JPWO2019208026A1 - アーク検出回路、ブレーカ、パワーコンディショナ、太陽光パネル、太陽光パネル付属モジュール、接続箱、アーク検出方法およびプログラム - Google Patents

アーク検出回路、ブレーカ、パワーコンディショナ、太陽光パネル、太陽光パネル付属モジュール、接続箱、アーク検出方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

アーク検出回路(10)は、伝送路(L1)を流れる電流を検出する電流検出器(12)と、電流検出器(12)が検出した電流測定結果を周波数分析することで、伝送路(L1)におけるアークの発生を判定するアーク判定部(11)と、を備え、アーク判定部(11)は、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲(T)に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域(F)における、全周波数成分数に対する、所定の強度(A)以上となっている周波数成分数の比率を算出し、算出した複数のタイミングのそれぞれについての当該比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。

Description

本発明は、伝送路におけるアークを検出するアーク検出回路等に関する。
従来、PV(Photo Voltaic)パネル(太陽光パネル)などの電力供給装置から伝送路を介して供給される直流電力をパワーコンディショナ(パワコン)で交流電力に変換するシステムが知られている。PVパネルとパワコンとを接続する伝送路は、外的要因や経年劣化等によって損傷、破断を引き起こすことが報告されている。このような伝送路の損傷等に起因してアーク(つまりアーク放電)が発生する場合がある。そこで、アークを検出するためのアーク検出装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されたアーク検出装置は、伝送路を流れる電流の検出結果から、パワースペクトルを生成し、高周波のパワースペクトルの積分値を特徴量として、所定の閾値と比較することでアークを検出する。
特開2016−166773号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたアーク検出装置では、例えば、瞬間的に全周波数帯域で強度が増加するブレーカ等によるノイズを、アークの発生によるノイズであると誤検知する場合があり、アークを正確に検出できないことがある。
そこで、本発明は、伝送路において発生するアークを正確に検出できるアーク検出回路等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るアーク検出回路の一態様は、伝送路を流れる電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器が検出した電流測定結果を周波数分析することで、前記伝送路におけるアークの発生を判定するアーク判定部と、を備え、前記アーク判定部は、周波数分析した前記電流測定結果において、所定の時間範囲に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域における、全周波数成分数に対する所定の強度以上となっている周波数成分数の比率を算出し、算出した前記複数のタイミングのそれぞれについての前記比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るアーク検出回路の一態様は、伝送路に流れる電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器が検出した電流測定結果を周波数分析することで、前記伝送路におけるアークの発生を判定するアーク判定部と、を備え、前記アーク判定部は、周波数分析した前記電流測定結果において、所定の時間範囲に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域における、所定の強度以上となっている周波数成分数を算出し、算出した前記複数のタイミングのそれぞれについての前記周波数成分数のうちの最小の周波数成分数が所定の最小周波数成分数以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るブレーカの一態様は、上記のアーク検出回路を備える。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るパワーコンディショナの一態様は、上記のアーク検出回路を備える。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る太陽光パネルの一態様は、上記のアーク検出回路を備える。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る太陽光パネル付属モジュールの一態様は、上記のアーク検出回路を備え、太陽光パネルから出力される信号の変換を行う。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る接続箱の一態様は、上記のアーク検出回路を備え、太陽光パネルとパワーコンディショナとを接続する。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るアーク検出方法の一態様は、伝送路におけるアークの発生を判定するアーク検出方法であって、前記伝送路に流れる電流を検出する電流検出器が検出した電流測定結果を周波数分析し、周波数分析した前記電流測定結果において、所定の時間範囲に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域における、全周波数成分数に対する、所定の強度以上となっている周波数成分数の比率を算出し、算出した前記複数のタイミングのそれぞれについての前記比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。
上記目的を達成するために、本発明に係るプログラムの一態様は、上記のアーク検出方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明の一態様によれば、伝送路において発生するアークを正確に検出できる。
図1は、実施の形態に係るアーク検出回路が適用されたシステムの一例を示す構成図である。 図2は、実施の形態に係るアーク検出回路の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態に係るアーク判定部が周波数分析した電流測定結果の一例を示すスペクトログラムである。 図4は、連続する複数のタイミングにおけるスペクトログラムを模式的に示す図である。 図5Aは、タイミングT1における周波数スペクトルを示す図である。 図5Bは、タイミングT2における周波数スペクトルを示す図である。 図5Cは、タイミングT3における周波数スペクトルを示す図である。 図5Dは、タイミングT4における周波数スペクトルを示す図である。 図5Eは、タイミングT5における周波数スペクトルを示す図である。 図6は、複数のタイミングのそれぞれについての所定の周波数帯域における、全周波数成分数に対する、所定の強度以上となっている周波数成分数の比率を示す図である。 図7は、実施の形態に係るアーク検出回路の動作の他の一例を示すフローチャートである。 図8Aは、アークに起因するノイズを模式的に示す図である。 図8Bは、ブレーカ等に起因するノイズを模式的に示す図である。 図9は、実施の形態に係るアーク検出回路の適用例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
(実施の形態)
実施の形態に係るアーク検出回路について、図面を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係るアーク検出回路10が適用されたシステムの一例を示す構成図である。
アーク検出回路10は、電力供給装置から電力変換器への電力の伝送路L1において発生するアークを検出する回路である。
電力供給装置とは、例えば、太陽光パネル31等であり、発電等による直流電力を伝送路L1に供給する装置のことである。また、電力変換器は、電力供給装置から伝送路L1を介して供給された直流電力を交流電力に変換する例えばパワーコンディショナ(パワコン)50等である。パワコン50は、例えばMPPT(Maximum Power Point Tracking)方式を採用しており、太陽光パネル31から供給される直流電力の電流および電圧を、それぞれ電力が最大となる値に調整する。例えば、パワコン50は電圧100V、周波数50Hzまたは60Hzの交流電力に変換する。当該変換された交流電力は、家庭用電気機器等で使用される。
伝送路L1は、外的要因や経年劣化等によって損傷または破断を引き起こすことが報告されている。このような伝送路L1の損傷等に起因してアーク(つまりアーク放電)が発生する場合がある。
アーク検出回路10は、アーク判定部11および電流検出器12を備える。
電流検出器12は、太陽光パネル31とパワコン50とを接続する伝送路L1を流れる電流を検出する。電流検出器12は、例えば、微小な抵抗値を有する抵抗素子から構成される。このような抵抗素子を伝送路L1に挿入し、抵抗に印加される電圧を検出することで、伝送路L1に流れる電流に相当する値を検出できる。なお、電流検出器12は、IC(Intergrated Circuit)等のセンサから構成されていてもよい。例えば、電流検出器12は、ホール素子および磁気コアを用いたセンサから構成されていてもよい。この場合、伝送路L1が磁気コアを貫通するように磁気コアが配置されることで、磁気コアに伝送路L1を流れる電流に応じた磁界が発生する。そして、ホール素子が、当該磁界中に置かれることで、当該磁界(つまり伝送路L1を流れる電流)に応じた電圧を発生する。これにより、電流検出器12は、伝送路L1を流れる電流に相当する値を検出できる。
アーク判定部11は、電流検出器12が検出した電流測定結果を周波数分析することで、伝送路L1におけるアークの発生を判定する。当該周波数分析とは、例えば、当該電流測定結果(電流信号)の時間波形をフーリエ変換することで電流信号の周波数スペクトルを算出し、さらに、当該周波数スペクトルの時間変化を算出して、周波数と時間と強度との関係を表すスペクトログラム(後述する図3)を算出することである。
アーク判定部11は、例えばマイコン(マイクロコントローラ)により実現される。マイコンは、プログラムが格納されたROM、RAM、プログラムを実行するプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等を有する半導体集積回路等である。例えばプロセッサが、プログラムに従って動作することにより、アーク判定部11の機能は実現される。
アーク判定部11は、アークは発生していると判定した場合、例えば、外部にアークが発生したことを示す信号(アーク発生信号)を出力する。例えば、アーク判定部11は、アーク発生信号をブレーカ制御部42に出力する。ブレーカ制御部42は、アーク判定部11からアーク発生信号を取得することで、ブレーカ41を動作させ、伝送路L1における電力伝送を遮断する。これにより、アークが発生している状態では、電力が伝送されることを抑制できる。
次に、アーク検出回路10の動作の詳細について説明する。
図2は、実施の形態に係るアーク検出回路10の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、電流検出器12は、伝送路L1を流れる電流を検出し、アーク判定部11は、電流検出器12が検出した電流測定結果を周波数分析する(ステップS11)。ここで、周波数分析された電流測定結果について図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態に係るアーク判定部11が周波数分析した電流測定結果の一例を示すスペクトログラムである。例えば、アーク判定部11は、電流検出器12が検出した電流測定結果を周波数分析することで、図3に示されるようなスペクトログラムを導出する。図3において、x軸は時間であり、y軸は周波数であり、z軸は強度(検出した電流の強度成分)である。
次に、アーク判定部11は、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域における、全周波数成分数に対する、所定の強度以上となっている周波数成分数の比率を算出する(ステップS12)。周波数成分数とは、スペクトルにおけるビンの数のことである。図3には、所定の時間範囲T、所定の周波数帯域Fを示している。
所定の時間範囲Tは、設定により変更可能となっている。所定の時間範囲Tの設定方法については、後述する図8Aおよび図8Bで説明する。
所定の周波数帯域Fは、設定により変更可能となっている。言い換えると、所定の周波数帯域Fの上限周波数および下限周波数は、設定により変更可能となっている。所定の周波数帯域Fは、例えば、アークが発生した場合にアークに起因するノイズが発生する周波数を含む周波数帯域となるように設定される。アークに起因するノイズが発生する周波数は、実験的に求めることができる。また、所定の周波数帯域Fは、例えば、パワコン50からのノイズの影響をなるべく抑制するために、パワコン50の動作周波数もしくはその倍数等が含まれないように設定される。
ここで、ステップS12での処理をわかりやすくするために、図4および図5Aから図5Eを用いて説明する。
図4は、連続する複数のタイミングにおけるスペクトログラムを模式的に示す図である。図4では、説明を簡単にするために、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングをタイミングT1〜T5と5つのタイミングのみとし、所定の周波数帯域Fにおける全周波数成分数を4つのみとしている。実際には、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミング、および、所定の周波数帯域Fにおける全周波数成分数は、アーク判定部11(マイコン)の性能等に基づく時間分解能、周波数分解能に応じて定められるタイミング数、周波数成分数となる。また、図4には、所定の強度Aを示している。
所定の強度Aは、設定により変更可能となっている。所定の強度Aは、ノイズが発生していない状態でのスペクトルの強度よりも高い値、かつ、アークに起因するノイズが発生している状態でのスペクトルの強度よりも低い値に設定される。所定の強度Aは、実験的に求めることができる。
図4および後述する図5A〜図5Eでは、所定の周波数帯域Fにおける周波数成分を実線で示し、所定の周波数帯域F外における周波数成分を点線で示している。アーク判定部11は、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数(ここでは4つ)に対する、所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率を算出する際に、点線で示される所定の周波数帯域F外における周波数成分を用いず、実線で示される所定の周波数帯域Fにおける周波数成分を用いる。図4では、複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについて、所定の強度以上となっている周波数成分がわかりづらいため、各タイミングの周波数スペクトルを図5Aから図5Eに示す。
図5A〜図5Eは、タイミングT1〜T5における周波数スペクトルを示す図である。
図5A〜図5Eに示されるように、所定の周波数帯域Fにおける、所定の強度A以上となっている周波数成分数は、タイミングT1では1つ、タイミングT2では3つ、タイミングT3では2つ、タイミングT4では4つ、タイミングT5では4つとなっている。これらから、複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数に対する、所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率を図6にまとめる。
図6は、複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについての所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数に対する、強度が所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率を示す図である。
図6に示されるように、当該比率は、タイミングT1では1/4(25%)、タイミングT2では3/4(75%)、タイミングT3では2/4(50%)、タイミングT4では4/4(100%)、タイミングT5では4/4(100%)となっている。アーク判定部11が算出した複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについての当該比率のうちの最小の比率は、タイミングT1における1/4である。
そして、アーク判定部11は、算出した複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについての当該比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっているか否かを判定する(ステップS13)。
所定の比率は、設定により変更可能となっている。所定の比率は、ノイズが発生していない状態での上記比率よりも高い値、かつ、アークに起因するノイズが発生している状態での上記比率よりも低い値に設定される。所定の比率は、実験的に求めることができる。
例えば、所定の比率が1/4(25%)に設定されているとすると、タイミングT1における最小の比率は1/4であるため、最小の比率が所定の比率以上となっている。アーク判定部11は、最小の比率が所定の比率以上となっている場合(ステップS23でYes)、アークが発生したと判定する(ステップS24)。一方で、アーク判定部11は、最小の比率が所定の比率以上となっていない場合(ステップS23でNo)、アークが発生していないと判定する(ステップS25)。
なお、アーク判定部11は、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数に対する、所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率を算出したが、これに限らない。例えば、アーク判定部11は、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、所定の強度A以上となっている周波数成分数を算出してもよい。アーク判定部11がこのような処理を行う場合のアーク検出回路10の動作について、図7を用いて説明する。
図7は、実施の形態に係るアーク検出回路10の動作の他の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS21、ステップS24およびステップS25については、図2におけるステップS11、ステップS14およびステップS15と同じ処理であるため、説明は省略する。
アーク判定部11は、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、所定の強度A以上となっている周波数成分数を算出する(ステップS22)。例えば、所定の周波数帯域Fにおける全周波数成分数が固定の場合には、比率を算出する必要がなく、単に、所定の強度A以上となっている周波数成分数を算出するだけで、比率を算出することと同じことになるためである。そして、アーク判定部11は、算出した複数のタイミングT1〜T5のそれぞれについての周波数成分数のうちの最小の周波数成分数が所定の最小周波数成分数以上となっているか否かを判定する(ステップS23)。
所定の最小周波数成分数は、設定により変更可能となっている。所定の最小周波数成分数は、ノイズが発生していない状態での最小周波数成分数よりも高い値、かつ、アークに起因するノイズが発生している状態での最小周波数成分数よりも低い値に設定される。所定の最小周波数成分数は、実験的に求めることができる。
具体的には、所定の周波数帯域Fにおける全周波数成分数が4つとわかっており、所定の最小周波数成分数が1つの場合、所定の最小周波数成分数1つは、ステップS13における所定の比率1/4(25%)と同じことになる。
このように、例えば、所定の周波数帯域Fにおける全周波数成分数が固定の場合には、上記比率の算出までしなくてもよく、所定の強度A以上となっている周波数成分数の算出で足りる。
ここで、ステップS12またはステップS22での所定の時間範囲Tについて説明する。
例えば、所定の時間範囲Tは、時刻に応じて対象となる範囲が一部重なりつつシフトする。具体的には、所定の時間範囲を4つのタイミングを含む範囲とし、連続する複数のタイミングが時刻に応じてタイミングT1、T2、・・・と進んでいくとする。さらに、例えば、現時刻をタイミングT4とし、所定の時間範囲Tを現時刻の直近の時間範囲とすると、現時刻での所定の時間範囲は、タイミングT1〜T4となる。つまり、現時刻(タイミングT4)において、ステップS12またはステップS22での処理を行う際に、所定の時間範囲Tにおける複数のタイミングは、タイミングT1〜T4となる。そして、時刻が進み、現時刻がタイミングT5となると、現時刻(タイミングT5)において、ステップS12またはステップS22での処理を行う際に、所定の時間範囲Tにおける複数のタイミングは、タイミングT2〜T5となる。つまり、タイミングT4の時点と比べて、タイミングT5では、所定の時間範囲Tから一番古いタイミングT1が除かれ、新たなタイミングT5が加わり、タイミングT2〜T4は含まれたままとなっている。なお、所定の時間範囲Tは、現時刻の直近の時間範囲でなくてもよく、現時刻よりも以前のタイミングの直近の時間範囲としてもよい。この場合、例えば、ステップS12またはステップS22での処理を行う際に、現時刻(例えばタイミングT5)において、所定の時間範囲Tにおける複数のタイミングは、タイミングT1〜T4となり、時刻が進み、現時刻(タイミングT6)において、所定の時間範囲Tにおける複数のタイミングは、タイミングT2〜T5というようになってもよい。
また、例えば、所定の時間範囲Tは、時刻に応じて対象となる範囲が重ならないようにシフトしてもよい。具体的には、所定の時間範囲を4つのタイミングを含む範囲とし、連続する複数のタイミングが時刻に応じてタイミングT1、T2、・・・と進んでいくとする。さらに、例えば、現時刻をタイミングT4とし、所定の時間範囲Tを現時刻の直近の時間範囲とすると、現時刻での所定の時間範囲は、タイミングT1〜T4となる。そして、所定の時間範囲Tは、時刻に応じて対象となる範囲が重ならないようにシフトするため、時刻が進み、現時刻がタイミングT8となると、現時刻での所定の時間範囲は、タイミングT5〜T8となる。つまり、ステップS12またはステップS22での処理を行うタイミングは、タイミングT4の次にタイミングT8というようにして、所定の時間範囲Tが、時刻に応じて対象となる範囲が重ならないようにシフトするようにしてもよい。
次に、アーク検出回路10により奏される効果について説明する。
図8Aは、アークに起因するノイズを模式的に示す図である。図8Bは、ブレーカ等に起因するノイズを模式的に示す図である。具体的には、図8Aおよび図8Bは、所定の周波数帯域Fにおけるスペクトルの強度平均をプロットしていったものを模式的に示している。強度平均と、全周波数成分数に対する所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率、および、所定の強度A以上となっている周波数成分数とは、相関している。したがって、図8Aおよび図8Bにおいて強度平均が大きいほど、所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数に対する所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率、または、所定の強度A以上となっている周波数成分数が大きくなることを意味する。
一般的に、図8Bに示されるように、ブレーカ等に起因するノイズは瞬間的であるのに対して、図8Aに示されるように、アークに起因するノイズは継続的となっている。図8Aでは、アークに起因するノイズのパルス幅ta、図8Bでは、ブレーカ等に起因するノイズのパルス幅tbを示しており、パルス幅ta>パルス幅tbであることがわかる。
所定の時間範囲Tは、例えば、アークに起因するノイズのパルス幅taおよびブレーカ等に起因するノイズのパルス幅tbに応じて設定される。例えば、図8Aおよび図8Bに示されるように、所定の時間範囲Tは、ブレーカ等に起因するノイズのパルス幅tbよりも長く、アークに起因するノイズのパルス幅taよりも短くなるように設定される。
そして、本発明では、所定の時間範囲Tにおける複数のタイミングのそれぞれについての、所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数に対する、所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率のうちの最小の比率、もしくは、所定の強度A以上となっている周波数成分数のうちの最小の周波数成分数に着目し、最小の比率または最小の周波数成分数が所定の比率または所定の最小周波数成分数(これらを所定の基準とも呼ぶ)以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。つまり、所定の時間範囲Tにおいて、最小の比率または最小の周波数成分数でさえも所定の基準以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。
例えば、図8AにおけるP点の強度平均が所定の基準に対応しているとし、時刻に応じて所定の時間範囲Tをシフトさせていきながら、ステップS11〜ステップS15での処理またはステップS21〜ステップS25での処理を繰り返すとする。所定の時間範囲Tは、アークに起因するノイズのパルス幅taよりも短くなるように設定されるため、アークに起因するノイズが発生すると、最小の比率または最小の周波数成分数が所定の基準を超える。具体的には、図8Aにおいて、所定の時間範囲Tが時刻に応じてシフト(図8A中では右に移動)していくと、図8Aで示されている状態で、最小の比率または最小の周波数成分数が所定の基準を超え、アークが発生したと判定できる。一方で、所定の時間範囲Tは、ブレーカ等に起因するノイズのパルス幅tbよりも長くなるように設定されるため、ブレーカ等に起因するノイズが発生しても、最小の比率または最小の周波数成分数が所定の基準を超えない。具体的には、図8Bにおいて、所定の時間範囲Tが時刻に応じてシフト(図8B中では右に移動)していっても、図8Bに示されるように、所定の時間範囲Tには、最小の比率または最小の周波数成分数が所定の基準を超えないレベルBが存在することになるため、アークが発生していないと判定できる。
これにより、所定の時間範囲Tよりも長いパルス幅のノイズはアークに起因するものである(つまりアークが発生している)と判定しやすくなり、所定の時間範囲Tよりも短いパルス幅のノイズはアークに起因しないものである(つまりアークが発生していない)と判定しやすくなる。したがって、瞬間的に全周波数帯域で強度が増加するブレーカ等によるノイズを、アークの発生によるノイズであると誤検知してしまうことを抑制でき、伝送路L1において発生するアークを正確に検出できる。
次に、アーク検出回路10の適用例について説明する。
図9は、実施の形態に係るアーク検出回路10の適用例を説明するための図である。
上述したように、アーク検出回路10は、例えば、太陽光パネル31から伝送路L1を介して供給される直流電力をパワコン50で交流電力に変換するシステムに適用される。本適用例では、3つの太陽光パネル31が1つのストリング60によって直列に接続されたものが3つ並べられて、太陽電池アレイ30を形成している。各ストリング60は、接続箱40によってまとめられて、パワコン50へ接続される。
例えば、ストリング60毎にブレーカ41が設けられており、ここでは、接続箱40内にブレーカ41が設けられている。なお、ブレーカ41は、接続箱40内に設けられなくてもよい。例えば、ブレーカ41は、接続箱40と太陽電池アレイ30との間に設けられていてもよいし、ストリング60毎に設けられず接続箱40とパワコン50との間に設けられていてもよい。
太陽光パネル31は、例えば、太陽光パネル31から出力される信号の変換を行う、太陽光パネル付属モジュール32を有する。なお、太陽光パネル31は、太陽光パネル付属モジュール32を有していなくてもよい。太陽光パネル付属モジュール32は、例えば、太陽光パネル31毎の発電量を最適化するDC/DCコンバータである。
例えば、ブレーカ41がアーク検出回路10を備えていてもよい。この場合、伝送路L1は、ブレーカ41に接続された伝送路(例えばストリング60)となり、アークが発生したストリング60に流れる電流を遮断することができる。例えば、アーク判定部11が、アークが発生したと判定することで、ブレーカ41は、アークが発生したストリング60に流れる電流を遮断する。アークが発生していないストリング60については、電流を遮断せずに使用することができる。
また、例えば、パワコン50がアーク検出回路10を備えていてもよい。この場合、伝送路L1は、パワコン50に接続された伝送路となり、アークの発生に応じてパワコン50を停止することができる。例えば、アーク判定部11が、アークが発生したと判定することで、パワコン50は停止する。
また、例えば、太陽光パネル31または太陽光パネル付属モジュール32がアーク検出回路10を備えていてもよい。この場合、伝送路L1は、太陽光パネル31に接続された伝送路(例えばストリング60)となり、アークが発生したストリング60への出力を停止することができる。例えば、アーク判定部11が、アークが発生したと判定することで、太陽光パネル31または太陽光パネル付属モジュール32は、アークが発生したストリング60への出力を停止する。アークが発生していないストリング60については、出力を停止せずに使用することができる。
また、例えば、接続箱40がアーク検出回路10を備えていてもよい。この場合、伝送路L1は、接続箱40に接続された伝送路(例えばストリング60)となり、例えばブレーカ41等を介して、アークが発生したストリング60に流れる電流を遮断することができる。例えば、アーク判定部11が、アークが発生したと判定することで、接続箱40は、アークが発生したストリング60に流れる電流を遮断する。アークが発生していないストリング60については、電流を遮断せずに使用することができる。
なお、アーク検出回路10は、上記システムに限らず、アークの発生の検出が必要なシステム全般に適用できる。
以上説明したように、本実施の形態に係るアーク検出回路10は、伝送路L1を流れる電流を検出する電流検出器12と、電流検出器12が検出した電流測定結果を周波数分析することで、伝送路L1におけるアークの発生を判定するアーク判定部11と、を備える。アーク判定部11は、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数に対する、所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率を算出する。そして、アーク判定部11は、算出した複数のタイミングのそれぞれについての当該比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。もしくは、本実施の形態に係るアーク検出回路10は、伝送路L1を流れる電流を検出する電流検出器12と、電流検出器12が検出した電流測定結果を周波数分析することで、伝送路L1におけるアークの発生を判定するアーク判定部11と、を備える。アーク判定部11は、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、所定の強度A以上となっている周波数成分数を算出する。そして、アーク判定部11は、算出した複数のタイミングのそれぞれについての当該周波数成分数のうちの最小の周波数成分数が所定の最小周波数成分数以上となっている場合に、アークが発生したと判定する。
これによれば、所定の時間範囲Tよりも長いパルス幅のノイズはアークに起因するものであると判定しやすくなり、所定の時間範囲Tよりも短いパルス幅のノイズはアークに起因しないものであると判定しやすくなる。したがって、瞬間的に全周波数帯域で強度が増加するブレーカ等によるノイズを、アークの発生によるノイズであると誤検知してしまうことを抑制でき、伝送路L1において発生するアークを正確に検出できる。
また、所定の時間範囲T、所定の周波数帯域F、所定の強度Aおよび所定の比率は、それぞれ設定により変更可能となっていてもよい。もしくは、所定の時間範囲T、所定の周波数帯域F、所定の強度Aおよび所定の最小周波数成分数は、それぞれ設定により変更可能となっていてもよい。
これによれば、所定の時間範囲T、所定の周波数帯域F、所定の強度A、所定の比率および最小周波数成分数を、アーク検出回路10の置かれる環境等に応じて柔軟に最適な値に設定することができる。
また、ブレーカ41は、アーク検出回路10を備えていてもよい。また、パワーコンディショナ50は、アーク検出回路10を備えていてもよい。また、太陽光パネル31は、アーク検出回路10を備えていてもよい。また、太陽光パネル付属モジュール32は、アーク検出回路10を備え、太陽光パネルから出力される信号の変換を行ってもよい。また、接続箱40は、アーク検出回路10を備え、太陽光パネル31とパワーコンディショナ50とを接続してもよい。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係るアーク検出回路10等について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、所定の時間範囲T、所定の周波数帯域F、所定の強度A、所定の比率および所定の最小周波数成分数は、それぞれ設定により変更可能となっているが、当該設定は、アーク検出回路10を備える装置が有する入出力インタフェース(ディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパネル等)により、値等が入力されたり選択されたりすることで指定されてもよい。
また、本発明は、アーク検出回路10として実現できるだけでなく、アーク検出回路10を構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含むアーク検出方法として実現できる。
具体的には、図2に示されるように、アーク検出方法は、伝送路L1におけるアークの発生を判定するアーク検出方法であって、伝送路L1に流れる電流を検出する電流検出器12が検出した電流測定結果を周波数分析し(ステップS11)、周波数分析した電流測定結果において、所定の時間範囲Tに含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域Fにおける、全周波数成分数に対する、所定の強度A以上となっている周波数成分数の比率を算出し(ステップS12)、算出した複数のタイミングのそれぞれについての当該比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっている場合に(ステップS13でYes)、アークが発生したと判定する(ステップS14)。
例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本開示は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本開示は、そのプログラムを記録したCD−ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
上記実施の形態に係るアーク検出回路10は、マイコンによってソフトウェア的に実現されたが、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータにおいてソフトウェア的に実現されてもよい。さらに、アーク検出回路10は、A/D変換器、論理回路、ゲートアレイ、D/A変換器等で構成される専用の電子回路によってハードウェア的に実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 アーク検出回路
11 アーク判定部
12 電流検出器
31 太陽光パネル
32 太陽光パネル付属モジュール
40 接続箱
41 ブレーカ
42 ブレーカ制御部
50 パワーコンディショナ(パワコン)
L1 伝送路
A 所定の強度
F 所定の周波数帯域
T 所定の時間範囲

Claims (11)

  1. 伝送路を流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器が検出した電流測定結果を周波数分析することで、前記伝送路におけるアークの発生を判定するアーク判定部と、を備え、
    前記アーク判定部は、
    周波数分析した前記電流測定結果において、所定の時間範囲に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域における、全周波数成分数に対する所定の強度以上となっている周波数成分数の比率を算出し、
    算出した前記複数のタイミングのそれぞれについての前記比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっている場合に、アークが発生したと判定する、
    アーク検出回路。
  2. 前記所定の時間範囲、前記所定の周波数帯域、前記所定の強度および前記所定の比率は、それぞれ設定により変更可能となっている、
    請求項1に記載のアーク検出回路。
  3. 伝送路に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器が検出した電流測定結果を周波数分析することで、前記伝送路におけるアークの発生を判定するアーク判定部と、を備え、
    前記アーク判定部は、
    周波数分析した前記電流測定結果において、所定の時間範囲に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域における、所定の強度以上となっている周波数成分数を算出し、
    算出した前記複数のタイミングのそれぞれについての前記周波数成分数のうちの最小の周波数成分数が所定の最小周波数成分数以上となっている場合に、アークが発生したと判定する、
    アーク検出回路。
  4. 前記所定の時間範囲、前記所定の周波数帯域、前記所定の強度および前記所定の最小周波数成分数は、それぞれ設定により変更可能となっている、
    請求項3に記載のアーク検出回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク検出回路を備える、
    ブレーカ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク検出回路を備える、
    パワーコンディショナ。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク検出回路を備える、
    太陽光パネル。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク検出回路を備え、
    太陽光パネルから出力される信号の変換を行う、
    太陽光パネル付属モジュール。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク検出回路を備え、
    太陽光パネルとパワーコンディショナとを接続する、
    接続箱。
  10. 伝送路におけるアークの発生を判定するアーク検出方法であって、
    前記伝送路に流れる電流を検出する電流検出器が検出した電流測定結果を周波数分析し、
    周波数分析した前記電流測定結果において、所定の時間範囲に含まれる連続する複数のタイミングのそれぞれについて、所定の周波数帯域における、全周波数成分数に対する、所定の強度以上となっている周波数成分数の比率を算出し、
    算出した前記複数のタイミングのそれぞれについての前記比率のうちの最小の比率が所定の比率以上となっている場合に、アークが発生したと判定する、
    アーク検出方法。
  11. 請求項10に記載のアーク検出方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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