JPWO2020184282A1 - 鋼管杭および鋼管杭の施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[2]第1の掘削ビットまたは第2の掘削ビットの少なくともいずれかの先端面に、鋼管本体の径方向の内側から外側に向かって突出高さが高くなる傾斜が形成される、[1]に記載の鋼管杭。
[3]第1の掘削ビットまたは第2の掘削ビットの少なくともいずれかが、鋼管本体の径方向の内側から外側に向かって厚くなるテーパー断面で形成される、[1]または[2]に記載の鋼管杭。
[4]掘削ビットが、鋼管本体の端面から鋼管本体の軸方向に第2の高さよりも高い第3の高さだけ突出する第3の掘削ビットをさらに含む、[1]から[3]のいずれか1項に記載の鋼管杭。
[5]掘削ビットは、鋼管杭を先端側から見たときにC字状またはS字状になるように湾曲した板状である、[1]から[4]のいずれか1項に記載の鋼管杭。
[6]掘削ビットは、鋼管本体の径方向の外側または内側の少なくともいずれかに突出し、第1の掘削ビットは、鋼管本体の管厚中心線から鋼管本体の径方向に第1の距離だけ突出することによって第1の掘削可能領域を有し、第2の掘削ビットは、鋼管本体の管厚中心線から鋼管本体の径方向に第1の距離よりも長い第2の距離だけ突出することによって、鋼管本体の径方向の外側または内側の少なくともいずれかで第1の掘削可能領域よりも拡張された第2の掘削可能領域を有する、[1]から[5]のいずれか1項に記載の鋼管杭。
[7]第1の掘削ビットは、鋼管本体の周方向接線に対して第1の角度をもって取り付けられ、第2の掘削ビットは、鋼管本体の周方向接線に対して第1の角度よりも大きい第2の角度をもって取り付けられる、[6]に記載の鋼管杭。
[8]第1の掘削ビットは、第1の掘削ビットの取り付け方向に沿って第1の長さを有し、第2の掘削ビットは、第2の掘削ビットの取り付け方向に沿って第1の長さよりも長い第2の長さを有する、[6]または[7]に記載の鋼管杭。
[9][1]から[8]のいずれか1項に記載された鋼管杭の施工方法であって、鋼管杭の先端が所定の深度に到達するまで、掘削ビットが土砂を鋼管本体の外側に押し出す第1の回転方向に鋼管杭を回転させながら掘削する工程と、鋼管杭の先端が打ち止め深さに到達するまで、掘削ビットが土砂を鋼管本体の内側に取り込む第2の回転方向に鋼管杭を回転させながら掘削する工程とを含む鋼管杭の施工方法。
[10]打ち止めの際に、鋼管杭の先端を支持層に到達させてから、鋼管杭を第2の回転方向に回転させる、[9]に記載の鋼管杭の施工方法。
[11]打ち止めの際に、鋼管杭の先端が支持層に到達する直前から、鋼管杭を第2の回転方向に回転させながら掘削し、鋼管杭の先端が支持層に到達してから打ち止める、[9]に記載の鋼管杭の施工方法。
[12]第1の回転方向に鋼管杭を回転させながら掘削する工程と、第2の回転方向に鋼管杭を回転させながら掘削する工程とが交互に実施される、[9]から[11]のいずれか1項に記載の鋼管杭の施工方法。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る鋼管杭を側方および先端側から見た図である。図1に示されるように、鋼管杭10は、鋼管本体11と、鋼管本体11の端面11Eに取り付けられ、鋼管本体11の軸方向に突出する掘削ビット12とを含む。掘削ビット12は、第1の掘削ビット121および第2の掘削ビット122を含む。本実施形態において、第1の掘削ビット121および第2の掘削ビット122は、いずれも鋼管本体11の周方向接線に対して角度θ(0<θ<90°)をもって取り付けられている。ここで、角度θは、板状の掘削ビット12の板厚中心線LC12が鋼管本体11の管厚中心線LC11に交わる位置において、板厚中心線LC12と管厚中心線LC11の接線LT11(鋼管本体11の周方向接線)とがなす角度である。以下では、角度θを掘削ビット12の取り付け角度ともいう。第1の掘削ビット121および第2の掘削ビット122の取り付け方向は、鋼管本体11の周方向接線に対してそれぞれの取り付け角度θ1,θ2だけ傾いた方向である。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る鋼管杭を側方および先端側から見た図である。図6に示されるように、鋼管杭20は、鋼管本体11と、鋼管本体11の端面11Eに取り付けられる掘削ビット22とを含む。掘削ビット22は、第1の掘削ビット221および第2の掘削ビット222を含む。第1の実施形態と同様に、第1の掘削ビット221は鋼管本体11の端面11Eから高さH1だけ突出し、第2の掘削ビット222は鋼管本体11の端面11Eから高さH2だけ突出し、高さH2は高さH1よりも高い(H1<H2)。さらに、本実施形態において、第1の掘削ビット221は鋼管本体11の周方向接線に対して角度θ1(0<θ1<90°)をもって取り付けられ、第2の掘削ビット222は鋼管本体11の周方向接線に対して角度θ2(0<θ2<90°)をもって取り付けられ、角度θ2は角度θ1よりも大きい(θ1<θ2)。ここで、取り付け角度θ1,θ2は、第1の実施形態で説明された取り付け角度θと同様に、第1の掘削ビット221および第2の掘削ビット222のそれぞれの板厚中心線LC221,LC222と鋼管本体11の管厚中心線LC11の接線LT11、すなわち鋼管本体11の周方向接線とがなす角度である。一方、本実施形態において、第1の掘削ビット121および第2の掘削ビット122のそれぞれの取り付け方向に沿った長さLは同じである。第1の掘削ビット221および第2の掘削ビット222の取り付け方向は、鋼管本体11の周方向接線に対してそれぞれの取り付け角度θ1,θ2だけ傾いた方向である。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る鋼管杭を側方および先端側から見た図である。図6に示されるように、鋼管杭30は、鋼管本体11と、鋼管本体11の端面11Eに取り付けられる掘削ビット32とを含む。掘削ビット32は、第1の掘削ビット321および第2の掘削ビット322を含む。第1の実施形態と同様に、第1の掘削ビット321は鋼管本体11の端面11Eから高さH1だけ突出し、第2の掘削ビット322は鋼管本体11の端面11Eから高さH2だけ突出し、高さH2は高さH1よりも高い(H1<H2)。さらに、本実施形態において、第1の掘削ビット321の取り付け方向に沿った長さはL1であり、第2の掘削ビット322の取り付け方向に沿った長さはL2であり、長さL2は長さL1よりも長い(L1<L2)。一方、本実施形態において、第1の掘削ビット321および第2の掘削ビット322は、鋼管本体11の周方向接線に対して同じ取り付け角度θ(0<θ<90°)で取り付けられている。第1の掘削ビット321および第2の掘削ビット322の取り付け方向は、鋼管本体11の周方向接線、すなわち管厚中心線LC11の接線LT11に対して取り付け角度θだけ傾いた方向である。
図10から図14は、上記で説明した第1から第3の実施形態の変形例を示す図である。以下で説明する変形例は、第1の実施形態から第3の実施形態のそれぞれに、また、第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせた実施形態に適用可能である。各図に示された鋼管杭40において、掘削ビット42は、第1の掘削ビット421および第2の掘削ビット422を含む。第1の掘削ビット421と第2の掘削ビット422との間では、上記で説明した第1から第3の実施形態と同様に突出高さ、取り付け角度θまたは長さLが異なっているが、図10から図14の各図において、このような第1の掘削ビットと第2の掘削ビットとの形状の違いは必ずしも図示されていない。また、各図に示された例ではそれぞれの掘削ビットが鋼管本体11の径方向の外側および内側の両方に突出し、かつ取り付け方向の中心で鋼管本体11の管厚中心線に交差するが、鋼管本体11の径方向の外側または内側のいずれか一方だけに掘削ビットが突出していてもよい点は、上記の各実施形態と同様である。
上記で説明したような本発明の実施形態および変形例に係る鋼管杭を用いて、例えば以下のような施工方法が実施可能である。なお、以下ではで図1を参照して説明した鋼管杭10を例として説明するが、第2および第3の実施形態や各変形例に係る鋼管杭20,30,40でも同様の施工方法が実施可能である。
Claims (12)
- 鋼管本体と、前記鋼管本体の端面に前記鋼管本体の周方向接線に対して角度をもって取り付けられ、前記鋼管本体の軸方向に突出する板状の掘削ビットとを備える鋼管杭であって、
前記掘削ビットが、
前記鋼管本体の端面から前記鋼管本体の軸方向に第1の高さだけ突出する第1の掘削ビットと、
前記鋼管本体の端面から前記鋼管本体の軸方向に前記第1の高さよりも高い第2の高さだけ突出する第2の掘削ビットと
を含む鋼管杭。 - 前記第1の掘削ビットまたは前記第2の掘削ビットの少なくともいずれかの先端面に、前記鋼管本体の径方向の内側から外側に向かって突出高さが高くなる傾斜が形成される、請求項1に記載の鋼管杭。
- 前記第1の掘削ビットまたは前記第2の掘削ビットの少なくともいずれかが、前記鋼管本体の径方向の内側から外側に向かって厚くなるテーパー断面で形成される、請求項1または請求項2に記載の鋼管杭。
- 前記掘削ビットが、前記鋼管本体の端面から前記鋼管本体の軸方向に前記第2の高さよりも高い第3の高さだけ突出する第3の掘削ビットをさらに含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鋼管杭。
- 前記掘削ビットは、前記鋼管杭を先端側から見たときにC字状またはS字状になるように湾曲した板状である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鋼管杭。
- 前記掘削ビットは、前記鋼管本体の径方向の外側または内側の少なくともいずれかに突出し、
前記第1の掘削ビットは、前記鋼管本体の管厚中心線から前記鋼管本体の径方向に第1の距離だけ突出することによって第1の掘削可能領域を有し、
前記第2の掘削ビットは、前記鋼管本体の管厚中心線から前記鋼管本体の径方向に前記第1の距離よりも長い第2の距離だけ突出することによって、前記鋼管本体の径方向の外側または内側の少なくともいずれかで前記第1の掘削可能領域よりも拡張された第2の掘削可能領域を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鋼管杭。 - 前記第1の掘削ビットは、前記鋼管本体の周方向接線に対して第1の角度をもって取り付けられ、
前記第2の掘削ビットは、前記鋼管本体の周方向接線に対して前記第1の角度よりも大きい第2の角度をもって取り付けられる、請求項6に記載の鋼管杭。 - 前記第1の掘削ビットは、前記第1の掘削ビットの取り付け方向に沿って第1の長さを有し、
前記第2の掘削ビットは、前記第2の掘削ビットの取り付け方向に沿って前記第1の長さよりも長い第2の長さを有する、請求項6または請求項7に記載の鋼管杭。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載された鋼管杭の施工方法であって、
前記鋼管杭の先端が所定の深度に到達するまで、前記掘削ビットが土砂を前記鋼管本体の外側に押し出す第1の回転方向に前記鋼管杭を回転させながら掘削する工程と、
前記鋼管杭の先端が打ち止め深さに到達するまで、前記掘削ビットが土砂を前記鋼管本体の内側に取り込む第2の回転方向に前記鋼管杭を回転させながら掘削する工程と
を含む鋼管杭の施工方法。 - 前記打ち止めの際に、前記鋼管杭の先端を支持層に到達させてから、前記鋼管杭を前記第2の回転方向に回転させる、請求項9に記載の鋼管杭の施工方法。
- 前記打ち止めの際に、前記鋼管杭の先端が支持層に到達する直前から、前記鋼管杭を前記第2の回転方向に回転させながら掘削し、前記鋼管杭の先端が前記支持層に到達してから打ち止める、請求項9に記載の鋼管杭の施工方法。
- 前記第1の回転方向に前記鋼管杭を回転させながら掘削する工程と、前記第2の回転方向に前記鋼管杭を回転させながら掘削する工程とが交互に実施される、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の鋼管杭の施工方法。
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