JPWO2019235530A1 - フィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

ユーザが使用中の製品に適用でき、かつメンテナンスが容易なフィルタ装置を提供する。上面に開口部を有するタンクの上側に設けられた蓋体は、タンクに着脱可能に設けられた略円筒形状のフランジ部と、フランジ部に着脱可能に設けられたカバー組立体と、を有し、フランジ部の孔の直径はフィルタエレメントの直径より大きく、フランジ部の外周面には、径方向内側に向かって検出部が設けられた穴が形成されている。フランジ部の中空部を覆うようにフランジ部の上側に設けられた略板状の板状部に、フランジ部の中空部及びケースの内部に挿入される挿入部が設けられ、挿入部の前記板状部と反対側の端には、フィルタエレメントの上プレート上面に設けられた略円環形状のシール部材に当接する略円環形状の平面部を有する押圧部材が設けられている。

Description

本発明は、フィルタ装置に関する。
特許文献1には、フィルタハウジングに差圧測定装置が設けられたフィルタ装置が開示されている。
特表2018−511465号公報
しかしながら特許文献1に記載の発明では、フィルタハウジングの形状が複雑であり、フィルタエレメントの交換等のメンテナンスが容易ではないという問題がある。また特許文献1に記載の発明では、フィルタハウジングに差圧測定装置を設けるために専用のフィルタハウジング及びフィルタエレメントが必要となり、ユーザが使用中の製品に適用することができないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ユーザが使用中の製品に適用でき、かつメンテナンスが容易なフィルタ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルタ装置は、例えば、上面に開口部を有するタンクに設けられたフィルタ装置であって、前記タンクの内部に設けられた略有底筒形状のケースと、前記ケースの内部に設けられたフィルタエレメントであって、略筒形状の濾材と、前記濾材の上端に設けられた上プレートと、を有するフィルタエレメントと、前記開口部を覆うように前記タンクの上側に設けられた蓋体であって、前記タンクに着脱可能に設けられた略円筒形状のフランジ部と、前記フランジ部に着脱可能に設けられたカバー組立体と、を有する蓋体と、前記フランジ部に設けられた検出部と、を備え、前記フランジ部の孔の直径は、前記フィルタエレメントの直径より大きく、前記フランジ部の外周面には、径方向内側に向かって前記検出部が設けられる穴が形成され、前記カバー組立体は、前記フランジ部の中空部を覆うように前記フランジ部に設けられた略板状の板状部と、前記板状部に設けられ、前記ケースの内部に挿入される挿入部と、を有し、前記挿入部の前記板状部と反対側の端には、前記シール部材に当接する略円環形状の平面部を有する押圧部材が設けられ、前記上プレートと前記押圧部材との間には略円環形状のシール部材が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るフィルタ装置によれば、上面に開口部を有するタンクの上側に設けられた蓋体は、タンクに着脱可能に設けられた略円筒形状のフランジ部と、フランジ部に着脱可能に設けられたカバー組立体と、を有し、フランジ部の孔の直径はフィルタエレメントの直径より大きく、フランジ部の外周面には、径方向内側に向かって検出部が設けられた穴が形成されている。これにより、カバー組立体を取り外すだけでフィルタエレメントの交換が可能であり、また、フィルタエレメントの交換時に検出部に設けられた配線等を取り外す等の付加的な作業が不要であるため、メンテナンスが容易である。
また、本発明に係るフィルタ装置によれば、フランジ部の中空部を覆うようにフランジ部の上側に設けられた略板状の板状部に、フランジ部の中空部及びケースの内部に挿入される挿入部が設けられ、挿入部の板状部と反対側の端には略円環形状の平面部を有する押圧部材が設けられており、フィルタエレメントの上プレートと押圧部材との間には略円環形状のシール部材が設けられている。このように、押圧部材がフィルタエレメントに押圧する構成となっているため、本発明の蓋体をユーザが使用中の製品に適用することができる。したがって、専用部品に交換することなく、蓋体を交換するだけで従来のフィルタ装置を本発明のフィルタ装置とすることができる。
ここで、前記カバー組立体は、両端が前記板状部と前記押圧部材とに設けられた弾性部材と、前記板状部に設けられたバルブと、を有し、前記バルブは、前記板状部に設けられた略円筒形状のバルブボディを有し、前記押圧部材は、前記バルブボディに対して移動可能に設けられており、前記カバー組立体が前記フランジ部に取り付けられた状態では、前記弾性部材が変形することで前記平面部が前記フィルタエレメントを押圧し、前記バルブボディは、前記弾性部材が変形していないときは前記バルブの先端が前記平面部から突出せず、前記弾性部材が変形しているときは前記バルブの先端が前記平面部から突出する高さで形成されていてもよい。これにより、カバー組立体を取り外した状態では、フィルタエレメントに付勢力を与える弾性部材が変形せず、バルブが平面部から突出しないため、取り外したカバー組立体をタンクの上面に載置することができ、メンテナンス性がさらに向上する。
ここで、前記カバー組立体と前記フランジ部との間には、第1のシール部材が設けられ、前記バルブボディと前記押圧部材との間には、第2のシール部材が設けられ、前記第2のシール部材の変形量は前記第1のシール部材の変形量より少ない、又は、前記第2のシール部材の硬さは前記第1のシール部材の硬さより柔らかくてもよい。これにより、押圧部材を、バルブボディの外周面に沿って上下方向に移動可能、かつバルブボディに対して傾くように移動可能に設けることができる。
ここで、前記押圧部材は、前記バルブボディの外周面に沿って上下方向に移動可能、かつ前記バルブボディに対して傾くように移動可能であり、前記押圧部材の外周面には、略円筒形状の位置決め部が下向きに突出するように設けられ、前記位置決め部の内周面に沿って、前記上プレートの外周面が設けられ、前記位置決め部の先端は、内周面側の高さが低く、外周面側の高さが高くなるように切り欠かれていてもよい。また、前記押圧部材は、前記バルブボディの外周面に沿って上下方向に移動可能、かつ前記バルブボディに対して傾くように移動可能であり、前記押圧部材には、下向きに突出するように略円筒形状の位置決め部が設けられ、前記位置決め部の外周面に沿って、前記上プレートの内周面が設けられ、前記位置決め部の先端は、外周面側の高さが低く、内周面側の高さが高くなるように切り欠かれていてもよい。これにより、押圧部材が移動して上プレートと押圧部材とが自動的に位置決めされる。したがって、作業者が一度に多数のフィルタエレメントの交換作業を行うような粗い作業が行われる場合においても、カバー組立体の取り付けが容易である。
ここで、前記押圧部材は、略円筒形状の筒状部と、前記筒状部の外側に設けられた略円環形状の円環板部とを有する押圧部本体と、前記押圧部本体の下側に設けられた筒状体と、を有し、前記筒状部は、前記バルブボディの外周面に沿って設けられており、前記円環板部は、前記平面部を有してもよい。これにより、押圧部材を簡易な構造とすることができる。
本発明によれば、ユーザが使用中の製品に適用でき、かつメンテナンスが容易なフィルタ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態であるリターンフィルタ1が設けられたタンク100の概略を示す断面斜視図である。 リターンフィルタ1の概略を示す断面図である。 カバー組立体32をフランジ部31から取り外した状態におけるリターンフィルタ1の概略を示す断面図である。 カバー組立体32をフランジ部31から取り外し、フィルタエレメント20を交換する様子を示す図である。 リターンフィルタ1の概略を示す断面図であり、蓋体30の近傍を拡大表示した図である。 リターンフィルタ1の概略を示す断面図であり、蓋体30の近傍を拡大表示した図である。 蓋体30の分解斜視図である。 蓋体30の分解斜視図である。 本発明の一実施形態であるリターンフィルタ2の概略を示す斜視図である。 リターンフィルタ2の概略を示す斜視断面図である。 カバー組立体32Aをフランジ部31Aから取り外したときのリターンフィルタ2の概略を示す斜視図である。 カバー組立体32Aをフランジ部31Aから取り外したときのカバー組立体32Aの概略を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、濾過対象の液体として作動油を例に説明するが、濾過対象の液体は作動油に限られない。また本実施の形態では、リターンフィルタを例に説明するが、本発明のフィルタ装置はリターンフィルタに限られない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の一実施形態であるリターンフィルタ1が設けられたタンク100の概略を示す断面斜視図である。図1では断面を示すハッチングを省略する。
タンク100は、作動油を貯留するためのタンクである。タンク100は、図示しない作業機械(例えば、油圧装置)に設置されるものであり、この油圧装置へ供給する作動油の油圧回路内に設けられている。ただし、タンク100は、油圧回路内に設けられるものに限られない。
タンク100は、例えば箱形であり、内部が空洞である。タンク100は、主として、底面101と、底面101と対向する上面102と、底面101及び上面102と略直交する側面103と、を有する。
上面102には、開口部102aが形成される。また、上面102には、リターンフィルタ1を取り付けるための厚肉部102bが開口部102aの周囲に形成される。ただし厚肉部102bは必須ではない。タンク100の内部(ここでは、厚肉部102bの下側)には、リターンフィルタ1が設けられている。開口部102aは、リターンフィルタ1の蓋体30(後に詳述)により覆われる。
側面103には、作動油をリターンフィルタ1の内部へ流入させる流入部104が設けられている。流入部104は、タンク100の外部からリターンフィルタ1の内部(空間S1)へと作動油を導く。リターンフィルタ1に導かれた作動油は、リターンフィルタ1で濾過されて空間S2へ流出し、その後タンク100内(空間S3)に貯留される。
底面101近傍には、タンク100内の作動油を油圧ポンプ(図示せず)等へ流出させる流出部101aが形成される。タンク100の内側には、サクションストレーナ(図示省略)が設けられ、サクションストレーナを通過した作動油は、流出部101aからタンク100の外側へと流出する。
タンク100の内部には、リターンフィルタ1から流出した作動油が直接サクションストレーナに当たらないように、仕切り板105が設けられている。なお、仕切り板105は必須ではない。
以下、リターンフィルタ1について説明する。図2は、リターンフィルタ1の概略を示す断面図である。図2では断面を示すハッチングを省略する。
リターンフィルタ1は、主として、ケース10と、フィルタエレメント20と、蓋体30と、を有する。
ケース10は、耐腐食性の高い材料(例えば、ステンレス等の金属)により形成される。ケース10は、タンク100の上面102から下側(−z側)に突出するようにタンク100の内部に設けられている。なお、ケース10とタンク100とは一体部品であってもよいし、一体部品でなくてもよい。
ケース10は、有底略円筒形状であり、上端面が開口している。ケース10は、内部が空洞であり、内部にはフィルタエレメント20等が設けられている。
ケース10は、略円筒形状の側面11を有する。側面11には、流入部104(図1参照)からリターンフィルタ1の内部に作動油を流入させる孔である流入口12が形成される。流入口12から作動油が流入することで、ケース10の内部かつフィルタエレメント20の外部の空間(空間S1)に作動油が貯留される。
またケース10は、底面13を有する。底面13を貫通するように、略円筒形状の流出部15が設けられている。流出部15は、フィルタエレメント20の内部の空間(空間S2)とケース10の外部の空間(空間S3、図1参照)とを連通する。
フィルタエレメント20は、有底略筒形状の部材であり、ケース10の内部に設けられている。フィルタエレメント20は、主として、濾材21と、外筒22と、内筒23と、プレート24と、プレート25と、シール部材26と、を有する。図2では、フィルタエレメント20の一部を断面表示している。
濾材21は、両端に開口を有する略円筒形状の部材である。濾材21は、合成樹脂や紙等を用いた濾紙をひだ折りにし、ひだ折りにした濾紙の両端を連結して円筒状にすることによって形成される。濾材21の外側には、略全域に作動油が通過する孔が形成された外筒22が設けられている。また、濾材21の内側には、略全域に作動油が通過する孔が形成された内筒23が設けられている。ただし、外筒22は必須ではない。
濾材21の上端にはプレート24が設けられている。プレート24は、濾材21の上端面に沿って設けられた部材であり、濾材21、外筒22及び内筒23の上端面を覆う。プレート24は略円環形状の平面部を有し、その上面(上側(+z側)の面)には、略円環形状のシール部材26が設けられている。
本実施の形態では、シール部材26はプレート24に接着されるが、シール部材26をプレート24に設ける形態はこれに限られない。例えば、プレート24に凹部を形成し、この凹部にシール部材26を圧入することでシール部材26をプレート24に設けてもよい。また、シール部材26の断面形状は略板状であるが、シール部材26の形態はこれに限られない。例えば、Oリングをプレート24に設けてシール部材としてもよい。
濾材21の下端にはプレート25が設けられている。プレート25は、濾材21の下端面に沿って設けられた略円板形状の部材であり、濾材21、外筒22及び内筒23の下端面を覆う。フィルタエレメント20がケース10の内部に設けられた状態では、プレート25が図示しないシール部材を介して底面13及び流出部15に当接する。これにより、フィルタエレメント20で濾過された作動油が空間S1に流出しない。
蓋体30は、開口部102aを覆うようにタンク100の上側に設けられている。なお、ケース10がタンク100の上面102を貫通する場合には、蓋体30はケース10に設けられる。
蓋体30は、主として、フランジ部31と、カバー組立体32と、を有する。フランジ部31は、略円筒形状であり、タンク100に着脱可能に設けられている。フランジ部31の略中央には、略円柱形状の孔31bが形成されている。孔31bの直径d1はフィルタエレメント20の直径d2より大きい。
フランジ部31の外周面31eには、径方向内側に向かって穴31aが形成されており、穴31aには、検出部63が設けられている。穴31aに検出部63が設けられることで、穴31aの開口が検出部63により覆われる。検出部63は空間S1と空間S2との差圧を検出する差圧検出装置である。ただし、穴31aに設けられる検出部は差圧検出装置に限られない。例えば、フランジ部31に温度センサを設けることで、空間S2内の温度を測定することができる。
カバー組立体32は、フランジ部31の上側(+z側)に、フランジ部31の中空部を覆うように設けられている。カバー組立体32は、フランジ部31に対して着脱可能に設けられている。
図3は、カバー組立体32をフランジ部31から取り外した状態におけるリターンフィルタ1の概略を示す断面図である。カバー組立体32をフランジ部31から取り外すことで、フィルタエレメント20が交換可能となる。
図4は、カバー組立体32をフランジ部31から取り外し、フィルタエレメント20を交換する様子を示す図である。取り外したカバー組立体32をタンク100の上面102に載置することができる。また、孔31bの直径d1はフィルタエレメント20の直径d2より大きい(図2、3参照)ため、フィルタエレメント20の取り出しが容易である。したがって、メンテナンスが容易である。
次に、カバー組立体32について詳細に説明する。図5、6は、リターンフィルタ1の概略を示す断面図であり、蓋体30の近傍を拡大表示した図である。図5はバルブ36(後に詳述)が閉じた状態を示し、図6はバルブ36が開いた状態を示す。図5、6では断面を示すハッチングを省略する。
カバー組立体32は、主として、板状部33と、挿入部34と、を有する。挿入部34は、主として、押圧部材35と、バルブ36と、弾性部材37と、を有する。板状部33は、略板状の部材であり、フランジ部31の中空部を覆うようにフランジ部31の上側に設けられている。挿入部34は、板状部33の下側(−z側)に設けられており、フランジ部31の孔31b、開口部102a及びケース10の内部に挿入される。
図7、8は、蓋体30の分解斜視図である。図7は斜め上方向から見た状態を示し、図8は斜め下方向から見た状態を示す。
押圧部材35は、挿入部34の板状部33と反対側の端に設けられた部材であり、板状部33と押圧部材35との間には弾性部材37が設けられている。言い換えれば、弾性部材37は、両端が板状部33と押圧部材35とに設けられている。バルブ36は、板状部33の下側(−z側)に設けられ、弾性部材37の内側に挿入される。
押圧部材35は、略円筒形状の筒状部35aと、筒状部35aの下側に設けられた平面部35bと、平面部35bの外周面に設けられた位置決め部35cと、を有する。
図5、6の説明に戻る。筒状部35aの内周面には、バルブ36のバルブボディ36c(後に詳述)が設けられている。筒状部35aとバルブボディ36cとの間にはシール部材38(後に詳述)が設けられており、これにより筒状部35aがバルブボディ36cに対して移動可能に設けられる。筒状部35aの外周面には、弾性部材37が設けられている。弾性部材37は、筒状部35aの外周面に当接し、かつ筒状部35aの外周面に沿って移動可能である。
平面部35bは、略円環形状であり、カバー組立体32がフランジ部31に取り付けられた状態においてシール部材26に当接する。
位置決め部35cは、平面部35bの外周面に沿って設けられた略円筒形状の部材であり、下側(−z側)に向けて突出している。位置決め部35cの内周面の直径は、プレート24の外周面の直径より大きく、カバー組立体32がフランジ部31に取り付けられた状態において位置決め部35cの内周面に沿ってプレート24の外周面が設けられる。なお、本実施の形態では、プレート24の外周面とは、略円環形状の平面部の外側に設けられた円筒部であるが、平面部の外側に円筒部が設けられていない場合には平面部の外周面がプレート24の外周面となる。
位置決め部35cの先端(−z側の端)には、斜めに切り欠かれた切り欠き部35dを有する。切り欠き部35dは、位置決め部35cの内周面側の高さが低く、外周面側の高さが高くなるようなテーパを有する。これにより、カバー組立体32をフランジ部31に取り付けるときに、押圧部材35とフィルタエレメント20との位置決めが容易となる。なお、位置決め部35cは必須ではない。
バルブ36は、カバー組立体32に設けられており、カバー組立体32の下側(−z側)に突出する。バルブ36は、主として、弁棒36aと、弁棒36aと共に移動可能な弁体36bと、略円筒形状のバルブボディ36cと、弾性部材36dと、固定部36eと、を有する。弾性部材36dは、一端が固定部36eに設けられ、他端がバルブボディ36cに設けられている。
バルブボディ36cは、略円筒形状(図7、8参照)であり、板状部33に設けられている。バルブ36が閉じた状態(図5参照)では、バルブボディ36cの下端面には弁体36bが当接している。バルブボディ36cの側面には、バルブボディ36cを径方向に貫通する複数の孔36gが形成されている。濾材21が目詰まりして空間S1の圧力が高くなると、弾性部材36dの付勢力に抗して弁体36bが押し下げられてバルブボディ36cから離れることで、バルブ36が開く(図6参照)。このように、空間S1から空間S2に作動油を流すことで、リターンフィルタ1の破損を防止する。
バルブボディ36cには、バルブボディ36cを軸方向に貫通する孔36fが形成されている。孔36fと、板状部33に形成された孔33aと、フランジ部31に形成された孔31cとは流路61を構成し、流路61は穴31aの内部の空間と、フィルタエレメント20の内部空間(空間S2)とを連通する。流路61はカバー組立体32の中心軸を通る面で切断した時の形状が略U字形状又は略コの字形状である。
流路61により、検出部63は空間S2の圧力を検出することができる。また、フランジ部31には穴31aと空間S1とを連通する孔31dが形成されており、孔31dにより、検出部63は空間S1の圧力を検出することができる。この結果、検出部63は空間S1と空間S2との差圧を検出することができる。
バルブボディ36cと押圧部材35とは、シール部材38によりシールされる。また、フランジ部31と板状部33及びフランジ部31と上面102とは、シール部材39によりシールされる。シール部材38、39は、例えばOリングであり、変形可能なゴム等で形成されている。シール部材38の変形量は、一般的なシール部材(例えばシール部材39)の変形量より少ない。例えば、一般的なシール部材の変形量は略8%〜略30%であるのに対し、シール部材38の変形量は略8%以下である。このため、押圧部材35は、バルブボディ36cの外周面に沿って上下方向に移動可能であり、かつバルブボディ36cに対して傾くように移動可能である。
なお、押圧部材35を、バルブボディ36cの外周面に沿って上下方向に移動可能、かつバルブボディ36cに対して傾くように移動可能に設ける形態はこれに限られない。例えば、シール部材38、39の変形量は略同じ(略8%〜略30%)であり、シール部材38の硬さをシール部材39の硬さより柔らかくしても良い。シール部材38を柔らかくすることで、押圧部材35が、バルブボディ36cの外周面に沿って上下方向に移動しやすく、かつバルブボディ36cに対して傾くように移動しやすくなる。
図2、5、6に示すように、カバー組立体32がフランジ部31に取り付けられた状態では、弾性部材37が変形(圧縮)することで平面部35bがフィルタエレメント20を下方向(−z方向)に押圧する。これにより、フィルタエレメント20がケース10の内部に設けられる。また、平面部35bがシール部材26に当接するため、押圧部材35とフィルタエレメント20との間から作動油が漏れない。
カバー組立体32がフランジ部31に取り付けられた状態では、弾性部材37が変形するため、バルブ36の先端(下端)36hが平面部35bよりも下側に突出し、フィルタエレメント20の内部に挿入される。
それに対し、図3に示すように、カバー組立体32がフランジ部31に取り付けられていない状態では、弾性部材37が変形しないため、バルブ36の先端36hが平面部35bから突出せず、バルブ36が押圧部材35の内部に収容される。言い換えれば、バルブボディ36cは、弾性部材37が変形しているときはバルブ36が平面部35bから突出し、弾性部材37が変形していないときはバルブ36が平面部35bから突出しないような高さで形成される。これにより、取り外したカバー組立体32をタンク100の上面102に載置することができ(図4参照)、メンテナンス性が向上する。
次に、このように構成されたリターンフィルタ1の機能について説明する。図2の二点鎖線矢印は、作動油の流れを示す。
例えば作業機械の駆動を開始すると、作動油が油圧回路内を流れ始め、それに伴って空間S1に作動油が流入してケース10の内部が作動油で満たされる。空間S1に流入した作動油は、濾材21の外側から内側へ向って流れ、濾材21により作動油中の塵埃等が除去される。濾過後の作動油は空間S2に流出する。その後、濾過後の作動油は、流出部15から空間S3に流出する。
濾過を繰り返すと濾材21に目詰まりが生じ、空間S1の圧力が上昇するため、フィルタエレメント20の交換を行う。フィルタエレメント20の交換に際し、まず作業機械を停止させる。
図3、4に示すように、蓋体30のカバー組立体32をフランジ部31から取り外すと、開口部102a及び孔31dを介してフィルタエレメント20が抜き出せるようになる。開口部102aの直径及び孔31dの直径d1はフィルタエレメント20の直径d2より大きいため、カバー組立体32を取り外すだけでフィルタエレメント20の交換が可能であり、メンテナンスが容易である。
また、検出部63はフランジ部31に設けられているため、フィルタエレメント20の交換時に検出部63がタンク100側に取り付けられたままであり、タンク100からカバー組立体32と一緒に検出部63が取り外されない。したがって、検出部63に設けられた配線等を取り外す等の付加的な作業が不要となり、メンテナンスが容易である。
使用後のフィルタエレメント20を取り出したら、未使用のフィルタエレメント20をケース10内に挿入する。開口部102aの直径及び孔31dの直径d1はフィルタエレメント20の直径d2より大きいため、フィルタエレメント20の挿入も容易である。
その後、カバー組立体32をフランジ部31に取り付ける。このとき、図5に示すように位置決め部35cがプレート24を覆うが、位置決め部35cの先端に切り欠き部35dが形成されているため、プレート24と押圧部材35とが自動的に位置決めされる。したがって、作業者が一度に多数のフィルタエレメント20の交換作業を行うような粗い作業が行われる場合においても、カバー組立体32の取り付けが容易である。
なお、フィルタエレメント20の交換以外のメンテナンス作業(例えば、修理作業)が発生する場合も考えられる。この場合には、フランジ部31及びカバー組立体32をタンク100から取り外せばよい。これにより、修理作業が行いやすくなる。
本実施の形態によれば、フランジ部31の孔31bの直径d1がフィルタエレメント20の直径d2より大きいため、カバー組立体32を取り外すだけでフィルタエレメント20の交換が可能であり、メンテナンスが容易である。また、フランジ部31に検出部63を設けるため、検出部63に設けられた配線等を取り外す等の付加的な作業が不要となり、メンテナンスが容易である。さらに、取り外したカバー組立体32をタンク100の上面102に載置することができるため、メンテナンス性がさらに向上する。
また、本実施の形態によれば、フランジ部31をタンク100に設け、かつ、押圧部材35がフィルタエレメント20を押圧する構成となっているため、ユーザが使用中の製品に本発明の蓋体30を適用することができる。したがって、専用のフィルタエレメントを用いることなく、蓋体30を交換するだけで従来のフィルタ装置を本発明のリターンフィルタ1とすることができる。
<第2の実施の形態>
以下、第2の実施の形態に係るリターンフィルタ2について説明する。なお、リターンフィルタ1と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図9は、本発明の一実施形態であるリターンフィルタ2の概略を示す斜視図である。図10は、リターンフィルタ2の概略を示す斜視断面図である。図10では断面を示すハッチングを省略する。また、図10では、リターンフィルタ2の一部を拡大して表示している。
リターンフィルタ2は、作動油を貯留するためのタンク100Aの上面102Aに設けられている。タンク100Aとタンク100との差異は、タンク100の上面102が厚肉部102bを有するのに対し、タンク100Aの上面102に取付部材102cが設けられている点である。取付部材102cの内周面が開口部102aである。
リターンフィルタ2は、主として、ケース10と、フィルタエレメント20Aと、蓋体30Aと、を有する。
フィルタエレメント20Aは、有底略筒形状の部材であり、ケース10の内部に設けられている。フィルタエレメント20Aは、主として、濾材21と、外筒22と、内筒23と、プレート24Aと、プレート25(図示省略)と、を有する。
濾材21の上端にはプレート24Aが設けられている。プレート24Aは、濾材21、外筒22及び内筒23の上端面を覆う略円環形状の平面部の両側に設けられた2つの円筒部を有し、外側の円筒部は外筒22の外周面を覆い、内側の円筒部は内筒23の内周面を覆う。
蓋体30Aは、開口部102aを覆うようにタンク100Aの上側に設けられている。なお、ケース10がタンク100の上面102Aを貫通する場合には、蓋体30Aはケース10に設けられる。
蓋体30Aは、主として、フランジ部31Aと、カバー組立体32Aと、を有する。フランジ部31Aは、上面102A(ここでは、取付部材102c)の上側に設けられている。フランジ部31Aと取付部材102cとは、シール部材39によりシールされる。
フランジ部31Aは、略円筒形状であり、タンク100Aに着脱可能に設けられている。フランジ部31の略中央には、略円柱形状の孔31bが形成されている。孔31bの直径はフィルタエレメント20Aの直径より大きい。
フランジ部31Aは凸部31gを有する。フランジ部31Aの外周面31eのうち、凸部31gが設けられている部分には、径方向内側に向かって穴31aが形成されており、穴31aには、検出部63が設けられている。これにより、検出部63の配設位置を径方向内側にし、フランジ部31Aの直径を小さくしている。
カバー組立体32Aは、フランジ部31Aの上側(+z側)に、フランジ部31Aの中空部を覆うように設けられている。カバー組立体32Aは、フランジ部31Aに対して着脱可能に設けられている。
カバー組立体32Aは、主として、板状部33Aと、挿入部34Aと、を有する。
板状部33Aは、略板状の部材であり、フランジ部31Aの中空部を覆うようにフランジ部31Aの上側に設けられている。また、板状部33Aは、フランジ部31Aの中空部に挿入される円柱部33cを有する。フランジ部31Aと板状部33Aとは、シール部材39によりシールされる。また、板状部33Aは、凸部31gが挿入される凹部33bが設けられている。
挿入部34Aは、板状部33Aの下側(−z側)に設けられており、開口部102a及びケース10の内部に挿入される。挿入部34Aは、主として、押圧部材35Aと、バルブ36Aと、弾性部材37と、を有する。
押圧部材35Aは、押圧部本体35mと、押圧部本体35mの下側(−z側)に設けられた筒状体35nと、を有する。板状部33Aと押圧部材35A(ここでは、押圧部本体35m)との間には弾性部材37が設けられている。弾性部材37は、押圧部材35Aに下向き(−z方向)の力を付勢する。
押圧部本体35mは、略円筒形状の筒状部35hと、筒状部35hの外側に設けられた略円環形状の円環板部35iと、を有する。筒状部35hの内周面にはバルブ36のバルブボディ36p(後に詳述)が設けられており、筒状部35hはバルブボディ36pの外周面に沿って設けられている。筒状部35hとバルブボディ36pとの間にはシール部材38が設けられており、これにより筒状部35hがバルブボディ36pの外周面に沿って上下方向に移動可能であり、また、筒状部35hがバルブボディ36pに対して傾くように移動可能である。
円環板部35iは略円環形状の平面部35gを有し、平面部35gは円環板部35iのもっとも外側に位置する。平面部35gの下側(−z側)、すなわちプレート24A側の面には、略円環形状のシール部材35jが設けられている。したがって、カバー組立体32がフランジ部31に取り付けられると、プレート24Aと押圧部材35Aとの間にシール部材35jが設けられる。
シール部材35jは、略円環形状の部材である。図12に示すように、シール部材35jの断面形状は略板状である。シール部材35jの下側には、略円環形状の2つの突起が形成されている。ただし、シール部材35jの形態はこれに限られない。例えば、Oリングをプレート24Aと押圧部材35Aとの間に設けてシール部材としてもよい。また、シール部材35jは平面部35gに貼着又は接着されているが、シール部材35jを平面部35gに設ける方法はこれに限られない。
図10の説明に戻る。平面部35gに隣接して、略円筒形状の位置決め部35eが設けられる。位置決め部35eは、下側(−z側)に向けて突出している。位置決め部35eの外周面の直径はプレート24Aの内周面の直径より小さく、カバー組立体32Aがフランジ部31Aに取り付けられた状態において位置決め部35eの外周面に沿ってプレート24Aの内周面が設けられる。また、位置決め部35eの内周面に沿って筒状体35nが設けられている。筒状体35nには、複数の孔が形成されているが、孔は必須ではない。
なお、本実施の形態では、プレート24Aの内周面とは、略円環形状の平面部の内側に設けられた円筒部であるが、平面部の内側に円筒部が設けられていない場合には平面部の内周面がプレート24Aの内周面となる。
位置決め部35eの先端(−z側の端)は、斜めに切り欠かれた切り欠き部35fを有する。切り欠き部35fは、位置決め部35eの外周面側の高さが低く、内周面側の高さが高くなるようなテーパを有する。これにより、カバー組立体32Aをフランジ部31Aに取り付けるときに、押圧部材35Aとフィルタエレメント20Aとの位置決めが容易となる。
バルブ36Aは、板状部33Aの下側(−z側)に設けられ、弾性部材37及び押圧部材35Aの内側に挿入される。バルブ36Aは、主として、弁棒36aと、弾性部材36dと、弁棒36aと共に移動可能な弁体36oと、略円筒形状のバルブボディ36pと、固定部36qと、を有する。弾性部材36dは、一端が固定部36qに設けられ、他端がバルブボディ36pに設けられている。
バルブボディ36pは、略円筒形状であり、板状部33Aに設けられている。バルブ36Aが閉じた状態(図10参照)では、バルブボディ36pの下端面には弁体36oが当接している。バルブボディ36pの側面には、バルブボディ36pを径方向に貫通する複数の孔36k(図12参照)が形成されている。濾材21が目詰まりして空間S1の圧力が高くなると、弾性部材36dの付勢力に抗して弁体36oが押し下げられてバルブボディ36pから離れることで、バルブ36Aが開く。このように、空間S1から空間S2に作動油を流すことで、リターンフィルタ2の破損を防止する。
バルブボディ36pには、バルブボディ36cを軸方向に貫通する孔36fが形成されている。孔36fと、板状部33に形成された孔33aと、フランジ部31に形成された孔31fとは流路61Aを構成し、流路61Aは穴31aの内部の空間と、フィルタエレメント20Aの内部空間(空間S2)とを連通する。流路61Aはカバー組立体32Aの中心軸を通る面で切断した時の形状が略L字形状である。
流路61Aにより、検出部63は空間S2の圧力を検出することができる。また、フランジ部31には穴31aと空間S1とを連通する孔31dが形成されており、孔31dにより、検出部63は空間S1の圧力を検出することができる。この結果、検出部63は空間S1と空間S2との差圧を検出することができる。
カバー組立体32Aがフランジ部31Aに取り付けられた状態では、弾性部材37が変形(圧縮)することで平面部35gがフィルタエレメント20Aを下方向(−z方向)に押圧する。これにより、フィルタエレメント20がケース10の内部に設けられる。また、平面部35gとプレート24Aとの間にシール部材35jが設けられるため、押圧部材35Aとフィルタエレメント20Aとの間から作動油が漏れない。
カバー組立体32Aがフランジ部31Aに取り付けられた状態では、弾性部材37が変形するため、バルブ36Aの先端(下端)36hが筒状体35nの下端よりも下側に突出し、先端36hがフィルタエレメント20Aの内部に挿入される。
図11は、カバー組立体32Aをフランジ部31Aから取り外したときのリターンフィルタ2の概略を示す斜視図である。図11では、リターンフィルタ2の一部を拡大表示している。図12は、カバー組立体32Aをフランジ部31Aから取り外したときのカバー組立体32Aの概略を示す断面図である。図12では、断面を示すハッチングを省略する。
カバー組立体32Aがフランジ部31Aに取り付けられていない状態では、弾性部材37が変形していない状態(元の形状)に戻り、押圧部材35Aが下方(−z方向)に移動する。その結果、バルブ36Aの先端36hが筒状体35nの下端から突出せず、押圧部材35Aの内部に収容される。言い換えれば、バルブボディ36pは、弾性部材37が変形しているときはバルブ36Aの先端36hが筒状体35nの下端から突出し、弾性部材37が変形していないときはバルブ36Aの先端36hが筒状体35nの下端から突出しないような高さで形成される。
次に、リターンフィルタ2におけるフィルタエレメント20Aの交換について説明する。濾過を繰り返すと濾材21に目詰まりが生じ、空間S1の圧力が上昇するため、フィルタエレメント20Aの交換を行う。フィルタエレメント20Aの交換に際し、作業機械を停止させて、カバー組立体32Aをフランジ部31Aから取り外す。開口部102aの直径及び孔31bの直径はフィルタエレメント20の直径より大きいため、カバー組立体32Aを取り外すだけでフィルタエレメント20Aの交換が可能であり、メンテナンスが容易である。
また、検出部63はフランジ部31Aに設けられているため、フィルタエレメント20の交換時に検出部63がタンク100A側に取り付けられたままである。したがって、検出部63に設けられた配線等を取り外す等の付加的な作業が不要となり、メンテナンスが容易である。
使用後のフィルタエレメント20Aを取り出したら、未使用のフィルタエレメント20Aをケース10内に挿入する。その後、カバー組立体32Aをフランジ部31Aに取り付ける。図10、12に示すように、位置決め部35eの先端に切り欠き部35fが形成されているため、プレート24Aが位置決め部35eの外側に誘導され、プレート24Aと押圧部材35Aとが自動的に位置決めされる。したがって、作業者が一度に多数のフィルタエレメント20Aの交換作業を行うような粗い作業が行われる場合においても、カバー組立体32Aの取り付けが容易である。
また、図11、12に示すように、カバー組立体32Aをフランジ部31Aから取り外すと、弾性部材37が元に戻ることで、押圧部材35Aの内部に先端36hが収容される。これにより、取り外したカバー組立体32Aをタンク100Aの上面102A等に載置することができ、メンテナンス性が向上する。
本実施の形態によれば、押圧部材35Aの高さを低くし、また、円柱部33cをフランジ部31Aの中空部に挿入し、円柱部33cに流路61Aを設けるようにしたため、リターンフィルタ2を小型化することができる。特に、板状部33Aに円柱部33cを設けることで、蓋体30Aを低く(低頭化)することができる。
また、本実施の形態によれば、押圧部本体35mに筒状体35nを設けて押圧部材35Aとしたため、押圧部材35Aを簡易な構造とすることができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成の追加、削除、置換等をすることが可能である。
また、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、「略円筒形状」とは、厳密に円筒形状の場合には限られず、例えば円筒形状と同一視できる場合を含む概念である。また、例えば、単に直交、平行、一致等と表現する場合において、厳密に直交、平行、一致等の場合のみでなく、略平行、略直交、略一致等の場合を含むものとする。
また、「近傍」とは、基準となる位置の近くのある範囲(任意に定めることができる)の領域を含むことを意味する。例えば、端近傍という場合に、端の近くのある範囲の領域であって、端を含んでもいても含んでいなくてもよいことを示す概念である。
1、2 :リターンフィルタ
10 :ケース
11 :側面
12 :流入口
13 :底面
15 :流出部
20、20A:フィルタエレメント
21 :濾材
22 :外筒
23 :内筒
24、24A、25:プレート
26 :シール部材
30、30A:蓋体
31、31A:フランジ部
31a :穴
31b、31c、31d、31f:孔
31e :外周面
31g :凸部
32、32A:カバー組立体
33、33A:板状部
33a :孔
33b :凹部
33c :円柱部
34、34A:挿入部
35、35A:押圧部材
35a :筒状部
35b :平面部
35c、35e:位置決め部
35d、35f:切り欠き部
35g :平面部
35h :筒状部
35i :フランジ部
35j :シール部材
35m :押圧部本体
35n :筒状部
36、36A:バルブ
36a :弁棒
36b、36o:弁体
36c、36p:バルブボディ
36d :弾性部材
36e、36q:固定部
36f、36g、36k:孔
36h :先端
37 :弾性部材
38、39:シール部材
61、61A:流路
63 :検出部
100、100A:タンク
101 :底面
101a :流出部
102、102A:上面
102a :開口部
102b :厚肉部
102c :取付部材
103 :側面
104 :流入部
105 :仕切り板

Claims (6)

  1. 上面に開口部を有するタンクに設けられたフィルタ装置であって、
    前記タンクの内部に設けられた略有底筒形状のケースと、
    前記ケースの内部に設けられたフィルタエレメントであって、略筒形状の濾材と、前記濾材の上端に設けられた上プレートと、を有するフィルタエレメントと、
    前記開口部を覆うように前記タンクの上側に設けられた蓋体であって、前記タンクに着脱可能に設けられた略円筒形状のフランジ部と、前記フランジ部に着脱可能に設けられたカバー組立体と、を有する蓋体と、
    前記フランジ部に設けられた検出部と、
    を備え、
    前記フランジ部の孔の直径は、前記フィルタエレメントの直径より大きく、
    前記フランジ部の外周面には、径方向内側に向かって前記検出部が設けられる穴が形成され、
    前記カバー組立体は、前記フランジ部の中空部を覆うように前記フランジ部に設けられた略板状の板状部と、前記板状部に設けられ、前記ケースの内部に挿入される挿入部と、を有し、
    前記挿入部の前記板状部と反対側の端には、略円環形状の平面部を有する押圧部材が設けられ、
    前記上プレートと前記押圧部材との間には略円環形状のシール部材が設けられている
    ことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 請求項1に記載のフィルタ装置であって、
    前記カバー組立体は、両端が前記板状部と前記押圧部材とに設けられた弾性部材と、前記板状部に設けられたバルブと、を有し、
    前記バルブは、前記板状部に設けられた略円筒形状のバルブボディを有し、
    前記押圧部材は、前記バルブボディに対して移動可能に設けられており、
    前記カバー組立体が前記フランジ部に取り付けられた状態では、前記弾性部材が変形することで前記平面部が前記フィルタエレメントを押圧し、
    前記バルブボディは、前記弾性部材が変形していないときは前記バルブの先端が前記押圧部材から突出せず、前記弾性部材が変形しているときは前記バルブの先端が前記押圧部材から突出する高さで形成される
    ことを特徴とするフィルタ装置。
  3. 請求項2に記載のフィルタ装置であって、
    前記カバー組立体と前記フランジ部との間には、第1のシール部材が設けられ、
    前記バルブボディと前記押圧部材との間には、第2のシール部材が設けられ、
    前記第2のシール部材の変形量は前記第1のシール部材の変形量より少ない、又は、前記第1のシール部材の変形量と前記第2のシール部材の変形量とが略同じであり、前記第2のシール部材の硬さは前記第1のシール部材の硬さより柔らかい
    ことを特徴とするフィルタ装置。
  4. 請求項2又は3に記載のフィルタ装置であって、
    前記押圧部材は、前記バルブボディの外周面に沿って上下方向に移動可能、かつ前記バルブボディに対して傾くように移動可能であり、
    前記押圧部材の外周面には、略円筒形状の位置決め部が下向きに突出するように設けられ、
    前記位置決め部の内周面に沿って、前記上プレートの外周面が設けられ、
    前記位置決め部の先端は、内周面側の高さが低く、外周面側の高さが高くなるように切り欠かれている
    ことを特徴とするフィルタ装置。
  5. 請求項2又は3に記載のフィルタ装置であって、
    前記押圧部材は、前記バルブボディの外周面に沿って上下方向に移動可能、かつ前記バルブボディに対して傾くように移動可能であり、
    前記押圧部材には、下向きに突出するように略円筒形状の位置決め部が設けられ、
    前記位置決め部の外周面に沿って、前記上プレートの内周面が設けられ、
    前記位置決め部の先端は、外周面側の高さが低く、内周面側の高さが高くなるように切り欠かれている
    ことを特徴とするフィルタ装置。
  6. 請求項2から5のいずれか一項に記載のフィルタ装置であって、
    前記押圧部材は、略円筒形状の筒状部と、前記筒状部の外側に設けられた略円環形状の円環板部とを有する押圧部本体と、前記押圧部本体の下側に設けられた筒状体と、を有し、
    前記筒状部は、前記バルブボディの外周面に沿って設けられており、
    前記円環板部は、前記平面部を有する
    ことを特徴とするフィルタ装置。
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