JPWO2020188794A1 - 映像システム、撮像装置、および映像処理装置 - Google Patents

映像システム、撮像装置、および映像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020188794A1
JPWO2020188794A1 JP2021506093A JP2021506093A JPWO2020188794A1 JP WO2020188794 A1 JPWO2020188794 A1 JP WO2020188794A1 JP 2021506093 A JP2021506093 A JP 2021506093A JP 2021506093 A JP2021506093 A JP 2021506093A JP WO2020188794 A1 JPWO2020188794 A1 JP WO2020188794A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
image pickup
video
node
video system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021506093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7108780B2 (ja
Inventor
嵩臣 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Publication of JPWO2020188794A1 publication Critical patent/JPWO2020188794A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7108780B2 publication Critical patent/JP7108780B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/08Learning methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/04Architecture, e.g. interconnection topology
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/70Arrangements for image or video recognition or understanding using pattern recognition or machine learning
    • G06V10/82Arrangements for image or video recognition or understanding using pattern recognition or machine learning using neural networks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/04Architecture, e.g. interconnection topology
    • G06N3/045Combinations of networks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/04Architecture, e.g. interconnection topology
    • G06N3/048Activation functions
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V2201/00Indexing scheme relating to image or video recognition or understanding
    • G06V2201/06Recognition of objects for industrial automation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

撮像装置と映像処理装置とを備えた映像システムにおいて、機械学習による映像認識を行うのに適したシステム構成を提供する。
本発明の映像システムの一つは、撮像装置と映像処理装置とを備える。撮像装置は、撮像により映像情報を生成する撮像部と、映像情報の認識処理を行う複数層のニューラルネットワーク(Neural Networks)の入力層から途中の所定の隠れ層(以下「中間隠れ層」という)までを備える前側NN部と、前側NN部の中間隠れ層の出力(以下「中間特徴量」という)を送出する撮像側制御部とを備える。映像処理装置は、撮像側制御部が送出する中間特徴量を取得する映像処理側制御部と、ニューラルネットワークの中間隠れ層以降から出力層までを備え、映像処理側制御部が取得した中間特徴量について、残りの認識処理を行う後側NN部とを備える。

Description

本発明は、映像システム、撮像装置、および映像処理装置に関する。
従来、映像認識・識別の分野において、撮像装置が出力した映像情報を、コンピュータやクラウドにおいて処理する構成が知られている。
また近年では、コンピュータやクラウドにおいてDNN(Deep Neural Networks)や、CNN(Convolution Neural Networks)などの機械学習の技法を用いて、撮像装置が出力した映像情報に対して、映像認識・識別などを行うことが知られている。
特許文献1の段落0104〜段落0108および図14には、撮像装置(カメラ)が出力した映像を、カメラに外部接続された映像処理装置である『第一階層機械学習・認識装置DNN1、および第二階層機械学習・認識装置DNN2』という2つのDNNにより処理する旨が開示される。
国際公開第2017/187516号
特許文献1の技術では、「撮像装置」から得られる映像を、2つの「第一階層機械学習・認識装置DNN1」及び「第二階層機械学習・認識装置DNN2」で処理する。その性質上、端末側の「第一階層機械学習・認識装置DNN1」のみでも一定以上の精度が得られるDNNを構築する必要があり、またその中間層の出力は「第二階層機械学習・認識装置DNN2」でより深く学習するための情報を表現していなければならず、その分だけ構成が複雑かつ大規模になる。
また、「第一階層機械学習・認識装置DNN1」の任意に決定した中間層の出力を「第二階層機械学習・認識装置DNN2」の入力とするため、「第二階層機械学習・認識装置DNN2」の学習後にその中間層の位置を変更することは容易ではなく、周囲環境や外部要因により構成を変更する必要が生じた際にはDNNの再学習が必要となる。
そこで、本発明は、撮像装置と映像処理装置とを備えた映像システムにおいて、機械学習による映像認識を行うのにより適したシステム構成を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の映像システムの一つは、撮像装置と映像処理装置とを備える。
撮像装置は、撮像により映像情報を生成する撮像部と、映像情報の認識処理を行う複数層のニューラルネットワークの入力層から途中の所定の隠れ層(以下「中間隠れ層」という)までを備える前側NN部と、前側NN部の中間隠れ層の出力(以下「中間特徴量」という)を送出する撮像側制御部とを備える。
映像処理装置は、撮像側制御部が送出する中間特徴量を取得する映像処理側制御部と、ニューラルネットワークの中間隠れ層以降から出力層までを備え、映像処理側制御部が取得した中間特徴量について、残りの認識処理を行う後側NN部とを備える。
本発明では、撮像装置と映像処理装置とを備えた映像システムにおいて、機械学習による映像認識を行うのに適したシステム構成が得られる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、実施例1における映像システムの構成を説明するブロック図である。 図2は、実施例1における撮像装置200の動作を説明する流れ図である。 図3は、実施例1における映像処理装置300の動作を説明する流れ図である。 図4は、実施例2の映像システムの構成を説明するブロック図である。 図5は、実施例2における全体NNモデルMを示す図である。 図6は、実施例2におけるNN学習部311の動作を説明する流れ図である。 図7は、実施例2におけるノード配分部314の動作を説明する流れ図である。 図8は、実施例3における検査システム(映像システムを含む)を示す図である。
以下、図面に基づいて実施の形態を説明する。
(実施例1の構成)
図1は、実施例1における映像システムの構成を説明するブロック図である。
同図において、映像システム100は、撮像装置200、および映像処理装置300を備える。
撮像装置200は、検査や監視の対象などを撮像するための撮像素子210と、撮像素子210の出力に対してガンマ補正、色補正、輪郭補正、白傷補正などの映像処理を施して映像情報を生成する映像処理部211と、映像情報を処理して中間特徴量を出力する前側NN部220と、映像情報および中間特徴量を処理して映像処理装置300に送信する情報を生成する撮像側制御部230とを備える。
前側NN部220は、映像情報の認識処理を行う複数層のニューラルネットワークの入力層L1、一層目の隠れ層HA1から途中の所定の隠れ層(以下「中間隠れ層HAx」という)までを備える。この中間隠れ層HAxは、ニューラルネットワークの途中段階の出力として、複数ノードの値を中間特徴量として出力する。この前側NN部220は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)などにより構成される。
撮像側制御部230は、中間特徴量に応じた異常度を出力する識別器231と、異常度に応じて映像処理装置300に送出するデータ(映像情報、中間特徴量、異常度など)を選定する送出データ選定部232とを備える。
識別器231には、例えばマハラノビス距離による統計的な異常値の検出手法や、1〜少数クラスのサポートベクターマシンによる識別器など、公知な識別手法が採用される。
ただし、識別器231は、撮像装置200に搭載されるため、撮像装置200の処理能力に見合った計算量の識別器(学習方式)とすることが好ましく、そのために次元圧縮手法として主成分分析やフィッシャーの判別分析などを用いてもよい。
また、前側NN部220の層数が後述するノード配分により変更される場合を考慮して、中間隠れ層HAxとなる可能性がある隠れ層の特徴量ごとに、異常度を出力可能な識別処理の条件パラメータを差し替え可能に準備しておくことが好ましい。
一方、映像処理装置300は、撮像装置200から送出されるデータを取得する映像処理側制御部310と、中間特徴量を処理して認識結果を出力する後側NN部320と、映像処理装置300内での認識処理の結果を統合して外部に出力する認識統合処理部330とを備える。
後側NN部320は、映像情報の認識処理を行う複数層のニューラルネットワークの中間隠れ層HAxの以降として、中間特徴量について続きの認識処理を行う1層以上の隠れ層HB1〜HBnと、処理された認識結果を出力する出力層L2とを備える。
このような映像処理装置300は、ハードウェアとしてCPU(Central Processing Unit)やメモリなどを備えたコンピュータシステムとして構成される。このハードウェアがプログラムを実行することにより、映像処理装置300の各種機能が実現する。このハードウェアの一部または全部については、専用の装置、汎用の機械学習マシン、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA、GPU(Graphics Processing Unit)、PLDなどで代替してもよい。また、ハードウェアの一部または全部をネットワーク上のサーバに集中または分散してクラウド配置することにより、複数の映像システムがネットワークを介して共同使用してもよい。
(実施例1における撮像装置200の動作)
図2は、実施例1における撮像装置200の動作を説明する流れ図である。
以下、図2に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS101: 撮像装置200は、映像処理装置300との間で通信を行い、通信連携の設定や撮影動作やその他の動作について初期処理を行う。例えば、映像処理装置300から撮像装置200に対しては、監視モニタリングシステムのように映像情報や認識結果を常時必要とする用途(常時モニタリング)か否かなどの初期設定が行われる。
ステップS102: 撮像素子210は、所定のフレームレートで被写界を撮像する。映像処理部211は、撮像素子210の撮像出力を逐次に映像処理し、認識対象を映像として含む可能性がある映像情報を出力する。
ステップS103: 映像処理部211から出力された映像情報は、前側NN部220の入力層L1に逐次入力される。
ステップS104: 前側NN部220の内部では、隠れ層HA1〜中間隠れ層HAxからなるニューラルネットワークによる処理が行われる。ここで、各層のノードごとには、学習処理(後述)により設定された重み係数列Wとバイアスbが設定される。これら設定を用いて前層のノード出力に対する積和演算を行う。そして、その積和演算値に対する活性化関数による非線形処理が順次に行われる。このニューラルネットワークによる処理の結果、前側NN部220の中間隠れ層HAxには、映像情報について中間的な特徴検出の結果として、複数ノードの値からなる中間特徴量が生成される。
ステップS105: 中間特徴量は識別器231に入力され、中間特徴量(さらにその元である映像情報)の正常・異常が識別される。識別器231は、識別結果に基づく異常度(異常の度合を示す尤度)を出力する。
ステップS106: 送出データ選定部232には、映像情報、中間特徴量、および異常度が入力される。送出データ選定部232は、上述した常時モニタリングの設定(ステップS101参照)について判定する。ここで、常時モニタリングがオン設定の場合、送出データ選定部232は、映像情報および中間特徴量を映像処理装置300に常時送出するため、ステップS108に動作を移行する。一方、常時モニタリングがオフ設定の場合、送出データ選定部232は、映像情報および中間特徴量を映像処理装置300に異常時のみ送出するため、ステップS107に動作を移行する。
ステップS107: 送出データ選定部232は、識別器231の異常度に基づいて、異常ありか、異常なしかを判定する。ここで、中間特徴量に異常があれば、送出データ選定部232は、ステップS108に動作を移行する。一方、中間特徴量に異常がなければ、送出データ選定部232は、ステップS102に動作を戻し、送出データ選定部232は、中間特徴量と映像情報を映像処理装置300に出力しない。
ステップS108: 送出データ選定部232は、中間特徴量、およびその元である映像情報を映像処理装置300に送出する。なお、送出データ選定部232は異常度を併せて映像処理装置300に送出してもよい。以降、撮像装置200では、ステップS102〜S108に示した一連の動作を繰り返す。
(実施例1における映像処理装置300の動作)
図3は、実施例1における映像処理装置300の動作を説明する流れ図である。
以下、図3に示すステップ番号に沿って動作を説明する。
ステップS201: 映像処理装置300は、上述(図2のステップS101参照)したように、撮像装置200との間で通信を行い、通信連携の設定や撮影動作やその他の動作について初期処理を行う。
ステップS202: 映像処理装置300の映像処理側制御部310は、撮像装置200が送出する中間特徴量を待機して取得する。なお、映像処理側制御部310は、撮像装置200が送出する異常度を併せて取得してもよい。
ステップS203: 映像処理側制御部310は、撮像装置200が送出する映像情報を待機して取得する。
ステップS204: 映像処理側制御部310は、取得した中間特徴量を後側NN部320の初段の隠れ層HB1に与える。
ステップS205: 後側NN部320の内部では、隠れ層HB1〜隠れ層HBnからなるニューラルネットワークによる処理が行われる。ここで、各層のノードごとには、学習処理(後述)により設定された重み係数列Wとバイアスbが設定される。これら設定を用いて前層のノード出力に対する積和演算を行う。そして、その積和演算値に対する活性化関数による非線形処理が順次に行われる。このニューラルネットワークによる処理の結果、後側NN部320の最終段の出力層L2には、映像情報についての認識結果が生成される。
ここでの認識結果は、ニューラルネットワークの構造とその学習処理に応じて柔軟に変化する。例えば、被写体の種別(監視用途であれば有害な侵入者か、無害な小動物かなど)をラベリングする学習を行えば、映像情報に含まる被写体の種別を尤度で示す被写体弁別の認識結果が得られる。また例えば、映像情報内の被写体領域を被写体の種別と併せて抽出・識別する学習を行えば、映像情報に含まれる被写体領域を容易に提示可能な認識結果が得られる。
ステップS206: 認識統合処理部330は、映像情報を時間遅延させて、認識結果とのフレーム合わせ(同期)を行う。
ステップS207: 認識統合処理部330は、映像情報と認識結果とを外部に出力する。なお、認識統合処理部330は、撮像装置200で生成された異常度を併せて外部に出力してもよい。
ステップS208: 認識統合処理部330は、認識結果が異常な状況であれば、それに対処するコントロール信号などを外部に出力する。
以降、映像処理装置300は、ステップS202〜S208の一連の動作を繰り返す。
(実施例1の効果)
上述した実施例1は、次の効果を奏する。
(1)実施例1では、撮像装置200は、映像情報の認識処理を行う複数層のニューラルネットワークの入力層L1から途中の中間隠れ層HAxまでを、前側NN部220として備える。そのため、撮像装置200は、映像情報の認識結果とまではいかないものの、その途中結果である中間特徴量を生成し、出力することが可能になる。
(2)実施例1では、映像処理装置300は、残りの後側NN部320を備える。そのため、特許文献1のシステム構成とは異なり、撮像装置200と少なくとも1台の映像処理装置300とを用いて大規模なDNN、あるいはCNNを単純かつ小規模なシステム構成で実現することが可能になる。
(3)実施例1では、単体で機能するニューラルネットワーク全体を、撮像装置200と映像処理装置300とに分散して配置する。そのため、ニューラルネットワーク全体による処理負荷も撮像装置200と映像処理装置300とで分担することができる。したがって、撮像装置200および映像処理装置300において、ニューラルネットワーク全体の消費電力や発熱や処理時間などの問題をバランスよく分担することが可能になる。
(4)実施例1では、中間特徴量に応じて異常を識別する識別器231を備える。中間特徴量は認識処理の中間過程である。そのため、冗長な情報を多量に含む映像情報に比べて、認識に係る情報量が有意に絞り込まれている。そのため、冗長な映像情報から異常を識別するよりも、認識に係る情報量が絞り込まれている中間特徴量から異常を識別する方が、異常をより適切に識別することが可能になる。
(5)実施例1では、識別器231が異常と識別すると、中間特徴量を映像処理装置300に送出し、識別器231が異常なしと識別すると、中間特徴量を映像処理装置300に送出しない(図2のステップS107参照)。したがって、異常なしの不要不急の状況において映像処理装置300の後側NN部320を休止させることが可能になり、ニューラルネットワーク全体の消費電力や発熱や処理時間などをさらに削減することが可能になる。
(6)実施例1では、識別器231が異常と識別すると、映像情報を映像処理装置300に送出し、識別器231が異常なしと識別すると、映像情報を映像処理装置300に送出しない(図2のステップS107参照)。したがって、異常なしの不要不急の状況において映像処理装置300の認識統合処理部330を休止させることが可能になり、映像システム100全体の消費電力や発熱や処理時間などをさらに削減することが可能になる。
(7)通常、検査や監視用の撮像装置は小型であるため、複雑かつ大規模なニューラルネットワーク全体を実装することは、回路規模、消費電力、および発熱などの点で困難である。しかしながら、実施例1は、撮像装置200にはニューラルネットワークの一部(前側NN部220)を実装すれば済むため、回路規模、消費電力、および発熱などの制約を解決することが容易い。
(8)通常、1台の映像処理装置300に対して、多数の撮像装置200が一度に接続される場合もある。この場合、映像処理装置300は、多数の撮像装置200から送られる大量の映像情報を高速処理しなければならず、処理負荷が大きくなる。この状態において、映像処理装置300に対して複雑かつ大規模なニューラルネットワーク全体を実装することは、処理速度、回路規模、消費電力、および発熱などの点で困難である。しかしながら、実施例1は、映像処理装置にニューラルネットワークの一部(後側NN部320)を実装すれば済み、また識別器231が異常なしと識別すると、中間特徴量を映像処理装置300に送出しない(図2のステップS107参照)ため、処理速度、回路規模、消費電力、および発熱などの制約を解決することが容易い。
続いて、学習機能と、ノード配分機能を追加した実施例2について説明する。
(実施例2の構成)
図4は、実施例2の映像システムの構成を説明するブロック図である。
なお、同図において、実施例1の構成(図1参照)と同じ構成については、ここでの重複説明を省略する。
映像システム100Aは、撮像装置200A、および映像処理装置300Aを、通信網C(専用ケーブルや無線やネットワークなど)により通信接続して構成される。
撮像装置200Aの撮像側制御部230Aは、識別器学習部233、撮像側ノード更新部234、および監視部235を更に備える。
識別器学習部233は、中間特徴量と、後側NN部320の認識結果とに基づいて、識別器231の学習を行う。なお、識別器学習部233は、映像処理装置300A側に配置してもよい。
撮像側ノード更新部234は、前側NN部220のノード配分およびノードの設定パラメータを更新する。
監視部235は、撮像装置200Aのセンサ群として、例えば、電流センサ241や温度センサ242などから撮像装置データを取得し、送出データ選定部232に出力する。電流センサ241は、撮像装置200Aにおいて処理負荷に応じて電流量が増減する箇所や、電流量が上限となり得る箇所の電流量を監視する。また、温度センサ242は、撮像装置200Aにおいて処理負荷に応じて温度が上昇する箇所や、温度が上限となり得る箇所の温度を監視する。
一方、映像処理装置300Aの映像処理側制御部310Aは、NN学習部311、映像処理側ノード更新部312、通信網トラフィック監視部313、ノード配分部314、およびデータ送受信リクエスト部315を更に備える。なお、ノード配分部314は撮像側制御部230Aに備えてもよい。
NN学習部311は、全体NNモデルMを備える。例えば、この全体NNモデルMは、プログラム上の数学モデルであって、配列演算などの演算モジュールなどから構成される。NN学習部311は、映像情報、教師信号のデータセットからなる訓練データを用いて、この全体NNモデルMに対する学習処理(誤差逆伝播法など)を実施し、全体NNモデルMの各ノードの設定パラメータを決定する。
なお、NN学習部311は、全体NNモデルMの学習処理を行う代わりに、外部学習済みのノードの設定パラメータを取得することもできる。
映像処理側ノード更新部312は、後側NN部320のノード配分およびノードの設定パラメータを更新する。
通信網トラフィック監視部313は、撮像装置200Aと映像処理装置300Aとの間の通信トラフィックを監視する。
ノード配分部314は、撮像装置200Aと映像処理装置300Aとの負荷状況に応じて、前側NN部220のノード数(または層数)と、後側NN部320のノード数(または層数)との配分を変更する。
データ送受信リクエスト部315は、撮像側制御部230Aと映像処理側制御部310Aの相互間で各種の送受信に関するリクエスト処理やバッファ処理を行う。
その他、認識統合処理部330から、映像処理側制御部310Aの内部機能には、受信可否や、処理頻度や、データ量に関する情報が入力される。
(全体NNモデルMの構成)
図5は、DNNで構成した全体NNモデルMを示す図である。
全体NNモデルMのノード構成は、前側NN部220と後側NN部320とを統合したニューラルネットワーク全体のノード構成と同一に設定される。
DNNは、入力層のノード群、複数の隠れ層のノード群、出力層のノード群を有し、ノード間の結合荷重を示す重み係数列Wとバイアスbがそれぞれ設定される。
入力層のノード群には、映像情報の画素値が入力される。隠れ層や出力層のノードは、前層の各ノードの値を重み係数列Wとバイアスbで積和演算し、シグモイド関数やReLU関数などの活性化関数で処理した値をノード値として出力とする。
最終段の出力層ではソフトマックス関数などの処理により、認識結果の値(尤度)を出力する。
(NN学習部311の動作)
次に、前側NN部220および後側NN部320の学習について説明する。
図6は、NN学習部311の動作を説明する流れ図である。
以下、同図に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS401: NN学習部311は、映像情報、教師信号などのデータセットを訓練データとして自動または手動により収集する。
ステップS402: NN学習部311は、訓練データを用いて、全体NNモデルMの学習を行い、ノードの設定パラメータ(重み係数列W,バイアスb)を決定する。
ステップS403: NN学習部311は、ノード配分部314のノード配分に基づいて、ノードの設定パラメータを撮像装置200Aと映像処理装置300Aとに振り分ける。
ステップS404: NN学習部311は、撮像装置200Aに振り分けたノードの設定パラメータを、データ送受信リクエスト部を介して撮像装置200A内の撮像側ノード更新部234に伝達する。撮像側ノード更新部234は、受け取った設定パラメータを用いて、前側NN部220のパラメータを更新する。これによって、前側NN部220の学習処理が完了する。
ステップS405: NN学習部311は、映像処理装置300Aに振り分けたノードの設定パラメータを、映像処理側ノード更新部312に伝達する。映像処理側ノード更新部312は、受け取った設定パラメータを用いて、後側NN部320のパラメータを更新する。これによって、後側NN部320の学習処理が完了する。
ステップS406: 前側NN部220のパラメータが更新されたため、前側NN部220が出力する中間特徴量は新しくなる。そこで、新しい中間特徴量に合わせて、識別器231の識別処理を条件変更する。
(ノード配分部314の動作)
続いて、前側NN部220と後側NN部320との間でノード配分(中間隠れ層の位置)を変更する処理について説明する。
図7は、ノード配分部314の動作を説明する流れ図である。
以下、同図に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS701: ノード配分部314は、監視部235が出力する撮像装置データ(温度・消費電流など)や、前側NN部220の処理フレームレートや遅滞に基づいて、撮像装置200Aの負荷状況を情報取得する。
ステップS702: ノード配分部314は、映像処理装置300Aの処理頻度やデータ量や映像処理の遅滞や撮像装置の接続台数などに基づいて、映像処理装置300Aの負荷状況を情報取得する。
ステップS703: ノード配分部314は、撮像装置200Aの負荷状況と、映像処理装置300Aの負荷状況に基づいて、両者の負荷バランスを求める。
ステップS704: ノード配分部314は、現在の負荷バランスが適正範囲か否かを判定する。適正範囲であれば、ノード配分部314は、ステップS708に動作を移行する。適正範囲でない場合、ノード配分部314は、ステップS705に動作を移行する。
ステップS705: ノード配分部314は、どちら側の負荷状況が過多であるかを判定する。撮像装置200Aの負荷状況が過多であれば、ノード配分部314はステップS706に動作を移行する。逆に映像処理装置300Aの負荷状況が過多であれば、ノード配分部314はステップS707に動作を移行する。
ステップS706: ノード配分部314は、前側NN部220の隠れ層のノード数(層数)を、後側NN部320の隠れ層のノード数(層数)に所定数だけ配分する。この動作の後、ノード配分部314はステップS708に動作を移行する。
ステップS707: ノード配分部314は、後側NN部320の隠れ層のノード数(層数)を、前側NN部220の隠れ層のノード数(層数)に所定数だけ配分する。
ステップS708: ノード配分部314は、通信網トラフィック監視部313から撮像装置200Aと映像処理装置300Aとの間の通信トラフィックを情報取得する。この通信トラフィックは、撮像装置の接続台数、前記撮像装置からの入力情報量および頻度などにより変化する。
ステップS709: ノード配分部314は、通信トラフィックが過多か否かを判定する。通信トラフィックが過多の場合、ノード配分部314はステップS710に動作を移行する。
通信トラフィックに余裕がある場合、ノード配分部314はステップS711に動作を移行する。
ステップS710: 撮像装置200Aから映像処理装置300Aに出力される中間特徴量のデータ量は、中間隠れ層HAxのノードの数、およびその頻度により変化する。そこで、ノード配分部314は、そのデータ量(例えば、中間隠れ層のノード数×送出頻度)が現在よりも削減する方向に、中間隠れ層の配分位置を移動させる。
ステップS711: ノード配分部314は、ステップS706〜S710において、ノード配分が変更されたか否かを判定する。ノード配分に変更がある場合、ノード配分部314はステップS712に動作を移行する。一方、ノード配分に変更がない場合、ノード配分の動作を完了する。
ステップS712: 撮像側ノード更新部234は、ノード配分の変更に応じて、前側NN部220のネットワーク構成を書き換える。さらに、映像処理側ノード更新部312は、ノード配分の変更に応じて、後側NN部320のネットワーク構成を書き換える。
ステップS713: ノード配分の変更に応じて、前側NN部220と後側NN部320との間では、ノードの設定パラメータ(W,b)の移行が行われる。
ステップS714: 前側NN部220のノード数が増減し、中間隠れ層HAxの位置が移動するため、前側NN部220が出力する中間特徴量は変化する。そこで、新しい中間特徴量に合わせて、識別器学習部233は識別器231の識別処理を条件変更する。したがって、識別器231は中間隠れ層となり得る各隠れ層が出力する中間特徴量それぞれに対し、事前に条件(パラメータ)を学習しておくことが望ましい。
上述した一連の処理により、負荷状況などに応じて、前側NN部220と後側NN部320との間で、ノード配分が柔軟に変更される。
(実施例2の効果)
実施例2は、実施例1の効果に加えて、次の効果を更に奏する。
(1)実施例2では、前側NN部220の中間特徴量と、後側NN部320の処理結果とに基づいて、識別器231の学習(識別処理の条件変更など)を行う識別器学習部233を備える。そのため、前側NN部220のノード配分や設定パラメータが変更された場合、それに対応して識別器231の学習を随時に行うことが可能になる。
(2)実施例2では、NN学習部311を備える。そのため、映像システム100Aにおいて、前側NN部220及び後側NN部320のための学習処理を実施することが可能になる。
(3)実施例2では、全体NNモデルMを備える。そのため、分断された前側NN部220及び後側NN部320の間で学習処理のための大量データをやり取りする必要がなくなり、学習処理に係る時間を短縮することが可能になる。
(4)実施例2では、前側NN部220および後側NN部320は、ノード数の配分に応じて、移行するノードの設定パラメータをやり取りする。そのため、前側NN部220および後側NN部320のための学習処理を1からやり直す必要がなく、学習処理に係る多大な計算負荷と計算時間を省くことが可能になる。
(5)実施例2では、ノード配分部314が撮像装置200Aまたは映像処理装置300Aの負荷状況を取得し、負荷状況に応じて前側NN部220のノード数と、後側NN部320のノード数との配分を変更する。したがって、撮像装置200Aまたは映像処理装置300Aの負荷を適宜に調整することができる。
(6)実施例2では、ノード配分部314が、撮像装置200Aの温度上昇に応じて、前側NN部220のノード数を削減する。その結果、前側NN部220の電力消費を抑えて温度上昇を抑制することが可能になる。
(7)実施例2では、ノード配分部314が、撮像装置200Aの消費電流の上昇に応じて、前側NN部220のノード数を削減する。その結果、前側NN部220の電流消費を抑えて撮像装置200Aの省エネをはかることができる。
(8)実施例2では、ノード配分部314が、撮像装置200Aの処理フレームレートの低下に応じて、前側NN部220のノード数を削減する。その結果、前側NN部220の処理遅滞を改善し、撮像装置200Aの動作を円滑にすることができる。
(9)実施例2では、ノード配分部314が、撮像装置200Aおよび映像処理装置300Aの相対的な負荷バランスに基づいて、前側NN部220のノード数と、後側NN部320のノード数との配分を変更する。したがって、一方の負荷状況を改善したつもりが、他方の負荷状況を悪化させたなどのアンバランスな事態は起こりづらい。
(10)実施例2では、ノード配分部314が、中間隠れ層のノード数と推定される中間特徴量の送出頻度の積を削減する方向に、中間隠れ層の位置を移動させることにより、中間特徴量の通信情報量を削減することができる。
(11)実施例2では、撮像装置の接続台数、前記撮像装置からの入力情報量および頻度などによる変化する通信トラフィックを情報取得し、通信トラフィックが大きい場合、中間隠れ層から出力される中間特徴量の通信情報量を削減する方向に、中間隠れ層の位置を移動させる。したがって、通信トラフックを軽減することが可能になる。
次に、工場などの検査自動化を目的として、本発明の映像システムを採用する検査システムについて説明する。
図8は、実施例3における検査システム(映像システムを含む)を示す図である。
同図において、撮像装置1,2・・Nは、複数の検査ラインにそれぞれ配置される。これらの撮像装置1,2・・Nは、ネットワークハブ501を介して、映像処理装置300およびストレージ502に接続される。映像処理装置300からは、ライン分別操作信号が検査ラインそれぞれに送出される。
撮像装置それぞれは、新しい検査対象がその撮像装置の前を通過するたびに、中間特徴量に基づいて異常度を計算する。この異常度は、統計的な外れ値などから計算されるため、検査対象の多くが正常な対象であり、その他背景などが変化し難い環境においては、比較的簡易な手法による識別器であっても精度を得やすい。
なお、撮像装置1,2・・N内の前側NN部(不図示)と、映像処理装置300内の後側NN部(不図示)は、実運用前に実環境に即した映像情報と教師信号のデータセットを収集し、それらを用いて学習済みとなった設定パラメータを適用しているものとする。
ここで、簡易な一例として、その前側NN部および後側NN部からなるニューラルネットワークの識別クラスを3つとし、その内容としてはクラス1:「正常」、クラス2:「修復可能な傷、欠陥あり」、クラス3:「修復不可能な傷、欠陥あり」とする。
そして、異常度を計算した結果、撮像装置1の前を通過した対象物に異常がある可能性が高いと判断すると、ネットワークハブ501を介して映像処理装置300に対してデータを送信するためのリクエストを発報する。
このとき、他方の検査ラインで同時期に異常があり、映像処理装置300で認識処理中であった場合には、フレームバッファなどのバッファにデータを保存し、送出待機する。
バッファサイズが1つの対象物のデータを格納することしかできない場合は、撮像装置の前を次の対象物が通過するよりも十分に早く、映像処理装置300における認識処理が完了する必要がある。映像処理装置300で認識処理が行われていない場合は、撮像装置1に対してデータ要求する信号が返ってくるため、その信号を受信したのちにデータを映像処理装置300に送出する。映像処理装置300では、その受信したデータをもとに認識処理を行い、前述のクラス1〜3の識別を行う。そして、クラス1「正常」と判定された場合には、他の正常品と正常品用レーン513へと送り、クラス2「修復可能な傷、欠陥あり」の場合には、ライン分別操作信号によりライン分別レール511を稼働させ、修復用レーン512へと運び、その先でしかるべき修繕作業を施す。また同様にクラス3「修復不可能な傷、欠陥あり」の場合には、ライン分別操作信号により破棄用レーン514へと運び、そのまま破棄する。映像処理装置300で受信したデータはストレージ502に保存され、必要があれば修繕時の参考情報として参照することや、また、識別精度を確認するデータとして確認され、また学習用データとしても用いることができる。
また、これらの撮像装置と映像処理装置300において、前述したようにネットワークのトラフィックや周囲環境の温度などによって隠れ層の分割位置を変化させることが可能であり、また、認識精度を向上させる場合にはニューラルネットワーク全体のパラメータ更新を行うことも可能であるが、これらはラインの休止中、あるいは対象物のあるロットとロット間に一定期間がある場合にはその期間内に実施することが望ましい。
(実施形態の補足事項)
なお、本発明は上記した個々の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
さらに、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
なお、実施例2では、映像処理装置300AがNN学習部311を備える場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。映像処理装置300Aの性能が低いことが想定されるため、映像処理装置300Aの外部(別の計算機やサーバなど)にNN学習部311を設けてもよい。
また、実施例では、前側NN部と後側NN部にDNNの形式を採用した。しかしながら、本発明は機械学習の種類には限定されない。例えば、前側NN部と後側NN部にCNNの形式を採用してもよい。この場合、隠れ層の一部または全部に、畳み込み層やプーリング層やその組み合わせなどを適宜に採用すればよい。
さらに、実施例では、教師あり学習について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、教師なし学習を採用してもよい。
また、実施例では、認識統合処理部330において、映像信号、認識結果などを統合しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、データ量を削減する場合には、次の段階的な出力処理を行ってよい。
(1)まず、撮像装置側で異常度を求め、
(2)それが映像処理装置側での認識が必要となる閾値以上の値である場合に中間特徴量のみ送出し、
(3)その中間特徴量を入力として映像処理装置で、その映像情報が真に異常か否か、どういった異常なのかを判定したうえで、
(4)映像情報、もしくはその異常度の保存や観測が必要な場合には撮像装置側のバッファに保存していたそのデータの取得を要求し、
(5)撮像装置側はその要求に従いデータを映像処理装置に送出する。
HAx…中間隠れ層、L1…入力層、100…映像システム、100A…映像システム、200…撮像装置、200A…撮像装置、210…撮像素子、211…映像処理部、220…前側NN部、230…撮像側制御部、231…識別器、232…送出データ選定部、233…識別器学習部、234…撮像側ノード更新部、235…監視部、241…電流センサ、242…温度センサ、300…映像処理装置、300A…映像処理装置、310…映像処理側制御部、310A…映像処理側制御部、311…NN学習部、312…映像処理側ノード更新部、313…通信網トラフィック監視部、314…ノード配分部、315…データ送受信リクエスト部、320…後側NN部、330…認識統合処理部、501…ネットワークハブ、502…ストレージ、511…ライン分別レール、512…修復用レーン、513…正常品用レーン、514…破棄用レーン
撮像装置は、撮像により映像情報を生成する撮像部と、映像情報の認識処理を行う複数層のニューラルネットワークの入力層から途中の所定の隠れ層(以下「中間隠れ層」という)までを備える前側NN部と、前側NN部の中間隠れ層の出力(以下「中間特徴量」という)を送出する撮像側制御部とを備え、撮像側制御部は、中間特徴量に応じて異常を識別する識別器と、識別器が異常なしと識別すると、中間特徴量を前記映像処理装置に出力しない送出データ選定部とを備える。
ステップS102: 撮像素子210は、所定のフレームレートで被写
撮像する。映像処理部211は、撮像素子210の撮像出力を逐次に映像処
理し、認識対象を映像として含む可能性がある映像情報を出力する。

Claims (13)

  1. 撮像装置と映像処理装置とを備える映像システムであって、
    前記撮像装置は、
    撮像により映像情報を生成する撮像部と、
    前記映像情報の認識処理を行う複数層のニューラルネットワークの入力層から途中の所定の隠れ層(以下「中間隠れ層」という)までを備える前側NN部と、
    前記前側NN部の前記中間隠れ層の出力(以下「中間特徴量」という)を送出する撮像側制御部とを備え、
    前記映像処理装置は、
    前記撮像側制御部が送出する前記中間特徴量を取得する映像処理側制御部と、
    前記ニューラルネットワークの前記中間隠れ層以降から出力層までを備え、前記映像処理側制御部が取得した前記中間特徴量について、残りの前記認識処理を行う後側NN部とを備える
    ことを特徴とする映像システム。
  2. 請求項1に記載の映像システムにおいて、
    前記撮像装置の前記撮像側制御部は、
    前記中間特徴量に応じて異常を識別する識別器と、
    識別器が異常なしと識別すると、前記中間特徴量を前記映像処理装置に出力しない送出データ選定部とを備える
    ことを特徴とする映像システム。
  3. 請求項2に記載の映像システムにおいて、
    前記送出データ選定部は、
    前記識別器が異常なしと識別すると、前記映像情報を前記映像処理装置に出力しない
    ことを特徴とする映像システム。
  4. 請求項2〜3のいずれか1項に記載の映像システムにおいて、
    前記撮像側制御部、および前記映像処理側制御部の少なくとも一方は、
    前記中間特徴量と、前記後側NN部の処理結果とに基づいて、前記識別器の学習を行う識別器学習部を備える
    ことを特徴とする映像システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の映像システムにおいて、
    前記映像処理装置または外部に、
    前記ニューラルネットワークのノード全体を実装した全体NNモデルと、
    前記全体NNモデルに対して学習処理を実施して、前記全体NNモデルの各ノードの設定パラメータを決定するNN学習部を備え、
    前記撮像側制御部は、
    前記前側NN部の各ノードに相当する設定パラメータを前記NN学習部から取得して、前記前側NN部の各ノードに設定し、
    前記映像処理側制御部は、
    前記後側NN部の各ノードに相当する設定パラメータを前記NN学習部から取得して、前記後側NN部の各ノードに設定する
    ことを特徴とする映像システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の映像システムにおいて、
    前記撮像側制御部および前記映像処理側制御部の少なくとも一方は、
    前記前側NN部のノード数と、前記後側NN部のノード数との配分を変更するノード配分部を備え、
    前記前側NN部および前記後側NN部は、前記ノード配分部により変更されたノード数の配分に応じて、移行するノードの設定パラメータをやり取りする
    ことを特徴とする映像システム。
  7. 請求項6に記載の映像システムにおいて、
    前記ノード配分部は、
    前記撮像装置または前記映像処理装置の負荷状況を取得し、前記負荷状況に応じて前記前側NN部のノード数と、前記後側NN部のノード数との配分を変更する
    ことを特徴とする映像システム。
  8. 請求項7に記載の映像システムにおいて、
    前記ノード配分部は、
    前記撮像装置の前記負荷状況を、温度検出、電流検出、映像処理の遅滞、および処理フレームレートの変化からなる群の少なくとも1つにより取得する
    ことを特徴とする映像システム。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の映像システムにおいて、
    前記撮像装置および前記映像処理装置の相対的な負荷バランスを取得し、前記撮像装置の負荷が増えると、前記後側NN部にノード数を多く配分し、前記映像処理装置の負荷が増えると、前記前側NN部にノード数を多く配分する
    ことを特徴とする映像システム。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載の映像システムにおいて、
    前記ノード配分部は、
    前記中間隠れ層のノード数と前記中間特徴量の送出頻度の積を削減する方向に、前記中間隠れ層の位置を移動させることにより、前記中間特徴量の通信情報量を削減する
    ことを特徴とする映像システム。
  11. 請求項10に記載の映像システムにおいて、
    前記ノード配分部は、
    前記映像処理装置に対する前記撮像装置の接続台数、前記撮像装置からの入力情報量および頻度などにより変化する通信トラフィックを情報取得し、
    前記通信トラフィックが大きい場合、前記中間隠れ層のノード数と前記中間特徴量の送出頻度の積を削減する方向に、前記中間隠れ層の位置を移動させて、前記中間特徴量の通信情報量を削減する
    ことを特徴とする映像システム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項の前記撮像部、前記前側NN部、および前記撮像側制御部とを備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項の前記映像処理側制御部、および前記後側NN部を備える
    ことを特徴とする映像処理装置。
JP2021506093A 2019-03-20 2019-03-20 映像システム、撮像装置、および映像処理装置 Active JP7108780B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/011736 WO2020188794A1 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 映像システム、撮像装置、および映像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020188794A1 true JPWO2020188794A1 (ja) 2021-12-09
JP7108780B2 JP7108780B2 (ja) 2022-07-28

Family

ID=72520747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021506093A Active JP7108780B2 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 映像システム、撮像装置、および映像処理装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11881013B2 (ja)
JP (1) JP7108780B2 (ja)
WO (1) WO2020188794A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220044113A1 (en) * 2020-08-10 2022-02-10 Western Digital Technologies, Inc. Asynchronous Neural Network Systems
KR20230065519A (ko) * 2021-11-05 2023-05-12 고려대학교 산학협력단 스플릿 러닝을 이용한 영상처리 시스템 및 영상처리방법
JP7387118B1 (ja) 2023-03-03 2023-11-28 石川県 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
CN117094966B (zh) * 2023-08-21 2024-04-05 青岛美迪康数字工程有限公司 基于图像扩增的舌图像识别方法、装置和计算机设备

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017187516A1 (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 株式会社日立製作所 情報処理システムおよびその運用方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5884296A (en) 1995-03-13 1999-03-16 Minolta Co., Ltd. Network and image area attribute discriminating device and method for use with said neural network
JPH08251404A (ja) 1995-03-13 1996-09-27 Minolta Co Ltd 画像領域属性判別方法及び装置
EP3017403A2 (en) * 2013-07-01 2016-05-11 Agent Video Intelligence Ltd. System and method for abnormality detection
US20190050714A1 (en) * 2017-08-09 2019-02-14 Ants Technology (Hk) Limited Modular distributed artificial neural networks
JP2019096006A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017187516A1 (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 株式会社日立製作所 情報処理システムおよびその運用方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20220189152A1 (en) 2022-06-16
WO2020188794A1 (ja) 2020-09-24
US11881013B2 (en) 2024-01-23
JP7108780B2 (ja) 2022-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020188794A1 (ja) 映像システム、撮像装置、および映像処理装置
JP7328379B2 (ja) 畳み込み効率を向上させる方法、システム、及び装置
CN109902832B (zh) 机器学习模型的训练方法、异常预测方法及相关装置
WO2022083536A1 (zh) 一种神经网络构建方法以及装置
CN109559320B (zh) 基于空洞卷积深度神经网络实现视觉slam语义建图功能的方法及系统
CN109102065B (zh) 一种基于PSoC的卷积神经网络加速器
US20180260687A1 (en) Information Processing System and Method for Operating Same
EP4064130A1 (en) Neural network model update method, and image processing method and device
US11568327B2 (en) Method for generating universal learned model
CN112990211B (zh) 一种神经网络的训练方法、图像处理方法以及装置
EP3710995B1 (en) Deep neural network processor with interleaved backpropagation
JP2020524348A (ja) 顔画像検索方法およびシステム、撮影装置、ならびにコンピュータ記憶媒体
CA3125794A1 (en) Shadow and cloud masking for agriculture applications using convolutional neural networks
CN113196303A (zh) 不适当神经网络输入检测和处理
CN110750351A (zh) 多核任务调度器、多核任务调度方法、装置及相关产品
CN114584571A (zh) 基于空间计算技术的电网场站数字孪生同步通信方法
WO2022267036A1 (zh) 神经网络模型训练方法和装置、数据处理方法和装置
CN114037882A (zh) 边缘人工智能装置、电子装置及其方法
WO2021200392A1 (ja) データ調整システム、データ調整装置、データ調整方法、端末装置及び情報処理装置
WO2023143570A1 (zh) 一种连接关系预测方法及相关设备
JP7005463B2 (ja) 学習装置、学習方法及びプログラム
CN116524296A (zh) 设备缺陷检测模型的训练方法、装置和设备缺陷检测方法
CN115983362A (zh) 一种量化方法、推荐方法以及装置
CN115329834A (zh) 电缆状态确定方法、装置及系统
US20220188615A1 (en) Neuromorphic processing system and method of operating the same

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7108780

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150