JPWO2020059737A1 - 固体燃料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

木質系バイオマスを原料として、塩素含有率、及びカリウム含有率が低減され、石炭と同等の粉砕性を有し石炭と混合して粉砕処理して微粉炭ボイラーの燃料として使用できる固体燃料の製造方法を提供する。
サイズ50mm以下の木質系バイオマス粉砕物を1.5L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の水で洗浄する工程、該木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄した後に乾燥する工程、該乾燥した木質系バイオマス粉砕物を、酸素濃度10%以下で、かつ物質温度240〜350℃の条件下で焙焼する工程、を含む方法により固体燃料を製造する。

Description

本発明は、木質系バイオマスの粉砕物を水で洗浄した後に乾燥し、続いて焙焼することによって塩素含有率、及びカリウム含有率が低い固体燃料を製造する方法に関する。
近年、化石燃料の枯渇化及びCO排出による地球温暖化への対策として、バイオマスを原料とする燃料の利用が検討されている。一般にバイオマスとは、エネルギー源又は工業原料として利用することのできる生物体をいい、代表的なものは木材、建築廃材、農産廃棄物等である。従来よりバイオマスを有効利用する方法が各種提案されている。その中でも、バイオマスを低コストで以って高付加価値物に転換できる有用な方法として、バイオマスを炭化して固体燃料を製造する方法がある。これは、バイオマスを炭化炉に投入して酸素欠乏雰囲気下で所定時間加熱して炭化処理し、固体燃料を製造するものである。
このようにして製造された固体燃料は、発電設備や焼却設備等の燃焼設備の燃料に用いられるが、この場合、燃焼効率を向上させるために固体燃料を細かく粉砕して微粉燃料として用いることがある。固体燃料は単独であるいは石炭と混合して粉砕されるが、バイオマスのうち木質系バイオマスは大部分が繊維質であるため、粉砕性が悪く、燃焼効率の低下、粉砕機の運転性低下等の問題があった。
特許文献1には、材廃材、間伐材、庭木、建築廃材等の木質系バイオマスを240℃以上300℃以下の温度で、15分以上90分以下の時間で熱分解した後に粉砕する方法が開示されている。加熱温度が240℃より低い温度であると破砕性、粉砕性が向上せず、300℃よりも高い温度であると破砕、粉砕時にサブミクロンオーダーの微粉量が増大して粉体トラブルを生じ易くなるため好ましくないとしている。
また、特許文献2には穀類、実、種子を含むバイオマスを酸素濃度1〜5%、処理温度350〜400℃で30〜90分加熱して炭化処理することで、石炭と同等の粉砕性を有する固体燃料を製造する方法が開示されている。
塩素化合物が含まれているバイオマスから得られる固体燃料は塩素含有率が高く、このような固体燃料は燃焼設備の腐食に対する対策や排ガス処理設備が必要となる。従って、固体燃料の塩素含有率を低減させることが求められる。特許文献3には、バイオマスを含む原料から焙焼によって製造される固体燃料の塩素含有率を低下させるために、固体燃料を水で洗浄する方法が開示されている。
特開2006−26474号公報 特開2009−191085号公報 特表2009−540097号公報
しかしながら、塩素化合物が含まれているバイオマスから得られる固体燃料は、塩素含有率が高く、ボイラーの燃料として使用することが困難である。従って、塩素含有率を低減するための後処理や、燃焼設備の腐食に対する対策や排ガス処理設備が必要となるが、コストアップとなる。
本発明者等は、木質系バイオマスから簡便かつ効率的に塩素含有率が低減された固体燃料を製造する技術を検討したところ、木質系バイオマスを破砕処理し、得られた破砕処理物を水で洗浄して脱水し、続いて焙焼することによって、塩素含有率、及びカリウム含有率が低減された固体燃料を効率的に製造できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は下記の発明を提供するものである。
(1) サイズ50mm以下の木質系バイオマス粉砕物を1.5L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の水で洗浄する工程、
該木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄した後に乾燥する工程、
該乾燥した木質系バイオマス粉砕物を、酸素濃度10%以下で、かつ物質温度240〜350℃の条件下で焙焼する工程、
を含む固体燃料の製造方法。
(2) サイズ50mm以下の木質系バイオマス粉砕物を0.33L/min・kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の流水で5分間以上洗浄する工程、
該木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄した後に乾燥する工程、
該乾燥した木質系バイオマス粉砕物を、酸素濃度10%以下で、かつ物質温度240〜350℃の条件下で焙焼する工程、
を含む固体燃料の製造方法。
(3) 前記木質系バイオマスがユーカリ属である(1)ないし(2)記載の固体燃料の製造方法。
(4) 前記木質系バイオマスがパラゴムノキ(Hevea brasiliensis)である(1)ないし(2)記載の固体燃料の製造方法。
(5) 前記固体燃料が石炭と混合して粉砕処理して石炭と混焼する(1)〜(4)のいずれかに記載の固体燃料の製造方法。
本発明によれば、塩素含有率、カリウム含有率が低減された固体燃料を製造できる。すなわち、固体燃料の塩素含有率、カリウム含有率を低減するための後処理や、燃焼設備の腐食に対する対策や排ガス処理設備が不要となる。
本発明は、木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄する工程、該木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄した後に乾燥する工程、該乾燥した木質系バイオマス粉砕物を焙焼する工程、を含む、固体燃料の製造方法である。
本発明の木質系バイオマスの原料の木材としては、例えば、広葉樹、針葉樹、のいずれもが使用できる。具体的には、広葉樹としては、ユーカリ、パラゴムノキ、ブナ、シナ、シラカバ、ポプラ、アカシア、ナラ、イタヤカエデ、センノキ、ニレ、キリ、ホオノキ、ヤナギ、セン、ウバメガシ、コナラ、クヌギ、トチノキ、ケヤキ、ミズメ、ミズキ、アオダモ等が例示される。針葉樹としては、スギ、エゾマツ、カラマツ、クロマツ、トドマツ、ヒメコマツ、イチイ、ネズコ、ハリモミ、イラモミ、イヌマキ、モミ、サワラ、トガサワラ、アスナロ、ヒバ、ツガ、コメツガ、ヒノキ、イチイ、イヌガヤ、トウヒ、イエローシーダー(ベイヒバ)、ロウソンヒノキ(ベイヒ)、ダグラスファー(ベイマツ)、シトカスプルース(ベイトウヒ)、ラジアータマツ、イースタンスプルース、イースタンホワイトパイン、ウェスタンラーチ、ウェスタンファー、ウェスタンヘムロック、タマラック等が例示される。
これらの中では、ユーカリ属、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)が好ましい。ユーカリ属としては、Eucalyptus(以下、E.と略す) calophylla、E. citriodora、E. diversicolor、E. globulus、E. grandis、E. urograndis、E. gummifera、E. marginata、E. nesophila、E. nitens、E. amygdalina、E. camaldulensis、E. delegatensis、E. gigantea、E. muelleriana、E. obliqua、E. regnans、E. sieberiana、E. viminalis、E. marginata、等が挙げられる。
本発明において、木質系バイオマスは50mm以下のサイズに粉砕された粉砕物とすることが必要であり、0.1〜50mmのサイズのものを使用することがさらに好ましい。なお、本発明において、木質系バイオマス粉砕物のサイズとは、篩い分け器の円形の穴の大きさによって篩い分けされたものである。木質系バイオマスを粉砕するための装置としては、ナイフ切削型バイオマス燃料用チッパーで粉砕処理することが好ましい。
木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄する前に木質系バイオマス粉砕物絶乾重量1kgに対して5L以上の水に浸漬させてもよい。
木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄する際の水の量は1.5L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上である必要であり、15L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上としてもよい。洗浄水の量は1.5L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)未満であると、得られる固体燃料の塩素含有率、カリウム含有率の低減効果が十分ではない。洗浄水の量の上限は特にないが、500L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以下とすることができる。なお、洗浄に用いる水の塩素濃度、及びカリウム濃度はできるだけ低いことが好ましく、塩素濃度、及びカリウム濃度は0.1質量%以下であることが望ましい。
また、木質系バイオマス粉砕物を流水で洗浄する場合は、0.33L/min・kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の流水で5分間以上洗浄する。また、洗浄時間は60分以上でもよい。
また、木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄した後に、脱水する工程を設けてもよい。脱水する装置としては、加圧式の固液分離装置であるスクリュープレスやフィルタープレス、ベルトプレス、レシプロ型プレス機などを好ましく用いることができる。
水で洗浄した後、木質系バイオマス粉砕物は乾燥させることが必要で、水分を10%以下にすることが望ましい。
本発明における焙焼(torrefaction)とは、低酸素雰囲気下で、所謂炭化処理よりも低い温度で加熱する処理のことである。通常の木材の炭化処理の温度は400〜700℃であるが、焙焼はより低い温度で行われる。焙焼することによって、その出発原料よりも高いエネルギー密度を有する固体燃料が得られる。
本発明における焙焼の処理条件は、酸素濃度10%以下で、物質温度240〜350℃である。ここで、物質温度とは焙焼処理中の木質系バイオマスの温度である。酸素濃度が10%を超えると物質収率、熱量収率が低下する。また、物質温度が240℃未満では後述する粉砕性が不十分であり、350℃を超えると物質収率、熱量収率が低下する。物質温度は240〜330℃が好ましく、さらに250〜320℃がさらに好ましい。ヘミセルロースは270℃付近で熱分解が顕著になるのに対して、セルロースは355℃付近、リグニンは365℃付近で熱分解が顕著になるので、焙焼の処理温度を240〜350℃とすることで、ヘミセルロースを優先的に熱分解して、物質収率と粉砕性を両立できる固体燃料を製造することが可能になると推察される。
本発明において、焙焼処理を行うための装置は特に限定されないが、ロータリーキルン、竪型炉が好ましい。なお、酸素濃度を10%以下に調整するため装置内を窒素等の不活性ガスで置換することが好ましい。処理時間は15〜180分が好ましい。
本発明で得られる固体燃料は、原料の木質バイオマスに対して物質収率で60〜95%、熱量収率で70〜95%である。また、粉砕性の指標であるJIS M 8801:2004に規定のハードグローブ粉砕性指数(HGI)は30以上が好ましく、40以上がさらに好ましい。HGIが高くなるほど、粉砕され易いことを示している。HGIが30〜70の範囲であれば、石炭と混合して粉砕処理することが可能となる。石炭のHGIは通常40〜70であるので、本発明で得られた固体燃料は石炭と同等の粉砕性を有している。
本発明で得られる固体燃料は、ボイラー用燃料として用いられる。特に石炭と混合して粉砕処理を行って石炭と混焼することが可能であるので、石炭ボイラー用燃料として好適である。
以下に実施例にて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
樹皮を除去したユーカリ・カマルドレンシス(Eucalyptus camaldulensis)のチップをナイフ切削型バイオマス燃料用チッパー(緑産(株)製、Wood Hacker MEGA360DL)にて粉砕処理し、50mmのスクリーンを通過させて粉砕物を得た。
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で5分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して1.65Lの水で洗浄)し、ブフナー漏斗で脱水した。脱水した固形物を、120℃の乾燥機で水分10%になるまで乾燥した。続いて大型キルン型炭化炉を用い、窒素パージして、炭化炉内のチップ粉砕物の物質温度が260℃となるようにして、滞留時間20分間で焙焼を行って固体燃料を得た。
実施例2
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で10分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して3.30Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例3
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で30分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して9.9Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例4
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で60分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して19.8Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例5
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で180分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して59.4Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例6
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で360分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して118.8Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例7
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で540分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して178.2Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例8
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で1440分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して475.2Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
比較例1
粉砕物を洗浄しなかった以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
比較例2
粉砕物の絶乾固形分1kgに対して0.33L/min・kg(粉砕物絶乾重量)の流水で1分間洗浄(絶乾固形分1kgに対して0.33Lの水で洗浄)した以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例1〜8、比較例1〜2で得られた洗浄後の木材チップ粉砕物、及び焙焼処理後の固体燃料について下記の項目について測定し、結果を表1、2に示した。
・塩素含有率:105℃で、24時間乾燥させた試料をJIS Z 7302−6に従い、塩素濃度をイオンクロマトグラフィーで測定し、これを基に算出した。
・カリウム含有率:105℃で、24時間乾燥させた試料を10g採取して、ワンダークラッシャー(WC−3L 大阪ケミカル社製)で30秒間破砕した。得られた粉末サンプルを蛍光X線分析装置(NitonTM XL3t XRF Analyzer サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)にて測定した。
Figure 2020059737
Figure 2020059737
表1、2に示されるように、1.5L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の水で洗浄することにより木材チップ粉砕物の塩素濃度、カリウム濃度を低下させることが可能であった。また、水洗浄後に木材チップ粉砕物を焙焼すると塩素濃度をさらに低下させることが可能であった。
実施例9
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例1と同様にして固体燃料を得た。
実施例10
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例2と同様にして固体燃料を得た。
実施例11
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例3と同様にして固体燃料を得た。
実施例12
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例4と同様にして固体燃料を得た。
実施例13
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例5と同様にして固体燃料を得た。
実施例14
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例6と同様にして固体燃料を得た。
実施例15
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例7と同様にして固体燃料を得た。
実施例16
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、実施例8と同様にして固体燃料を得た。
比較例3
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、比較例1と同様にして固体燃料を得た。
比較例4
原料にユーカリ・カマルドレンシスの樹皮(バーク)を用いた以外は、比較例2と同様にして固体燃料を得た。
実施例9〜16、比較例3〜4で得られた洗浄後の樹皮粉砕物、及び焙焼処理後の固体燃料について塩素含有率、カリウム含有を測定し、結果を表3、4に示した。
Figure 2020059737
Figure 2020059737
表3、4に示されるように、1.5L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の水で洗浄することにより樹皮粉砕物の塩素濃度、カリウム濃度を低下させることが可能であった。また、水洗浄後に樹皮粉砕物を焙焼すると塩素濃度をさらに低下させることが可能であった。

Claims (5)

  1. サイズ50mm以下の木質系バイオマス粉砕物を1.5L/kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の水で洗浄する工程、
    該木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄した後に乾燥する工程、
    該乾燥した木質系バイオマス粉砕物を、酸素濃度10%以下で、かつ物質温度240〜350℃の条件下で焙焼する工程、
    を含む固体燃料の製造方法。
  2. サイズ50mm以下の木質系バイオマス粉砕物を0.33L/min・kg(木質系バイオマス粉砕物絶乾重量)以上の流水で5分間以上洗浄する工程、
    該木質系バイオマス粉砕物を水で洗浄した後に乾燥する工程、
    該乾燥した木質系バイオマス粉砕物を、酸素濃度10%以下で、かつ物質温度240〜350℃の条件下で焙焼する工程、
    を含む固体燃料の製造方法。
  3. 前記木質系バイオマスがユーカリ属である請求項1ないし2記載の固体燃料の製造方法。
  4. 前記木質系バイオマスがパラゴムノキ(Hevea brasiliensis)である請求項1ないし2記載の固体燃料の製造方法。
  5. 前記固体燃料が石炭と混合して粉砕処理して石炭と混焼する請求項1〜4のいずれかに記載の固体燃料の製造方法。
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