JPWO2020150320A5 - - Google Patents

Claims (24)

1. イオン化脂質と、
   リン脂質と、
   ポリエチレングリコールと、
   酸化コレステロールと
   を含む、脂質ナノ粒子組成物であって、
   前記イオン化脂質、前記リン脂質、前記ポリエチレングリコールおよび前記酸化コレステロールを全て組み合わせて共に選択して、ナノ粒子内にカプセル化されたカーゴを、肝臓微小環境内の肝細胞よりも非肝細胞に強力に送達する能力を、前記脂質ナノ粒子組成物に提供する、前記脂質ナノ粒子組成物。
2. 前記イオン化脂質が３，６－ビス（｛４－［ビス（２－ヒドロキシドデシル）アミノ］ブチル｝）ピペラジン－２，５－ジオン（ＣＫＫ－Ｅ１２）である、請求項１に記載のナノ粒子組成物。
3. 前記リン脂質が１，２－ジオレオイル－ｓｎ－グリセロ－３－ホスホエタノールアミン（ＤＯＰＥ）である、請求項１または２に記載のナノ粒子組成物。
4. 前記ＰＥＧがＣ_１４ＰＥＧ_２０００またはＣ_１８ＰＥＧ_２０００である、請求項１から３のいずれか一項に記載のナノ粒子組成物。
5. 前記酸化コレステロールが、２０α－ヒドロキシコレステロールまたは２５－ヒドロキシコレステロールである、請求項１から４のいずれか一項に記載のナノ粒子組成物。
6. 約３０ｍｏｌ％～約８０ｍｏｌ％のイオン化脂質と、約５ｍｏｌ％～約５５ｍｏｌ％の酸化コレステロールと、約１０ｍｏｌ％～約３５ｍｏｌ％のリン脂質と、約０ｍｏｌ％～約２０ｍｏｌ％のＰＥＧ－脂質とを含む、請求項１から５のいずれか一項に記載のナノ粒子組成物。
7. 治療剤または予防剤をさらに含む、請求項１から６のいずれか一項に記載のナノ粒子組成物。
8. 前記治療剤または予防剤が脂質ナノ粒子内の前記カーゴとしてカプセル化されている、請求項７に記載のナノ粒子組成物。
9. 前記治療剤または予防剤がリボ核酸（ＲＮＡ）である、請求項７に記載のナノ粒子組成物。
10. 前記ＲＮＡがメッセンジャーＲＮＡ（ｍＲＮＡ）である、請求項９に記載のナノ粒子組成物。
11. 約２０ｎｍ～約２１５ｎｍの直径を有する、請求項１から１０のいずれか一項に記載のナノ粒子組成物。
12. 請求項１から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
13. 治療剤または予防剤を送達するための、請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を含む医薬組成物であって、
    治療剤または予防剤を、それを必要とする対象に送達する方法であって、請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を前記対象に投与するステップを含む方法に使用される、前記医薬組成物。
14. 前記方法が、第２の治療剤を投与するステップをさらに含む、請求項１３に記載の医薬組成物。
15. 前記ナノ粒子が、カーゴを肝臓内の細胞に優先的に送達する、請求項１３に記載の医薬組成物。
16. 前記肝臓細胞がクッパー細胞および内皮細胞を含む、請求項１５に記載の医薬組成物。
17. 肝臓疾患を予防または処置するための、請求項１から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を含む医薬組成物であって、
    それを必要とする対象の肝臓疾患を予防または処置する方法であって、肝臓疾患を予防または処置するのに有効な量の請求項１から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を前記対象に投与するステップを含む方法に使用される、前記医薬組成物。
18. 前記対象に投与される脂質ナノ粒子の量が０．０５ｍｇ／ｋｇである、請求項１７に記載の医薬組成物。
19. 肝臓疾患が、肝がん、肝硬変、非アルコール性脂肪性肝疾患、およびアルコール関連肝疾患からなる群から選択される、請求項１７に記載の医薬組成物。
20. 治療剤または予防剤をクッパー細胞に送達するための、請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を含む医薬組成物であって、
    治療剤または予防剤を、それを必要とする対象のクッパー細胞に送達する方法であって、前記治療剤または予防剤を前記クッパー細胞に送達するのに有効な量の請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を投与するステップを含む方法に使用される、前記医薬組成物。
    
21. 治療剤または予防剤を肝臓内皮細胞に送達するための、請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を含む医薬組成物であって、
    治療剤または予防剤を、それを必要とする対象の肝臓内皮細胞に送達する方法であって、前記治療剤または予防剤を前記肝臓内皮細胞に送達するのに有効な量の請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を投与するステップを含む方法に使用される、前記医薬組成物。
22. 治療剤または予防剤を免疫細胞に送達するための、請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を含む医薬組成物であって、
    治療剤または予防剤を、それを必要とする対象の免疫細胞に送達する方法であって、前記治療剤または予防剤を前記肝臓内皮細胞に送達するのに有効な量の請求項７から１１のいずれか一項に記載の脂質ナノ粒子組成物を投与するステップを含む方法に使用される、前記医薬組成物。
23. ｃＫＫ－Ｅ１２と、
    ＤＯＰＥと、
    Ｃ_１８ＰＥＧ_２０００と、
    ２０α－ヒドロキシコレステロールと
    を含む、脂質ナノ粒子組成物であって、
    前記脂質ナノ粒子組成物は、ナノ粒子内にカプセル化されたカーゴを肝臓微小環境内の肝細胞よりむしろ非肝細胞により強く送達する能力を有する、前記脂質ナノ粒子組成物。
24. ｃＫＫ－Ｅ１２と、
    ＤＯＰＥと、
    Ｃ_１８ＰＥＧ_２０００と、
    ２５－ヒドロキシコレステロールと
    を含む、脂質ナノ粒子組成物であって、
    前記脂質ナノ粒子組成物が、ナノ粒子内にカプセル化されたカーゴを、肝臓微小環境内の肝細胞よりも非肝細胞に強力に送達する能力を有する、前記脂質ナノ粒子組成物。