0.1mg~約160mgである、前記IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  2. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約8mgである、請求項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  3. 前記送達用量が、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露をもたらす、請求項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  4. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項または3に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  5. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、請求項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  6. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC50で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項またはに記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  7. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg未満である、請求項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  8. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、請求項7の何れか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  9. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、請求項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  10. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、請求項のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  11. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約0.2mg~約60mgである、請求項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  12. リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約6mgである、請求項または11に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  13. 少なくとも6mgの前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント前記送達用量が、1日2回投与される、請求項12に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  14. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、請求項12または13に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  15. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項1214のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  16. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、請求項15に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  17. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC50で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項1214のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  18. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg以下である、請求項または11に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  19. 約2mg以下の前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、請求項18に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  20. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの局所肺曝露がもたらされる、請求項11または18または19に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  21. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、請求項1120のいずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  22. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、請求項21に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  23. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、請求項1122いずれか1項に記載の使用のための、IL-4Rαリポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメント。
  24. ヒト対象の喘息の処置に使用される薬品の製造のための配列番号1に記載のアミノ酸配列またはその多様体もしくはフラグメントを含む抗IL-4受容体アルファ(IL-4Rα)リポカリンムテインの使用であって、前記処置が、少なくとも1日1回、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に吸入で投与することを含み、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの送達用量が、約0.1mg~約160mgである、前記使用。
  25. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約8mgである、請求項24に記載の使用。
  26. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、請求項24に記載の使用。
  27. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項24または25に記載の使用。
  28. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、請求項27に記載の使用。
  29. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC50で、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項25または26に記載の使用。
  30. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg未満である、請求項24に記載の使用。
  31. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、請求項2430のいずれか1項に記載の使用。
  32. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、請求項31に記載の使用。
  33. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、請求項2432のいずれか1項に記載の使用。
  34. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約0.2mg~約60mgである、請求項24に記載の使用。
  35. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、少なくとも約6mgである、請求項24または34に記載の使用。
  36. 少なくとも約6mgの、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、請求項35に記載の使用。
  37. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの全身曝露がもたらされる、請求項35または36に記載の使用。
  38. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項3537のいずれか1項に記載の使用。
  39. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、前記対象のCD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の阻害がもたらされる、請求項38に記載の使用。
  40. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを投与すると、約10nM以下のIC50の、CD3+T細胞におけるIL-4刺激性STAT6リン酸化の阻害がもたらされる、請求項3537のいずれか1項に記載の使用。
  41. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、約2mg以下である、請求項24または34に記載の使用。
  42. 約2mg以下の、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの前記送達用量が、1日2回投与される、請求項41に記載の使用。
  43. 前記送達用量により、前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントの局所肺曝露がもたらされる、請求項34または41または42に記載の使用。
  44. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)が低減する、請求項3443のいずれか1項に記載の使用。
  45. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントを前記対象に投与した後、FeNOが、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%低減する、請求項44に記載の使用。
  46. 前記リポカリンムテインまたはその多様体もしくはフラグメントが、前記対象に噴霧で投与される、請求項3445のいずれか1項に記載の使用。
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