JPWO2020157980A1 - ユーザ装置及び基地局装置 - Google Patents

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Abstract

ユーザ装置は、第1のランダムアクセス手順及び第2のランダムアクセス手順に必要な信号を送信する送信部と、前記第1のランダムアクセス手順及び前記第2のランダムアクセス手順に必要な信号を受信する受信部と、所定の切り替えトリガによって前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替える制御部を有し、前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替えた後のランダムアクセス手順において、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知する。

Description

本発明は、無線通信システムにおけるユーザ装置及び基地局装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)の後継システムであるNR(New Radio)(「5G」ともいう。)においては、要求条件として、大容量のシステム、高速なデータ伝送速度、低遅延、多数の端末の同時接続、低コスト、省電力等を満たす技術が検討されている(例えば非特許文献1)。
NRでは、LTEと同様にユーザ装置及び基地局装置間の同期確立又はスケジューリングリクエストのため、ランダムアクセスを実行する。ランダムアクセス手順は、衝突型ランダムアクセス手順(CBRA:Contention based random access)と、非衝突型ランダムアクセス(CFRA:Contention free random access)の二種類がある(例えば非特許文献2)。
3GPP TS 38.300 V15.4.0(2018−12) 3GPP TS 38.321 V15.4.0(2018−12)
NRの無線通信システムにおいて、従来の4ステップランダムアクセス手順に加えて、2ステップランダムアクセス手順が検討されている。2ステップランダムアクセス手順は、4ステップランダムアクセス手順よりもランダムアクセス手順が完了するまでに要する時間が短いものの、プリアンブルに加えてペイロードを最初にユーザ装置が送信する必要があるため、無線品質によっては疎通しない場合がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、実施したランダムアクセス手順に係る情報に基づいて、ランダムアクセス手順の効率を向上させることを目的とする。
開示の技術によれば、第1のランダムアクセス手順及び第2のランダムアクセス手順に必要な信号を送信する送信部と、前記第1のランダムアクセス手順及び前記第2のランダムアクセス手順に必要な信号を受信する受信部と、所定の切り替えトリガによって前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替える制御部を有し、前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替えた後のランダムアクセス手順において、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知するユーザ装置が提供される。
開示の技術によれば、実施したランダムアクセス手順に係る情報に基づいて、ランダムアクセス手順の効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。 ランダムアクセス手順の例(1)を説明するためのシーケンス図である。 ランダムアクセス手順の例(2)を説明するためのシーケンス図である。 4ステップランダムアクセス手順の例を説明するためのシーケンス図である。 2ステップランダムアクセス手順の例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるランダムアクセス手順の例(1)を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるランダムアクセス手順の例(2)を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるランダムアクセス手順の例(3)を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態における基地局装置10の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ装置20の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における基地局装置10又はユーザ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
本発明の実施の形態の無線通信システムの動作にあたっては、適宜、既存技術が使用される。ただし、当該既存技術は、例えば既存のLTEであるが、既存のLTEに限られない。また、本明細書で使用する用語「LTE」は、特に断らない限り、LTE−Advanced、及び、LTE−Advanced以降の方式(例:NR)を含む広い意味を有するものとする。
また、以下で説明する本発明の実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synchronization signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)、PRACH(Physical random access channel)、等の用語を使用する。これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語は、NR−SS、NR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH、NR−PRACH等に対応する。ただし、NRに使用される信号であっても、必ずしも「NR−」と明記しない。
また、本発明の実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよいし、又はそれ以外(例えば、Flexible Duplex等)の方式でもよい。
また、本発明の実施の形態において、無線パラメータ等が「設定される(Configure)」とは、所定の値が予め設定(Pre-configure)されることであってもよいし、基地局装置10又はユーザ装置20から通知される無線パラメータが設定されることであってもよい。
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。本発明の実施の形態における無線通信システムは、図1に示されるように、基地局装置10及びユーザ装置20を含む。図1には、基地局装置10及びユーザ装置20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
基地局装置10は、1つ以上のセルを提供し、ユーザ装置20と無線通信を行う通信装置である。無線信号の物理リソースは、時間領域及び周波数領域で定義され、時間領域はOFDMシンボル数で定義されてもよいし、周波数領域はサブキャリア数又はリソースブロック数で定義されてもよい。基地局装置10は、同期信号及びシステム情報をユーザ装置20に送信する。同期信号は、例えば、NR−PSS及びNR−SSSである。システム情報は、例えば、NR−PBCHにて送信され、報知情報ともいう。図1に示されるように、基地局装置10は、DL(Downlink)で制御信号又はデータをユーザ装置20に送信し、UL(Uplink)で制御信号又はデータをユーザ装置20から受信する。基地局装置10及びユーザ装置20はいずれも、ビームフォーミングを行って信号の送受信を行うことが可能である。また、基地局装置10及びユーザ装置20はいずれも、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による通信をDL又はULに適用することが可能である。また、基地局装置10及びユーザ装置20はいずれも、CA(Carrier Aggregation)によるSCell(Secondary Cell)及びPCell(Primary Cell)を介して通信を行ってもよい。
ユーザ装置20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置である。図1に示されるように、ユーザ装置20は、DLで制御信号又はデータを基地局装置10から受信し、ULで制御信号又はデータを基地局装置10に送信することで、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。
ユーザ装置20及び基地局装置10間の同期確立又はスケジューリングリクエストのために実行されるランダムアクセス手順において、例えば、ユーザ装置20は、UL信号として、ランダムアクセスプリアンブル又はUE(User Equipment)識別子を基地局装置10に送信し、基地局装置10は、DL信号として、ランダムアクセスレスポンス及び衝突解決を行う情報をユーザ装置20に送信する。
図2は、ランダムアクセス手順の例(1)を説明するためのシーケンス図である。図2に示されるランダムアクセス手順の例は、衝突型ランダムアクセス手順である。衝突型ランダムアクセス手順が開始されると、ステップS11において、ユーザ装置20は、ランダムアクセスプリアンブルを基地局装置10に送信する。続いて、基地局装置10は、ランダムアクセスレスポンスをユーザ装置20に送信する(S12)。続いて、ユーザ装置20は、ランダムアクセスレスポンスによってスケジュールされた送信を基地局装置10に行う(S13)。スケジュールされた送信では、ユーザ装置20を識別する情報が送信される。続いて、基地局装置10は、衝突解決を行うための情報をユーザ装置20に送信する(S14)。衝突解決が成功すると、ランダムアクセス手順は成功して完了する。
図3は、ランダムアクセス手順の例(2)を説明するためのシーケンス図である。図3に示されるランダムアクセス手順の例は、非衝突型ランダムアクセス手順である。非衝突型ランダムアクセス手順が開始されると、ステップS21において、基地局装置10は、ランダムアクセスプリアンブルの割り当てをユーザ装置20に行う。続いて、ユーザ装置20は、割り当てられたランダムアクセスプリアンブルを基地局装置10に送信する(S22)。続いて、基地局装置10は、ランダムアクセスレスポンスをユーザ装置20に送信する。
図4は、4ステップランダムアクセス手順の例を説明するためのシーケンス図である。図4に示されるランダムアクセス手順の例は、図2と同様に衝突型ランダムアクセス手順であり、4ステップランダムアクセス手順である。ステップS31において、ユーザ装置20は、Msg1としてランダムアクセスプリアンブルを基地局装置10に送信する。続いて、基地局装置10は、Msg2としてランダムアクセスレスポンスをユーザ装置20に送信する(S32)。続いて、ユーザ装置20は、Msg3としてUE識別子を基地局装置10に送信する(S33)。続いて、基地局装置10は、Msg4として衝突解決を行うための情報をユーザ装置20に送信する。衝突解決が成功すると、ランダムアクセス手順は成功して完了する。
図5は、2ステップランダムアクセス手順の例を説明するためのシーケンス図である。
図5に示されるランダムアクセス手順の例は、衝突型ランダムアクセス手順であり、2ステップランダムアクセス手順である。2ステップランダムアクセス手順は、短期間でランダムアクセス手順を完了するために検討されている。ステップS41において、ユーザ装置20は、MsgAとしてランダムアクセスプリアンブル及びUE識別子を基地局装置10に送信する。続いて、基地局装置10は、MsgBとしてランダムアクセスレスポンス及び衝突解決を行うための情報をユーザ装置20に送信する(S42)。衝突解決が成功すると、ランダムアクセス手順は成功して完了する。
4ステップランダムアクセス手順におけるMsg1を送信する場合と比較して、2ステップランダムアクセス手順におけるMsgAはランダムアクセスプリアンブルに加えてペイロードを有するため、無線品質によっては基地局装置10が受信できない場合が発生する。そこで、2ステップランダムアクセスプリアンブルから4ステップランダムアクセスプリアンブルに切り替える必要が生じる。2ステップランダムアクセスプリアンブルから4ステップランダムアクセスプリアンブルに切り替える動作はフォールバックと呼ばれてもよい。フォールバックのトリガタイミング、フォールバック時のUE動作又はフォールバックをした後の4ステップランダムアクセス手順の拡張等が、適切に実行されることが要求される。所定のトリガによって、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順へのフォールバックは実行される。
一方、4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順に切り替える遷移があってもよい。2ステップランダムアクセス手順への遷移トリガタイミング又は2ステップランダムアクセス手順へ遷移後の制御が、適切に実行されることが要求される。
図6は、本発明の実施の形態におけるランダムアクセス手順の例(1)を説明するためのフローチャートである。図6に示されるように、ステップS51において、ユーザ装置20は、2ステップランダムアクセス手順に失敗した場合、ランダムアクセス手順を切り替えて(S52)、4ステップランダムアクセス手順を実行してもよい(S53)。すなわち、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順への切り替えトリガは、2ステップランダムアクセス手順の失敗である。
ステップS51において、2ステップランダムアクセス手順が成功しなかったことは、例えば、ランダムアクセス手順を開始してから所定の回数MsgAを送信した場合に検出されてもよい。また、2ステップランダムアクセス手順が成功しなかったことは、例えば、ランダムアクセス手順を開始してから所定の期間が経過してもランダムアクセス手順が完了しない場合に検出されてもよい。すなわち、ランダムアクセス手順を開始してから所定の期間が経過しても自装置宛てのMsgBを受信しない場合にランダムアクセス手順の失敗が検出されてもよい。
また、ステップS52において、ユーザ装置20は、基地局装置10からランダムアクセス手順のフォールバック指示を受信してもよい。例えば、フォールバック指示の明示的な通知として、報知情報又は個別のシグナリングによってフォールバック指示が受信されてもよい。また、例えば、MsgBにフォールバック指示を示す情報が含まれてもよい。例えば、フォールバック指示の暗黙的な通知として、MsgBに代えて従来のMsg2が受信されてもよい。
図7は、本発明の実施の形態におけるランダムアクセス手順の例(2)を説明するためのフローチャートである。また、ランダムアクセス手順開始以前に、ユーザ装置20は、フォールバックを行う指示を基地局装置10から受信してもよい。すなわち、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順への切り替えトリガは、基地局装置10からの指示である。
ステップS61において、ユーザ装置20は、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順にフォールバックを行う指示を受ける。続いて、ユーザ装置20は、当該指示に基づいてランダムアクセス手順を設定し(S62)、4ステップランダムアクセス手順を実行する(S63)。例えば、RRC(Radio Resource Control)接続解放(RRC connetion release)、RRC接続サスペンド(RRC connection suspend)、リダイレクションを伴うRRC接続変更、ハンドオーバコマンドのためのランダムアクセス(reconfigurationWithSyncメッセージ)、MAC制御信号(MAC CE)等L1信号(PDCCHなど)に、次に起動されるランダムアクセス手順に対して4ステップランダムアクセス手順が指示されてもよい。「次に起動されるランダムアクセス手順」は、例えば、RRC接続要求(RRC connetion request)、RRC接続再開(RRC connection resume)、ハンドオーバ又はSCG change(reconfigurationWithSync)のためのランダムアクセス等により開始される。また、ユーザ装置20はフォールバックを行うか否か、2ステップランダムアクセス手順と4ステップランダムアクセス手順のうちいずれのランダムアクセスを先に行うか(2ステップ後に4ステップ又は4ステップ後に2ステップ)が通知されてもよい。また、ユーザ装置20は指示が一旦通知されていても改めて指示が通知される場合には後者に従ってもよい。従うかどうかは時間的に指示を受信したタイミングから判定されてもよいし、或いは指示されたセル、CC、BWP又は信号種別(例えば、L1信号、RRC信号、MAC信号)等によって判定されてもよい。
また、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順への切り替えトリガは、優先度の高い処理が競合した場合であってもよい。例えば、RRC接続再確立(RRC connection re-establishment)又はRRC接続再開を実行中に、RRC接続要求が発生した場合、ユーザ装置20は4ステップランダムアクセス手順にフォールバックしてもよい。
また、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順への切り替えトリガは、無線品質が劣化した場合であってもよい。例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio)、CQI(Channel Quality Indicator)又はパスロス値が、所定の値を下回った場合、あるいは変化量が所定の値を超えた場合、ユーザ装置20は4ステップランダムアクセス手順にフォールバックしてもよい。無線品質が劣化したことを検出する測定には、時間的なヒステリシスが適用されてもよい。また、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順への切り替えトリガは、無線品質に係る情報の他に、混雑度に係る情報(例えば、チャネルの使用率、リソース割り当て頻度、瞬時割り当てリソース数又は平均割り当てリソース数等)であってもよい。無線品質に係る情報又は混雑度に係る情報に基づく切り替えトリガを判定する閾値に用いるパラメータは、RRCメッセージ又は報知情報によって通知されてもよい。無線品質に係る情報又は混雑度に係る情報の測定は、セル単位、BWP単位、リソースブロック単位のいずれでもよい。
4ステップランダムアクセスへのフォールバックがトリガされた場合、下記の1)−4)の制御が実行されてもよい。
1)ユーザ装置20は現在のランダムアクセス手順を停止する。ランダムアクセス手順の停止は、MAC(Medium Access Control)リセットが実施されることで行われてもよい。
2)Msg3で送信するためのデータが再構築されてもよい。MsgBとMsg3で想定するTBS(Transport Block Size)が異なる場合には、MsgAで無線送信した情報であっても、再度MAC PDU(Protocol Data Unit)を生成してもよい。MAC PDUは、例えば、MAC CE(Control Element)、CCCH SDU(Common control channel service data unit)、特定のQoS(Quality of Service)等のデータに基づいて生成されてもよい。特定のQoSとは、例えば、URLLC(Ultra Reliable Low Latency Commnications)又は音声のような高優先度データを含む。
3)レイヤ3のタイマ、MACレイヤにおけるランダムアクセスに係るカウンタ及びタイマは維持されたままでもよい。また、それぞれのタイマ又はカウンタごとに、維持、停止、リセット又は初期化の設定が異なっていてもよい。
4)フォールバック後のランダムアクセス手順に用いるリソース(例えば、周波数、時間、プリアンブル、識別子(例えば、RNTI))が指定されてもよい。基地局装置10から当該リソースが明示的に通知されてもよいし、暗黙的に通知されてもよい。当該リソースが明示的に通知される場合、当該リソースを示す情報がフォールバック通知に含まれてもよいし、予め通知されていてもよい。当該リソースが暗黙的に通知される場合、フォールバックが発生した時点の時間情報から当該リソースが決定されてもよい。
なお、ユーザ装置20は、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順へのフォールバックを行った場合、フォールバックが発生したことをネットワークに通知してもよい。ネットワークは、当該通知に基づいて、無線パラメータ等を調整して、遅延を低減させることができる。ユーザ装置20は、フォールバックした4ステップランダムアクセス手順を実行中に、フォールバックしたことを基地局装置10に通知してもよい。例えば、以下の1)−5)のように通知されてもよい。
1)フォールバックした原因が通知されてもよい。フォールバックした原因は、例えば、MsgA再送回数超過、フォールバック指示を受信、無線品質の劣化等である。
2)2ステップランダムアクセス手順を実行していたセル、キャリア又はBWP(Bandwidth part)の情報が通知されてもよい。
3)通知は、RRC信号、MAC制御信号、L1信号等いかなるレイヤの信号でもよい。
4)特定の場合にのみ、ネットワークにフォールバックが発生したことを通知してもよい。例えば、当該特定の場合とは、基地局装置10から指示されていた場合、Msg3に所定量以上の空き容量がある場合等である。
5)フォールバックしたことを通知する信号は、他の信号よりも優先されてよい。例えば、CCCH SDU以外のデータ及びC−RNTI(Cell-Radio network temporary identifier) MAC CE以外のMAC CEよりも優先されてよい。
図8は、本発明の実施の形態におけるランダムアクセス手順の例(3)を説明するためのフローチャートである。また、ランダムアクセス手順開始以前又はランダムアクセス手順実行中に、ユーザ装置20は、2ステップランダムアクセス手順を行う指示を基地局装置10から受信してもよい。すなわち、4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順への切り替えトリガは、基地局装置10からの指示である。
ステップS71において、ユーザ装置20は、2ステップランダムアクセス手順を設定する指示を受ける。続いて、ユーザ装置20は、当該指示に基づいてランダムアクセス手順を設定し(S72)、2ステップランダムアクセス手順を実行する(S73)。
また、ステップS71において、ユーザ装置20は、基地局装置10から2ステップランダムアクセス手順の指示を、例えば、明示的な通知として、報知情報又は個別のシグナリングによって受信してもよい。また、例えば、Msg2に2ステップランダムアクセス手順に変更する指示を示す情報が含まれてもよい。例えば、2ステップランダムアクセス手順に変更する指示の暗黙的な通知として、Msg2に代えてMsgBが受信されてもよい。
また、4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順への切り替えトリガは、特定のデータがユーザ装置20内で発生した場合であってもよい。特定のデータとは、例えば、CCCH SDUでもよいし、SRB(Signaling radio bearer)データを送信するDCCH(Dedicated control channel)でもよいし、特定のQoS等のデータでもよい。特定のQoSとは、例えば、URLLC又は音声のような高優先度データを含む。
なお、2ステップランダムアクセス手順への遷移は、現在4ステップランダムアクセス手順が実行中である場合には、4ステップランダムアクセス手順が失敗した場合にのみ実施されてもよい。
なお、2ステップランダムアクセス手順への遷移は、特定の条件を満たした場合のみに実施されてもよい。特定の条件とは、例えば、無線品質が、RSRP、RSRQ、SINR、CQI又はパスロス値が、所定の値を超えた場合、ユーザ装置20は2ステップランダムアクセス手順に遷移してもよい。
なお、ユーザ装置20は、4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順への遷移を行った場合、遷移のトリガ又は原因をネットワークに通知してもよい。例えば、以下の1)−3)のように通知されてもよい。通知は、RRC信号、MAC制御信号、L1信号等いかなるレイヤの信号でもよい。
1)特定のデータ(CCCH SDU、DCCH、特定のQoS)が発生
2)ネットワークから指示を受けた遷移である
3)ネットワークから指示を受けていない遷移である
4)TBSに余裕がある
上記の通知されるメッセージは、以下1)−11)をトリガとして破棄されてもよい。
1)ランダムアクセス手順の完了
2)タイミングアライメントタイマの満了
3)メッセージが生成されてから所定期間が経過
4)遷移が発生してから所定期間が経過
5)遷移のトリガが検出されてから所定期間が経過
6)ランダムアクセス手順の失敗
7)さらなるランダムアクセス手順の失敗
8)他のランダムアクセス手順(例えば、ネットワークから)が開始される
9)基地局装置10からの指示
10)MACリセット
11)ReconfigurationWithSync、再接続、IDLE又はRRC INACTIVE等への遷移
なお、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順の切り替え又は4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順は、同一のランダムアクセス手順中に実行されてもよいし、切り替えが発生するたびにランダムアクセス手順を最初からやり直してもよい。いずれのタイミングで切り替えるかが、基地局装置10から指定されてもよいし、ユーザ装置20が自律的に選択してもよい。例えば、ランダムアクセスプリアンブル又はMsgAの送信回数が所定の値に達している場合、切り替え時にランダムアクセス手順を継続してもよいし、所定の値に達していない場合、切り替え時に最初からランダムアクセス手順をやり直してもよい。切り替え時に最初からランダムアクセス手順をやり直す場合、一部の制御は引き継がれてもよい。一部の制御とは、例えば、ランダムアクセスプリアンブル又はMsgAの送信電力である。
なお、上記のMsgAの送信回数について、MsgAがプリアンブルとペイロード(UE識別子又はCCCH SDUに相当する情報)として送信される場合には、プリアンブル及びペイロードが共通して送信回数がカウントされてもよいし、プリアンブル及びペイロードそれぞれの送信回数がカウントされてもよいし、プリアンブル及びペイロードのいずれかのみの送信回数がカウントされてもよい。また、レイヤ1での繰り返し送信(例えばrepetition送信)は、それぞれが一回と送信回数にカウントされてもよいし、MACレイヤでの送信回数でカウントされてもよい。また、ランダムアクセスプリアンブル又はMsgAの送信に使用されたスロット、OFDMシンボル、サブフレーム又は無線フレームのように送信に要した期間が、送信回数の代わりにカウントされてもよい。送信回数及び送信に要した期間の両方がカウントされて、いずれか又は両方が所定の値を超えた場合にランダムアクセス手順の切り替えを行ってもよい。
なお、ユーザ装置20は、2ステップランダムアクセス手順をサポートしていることを基地局装置10に通知してもよい。当該通知は、RRCメッセージを介して送信されてもよいし、2ステップランダムアクセス手順に対応するRACHリソースが使用されることで暗黙的に通知されてもよい。また、当該通知は、基地局装置10が通知を許可した場合にのみユーザ装置20に実行されてもよい。
なお、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順の切り替え後、又は4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順への切り替え後に、ユーザ装置20は、以下1)−5)に示される情報を基地局装置10に通知してもよい。
1)切り替え前にランダムアクセス手順を実行していたセル、コンポーネントキャリア又はBWPの情報、すなわち、PCI(Physical Cell Identifier)、BWP−id、SSB(Synchronization Signal Block)の周波数位置等の識別子。
2)切り替え前にランダムアクセス手順を実行していた送信設定に係る情報、すなわち、RSRP、RSRQ、SINR、CSI又はパスロス値等の品質情報又は送信電力情報。
3)切り替え前にランダムアクセス手順を実行していたランダムアクセスプリアンブルに係る情報、すなわち、プリアンブルインデックス、プリアンブルの時間領域の位置、プリアンブルの周波数領域の位置。
4)切り替えまでに要した時間、すなわち、ランダムアクセス手順がトリガされてからの時間又は最初のランダムアクセスプリアンブル送信からの時間。時間の単位は、ミリ秒、秒、スロット又はシンボル等であってもよい。
5)切り替え回数。
上記1)−5)に示される情報の通知には、優先度が付与されてもよい。例えば、ネットワークがパラメータ調整に使用することができる2)又は3)が優先的に通知されてもよい。また、上記1)−5)に示される情報の通知に用いるメッセージ(例えば、RRCメッセージ、TB)に入りきらない場合、低優先度のデータの通知は省略されてもよい。省略されたデータについて、通知が行われなくてもよいし、通知が保留されてその後のUL送信で通知されてもよいし、省略されたことがユーザ装置20から基地局装置10に通知されてもよい。
上述の実施例により、ユーザ装置20は、設定されたトリガに基づいて、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順にフォールバックすることができ、4ステップランダムアクセス手順において2ステップランダムアクセス手順に係る情報を送信することができる。また、ユーザ装置20は、設定されたトリガに基づいて、4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順に遷移することができ、2ステップランダムアクセス手順において4ステップランダムアクセス手順に係る情報を送信することができる。これにより、通信状況に応じてランダムアクセス手順を実行して、切り替え前のランダムアクセス手順に係る情報に基づいてパラメータを制御することでランダムアクセス手順を早く完了させることができる。
すなわち、実施したランダムアクセス手順に係る情報に基づいて、ランダムアクセス手順の効率を向上させることができる。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する基地局装置10及びユーザ装置20の機能構成例を説明する。基地局装置10及びユーザ装置20は上述した実施例を実施する機能を含む。ただし、基地局装置10及びユーザ装置20はそれぞれ、実施例の中の一部の機能のみを備えることとしてもよい。
<基地局装置10>
図9は、基地局装置10の機能構成の一例を示す図である。図9に示されるように、基地局装置10は、送信部110と、受信部120と、設定部130と、制御部140とを有する。図9に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部110は、ユーザ装置20側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部120は、ユーザ装置20から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、送信部110は、ユーザ装置20へNR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH、DL/UL制御信号、DL/ULデータ信号等を送信する機能を有する。
設定部130は、予め設定される設定情報、及び、ユーザ装置20に送信する各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。設定情報の内容は、例えば、ランダムアクセスに係る設定等である。
制御部140は、実施例において説明したように、ユーザ装置20との2ステップランダムアクセス手順又は4ステップランダムアクセス手順を実行する。制御部140における信号送信に関する機能部を送信部110に含め、制御部140における信号受信に関する機能部を受信部120に含めてもよい。
<ユーザ装置20>
図10は、ユーザ装置20の機能構成の一例を示す図である。図10に示されるように、ユーザ装置20は、送信部210と、受信部220と、設定部230と、制御部240とを有する。図10に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部210は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部220は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部220は、基地局装置10から送信されるNR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH、DL/UL/SL制御信号等を受信する機能を有する。また、例えば、送信部210は、D2D通信として、他のユーザ装置20に、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)等を送信し、受信部120は、他のユーザ装置20から、PSCCH、PSSCH、PSDCH又はPSBCH等を受信する。
設定部230は、受信部220により基地局装置10又はユーザ装置20から受信した各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。また、設定部230は、予め設定される設定情報も格納する。設定情報の内容は、例えば、ランダムアクセスに係る設定等である。
制御部240は、実施例において説明したように、基地局装置10との2ステップランダムアクセス手順又は4ステップランダムアクセス手順を実行する。制御部240における信号送信に関する機能部を送信部210に含め、制御部240における信号受信に関する機能部を受信部220に含めてもよい。
(ハードウェア構成)
上記実施形態の説明に用いたブロック図(図9及び図10)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態における基地局装置10、ユーザ装置20等は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図11は、本開示の一実施の形態に係る基地局装置10及びユーザ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局装置10及びユーザ装置20は、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。基地局装置10及びユーザ装置20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
基地局装置10及びユーザ装置20における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部140、制御部240等は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータ等を、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図9に示した基地局装置10の制御部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図10に示したユーザ装置20の制御部240は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェース等は、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、基地局装置10及びユーザ装置20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本発明の実施の形態によれば、第1のランダムアクセス手順及び第2のランダムアクセス手順に必要な信号を送信する送信部と、前記第1のランダムアクセス手順及び前記第2のランダムアクセス手順に必要な信号を受信する受信部と、所定の切り替えトリガによって前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替える制御部を有し、前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知するユーザ装置が提供される。
上記の構成により、ユーザ装置20は、設定されたトリガに基づいて、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順にフォールバックすることができ、4ステップランダムアクセス手順において2ステップランダムアクセス手順に係る情報を送信することができる。また、ユーザ装置20は、設定されたトリガに基づいて、4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順に遷移することができ、2ステップランダムアクセス手順において4ステップランダムアクセス手順に係る情報を送信することができる。これにより、通信状況に応じてランダムアクセス手順を実行して、切り替え前のランダムアクセス手順に係る情報に基づいてパラメータを制御することでランダムアクセス手順を早く完了させることができる。すなわち、実施したランダムアクセス手順に係る情報に基づいて、ランダムアクセス手順の効率を向上させることができる。
前記第1のランダムアクセス手順は、2ステップランダムアクセス手順であり、前記第2のランダムアクセス手順は、4ステップランダムアクセス手順であってもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、ユーザ装置20は、2ステップランダムアクセス手順が失敗した場合に、4ステップランダムアクセス手順に切り替えて、ランダムアクセス手順の成功率を向上させることができる。
前記切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報は、ランダムアクセス手順を切り替えた原因であってもよい。当該構成により、ランダムアクセス手順を切り替えた原因に基づいてパラメータを制御することで、ランダムアクセス手順の効率を向上させることができる。
前記切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報は、切り替える前のランダムアクセス手順を実施していたセル、キャリア、BWP(Bandwidth Part)又はランダムアクセスプリアンブルに係る情報であってもよい。当該構成により、ランダムアクセス手順を切り替える前の通信設定に基づいてパラメータを制御することで、ランダムアクセス手順の効率を向上させることができる。
切り替えた後のランダムアクセス手順におけるメッセージが所定以上の空き容量を有する場合のみ、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知してもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、切り替え後のランダムアクセス手順に影響をあたえることなく、切り替え前のランダムアクセス手順に係る情報を送信することができる。
前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替えた後のランダムアクセス手順において、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知してもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、切り替え前のランダムアクセス手順に係る情報を切り替え後のランダムアクセス手順で取得して制御に使用することができる。
また、本発明の実施の形態によれば、第1のランダムアクセス手順及び第2のランダムアクセス手順に必要な信号を受信する受信部と、前記第1のランダムアクセス手順及び前記第2のランダムアクセス手順に必要な信号を送信する送信部と、所定の切り替えトリガによって前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替える制御部を有し、前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報をユーザ装置から受信し、前記切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報に基づいて、ランダムアクセス手順に係る制御を行う基地局装置が提供される。
上記の構成により、ユーザ装置20は、設定されたトリガに基づいて、2ステップランダムアクセス手順から4ステップランダムアクセス手順にフォールバックすることができ、4ステップランダムアクセス手順において2ステップランダムアクセス手順に係る情報を送信することができる。また、ユーザ装置20は、設定されたトリガに基づいて、4ステップランダムアクセス手順から2ステップランダムアクセス手順に遷移することができ、2ステップランダムアクセス手順において4ステップランダムアクセス手順に係る情報を送信することができる。これにより、通信状況に応じてランダムアクセス手順を実行して、切り替え前のランダムアクセス手順に係る情報に基づいてパラメータを制御することでランダムアクセス手順を早く完了させることができる。すなわち、実施したランダムアクセス手順に係る情報に基づいて、ランダムアクセス手順の効率を向上させることができる。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、基地局装置10及びユーザ装置20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局装置10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従ってユーザ装置20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本開示で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE−Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において基地局装置10によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局装置10を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、ユーザ装置20との通信のために行われる様々な動作は、基地局装置10及び基地局装置10以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS−GW等が考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局装置10以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、他のネットワークノードは、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS−GW)であってもよい。
本開示において説明した情報又は信号等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
本開示における判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「基地局装置」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ装置20間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局装置10が有する機能をユーザ装置20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジ(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1−13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ装置20に対して、無線リソース(各ユーザ装置20において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8−12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジ用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
なお、本開示において、2ステップランダムアクセス手順は、第1のランダムアクセス手順の一例である。4ステップランダムアクセス手順は、第2のランダムアクセス手順の一例である。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10 基地局装置
110 送信部
120 受信部
130 設定部
140 制御部
20 ユーザ装置
210 送信部
220 受信部
230 設定部
240 制御部
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (7)

  1. 第1のランダムアクセス手順及び第2のランダムアクセス手順に必要な信号を送信する送信部と、
    前記第1のランダムアクセス手順及び前記第2のランダムアクセス手順に必要な信号を受信する受信部と、
    所定の切り替えトリガによって前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替える制御部を有し、
    前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知するユーザ装置。
  2. 前記第1のランダムアクセス手順は、2ステップランダムアクセス手順であり、前記第2のランダムアクセス手順は、4ステップランダムアクセス手順である請求項1記載のユーザ装置。
  3. 前記切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報は、ランダムアクセス手順を切り替えた原因である請求項2記載のユーザ装置。
  4. 前記切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報は、切り替える前のランダムアクセス手順を実施していたセルグループ、セル、キャリア、BWP(Bandwidth Part)又はランダムアクセスプリアンブルに係る情報である請求項2記載のユーザ装置。
  5. 前記制御部は、切り替えた後のランダムアクセス手順におけるメッセージが所定以上の空き容量を有する場合のみ、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知する請求項1記載のユーザ装置。
  6. 前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替えた後のランダムアクセス手順において、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報を基地局装置に通知する請求項1記載のユーザ装置。
  7. 第1のランダムアクセス手順及び第2のランダムアクセス手順に必要な信号を受信する受信部と、
    前記第1のランダムアクセス手順及び前記第2のランダムアクセス手順に必要な信号を送信する送信部と、
    所定の切り替えトリガによって前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替える制御部を有し、
    前記制御部は、前記第1のランダムアクセス手順と前記第2のランダムアクセス手順とを切り替えたとき、切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報をユーザ装置から受信し、前記切り替える前のランダムアクセス手順に係る情報に基づいて、ランダムアクセス手順に係る制御を行う基地局装置。
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