JPWO2019188907A1 - 採血用ランセット及び血液検査キット - Google Patents

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Abstract

採血に十分な血液を出血させることができ、必要量の血液を容易に採取できる採血用ランセット及び血液検査キットを提供する。開口(18)が設けられたランセット本体(12)と、ランセット本体(12)の内部に設けられた針(24)と、針(24)に長手方向の運動を付与する第1の弾性部材(20)及び第2の弾性部材(28)と、を有し、第1の弾性部材(20)は、針(24)を挟んで開口(18)と反対側に配置され、第1の弾性部材(20)により針(24)の針先を開口(18)から突出させ、第2の弾性部材(28)は、開口(18)と針(24)の間に設けられ、第2の弾性部材(28)により針(24)の針先をランセット本体(12)に収容し、針(24)の針先(24a、24b)を2つ以上有する。

Description

本発明は、採血用ランセット及び血液検査キットに係り、特に、検査対象者が自己採血するために用いられる採血用ランセット及び血液検査キットに関する。
一般に、採血には、医師等一定の有資格者が注射器を用いて静脈から血液を採取する一般採血と、検査対象者が、自分の手の指等に採血針を刺して血液を採取する自己採血とがある。採血により採取された血液は、採取容器に密閉された状態で医療機関又は検査機関に搬送され、そこで検査が行われている。血液を血球と血漿とに分離せずに搬送する場合には、医療機関又は検査機関にて遠心分離機により血液を血球と血漿とに分離した後に検査が行われる。
例えば、下記の特許文献1には、複数の微細針を有する採血針と、大気圧よりも減圧された空間を有する真空採血管と、を有し、針穴を通って真空採血管内に血液を採血する採血装置が記載されている。特許文献2には、血液を溜める容器と、中空針と、を備え、容器の内圧を大気圧以下とすることで、中空針の毛細管現象を促進させて血液を採取する採血装置が記載されている。
特開2008−99992号公報 特開2008−22988号公報
近年、健康への意識が高まりつつあり、手軽に検査が行えるように、自宅で自己採血し、血液を検査機関に郵送する郵送血液検査キットが用いられている。郵送血液検査キットを用いて血液を検査機関に郵送することで、医療機関又は検査機関に行かなくても検査を行うことができる。
血液検査においては、複数の項目を検査するため、ある程度の検体(血液)の量が必要となる。この時、血液はランセットを用いて、指等から出血させ、出血した血液を採取しているが、ユーザーの使用方法により、又は、ランセットの使用時に痛みを伴うことから、十分な血液を出血させることができず、必要量の血液を採取することが困難な場合があった。血液量の少ない検体で分析を行うと、分析の精度が落ちるという問題があった。
上記の特許文献1又は2においては、複数のマイクロニードを用いて皮膚に穿刺し、このマイクロニードルから容器内に採血を行っている。しかしながら、マイクロニードルが多数必要であること、血液を採取する容器内を大気圧より低くしておく等、構造が複雑になりコストがかかり、簡易的な検査キット(例えば使い捨て用)には、採用することが困難であった。また、特許文献1又は2においては、血液を希釈して、血球を分離することは行われていなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザーの使用方法によらず、採血に十分な血液を出血させることができ、必要量の血液を容易に採取できる採血用ランセット及び血液検査キットを提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明に係る採血用ランセットは、開口が設けられたランセット本体と、ランセット本体の内部に設けられた針と、針に長手方向の運動を付与する第1の弾性部材及び第2の弾性部材と、を有し、第1の弾性部材は、針を挟んで開口と反対側に配置され、第1の弾性部材により針の針先を開口から突出させ、第2の弾性部材は、開口と針の間に設けられ、第2の弾性部材により針の針先をランセット本体に収容し、針の針先を2つ以上有する。
本発明によれば、ランセット本体の内部に設けられた針の針先を2つ以上有するため、1回の穿刺動作で、2箇所以上の位置に傷をつけることができ、出血させることができる。したがって、採血に十分な血液を出血させることができ、検査に必要な量の血液を採取することができる。また、第1の弾性部材で針の針先から突出させ、第2の弾性部材により針先をランセット本体に収納させることで、皮膚に穿刺した針先をすぐに抜くことができるので、痛みを和らげることができる。
本発明の一態様は、2つ以上の針先は、ランセット本体内に設けられた2本以上の針で構成されることが好ましい。
本発明の一態様は、2つ以上の針先は、針が先端に向かって2股以上に分かれて構成されることが好ましい。
これらの態様は、2つ以上の針先を有する構成の具体例を記載したものであり、ランセット本体内に2本以上の針を設ける、又は、針を先端に向かって2股以上とすることにより、針先を2つ以上とすることができる。
本発明の一態様は、2つ以上の針先のうち、1つ以上の針先の針ゲージが、他の針先の針ゲージと異なることが好ましい。
この態様によれば、1つ以上の針先の針ゲージを、他の針先の針ゲージと異ならせることで、神経の集中している指先側に針の外径の細い針を使用し、指の付け根側を外径の太い針を用いることができる。このように、痛みを感じやすい部分に対応して、針の外径を変更することで、痛みを和らげることができる。
本発明の一態様は、開口から2つ以上の針先を突出させた際、1つ以上の針先の開口から針先の先端までの長さが、他の針先の開口から針先の先端までの長さと異なることが好ましい。
この態様によれば、開口から突出した1つ以上の針先の先端の位置を、他の針先の先端の位置と異ならせることで、神経の集中している指先側に、開口からの突出量の少ない針を使用し、指の付け根側を開口からの突出量の多い針を使用することができる。このように、痛みを感じやすい部分に対応して、針先の突出量、すなわち、皮膚への穿刺深さを変更することで、痛みを和らげることができる。
本発明の目的を達成するために、開口が設けられたランセット本体と、ランセット本体の内部に設けられた針と、針に長手方向の運動を付与する第1の弾性部材及び第2の弾性部材と、を有し、第1の弾性部材は、針を挟んで開口と反対側に配置され、第1の弾性部材により針の針先を開口から突出させ、第2の弾性部材は、開口と針の間に設けられ、第1の弾性部材により針の針先をランセット本体に収容し、ランセット本体は、他のランセット本体と嵌合可能な嵌合部を有し、2つ以上のランセット本体が嵌合している。
本発明によれば、ランセット本体を2つ以上嵌合させて採血用ランセットとすることで、1回の穿刺動作で、2箇所以上の位置に傷をつけることができ、出血させることができる。したがって、採血に十分な血液を出血させることができ、検査に必要な量の血液を採取することができる。また、第1の弾性部材で針の針先から突出させ、第2の弾性部材により針先をランセット本体に収納させることで、皮膚に穿刺した針先をすぐに抜くことができるので、痛みを和らげることができる。
本発明の一態様は、2つ以上のランセット本体に設けられた針のうち、1つ以上の針の針先の針ゲージが、他のランセット本体に設けられた針の針先の針ゲージと異なることが好ましい。
この態様によれば、1つ以上の針先の針ゲージを、他の針先の針ゲージと異ならせることで、神経の集中している指先側に針の外径の細い針を使用し、指の付け根側を外径の太い針を用いることができる。このように、痛みを感じやすい部分に対応して、針の外径を変更することで、痛みを和らげることができる。
本発明の一態様は、2つ以上のランセット本体に設けられた針のうち、開口から突出した1つ以上の針の先端の位置が、他のランセット本体に設けられた針の先端の位置と異なることが好ましい。
この態様によれば、開口から突出した1つ以上の針先の先端の位置を、他の針先の先端の位置と異ならせることで、神経の集中している指先側に、開口からの突出量の少ない針を使用し、指の付け根側を開口からの突出量の多い針を使用することができる。このように、痛みを感じやすい部分に対応して、針先の突出量、すなわち、皮膚への穿刺深さを変更することで、痛みを和らげることができる。
本発明の一態様は、針が交換可能であることが好ましい。
この態様によれば、針を交換可能とすることで、1つのランセット本体で、針が1本、又は2本など、複数の態様を使い分けることができる。また、2つ以上のランセット本体を嵌合させる場合、それぞれのランセット本体に設けられた針を異なる態様として使用することができる。
本発明の一態様は、針先のゲージ数が23G以下の細さであることが好ましい。
本発明によれば、針先を2つ以上有することで、2箇所以上から出血させることができる。したがって、1つの箇所からの出血が少なくても、全体として十分な血液を採取できるため、針先のゲージ数を23G以下の細さとすることができ、穿刺の痛みを和らげることができる。
本発明の一態様は、ランセット本体の開口側は、皮膚との密着性が良い材料で形成されていることが好ましい。
この態様によれば、皮膚との密着性の良い材料で、ランセット本体の開口側を形成することで、針先を皮膚に穿刺する際に、採血用ランセットがずれたりすることで、穿刺位置、又は、穿刺深さが変わることを防止することができる。
本発明の目的を達成するために。本発明に係る血液検査キットは、上記に記載の採血用ランセットと、血液検体を採取するための血液採取器具と、採取した血液検体を希釈するための希釈液と、血液検体の希釈物を収容するための収容器具と、を含み、血液中に恒常的に存在する標準成分、又は、希釈液が含有する血液中に存在しない標準成分を用いて血液検体中の対象成分の濃度を分析するための血液検査キットである。
本発明によれば、上記に記載の採血用ランセットを用いることで、採血に十分な血液を出血させることができ、血液採取器具で検査に必要な量の血液を確実に採取することができる。したがって、検査キットとして用いることで、検査対象者が、自分で、血液検体の採取、及び、希釈等を行うことができる。
本発明の一態様において、血液採取器具は、血液を吸収するためのファイバーロッドを備え、2つ以上の針の針先のそれぞれの距離が、ファイバーロッロッドの径より短いことが好ましい。
この態様によれば、採血用ランセットの針のそれぞれの針先の距離を、血液採取器具の血液を吸収するファイバーロッドの径より短くすることで、ファイバーロッドを押し当てることで、出血した血液の採取を確実に行うことができる。
本発明の一態様は、血液検体の希釈物から血漿成分を分離回収するための分離器具を含むことが好ましい。
この態様によれば、分離器具を用いて、血液検体の希釈液から分離回収することで、血球内に存在する物質や酵素などが検査結果に影響を与えることを防止することができ、検査の精度を高めることができる。
本発明の採血用ランセット及び血液検査キットによれば、1回の針先の穿刺で、2つ以上の針先を皮膚などに穿刺でき、2つ以上の箇所から出血させることができる。したがって、採血に十分な量の血液を出血させることができ、検査に必要な量の血液を採取することができる。
第1実施形態の採血用ランセットの断面図である。 第1実施形態の採血用ランセットの分解図である。 図2に示す針部の拡大図である。 針部の他の実施形態を示す図である。 針部のさらに他の実施形態を示す図である。 針部のさらに他の実施形態を示す図である。 採血用ランセットの動作について説明する。 第2実施形態の採血用ランセットの斜視図である。 第2実施形態の採血用ランセットの分解図である。 ランセット本体を嵌合させる状態を説明する図である。 採血用ランセットの指への穿刺方法を説明する図である。 採血用ランセットの指への穿刺方法を説明する図である。 採血用ランセットの指への穿刺方法を説明する図である。 血液検体の希釈物を収容するための収容器具の構成の一例を示す図である。 血液採取器具の構成の一例を示す図である。 ファイバーロッドから血液検体を放出させる一例を示す図である。 分離器具を保持する保持器具の位置例を示す図である。 分離器具を保持する保持器具の位置例を示す図である。 分離器具を保持する保持器具の位置例を示す図である。
以下、添付図面にしたがって、本発明に係る採血用ランセット及び血液検査キットについて説明する。なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。血液中に恒常的に存在する標準成分のことを、外部標準物質又は外部標準ということがある。また、血液中に存在しない標準成分のことを、内部標準物質又は内部標準ということがある。
<採血用ランセット>
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態の採血用ランセットの断面図であり、図2は分解図である。図1及び図2に示すように、採血用ランセット10は、ランセット本体12を構成する先端本体部14と基端本体部16とから構成される。先端本体部14の先端側には、開口18が設けられている。先端本体部14と基端本体部16を組み合わせることで形成されるランセット本体12の内部には、針24と、針24を挟んで開口18と反対側に配置された第1の弾性部材(第1のバネ)20と、開口18と針24との間に設けられた第2の弾性部材(第2のバネ)28と、を有する。より具体的には、基端本体部16側から、第1の弾性部材20、針24を有する針部26、留め具27、第2の弾性部材28、及び、ホルダー30が設けられる。また、先端本体部14の開口18側には、キャップ32を有する。
第1の弾性部材20は、ランセット本体12内の基端本体部16側に配置され、針24に採血用ランセット10の長手方向の運動を付与する部材である。第1の弾性部材20の作用により、針24を開口18から突出させることができる。第1の弾性部材20としては、バネを用いることができる。
針部26は、針24と、針24を保持する保持部25と、留め具27と係合し、針部26の発射を抑える係合部23と、から構成される。保持部25に2本の針24が支持されることで、針先24a、24bを2つ有する。針部26及び針24の構成については後述する。
留め具27は、採血用ランセット10の先端方向に向かう針部26の運動を制御する部材である。留め具27の爪部27aが、針部26の係合部23と係合することで、針部26の運動を制御する。また、爪部27aが外側に向かって開放されることで、係合部23が外れ、第1の弾性部材20により、針24が開口18から突出する。
第2の弾性部材28は、ランセット本体12内の開口18と針24との間に配置され、針24に長手方向の運動を付与する部材である。第2の弾性部材28の作用により、開口18から突出した針24を、ランセット本体12内に収納することができる。針24は、第2の弾性部材28の隙間、又は、第2の弾性部材28内を通過し、開口18から突出する。第2の弾性部材28としては、内部に針24を貫通させることができるバネを用いることができる。また、針24の周囲に第2の弾性部材28を配置させることもできる。
ホルダー30は、ランセット本体12の内部で、先端本体部14側に設けられており、第2の弾性部材28及び針部26の周囲に配置される。ホルダー30をランセット本体12の基端側に移動させることで、留め具27の爪部27aを外側に開放させることができ、針部26をランセット本体12の先端側に移動させる。
キャップ32は、ランセット本体12の開口18側に設けられ、使用前にランセット本体12から針24が突出することを防止する。また、ランセット本体12内部の針24の清潔度を保つことができる。
本実施形態においては、針24の針先を2つ以上有する。針先を2つ以上有する構成について、図3から図6を用いて説明する。図3は、図2に示す針部26を示す図である。図3においては、保持部25に針24を2本設けることで、針先24a、24bを2つにしている。図4は、針部の他の実施形態を示す図である。図4に示す針部56は、1本の針54が先端に向かって2股に分かれることで、針先54a、54bが2つ形成される。針先24a、24b、54a、54bを2つ形成することで、皮膚に針先を穿刺する際に、1回の穿刺で、2箇所から出血させることができる。
図5及び図6は、針部のさらに他の実施形態を示す図である。図5は、図3に示す針部26の変形例であり、針部56は、保持部25に2本の針64、64が設けられ、針先64a、64bを有する。それぞれの針先64a、64bの先端の長手方向の位置が異なっている。同様に、図6は、図4に示す針部56の変形例であり、針部76は、保持部25に1本の針74が設けられ、先端が2股に分かれ、針先74a、74bを有する。それぞれの針先74a、74bの先端の長手方向の位置が異なっている。
このような構成とすることで、開口18から突出した一方の針先の先端の位置を、他方の針先の先端の位置と異ならせることができる。これにより、皮膚への穿刺深さを変更させることができるので、針の長さの短い方(開口から針先の先端までが短い方)を指先側にして穿刺することで、痛みを和らげることができる。なお、図3から図6においては、針を2本、又は、針を2股に分けて針先を2つ有する構成で説明したが、針を3本以上有する構成、又は、針を3股以上に分けて針先を3つ以上とする構成とすることもできる。図5、図6において、3つ以上の針先を有する場合は、1つ以上の針先先端の位置が、他の針先の先端の位置と異なっていればよい。また、3つ以上の針先を有する場合は、針先の先端の位置を3段階以上で変更させることもできる。
針先の針ゲージは、23ゲージ(G)以下とすることが好ましい。また、1つ以上の針先の針ゲージ数と、他の針先の針ゲージ数とが、異なるゲージ数となるように、針先の針ゲージ数を決定することが好ましい。表1に針ゲージ数と針の外径の関係を示す。
Figure 2019188907
現在、主に、皮膚から出血させるために用いられるランセットの針、又は、採血用の中空状の針については、針ゲージ21Gの針が用いられている。しかしながら、21Gの針においては、穿刺時に痛みを伴う場合がある。本実施形態においては、針ゲージ数を23G以下の細さとすることで、穿刺時の痛みを和らげることができる。また、本発明においては、2箇所以上から出血させることができるので、針ゲージを大きくする、すなわち、針の外径を小さくしても、検査に必要な十分な量の出血量を確保することができる。また、針の外径を小さくすることで、傷の治りを早くすることができる。なお、「23G以下の細さ」とは、針の外径が23Gの針ゲージ数より細いことをいい、すなわち、表1において、23G、24G、25G及び30Gの針ゲージ数のことをいう。
また、2つ以上ある針先のうち、1つ以上の針先の針ゲージと、他の針先の針ゲージと、で異なる針ゲージ数としてもよい。異なる針ゲージ数とすることで、痛みを感じやすい指先側の針の針ゲージを大きい針(外径が小さい針)とし、指の付け根側の針を針ゲージの小さい針(外径の大きい針)とすることで、穿刺時に針の痛みを和らげることができる。
(ランセットの作用)
次に採血用ランセット10の作用について、図7を用いて説明する。まず、キャップ32を取り外し、ホルダー30の先端側を指40の出血させる位置に接触させる。使用前の採血用ランセット10は、第1の弾性部材20及び第2の弾性部材28の両方が伸びた状態であり、針部26がランセット本体12内部に設置されている。
次に、ランセット本体12の開口18から突出しているホルダー30の先端部30aを接触させた状態で、ランセット本体12を図中の矢印の方向に押す。ランセット本体12を図中の矢印の方向に押すことで、ホルダー30がランセット本体12内に押され、ホルダーが留め具27を、ランセット本体12の基端側に押すことで、針部26も基端側に押される。また、第1の弾性部材20も基端側に押され、第1の弾性部材20が縮んだ状態となる。さらに、ホルダー30を基端側に押していき、針部26が移動しなくなった後、さらにホルダー30を押すことで、留め具27の爪部27aが図中矢印の方向に移動し、爪部27aと、針部26の係合部23と、が外れる。
爪部27aと、係合部23が外れることで、縮んだ第1の弾性部材20の反発力により、第1の弾性部材20が伸び、この時、針24が開口18から突出し、指40が穿刺される。針部26が先端方向に移動することで、第2の弾性部材28は、針部26に押され、縮んだ状態になる。
針24が開口18から突出した後、縮んだ第2の弾性部材28の反発力により、針部26はランセット本体12の基端側に移動し、針24はランセット本体12の内部に収容される。第2の弾性部材28により、ランセット本体12の開口18から突出した針24は、すぐに、ランセット本体12の内部に収容されるため、安全性を確保することができる。なお、留め具27は、針24を突出させる際に、外側に開いた状態となる。したがって、針部26がランセット本体12内に押し戻されても、留め具27と針部26の係合部23と係合しないため、第1の弾性部材20は縮ます、再使用できず、使い捨てとなる。
また、先端本体部14の開口18側は、指と接触する部分であるため、指(皮膚)との密着性の良い材料で形成されていることが好ましい。指との密着性の良い材料としては、指先の凹凸に追従するように、例えば、ゴム等を用いることが好ましい。ただし、柔らかすぎると、針24が突出した際に、穿刺深さが変わる可能性があるため、ある程度硬いゴムとすることが好ましい。先端本体部14の開口18側を表面が少しざらざらした構造とすることで、滑り止めになり、指から採血用ランセットがずれることを防止することができる。
≪第2実施形態≫
図8は第2実施形態の採血用ランセットの先端本体部114の斜視図である。図9は分解図である。また、図10は、ランセット本体を嵌合させる状態を説明する図である。図8及び図9に示すように、第2実施形態の採血用ランセット110は、先端本体部114と基端本体部116とからなるランセット本体112と、キャップ132と、を有する。図8に示すように、先端本体部114の一方の側面(第1面142)に、凸状の嵌合部113aを有し、他方の側面(第2面143)に、凹状の嵌合部113bを有する。そして、図10に示すように、1つのランセット本体112の第1面142に形成された凸状の嵌合部113aと、他のランセット本体の第2面143に形成された凹状の嵌合部113bを嵌合させることで、2つのランセット本体112、112が嵌合した採血用ランセット110として使用できる。嵌合させるランセット本体の数は、2つに限定されず、3つ以上とすることができる。2つ以上のランセット本体を嵌合させて使用することで、二箇所以上から出血させることができる。
第2実施形態の採血用ランセット110の構造としては、図9に示すように、1つのランセット本体112内に、1つの針124及び針先124aとすることができる。2つ以上のランセット本体112を嵌合させて用いることで、2つ以上の針先を有する採血用ランセットとすることができる。また、第1実施形態に示す1つの採血用ランセット10に対して2つ以上の針先を有していてもよい。2つ以上の針先を有するランセット本体を嵌合して採血用ランセットとして用いることで、一回の穿刺で、複数の箇所から出血させることができる。
ランセット本体112を嵌合させる際、それぞれのランセット本体112の先端本体部114の開口18の位置が高さ方向(皮膚に対して垂直方向)で同じになるように、嵌合部113a、113bで嵌め合うことが好ましい。この構成とすることで、針124を皮膚に穿刺する際に、2つのランセット本体112に設けられているホルダー30を同時に、同じ力で、ランセット本体112内に押すことができる。したがって、それぞれのランセット本体112に設けられた針124を確実に突出することができる。
また、指(皮膚)にランセット本体112を押圧し、針124が突出した際に、ランセット本体112同士が高さ方向にずれて、いずれかの針124が穿刺されないことを防止することができる。
ランセット本体112に設けられた針124は、1つ以上のランセット本体112の針124の針先124aの針ゲージが、他のランセット本体112の針124の針先124aと異なることが好ましい。このような構成とすることで、第1実施形態と同様に、針ゲージの大きい針先124aを有するランセット本体112を痛みの感じやすい指先側とし、針ゲージの小さい針先124aを指の付け根側とすることで、痛みを和らげることができる。
また、嵌合させたランセット本体112同士において、1つ以上のランセット本体112の針124の長さ(針先124aの先端から保持部25までの長さ)が、他のランセット本体112の針124の長さと異なる長さとすることができる。このような構成とすることで、針124が開口18から突出した際に、針先124aの深さ方向の先端の位置を他のランセット本体112から突出した針先124aの先端の位置と異ならせることができる。これにより、皮膚への穿刺深さを変更させることができるので、穿刺深さが浅い方を指先側にして穿刺することで、痛みを和らげることができる。
図11から図13は、ランセット本体112を2つ嵌合させた採血用ランセット110の指への穿刺方法を説明する図である。なお、針124により穿刺する箇所が分かり易いように、針124の位置を記載する。図11は、指40指先から付け根側に沿って、針124が並ぶように、ランセット本体112を配置している。このように配置することで、指40からの出血位置を指40の腹の部分の中央部から出血させることができるので、出血した血液を指からこぼれ難くすることができ、好ましい。また、図12に示すように、指40の幅方向に沿って、針124が並ぶように、ランセット本体112を配置してもよい。
また、図13は、組み合わせる2つのランセット本体のうち、ランセット本体112cを外径の細い、針ゲージの高い針124cを用いる、又は、針124cの長さを短くし、指40への穿刺深さを浅くする。そして、ランセット本体112dをランセット本体112cの針124cより、外径の太い、針ゲージの低い針124dを用いる、又は、針124dの長さを長く、指40への穿刺深さを深くしたランセット本体112dとする。そして、このランセット本体112cとランセット本体112dを組み合わせた採血用ランセット110とすることで、神経が集まり、痛みを感じやすい指先側の痛みを和らげることができる。なお、指先側は、毛細血管が集まり出血しやすいため、細い針、又は穿刺深さの浅い針を用いても充分な出血量を確保できると考えられる。
ランセットの作用としては、第1実施形態と同様の方法により、針24をランセット本体112から突出、及び、収容することができるため、説明を省略する。
また、採血用ランセットの針24は、交換可能とすることが好ましい。針24を交換可能とすることで、第1実施形態の採血用ランセット10においては、1つのランセット本体12で、針24が1本又は2本等の複数の態様を使い分けることができる。また、第2実施形態の採血用ランセット110においては、それぞれのランセット本体112に設けられる針124を、異なる態様とすることができる。
<血液検査キット>
血液検査キットは、上記の採血用ランセット10、110のほか、血液検体を採取するための血液採取器具と、採取した血液検体を希釈するための希釈液と、血液検体の希釈物を収容するための収容器具と、を含み、血液中に恒常的に存在する標準成分、又は希釈液に含有される標準成分であって血液中に存在しない標準成分を用いて血液検体中の対象成分の濃度を分析するための血液検査キットである。
さらに、血液検体の希釈物から血漿成分を分離回収するための分離器具を備えることが好ましい。
[収容器具]
図14は、血液検体の希釈物を収容するための収容器具の構成の一例を示す断面図である。図14に示されるように、収容器具400は、透明な材質の円筒形状の採血容器410を有する。採血容器410の上端側には、外面に螺子部412が形成され、内面に係止部414が突設されている。また、採血容器410の下端部には、下端側に突出する円錐形状の底部416が形成されている。底部416の周囲に円筒形状の脚部418が形成されている。「上」及び「下」とは、脚部418を載置面に設置した状態における「上」及び「下」を意味する。
脚部418は、血液の分析検査時に使用するサンプルカップ(不図示)と同一外径を有しており、好ましくは、その下端の対向する位置にそれぞれ鉛直方向にスリット溝420が形成されている。さらに、採血容器410には、図14に示されているように、所要量、例えば、500mmの希釈液422が収容されることが好ましい。
図14に示すように、収容器具400を使用前は、採血容器410の上端開口が、キャップ424によりパッキン426を介して密閉されることが好ましい。
[血液中に恒常的に存在する標準成分]
血漿成分の希釈倍率の高い希釈血漿の希釈後の対象成分について、希釈前の血液の血漿中に存在する濃度を正確に分析するためには、希釈液中にあらかじめ存在する物質の濃度の変化率から求める方法を採用することができる。また、血液中に恒常的に存在する標準成分を用いて血液検体中の対象成分の濃度を分析する方法を採用することも可能である。より少量の血液から血液成分を分析する場合には、血液中に恒常的に存在する標準成分を用いる方法を採用する場合に、測定誤差の小さい測定が可能となるため好ましい。したがって本発明の血液検査キットとしては、血液中に恒常的に存在する標準成分を用いて血液検体中の対象成分の濃度を分析するための、血液検査キットであることが好ましい態様の一つである。
ここで、標準成分を「用いて」とは、標準成分についての標準値(血液中に恒常的に存在する標準成分を用いる場合には、恒常値)に基づき、対象成分の濃度を分析するための希釈倍率を決定する意である。したがって、血液中に恒常的に存在する標準成分を用いて血液検体中の対象成分の濃度を分析する場合には、血液中に恒常的に存在する標準成分の恒常値(標準値)に基づき希釈倍率を決定し、対象成分の濃度を分析することでもある。
血液中に恒常的に存在する標準成分は、例えば、ナトリウムイオン、塩化物イオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、総タンパク、及びアルブミン等が挙げられる。血液検体の血清及び血漿中に含まれるこれらの標準成分の濃度は、ナトリウムイオン濃度は、134mmol/Lから146mmol/L(平均値:142mmol/L)、塩化物イオン濃度は、97mmol/Lから107mmol/L(平均値:102mmol/L)、カリウムイオン濃度は、3.2mmol/Lから4.8mmol/L(平均値:4.0mmol/L)、マグネシウムイオン濃度は、0.75mmol/Lから1.0mmol/L(平均値:0.9mmol/L)、カルシウムイオン濃度は、4.2mmol/Lから5.1mmol/L(平均値:4.65mmol/L)、総タンパク濃度は、6.7g/100mlから8.3g/100ml(平均値:7.5g/100mL)、アルブミン濃度は、4.1g/100mLから5.1g/100mL(平均値:4.6g/100mL)である。実施形態では、対象者の痛みを和らげるために採血する血液量が非常に少ない場合における対象成分の測定を可能にするためのものであり、微量の血液を希釈液で希釈した際に、希釈液中に存在する「血液中に恒常的に存在する標準成分」の濃度を精度よく測定する必要がある。希釈倍率が高くなると、もともと血液中に存在する成分の希釈液中の濃度が低下し、希釈倍率によっては濃度測定時に、測定誤差を含む可能性がある。したがって、微量な血液成分を希釈倍率高く希釈したときに、上記標準成分を十分に精度高く検出するためには、微量な血液中に高い濃度で存在する標準成分を測定することが好ましい。本発明では、血液検体中に恒常的に存在する成分の中でも高濃度に存在する、ナトリウムイオン(Na)又は塩化物イオン(Cl)を用いることが好ましい。さらには、上述の血液中に恒常的に存在する標準成分の中でも血液中に存在する量が一番高いナトリウムイオンを測定することが最も好ましい。ナトリウムイオンは、平均値が標準値(基準範囲の中央値)を表し、その値は、142mmol/Lであり、血漿中の総陽イオンの90モル%以上を占める。
[血漿中に存在しない標準成分]
実施形態の好ましい態様の一つは、血液中に存在しない標準成分を用いて血液検体中の対象成分の濃度を分析するための、血液検査キットである。このような血液検査キットは、血液中に恒常的に存在する標準成分とともに、血液中に存在しない標準成分を用いるためのものであってもよく、血液中に恒常的に存在する標準成分を用いずに、血液中に存在しない標準成分を単独で用いるためのものであってもよい。
いずれの場合も、血液中に存在しない標準成分は、後述する希釈液に所定の濃度になるように添加して用いることができる。血液中に存在しない標準成分としては、血液検体中に全く含まれないか、若しくは含まれていたとしても極微量である物質を使用することができる。血液中に存在しない標準成分としては、血液検体中の対象成分の測定に干渉を与えない物質、血液検体中の生体酵素の作用を受けて分解しない物質、希釈中で安定な物質、血球膜を透過せず血球中に含まれない物質、緩衝液の保存容器に吸着しない物質、精度良く測定できる検出系が利用できる物質を用いることが好ましい。
血液中に存在しない標準成分としては、希釈液に添加した状態で長期間保管しても安定した物質が好ましい。血液中に存在しない標準成分の例としては、グリセロール三リン酸が挙げられる。
これらの血液中に存在しない標準成分は、血液希釈後の濃度測定時に第二の試薬を添加することで発色させ、その発色濃度から希釈血液中の濃度を求めることができる。例えば、希釈液に添加したグリセロール三リン酸の測定は、例えば、公知資料である、「在宅医療革命」(臨床検査 Vol.59、p397、2015年)に記載された、酸化縮合による色素発色の濃度測定を利用して生化学自動分析装置で大量試料を微量の試料で容易に測定できる。
[希釈液]
血液検査キットは、採取した血液検体を希釈するための希釈液を含む。希釈液は、血液検査キットが血液中に恒常的に存在する標準成分を用いて、血液検体中の対象成分の濃度を分析するためのものである場合、血液中に恒常的に存在する標準成分を含有しない。「含有しない」とは、「実質的に含有しない」ことを意味する。ここで、「実質的に含有しない」とは、希釈倍率を求める時に使用する恒常性のある物質をまったく含まないか、あるいは含まれていたとしても、血液検体を希釈した後の希釈液の恒常性のある物質の測定に影響を及ぼさない程度の極微量の濃度で含まれる場合を意味する。血液中に恒常的に存在する標準成分として、ナトリウムイオン又は塩化物イオンを用いる場合には、希釈液としては、ナトリウムイオン又は塩化物イオンを実質的に含有しない希釈液を使用する。
血液のpHは、健常者では通常pH7.30からpH7.40程度で一定に保たれていることから、対象成分の分解や変性を防止するために、希釈液は、pH6.5からpH8.0の範囲、好ましくはpH7.0からpH7.5の範囲、さらに好ましくはpH7.3からpH7.4の範囲のpH域で緩衝作用を有する緩衝液であることが好ましく、希釈液は、pHの変動を抑える緩衝成分を含有する緩衝液であることが好ましい。これらの緩衝液は、実質的に、ナトリウムイオン又は塩化物イオンを含まない緩衝液から選択することが可能である。
緩衝液中には、分析対象成分を安定に保つことを目的にキレート剤、界面活性剤、抗菌剤、防腐剤、補酵素、糖類等が含有されていてもよい。キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)塩、クエン酸塩、シュウ酸塩等が挙げられる。界面活性剤としては、例えば、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤又は非イオン界面活性剤が挙げられる。防腐剤としては、例えば、アジ化ナトリウムや抗生物質等が挙げられる。補酵素としては、ピリドキサールリン酸、マグネシウム、亜鉛等が挙げられる。赤血球安定化剤の糖類としては、マンニトール、デキストロース、オリゴ糖等が挙げられる。特に、抗生物質の添加により、手指採血時に手指表面から一部混入する細菌の増殖を抑えることができ、細菌による生体成分の分解を抑制し、生体成分の安定化を図ることができる。
緩衝液はまた、血液中に存在しない標準成分を用いて対象成分を分析するための血液検査キットにおいては、この血液中に存在しない標準成分を含む。後述する内部標準物質を含まず、血液分析の測定系に干渉を与えないことも重要である。
全血を希釈するとの観点からは、緩衝液の浸透圧を血液と同等(285mOsm/kg(mOsm/kgは、溶液の水1kgが持つ浸透圧で、イオンのミリモル数をあらわす))又はそれ以上とすることにより血球の溶血を防止することができる。浸透圧は、対象成分の測定、及び血液中に恒常的に存在する標準成分の測定に影響しない塩類、糖類又は緩衝剤等により、等張に調整することができる。緩衝液の浸透圧は、浸透圧計により測定することができる。
血液検査として、肝機能、腎機能、メタボリズムなど、特定の臓器、特定の疾患を検査する場合には、臓器や疾患に特有の複数の測定対象成分の情報を入手して、臓器の状態、生活習慣の予測などを行うために、一般的には、複数の測定対象成分の分析が同時に行われる。例えば、肝臓の状態を検査するためには、一般的には、ALT(アラニントランスアミナーゼ)、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、γ―GTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)、ALP(アルカリホスファターゼ)、総ビリルビン、総タンパク、アルブミン等、数種類以上もの物質の血液中の濃度が測定される。このように、複数の対象成分を一つの血液検体から測定するためには、再測定の可能性も考慮して、希釈された血液の量はある程度必要となる。したがって、採取した血液を希釈する希釈液は、ある程度の量を確保することが重要である。しかしながら、被検者の侵襲性を少しでも低く抑えることを考慮すると、採血量は微量となるため、希釈倍率は例えば、7倍程度以上の高倍率となる。
(血液採取器具)
図15は、血液採取器具200の斜視図である。図15に示されるように、血液採取器具200は、一方に開口212が画定されているケース210と、開口212の側に着脱自在に保持されるファイバーロッド202とを備える。ケース210は、開口212の側から他方の側に、ファイバーロッド202を収容する先端収容部214、中央部216、フランジ部218、及び、基端収容部220を備える。基端収容部220は、開口222を有し、開口222から押出ロッド240が挿入される。ケース210は、一体成形ぶつであり、開口212と開口222とは貫通する。
ファイバーロッド202は、先端収容部214に着脱自在に保持される。中央部216は、ロックレバー300を有する。押出ロッド240には、ロックレバー300のレバー318の先端と係合する開口(不図示)を有し、レバー318のレバー操作部322を移動させることで、レバー318の先端と開口のとの係合が解除され、押出ロッド240を長手方向に移動させることで、ファイバーロッド202を先端収容部214から外すことができる。
基端収容部220は、血液採取器具200の軸線方向に沿って、スライド溝228を有し、押出ロッド240に向けられた突起242を、スライド溝228に挿入することで、押出ロッド240が軸線方向を中心に回転することを規制する。
血液採取器具200による血液検体の採取は、対象者本人が、上述した採血用ランセットを用いて指先などを傷つけて皮膚外にでた血液検体に、血液採取器具200のケース210に保持されるファイバーロッド202を接触させる。ファイバーロッド202の空隙に血液検体が吸収されるので、血液検体をファイバーロッド202に採取することができる。ファイバーロッド202が全体に赤くなったことを確認した時点で、血液検体の採取を終了する。上述したように、本発明の採血用ランセットは、2つ以上の針先を有することで、1回の穿刺動作で2つ以上の箇所から出血させることができる。このとき、2つ以上の針先のそれぞれの距離が、ファイバーロッド202の外径より短いことが好ましい。2つ以上の針先のそれぞれの距離を、ファイバーロッド202の外径より短くすることで、出血した箇所にファイバーロッド202を押し当てることができ、確実に採血を行うことができる。
(血液検体の希釈物)
収容器具400の採血容器410からキャップ424を取り外す。採血容器410の上端開口から、血液採取器具200により血液検体を吸収したファイバーロッド202を、希釈液422に投入する。ファイバーロッド202上端開口をキャップ424により密封する。
図16に示されるように、採血容器410の上部を持ち、採血容器410を振り子状に数十回振り、ファイバーロッド202から血液検体を希釈液422に放出する。血液検体を希釈液422に溶け込ませることにより、血液検体の希釈物が収容器具400に収容される。
希釈液422が全体として赤くなれば、採血容器410を振ることを終える。
[分離器具]
血液採取器具200により採取された血液検体は、分析が行われるまで、希釈された状態で、収容器具400の中で長時間経過する可能性がある。その間に、例えば赤血球の溶血が起こると、血球内に存在する物質や酵素などが血漿あるいは血清中に溶出して検査結果に影響を与えたり、溶出したヘモグロビンが有する吸収により、分析対象成分の光学的な吸収などの光情報で分析対象成分量を測定する場合に影響を及ぼす可能性がある。したがって、溶血を防止することが好ましい。そのため、血液検体の希釈物から血漿成分を分離回収するための分離器具を血液検査キットに含む態様が好ましい。分離器具の好ましい例は、分離膜である。分離膜は、例えば血液検体の希釈物に圧力を加えることによって、血球成分は分離膜で捕獲し、血漿成分を通過させて、血球を分離して血漿成分を回収するように用いることができる。この場合、抗凝固剤を用いることが好ましい。また、測定の精度を確保するために、分離膜を通過した血漿が血球側へ逆流しないことが好ましく、そのためには具体的には、特開2003−270239号公報に記載の、逆流防止手段をキットの構成要素とすることができる。
図17は、分離器具を有する保持器具の一例を示す図である。図17に示されるように、保持器具500は、収容器具400の採血容器410に嵌挿可能な筒体510と、筒体510に取り付けられたキャップピストン512と、キャップピストン512の下端に設けられた封止器具として機能する密閉蓋514とを備える。
筒体510は透明な材質製で円筒形状を有している。筒体510の上端部542には拡径部516が形成されている。拡径部516は薄肉部518を介して本体部520と接続されている。筒体510の下端部には、縮径部522が形成されている。縮径部522の内面には係止突起部524が形成されている。さらに、縮径部522の下端部には外鍔部526が形成されている。外鍔部526の下端開口部は分離器具として機能する濾過膜528により覆われている。濾過膜528は血液中の血漿の通過を許容し、血球の通過を阻止するよう構成される。縮径部522の外周にはシリコンゴム製のカバー530が装着されている。
キャップピストン512は、略円筒形状の摘み部532と、摘み部532と同心で下方に延びる心棒部534とで構成されている。摘み部532の内側上端部には筒体510の拡径部516が嵌合可能な円筒状の空間536が形成され、その下方は螺刻され、螺子に螺合可能となっている。心棒部534はその下端部538がピン状に形成され、下端部538に密閉蓋514が着脱可能に設けられている。密閉蓋514はシリコンゴム製である。密閉蓋514の下端部が外鍔状に形成された略円柱状を成し、外周にわたり段差部540が形成されている。摘み部532は頂部544を有し、頂部544の内面と拡径部516とは接触する。
次に、図18に示されるように、ファイバーロッド202と血液検体の希釈物が収容された採血容器410から、キャップ424、及びパッキン426を採血容器410から取外す。この状態において、キャップピストン512が取り付けられた筒体510を採血容器410内に嵌挿する。
次に、図19に示されるように、摘み部532を螺子部412に螺合させる。最初、摘み部532と筒体510とが回転する。採血容器410の係止部414が、筒体510の外周面に形成されたストッパ部(不図示)に係止すると、筒体510の回転が拘束され、薄肉部518はねじりにより破断する。この結果、筒体510は本体部520と拡径部516とに分離される。さらに摘み部532を回転させると、本体部520の上端部542が拡径部516の内側の空間536に入り込む。摘み部532の頂部544の内面により筒体510は下方に押圧されるようになるので、筒体510はさらに降下する。
筒体510の降下に伴い、筒体510に保持される濾過膜528は、採血容器410の底部416の側に移動する。その際、濾過膜528を通って血漿が筒体510の側に移動し、血球は濾過膜528を通過できずに採血容器410の側に残る。
カバー530の外径は筒体510の本体部520の外径より大きいので、筒体510は採血容器410の内面に密着した状態で降下する。したがって、筒体510を採血容器410に嵌挿させる過程で、採血容器410の中の希釈液422が採血容器410と筒体510との隙間を通って外部に漏出するおそれはない。
摘み部532を最下部まで螺子部412に螺合させると、密閉蓋514は縮径部522に嵌合する。採血容器410と筒体510との間の流路は密閉蓋514により密閉される。密閉蓋514は、逆流に起因する血漿と血球の混合を防止する。
採血容器410は、希釈液が収容された収容器具を構成し、また血液検体の希釈物を収容するための収容器具をも構成する。また、採血容器410に嵌挿され、血漿と血球とを分離した状態において、筒体510は、回収した血漿を収容するための収容器具を構成する。血液検体を収容するための収容器具は、採血容器410と筒体510の組み合わせに対応する。すなわち、希釈された血液検体を収容するための収容器具は1個でも2個以上の組み合わせでもよい。
血液検査キットは、100μL以下の採血量であっても、測定精度よく分析対象成分を分析できる方法を実現可能とするものである。対象者に、100μL以下の少ない採血量でも精度よく測定することが可能であることや、血液採取器具200のファイバーロッド202によりどの程度まで血液検体を採取すべきか等の情報が記載された取り扱い説明書を含む血液検査キットであることが好ましい。
<血液分析方法>
本実施形態の血液検査キットを用いた血液分析方法について説明する。血液分析方法は、対象者(患者、被検者)自身が、採血用ランセットを用いて指先などを傷つけて皮膚外にでた血液を採取する自己採血で実施することが好ましい。
本分析対象となる生体試料は血液であり、血液とは、血清又は血漿を含む概念である。好ましくは、被検者より微量の血液を採取し、緩衝液で希釈した後、フィルタや遠心分離により血球を分離することにより得られた血漿又は血清を用いることができる。血液検体の成分としては、分離手段により血液検体から分離された血漿成分であることが好ましい。血液検体の起源はヒトに限定されず、ヒト以外の動物(非ヒト動物)である哺乳類、鳥類、魚類等であっても良い。ヒト以外の動物としては、例えば、ウマ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、ネコ、マウス、クマ、パンダ等が挙げられる。好ましくは、生体試料の起源はヒトである。
血液分析方法の第一の態様としては、血液検体中に恒常的に存在する標準成分を用いて、対象成分の濃度の分析を行う。血液検体中に恒常的に存在する標準成分については、上記の説明が、ここでもそのまま当てはまる。
被検者の血液中における血漿成分の占有率は、容積の比率で約55%であるが、被検者の塩分摂取量の変化などで変動する。そのため、実施形態においては、血漿中に恒常的に存在する標準成分の標準値を用いて血漿の希釈倍率を算出し、算出した希釈倍率を用いて血液検体中の血漿中の対象成分の濃度を分析する。希釈倍率を算出する方法としては、血漿の希釈液中の外部標準物質(例えば、ナトリウムイオンなど)の測定値(濃度X)と、血液検体の血漿中に含まれる上記外部標準物質(例えば、ナトリウムイオンなど)の既知濃度値(濃度Y;ナトリウムイオンの場合には142mmol/L)とから、血液検体中の血漿成分の希釈倍率(Y/X)を算出することにより希釈倍率を求めることができる。この希釈倍率を用いて、血漿の希釈液中の対象成分の測定値(濃度Z)を測定し、この測定値に希釈倍率を掛け合わせることにより、実際に血液検体の血漿中に含まれる分析対象成分の濃度[Z×(Y/X)]を測定することが可能となる。
ナトリウムイオンなどの濃度は、例えば、炎光光度法、ガラス電極法、滴定法、イオン選択電極法、酵素活性法、β−ガラクトシダーゼを利用した方法等、の公知の方法により測定することができる。
また、部材に由来する標準成分の量を規定した血液検査キットが実際に使用されているか、また、血液の希釈と血漿の回収の方法が正常に行われているか確証するためには、血漿中の別の標準成分から独立に希釈倍率を追加的に求めて、その値が上で求めた希釈倍率と一致することを確認することが好ましい。一致するとは、2つの測定値(a,b)において、それらの差のそれらの平均値に対する割合、すなわち|a−b|/{(a+b)/2}×100が、20%以下であることであり、好ましくは10%以下であることであり、より好ましくは5%以下であることである。これにより、血液検体中の対象成分の濃度の分析が正常に行われていることの検証が可能となる。ここで、ナトリウムイオン又は塩化物イオン以外の血漿中に恒常的に存在する標準成分の例としては、総タンパク又はアルブミンから選択されることが好ましく、総タンパクであることがより好ましい。総タンパクの測定法は、ビューレット法や、紫外吸収法、ブレッドフォード法、ローリー法、ビシンコニン酸(Bicinchoninic Acid:BCA)法、蛍光法など公知の方法があり、測定試料の特性や感度、試料量などに応じて適宜使用する方法を選択することができる。
血液分析方法の第二の態様としては、血液中に存在しない標準成分を用いて、対象成分の濃度の分析を行う。この場合、血液中に存在しない標準成分を含む希釈液を含む血液検査キットを用いる。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、針先を2つ以上有する採血用ランセット、又は、ランセット本体を2つ以上組み合わせて用いることで、1回の穿刺動作で2ヶ所以上から出血させることができる。これにより、採血に十分な量の血液を出血させることができ、検査に必要な量の血液を採取することができる。
10、110 採血用ランセット
12、112、112c、112d ランセット本体
14、114 先端本体部
16、116 基端本体部
18 開口
20 第1の弾性部材(第1のバネ)
23 係合部
24、54、64、74、 針
24a、24b、54a、54b、64a、64b、74a、74b 針先
25 保持部
26、56、66、76 針部
27 留め具
27a 爪部
28 第2の弾性部材(第2のバネ)
30 ホルダー
30a ホルダー30の先端部
32、132 キャップ
40 指
113a 凸状の嵌合部
113b 凹状の嵌合部
142 第1面
143 第2面
200 血液採取器具
202 ファイバーロッド
210 ケース
212 開口
214 先端収容部
216 中央部
218 フランジ部
220 基端収容部
222 開口
228 スライド溝
240 押出ロッド
242 突起
300 ロックレバー
318 レバー
322 操作部
400 収容器具
410 採血容器
412 螺子部
414 係止部
416 底部
418 脚部
420 スリット溝
422 希釈液
424 キャップ
426 パッキン
500 保持器具
510 筒体
512 キャップピストン
514 密閉蓋
516 拡径部
518 薄肉部
520 本体部
522 縮径部
524 係止突起部
526 外鍔部
528 濾過膜
530 カバー
532 摘み部部
534 心棒部
536 空間
538 下端部
540 段差部
542 上端部
544 頂部

Claims (14)

  1. 開口が設けられたランセット本体と、
    前記ランセット本体の内部に設けられた針と、前記針に長手方向の運動を付与する第1の弾性部材及び第2の弾性部材と、を有し、
    前記第1の弾性部材は、前記針を挟んで前記開口と反対側に配置され、前記第1の弾性部材により前記針の針先を前記開口から突出させ、
    前記第2の弾性部材は、前記開口と前記針の間に設けられ、前記第2の弾性部材により前記針の針先を前記ランセット本体に収容し、
    前記針の針先を2つ以上有する採血用ランセット。
  2. 2つ以上の前記針先は、前記ランセット本体内に設けられた2本以上の針で構成される請求項1に記載の採血用ランセット。
  3. 2つ以上の前記針先は、前記針が先端に向かって2股以上に分かれて構成される請求項1に記載の採血用ランセット。
  4. 2つ以上の前記針先のうち、1つ以上の針先の針ゲージが、他の針先の針ゲージと異なる請求項1から3のいずれか1項に記載の採血用ランセット。
  5. 前記開口から2つ以上の前記針先を突出させた際、1つ以上の前記針先の前記開口から前記針先の先端までの長さが、他の前記針先の前記開口から前記針先の先端までの長さと異なる請求項1から4のいずれか1項に記載の採血用ランセット。
  6. 開口が設けられたランセット本体と、
    前記ランセット本体の内部に設けられた針と、前記針に長手方向の運動を付与する第1の弾性部材及び第2の弾性部材と、を有し、
    前記第1の弾性部材は、前記針を挟んで前記開口と反対側に配置され、前記第1の弾性部材により前記針の針先を前記開口から突出させ、
    前記第2の弾性部材は、前記開口と前記針の間に設けられ、前記第1の弾性部材により前記針の針先を前記ランセット本体に収容し、
    前記ランセット本体は、他のランセット本体と嵌合可能な嵌合部を有し、
    2つ以上の前記ランセット本体が嵌合している採血用ランセット。
  7. 2つ以上の前記ランセット本体に設けられた前記針のうち、1つ以上の針の針先の針ゲージが、他のランセット本体に設けられた針の針先の針ゲージと異なる請求項6に記載の採血用ランセット。
  8. 2つ以上の前記ランセット本体に設けられた前記針のうち、前記開口から突出した1つ以上の針の先端の位置が、他のランセット本体に設けられた針の先端の位置と異なる請求項6又は7に記載の採血用ランセット。
  9. 前記針が交換可能である請求項1から8のいずれか1項に記載の採血用ランセット。
  10. 前記針先のゲージ数が23G以下の細さである請求項1から9のいずれか1項に記載の採血用ランセット。
  11. 前記ランセット本体の前記開口側は、皮膚との密着性が良い材料で形成されている請求項1から10のいずれか1項に記載の採血用ランセット。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の採血用ランセットと、
    血液検体を採取するための血液採取器具と、
    採取した前記血液検体を希釈するための希釈液と、
    血液検体の希釈物を収容するための収容器具と、
    を含み、血液中に恒常的に存在する標準成分、又は、前記希釈液が含有する血液中に存在しない標準成分を用いて血液検体中の対象成分の濃度を分析するための血液検査キット。
  13. 前記血液採取器具は、血液を吸収するためのファイバーロッドを備え、
    2つ以上の前記針の針先のそれぞれの距離が、前記ファイバーロッドの径より短い請求項12に記載の血液検査キット。
  14. 前記血液検体の希釈物から血漿成分を分離回収するための分離器具を含む請求項12又は13に記載の血液検査キット。
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