JPWO2020137922A1 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理端末装置 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理端末装置 Download PDF

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Abstract

情報処理装置は、第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報の種類を識別するための識別情報と領域に関する情報とを取得する第1の取得部と、前記周波数帯を二次利用する1以上の第2の無線システムの該周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を取得する第2の取得部と、前記第1の取得部と前記第2の取得部で取得される情報に基づいて前記周波数帯の二次利用に関する情報を生成する生成部と、前記生成部で生成される前記二次利用に関する情報を通知する通知部と、を備える。

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理端末装置に関する。
無線システム(無線装置)に割り当て可能な電波資源(無線リソース)が枯渇するという問題が表面化している。どの電波帯域もすでに既存の無線システム(無線装置)が利用しているため、新規に無線システムに電波資源を割り当てることは困難である。そこで、近年では、コグニティブ無線技術の活用による電波資源の更なる有効利用が注目されはじめている。コグニティブ無線技術では、既存の無線システムの時間的・空間的な空き電波(White Space)を利用することにより電波資源を捻出する。
特開2016−213672号公報
WINNF-TS-0247-V1.0.0 CBRS Certified Professional Installer Accreditation Technical Specification. WINNF-TS-0016-V1.2.1 Signaling Protocols and Procedures for Citizens Broadband Radio Service (CBRS): Spectrum Access System (SAS) - Citizens Broadband Radio Service Device (CBSD) Interface Technical Specification ECC Report 186, Technical and operational requirements for the operation of white space devices under geo-location approach, CEPT ECC, 2013 January White Space Database Provider (WSDB) Contract, available at https://www.ofcom.org.uk/__data/assets/pdf_file/0026/84077/white_space_database_contract_for_operational_use_of_wsds.pdf WINNF-TS-0096-V1.2.0 Signaling Protocols and Procedures for Citizens Broadband Radio Service (CBRS): Spectrum Access System (SAS) - SAS Interface Technical Specification WINNF-TS-0112-V1.4.1 Requirements for Commercial Operation in the U.S. 3550-3700 MHz Citizens Broadband Radio Service Band IEEE Std 802.19.1aTM-2017 "Coexistence Methods for Geo-location Capable Devices Operating under General Authorization" 47 C.F.R Part 96 Citizens Broadband Radio Service,https://www.ecfr.gov/cgi-bin/text-idx?node=pt47.5.96#se47.5.96 WINNF-TS-0245-V1.0.0 Operations for Citizens Broadband Radio Service (CBRS): Priority Access License (PAL) Database Technical Specification
しかしながら、単に空き電波を利用しただけでは電波資源の有効利用が実現できるとは限らない。例えば、電波資源の有効利用を実現するためには、空き電波が現在どのように利用されているか、空き電波の利用の検討等を行う多くの者(例えば、これから基地局を新規に設置しようと考えている者)に分かることができるようにすることが望ましい。しかし、思惑の異なる様々な主体が空き電波を利用する中で、空き電波の利用状況を他の多くの者に分かることができるようにすることは容易ではない。
そこで、本開示では、電波資源の効率的な利用を実現可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理端末装置を提案する。
上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の情報処理装置は、第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報の種類を識別するための識別情報と領域に関する情報とを取得する第1の取得部と、前記周波数帯を二次利用する1以上の第2の無線システムの該周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を取得する第2の取得部と、前記第1の取得部と前記第2の取得部で取得される情報に基づいて前記周波数帯の二次利用に関する情報を生成する生成部と、前記生成部で生成される前記二次利用に関する情報を通知する通知部と、を備える。
セカンダリシステムを構成する各通信装置への干渉マージンの配分例を示す説明図である。 CBRSでの階層構造を示す説明図である。 CBRSの帯域を示す説明図である。 本開示の実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 通信制御装置が分散的に配置されるモデルを示す図である。 1つの通信制御装置が中央制御的に複数の通信制御装置を統括するモデルを示す図である。 本開示の実施形態に係る外部装置を説明するための図である。 本開示の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係る通信制御装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係るプロキシ装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係る外部装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態で想定する干渉モデルの一例を示す説明図である。 本開示の実施形態で想定する干渉モデルの他の例を示す説明図である。 干渉マージン一斉配分型のプライマリシステム保護方法を説明するための説明図である。 剰余干渉マージンが発生した様子を示す図である。 干渉マージン逐次配分型のプライマリシステム保護方法を説明するための説明図である。 登録手続きを説明するためのシーケンス図である。 利用可能周波数情報問い合わせ手続きを説明するためのシーケンス図である。 周波数利用許可手続きを説明するためのシーケンス図である。 電波送信の許可状態を示す状態遷移図である。 周波数利用通知手続きを説明するためのシーケンス図である。 管理情報の交換手続きを説明するためのシーケンス図である。 エンティティ関係の一例を示す図である。 SASの機能構成の一例を示す図である。 情報処理装置の機能構成を説明するための図である。 情報処理装置の機能構成を説明するための図である。 情報処理装置の機能構成を説明するための図である。 ディスカバリ手続きを示すシーケンス図である。 所望情報識別情報として指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数情報が指定された場合のディスカバリ処理を説明するための図である。 指定エリアにおける利用可能周波数情報の生成例を示す図である。 指定エリアにおける利用可能周波数情報での最大許容送信電力範囲を説明するための図である。 干渉計算を行って最大許容送信電力範囲を設定する例を説明するための図である。 指定エリアにおける奨周波数情報の生成例を示す図である。 指定エリアDAにおける奨周波数情報での推奨周波数情報の生成例を示す図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて通信制御装置40、及び40のように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、通信制御装置40、及び40を特に区別する必要が無い場合には、単に通信制御装置40と称する。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.はじめに
1−1.周波数共用実現のための無線システムの制御
1−2.本実施形態の概要
1−3.周波数と共用に関する用語について
2.通信システムの構成
2−1.通信システムの全体構成
2−2.基地局装置の構成
2−3.端末装置の構成
2−4.通信制御装置の構成
2−5.プロキシ装置の構成
2−6.サーバ装置の構成
2−7.外部装置の構成
3.干渉モデル
4.プライマリシステム保護方法
4−1.干渉マージン一斉配分型
4−2.干渉マージン逐次配分型
5.諸手続きの説明
5−1.登録手続き
5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き
5−3.周波数利用許可手続き
5−4.周波数利用通知
5−5.諸手続きの補足
5−6.端末装置に関する諸手続き
5−7.通信制御装置間で発生する手続き
6.ディスカバリに係る動作
6−1.想定シナリオ
6−2.情報処理装置
6−3.ディスカバリ手続き
6−4.利用可能周波数情報
6−5.利用可能周波数での最大許容送信電力範囲
6−6.推奨周波数情報
6−7.推奨周波数での推奨送信電力範囲
6−8.利用禁止周波数情報
6−9.推奨設置位置情報
6−10.外部エンティティに関わる実装例
6−11.利用例
7.変形例
7−1.システム構成に関する変形例
7−2.その他の変形例
8.むすび
<<1.はじめに>>
近年、無線システムに割り当て可能な電波資源(例えば、周波数)が枯渇するという問題が表面化している。しかしながら、どの電波帯域もすでに既存の無線システムが利用しているため、新規の電波資源割り当てが困難である。そこで、近年では、コグニティブ無線技術の活用による電波資源の更なる有効利用が注目されはじめている。
コグニティブ無線技術では、既存の無線システムの時間的・空間的な空き電波(White Space)を利活用(例えば、動的周波数共用(DSA:Dynamic Spectrum Access))することにより、電波資源を捻出する。例えば、米国では、世界的には3GPP band 42、43とされている周波数帯とオーバーラップするFederal use band(3.55-3.70GHz)の一般国民への開放を目指し、周波数共用技術を活用するCBRS(Citizens Broadband Radio Service)の法制化・標準化が加速している。
なお、コグニティブ無線技術は、動的周波数共用のみならず、無線システムによる周波数利用効率の向上にも寄与する。例えば、ETSI EN 303 387やIEEE 802.19.1−2014では、空き電波を利用する無線システム間の共存技術が規定されている。
<1−1.周波数共用実現のための無線システムの制御>
一般に周波数共用においては、各国・地域の規制当局(NRA:National Regulatory Authority)によって、周波数帯域の利用に係る免許または認可を受けた1次利用者(プライマリユーザ)の無線システム(プライマリシステム)の保護が義務付けられる。典型的には、当該NRAによってプライマリシステムの許容干渉基準値が設けられ、二次利用者(セカンダリユーザ)の無線システム(セカンダリシステム)には、共用によって発生する与干渉が許容干渉基準値を下回ることを求められる。
周波数共用を実現するため、例えば、通信制御装置(例えば、周波数管理データベース)が、プライマリシステムに対して致命的な干渉を与えないようにセカンダリシステムの通信を制御する。通信制御装置は、通信装置の通信等を管理する装置である。例えば、通信制御装置は、GLDB(Geo-location Database)、SAS(Spectrum Access System)等の電波資源(例えば、周波数)の管理のための装置(システム)である。本実施形態の場合、通信制御装置は、後述の通信制御装置40に相当する。通信制御装置40については、後に詳述する。
ここで、プライマリシステムとは、例えば、所定の周波数帯をセカンダリシステム等の他のシステムに優先して使用するシステム(例えば、既存のシステム)である。また、セカンダリシステムとは、例えば、プライマリシステムが使用する周波数帯を二次利用(例えば、動的周波数共用)するシステムである。プライマリシステム及びセカンダリシステムは、それぞれ、複数の通信装置で構成されていてもよいし、1つの通信装置で構成されていてもよい。通信制御装置は、セカンダリシステムを構成する1又は複数の通信装置のプライマリシステムへの干渉の累積(Interference Aggregation)が、プライマリシステムの干渉許容量(干渉マージンともいう。)を越えないように、1又は複数の通信装置に干渉許容量を配分する。このとき、干渉許容量は、プライマリシステムの運営者や電波を管理する公的機関等が予め定めた干渉量であってもよい。以下の説明では、干渉マージンといった場合は、干渉許容量のことを指す。また、干渉の累積のことを、累積与干渉電力と呼ぶことがある。
図1は、セカンダリシステムを構成する各通信装置への干渉マージンの配分例を示す説明図である。図1の例では、通信システム1がプライマリシステムであり、通信システム2がセカンダリシステムである。通信システム1は無線通信装置10等を備える。また、通信システム2は基地局装置20、20、20等を備える。なお、図1の例では、通信システム1は無線通信装置10を1つしか備えていないが、通信システム1が備える無線通信装置10は複数であってもよい。また、図1の例では、通信システム2は基地局装置20を3つ備えているが、通信システム2が備える基地局装置20は3つより少なくてもよいし、多くてもよい。また、通信システム2が備える無線通信装置は、必ずしも基地局装置でなくてもよい。なお、図1の例では、プライマリシステム(図1の例では通信システム1)及びセカンダリシステム(図1の例では通信システム2)がそれぞれ1つしか示されていないが、プライマリシステム及びセカンダリシステムはそれぞれ複数あってもよい。
無線通信装置10、及び基地局装置20、20、20は、それぞれ、電波を送受信可能である。無線通信装置10が許容する干渉量はIacceptである。また、基地局装置20、20、20が通信システム1(プライマリシステム)の所定の保護点に与える干渉量は、それぞれ、与干渉量I、I、Iである。ここで、保護点は、通信システム1の保護のための干渉算出基準点である。
通信制御装置は、通信システム1の所定の保護点への干渉の累積(図1に示す受信干渉量I+I+I)が干渉マージンIacceptを超えないように、複数の基地局装置20に干渉マージンIacceptを配分する。例えば、通信制御装置は、与干渉量I、I、IがそれぞれIaccept/3となるように各基地局装置20に干渉マージンIacceptを配分する。或いは、通信制御装置は、与干渉量I、I、IがそれぞれIaccept/3以下となるように、各基地局装置20に干渉マージンIacceptを配分する。勿論、干渉マージンの配分方法はこの例に限定されない。
通信制御装置は、配分された干渉量(以下、配分干渉量という。)に基づいて、各基地局装置20に許容される最大送信電力(以下、最大許容送信電力という。)を算出する。例えば、通信制御装置は、伝搬損失、アンテナゲイン等に基づいて、配分干渉量から逆算することによって、各基地局装置20の最大許容送信電力を算出する。そして、通信制御装置は、算出した最大許容送信電力の情報を各基地局装置20に通知する。
<1−2.本実施形態の概要>
電波資源の有効利用を実現するためには、空き電波(空き周波数)の二次利用の状況を多くの者に分かることができるようにすることが望ましい。例えば、これから基地局を新規に設置しようと考えている者(例えば、移動体通信事業者、プライベートネットワーク事業者等)が、空き電波(空き周波数)が現在どのように利用されているか知ることができれば、より効率的な基地局の設置が可能になり、結果として、電波資源のより効率的な利用が実現できる。
しかし、空き電波(空き周波数)を二次利用している主体(以下、二次利用者という。)にとって、自身が保有する空き電波の二次利用情報の全てを一般に公開するには、強い抵抗があると想定される。例えば、空き電波の二次利用システムの運用者情報や運用者のノウハウに相当する情報(例えば、二次利用システムの設置情報等)は、空き電波の二次利用者にとって、開示に強い抵抗がある情報と想定される。
二次利用情報が公開されなければ、電波資源の真の有効利用が実現されない恐れがある一方で、二次利用者に、全ての二次利用情報の公開を強制すれば、空き電波の利用意欲が削がれ、空き電波の利用自体が進まない恐れがある。
そこで、本実施形態では、情報の秘匿性を保ちつつも利用価値の高い二次利用情報を一般に開示するようにする。具体的には、基地局一つ一つの詳細な情報を一般ユーザが知ることができるようなピンポイントな二次利用情報ではなく、一般ユーザから指定された所定の大きさの探索範囲(指定エリア或いは指定空間)の二次利用情報を一般に開示するようにする。
例えば、本実施形態の情報処理装置は、プライマリシステムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定するための指定情報を取得する。そして、情報処理装置は、複数の二次利用情報のうちの識別情報で指定された指定の二次利用情報であって指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間における二次利用情報を生成する。そして、情報処理装置は、生成した二次利用情報を外部モニター装置に送信する。外部モニター装置(以下、外部装置ともいう。)としては、例えば、セルラーシステムにおけるOA&M(Operation, Administration and Maintenance)やウェブブラウザなど、多様に想定される。
これにより、二次利用者のノウハウ等が開示されないように配慮しつつも、一般ユーザにとって価値の高い二次利用情報を開示できる。結果として、電波資源の効率的な利用が実現する。なお、以下の説明では、情報処理装置が指定エリア或いは指定空間の二次利用情報を探索する動作のことをディスカバリということがある。
<1−3.周波数と共用に関する用語について>
なお、本実施形態では、プライマリシステム(通信システム1)及びセカンダリシステム(通信システム2)は、動的周波数共用環境下にあるものとする。以下、米国のFCC(Federal Communications Commission)が法整備したCBRSを例にとり本実施形態を説明する。なお、本実施形態の通信システム1及び通信システム2は、CBRSに限定されない。
図2は、CBRSでの階層構造を示す説明図である。図2に示すように、周波数帯域のユーザの各々は3つのグループのうちのいずれかに分類される。このグループは、“tier”と呼ばれる。当該3つのグループは、それぞれ、既存層(Incumbent Tier)、優先アクセス層(Priority Access Tier)、及び一般認可アクセス層(General Authorized Access Tier)から構成される階層構造が定義されている。この階層構造では、一般認可アクセス層(General Authorized Access Tier)の上位に優先アクセス層(Priority Access Tier)が位置し、優先アクセス層の上位に既存層(Incumbent Tier)が位置している。CBRSを例にとると、既存層に位置するシステム(既存システム)がプライマリシステムとなり、一般認可アクセス層及び優先アクセス層に位置するシステムがセカンダリシステムとなる。
既存層(Incumbent Tier)は、共用周波数帯域の既存ユーザからなるグループである。CBRSにおいては、国防総省(DOD:Department of Defense)、固定衛星事業者、新条件適用除外無線ブロードバンド免許人(GWBL:Grandfathered Wireless Broadband Licensee)が、既存ユーザとして定められる。“Incumbent Tier”は、より低い優先度を有する“Priority Access Tier”及び“GAA(General Authorized Access) Tier”への干渉回避又は抑制を要求されない。また、“Incumbent Tier”は、“Priority Access Tier”及び“GAA Tier”による干渉から保護される。即ち、“Incumbent Tier”のユーザは、他のグループの存在を考慮することなく、周波数帯域を使用することが可能である。
優先アクセス層(Priority Access Tier)は、PAL(Priority Access License)と呼ばれる免許を有するユーザからなるグループである。“Priority Access Tier”より高い優先度を有する“Incumbent Tier”への干渉回避又は抑制を要求されるが、より低い優先度を有する“GAA Tier”への干渉回避又は抑制を要求されない。また、“Priority Access Tier”は、より高い優先度を有する“Incumbent Tier”による干渉から保護されないが、より低い優先度を有する“GAA Tier”による干渉から保護される。
一般認可アクセス層(GAA Tier)は、上記“Incumbent Tier”および“Priority Access Tier”に属さない他の全てのユーザからなるグループである。より高い優先度を有する“Incumbent Tier”及び“Priority Access Tier”への干渉の回避又は抑制を要求される。また、“GAA Tier”は、より高い優先度を有する“Incumbent Tier”に及び“Priority Access Tier”よる干渉から保護されない。即ち、“GAA Tier”は、法制上、日和見的な(opportunistic)周波数利用が要求される“tier”である。
なお階層構造はこれらの定義に限定されない。CBRSは一般に3Tier構造と呼ばれるが、2Tier構造であってもよい。代表的な一例として、LSA(Licensed Shared Access)やTVWS(TV band White Space)のような2Tier構造が挙げられる。LSAでは、前記“Incumbent Tier”と“Priority Access Tier”の組み合わせと同等の構造が採用されている。また、TVWSでは、前記“Incumbent Tier”と“GAA Tier”の組み合わせと同等の構造が採用されている。また、4以上のTierが存在してもよい。具体的には、例えば、“Priority Access Tier”に相当する中間層を、さらに優先度付するなどしてもよい。また、例えば、“GAA Tier”も同様に優先度付するなどしてもよい。
図3は、CBRSの帯域を示す説明図である。上述のCBRSを例にとると、プライマリシステムは、軍事レーダシステム(Military Radar System)、既存無線システム(Grandfathered Wireless System)、或いは固定衛星業務(宇宙から地球)(Fixed Satellite Service (space-to-earth))となる。ここで、軍事レーダシステムは、代表的には艦載レーダである。また、セカンダリシステムはCBSD(Citizens Broadband Radio Service Device)、EUD(End User Device)と呼ばれる基地局、端末からなる無線ネットワークシステムとなる。セカンダリシステムにはさらに優先度が存在し、共用帯域を免許利用可能な優先アクセス免許(PAL:Priority Access License)と、免許不要と同等の一般認可アクセス(GAA:General Authorized Access)と、が定められている。図3に示す層1(Tier 1)は、図2に示す既存層に相当する。また、図3に示す層2(Tier 2)は、図2に示す優先アクセス層に相当する。また、図3に示す層3(Tier 3)は、図2に示す一般認可アクセス層に相当する。
なお、本実施形態のプライマリシステム(通信システム1)は、図3に示した例に限られない。他の種類の無線システムをプライマリシステム(通信システム1)としてもよい。例えば、適用する国・地域・周波数帯域に応じて、他の無線システムをプライマリシステムとしてもよい。例えば、プライマリシステムは、DVB−T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)システム等のテレビジョン放送システムであってもよい。また、プライマリシステムは、FS(Fixed System)と呼ばれる無線システムであってもよい。また、他の周波数帯における周波数共用であってもよい。例えば、代表的な一例として、LSAやTVWS(TV band White Space)が挙げられる。また、プライマリシステムは、LTE(Long Term Evolution)、NR(New Radio)等のセルラー通信システムであってもよい。また、プライマリシステムは、ARNS(Aeronautical Radio Navigation Service)等の航空無線システムであってもよい。勿論、プライマリシステムは、上記の無線システムに限定されず、他の種類の無線システムであってもよい。
また、通信システム2が利用する空き電波(White Space)は、Federal use band(3.55-3.70GHz)の電波に限られない。通信システム2は、Federal use band(3.55-3.70GHz)とは異なる周波数帯の電波を空き電波として利用してもよい。例えば、プライマリシステム(通信システム1)がテレビジョン放送システムなのであれば、通信システム2はTVホワイトスペースを空き電波として利用するシステムであってもよい。ここで、TVホワイトスペースとは、テレビジョン放送システム(プライマリシステム)に割当てられている周波数チャネルのうち、当該テレビジョン放送システムにより利用されていない周波数帯のことをいう。このとき、TVホワイトスペースは、地域に応じて使用されていないチャネルであってもよい。
また、通信システム1及び通信システム2の関係は、通信システム1をプライマリシステム、通信システム2をセカンダリシステムとした周波数共用関係に限られない。通信システム1及び通信システム2の関係は、同一周波数を利用する同一または異なる無線システム間のネットワーク共存(Network Coexistence)関係であってもよい。
一般に周波数共用において、対象帯域を利用する既存システムをプライマリシステム、二次利用者のシステムをセカンダリシステムと呼ぶが、周波数共用環境以外に本実施形態を適用する場合には、これら(プライマリシステム、セカンダリシステム)は別の用語のシステムに置き換えてもよい。例えば、HetNetにおけるマクロセルをプライマリシステム、スモールセルやリレー局をセカンダリシステムとしてもよい。また、基地局をプライマリシステム、そのカバレッジ内に存在するD2DやV2Xを実現するRelay UEやVehicle UEをセカンダリシステムとしてもよい。基地局は固定型に限らず、可搬型/移動型であってもよい。そのような場合、例えば、本発明の提供する通信制御装置は、基地局やリレー局、Relay UE等に具備されてもよい。
なお、以下の説明で登場する「周波数」という用語は、別の用語によって置き換えられてもよい。例えば、「周波数」という用語は、「リソース」、「リソースブロック」、「リソースエレメント」、「チャネル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア」、「サブキャリア」といった用語やこれらと類似の意味を有する用語によって置き換えられてよい。
<<2.通信システムの構成>>
以下、本開示の実施形態に係る通信システム2を説明する。通信システム2は、通信システム1(第1無線システム)が使用する周波数帯を二次利用して無線通信する無線通信システムである。例えば、通信システム2は、通信システム1の空き電波を動的周波数共用する無線通信システムである。通信システム2は、所定の無線アクセス技術(Radio Access Technology)を使って、ユーザ或いはユーザが有する装置に対し、無線サービスを提供する。
ここで、通信システム2は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、cdma2000(Code Division Multiple Access 2000)、LTE、NR等のセルラー通信システムであってもよい。以下の説明では、「LTE」には、LTE−A(LTE-Advanced)、LTE−A Pro(LTE-Advanced Pro)、及びEUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)が含まれるものとする。また、「NR」には、NRAT(New Radio Access Technology)、及びFEUTRA(Further EUTRA)が含まれるものとする。なお、通信システム2は、セルラー通信システムに限られない。例えば、通信システム2は、無線LAN(Local Area Network)システム、テレビジョン放送システム、航空無線システム、宇宙無線通信システム等の他の無線通信システムであってもよい。
本実施形態では、通信システム1はプライマリシステムであり、通信システム2はセカンダリシステムである。上述したように、通信システム1及び通信システム2は、それぞれ、複数あってもよい。なお、図1の例では、通信システム1は1つの無線通信装置10(図1に示す無線通信装置10)で構成されていたが、複数の無線通信装置10で構成されていてもよい。無線通信装置10の構成は、後述する基地局装置20又は端末装置30の構成と同じであってもよい。
<2−1.通信システムの全体構成>
通信システム2は、典型的には、以下のエンティティで構成される。
通信装置(例えば、基地局装置やプロキシ装置)
端末装置
通信制御装置
なお、以下の説明では、通信装置となるエンティティは、基地局装置20及び/又はプロキシ装置50であるものとするが、通信装置となるエンティティは基地局装置20やプロキシ装置50に限られず、他の通信装置(例えば、端末装置30や通信制御装置40)であってもよい。また、上述の外部装置は通信システム2の一部であってもよいし、一部でなくてもよい。また、端末装置30を外部装置とみなしてもよい。
図4は、本開示の実施形態に係る通信システム2の構成例を示す図である。通信システム2は、基地局装置20と、端末装置30と、通信制御装置40と、プロキシ装置50と、サーバ装置60と、を備える。通信システム2は、通信システム2を構成する各装置(例えば、無線通信装置等の通信装置)が連携して動作することで、ユーザ或いはユーザが有する装置に対し、無線サービスを提供する。無線通信装置は、無線通信の機能を有する装置のことであり、図4の例では、基地局装置20と端末装置30とが該当する。
なお、通信制御装置40及びプロキシ装置50は、無線通信機能を有していてもよい。この場合には、通信制御装置40及びプロキシ装置50も無線通信装置とみなすことができる。以下の説明では、無線通信装置のことを単に通信装置ということがある。なお、通信装置は無線通信装置に限られず、例えば、無線通信機能を有さず、有線通信のみ可能な装置も通信装置とみなすことができる。
通信システム2は、基地局装置20と、端末装置30と、通信制御装置40と、プロキシ装置50と、をそれぞれ複数備えていてもよい。図4の例では、通信システム1は、基地局装置20として基地局装置20、20、20、20、20等を備えている。また、通信システム2は、端末装置30として端末装置30、30、30、30等を備えている。また、通信システム1は、通信制御装置40として通信制御装置40、40等を備えている。
なお、以下の説明では、無線通信装置のことを無線システムと呼ぶことがある。例えば、無線通信装置10及び基地局装置20〜20は、それぞれ、1つの無線システムである。また、端末装置30〜30は、それぞれ、1つの無線システムである。なお、以下の説明では、通信システム1を第1無線システムとするが、通信システム1が備える1又は複数の無線通信装置10それぞれを第1無線システムとみなしてもよい。また、以下の説明では、通信システム2が備える1又は複数の基地局装置20それぞれを第2無線システムとするが、通信システム2そのものを第2無線システムとみなしてもよいし、通信システム2が備える1又は複数の端末装置30それぞれを第2無線システムとみなしてもよい。通信制御装置40及びプロキシ装置50が無線通信機能を有するのであれば、通信制御装置40それぞれ或いはプロキシ装置50それぞれを第2無線システムとみなしてもよい。
なお、無線システムは、少なくとも1つの無線通信装置を含む複数の通信装置で構成される1つのシステムであってもよい。例えば、1又は複数の基地局装置20と、その配下にある1又は複数の端末装置30と、で構成されるシステムを1つの無線システムとみなしてもよい。また、通信システム1又は通信システム2を、それぞれ、1つの無線システムとみなすことも可能である。以下の説明では、少なくとも1つの無線通信装置を含む複数の通信装置で構成される通信システムのことを、無線通信システム、或いは、単に通信システムと呼ぶことがある。なお、1つの無線通信装置を含む複数の通信装置で構成される1つのシステムを第1無線システム或いは第2無線システムとみなしてもよい。
(基地局装置)
基地局装置20(第2無線システム)は、端末装置30或いは他の通信装置(他の基地局装置20、他のプロキシ装置50)と無線通信する無線通信装置である。基地局装置20は通信装置の一種である。基地局装置20は、例えば、無線基地局(Base Station、Node B、eNB、gNB、など)や無線アクセスポイント(Access Point)に相当する装置である。基地局装置20は、無線リレー局であってもよい。基地局装置20は、RSU(Road Side Unit)等の路上基地局装置であってもよい。また、基地局装置20は、RRH(Remote Radio Head)と呼ばれる光張り出し装置であってもよい。本実施形態では、無線通信システムの基地局のことを基地局装置ということがある。なお、基地局装置20が使用する無線アクセス技術は、セルラー通信技術であってもよいし、無線LAN技術であってもよい。勿論、基地局装置20が使用する無線アクセス技術は、これらに限定されず、他の無線アクセス技術であってもよい。
基地局装置20は、必ずしも固定されたものである必要もなく、自動車のように動くものに設置されていてもよい。また、基地局装置20は、必ずしも地上に存在する必要はなく、航空機、ドローン、ヘリコプター、衛星などのように、空中や宇宙に存在する物体や、船、潜水艦などのように海上・海中に存在する物体に通信装置機能が具備されてもよい。このような場合、基地局装置20は固定的に設置されている他の通信装置と無線通信を実施しうる。
基地局装置20のカバレッジの大きさも、マクロセルのような大きなものから、ピコセルのような小さなものであってもよい。勿論、基地局装置20のカバレッジの大きさは、フェムトセルのような極めて小さなものであってもよい。また、基地局装置20がビームフォーミングの能力を有する場合、ビームごとにセルやサービスエリアが形成されてもよい。
基地局装置20は、さまざまなエンティティによって利用、運用、及び/又は管理されうる。例えば、基地局装置20は、移動体通信事業者(MNO:Mobile Network Operator)、仮想移動体通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)、仮想移動体通信イネーブラ(MVNE:Mobile Virtual Network Enabler)、ニュートラルホストネットワーク(NHN:Neutral Host Network)事業者、エンタープライズ、教育機関(学校法人、各自治体教育委員会、等)、不動産(ビル、マンション等)管理者、個人などが想定されうる。勿論、基地局装置20の利用、運用、及び/又は管理の主体はこれらに限定されない。
基地局装置20は一事業者が設置及び/又は運用を行うものであってもよいし、一個人が設置及び/又は運用を行うものであってもよい。勿論、基地局装置20の設置・運用主体はこれらに限定されない。例えば、基地局装置20は、複数の事業者または複数の個人が共同で設置・運用を行うものであってもよい。また、基地局装置20は、複数の事業者または複数の個人が利用する共用設備であってもよい。この場合、設備の設置及び/又は運用は利用者とは異なる第三者によって実施されてもよい。
事業者によって運用される基地局装置20は、典型的には、コアネットワークを介してインターネット接続される。また、基地局装置20は、OA&M(Operation, Administration & Maintenance)と呼ばれる機能により、運用管理・保守がなされる。なお、通信システム2には、例えば、ネットワーク内の基地局装置20を統合制御するネットワークマネージャが存在しうる。
なお、基地局という概念には、アクセスポイントや無線リレー局(中継装置ともいう。)が含まれる。また、基地局という概念には、基地局の機能を備えた構造物(Structure)のみならず、構造物に設置される装置も含まれる。構造物は、例えば、オフィスビル、家屋、鉄塔、駅施設、空港施設、港湾施設、スタジアム等の建物(Building)である。なお、構造物という概念には、建物のみならず、トンネル、橋梁、ダム、塀、鉄柱等の構築物(Non-building structure)や、クレーン、門、風車等の設備も含まれる。また、構造物という概念には、陸上(狭義の地上)又は地中の構造物のみならず、桟橋、メガフロート等の水上の構造物や、海洋観測設備等の水中の構造物も含まれる。
また、基地局は、移動可能に構成された基地局(移動局)であってもよい。このとき、基地局(移動局)は、移動体に設置される無線通信装置であってもよいし、移動体そのものであってもよい。また、移動体は、陸上(狭義の地上)を移動する移動体(例えば、自動車、バス、トラック、列車、リニアモーターカー等の車両)であってもよいし、地中(例えば、トンネル内)を移動する移動体(例えば、地下鉄)であってもよい。勿論、移動体は、スマートフォンなどのモバイル端末であってもよい。また、移動体は、水上を移動する移動体(例えば、旅客船、貨物船、ホバークラフト等の船舶)であってもよいし、水中を移動する移動体(例えば、潜水艇、潜水艦、無人潜水機等の潜水船)であってもよい。また、移動体は、大気圏内を移動する移動体(例えば、飛行機、飛行船、ドローン等の航空機)であってもよいし、大気圏外を移動する宇宙移動体(例えば、人工衛星、宇宙船、宇宙ステーション、探査機等の人工天体)であってもよい。
(端末装置)
端末装置30は、通信機能を備えた通信機器である。端末装置30は、典型的にはスマートフォン等の通信機器である。端末装置30は、携帯電話、スマートデバイス(スマートフォン、又はタブレット)、ウェアラブル端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末であってもよい。端末装置は、User Equipment、User Terminal、User Station、Mobile Terminal、Mobile Station、等と呼ばれることがある。
なお、端末装置30は、人が利用するものである必要はない。端末装置30は、いわゆるMTC(Machine Type Communication)のように、工場の機械、建物に設置されるセンサであってもよい。また、端末装置30は、M2M(Machine to Machine)デバイス、又はIoT(Internet of Things)デバイスであってもよい。また、端末装置30は、D2D(Device to Device)やV2X(Vehicle to everything)に代表されるように、リレー通信機能を具備した装置であってもよい。また、端末装置30は、無線バックホール等で利用されるCPE(Client Premises Equipment)と呼ばれる機器であってもよい。また、端末装置30は、移動体に設置される無線通信装置であってもよいし、移動体そのものであってもよい。
また、端末装置30は、必ずしも地上に存在する必要はなく、航空機、ドローン、ヘリコプター、衛星などのように、空中や宇宙に存在する物体や、船、潜水艦などのように海上・海中に存在する物体であってもよい。
(通信制御装置)
通信制御装置40は、基地局装置20を管理する装置である。例えば、通信制御装置40は、基地局装置20の無線通信を制御する装置である。例えば、通信制御装置40は、基地局装置20が使用する通信パラメータ(動作パラメータともいう。)を決定し、基地局装置20に対して許可又は指示を行う。このとき、通信制御装置40は、ネットワーク内の無線装置を統合制御するネットワークマネージャであってもよい。ETSI EN 303 387やIEEE 802.19.1−2014を例にとると、通信制御装置40は、無線機器間の電波干渉制御を行うSpectrum Manager/Coexistence Managerといった制御装置であってもよい。また、例えば、IEEE 802.11−2016にて規定されるRLSS(Registered Location Secure Server)も通信制御装置40となりうる。また、周波数共用環境下では、GLDB(Geolocation database)やSAS(Spectrum Access System)といったデータベース(データベースサーバ、装置、システム)も通信制御装置40となりうる。基本的には、通信制御装置40の制御対象は基地局装置20となるが、通信制御装置40はその配下の端末装置30を制御してもよい。
なお、通信制御装置40は、1つの通信システム2に複数存在していてもよい。図5は、通信制御装置40が分散的に配置されるモデルを示す図である。この場合、複数の通信制御装置40(図5の例の場合、通信制御装置40及び通信制御装置40)は互いに管理する基地局装置20の情報を交換し、必要な周波数の割り当てや干渉制御の計算を行う。
また、通信制御装置40は、マスタ−スレーブ型の装置であってもよい。図6は、1つの通信制御装置が中央制御的に複数の通信制御装置を統括するモデル(いわゆるマスタ−スレーブ型のモデル)を示す図である。図6の例では、通信制御装置40がマスタ通信制御装置であり、通信制御装置40、40がスレーブ通信制御装置である。このようなシステムの場合、マスタ通信制御装置は複数のスレーブ通信制御装置を統括し、集中的に意思決定を行うことが可能である。また、マスタ通信制御装置は、負荷分散(ロードバランシング)などを目的として、各スレーブ通信制御装置に対して、意思決定権限の委譲・破棄等を実施することも可能である。
なお、通信制御装置40は、その役目のために、基地局装置20、端末装置30、及びプロキシ装置50以外のエンティティからも必要な情報を取得しうる。具体的には、通信制御装置40は、例えば、国・地域の電波行政機関が管理・運用するデータベース(レギュラトリデータベース)から、プライマリシステムの位置情報等、保護に必要な情報を取得しうる。レギュラトリデータベースの一例としては、米国連邦通信委員会(Federal Communications Commissions)が運用するULS(Universal Licensing System)などが挙げられる。保護に必要な情報のその他の例としては、例えば、帯域外輻射制限(OOBE(Out-of-Band Emission) Limit)、隣接チャネル漏洩比(ACLR:Adjacent Channel Leakage Ratio)、隣接チャネル選択性(Adjacent Channel Selectivity)、フェージングマージン、及び/又は保護比率(PR:Protection Ratio)等を含みうる。これらの例については、法制上、数値が固定的に与えられる場合にはそれらを用いることが望ましい。
また、その他の一例としては、通信制御装置40が、プライマリシステムの電波検知を目的に設置・運用される電波センシングシステムから電波センシング情報を取得することも想定されうる。具体的な一例としては、通信制御装置40は、米国CBRSにおける環境センシング機能(ESC:Environmental Sensing Capability)のような電波センシングシステムから、プライマリシステムの電波検知情報を取得しうる。また、通信装置や端末がセンシング機能を具備する場合、通信制御装置40は、これらからプライマリシステムの電波検知情報を取得してもよい。
(プロキシ装置)
プロキシ装置50(プロキシシステム)は、1又は複数の通信装置(例えば、基地局装置20)を代理(代表)して通信制御装置40と通信する装置である。プロキシ装置50も通信装置の一種である。プロキシ装置50は、非特許文献2等で規定されるDP(Domain Proxy)であってもよい。ここで、DPとは、複数のCBSDそれぞれ、又は複数のCBSDで構成されるネットワークに代わってSASと通信するエンティティのことをいう。なお、1又は複数の通信装置を代理(代表)して通信制御装置40と通信する機能を有しているのであれば、プロキシ装置50は、非特許文献2で規定されるDPに限られない。ネットワーク内の基地局装置20を統合制御するネットワークマネージャをプロキシ装置50とみなしてもよい。
(サーバ装置)
サーバ装置60(サーバシステム)は、通信制御装置40の処理結果の情報(以下、処理結果情報という。)を記録する装置である。例えば、サーバ装置60は、通信制御装置40が決定した基地局装置20の通信パラメータ等を記録する。サーバ装置60が記録する処理結果情報には、基地局装置20の位置情報、この基地局装置20が利用可能な周波数の情報、及び、この利用可能周波数での最大許容送信電力の情報が含まれていてもよい。
各エンティティ間のインタフェースは、有線であるか無線であるかは問わない。例えば、通信制御装置および通信装置間のインタフェースには、有線回線のみならず、周波数共用に依存しない無線インタフェースを利用可能である。このとき、無線インタフェースは、例えば、移動体通信事業者によって免許帯域(Licensed band)を介して提供される無線インタフェースや既存の免許不要帯域(License-exempt band)を利用する無線インタフェース(例えば、Wi-Fi通信を利用する無線インタフェース)等であってもよい。
(外部装置)
図7は、本開示の実施形態に係る外部装置を説明するための図である。外部装置70は、通信機能を備えた通信機器である。外部装置70は、典型的にはスマートフォン等の通信機器である。外部装置70は、携帯電話、スマートデバイス(スマートフォン、又はタブレット)、ウェアラブル端末、PDA、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末であってもよいし、サーバ装置であってもよい。
外部装置70は、通信システム2の外部エンティティ(External Entity)として機能する。外部エンティティとは、通信制御装置40(通信制御装置40に付随する付随装置を含む。)の外部に位置する論理エンティティである。通信制御装置40の付随装置とは、通信制御装置40に付随して空き電波の二次利用に関する動作をする付随装置のことであり、例えば、プロキシ装置50やサーバ装置60が該当する。
図7の例では、外部装置70はスマートデバイスとなっており、外部装置70はサーバ装置となっており、外部装置70はパーソナルコンピュータ(ノートPC)となっている。外部装置70は、ネットワークNを介して通信制御装置40及び通信制御装置40の付随装置(図7の例では、プロキシ装置50、及びサーバ装置60)と接続されている。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNは有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。
外部装置70は、通信制御装置40(又は通信制御装置40の付随装置)から二次利用情報を取得してユーザに出力する。
以下、通信システム2を構成する各装置の構成、及び外部装置の構成を具体的に説明する。
<2−2.基地局装置の構成>
最初に、基地局装置20の構成を説明する。図8は、本開示の実施形態に係る基地局装置20の構成例を示す図である。基地局装置20は、通信制御装置40の制御に従って端末装置30と無線通信する無線通信装置(無線システム)である。例えば、基地局装置20は、地上に位置する基地局装置(地上局装置)である。このとき、基地局装置20は、地上の構造物に配置される基地局装置であってもよいし、地上を移動する移動体に設置される基地局装置であってもよい。より具体的には、基地局装置20は、ビル等の構造物に設置されたアンテナ及びそのアンテナに接続する信号処理装置であってもよい。勿論、基地局装置20は、構造物や移動体そのものであってもよい。「地上」は、陸上(狭義の地上)のみならず、地中、水上、水中も含む広義の地上である。基地局装置20は、通信装置の一種である。
なお、基地局装置20は、地上局装置に限られない。例えば、基地局装置20は、空中又は宇宙を移動或いは浮遊する基地局装置(非地上局装置)であってもよい。このとき、基地局装置20は、航空機局装置や衛星局装置であってもよい。
航空機局装置は、航空機等に搭載される装置であってもよいし、航空機そのものであってもよい。航空機という概念には、飛行機、グライダー等の重航空機のみならず、気球、飛行船等の軽航空機も含まれる。また、航空機という概念には、ヘリコプターやオートジャイロ等の回転翼機も含まれる。なお、航空機局装置(又は、航空機局装置が搭載される航空機)は、有人航空機であってもよいし、ドローン等の無人航空機であってもよい。
衛星局装置は、人工衛星等の宇宙移動体に搭載される装置であってもよいし、宇宙移動体そのものであってもよい。衛星局装置となる衛星は、低軌道(LEO:Low Earth Orbiting)衛星、中軌道(MEO:Medium Earth Orbiting)衛星、静止軌道(GEO:Geostationary Earth Orbiting)衛星、高楕円軌道(HEO:Highly Elliptical Orbiting)衛星の何れであってもよい。勿論、衛星局装置は、低軌道衛星、中軌道衛星、静止衛星、又は高楕円軌道衛星に搭載される装置であってもよい。
また、基地局装置20は中継局装置であってもよい。中継局装置は、例えば、航空局や地球局である。中継局装置は上述の中継装置の一種とみなすことができる。航空局は、航空機局装置と通信を行うために、地上又は地上を移動する移動体に設置された無線局である。また、地球局は、衛星局装置と通信するために、地球(空中を含む。)に位置する無線局である。地球局は、大型地球局であってもよいし、VSAT(Very Small Aperture Terminal)等の小型地球局であってもよい。なお、地球局は、VSAT制御地球局(親局、HUB局ともいう。)であってもよいし、VSAT地球局(子局ともいう。)であってもよい。また、地球局は、地上を移動する移動体に設置される無線局であってもよい。例えば、船舶に搭載される地球局として、船上地球局(ESV:Earth Stations on board Vessels)が挙げられる。また、地球局には、航空機(ヘリコプターを含む。)に設置され、衛星局と通信する航空機地球局が含まれていてもよい。また、地球局には、地上を移動する移動体に設置され、衛星局を介して航空機地球局と通信する航空地球局が含まれていてもよい。なお、中継局装置は、衛星局や航空機局と通信する携帯移動可能な無線局であってもよい。
基地局装置20は、無線通信部21と、記憶部22と、ネットワーク通信部23と、制御部24と、を備える。なお、図8に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、基地局装置20の機能は、複数の物理的に分離された装置に分散して実装されてもよい。
無線通信部21は、他の通信装置(例えば、端末装置30、通信制御装置40、プロキシ装置50、及び他の基地局装置20)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部21は、制御部24の制御に従って動作する。無線通信部21は複数の無線アクセス方式に対応してもよい。例えば、無線通信部21は、NR及びLTEの双方に対応してもよい。無線通信部21は、W−CDMAやcdma2000等の他のセルラー通信方式に対応してもよい。また、無線通信部21は、セルラー通信方式に加えて、無線LAN通信方式に対応してもよい。勿論、無線通信部21は、1つの無線アクセス方式に対応するだけであってもよい。
無線通信部21は、受信処理部211と、送信処理部212と、アンテナ213と、を備える。無線通信部21は、受信処理部211、送信処理部212、及びアンテナ213をそれぞれ複数備えていてもよい。なお、無線通信部21が複数の無線アクセス方式に対応する場合、無線通信部21の各部は、無線アクセス方式毎に個別に構成されうる。例えば、基地局装置20がNRとLTEとに対応しているのであれば、受信処理部211及び送信処理部212は、NRとLTEとで個別に構成されてもよい。
受信処理部211は、アンテナ213を介して受信された上りリンク信号の処理を行う。受信処理部211は、無線受信部211aと、多重分離部211bと、復調部211cと、復号部211dと、を備える。
無線受信部211aは、上りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバルの除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。例えば、基地局装置20の無線アクセス方式が、LTE等のセルラー通信方式であるとする。このとき、多重分離部211bは、無線受信部211aから出力された信号から、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上りリンクチャネル及び上りリンク参照信号を分離する。復調部211cは、上りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase shift Keying)等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復調部211cが使用する変調方式は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、又は256QAMであってもよい。復号部211dは、復調された上りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された上りリンクデータ及び上りリンク制御情報は制御部24へ出力される。
送信処理部212は、下りリンク制御情報及び下りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部212は、符号化部212aと、変調部212bと、多重部212cと、無線送信部212dと、を備える。
符号化部212aは、制御部24から入力された下りリンク制御情報及び下りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部212bは、符号化部212aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。多重部212cは、各チャネルの変調シンボルと下りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部212dは、多重部212cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部212dは、高速フーリエ変換による時間領域への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部212で生成された信号は、アンテナ213から送信される。
記憶部22は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、基地局装置20の記憶手段として機能する。記憶部22は、所望送信電力情報、動作パラメータ、保有リソース情報等を記憶する。
所望送信電力情報は、基地局装置20が、電波の送信に必要な送信電力の情報として、通信制御装置40に要求する送信電力の情報である。
動作パラメータは、基地局装置20の電波送信動作に関する情報(例えば、設定情報)である。例えば、通動作パラメータは、基地局装置20に許容された送信電力の最大値(最大許容送信電力)の情報である。勿論、動作パラメータは、最大許容送信電力の情報に限定されない。
また、保有リソース情報は、基地局装置20の無線リソースの保有に関する情報である。例えば、保有リソース情報は、基地局装置20が現在使用可能な無線リソースの情報である。例えば、有リソース情報は、基地局装置20が通信制御装置40から割り当てられた干渉マージンの保有量の情報である。保有量の情報は、後述のリソースブロック単位の情報であってもよい。すなわち、保有リソース情報は、基地局装置20が保有するリソースブロックに関する情報(例えば、リソースブロック保有量)であってもよい。
ネットワーク通信部23は、他の装置(例えば、通信制御装置40、プロキシ装置50、及び他の基地局装置20)と通信するための通信インタフェースである。例えば、ネットワーク通信部23は、NIC(Network Interface Card)等のLAN(Local Area Network)インタフェースである。ネットワーク通信部23は、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、ネットワーク通信部23は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部23は、基地局装置20のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部23は、制御部24の制御に従って、他の装置と通信する。
制御部24は、基地局装置20の各部を制御するコントローラ(Controller)である。制御部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部24は、基地局装置20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部24は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
<2−3.端末装置の構成>
次に、端末装置30の構成を説明する。図9は、本開示の実施形態に係る端末装置30の構成例を示す図である。端末装置30は、基地局装置20及び/又は通信制御装置40と無線通信する通信装置である。なお、本実施形態において、通信装置(或いは無線通信装置)という概念には、基地局装置やプロキシ装置のみならず、端末装置も含まれる。通信装置(或いは無線通信装置)は、無線システムと言い換えることができる。
端末装置30は、無線通信部31と、記憶部32と、入出力部33と、制御部34と、を備える。なお、図9に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、端末装置30の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
無線通信部31は、他の通信装置(例えば、基地局装置20及び他の端末装置30)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部31は、制御部34の制御に従って動作する。無線通信部31は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部31は、NR及びLTEの双方に対応する。無線通信部31は、W−CDMAやcdma2000等、他の無線アクセス方式に対応していてもよい。
無線通信部31は、受信処理部311と、送信処理部312と、アンテナ313と、を備える。無線通信部31は、受信処理部311、送信処理部312、及びアンテナ313をそれぞれ複数備えていてもよい。なお、無線通信部31が複数の無線アクセス方式に対応する場合、無線通信部31の各部は、無線アクセス方式毎に個別に構成されうる。例えば、受信処理部311及び送信処理部312は、LTEとNRとで個別に構成されてもよい。受信処理部311、及び送信処理部312の構成は、基地局装置20の受信処理部211、及び送信処理部212と同様である。
記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部32は、端末装置30の記憶手段として機能する。
入出力部33は、ユーザと情報をやりとりするためのユーザインタフェースである。例えば、入出力部33は、キーボード、マウス、操作キー、タッチパネル等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。又は、入出力部33は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display)等の表示装置である。入出力部33は、スピーカー、ブザー等の音響装置であってもよい。また、入出力部33は、LED(Light Emitting Diode)ランプ等の点灯装置であってもよい。入出力部33は、端末装置30の入出力手段(入力手段、出力手段、操作手段又は通知手段)として機能する。
制御部34は、端末装置30の各部を制御するコントローラである。制御部34は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部34は、端末装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部34は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
なお、制御部34は、後述の外部装置70の制御部と同様の機能を有していてもよい。例えば、制御部34は、外部装置70の制御部を構成する各機能ブロック(情報送信部〜情報出力部)と同様の動作を行う機能ブロックを有していてもよい。
<2−4.通信制御装置の構成>
通信制御装置40は、基地局装置20の無線通信を制御する装置である。通信制御装置40は、基地局装置20を介して、或いは直接、端末装置30の無線通信を制御してもよい。通信制御装置40は、ネットワーク内の無線装置を統合制御するネットワークマネージャであってもよい。例えば、通信制御装置40は、Spectrum Manager/Coexistence Managerであってもよい。また、通信制御装置40は、GLDB(Geolocation database)やSAS(Spectrum Access System)といったデータベースサーバであってもよい。
なお、通信システム2がセルラー通信システムなのであれば、通信制御装置40は、コアネットワークを構成する装置であってもよい。コアネットワークCNは、例えば、EPC(Evolved Packet Core)や5GC(5G Core network)である。コアネットワークがEPCなのであれば、通信制御装置40は、例えば、MME(Mobility Management Entity)としての機能を有する装置であってもよい。また、コアネットワークが5GCなのであれば、通信制御装置40は、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function)としての機能を有する装置であってもよい。なお、通信システム2がセルラー通信システムの場合であっても、通信制御装置40は必ずしもコアネットワークを構成する装置である必要はない。例えば、通信制御装置40はRNC(Radio Network Controller)としての機能を有する装置であってもよい。
なお、通信制御装置40はゲートウェイの機能を有していてもよい。例えば、コアネットワークがEPCなのであれば、通信制御装置40は、S−GW(Serving Gateway)やP−GW(Packet Data Network Gateway)としての機能を有する装置であってもよい。また、コアネットワークが5GCなのであれば、通信制御装置40は、UPF(User Plane Function)としての機能を有する装置であってもよい。なお、通信制御装置40は必ずしもコアネットワークを構成する装置でなくてもよい。例えば、コアネットワークがW−CDMAやcdma2000のコアネットワークであるとする。このとき、通信制御装置40はRNC(Radio Network Controller)として機能する装置であってもよい。
また、通信制御装置40は、複数のセカンダリシステムを制御するシステムであってもよい。この場合、通信システム2は、複数のセカンダリシステムを備えるシステムとみなすことが可能である。
図10は、本開示の実施形態に係る通信制御装置40の構成例を示す図である。通信制御装置40は、無線通信部41と、記憶部42と、ネットワーク通信部43、制御部44と、を備える。なお、図10に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、通信制御装置40の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。例えば、通信制御装置40は、複数のサーバ装置により構成されていてもよい。
無線通信部41は、他の通信装置(例えば、基地局装置20、端末装置30、プロキシ装置50、サーバ装置60、外部装置70、及び他の通信制御装置40)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部41は、制御部44の制御に従って動作する。無線通信部31は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部31は、NR及びLTEの双方に対応する。無線通信部31は、W−CDMAやcdma2000等、他の無線アクセス方式に対応していてもよい。無線通信部41の構成は、基地局装置20の無線通信部21と同様である。
記憶部42は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、基地局装置20の記憶手段として機能する。記憶部22は、通信システム2を構成する複数の基地局装置20それぞれの動作パラメータを記憶する。なお、記憶部22は、通信システム2を構成する複数の基地局装置20それぞれの保有リソース情報を記憶していてもよい。上述したように、保有リソース情報は、基地局装置20の無線リソースの保有に関する情報である。
ネットワーク通信部43は、他の装置(例えば、基地局装置20、プロキシ装置50、サーバ装置60、外部装置70、及び、他の通信制御装置40)と通信するための通信インタフェースである。ネットワーク通信部43は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、ネットワーク通信部43は、NIC(Network Interface Card)等のLAN(Local Area Network)インタフェースであってもよい。また、ネットワーク通信部43は、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、ネットワーク通信部43は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部43は、通信制御装置40の通信手段として機能する。ネットワーク通信部43は、制御部44の制御に従って基地局装置20、端末装置30及びプロキシ装置50と通信する。
制御部44は、通信制御装置40の各部を制御するコントローラである。制御部44は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部44は、通信制御装置40内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部44は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
制御部44は、図10に示すように、取得部441と、生成部442と、送信部443と、通信制御部444と、を備える。制御部44を構成する各ブロック(取得部441〜通信制御部444)はそれぞれ制御部44の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部44は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
制御部44を構成する各ブロック(取得部441〜通信制御部444)は、例えば、以下の通り動作してもよい。
(ディスカバリに関する処理)
例えば、制御部44を構成する各ブロックは、後述の<6.ディスカバリに係る動作>で説明するディスカバリ処理を行ってもよい。
例えば、取得部441は、第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定するための指定情報を取得してもよい。そして、生成部442は、複数の二次利用情報のうちの識別情報で指定された指定の二次利用情報であって指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成してもよい。そして、送信部443は、生成部442が生成した指定の二次利用情報を送信してもよい。
このとき、通信制御装置40は、第1無線システム(例えば、通信システム1)が使用する周波数帯の電波を二次利用して無線通信する第2無線システム(例えば、通信システム2の基地局装置20)の該電波の利用に関する制御を行う通信制御部444、を備えていてもよい。そして、生成部442は、電波の二次利用に関する制御に伴い蓄積された情報(例えば、基地局装置20の通信パラメータ。)に基づき、指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成してもよい。
なお、通信制御部444は、電波の二次利用に関する制御に伴う情報を他の装置(例えば、サーバ装置60等)に蓄積してもよい。この場合、生成部442は、他の装置からその蓄積された情報(以下、蓄積情報という。)を取得してもよい。そして、生成部442は、他の装置から取得した蓄積情報に基づいて、指定の二次利用情報を生成してもよい。
(利用可能周波数に関する処理)
また、制御部44を構成する各ブロックは、後述の<6−4.利用可能周波数情報>で説明する処理を行ってもよい。
例えば、識別情報で指定可能な複数の二次利用情報には、指定エリア或いは指定空間において二次利用可能な周波数である利用可能周波数の情報が含まれていてもよい。そして、生成部442は、識別情報で利用可能周波数の情報が指定された場合には、指定の二次利用情報として、指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数の情報を生成してもよい。
このとき、生成部442は、第1無線システムが使用する周波数帯の電波を二次利用して無線通信する第2無線システムの該電波の利用に関する制御に伴い蓄積された情報であって、指定エリア或いは指定空間に位置する第2無線システムに提供された利用可能周波数の情報に基づき、指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数の情報を生成してもよい。
このとき、生成部442は、第2無線システムの該電波の利用に関する制御に伴い蓄積された情報であって、指定エリア或いは指定空間に位置する複数の第2無線システムに提供された利用可能周波数の情報に基づき特定される複数の第2無線システムが共通して利用可能な周波数の情報を、指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数の情報として取得してもよい。
(利用可能周波数での最大許容送信電力範囲に関する処理)
また、制御部44を構成する各ブロックは、後述の<6−5.利用可能周波数での最大許容送信電力範囲>で説明する処理を行ってもよい。
例えば、識別情報で指定可能な複数の二次利用情報には、指定エリア或いは指定空間において二次利用可能な周波数である利用可能周波数での最大許容送信電力範囲の情報が含まれていてもよい。そして、生成部442は、識別情報で最大許容送信電力範囲の情報が指定された場合には、指定の二次利用情報として、指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数での最大許容送信電力範囲の情報を生成してもよい。
このとき、生成部442は、第1無線システムが使用する周波数帯の電波を二次利用して無線通信する第2無線システムの該電波の利用に関する制御に伴い蓄積された情報であって、指定エリア或いは指定空間に位置する第2無線システムに提供された許容送信電力の情報に基づき、指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数での最大許容送信電力範囲の情報を生成してもよい。
或いは、生成部442は、指定エリア或いは指定空間のうち干渉保護点から最も近い点における利用可能周波数での許容送信電力を最小値、指定エリア或いは指定空間のうち干渉保護点から最も遠い点における利用可能周波数での許容送信電力を最大値とした範囲の情報を利用可能周波数での最大許容送信電力範囲の情報として取得してもよい。
(推奨周波数情報に関する処理)
また、制御部44を構成する各ブロックは、後述の<6−6.推奨周波数情報>で説明する処理を行ってもよい。
例えば、識別情報で指定可能な複数の二次利用情報には、指定エリア或いは指定空間において電波を二次利用する場合に利用が推奨される周波数である推奨周波数の情報が含まれていてもよい。そして、生成部442は、識別情報で推奨周波数の情報が指定された場合には、指定の二次利用情報として、指定エリア或いは指定空間における推奨周波数の情報を生成してもよい。
このとき、生成部442は、第1無線システムが使用する周波数帯の電波を二次利用して無線通信する第2無線システム(例えば、通信システム2の基地局装置20)であって指定エリア或いは指定空間に位置している第2無線システムが利用中の周波数の情報と、指定エリア或いは指定空間において二次利用可能な周波数である利用可能周波数の情報とに基づいて推奨周波数の情報を生成してもよい。
このとき、生成部442は、利用可能周波数から利用中の周波数を除いた周波数の情報を推奨周波数の情報として取得してもよい。
(推奨周波数での推奨送信電力範囲に関する処理)
また、制御部44を構成する各ブロックは、後述の<6−7.推奨周波数での推奨送信電力範囲>で説明する処理を行ってもよい。
例えば、識別情報で指定可能な複数の二次利用情報には、指定エリア或いは指定空間において電波を二次利用する場合に利用が推奨される周波数である推奨周波数での最大許容送信電力範囲の情報が含まれていてもよい。そして、生成部442は、識別情報で推奨周波数の情報が指定された場合には、指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報として、推奨周波数での最大許容送信電力範囲の情報を生成してもよい。
このとき、生成部442は、第1無線システムが使用する周波数帯の電波を二次利用して無線通信する第2無線システム(例えば、通信システム2の基地局装置20)の該電波の利用に関する制御に伴い蓄積された情報であって、指定エリア或いは指定空間に位置する第2無線システムに提供された許容送信電力の情報に基づき、指定エリア或いは指定空間における推奨周波数での最大許容送信電力範囲の情報を生成してもよい。
或いは、生成部442は、指定エリア或いは指定空間のうち干渉保護点から最も近い点における推奨周波数での許容送信電力を最小値、指定エリア或いは指定空間のうち干渉保護点から最も遠い点における推奨周波数での許容送信電力を最大値とした範囲の情報を推奨周波数での最大許容送信電力範囲の情報として取得してもよい。
(利用禁止周波数情報に関する処理)
また、制御部44を構成する各ブロックは、後述の<6−8.利用禁止周波数情報>で説明する処理を行ってもよい。
例えば、識別情報で指定可能な複数の二次利用情報には、指定エリア或いは指定空間において二次利用ができない周波数である利用禁止周波数の情報が含まれていてもよい。そして、生成部442は、識別情報で利用禁止周波数の情報が指定された場合には、指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報として、利用禁止周波数の情報を生成してもよい。
(推奨設置位置情報に関する処理)
また、制御部44を構成する各ブロックは、後述の<6−9.推奨設置位置情報>で説明する処理を行ってもよい。
例えば、識別情報で指定可能な複数の二次利用情報には、指定エリア或いは指定空間において電波を二次利用する通信装置を設置する場合に設置が推奨される位置である推奨設置位置の情報が含まれていてもよい。そして、生成部442は、識別情報で推奨設置位置の情報が指定された場合には、指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報として、推奨設置位置の情報を生成してもよい。
このとき、生成部442は、指定エリア或いは指定空間をグリッドに区切り、グリッドごとに設置が推奨される位置であるかどうかを判定し、推奨されると判定された位置の集合を推奨設置位置の情報として取得してもよい。
その他、制御部44を構成する各ブロックの動作は後述する。
<2−5.プロキシ装置の構成>
次に、プロキシ装置50の構成を説明する。図11は、本開示の実施形態に係るプロキシ装置50の構成例を示す図である。プロキシ装置50は、基地局装置20及び通信制御装置40と通信する通信装置である。プロキシ装置50は、1又は複数の基地局装置20を代理(代表)して通信制御装置40と通信するプロキシシステムである。例えば、プロキシ装置50は、複数のCBSDを代理(代表)するドメインプロキシ(DP:Domain Proxy)である。
なお、プロキシシステムは、1つの装置で構成されていてもよいし、複数の装置で構成されていてもよい。プロキシ装置50と基地局装置20との間の通信は有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。同様に、プロキシ装置50と通信制御装置40との間の通信は有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
なお、プロキシ装置50が代理(代表)する通信装置は基地局装置20に限られず、例えば、端末装置30であってもよい。以下の説明では、プロキシ装置50が代理(代表)する1又は複数の通信装置(例えば、1又は複数の基地局装置20)のことを配下の通信装置(例えば、配下の基地局装置20)ということがある。
プロキシ装置50は、無線通信部51と、記憶部52と、ネットワーク通信部53と、制御部54と、を備える。なお、図11に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、プロキシ装置50の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
無線通信部51は、他の通信装置(例えば、基地局装置20、端末装置30、通信制御装置40、サーバ装置60、外部装置70、及び他のプロキシ装置50)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部51は、制御部54の制御に従って動作する。無線通信部51は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部31は、NR及びLTEの双方に対応する。無線通信部51は、W−CDMAやcdma2000等、他の無線アクセス方式に対応していてもよい。無線通信部51の構成は、基地局装置20の無線通信部21と同様である。
記憶部52は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部52は、プロキシ装置50の記憶手段として機能する。記憶部22は、配下の基地局装置20それぞれの所望送信電力情報、動作パラメータ、保有リソース情報等を記憶していてもよい。
ネットワーク通信部53は、他の装置(例えば、基地局装置20、通信制御装置40、サーバ装置60、外部装置70、及び、他のプロキシ装置50)と通信するための通信インタフェースである。例えば、ネットワーク通信部53は、NIC等のLANインタフェースである。ネットワーク通信部53は、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、ネットワーク通信部53は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部53は、プロキシ装置50のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部53は、制御部54の制御に従って、他の装置と通信する。
制御部54は、プロキシ装置50の各部を制御するコントローラである。制御部54は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部54は、プロキシ装置50内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部24は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
制御部54は、図11に示すように、取得部541と、生成部542と、送信部543と、を備える。制御部54を構成する各ブロック(取得部541〜送信部543)はそれぞれ制御部54の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部54は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
制御部64を構成する各ブロック(取得部541〜送信部543)は、例えば、以下の通り動作してもよい。
例えば、取得部541は、第1無線システム(例えば、通信システム1)が使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定するための指定情報を取得する。そして、生成部542は、複数の二次利用情報のうちの識別情報で指定された指定の二次利用情報であって指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成する。そして、送信部543は、生成部542が生成した指定の二次利用情報を送信する。
このとき、取得部541は、第1無線システムが使用する周波数帯の電波を二次利用して無線通信する第2無線システム(例えば、通信システム2の基地局装置20)の該電波の二次利用に関する制御を行う一又は複数の通信制御装置40が、電波の利用に関する制御に伴い蓄積した情報を取得する。そして、生成部542は、電波の利用に関する制御に伴い蓄積された情報に基づき、指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成する。
なお、取得部541は、通信制御装置40が電波の二次利用に関する制御に伴い蓄積した情報(以下、蓄積情報という。)を、通信制御装置40から取得してもよい。すでに蓄積情報が記憶部52に記録されているのであれば、取得部541は、記憶部52から蓄積情報を取得してもよい。勿論、取得部541は、その他の装置(例えば、サーバ装置60)から蓄積情報を取得してもよい。
制御部54を構成する各ブロック(取得部541〜送信部543)の動作は、通信制御装置40の制御部44を構成する各ブロック(取得部441〜送信部443)の動作と同じであってもよい。以下の説明で登場する取得部441〜送信部443の記載は、取得部541〜送信部543に置き換え可能である。
<2−6.サーバ装置の構成>
次に、サーバ装置60の構成を説明する。図12は、本開示の実施形態に係るサーバ装置60の構成例を示す図である。サーバ装置60は、通信制御装置40等と無線通信する通信装置である。サーバ装置60は、通信制御装置40の処理結果情報(基地局装置20の通信パラメータ等)を記憶するデータベースとして機能する。なお、本実施形態において、通信装置(或いは無線通信装置)という概念には、基地局装置やプロキシ装置のみならず、サーバ装置も含まれる。
サーバ装置60は、無線通信部61と、記憶部62と、ネットワーク通信部63と、制御部64と、を備える。なお、図12に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、サーバ装置60の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
無線通信部61は、他の通信装置(例えば、通信制御装置40、プロキシ装置50及び他のサーバ装置60)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部61は、制御部64の制御に従って動作する。無線通信部61は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部61は、NR及びLTEの双方に対応する。無線通信部61は、W−CDMAやcdma2000等、他の無線アクセス方式に対応していてもよい。無線通信部61の構成は、基地局装置20の無線通信部21と同様である。
記憶部62は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部62は、サーバ装置60の記憶手段として機能する。記憶部62は、通信制御装置40による処理結果等を記憶する。
ネットワーク通信部63は、他の装置(例えば、通信制御装置40、プロキシ装置50及び他のサーバ装置60)と通信するための通信インタフェースである。例えば、ネットワーク通信部63は、NIC等のLANインタフェースである。ネットワーク通信部63は、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、ネットワーク通信部53は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部63は、サーバ装置60のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部63は、制御部64の制御に従って、他の装置と通信する。
制御部64は、サーバ装置60の各部を制御するコントローラである。制御部54は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部54は、サーバ装置60内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部24は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
制御部64は、図12に示すように、取得部641と、生成部642と、送信部643と、を備える。制御部64を構成する各ブロック(取得部641〜送信部643)はそれぞれ制御部64の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部64は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
制御部64を構成する各ブロック(取得部641〜送信部643)は、例えば、以下の通り動作してもよい。
例えば、取得部641は、第1無線システム(例えば、通信システム1)が使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定するための指定情報を取得する。そして、生成部642は、複数の二次利用情報のうちの識別情報で指定された指定の二次利用情報であって指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成する。そして、送信部643は、生成部442が生成した指定の二次利用情報を送信する。
このとき、取得部641は、第1無線システムが使用する周波数帯の電波を二次利用して無線通信する第2無線システム(例えば、通信システム2の基地局装置20)の該電波の二次利用に関する制御を行う一又は複数の通信制御装置40が、電波の利用に関する制御に伴い蓄積した情報を取得する。そして、生成部642は、電波の利用に関する制御に伴い蓄積された情報に基づき、指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成する。
なお、取得部641は、通信制御装置40が電波の二次利用に関する制御に伴い蓄積した情報(以下、蓄積情報という。)を、通信制御装置40から取得してもよい。すでに蓄積情報が記憶部62に記録されているのであれば、取得部641は、記憶部62から蓄積情報を取得してもよい。勿論、取得部641は、その他の装置(例えば、他のサーバ装置60)から蓄積情報を取得してもよい。
なお、制御部64を構成する各ブロック(取得部641〜送信部643)の動作は、通信制御装置40の制御部44を構成する各ブロック(取得部441〜送信部443)の動作と同じであってもよい。本実施形態で登場する取得部441〜送信部443の記載は、取得部641〜送信部643に置き換え可能である。
<2−7.外部装置の構成>
次に、外部装置70の構成を説明する。図13は、本開示の実施形態に係る外部装置70の構成例を示す図である。外部装置70は、通信制御装置40等と無線通信する通信装置である。なお、本実施形態において、通信装置(或いは無線通信装置)という概念には、基地局装置やプロキシ装置のみならず、外部装置も含まれる。
なお、外部装置70の構成は、端末装置30と同様であってもよい。端末装置30を外部装置70とみなすことができる。外部装置70は、スマートデバイス、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末に限られず、例えば、サーバ装置であってもよい。二次情報を他の装置(通信制御装置40等)から受け取りユーザに提示する機能(例えば、通信線を介してディスプレイ装置に情報を出力する機能)を備えるのであればサーバ装置も端末装置の一種である。端末装置は、「情報処理端末装置」、「処理装置」、「情報処理装置」等と言い換えることができる。
外部装置70は、通信部71と、記憶部72と、入出力部73と、制御部74と、を備える。なお、図13に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、外部装置70の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
通信部71は、他の通信装置(例えば、基地局装置20、端末装置30、通信制御装置40、プロキシ装置50、サーバ装置60、及び、他の外部装置70)と無線通信する無線通信インタフェースである。通信部71は、制御部34の制御に従って動作する。通信部71の構成は、基地局装置20の無線通信部21及び/又はネットワーク通信部23と同様である。
記憶部72は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部72は、外部装置70の記憶手段として機能する。
入出力部73は、ユーザと情報をやりとりするためのユーザインタフェースである。例えば、入出力部73は、キーボード、マウス、操作キー、タッチパネル等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。又は、入出力部73は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display)等の表示装置である。入出力部73は、スピーカー、ブザー等の音響装置であってもよい。また、入出力部73は、LED(Light Emitting Diode)ランプ等の点灯装置であってもよい。入出力部73は、外部装置70の入出力手段(入力手段、出力手段、操作手段又は通知手段)として機能する。
制御部74は、外部装置70の各部を制御するコントローラである。制御部74は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部74は、外部装置70内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部74は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
制御部74は、図12に示すように、情報送信部741と、情報取得部742と、情報出力部743と、を備える。制御部74を構成する各ブロック(情報送信部741〜情報出力部743)はそれぞれ制御部74の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部74は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
制御部74を構成する各ブロック(情報送信部741〜情報出力部743)は、例えば、以下の通り動作してもよい。
例えば、情報送信部741は、「第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定する指定情報を取得する取得部と、複数の二次利用情報のうちの識別情報で指定された指定の二次利用情報であって指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する指定の二次利用情報を生成する生成部と、を備える情報処理装置」(例えば、通信制御装置40、プロキシ装置50、サーバ装置60)に、所定の識別情報とともに所定の指定情報を送信してもよい。そして、情報取得部742は、所定の識別情報で指定した所定の二次利用情報であって所定の指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する所定の二次利用情報を情報処理装置から取得してもよい。そして、情報出力部743は、所定の二次利用情報を出力してもよい。
なお、「情報送信部」、「情報取得部」、及び「情報出力部」は、「送信部」、「取得部」、「出力部」に言い換えることができる。
<<3.干渉モデル>>
次に、本実施形態で想定する干渉モデルを説明する。図14は、本開示の実施形態で想定する干渉モデルの一例を示す説明図である。なお、以下の説明で登場する、基地局装置20の記載は、無線通信機能を有する他の通信装置を示すワードに置き換え可能である。
図14に示す干渉モデルは、例えば、プライマリシステムがサービスエリアを持つ場合に適用される。図14の例では、通信システム1(プライマリシステム)はサービスエリアを有する無線通信システムとなっている。このサービスエリアが、例えば、通信システム1の保護エリアとなる。保護エリアには、干渉計算基準点(以下、保護点という。)は複数設定される。保護点(Protection Point)は、例えば、通信システム1の運営者や電波を管理する公的機関等(以下、管理者という。)により設定される。例えば、管理者は、保護エリアを格子状に区切り、所定の格子の中心を保護点としてもよい。保護点の決定方法は任意である。各保護点の干渉マージンは管理者等により設定される。図14には、通信システム2(セカンダリシステム)を構成する複数の基地局装置20が、保護点に与える干渉が示されている。通信システム2の通信制御装置40は、各保護点における累積干渉が、設定された干渉マージンを超えないように、複数の基地局装置20の送信電力を制御する。
図15は、本開示の実施形態で想定する干渉モデルの他の例を示す説明図である。図15に示す干渉モデルは、例えば、プライマリシステムが受信のみ行う場合に適用される。図15の例では、通信システム1(プライマリシステム)は、無線通信装置10として受信アンテナを有している。無線通信装置10は、例えば、衛星地上局の受信アンテナである。通信システム2の通信制御装置40は、受信アンテナの位置を保護点とし、その地点における累積干渉が干渉マージンを超えないように、複数の基地局装置20の送信電力を制御する。
<<4.プライマリシステム保護方法>>
次に、プライマリシステム保護方法について説明する。上述したように、プライマリシステム保護方法は、例えば、以下の2種類に分類可能である。
(1)干渉マージン一斉配分型
(2)干渉マージン逐次配分型
なお、干渉マージン一斉配分型のプライマリシステム保護方法の例としては、例えば、非特許文献3にて開示されている手法(例えば、最大許容EIRPの計算手法)が挙げられる。また、干渉マージン逐次配分型のプライマリシステム保護方法の例としては、例えば、非特許文献6で開示されている逐次配分処理(IAP:Iterative Allocation Process)が挙げられる。
以下、「干渉マージン一斉配分型」のプライマリシステム保護方法と「干渉マージン逐次配分型」のプライマリシステム保護方法について説明する。なお、以下の説明で登場する、基地局装置20の記載は、無線通信機能を有する他の通信装置を示すワードに置き換え可能である。
<4−1.干渉マージン一斉配分型>
最初に、干渉マージン一斉配分型のプライマリシステム保護方法について説明する。図16は、干渉マージン一斉配分型のプライマリシステム保護方法を説明するための説明図である。上述したように、干渉マージン一斉配分型では、通信制御装置40は、「プライマリシステムの保護基準点とセカンダリシステムの位置関係によって一意に求まる値」を基準値としてセカンダリシステムの最大許容送信電力を算出する。図16の例では、プライマリシステムの許容可能干渉閾値がIacceptとなっている。この閾値は、実際の閾値でもよいし、計算誤差や干渉変動を考慮して実際の閾値からある程度のマージン(例えば保護比率(Protection Ratio))を見込んで設定された値であってもよい。
干渉マージン一斉配分型のプライマリシステム保護方法において、干渉制御とは、許容可能干渉閾値を越えないように、無線装置の送信電力(EIRP、Conducted Power+Antenna gain等)を決定することを意味する。このとき、基地局装置20が多数存在し、それぞれが許容可能干渉閾値を越えないようにすると、通信システム1(プライマリシステム)において受信される干渉電力が許容可能干渉閾値を越えてしまう恐れがある。そこで、通信制御装置40に登録されている基地局装置20の数に基づき、干渉マージン(許容可能干渉量)を「配分」する。
例えば、図16の例では、基地局装置20の総数は5である。そのため、個々には、Iaccept/5の許容干渉量が配分される。基地局装置20は自身でこの配分量を認識することはできないので、通信制御装置を通じて認識する、またはこの配分量に基づいて決定された送信電力を取得する。通信制御装置は、他の通信制御装置が管理する無線装置の数を認識できないので、相互に情報をやりとりすることによって、総数を認識することができ、許容干渉量を配分することができるようになる。例えば、通信制御装置40内では3Iaccept/5の許容干渉量が割り当てられる。
なお、この手法では、基地局装置20が使用しなかった干渉マージンは剰余干渉マージンとなり得る。図17は、剰余干渉マージンが発生した様子を示す図である。図17には、2つの通信制御装置40(通信制御装置40、40)のそれぞれに設定された総干渉量が示されている。また、図17には、2つの通信制御装置40の管理下にある複数の基地局装置20(基地局装置20〜20)が通信システム1の所定の保護点に与える干渉量(与干渉量)が示されている。2つの通信制御装置40それぞれの総干渉量から基地局装置20による干渉量を引いた干渉量が、剰余干渉マージンである。以下の説明では、余った干渉量のことを剰余干渉マージンという。剰余干渉マージンは剰余干渉量と言い換えることが可能である。
<4−2.干渉マージン逐次配分型>
次に、干渉マージン逐次配分型のプライマリシステム保護方法について説明する。上述したように、干渉マージン逐次配分型では、通信制御装置40は、「セカンダリシステムの所望送信電力」を基準値としてセカンダリシステムの最大許容送信電力を算出する。図18は、干渉マージン逐次配分型のプライマリシステム保護方法を説明するための説明図である。干渉マージン逐次配分型では、例えば、複数の基地局装置20それぞれが、所望送信電力情報を記憶部22に記憶している。所望送信電力情報は、基地局装置20が、電波の送信に必要な送信電力の情報として、通信制御装置40に要求する送信電力の情報である。図18の例では、基地局装置20〜20が、それぞれ、所望送信電力情報A〜Dを保持している。通信制御装置40は、所望送信電力情報A〜Dに基づいて、基地局装置20〜20にそれぞれ干渉量A〜Dを割り当てる。
<<5.諸手続きの説明>>
次に、通信システム2のエンティティ間で発生しうる諸手続きについて説明する。なお、以下の説明で登場する、基地局装置20の記載は、無線通信機能を有する他の通信装置を示すワードに置き換え可能である。
<5−1.登録手続き(Registration Procedure)>
登録手続きとは、基地局装置20に関するデバイスパラメータを通信制御装置40に登録する手続きのことである。典型的には、基地局装置20または複数の基地局装置20を含む1以上の通信システムが、デバイスパラメータを含む登録リクエストを通信制御装置40へ通知することで登録手続きが開始される。登録リクエストは1又は複数の基地局装置20を代理(代表)する通信システム(例えば、プロキシ装置50等のプロキシシステム)が送信してもよい。
以下の説明では、複数の基地局装置20を代理(代表)する通信システムはプロキシ装置50であるものとするが、以下の説明で登場するプロキシ装置50のワードは、プロキシシステム等、他の通信装置を代理(代表)する通信システムを示すワードに置き換え可能である。
(所要パラメータの詳細)
デバイスパラメータとは、例えば、以下に示す情報のことを指す。
通信装置固有の情報
位置情報
アンテナ情報
無線インタフェース情報
法的情報
設置者情報
実施の際には、これら以外の情報がデバイスパラメータとして扱われてもよい。
通信装置固有の情報とは、基地局装置20を特定可能な情報、基地局装置20のハードウェアに関する情報などである。例えば、シリアル番号、製品型番などが含まれうる。
基地局装置20を特定可能な情報は、通信装置利用者情報、通信装置製造番号などを指す。例えば、通信装置利用者情報としては利用者ID、コールサインなどが想定されうる。利用者IDは通信装置利用者が独自に生成してもよいし、通信制御装置40が事前に発行したものであってもよい。
基地局装置20のハードウェアに関する情報は、例えば、送信電力クラス情報、製造者情報などが含まれうる。送信電力クラス情報は、例えば、FCC C.F.R Part 96においては、Category A、Category Bという2種類のクラスが規定されており、いずれかの情報が含まれうる。また、3GPP TS 36.104やTS 38.104において、eNodeB、gNodeBのクラスがいくつか規定されており、これらも用いられうる。
基地局装置20のソフトウェアに関する情報は、例えば、通信制御装置40とのインタラクションに必要な処理が記述された実行プログラムに関するバージョン情報やビルド番号などが含まれうる。また、基地局装置20として動作するためのソフトウェアのバージョン情報やビルド番号なども含まれてもよい。
位置に係る情報とは、典型的には、基地局装置20の地理位置を特定可能な情報である。例えば、GPS(Global Positioning System)、Beidou、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)、GalileoやA−GPS(Assisted Global Positioning System)に代表される位置測位機能によって取得される座標情報である。典型的には、緯度、経度、高度、測位誤差に係る情報が含まれうる。または、例えば、NRA(National Regulatory Authority)またはその委託機関によって管理される情報管理装置に登録される位置情報であってよい。または、例えば、特定の地理位置を原点とするX軸、Y軸、Z軸の座標であってもよい。また、このような座標情報と一緒に屋外/屋内を示す識別子が付与されうる。
また、位置に係る情報とは、基地局装置20が位置する領域を示す情報であってもよい。例えば、郵便番号、住所など、行政によって定められた情報が用いられてもよい。また、例えば、3以上の地理座標の集合によって領域が示されてもよい。これらの領域を示す情報は、上記座標情報と一緒に提供されてもよい。
また、位置に係る情報には、基地局装置20が屋内に位置する場合に、建物のフロアを示す情報が付与されてもよい。例えば、階数、地上/地下を示す識別子などが付与されてもよい。また、例えば、建物内の部屋番号、部屋名のように、屋内のさらなる閉空間を示す情報が付与されてもよい。
上記位置測位機能は、典型的には、基地局装置20によって具備されることが望ましい。しかしながら、位置測位機能の性能や、設置位置によっては、必ずしも要求される精度を満たす位置情報が取得できるとは限らない。そのため、位置測位機能は、設置者によって用いられてもよい。そのような場合、設置者によって測定された位置情報が基地局装置20に書き込まれることが望ましい。
アンテナ情報とは、典型的には、基地局装置20が具備するアンテナの性能や構成等を示す情報である。典型的には、例えば、アンテナ設置高、チルト角(Downtilt)、水平方向の向き(Azimuth)、照準(Boresight)、アンテナピークゲイン、アンテナモデルといった情報が含まれうる。
また、アンテナ情報には、形成可能なビームに関する情報も含まれうる。例えば、ビーム幅、ビームパターン、アナログ/デジタルビームフォーミングのケイパビリティといった情報が含まれうる。
また、アンテナ情報には、MIMO(Mutiple Input Multiple Output)通信の性能や構成に関する情報も含まれうる。例えば、アンテナエレメント数、最大空間ストリーム数、といった情報が含まれうる。また、用いるコードブック(Codebook)情報や、ウェイト行列情報(SVD(Singular Value Decomposition)、EVD (Eigen Value Decomposition)、BD(Block Diagonalization)などによって得られるユニタリ行列、ZF(Zero-Forcing)行列、MMSE(Minimum Mean Square Error)行列)なども含まれうる。また、非線形演算を要するMLD(Maximum Likelihood Detection)等を具備する場合、それを示す情報が含まれてもよい。
上記アンテナ情報には、ZoD(Zenith of Direction, Departure)が含まれてもよい。当該ZoDは、電波到来角度の一種である。上記ZoDは、基地局装置20のアンテナから放射される電波から他の基地局装置20により推定されてもよい。この場合に、基地局装置20は、基地局若しくはアクセスポイントとして動作する端末装置、D2D通信を行う装置、又はムービングリレー基地局などであってもよい。ZoDは、MUSIC(Multiple Signal Classification)又はESPRIT(Estimation of Signal Propagation via Rotation Invariance Techniques)などの電波到来方向推定技術により推定され得る。メジャメント情報として通信制御装置40によって用いられうる。
無線インタフェース情報とは、典型的には、基地局装置20が具備する無線インタフェース技術を示す情報のことである。例えば、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMTS、E−UTRA、5G NRまたはさらなる次世代のセルラーシステムで用いられる技術や、MulteFire、LTE−U(LTE-Unlicensed)といったLTE準拠の派生技術、WiMAX、WiMAX2+といったMAN(Metropolitan Area Network)、IEEE 802.11系の無線LANといった標準技術を示す識別子情報が含まれる。また、これらを定める技術仕様書のバージョン番号またはリリース番号も付与されうる。必ずしも標準技術である必要はなく、プロプライエタリな無線技術を示す情報が含まれてもよい。
また、無線インタフェース情報には、基地局装置20がサポートする周波数帯域情報も含まれうる。例えば、上限周波数および下限周波数の組み合わせの1以上、中心周波数および帯域幅の組み合わせの1以上または、1以上の3GPP Operating Band番号などによって表現されうる。
基地局装置20がサポートする周波数帯域情報として、さらに、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)やチャネルボンディング(Channel Bonding)のケイパビリティ情報も含まれうる。例えば、組み合わせ可能な帯域情報などが含まれうる。また、キャリアアグリゲーションについては、プライマリコンポーネントキャリア(PCC:Primary Component Carrier)やセカンダリコンポーネントキャリア(SCC:Secondary Component Carrier)として利用したい帯域に関する情報も含まれうる。また、同時にアグリゲート可能なCC数も含まれうる。
基地局装置20がサポートする周波数帯域情報として、また、PAL、GAAのような電波利用優先度を示す情報が含まれてもよい。
また、無線インタフェース情報には、基地局装置20がサポートする変調方式情報も含まれうる。例えば、代表的な一例として、FSK(Frequency Shift Keying)、n値PSK(Phase Shift Keying)(nは2、4、8等)やn値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)(nは4,16,64,256等)といった一次変調方式を示す情報や、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)やDFT−s−OFDM(DFT spread OFDM)、FBMC(Filter Bank Multi Carrier)といった二次変調方式を示す情報が含まれうる。
また、無線インタフェース情報には、誤り訂正符号に関する情報も含まれうる。例えば、Turbo符号、LDPC(Low Density Parity Check)符号、Polar符号などのケイパビリティや適用する符号化率情報が含まれうる。
変調方式情報や誤り訂正符号に関する情報は、別の態様として、MCS(Modulation and Coding Scheme)インデックスでも表現されうる。
また、無線インタフェース情報には、基地局装置20がサポートする各無線技術特有の機能を示す情報も含まれうる。例えば、代表的な一例として、LTEで規定されているTM(Transmission Mode)情報が挙げられる。この他にも、特定の機能に関して2以上のモードを有するものについては、上記TMのように無線インタフェース情報に含まれうる。また、技術仕様において、2以上のモードが存在しなくても仕様上必須でない機能を基地局装置20がサポートする場合には、これを示す情報も含まれうる。
また、無線インタフェース情報には、基地局装置20がサポートする無線アクセス方式(RAT:Radio Access Technology)情報も含まれうる。例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)といった直交多元接続方式(OMA:Orthogonal Multiple Access)、PDMA(Power Division Multiple Access、Superposition Coding(SPC)とSuccessive Interference Canceller(SIC)との組み合わせによって実現される手法が代表例)、CDMA(Code Division Multiple Access)、SCMA(Sparse Code Multiple Access)、IDMA(Interleaver Division Multiple Access)、SDMA(Spatial Division Multiple Access)といった非直交多元接続方式(NOMA:Non Orthogonal Multiple Access)、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)やCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)といった日和見的接続方式(Opportunistic Access)などを示す情報が含まれうる。
また、無線インタフェース情報には、基地局装置20がサポートするデュプレクスモードに係る情報も含まれうる。代表的な一例として、例えば、FDD(Frequency Division Duplex)、TDD(Time Division Duplex)、FD(Full Duplex)が含まれうる。無線インタフェース情報として、TDDが含まれる場合、基地局装置20が使用する/サポートするTDD Frame Configuration情報が付与されうる。また、上記周波数帯域情報で示される周波数帯域ごとにデュプレクスモードに係る情報が含まれてもよい。
また、無線インタフェース情報には、基地局装置20がサポートする送信ダイバーシチ手法に関する情報も含まれうる。例えば、時空間符号化(STC:Space Time Coding)などが含まれてもよい。
また、無線インタフェース情報には、ガードバンド情報も含まれうる。例えば、規格上定められるガードバンドサイズに関する情報が含まれうる。または、例えば、基地局装置20が所望するガードバンドサイズに関する情報が含まれてもよい。
法的情報とは、典型的には、各国・地域の電波行政機関またはそれに準ずる機関によって定められる、基地局装置20が順守しなければならない規制に関する情報や、基地局装置20が取得している認証情報などのことである。上記規制に関する情報として、典型的には、例えば、帯域外輻射の上限値情報、受信機のブロッキング特性に関する情報などが含まれうる。上記認証情報として、典型的には、例えば、型式認証(Type Approval)情報(FCC ID、技術基準適合証明など)、認証取得の基準となる法規制情報(例えばFCC規則番号、ETSI Harmonized Standard番号等)などが含まれうる。
法的情報のうち、数値に関するものについては、無線インタフェース技術の規格書において定められているものを代用してもよい。例えば、帯域外輻射の上限値情報の代わりに、隣接チャネル漏洩比(ACLR:Adjacent Channel Leakage Ratio)を用いて、帯域外輻射の上限値を導出し利用してもよい。また、必要に応じて、ACLRそのものを用いてもよい。また、隣接チャネル選択性(ACS:Adjacent Channel Selectivity)をブロッキング特性の代わりに用いてもよい。また、これらは併用してもよいし、隣接チャネル干渉比(ACIR:Adjacent Channel Interference Ratio)を用いてもよい。
設置者情報とは、基地局装置20の設置を行った者(設置者)を特定することが可能な情報、設置者に紐づく固有の情報などが含まれうる。例えば、非特許文献2においては、設置者を特定することが可能な情報として、CPIR−ID(Certified Professional Installer Registration ID)、CPI名が開示されている。また、設置者に紐づく固有の情報として、例えば、連絡用住所(Mailing/Contact address)、Eメールアドレス、電話番号、PKI(Public Key Identifier)などが開示されている。これらに限らず、必要に応じて設置者に関するその他の情報が含まれてもよい。
(所要パラメータの補足)
登録手続きにおいて、実施形態によっては、基地局装置20のみならず端末装置30に関するデバイスパラメータを通信制御装置40に登録することも要求されることが想定される。そのような場合、上記(所要パラメータの詳細)で述べた説明中の「通信装置」という用語を「端末装置」またはそれに準ずる用語で置き換えて適用してもよい。また、上記(所要パラメータの詳細)では述べられていない「端末装置」特有のパラメータも登録手続きにおける所要パラメータとして扱われてよい。例えば、3GPPで規定されるUE(User Equipment)Categoryなどが挙げられる。
(登録処理の詳細)
図19は、登録手続きを説明するためのシーケンス図である。基地局装置20または複数の基地局装置20を含む1以上の通信システムは、上記デバイスパラメータを用いて登録リクエストメッセージを生成し(ステップS11)、通信制御装置40へ通知する(ステップS12)。メッセージの生成及び/又は通知は、プロキシ装置50が行ってもよい。
ここで、デバイスパラメータに設置者情報が含まれる場合、この情報を用いて、登録リクエストに改ざん防止の加工等を施してもよい。また、登録リクエストに含まれる情報の一部又は全部に暗号化処理が施されてもよい。具体的には、例えば、設置者と通信制御装置40との間で事前に設置者特有の公開鍵を共有しておき、設置者は秘密鍵を用いて情報の暗号化を施す、という処理が実施されうる。暗号化の対象としては、例えば、位置情報といった防犯上センシティブな情報が挙げられる。
また、位置情報に関しては、非特許文献2で開示されているように、例えば、設置者が、直接、通信制御装置40に書き込んでもよい。
登録リクエスト受信後、通信制御装置40は、基地局装置20の登録処理を実施し(ステップS13)、処理結果に応じて登録レスポンスを返す(ステップS14)。登録に必要な情報の不足、異常がなければ通信制御装置40は記憶部42に情報を記録し、正常完了を通知する。そうでなければ、通信制御装置40は登録失敗を通知する。登録が正常完了する場合、通信制御装置40は、通信装置個別にIDを割り振り、そのID情報を応答時に同封して通知してもよい。登録失敗となる場合、典型的には、基地局装置20または複数の基地局装置20を含む1以上の通信システム、またはこれらの運用者(例えば、移動体通信事業者や個人)や設置者は、登録リクエストの修正等を行い、正常完了するまで登録手続きを試行する。
なお、登録手続きは、複数回実行されることがある。具体的には、例えば、移動・精度改善などにより、位置情報が所定の基準を超えて変更される場合に登録手続きが再実行されうる。所定の基準は、典型的には、法制度によって定められる。例えば、47 C.F.R Part 15において、Mode II personal/portable white space deviceは、100メートル以上位置情報が変わる場合には、再度データベースにアクセスすることが義務付けられている。
<5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き(Available Spectrum Query Procedure)>
利用可能周波数情報問い合わせ手続きとは、基地局装置20またはプロキシ装置50が、通信制御装置40に対して、利用可能な周波数に関する情報を問い合わせる手続きのことである。典型的には、基地局装置20またはプロキシ装置50が、当該基地局装置20(或いは当該プロキシ装置50配下の基地局装置20)を特定可能な情報を含む問い合わせリクエストを通信制御装置40へ通知することで手続きが開始される。
(1)例1
ここで、利用可能周波数情報とは、典型的には、当該基地局装置20(或いは当該プロキシ装置50配下の基地局装置20)の位置においてプライマリシステムに対して致命的な干渉を与えず、安全に二次利用が可能な周波数を示す情報のことである。例えば、F1という周波数チャネルを利用するプライマリシステム保護のために、排除ゾーン(Exclusion Zone)などの二次利用禁止エリアに基地局装置20が設置されている場合、その基地局装置20に対しては、F1という周波数チャネルは利用可能チャネルとして通知されない。
(2)例2
また、例えば、二次利用禁止エリア外であっても、プライマリシステムに対して致命的な干渉を与えると判断される場合には、当該周波数チャネルは利用可能チャネルとして通知されない場合がある。
(3)例3
また、利用可能周波数情報は、例2のプライマリシステム保護要件以外の条件によっても利用可能として通知されない周波数チャネルが存在しうる。具体的には、例えば、基地局装置20間で発生しうる干渉を事前に回避するために、当該基地局装置20(或いは当該プロキシ装置50配下の基地局装置20)の近傍に存在する他の基地局装置20が利用中の周波数チャネルを、利用可能チャネルとして通知しない場合もある。
(4)例4
これらの場合(例2、例3)に該当する場合であっても、プライマリシステムや近傍の基地局装置20と同じ周波数を利用可能チャネルとして通知することは可能である。そのような場合には、典型的には、最大許容送信電力情報が利用可能周波数情報に含まれる。最大許容送信電力は、典型的には、等価等方輻射電力(EIRP:Equivalent Isotropic Radiated Power)で表現される。必ずしもこれに限られる必要はなく、例えば、空中線電力(Conducted Power)とアンテナゲインの組み合わせで提供されてもよい。給電線損失(Feeder Loss)も含まれてもよい。さらに、アンテナゲインは、空間的な方向ごとに許容ピークゲインが設定されてもよい。
(所要パラメータの詳細)
基地局装置20を特定可能な情報とは、例えば、上記登録手続き時に登録した通信装置固有の情報や上述の(登録処理の詳細)で説明したID情報などが想定されうる。
また、問い合わせリクエストには、問い合わせ要件情報も含まれうる。問い合わせ要件情報とは、例えば、利用可能か否かを知りたい周波数帯域を示す情報が含まれうる。また、例えば、送信電力情報も含まれうる。基地局装置20またはプロキシ装置50は、例えば、所望の送信電力を用いることができそうな周波数情報のみを知りたい場合に送信電力情報を含めうる。問い合わせ要件情報は必ずしも含まれる必要はない。
また、問い合わせリクエストには、メジャメントレポートも含まれうる。メジャメントレポートは、基地局装置20および/または端末装置30が実施するメジャメントの結果が含まれる。例えば、生データのみならず、加工された情報も含まれうる。例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSSI(Reference Signal Strength Indicator)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)に代表される標準化されたメトリックが用いられうる。
(利用可能周波数評価処理の詳細)
図20は、利用可能周波数情報問い合わせ手続きを説明するためのシーケンス図である。基地局装置20またはプロキシ装置50が、当該基地局装置20(或いは当該プロキシ装置50配下の基地局装置20)を特定可能な情報を含む問い合わせリクエストを生成し(ステップS21)、通信制御装置40へ通知する(ステップS22)。
問い合わせリクエスト受信後、通信制御装置40は、問い合わせ要件情報に基づいて、利用可能周波数の評価を行う(ステップS23)。例えば、上述の例1〜例3で説明したようにプライマリシステムやその二次利用禁止エリア、近傍の基地局装置20の存在を考慮して利用可能周波数の評価を行うことが可能である。
上述の例4で説明したように、通信制御装置40は、最大許容送信電力情報を導出してもよい。典型的には、プライマリシステムまたはその保護領域(Protection Zone)における許容可能干渉電力情報、プライマリシステムが被る干渉電力レベルの算定基準位置(Reference Point)情報、基地局装置20の登録情報、伝搬損失推定モデルを用いて算出される。具体的には、一例として、以下の数式によって算出される。
MaxTx(dBm)=ITh(dBm)+PL(d)(dB) …(1)
ここで、PMaxTx(dBm)は最大許容送信電力、ITh(dBm)は許容可能干渉電力、dは基準位置(Reference Point)と基地局装置20との間の距離、PL(d)(dB)は距離dにおける伝搬損失である。本数式においては送受信機におけるアンテナゲインを明示的に示していないが、最大許容送信電力の表現方法(EIRP、Conducted power等)や受信電力の参照点(アンテナ入力点、アンテナ出力点、等)に応じて含めてよい。また、フェージングによる変動を補償するためのセーフティマージン等も含まれてよい。また、フィーダロス等、必要に応じて考慮されてよい。
また、上記数式は、単体の基地局装置20が干渉源である仮定に基づいて記述されている。例えば、同時に複数の基地局装置20からの累積的な干渉(Aggregated Interference)を考慮しなければならない場合には、補正値を加味してもよい。具体的には、例えば、非特許文献3で開示されている3種類(Fixed/Predetermined、Flexible、Flexible Minimized)の干渉マージン方式に基づいて補正値が決定されうる。
なお、上記数式は、対数を用いて表現されているが、実施の際には、当然のことながら真数に変換して用いてもよい。また、本実施形態に記載される全ての対数表記のパラメータは、適宜進数に変換して用いてもよい。
(1)手法1
また、上述の(所要パラメータの詳細)の項で説明したように、送信電力情報が問い合わせ要件情報に含まれる場合には、上述の方法とは別の方法で利用可能周波数の評価を行うことが可能である。具体的には、例えば、送信電力情報で示される所望の送信電力を用いたと仮定した場合に、推定される与干渉量がプライマリシステムまたはその保護領域(Protection Zone)における許容可能干渉電力を下回る場合には、当該周波数チャネルが利用可能であると判断され、基地局装置20(又はプロキシ装置50)へ通知される。
(2)手法2
上記他システム関連情報に基づいて、上記帯域使用条件が算出される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、REM(Radio Environment Map)のエリアと同様に、基地局装置20が共用帯域を使用可能なエリア/空間が予め定められている場合には、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報のみに基づいて、利用可能周波数情報が導出されてもよい。また、例えば、位置及び高さと利用可能周波数情報とを関連付けるルックアップテーブルが用意されている場合にも、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報のみに基づいて、上記利用可能周波数情報が導出されてもよい。
利用可能周波数の評価は、必ずしも問い合わせリクエスト受信後に実施する必要はない。例えば、前述の登録手続きの正常完了後に、問い合わせリクエストなしに、通信制御装置40が主体的に実施してもよい。そのような場合、通信制御装置40は、手法2で例示したREMやルックアップテーブルまたはそれらと相似の情報テーブルを作成してもよい。
いずれの手法においても、PALやGAAのような電波利用優先度についても評価を行ってもよい。例えば、登録済デバイスパラメータまたは問い合わせ要件に電波利用優先度に関する情報が含まれる場合、当該優先度に基づいて周波数利用が可能かどうかを判定し、通知してもよい。また、例えば、非特許文献2で開示されているように、事前にユーザから高優先度利用(例えば、PAL)を行う基地局装置20に関する情報(非特許文献2では、Cluser Listと呼ばれる。)が通信制御装置40に登録されている場合、その情報に基づいて評価を行ってもよい。
利用可能周波数の評価完了後、通信制御装置40は評価結果を基地局装置20(又はプロキシ装置50)へ通知する(ステップS24)。基地局装置20は、通信制御装置40から受け取った評価結果を用いて、所望通信パラメータの選定を行ってもよい。
<5−3.周波数利用許可手続き(Spectrum Grant Procedure)>
周波数利用許可手続きとは、基地局装置20が通信制御装置40から周波数の二次利用許可を受けるための手続きである。典型的には、登録手続きの正常完了後、基地局装置20または複数の基地局装置20を含む1以上の通信システムが、当該基地局装置20を特定可能な情報を含む周波数利用許可リクエストを通信制御装置40へ通知することで手続きが開始される。この通知は、プロキシ装置50が行ってもよい。なお、「登録手続きの正常完了後」というのは、必ずしも、利用可能周波数情報問い合わせ手続きを実施する必要がないことも意味する。
本発明においては、少なくとも以下の2種類の周波数利用許可リクエストの方式が用いられうることを想定する。
指定方式
フレキシブル方式
指定方式とは、基地局装置20が所望通信パラメータとして、少なくとも利用したい周波数帯域、最大送信電力を指定して、所望通信パラメータに基づく運用の許可を通信制御装置40に求めるリクエスト方式である。必ずしもこれらのパラメータに限定される必要はなく、無線インタフェース技術特有のパラメータ(変調方式やデュプレクスモードなど)が指定されてもよい。また、PAL、GAAのような電波利用優先度を示す情報が含まれてもよい。
フレキシブル方式とは、基地局装置20が、通信パラメータに関する要件のみを指定し、当該要件を満たしつつ二次利用許可が可能な通信パラメータの指定を通信制御装置40に求めるリクエスト方式である。通信パラメータに関する要件は、帯域幅または所望最大送信電力または所望最小送信電力が含まれうる。必ずしもこれらのパラメータに限定される必要はなく、無線インタフェース技術特有のパラメータ(変調方式やデュプレクスモードなど)が指定されてもよい。具体的には、例えば、TDD Frame Configurationのうち、1以上を事前に選択して通知してもよい。
いずれの方式であっても、メジャメントレポートが含まれてもよい。メジャメントレポートは、基地局装置20および/または端末装置30が実施するメジャメントの結果が含まれる。例えば、生データのみならず、加工された情報も含まれうる。例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSSI(Reference Signal Strength Indicator)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)に代表される標準化されたメトリックが用いられうる。
(周波数利用許可処理の詳細)
図21は、周波数利用許可手続きを説明するためのシーケンス図である。基地局装置20または複数の基地局装置20を含む1以上の通信システムが、当該基地局装置20を特定可能な情報を含む周波数利用許可リクエストを生成し(ステップS31)、通信制御装置40へ通知する(ステップS32)。リクエストの生成及び/又は通知は、プロキシ装置50が行ってもよい。周波数利用許可リクエストは、例えば、通信制御装置40の取得部441が取得する。
通信制御装置40は周波数利用許可リクエストの取得後、周波数利用許可リクエスト方式に基づいて、周波数利用許可処理を行う(ステップS33)。例えば、通信制御装置40は、<5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き>の例1〜例3で説明した手法を利用して、プライマリシステムやその二次利用禁止エリア、近傍の基地局装置20の存在を考慮して周波数利用許可処理を行うことが可能である。
フレキシブル方式が用いられる場合、通信制御装置40は、<5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き>の例4で説明した手法を利用して、最大許容送信電力情報を導出してもよい。典型的には、通信制御装置40は、プライマリシステムまたはその保護領域(Protection Zone)における許容可能干渉電力情報、プライマリシステムが被る干渉電力レベルの算定基準位置(Reference Point)情報、基地局装置20の登録情報、伝搬損失推定モデルを用いて最大許容送信電力を算出する。例えば、通信制御装置40は、以下の式(2)によって最大許容送信電力を算出する。
MaxTx(dBm)=ITh(dBm)+PL(d)(dB) …(2)
ここで、PMaxTx(dBm)は最大許容送信電力、ITh(dBm)は許容可能干渉電力、dは基準位置(Reference Point)と基地局装置20との間の距離、PL(d)(dB)は距離dにおける伝搬損失である。本数式においては送受信機におけるアンテナゲインを明示的に示していないが、最大許容送信電力の表現方法(EIRP、Conducted power等)や受信電力の参照点(アンテナ入力点、アンテナ出力点、等)に応じて数式を変形して用いてもよい。また、フェージングによる変動を補償するためのセーフティマージン等も含まれてよい。また、フィーダロス等、必要に応じて考慮されてよい。
また、上記数式は、単体の基地局装置20が干渉源である仮定に基づいて記述されている。例えば、同時に複数の基地局装置20からの累積的な干渉(Aggregated Interference)を考慮しなければならない場合には、補正値を加味してもよい。具体的には、例えば、非特許文献3で開示されている3種類(Fixed/Predetermined、Flexible、Flexible Minimized)の方式に基づいて補正値が決定されうる。
伝搬損失推定モデルは、さまざまなモデルが用いられうる。用途ごとにモデルが指定される場合、指定されるモデルを用いることが望ましい。例えば、非特許文献6においては、その用途ごとに、eHATA(Extended Hata)やITM(Irregular Terrain Model)といった伝搬損失モデルが採用されている。当然ながら、本発明の実施の際には、伝搬損失モデルはこれらに限定する必要はない。
所定の用途において、モデルが指定されていない場合、必要に応じて使い分けてもよい。具体的な一例として、例えば、他の基地局装置20への与干渉電力を推定する際には自由空間損失モデルのようにアグレッシブなモデルを用いて、基地局装置20のカバレッジを推定する際にはコンサバティブなモデルを用いるといった使い分けが可能である。
また、指定方式が用いられる場合、<5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き>の手法1で説明した手法を用いて周波数利用許可処理を行うことが可能である。具体的には、例えば、送信電力情報で示される所望の送信電力を用いたと仮定した場合に、推定される与干渉量がプライマリシステムまたはその保護領域(Protection Zone)における許容可能干渉電力を下回る場合には、当該周波数チャネルの利用が許可可能であると判断され、基地局装置20(又はプロキシ装置50)へ通知される。
いずれの手法においても、PALやGAAのような電波利用優先度についても評価を行ってもよい。例えば、登録済デバイスパラメータまたは問い合わせ要件に電波利用優先度に関する情報が含まれる場合、当該優先度に基づいて周波数利用が可能かどうかを判定し、通知してもよい。また、例えば、非特許文献2で開示されているように、事前にユーザから高優先度利用(例えば、PAL)を行う基地局装置20に関する情報(非特許文献2では、Cluser Listと呼ばれる。)が通信制御装置40に登録されている場合、その情報に基づいて評価を行ってもよい。
周波数利用許可処理は、必ずしもリクエスト受信時に実施する必要はない。例えば、前述の登録手続きの正常完了後に、周波数利用許可リクエストなしに、通信制御装置40が主体的に実施してもよい。また、例えば、一定周期毎に周波数利用許可判定処理を実施してもよい。そのような場合、<5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き>の手法2で例示したREMやルックアップテーブルそれらと相似の情報テーブルを作成してもよい。
周波数利用許可処理の完了後、通信制御装置40は判定結果を基地局装置20へ通知する(ステップS34)。
<5−4.周波数利用通知(Spectrum Use Notification/Heartbeat)>
周波数利用通知とは、基地局装置20またはプロキシ装置50が、通信制御装置40に対して、上記周波数利用許可手続きで利用が認められた通信パラメータに基づく周波数利用の通知を行う手続きのことである。典型的には、基地局装置20またはプロキシ装置50が、当該基地局装置20を特定可能な情報を含む通知メッセージを通信制御装置40へ通知することで手続きが開始される。
この手続きに関しては、周波数の利用が通信制御装置40から拒絶されるまでは周期的に実施されることが望ましい。この手続きが正常完了すれば、基地局装置20は、電波送信を開始または継続してもよい。例えば、グラント(Grant)の状態がGrantedだったのであれば、この手続きの成功によりグラントの状態はAuthorizedに移行する。また、グラントの状態がAuthorizedだったのであれば、この手続きの失敗によりグラントの状態はGranted或いはIdoleに移行する。
ここで、グラントとは、通信制御装置40(例えば、SAS)が基地局装置20(例えば、CBSD)に与える電波送信の認可のことである。グラントについては、例えば、非特許文献2に記載されている。非特許文献2では、米国の3550−3700MHzの周波数共用のためのデータベース(SAS)−基地局(CBSD)間のシグナリングプロトコルが規格化されている。この規格では、SASがCBSDに与える電波送信の認可のことを“グラント(Grant)”と呼んでいる。グラントで認められる動作パラメータは、最大許容EIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power)と周波数チャネルの2つで定義される。すなわち、複数の周波数チャネルを用いて電波送信を行うためには、CBSDはSASから複数のグラントを獲得する必要がある。
グラントには、電波送信の許可状態を示すステート(State)が定義されている。図22は、電波送信の許可状態を示す状態遷移図である。図22において、Granted状態は、グラントを保有するものの電波送信をしてはいけない状態、Authorized状態はグラントで定義される動作パラメータ値に基づいて電波送信が許可されている状態を示す。この2つの状態は、同規格で規定されるハートビート手続き(Heartbeat Procedure)の結果によって遷移する。
以下の説明では、周波数利用通知のことをハートビートリクエスト(Heartbeat Request)、或いは単にハートビート(Heartbeat)ということがある。また、ハートビートリクエストの送信間隔のことをハートビートインターバル(Heartbeat Interval)ということがある。なお、以下の説明で登場するハートビートリクエスト(Heartbeat Request)或いはハートビート(Heartbeat)の記載は、「電波送信を開始または継続するためのリクエスト」を示す他の記載に適宜置き換え可能である。同様に、ハートビートインターバルも周波数利用通知の送信間隔を示す他の記載(例えば、送信インターバル)に置き換え可能である。
図23は、周波数利用通知手続きを説明するためのシーケンス図である。基地局装置20または複数の基地局装置20を含む1以上の通信システムが、当該基地局装置20を特定可能な情報を含む通知メッセージを生成し(ステップS41)、通信制御装置40へ通知する(ステップS42)。メッセージの生成及び/又は通知は、プロキシ装置50が行ってもよい。
周波数利用通知受信後、通信制御装置40は、電波送信の開始/継続が許容されるか判定してもよい(ステップS43)。判定方法として、例えば、プライマリシステムの周波数利用情報の確認が挙げられる。具体的には、プライマリシステムの利用周波数の変更、電波利用が定常的でないプライマリシステム(例えば、艦載レーダ)の周波数利用状況の変更、などに基づいて、電波送信の開始/継続許可または拒否を決定することが可能である。
判定処理が完了したら、通信制御装置40は、判定結果を基地局装置20(又はプロキシ装置50)へ通知する(ステップS44)。
本手続きにおいて、通信制御装置40から基地局装置20(又はプロキシ装置50)に対して通信パラメータの再構成(Reconfiguration)命令が行われてもよい。典型的には、周波数利用通知のレスポンスにおいて実施されうる。例えば、推奨される通信パラメータ情報が提供されうる。
<5−5.諸手続きの補足>
ここで、諸手続きは以降で説明する通りに、個別に実装される必要は必ずしもない。例えば、2つの異なる手続きの役割を備えた第3の手続きを代用することによって上記2つの異なる手続きを実現してもよい。具体的には、例えば、登録リクエストと利用可能周波数情報問い合わせリクエストが一体的に通知されてもよい。また、例えば、周波数利用許可手続きと周波数利用通知が一体的に実施されてもよい。当然のことながら、これらの組み合わせに限定されず、3つ以上であってもよい。また、上記手続きが分離されて実施されてもよい。
また、本実施形態が既存システムとの周波数共用を目的として適用される場合、諸手続き又は同等の手続きは、本実施形態の技術が実施される国・地域における当該周波数帯域に係る電波法に基づいて適切なものが選定、利用されることが望ましい。例えば、特定の国・地域において特定の周波数帯の利用にあたって通信装置の登録が義務付けられる場合には、上記登録手続きが実施されることが望ましい。
また、本実施形態における「情報を取得する」という表現またはそれに準ずる表現は、必ずしも、上記手続き通りに取得することを意味しているわけではない。例えば、利用可能周波数評価処理において基地局装置20の位置情報を用いることが記載されているが、必ずしも登録手続きで取得される情報を用いる必要はなく、利用可能周波数問い合わせ手続きリクエストに位置情報が含まれる場合、その位置情報を用いてもよい、ということを意味する。換言すれば、本実施形態に記載の範囲内、技術的な実現性の範囲内で、記載されているパラメータを他の手続きに含めてよいということを意味する。
また、上記手続きで示した通信制御装置40から基地局装置20(又はプロキシ装置50)へのレスポンスに含まれうる情報は、プッシュ通知されてもよい。具体的な一例として、利用可能周波数情報や推奨通信パラメータ情報、電波送信継続拒否通知などはプッシュ通知されてもよい。
<5−6.端末装置に関する諸手続き>
端末装置30についても、基本的には、<5−1>から<5−4>で説明した各手続きを用いることが可能である。ただし、基地局装置20と異なり、端末装置30はモビリティを有する。すなわち、動的に位置情報が更新される。法制によっては、一定以上位置情報が変わる場合、通信制御装置40への再登録が義務付けられる場合もある。そこで、英国情報通信庁(Ofcom:Office of Communication)が定める運用形態(非特許文献4参照)においては、以下に示す2種類の通信パラメータが規定されている。
個別パラメータ(Specific Operational Parameters)
一般パラメータ(Generic Operational Parameters)
個別パラメータ(Specific Operational Parameters)とは、当該非特許文献において、「特定のスレーブWSD(White Space Device)に特有の動作パラメータ」として定義されている。換言すれば、端末装置30に相当するスレーブWSDのデバイスパラメータを用いて計算される通信パラメータのことである。特徴として、スレーブWSDの位置情報を用いてWSDB(White Space Database)によって計算されるということが挙げられる。
このような特徴から、個別パラメータは、低モビリティまたは固定設置される端末装置30に適していると想定される。
一般パラメータ(Generic Operational Parameters)とは、当該非特許文献において、「所定のマスタWSD(基地局装置20に相当)のカバレッジエリア内に位置するどのスレーブWSDも使用可能な動作パラメータ」として定義されている。特徴としては、スレーブWSDの位置情報を用いずにWSDBによって計算されるということが挙げられる。
このような特徴から、一般パラメータは、高モビリティの端末装置30に適していると想定される。
これら、端末装置30向けの情報は、基地局装置20からユニキャスト/ブロードキャストによって提供されうる。例えば、FCC規則Part 15 Subpart Hで規定されるCVS(Contact Verification Signal)に代表されるブロードキャスト信号が用いられうる。または、無線インタフェース特有のブロードキャスト信号によって提供されてもよい。具体的には、例えば、LTEや5G NRで用いられるPBCH(Physical Broadcast Channel)、NR−PBCHなどによって提供されてよい。
<5−7.通信制御装置間で発生する手続き>
(情報交換)
通信制御装置40は、他の通信制御装置40と管理情報の交換を行うことができる。図24は、管理情報の交換手続きを説明するためのシーケンス図である。図24の例では、通信制御装置40と通信制御装置40が情報を交換している。勿論、情報交換を行う通信制御装置は、通信制御装置40と通信制御装置40の2つに限られない。
管理情報の交換手続きでは、少なくとも、以下の情報が交換されることが望ましい。
通信装置登録情報
通信装置通信パラメータ情報
エリア情報
通信装置登録情報とは、典型的には、上記登録手続きにおいて通信制御装置40に登録される基地局装置20のデバイスパラメータのことである。必ずしも、登録されている全ての情報が交換される必要はない。例えば、個人情報に該当する恐れのある情報は交換される必要はない。また、通信装置登録情報を交換する際に、暗号化・曖昧化された情報が交換されてもよい。例えば、バイナリ値に変換された情報や、電子署名の仕組みを用いて署名された情報が交換されてもよい。
通信装置通信パラメータ情報とは、典型的には、基地局装置20が現在使用している通信パラメータに係る情報のことである。少なくとも、利用周波数、送信電力を示す情報が含まれることが望ましい。その他の通信パラメータが含まれてもよい。
エリア情報とは、典型的には、所定の地理領域を示す情報のことである。この情報には、様々な属性の領域情報が、様々な態様で含まれうる。
例えば、非特許文献5で開示されているPPA(PAL Protection Area)のように高優先度セカンダリシステムとなる基地局装置20の保護領域情報が含まれてもよい。この場合のエリア情報は、例えば、3以上の地理位置座標の集合で表現されうる。また、例えば、複数の通信制御装置40が共通の外部データベースを参照可能な場合、当該情報を示すIDで表現されうる。
また、例えば、基地局装置20のカバレッジを示す情報が含まれてもよい。この場合のエリア情報も、例えば、3以上の地理位置座標の集合で表現されうる。また、例えば、基地局装置20の地理位置を原点とする円を想定し、半径サイズを示す情報でも表現されうる。また、例えば、複数の通信制御装置40が共通の外部データベースを参照可能な場合、当該情報を示すIDで表現されうる。
また、別の態様として、行政などによりあらかじめ定められたエリア区画に係る情報も含まれうる。具体的には、例えば、住所を示すことで一定の領域を示すことが可能である。また、例えば、ライセンスエリアなども同様に表現し得る。
また、さらなる別の態様として、エリア情報は必ずしも平面的なエリアを表現する必要はなく、3次元の空間を表現してもよい。例えば、空間座標系を用いて表現されてもよい。また、例えば、建物の階数、フロアや部屋番号など、所定の閉空間を示す情報が用いられてもよい。
これらの情報は、さまざまな方式により交換されうる。以下にその一例を示す。
ID指定方式
期間指定方式
領域指定方式
ダンプ方式
ID指定方式とは、通信制御装置40が管理する情報を特定するためにあらかじめ付与されているIDを用いて、上記IDに該当する情報を取得する方式である。例えば、ID:AAAという基地局装置20を通信制御装置40が管理していると仮定する。このときに通信制御装置40が、通信制御装置401に対してID:AAAを指定して情報取得リクエストを行う。リクエスト受信後、通信制御装置40はID:AAAの情報検索を行い、該当する基地局装置20の登録情報、通信パラメータ情報をレスポンスで通知する。
期間指定方式とは、特定の期間を指定し、当該期間に所定の条件を満たす情報が交換されうる。
所定の条件とは、例えば、情報の更新の有無が挙げられる。例えば、特定期間における通信装置情報の取得をリクエストで指定された場合、当該期間に新規に登録された基地局装置20の登録情報や通信パラメータに変更があった基地局装置20の登録情報と通信パラメータの情報がレスポンスで通知されうる。
所定の条件とは、例えば、通信制御装置40が記録しているかどうかが挙げられる。例えば、特定期間における通信装置情報の取得をリクエストで指定された場合、当該期間に通信制御装置40が記録していた基地局装置20の登録情報、通信パラメータの情報がレスポンスで通知されうる。さらには、当該期間における最新情報が通知されうる。または、情報ごとに更新履歴が通知されてもよい。
領域指定方式とは、特定の領域を指定し、当該領域に属する情報が交換される。例えば、特定領域における通信装置情報の取得をリクエストで指定された場合、当該領域に設置されている基地局装置20の登録情報、通信パラメータの情報がレスポンスで通知されうる。
ダンプ方式とは、通信制御装置40が記録している全ての情報を提供する方式である。少なくとも、基地局装置20に係る情報やエリア情報はダンプ方式で提供されることが望ましい。
ここまでの通信制御装置40間情報交換についての説明は、全てプル方式に基づくものである。すなわち、リクエストで指定されたパラメータに該当する情報がレスポンスされる形態であり、一例として、HTTP GETメソッドで実現されうる。しかしながら、プル方式に限定される必要はなく、プッシュ方式で能動的に他の通信制御装置40に情報を提供してもよい。プッシュ方式は、一例として、HTTP POSTメソッドで実現されうる。
(命令・依頼手続き)
通信制御装置40は、互いに命令及び/又は依頼を実施してもよい。具体的には、一例として、基地局装置20の通信パラメータの再構成(Reconfiguration)が挙げられる。例えば、通信制御装置40が管理する基地局装置20が、通信制御装置40の管理する基地局装置20から多大な干渉を受けていると判断される場合に、通信制御装置40が通信制御装置40に対して、基地局装置20の通信パラメータ変更依頼をしてもよい。
別の一例として、エリア情報の再構成(Reconfiguration)が挙げられる。例えば、通信制御装置40の管理する基地局装置20に関するカバレッジ情報や保護領域情報の計算に不備が見られる場合、通信制御装置40が通信制御装置40に対して、当該エリア情報の再構成を依頼してもよい。これ以外にも、さまざまな理由からエリア情報の再構成依頼が行われてもよい。
<<6.ディスカバリに係る動作>>
次に、ディスカバリに係る動作を説明する。ディスカバリとは、情報処理装置が指定エリア或いは指定空間の二次利用情報を探索することをいう。情報処理装置は、例えば、通信制御装置40、又は通信制御装置40の付随装置(例えば、プロキシ装置50、又はサーバ装置60)である。以下の説明では、ディスカバリを行う情報処理装置は、SAS等の通信制御装置40であるものとするが、ディスカバリを行う情報処理装置は通信制御装置40に限定されない。以下の説明で登場する「通信制御装置40」及び「SAS」の記載は、適宜、「プロキシ装置50」又は「サーバ装置60」に置き換え可能である。また、以下の説明で登場する「CBSD」の記載は、「基地局装置20」に置き換え可能である。
<6−1.想定シナリオ>
図25は、エンティティ関係の一例を示す図である。本実施形態では、図25に示すエンティティ関係に基づいて説明を行う。図25に示すエンティティ関係は、CBRSを例としたものであるが、本実施形態のエンティティ関係はCBRSの例に限定されない。
SASは、通信制御装置40の一例である。SASは、CBRSにおいて、周波数の二次利用を管理するデータベースサーバである。図26は、SASの機能構成の一例を示す図である。ここで、SASは図26に示す構成を持つと想定する。
「Higher Tier Protection Function」とは、周波数利用優先度が高い無線システムの保護計算を実施する機能ブロックである。ここで、「周波数利用優先度が高い」とはさまざまな基準で決定されうる。例えば、「周波数利用優先度」が高いか否かは、「当該周波数の1次利用者(Incumbent User, system)である」、「当該周波数における免許を有する」、「サービスレベルアグリメント(SLA、Service Level Agreement)で優先的/排他的な周波数割り当てが保証されている」といった基準で決定されうる。また、「保護計算」には、「Exclusion zoneの内外判定」、「許容干渉値を満たす干渉電力制御(送信電力制御)」、「同一チャネル利用回避(チャネル割り当て、離調周波数の確保)」など、周波数利用優先度が高い無線システムの所望通信品質を満たすために実施可能なあらゆる処理が含まれうる。
「Intra-Tier Coordination Function」とは、同一の周波数利用優先度を有する無線システム間の協調的な周波数利用を促進するための機能ブロックである。「同一の周波数利用優先度を有する無線システム間」とは、例えば、「同一の優先度の層(Tier)に属する無線システム間」のことをいう。CBRSでいえば、「同一の周波数利用優先度を有する無線システム間」とは、例えば、「Priority Access Tierに属する無線システム間」、「General Authorized Access(GAA)Tierに属する無線システム間」のことをいう。また、「協調的な周波数利用を促進する」とは、例えば、無線システム間で干渉問題が発生する可能性ができる限り小さくなるように、「送信電力制御」、「チャネル割り当て(離調周波数の確保)」、「推奨通信パラメータ情報の提供」などを行うことを示す。
「Data Repository」とは、無線システムの運用者情報、無線システムの登録情報(例えば、<5.1>で示した情報)、周波数利用情報や各機能ブロックにおける計算結果などを記憶する機能ブロックである。
「外部エンティティ(External Entity)」とは、SAS(或いはSASの付随装置)の外部に位置する論理エンティティである。外部エンティティは、例えば、外部装置70である。外部エンティティは、端末装置30であってもよい。外部エンティティは、典型的には端末装置30や外部装置70等の「装置」であるが、実体としてはさまざまな形態をとりうる。
例えば、ウェブブラウザは外部エンティティの一形態である。PCやスマートフォン、ゲーム機など、ウェブブラウザソフトウェアを具備する装置を用いてSASが設ける専用ウェブサイトにアクセスすることも図25に示す関係図に該当する。
また、例えば、ウェブブラウザ以外のソフトウェア機能を利用してSAS(或いはSASの付随装置)にアクセスすることも外部エンティティに該当する。例えば、cURL等のコマンドラインツールも外部エンティティの一形態である。また、例えば、セルラーシステムにおけるOA&Mも外部エンティティの一形態である。
<6−2.情報処理装置>
なお、以下で説明するディスカバリ処理の実行主体はSASであってもよいし、SAS以外の装置であってもよい。例えば、ディスカバリ処理の実行主体は、以下に示す情報処理装置であってもよい。
図27は、情報処理装置の機能構成を説明するための図である。図27に示す情報処理装置は、例えば、通信制御装置40、プロキシ装置50、又はサーバ装置60の一例である。情報処理装置は、第1の取得部と、第2の取得部と、生成部と、通知部と、を備える。第1の取得部は、取得部441、541、641に相当する構成である。プライマリシステム(例えば、通信システム1)が使用する周波数帯の二次利用に関する情報の種類を識別するための識別情報と領域に関する情報とを取得する。第2の取得部は、取得部441、541、641に相当する構成である。プライマリシステム(例えば、通信システム1)の周波数帯を二次利用する1以上のセカンダリシステム(例えば、通信システム2の基地局装置20)の当該周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報(例えば、基地局装置20に通知した通信パラメータや保有リソース情報等)を取得する。生成部は、生成部442、542、642に相当する構成である。生成部は、第1の取得部と第2の取得部で取得される情報に基づいて周波数帯の二次利用に関する情報を生成する。通知部は、送信部443、543、643に相当する構成である。通知部は、生成部で生成される二次利用に関する情報を通知する。
なお、情報処理装置をSASとする場合、図27に示す機能構成は図28のようにも構成され得る。図28は、情報処理装置の機能構成を説明するための図である。図28に示す情報処理装置は、例えば、通信制御装置40の一例である。情報処理装置は、第1の取得部と、第2の取得部と、生成部と、通知部と、に加えて、制御部と、記憶部と、を備える。制御部は、通信制御部444に相当する構成である。制御部は、プライマリシステムが使用する周波数帯を二次利用する1以上のセカンダリシステムの該周波数帯の二次利用に関する制御を行う。記憶部は、記憶部42に相当する構成である。記憶部は、少なくとも制御部で用いられる情報と制御部から出力される情報とを蓄積する。第2の取得部は、記憶部から蓄積される情報を取得する。生成部は、第1の取得部で取得される識別情報と領域に関する情報とに該当する情報を、第2の取得部で取得した情報から抽出し、該当する情報に基づいて二次利用に関する情報を生成する。
なお、情報処理装置をSAS以外の装置とする場合、図27に示す機能構成は図29のようにも構成され得る。図29は、情報処理装置の機能構成を説明するための図である。図29に示す情報処理装置は、例えば、サーバ装置60又はプロキシ装置50の一例である。クエリ部は、送信部543、643に相当する構成である。クエリ部は、第1の取得部で取得される情報を用いて、プライマリシステムが使用する周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を蓄積する記憶部を有するサーバ(サーバ装置60或いは他のサーバ装置60)へクエリを行う。受信部は、取得部541、641に相当する構成である。受信部は、上記サーバから蓄積された情報のうち通知部から通知される識別情報と領域に関する情報とに該当する情報を受信する。生成部は、該当する情報と識別情報と領域に関する情報とに基づき、二次利用情報を生成する。
<6−3.ディスカバリ手続き>
図30は、ディスカバリ手続きを示すシーケンス図である。ディスカバリの基本的な部分の手続きは、特許文献1で開示される手続きと同様であってもよい。
まず、外部エンティティはディスカバリ要求(Discovery Request)をSASへ通知する(ステップS61)。このとき、ディスカバリ要求には少なくとも、「エリア・空間情報」と「所望情報識別情報」とを含むものとする。例えば、外部装置70の情報送信部741は、「エリア・空間情報」と「所望情報識別情報」とを含むディスカバリ要求を通信制御装置40に通知する。この場合、通信制御装置40の取得部441が「エリア・空間情報」と「所望情報識別情報」とを含むディスカバリ要求を取得する。
(エリア・空間情報)
「エリア・空間情報」は、領域に関する情報である。より具体的には、「エリア・空間情報」は探索範囲(エリア及び/又は空間)を指定するための指定情報ある。「エリア・空間情報」で指定される範囲は、「エリア」と「空間」のいずれか一方であってもよいし、双方であってもよい。
「エリア情報」とは、地理的(或いは二次元的)な探索範囲を示す情報である。エリア情報は、例えば、郵便番号、住所など行政によって定められた区画を示す識別情報に基づく情報であってもよい。また、エリア情報は、例えば、地理座標の集合によって示される領域の情報であってもよい。また、エリア情報は、例えば、所定のエリアを示す名前(例えば、公園の名前等)に基づく情報であってもよい。
「空間情報」とは、空間的(或いは三次元的)な探索範囲を示す情報である。空間情報は、例えば、所定の閉鎖空間を示す情報(例えば、建物フロア情報等)であって、もよいし、建物を示す情報(例えば、ビル名、スタジアム名等)であってもよい。また、空間情報は、例えば、球体空間情報(例えば、原点(位置情報+高さ情報)と半径の組み合わせ等)であってもよい。
ディスカバリ要求に含まれる「エリア・空間情報」は、エリア情報と空間情報のどちらの情報であってもよい。または、ディスカバリ要求に含まれる「エリア・空間情報」は、エリア情報と空間情報の双方であってよい。ディスカバリ要求には、少なくとも、どちらかの情報が含まれるものとする。
SASは少なくとも「エリア情報」は認識できることが望ましい。SASがどの情報を認識できるかどうかについては、外部エンティティ側に事前に知らされることが望ましい。
なお、「エリア・空間情報」で示される探索範囲が小さければ小さいほど、「点」に近づき、情報の秘匿性が失われる恐れがある。また、「エリア・空間情報」で示される探索範囲が大きければ大きいほど、SASの計算負荷が増大するのみならず、情報としての価値が低下する恐れがある。そのため、「エリア・空間情報」は、最大サイズ及び/又は最小サイズに相当する制限(以下、サイズ制限という。)が設けられることが望ましい。
このとき、SASはサイズ制限を外部エンティティに事前に通知してもよい。そして、外部エンティティはSASから通知されたサイズ制限に基づいて、ディスカバリ要求に含ませる「エリア・空間情報」を設定してもよい。
また、SASはエリア・空間情報を伴うリクエストを受けた時点で、エリア・空間情報で示される探索範囲がサイズ制限を超えているか否か判別し、超えている場合には、探索範囲がサイズ制限を超えている旨を外部エンティティに通知してもよい。なお、サイズ制限とする値は、規格或いは規制などにより事前に定められた値に基づき設定されてもよい。
なお、外部エンティティは、「エリア・空間情報」の生成(或いは指定)にあたり、規格或いは規制などにより事前に定められた値を「エリア・空間情報」を設定する際のサイズ制限として用いてもよい。
(所望情報識別情報)
「所望情報識別情報」は、外部エンティティ側が所望する情報が何であるかを示す情報である。具体的には、プライマリシステムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報(二次利用情報)の種類を識別するための識別情報である。以下の(A)〜(F)に、所望情報識別情報として使われうる識別子の例を列挙する。なお、所望情報識別情報には、以下の(A)〜(F)以外の情報も含まれうる。
(A)指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数情報
(B)指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数での最大許容送信電力範囲
(C)指定エリア或いは指定空間における推奨周波数情報
(D)指定エリア或いは指定空間における推奨周波数での推奨送信電力範囲
(E)指定エリア或いは指定空間における利用禁止周波数情報
(F)指定エリア或いは指定空間における推奨設置位置情報
ディスカバリ要求を受信後、SASは、その要求に含まれる「所望情報識別情報」及び「エリア・空間情報」に基づいて、ディスカバリ処理(Discovery Process)を実施し、レスポンス情報を生成する(ステップS62)。例えば、SASが通信制御装置40であるとすると、通信制御装置40の生成部442は、「エリア・空間情報」で指定された指定エリア(或いは指定空間)における二次利用情報を生成する。生成部442が生成する二次利用情報は、「所望情報識別情報」で指定された二次利用情報である。なお、生成部442は、この二次利用情報を、通信制御部444が基地局装置20の制御に伴い記憶部42に蓄積した情報(例えば、基地局装置20の通信パラメータ)に基づき生成してもよい。「所望情報識別情報」に対応するディスカバリ処理の実行例については後述する。
SASは、生成したレスポンス情報をディスカバリ応答(Discovery Response)として外部エンティティへ通知する(ステップS63)。例えば、通信制御装置40の送信部443は、外部装置70に対し、「所望情報識別情報」で指定された二次利用情報を送信する。外部装置70の情報取得部742は、二次利用情報を取得する。そして、外部装置70の情報出力部743は、入出力部73(例えば、ディスプレイ)に二次利用情報を出力する。
以下、(A)〜(F)それぞれに対応するディスカバリ処理の実行例を説明する。なお、以下の説明では、「エリア・空間情報」としてエリア情報が指定されたものとする。勿論、「エリア・空間情報」として空間情報がしていされてもよい。なお、空間情報が指定された場合であっても、SASは以下に示す処理と同様の処理によりレスポンスを生成可能である。以下の説明では、ディスカバリ要求で探索範囲として指定されたエリア(或いは空間)のことを指定エリアということがある。また、ディスカバリ要求で探索範囲として指定された空間のことを指定空間ということがある。
<6−4.利用可能周波数情報>
最初に、「所望情報識別情報」として(A)の「指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数情報」が指定された場合のディスカバリ処理について説明する。
図31は、所望情報識別情報として指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数情報が指定された場合のディスカバリ処理を説明するための図である。本実施形態では、理解を容易にするため、図31に示す干渉モデルを想定する。図31に示す地域では、法制などにより保護点PPや排除ゾーンEZが規定されている。図31の例では、破線で示したエリア(指定エリアDA)が外部エンティティによって探索範囲として指定されたエリアとなっている。
ここで、保護点(Protection Point)は、例えば、プライマリシステム(例えば、通信システム1)の管理者により設定される干渉計算基準点である。排除ゾーン(Exclusion Zone)は、所定の周波数を利用するプライマリシステム(例えば、通信システム1)の保護のために、所定の周波数の一部又は全部の二次利用が禁止されるエリアのことである。
図31の例では、指定エリアDAは排除ゾーンEZと一部が重なっている。全体の周波数範囲を[fmin,fmax]とし、排除ゾーンEZに紐づく周波数範囲(またはチャネル)を[fmin,exz,fmax,exz]とすると、SASは、当該エリアにおける利用可能周波数情報(利用可能チャネルの集合Cavailable)を、例えば以下の式(3)により算出可能である。
Figure 2020137922
図31の例では、保護点PPも存在している。このような場合、SASは、保護点PPにおいて発生しうる干渉を考慮して、「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」を生成する。このとき、SASは、プライマリシステムが使用する周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積された情報(例えば、CBSDに通知した通信パラメータや保有リソース情報等)に基づき「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」を生成してもよい。例えば、SASは、管理下にあるCBSDであって指定エリアDAに属するCBSDに提供したことのある“利用可能周波数情報”を用いて「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」を設定する。CBSDは、基地局装置20であってもよい。ここで、SASが提供したことがある“利用可能周波数情報”は、例えば、<5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き>で説明した処理により、通信制御装置40(例えば、SAS)が基地局装置20(例えば、CBSD)に提供したことがある利用可能周波数情報のことである。
なお、利用可能周波数はCBSDの位置によって異なることが想定される。そのため、指定エリアDAに複数のCBSDが存在する場合、それら複数のCBSDそれぞれに提供される利用可能周波数情報は、CBSDの位置によって異なる組み合わせのチャネルの情報となっていると想定される。そこで、SASは、指定エリアDAに属する複数のCBSDそれぞれに提供したことのある利用可能周波数情報のうち、共通して利用可能とされる周波数チャネルの情報を利用可能周波数情報として設定してもよい。
図32は、指定エリアDAにおける利用可能周波数情報の生成例を示す図である。例えば、指定エリアDAに基地局1と基地局2とが存在しており、SASが、利用可能周波数情報として、基地局1に全8チャネルのうち6チャネル(図32の2段目)、基地局2に全8チャネルのうち5チャネル(図32の3段目)を利用可能周波数として通知したことがあるとする。この場合、SASは、両者に共通する4チャネルを「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」として外部エンティティに通知する。
なお、「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」の生成にあたり、SASは、CBSDに提供した利用可能周波数情報の情報生成時間(例えば、利用可能周波数情報を生成した時間を示すタイムスタンプ)を参照してもよい。そして、SASは、CBSDへの提供から所定時間以上を経過した利用可能周波数情報については、ディスカバリ処理の対象としない、といった措置を取ってもよい。例えば、上述の例で、通信制御装置40がディスカバリ要求を受け取った時点(或いはディスカバリ処理を実行する時点)で、基地局装置20〜20それぞれに提供した3つの利用周波数情報のうち、基地局装置20に提供した利用数周波数情報(“周波数F1〜F4”)のみが基地局装置20への情報提供から所定時間以上を経過していたとする。この場合、通信制御装置40は、他の2つの利用数周波数情報(“周波数F2〜F5”、“周波数F3〜F6”)に共通する“周波数F3〜F5”を「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」として外部エンティティに通知する。
このような方法により、SASは、追加で干渉計算を実施することなく、干渉電力を考慮して利用可能周波数情報を設定することができるようになる。さらに、個々のCBSDを特定可能な情報(ID、位置など)や運用パラメータ(送信電力、周波数など)、または運用者情報(事業者名、コールサイン等)は開示されないので、情報の秘匿性を保つこともできる。
なお、SASは、追加で干渉計算を実施することにより「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」を生成してもよい。
外部エンティティが送信する「所望情報識別情報」には、指定エリアDAにおける利用数周波数の判定方法を指定するための情報が含まれていてもよい。例えば、「所望情報識別情報」には、排除ゾーンEZのような領域情報に基づく利用可能周波数の判定と、保護点PPのように干渉電力レベルに基づく利用可能周波数の判定と、のどちらを実施するか、または、両方とも実施するか、を示す情報が含まれてよい。または、SASが、SLA(Service Level Agreement)などにより、提供可能な判定方法を外部エンティティ側に事前に通知してもよい。
さらに、SASは、「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」に最大帯域幅といった情報も付加してもよい。
<6−5.利用可能周波数での最大許容送信電力範囲>
次に、「所望情報識別情報」として(B)の「指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数での最大許容送信電力範囲」が指定された場合のディスカバリ処理について説明する。
最大許容送信電力範囲は、所定のエリア或いは所定の空間における利用可能周波数での最大許容送信電力の範囲である。最大許容送信電力は、基地局装置20(例えば、CBSD)に許容された送信電力の最大値であり、エリア内或いは空間内の位置によって最大許容送信電力は異なる。そこで、SASは、指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数での最大許容送信電力を外部エンティティに提供する場合、幅を持った情報(範囲情報)として提供する必要がある。
このディスカバリ処理は、<6−4.利用可能周波数情報>で説明した処理の応用で実現可能である。具体的には、SASは、管理下にあるCBSDであって指定エリアDAに属するCBSDに提供したことのある利用可能周波数情報に“最大許容送信電力情報”が含まれる場合に、その“最大許容送信電力情報”に基づいて「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報利用可能周波数での最大許容送信電力範囲」を設定する。ここで、“最大許容送信電力情報”は、基地局装置20(例えば、CBSD)に許容された送信電力の最大値であり、例えば、<5−2.利用可能周波数情報問い合わせ手続き>で説明した処理により、通信制御装置40(例えば、SAS)が基地局装置20に提供する情報である。
ここで、SASは、指定エリアDAに属する複数のCBSDに通知した複数の最大許容送信電力のうちの最大値と最小値を特定し、特定した最大値を範囲の最大値、特定した最小値を範囲の最大値とした範囲情報を最大許容送信電力範囲として外部エンティティに通知してもよい。
図33は、指定エリアDAにおける利用可能周波数情報での最大許容送信電力範囲を説明するための図である。例えば、指定エリアDAに基地局1と基地局2とが存在しており、SASが、利用可能周波数情報として、基地局1に全8チャネルのうち6チャネル(図33の2段目)、基地局2に全8チャネルのうち5チャネル(図33の3段目)を利用可能周波数として通知したことがあるとする。この場合、SASは、両者に共通する4チャネルを「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」とする。そして、SASは4チャネルの利用可能周波数それぞれについて、最大許容送信電力の最大値と最小値を特定する。
例えば、図33の例で、基地局1が利用可能な周波数p12と基地局2が利用可能な周波数p22は同じチャネルであり、「指定エリアDAにおける利用可能周波数」の4チャネルのうちの1つでもある。SASは、周波数p12と周波数p22それぞれに割り当てた最大許容送信電力の最大値と最小値を特定する。そして、特定した最大値と最小値を当該利用可能周波数での最大許容送信電力範囲とする。
また、基地局1が利用可能な周波数p17と基地局2が利用可能な周波数p27は同じチャネルであり、「指定エリアDAにおける利用可能周波数」の4チャネルのうちの1つでもある。SASは、周波数p17と周波数p27それぞれに割り当てた最大許容送信電力の最大値と最小値を特定する。そして、特定した最大値と最小値を当該利用可能周波数での最大許容送信電力範囲とする。
勿論、SASは、「指定エリアDAにおける利用可能周波数」の4チャネルの1つのチャネルの最大許容送信電力の最大値と最小値ではなく、当該利用可能周波数の全4チャネルの最大許容送信電力の最大値と最小値を特定し、特定した最大値と最小値を当該利用可能周波数での最大許容送信電力範囲としてもよい。
なお、これは登録済みのCBSDの情報に基づいて出力された値である。そのため、SASは、外部エンティティに対し、「実際に無線機を設置した際には最大許容送信電力がこの情報に含まれる最小値を下回る可能性があること」を通知することが望ましい。
なお、SASは、実際に干渉計算を行って最大許容送信電力範囲を設定してもよい。図34は、干渉計算を行って最大許容送信電力範囲を設定する例を説明するための図である。例えば、SASは、図34に示すように、保護点PPにおける最近傍点NPと最遠方点FPを特定する。そして、SASは、それぞれの点で許容される送信電力を最大許容送信電力範囲の最大値、最大許容送信電力範囲の最小値としてもよい。より具体的には、SASは、最遠方点FPの利用可能周波数での最大許容送信電力を最大値、最近傍点NPの利用可能周波数での最大許容送信電力を最小値とした範囲を「指定エリアDAにおける利用可能周波数での最大許容送信電力範囲」とする。また、例えば、SASは、累積干渉電力を考慮する場合には、所定の干渉マージン値を加味して計算してもよい。
<6−6.推奨周波数情報>
次に、「所望情報識別情報」として(C)の「指定エリア或いは指定空間における推奨周波数情報」が指定された場合のディスカバリ処理について説明する。
推奨周波数情報は、所定のエリア或いは所定の空間において使用が推奨される周波数の情報である。
このディスカバリ処理は、<6−4.利用可能周波数情報>で示した「指定エリア或いは指定空間における利用可能周波数情報」に基づいて実施されることが望ましい。例えば、SASは、SASが管理するCBSDのうち指定エリア或いは指定空間に属する無線システムが使用中の周波数チャネル(以下、Cusedとする)と利用可能チャネルの集合Cavailableに基づいて「指定エリア或いは指定空間における推奨周波数情報」を生成する。このとき、SASは、指定エリア或いは指定空間における推奨周波数の集合Crecommendedを、例えば以下の式(4)により算出可能である。式(4)中、“\”は差集合を示す。
Figure 2020137922
図35は、指定エリアDAにおける推奨周波数情報の生成例を示す図である。例えば、指定エリアDAに基地局1と基地局2とが存在しており、SASが、利用可能周波数情報として、基地局1に全8チャネルのうち6チャネル(図35の1段目)、基地局2に全8チャネルのうち5チャネル(図35の2段目)を利用可能周波数として通知したことがあるとする。この場合、SASは、両者に共通する4チャネル(図35の3段目)を「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」として特定する。そして、SASは、基地局1と基地局2がそれぞれ使用中のチャネルを特定する。このとき、SASは、自ら電波を検出することにより使用中のチャネルを特定してもよいし、他の装置(例えば、基地局1、2)からの情報により使用中のチャネルを特定してもよい。図35の例では、基地局1が周波数p16を使用しており、基地局2が周波数p23を使用している。SASは、利用可能周波数の4チャネル(図35の3段目)から、使用中の2チャネルを除いた2チャネル(図35の4段目)を指定エリアDAにおける奨周波数とする。
なお、チャネルが完全一致しなくても、Cavailableのチャネルの一部がCusedと重複するならば、SASは、そのチャネルを除いてCrecommendedを設定してもよい。
このような方法により、SASは、追加で干渉計算を実施することなく、干渉電力を考慮して推奨周波数情報を設定することができる。さらに、個々のCBSDを特定可能な情報(ID、位置など)や運用パラメータ(送信電力、周波数など)、または運用者情報(事業者名、コールサイン等)は開示されないので、情報の秘匿性を保つことができる。
さらに、SASは、「指定エリア或いは指定空間における推奨周波数情報」に最大帯域幅といった情報も付加してもよい。
<6−7.推奨周波数での推奨送信電力範囲>
次に、「所望情報識別情報」として(D)の「指定エリア或いは指定空間における推奨周波数での推奨送信電力範囲」が指定された場合のディスカバリ処理について説明する。
推奨許容送信電力範囲は、所定のエリア或いは所定の空間における推奨周波数での最大許容送信電力の範囲である。上述したように、最大許容送信電力は、基地局装置20(例えば、CBSD)に許容された送信電力の最大値であり、エリア内或いは空間内の位置によって最大許容送信電力は異なる。そこで、SASは、指定エリア或いは指定空間における推奨周波数での最大許容送信電力を外部エンティティに提供する場合、幅を持った情報(範囲情報)として提供する必要がある。
このディスカバリ処理は、<6−5.利用可能周波数での最大許容送信電力範囲>と<6−6.推奨周波数情報>で説明した処理の応用で実現可能である。具体的には、SASは、指定エリア或いは指定空間における推奨周波数(<6−6>を参照。)に対応する最大送信電力範囲(<6−5>を参照。)を特定することにより、「指定エリア或いは指定空間における推奨周波数での推奨送信電力範囲」を生成可能である。
図36は、指定エリアDAにおける奨周波数情報での推奨周波数情報の生成例を示す図である。例えば、指定エリアDAに基地局1と基地局2とが存在しており、SASが、利用可能周波数情報として、基地局1に全8チャネルのうち6チャネル(図36の1段目)、基地局2に全8チャネルのうち5チャネル(図36の2段目)を利用可能周波数として通知したことがあるとする。この場合、SASは、両者に共通する4チャネル(図36の3段目)を「指定エリアDAにおける利用可能周波数情報」として特定する。そして、SASは、利用可能周波数の4チャネル(図36の3段目)から、使用中の2チャネルを除いた2チャネル(図36の4段目)を指定エリアDAにおける奨周波数として特定する。そして、SASは2チャネルの推奨周波数それぞれについて、最大許容送信電力の最大値と最小値を特定する。
例えば、図36の例で、周波数p12と周波数p22は同じチャネルであり、「指定エリアDAにおける推奨周波数」の2チャネルのうちの1つでもある。SASは、周波数p12と周波数p22それぞれに割り当てた最大許容送信電力の最大値と最小値を特定する。そして、特定した最大値と最小値を当該推奨周波数での推奨送信電力範囲とする。
また、周波数p17と周波数p27は同じチャネルであり、「指定エリアDAにおける推奨周波数」の2チャネルのうちの1つでもある。SASは、周波数p17と周波数p27それぞれに割り当てた最大許容送信電力の最大値と最小値を特定する。そして、特定した最大値と最小値を当該推奨周波数での最大許容送信電力範囲とする。
勿論、SASは、「指定エリアDAにおける推奨周波数」の2チャネルの1つのチャネルの最大許容送信電力の最大値と最小値ではなく、当該推奨周波数情報の全2チャネルの最大許容送信電力の最大値と最小値を特定し、特定した最大値と最小値を当該推奨周波数での推奨送信電力範囲としてもよい。
なお、これは登録済みのCBSDの情報に基づいて出力された値である。そのため、SASは、外部エンティティに対し、「実際に無線機を設置した際には推奨送信電力がこの情報に含まれる最小値を下回る可能性があること」を通知することが望ましい。
なお、SASは、実際に干渉計算を行って推奨送信電力範囲を設定してもよい。例えば、SASは、図34に示すように、保護点PPにおける最近傍点NPと最遠方点FPを特定する。そして、SASは、それぞれの点で許容される送信電力を推奨送信電力範囲の最大値、推奨送信電力範囲の最小値としてもよい。より具体的には、SASは、最遠方点FPの推奨周波数での最大許容送信電力を最大値、最近傍点NPの推奨周波数での最大許容送信電力を最小値とした範囲を「指定エリアDAにおける推奨周波数での推奨送信電力範囲」とする。また、例えば、SASは、累積干渉電力を考慮する場合には、所定の干渉マージン値を加味して計算してもよい。
このような方法により、SASは、追加で干渉計算を実施することなく、干渉電力を考慮して推奨送信電力範囲を設定することができる。さらに、個々のCBSDを特定可能な情報(ID、位置など)や運用パラメータ(送信電力、周波数など)、または運用者情報(事業者名、コールサイン等)は開示されないので、情報の秘匿性を保つことができる。
<6−8.利用禁止周波数情報>
次に、「所望情報識別情報」として(E)の「指定エリア或いは指定空間における利用禁止周波数情報」が指定された場合のディスカバリ処理について説明する。
推奨周波数情報は、所定のエリア或いは所定の空間において使用が禁止される周波数の情報である。
このディスカバリ処理は、<6−4.利用可能周波数情報>で説明した処理の応用で実現可能である。具体的には、SASは、管理下にあるCBSDであって指定エリアDAに属するCBSDに提供したことのある利用可能周波数情報に基づき指定エリアDAにおける利用可能周波数を特定する。そして、SASは、法制或いは規格等により使用が認められている周波数のうち、特定した利用可能周波数以外の周波数を利用禁止周波数として特定する。
なお、SASは、排除ソーンEZに設定されている利用禁止周波数等、上位のシステムから出力が禁止される周波数をそのまま利用禁止周波数として特定してもよい。
<6−9.推奨設置位置情報>
次に、「所望情報識別情報」として(F)の「指定エリア或いは指定空間における推奨設置位置情報」が指定された場合のディスカバリ処理について説明する。
応用的な実施例として、SASは、新規に無線システムを設置するための補助情報として、指定エリア或いは指定空間における推奨設置位置情報を生成してもよい。このとき、SASは、ディスカバリ応答として、例えば推奨設置位置を示すエリアの情報(推奨設置範囲の情報)を通知してもよいし、推奨設置位置の集合の情報(例えば、推奨設置ポイントの集合の情報)を通知してもよい。この実施例においては、外部エンティティは、調査したい周波数範囲も同封してSASにディスカバリ要求を通知することが望ましい。
例えば、この情報は、推奨周波数情報(<6−6>を参照。)を用いて設定することができる。この場合、SASは、例えば、リクエストされた周波数範囲が推奨周波数情報に含まれない場合、推奨設置位置は存在しないと外部エンティティに通知してもよい。その際、リクエストされた周波数範囲が利用可能周波数範囲に含まれる場合、SASは、「設置してもよいが、リクエストされた周波数範囲での運用は推奨しない」というようなメッセージを通知してもよい。
例えば、SASは、指定エリア或いは指定空間をグリッドに区切り、グリッドごとに設置が推奨される位置であるかどうかを判定し、推奨されると判定された位置の集合を推奨設置位置情報として設定してもよい。
<6−10.外部エンティティに関わる実装例>
次に、外部エンティティに関する実装例を説明する。
外部エンティティは、典型的には端末装置30や外部装置70等の「装置」であるが、ウェブブラウザであってもよい。この場合、SASにアクセスするための専用ウェブサイトを提供するサーバ(例えば、サーバ装置60)が用意されていてもよい。二次利用情報を所望するユーザは、ウェブブラウザを介して、SASにアクセスするための専用ウェブサイトを閲覧する。なお、閲覧権限を付与するために、サーバ(或いはSAS)は外部エンティティ側のアクセス者に対して、ユーザアカウントを発行可能に構成されていてもよい。
サーバは、二次利用情報を所望するユーザが専用ウェブサイトにアクセスすると、地図を表示するよう構成されていてもよい。地図は任意に領域が指定できるように構成されていてもよい。ユーザが領域を指定するとその領域が「エリア情報」(或いは「空間情報」)に変換され、ディスカバリ要求が生成される。ウェブブラウザは生成されたディスカバリ要求をサーバ(或いはSAS)に送信する。
領域の指定方法はさまざまな手段によって実現されうる。例えば、領域の指定方法は、GUIにエリア名の入力欄が設けられ、そこに入力する方法であってもよい。また、領域の指定方法は、地図上に事前にオーバーレイされた区画のうちいずれかをクリックする方法であってもよい。また、領域の指定方法は、音声入力による方法であってもよい。その他、領域の指定方法は、多様な方法によって実現されうる。
ディスカバリレスポンスも多様な方法で実現されうる。例えば、ディスカバリレスポンスはe-mailでの通知により実現されてもよい。その際には、レスポンスには、kmlファイル、jsonファイルなど、さまざまなファイル形式のデータが添付されうる。また、ディスカバリレスポンスは、例えば、レスポンスの内容が地図の上にオーバーレイされて表示される、地図の外側にデータテーブルが表示される、といった方法でも実現されうる。
また、本実施形態の処理(例えば、ディスカバリ処理)を行う装置がSASとは別に設けられてもよい。本実施形態の処理を行う装置は、例えば、別のウェブアプリケーションサーバであってもよい。そのような場合、外部エンティティは、例えば、ユーザのPCとして考えることも可能である。外部エンティティからリクエストを受けたウェブアプリケーションサーバは、SASと連携し、必要な処理を行い、レスポンスを返すことができる。
<6−11.利用例>
本実施形態は、例えば、GAA Spectrum Coordinationに利用できる。
CBSDユーザにとっては、設置前に、設置を検討しているエリアの周波数利用状況を知ることができれば有益である。そこで、CBSDユーザは、事前にSASにアクセスし検討エリアの周波数利用状況を知る。それに基づいて、CBSDを設置し、グラント(Grant)の取得、電波送信を行うことができる。これにより、よりクリーンな周波数をGAAであっても利用できる可能性が高まる。
勿論、本実施形態は、この例に限らず、利活用されてもよい。
<<7.変形例>>
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
<7−1.システム構成に関する変形例>
本実施形態の通信制御装置40は、上述の実施形態で説明した装置に限定されない。例えば、通信制御装置40は、周波数共用が行われる周波数帯域を二次利用する基地局装置20を制御する以外の機能を有する装置であってもよい。例えば、本実施形態の通信制御装置40の機能をネットワークマネージャが具備してもよい。このとき、ネットワークマネージャは、例えば、C−RAN(Centralized Radio Access Network)と呼ばれるネットワーク構成のC−BBU(Centralized Base Band Unit)またはこれを備える装置であってもよい。また、ネットワークマネージャの機能を基地局(アクセスポイントを含む。)が具備してもよい。これらの装置(ネットワークマネージャ等)も通信制御装置とみなすことが可能である。
なお、上述の実施形態では、通信システム1を第1無線システム、基地局装置20を第2無線システムとした。しかし、第1無線システム及び第2無線システムはこの例に限定されない。例えば、第1無線システムは通信装置(例えば、無線通信装置10)であってもよいし、第2無線システムは通信システム(通信システム2)であってもよい。なお、本実施形態で登場する無線システムは、複数の装置から構成されるシステムに限定されず、適宜、「装置」、「端末」等に置き換え可能である。
また、上述の実施形態では、通信制御装置40は、通信システム2に属する装置であるものとしたが、必ずしも通信システム2に属する装置でなくてもよい。通信制御装置40は、通信システム2の外部の装置であてもよい。通信制御装置40は、基地局装置20を直接制御せず、通信システム2を構成する装置を介して間接的に基地局装置20を制御してもよい。また、セカンダリシステム(通信システム2)は複数存在していてもよい。このとき、通信制御装置40は、複数のセカンダリシステムを管理してもよい。この場合、セカンダリシステムそれぞれを第2無線システムとみなすことができる。
なお、一般に周波数共用において、対象帯域を利用する既存システムをプライマリシステム、二次利用者をセカンダリシステムと呼ぶが、プライマリシステム及びセカンダリ詩システムは、別の用語に置き換えてもよい。HetNET(Heterogeneous Network)におけるマクロセルをプライマリシステム、スモールセルやリレー局をセカンダリシステムとしてもよい。また、基地局をプライマリシステム、そのカバレッジ内に存在するD2DやV2X(Vehicle-to-Everything)を実現するRelay UEやVehicle UEをセカンダリシステムとしてもよい。基地局は固定型に限らず、可搬型/移動型であってもよい。
さらに、各エンティティ間のインタフェースは、有線・無線問わない。例えば、本実施形態で登場した各エンティティ(通信装置、通信制御装置、又は端末装置)間のインタフェースは、周波数共用に依存しない無線インタフェースであってもよい。周波数共用に依存しない無線インタフェースとしては、例えば、移動体通信事業者によってLicensed bandを介して提供される無線インタフェースや、既存の免許不要帯域を利用する無線LAN通信、等が挙げられる。
<7−2.その他の変形例>
本実施形態の無線通信装置10、基地局装置20、端末装置30、通信制御装置40、プロキシ装置50、サーバ装置60、又は外部装置70を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムで実現してもよいし、汎用のコンピュータシステムで実現してもよい。
例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布する。そして、例えば、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成する。このとき、制御装置は、無線通信装置10、基地局装置20、端末装置30、通信制御装置40、プロキシ装置50、サーバ装置60、又は外部装置70の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよい。また、制御装置は、無線通信装置10、基地局装置20、端末装置30、通信制御装置40、プロキシ装置50サーバ装置60、又は外部装置70の内部の装置(例えば、制御部24、制御部34、制御部44、制御部54、制御部64、又は制御部74)であってもよい。
また、上記通信プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態のシーケンス図或いはフローチャートに示された各ステップは、適宜順序を変更することが可能である。
<<8.むすび>>
以上説明したように、本開示の一実施形態によれば、通信制御装置40は、通信システム1が使用する周波数帯の電波の二次利用に関する二次利用情報の種類を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定するための指定情報を取得する。そして、通信制御装置40は、識別情報で指定された指定の二次利用情報であって指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間における二次利用情報を生成する。そして、通信制御装置40は、生成した二次利用情報を外部装置70に送信する。
これにより、通信システム1の電波を二次利用する者のノウハウ等が開示されないように配慮しつつも、一般ユーザにとって価値の高い二次利用情報を開示できる。結果として、電波資源の効率的な利用が実現する。
以上、本開示の各実施形態について説明したが、本開示の技術的範囲は、上述の各実施形態そのままに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、異なる実施形態及び変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本明細書に記載された各実施形態における効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報の種類を識別するための識別情報と領域に関する情報とを取得する第1の取得部と、
前記周波数帯を二次利用する1以上の第2の無線システムの該周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部と前記第2の取得部で取得される情報に基づいて前記周波数帯の二次利用に関する情報を生成する生成部と、
前記生成部で生成される前記二次利用に関する情報を通知する通知部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記第1の無線システムが使用する周波数帯を二次利用する1以上の第2の無線システムの該周波数帯の二次利用に関する制御を行う制御部と、
少なくとも前記制御部で用いられる情報と前記制御部から出力される情報とを蓄積する記憶部と、
を備え、さらに、
前記第2の取得部は、前記記憶部から前記蓄積される情報を取得し、
前記生成部は、前記第1の取得部で取得される前記識別情報と前記領域に関する情報とに該当する情報を、前記第2の取得部で取得した情報から抽出し、前記該当する情報に基づいて前記二次利用に関する情報を生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記第1の取得部で取得される情報を用いて、前記周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を蓄積する記憶部を有するサーバへクエリを行うクエリ部と、
前記サーバから前記蓄積された情報のうち前記通知部から通知される前記識別情報と前記領域に関する情報とに該当する情報を受信する受信部と、
を備え、さらに、
前記生成部は、前記該当する情報と前記識別情報と前記領域に関する情報とに基づき、
前記二次利用に関する情報を生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(4)
前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報の種類には、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用可能な周波数を示す利用可能周波数情報が含まれ、
前記生成部は、前記識別情報で前記利用可能周波数情報が指定される場合に、前記領域内における前記利用可能周波数情報を前記二次利用に関する情報として生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(5)
前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報を取得し、
前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報に共通する利用可能周波数情報を抽出することにより前記二次利用に関する情報として生成する、
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報の種類には、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用可能な周波数における最大許容送信電力範囲の情報が含まれ、
前記生成部は、前記識別情報で前記最大許容送信電力範囲の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用可能な周波数における前記最大許容送信電力範囲の情報を前記二次利用に関する情報として生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(7)
前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報と前記二次利用可能な周波数に紐付く最大許容送信電力の情報を取得し、
前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報に共通する利用可能周波数情報に紐付く最大許容送信電力の情報に基づき、前記最大許容送信電力範囲の情報を生成する、
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記生成部は、前記領域に関する情報で示される領域内の干渉保護点から最も近い点における前記二次利用可能な周波数での最大許容送信電力を最小値、前記領域に関する情報で示される領域内の前記干渉保護点から最も遠い点における前記二次利用可能な周波数での最大許容送信電力を最大値とした範囲の情報を前記二次利用可能な周波数での前記最大許容送信電力範囲の情報として生成する、
前記(6)に記載の情報処理装置。
(9)
前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において前記周波数帯を二次利用する場合に利用が推奨される周波数である推奨周波数の情報が含まれ、
前記生成部は、前記識別情報で前記推奨周波数の情報が指定される場合に、前記二次利用に関する情報として、前記領域に関する情報で示される領域内における前記推奨周波数の情報を生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(10)
前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の第2の無線システムが二次利用中の1以上の利用周波数情報とを取得し、
前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の利用周波数情報とに基づいて、前記領域に関する情報で示される領域内における前記推奨周波数の情報を生成する、
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報に共通する利用可能周波数から前記1以上の利用周波数情報が示す周波数を除いた周波数の集合を前記推奨周波数の情報として生成する、
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において前記周波数帯を二次利用する場合に利用が推奨される周波数である推奨周波数に紐付く推奨送信電力範囲の情報が含まれ、
前記生成部は、前記識別情報で前記推奨送信電力範囲の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用が推奨される前記推奨周波数における前記推奨送信電力範囲の情報を前記二次利用に関する情報として生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(13)
前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の第2の無線システムが二次利用中の1以上の利用周波数情報とを取得し、
前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の利用周波数情報とに基づいて、前記領域に関する情報で示される領域内における前記推奨送信電力範囲の情報を生成する、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記生成部は、前記領域に関する情報で示される領域のうち干渉保護点から最も近い点における前記推奨周波数での許容送信電力を最小値、前記領域に関する情報で示される領域のうち前記干渉保護点から最も遠い点における前記推奨周波数での許容送信電力を最大値とした範囲の情報を前記推奨周波数での前記推奨送信電力範囲の情報として取得する、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(15)
前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において二次利用ができない周波数である利用禁止周波数の情報が含まれ、
前記生成部は、前記識別情報で前記利用禁止周波数の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域における前記二次利用に関する情報として、前記利用禁止周波数の情報を生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(16)
前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において前記周波数帯を二次利用する通信装置を設置する場合に設置が推奨される位置である推奨設置位置の情報が含まれ、
前記生成部は、前記識別情報で前記推奨設置位置の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域における前記二次利用に関する情報として、前記推奨設置位置の情報を生成する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(17)
前記生成部は、前記領域に関する情報で示される領域をグリッドに区切り、グリッドごとに設置が推奨される位置であるかどうかを判定し、推奨されると判定された位置の集合を前記推奨設置位置の情報として取得する、
前記(16)に記載の情報処理装置。
(18)
第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報を識別するための識別情報と領域に関する情報を取得することと、
前記識別情報と前記領域に関する情報に基づいて前記二次利用に関する情報を生成することと、
生成した前記二次利用に関する情報を送信することと、
を行うことを含む情報処理方法。
(19)
コンピュータを、
第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報の種類を識別するための識別情報と領域に関する情報とを取得する第1の取得部、
前記周波数帯を二次利用する1以上の第2の無線システムの該周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を取得する第2の取得部、
前記第1の取得部と前記第2の取得部で取得される情報に基づいて前記周波数帯の二次利用に関する情報を生成する生成部、
前記生成部で生成される前記二次利用に関する情報を通知する通知部、
として機能させるための情報処理プログラム。
(20)
第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定するための指定情報を取得する取得部と、
前記複数の二次利用情報のうちの前記識別情報で指定された指定の二次利用情報であって前記指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成する生成部と、
生成した前記指定の二次利用情報を送信する送信部と、
を備える情報処理装置。
(21)
第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定する指定情報を取得し、
前記複数の二次利用情報のうちの前記識別情報で指定された指定の二次利用情報であって前記指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する前記指定の二次利用情報を生成し、
生成した前記指定の二次利用情報を送信する、
情報処理方法。
(22)
コンピュータを、
第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定するための指定情報を取得する取得部、
前記複数の二次利用情報のうちの前記識別情報で指定された指定の二次利用情報であって前記指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間における指定の二次利用情報を生成する生成部、
生成した前記指定の二次利用情報を送信する送信部、
として機能させるための情報処理プログラム。
(23)
第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報を識別するための識別情報と領域に関する情報とを送信する送信部と、
前記識別情報と前記領域に関する情報に基づいて生成される前記二次利用に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得される前記二次利用に関する情報を出力する出力部と、
を備える情報処理端末装置。
(24)
第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報を識別するための識別情報と領域に関する情報とを送信し、
前記識別情報と前記領域に関する情報に基づいて生成される前記二次利用に関する情報を取得し、
前記取得部で取得される前記二次利用に関する情報を出力する、
情報処理方法。
(25)
コンピュータを、
第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報を識別するための識別情報と領域に関する情報とを送信する送信部、
前記識別情報と前記領域に関する情報に基づいて生成される前記二次利用に関する情報を取得する取得部、
前記取得部で取得される前記二次利用に関する情報を出力する出力部、
として機能させるための情報処理プログラム。
(26)
第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定する指定情報を取得する取得部と、前記複数の二次利用情報のうちの前記識別情報で指定された指定の二次利用情報であって前記指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する前記指定の二次利用情報を生成する生成部と、を備える情報処理装置に、所定の識別情報とともに所定の指定情報を送信する情報送信部と、
前記所定の識別情報で指定した所定の二次利用情報であって前記所定の指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する所定の二次利用情報を前記情報処理装置から取得する情報取得部と、
前記所定の二次利用情報を出力する情報出力部と、
を備える端末装置。
(27)
第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定する指定情報を取得する取得部と、前記複数の二次利用情報のうちの前記識別情報で指定された指定の二次利用情報であって前記指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する前記指定の二次利用情報を生成する生成部と、を備える情報処理装置に、所定の識別情報とともに所定の指定情報を送信し、
前記所定の識別情報で指定した所定の二次利用情報であって前記所定の指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する所定の二次利用情報を前記情報処理装置から取得し、
前記所定の二次利用情報を出力する、
情報処理方法。
(28)
コンピュータを、
第1無線システムが使用する周波数帯の電波の二次利用に関する複数の二次利用情報を識別するための識別情報とともに、エリア或いは空間を指定する指定情報を取得する取得部と、前記複数の二次利用情報のうちの前記識別情報で指定された指定の二次利用情報であって前記指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する前記指定の二次利用情報を生成する生成部と、を備える情報処理装置に、所定の識別情報とともに所定の指定情報を送信する情報送信部、
前記所定の識別情報で指定した所定の二次利用情報であって前記所定の指定情報で指定された指定エリア或いは指定空間に関する所定の二次利用情報を前記情報処理装置から取得する情報取得部、
前記所定の二次利用情報を出力する情報出力部、
として機能させるための情報処理プログラム。
1、2 通信システム
10 無線通信装置
20 基地局装置
30 端末装置
40 通信制御装置
50 プロキシ装置
60 サーバ装置
70 外部装置
21、31、41、51、61 無線通信部
22、32、42、52、62、72 記憶部
23、43、53、63 ネットワーク通信部
33、73 入出力部
24、34、44、54、64、74 制御部
71 通信部
211、311 受信処理部
212、312 送信処理部
441、541、641 取得部
442、542、642 生成部
443、543、643 送信部
444 通信制御部
741 情報送信部
742 情報取得部
743 情報出力部

Claims (19)

  1. 第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報の種類を識別するための識別情報と領域に関する情報とを取得する第1の取得部と、
    前記周波数帯を二次利用する1以上の第2の無線システムの該周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を取得する第2の取得部と、
    前記第1の取得部と前記第2の取得部で取得される情報に基づいて前記周波数帯の二次利用に関する情報を生成する生成部と、
    前記生成部で生成される前記二次利用に関する情報を通知する通知部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記第1の無線システムが使用する周波数帯を二次利用する1以上の第2の無線システムの該周波数帯の二次利用に関する制御を行う制御部と、
    少なくとも前記制御部で用いられる情報と前記制御部から出力される情報とを蓄積する記憶部と、
    を備え、さらに、
    前記第2の取得部は、前記記憶部から前記蓄積される情報を取得し、
    前記生成部は、前記第1の取得部で取得される前記識別情報と前記領域に関する情報とに該当する情報を、前記第2の取得部で取得した情報から抽出し、前記該当する情報に基づいて前記二次利用に関する情報を生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の取得部で取得される情報を用いて、前記周波数帯の二次利用に関する制御に伴い蓄積される情報を蓄積する記憶部を有するサーバへクエリを行うクエリ部と、
    前記サーバから前記蓄積された情報のうち前記通知部から通知される前記識別情報と前記領域に関する情報とに該当する情報を受信する受信部と、
    を備え、さらに、
    前記生成部は、前記該当する情報と前記識別情報と前記領域に関する情報とに基づき、前記二次利用に関する情報を生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報の種類には、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用可能な周波数を示す利用可能周波数情報が含まれ、
    前記生成部は、前記識別情報で前記利用可能周波数情報が指定される場合に、前記領域内における前記利用可能周波数情報を前記二次利用に関する情報として生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報を取得し、
    前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報に共通する利用可能周波数情報を抽出することにより前記二次利用に関する情報として生成する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報の種類には、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用可能な周波数における最大許容送信電力範囲の情報が含まれ、
    前記生成部は、前記識別情報で前記最大許容送信電力範囲の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用可能な周波数における前記最大許容送信電力範囲の情報を前記二次利用に関する情報として生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報と前記二次利用可能な周波数に紐付く最大許容送信電力の情報を取得し、
    前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報に共通する利用可能周波数情報に紐付く最大許容送信電力の情報に基づき、前記最大許容送信電力範囲の情報を生成する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記生成部は、前記領域に関する情報で示される領域内の干渉保護点から最も近い点における前記二次利用可能な周波数での最大許容送信電力を最小値、前記領域に関する情報で示される領域内の前記干渉保護点から最も遠い点における前記二次利用可能な周波数での最大許容送信電力を最大値とした範囲の情報を前記二次利用可能な周波数での前記最大許容送信電力範囲の情報として生成する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において前記周波数帯を二次利用する場合に利用が推奨される周波数である推奨周波数の情報が含まれ、
    前記生成部は、前記識別情報で前記推奨周波数の情報が指定される場合に、前記二次利用に関する情報として、前記領域に関する情報で示される領域内における前記推奨周波数の情報を生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の第2の無線システムが二次利用中の1以上の利用周波数情報とを取得し、
    前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の利用周波数情報とに基づいて、前記領域に関する情報で示される領域内における前記推奨周波数の情報を生成する、
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報に共通する利用可能周波数から前記1以上の利用周波数情報が示す周波数を除いた周波数の集合を前記推奨周波数の情報として生成する、
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において前記周波数帯を二次利用する場合に利用が推奨される周波数である推奨周波数に紐付く推奨送信電力範囲の情報が含まれ、
    前記生成部は、前記識別情報で前記推奨送信電力範囲の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域内で二次利用が推奨される前記推奨周波数における前記推奨送信電力範囲の情報を前記二次利用に関する情報として生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  13. 前記第2の取得部は、前記領域に関する情報で示される領域内に設置されている前記1以上の第2の無線システムに提供された1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の第2の無線システムが二次利用中の1以上の利用周波数情報とを取得し、
    前記生成部は、前記1以上の利用可能周波数情報と前記1以上の利用周波数情報とに基づいて、前記領域に関する情報で示される領域内における前記推奨送信電力範囲の情報を生成する、
    請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記生成部は、前記領域に関する情報で示される領域のうち干渉保護点から最も近い点における前記推奨周波数での許容送信電力を最小値、前記領域に関する情報で示される領域のうち前記干渉保護点から最も遠い点における前記推奨周波数での許容送信電力を最大値とした範囲の情報を前記推奨周波数での前記推奨送信電力範囲の情報として取得する、
    請求項12に記載の情報処理装置。
  15. 前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において二次利用ができない周波数である利用禁止周波数の情報が含まれ、
    前記生成部は、前記識別情報で前記利用禁止周波数の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域における前記二次利用に関する情報として、前記利用禁止周波数の情報を生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  16. 前記識別情報で識別可能な前記二次利用に関する情報には、前記領域に関する情報で示される領域内において前記周波数帯を二次利用する通信装置を設置する場合に設置が推奨される位置である推奨設置位置の情報が含まれ、
    前記生成部は、前記識別情報で前記推奨設置位置の情報が指定される場合に、前記領域に関する情報で示される領域における前記二次利用に関する情報として、前記推奨設置位置の情報を生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  17. 前記生成部は、前記領域に関する情報で示される領域をグリッドに区切り、グリッドごとに設置が推奨される位置であるかどうかを判定し、推奨されると判定された位置の集合を前記推奨設置位置の情報として取得する、
    請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報を識別するための識別情報と領域に関する情報を取得することと、
    前記識別情報と前記領域に関する情報に基づいて前記二次利用に関する情報を生成することと、
    生成した前記二次利用に関する情報を送信することと、
    を行うことを含む情報処理方法。
  19. 第1の無線システムが使用する周波数帯の二次利用に関する情報を識別するための識別情報と領域に関する情報とを送信する送信部と、
    前記識別情報と前記領域に関する情報に基づいて生成される前記二次利用に関する情報を取得する取得部と、
    前記取得部で取得される前記二次利用に関する情報を出力する出力部と、
    を備える情報処理端末装置。
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