JPWO2020054460A1 - 風力タービンおよびその異常検出システム - Google Patents

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哲也 小垣
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Abstract

本開示では、構造物であって、上記構造物の外形を形成するとともにその内部に空間を形成する基材15の内面を覆う応力発光層16と、上記基材15によって形成された内部の空間に設けられ、上記応力発光層からの光を検知する検知手段21と、上記検知手段によって取得したデータを当該構造物の異常を検出する異常検出装置30に送信する送受信部32と、を備える上記構造物が提供される。構造物の異常検出システム20も開示する。

Description

本発明は、内部空間を有する構造物およびその異常検出システムに関し、特に風力タービンの回転翼のダメージや破損を検出する技術に関する。
風力発電は発電コストが低く経済性に優れている点で再生可能エネルギーの一つとして設置・運用が進められており、日本では、設備容量が約350万kW、風力タービン(風力発電装置)は2200基を超えている。
風力タービンは、大型のプロペラ式の場合、高さが約100m、回転翼(ブレード)の長さが60mに達する。構造物の異常および危険検知は、従来、打音検査、X線や超音波を用いた欠陥検知手法が用いられていたが、風力タービンの場合、高所での作業となるため危険が伴い、また、検査のため、ブレードを停止しなければならない。
本願発明者は、外力により発光する応力発光体を、外側から直接見ることのできない構造物に塗布等して、構造物の欠陥とその危険レベルを応力発光体の発光強度分布を利用して可視化する技術の研究を行っている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特許文献4には、風力発電設備のブレード等の基材の表面に応力発光材を含む第1の層を形成し、第1の層の表面に高分子材料からなる第2の層を形成して、第2の層の摩耗や剥離によって露出した第1の層からの発光を風力発電設備のナセル上や外部に設置したカメラにより外部から検出することが開示されている。
特許第3611083号明細書 特許第5007971号明細書 特許第5007978号明細書 特開2016−142237号公報
特許文献2では、ブレードが回転している場合は応力発光材の発光を検知することは容易ではない。また、太陽光の反射等の応力発光材以外の光がブレードを反射することもあり、そのようなノイズの影響により異常の検知は困難であるという問題がある。ブレードを停止して検査することもできるが、風力発電設備の稼働率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述した問題を解決するもので、新規で有用な構造物および構造物の異常検出システムを提供する。
本発明の一態様によれば、構造物であって、上記構造物の外形を形成するとともにその内部に空間を形成する基材の内面を覆う応力発光層と、上記基材によって形成された内部の空間に設けられ、上記応力発光層からの光を検知する検知手段と、上記検知手段によって取得したデータを当該構造物の異常を検出する異常検出手段に送信する送信手段と、を備える上記構造物が提供される。
上記態様によれば、構造物の外形を形成する基材の内面に形成された応力発光層からの光を、構造物の内部の空間に設けられた検知手段により検知することで、応力発光層からの光以外の光の悪影響を低減して、応力変化が発生する破損等の異常が生じた箇所を容易に検出できる。さらに、検知手段が構造物の内部の空間に設けられているので、構造物が回転や動きがある場合でも、検知手段と構造物とは相対的な位置関係は変化しないので、応力発光層の発光している箇所を容易かつ正確に検知できる。
本発明の他の態様によれば、構造物の異常検出システムであって、上記構造物の外形を形成するとともにその内部に空間を形成する基材の内面を覆う応力発光層と、上記基材によって形成された内部の空間に設けられ、上記応力発光層からの光を検知する検知手段と、上記検知手段によって取得したデータを送信する送信手段と、上記データを受信して上記構造物の異常を検出する異常検出手段と、を備える上記異常検出システムが提供される。
上記他の態様によれば、異常検出システムは、構造物の外形を形成する基材の内面に形成された応力発光層からの光を、構造物の内部の空間に設けられた検知手段により検知して、異常検出手段にデータを送信することで、異常検出手段が応力発光層からの光以外の光の悪影響が低減されたデータに基づいて応力変化が発生する破損等の異常が生じた箇所を容易に検出できる。さらに、検知手段が構造物の内部の空間に設けられているので、構造物が回転や動きがある場合でも、検知手段と構造物とは相対的な位置関係は変化しないので、構造物の外部から応力異常を検知する場合よりも、発光している応力発光層の箇所を容易かつ正確に検知できる。
本発明の一実施形態に係るブレードを有する風力タービンの概略図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出システムの概略構成を示す図である。 異常を検知するメカニズムを説明するための図である。 ブレードの内部に設けたカメラおよびエネルギー線照射部の概略配置図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置の機能構成を示すブロック図である。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。なお、図面間において共通する要素については同じ符号を付し、その要素の詳細な説明の繰り返しを省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレードを有する風力タービンの概略図である。図1を参照するに、風力タービン10は、タワー11、ナセル12、ハブ13およびブレード14を有する。風力タービン10のブレード14は3枚に限定されず、2枚でもよく、4枚以上でもよい。風力タービン10は、タワー11が地上に設置されてもよく、海上に浮上するように設置されてもよく、海底に設置されてもよい。ブレード14の内部には、図示されていないが、ブレード14の基材の損傷を検知するためのカメラ等が実装されており、以下詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る異常検出システムの概略構成を示す図である。図2を図1と合わせて参照するに、異常検出システム20は、ブレード14内に、ブレード14の外形を形成する基材15の内面の少なくとも一部を覆う応力発光層16と、基材15の内部空間に配置されたカメラ21と、応力発光層16にエネルギー線を照射するエネルギー線照射部22と、制御部23と、カメラ21から撮影した画像データを受け取ってアンテナ24を介して画像データをブレード14の外部に送信する送受信部25とを有する。異常検出システム20は、ブレード14の外部、例えば、タワー11の基部に異常検出装置30を有する。異常検出装置30は、画像データをアンテナ31を介して受信する送受部32と、CPU33と、メモリ34と、表示部35と、ユーザインタフェース36と、IP送受信インタフェース38を有し、互いにバス39によって接続されている。
ブレード14は、基材15によって外形が形成され、その内部に空間が形成される。基材15は、その内部の後述する桁状部材や梁状部材などの内部構造材によって支持される。基材15は、ジュラルミン、ガラス繊維強化樹脂や炭素繊維強化樹脂等の軽量で高剛性の材料からなる。
応力発光層16は、応力発光材料を含む塗料を基材15の内面に塗布した塗布層でもよく、応力発光材料を含むシートを貼り付けたものでもよい。応力発光層16は、基材15の内面の全てに形成してもよく、基材15の内面の一部、例えば、材料の疲労や損傷が発生しやすい箇所に形成してよい。
応力発光材料は、公知の材料を用いることができる。応力発光材料は、例えば、スタフドトリジマイト構造、三次元ネットワーク構造、スピネル構造、コランダム構造またはβアルミナ構造の応力発光材料、ケイ酸塩、リン酸塩、スズ酸塩の応力発光材料、欠陥制御型アルミン酸塩の高輝度応力発光材料、酸化物、硫化物、酸硫化物、酸窒化物を主成分として構成される高輝度応力発光材料が挙げられる。
応力発光層16は、粉末の応力発光材料を樹脂材料に分散させて塗料を作成し、基材15に、スプレー法、スクリーン印刷法等により塗布、硬化させて形成できる。
カメラ21は、撮像素子に、例えばCCDあるいはCMOSイメージセンサを用いたものを用いることができ、広角度レンズと組み合わせることで基材の内面を広範囲に撮影することができる。カメラ21の画像データとブレード内面に設定した座標との関係を予め取得しておくことで、応力発光層16の発光した箇所の位置情報を取得でき、さらにその形状を取得できる。カメラ21は、画像データをメモリ(不図示)に保存し、制御部23によって制御して、送受信部25からアンテナ24を介して、異常検出装置30に送信する。なお、カメラ21は、応力発光層16の発光波長を検知できるものであれば特に限定されない。
エネルギー線照射部22は、応力発光層16の発光強度を増加させるために応力発光層16に光を照射する光源を有している。照射する光は、紫外光、可視光および赤外光のいずれでもよい。エネルギー線照射部22は、連続的に照射してもパルス状に1回あるいは複数回照射してもよく、発光強度を固定してあるいは変化させて複数回照射してもよい。エネルギー線照射部22の光源としては、LEDを用いることが低消費電力の点で好ましい。
制御部23は、カメラ21の撮影タイミングや、複数のカメラ21の切換えの制御、エネルギー線照射部22の発光タイミングや発光強度の制御、画像データおよび画像データの位置や撮影時刻等の補助情報等の送信の制御等を行う。
送受信部25は、カメラ21あるいはメモリ(不図示)からの画像データをアンテナ24を介してブレード14の外部にある異常検出装置30に送信する。また、送受信部25は、異常検出装置30からの撮影タイミングや撮影条件等の制御データを受信し、制御部23に伝送する。送受信部25の送信インタフェースは特に限定されないが、例えば、920MHzの送信周波数で、0.01W以下の送信出力の無線チップあるいは無線モジュールを使用してもよい。アンテナ24は、特に限定されないが、無線周波数が920MHzの場合は、ロッドアンテナやワイヤアンテナを使用できる。
ブレード14内の上述したカメラ21、エネルギー線照射部22,制御部23および送受信部25の半導体チップへの電力供給は、図示されないバッテリを使用してもよく、あるいは、電力線をロータリーコネクタを介して配線して、ナセル12側から供給してもよい。
異常検出装置30は、ブレード14内のカメラ21の画像データから応力発光層16からの発光状態を取得して、予め取得した画像データと比較して新たに発光している箇所や発光強度が大きくなった箇所等の応力変化が発生する破損等の異常が生じている箇所を検出するものである。
異常検出装置30の送受信部32の受信インタフェースは、アンテナ31から供給される無線信号から画像データおよび補助情報等を取出してCPU33に送信する。受信インタフェースは、例えば、920MHzの周波数の電波を受信可能な受信チップあるいは受信モジュールである。
CPU(プロセッサ)33は、公知のMPU(マイクロプロセッサ)を適宜選択できる。CPU33は、異常検出装置30が有するハードウェアの制御に加え、受信した画像データからブレード14の異常が生じている箇所の検出や、カメラ21の撮影のタイミング等の制御情報の送信等を行う。
メモリ34は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)であり、独立したチップでもよく、CPU33に含まれるメモリでもよい。メモリ34は、画像データや制御プログラムの保存のために用いてもよく、他の用途に用いてもよい。
表示部35は、特に限定されず、公知のディスプレイを用いることができる。画像データや異常が生じている箇所を表示できる。
ユーザインタフェース36は、ユーザの操作用のデバイスのためのインタフェースで、入力用のキーボード(不図示)や操作用のマウス(不図示)等が接続される。
IP送受信インタフェース38は、複数の風力タービンのデータを集中的に管理するサーバや、インターネットあるいはその他の通信回線を介して外部に風力タービンの応力異常のデータを送信することができる。
なお、ブレード14内の送受信部25と異常検出装置30の送受信部32との通信は有線通信でもよい。この場合、配線はブレード14からハブ13、ナセル12およびタワー11を介して設けられ、回転状態のハブ13とナセル12との間の配線の電気的な接続は、ロータリーコネクタやスリップリングを用いることができる。
図3は、異常を検知するメカニズムを説明するための図である。図3では、図2で示した配線は省略して示している。
図3を参照するに、ブレード14の外側で飛来物100がブレード14に衝突してその衝撃で基材15が変形したり損傷した場合、その基材15の歪15aによって基材15の内面に形成された応力発光層16に印加される応力が変化することになる。エネルギー照射手段22からの照射光が照射されると、歪15aが発生した箇所に接する応力発光層16の部分16aが発光SLする。応力が変形や損傷する前に対して応力が変化したことにより、部分16aの発光が、例えば発光強度が大きくなる等の変化が生じる。この発光状態をカメラ21によって撮影し、画像データを取得する。予め、応力発光層16の発光と応力発光層16の2次元あるいは3次元の位置の座標と対応付けて画像データを取得しておき、新たに撮影した画像データと比較することで、このような損傷による応力発光の変化を検出して異常を検知できる。予め取得する画像データは、ブレード14が静止時に取得してもよく、回転時に取得してもよい。なお、ブレード14の外側からの損傷に加え、基材15の材料自体の欠陥や製造時の損傷等をきっかけとして基材15の内部や内側からも損傷が発生することもある。このような場合でも、応力発光層16に印加される応力が変化するので、異常を検知できる。
図4は、ブレードの内部に設けたカメラおよびエネルギー線照射部の概略配置図である。図4を参照するに、ブレード14は、基材15が形成する内部空間に、基材15を内部から支持する複数の桁状部材41が設けられる。さらに、内部空間には、ブレード14の長手方向LDに複数の桁状部材41に亘って延在する梁状部材42が設けられる。梁状部材42は複数の桁状部材41を支持する。梁状部材42は、基材15を内部から直接支持してもよい。梁状部材42には、ブレード14の長手方向LDに垂直な面の両面にカメラ21およびエネルギー線照射部22が配置されている。エネルギー線照射部22は、ブレード14内面の応力発光層16に向けてエネルギー線を照射し、応力発光層16の発光状態をカメラ21で撮影する。なお、図4ではカメラ21とエネルギー線照射部22は別々に配置されているが、カメラ21とエネルギー線照射部22とを一体化した複合器としてもよい。複合器のエネルギー線照射部22は、例えばカメラ21の本体に内蔵されてもよく、カメラ21のレンズを囲むように配置されたリング状でもよい。
カメラ21およびエネルギー線照射部22は、ブレード14の長手方向LDに移動可能なように梁状部材42に支持されていてもよい。これにより、ブレード14の長手方向LDに亘って応力発光層16の撮影データを得ることができる。例えば、梁状部材42に長手方向LDに延びるレールを設け、モータ等の動力源によりレール上をカメラ21およびエネルギー線照射部22が移動可能に構成してもよい。なお、レールを用いる場合は、2つのカメラ21をワイヤで接続し、ブレード14の基部に駆動用ワイヤの巻き上げ用のモータを設置して一方のカメラがブレード14の長手方向LDの先端にある場合は他方のカメラがブレード14の長手方向LDの基部にあるように駆動用ワイヤで曳くことで移動可能にするように構成してもよい。また、レールの代わりに支持用のワイヤに2つのカメラを吊して駆動用ワイヤで移動可能にしてもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置の機能構成を示すブロック図である。図5を参照するに、CPU33の機能は、CPU33内のメモリあるいはメモリ34に格納されたプログラムおよびデータにより実現される機能である。CPU33は、異常検出部61、異常通報部62およびカメラ制御部63を有する。また、メモリ34には、カメラ21が撮影した画像データ65および画像データ65の位置や撮影時刻等の補助情報66が格納されている。異常検出部61は、予め取得した画像データ65と新たに取得した画像データ65を、ブレード14内の位置毎に比較して応力発光の発光強度や発光位置の変化を比較して、異常箇所を判定する。異常箇所であると判定された場合は、異常通報部62により、表示部35への表示や送受信部38からインターネット等を介して複数の風力タービンを集中管理するサーバに通知する。
本実施形態によれば、ブレード14の外形を形成する基材15の内面に形成された応力発光層16からの光を、ブレード14の内部空間に設けられたカメラ21により検知する。これにより、ブレード14の内部空間に外部から入射する光の強度は小さいため、応力発光層16からの光以外のノイズとなる光の悪影響を低減して、応力変化が発生する破損等の異常が生じた基材15の箇所を容易に検出できる。さらに、カメラ21が、ブレード14の内部空間に設けられているので、ブレード14の回転時でも、カメラ21とブレード14との相対的な位置関係は変化しないので、応力発光層16の発光している箇所を容易かつ正確に検知できる。
また、異常検出装置30は、ブレード14の内部から送信された画像データに基づいて応力異常が発生したブレード14の基材の箇所を検出する。画像データは、ブレード14の内部空間に設けられたカメラ21により撮影されており、ブレード14の内部空間に外部から入射する光の強度は小さいため、異常検出装置30は、応力発光層16からの光以外のノイズとなる光の悪影響が低減された画像データを取得することで、応力変化が発生する破損等の異常が生じた基材15の箇所を容易に検出できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した実施形態において異常検出装置30を、ブレード14の内部に配置して、ブレード14に異常があるかどうかをブレード14の外部に通知するようにしてもよい。異常検出装置30は、風力タービン10に設置せずに、無線あるいは有線の通信回線で接続されたサーバに設けてもよい。また、カメラ21はブレード14内に設けられているが、タワー11、ナセル12またはハブ13の異常を検出する場合は、それらの内部に設けてもよい。これにより、タワー11、ナセル12またはハブ13の損傷を内部から検出することができる。さらに、モノコック構造を有する移動体、例えば航空機、ロケット、鉄道車両、自動車等に本発明を適用できることは言うまでもない。
10 風力タービン
11 タワー
12 ナセル
13 ハブ
14 ブレード
15 基材
16 応力発光層
20 異常検出システム
21 カメラ
22 エネルギー線照射部
23 制御部
24、31 アンテナ
25、32 送受信部
30 異常検出装置
33 CPU
34 メモリ
35 表示部
36 ユーザインタフェース
38 IP送受信インタフェース
39 バス

Claims (13)

  1. 構造物であって、
    前記構造物の外形を形成するとともにその内部に空間を形成する基材の内面を覆う応力発光層と、
    前記基材によって形成された内部の空間に設けられ、前記応力発光層からの光を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって取得したデータを当該構造物の異常を検出する異常検出手段に送信する送信手段と、を備える前記構造物。
  2. 当該構造物は回転可能であり、
    前記検知手段が当該構造物が回転中に前記応力発光層からの光を検知する、請求項1記載の構造物。
  3. 前記応力発光層にエネルギー線を照射する照射手段をさらに備える、請求項1または2記載の構造物。
  4. 前記応力発光層は、塗膜またはシート状である、請求項1〜3のうちいずれか一項記載の構造物。
  5. 当該構造物は、風力タービンのブレードである、請求項1〜4のうちいずれか一項記載の構造物。
  6. 前記基材を支持する複数の桁状部材と、
    前記ブレードの長手方向に前記複数の桁状部材に亘って延在し、該複数の桁状部材を支持する梁状部材を備え、
    前記検知手段が前記梁状部材に配置されてなる、請求項5記載の構造物。
  7. 前記検知手段を前記ブレードの長手方向に移動可能に前記梁状部材に支持する支持手段をさらに備える、請求項6記載の構造物。
  8. 構造物の異常検出システムであって、
    前記構造物の外形を形成するとともにその内部に空間を形成する基材の内面を覆う応力発光層と、
    前記基材によって形成された内部の空間に設けられ、前記応力発光層からの光を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって取得したデータを送信する送信手段と、
    前記データを受信して前記構造物の異常を検出する異常検出手段と、
    を備える前記異常検出システム。
  9. 前記異常検出手段は、予め取得した第1の状態のデータを記憶する記憶手段を有し、新たに取得した第2の状態のデータと該第1の状態のデータとを比較して異常を検出する請求項8記載の異常検出システム。
  10. 前記第1の状態のデータは、静止時に検知されたデータを含む、請求項9記載の異常検出システム。
  11. 前記構造物は、風力タービンのブレードである、請求項8〜10のうちいずれか一項記載の異常検出システム。
  12. 前記異常検出手段は、風力タービンのハブ、ナセルまたは支柱に配置される、請求項8〜11のうちいずれか一項記載の異常検出システム。
  13. 前記異常検出手段は、異常を通知する通知手段をさらに備える、請求項8〜12のうちいずれか一項記載の異常検出システム。
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