JPWO2020040204A1 - 加飾シート及び加飾シート付き表示装置 - Google Patents

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Abstract

加飾シート(20)は、表示装置(10)に対面して配置される。加飾シート(20)は、意匠を形成する意匠部(22)と、互いに離間して配置され且つ意匠部(22)の非形成部である複数の透過部(25)と、を備える。少なくとも1つの透過部(25)に内接する最大の円の直径Dは、145μm以下である。少なくとも1組の隣り合う透過部(25)の間の距離Sは、145μm以下である。

Description

本発明は、加飾シート及び加飾シートを有する加飾シート付き表示装置に関する。
例えばJP9−114003Aに記載されているような、画像光を表示する表示装置が知られている。このような表示装置は、画像非表示の状態では、通常、黒色に観察される。一方で、例えば自動車や家具、住宅建材等の表面部材においては、意匠性が非常に重要視される。現在、種々の分野に適用される表示装置に対し、単に画像を表示する機能が期待されているだけでなく、周囲環境との意匠性の調和も要求されている。
表示装置に意匠性を付与するために、表示装置の表示面に対面して加飾シートを設けることが考えられている。加飾シートは、表示装置の周辺環境と調和することができる意匠性を付与することができる。具体的には、加飾シートに意匠を形成する意匠部が設けられていることで、加飾シートは意匠性を有することができる。また、表示装置の画像光が加飾シートを透過することができるよう、加飾シートの表示面に対面する領域には孔等の透過部が設けられる。
ところで、意匠部及び透過部を有する加飾シートが表示装置に対面して設けられると、表示装置の画像光によって形成される画像に重なって、網目状の模様が観察されることがある。このような網目状の模様は、画像の視認性を悪化させ得る。したがって、加飾シートを設けたときに、網目状の模様が観察されないことが望まれている。
本件発明者らが確認したところ、このような網目状の模様は、個々の意匠部及び透過部の少なくとも一方の存在が視認されることで観察されていることが知見された。すなわち、網目状の模様は、個々の意匠部及び透過部の少なくとも一方が観察者の空間分解能より大きいために発生していることが知見された。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、加飾シートが表示装置に対面して設けられた加飾シート付き表示装置における網目状の模様の発生を抑制することを目的とする。
本発明の第1の加飾シートは、
表示装置に対面して配置される加飾シートであって、
意匠を形成する意匠部と、互いに離間して配置され且つ前記意匠部の非形成部である複数の透過部と、を備え、
少なくとも1つの前記透過部に内接する最大の円の直径は、145μm以下であり、
少なくとも1組の隣り合う前記透過部の間の距離は、145μm以下である。
本発明の第1の加飾シートにおいて、当該加飾シートの断面において、2つの隣り合う前記透過部の間における前記意匠部の正射影の最大長さは、145μm以下であってもよい。
本発明の第1の加飾シートにおいて、前記透過部の配置のピッチは、200μm以下であってもよい。
本発明の第1の加飾シートにおいて、隣り合う前記透過部の間の距離に対する前記意匠部の厚さの比は、0.03以上0.41以下であってもよい。
本発明の第2の加飾シートは、
表示装置に対面して配置される加飾シートであって、
互いに離間して配置され且つ意匠を形成する複数の意匠部と、前記意匠部の非形成部である透過部と、を備え、
少なくとも1つの前記意匠部に内接する最大の円の直径は、145μm以下であり、
少なくとも1組の隣り合う前記意匠部の間の距離は、145μm以下である。
本発明の第1または第2の加飾シートにおいて、前記透過部が占める面積は、5%以上であってもよい。
本発明の第1または第2の加飾シートにおいて、前記意匠部は、絵柄を形成する絵柄部と、前記表示装置に対面する側から前記絵柄部を覆う遮蔽部と、を含んでもよい。
本発明の第1または第2の加飾シートにおいて、前記意匠部の厚さは、30μm以下であってもよい。
本発明の加飾シート付き表示装置は、
表示装置と、
前記表示装置に対面するよう配置された上述したいずれかの加飾シートと、を備える。
本発明の加飾シート付き表示装置において、前記表示装置は、所定の画像を形成するための所定のパターン部を含んでもよい。
本発明の加飾シート付き表示装置において、前記表示装置は、面光源装置を含んでもよい。
本発明の加飾シート付き表示装置において、前記表示装置は、面光源装置と、前記面光源装置の前記加飾シートの側に配置された所定の画像を形成するための所定のパターン部と、を含んでもよい。
本発明によれば、網目状の模様の発生を抑制することができる。
図1は、加飾シート付き表示装置の一例における各要素を概略的に示す分解斜視図である。 図2は、図1の加飾シート付き表示装置の断面図である。 図3は、加飾シート付き表示装置の他の例における各要素を概略的に示す分解斜視図である。 図4は、図3の加飾シート付き表示装置の断面図である。 図5は、パターン部の一例を示す正面図である。 図6は、加飾シートの一部を拡大して示す正面図である。 図7は、表示装置が画像を表示していない状態を示す、加飾シート付き表示装置の正面図である。 図8は、表示装置が画像を表示している状態を示す、加飾シート付き表示装置の正面図である。 図9は、従来の加飾シート付き表示装置において、表示装置が画像を表示している状態を示す正面図である。 図10は、加飾シートの一部を拡大して示す正面図である。 図11は、加飾シート付き表示装置の一変形例を示す断面図である。 図12は、加飾シート付き表示装置の別の変形例を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「層」、「シート」及び「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて互いから区別されるものではない。例えば「層」という用語は、シート或いはフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1及び図3は、本発明による一実施の形態の加飾シート付き表示装置1の一例及び他の例を概略的に示す分解斜視図である。図2は、図1に示した加飾シート付き表示装置1の断面図であり、図4は、図2に示した加飾シート付き表示装置1の断面図である。図1乃至図4に示されるように、加飾シート付き表示装置1は、表示面11を有する表示装置10と、表示面11に対面して配置された加飾シート20と、を有している。加飾シート付き表示装置1において、加飾シート20は、後述する遮蔽部27が設けられた側が表示装置10に対面するよう配置されている。なお、図示されている例では、加飾シート付き表示装置1は、平板状に示されているが、加飾シート付き表示装置1の各構成要素が湾曲することで、加飾シート付き表示装置1は、湾曲形状であってもよい。
図1及び図2に示す例では、表示装置10は、画像光を出射する装置であり、画像光を出射することができる表示面11を有している。表示装置10は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の任意の表示装置を用いることができる。このような表示装置10の表示面11は、典型的にはガラス面となっている。
あるいは、表示装置10は、印刷が施された透明なフィルム等に光を透過させて画像を表示するものや、光の一部を遮光物によって遮光することで明暗による画像を表示するものであってもよい。この場合、表示装置10は、光を発する光源及び印刷が施された透明なフィルムや遮光物等の所定のパターン部13を含んでいる。図3及び図4に示す例では、表示装置10は、所定のパターン部13としての遮光物を含んでいる。透明なフィルムの表面や遮光物の非形成部が表示面11となる。光源としては、所定のパターン部13を透過する光の強度を均一にするために、例えば面状に光を発する面光源装置15が用いられることが好ましい。すなわち、表示装置10は、面光源装置15と、面光源装置15の加飾シート20の側に配置された所定の画像を形成するための所定のパターン部13と、を含んでいることが好ましい。このような表示装置10は、画素によって任意の画像を形成することができるドットマトリクスディスプレイでなく、透明なフィルムや遮光物等の所定のパターン部13に光源からの光を透過させることよって所定の画像を表示するものである。なお、所定の画像とは、例えば液晶表示装置における液晶のように外部からの制御により形成される任意の画像でなく、所定のパターン部13に光を透過させることによって形成される情報や意匠、典型的には文字や数字、記号、図形、模様等である。したがって、所定のパターン部13は、形成される所定の画像に対応したパターンとなっている。所定のパターン部13の一例が、図5に示されている。図5に示す例では、面光源装置15からの光を文字列「ABC」の部分において透過させ、その他の部分では遮光する。これにより、表示装置10が文字列「ABC」を表示することができる。所定の画像の視認性を向上させるため、所定のパターン部13の少なくとも一部における光を透過する部分の幅が1.0mm以上であることが好ましい。
加飾シート20は、表示装置10の表示面11に対面して配置され、表示面11が外部から直接観察されないよう、少なくとも表示面11の全体を覆っている。加飾シート20は、表示装置10の表示面11の全体を覆うことができるよう、表示面11の寸法以上の寸法を有している。図1に示す例では、加飾シート20は、全体として表示装置10の表示面11と同一の方向に広がる平板状の部材である。加飾シート20の厚さは、例えば20μm以上550μm以下である。
加飾シート20は、意匠を表示して、加飾シート付き表示装置1に意匠性を付与する。加飾シート20は、基材部21と、基材部21上に設けられた意匠部22と、意匠部22の非形成部である透過部25と、を有している。意匠部22は、絵柄部23及び遮蔽部27を含んでいる。図2及び図4に示された例では、基材部21に接して遮蔽部27が設けられ、遮蔽部27に重ねられて絵柄部23が設けられている。なお、図示された例に限らず、遮蔽部27は省略されていてもよい。
基材部21は、基材部21上に設けられた意匠部22、すなわち絵柄部23および遮蔽部27を適切に支持する。基材部21は、透明なフィルム状の部材である。基材部21としては、可視光を透過し、絵柄部23及び遮蔽部27を適切に支持し得るものであればいかなる材料でもよいが、例えば、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィン、ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合体)等を挙げることができる。また、基材部21は、可視光透過性や、絵柄部23および遮蔽部27の適切な支持性等を考慮すると、10μm以上500μm以下の厚みを有していることが好ましい。
なお、透明とは、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JIS K 0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される可視光透過率が、80%以上であることを意味する。
意匠部22は、加飾シート20が表示する意匠を形成する。意匠部22は、意匠としての絵柄を表示する絵柄部23と、表示装置10からの画像光が絵柄部23に入射することを抑制する遮蔽部27と、を含んでいる。図2及び図4に示すような加飾シート付き表示装置1の断面及び加飾シート20の断面において、2つの隣り合う透過部25の間における意匠部22の正射影の最大長さLは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。ここで、断面における正射影の長さとは、当該断面内において対象にある方向から平行光を照射したときの、当該平行光の照射方向と直交する方向に形成される影の長さのことを意味する。したがって、断面における正射影の最大長さとは、当該断面内において平行光を任意の方向から照射したときに形成される正射影の長さのうちの最大の長さを意味する。なお、2つの隣り合う透過部25の間における意匠部22の正射影の最大長さLの下限は、後述する2つの隣り合う透過部25の間の距離Sに等しい。図示された例では、加飾シート付き表示装置1の断面において、2つの隣り合う透過部25の間における意匠部22は、矩形であり、その対角線の長さが意匠部22の正射影の最大長さLとなっている。
絵柄部23は、加飾シート20が表示する意匠としての絵柄を形成する。絵柄部23は、図形、パターン、デザイン、色彩、絵、写真、キャラクター、マーク、文字や数字などの絵柄を、意匠として形成することができる。特に、加飾シート付き表示装置1が設けられる周辺環境と調和させることができる意匠として、木目調や大理石調の絵柄や幾何学模様を例示することができる。また、絵柄部23は、単色の色彩をベタ印刷してなる絵柄を意匠として形成するものであってもよい。なお、図2及び図4に示すような加飾シート20のシート面に直交する方向の断面における絵柄部23の断面形状は、矩形となっているが、これに限らず、台形形状等であってもよい。絵柄部23の厚さが十分に厚くなっていると、絵柄部23によって形成される絵柄を濃く明確にすることができる。ここで、絵柄部23の厚さとは、絵柄部23を支持する基材部21の法線方向に沿った絵柄部23の長さのことである。具体的な例として、絵柄部23の厚さは、1μm以上20μm以下であることが好ましい。
透過部25は、表示装置10からの画像光を透過させるために設けられている。透過部25は、図2及び図3に示すように、加飾シート20の正面からの観察において、意匠部22の非形成部、すなわち絵柄部23及び遮蔽部27の非形成部である。表示装置10からの画像光を十分に透過させるために、加飾シート20において、透過部25が占める面積は、5%以上となっていることが好ましく、10%以上となっていることがより好ましく、15%以上となっていることがさらに好ましく、20%以上となっていることがさらにより好ましい。
また、表示装置10が画像を表示していない状態では、加飾シート20の意匠部22による意匠が観察される。加飾シート20の透過部25が占める面積は、加飾シート20の意匠を観察者が実用に耐える程度に明確に観察できるよう、50%以下とするのが好ましく、観察者がさらに明確に加飾シート20の意匠を観察できるよう、40%以下とするのがより好ましく、加飾シート20によって表示装置10を隠蔽することができるよう、30%以下とするのがさらに好ましい。
図6に示された例では、複数の透過部25が互いに離間して配置されている。各透過部25の間には、意匠部22が形成されている。言い換えると、意匠部22は、複数の透過部25を取り囲むように連続して形成されている。したがって、各透過部25は、その全周が1つの意匠部22によって取り囲まれている。図示された例では、各透過部25は、正面視において円形となっており、複数の透過部25は、正方格子状に配置されている。各透過部25が円形となっている場合、透過部25を透過する画像光の拡散を抑制することができる。また、透過部25が格子状、特に正方格子状に配置されている場合、表示装置10からの画像光を均一に透過させることができるため、画像光にムラが生じにくくなる。しかしながら、透過部25は、図示された例に限らず、例えば四角形等の任意の形状となっていてもよいし、例えばハニカム配列等の任意の位置に配置されていてもよい。例えば、各透過部25は、それぞれ異なる形状であってもよいし、その配置位置が不規則であってもよい。
各透過部25の大きさは、当該透過部25に内接する最大の円の直径Dによって規定することができる。本実施の形態では、少なくとも1つの透過部25に内接する最大の円の直径Dは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。また、各透過部25に内接する最大の円の直径Dの平均は、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。さらに、任意の透過部25に内接する最大の円の直径Dは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。また、透過部25を形成するための加工性の観点から、透過部25に内接する最大の円の直径Dは、15μm以上となっていることが好ましい。なお、図示された例では、各透過部25は円形であるため、透過部25に内接する最大の円の直径Dは、透過部25の直径に一致している。
また、各透過部25の間の意匠部22の大きさは、隣り合う透過部25の間の距離S、すなわちある透過部25の端部と当該透過部25の端部に最も近い別の透過部25の端部との間の距離によって規定することができる。本実施の形態では、少なくとも1組の隣り合う透過部25の間の距離Sは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。また、隣り合う透過部25の間の距離Sの平均は、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。さらに、任意の隣り合う透過部25の間の距離Sは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。
さらに、加飾シート20の透過部25は、隣り合う透過部25の間の距離Sが40μm以上となるように形成されていることが好ましい。表示装置10の画像の非表示時において、加飾シート20の意匠部22を近距離で観察したとき、隣り合う透過部25の間の距離Sを長くしすぎて、透過部25に囲まれた意匠部22が連続している領域の面積を広くすると、加飾シート20の意匠の細部がシャープに見えるようになり、逆に、隣り合う透過部25の間の距離Sを短くしすぎて、透過部25に囲まれた意匠部22が連続している領域の面積を狭くすると、加飾シート20の意匠の細部がぼやけて見えるようになる。
意匠部22による意匠を明確に表示することができるよう、意匠部22の厚さは1μm以上であることが好ましい。また、意匠部22の正射影の最大長さLを小さくしやすいよう、意匠部22の厚さは、30μm以下であることが好ましく20μm以下であることがより好ましく、10μm以下であることがさらに好ましい。さらに、意匠部22の正射影の最大長さLを小さくしやすいよう、意匠部22の大きさに対する厚さの比、すなわち各透過部25の間の距離Sに対する意匠部22の厚さの比は、0.03以上0.41以下であることが好ましく、0.06以上0.35以下であることがより好ましい。
ここで、透過部25の配置のピッチPは、200μm以下であることが好ましく、透過部25の配置のピッチPは、145μm以下であることがより好ましい。ただし、透過部25を形成するための加工性の観点から、透過部25の配置のピッチPは、15μm以上であることが好ましい。なお、図6に示す例では、透過部25の配置のピッチPは、透過部25の大きさと意匠部22の大きさとの和、言い換えると透過部25に内接する最大の円の直径Dと隣り合う透過部25の間の距離Sとの和となっている。
なお、加飾シート20の透過部25が占める面積を適切にするため、透過部25の配置のピッチPが200μm以下である場合、透過部25の大きさ、すなわち透過部25に内接する最大の円の直径Dは、90μm以下であることが好ましい。あるいは、透過部25の配置のピッチPが145μm以下である場合、透過部25の大きさ、すなわち透過部25に内接する最大の円の直径Dは、70μm以下であることが好ましい。
なお、透過部25は、図2及び図4に示された例のように、孔や空隙であってもよいが、例えば透明な樹脂によって形成されてもよい。さらに、透明な樹脂は、透過部25だけでなく、基材部21が設けられている側とは逆側から意匠部22を覆うように、すなわち絵柄部23および遮蔽部27を覆うように形成されていてもよい。このような透明な樹脂は、透過部25を形成するとともに、絵柄部23および遮蔽部27を保護する透明な保護膜として機能することができる。
透過部25は、例えば、基材部21上の全面に設けられた意匠部22に対して、すなわち絵柄部23及び遮蔽部27に対して、透過部25が形成させるべき位置にレーザーを照射し、レーザーが照射された位置の絵柄部23及び遮蔽部27を除去することで設けられる。なお、この透過部25を形成する方法は例示であり、透過部25は、他の方法によって形成されてもよい。
遮蔽部27は、表示装置10に対面する側、すなわち図2及び図4に示された例では基材部21の側から、絵柄部23を覆うように設けられている。遮蔽部27は、表示装置10からの画像光が絵柄部23に入射しないよう、光を吸収する機能を有している。遮蔽部27は、例えば光吸収粒子をバインダー樹脂中に含み得る。光吸収粒子としては、カーボンブラックやチタンブラック等の黒色顔料を例示することができる。表示装置10から出射された画像光が透過部25を透過することが遮蔽部27によって阻害されないよう、遮蔽部27は、絵柄部23に対面する位置にのみ設けられていることが好ましい。また、十分な厚さの遮蔽部27が絵柄部23を覆っていると、絵柄部23によって形成される絵柄を濃く明確に形成することができる。具体的な例として、遮蔽部27の厚さは、1μm以上20μm以下である。
次に、本実施の形態の加飾シート付き表示装置1の作用について説明する。
表示装置10の表示面11に画像を表示しない状態では、図7に示すように、加飾シート20の意匠部22によって形成される意匠、より詳しくは意匠部22の絵柄部23によって形成される絵柄が表示される。すなわち、加飾シート付き表示装置1は、観察されることが意図された絵柄を表示することができる。表示された絵柄によって、表示装置10の表示面11が外部の観察者から観察されなくなり、意匠性において加飾シート付き表示装置1を周辺環境と調和させることができる。特に、遮蔽部27が絵柄部23に対面する位置にのみ設けられている場合、遮蔽部27が観察者に観察されず、遮蔽部27によって加飾シート20の意匠性が害されることを防止することができる。
一方、表示装置10が表示面11に画像を表示した状態では、図8に示すように、画像光は、加飾シート20の基材部21及び透過部25を透過する。これにより、観察者は画像を観察することができる。すなわち、加飾シート付き表示装置1は、観察されることが意図された画像を表示することができ、外部の観察者は、画像を観察することができる。
また、絵柄部23は、遮蔽部27によって表示装置10の側から覆われている。したがって、遮蔽部27によって、画像光が絵柄部23へ入射することが妨げられる。このため、絵柄部23を画像光が透過して、絵柄部23によって表される絵柄と画像光とが混合して観察されることを防止することができる。すなわち、絵柄部23で特定波長域の可視光が吸収されることに起因して画像の色再現性が劣化することを効果的に防止することができる。さらに、遮蔽部27が絵柄部23に対面する領域にのみ設けられている場合、遮蔽部27によって透過部25を透過する画像光が妨げられることが防止される。すなわち、画像光を効率的に利用して、画像を明るく表示することができる。
ところで、上述したように、従来の加飾シート付き表示装置101では、表示装置110の表示面111に画像を表示した状態では、図9に示すように、加飾シート120を透過した画像光によって形成される画像に、網目状の模様が観察されることがある。このような網目状の模様は、表示面111に表示する画像の視認性を悪化させるため、網目状の模様の発生を抑制することが望まれる。本件発明者らが確認したところ、このような網目状の模様は、加飾シート120の意匠部や透過部の大きさが大きいため、個々の意匠部及び透過部の少なくとも一方が視認されることで観察されることが知見された。
特に、表示装置110が液晶ディスプレイ等の画素によって任意の画像を形成することができるドットマトリクスディスプレイでなく、光を発する光源及び印刷が施された透明なフィルムや遮光物等の所定のパターン部を含んで所定のパターン部によって所定の画像を表示するものである場合、網目状の模様が顕著に観察されると考えられる。このような表示装置110は、画素等の周期的な配置パターンを有さないため、表示装置110の画素等の周期的な配置パターンと、加飾シート120の意匠部や透過部の周期的な配置パターンとの干渉が生じない。干渉による干渉縞(モアレ)が生じないため、干渉縞によって意匠部や透過部の周期的な配置パターンを視認されにくくすることができない。このため、個々の意匠部及び透過部の少なくとも一方が視認されやすく、網目状の模様が顕著に観察されると考えられる。
また、表示装置が規則的に2次元配列された複数の画素を有する、いわゆるドットマトリクスディスプレイである場合、表示装置は各画素を区画する格子状のブラックマトリクスを有している。ブラックマトリクスを有する表示装置に対面して加飾シートが配置されていると、加飾シートの透過部とブラックマトリクスとが重なる。この場合、ブラックマトリクスによって透過部を透過する光の量が各透過部で異なり得る。各透過部での光量のむらが顕著に観察されるため、上述の意匠部や透過部の周期的な配置パターンが観察されにくい。一方、表示装置が所定のパターン部によって所定の画像を表示するものである場合、光源として面光源装置が用いられる。面光源装置は、面状に同一の光量で光を発するため、各透過部で光量のむらは生じにくく、したがって上述の意匠部や透過部の周期的な配置パターンが顕著に観察されやすい。このため、以下に説明する意匠部や透過部が視認されて網目状の模様が観察されることを抑制するための工夫は、表示装置が面光源装置及び所定のパターン部を含み、面光源装置からの光を所定のパターン部に透過させることによって所定の画像を表示するものであるである場合、特に有効である。とりわけ、所定のパターン部の少なくとも一部における光を透過する部分が1.0mm以上の幅を有している場合、当該部分において意匠部や透過部の周期的な配置パターンが顕著に観察されやすいため、さらに有効である。
個々の意匠部及び透過部が視認されないためには、個々の意匠部の大きさ及び透過部の大きさが視認されない程度にまで小さくなっていること、具体的には肉眼の視力または眼鏡等による矯正視力の分解能以下の大きさとなっていることが求められる。ここで、加飾シート付き表示装置は、一般に、50cm程度以上離れた位置で観察される。移動体、とりわけ自動車に搭載される加飾シート付き表示装置は、50cm以上150cm以下といった限られた距離だけ離れた位置から観察される。50cm離れた位置での観察において、視力1.0の観察者の空間分解能は、145μmであり、視力1.2の観察者の空間分解能は、121μmであり、視力1.5の観察者の空間分解能は、97μmであり、視力2.0の観察者の空間分解能は、73μm以下である。また、150cm離れた位置での観察において、視力1.0の観察者の空間分解能は、436μmであり、視力1.2の観察者の空間分解能は、364μmであり、視力1.5の観察者の空間分解能は、291μmであり、視力2.0の観察者の空間分解能は、218μmである。したがって、個々の意匠部の大きさ及び透過部の大きさが145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下であると、観察者が個々の意匠部及び透過部を視認することができず、網目状の模様が十分に観察されなくなる。
なお、観察者(人間)の空間分解能は、空間分解能〔m〕=2π/360/60/(視力)×(観察対象までの距離[m])によって算出することができる。
本実施の形態の加飾シート付き表示装置1では、少なくとも1つの透過部25の大きさ、すなわち少なくとも1つの透過部25に内接する最大の円の直径Dは、145μm以下となっている。また、少なくとも1つの透過部25の間の意匠部22の大きさ、すなわち少なくとも1組の隣り合う透過部25の間の距離Sは、145μm以下となっている。このため、加飾シート20を有する加飾シート付き表示装置1において、表示装置10の表示面11に画像を表示しても、少なくとも部分的に網目状の模様の発生を抑制することができると考えられる。実際に本件発明者らが少なくとも1つの透過部25に内接する最大の円の直径Dが145μm以下となっており、且つ少なくとも1組の隣り合う透過部25の間の距離Sが145μm以下となっている加飾シート20を有する加飾シート付き表示装置1を、表示装置10の表示面11に画像を表示した状態で観察したところ、少なくとも部分的に網目状の模様の発生が抑制されることが確認された。とりわけ、表示装置10が光を発する光源及び印刷が施された透明なフィルムや遮光物等の所定のパターン部13を含む場合、網目状の模様の発生が効果的に抑制されることが確認された。
また、好ましくは、各透過部25に内接する最大の円の直径Dの平均は、145μm以下となっており、隣り合う透過部25の間の距離Sの平均は、145μm以下となっている。この場合、加飾シート20を有する加飾シート付き表示装置1において、表示装置10の表示面11に画像を表示しても、加飾シート20の全体的に網目状の模様の発生を抑制することができる。さらに好ましくは、任意の透過部25に内接する最大の円の直径Dは、145μm以下となっており、任意の隣り合う透過部25の間の距離Sは、145μm以下となっている。この場合、加飾シート20の全体において網目状の模様の発生を抑制することができる。
ここで、図10には、加飾シート20における表示装置10が画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界B1付近を拡大して示している。領域R1に重なる部分おける加飾シート20の透過部25は、表示装置10からの画像光を透過しているが、領域R2に重なる部分における加飾シート20の透過部25には、画像光が入射しておらず、したがって画像光を透過させていない。このとき、加飾シート付き表示装置1の観察者には、表示装置10が画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界としては、表示装置10自体の画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界B1ではなく、加飾シート20の画像光を透過させている透過部25と透過させていない透過部25との境界B2が観察される。この境界B2は、図10に示すように、折れ線状に観察される。このため、表示装置10が画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界は、滑らかに観察されにくい。
図10に示すように、折れ線となっている境界B2を形成する線分のうちの短い方の線分は、透過部25の配置のピッチPに等しくなっている。透過部25の配置のピッチPが十分に小さくなっていることで、境界B2を形成する線分のうちの短い方の線分が視認されにくくなり、図10に示す境界B2が折れ線として視認されにくくなる。すなわち、表示装置10が画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界が滑らかに観察されやすくなる。具体的には、本実施の形態のように、透過部25の配置のピッチPが200μm以下となっていることで、境界B2が折れ線として視認されにくくなる。さらに、透過部25の配置のピッチPが肉眼の視力または眼鏡等による矯正視力の分解能以下の大きさとなっていると、具体的には145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下であると、境界B2を形成する線分のうちの短い方の線分がほとんど視認されず、境界B2が折れ線としてより視認されにくくなる。このため、表示装置10が画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界がより滑らかに観察される。
表示装置10が2次元配列された複数の画素を有するドットマトリクスディスプレイである場合、画像は画素によって表示される。画素のピッチは透過部25の配置のピッチPより小さいため、表示装置10が曲線を含む画像を表示する際には、画素のピッチに依存して表示装置10の画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界が滑らかに観察されにくい。したがって、透過部25の配置のピッチPを小さくしても、画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界が滑らかに観察されにくい。一方、表示装置10が光源及び所定のパターン部13を含む場合、画像は所定のパターン部13を透過した光によって形成される。したがって、表示装置10が曲線を含む画像を表示しても、表示装置10によって形成される画像において、画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界が滑らかになっている。このため、透過部25の配置のピッチPを小さくすることで、画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界が滑らかに観察されやすくなる。
また、表示装置10がドットマトリクスディスプレイである場合、画像を表示しない領域R2においても光源からの光が完全には遮光されないため、画像を表示しない領域R2からもわずかな光が出射している。このため、画像を表示しない領域R2に重なる透過部25からも光が出射している。したがって、画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2とのコントラストが比較的小さい。一方、表示装置10が光源及び所定のパターン部13を含む場合、画像を表示しない領域R2においては光源からの光が所定のパターン部13によって遮光されるため、画像を表示しない領域R2からは光がほとんど出射しない。このため、領域R2の透過部25からは光が出射しない。したがって、画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2とのコントラストが比較的大きい。画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2とのコントラストが大きいことで、表示装置10が画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界が、特に目立って観察されやすい。
これらのことから、表示装置10が光を発する光源及び印刷が施された透明なフィルムや遮光物等の所定のパターン部13を含む場合、透過部25の配置のピッチPを十分に小さくすることで表示装置10が画像を表示する領域R1と画像を表示しない領域R2との境界が滑らかに観察されやすくなる効果を、特に有効に奏することができる。
また、加飾シート付き表示装置1及び加飾シート20は、その正面方向からだけでなく、表面方向から傾斜した方向からも観察され得る。表面方向から傾斜した方向からの観察では、意匠部22が正射影の最大長さLで観察され得る。本実施の形態の加飾シート20では、意匠部22の正射影の最大長さLが、145μm以下となっている。このため、加飾シート付き表示装置1を表示装置10の表示面11に画像を表示した状態で正面方向から傾斜した方向から観察しても、個々の意匠部22が視認されにくくなり、網目状の模様が観察されてしまうことが抑制される。
意匠部22の厚さが薄いと、具体的には30μm以下であることで、意匠部22の大きさ、すなわち隣り合う透過部25の間の距離Sを小さくすることなく、意匠部22の正射影の最大長さLを小さくしやすい。また、各透過部25の間の距離Sに対する意匠部22の厚さの比が0.03以上0.41以下であると、意匠部22の正射影の最大長さLを小さくしやすい。このため、加飾シート付き表示装置1を表示装置10の表示面11に画像を表示した状態で正面方向から傾斜した方向から観察しても、網目状の模様が観察されてしまうことが抑制されやすくできる。
以上のように、本実施の形態の加飾シート20は、表示装置10に対面して配置される加飾シートであって、意匠を形成する意匠部22と、互いに離間して配置され且つ意匠部22の非形成部である複数の透過部25と、を備え、少なくとも1つの透過部25に内接する最大の円の直径は、145μm以下であり、少なくとも1組の隣り合う透過部25の間の距離は、145μm以下である。このような加飾シート20によれば、意匠部22の大きさ及び透過部25の大きさが肉眼の視力または矯正視力の分解能以下の大きさとなっているため、加飾シート20を有する加飾シート付き表示装置1において、表示装置10の表示面11に画像を表示しても、少なくとも部分的に網目状の模様の発生を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施の形態において、加飾シート20は、基材部21を有していた。しかしながら、加飾シート20は、その製造工程で剥離させる等によって、基材部21が除かれていてもよい。この場合、透過部25は、加飾シート20の貫通孔として形成され得る。
また、上述した実施の形態において、図2及び図4に示すように、加飾シート20の全体に透過部25が形成されていた。しかしながら、透過部25は、加飾シート20の表示装置10の表示面11に対面する領域のみに形成されていてもよい。表示装置10の表示面11に対面する領域のみに透過部25を形成することにより、透過部25を形成する工程を少なくすることができるため、加飾シート20の製造コストを抑えることができる。
さらに、上述した実施の形態において、図2に示すように、加飾シート20において、基材部21の表示装置10に対面する側とは逆側に絵柄部23及び遮蔽部27が設けられていた。しかしながら、図11に示すように、加飾シート20において、基材部21の表示装置10に対面する側に絵柄部23及び遮蔽部27が設けられていてもよい。この場合、透過部25に異物が付着して画像光を妨げてしまうことが生じにくくなる。なお、図11では、図2に示したのと同様に、表示装置10が画像光を出射する装置として示されているが、この変形例においても、表示装置10は、図4に示すような光を発する光源及び印刷が施された透明なフィルムや遮光物等の所定のパターン部13を含んでいるものであってもよい。
また、上述した実施の形態では、図6に示すように、加飾シート20に複数の透過部25が互いに離間して配置され、各透過部25の間に意匠部22が形成されていた。しかしながら、図12に示すように、加飾シート20において、複数の意匠部22が互いに離間して配置され、各意匠部22の間に透過部25が形成されていてもよい。言い換えると、透過部25は、複数の意匠部22を取り囲むように連続して形成されている。したがって、各意匠部22は、その全周が1つの透過部25によって取り囲まれている。
意匠部22は、絵柄部23を含んでいる。図12に示す例では、各意匠部22は、正面視において円形となっているが、図示された例に限らず、任意の形状であってもよい。また、各意匠部22の大きさは、当該意匠部22に内接する最大の円の直径Dによって規定することができ、各意匠部22の間の透過部25の大きさは、隣り合う意匠部22の間の距離S、すなわちある意匠部22の端部と当該意匠部22の端部に最も近い別の意匠部22の端部との間の距離によって規定することができる。
図12に示す変形例において、加飾シート20の少なくとも部分的に網目状の模様の発生を抑制するために、少なくとも1つの意匠部22の大きさ、すなわち少なくとも1つの意匠部22に内接する最大の円の直径Dは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。また、少なくとも1つの意匠部22の間の透過部25の大きさ、すなわち少なくとも1組の隣り合う意匠部22の間の距離Sは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。さらに、加飾シート20の全体的に網目状の模様の発生を抑制するために、各意匠部22に内接する最大の円の直径Dの平均は、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっており、隣り合う意匠部22の間の距離Sの平均は、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。また、加飾シート20の全体において網目状の模様の発生を抑制するために、任意の意匠部22に内接する最大の円の直径Dは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっており、任意の隣り合う意匠部22の間の距離Sは、145μm以下、好ましくは121μm以下、より好ましくは97μm以下、さらに好ましくは73μm以下となっている。
上述した加飾シート20及び加飾シート20を有する加飾シート付き表示装置1は、例えば自動車や鉄道等の車両、航空機、船舶及び宇宙船等の移動体の内装部材または外装部材に用いられる。具体的な適用例として、加飾シート20及び加飾シート20を有する加飾シート付き表示装置1は、自動車のセンターコンソールや、ドアトリムに用いられる。あるいは、加飾シート20及び加飾シート20を有する加飾シート付き表示装置1は、建物の内装部材または外装部材、電子機器、家具や電化製品に組み込まれて用いられてもよい。
1 加飾シート付き表示装置
10 表示装置
11 表示面
13 パターン部
15 面光源装置
20 加飾シート
21 基材部
22 意匠部
23 絵柄部
25 透過部
27 遮蔽部

Claims (12)

  1. 表示装置に対面して配置される加飾シートであって、
    意匠を形成する意匠部と、互いに離間して配置され且つ前記意匠部の非形成部である複数の透過部と、を備え、
    少なくとも1つの前記透過部に内接する最大の円の直径は、145μm以下であり、
    少なくとも1組の隣り合う前記透過部の間の距離は、145μm以下である、加飾シート。
  2. 当該加飾シートの断面において、2つの隣り合う前記透過部の間における前記意匠部の正射影の最大長さは、145μm以下である、請求項1に記載の加飾シート。
  3. 前記透過部の配置のピッチは、200μm以下である、請求項1または2に記載の加飾シート。
  4. 隣り合う前記透過部の間の距離に対する前記意匠部の厚さの比は、0.03以上0.41以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の加飾シート。
  5. 表示装置に対面して配置される加飾シートであって、
    互いに離間して配置され且つ意匠を形成する複数の意匠部と、前記意匠部の非形成部である透過部と、を備え、
    少なくとも1つの前記意匠部に内接する最大の円の直径は、145μm以下であり、
    少なくとも1組の隣り合う前記意匠部の間の距離は、145μm以下である、加飾シート。
  6. 前記透過部が占める面積は、5%以上である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の加飾シート。
  7. 前記意匠部は、絵柄を形成する絵柄部と、前記表示装置に対面する側から前記絵柄部を覆う遮蔽部と、を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の加飾シート。
  8. 前記意匠部の厚さは、30μm以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の加飾シート。
  9. 表示装置と、
    前記表示装置に対面するよう配置された請求項1乃至8のいずれか一項に記載の加飾シートと、を備える、加飾シート付き表示装置。
  10. 前記表示装置は、所定の画像を形成するための所定のパターン部を含む、請求項9に記載の加飾シート付き表示装置。
  11. 前記表示装置は、面光源装置を含む、請求項9または10に記載の加飾シート付き表示装置。
  12. 前記表示装置は、面光源装置と、前記面光源装置の前記加飾シートの側に配置された所定の画像を形成するための所定のパターン部と、を含む、請求項9に記載の加飾シート付き表示装置。
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