JPWO2019244709A1 - 遮蔽装置およびそれを備えた冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

占有容積を減少させることができる遮蔽装置および冷蔵庫を提供する。本発明の遮蔽装置70は、冷蔵庫10の内部で冷気が送風される風路を適宜塞ぐ装置である。具体的には、遮蔽装置70は、送風モータで回転する送風機47を半径方向外側から囲む複数の回動遮蔽壁71と、回動遮蔽壁71の開閉動作を駆動する遮蔽壁駆動機構60と、を具備する。更に、遮蔽装置70では、遮蔽装置70を冷気が送風される経路に配設し、遮蔽壁駆動機構60を風路と区画された領域に配設している。

Description

本発明は、遮蔽装置およびそれを備えた冷蔵庫に関し、特に、冷却室から貯蔵室につながる風路を適宜塞ぐ遮蔽装置およびそれを備えた冷蔵庫に関する。
従来から、特許文献1に記載されたような、一つの冷却器で複数の貯蔵室を適宜冷却する冷蔵庫が知られている。
図51に、この文献に記載された冷蔵庫1100を模式的に示す。この図に示す冷蔵庫1100には、上方から、冷蔵室1101、冷凍室1102および野菜室1103が形成されている。冷凍室1102の奥側には、冷却器1108が収納される冷却室1104が形成されており、冷却室1104と冷凍室1102とを区画する区画壁1105には、冷気を各貯蔵室に供給するための開口部1106が形成されている。また、この開口部1106には、冷気を送風する送風ファン1107が配設されており、この送風ファン1107を覆う送風機カバー1110が冷凍室1102側に配置されている。冷蔵室1101に供給される冷気が流通する風路1109の途中には、ダンパ1114が配設されている。
図52を参照して、上記した送風機カバー1110を詳述する。送風機カバー1110は、略四角形形状を呈する凹部1111が形成されており、凹部1111の上部を部分的に切り欠いて開口部1113が形成されている。ここで、送風機カバー1110が、上記した送風ファン1107を覆う状況では、送風機カバー1110の開口部1113は、冷蔵庫本体側の風路1109と連通している。
上記した構成の冷蔵庫1100は次のように動作する。先ず、冷蔵室1101および冷凍室1102の両方を冷却する場合は、送風機カバー1110を送風ファン1107から離間させ、ダンパ1114を開き、この状態で送風ファン1107を回転させる。そうすると、冷却室1104の内部で冷却器1108により冷却された冷気の一部は、送風ファン1107の送風力で、冷凍室1102に送風される。また、この冷気の他の一部は、風路1109、ダンパ1114および風路1109を経由して、冷蔵室1101に送風される。これより、冷凍室1102と冷蔵室1101の両方が冷却される。
一方、冷蔵室1101のみを冷却する際には、送風ファン1107を送風機カバー1110で覆い、ダンパ1114を開き、この状態にて冷却器1108で冷却された冷気を送風ファン1107で送風する。送風機カバー1110を閉鎖状態にすると、送風機カバー1110の上部に形成された開口部1113が、風路1109と連通するようになる。よって、送風ファン1107で送風された冷気は、上記した開口部1113、ダンパ1114、風路1109を経由して、冷蔵室1101に供給される。
上記のように、開口部1113が形成された送風機カバー1110を用いることで、一つの冷却器1108で、複数の貯蔵室を適宜冷却することが可能となった。
特開2013−2664号公報
しかしながら、上記した構成の送風機カバー1110は、後方に移動することで冷却室1104の開口部1106を塞ぎ、前方に移動することで冷却室1104の開口部1106を解放する。また、送風機カバー1110を前後方向に移動させるための駆動機構が必要になる。この駆動機構に冷気が吹き付けられると、駆動機構が凍結し、送風機カバー1110を開閉移動させることができなくなる恐れがある。
更に、送風機カバー1110は、開閉動作を前後方向に沿って行うための空間を必要とする。よって、冷蔵庫1100の内部に於いて、送風機カバー1110が開閉動作を行うために大きな空間が必要とされる。この結果、送風機カバー1110の前方に形成される冷凍室1102の庫内容積が圧迫されてしまい、冷凍室1102に収納することができる被貯蔵物の量が制限されてしまう課題があった。更には、モータで送風機カバー1110を前後方向に移動させる際に駆動音が発生し、この駆動音が大きいと使用者にとって不快である恐れがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、駆動機構が凍結することなく、庫内容積を圧迫せず、駆動音が小さい遮蔽装置およびそれを備えた冷蔵庫を提供することにある。
本発明の遮蔽装置は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲む回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を有し、前記遮蔽壁駆動機構は、前記風路外の領域に配設されることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置では、前記遮蔽壁駆動機構は、移動軸スライド溝が形成される円盤状の回転プレートと、前記移動軸スライド溝に係合する移動軸が形成され、前記回動遮蔽壁に回転可能に連結されたカムと、前記回転プレートを回転させる駆動モータと、を有し、前記カムは前記移動軸が前記移動軸スライド溝をスライドすることにより前記回動遮蔽壁を開閉動作させることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置では、一つの前記移動軸スライド溝に、複数の前記カムの前記移動軸が係合することを特徴とする。
また、本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲むように並設され、回動することで前記風路を開閉する複数の回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、前記遮蔽壁駆動機構は、駆動源と、前記駆動源の動力を前記回動遮蔽壁に伝達する動力伝達機構と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲む複数の回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、前記遮蔽壁駆動機構は、複数設けられることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、前記風路を少なくとも部分的に塞ぐ前記遮蔽装置と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば遮蔽装置は、回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構が、冷気が送風される風路外に配設されるので、遮蔽壁駆動機構が凍結することを防止することができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記遮蔽壁駆動機構は、移動軸スライド溝が形成される円盤状の回転プレートと、前記移動軸スライド溝に係合する移動軸が形成され、前記回動遮蔽壁に回転可能に連結されたカムと、前記回転プレートを回転させる駆動モータと、を有し、前記カムは前記移動軸が前記移動軸スライド溝をスライドすることにより前記回動遮蔽壁を開閉動作させることを特徴とする。これによって、遮蔽装置は、回転プレートの回転動作で容易に回動遮蔽壁の開閉動作を駆動することができるので、遮蔽装置を構成する部材が前後方向に移動する従来の遮蔽装置と比較して、遮蔽装置が占有する容積を小さくすることができ、庫内容積を圧迫することがない。また本発明の遮蔽装置は、カムの移動軸が移動軸スライド溝をスライドすることにより回動遮蔽壁を開閉動作させるので、駆動音の発生を大きく低減することができる。
また、本発明の遮蔽装置では、一つの前記移動軸スライド溝に、複数の前記カムの前記移動軸が係合することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、回転プレートの回転でスライドするカムにより回動遮蔽壁が開閉するので、遮蔽装置が薄型となり、貯蔵室の庫内容積を大きく確保することができる。また、一つのスライド溝に、複数のカムの移動軸が係合することで、スライド溝の蛇行形状を滑らかにすることができる。よって、スライド溝と移動軸との摺動動作および回動遮蔽壁の回動動作をスムーズに行うことができる。更に、スライド溝の数を少なくでき、遮蔽装置の構成を簡略化できる。
また、本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲むように並設され、回動することで前記風路を開閉する複数の回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、前記遮蔽壁駆動機構は、駆動源と、前記駆動源の動力を前記回動遮蔽壁に伝達する動力伝達機構と、を有することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、送風機を周囲から囲む回動遮蔽壁により風路を開閉することで、遮蔽装置全体の厚み方向に於ける寸法を小さくでき、装置全体の小型化を実現できる。また、駆動源から動力伝達機構を用いて回動遮蔽壁に動力を伝達することで、回動遮蔽壁の開閉動作を良好に行うことができる。
また、本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲む複数の回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、前記遮蔽壁駆動機構は、複数設けられることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、複数の遮蔽壁駆動機構を有することで、回動遮蔽壁を個別に動作させることができ、回動遮蔽壁全体としての開閉動作の自由度を向上することができる。
また、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、前記風路を少なくとも部分的に塞ぐ前記遮蔽装置と、を具備することを特徴とする。これによって、遮蔽装置が占有する庫内容積を低減することができるので、各貯蔵室の有効容積を大きく確保することができる。また、遮蔽装置の風路抵抗が小さいので、少ないエネルギで大きな送風量を得ることができ、貯蔵室を効果的に冷却することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫の外観を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫の内部構成を示す側方断面図である。 本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫の冷却室付近の構造を示す拡大された側方断面図である。 本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫で採用される遮蔽装置が組み付けられた状態を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は切断面線A−Aから見た断面図であり、(C)は風路構成を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は分解斜視図であり、(B)は遮蔽壁駆動機構を示す分解断面図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置を部分的に示す分解斜視図であり、(B)はカムを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置の回動遮蔽壁を前方から見て示す図であり、(B)は回転プレートの構成を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置の全閉状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は図8(A)の切断面線B−Bから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレートを後方から見て示す図であり、(D)は図8(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置の全開状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は図9(A)の切断面線C−Cから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレートを後方から見て示す図であり、(D)は図9(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、下段冷凍室のみに冷気を供給する状態を後方から見て示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、下段冷凍室のみに冷気を供給する際の風路の状況を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷凍室のみに冷気を供給する状態を後方から見て示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷凍室のみに冷気を供給する際の風路の状態を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、上段冷凍室のみに冷気を供給する状態を後方から見て示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、上段冷凍室のみに冷気を供給する際の風路の状態を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷気を供給しない状態を後方から見て示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷気を供給しない際の風路の状態を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷蔵室のみに冷気を供給する状態を後方から見て示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷蔵室のみに冷気を供給する際の風路の状態を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、上段冷凍室および冷蔵室に冷気を供給する状態を後方から見て示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、上段冷凍室および冷蔵室に冷気を供給する際の風路の状態を後方から見て示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷凍室全体および冷蔵室に冷気を供給する状態を後方から見て示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置において、冷凍室全体および冷蔵室に冷気を供給する際の風路の状態を後方から見て示す図である。 本発明の第2実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置の回動遮蔽壁を後方から見て示す分解図であり、(B)はギアどうしが歯合する部分を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る遮蔽装置の全閉状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は遮蔽装置が組み付けられた前面カバーを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る遮蔽装置の全開状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は遮蔽装置が組み付けられた前面カバーを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は閉状態の遮蔽装置を示す斜視図であり、(B)は開状態の遮蔽装置を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る遮蔽装置を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置が開状態と成る動作を示す図であり、(B)は遮蔽装置が閉状態と成る動作を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は分解斜視図であり、(B)は分解断面図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置を部分的に示す分解斜視図であり、(B)はカムを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置の回動遮蔽壁を後方から見て示す図であり、(B)は回転プレートの構成を後方から見て示す図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置の全閉状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は(A)の切断面線D−Dから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレート等を前方から見て示す図であり、(D)は(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置の全開状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は(A)の切断面線E−Eから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレート等を前方から見て示す図であり、(D)は(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は分解斜視図であり、(B)は遮蔽壁駆動機構を示す拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置の全閉状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は(A)の切断面線F−Fから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレート等を後方から見て示す図であり、(D)は(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置の全開状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は(A)の切断面線G−Gから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレート等を後方から見て示す図であり、(D)は(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る遮蔽装置を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は分解斜視図であり、(B)は分解断面図である。 本発明の第4実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置を部分的に示す分解斜視図であり、(B)はカムを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置の回動遮蔽壁を後方から見て示す図であり、(B)は回転プレートの構成を後方から見て示す図である。 本発明の第4実施形態に係る遮蔽装置の全閉状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は(A)の切断面線H−Hから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレートを後方から見て示す図であり、(D)は(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係る遮蔽装置の全開状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は(A)の切断面線I−Iから見た遮蔽装置の断面図であり、(C)は回転プレートを後方から見て示す図であり、(D)は(B)の部分拡大断面図である。 本発明の第5実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置を示す分解斜視図であり、(B)はカムを示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置を部分的に示す分解斜視図であり、(B)はカムが収納される構成を示す分解斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は遮蔽装置の回動遮蔽壁を後方から見て示す図であり、(B)は回転プレートの構成を後方から見て示す図である。 本発明の第5実施形態に係る遮蔽装置の全閉状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は回転プレートを後方から見て示す図であり、(C)は遮蔽装置の切断斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る遮蔽装置の全開状態を示す図であり、(A)は遮蔽装置を後方から見て示す図であり、(B)は回転プレートを後方から見て示す図であり、(C)は遮蔽装置の切断斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る遮蔽装置において、第1摺動範囲および第2摺動範囲を後方から見て示す図である。 背景技術に係る冷蔵庫を示す拡大断面図である。 背景技術に係る冷蔵庫で採用される送風機カバーを示す斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態に係る遮蔽装置70および冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。更に以下の説明では、上下前後左右の各方向を適宜用いるが、左右とは冷蔵庫10を後方から見た場合の左右を示している。更に、以下の説明において、回転方向を時計回りおよび反時計回りで表現するが、これらの回転方向は、冷蔵庫10を背面面視した場合の方向を示している。また、以下の説明では、時計回りを順方向と称し、反時計回りを逆方向と称する場合もある。更にまた、各図面に記載された構成等は相互に組み合わせることができる。
図1は、本形態の冷蔵庫10の概略構造を示す正面外観図である。図1に示すように、冷蔵庫10は、本体としての断熱箱体11を備え、この断熱箱体11の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室を形成している。この貯蔵室としては、最上段が冷蔵室15、その下段が上段冷凍室18、更にその下段が下段冷凍室19、そして最下段が野菜室20である。尚、上段冷凍室18および下段冷凍室19は、何れも冷凍温度域の貯蔵室であり、以下の説明ではこれらを冷凍室17と総称する場合もある。ここで、上段冷凍室18は、左右に分割され、一方側が製氷室として用いられても良い。
断熱箱体11の前面は開口しており、前記各貯蔵室に対応した開口には、各々断熱扉21等が開閉自在に設けられている。断熱扉21は、冷蔵室15の前面を左右方向に分割して塞ぐもので、断熱扉21の幅方向における外側上下端部が断熱箱体11に回転自在に取り付けられている。また、断熱扉23,24,25は、各々収納容器と一体的に組み合わされ、冷蔵庫10の前方に引出自在に、断熱箱体11に支持されている。具体的には、断熱扉23は上段冷凍室18を閉鎖し、断熱扉24は下段冷凍室19を閉鎖し、断熱扉25は野菜室20を閉鎖する。
図2は、冷蔵庫10の概略構造を示す側方断面図である。冷蔵庫10の本体である断熱箱体11は、前面が開口する鋼板製の外箱12と、この外箱12内に間隙を持たせて配設され、前面が開口する合成樹脂製の内箱13とから構成されている。外箱12と内箱13との間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材14が充填発泡されている。尚、上記した各断熱扉21等も、断熱箱体11と同様の断熱構造を採用している。
冷蔵室15と、その下段に位置する冷凍室17とは、断熱仕切壁42によって仕切られている。また、上段冷凍室18と、その下段に設けられた下段冷凍室19との間は、冷却された空気である冷気が流通自在に連通している。そして、冷凍室17と野菜室20との間は、断熱仕切壁43によって区分けされている。
冷蔵室15の背面には、合成樹脂製の仕切体65で区画され、冷蔵室15へと冷気を供給する供給風路としての冷蔵室供給風路29が形成されている。冷蔵室供給風路29には、冷蔵室15に冷気を流す吹出口33が形成されている。
冷凍室17の奥側には、冷却器45で冷却された冷気を冷凍室17へと流す冷凍室供給風路31が形成されている。冷凍室供給風路31の更に奥側には、冷却室26が形成されており、その内部には、庫内を循環する空気を冷却するための蒸発器である冷却器45が配置されている。冷凍室供給風路31は、前面カバー67と仕切体66とで前後方向から囲まれた空間である。
冷却器45は、圧縮機44、図示しない放熱器、図示しない膨張手段であるキャピラリーチューブに冷媒配管を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成するものである。
図3は、冷蔵庫10の冷却室26付近の構造を示す側方断面図である。冷却室26は、断熱箱体11の内部で、冷凍室供給風路31の奥側に設けられている。冷却室26と冷凍室17との間は、合成樹脂製の仕切体66によって仕切られている。
冷却室26の前方に形成される冷凍室供給風路31は、冷却室26とその前方に組み付けられる合成樹脂製の前面カバー67との間に形成された空間であり、冷却器45で冷却された冷気を冷凍室17に流す風路となる。前面カバー67には、冷凍室17に冷気を吹き出す開口である吹出口34が形成されている。
下段冷凍室19の下部背面には、冷凍室17から冷却室26へと空気を戻す戻り口38が形成されている。そして、冷却室26の下方には、この戻り口38につながり、各貯蔵室からの帰還冷気を冷却室26の内部へと吸入する、戻り口28が形成されている。戻り口28には、野菜室20の戻り口39(図2参照)および野菜室帰還風路37を経由して帰還する冷気も流入する。
また、冷却器45の下方には、冷却器45に付着した霜を融かして除去する除霜手段として、除霜ヒータ46が設けられている。除霜ヒータ46は、電気抵抗加熱式のヒータである。
冷却室26の上部には、各貯蔵室につながる開口である送風口27が形成されている。送風口27は、冷却器45で冷却された冷気を流す開口であり、冷却室26と、冷蔵室供給風路29および冷凍室供給風路31とを連通させる。送風口27には、前方から、冷凍室17等に向けて冷気を送り出す送風機47が配設されている。また、ダンパの機能は後述する遮蔽装置70の回動遮蔽壁71が担っているので、ダンパを省くことが可能である。
冷却室26の送風口27の外側には、送風口27からつながる風路を適宜塞ぐための遮蔽装置70が設けられている。遮蔽装置70は、前方から前面カバー67で覆われている。
図4を参照して、上記した風路を規制する遮蔽装置70が組み付けられる構成を説明する。図4(A)は遮蔽装置70が組み付けられた仕切体66を示す斜視図であり、図4(B)は図4(A)のA−A線に於ける断面図であり、図4(C)は前面カバー67を後方から見た場合の風路構成を示す図である。
図4(A)を参照して、仕切体66には、上方部分において、厚み方向に貫通する円形の送風口27が形成されており、送風口27の前方には送風機47および遮蔽装置70が配設されている。ここでは、遮蔽装置70は仕切体66に隠れている。また、仕切体66の上端側に形成された開口部位59は、図3に示した冷蔵室供給風路29に連通している。
図4(B)を参照して、上記したように、仕切体66および前面カバー67で囲まれる空間として冷凍室供給風路31が形成されている。後述するように、冷凍室供給風路31は、複数の風路に区分されている。また、仕切体66と前面カバー67との間には、遮蔽装置70および遮蔽壁駆動機構60が配設されている。遮蔽装置70は送風機47を遮蔽し、遮蔽壁駆動機構60は遮蔽装置70を駆動する。遮蔽装置70および遮蔽壁駆動機構60の構成は図5等を参照して後述する。
図4(C)を参照して、前面カバー67の内部空間を仕切ることで複数の送風路が形成されている。具体的には、前面カバー67の後側主面から後方に向かって延びるリブ状の風路区画壁50,56が形成されている。風路区画壁50,56の後端は、図4(B)に示した仕切体66に当接している。
ここでは、冷気を送風する送風路は、上方から、冷蔵室供給風路51、上段冷凍室供給風路52、下段冷凍室供給風路53に区画されている。冷蔵室供給風路51は冷蔵室15に送風される冷気が流通し、上段冷凍室供給風路52は上段冷凍室18に送風される冷気が流通し、下段冷凍室供給風路53は下段冷凍室19に送風される冷気が流通する。冷蔵室供給風路51を流れる冷気は、開口部位59を経由して、図2に示す冷蔵室15に送風される。上段冷凍室供給風路52を流れる冷気は、吹出口34を介して、図2に示す上段冷凍室18に送風される。下段冷凍室供給風路53を流れる冷気は、吹出口34を介して、図2に示す下段冷凍室19に送風される。ここで、冷蔵室供給風路51、上段冷凍室供給風路52および下段冷凍室供給風路53は、遮蔽装置70を中心として周囲に広がるように形成されている。
冷蔵室供給風路51と上段冷凍室供給風路52とは、風路区画壁50で区画されている。更に、上段冷凍室供給風路52と下段冷凍室供給風路53とは、風路区画壁56で区画されている。
図5を参照して、遮蔽装置70の構成を説明する。図5(A)は遮蔽装置70の分解斜視図であり、図5(B)は遮蔽壁駆動機構60を分解して示す側方断面図である。
図5(A)および図5(B)を参照して、遮蔽装置70は、支持基体63と、回動遮蔽壁71と、回転プレート73と、蓋部材57と、遮蔽壁駆動機構60と、を具備している。遮蔽装置70は送風機47で送風された冷気の風路を遮蔽する装置である。遮蔽装置70を開状態とすることで冷却室26と各貯蔵室とをつなぐ風路を連通させ、遮蔽装置70を閉状態とすることで風路を遮断する。
送風機47は、ビスなどの締結手段を介して、支持基体63の前面中心部に配設されている。送風機47は、ここでは図示しないが、例えば、ターボファンなどの遠心ファンと、この遠心ファンを回転させる送風モータとを具備しており、半径方向外側に向かって冷気を送風する。
支持基体63は、前面視で略円盤形状の合成樹脂から成る部材である。図5(B)に示すように、支持基体63の周辺部は前方に向かって略直角に曲折されている。支持基体63には、カム収納部62が形成されているが、これは図6を参照して後述する。
支持基体63の周辺部には、側壁部58が形成されている。側壁部58は、支持基体63から後方に向かって伸びる壁状の部位である。側壁部58は、支持基体63の周方向に関して略等間隔に複数(本実施形態では6個)配置されている。側壁部58の後端は、ビス等の締結手段を介して、図4(B)に示した仕切体66に締結されている。
回動遮蔽壁71は、矩形状の合成樹脂からなる板状部材であり、支持基体63の外縁の接線方向に沿う長辺を有している。回動遮蔽壁71は、支持基体63の周縁部付近に、支持基体63の主面に平行な軸線回りに、後方に向かって回動可能に取り付けられている。回動遮蔽壁71は、支持基体63の周縁部付近に、複数(本実施形態では6個)が配設されている。回動遮蔽壁71は、送風機47で送風される冷気が流通する経路に配置され、風路を遮蔽する。
回転プレート73は、前面視で略円盤形状の鋼板から成り、支持基体63の前方側に回転自在に配設されている。回転プレート73には、回動遮蔽壁71を回動させるための移動軸スライド溝80が形成されている。回転プレート73の周縁部にはトルクを伝達するためのギア部77が形成されている。後述するように、駆動モータ74を駆動し、ギア30のギア部77を介してトルクが伝達し、回転プレート73を回転させることで、回動遮蔽壁71が開閉動作する。
蓋部材57は、回転プレート73を前方から覆う板状の部材であり、回転プレート73よりも若干大きく形成され、正面視で略円形を呈している。
支持基体63の左方部分には、回転プレート73を回転駆動する駆動モータ74が取り付けられるフランジが形成され、駆動モータ74と回転プレート73との間には、回転速度およびトルクを伝達するギア30が配設される。ギア30と回転プレート73とが噛合することにより、駆動モータ74のトルクが回転プレート73に伝達される。
図6を参照して、上記した回動遮蔽壁71を駆動する遮蔽壁駆動機構60を説明する。図6(A)は遮蔽装置70の下方部分を示す分解斜視図であり、図6(B)はカム61を示す斜視図である。
図6(A)を参照して、遮蔽壁駆動機構60は、カム61と、回転プレート73と、を備えている。
カム61は、合成樹脂から成る扁平な直方体形状の部材である。図6(B)に示すように、カム61の一方端にはピン55を挿通可能な孔部が形成される回動連結部48が形成されている。カム61は、支持基体63のカム収納部62に収納される。
カム収納部62は、支持基体63に形成された空洞であり、支持基体63の半径方向に沿って細長く形成される。カム収納部62は、各回動遮蔽壁71に対応して形成される。カム収納部62の大きさは、カム61を収容でき、且つ、カム61が半径方向に沿ってスライドできる程度である。
移動軸76は、図6(B)に示すように、カム61の前面から突出する円柱状の突起体である。移動軸76の直径は、回転プレート73に形成される移動軸スライド溝80の幅よりも若干短い程度である。移動軸76は、回転プレート73の移動軸スライド溝80に、摺動可能に係合する。
図6(A)に示すように、回動遮蔽壁71には、回動遮蔽壁71の基端部から傾斜して突出する回動連結部68が形成されている。回動連結部68には、ピン55を挿通することが可能な孔部が形成されている。また、回動遮蔽壁71の上辺の両端部付近には、回動連結部64が形成されている。回動連結部64には、ピン69を挿通することが可能な孔部が形成されている。
支持基体63の周縁部付近には、リブ32および回動連結部54が形成されている。リブ32および回動連結部54は、各回動遮蔽壁71に対応して設けられている。
リブ32は、支持基体63の後方に突出する壁状の部位であり、隣り合う側壁部58間を直線で結んで形成される。リブ32の各端部は側壁部58に連結されている。回動遮蔽壁71の回動連結部68側端部は、リブ32に当接する。
回動連結部54は、各リブ32の近傍に形成されている。回動連結部54には、ピン69を挿通することができる孔部が形成されている。
回動連結部48の孔部と回動連結部68の孔部にピン55が挿通されることにより、カム61と回動遮蔽壁71とはピン55周りに回動可能に接続される。
また、回動連結部54の孔部と回動連結部64の孔部にピン69が挿通されることにより、支持基体63と回動遮蔽壁71とは回動可能に連結される。
遮蔽壁駆動機構60を上記のように構成することにより、駆動モータ74を駆動して回転プレート73を回転させることにより、移動軸76が移動軸スライド溝80内を摺動する。これによってカム61はカム収納部62内をスライド移動する。カム61をスライドさせることで、回動遮蔽壁71をピン55周りに回動させることが出来る。具体的には、カム61を支持基体63の周縁部側にスライドさせると、回動遮蔽壁71は回動連結部64を回動中心として、起立状態となるように回動し、回動遮蔽壁71は支持基体63の主面に対して直交した状態となる。一方、カム61を支持基体63の中心側にスライドさせると、回動遮蔽壁71は回動連結部64を回動中心として、横臥状態となるように回動し、回動遮蔽壁71は支持基体63の主面に対して略平行な状態となる。
したがって、移動軸スライド溝80を支持基体63の周縁部側に形成すれば、回動遮蔽壁71を閉状態とすることができる。反対に移動軸スライド溝80を支持基体63の中心側に形成すれば、回動遮蔽壁71を開状態とすることができる。この原理を利用して、各回動遮蔽壁71に対応する移動軸スライド溝80の形状を選択すれば、各回動遮蔽壁71の開閉状態を任意に設定することができる。これによって、複雑な構成を採用せずに、回動遮蔽壁71を全開状態としたり、全閉状態としたりすることもでき、また一部の回動遮蔽壁71が閉状態または開状態である状態とすることもできる。
図5(B)に示したように、遮蔽壁駆動機構60を構成する回転プレート73およびカム61は、支持基体63および蓋部材57で挟まれた領域に配設される。よって、図4(B)を参照して、遮蔽壁駆動機構60を構成する各部材は、冷気が流通する冷凍室供給風路31に露出しない。従って、冷気が遮蔽壁駆動機構60に吹き付けられないので、遮蔽壁駆動機構60が凍結することを防止することができる。
また、図6(A)を参照して、回動遮蔽壁71の長手方向の各端部には、側壁部58が形成されている。回動遮蔽壁71を閉状態とすると、回動遮蔽壁71の長手方向の各端部は側壁部58に当接する。このように、回動遮蔽壁71の長手方向各端部に側壁部58を形成することで、回動遮蔽壁71が閉状態にあるときにおける気密性を向上することができるので、冷却時の冷気漏れや除霜時の暖気流入を確実に抑制することができる。
また、図6(A)を参照して、支持基体63にリブ32を形成することで、回動遮蔽壁71を閉鎖状態とした際に、回動遮蔽壁71の回動連結部68側端部がリブ32に当接する。これによって、回動遮蔽壁71で閉鎖した際の気密性を更に向上することができる。
図7は遮蔽装置70を示す図であり、図7(A)は遮蔽装置70の回動遮蔽壁を後方から見て示す図であり、図7(B)は回転プレートの構成を後方から見て示す図である。
図7(A)を参照して、遮蔽装置70は、上記した回動遮蔽壁71として、回動遮蔽壁711,712,713,714,715,716を有している。回動遮蔽壁711ないし回動遮蔽壁716は、支持基体63の接線方向に対して略平行な長辺を有する長方形形状を呈している。また、回動遮蔽壁711ないし回動遮蔽壁716は、図5(A)に示した支持基体63の周縁部に回動可能に取り付けられている。
回動遮蔽壁711の半径方向内側端部は、移動軸761が形成されたカム611に回動可能に接続されている。同様に、回動遮蔽壁712の半径方向内側端部は、移動軸762が形成されたカム612に回動可能に接続されている。回動遮蔽壁713の半径方向内側端部は、移動軸763が形成されたカム613に回動可能に連結されている。また、回動遮蔽壁714の半径方向内側端部は、移動軸764が形成されたカム614に回動可能に連結されている。回動遮蔽壁715の半径方向内側端部は、移動軸765が形成されたカム615に回動可能に連結されている。回動遮蔽壁716の半径方向内側端部は、移動軸766が形成されたカム616に回動可能に連結されている。
図7(B)を参照して、回転プレート73は、略円板状に成型された鋼板であり、上記した回動遮蔽壁711等の開閉動作を司るための移動軸スライド溝80が複数形成されている。また、回転プレート73の周縁部の一部分にはギア溝49が形成されており、図5(A)に示したギア30とギア溝49とが歯合することで、駆動モータ74のトルクで回転プレート73が回転する。
回転プレート73には、移動軸スライド溝80として、移動軸スライド溝801,802,803,804,805,806が形成されている。移動軸スライド溝801ないし移動軸スライド溝806は、回転プレート73の円周方向に沿って形成された、溝状部位である。移動軸スライド溝801ないし移動軸スライド溝806は、図7(A)に示したカム611ないしカム616をスライドさせるために、所定の曲折形状を呈している。更に、移動軸スライド溝801ないし移動軸スライド溝806には、上記した移動軸761ないし移動軸766が係合する。
移動軸スライド溝801は、溝部8013ないし溝部8011から構成されている。溝部8013は半径方向外側で円周方向に沿って伸び、溝部8012は時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部8011は半径方向内側で円周方向に沿って伸びている。
移動軸スライド溝802は、溝部8026ないし溝部8021から構成されている。溝部8026は時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部8025は半径方向内側で円周方向に沿って伸び、溝部8024は時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜する。溝部8023は半径方向外側で円周方向に沿って伸びる。また、溝部8022は時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部8021は半径方向内側で円周方向に沿って伸びる。
移動軸スライド溝803は、溝部8034ないし溝部8031から構成されている。溝部8034は半径方向内側で円周方向に沿って伸び、溝部8033は時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜する。溝部8032は半径方向外側で円周方向に沿って伸び、溝部8031は時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝804は、溝部8044ないし溝部8041から構成される。溝部8044は半径方向内側で円周方向に沿って伸び、溝部8043は時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜する。溝部8042は半径方向外側で円周方向に沿って伸び、溝部8041は時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝805は、溝部8054ないし溝部8051から構成される。溝部8054は半径方向内側で円周方向に沿って伸び、溝部8053は時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜する。溝部8052は半径方向外側で円周方向に沿って伸び、溝部8051は半径方向内側で時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝806は、溝部8066ないし溝部8061から構成される。溝部8066は時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部8065は半径方向内側で円周方向に沿って伸び、溝部8064は時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜する。溝部8063は半径方向外側で円周方向に沿って伸び、溝部8062は時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部8061は半径方向内側で円周方向に沿って伸びる。
また、回転プレート73の内側部分には、円周方向に沿って伸びる回転軸スライド溝79が形成されている。ここでは、回転軸スライド溝79は、等間隔に3個が形成されている。回転軸スライド溝79にスライド可能に係合する回転軸75(図8(C)参照)を介して、回転プレート73は支持基体63に保持される。
ここで、図7(A)に示した移動軸761等は、図7(B)に示す移動軸スライド溝801等に係合する。具体的には、移動軸761が移動軸スライド溝801に係合し、移動軸762が移動軸スライド溝802に係合し、移動軸763が移動軸スライド溝803に係合する。また、移動軸764が移動軸スライド溝804に係合し、移動軸765が移動軸スライド溝805に係合し、移動軸766が移動軸スライド溝806に係合する。
図8に全閉状態における遮蔽装置70の構成を示す。図8(A)は全閉状態の遮蔽装置70を後方から見た図であり、図8(B)は図8(A)のB−B線に於ける断面図であり、図8(C)は全閉状態における回転プレート73等を後方から見た図であり、図8(D)は図8(B)の要所拡大図である。ここで、全閉状態とは、送風機47の周囲を回動遮蔽壁71で遮蔽し、これにより図4に示した送風口27を閉鎖する状態である。また、この全閉状態では、送風機47は回転しない。
図8(A)を参照して、遮蔽装置70は、全閉状態では送風機47から外部への空気の流出を防止する。即ち、全閉状態では、全ての遮蔽装置70が起立状態であり、冷気を供給する風路との連通は遮断され、冷蔵室15および冷凍室17には冷気が供給されない。また、図2に示した冷却器45を除霜する除霜行程でも、遮蔽装置70が全閉状態となることで、暖気が冷却室26から冷蔵室15および冷凍室17に流入しない。
図8(B)を参照して、全閉状態では、回動遮蔽壁71は、支持基体63の主面に対して略垂直に起立する閉状態となっている。ここでは、遮蔽装置70が有する全ての回動遮蔽壁71が閉状態となる。また、この状態では、回動遮蔽壁71の後方端部は、図4に示す仕切体66に当接しているか、仕切体66の直近に配置されている。このようにすることで、回動遮蔽壁71で風路を閉鎖する際の気密性を向上することができる。
図8(C)を参照して、遮蔽装置70を全閉状態とする際には、先ず、駆動モータ74を駆動することでギア30を介して回転プレート73を回転させる。ここでは、回転プレート73を回転させることで、各移動軸76を移動軸スライド溝80内で摺動させ、各移動軸76を半径方向外側に移動する。この結果、図8(D)に示すように、カム61は、半径方向外側に向かって移動する。そして、カム61と回転可能に連結されている回動遮蔽壁71は、回動連結部68近傍を回動中心として回動し、支持基体63の主面に対して略直角に起立する閉状態となる。図8(D)では、開状態から閉状態に遷移する途中段階の回動遮蔽壁71を図示している。
図9に全開状態における遮蔽装置70の構成を示す。図9(A)は全開状態の遮蔽装置70を後方から見た図であり、図9(B)は図9(A)のC−C線に於ける断面図であり、図9(C)は全開状態における回転プレート73等を後方から見た図であり、図9(D)は図9(B)の要所拡大図である。ここで、全開状態とは、送風機47の周囲を回動遮蔽壁71で冷気を供給する風路との連通を遮蔽せず、これにより送風機47で送風される冷気が周囲に広がる状態である。
図9(A)を参照して、遮蔽装置70は、全開状態では送風機47から外部への空気の流れを妨げない。即ち、全開状態では、遮蔽装置70が送風機47から送風される冷気は、回動遮蔽壁71に干渉されることなく、冷蔵室15および冷凍室17に送風される。図9(A)に示すように、全開状態では、全ての回動遮蔽壁71は周囲に向かって開いた状態となっている。
図9(B)を参照して、全開状態では、回動遮蔽壁71は、支持基体63の主面に対して略平行な開状態となっている。遮蔽装置70が有する全ての回動遮蔽壁71が開状態となることで、送風機47から送風される風路に回動遮蔽壁71が存在せず、風路の流路抵抗を小さくし、送風機47の送風量を増大することができる。
図9(C)を参照して、遮蔽装置70を全開状態とする際には、駆動モータ74を駆動することでギア30を介して回転プレート73を回転させ、各移動軸76を移動軸スライド溝80内で摺動させる。これにより、各移動軸76が半径方向内側に移動する。そのようになると、図9(D)に示すとおり、カム61が、半径方向内側に向かって移動する。その結果、カム61の上端部分に対して回動可能に接続されている回動遮蔽壁71は、回動連結部68の近傍を回転中心として回動し、回動遮蔽壁71の主面が、カム収納部62の主面に対して略平行な状態となる。
図10は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、下段冷凍室19のみに冷気を供給する状態を示し、(A)は遮蔽装置70を後方から見た図であり、(B)は回転プレート73を後方から見た図である。図11は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、下段冷凍室19のみに冷気を供給する際の風路の状況を後方から見た図である。図12は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷凍室17のみに冷気を供給する際を示し、(A)は遮蔽装置70を後方から見た図であり、(B)は回転プレート73を後方から見た図である。図13は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷凍室17のみに冷気を供給する際の風路の状況を後方から見た図である。図14は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、上段冷凍室18のみに冷気を供給する状態を示し、(A)は遮蔽装置70を後方から見た図であり、(B)は回転プレート73を後方から見た図である。図15は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、上段冷凍室18のみに冷気を供給する際の風路の状況を後方から見た図である。図16は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷気を供給しない状態を示し、(A)は遮蔽装置70を後方から見た図であり、(B)は回転プレート73を後方から見た図である。図17は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷気を供給しない際の風路の状況を後方から見た図である。
図18は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷蔵室15のみに冷気を供給する状態を示し、(A)は遮蔽装置70を後方から見た図であり、(B)は回転プレート73を後方から見た図である。図19は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷蔵室15のみに冷気を供給する際の風路の状況を後方から見た図である。図20は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、上段冷凍室18および冷蔵室15に冷気を供給する状態を示し、(A)は遮蔽装置70を後方から見た図であり、(B)は回転プレート73を後方から見た図である。図21は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、上段冷凍室18および冷蔵室15に冷気を供給する際の風路の状況を後方から見た図である。
図22は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷凍室17全体および冷蔵室15に冷気を供給する状態を示し、(A)は遮蔽装置70を後方から見た図であり、(B)は回転プレート73を後方から見た図である。図23は本発明の実施形態に係る遮蔽装置70において、冷凍室17全体および冷蔵室15に冷気を供給する際の風路を後方から見た図である。
以下、図10から図23を参照して、遮蔽装置70の回転プレート73を回転させることで、回動遮蔽壁711〜716を開閉し、風路の開閉および切替えを行う動作を説明する。以下の各図に於いては、時計回り方向を「順方向」と称し、反時計回りの方向を「逆方向」と称する。更に、以下の説明では、回転プレート73の半径方向および円周方向を、単に、半径方向および円周方向と称する。
図10および図11に、下段冷凍室19に冷気を供給する状態を示す。図10(A)はこの状態に於ける遮蔽装置70を後方から見た図であり、図10(B)はこの状態に於ける回転プレート73を後方から見た図であり、図11にはこの状態に於ける風路の状況を後方から見た図である。
図10(A)を参照して、下段冷凍室19のみに冷気を供給する状況では、回動遮蔽壁712,711,716は閉状態であり、回動遮蔽壁713,714,715は開状態である。係る開閉状態とすることで、送風機47で下段冷凍室19のみに冷気を送風することができる。
図10(B)を参照して、この状態では、各移動軸スライド溝801〜806の逆方向側の端部に、移動軸761〜766が配置されている。具体的には、移動軸スライド溝801の溝部8013の逆方向端部に移動軸761が配置され、移動軸スライド溝802の溝部8026の逆方向端部に移動軸762が配置され、移動軸スライド溝803の溝部8034の逆方向端部に移動軸763が配置されている。また、移動軸スライド溝804の溝部8044の逆方向端部に移動軸764が配置され、移動軸スライド溝805の溝部8054の逆方向端部に移動軸765が配置され、移動軸スライド溝806の溝部8066の逆方向端部に移動軸766が配置されている。
このとき、移動軸761,762,766が半径方向外側に配置され、回動遮蔽壁711,712,716が閉状態と成る。一方、移動軸763,764,765は半径方向内側に配置され、回動遮蔽壁713,714,715は開状態と成る。
図11を参照して、遮蔽装置70が図10に示した状態となると、回動遮蔽壁713,714,715が開状態となるので、冷気は下段冷凍室供給風路53に送風される。下段冷凍室供給風路53に流れた冷気は、吹出口34を経由して、図2に示す下段冷凍室19に吹き出される。
一方、回動遮蔽壁711,712,716が閉状態であることで、図2に示す冷蔵室15および上段冷凍室18には冷気が送風されない。
図12および図13に、冷凍室17のみに冷気を供給する状態を示す。図12(A)はこの状態に於ける遮蔽装置70を後方から見た図であり、図12(B)はこの状態に於ける回転プレート73を後方から見た図であり、図13にはこの状態に於ける風路の状況を後方から見た図である。
図12(A)を参照して、下段冷凍室19のみに冷気を供給する状況では、回動遮蔽壁711は閉状態であり、回動遮蔽壁712,713,714,715,716は開状態である。係る開閉状態とすることで、送風機47で図2に示す冷凍室17に冷気を送風することができる。
図12(B)を参照して、この状態では、図10(B)に示した状態から回転プレート73を逆方向に回転させた状態となっている。
具体的には、移動軸スライド溝801の溝部8013の中間部に移動軸761が配置され、移動軸スライド溝802の溝部8026の順方向端部に溝部8026に移動軸762が配置され、移動軸スライド溝803の溝部8034の順方向端部に溝部8034に移動軸763が配置されている。また、移動軸スライド溝804の溝部8044の順方向端部に移動軸764が配置され、移動軸スライド溝805の溝部8054の順方向端部に溝部8054に移動軸765が配置され、移動軸スライド溝806の溝部8066の順方向端部に溝部8066に移動軸766が配置されている。
上記のようにすることで、移動軸761は半径方向外側に配置されたままになり、回動遮蔽壁711は閉状態のまま維持される。一方、移動軸762,763,764,765,766は半径方向内側に配置され、回動遮蔽壁712,713,714,715,716は開状態と成る。
図13を参照して、遮蔽装置70が図12に示した状態となると、回動遮蔽壁712,716が開状態となることで、冷気は上段冷凍室供給風路52に送風され、吹出口34を介して図2に示す上段冷凍室18に吹き出される。また、回動遮蔽壁713,714,715も開状態となることで、冷気は下段冷凍室供給風路53に送風され、吹出口34を経由して図2に示す下段冷凍室19に吹き出される。
一方、回動遮蔽壁711は閉状態であることで、冷蔵室15には冷気が送風されない。
図14および図15に、上段冷凍室18のみに冷気を供給する状態を示す。図14(A)はこの状態に於ける遮蔽装置70を後方から見た図であり、図14(B)はこの状態に於ける回転プレート73を後方から見た図であり、図15にはこの状態に於ける風路の状況を後方から見た図である。
図14(A)を参照して、図2に示す上段冷凍室18のみに冷気を供給する状況では、回動遮蔽壁711,713,714,715は閉状態であり、回動遮蔽壁712,716は開状態である。係る開閉状態とすることで、送風機47で上段冷凍室18のみに冷気を送風することができる。
図14(B)を参照して、この状態では、図12(B)に示した状態から回転プレート73を逆方向に回転させた状態となっている。
具体的には、移動軸スライド溝801の溝部8013の中間部に移動軸761が配置され、移動軸スライド溝802の溝部8025の順方向端部に移動軸762が配置され、移動軸スライド溝803の溝部8033の順方向端部に移動軸763が配置されている。また、移動軸スライド溝804の溝部8043の順方向端部に移動軸764が配置され、移動軸スライド溝805の溝部8053の順方向端部に移動軸765が配置され、移動軸スライド溝806の溝部8065の順方向端部に移動軸766が配置されている。
このとき、移動軸761,763,764,765が半径方向外側に配置され、回動遮蔽壁711,713,714,715は閉状態となる。一方、移動軸762,766は半径方向内側に配置され、回動遮蔽壁712,716は開状態と成る。
図15を参照して、遮蔽装置70が図14に示した状態となると、回動遮蔽壁712,716が開状態となることで、冷気は上段冷凍室供給風路52に送風され、吹出口34を介して、上段冷凍室18に吹き出される。
一方、回動遮蔽壁711は閉状態であるので、冷蔵室15には冷気が送風されない。また、回動遮蔽壁713,714,715も閉状態であるので、下段冷凍室19には冷気が送風されない。
図16および図17に、遮蔽装置70が、全ての風路を閉鎖する全閉状態を示す。図16(A)はこの状態に於ける遮蔽装置70を後方から見た図であり、図16(B)はこの状態に於ける回転プレート73を後方から見た図であり、図17にはこの状態に於ける風路の状況を後方から見た図である。
図16(A)を参照して、全閉状態では、回動遮蔽壁711〜716は閉状態である。係る状態とすることで、各風路に空気が流れることを防止することができる。
図16(B)を参照して、この状態では、図14(B)に示した状態から回転プレート73を逆方向に回転させた状態となっている。
具体的には、移動軸スライド溝801の溝部8013の順方向端部に移動軸761が配置され、移動軸スライド溝802の溝部8024の順方向端部に移動軸762が配置され、移動軸スライド溝803の溝部8032の中間部に移動軸763が配置されている。また、移動軸スライド溝804の溝部8042の中間部に移動軸764が配置され、移動軸スライド溝805の溝部8052の中間部に移動軸765が配置され、移動軸スライド溝806の溝部8064の順方向端部に移動軸766が配置されている。
このとき、移動軸761〜766は半径方向外側に配置され、回動遮蔽壁711〜716は閉状態となる。
図17を参照して、遮蔽装置70が図16に示した状態となると、回動遮蔽壁711〜716は閉状態となり、全ての貯蔵室には空気が供給されない。換言すると、冷却室26と各風路とを、回動遮蔽壁711〜716で遮蔽することができる。よって、除霜行程で冷却室26の内部を温めた際に、冷却室26の内部の暖気が各風路を経由して各貯蔵室に漏れ出すことを防止することができる。本実施形態では、回動遮蔽壁711〜716で気密性高く風路を遮蔽することができるので、この遮蔽効果を大きくすることができる。
図18および図19に、冷蔵室15のみに冷気を供給する状態を示す。図18(A)はこの状態に於ける遮蔽装置70を後方から見た図であり、図18(B)はこの状態に於ける回転プレート73を後方から見た図であり、図19にはこの状態に於ける風路の状況を後方から見た図である。
図18(A)を参照して、上段冷凍室18のみに冷気を供給する状況では、回動遮蔽壁711は開状態であり、回動遮蔽壁712〜716は閉状態である。係る開閉状態とすることで、後述するように、送風機47で冷蔵室15のみに冷気を送風することができる。
図18(B)を参照して、この状態では、図16(B)に示した状態から回転プレート73を逆方向に回転させた状態となっている。
具体的には、移動軸スライド溝801の溝部8012の順方向端部に移動軸761が配置され、移動軸スライド溝802の溝部8023の順方向端部に移動軸762が配置され、移動軸スライド溝803の溝部8032の中間部に移動軸763が配置されている。また、移動軸スライド溝804の溝部8042の中間部に移動軸764が配置され、移動軸スライド溝805の溝部8052の中間部に移動軸765が配置され、移動軸スライド溝806の溝部8063の順方向端部に移動軸766が配置されている。
このとき、移動軸762〜766が半径方向外側に配置され、回動遮蔽壁712〜716は閉状態となる。一方、移動軸761は半径方向内側に配置され、回動遮蔽壁711は開状態と成る。
図19を参照して、遮蔽装置70が図18に示した状態となると、回動遮蔽壁711が開状態となることで、冷気は冷蔵室供給風路51に送風され、冷蔵室供給風路29を介して冷蔵室15に吹き出される。また、冷蔵室15に送風された冷気の一部を、野菜室20に送風することもできる。
一方、回動遮蔽壁712〜716が閉状態であることで、冷凍室17には冷気が吹き出されない。
図20および図21に、遮蔽装置70が、冷蔵室15および上段冷凍室18に冷気を供給する状態を示す。図20(A)はこの状態に於ける遮蔽装置70を後方から見た図であり、図20(B)はこの状態に於ける回転プレート73を後方から見た図であり、図21にはこの状態に於ける風路の状況を後方から見た図である。
図20(A)を参照して、図2に示す冷蔵室15および上段冷凍室18に冷気を供給する状況では、回動遮蔽壁711,712,716は開状態であり、回動遮蔽壁713〜715は閉状態である。係る開閉状態とすることで、送風機47で冷蔵室15および上段冷凍室18に冷気を送風することができる。
図20(B)を参照して、この状態では、図18(B)に示した状態から回転プレート73を逆方向に回転させた状態となっている。
具体的には、移動軸スライド溝801の溝部8011の中間部に移動軸761が配置され、移動軸スライド溝802の溝部8022の順方向端部に移動軸762が配置され、移動軸スライド溝803の溝部8032の順方向端部に移動軸763が配置されている。また、移動軸スライド溝804の溝部8042の順方向端部に移動軸764が配置され、移動軸スライド溝805の溝部8052の順方向端部に移動軸765が配置され、移動軸スライド溝806の溝部8062の順方向端部に移動軸766が配置されている。
このとき、移動軸763〜765が半径方向外側に配置され、回動遮蔽壁713〜715は閉状態となる。一方、移動軸761,762,766は半径方向内側に配置され、回動遮蔽壁711,712,716は開状態と成る。
図21を参照して、遮蔽装置70が図20に示した状態となると、回動遮蔽壁711が開状態となることで、冷気は冷蔵室供給風路29を介して冷蔵室15に送風される。また、回動遮蔽壁712,716が開状態となることで、冷気は上段冷凍室供給風路52に送風され、吹出口34を経由して上段冷凍室18に吹き出される。
一方、回動遮蔽壁713〜715は閉状態であるので、下段冷凍室19には冷気が送風されない。
図22および図23に、冷蔵室15および冷凍室17の両方に冷気を供給する全開状態を示す。図22(A)はこの状態に於ける遮蔽装置70を後方から見た図であり、図22(B)はこの状態に於ける回転プレート73を後方から見た図であり、図23にはこの状態に於ける風路の状況を後方から見た図である。
図22(A)を参照して、図2に示す冷蔵室15および冷凍室17に冷気を供給する状況では、回動遮蔽壁711,712,713,714,715,716は開状態である。係る全開状態とすることで、後述するように、送風機47で冷蔵室15および冷凍室17に冷気を送風することができる。
図22(B)を参照して、この状態では、図20(B)に示した状態から回転プレート73を逆方向に回転させた状態となっている。また、ここでは移動軸761〜766は移動軸スライド溝801〜806の順方向端部に配置されている。
具体的には、移動軸スライド溝801の溝部8011の順方向端部に移動軸761が配置され、移動軸スライド溝802の溝部8021の順方向端部に移動軸762が配置され、移動軸スライド溝803の溝部8031の順方向端部に移動軸763が配置されている。また、移動軸スライド溝804の溝部8041の順方向端部に移動軸764が配置され、移動軸スライド溝805の溝部8051の順方向端部に移動軸765が配置され、移動軸スライド溝806の溝部8061の順方向端部に移動軸766が配置されている。
このとき、移動軸761〜766は半径方向内側に配置され、回動遮蔽壁711〜716は開状態となる。
図23を参照して、遮蔽装置70が図22に示した状態となると、回動遮蔽壁711が開状態となることで、冷気は冷蔵室供給風路51に送風され、冷蔵室供給風路29を介して冷気は冷蔵室15に吹き出される。また、回動遮蔽壁712,716が開状態となることで、冷気は上段冷凍室供給風路52に送風され、吹出口34を経由して上段冷凍室18に吹き出される。更に、回動遮蔽壁713〜715が開状態となることで、下段冷凍室供給風路53および吹出口34を経由して冷気を下段冷凍室19に供給することができる。
上記のように、本実施形態に係る遮蔽装置70は、図5に示した回転プレート73を回転させることで、各回動遮蔽壁711〜716の開閉状態を切換えることができる。よって、送風機47の軸方向に沿って部材が変位することがない。従って、遮蔽装置70が占有する厚み寸法を小さくすることができる。更に、図3を参照して、遮蔽装置70が占有する容積を小さくすることができるので、遮蔽装置70の前方に形成される冷凍室17の庫内容積を大きくし、より多くの被冷凍物を冷凍室17に貯蔵することができる。
[第2実施形態]
図24から図30を参照して、第2実施形態に係る遮蔽装置270を説明する。第2実施形態に係る遮蔽装置270の基本構成および冷蔵庫10への適用構成は第1実施形態と同様であるので、相違点を中心に説明する。本形態では、ギア機構またはワイヤ機構で、遮蔽装置270の開閉を駆動している。
図24を参照して、遮蔽装置270の構成を説明する。図24(A)は遮蔽装置270を示す斜視図であり、図24(B)は遮蔽装置270を示す分解斜視図である。
図24(A)および図24(B)を参照して、遮蔽装置270は、支持基体263と、回動遮蔽壁271と、遮蔽壁駆動機構260と、を具備している。遮蔽装置270は送風機47で送風された冷気の風路を遮蔽する装置である。遮蔽装置270を開状態とすることで冷却室26と各貯蔵室とをつなぐ風路を連通させ、遮蔽装置270を閉状態とすることで風路を遮断する。
図24(B)を参照して、送風機47は、ビスなどの締結手段を介して、支持基体263の中心部に配設されている。送風機47は、ここでは図示しないが、例えば、ターボファンなどの遠心ファンと、この遠心ファンを回転させる送風モータとを具備しており、半径方向外側に向かって冷気を送風する。
支持基体263は、一体成型された合成樹脂から成る部材であり、後方から見たら略正方形を呈している。支持基体263の各々の側辺には、回動遮蔽壁271が回動可能に配設されている。支持基体263の一部を後方側に突出させることで、複数の突出部258が形成されている。突出部258の後端には、被覆板235が取り付けられる。
被覆板235は、後方から見たら略正方向を呈する板状の部材であり、中央部に開口部236が形成されている。開口部236から取り入れられた冷気が送風機47により周囲に向かって送風される。
遮蔽壁駆動機構260は、回動遮蔽壁271の開閉動作を駆動する。遮蔽壁駆動機構260は、駆動源である駆動モータ274と、駆動モータ274の動力を回動遮蔽壁271に伝達する動力伝達機構としてのギア2811等を有している。遮蔽壁駆動機構260の具体的構成は図25を参照して後述する。
駆動モータ274は、支持基体263の左方下端側に配設されており、回動遮蔽壁271を開閉動作するための駆動力を発生させる。
回動遮蔽壁271は、矩形状の合成樹脂からなる板状部材であり、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714から成る。回動遮蔽壁271の詳細は図25を参照して後述する。
図25を参照して、遮蔽装置270を詳述する。図25(A)は遮蔽装置270を示す分解図であり、図25(B)は回動遮蔽壁2711と回動遮蔽壁2714とが駆動的に連結される部分を拡大して示す図である。図25(A)では、支持基体263および送風機47は、被覆板235により覆われている。
図25(A)を参照して、回動遮蔽壁271は、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714から成る。回動遮蔽壁271は、支持基体263の各側辺に沿う長辺を有している。回動遮蔽壁271は、支持基体263の周縁部付近に、支持基体263の主面に平行な軸線回りに、回動可能に取り付けられている。回動遮蔽壁271は、送風機47で送風される冷気が流通する経路に配置され、各風路を遮蔽する。また、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714の内側側辺は、回動連結部264を介して、支持基体263に対して回動可能に取り付けられている。
回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714には、駆動モータ274からの動力を伝達させる動力伝達機構としてギア2811等が配設されている。具体的には、回動遮蔽壁2711の内側両端部にギア2812およびギア2813が配設されており、回動遮蔽壁2712の内側両端部にギア2814およびギア2815が配設されている。また、ギア2813の内側両端部にギア2816およびギア2817が配設されており、回動遮蔽壁2714の両端部には駆動シャフト254およびギア2811が配設されている。駆動シャフト254は駆動モータ274により回転される軸である。
回動遮蔽壁2714のギア2811は、回動遮蔽壁2711のギア2812と歯合する。回動遮蔽壁2711のギア2813は、回動遮蔽壁2712のギア2814と歯合する。回動遮蔽壁2712のギア2815は、回動遮蔽壁2713のギア2816と歯合する。
図25(B)を参照して、回動遮蔽壁2714のギア2811と、回動遮蔽壁2711のギア2812とは、例えば、かさ歯車を構成している。係る構成とすることで、回動遮蔽壁2714から回動遮蔽壁2711に、直交する方向に動力を伝達させることができる。係る構成は、図25(A)に示した、回動遮蔽壁2711のギア2813と回動遮蔽壁2712のギア2814、回動遮蔽壁2712のギア2815と回動遮蔽壁2713のギア2816との構成に関しても同様である。
図25(A)を再び参照して、遮蔽装置270の開閉動作を説明すると、駆動モータ274を一方方向に回転させると、その駆動力は、ギア2811およびギア2812を介して回動遮蔽壁2711に伝達され、ギア2813およびギア2814を介して回動遮蔽壁2712に伝達され、ギア2815およびギア2816を介して回動遮蔽壁2713に伝達される。その結果、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714は、同時に、支持基体263の主面に対して直交する状態である起立状態となるように回動する。
駆動モータ274を逆方向に回転させると、上記と同様に、その駆動力は回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714に伝達され、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714は、同時に、支持基体263の主面に対して略平行となる横臥状態となるように回動する。
図26に全閉状態における遮蔽装置270の構成を示す。図26(A)は全閉状態の遮蔽装置270を後方から見た図であり、図26(B)は全閉状態の遮蔽装置270が取り付けられた前面カバー67を後方から見た図である。全閉状態とは、回動遮蔽壁271により、冷気を供給する全ての風路を遮蔽する状態である。
図26(A)を参照して、駆動モータ274の駆動力を、動力伝達機構であるギア2811等で回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714に伝達させることで、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714は、支持基体263の主面に対して起立する起立状態、即ち、各貯蔵室に繋がる風路を閉鎖する閉状態となっている。また、この全閉状態では、送風機47は回転しない。
図26(B)を参照して、遮蔽装置270は、全閉状態では送風機47から外部への空気の流出を防止する。即ち、全閉状態では、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714が起立状態であり、冷気を供給する風路との連通は遮断され、図2に示す冷蔵室15および冷凍室17には冷気が供給されない。また、図2に示した冷却器45を除霜する除霜行程でも、遮蔽装置270が全閉状態となることで、暖気が冷却室26から冷蔵室15および冷凍室17に流入しない。
図27に全開状態における遮蔽装置270の構成を示す。図27(A)は全開状態の遮蔽装置270を後方から見た図であり、図27(B)は全開状態の遮蔽装置270が取り付けられた前面カバー67を後方から見た図である。全開状態とは、回動遮蔽壁271で冷気を供給する風路との連通を遮蔽せず、これにより送風機47で送風される冷気が周囲に広がるように流れる状態である。
図27(A)を参照して、遮蔽装置270は、全開状態では送風機47から外部への空気の流れを妨げない。即ち、全開状態では、駆動モータ274の駆動力により回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714は、支持基体263の主面に対して略平行に横臥する横臥状態となっている。よって、遮蔽装置270が送風機47から送風される冷気は、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714に干渉されることなく、冷蔵室15および冷凍室17に送風される。
図27(B)を参照して、遮蔽装置270が有する全ての回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714が横臥する開状態となることで、流路抵抗を小さくし、送風機47の送風量を増大することができる。具体的には、回動遮蔽壁2711が開状態となることで、冷気は冷蔵室供給風路51に送風され、冷蔵室供給風路29を介して冷気は、図2に示す冷蔵室15に吹き出される。また、回動遮蔽壁2712および回動遮蔽壁2714が開状態となることで、冷気は上段冷凍室供給風路52に送風され、吹出口34を経由して、図2に示す上段冷凍室18に吹き出される。更に、回動遮蔽壁2713が開状態となることで、下段冷凍室供給風路53および吹出口34を経由して冷気を下段冷凍室19(図2参照)に供給することができる。
ここで、上記した回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714を、半開状態にすることもできる。具体的には、ここでは図示しない制御装置の指示に基づいて、図26(A)に示す全閉状態から、図27(A)に示す全開状態に遷移する際に、ステッピングモータである駆動モータ274を途中で停止させることで、回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714を半開状態にすることができる。回動遮蔽壁2711ないし回動遮蔽壁2714を半開状態にすることで、冷凍室17に送風される冷気の風量を精密に調整することができる。
また、図2を参照して、冷蔵室供給風路29にダンパ22を介装し、更に、図26(A)に示す回動遮蔽壁2711を省くことができる。即ち、遮蔽装置270は、回動遮蔽壁2712、回動遮蔽壁2713および回動遮蔽壁2714のみを有する。更に、回動遮蔽壁2712、回動遮蔽壁2713および回動遮蔽壁2714は、全閉状態、全開状態および半開状態をとることができる。このようにすることで、冷蔵室15および冷凍室17への送風の自由度を自在に調整することができる。
図28ないし図30を参照して、他の形態に係る遮蔽装置290の構成等を説明する。図28(A)は閉状態の遮蔽装置290を示す斜視図であり、図28(B)は開状態の遮蔽装置290を示す斜視図であり、図29は遮蔽装置290を詳細に示す分解斜視図である。図30(A)は遮蔽装置290を全開状態にする方法を示す図であり、図30(B)は遮蔽装置290を全閉状態にする方法を示す図である。
図28(A)を参照して、遮蔽装置290は、送風機294を周囲から囲み風路を開閉する複数の回動遮蔽壁291とを有している。送風機294は、略円盤形状を呈している支持基体296の後面中心部に配設されている。回動遮蔽壁291の端部は、回動連結部293を介して、支持基体296の周辺部に回動可能に取り付けられている。回動遮蔽壁291は支持基体296の周辺部に、一例として12個が取り付けられている。閉状態に於いては、回動遮蔽壁291は、支持基体296の主面に対して直立する起立状態となっている。換言すると、支持基体296の周辺部に、複数の回動遮蔽壁291から成る環状の壁体が形成される。
また、遮蔽装置290は、回動遮蔽壁291の開閉動作のための駆動力を伝達する動力伝達として、ワイヤ292を有している。具体的には、各々の回動遮蔽壁291の内側端部に、ワイヤ挿通部295が形成されている。ワイヤ292は、各々の回動遮蔽壁291のワイヤ挿通部295に挿通されており、全体として略環状を呈している。よって、ワイヤ292を絞ることで縮径させると、回動遮蔽壁291は回動連結部293を起点として起立するように回動し、支持基体296の主面に対して略直交するようになる起立状態となる。遮蔽装置290を閉状態とすることで、図26(B)に示したように、各貯蔵室への送風を停止することができる。
図28(B)に、全開状態の遮蔽装置290を示す。ここでは、各々の回動遮蔽壁291が、支持基体296の主面に対して略平行となる全開状態となっている。ワイヤ292の環形状が拡径するように、ワイヤ292を繰り出すことで、回動遮蔽壁291を半径方向外側に向かって横臥するように回動させ、回動遮蔽壁291を全開状態にすることができる。遮蔽装置290を全開状態とすることで、図27(B)に示したように、各貯蔵室に冷気を送風することができる。
図29の分解斜視図を参照して、遮蔽装置290の具体的構成を説明する。遮蔽装置290は、後方側から、蓋部297、送風機294、ワイヤカバー288、回動遮蔽壁291、支持基体296、ワイヤ回転体286、蓋部299、駆動モータ289を有している。
蓋部297は、略円形の外形形状を呈しており、送風機294で送風される冷気を取り入れるための開口部282が形成されている。蓋部297は、後方側から送風機294を塞いでいる。
送風機294は、上記した送風機47と同様であり、開口部282を経由して取り入れた冷気を、円周方向外側に向かって送風する。送風機294は、送風機取付部287を介して、支持基体296に取り付けられている。
ワイヤカバー288は、略円環状に形成された板材から成り、ワイヤ292を後方から保護することで、ワイヤ292の移動を許容する為の空間を確保する。
回動遮蔽壁291は、送風機294の周囲に複数が配置され、回動することにより送風機294から周囲に広がる風路の開閉動作を行う。
支持基体296は、略環状に形成された板材から成り、回動遮蔽壁291およびワイヤ292が配設される。支持基体296の周囲には、回動遮蔽壁291の回動連結部293(図28(A)参照)に対応して、回動連結部298が形成されている。回動遮蔽壁291の各々の回動連結部293は、支持基体296の回動連結部298に回動可能に連結される。また、支持基体296には、上記したワイヤ292の一端が固定される。更に、支持基体296の内側部分に溝285が形成されている。溝285は円周方向に沿って細長く形成されている。ワイヤ292の端部は、溝285を介してワイヤ回転体286に接続されている。
ワイヤ回転体286は、略円盤形状に形成された板材から成り、支持基体296の前方に配置されている。ワイヤ回転体286は、ワイヤ292の他端側が接続される。また、ワイヤ回転体286は、ここでは図示しないギアを介して、駆動モータ289と駆動的に接続されている。よって、駆動モータ289が一方方向に回転すると、ワイヤ回転体286も一方方向に回転する。逆に、駆動モータ289が逆方向に回転すると、ワイヤ回転体286も逆方向に回転する。
蓋部299は、ワイヤ回転体286を前方から保護する略円盤形状を呈する板材である。蓋部299には駆動モータ289が取り付けられる。
ワイヤ292は、一端側のワイヤ端部2921と、他端側のワイヤ端部2922を有する。ワイヤ端部2921は、後述するワイヤ固定部284を介して回動連結部298に固定され、ワイヤ回転体286が回転してもその位置は変動しない。ワイヤ端部2922は、後述するワイヤ固定部283を介してワイヤ回転体286に固定され、ワイヤ回転体286の回転に伴い、ワイヤ回転体286の円周方向に沿って変位する。
図30を参照して、ワイヤ292を操作することで回動遮蔽壁291を開閉動作させる具体的方法を説明する。図30(A)は開状態の遮蔽装置290を示し、図30(B)は閉状態の遮蔽装置290を示している。
図30(A)を参照して、上記したように、ワイヤ292の一端は、ワイヤ固定部284を介して、図29に示した支持基体296に固定されている。ワイヤ固定部284の位置は不変である。一方、ワイヤ292の他端は、ワイヤ固定部283を介して、図29に示したワイヤ回転体286に固定されている。ワイヤ回転体286の回転に伴い、ワイヤ固定部283の位置は、溝285に沿って移動する。ここでは、図29に示した駆動モータ289の駆動力で、ワイヤ回転体286が反時計周りに向かって回転すると、ワイヤ固定部283も反時計周りに溝285の内部で移動する。これに伴い、ワイヤ292は反円周方向に沿って繰り出されるので、円環状を呈するワイヤ292は拡径される。また、上記したように、各々の回動遮蔽壁291のワイヤ挿通部295にワイヤ292は挿通されている。よって、各々の回動遮蔽壁291は、同時に周囲に向かって倒れるように回動して横臥状態となる。係る状態となることで、送風機294が回転することで送風される冷気は、例えば、図27(B)に示す冷蔵室供給風路51、上段冷凍室供給風路52および下段冷凍室供給風路53を経由して、図2に示す冷蔵室15、冷凍室17および野菜室20に供給される。
図30(B)を参照して、回動遮蔽壁291を閉状態にする方法を説明する。先ず、図29に示した駆動モータ289の駆動力によりワイヤ回転体286を逆方向、即ち時計回りに回転させる。そうすると、ワイヤ回転体286とワイヤ292との接続点であるワイヤ固定部283も、溝285の内部で時計回りに移動する。これにより、円環状のワイヤ292は縮径され、各々の回動遮蔽壁291は、同時に遮蔽装置290の主面に対して起立するように回動する。この結果、各々の回動遮蔽壁291は、送風機294を周囲から取り囲むように起立する閉状態となる。遮蔽装置290が閉状態となると、図2に示した各貯蔵室には送風されない。
上記した遮蔽装置290では、一本の環状のワイヤ292を拡径することで回動遮蔽壁291を開状態にすることができ、縮径することで回動遮蔽壁291を閉状態にすることができる。よって、簡素な構成で遮蔽装置290の開閉動作を実行することができる。また、遮蔽装置290は送風機294の直径方向に向かって開閉動作し、送風機294の軸方向、即ち冷蔵庫10の奥行方向に沿って構成部材が移動しない。よって、冷蔵庫10の奥行方向において、遮蔽装置290が占有する容積を小さくし、貯蔵室として用いられる有効容積を大きくすることができる。
ここで、上記した遮蔽装置290を、半開状態にすることもできる。具体的には、ここでは図示しない制御装置の指示に基づいて、図28(A)に示す全閉状態から、図28(B)に示す全開状態に遷移する際に、ステッピングモータである駆動モータ289を途中で停止させることで、回動遮蔽壁291を半開状態にすることができる。回動遮蔽壁291を半開状態にすることで、冷凍室17に送風される冷気の風量を精密に調整することができる。
また、図2を参照して、冷蔵室供給風路29にダンパ22を介装し、更に、図28(A)に示す上端部分の回動遮蔽壁291を省くことができる。更に、回動遮蔽壁291は、全閉状態、全開状態および半開状態をとることができる。このようにすることで、冷蔵室15および冷凍室17への送風の自由度を自在に調整することができる。
上記した第2形態から、以下のような発明を把握することができる。
本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲むように並設され、回動することで前記風路を開閉する複数の回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、前記遮蔽壁駆動機構は、駆動源と、前記駆動源の動力を前記回動遮蔽壁に伝達する動力伝達機構と、を有することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、送風機を周囲から囲む回動遮蔽壁により風路を開閉することで、遮蔽装置全体の厚み方向に於ける寸法を小さくでき、装置全体の小型化を実現できる。また、駆動源から動力伝達機構を用いて回動遮蔽壁に動力を伝達することで、回動遮蔽壁の開閉動作を良好に行うことができる。
更に、本発明の遮蔽装置では、前記動力伝達機構は、隣り合う前記回動遮蔽壁間に配設されるギア機構であることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、ギア機構で動力を回動遮蔽壁に伝達することで、動力伝達機構で複数の回動遮蔽壁の開閉動作を司ることができる。
更に、本発明の遮蔽装置では、前記回動遮蔽壁は、前記送風機を囲むように略円環状に配置され、前記動力伝達機構は、前記回動遮蔽壁に挿通されたワイヤであり、前記ワイヤは、前記回動遮蔽壁に形成されたワイヤ挿通部に挿通されることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、ワイヤの直径を絞るように短くすることで回動遮蔽壁を起立状態にすることができ、逆にワイヤの直径が長くなるように繰り出すことで、回動遮蔽壁を横臥状態にすることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、前記風路を少なくとも部分的に塞ぐ前記遮蔽装置と、を具備することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、遮蔽装置全体の厚み方向に於ける寸法を小さくでき、各貯蔵室の有効容積を大きくすることができる。
[第3実施形態]
図31から図39を参照して、第3実施形態に係る遮蔽装置370を説明する。第3実施形態に係る遮蔽装置370の基本構成および冷蔵庫10への適用構成は第1実施形態と同様であるので、相違点を中心に説明する。本形態では、遮蔽装置370が個別の開閉駆動機構を有している。
図31を参照して、遮蔽装置370の構成を説明する。図31(A)は遮蔽装置370の分解斜視図であり、図31(B)は遮蔽装置370の側方断面図である。
図31(A)および図31(B)を参照して、遮蔽装置370は、支持基体363と、回動遮蔽壁371と、遮蔽壁駆動機構360と、を具備している。遮蔽装置370は送風機47で送風された冷気の風路を遮蔽する装置である。遮蔽装置370を開状態とすることで冷却室26と各貯蔵室とをつなぐ風路を連通させ、遮蔽装置370を閉状態とすることで風路を遮断する。
送風機47は、ビスなどの締結手段を介して、支持基体363の中心部に配設されている。送風機47は、ここでは図示しないが、例えば、ターボファンなどの遠心ファンと、この遠心ファンを回転させる送風モータとを具備しており、半径方向外側に向かって冷気を送風する。
支持基体363は、一体成型された合成樹脂から成る部材である。支持基体363の後面側には、各々の回動遮蔽壁371が回動可能に配設されている。
支持基体363の周辺部には、側壁部358が形成されている。側壁部358は、支持基体363から後方に向かって伸びる部位である。側壁部358は、支持基体363の周方向に関して略等間隔に複数配置されている。側壁部358は、回動遮蔽壁371同士の間に配置されている。側壁部358の後端は、ビス等の締結手段を介して、図4(B)に示した仕切体66に締結されている。
回動遮蔽壁371は、矩形状の合成樹脂からなる板状部材であり、送風機47の外縁の接線に沿う長辺を有している。回動遮蔽壁371は、支持基体363の周縁部付近に、支持基体363の主面に平行な軸線回りに、後方に向かって回動可能に取り付けられている。更に、回動遮蔽壁371は、複数(本実施形態では5個)が配設されている。回動遮蔽壁371は、送風機47で送風される冷気が流通する経路に配置され、風路を遮蔽する。
遮蔽壁駆動機構360は、カム361と、回転プレート373と、回転プレート373を回転させる駆動モータ374と、を有する。ここでは、個々の回動遮蔽壁371に遮蔽壁駆動機構360が備えられている。即ち、5個の回動遮蔽壁371に対して、5個の遮蔽壁駆動機構360が配設されている。係る構成を採用することで、図示しない制御装置の指示に基づいて、各々の遮蔽壁駆動機構360が回動遮蔽壁371を回動させることで、回動遮蔽壁371の回動パターンのバリエーションを制限なく実現することができる。遮蔽壁駆動機構360の具体的な形状および機能は、後述する。
図32を参照して、上記した回動遮蔽壁371を駆動する遮蔽壁駆動機構360を説明する。図32(A)は遮蔽壁駆動機構360を示す分解斜視図であり、図32(B)はカム361を示す斜視図である。
図32(A)を参照して、遮蔽壁駆動機構360は、カム361と、カム361の移動軸376が係合する回転プレート373と、回転プレート373を回転させる駆動モータ374と、を備えている。
カム361は、合成樹脂から成る扁平な直方体形状の部材である。図32(B)に示すように、カム361の右方端にはピン355を挿通可能な孔部が形成される回動連結部348が形成されている。カム361は、図31(A)に示した支持基体363の前面を凹状に成形したカム収納部に、スライド可能な状態で収納される。
回転プレート373は、略舌片形状を呈する板状の部材であり、左方側の端部は駆動モータ374の回転軸に相対回転不能に接続されている。よって、駆動モータ374により回転プレート373は回転される。また、回転プレート373の右方側には、カム361の移動軸376を移動させるための移動軸スライド溝380が形成されている。移動軸スライド溝380は弓状に湾曲する形状を呈しており、移動軸スライド溝380にはカム361の移動軸376がスライド可能に係合する。
回動遮蔽壁371には、回動遮蔽壁371の基端部から傾斜して突出する回動連結部368が形成されている。回動連結部368には、ピン355を挿通することが可能な孔部が形成されている。回動遮蔽壁371の側辺の両端部付近には、回動連結部364が形成されている。回動連結部364には、ピン369を挿通することが可能な孔部が形成されている。
図32(B)に示すように、移動軸376は、カム361の前面から突出する円柱状の突起体である。移動軸376の直径は、回転プレート373に形成される移動軸スライド溝380の幅よりも若干短い程度である。移動軸376は、移動軸スライド溝380に、摺動可能に係合する。
図32(A)を再び参照して、カム361の回動連結部348の孔部と、回動遮蔽壁371の回動連結部368の孔部にピン355が挿通されることにより、カム361と回動遮蔽壁371とはピン355周りに回動可能に接続される。また、回動遮蔽壁371の回動連結部364に挿通されるピン369を介して、回動遮蔽壁371は、図31(A)に示した支持基体363に回動可能に連結される。
係る構成により、図32(A)を参照して、駆動モータ374により移動軸スライド溝380を回転させることで、回動遮蔽壁371の開閉動作を行うことができる。具体的には、駆動モータ374が回転プレート373を回転させると、移動軸スライド溝380に沿って移動軸376が左右方向に移動し、即ちカム361が左右方向に移動する。カム361の移動に伴い、カム361と回動可能に連結されている回動遮蔽壁371は、回動連結部364を回動中心として回動することで開閉する。
ここで、図4(B)示したように、遮蔽壁駆動機構360を構成する各部材は、冷気が流通する冷凍室供給風路31に露出しない。従って、冷気が遮蔽壁駆動機構360に吹き付けられないので、遮蔽壁駆動機構360が凍結することを防止することができる。
図33は本発明の実施形態に係る遮蔽装置370を示す図であり、図33(A)は遮蔽装置370の回動遮蔽壁3711等を後方から見て示す図であり、図33(B)は回転プレートの構成を前方から見て示す図である。
図33(A)を参照して、遮蔽装置370は、上記した回動遮蔽壁371として、回動遮蔽壁3711,3712,3713,3714,3715を有している。回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3715は、図31(A)に示した送風機47の外縁の接線に対して略平行な長辺を有する長方形形状を呈している。また、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3715は、図31(A)に示した支持基体363の周縁部に回動可能に取り付けられている。
回動遮蔽壁3711の半径方向内側端部は、移動軸3761が形成されたカム3611に回動可能に接続されている。同様に、回動遮蔽壁3712の半径方向内側端部は、移動軸3762が形成されたカム3612に回動可能に接続されている。回動遮蔽壁3713の半径方向内側端部は、移動軸3763が形成されたカム3613に回動可能に連結されている。また、回動遮蔽壁3714の半径方向内側端部は、移動軸3764が形成されたカム3614に回動可能に連結されている。回動遮蔽壁3715の半径方向内側端部は、移動軸3765が形成されたカム3615に回動可能に連結されている。
カム3611ないしカム3615は、夫々、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3715の内側側辺に回動可能に連結されている。これにより、カム3611ないしカム3615が外側に配置されることで、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3715は起立状態となる。一方、カム3612ないしカム3615が内側に配置されることで、回動遮蔽壁3712ないし回動遮蔽壁3715は横臥状態となる。
図33(B)を参照して、回転プレート3731の移動軸スライド溝3801に、カム3611の移動軸3761がスライド可能に係合している。回転プレート3732の移動軸スライド溝3802に、カム3612の移動軸3762がスライド可能に係合している。回転プレート3733の移動軸スライド溝3803に、カム3613の移動軸3763がスライド可能に係合している。回転プレート3734の移動軸スライド溝3804に、カム3614の移動軸3764がスライド可能に係合している。回転プレート3735の移動軸スライド溝3805に、カム3615の移動軸3765がスライド可能に係合している。係る構成により、回転プレート3731ないし回転プレート3735を回転させることで、カム3611ないしカム3615を所定方向にスライドさせ、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3715を開閉することが出来る。
図34に全閉状態における遮蔽装置370の構成を示す。図34(A)は全閉状態の遮蔽装置370を後方から見た図であり、図34(B)は図34(A)の切断面線D−Dに於ける断面図であり、図34(C)は全閉状態における回転プレート373等を前方から見た図であり、図34(D)は図34(B)の要所拡大図である。ここで、全閉状態とは、送風機47の周囲を回動遮蔽壁371で遮蔽し、これにより図4に示した送風口27を閉鎖する状態である。また、この全閉状態では、送風機47は回転しない。
図34(A)を参照して、遮蔽装置370は、全閉状態では送風機47から外部への空気の流出を防止する。即ち、全閉状態では、全ての回動遮蔽壁371が起立状態であり、冷気を供給する風路との連通は遮断され、冷蔵室15および冷凍室17には冷気が供給されない。また、図2に示した冷却器45を除霜する除霜行程でも、遮蔽装置370が全閉状態となることで、暖気が冷却室26から冷蔵室15および冷凍室17に流入しない。
図34(B)を参照して、全閉状態では、回動遮蔽壁371は、支持基体363の主面に対して略垂直に起立する閉状態となっている。ここでは、遮蔽装置370が有する全ての回動遮蔽壁371が閉状態となる。この状態では、回動遮蔽壁371の後方端部は、図4に示す仕切体66に当接しているか、仕切体66の直近に配置されている。このようにすることで、回動遮蔽壁371で風路を閉鎖する際の気密性を向上することができる。
図34(C)を参照して、遮蔽装置370を全閉状態とする際には、先ず、駆動モータ374を駆動することで回転プレート373を回転させる。ここでは、回転プレート373を反時計回りに回転させることで、移動軸376を移動軸スライド溝380の内で摺動させ、移動軸スライド溝380の外側端部に移動軸376を配置する。この結果、図34(D)に示すように、カム361は、半径方向外側に向かって移動する。そして、カム361と回転可能に連結されている回動遮蔽壁371は、回動連結部368近傍を回動中心として回動し、支持基体363の主面に対して略直角に起立する閉状態となる。
図35に全開状態における遮蔽装置370の構成を示す。図35(A)は全開状態の遮蔽装置370を後方から見た図であり、図35(B)は図35(A)の切断面線E−Eに於ける断面図であり、図35(C)は全開状態における回転プレート373等を前方から見た図であり、図35(D)は図35(B)の要所拡大図である。ここで、全開状態とは、送風機47の周囲を回動遮蔽壁371で冷気を供給する風路との連通を遮蔽せず、これにより送風機47で送風される冷気が周囲に広がる状態である。
図35(A)を参照して、遮蔽装置370は、全開状態では送風機47から外部への空気の流れを妨げない。即ち、全開状態では、遮蔽装置370が送風機47から送風される冷気は、回動遮蔽壁371に干渉されることなく、冷蔵室15および冷凍室17に送風される。図35(A)に示すように、全開状態では、全ての回動遮蔽壁371は半径方向外側に向かって倒れた横臥状態となっている。
図35(B)を参照して、全開状態では、全ての回動遮蔽壁371は、支持基体363の主面に対して略平行な横臥状態となっている。遮蔽装置370が有する全ての回動遮蔽壁371が開状態となることで、送風機47から送風される風路に回動遮蔽壁371が存在せず、風路の流路抵抗を小さくし、送風機47の送風量を増大することができる。
図35(C)を参照して、遮蔽装置370を全開状態とする際には、駆動モータ374を駆動することで回転プレート373を時計回りに回転させ、移動軸376を移動軸スライド溝380の内部で摺動させる。これにより、移動軸376が移動軸スライド溝380の内側端部に移動する。そのようになると、図35(D)に示すとおり、カム361が、半径方向内側に向かって移動する。その結果、カム361の端部に回動可能に接続されている回動遮蔽壁371は、回動連結部368の近傍を回転中心として回動して倒れ、回動遮蔽壁371の主面が、支持基体363の主面に対して略平行な状態となる。
上記のように、本実施形態に係る遮蔽装置370は、駆動モータ3741ないし駆動モータ3745により、回転プレート3731ないし回転プレート3735を個別に回転させることで、図10(A)に示した回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3715を個別に回動させて開閉することが出来る。よって、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3715の回動動作を自由に制御できることから、図3に示す冷蔵室15、冷凍室17および野菜室20の庫内温度等に応じて、冷気の送風量を精密に制御することができる。
更に、図3を参照して、遮蔽装置370が占有する容積を小さくすることができるので、遮蔽装置370の前方に形成される冷凍室17の庫内容積を大きくし、より多くの被冷凍物を冷凍室17に貯蔵することができる。
図36から図38を参照して、他の形態に係る遮蔽装置370を説明する。これらの図を参照して説明する遮蔽装置370の構成は、遮蔽壁駆動機構360の駆動源としてソレノイド381を備えている点が異なるので、この点を中心に説明する。
図36を参照して、他の形態に係る遮蔽装置370の構成を説明する。図36(A)は遮蔽装置370の分解斜視図であり、図36(B)は遮蔽壁駆動機構360を示す断面図である。
図36(A)を参照して、遮蔽装置370は、後方側から、送風機47、回動遮蔽壁371、支持基体363、遮蔽壁駆動機構360を有している。ここでは、遮蔽壁駆動機構360は、各回動遮蔽壁371に対応して配置されている。遮蔽壁駆動機構360の構成以外は、図31に示した遮蔽装置370と同様である。
図36(B)を参照して、遮蔽壁駆動機構360は、当接部382が形成されたカム361と、ソレノイド381と、を有している。
カム361は、一体成型された合成樹脂等からなり、カム361の上端は、回動遮蔽壁371と回動可能に連結されている。また、カム361の下方部分には前方に向かって突出する当接部382が形成されている。カム361と回動遮蔽壁371とが回動可能に連結される構成は、図32(A)に示した通りである。
ソレノイド381の下端から下方に向かって可動部387が形成されている。ソレノイド381の可動部387の下端は、カム361の当接部382に接続されている。ソレノイド381か通電されると可動部387は上方に配置され、ソレノイド381が通電されないと可動部387は下方に配置される。
係る構成の遮蔽壁駆動機構360により、ソレノイド381の通電または非通電を制御することで、カム361を移動させて回動遮蔽壁371を回動させ、回動遮蔽壁371を開閉することが出来る。
図37に全閉状態における遮蔽装置370の構成を示す。図37(A)は全閉状態の遮蔽装置370を後方から見た図であり、図37(B)は図37(A)の切断面線F−Fに於ける断面図であり、図37(C)は全閉状態におけるソレノイド381等を前方から見た図であり、図37(D)は図37(B)の要所拡大図である。
図37(A)および図37(B)を参照して、遮蔽装置370は、全閉状態では送風機47から外部への空気の流出を防止する。この全閉状態では、回動遮蔽壁371は、支持基体363の主面に対して略垂直に起立する閉状態となっている。ここでは、遮蔽装置370が有する全ての回動遮蔽壁371が閉状態となる。
図37(C)を参照して、遮蔽装置370を全閉状態とする際には、先ず、ソレノイド381を駆動することで、可動部387を半径方向外側に移動させる。この結果、図37(D)に示すように、当接部382を介してソレノイド381の可動部387と連結されているカム361は、半径方向外側に向かって移動する。紙面上に於いては、カム361は上方に向かって移動する。そして、カム361と回転可能に連結されている回動遮蔽壁371は、回動連結部368近傍を回動中心として回動し、支持基体363の主面に対して略直角に起立する閉状態となる。
図38に全開状態における遮蔽装置370の構成を示す。図38(A)は全開状態の遮蔽装置370を後方から見た図であり、図38(B)は図38(A)の切断面線G−Gに於ける断面図であり、図38(C)は全開状態におけるソレノイド381等を前方から見た図であり、図38(D)は図38(B)の要所拡大図である。
図38(A)および図38(B)を参照して、遮蔽装置370は、全開状態では送風機47から外部への空気の流れを妨げない。また、全開状態では、全ての回動遮蔽壁371は、支持基体363の主面に対して略平行な横臥状態となっている。
図38(C)を参照して、遮蔽装置370を全開状態とする際には、ソレノイド381を駆動して可動部387を突出させる。これにより、図38(D)に示すとおり、可動部387が当接部382を押圧し、カム361が半径方向内側に向かって移動する。その結果、カム361の端部に回動可能に接続されている回動遮蔽壁371は、回動連結部368の近傍を回転中心として回動して倒れ、回動遮蔽壁371の主面が、支持基体363の主面に対して略平行な状態となる。
上記のように、遮蔽壁駆動機構360の駆動源としてソレノイド381を有している場合であっても、遮蔽壁駆動機構360の駆動源として駆動モータ374を有している場合と同等の効果を奏することができる。即ち、各回動遮蔽壁371を個別に開閉制御することができ、風路の開閉制御の自由度を高め、貯蔵庫の庫内温度を精度良く調整することができる。
図39を参照して、更なる他の形態に係る遮蔽装置370の構成を説明する。上記した遮蔽装置370では、例えば図31(A)に示したように、各々の回動遮蔽壁371に対して遮蔽壁駆動機構360が配設されていた。一方、図39に示す遮蔽装置370では、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3714の開閉動作を、遮蔽壁駆動機構3601および遮蔽壁駆動機構3602で駆動している。即ち、4個の回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3714の開閉動作を、2個の遮蔽壁駆動機構3601および遮蔽壁駆動機構3602で駆動している。ここで、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3714の内側側辺は、図38(A)等に示した支持基体363に対して回動可能に取り付けられている。
遮蔽壁駆動機構3601は、巻回部3851と、駆動モータ3741と、ワイヤ3861およびワイヤ3862を有する。駆動モータ3741は、略棒状の巻回部3851を、正転方向または逆転方向に回転させる。ワイヤ3861の一端は回動遮蔽壁3711に接続され、他端は巻回部3851に接続されている。ワイヤ3862の一端は回動遮蔽壁3712に接続され、他端は巻回部3851に接続されている。遮蔽壁駆動機構3601は、回動遮蔽壁3711および回動遮蔽壁3712の開閉動作を駆動している。
係る構成により、駆動モータ3741を正転方向に回転させることにより、巻回部3851が回転することでワイヤ3861およびワイヤ3862が巻回され、回動遮蔽壁3711および回動遮蔽壁3712が横臥状態から起立状態になり、上記した風路を塞ぐ閉状態になる。一方、駆動モータ3741を逆転方向に回転させることにより、巻回部3851が回転することでワイヤ3861およびワイヤ3862が繰り出され、回動遮蔽壁3711および回動遮蔽壁3712が起立状態から横臥状態になり、上記した風路を解放する開状態になる。
遮蔽壁駆動機構3602は、巻回部3852と、駆動モータ3742と、ワイヤ3863およびワイヤ3864を有する。駆動モータ3742は、略棒状の巻回部3852を、正転方向または逆転方向に回転させる。ワイヤ3863の一端は回動遮蔽壁3713に接続され、他端は巻回部3852に接続される。ワイヤ3864の一端は回動遮蔽壁3714に接続され、他端は巻回部3852に接続される。遮蔽壁駆動機構3602は、回動遮蔽壁3713および回動遮蔽壁3714の開閉動作を駆動している。
係る構成により、駆動モータ3742を正転方向に回転させることにより、巻回部3852が回転することでワイヤ3863およびワイヤ3864が巻回され、回動遮蔽壁3713および回動遮蔽壁3714が横臥状態から起立状態になり、上記した風路を塞ぐ閉状態になる。一方、駆動モータ3742を逆転方向に回転させることにより、巻回部3852が回転することでワイヤ3863およびワイヤ3864が繰り出され、回動遮蔽壁3713および回動遮蔽壁3714が起立状態から横臥状態になり、上記した風路を解放する開状態になる。
上記のように、遮蔽壁駆動機構3601および遮蔽壁駆動機構3602により、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3714の開閉動作を個別に駆動することで、回動遮蔽壁3711ないし回動遮蔽壁3714の開閉動作の自由度を確保しつつ、遮蔽装置370の構成を簡素化することかできる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
例えは、図32(A)を参照して、移動軸スライド溝380の中間部に移動軸376を配置することで、回動遮蔽壁371を半開状態とすることができる。このようにすることで、貯蔵室に送風される冷気の風量を細かく制御することができる。
上記した第3形態から、以下の発明を把握することができる。
本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲む複数の回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、前記遮蔽壁駆動機構は、複数設けられることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、複数の遮蔽壁駆動機構を有することで、回動遮蔽壁を個別に動作させることができ、回動遮蔽壁全体としての開閉動作の自由度を向上することができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記遮蔽壁駆動機構は、各々の前記回動遮蔽壁毎に配設されることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、遮蔽壁駆動機構が各々の回動遮蔽壁に対応して配設されることで、回動遮蔽壁を個別に回動させることができ、回動遮蔽壁の開閉動作の自由度を更に高くすることができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記遮蔽壁駆動機構は、前記回動遮蔽壁と回動可能に接続されたカムと、前記カムをスライド移動させる溝が形成されて回転する回転プレートと、前記回転プレートを回転させる駆動モータと、を有することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、駆動モータを含む簡素な構成で回動遮蔽壁を開閉することが出来る。
また、本発明の遮蔽装置では、前記遮蔽壁駆動機構は、前記回動遮蔽壁と回動可能に接続されたカムと、前記カムを移動させるソレノイドと、を有することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、ソレノイドを含む簡素な構成で回動遮蔽壁を開閉することが出来る。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、前記風路を少なくとも部分的に塞ぐ前記遮蔽装置と、を具備することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、遮蔽装置の回動遮蔽壁が複数の遮蔽壁駆動機構で駆動されるので、貯蔵室に対する冷気の供給を細かく設定し、貯蔵室の庫内温度を精度良く制御することができる。
[第4実施形態]
図40から図44を参照して、第4実施形態に係る遮蔽装置470を説明する。第4実施形態に係る遮蔽装置470の基本構成および冷蔵庫10への適用構成は第1実施形態と同様であるので、相違点を中心に説明する。本形態では、回動遮蔽壁471が半径方向内側に倒れることで、風路を開状態にしている。
図40を参照して、遮蔽装置470の構成を説明する。図40(A)は遮蔽装置470の分解斜視図であり、図40(B)は遮蔽装置470の側方断面図である。
図40(A)および図40(B)を参照して、遮蔽装置470は、支持基体463と、回動遮蔽壁471と、遮蔽壁駆動機構460と、を具備している。遮蔽装置470は送風機47で送風された冷気の風路を遮蔽する装置である。遮蔽装置470を開状態とすることで冷却室26と各貯蔵室とをつなぐ風路を連通させ、遮蔽装置470を閉状態とすることで風路を遮断する。
送風機47は、ビスなどの締結手段を介して、支持基体463の前面中心部に配設されている。送風機47は、ここでは図示しないが、例えば、ターボファンなどの遠心ファンと、この遠心ファンを回転させる送風モータとを具備しており、半径方向外側に向かって冷気を送風する。
支持基体463は、一体成型された合成樹脂から成る部材である。支持基体463の後面側には、各々の回動遮蔽壁471が回動可能に配設されている。また、支持基体463の前面側には、カム461が収納されるカム収納部462が形成されている。カム収納部462は図41を参照して後述する。また、支持基体463の前面側には、回転プレート473が回転可能に取り付けられている。更に、支持基体463には、回動遮蔽壁471を回動するための駆動力を発生する駆動モータ474も取り付けられる。
支持基体463の周辺部には、側壁部458が形成されている。側壁部458は、支持基体463から後方に向かって伸びる部位である。側壁部458は、支持基体463の周方向に関して略等間隔に複数配置されている。側壁部458は、回動遮蔽壁471同士の間に配置されている。側壁部458の後端は、ビス等の締結手段を介して、図4(B)に示した仕切体66に締結されている。
回動遮蔽壁471は、矩形状の合成樹脂からなる板状部材であり、回転プレート473の外縁に沿う長辺を有している。回動遮蔽壁471は、支持基体463の周縁部付近に、支持基体463の主面に平行な軸線回りに、後方に向かって回動可能に取り付けられている。更に、回動遮蔽壁471は、支持基体463の周縁部付近に、複数(本実施形態では5)が配設されている。回動遮蔽壁471は、送風機47で送風される冷気が流通する経路に配置され、風路を遮蔽する。
回転プレート473は、前面視で略円盤形状の鋼板や合成樹脂板から成り、支持基体463の前方側に回転自在に配設されている。回転プレート473には、回動遮蔽壁471を回動させるための移動軸スライド溝480が形成されている。回転プレート473の周縁部にはトルクを伝達するためのギア部477が形成されている。後述するように、駆動モータ474を駆動し、ギア部477を介してトルクが伝達し、回転プレート473を回転させることで、回動遮蔽壁471が開閉動作する。
支持基体463の右方部分には、回転プレート473を回転駆動する駆動モータ474が取り付けられるフランジが形成される。回転プレート473のギア部477と、駆動モータ474との間には、ここでは図示しないギアが配置される。
図41を参照して、上記した回動遮蔽壁471を駆動する遮蔽壁駆動機構460を説明する。図41(A)は遮蔽装置470の左方部分を示す分解斜視図であり、図41(B)はカム461を示す斜視図である。
図41(A)を参照して、遮蔽壁駆動機構460は、カム461と、カム461の移動軸476が係合する回転プレート473と、回転プレート473を回転させる駆動モータ474(図40(A)参照)を備えている。
カム461は、合成樹脂から成る扁平な直方体形状の部材である。図41(B)に示すように、カム461の一方端にはピン455を挿通可能な孔部が形成される回動連結部448が形成されている。カム461は、支持基体463のカム収納部462に収納される。
移動軸476は、図41(B)に示すように、カム461の前面から突出する円柱状の突起体である。移動軸476の直径は、回転プレート473に形成される移動軸スライド溝480の幅よりも若干短い程度である。移動軸476は、移動軸スライド溝480に、摺動可能に係合する。
カム収納部462は、支持基体463に形成された空洞であり、支持基体463の半径方向に沿って細長く形成される。カム収納部462は、各々の回動遮蔽壁471に対応して形成され、支持基体463を前面から窪ませて形成されている。カム収納部462の大きさは、カム461を収容でき、且つ、カム461が半径方向に沿ってスライドできる程度である。
図41(A)に示すように、回動遮蔽壁471には、回動遮蔽壁471の基端部から傾斜して突出する回動連結部468が形成されている。回動連結部468には、ピン455を挿通することが可能な孔部が形成されている。また、回動遮蔽壁471の側辺の両端部付近には、回動連結部464が形成されている。回動連結部464には、ピン469を挿通することが可能な孔部が形成されている。
支持基体463の周縁部付近には、回動連結部454が形成されている。回動連結部454は、各々の回動遮蔽壁471の回動連結部464に対応して設けられている。回動連結部454には、ピン469を挿通することができる孔部が形成されている。
カム461の回動連結部448の孔部と、回動遮蔽壁471の回動連結部468の孔部にピン455が挿通されることにより、カム461と回動遮蔽壁471とはピン455周りに回動可能に接続される。また、支持基体463の回動連結部454の孔部と、回動遮蔽壁471の回動連結部464の孔部に、ピン469が挿通されることにより、支持基体463と回動遮蔽壁471とは回動可能に連結される。
遮蔽壁駆動機構460を上記のように構成することにより、駆動モータ474を駆動して回転プレート473を回転させ、移動軸476が移動軸スライド溝480内を摺動する。これによってカム461はカム収納部462内をスライド移動する。カム461をスライドさせることで、回動遮蔽壁471をピン455周りに回動させることが出来る。
具体的には、カム461を支持基体463の中心側にスライドさせると、回動遮蔽壁471は回動連結部464を回動中心として、起立状態となるように回動し、回動遮蔽壁471は支持基体463の主面に対して直交した状態となる。一方、カム461を支持基体463の周縁側にスライドさせると、回動遮蔽壁471は回動連結部464を回動中心として、横臥状態となるように回動し、回動遮蔽壁471は支持基体463の主面に対して略平行な状態となる。
したがって、移動軸スライド溝480を支持基体463の周縁部側に形成すれば、回動遮蔽壁471を開状態とすることができる。反対に移動軸スライド溝480を支持基体463の中心側に形成すれば、回動遮蔽壁471を閉状態とすることができる。この原理を利用して、各々の回動遮蔽壁471に対応する移動軸スライド溝480の形状を選択すれば、各々の回動遮蔽壁471の開閉状態を任意に設定することができる。これによって、複雑な構成を採用せずに、回動遮蔽壁471を全開状態としたり、全閉状態としたりすることもでき、また一部の回動遮蔽壁471が閉状態または開状態である状態とすることもできる。
ここで、図41(A)に示したように、遮蔽壁駆動機構460を構成する回転プレート473およびカム461は、支持基体463よりも前方側に配置される。よって、図4(B)を参照して、遮蔽壁駆動機構460を構成する各部材は、冷気が流通する冷凍室供給風路31に露出しない。従って、冷気が遮蔽壁駆動機構460に吹き付けられないので、遮蔽壁駆動機構460が凍結することを防止することができる。
図41(A)を参照して、回動遮蔽壁471を閉状態とすると、回動遮蔽壁471の長手方向の各端部は側壁部458に当接する。このように、回動遮蔽壁471の長手方向各端部に側壁部458を形成することで、回動遮蔽壁471が閉状態にあるときにおける気密性を向上することができるので、冷却時の冷気漏れや除霜時の暖気流入を確実に抑制することができる。
更に、側壁部458同士の間には、枠部441が形成されている。枠部441の大きさは回動遮蔽壁471と同等程度とされている。回動遮蔽壁471は、上記した起立状態となったとき、回動遮蔽壁471が内側から当接する。係る構成とすることで、回動遮蔽壁471の周辺部が枠部441に密着し、風路を更に気密性高く閉鎖することができる。
図42は本発明の実施形態に係る遮蔽装置470を示す図であり、図42(A)は遮蔽装置の回動遮蔽壁を後方から見て示す図であり、図42(B)は回転プレートの構成を後方から見て示す図である。
図42(A)を参照して、遮蔽装置470は、上記した回動遮蔽壁471として、回動遮蔽壁4711,4712,4713,4714,4715を有している。回動遮蔽壁4711ないし回動遮蔽壁4715は、回転プレート473の接線方向に対して略平行な長辺を有する長方形形状を呈している。また、回動遮蔽壁4711ないし回動遮蔽壁4715は、図40(A)に示した支持基体463の周縁部に回動可能に取り付けられている。
回動遮蔽壁4711の半径方向内側端部は、移動軸4761が形成されたカム4611に回動可能に接続されている。同様に、回動遮蔽壁4712の半径方向外側端部は、移動軸4762が形成されたカム4612に回動可能に接続されている。回動遮蔽壁4713の半径方向外側端部は、移動軸4763が形成されたカム4613に回動可能に連結されている。また、回動遮蔽壁4714の半径方向外側端部は、移動軸4764が形成されたカム4614に回動可能に連結されている。回動遮蔽壁4715の半径方向外側端部は、移動軸4765が形成されたカム4615に回動可能に連結されている。
ここで、カム4611は、回動遮蔽壁4711の内側辺に回動可能に連結されている。これにより、カム4611が外側に配置されることで回動遮蔽壁4711が起立状態になり、カム4611が内側に配置されることで回動遮蔽壁4711が横臥状態になる。
一方、カム4612ないしカム4615は、夫々、回動遮蔽壁4712ないし回動遮蔽壁4715の外側側辺に回動可能に連結されている。これにより、カム4612ないしカム4615が内側に配置されることで、回動遮蔽壁4712ないし回動遮蔽壁4715は起立状態となる。一方、カム4612ないしカム4615が外側に配置されることで、回動遮蔽壁4712ないし回動遮蔽壁4715は横臥状態となる。
図42(B)を参照して、回転プレート473は、略円板状に形成された鋼板であり、上記した回動遮蔽壁4711等の開閉動作を司るための移動軸スライド溝480が複数形成されている。また、回転プレート473の周縁部の一部分にはギア部477が形成されており、図40(A)に示した駆動モータ474とギア部477とが歯合することで、駆動モータ474のトルクで回転プレート473が回転する。
回転プレート473には、移動軸スライド溝480として、移動軸スライド溝4801,4802,4804,4805が形成されている。移動軸スライド溝4801ないし移動軸スライド溝4805は、回転プレート473の円周方向に沿って形成された、溝状部位である。移動軸スライド溝4801ないし移動軸スライド溝4805は、図42(A)に示したカム4611ないしカム4615を、半径方向に沿ってスライドさせるために、所定の曲折形状を呈している。
移動軸スライド溝4801ないし移動軸スライド溝4805には、図42(A)に示した移動軸4761ないし移動軸4765が係合する。具体的には、移動軸スライド溝4801には移動軸4761が係合し、移動軸スライド溝4802には移動軸4762および移動軸4763が係合し、移動軸スライド溝4804には移動軸4764が係合し、移動軸スライド溝4805には移動軸4765が係合する。
移動軸スライド溝4801は、溝部48011ないし溝部48013から構成されている。溝部48011は円周方向に沿って伸び、溝部48012は反時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部48013は円周方向に沿って伸びる。
移動軸スライド溝4802は、溝部48021ないし溝部48029から構成される。溝部48021は反時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部48022は円周方向に沿って伸び、溝部48023は反時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜し、溝部48024は円周方向に沿って伸びる。また、溝部48025は反時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部48026は円周方向に沿って伸び、溝部48027は反時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜する。更に、溝部48028は円周方向に沿って伸び、溝部48029は反時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝4804は、溝部48041ないし溝部48044から構成される。溝部48041は円周方向に沿って伸び、溝部48042は反時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜し、溝部48043は円周方向に沿って伸び、溝部48044は反時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝4805は、溝部48051ないし溝部48056から構成される。溝部48051は反時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部48052は円周方向に沿って伸び、溝部48053は反時計回りに於いて半径方向外側に向かって傾斜し、溝部48054は円周方向に沿って伸びる。溝部48055は反時計回りに於いて半径方向内側に向かって傾斜し、溝部48056は円周方向に沿って伸びる。
また、回転プレート473の内側部分には、円周方向に沿って伸びる回転軸スライド溝479が形成されている。ここでは、回転軸スライド溝479は、等間隔に3個が形成されている。回転軸スライド溝479にスライド可能に係合する回転軸475(図43(C)参照)を介して、回転プレート473は支持基体463に保持される。
図43に全閉状態における遮蔽装置470の構成を示す。図43(A)は全閉状態の遮蔽装置470を後方から見た図であり、図43(B)は図43(A)の切断面線HーHに於ける断面図であり、図43(C)は全閉状態における回転プレート473等を後方から見た図であり、図43(D)は図43(B)の要所拡大図である。ここで、全閉状態とは、送風機47の周囲を回動遮蔽壁471で遮蔽し、これにより図4に示した送風口27を閉鎖する状態である。また、この全閉状態では、送風機47は回転しない。
図43(A)を参照して、遮蔽装置470は、全閉状態では送風機47から外部への空気の流出を防止する。即ち、全閉状態では、全ての回動遮蔽壁471、即ち、回動遮蔽壁4711ないし回動遮蔽壁4715が起立状態であり、冷気を供給する風路との連通は遮断され、冷蔵室15および冷凍室17には冷気が供給されない。また、図2に示した冷却器45を除霜する除霜行程でも、遮蔽装置470が全閉状態となることで、暖気が冷却室26から冷蔵室15および冷凍室17に流入しない。
図43(B)を参照して、全閉状態では、回動遮蔽壁4715および回動遮蔽壁4712は、支持基体463の主面に対して略垂直に起立する閉状態となっている。また、この状態では、回動遮蔽壁4715および回動遮蔽壁4712の後方端部は、図4に示す仕切体66に当接しているか、仕切体66の直近に配置されている。このようにすることで、回動遮蔽壁471で風路を閉鎖する際の気密性を向上することができる。
図43(C)を参照して、遮蔽装置470を全閉状態とする際には、先ず、駆動モータ474を駆動することでギア430を介して回転プレート473を回転させる。ここでは、回転プレート473を回転させることで、移動軸スライド溝4801の半径方向外側部分に移動軸4761を配置する。また、移動軸スライド溝4802の半径方向内側部分に移動軸4762および移動軸4763を配置する。また、移動軸スライド溝4804の半径方向内側部分に移動軸4764を配置し、移動軸スライド溝4805の半径方向内側部分に移動軸4765を配置する。
この結果、図43(D)に示すように、移動軸4765が半径方向内側部分に配置されることで、カム4615は、半径方向内側に向かって移動する。そして、カム4615と回転可能に連結されている回動遮蔽壁4715は、回動連結部468近傍を回動中心として半径方向外側に向かって回動し、支持基体463の主面に対して略直角に起立する閉状態となる。
図44に全開状態における遮蔽装置470の構成を示す。図44(A)は全開状態の遮蔽装置470を後方から見た図であり、図44(B)は図44(A)の切断面線IーIに於ける断面図であり、図44(C)は全開状態における回転プレート473等を後方から見た図であり、図44(D)は図44(B)の要所拡大図である。ここで、全開状態とは、送風機47の周囲を回動遮蔽壁471で冷気を供給する風路との連通を遮蔽せず、これにより送風機47で送風される冷気が周囲に広がる状態である。
図44(A)を参照して、遮蔽装置470は、全開状態では送風機47から外部への空気の流れを妨げない。即ち、全開状態では、遮蔽装置470が送風機47から送風される冷気は、回動遮蔽壁471、即ち回動遮蔽壁4711ないし回動遮蔽壁4715に干渉されることなく、冷蔵室15および冷凍室17に送風される。図44(A)に示すように、全開状態では、回動遮蔽壁4711は半径方向外側に向かって倒れた横臥状態となっており、回動遮蔽壁4712ないし回動遮蔽壁4715は半径方向内側に向かって倒れた横臥状態となっている。
図44(B)を参照して、全開状態では、回動遮蔽壁4715および回動遮蔽壁4712は、支持基体463の主面に対して略平行な横臥状態となっている。遮蔽装置470が有する全ての回動遮蔽壁471が開状態となることで、送風機47から送風される風路に回動遮蔽壁471が存在せず、風路の流路抵抗を小さくし、送風機47の送風量を増大することができる。
図44(C)を参照して、遮蔽装置470を全開状態とする際には、駆動モータ474を駆動することでギア430を介して回転プレート473を回転させ、各々の移動軸476を移動軸スライド溝480内で摺動させる。具体的には、移動軸スライド溝4801の半径方向内側部分に移動軸4761を配置する。また、移動軸スライド溝4802の半径方向外側部分に、移動軸4762および移動軸4763を配置する。また、移動軸スライド溝4804の半径方向外側部分に移動軸4764を配置し、移動軸スライド溝4805の半径方向外側部分に移動軸4765を配置する。この結果、図44(D)に示すように、移動軸4765が半径方向外側部分に配置されることで、カム4615は半径方向外側に向かって移動する。カム4615の上端部分に対して回動可能に接続されている回動遮蔽壁4715は、回動連結部468の近傍を回転中心として、半径方向内側に向かって回動して倒れ、回動遮蔽壁4715の主面が、カム収納部462の主面に対して略平行な状態となる。
上記のように、本実施形態に係る遮蔽装置470は、図40に示した回転プレート473を回転させることで、各々の回動遮蔽壁4711〜4715の開閉状態を切換えることができる。よって、送風機47の軸方向、即ち冷蔵庫10の奥行方向に沿って部材が変位することがない。従って、遮蔽装置470が占有する厚み寸法を小さくすることができる。更に、図3を参照して、遮蔽装置470が占有する容積を小さくすることができるので、遮蔽装置470の前方に形成される冷凍室17の庫内容積を大きくし、より多くの被冷凍物を冷凍室17に貯蔵することができる。
本実施形態により、以下の発明を把握することができる。
本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲む回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を有し、前記回動遮蔽壁は、半径方向内側に向かって倒れるように回動することで前記風路を解放し、半径方向外側に向かって起立するように回動することで前記風路を塞ぐことを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、回動遮蔽壁が半径方向外側に向かって回動することにより風路を遮蔽することで、遮蔽時に回動遮蔽壁が回動する方向と、送風機が送風する方向とが略一致しているので、遮蔽時に於ける気密性を向上することができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記遮蔽壁駆動機構は、移動軸スライド溝が形成される円盤状の回転プレートと、前記移動軸スライド溝に係合する移動軸が形成され、前記回動遮蔽壁に回転可能に連結されたカムと、前記回転プレートを回転させる駆動モータと、を有し、前記回転プレートが回転することで、前記移動軸が前記移動軸スライド溝をスライドすることにより、前記カムが半径方向内側に移動したら、前記回動遮蔽壁は前記風路を塞ぎ、前記回転プレートが回転することで、前記移動軸が前記移動軸スライド溝をスライドすることにより、前記カムが半径方向外側に移動したら、前記回動遮蔽壁は前記風路を解放することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、回転プレートの回転動作で容易に回動遮蔽壁の開閉動作を駆動することができるので、遮蔽装置を構成する部材が奥行方向に移動する従来の遮蔽装置と比較して、遮蔽装置が占有する容積を小さくすることができ、庫内容積を圧迫することがない。
また、本発明の遮蔽装置では、前記回動遮蔽壁が回動可能に取り付けられ、カム収納部が形成される支持基体を更に有し、前記カムは、前記カム収納部に、半径方向に沿ってスライド可能な状態で収納されることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、支持基体のカム収納部の内部で、カムの移動方向を半径方向に規制することで、カムのスライド動作で回動遮蔽壁の開閉を好適に駆動することができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記送風機と前記回動遮蔽壁との間には、前記回動遮蔽壁が半径方向内側に向かって倒れることを許容する空間が形成されることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、回動遮蔽壁が開放状態の時には、回動遮蔽壁が倒れることができる空間を、送風機と前記回動遮蔽壁との間に確保することができる。一方、回動遮蔽壁が開放状態の際には、回動遮蔽壁と送風機との間に、冷気が流通できる空間を充分に確保できる。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、前記風路を少なくとも部分的に塞ぐ前記遮蔽装置と、を具備することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、遮蔽装置が占有する庫内容積を低減することができるので、各貯蔵室の有効容積を大きく確保することができる。また、遮蔽装置の風路抵抗が小さいので、少ないエネルギで大きな送風量を得ることができ、貯蔵室を効果的に冷却することができる。
[第5実施形態]
図45から図50参照して、第5実施形態に係る遮蔽装置570を説明する。第5実施形態に係る遮蔽装置570の基本構成および冷蔵庫10への適用構成は第1実施形態と同様であるので、相違点を中心に説明する。本実施形態では、後述するように、回転プレート573のスライド溝580に、複数のカム561の移動軸576が係合している。
図45を参照して、遮蔽装置570の構成を説明する。図45(A)は遮蔽装置570の分解斜視図であり、図45(B)はカム561を示す斜視図である。
図45(A)を参照して、遮蔽装置570は、支持基体563と、回転プレート573と、蓋部材57と、遮蔽壁駆動機構560と、を具備している。
遮蔽装置570は送風機47で送風された冷気の風路を遮蔽する装置である。遮蔽装置570を開状態とすることで冷却室26と各貯蔵室とをつなぐ風路を連通させ、遮蔽装置570を閉状態とすることで風路を遮断する。
送風機47は、ビスなどの締結手段を介して、支持基体563の後面中心部に配設されている。送風機47は、例えば、ターボファンなどの遠心ファンと、この遠心ファンを回転させる送風モータとを具備しており、半径方向外側に向かって冷気を送風する。
回動遮蔽壁571は、矩形状の合成樹脂からなる板状部材であり、回転プレート573の外縁の接線方向に沿う長辺を有している。回動遮蔽壁571は、支持基体563の周縁部付近に、後方に向かって回動可能に取り付けられている。回動遮蔽壁571は、複数(本実施形態では4個)が配設されている。回動遮蔽壁571は、送風機47で送風される冷気が流通する経路に配置され、風路を適宜遮蔽する。
回動遮蔽壁571の回動中心である基端部には、起立状態において回動遮蔽壁571を外囲する枠状部583が隣接されている。枠状部583は枠状に成形された合成樹脂から成り、送風機47を取り囲むように、支持基体563の後面に配置されている。枠状部583は各回動遮蔽壁571に対応して配置され、回動遮蔽壁571が枠状部583の開口を塞ぐことで、風路が閉鎖される。
回転プレート573は、後方から見て略円盤形状の形状を呈し、支持基体563の前面側に回転自在に配設されている。回転プレート573には、回動遮蔽壁571を回動させるためのスライド溝580が形成されている。スライド溝580は、回転プレート573の後面に、リブで囲まれる有底溝として形成されている。回転プレート573の周縁部にはトルクを伝達するためのギア溝549が形成されている。後述するように、駆動モータを駆動し、回転プレート573を回転させることで、回動遮蔽壁571が開閉動作する。
蓋部材57は、回転プレート573を前方から覆う板状の部材であり、回転プレート573よりも若干大きく形成され、前方から見て略円形を呈している。
上記した回動遮蔽壁571の開閉動作を行う遮蔽壁駆動機構560は、回転プレート573と、カム561と、回転プレート573を回転させる駆動モータ574(図48(A)参照)を有している。
図45(B)を参照して、カム561は、合成樹脂から成る扁平な直方体形状の部材である。カム561の左方端を後方に向かって突出させることで、回動連結部548が形成されている。回動連結部548には、後述するピン569が挿通可能な孔部が形成されている。また、カム561の右端側の前面から略円柱状に突出する移動軸576が形成されている。移動軸576は、上記した回転プレート573のスライド溝580に係合し、使用状況下に於いてスライド溝580と摺動する。この摺動を可能にするため、移動軸576の直径は、スライド溝580の半径方向の幅と同程度か若干短く設定されている。
図46を参照して、回動遮蔽壁571、支持基体563およびカム561の関連構成を説明する。図46(A)は、回動遮蔽壁571、支持基体563およびカム561を左側後方から見た分解斜視図であり、図46(B)は、回動連結部568およびカム561を左側前方から見た分解斜視図である。
図46(A)を参照して、回動遮蔽壁571は、回動遮蔽壁571の基端部から傾斜して突出する回動連結部568が形成されている。回動連結部568には、ピン569を挿通することが可能な孔部が形成されている。また、回動遮蔽壁571の上下両側面の前端部には、略円柱状に突出する回動連結部564が形成されている。回動連結部564は、枠状部583の内壁に形成された筒状の凹状部585に挿入される。係る構成により、回動遮蔽壁571は、回動可能な状態で支持基体563に備えられる。
支持基体563を矩形状に貫通することで貫通孔586が形成されている。貫通孔586には、後方から回動遮蔽壁571の回動連結部568が挿入される。カム561の回動連結部548も、前方から貫通孔586に挿入される。回動遮蔽壁571の回動連結部568の孔部、および、カム561の回動連結部548の孔部には、ピン569が挿入される。係る構成により、支持基体563を挟んで、回動遮蔽壁571とカム561とは回動可能に接続される。
図46(B)を参照して、支持基体563の前面には、カム収納部562が形成されている。カム収納部562はリブで囲まれた矩形状の領域であり、カム収納部562の内部に上記した貫通孔586が形成されている。カム561は、カム収納部562の内部に収納されてスライドする。カム収納部562の内部でカム561がスライドする方向は、ここでは左右方向であり、換言すると図45(A)に示した回転プレート573の半径方向である。
上記のように構成することで、駆動モータ574を駆動して回転プレート573を回転させることにより、移動軸576がスライド溝580内を摺動する。これによってカム561はカム収納部562内をスライドする。カム561をスライドさせることで、回動遮蔽壁571をピン569周りに回動させることが出来る。具体的には、カム561を回転プレート573の周縁部側にスライドさせると、回動遮蔽壁571は回動連結部564を回動中心として、起立状態となるように回動し、回動遮蔽壁571は支持基体563の主面に対して直交した状態となる。一方、カム561を回転プレート573の中心側にスライドさせると、回動遮蔽壁571は回動連結部564を回動中心として、横臥状態となるように回動し、回動遮蔽壁571は支持基体563の主面に対して略平行な状態となる。
したがって、スライド溝580を回転プレート573の周縁部側に形成すれば、回動遮蔽壁571を閉状態とすることができる。反対にスライド溝580を回転プレート573の中心側に形成すれば、回動遮蔽壁571を開状態とすることができる。この原理を利用して、スライド溝580の形状を選択すれば、回動遮蔽壁571の開閉状態を任意に設定することができる。これによって、複雑な構成を採用せずに、回動遮蔽壁571を全開状態としたり、全閉状態としたりできる。
図47(A)は遮蔽装置570の回動遮蔽壁5711等を後方から見て示す図である。遮蔽装置570は、上記した回動遮蔽壁571として、回動遮蔽壁5711ないし回動遮蔽壁5714を有している。回動遮蔽壁5711ないし回動遮蔽壁5714は、上記した回転プレート573の接線方向に対して略平行な長辺を有する長方形形状を呈している。また、回動遮蔽壁5711ないし回動遮蔽壁5714は、図45(A)に示した支持基体563の周縁部に回動可能に取り付けられている。
回動遮蔽壁5711の基端部は、移動軸5761が形成されたカム5611に回動可能に接続されている。同様に、回動遮蔽壁5712の半径方向内側端部は、移動軸5762が形成されたカム5612に回動可能に接続されている。回動遮蔽壁5713の半径方向内側端部は、移動軸5763が形成されたカム5613に回動可能に連結されている。また、回動遮蔽壁5714の半径方向内側端部は、移動軸5764が形成されたカム5614に回動可能に連結されている。
ここで、カム5611がスライドする方向は、回動遮蔽壁5711の長手方向に対して直交している。このようにすることで、回動遮蔽壁5711を開閉する際に、カム5611がスライドするべき距離を短く出来る。このような構成は、他の回動遮蔽壁5712等に関しても同様である。
図47(B)を参照して、回転プレート573は、略円板状に成型された鋼板または合成樹脂板であり、上記した回動遮蔽壁5711等の開閉動作を司るためのスライド溝580が形成されている。
回転プレート573の周縁部の大部分にはギア溝549が形成されており、図48(A)を参照して後述するギア30とギア溝549とが歯合することで、図48(A)に示す駆動モータ574のトルクで回転プレート573が回転する。また、ギア溝549は回転プレート573の全周に渡って形成されても良いが、ここでは、回転プレート573の外周の一部にはギア溝549は形成されていない。すなわちギア溝549は両端部を有している。ギア溝549が端部を有することで、後述するギア30がギア溝549の端部まで回転することで、回転プレート573の回転方向に於ける位置検出を容易に行うことができる。
スライド溝580は、回転プレート573の外周縁部近傍に略円環状に形成されている。更に、後方から回転プレート573を見た場合のスライド溝580の形状は、真円形状ではなく、回転プレート573の円周方向に沿って蛇行する蛇行形状を呈している。具体的には、スライド溝580は、時計回りに沿って、スライド溝5801,5802,5803,5804,5805,5806,5807,5808,58010,58011,58012から構成される。スライド溝5801は、時計回りに沿って半径方向外側に向かって湾曲している。スライド溝5802は、円周方向に対して略平行に延在している。スライド溝5803は、時計回りに沿って半径方向内側に向かって湾曲している。スライド溝5804は、時計回りに沿って半径方向外側に向かって湾曲している。スライド溝5805は、時計回りに沿って半径方向内側に向かって湾曲している。スライド溝5806は、時計回りに沿って半径方向外側に向かって湾曲している。スライド溝5807は、時計回りに沿って半径方向内側に向かって湾曲している。スライド溝5808は、時計回りに沿って半径方向外側に向かって湾曲している。スライド溝5809は、時計回りに沿って半径方向内側に向かって湾曲している。スライド溝58010は、時計回りに沿って半径方向外側に向かって湾曲している。スライド溝58011は、円周方向に対して略平行に延在している。スライド溝58012は、時計回りに沿って半径方向内側に向かって湾曲している。
スライド溝580では、溝の湾曲形状が変化する変化点が設定されている。具体的には、スライド溝5801とスライド溝5802との間に変化点5812が設定され、スライド溝5802とスライド溝5803との間に変化点5813が設定される。また、スライド溝5803とスライド溝5804との間に変化点5814が設定され、スライド溝5804とスライド溝5805との間に変化点5815が設定される。また、スライド溝5805とスライド溝5806との間に変化点5816が設定され、スライド溝5806とスライド溝5807との間に変化点5817が設定される。また、スライド溝5807とスライド溝5808との間に変化点5818が設定され、スライド溝5808とスライド溝5809との間に変化点5819が設定されている。また、スライド溝5809とスライド溝58010との間に変化点58110が設定され、スライド溝58010とスライド溝58011との間に変化点58111が設定されている。また、スライド溝58011とスライド溝58012との間に変化点58112が設定され、スライド溝58012とスライド溝5801との間に変化点5811が設定されている。
上記した、変化点5812、変化点5813、変化点5815、変化点5817、変化点5819、変化点58111および変化点5812は、回転プレート573の半径方向外側に配置される。一方、変化点5811、変化点5814、変化点5816、変化点5818および変化点58110は、回転プレート573の半径方向内側に配置される。
図48に全閉状態における遮蔽装置570の構成を示す。図48(A)は全閉状態の遮蔽装置570を後方から見た図であり、図48(B)は全閉状態における回転プレート573等を後方から見た図であり、図48(C)は全閉状態における遮蔽装置570の切断斜視図である。
図48(A)を参照して、遮蔽装置570は、全閉状態では送風機47から外部への空気の流出を防止する。即ち、全閉状態では、全ての遮蔽装置570である回動遮蔽壁5711ないし回動遮蔽壁5714が起立状態である。よって、冷気を供給する風路との連通は遮断され、上記した冷凍室17には冷気が供給されない。また、図1に示した冷却器45を除霜する除霜行程でも、遮蔽装置570が全閉状態となることで、暖気が冷却室26から冷蔵室15および冷凍室17に流入しない。
図48(B)を参照して、遮蔽装置570を全閉状態とする際には、先ず、図48(A)に示す駆動モータ574を駆動することでギア30を介して回転プレート573を回転させる。ここでは、回転プレート573を回転させることで、移動軸5761等をスライド溝580内で摺動させ、半径方向外側に移動する。具体的には、移動軸5761はスライド溝580の変化点5813に配置され、移動軸5762はスライド溝580の変化点5815に配置される。また、移動軸5763はスライド溝580の変化点5817に配置され、移動軸5764はスライド溝580の変化点5819に配置される。
図48(C)を参照して、この結果、カム5611は、半径方向外側に向かって移動する。そして、カム5611と回転可能に連結されている回動遮蔽壁5711は、回動連結部568近傍を回動中心として回動し、支持基体563の主面に対して略直角に起立する閉状態となる。この結果、枠状部583の開口は回動遮蔽壁5711で塞がれ、風路が遮蔽される。係る構成は、他の回動遮蔽壁5712等でも同様である。
図49に全開状態における遮蔽装置570の構成を示す。図49(A)は全開状態の遮蔽装置570を後方から見た図であり、図49(B)は全開状態における回転プレート573等を後方から見た図であり、図49(C)は全開状態における遮蔽装置570の切断斜視図である。
図49(A)を参照して、遮蔽装置570は、全開状態では送風機47から外部への空気の流れを妨げない。全開状態では、全ての回動遮蔽壁5711等は周囲に向かって開いた状態となっている。即ち、全開状態では、遮蔽装置570が送風機47から送風される冷気は、回動遮蔽壁571に干渉されることなく、冷蔵室15および冷凍室17に送風される。
図49(B)を参照して、遮蔽装置570を全開状態とする際には、先ず、図48(A)に示す駆動モータ574を駆動することでギア30を介して回転プレート573を回転させる。ここでは、回転プレート573を回転させることで、移動軸5761等をスライド溝580内で摺動させ、半径方向内側に移動する。具体的には、移動軸5761はスライド溝580の変化点5814に配置され、移動軸5762はスライド溝580の変化点5816に配置される。また、移動軸5763はスライド溝580の変化点5818に配置され、移動軸5764はスライド溝580の変化点58110に配置される。
図49(C)を参照して、この結果、カム5611は、半径方向内側に向かって移動する。そして、カム5611と回転可能に連結されている回動遮蔽壁5711は、回動連結部568近傍を回動中心として回動し、支持基体563の主面に対して略平行に倒れた開状態となる。この結果、枠状部583の開口は回動遮蔽壁5711で塞がれず、風路の流路抵抗を小さくし、送風機47の送風量を増大することができる。係る構成は、他の回動遮蔽壁5712等でも同様である。
本実施形態では、図45を参照して、回転プレート573の回転により、回動遮蔽壁571の開閉動作を行っているので、上記した背景技術と比較して、遮蔽装置570の薄型化を実現することができる。よって、図2を参照して、遮蔽装置570の前方に形成される冷凍室17の容積を増大させることができる。
更に、本実施形態によれば、図47(B)に示したように、遮蔽装置570にスライド溝580を略円環状に形成し、スライド溝580に複数の移動軸5762ないし移動軸5764を係合させている。そして、回転プレート573を回転させることで、移動軸5762ないし移動軸5764がスライド溝580を摺動し、回転プレート573の半径方向に沿ってスライドする。移動軸5762ないし移動軸5764がスライドすると、カム5611ないしカム5614もスライドし、この結果、回動遮蔽壁5711ないし回動遮蔽壁5714が開閉される。
よって、1つのスライド溝580に複数の移動軸5761ないし移動軸5764が係合して摺動することから、移動軸5761ないし移動軸5764がスライド可能なスライド溝580の距離を長くすることができる。従って、円周方向に沿ってスライド溝580を滑らかに曲折形成でき、移動軸5761ないし移動軸5764がスライド溝580を摺動する際に発生する圧力が小さくなり、回動遮蔽壁5711の開閉動作をスムーズに行うことができる。
更に、複数のカム5611等で、スライド溝580の摺動する範囲が重なり合っている。具体的には、図50を参照して、カム5611(第1カム)の移動軸5761がスライド溝580を摺動する範囲である第1摺動範囲と、カム5612(第2カム)の移動軸5762がスライド溝580を摺動する範囲である第2摺動範囲と、が円周方向に於いて重なり合っている。よって、スライド溝580の略全体が、第1摺動範囲であり且つ第2摺動範囲である。よって、スライド溝580の略全体を、複数のカム5611等で共用でき、遮蔽装置570の構成を簡素化できる。
上記した第5形態から、以下の発明を把握することができる。
本発明は、冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、送風機を半径方向外側から囲む複数の回動遮蔽壁と、前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、前記遮蔽壁駆動機構は、円周方向に沿ってスライド溝が形成された回転プレートと、前記スライド溝に係合する移動軸が形成されて前記回動遮蔽壁にそれぞれ回転可能に連結される複数のカムと、前記回転プレートを回転するモータと、を有し、一つの前記スライド溝に、複数の前記カムの前記移動軸が係合することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、回転プレートの回転でスライドするカムにより回動遮蔽壁が開閉するので、遮蔽装置が薄型となり、貯蔵室の庫内容積を大きく確保することができる。また、一つのスライド溝に、複数のカムの移動軸が係合することで、スライド溝の蛇行形状を滑らかにすることができる。よって、スライド溝と移動軸との摺動動作および回動遮蔽壁の回動動作をスムーズに行うことができる。更に、スライド溝の数を少なくでき、遮蔽装置の構成を簡略化できる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記カムは、第1カムと、第2カムと、を有し、前記第1カムが前記スライド溝を摺動する第1摺動範囲と、前記第2カムが前記スライド溝を摺動する第2摺動範囲と、が重なり合っていることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、第1摺動範囲と第2摺動範囲とが重なり合っていることで、各カムの移動軸の摺動範囲を大きく確保でき、スライド溝と移動軸との摺動動作および回動遮蔽壁の回動動作を更にスムーズに行うことができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記スライド溝は、環状に形成されていることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、スライド溝が環状に形成されていることで、遮蔽壁駆動機構の構成を簡素化することができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記スライド溝は、不完全環状に形成されていることを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、スライド溝の端部までカムの係合部を摺動させることで、容易に回転プレートの初期位置を検出することができる。
また、本発明の遮蔽装置では、前記スライド溝は、第1スライド溝と、半径方向に於いて前記第1スライド溝の内側に形成された第2スライド溝と、を有することを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、第1スライド溝に係合部が係合するカムで回動する回動遮蔽壁と、第2スライド溝に係合部が係合するカムで回動する他の回動遮蔽壁とで、制御系統を異ならせ、回動遮蔽壁の制御方法を多様化することが出来る。
また、本発明の遮蔽装置では、前記モータは、前記回転プレートの周囲に形成されたギア溝に歯合するギアを介して、前記回転プレートを回転させ、前記回転プレートの周囲の一部分には前記ギア溝が形成されないことを特徴とする。これにより、本発明の遮蔽装置によれば、ギア溝の端部まで回転プレートを回転させることで、回転プレートの回転方向に於ける位置検出を容易に行うことができる。
また、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、前記風路を少なくとも部分的に塞ぐ、前記遮蔽装置と、を具備することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、送風機を半径方向外側から囲む複数の回動遮蔽壁を有する薄型の蔽壁送風機を備えることで、遮蔽装置が占有する容積を低減し、貯蔵室の庫内容積を増大することができる。更に、回動遮蔽壁がスムーズに開閉動作することで、各貯蔵室の送風切替作業もスムーズに行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 外箱
13 内箱
14 断熱材
15 冷蔵室
17 冷凍室
18 上段冷凍室
19 下段冷凍室
20 野菜室
21 断熱扉
22 ダンパ
23 断熱扉
24 断熱扉
25 断熱扉
26 冷却室
27 送風口
28 戻り口
29 冷蔵室供給風路
30 ギア
31 冷凍室供給風路
32 リブ
33 吹出口
34 吹出口
37 野菜室帰還風路
38 戻り口
39 戻り口
42 断熱仕切壁
43 断熱仕切壁
44 圧縮機
45 冷却器
46 除霜ヒータ
47 送風機
48 回動連結部
49 ギア溝
50 風路区画壁
51 冷蔵室供給風路
52 上段冷凍室供給風路
53 下段冷凍室供給風路
54 回動連結部
55 ピン
56 風路区画壁
57 蓋部材
58 側壁部
59 開口部位
60 遮蔽壁駆動機構
61,611,612,613,614,615,616 カム
62 カム収納部
63 支持基体
64 回動連結部
65 仕切体
66 仕切体
67 前面カバー
68 回動連結部
69 ピン
70 遮蔽装置
71,711,712,713,714,715,716 回動遮蔽壁
73 回転プレート
74 駆動モータ
75 回転軸
76,761,762,763,764,765,766 移動軸
77 ギア部
79 回転軸スライド溝
80,801,802,803,804,805,806 移動軸スライド溝
8011,8012,8013溝部
8021,8022,8023,8024,8025,8026 溝部
8031,8032,8033,8034 溝部
8041,8042,8043,8044 溝部
8051,8052,8053,8054 溝部
8061,8062,8063,8064,8065,8066 溝部
235 被覆板
236 開口部
254 駆動シャフト
258 突出部
259 開口部位
260 遮蔽壁駆動機構
263 支持基体
264 回動連結部
270 遮蔽装置
271、2711、2712、2713、2714 回動遮蔽壁
274 駆動モータ
2811、2812、2813、2814、2815、2816、2817ギア
282 開口部
283、284ワイヤ固定部
285 溝
286 ワイヤ回転体
287 送風機取付部
288 ワイヤカバー
289 駆動モータ
290 遮蔽装置
291 回動遮蔽壁
292 ワイヤ
2921、2922 ワイヤ端部
293 回動連結部
294 送風機
295 ワイヤ挿通部
296 支持基体
297 蓋部
298 回動連結部
299 蓋部
348 回動連結部
355 ピン
358 側壁部
360、3601、3602 遮蔽壁駆動機構
361、3611、3612、3613、3614、3615カム
363 支持基体
364、368回動連結部
369 ピン
370 遮蔽装置
371、3711、3712、3713、3714、3715回動遮蔽壁
373、3731、3732、3733、3734、3735回転プレート
374、3741、3742、3743、3744、3745駆動モータ
376、3761、3762、3763、3764、3765移動軸
380、3801、3802、3803、3804、3805移動軸スライド溝
381 ソレノイド
382 当接部
3851、3852 巻回部
3861、3862、3863、3864 ワイヤ
387 可動部
430 ギア
441 枠部
448、454回動連結部
455 ピン
458 側壁部
460 遮蔽壁駆動機構
461、4611、4612、4613、4614、4615カム
462 カム収納部
463 支持基体
464、468回動連結部
469 ピン
470 遮蔽装置
471、4711、4712、4713、4714、4715回動遮蔽壁
473 回転プレート
474 駆動モータ
475 回転軸
476、4761、4762、4763、4764、4765移動軸
477 ギア部
479 回転軸スライド溝
480、4801、4802、4804、4805 移動軸スライド溝
48011、48012、48013、48021、48022、48023、48024、48025、48026、48027、48028、48029、48041、48042、48043、48044、48051、48052、48053、48054、48055、48056 溝部
548 回動連結部
549 ギア溝
560 遮蔽壁駆動機構
561、5611、5612、5613、5614、5615、5616 カム
562 カム収納部
563 支持基体
564、568回動連結部
569 ピン
570 遮蔽装置
571、5711、5712、5713、5714、5715回動遮蔽壁
573 回転プレート
574 駆動モータ
576、5761、5762、5763、5764、5765移動軸
580、5801、5802、5803、5804、5805、5806、5807、5808、5809、58010、58011、58012、58013、58014 スライド溝
5811、5812、5813、5814、5815、5816、5817、5818、5819、58110、58111、58112 変化点
583 枠状部
585 凹状部
586 貫通孔
1100 冷蔵庫
1101 冷蔵室
1102 冷凍室
1103 野菜室
1104 冷却室
1105 区画壁
1106 開口部
1107 送風ファン
1108 冷却器
1109 風路
1110 送風機カバー
1111 凹部
1113 開口部
1114 ダンパ

Claims (6)

  1. 冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、
    送風機を半径方向外側から囲む回動遮蔽壁と、
    前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を有し、
    前記回動遮蔽壁は、前記風路内に配設され、
    前記遮蔽壁駆動機構は、前記風路外の領域に配設されることを特徴とする遮蔽装置。
  2. 前記遮蔽壁駆動機構は、
    移動軸スライド溝が形成される円盤状の回転プレートと、
    前記移動軸スライド溝に係合する移動軸が形成され、前記回動遮蔽壁に回転可能に連結されたカムと、
    前記回転プレートを回転させる駆動モータと、を有し、
    前記カムは前記移動軸が前記移動軸スライド溝をスライドすることにより前記回動遮蔽壁を開閉動作させることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽装置。
  3. 一つの前記移動軸スライド溝に、複数の前記カムの前記移動軸が係合することを特徴とする請求項2に記載の遮蔽装置。
  4. 冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、
    送風機を半径方向外側から囲むように並設され、回動することで前記風路を開閉する複数の回動遮蔽壁と、
    前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、
    前記遮蔽壁駆動機構は、駆動源と、前記駆動源の動力を前記回動遮蔽壁に伝達する動力伝達機構と、を有することを特徴とする遮蔽装置。
  5. 冷蔵庫の内部で冷気が送風される風路を塞ぐ遮蔽装置であって、
    送風機を半径方向外側から囲む複数の回動遮蔽壁と、
    前記回動遮蔽壁を駆動する遮蔽壁駆動機構と、を具備し、
    前記遮蔽壁駆動機構は、複数設けられることを特徴とする遮蔽装置。
  6. 貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、
    前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、
    前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、
    前記風路を少なくとも部分的に塞ぐ、請求項1から請求項5の何れかに記載された前記遮蔽装置と、を具備することを特徴とする冷蔵庫。
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