JPWO2020075742A1 - エンジン - Google Patents

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Abstract

エンジン(5)は、ピストン(12)を含み、ピストンの往復直線運動に伴い駆動用の燃焼ガス(71)を供給するガス供給ユニット(10)を有する。ガス供給ユニットは、さらに、ピストンが往復動するシリンダ(11)と、シリンダ内のピストンの両側に設けられた第1の燃焼室(31)および第2の燃焼室(32)と、第1の燃焼室で生成された高圧の燃焼ガスを駆動用に供給する共通のガス出力口(17)と、第1の燃焼室を貫通してピストンに接続された第1のロッド(13a)と、第1のロッドを介してピストンの位置を前記シリンダの外で制御する第1のピストン制御ユニット(60)とを含む。

Description

本発明は、燃焼室内で生成された高圧の燃焼ガスを動力に使うエンジンに関するものである。
国際公開WO2015/159956号公報には、燃焼ガスを駆動力として噴出するエンジンを提供することが記載されている。このエンジンは、燃焼室と、燃焼室に燃料および空気を混合して供給する燃料供給路と、燃焼室の混合ガスに点火するイグナイタと、燃焼室から燃焼ガスを、ノズルを介して噴出するガス放出路と、ガス放出路を開閉する開閉装置とを有する。ガス放出路は、開閉装置により、点火の直前、点火と同時、または点火の直後に開放できる。
ピストンを用いたエンジンであって、燃焼ガスを駆動力としてタービンなどに供給するタイプのエンジンにおいて、燃焼ガスをさらに効率よく供給できるとともに、コンパクトに配置しやすいエンジンが求められている。
本発明の一態様は、少なくとも1つのピストンを含み、少なくとも1つのピストンの往復直線運動に伴い駆動用の燃焼ガスを供給するガス供給ユニットを有するエンジンである。ガス供給ユニットは、さらに、少なくとも1つのピストンが往復動するシリンダと、シリンダ内の両側に設けられた第1の燃焼室および第2の燃焼室と、第1の燃焼室で生成された高圧の燃焼ガスを駆動用に供給する第1のガス出力口と、第2の燃焼室で生成された高圧の燃焼ガスを駆動用に供給する第2のガス出力口と、第1の燃焼室を貫通して少なくとも1つのピストンの1つに接続された第1のロッドと、第1のロッドを介して少なくとも1つのピストンの1つの位置をシリンダの外で制御する第1のピストン制御ユニットとを含む。ガス供給ユニットは、さらに、第2の燃焼室を貫通してピストンに接続された第2のロッドと、第2のロッドを介して少なくとも1つのピストンの1つの位置をシリンダの外で制御する第2のピストン制御ユニットとを含んでもよい。
シリンダの両側に燃焼室を設けることにより、それぞれの燃焼室で交互に燃焼を繰り返すことができ、第1および第2のガス出力口から、交互に、より短いサイクルで、駆動用の高圧燃焼ガスをタービンなどの被駆動系に対し供給できる。さらに、燃焼室を貫通する第1のロッドを介してシリンダの外側からピストンを制御することにより、第1および第2の燃焼室に挟まれるピストンに、リニアモータあるいは発電機構を付加したりする必要がなくなり、ピストンの構造を簡素化できる。このため、第1および第2の燃焼室を近づけることによりガス供給ユニットの構成を簡略化でき、第1および第2のガス出力口を近づけ、タービンなどの被駆動系に対してガスを供給するシステムを簡略化できる。したがって、燃焼ガスをさらに効率よく供給できるとともに、コンパクトに配置しやすいエンジンを提供できる。
このガス供給ユニットにおいては、ピストンの構成を簡素化できるので、典型的には、ピストンは単一のピストンであってもよい。また、シリンダは単一のピストンが往復動する単一のシリンダであってもよい。さらに、シリンダは、第1の燃焼室の一部および第2の燃焼室の一部として機能する共通の部分を含んでもよい。また、ガス供給ユニットは、共通の部分に設けられた共通のガス出力口を含んでもよい。この共通のガス出力口が第1のガス出力口および第2のガス出力口を兼ねてもよい。また、共通のガス出力口は、圧力低下後のガスを燃焼室から廃棄するための排気用の出力口であってもよい。
少なくとも1つのピストンは、第1の燃焼室に面した第1の部分と、第2の燃焼室に面した第2の部分と、第1の部分および第2の部分を連結してシリンダの内部に中空な部分を形成する連結部とを含んでもよい。第1の部分および第2の部分の間に形成される中空な部分を発電機構のために用いたり、燃焼用ガスまたは空気の処理のために用いることができる。例えば、シリンダが、中空な部分を分離する壁体であって、中空な部分が往復動することにより外気を吸引する第1および第2の吸引室を形成する壁体を含んでもよい。このガス供給ユニットにおいては、第2の燃焼室の燃焼によりピストンが移動すると、ピストン内の第1の吸引室が負圧となり、第1の燃焼室の燃焼によりピストンが移動するとピストン内の第2の吸引室が負圧になる。このため、ピストンの往復動により自然吸気が可能となり、自然吸気型のガス供給ユニットを提供できる。
ガス供給ユニットは、ピストンの往復動に連動して、ピストンおよび第1のロッドを第1のロッドの中心軸を中心として旋回させるようにらせん状に設けられたシール構造を含んでもよい。ピストンおよびロッドを介して燃焼ガスが漏れ出ることを抑制できる。ガス供給ユニットは、第1の燃焼室を貫通する第1のロッドがシリンダを貫通する孔を、第1のロッドと連動してシールするシール構造を含んでもよい。第1の燃焼室が燃焼により加圧されると第1のロッドはシリンダ内に引き込まれるので、その力を用いてシールするシール構造を提供してもよく、ピストンのストッパとしての機能を含んでもよい。
ピストンと第1のロッドを介して接続された第1のリニア発電ユニットを有してもよい。第1のリニア発電ユニットが第1の制御ユニットとしての機能を含んでもよい。さらに、第1のリニア発電ユニットはピストンを駆動して当該エンジンを始動する第1のリニアモータとしての機能を含んでもよい。
エンジンは、第1のガス出力口および第2のガス出力口から高圧の燃焼ガスが供給されるガスタービンを有してもよい。ガスタービンは、ラジアルタービンであってもよい。複数のガス供給ユニットがガスタービンの周囲に沿って配置されてもよい。例えば、ラジアルタービンユニットを中心に四方にガス供給ユニットを配置することが可能であり、全体として、タービンを中心にボックス状に纏められたコンパクトなエンジンを供給できる。複数のガス供給ユニットがガスタービンの両側に並列に配置されていてもよい。例えば、ラジアルタービンユニットの両側にガス供給ユニットが平面的に配置されていてもよく、比較的薄くコンパクトなエンジンを提供できる。これらエンジンと、ガスタービンに接続された発電機とを有する、コンパクトな発電装置を提供してもよい。
発電ユニットの概要を示す図。 エンジンの構成を抜き出して示す図。 ピストンおよび燃焼のタイミングを示すグラフ。 異なる発電ユニットの概要を示す図。 シール構造の一例を示す図。 さらに異なるガス供給ユニットの概要を示す図。 シール構造の他の例を示す図。
発明の実施の形態
図1に、複数のガス供給ユニット10とガスタービンユニット6とを備えたエンジン5と、ガスタービンユニット(例えばラジアルタービン、以降ではタービン)6により回転駆動される発電機3およびコンプレッサー4とを含む発電装置(発電ユニット)1を、一部断面を用いて模式的に示している。発電ユニット1は、タービン6に対し長手方向に直線的にシャフト6aにより接続された発電機3と、タービン6に対して発電機3と反対方向にシャフト6aにより接続されたコンプレッサー4とを含む。コンプレッサー4は、タービン排気ノズル7に接続され、タービン排気により駆動されるタイプ、例えば、ターボチャージャーであってもよい。コンプレッサー4により圧縮された燃焼用の空気79は空気ダクト4aを介してそれぞれのガス供給ユニット10に供給される。
発電ユニット1は、さらに、タービン6を中心として、その周囲、例えば四方または並列に配置された複数のガス供給ユニット10を含む。発電ユニット1(エンジン5)は、タービン6とガス供給ユニット10とが一対一に対応したものであってもよく、1つのガス供給ユニット10が複数のタービン6に駆動用のガス71を供給するタイプであってもよい。
それぞれのガス供給ユニット10は、リニア発電ユニット20を含む。これらのタービン6、発電機3、コンプレッサー4、圧縮空気を供給する空気ダクト4a、複数のガス供給ユニット10およびリニア発電ユニット20は、全体が1つの装置として設置または可搬できる状態(ユニット、装置)で提供される。さらに、発電ユニット1は、ピストン制御ユニット60を兼ねたリニア発電ユニット(リニアモーターユニット)20およびガス供給ユニット10を介して発電ユニット1を制御する管理ユニット(不図示)と、ガス供給ユニット10に、燃焼用の燃料および空気を供給する燃料供給ユニット(不図示)とを含んでいてもよい。
ガスタービンユニット6は、ラジアルタービン(半径流タービン)であってもよく、軸流タービンであってもよく、ラジアルタービンと軸流タービンとの組み合わせであってもよい。このエンジン5においては、複数、例えば4つのガス供給ユニット10がタービン6の周囲の対称な位置に、例えば90度ピッチで配置され、異なったタイミングで、または同期して駆動用の燃焼ガスをタービン6に供給する。ガス供給ユニット10の数は4つに限定されず、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよく、配置も90度ピッチに限定されない。
図2に、タービン6と、タービン6に駆動用の高圧の燃焼ガス71を供給するガス供給ユニット10とを含むエンジン5の構成を抜き出して示している。なお、図1に対し、図2では、ガス供給ユニット10のピストン12が次の工程に動いた状態を示している。ガス供給ユニット10は、ピストン12と、ピストン12が内部14で往復直線運動を行うシリンダ11とを含み、シリンダ11内のピストン12の一方の側(第1の側、本図では右側)に第1の燃焼室31が形成され、ピストン12の他方の側(第2の側、本図では左側)に第2の燃焼室32が形成される。すなわち、このガス供給ユニット10は、1つの(単一の)シリンダ11の内部で直線的に動く1つの(単一の)ピストン12を含み、シリンダ11の両側のそれぞれに第1の燃焼室31と第2の燃焼室32とが設けられている。
ガス供給ユニット10は、さらに、シリンダ11の中央部分の、第1の燃焼室31として機能するとともに第2の燃焼室32としても機能する共通部分33に設けられたガス出力口17を含む。共通のガス出力口17は、ピストン12がシリンダ11の内部14を往復直線運動することにより開閉され、ガス出力口17を介して第1の燃焼室31で生成された高圧の燃焼ガス(駆動用ガス)71と、第2の燃焼室32で生成された高圧の燃焼ガス71とが交互にタービン6に供給される。
ガス供給ユニット10は、第1の燃焼室31を貫通してピストン12に接続された第1のロッド13aと、第2の燃焼室32を貫通して共通のピストン12に接続された第2のロッド13bと、第1のロッド13aを介してピストン12の位置をシリンダ11の外で制御する第1のピストン制御ユニット61と、第2のロッド13bを介してピストン12の位置をシリンダ11の外で制御する第2のピストン制御ユニット62とを含む。第1のピストン制御ユニット61および第2のピストン制御ユニット62は構成が共通し、ガス供給ユニット10は、第1のピストン制御ユニット61および第2のピストン制御ユニット62のいずれか一方のみを備えていてもよい。第1のピストン制御ユニット61および第2のピストン制御ユニット62を設けて協働してピストン12を制御したり、後述するように発電することにより、個々の制御ユニットの制御および発電の負荷を軽減でき、また、万一、一方の制御ユニットにトラブルが発生したときにも安全にエンジン5を制御できる。なお、共通の構成を含む制御ユニット61および62について以降において構成を説明するときはピストン制御ユニット60として参照する。
それぞれのピストン制御ユニット61および62(60)はリニア発電ユニット(第1のリニア発電ユニットおよび第2のリニア発電ユニット)20を兼ねており、ガス供給ユニット10の長手方向に一体となるようにロッド(シャフト)13aおよび13bにより接続されている。ピストン制御ユニット60は、筒型のハウジング65と、制御ユニットとしては電動アクチュエータとして機能し、発電ユニットとしては発電コイルとして機能するように、ハウジング65の内部に長手方向(軸方向)に配置された複数の固定コイル(電磁石)63と、固定コイル63の内部で軸方向に沿って動く可動磁石(可動電磁石)66とを含み、可動磁石66がピストン12とシャフト(ロッド)13aおよび13bにより連結されている。ハウジング65の内部の両端には、可動磁石66の端末での動きを緩和するショックアブソーバーとして機能する永久磁石64が設けられている。永久磁石64の代わりに、あるいは永久磁石64とともに、コイルバネなどの可動磁石66の動きを機械的に緩和する手段が配置されていてもよい。可動磁石66は永久磁石であってもよい。固定コイル63は、すべてが電磁石でなくてもよく、ピストン12の制御に適した位置の磁石を、適切な磁極を備えた永久磁石に置き換えてもよい。
ピストン制御ユニット60は、第1の燃焼室31および第2の燃焼室32の外側、すなわち耐熱および耐圧力容器となるシリンダ11の外側に配置され、ピストン12の位置を、ピストン12に接続されたシャフト13aおよび13bを介して制御する。したがって、ピストン制御ユニット60を構成する機器としては、耐熱および耐圧に関する性能がそれほど高くないものを採用できる。ピストン制御ユニット60を構成する各要素、例えば、ハウジング65および固定コイル63を耐圧および耐熱性として、シリンダ11と一体、または、シリンダ11に組付け可能な構成としてもよい。シリンダ11およびピストン制御ユニット60を含めて、密封性の高い耐圧性のハウジングに一体化することができる。
ピストン制御ユニット60は、リニアアクチュエータ(リニアモータ)としての機能を備えており、当該エンジン5、具体的には各ガス供給ユニット10のピストン12をシリンダ11内で強制的に左右に動かしてガス供給ユニット10を始動するスタータとして機能する。また、ピストン制御ユニット60は、ピストン12のシリンダ11内の移動量(ストローク)をシャフト13aおよび13bを介して制御してもよく、燃焼室31および32における圧縮率を制御してもよい。
ガス供給ユニット10は、シリンダ11の内部14の第1の端(右端)および第2の端(左端)の近傍に、コンプレッサー4からの燃焼空気を導入する吸気口15と、吸気口15を開閉する吸気バルブ15vと、燃料噴射装置16aと、点火装置16bとを含む。ピストン12の移動量により燃料の着火温度まで燃焼室31および32内の圧縮空気の温度を高くできる場合は、燃料噴射装置16aから燃料を噴射することにより、それぞれの燃焼室31および32内において燃焼を開始できる(圧縮点火モード)。断熱圧縮の過程において圧縮空気の圧縮率を着火温度まで上げることが難しい場合は、燃料供給ユニットは圧縮空気の代わりに、燃料との混合空気を燃焼室31および32に供給し、点火装置16bにより開始してもよい(火花点火モード)。圧縮点火モードにおいては、近年開発が進んでいる予混合圧縮自動着火(HCCI、Homogeneous Charge Compression Ignition)に関する燃焼技術を適用してもよい。
図3に、このガス供給ユニット10の典型的な動作を、ピストン12の移動を表すグラフにより示している。このガス供給ユニット10は、シリンダ11の内部14にガス出力口17を中心として対称に燃焼室31および32が設けられ、シリンダ11内をピストン12が直線往復することにより、対称な構成の燃焼室31および32で圧縮−着火−燃焼が交互に繰り返される。まず、図1の上側のガス供給ユニット10に示すように、ピストン12が左端から動いて、図2の上側のガス供給ユニット10に示すように、ピストン12の右端12aが上死点P1に達すると(図3に示す実線の圧縮工程41)、右側の第1の燃焼室31で着火燃焼(燃焼工程43)が起きる。それにより、第1の燃焼室31では燃焼により燃焼ガスが断熱膨張し(膨張工程45)、ピストン12の右端12aが下死点P2に達するとガス出力口17が開いて、高圧の燃焼ガスが駆動ガス71としてタービン6に供給される(ガス噴出工程47)。第1の燃焼室31の圧力が低下すると、吸気バルブ15vが開いて吸気口15から新たな燃焼用空気79または燃料との混合気体が燃焼室31に供給される。
第1の燃焼室31における膨張工程45に対応して(同時に)、反対側の第2の燃焼室32においてはピストン12が左側に移動し、ピストン12の左端12bが上死点P1に達することにより、第2の燃焼室32の空気または混合気体を圧縮する(圧縮工程41)。その後、第1の燃焼室31のガス噴出工程47に対応して、第2の燃焼室32では燃焼工程43が行われ、第1の燃焼室31の圧縮工程41に対応して、第2の燃焼室32では膨張工程45が行われ、第1の燃焼室31の燃焼工程43に対応して、第2の燃焼室32ではガス噴出工程47が行われる。したがって、ガス供給ユニット10の第1の燃焼室31および第2の燃焼室32において交互に燃焼が繰り返され、第1の燃焼室31および第2の燃焼室32における燃焼のサイクルの半分のサイクルでガス供給ユニット10のガス出力口17から燃焼ガスが駆動ガス71としてタービン6に供給される。このため、タービン6の駆動ガス71の入口圧力の変動を抑制でき、駆動ガス71により、より効率よくタービン6を駆動でき、発電ユニット1の発電効率を向上できる。
さらに、このガス供給ユニット10においては、ピストン12に取り付けられ、第1および第2の燃焼室31および32を貫通してシリンダ11の外側に延びたロッド13aおよび13bによりピストン12の左右の動きがシリンダ11の外側に取り出される。ロッド13aおよび13bの先端には可動磁石66が取り付けられており、リニア発電ユニット20としての機能を備えたピストン制御ユニット60の中でピストン12の動きに連動して可動磁石66が動き、発電が行われる。したがって、ピストン12の動きによっても発電され、発電ユニット1の発電効率および/または発電量を向上できる。
図4に、異なるタイプのガス供給ユニット10を含むエンジン5と、エンジン5のタービン6により回転駆動される発電機3とを含む発電ユニット1を示している。このガス供給ユニット10は、単一のシリンダ11の内部で直線的に動く単一のピストン12を含み、ピストン12の両側、すなわち、シリンダ11の両側に燃焼室31および32が設けられている。また、ガス供給ユニット10は、第1の燃焼室31から高圧の燃焼ガスを駆動ガス71としてタービン6に供給する第1のガス出力口17aと、第2の燃焼室32から高圧の燃焼ガスを駆動ガス71としてタービン6に供給する第2のガス出力口17bと、それぞれの燃焼室31および32から低圧の燃焼ガス(排気ガス)72を排気する共通の排気口18とを含む。
共通の排気口18は、シリンダ11の長手方向のほぼ中央の、第1の燃焼室31として機能するとともに第2の燃焼室32としても機能する共通部分33に設けられている。ピストン12が排気口18を通過することによりそれぞれの燃焼室31および32から排ガス72が適当な配管またはサイレンサーなどの排出機構(不図示)を介して燃焼ガスを大気へ排気される。排ガス機構は、ピストン12に移動とは独立してそれぞれの燃焼室31および32を与圧するための制御弁や、排ガス72のエネルギーを用いて吸気を加圧するターボチャージャーなどを含んでいてもよい。このガス供給ユニット10においては、ガス出力口(第1の排気口)17aおよび17bから交互に燃焼ガスが駆動ガス71としてタービン6に噴射される。その際、タービン6の室内の圧力により残留排気ガスが燃焼室31および32に溜まり、燃焼室内の排気が不十分になる場合は共通の排気口18から残留した燃焼ガスを排気できる。このため、燃焼室31および32に、燃焼用の空気を供給しやすく、燃焼を制御しやすい。
第1のガス出力口17aおよび第2のガス出力口17bはそれぞれ、シリンダ11の長手方向の中央からシリンダ11の両端に向かってシフトした、それぞれの燃焼室31および32に含まれる位置であって、シリンダ11の中央に対して対称な位置に設けられている。それぞれのガス出力口17aおよび17bは、ピストン12を挟んでシリンダ内14に形成される第1の燃焼室31および第2の燃焼室32において、燃焼後の早い段階でピストン12が移動(通過)する位置に設けられている。このガス供給ユニット10においては、ピストン12がそれぞれのガス出力口17aおよび17bを開閉する機能を含む。ガス出力口17aおよび17bは、ガス供給ライン19を介してタービン6に高圧の駆動ガス71を供給する。ガス供給ライン19は、臨界ノズルとしての機能を備えていてもよい。また、ガス供給ライン19には、相互の燃焼室31および32からの駆動ガス71、他のガス供給ユニット10からの駆動ガス71の逆流を防止するためのバルブまたは他の逆流防止用の機構、およびその他の流量および/または圧力制御機構が設けられていてもよい。
このガス供給ユニット10におけるガス出力口17aおよび17b、排気口18の配置および構成は一例であり、排気口18は燃焼室毎に設けてもよく、ガス出力口17および排気口18は、各燃焼室に共通に設けてもよい。また、ピストン12の移動によりガス出力口17aおよび17b、排気口18を開閉する代わりに、燃焼室31および32における燃焼のタイミングを制御する管理ユニットの制御あるいは適当な機構による制御により動作するバルブにより開閉してもよい。
これらのエンジン5および発電ユニット1においては、ピストン12の両側に燃焼室31および32を設けることにより、それぞれの燃焼室31および32で交互に燃焼を繰り返すことができる。このため、第1および第2のガス出力口17aおよび17b、または共通のガス出力口17から、交互に、より短いサイクルで、駆動用の高圧燃焼ガス71を、被駆動系であるタービン6に対し供給できる。さらに、第1の燃焼室31を貫通する第1のロッド13aおよび第2の燃焼室32を貫通する第2のロッド13bを介してピストン12の動きをシリンダ11の外側に出力している。このため、シリンダ11の外側にピストン制御ユニット60を配置し、シリンダ11の外側から、ガス供給ユニット10を起動するためにピストン12の位置を制御したり、ピストン12のストロークを制御することができる。さらに、ピストン制御ユニット60にリニアモータとしての機能や発電装置としての機能20を付加できる。
このため、第1および第2の燃焼室31および32に挟まれるピストン12に、リニアモータあるいは発電機構を付加する必要がなくなり、ピストン12の構造を簡素化できる。さらに、ピストン12の両端12aおよび12bの距離を短くできる。したがって、第1および第2の燃焼室31および32をシリンダ11内の空間14の中に、近づけて設定でき、ガス供給ユニット10の構成を簡略化できる。典型的には、シリンダ11に、ピストン12が移動することにより第1の燃焼室31の一部および第2の燃焼室32の一部として機能する共通の領域33を設けることが可能となる。第1の燃焼室31および第2の燃焼室32を近づけることにより、それらの燃焼室31および32から駆動用ガス71を出力する第1および第2のガス出力口17aおよび17bを近づけ、あるいは共通化することが可能となり、タービン6に対してガスを供給するシステムを簡略化でき、圧力損失を低減できる。したがって、タービン6に対し燃焼ガス71をさらに効率よく供給できるとともに、コンパクトに配置できるエンジン5を提供できる。
図示したガス供給ユニット10においては、シリンダ11の両側にリニアアクチュエータ(リニアモータ)20としての機能を備えたピストン制御ユニット60を配置しているが、一方に、ピストン制御ユニット60を配置して、例えば、第1の燃焼室31を貫通するロッド13aのみでピストン12を制御してもよい。
このガス供給ユニット10においては、ピストン12はシリンダ11の内部で単純に直線方向に往復動する構成であってもよく、典型的には、ピストン12は単一のピストン、すなわち、一体で動く円柱状の部材であってもよい。また、シリンダ11も単一のピストン12が往復動する単一の空間14を内蔵する単純な円筒状の形状のシリンダ11であってもよい。
このガス供給ユニット10を備えたエンジン5においては、シリンダ11の外側に配置されたピストン制御ユニット60により、永久磁石と電磁石の作動制御および安定したピストン運動を可能とする。また、ロッド13aおよび13bを使ってピストン12の動きをシリンダ11の外側に導き、リニア発電ユニット20としての機能を備えたピストン制御ユニット60により、外部リニア発電方式により燃焼室外部によるリニア発電と制御が可能となる。また、シリンダ11の外部にリニア発電用のユニット20(60)を配置することにより、燃焼による温度の影響を受けにくく、安定して発電できる。
また、シリンダ11の内部のピストン12の左右に燃焼室31および32を設けて燃焼を交互に繰り返すことによりピストン12は左右対称の往復運動が行われる。エンジン5が複数のガス供給ユニット10を備えている場合は、それぞれのガス供給ユニット10で稼働するピストン12の往復する位相を変えてもよい。タービン6に対して、より連続的に駆動用ガス71を供給でき、タービン6を安定して駆動できる。また、ピストン12の往復運動による振動を相殺し、振動および騒音の低いエンジン5を提供できる。
さらに、図4に示すエンジン5においては、タービン6に駆動用の高圧ガス71を供給するガス出力口17aおよび17bに加えて、燃焼ガス72を、タービン6を介さずに外界に排気する排気口18を含む。このため、タービン6に供給する動作用のガス71の圧力条件を高く維持することが可能となり、タービン6を効率よく、安定して駆動することができる。
図5に、シール機構80の一例を示している。ガス供給ユニット10は、ロッド13aおよび13bがシリンダ11を貫通する部分を外界に対してシールするシール機構80を含んでもよい。このシール機構80は、ピストン12の往復動に連動して、ピストン12およびロッド13aおよび13bをロッドの中心軸13xを中心として旋回させるようにらせん状に設けられた溝81および82を含み、ピストン12およびロッド13aおよび13bを介して燃焼ガス71が、他方の燃焼室や外界へ漏れ出ることを抑制できる。ピストン12やロッド13aおよび13bとシリンダ11の間の隙間を埋めるシーリング方法として、本エンジン5にセラミック、カーボンなどを用いたピストンリング方式、オイルリング方式などの公知な方式を採用してもよい。
本例のシール構造80においては、ロッド13aおよび13bやピストン12と、それらに面するシリンダ11の内面119とに、ネジ溝(らせん状の溝)82および81をそれぞれ設け、溝81および82によりベアリング83を挟むことにより、回転しながらピストン12が往復動する。ピストン12やロッド13aおよび13bとシリンダ11の間の隙間をベアリング83により埋めることによりシーリング効果を得ることができる。さらに、シリンダ11の外部の制御装置を兼ねたリニア発電ユニット20(60)内をロッド13aおよび13bの先端に取り付けられた可動磁石66が回転しながら移動することで、さらに効率よく発電できる。また、回転しながらピストン12およびロッド13aおよび13bが移動することにより、燃焼室31および32内の爆発によるピストン12の衝撃を吸収するための抵抗を得ることができる。
図5(a)は、ピストン12とシリンダ11の双方にらせん状の溝82および81を設け、溝81および82の間にベアリング83を設けてシールする構造80を示している。そのためピストン12に接続された部品のすべては回転しながら移動を行う。図5(b)は、ロッド13aおよび13bとシリンダ11の双方にらせん状の溝82および81を設け、溝81および82の間にベアリング83を設けてシールする構造80を示している。そのためロッド13aおよび13bに接続された部品のすべては回転しながら移動を行う。図5(c)は、溝81および82にべリング83が挟まれたシール構造80を拡大して示している。
図6に、異なるタイプのガス供給ユニット10を抜き出して示している。図1に示したエンジン5においては、タービン6の排気ガスを利用してコンプレッサー4を動かして、圧縮空気79を燃焼室31および32に供給する方式を採用している。コンプレッサー4とタービン6とは独立していてもよく、共通した軸で駆動されるように一体になっていてもよい。一方、図6に示したガス供給ユニット10においては、コンプレッサーに加えて、または、コンプレッサーを使用しないで、シリンダ11の内部に事前に空気を溜め、ピストン12の移動により、燃焼室31および32に空気を供給する方式が採用されている。
ピストン12は、第1の燃焼室31に面した第1の部分(第1のピストン)121と、第2の燃焼室32に面した第2の部分(第2のピストン)122と、第1の部分121および第2の部分122を連結してピストン12の内部、すなわち、シリンダ11内の第1の部分121と第2の部分122との間に、種々の目的で利用可能な中空な部分125を形成する連結部123とを含む。本例において、中空な部分125は、空気溜めとしての機能を有し、連結部123は、ガス出力口17aおよび17bを開閉する部分を兼ねる。シリンダ11は、ピストン12の中空な部分125を左右に分離する壁体115を含む。シリンダ11の内部でピストン12が往復すると、壁体115の左右でピストン12の中空な部分125が往復動することにより、外気78を吸引する第1の吸引室111および第2の吸引室112を形成する。図5では、第1の吸引室111が閉じ、第2の吸引室112が開いた状態を示している。
本例のシリンダ11は、二重構造になっており、ピストン12が往復動して燃焼室31および32を形成する部分の外側に、第1の吸引室111と第1の燃焼室31とを連通する第1の連通路113と、第2の吸引室112と第2の燃焼室32とを連通する第2の連通路114とを含む。第1の連通路113と第1の燃焼室31とは、第1の燃焼室31の吸気バルブ15vにより開閉され、第2の連通路114と第2の燃焼室32とは、第2の燃焼室32の吸気バルブ15vにより開閉される。さらに、シリンダ11には、第1の連通路113を介して第1の吸引室111に外気78を導入する外気供給バルブ117aと、第2の連通路114を介して第2の吸引室112に外気78を導入する外気供給バルブ117bとを含む。
このガス供給ユニット10においては、例えば、第1の燃焼室31の燃焼によりピストン12が移動すると、ピストン12内の第2の吸引室112が負圧となり、第2の燃焼室32の燃焼によりピストン12が移動するとピストン12内の第1の吸引室111が負圧になる。このため、ピストン12の往復動により自然吸気が可能となり、自然吸気型のガス供給ユニット10を提供できる。
さらに具体的には、第1の燃焼室31の燃焼によりピストン12が左側に移動するタイミングで、外気供給バルブ117aが閉じ、外気供給バルブ117bが開き、第1の燃焼室31の吸引バルブ15vが開き、第2の燃焼室32の吸引バルブ15vが閉じる。したがって、体積(内容積)が増えて負圧となる第2の吸引室112においては、外気供給バルブ117bを介して外気78が吸い込まれる。一方、体積が減って圧縮される第1の吸引室111においては、第1の連通路113を介して、第1の吸引室111に吸い込まれた外気78が燃焼用空気79として、開となった吸引バルブ15vから第1の燃焼室31に供給される。
次に、第2の燃焼室32の燃焼によりピストン12が右側に移動するタイミングで、外気供給バルブ117bが閉じ、外気供給バルブ117aが開き、第1の燃焼室31の吸引バルブ15vが閉じ、第2の燃焼室32の吸引バルブ15vが開く。したがって、体積(内容積)が増えて負圧となる第1の吸引室111においては、外気供給バルブ117aを介して外気78が吸い込まれる。体積が減って圧縮される第2の吸引室112においては、第2の連通路114を介して、第2の吸引室112に吸い込まれた外気78が燃焼用空気79として、開となった吸引バルブ15vから第2の燃焼室32に供給される。
このガス供給ユニット10では、2つの部分121および122を有し、それらの部分121および122が連結部材123により連結されたピストン12を有し、一方の部分121がロッド13aに接続され、他方の部分122がロッド13bに接続され、それぞれの位置が制御される。2つの部分121および122によりシリンダ11の内部に形成された空間125がピストン12とともに動くことにより、それぞれの燃焼室31および32内に送る空気の吸入および排気(駆動用ガスの供給)を行うことができる。駆動用のガスの出力口17aおよび17bを開閉する制御バルブあるいは一方向弁を取り付けることによりタービン6からガスが燃焼室31および32に逆流することを防いでもよい。一方、制御バルブあるいは一方向弁を設けることにより圧力損失が増大するので、ピストン12のストロークにより出力口17aおよび17bが適当なタイミングで開閉されるように制御してもよい。
また、2つの部分(ピストン)121および122を連結せずに、それぞれに接続されたロッド13aおよび13bを介して独立して可動させてもよい。2つの部分121および122がそれぞれ動く距離や位相を変えることにより、第1の燃焼室31および第2の燃焼室32の燃焼の状態およびタイミングを独立して制御することが可能となり、さらにフレキシブルな条件でタービン6に対して駆動用の燃焼ガス71を供給できる。
図7に、異なるタイプのシール構造100を示している。ガス供給ユニット10は、第1の燃焼室31を貫通する第1のロッド13aがシリンダ11を貫通する孔130を、第1のロッド13aと連動してシールするシール構造100を含んでもよい。第1の燃焼室31が燃焼により加圧されると第1のロッド13aはシリンダ11の内部に引き込まれる。シール構造(シール機構)100は、第1の燃焼室31の燃焼による力を用いて、第1のロッド13aを介してシリンダ11を貫通する部分130をシールする。本例のシール構造100は、貫通孔130に設けられた複数のシールリング135に加えて、貫通孔13のシリンダ11の表面118に固定されたシール用の受け部155と、ロッド13aに固定された遮断部156とを含む。ロッド13aが、ピストン12が受ける燃焼圧力によりシリンダ11内に引き込まれると、ロッド13aに固定された遮断部156が、シール用の受け部155に当たり(係合し)、貫通孔13を遮断する。遮断部156はニードル状の形状を備えていてもよく、受け部155はニードル状の形状を受ける形状を備えていてもよい。
シール構造100は、さらに、受け部155と遮断部156との間に配置されたコイルバネ152およびロッド13aに設けられた突起部(フランジ部)151とを備えていてもよい。コイルバネ152は、受け部155および遮断部156のショックアブソーバーとして機能し、それらが接触する際の衝撃および騒音を軽減することができる。他方のロッド13bにシール構造100が設けられていてもよい。また、このシール構造100は、ピストン12の可動範囲を限定するためのストッパとしての機能を含んでもよい。
以上に説明したように、本例の発電ユニット1は、1または複数のガス供給ユニット10とタービン6とが組み合わされたエンジン5を含み、タービン6に回転駆動される発電機3により主に発電が行われるとともに、各ガス供給ユニット10においては、ピストン12の動きがシリンダ11の外部に取り出され、外部に設けられたピストン制御ユニット60としての機能を兼ねたリニア発電ユニット20により発電が行われる。したがって、各ガス供給ユニット10において交互に繰り返される第1の燃焼室31および第2の燃焼室32による燃焼によりタービン6に対し駆動用のガス71が短いサイクルでほぼ連続して効率よく発電が行われるとともに、その燃焼を制御するピストン12の動きによっても効率よく発電が行われる。このため、高い効率で発電を行う発電ユニット1を供給できる。また、複数のガス供給ユニット10がガスタービン6の周囲に立体的に配置されてもよく、ガスタービン6の両側に並列に平面的に配置されていてもよく、設置場所に応じて、コンパクトな発電ユニット1を提供できる。
なお、上記において開示した装置、機構、数値などの情報は一例であり、本発明はこれらの記載および表示に限定されるものではない。また、上記において、図面を参照して本発明の特定の実施形態を説明したが、様々な他の実施形態および変形例は本発明の範囲および精神から逸脱することなく当業者が想到し得ることであり、そのような他の実施形態および変形は以下の請求の範囲の対象となり、本発明は以下の請求の範囲により規定されるものである。

Claims (18)

  1. 少なくとも1つのピストンを含み、前記少なくとも1つのピストンの往復直線運動に伴い駆動用の燃焼ガスを供給するガス供給ユニットを有し、
    前記ガス供給ユニットは、さらに、
    前記少なくとも1つのピストンが往復動するシリンダと、
    前記シリンダ内の両側に設けられた第1の燃焼室および第2の燃焼室と、
    前記第1の燃焼室で生成された高圧の燃焼ガスを駆動用に供給する第1のガス出力口と、
    前記第2の燃焼室で生成された高圧の燃焼ガスを駆動用に供給する第2のガス出力口と、
    前記第1の燃焼室を貫通して前記少なくとも1つのピストンの1つに接続された第1のロッドと、
    前記第1のロッドを介して前記少なくとも1つのピストンの1つの位置を前記シリンダの外で制御する第1のピストン制御ユニットとを含む、エンジン。
  2. 請求項1において、
    前記ガス供給ユニットは、さらに、
    前記第2の燃焼室を貫通して前記少なくとも1つのピストンの1つに接続された第2のロッドと、
    前記第2のロッドを介して前記少なくとも1つのピストンの1つの位置を前記シリンダの外で制御する第2のピストン制御ユニットとを含む、エンジン。
  3. 請求項1または2において、
    前記少なくとも1つのピストンは単一のピストンであり、前記シリンダは前記単一のピストンが往復動する単一のシリンダである、エンジン。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記シリンダは、前記第1の燃焼室の一部および前記第2の燃焼室の一部として機能する共通の部分を含む、エンジン。
  5. 請求項4において、
    前記ガス供給ユニットは、前記共通の部分に設けられた共通のガス出力口を含む、エンジン。
  6. 請求項5において、
    前記共通のガス出力口が前記第1のガス出力口および前記第2のガス出力口を兼ねる、エンジン。
  7. 請求項5において
    前記共通のガス出力口は、ガス排気用の出力口である、エンジン。
  8. 請求項1または2において、
    前記少なくとも1つのピストンは、前記第1の燃焼室に面した第1の部分と、前記第2の燃焼室に面した第2の部分と、前記第1の部分および前記第2の部分を連結して前記第1の部分と前記第2の部分との間に中空な部分を形成する連結部とを含む、エンジン。
  9. 請求項8において、
    前記シリンダは、前記中空な部分を分離する壁体であって、前記中空な部分が往復動することにより外気を吸引する第1および第2の吸引室を形成する壁体を含む、エンジン。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    前記ガス供給ユニットは、前記少なくとも1つのピストンの往復動に連動して、前記少なくとも1つのピストンおよび前記第1のロッドを前記第1のロッドの中心軸を中心として旋回させるようにらせん状に設けられたシール構造を含む、エンジン。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、
    前記ガス供給ユニットは、前記第1の燃焼室を貫通する前記第1のロッドが前記シリンダを貫通する孔を、前記第1のロッドと連動してシールするシール構造を含む、エンジン。
  12. 請求項1ないし11のいずれかにおいて、
    前記ピストンと前記第1のロッドを介して接続された第1のリニア発電ユニットを有する、エンジン。
  13. 請求項12において、
    前記第1のリニア発電ユニットが前記第1のピストン制御ユニットとしての機能を含む、エンジン。
  14. 請求項12または13において、
    前記第1のリニア発電ユニットは前記少なくとも1つのピストンを駆動して当該エンジンを始動する第1のリニアモータとしての機能を含む、エンジン。
  15. 請求項1ないし14のいずれかにおいて、
    前記第1のガス出力口および前記第2のガス出力口から前記高圧の燃焼ガスが供給されるガスタービンを有するエンジン。
  16. 請求項15において、
    複数の前記ガス供給ユニットが前記ガスタービンの周囲に沿って配置されている、エンジン。
  17. 請求項15において、
    複数の前記ガス供給ユニットが前記ガスタービンの両側に並列に配置されている、エンジン。
  18. 請求項15ないし17のいずれかに記載のエンジンと、
    前記ガスタービンに接続された発電機とを有する発電装置。
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