JPWO2020136782A1 - データ収集装置、データ収集方法、プログラムおよびデータ収集システム - Google Patents

Abstract

データ収集装置（１）が備えるデータ収集部（１１Ａ，１１Ｂ）は、データ処理制御部（１２）から取得したデータ収集の設定を示す設定情報を自身のバージョンに合わせて変換するパラメータ変換部（１１２）と、パラメータ変換部（１１２）が取得した又は変換した設定情報に従って、対象機器（３Ａ，３Ｂ）のデータを収集するデータ収集実行部（１１４）とを備える。データ処理制御部（１２）は、データ収集部（１１Ａ，１１Ｂ）から対象機器のデータを取得するデータ処理フロー制御部（１２３）と、ユーザによって入力された設定情報をデータ収集部（１１Ａ，１１Ｂ）に渡すデータ収集設定制御部（１２１）とを備える。データ収集設定制御部（１２１）は、データ収集部（１１Ａ，１１Ｂ）が更新されると、データ収集設定蓄積部（１２２）が記憶していたデータ収集部（１１Ａ，１１Ｂ）の設定情報を渡す。

Description

本発明は、データ収集装置、データ収集方法、プログラムおよびデータ収集システムに関する。

対象機器のデータを収集するデータ収集装置にインストールされるソフトウェアであるデータ収集部が更新されると、収集したデータの名称、データフォーマットの変更・追加だけでなく、ユーザが設定するデータ収集のための項目の変更・追加が行われることがある。また、データ収集装置にデータ収集部を再インストールしたり、他のデータ収集装置にも同じ種類のデータ収集部をインストールしたりすることがある。収集したデータの名称、データフォーマットの変更・追加に対応する技術としては、収集したデータを処理する装置が、データ収集部から受け取ったデータを標準化する技術が提案されている。例えば、特許文献１には、収集データのデータ名称変換を行うことで、収集データをコントローラの通信仕様やデータ構成などの制約条件を排除した標準化マップファイルにして記憶する遠隔データ収集システムが開示されている。特許文献２には、対象機器のファームウェアおよびデータの状態に応じて収集データのデータフォーマットを変換する情報処理装置が開示されている。

特開２０００−７６３０９号公報 特開２０１５−１５２９６９号公報

特許文献１および２に記載の技術は、ユーザが設定するデータ収集のための項目の変更・追加には対応できない。このため、特許文献１および２に記載の技術では、データ収集部を更新したときに、ユーザによるデータ収集部の設定を再利用することができない。また、データ収集部を再インストールすると、データ収集部の設定はリセットされてしまう。さらに、他のデータ収集装置で同じ種類のデータ収集部を使用していたとしても、他のデータ収集装置でユーザが設定したデータ収集部の設定を再利用することはできない。このため、データ収集部を更新したり、インストールしたりする度に、ユーザが設定をし直す必要がある。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、対象機器のデータを収集するデータ収集装置において、ユーザによるデータ収集部の設定を再利用することを可能にすることを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明のデータ収集装置は、対象機器のデータを収集するデータ収集部、および、データ収集部を制御するデータ処理制御部を備えるデータ収集装置である。データ収集部は、バージョン管理部と、収集設定部と、データ収集実行部と、を有する。バージョン管理部は、データ収集部のバージョンを示すバージョン情報を記憶する。収集設定部は、データ処理制御部から取得した、ユーザによるデータ収集部の設定を示す設定情報を記憶する。データ収集実行部は、収集設定部が記憶する設定情報に従って、対象機器のデータを収集し、データ処理制御部に渡す。データ処理制御部は、データ処理フロー制御部と、データ収集設定蓄積部と、データ収集設定制御部とを有する。データ処理フロー制御部は、データ収集部から対象機器のデータを取得する。データ収集設定蓄積部は、設定情報を記憶する。データ収集設定制御部は、設定情報を取得し、取得した設定情報をデータ収集設定蓄積部に記憶し、データ収集設定蓄積部が記憶する設定情報を、対応するデータ収集部に渡す。

本発明によれば、対象機器のデータを収集するデータ収集部を備えるデータ収集装置において、データ処理制御部が、データ収集設定蓄積部に記憶されたユーザによるデータ収集部の設定を示す設定情報を、対応するデータ収集部に渡すことで、ユーザによるデータ収集部の設定を再利用することが可能になる。

本発明の実施の形態１に係るデータ収集システムの構成を示すブロック図 実施の形態１に係るデータ収集装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態１に係るデータ処理装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態１に係るデータ収集設定処理を示すフローチャート 実施の形態１に係るデータ収集処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態２に係るデータ収集設定処理を示すフローチャート 実施の形態２に係るデータ収集部更新処理を示すフローチャート 実施の形態１および２に係るデータ収集装置のハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態１の変形例に係るデータ収集装置の機能構成を示すブロック図

以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るデータ収集装置、データ収集方法、プログラムおよびデータ収集システムについて詳細に説明する。なお、図中、同一または相当する部分には、同じ符号を付す。以下の実施の形態では、ＦＡ（Factory Automation）機器からデータを収集する例について説明する。

（実施の形態１）
図１に示すように、本実施の形態１に係るデータ収集システム１００は、対象機器であるＦＡ機器３ＡおよびＦＡ機器３Ｂと、ＦＡ機器３ＡおよびＦＡ機器３Ｂのデータを収集するデータ収集装置１と、ユーザが入力した情報をデータ収集装置１に送信するエンジニアリングツール２と、データ収集装置１が収集したデータを処理するデータ処理装置４とを備える。以下、ＦＡ機器３ＡおよびＦＡ機器３Ｂを総称する場合は、ＦＡ機器３と呼ぶ。ＦＡ機器３は、例えば、振動センサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサなどの各種のセンサを有する。データ収集装置１がＦＡ機器３から収集するデータは、例えば、ＦＡ機器３に設けられたセンサが出力する振動、音圧、電圧、電流などの値を示すデータである。

データ収集装置１は、データ収集の設定項目を示す設定項目情報をエンジニアリングツール２に送信する。エンジニアリングツール２は、データ収集装置１から受信した設定項目情報を出力し、ユーザからのデータ収集の設定の入力を受け付ける。エンジニアリングツール２は、ユーザによって入力されたデータ収集の設定を示す設定情報をデータ収集装置１に送信する。設定情報は、例えば、データ収集にあたっての接続先のネットワーク、ネットワークに接続するために必要な項目、データ収集を行う周期などのパラメータである。データ収集装置１は、エンジニアリングツール２から受信した設定情報に従って、ＦＡ機器３のデータを収集する。データ収集装置１は、収集したデータをデータ処理装置４に送信する。データ処理装置４は、データ収集装置１から受信したデータを処理して診断し、診断結果をＦＡ機器３にフィードバックする。図１では、データ収集装置１が２台のＦＡ機器３のデータを収集しているが、これに限らない。データ収集装置１がデータを収集するＦＡ機器３は、１台以上であればよい。

続いて、データ収集装置１の機能について図２を用いて説明する。図２に示すように、本実施の形態１に係るデータ収集装置１は、機能構成として、ＦＡ機器３Ａのデータを収集するデータ収集部１１Ａと、ＦＡ機器３Ｂのデータを収集するデータ収集部１１Ｂと、データ収集部１１Ａおよびデータ収集部１１Ｂを制御するデータ処理制御部１２とを備える。以下、データ収集部１１Ａおよびデータ収集部１１Ｂを総称する場合は、データ収集部１１と呼ぶ。データ収集部１１は、データ収集装置１にインストールされるソフトウェアである。図２では、データ収集装置１は、２つのデータ収集部１１を備えるが、これに限らない。データ収集部１１は１つ以上であればよい。また、図２では、１つのデータ収集部１１が１台のＦＡ機器３のデータを収集しているが、これに限らない。１つのデータ収集部１１がデータを収集するＦＡ機器３は、１台以上であればよい。

データ処理制御部１２は、設定情報をデータ収集部１１に渡すデータ収集設定制御部１２１、データ収集部１１に渡した設定情報を記憶するデータ収集設定蓄積部１２２、および、データ収集部１１からデータを取得してデータ処理装置４に送信するデータ処理フロー制御部１２３を備える。データ収集設定制御部１２１、データ収集設定蓄積部１２２およびデータ処理フロー制御部１２３はそれぞれ、データ収集設定制御部、データ収集設定蓄積部およびデータ処理フロー制御部の一例である。

データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、データ収集部１１からデータ収集部１１のデータ収集の設定項目を示す設定項目情報を取得し、取得した設定項目情報をエンジニアリングツール２に送信する。エンジニアリングツール２は、データ収集設定制御部１２１から受信した設定項目情報を出力し、ユーザからのデータ収集部１１の設定の入力を受け付ける。エンジニアリングツール２は、ユーザによって入力されたデータ収集部１１の設定を示す設定情報をデータ収集装置１に送信する。データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から受信した設定情報を当該データ収集部１１に渡す。

データ収集設定蓄積部１２２は、データ収集設定制御部１２１がエンジニアリングツール２から受信した設定情報を記憶する。データ収集設定制御部１２１は、データ収集部１１が更新されると、データ収集設定蓄積部１２２に更新されたデータ収集部１１の設定情報が記憶されているか否かを判定する。

データ収集設定蓄積部１２２に更新されたデータ収集部１１の設定情報が記憶されていない場合、データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、更新されたデータ収集部１１から設定項目情報を取得し、取得した設定項目情報をエンジニアリングツール２に送信する。エンジニアリングツール２は、データ収集設定制御部１２１から受信した設定項目情報を出力し、ユーザからのデータ収集部１１の設定の入力を受け付ける。エンジニアリングツール２は、ユーザによって入力されたデータ収集部１１の設定を示す設定情報をデータ収集装置１に送信する。データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から受信した設定情報を更新されたデータ収集部１１に渡す。

データ収集設定蓄積部１２２に更新されたデータ収集部１１に対応する設定情報が記憶されている場合、データ収集設定制御部１２１は、当該設定情報を更新されたデータ収集部１１に渡す。データ収集部１１に対応する設定情報は、データ収集部１１と一対一で対応する設定情報であってもよいし、データ収集部１１と同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１の設定を示す設定情報であってもよい。データ収集部１１と一対一で対応する設定情報は、例えばデータ収集設定制御部１２１が過去に当該データ収集部１１に渡した設定情報である。

データ処理フロー制御部１２３は、データ収集部１１が収集したＦＡ機器３のデータを、データ収集部１１から取得する。データ処理フロー制御部１２３は、データ収集部１１から取得したＦＡ機器３のデータを、データ処理装置４に送信する。

データ収集部１１Ａは、自身のバージョンを示すバージョン情報を記憶するバージョン管理部１１１、自身のバージョンに合わせて設定情報を変換するパラメータ変換部１１２、設定情報を記憶する収集設定部１１３、および、設定情報に従ってＦＡ機器３Ａのデータを収集するデータ収集実行部１１４を備える。バージョン管理部１１１、パラメータ変換部１１２、収集設定部１１３およびデータ収集実行部１１４はそれぞれ、バージョン管理部、パラメータ変換部、収集設定部およびデータ収集実行部の一例である。

データ収集部１１Ａのバージョン管理部１１１は、データ収集部１１Ａのバージョンを示すバージョン情報を記憶する。つまり、バージョン管理部１１１は、データ収集部１１Ａが更新される度に、バージョン情報も更新する。パラメータ変換部１１２は、データ処理制御部１２からデータ収集部１１Ａの設定を示す設定情報を取得する。パラメータ変換部１１２は、データ処理制御部１２から取得した設定情報が対応するバージョンと、バージョン管理部１１１が記憶するバージョン情報が示すバージョンとを比較して、取得した設定情報が対応するバージョンが自身のバージョンよりも古い場合には、取得した設定情報を自身のバージョンに合わせて変換する。

パラメータ変換部１１２は、データ処理制御部１２から取得した設定情報を変換しなかった場合には、取得した設定情報を収集設定部１１３に記憶する。パラメータ変換部１１２は、データ処理制御部１２から取得した設定情報を変換した場合には、変換した設定情報を収集設定部１１３に記憶する。収集設定部１１３は、データ収集部１１のデータ収集の設定項目を示す設定項目情報を記憶する。

データ収集実行部１１４は、収集設定部１１３が記憶する設定情報に従って、ＦＡ機器３Ａのデータを収集する。データ収集実行部１１４は、収集したＦＡ機器３Ａのデータをデータ処理制御部１２のデータ処理フロー制御部１２３に渡す。データ収集部１１Ｂは、データ収集部１１Ａと同様の機能構成である。データ収集部１１Ｂのデータ収集実行部１１４は、収集設定部１１３が記憶する設定情報に従って、ＦＡ機器３Ｂのデータを収集する。

続いて、データ処理装置４の機能について図３を用いて説明する。図３に示すように、本実施の形態１に係るデータ処理装置４は、機能構成として、データ収集装置１からデータを受信するデータ受信部４１と、データ受信部４１が受信したデータを加工するデータ加工部４２と、データ加工部４２が加工したデータを診断するデータ診断部４３と、データ診断部４３が診断した診断結果を当該ＦＡ機器３にフィードバックする応答実行部４４とを備える。

データ加工部４２は、データ受信部４１がデータ収集装置１から受信したデータを、後段のデータ診断部４３が行う診断に合わせて加工する。例えば、データ受信部４１がデータ収集装置１から受信したデータが、波形を示すデータである場合、ノイズを除去する、周波数領域に変換するなどの加工を行う。なお、データ診断部４３が、データ受信部４１がデータ収集装置１から受信したデータのままで診断可能な場合には、データ処理装置４は、データ加工部４２を備えなくてもよい。

データ診断部４３は、あらかじめ記憶している基準データに基づいて、データ加工部４２が加工したデータを診断する。データ受信部４１がデータ収集装置１から受信したデータが、波形を示すデータである場合、基準データは、例えば、正常時の波形を示すデータ、または、異常時の波形を示すデータである。データ診断部４３は、例えば、データ加工部４２が加工したデータ示す波形と基準データが示す正常時の波形または異常時の波形とを比較して、ＦＡ機器３が正常か否かを診断する。

応答実行部４４は、データ診断部４３の診断結果を示すフィードバック情報を当該ＦＡ機器３に送信する。例えば、データ診断部４３が、ＦＡ機器３が異常であると診断した場合、応答実行部４４は、異常を知らせるフィードバック情報を当該ＦＡ機器３に送信する。応答実行部４４は、データ収集装置１を介して、フィードバック情報をＦＡ機器３に送信してもよいし、直接ＦＡ機器３に送信してもよい。異常を知らせるフィードバック情報を受信したＦＡ機器３は、例えば、動作を停止したり減速したりする。

ここで、データ収集装置１のデータ処理制御部１２が実行するデータ収集設定処理のフローについて、図４を用いて説明する。図４に示すデータ収集設定処理は、データ収集装置１の電源が投入されたことで開始する。データ収集装置１のデータ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、データ収集部１１が更新されたか否かを判定する（ステップＳ１１）。データ収集部１１が更新されていない場合（ステップＳ１１；ＮＯ）、データ収集設定制御部１２１は、ステップＳ１１を繰り返し、データ収集部１１の更新を待機する。データ収集部１１が更新された場合（ステップＳ１１；ＹＥＳ）、データ収集設定制御部１２１は、更新されたデータ収集部１１の設定情報がデータ収集設定蓄積部１２２に記憶されているか否かを判定する（ステップＳ１２）。

データ収集設定蓄積部１２２に更新されたデータ収集部１１の設定情報が記憶されていない場合（ステップＳ１２；ＮＯ）、データ収集設定制御部１２１は、更新されたデータ収集部１１の収集設定部１１３からデータ収集の設定項目を示す設定項目情報を取得し、取得した設定項目情報をエンジニアリングツール２に送信する（ステップＳ１３）。エンジニアリングツール２は、データ収集設定制御部１２１から受信した設定項目情報を出力し、ユーザからのデータ収集部１１の設定の入力を受け付ける。

データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２に入力されたデータ収集部１１の設定を示す設定情報を受信したか否かを判定する（ステップＳ１４）。設定情報を受信していない場合（ステップＳ１４；ＮＯ）、データ収集設定制御部１２１は、ステップＳ１４を繰り返して、設定情報の受信を待機する。設定情報を受信した場合（ステップＳ１４；ＹＥＳ）、データ収集設定制御部１２１は、受信した設定情報を更新されたデータ収集部１１に渡す（ステップＳ１５）。データ収集設定蓄積部１２２は、データ収集設定制御部１２１がエンジニアリングツール２から受信した設定情報を記憶する。

データ収集設定蓄積部１２２に更新されたデータ収集部１１の設定情報が記憶されている場合（ステップＳ１２；ＹＥＳ）、データ収集設定制御部１２１は、当該設定情報を更新されたデータ収集部１１に渡す（ステップＳ１６）。データ収集装置１の電源がＯＦＦになっていなければ（ステップＳ１７；ＮＯ）、処理はステップＳ１１に戻り、ステップＳ１１〜ステップＳ１７を繰り返す。データ収集装置１の電源がＯＦＦになると（ステップＳ１７；ＹＥＳ）、処理は終了する。

続いて、データ収集装置１のデータ収集部１１が実行するデータ収集処理のフローについて、図５を用いて説明する。図５に示すデータ収集処理は、データ収集装置１の電源が投入されたことで開始する。データ収集装置１のデータ収集部１１のパラメータ変換部１１２は、データ収集設定制御部１２１から設定情報を取得したか否かを判定する（ステップＳ２１）。設定情報を取得していない場合（ステップＳ２１；ＮＯ）、データ収集設定制御部１２１は、ステップＳ２１を繰り返し、設定情報の取得を待機する。設定情報を取得していた場合（ステップＳ２１；ＹＥＳ）、データ収集設定制御部１２１は、取得した設定情報が対応するバージョンと、バージョン管理部１１１が記憶するバージョン情報が示すバージョンとを比較して、取得した設定情報が対応するバージョンが自身のバージョンよりも古いか否かを判定する（ステップＳ２２）。

取得した設定情報が対応するバージョンが自身のバージョンと一致する場合（ステップＳ２２；ＮＯ）、収集設定部１１３は、パラメータ変換部１１２がデータ収集設定制御部１２１から取得した設定情報を記憶し（ステップＳ２３）、処理は、ステップＳ２６に移行する。取得した設定情報が対応するバージョンが自身のバージョンよりも古い場合（ステップＳ２２；ＹＥＳ）、パラメータ変換部１１２は、取得した設定情報を自身のバージョンに合わせて変換する（ステップＳ２４）。

例えば、設定情報がネットワークに接続するために必要な項目のパラメータを含むとする。データ収集部１１Ａがバージョン１．０からバージョン１．１に更新され、ネットワークに接続するために必要な項目のパラメータが、更新前はＩＰアドレスおよびポート番号だけであったのに対し、更新後にＩＰアドレス、ポート番号、ユーザＩＤおよびパスワードになったとする。パラメータ変換部１１２がデータ処理制御部１２から取得した設定情報が対応するバージョンが１．０であって、バージョン管理部１１１が記憶するバージョン情報が示すバージョンが１．１である場合、パラメータ変換部１１２は、データ処理制御部１２から取得した設定情報にユーザＩＤおよびパスワードを追加する。ユーザＩＤおよびパスワードを追加する方法は、例えば、デフォルト値を入力してもよいし、データ処理制御部１２から取得した設定情報に含まれるＩＰアドレスおよびポート番号から決められた法則で算出してもよい。

収集設定部１１３は、パラメータ変換部１１２が自身のバージョンに合わせて変換した設定情報を記憶する（ステップＳ２５）。データ収集実行部１１４は、収集設定部１１３が記憶する設定情報に従って、ＦＡ機器３のデータ収集を開始する（ステップＳ２６）。データ収集装置１の電源がＯＦＦになっていなければ（ステップＳ２７；ＮＯ）、処理はステップＳ２１に戻り、ステップＳ２１〜ステップＳ２７を繰り返す。データ収集装置１の電源がＯＦＦになると（ステップＳ２７；ＹＥＳ）、処理は終了する。

実施の形態１では、データ収集部１１がパラメータ変換部１１２を備え、パラメータ変換部１１２がデータ処理制御部１２から取得した設定情報を自身のバージョンに合わせて変換することで、ユーザによるデータ収集部１１の設定を再利用することを可能にしている。実施の形態１の変形例として、データ収集装置１が、異なるバージョンの同じ種類のデータ収集部１１を備え、データ収集設定制御部１２１が、データ収集設定蓄積部１２２に記憶された設定情報に対応するバージョンのデータ収集部１１に設定情報を渡すことで、ユーザによるデータ収集部１１の設定を再利用することを可能にしてもよい。この場合、データ収集部１１はパラメータ変換部１１２を備えなくてよい。

実施の形態１の変形例について、図９を用いて説明する。図９では、データ収集装置１は、異なるバージョンの同じ種類のデータ収集部１１Ｃおよびデータ収集部１１Ｄを備えるが、これに限らない。データ収集装置１は、異なるバージョンの同じ種類のデータ収集部１１を２つ以上含むデータ収集部群を備えればよい。

データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から、ユーザによって入力されたデータ収集部１１の設定を示す設定情報を受信する。また、データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から、ユーザが他のデータ収集装置１に設定したデータ収集部１１の設定を示す設定情報を受信する。

データ収集設定蓄積部１２２は、データ収集設定制御部１２１がエンジニアリングツール２から受信した設定情報を記憶する。データ収集設定制御部１２１は、新たにデータ収集部１１がインストールされると、データ収集設定蓄積部１２２にインストールされたデータ収集部１１と同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１の設定情報が記憶されているか否かを判定する。

データ収集設定蓄積部１２２にインストールされたデータ収集部１１と同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１の設定情報が記憶されていない場合、データ収集設定制御部１２１は、インストールされたデータ収集部１１から設定項目情報を取得し、取得した設定項目情報をエンジニアリングツール２に送信する。エンジニアリングツール２は、データ収集設定制御部１２１から受信した設定項目情報を出力し、ユーザからのデータ収集部１１の設定の入力を受け付ける。エンジニアリングツール２は、ユーザによって入力されたデータ収集部１１の設定を示す設定情報をデータ収集装置１に送信する。データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から受信した設定情報をインストールされたデータ収集部１１に渡す。

データ収集設定蓄積部１２２にインストールされたデータ収集部１１と同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１の設定情報が記憶されている場合、データ収集設定制御部１２１は、インストールされたデータ収集部１１と同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１の設定情報をインストールされたデータ収集部１１に渡す。

また、データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から、ユーザが他のデータ収集装置１に設定したデータ収集部１１の設定を示す設定情報を受信すると、データ収集部１１Ｃおよびデータ収集部１１Ｄのバージョン管理部１１１からそれぞれバージョン情報を取得し、受信した設定情報が対応するデータ収集部１１と同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１があるか否かを判定する。同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１がある場合には、データ収集設定制御部１２１は、当該設定情報を同じバージョンの同じ種類のデータ収集部１１に渡す。データ処理制御部１２のその他の構成は、実施の形態１と同様である。

データ収集部１１Ｃのバージョン管理部１１１は、データ収集部１１Ａのバージョンを示すバージョン情報を記憶しており、データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１からの要求に応じてバージョン情報を渡す。データ収集実行部１１４は、収集設定部１１３が記憶する設定情報に従って、ＦＡ機器３Ａのデータを収集する。データ収集実行部１１４は、収集したＦＡ機器３Ａのデータをデータ処理制御部１２のデータ処理フロー制御部１２３に渡す。データ収集部１１Ｃのその他の構成は、実施の形態１のデータ収集部１１Ａおよびデータ収集部１１Ｂと同様である。また、データ収集部１１Ｄは、データ収集部１１Ｃと同じ種類で異なるバージョンのデータ収集部１１である。データ収集部１１Ｄのデータ収集実行部１１４は、データ収集部１１Ｃのデータ収集実行部１１４と同様に、収集設定部１１３が記憶する設定情報に従って、ＦＡ機器３Ａのデータを収集する。

以上説明したとおり、実施の形態１に係るＦＡ機器３のデータを収集するデータ収集部１１を備えるデータ収集装置１によれば、データ処理制御部１２が、データ収集設定蓄積部１２２に記憶されたユーザによるデータ収集部１１の設定を示す設定情報をデータ収集部１１に渡し、データ収集部１１が受け取った設定情報を自身のバージョンに合わせて変換することで、ユーザによるデータ収集部１１の設定を再利用することが可能になる。

実施の形態１の変形例に係るＦＡ機器３のデータを収集するデータ収集部１１を備えるデータ収集装置１によれば、異なるバージョンの同じ種類のデータ収集部１１を備え、データ処理制御部１２が、データ収集設定蓄積部１２２に記憶されたユーザによるデータ収集部１１の設定を示す設定情報を、設定情報が対応するバージョンと同じバージョンのデータ収集部１１に渡すことで、ユーザによるデータ収集部１１の設定を再利用することが可能になる。

（実施の形態２）
実施の形態２では、データ収集部１１に新しいバージョンに更新するための更新情報が追加され、データ収集部１１の更新の可否をユーザが決定する。実施の形態２のデータ収集システム１００の構成、データ収集装置１およびデータ処理装置４の機能構成は、実施の形態１と同様である。

データ収集装置１のデータ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、データ収集部１１に新しいバージョンに更新するための更新情報が追加されると、データ収集部１１に新しいバージョンを示す新バージョン情報をエンジニアリングツール２に送信する。エンジニアリングツール２は、新バージョン情報を表示し、データ収集部１１の更新の許可または拒否の入力を受け付ける。ユーザがデータ収集部１１の更新の許可を入力すると、エンジニアリングツール２は、データ収集部１１の更新の許可を示す更新許可情報をデータ収集装置１に送信する。ユーザがデータ収集部１１の更新の拒否を入力すると、エンジニアリングツール２は、データ収集部１１の更新の拒否を示す更新拒否情報をデータ収集装置１に送信する。

データ収集装置１のデータ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から更新許可情報または更新拒否情報を受信すると、受信した更新許可情報または更新拒否情報を当該データ収集部１１に渡す。データ収集部１１は、更新許可情報を取得した場合は、新しいバージョンに更新する。データ収集部１１は、更新拒否情報を取得した場合は、新しいバージョンに更新せず現行のバージョンで稼働する。データ収集部１１が更新された後にデータ収集部１１およびデータ処理制御部１２が実行する処理は、実施の形態１と同様である。

データ収集装置１が同じ種類の複数のデータ収集部１１を備え、同じ種類の複数のデータ収集部１１が異なるバージョンで稼働する場合には、データ収集装置１は、収集したＦＡ機器３のデータのファイル名を、バージョンごとに異なるファイル名にする。これにより、データ収集装置１に異なるバージョンの同じ種類のデータ収集部１１が併存可能になる。

ここで、データ収集装置１のデータ処理制御部１２が実行するデータ収集設定処理のフローについて、図６を用いて説明する。図６に示すデータ収集設定処理は、データ収集装置１の電源が投入されたことで開始する。データ収集装置１のデータ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、データ収集部１１に新しいバージョンに更新するための更新情報が追加されたか否かを判定する（ステップＳ３１）。データ収集部１１に更新情報が追加されていない場合（ステップＳ３１；ＮＯ）、データ収集設定制御部１２１は、ステップＳ３１を繰り返し、更新情報の追加を待機する。

データ収集部１１に更新情報が追加された場合（ステップＳ３１；ＹＥＳ）、データ収集設定制御部１２１は、データ収集部１１に 新しいバージョンを示す新バージョン情報をエンジニアリングツール２に送信する（ステップＳ３２）。エンジニアリングツール２は、データ収集設定制御部１２１から受信した新バージョン情報を出力し、ユーザからのデータ収集部１１のデータ収集部１１の更新の許可／拒否の入力を受け付ける。ユーザがデータ収集部１１の更新の許可を入力すると、エンジニアリングツール２は、データ収集部１１の更新の許可を示す更新許可情報をデータ収集装置１に送信する。ユーザがデータ収集部１１の更新の拒否を入力すると、エンジニアリングツール２は、データ収集部１１の更新の拒否を示す更新拒否情報をデータ収集装置１に送信する。

データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から更新許可情報を受信したか否かを判定する（ステップＳ３３）。更新許可情報を受信していない場合（ステップＳ３３；ＮＯ）、データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から更新拒否情報を受信したか否かを判定する（ステップＳ３４）。更新拒否情報を受信していない場合（ステップＳ３４；ＮＯ）、データ収集設定制御部１２１は、ステップＳ３３およびステップＳ３４を繰り返して、更新許可情報または更新拒否情報の受信を待機する。更新拒否情報を受信した場合（ステップＳ３４；ＹＥＳ）、データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から受信した更新拒否情報を当該データ収集部１１に渡し（ステップＳ３５）、処理はステップＳ４２に移行する。

更新許可情報を受信した場合（ステップＳ３３；ＹＥＳ）、データ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から受信した更新許可情報を当該データ収集部１１に渡す（ステップＳ３６）。ステップＳ３７〜ステップＳ４２は、図４に示すステップＳ１２〜ステップＳ１７と同様であるので説明を省略する。

続いて、データ収集装置１のデータ収集部１１が実行するデータ収集部更新処理について、図７を用いて説明する。データ収集部１１は、図５に示すデータ収集処理に加え、図７に示すデータ収集部更新処理を行う。図７に示すデータ収集部更新処理は、データ収集部１１に新しいバージョンに更新するための更新情報が追加されたことで開始する。データ収集装置１のデータ収集部１１は、データ処理制御部１２から更新許可情報を取得したか否かを判定する（ステップＳ５１）。更新許可情報を取得していない場合（ステップＳ５１；ＮＯ）、データ収集部１１は、データ処理制御部１２から更新拒否情報を取得したか否かを判定する（ステップＳ５２）。更新拒否情報を取得していない場合（ステップＳ５２；ＮＯ）、データ収集部１１は、ステップＳ５１およびステップＳ５２を繰り返して、更新許可情報または更新拒否情報の取得を待機する。更新拒否情報を取得した場合（ステップＳ５２；ＹＥＳ）処理はステップＳ５４に移行する。

更新許可情報を取得した場合（ステップＳ５１；ＹＥＳ）、データ収集部１１は、新しいバージョンに更新する（ステップＳ５３）。データ収集装置１の電源がＯＦＦになっていなければ（ステップＳ５４；ＮＯ）、処理はステップＳ５１に戻り、ステップＳ５１〜ステップＳ５４を繰り返す。データ収集装置１の電源がＯＦＦになると（ステップＳ５４；ＹＥＳ）、処理は終了する。

実施の形態２の変形例として、ユーザが実行するバージョンを選択する構成にしてもよい。この場合、データ収集部１１のバージョン管理部１１１は、バージョン情報に加え、データ収集部１１で実行可能なバージョンを示す実行可能バージョン情報を記憶している。データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、データ収集部１１に実行可能なバージョンが追加されると、バージョン管理部１１１から実行可能バージョン情報を取得し、エンジニアリングツール２に送信する。エンジニアリングツール２は、データ収集設定制御部１２１から受信した実行可能バージョン情報を表示し、ユーザからのデータ収集部１１のバージョンの選択の入力を受け付ける。エンジニアリングツール２は、ユーザによって選択されたデータ収集部１１のバージョンを示す選択バージョン情報をデータ収集装置１に送信する。データ収集装置１のデータ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１は、エンジニアリングツール２から選択バージョン情報を受信すると、受信した選択バージョン情報を当該データ収集部１１に渡す。データ収集部１１は、データ収集設定制御部１２１から取得した選択バージョン情報が示すバージョンが、バージョン情報が示すバージョンと一致しない場合には、選択バージョン情報が示すバージョンに更新する。

以上説明したとおり、実施の形態２に係るデータ収集装置１によれば、ＦＡ機器３のデータを収集するデータ収集装置１において、データ処理制御部１２が、データ収集設定蓄積部１２２に記憶されたデータ収集部１１の設定を示す設定情報をデータ収集部１１に渡し、データ収集部１１が受け取った設定情報を自身のバージョンに合わせて変換することで、データ収集部１１が更新されても、データ収集部１１の設定を引き継ぐことが可能になる。さらに、ユーザがデータ収集部１１ごとにデータ収集部１１の更新の可否を決定できるので、利便性が向上する。変形例では、ユーザがデータ収集部１１ごとに実行するバージョンを選択できるので、利便性が向上する。

上述した実施の形態では、データ収集システム１００は、データ収集装置１と、エンジニアリングツール２と、データ処理装置４とを別々に備える。これに限らず、データ収集装置１、エンジニアリングツール２およびデータ処理装置４のうち、２つまたは３つを組み合わせて１つの装置で実現してもよい。また、データ収集装置１のデータ処理制御部１２およびデータ収集部１１は、別々の装置で実現してもよい。

上述した実施の形態では、データ収集装置１は、エンジニアリングツール２から、設定情報、更新許可情報および更新拒否情報を受信する。これに限らず、データ収集装置１は、ユーザからのデータ収集部１１の設定、および、データ収集部１１の更新の可否の直接入力を受け付け、設定情報、更新許可情報および更新拒否情報を取得してもよい。

上述した実施の形態では、ＦＡ機器３からデータを収集するデータ収集部１１をインストールするデータ収集装置１の例について説明したが、データ収集部１１がデータを収集する対象は、ＦＡ機器３に限らない。データ収集部１１は、データ収集装置１にインストールされ、ユーザによる設定が必要な機能を実現するソフトウェアであればよい。

続いて、実施の形態に係るデータ収集装置１のハードウェア構成について説明する。図８に示すように、データ収集装置１は、一時記憶部１０１、記憶部１０２、計算部１０３、操作部１０４、入出力部１０５および表示部１０６を備える。一時記憶部１０１、記憶部１０２、操作部１０４、入出力部１０５および表示部１０６はいずれもＢＵＳを介して計算部１０３に接続されている。

計算部１０３は、例えばＣＰＵ（Central Processing Unit）である。計算部１０３は、記憶部１０２に記憶されている制御プログラムに従って、データ収集装置１のデータ収集部１１のパラメータ変換部１１２およびデータ収集実行部１１４、並びに、データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１およびデータ処理フロー制御部１２３の各処理を実行する。

一時記憶部１０１は、例えばＲＡＭ（Random-Access Memory）である。一時記憶部１０１は、記憶部１０２に記憶されている制御プログラムをロードし、計算部１０３の作業領域として用いられる。

記憶部１０２は、フラッシュメモリ、ハードディスク、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷなどの不揮発性メモリである。記憶部１０２は、データ収集装置１の処理を計算部１０３に行わせるためのプログラムをあらかじめ記憶し、また、計算部１０３の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを計算部１０３に供給し、計算部１０３から供給されたデータを記憶する。データ収集部１１のバージョン管理部１１１および収集設定部１１３、並びに、データ処理制御部１２のデータ収集設定蓄積部１２２は、記憶部１０２に構成される。

操作部１０４は、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置と、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置をＢＵＳに接続するインタフェース装置である。ユーザがデータ収集装置１に情報を入力すると、操作部１０４を介して、入力された情報が計算部１０３に供給される。データ収集設定制御部１２１が、設定情報、更新許可情報および更新拒否情報をユーザからの入力によって取得する場合、操作部１０４は、データ収集設定制御部１２１として機能する。

入出力部１０５は、ネットワークに接続する網終端装置または無線通信装置、およびそれらと接続するシリアルインタフェースまたはＬＡＮ（Local Area Network）インタフェースである。入出力部１０５は、データ収集部１１のパラメータ変換部１１２およびデータ収集実行部１１４、並びに、データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１およびデータ処理フロー制御部１２３として機能する。

表示部１０６は、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）などの表示装置である。表示部１０６は、ユーザがデータ収集装置１に情報を入力する場合は、操作画面を表示する。データ収集設定制御部１２１が、設定情報、更新許可情報および更新拒否情報をユーザからの入力によって取得する場合、表示部１０６は、データ収集設定制御部１２１として機能する。

図２に示すデータ収集装置１のデータ収集部１１のバージョン管理部１１１、パラメータ変換部１１２、収集設定部１１３およびデータ収集実行部１１４、並びに、データ処理制御部１２のデータ収集設定制御部１２１、データ収集設定蓄積部１２２およびデータ処理フロー制御部１２３の処理は、制御プログラムが、一時記憶部１０１、計算部１０３、記憶部１０２、操作部１０４、入出力部１０５および表示部１０６などを資源として用いて処理することによって実行する。

その他、前記のハードウェア構成およびフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。

計算部１０３、一時記憶部１０１、記憶部１０２、操作部１０４、入出力部１０５、表示部１０６などのデータ収集装置１の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体（フレキシブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭなど）に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行するデータ収集装置１を構成してもよい。また、インターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードすることでデータ収集装置１を構成してもよい。

また、データ収集装置１の機能を、ＯＳ（オペレーティングシステム）とアプリケーションプログラムの分担、またはＯＳとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体、記憶装置などに格納してもよい。

また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して提供することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板（BBS, Bulletin Board System）に前記コンピュータプログラムを掲示し、通信ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを提供してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、ＯＳの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。

本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。

１ データ収集装置、２ エンジニアリングツール、３，３Ａ，３Ｂ ＦＡ機器、４ データ処理装置、１１，１１Ａ，１１Ｂ データ収集部、１２ データ処理制御部、４１ データ受信部、４２ データ加工部、４３ データ診断部、４４ 応答実行部、１００ データ収集システム、１０１ 一時記憶部、１０２ 記憶部、１０３ 計算部、１０４ 操作部、１０５ 入出力部、１０６ 表示部、１１１ バージョン管理部、１１２ パラメータ変換部、１１３ 収集設定部、１１４ データ収集実行部、１２１ データ収集設定制御部、１２２ データ収集設定蓄積部、１２３ データ処理フロー制御部。

上記目的を達成するため、本発明のデータ収集装置は、対象機器のデータを収集するデータ収集部、および、データ収集部を制御するデータ処理制御部を備えるデータ収集装置である。データ収集部は、バージョン管理部と、収集設定部と、データ収集実行部と、パラメータ変換部と、を有する。バージョン管理部は、データ収集部のバージョンを示すバージョン情報を記憶する。収集設定部は、データ処理制御部から取得した、ユーザによるデータ収集部の設定を示す設定情報を記憶する。データ収集実行部は、収集設定部が記憶する設定情報に従って、対象機器のデータを収集し、データ処理制御部に渡す。パラメータ変換部は、データ処理制御部から取得した設定情報が、バージョン情報が示すバージョンに対応しない場合には、取得した設定情報をバージョン情報が示すバージョンに合わせて変換し、変換した設定情報を収集設定部に記憶する。データ処理制御部は、データ処理フロー制御部と、データ収集設定蓄積部と、データ収集設定制御部とを有する。データ処理フロー制御部は、データ収集部から対象機器のデータを取得する。データ収集設定蓄積部は、設定情報を記憶する。データ収集設定制御部は、設定情報を取得し、取得した設定情報をデータ収集設定蓄積部に記憶し、データ収集部が更新されると、データ収集設定蓄積部が記憶する、更新されたデータ収集部に対応する設定情報を、更新されたデータ収集部に渡す。

上記目的を達成するため、本発明のデータ収集装置は、対象機器のデータを収集するデータ収集部、および、データ収集部を制御するデータ処理制御部を備える。データ収集部は、バージョン管理部と、収集設定部と、データ収集実行部と、パラメータ変換部と、を有する。バージョン管理部は、データ収集部のバージョンを示すバージョン情報を記憶する。収集設定部は、データ処理制御部から取得した、ユーザによるデータ収集部の設定を示す設定情報を記憶する。データ収集実行部は、収集設定部が記憶する設定情報に従って、対象機器のデータを収集し、データ処理制御部に渡す。パラメータ変換部は、データ処理制御部から取得した設定情報が、バージョン情報が示すバージョンに対応しない場合には、取得した設定情報をバージョン情報が示すバージョンに合わせて変換し、変換した設定情報を収集設定部に記憶する。データ処理制御部は、データ処理フロー制御部と、データ収集設定蓄積部と、データ収集設定制御部とを有する。データ処理フロー制御部は、データ収集部から対象機器のデータを取得する。データ収集設定蓄積部は、設定情報を記憶する。データ収集設定制御部は、設定情報を取得し、取得した設定情報をデータ収集設定蓄積部に記憶し、データ収集部が更新されると、データ収集設定蓄積部が記憶する、更新されたデータ収集部に対応する設定情報を、更新されたデータ収集部に渡す。パラメータ変換部は、データ処理制御部から取得した設定情報に含まれる設定の項目が、バージョン情報が示すバージョンが求める設定の項目に不足する場合には、不足する項目に、デフォルト値、または、設定情報に含まれる設定の項目の値に基づいて、決められた法則で算出した値を入力し、設定情報を変換する。

Claims (12)

1. 対象機器のデータを収集するデータ収集部、および、前記データ収集部を制御するデータ処理制御部を備えるデータ収集装置であって、
   前記データ収集部は、
   前記データ収集部のバージョンを示すバージョン情報を記憶するバージョン管理部と、
   前記データ処理制御部から取得した、ユーザによる前記データ収集部の設定を示す設定情報を記憶する収集設定部と、
   前記収集設定部が記憶する前記設定情報に従って、前記対象機器のデータを収集し、前記データ処理制御部に渡すデータ収集実行部と、
   を有し、
   前記データ処理制御部は、
   前記データ収集部から前記対象機器のデータを取得するデータ処理フロー制御部と、
   前記設定情報を記憶するデータ収集設定蓄積部と、
   前記設定情報を取得し、取得した前記設定情報を前記データ収集設定蓄積部に記憶し、前記データ収集設定蓄積部が記憶する前記設定情報を、対応する前記データ収集部に渡すデータ収集設定制御部と、
   を有するデータ収集装置。
2. 前記データ収集部は、
   前記データ処理制御部から取得した前記設定情報が、前記バージョン情報が示すバージョンに対応しない場合には、取得した前記設定情報を前記バージョン情報が示すバージョンに合わせて変換し、変換した前記設定情報を前記収集設定部に記憶するパラメータ変換部をさらに備え、
   前記データ収集設定制御部は、前記データ収集部が更新されると、前記データ収集設定蓄積部が記憶する、更新された前記データ収集部に対応する前記設定情報を、更新された前記データ収集部に渡す請求項１に記載のデータ収集装置。
3. 異なるバージョンの同じ種類の２つ以上の前記データ収集部を含むデータ収集部群を備え、
   前記データ収集設定制御部は、前記データ収集部がインストールされると、前記データ収集設定蓄積部が記憶する、インストールされた前記データ収集部と同じバージョンの同じ種類の前記データ収集部の前記設定情報を、インストールされた前記データ収集部に渡す請求項１に記載のデータ収集装置。
4. 異なるバージョンの同じ種類の２つ以上の前記データ収集部を含むデータ収集部群を備え、
   前記データ収集設定制御部は、前記データ収集部の前記設定情報を取得すると、取得した前記設定情報が対応する前記データ収集部と同じバージョンの同じ種類の前記データ収集部に、取得した前記設定情報を渡す請求項１に記載のデータ収集装置。
5. 前記バージョン管理部は、前記データ収集部に新しいバージョンに更新するための更新情報が追加されると、前記新しいバージョンを示す新バージョン情報をさらに記憶し、
   前記データ収集設定制御部は、前記データ収集部に前記更新情報が追加されると、前記バージョン管理部から取得した前記新バージョン情報を出力し、前記ユーザによって入力された前記データ収集部の更新の許可を示す更新許可情報を取得した場合、取得した前記更新許可情報と前記データ収集設定蓄積部が記憶する前記設定情報とを、前記データ収集部に渡し、前記ユーザによって入力された前記データ収集部の更新の拒否を示す更新拒否情報を取得した場合、取得した前記更新拒否情報を前記データ収集部に渡し、
   前記データ収集部は、前記データ収集設定制御部から前記更新許可情報を取得した場合、前記新しいバージョンに更新し、前記更新拒否情報を取得した場合、前記新しいバージョンに更新しない請求項２に記載のデータ収集装置。
6. 前記バージョン管理部は、前記データ収集部で実行可能なバージョンを示す実行可能バージョン情報をさらに記憶し、
   前記データ収集設定制御部は、前記データ収集部に実行可能なバージョンが追加されると、前記バージョン管理部から取得した前記実行可能バージョン情報を出力し、ユーザによって選択された前記データ収集部のバージョンを示す選択バージョン情報を取得した場合、前記選択バージョン情報を前記データ収集部に渡し、
   前記データ収集部は、前記データ収集設定制御部から取得した前記選択バージョン情報が示すバージョンが、前記バージョン情報が示すバージョンと一致しない場合、前記選択バージョン情報が示すバージョンに更新する請求項２に記載のデータ収集装置。
7. 自身のバージョンを示すバージョン情報を記憶し対象機器のデータを収集するデータ収集部、および、前記データ収集部を制御するデータ処理制御部を備えるデータ収集装置が実行するデータ収集方法であって、
   前記データ収集部が実行する、
   前記データ処理制御部から取得した、ユーザによる前記データ収集部の設定を示す設定情報を記憶する収集設定ステップと、
   前記収集設定ステップで記憶した前記設定情報に従って、前記対象機器のデータを収集し、前記データ処理制御部に渡すデータ収集実行ステップと、
   前記データ処理制御部が実行する、
   前記データ収集部から前記対象機器のデータを取得するデータ処理フロー制御ステップと、
   前記設定情報を取得し、取得した前記設定情報を記憶し、記憶された前記設定情報を、対応する前記データ収集部に渡すデータ収集設定制御ステップと、
   を備えるデータ収集方法。
8. 対象機器のデータを収集するデータ収集部、および、前記データ収集部を制御するデータ処理制御部を備えるコンピュータを、
   前記データ収集部のバージョンを示すバージョン情報を記憶するバージョン管理部、
   前記データ処理制御部から取得した、ユーザによる前記データ収集部の設定を示す設定情報を記憶する収集設定部、
   前記収集設定部が記憶する前記設定情報に従って、前記対象機器のデータを収集し、前記データ処理制御部に渡すデータ収集実行部、
   前記データ収集部から前記対象機器のデータを取得するデータ処理フロー制御部、
   前記設定情報を記憶するデータ収集設定蓄積部、および、
   前記設定情報を取得し、取得した前記設定情報を前記データ収集設定蓄積部に記憶し、前記データ収集設定蓄積部が記憶する前記設定情報を、対応する前記データ収集部に渡すデータ収集設定制御部、
   として機能させるプログラム。
9. 対象機器のデータを収集するデータ収集部を備えるコンピュータを、
   前記データ収集部のバージョンを示すバージョン情報を記憶するバージョン管理部、
   外部から取得した、ユーザによる前記データ収集部の設定を示す設定情報を記憶する収集設定部、
   前記収集設定部が記憶する前記設定情報に従って、前記対象機器のデータを収集し、出力するデータ収集実行部、および、
   外部から前記設定情報を取得し、取得した前記設定情報が、前記バージョン情報が示すバージョンに対応しない場合には、前記バージョン情報が示すバージョンに合わせて変換し、変換した前記設定情報を前記収集設定部に記憶するパラメータ変換部、
   として機能させるプログラム。
10. 対象機器のデータを収集する、異なるバージョンの同じ種類の２つ以上のデータ収集部を含むデータ収集部群を制御するコンピュータを、
    前記データ収集部から前記対象機器のデータを取得するデータ処理フロー制御部、
    ユーザによる前記データ収集部の設定を示す設定情報を記憶するデータ収集設定蓄積部、および、
    前記設定情報を取得し、取得した前記設定情報を前記データ収集設定蓄積部に記憶し、前記データ収集設定蓄積部が記憶する前記設定情報を前記データ収集部に渡すデータ収集設定制御部、
    として機能させ、
    前記データ収集設定制御部は、前記データ収集部がインストールされると、前記データ収集設定蓄積部が記憶する、インストールされた前記データ収集部と同じバージョンの同じ種類の前記データ収集部の前記設定情報を、インストールされた前記データ収集部に渡すプログラム。
11. 対象機器のデータを収集する、異なるバージョンの同じ種類の２つ以上のデータ収集部を含むデータ収集部群を制御するコンピュータを、
    前記データ収集部から前記対象機器のデータを取得するデータ処理フロー制御部、
    ユーザによる前記データ収集部の設定を示す設定情報を記憶するデータ収集設定蓄積部、および、
    前記設定情報を取得し、取得した前記設定情報を前記データ収集設定蓄積部に記憶し、前記データ収集設定蓄積部が記憶する前記設定情報を前記データ収集部に渡すデータ収集設定制御部、
    として機能させ、
    前記データ収集設定制御部は、前記データ収集部の前記設定情報を取得すると、取得した前記設定情報が対応する前記データ収集部と同じバージョンの同じ種類の前記データ収集部に、取得した前記設定情報を渡すプログラム。
12. 請求項１から６のいずれか１項に記載のデータ収集装置と、データ処理装置とを備えるデータ収集システムであって、
    前記データ処理フロー制御部は、前記データ収集部から取得した前記対象機器のデータを前記データ処理装置に送信し、
    前記データ処理装置は、
    前記データ収集装置から前記対象機器のデータを受信するデータ受信部と、
    前記データ受信部が受信したデータを診断するデータ診断部と、
    前記データ診断部の診断結果を示すフィードバック情報を前記対象機器に送信する応答実行部と、
    を備えるデータ収集システム。

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