JPWO2019188844A1 - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の駆動装置の一つの態様は、車両の車軸を回転させる駆動装置であって、鉛直方向と直交する水平方向に延びるモータ軸を中心として回転するロータを有するモータと、ロータに接続される減速装置と、減速装置を介してモータに接続される差動装置と、モータ、減速装置および差動装置を内部に収容するハウジングと、を備える。ハウジングは、鉛直方向上側に向かって突出する突出部と、周方向に沿って延びる少なくとも1つの周方向リブと、を有する。突出部は、アイボルトを締め込み可能な雌ネジ穴を有する。周方向リブの少なくとも1つは、突出部に繋がる。

Description

本発明は、駆動装置に関する。本願は、2018年03月24日に出願された日本国特許出願第2018−057322号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
モータを備え、車両の車軸を回転させる駆動装置が知られる。例えば、特許文献1には、そのような駆動装置として、後輪を駆動させるリアトランスアクスルが記載される。
特開2017−44237号公報
上記のような駆動装置は、車両に搭載される際等に、ハウジングに締め込まれたアイボルトを介して吊り下げられる場合がある。この場合、駆動装置の自重によって、ハウジングが歪む虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、ハウジングが歪むことを抑制しつつ、吊り下げることが可能な構造を有する駆動装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の駆動装置の一つの態様は、車両の車軸を回転させる駆動装置であって、鉛直方向と直交する水平方向に延びるモータ軸を中心として回転するロータを有するモータと、前記ロータに接続される減速装置と、前記減速装置を介して前記モータに接続される差動装置と、前記モータ、前記減速装置および前記差動装置を収容するハウジングと、を備える。前記ハウジングは、鉛直方向上側に向かって突出する突出部と、周方向に沿って延びる少なくとも1つの周方向リブと、を有する。前記突出部は、アイボルトを締め込み可能な雌ネジ穴を有する。前記周方向リブの少なくとも1つは、前記突出部に繋がる。
本発明の一つの態様によれば、ハウジングが歪むことを抑制しつつ、駆動装置を吊り下げることが可能である。
図1は、一実施形態のモータユニットの概念図である。 図2は、一実施形態のモータユニットの斜視図である。 図3は、一実施形態のハウジングの分解図である。 図4は、一実施形態のモータユニットの側面図である。 図5は、一実施形態における第1変形例のモータユニットの側面図である。 図6は、一実施形態における第2変形例のモータユニットの側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る駆動装置について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
以下の説明では、各図に示す実施形態の駆動装置が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、鉛直方向を規定して説明する。また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向である。+Z側は、鉛直方向上側であり、−Z側は、鉛直方向下側である。以下の説明では、鉛直方向上側を単に「上側」と呼び、鉛直方向下側を単に「下側」と呼ぶ。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって駆動装置が搭載される車両の前後方向である。以下の実施形態において、+X側は、車両の前側であり、−X側は、車両の後側である。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両の左右方向、すなわち車幅方向である。以下の実施形態において、+Y側は、車両の左側であり、−Y側は、車両の右側である。前後方向および左右方向は、鉛直方向と直交する水平方向である。
なお、前後方向の位置関係は、以下の実施形態の位置関係に限られず、+X側が車両の後側であり、−X側が車両の前側であってもよい。この場合には、+Y側は、車両の右側であり、−Y側は、車両の左側である。
各図に適宜示すモータ軸J2は、Y軸方向、すなわち車両の左右方向に延びる。以下の説明においては、特に断りのない限り、モータ軸J2に平行な方向を単に「軸方向」と呼び、モータ軸J2を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、モータ軸J2を中心とする周方向、すなわち、モータ軸J2の軸回りを単に「周方向」と呼ぶ。なお、本明細書において、「平行な方向」は略平行な方向も含み、「直交する方向」は略直交する方向も含む。
なお、本実施形態において左側は、軸方向の一方側に相当し、右側は、軸方向の他方側に相当する。また、本実施形態において前後方向は、鉛直方向および軸方向の両方と直交する所定方向に相当する。また、本実施形態において後側は、所定方向の一方側に相当する。
以下、図面を基に本発明の例示的な一実施形態に係る駆動装置として、モータユニット(電動駆動装置)1について説明する。
図1は、一実施形態のモータユニット1の概念図である。図2は、モータユニット1の斜視図である。図3は、モータユニット1のハウジング6の分解図である。図4は、モータユニット1の側面図である。なお、図1は、あくまで概念図であり、各部の配置および寸法が実際と同じであるとは限らない。
モータユニット1は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。
図1に示すように、モータユニット1は、モータ(メインモータ)2と、ギヤ部3と、ハウジング6と、ハウジング6内に収容されるオイルOと、インバータユニット(制御部)8と、パーキング機構7と、を備える。ハウジング6の内部には、モータ2およびギヤ部3を収容する収容空間80が設けられる。ハウジング6は、隔壁部61cを有する。収容空間80は、隔壁部61cによって、モータ2を収容するモータ室81と、ギヤ部3を収容するギヤ室82と、に区画される。
<モータ>
本実施形態においてモータ2は、インナーロータ型のモータである。モータ2は、ロータ20と、ステータ30と、回転角センサ9と、を備える。ロータ20は、水平方向に延びるモータ軸J2を中心として回転する。ロータ20は、図示略のバッテリからステータ30に電力が供給されることで回転する。ロータ20のトルクは、ギヤ部3に伝達される。ロータ20は、シャフト(モータシャフト)21と、ロータコア24と、ロータマグネット(図示略)と、を有する。
シャフト21は、モータ軸J2を中心として延びる。シャフト21は、モータ軸J2を中心として回転する。シャフト21は、内部にモータ軸J2に沿って延びる内周面を有する中空部22が設けられた中空シャフトである。シャフト21には、連通孔23が設けられる。連通孔23は、径方向に延びて中空部22とシャフト21の外部とを繋ぐ。シャフト21は、ハウジング6のモータ室81とギヤ室82とを跨いで延びる。シャフト21の左側(+Y側)の端部は、ギヤ室82に突出する。ギヤ室82に突出するシャフト21の端部には、第1のギヤ41が固定されている。
ロータコア24は、例えば、珪素鋼板を積層して構成される。ロータコア24は、軸方向に沿って延びる円柱体である。ロータコア24には、図示略の複数のロータマグネットが固定される。複数のロータマグネットは、磁極を交互にして周方向に沿って並ぶ。
ステータ30は、ロータ20の径方向外側に位置し、ロータ20を径方向外側から囲む。ステータ30は、ステータコア32と、コイル31と、ステータコア32とコイル31との間に介在するインシュレータ(図示略)とを有する。ステータ30は、ハウジング6に保持される。ステータコア32は、円環状のヨークの内周面から径方向内方に複数の磁極歯(図示略)を有する。磁極歯の間には、コイル線が掛けまわされる。磁極歯に掛けまわされたコイル線は、コイル31を構成する。コイル線は、図示略のバスバーを介してインバータユニット8に接続される。コイル31は、ステータコア32の軸方向端面から突出するコイルエンド31aを有する。コイルエンド31aは、ロータ20のロータコア24の端部よりも軸方向に突出する。コイルエンド31aは、ロータコア24に対し軸方向両側に突出する。
回転角センサ9は、ロータ20の回転角を検出する。本実施形態において回転角センサ9は、例えば、VR(Variable Reluctance)型レゾルバである。回転角センサ9は、シャフト21に固定されるレゾルバロータ(図示略)と、ハウジング6に固定されるレゾルバステータ(図示略)とを有する。レゾルバステータは、レゾルバロータを径方向外側から囲む。回転角センサ9は、信号線11(図4参照)を介してインバータユニット8に接続される。回転角センサ9は、ロータ20の回転角の情報を、信号線11を介してインバータユニット8に送信する。
<ギヤ部>
ギヤ部3は、モータ軸J2の左側(+Y側)においてシャフト21に接続される。ギヤ部3は、減速装置4と差動装置5とを有する。すなわち、モータユニット1は、減速装置4と、差動装置5と、を備える。モータ2から出力されるトルクは、減速装置4を介して差動装置5に伝達される。
(減速装置)
減速装置4は、モータ2のロータ20に接続される。本実施形態において減速装置4は、モータ軸J2の軸方向においてモータ2の左側(+Y側)に位置する。減速装置4は、モータ2の回転速度を減じて、モータ2から出力されるトルクを減速比に応じて増大させる機能を有する。減速装置4は、モータ2から出力されるトルクを差動装置5へ伝達する。
減速装置4は、第1のギヤ(中間ドライブギヤ)41と、第2のギヤ(中間ギヤ)42と、第3のギヤ(ファイルナルドライブギヤ)43と、中間シャフト45と、を有する。モータ2から出力されるトルクは、モータ2のシャフト21、第1のギヤ41、第2のギヤ42、中間シャフト45および第3のギヤ43を介して差動装置5のリングギヤ51へ伝達される。各ギヤのギヤ比およびギヤの個数等は、必要とされる減速比に応じて種々変更可能である。減速装置4は、各ギヤの軸芯が平行に配置される平行軸歯車タイプの減速機である。
第1のギヤ41は、モータ2のシャフト21の外周面に設けられる。第1のギヤ41は、シャフト21とともに、モータ軸J2を中心に回転する。中間シャフト45は、モータ軸J2と平行な中間軸J4に沿って延びる。中間シャフト45は、中間軸J4を中心として回転する。第2のギヤ42および第3のギヤ43は、中間シャフト45の外周面に設けられる。第2のギヤ42と第3のギヤ43は、中間シャフト45を介して接続される。第2のギヤ42および第3のギヤ43は、中間軸J4を中心として回転する。第2のギヤ42は、第1のギヤ41に噛み合う。第3のギヤ43は、差動装置5のリングギヤ51と噛み合う。第3のギヤ43は、第2のギヤ42に対して隔壁部61c側(右側,−Y側)に位置する。
(差動装置)
差動装置5は、減速装置4を介してモータ2に接続される。差動装置5は、モータ2から出力されるトルクを車両の車輪に伝達するための装置である。差動装置5は、車両の旋回時に、左右の車輪の速度差を吸収しつつ、左右両輪の車軸55に同トルクを伝える機能を有する。これにより、モータユニット1は、車両の車軸55を回転させる。差動装置5は、リングギヤ51と、ギヤハウジング(不図示)と、一対のピニオンギヤ(不図示)と、ピニオンシャフト(不図示)と、一対のサイドギヤ(不図示)と、を有する。
リングギヤ51は、モータ軸J2と平行な差動軸J5を中心として回転する。リングギヤ51には、モータ2から出力されるトルクが減速装置4を介して伝えられる。すなわち、リングギヤ51は、他のギヤを介してモータ2に接続される。
<パーキング機構>
電気自動車では、サイドブレーキ以外に車両にブレーキをかける制動機構が無いため、モータユニット1にパーキング機構7が必要となる。
図1に示すように、パーキング機構7は、中間シャフト45に固定され中間シャフト45とともに中間軸J4回りに回転するパーキングギヤ71と、パーキングギヤ71の歯間に移動してパーキングギヤ71の回転を阻止する回転阻止部72と、回転阻止部72を駆動するパーキングモータ73と、を有する。モータ2の作動時において、回転阻止部72は、パーキングギヤ71から退避する。一方、シフトレバーがパーキングの位置にある時は、パーキングモータ73が回転阻止部72をパーキングギヤ71の歯間に移動させパーキングギヤ71の回転を阻止する。
<ハウジング>
ハウジング6は、モータ2、減速装置4および差動装置5を内部に収容する。ハウジング6は、収容空間80においてモータ2、減速装置4および差動装置5を保持する。収容空間80内の下部領域には、オイルOが溜るオイル溜りPが設けられる。より詳細には、オイル溜りPは、ギヤ室82内の下部領域に設けられる。本実施形態では、モータ室81の底部81aは、ギヤ室82の底部82aより上側に位置する。また、モータ室81とギヤ室82とを区画する隔壁部61cには、隔壁開口68が設けられる。隔壁開口68は、モータ室81とギヤ室82とを連通させる。隔壁開口68は、モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOをギヤ室82に移動させる。
図2および図3に示すように、ハウジング6は、第1のハウジング部材61と、第2のハウジング部材62と、第3のハウジング部材63と、蓋部材64と、を有する。第2のハウジング部材62は、第1のハウジング部材61の左側(+Y側)に位置する。第3のハウジング部材63および蓋部材64は、第1のハウジング部材61の右側(−Y側)に位置する。本実施形態において第1のハウジング部材61と第3のハウジング部材63とは、モータ2を収容するハウジング本体69を構成する。すなわち、ハウジング6は、ハウジング本体69を有する。ハウジング本体69の内側には、モータ室81が設けられる。
図3に示すように、第1のハウジング部材61は、周壁部61aと、側板部61bと、第4のフランジ部61qと、を有する。周壁部61aは、モータ2を径方向外側から囲む筒状である。周壁部61aの内側の空間は、モータ室81を構成する。周壁部61aの外周面のうち上側の面は、軸方向と直交する平坦面61tを有する。
側板部61bは、周壁部61aの左側(+Y側)の端部に繋がる。側板部61bは、側板部本体61mと、第1のフランジ部61nと、を有する。すなわち、第1のハウジング部材61は、側板部本体61mと、第1のフランジ部61nと、を有する。側板部本体61mは、隔壁部61cと、突出板部61dと、を有する。
隔壁部61cは、側板部本体61mのうち前側(+X側)の部分である。隔壁部61cは、周壁部61aの左側(+Y側)の開口を覆う。隔壁部61cには、上述の隔壁開口68に加えて、モータ2のシャフト21が通される挿通孔61fが設けられる。突出板部61dは、側板部本体61mのうち後側(−X側)の部分である。突出板部61dは、周壁部61aよりも後側に突出する。突出板部61dには、車輪を支持する車軸55が通過する第1の車軸通過孔61eが設けられる。
第1のフランジ部61nは、側板部本体61mの外周縁部から左側(+Y側)に突出する。第1のフランジ部61nは、側板部本体61mの外周縁部の全周に亘って設けられる。第1のフランジ部61nは、モータ軸J2を囲む環状である。第1のフランジ部61nは、複数の固定部61pを有する。複数の固定部61pは、第1のフランジ部61nの全周に沿って互いに間隔を空けて配置される。固定部61pは、第1のフランジ部61nの外側、すなわち径方向外側に突出する。図2に示すように、複数の固定部61pは、第1のフランジ部61nのうちネジ部材60aによって後述する第2のフランジ部62bと固定される部分である。
第4のフランジ部61qは、周壁部61aの右側(−Y側)の端部における外周縁部から径方向外側に突出する。第4のフランジ部61qは、モータ軸J2を囲む環状である。第4のフランジ部61qは、第1のフランジ部61nと同様に、径方向外側に突出する複数の固定部を有する。第4のフランジ部61qの複数の固定部は、第4のフランジ部61qのうちネジ部材60bによって後述する第3のフランジ部63bと固定される部分である。
第2のハウジング部材62は、モータ軸J2の軸方向において第1のハウジング部材61の左側(+Y側)に固定される。より詳細には、第2のハウジング部材62は、第1のハウジング部材61の側板部61bに固定される。第2のハウジング部材62の形状は、側板部61b側(右側,−Y側)に開口する凹形状である。第2のハウジング部材62の開口は、側板部61bに覆われる。第2のハウジング部材62と側板部61bとの間の空間は、ギヤ部3を収容するギヤ室82を構成する。
図3に示すように、第2のハウジング部材62は、第2のハウジング部材本体62aと、第2のフランジ部62bと、を有する。第2のハウジング部材本体62aは、右側(−Y側)に開口する凹形状である。第2のハウジング部材本体62aには、第2の車軸通過孔62eが設けられる。第2の車軸通過孔62eは、軸方向から見て第1の車軸通過孔61eと重なる。
第2のフランジ部62bは、第2のハウジング部材本体62aの外周縁部から径方向外側に突出する。第2のフランジ部62bは、モータ軸J2を囲む環状である。第2のフランジ部62bは、複数の固定部62pを有する。複数の固定部62pは、第2のフランジ部62bの全周に沿って互いに間隔を空けて配置される。固定部62pは、第2のフランジ部62bの外側、すなわち径方向外側に突出する。複数の固定部62pは、第2のフランジ部62bのうちネジ部材60aによって第1のフランジ部61nと固定される部分である。
図2に示すように、第1のフランジ部61nと第2のフランジ部62bとは、複数のネジ部材60aによって互いに固定される。複数のネジ部材60aのそれぞれは、例えば、第2のフランジ部62bの固定部62pに設けられた貫通孔を通って、第1のフランジ部61nの固定部61pに設けられた雌ネジ穴に左側(+Y側)から締め込まれる。これにより、第1のハウジング部材61と第2のハウジング部材62とが互いに固定される。
第3のハウジング部材63は、モータ軸J2の軸方向において第1のハウジング部材61の右側(−Y側)に固定される。より詳細には、第3のハウジング部材63は、周壁部61aの右側の端部に第4のフランジ部61qを介して固定される。第3のハウジング部材63は、閉塞壁部63aと、第3のフランジ部63bと、を有する。閉塞壁部63aは、筒状の第1のハウジング部材61における右側の開口を塞ぐ。より詳細には、閉塞壁部63aは、周壁部61aの右側の開口を塞ぐ。図3に示すように、閉塞壁部63aには、閉塞壁部63aを軸方向に貫通する窓部63cが設けられる。窓部63cは、ハウジング本体69の内外を貫通する。
第3のフランジ部63bは、閉塞壁部63aの外周縁部から左側(+Y側)に突出する。第3のフランジ部63bは、閉塞壁部63aの外周縁部の全周に亘って設けられる。第3のフランジ部63bは、モータ軸J2を囲む環状である。第3のフランジ部63bは、第1のフランジ部61nと同様に、径方向外側に突出する複数の固定部を有する。図2に示すように、第3のフランジ部63bの複数の固定部は、第3のフランジ部63bのうちネジ部材60bによって第4のフランジ部61qと固定される部分である。
第3のフランジ部63bと第4のフランジ部61qとは、複数のネジ部材60bによって互いに固定される。複数のネジ部材60bのそれぞれは、例えば、第3のフランジ部63bの固定部に設けられた貫通孔を通って、第4のフランジ部61qの固定部に設けられた雌ネジ穴に右側(−Y側)から締め込まれる。これにより、第1のハウジング部材61と第3のハウジング部材63とが互いに固定される。
本実施形態において蓋部材64は、板状の部材にプレス加工を施すことで作られる部材である。蓋部材64は、第3のハウジング部材63の右側(−Y側)の面に固定される。蓋部材64は、窓部63cをハウジング本体69の外側から覆う。図3に示すように、蓋部材64は、蓋部材本体64dと、軸方向突出部64cと、複数の径方向突出部64aと、を有する。蓋部材本体64dは、板面が軸方向を向く板状である。図2に示すように、蓋部材本体64dの外周縁部は、ネジ部材によって第3のハウジング部材63に固定される。
軸方向突出部64cは、蓋部材本体64dから軸方向に突出する。より詳細には、軸方向突出部64cは、蓋部材本体64dから右側(−Y側)に突出する。図2および図3に示すように、本実施形態において軸方向突出部64cは、左側(+Y側)に開口する略直方体箱状である。軸方向突出部64cは、例えば、板状の蓋部材本体64dの一部がプレス加工等により右側(−Y側)に押し出されて作られる。軸方向突出部64cの内側には、回転角センサ9における検出結果をインバータユニット8に伝達する信号線11の一部と、回転角センサ9と信号線11とを接続するコネクタ部材の一部と、のうち少なくとも一方が収容される。
径方向突出部64aは、蓋部材本体64dの外周縁部から径方向外側に突出する。図4に示すように、複数の径方向突出部64aのそれぞれには、径方向突出部64aを軸方向に貫通する貫通孔64bが設けられる。すなわち、蓋部材64には、複数の貫通孔64bが設けられる。径方向突出部64aおよび貫通孔64bは、例えば、4つずつ設けられる。
図2に示すように、ハウジング6は、上側に向かって突出する突出部61gを有する。本実施形態において突出部61gは、第1のハウジング部材61の外周面から上側に突出する。より詳細には、突出部61gは、平坦面61tから上側に突出する。本実施形態において突出部61gは、上側に開口する円筒状である。円筒状の突出部61gの内部は、雌ネジ穴61hを構成する。すなわち、突出部61gは、雌ネジ穴61hを有する。雌ネジ穴61hは、突出部61gの上側の端面から下側に窪む。雌ネジ穴61hは、下側に底部を有する穴である。
雌ネジ穴61hには、図示しないアイボルトを締め込み可能である。なお、本明細書において「アイボルト」とは、ネジ頭部に孔部を有するボルトであれば、特に限定されない。雌ネジ穴61hに締め込まれるアイボルトは、例えば、モータユニット1を吊り下げるために用いられる。この場合、アイボルトの孔部には、ワイヤまたはフック等が引っ掛けられる。これにより、モータユニット1を車両に取り付ける際、およびモータユニット1をメンテナンスする際等に、モータユニット1を吊り下げることができる。したがって、モータユニット1の車両への取り付け作業、およびモータユニット1のメンテナンス作業等の作業性を向上させることができる。
本実施形態において突出部61gおよび雌ネジ穴61hは、モータ軸J2の軸方向においてハウジング6の中心よりも左側(+Y側)に位置する。ここで、本実施形態において減速装置4は、モータ軸J2の軸方向においてモータ2の左側に位置する。この場合、モータユニット1の重心が左側寄りになりやすい。そのため、雌ネジ穴61hをハウジング6の軸方向中心よりも左側に配置することで、鉛直方向から見てモータユニット1の重心と重なる位置または重心に近い位置に雌ネジ穴61hを配置しやすい。これにより、雌ネジ穴61hに締め込んだアイボルトを介してモータユニット1を吊り下げる際に、モータユニット1を安定して吊り下げることができる。
本実施形態において突出部61gおよび雌ネジ穴61hは、ハウジング6の前後方向の中心よりも後側(−X側)に位置する。ここで、本実施形態においてインバータユニット8は、ハウジング6の後側に固定される。この場合、モータユニット1の重心が後側寄りになりやすい。そのため、雌ネジ穴61hをハウジング6の軸方向中心よりも後側に配置することで、鉛直方向から見てモータユニット1の重心と重なる位置または重心に近い位置に雌ネジ穴61hを配置しやすい。これにより、雌ネジ穴61hに締め込んだアイボルトを介してモータユニット1を吊り下げる際に、モータユニット1を安定して吊り下げることができる。
本実施形態において突出部61gおよび雌ネジ穴61hは、鉛直方向から見て、モータユニット1の重心と重なる位置に位置する。そのため、雌ネジ穴61hに締め込んだアイボルトを介してモータユニット1を吊り下げる際に、モータユニット1をより安定して吊り下げることができる。
ハウジング6は、周方向に沿って延びる少なくとも1つの周方向リブ61iを有する。本実施形態において周方向リブ61iは、第1のハウジング部材61の外周面に設けられる。より詳細には、周方向リブ61iは、周壁部61aの外周面のうち平坦面61tに設けられる。本実施形態において周方向リブ61iは、上側に突出し、前後方向に延びる。本実施形態において周方向リブ61iは、軸方向に間隔を空けて複数設けられる。周方向リブ61iは、例えば、周方向リブ61ia,61ib,61icの3つ設けられる。
周方向リブ61iの少なくとも1つは、突出部61gに繋がる。本実施形態では、周方向リブ61iaが、突出部61gに繋がる。そのため、突出部61gと、ハウジング6のうち突出部61gの周囲の部分と、を強固に連結することができ、突出部61gおよび突出部61gの周囲の部分におけるハウジング6の強度を向上できる。これにより、雌ネジ穴61hにアイボルトを締め込んでモータユニット1を吊り下げた場合において、突出部61gに比較的大きな負荷が加えられても、ハウジング6が変形することを抑制できる。したがって、ハウジング6が歪むことを抑制しつつ、モータユニット1を吊り下げることが可能である。
また、突出部61gに周方向リブ61iaが繋がるため、ハウジング6をダイカストで成形する際に、突出部61gを成形する金型の部分に、周方向リブ61iaを成形する金型の部分を介して溶融した金属を流しやすい。これにより、ハウジング6を成形する際の金属の湯流れをよくできる。したがって、ハウジング6をダイカストによって精度よく成形できる。
本実施形態においては、3つの周方向リブ61ia,61ib,61icのうち1つの周方向リブ61iaが突出部61gに繋がる。本実施形態において突出部61gに繋がる周方向リブ61iaは、最も左側(+Y側)に位置する周方向リブ61iである。突出部61gに繋がる周方向リブ61iaは、後側(−X側)の端部が突出部61gの外周面に繋がる。周方向リブ61iの突出高さは、例えば、突出部61gの突出高さよりも小さい。すなわち、周方向リブ61iの上側の端部は、突出部61gの上側の端部よりも下側に位置する。3つの周方向リブ61iのうち突出部61gに繋がる周方向リブ61ia以外の2つの周方向リブ61ib,61icは、突出部61gよりも右側(−Y側)に離れて配置される。
本実施形態において周方向リブ61iは上側に突出するため、ハウジング6をダイカストで成形する際に、上側に抜く金型によって突出部61gとともに成形することができる。また、本実施形態において、周方向リブ61ibは、後述する第5の凸部61rと軸方向の位置が一致する。これにより、第5の凸部61rと周方向リブ61ibとによりハウジング6の強度をさらに向上させることができる。
本実施形態においてハウジング6は、第1の凸部61jと、第2の凸部62jと、第3の凸部63kと、第4の凸部61kと、を有する。第1の凸部61jおよび第4の凸部61kは、第1のハウジング部材61に設けられる。すなわち、第1のハウジング部材61は、第1の凸部61jと、第4の凸部61kと、を有する。第2の凸部62jは、第2のハウジング部材62に設けられる。すなわち、第2のハウジング部材62は、第2の凸部62jを有する。第3の凸部63kは、第3のハウジング部材63に設けられる。すなわち、第3のハウジング部材63は、第3の凸部63kを有する。
第1の凸部61j、第2の凸部62j、第3の凸部63k、および第4の凸部61kは、モータ軸J2と直交する方向に突出する。本実施形態において第1の凸部61j、第2の凸部62j、第3の凸部63k、および第4の凸部61kは、板面が軸方向を向く板状である。第1の凸部61j、第2の凸部62j、第3の凸部63k、および第4の凸部61kは、例えば、軸方向から見て、略半楕円形状である。本実施形態において第1の凸部61j、第2の凸部62j、第3の凸部63k、および第4の凸部61kは、モータ軸J2よりも上側に位置する。
本実施形態において第1の凸部61jは、第1のフランジ部61nから前側(+X側)に突出する。第1の凸部61jは、第1のフランジ部61nのうち固定部61p同士の間に設けられる。第1の凸部61jは、第1のフランジ部61nのうち固定部61p同士の間から前側斜め上方に突出する。
本実施形態において第2の凸部62jは、第2のフランジ部62bから前側(+X側)に突出する。第2の凸部62jは、第2のフランジ部62bのうち固定部62p同士の間に設けられる。第2の凸部62jは、第2のフランジ部62bのうち固定部62p同士の間から前側斜め上方に突出する。
本実施形態において第3の凸部63kは、第3のフランジ部63bから前側(+X側)に突出する。第3の凸部63kは、第3のフランジ部63bのうち固定部同士の間に設けられる。第3の凸部63kは、第3のフランジ部63bのうち固定部同士の間から前側斜め上方に突出する。
本実施形態において第4の凸部61kは、第4のフランジ部61qから前側(+X側)に突出する。第4の凸部61kは、第4のフランジ部61qのうち固定部同士の間に設けられる。第4の凸部61kは、第4のフランジ部61qのうち固定部同士の間から前側斜め上方に突出する。
第1の凸部61jと第2の凸部62jとは、軸方向に間隙を介して対向する。そのため、作業者等は、複数のネジ部材60aが取り外された状態において第1の凸部61jと第2の凸部62jとをそれぞれ把持し、第1の凸部61jと第2の凸部62jとが互いに軸方向に互いに離れる向きに力を加えることで、第1のハウジング部材61と第2のハウジング部材62とを互いに引きはがすことができる。これにより、モータユニット1のメンテナンス時等に、第1のハウジング部材61と第2のハウジング部材62とを容易に取り外すことができる。
なお、本明細書において「作業者等」とは、各作業を行う作業者および装置等を含む。各作業は、作業者のみによって行われてもよいし、装置のみによって行われてもよいし、作業者と装置とによって行われてもよい。
また、本実施形態によれば、第1の凸部61jは固定部61p同士の間に設けられ、第2の凸部62jは、固定部62p同士の間に設けられる。固定部61p,62pはネジ部材60aによって固定されるため、固定部61p,62pには、ネジ部材60aが通される貫通孔またはネジ部材60aが締め込まれる雌ネジ穴が設けられる。そのため、固定部61p,62pは、各フランジ部の他の部位よりも外側に突出している。したがって、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jを各固定部61p,62p同士の間に設けることで、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jを各フランジ部のうち突出しない部分に設けることができる。これにより、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jを設けても、モータユニット1の外形寸法が大きくなることを抑制できる。
本実施形態において、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jは、鉛直方向から見て、ハウジング6の外形よりも内側に位置し、かつ、鉛直方向および軸方向の両方と直交する前後方向から見て、ハウジング6の外形よりも内側に位置する。すなわち、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jは、モータユニット1における鉛直方向の端部および前後方向の端部には配置されない。そのため、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jを設けても、モータユニット1の鉛直方向の寸法および前後方向の寸法が大きくなることがない。したがって、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jを設けても、モータユニット1の外形寸法が大きくなることをより抑制できる。
本実施形態では、具体的に、第1の凸部61jおよび第2の62jは、ハウジング6における第5の凸部61rの前端よりも後側に配置される。第5の凸部61rは、ハウジング6のうち後述する第3の流路92cの上側部分が設けられる部分である。第5の凸部61rは、周壁部61aから前側(+X側)に突出する。第5の凸部61rは、鉛直方向に対して前後方向に斜めに傾いた方向に直線状に延びる。第5の凸部61rは、下側から上側に向かうに従って後側(−X側)に位置する。
第3の凸部63kと第4の凸部61kとは、軸方向に間隙を介して対向する。そのため、上述した第1の凸部61jおよび第2の凸部62jと同様にして、第3の凸部63kと第4の凸部61kとに軸方向に離れる向きの力を加えることで、第1のハウジング部材61と第3のハウジング部材63とを互いに引きはがすことができる。これにより、モータユニット1のメンテナンス時等に、第1のハウジング部材61と第3のハウジング部材63とを容易に取り外すことができる。
また、本実施形態によれば、第3の凸部63kは第3のフランジ部63bにおける固定部同士の間に設けられ、第4の凸部61kは、第4のフランジ部61qにおける固定部同士の間に設けられる。そのため、上述した第1の凸部61jおよび第2の凸部62jと同様に、第3の凸部63kおよび第4の凸部61kを設けても、モータユニット1の外形寸法が大きくなることを抑制できる。
本実施形態において、第3の凸部63kおよび第4の凸部61kは、鉛直方向から見て、ハウジング6の外形よりも内側に位置し、かつ、鉛直方向および軸方向の両方と直交する前後方向から見て、ハウジング6の外形よりも内側に位置する。すなわち、第3の凸部63kおよび第4の凸部61kは、モータユニット1における鉛直方向の端部および前後方向の端部には配置されない。そのため、第3の凸部63kおよび第4の凸部61kを設けても、モータユニット1の外形寸法が大きくなることを抑制できる。本実施形態では、具体的に、第3の凸部63kおよび第4の凸部61kは、ハウジング6における第5の凸部61rの前端よりも後側(−X側)に配置される。
本実施形態において、第1の凸部61jと第2の凸部62jと第3の凸部63kと第4の凸部61kとは、鉛直方向においてほぼ同じ位置に位置する。すなわち、本実施形態において第1の凸部61jと第2の凸部62jと第3の凸部63kと第4の凸部61kとは、互いに鉛直方向位置が同じ部分を有する。そのため、第1の凸部61jおよび第2の凸部62jを介して第1のハウジング部材61と第2のハウジング部材62とを取り外す作業と、第3の凸部63kおよび第4の凸部61kを介して第1のハウジング部材61と第3のハウジング部材63とを取り外す作業と、を同時に、または続けて行いやすい。
<オイル>
図1に示すように、オイルOは、ハウジング6に設けられた油路90内を循環する。油路90は、オイル溜りPからオイルOをモータ2に供給するオイルOの経路である。油路90は、オイルOを循環させモータ2を冷却する。オイルOは、減速装置4および差動装置5の潤滑用として使用される。また、オイルOは、モータ2の冷却用として使用される。オイルOは、ギヤ室82内の下部領域(すなわちオイル溜りP)に溜る。オイルOは、潤滑油および冷却油の機能を奏するため、粘度の低いオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)と同等のオイルを用いることが好ましい。
<油路>
図1に示すように、油路90は、ハウジング6に設けられる。油路90の一部は、ハウジング6内の収容空間80に位置する。油路90は、収容空間80のモータ室81とギヤ室82とに跨って構成される。油路90は、オイルOを、ギヤ室82内の下部領域に設けられたオイル溜りPからモータ2を経て、再びオイル溜りPに導くオイルOの経路である。
なお、本明細書において、「油路」とは、収容空間80を循環するオイルOの経路を意味する。したがって、「油路」とは、定常的に一方向に向かう定常的なオイルの流動を形成する「流路」のみならず、オイルを一時的に滞留させる経路(例えばリザーバ)およびオイルが滴り落ちる経路をも含む概念である。
油路90は、モータ2の内部を通る第1の油路91と、モータ2の外部を通る第2の油路92と、を有する。オイルOは、第1の油路91および第2の油路92において、モータ2を内部および外部から冷却する。
(第1の油路)
第1の油路91において、オイルOは、オイル溜りPから差動装置5によりかき上げられて第1のリザーバ93において一時的に貯留された後に、ロータ20の内部に導かれる。オイルOには、ロータ20の内部で、ロータ20の回転に伴う遠心力が付与される。これにより、オイルOは、ロータ20を径方向外側から囲むステータ30に向かって均等に拡散されステータ30を冷却する。
ステータ30に到達したオイルOは、ステータ30から熱を奪う。ステータ30を冷却したオイルOは、下側に滴下され、モータ室81内の下部領域に溜る。モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁部61cに設けられた隔壁開口68を介してギヤ室82内のオイル溜りPに移動する。
(第2の油路)
第2の油路92においてオイルOは、オイル溜りPからモータ2の上側まで引き上げられてモータ2に供給される。モータ2に供給されたオイルOは、ステータ30の外周面を伝いながら、ステータ30から熱を奪い、モータ2を冷却する。ステータ30の外周面を伝ったオイルOは、下方に滴下してモータ室81内の下部領域に溜る。第2の油路92のオイルOは、第1の油路91のオイルOとモータ室81内の下部領域で合流する。モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁開口68を介して、ギヤ室82内の下部領域(すなわち、オイル溜りP)に移動する。第2の油路92には、ポンプ96と、クーラー97と、第2のリザーバ98と、が設けられる。第2の油路92は、第1の流路92aと、第2の流路92bと、第3の流路92cと、を有する。
第1の流路92a、第2の流路92bおよび第3の流路92cは、ハウジング6の壁部に設けられる。そのため、各流路を構成する管部材を別途用意する必要がなく、モータユニット1の部品点数が増加することを抑制できる。第1の流路92aは、オイル溜りPとポンプ96とを繋ぐ。第2の流路92bは、ポンプ96とクーラー97とを繋ぐ。
第3の流路92cは、クーラー97から上側に延びる。図示は省略するが、第3の流路92cは、ステータ30の上側においてモータ室81の内部に開口する供給口を有する。当該供給口は、モータ室81の内部にオイルOを供給する。
本実施形態において第3の流路92cは、周壁部61aの内部をモータ軸J2の周方向に沿って延びる。また、第3の流路92cの軸方向位置は、ステータ30の軸方向位置と重なる。すなわち、第3の流路92cおよびステータ30は、軸方向における位置が互いに重なる。このため、第3の流路92cを通過するオイルOによって、ステータ30を冷却することができる。特に、第3の流路92cには、クーラー97を通過した直後のオイルOが流れる。したがって、本実施形態によれば、第3の流路92cを流れるオイルOによって、ステータ30を効率的に冷却できる。
第3の流路92cは、軸方向においてステータ30の略中央に位置する。このため、第3の流路92cを流れるオイルOによる冷却の効果を、ステータ30の軸方向の全域に、より効率的に与えることができる。第3の流路92cは、モータ軸J2を中心とする角度θ1の範囲において、ステータ30を径方向外側から囲む。角度θ1は、45°以上とすることが好ましく90°以上とすることがより好ましい。すなわち、第3の流路92cは、モータ2の周方向の45°以上の範囲を囲むことが好ましく、90°以上の範囲を囲むことがより好ましい。これにより、第3の流路92cを流れる冷却されたオイルOを用いて、ステータ30を効率的に冷却できる。図2に示すように、第3の流路92cの上側部分は、周壁部61aに設けられた第5の凸部61rの内部に位置する。
ポンプ96は、第2の油路92中のオイルOを循環させる。ポンプ96は、電気により駆動する電動ポンプである。ポンプ96は、ハウジング6の外周面に設けられる。ポンプ96は、ポンプモータ96mを有する。ポンプ96は、第1の流路92aを介してオイル溜りPからオイルOを吸い上げて、第2の流路92b、クーラー97、第3の流路92cおよび第2のリザーバ98を介してモータ2に供給する。
クーラー97は、第2の油路92中のオイルOを冷却する。クーラー97は、ハウジング6の外周面に設けられる。クーラー97には、ラジエーター(図示略)で冷却された冷却水を通過させる冷却水用配管97jが接続される。クーラー97の内部を通過するオイルOは、冷却水用配管97jを通過する冷却水との間で熱交換されて冷却される。なお、冷却水用配管97jの経路中には、インバータユニット8が設けられる。冷却水用配管97jを通過する冷却水は、インバータユニット8を冷却する。
第2のリザーバ98は、収容空間80のモータ室81に位置する。第2のリザーバ98は、ポンプ96によってオイル溜りPからモータ2の上側まで引き上げられたオイルを一時的に貯留する。第2のリザーバ98は、クーラー97から第3の流路92cを介してモータ室81に供給されたオイルOを貯留する。第2のリザーバ98は、モータの上側に位置する。第2のリザーバ98は、複数の流出口98aを有する。第2のリザーバ98内に溜ったオイルOは、各流出口98aからモータ2に供給される。第2のリザーバ98の流出口98aから流出したオイルOは、上側から下側に向かってモータ2の外周面を伝って流れてモータ2の熱を奪う。これにより、モータ2全体を冷却することができる。
なお、図2に示すように、第1のハウジング部材61の周方向の一部は、径方向外方に膨らむ膨出部61sを有する。膨出部61sが設けられることにより、ハウジング6の内周面とステータ30の外周面との間に第2のリザーバ98を収容することができる。ここで、膨出部61sの径方向外端の位置は、第3の流路92cが設けられる第5の凸部61rの径方向外端よりも径方向内側に位置する。これにより、ハウジング6の最外径を大き
くすることなく、第2のリザーバ98を収容することができる。
<インバータユニット(制御部)>
インバータユニット8は、ハウジング6の径方向外側を向く外周面に固定される。本実施形態においてインバータユニット8は、前後方向において、ハウジング6の後側に固定される。インバータユニット8は、図示略のバスバーを介してモータ2と電気的に接続される。インバータユニット8は、モータ2の回転を制御する。
図4に示すように、モータユニット1は、ハウジング6の外周面に沿って取り回される複数の可撓性の線状部材として信号線11、電源線12およびホース13を備える。
信号線11は、回転角センサ9とインバータユニット8とを繋ぐ。信号線11は、可撓性の線状部材の一例である。信号線11は、回転角センサ9における検出結果をインバータユニット8に伝達する。インバータユニット8は、回転角センサ9で検出したロータ20の回転角を基に、モータ2に供給される電流を制御する。
電源線12は、インバータユニット8とポンプ96とを繋ぐ。電源線12は、可撓性の線状部材の一例である。電源線12は、インバータユニット8からポンプ96に電力を供給する。より具体的には、インバータユニット8は、ポンプ96のポンプモータ96m(図1参照)に電力を供給して、ポンプ96の駆動を制御する。信号線11と電源線12とは、第1の結束バンド66によって束ねられている。
ホース13は、クーラー97とインバータユニット8とを繋ぐ。ホース13は、可撓性の線状部材の一例である。ホース13には、クーラー97内を通過するオイルOおよびインバータユニット8を冷却する冷媒(冷却水)が流れる。ホース13は、冷却水用配管97jの一部である。図1に示すように、冷却水用配管97jは、ラジエータ(図示略)からインバータユニット8およびクーラー97を通過しラジエータに戻る管路を有する。冷却水用配管97jは、内部を流れる冷媒によって、インバータユニット8およびクーラー97内のオイルOを冷却する。ホース13は、冷却水用配管97jのインバータユニット8からクーラー97までの管路に相当する。
図4に示すように、インバータユニット8は、ハウジング6の外周面と対向する対向面8fと、対向面8fと直交する接続面8aと、を有する。接続面8aは、軸方向と直交する面に沿って延びる。
接続面8aには、信号線11が接続される第1の端子接続部8bと、電源線12が接続される第2の端子接続部8cと、ホース13が接続されるホース接続部8dと、が配置される。
第1の端子接続部8bと第2の端子接続部8cとは、接続面8aと対向面8fとの稜線に沿って並ぶ。すなわち、第1の端子接続部8bと第2の端子接続部8cとは、接続面8aにおいてハウジング6の外周面に沿って並ぶ。本実施形態によれば、インバータユニット8の近傍において、信号線11と電源線12とを近接して取り回すことができる。これにより、信号線11と電源線12とを第1の結束バンド66によって束ねることができる。結果的に、信号線11と電源線12とのばたつきを抑制できる。
なお、本実施形態のホース接続部8dは、ハウジング6の外周面に沿って配置されていない。しかしながら、ホース接続部8dは、第1の端子接続部8bおよび第2の端子接続部8cとともに、ハウジング6の外周面に沿って並んで配置されてもよい。この場合、第1の結束バンド66が、信号線11および電源線12とともにホース13を束ねることができる。
図4に示すように、信号線11、電源線12およびホース13は、複数の第2の結束バンド(結束バンド、保持部)65によってハウジング6の蓋部材64に保持される。複数の第2の結束バンド65は、複数の径方向突出部64aに設けられた貫通孔64bにそれぞれ通されて信号線11、電源線12およびホース13のうち少なくとも1つに巻き付く。これにより、第2の結束バンド65は、信号線11、電源線12およびホース13を蓋部材64に固定する。
本実施形態において、第2の結束バンド65の数は、4つである。本実施形態において、4つの第2の結束バンド65のうち2つの第2の結束バンド65は、電源線12およびホース13を束ねて保持する。電源線12およびホース13は、インバータユニット8の接続面8aからモータ2の下側に向かって延びる。また、電源線12およびホース13は、蓋部材64の周縁に沿って共通の経路で取り回される。電源線12およびホース13は、蓋部材64の周縁に沿って取り回される部分において、第2の結束バンド65により束ねられて保持される。このため、第2の結束バンド65の数量を抑制し、第2の結束バンド65による固定する工程に要する時間を短縮することができる。
一方で、信号線11は、ハウジング6の上側を向く面に接続される。このため、信号線11は、電源線12およびホース13と共通の経路で取り回されている領域が少ない。信号線11は、複数の第2の結束バンド65のうち最も上側に位置する第2の結束バンド65によって単独で蓋部材64に固定される。
なお、本実施形態では、第1の結束バンド66で、信号線11と電源線12とを束ねている。しかしながら、信号線11と電源線12の取り回しを調節することで、第2の結束バンド65により信号線11と電源線12とを束ねて固定してもよい。
本実施形態によれば、板状の蓋部材本体64dに、線状部材(信号線11、電源線12およびホース13のうち少なくとも1つ)を保持する第2の結束バンド(保持部)65が設けられる。蓋部材本体64dは、板状であるため、加工が容易である。より具体的には、蓋部材本体64dをプレス加工により製造することで、第2の結束バンド65を通す貫通孔64bを、製造工程を増加させることなく容易に設けることができる。このため、本実施形態のモータユニット1によれば、簡素な構造で線状部材を保持して線状部材のばたつきを抑制できる。
<<蓋部材の第1変形例>>
図5は、本変形例の蓋部材164を備えるモータユニット(駆動装置)101の側面図である。
本変形例の蓋部材164は、上述の実施形態と比較して、保持部165の構成が主に異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
蓋部材164には、線状部材(信号線11、電源線12およびホース13のうち少なくとも1つ)を保持する複数の保持部165が設けられる。
本変形例において、蓋部材164と保持部165とは、単一の部材である。蓋部材164および保持部165は、板状である。蓋部材164および保持部165は、金属材料から構成される。蓋部材164および保持部165は、プレス加工により製造される。
保持部165は、蓋部材164の周縁から径方向外側に突出する。保持部165は、径
方向外側に向かって矩形状に延びる。保持部165は、図5の紙面後方(左側,+Y側)に向かって曲げ加工されている。これより、保持部165は、線状部材(信号線11、電源線12およびホース13のうち少なくとも1つ)に巻き付けられる。
保持部165を線状部材に巻き付ける工程は、組み立て工程を行う作業者等によって実施される。組み立て工程において、作業者等は、線状部材を蓋部材164の周縁に沿わせて配置する。この段階で、保持部165は、径方向と直交する面に沿って直線状に延びている。次いで作業者等は、保持部165が線状部材に巻き付けるように保持部165を曲げ加工する。以上の工程を経ることで、線状部材を蓋部材164に保持させることができる。
本変形例によれば、板状の蓋部材164に、線状部材(信号線11、電源線12およびホース13のうち少なくとも1つ)を保持する保持部165が設けられる。保持部165は、板状であるため、加工が容易である。このため、保持部165を折り曲げることで、部品点数を増加させることなく線状部材を蓋部材164に固定することができる。すなわち、本変形例のモータユニット101によれば、簡素な構造で線状部材を保持して線状部材のばたつきを抑制できる。
<<蓋部材の第2変形例>>
図6は、本変形例の蓋部材264を備えるモータユニット(駆動装置)201の側面図である。
本変形例の蓋部材264は、上述の実施形態と比較して、保持部の構成が主に異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
蓋部材264には、線状部材(信号線11、電源線12およびホース13のうち少なくとも1つ)を覆うカバー部材267が取り付けられる。本変形例において、蓋部材264とカバー部材267とは別々の部材である。カバー部材267は、板面が軸方向を向く板状である。カバー部材267は、金属材料または樹脂材料から構成される。カバー部材267は、ハウジング本体69に対して、モータ2の出力側と反対側(−Y側)に配置される。すなわち、カバー部材267は、モータ2に対して、減速装置4が配置される側と反対側に配置される。
カバー部材267は、鉛直方向に対して前後方向に斜めに傾く方向に延びる。カバー部材267は、上側から下側に向かうに従って前側(+X側)に位置する。カバー部材267は、蓋部材264における蓋部材本体64dに、例えば、複数のネジ部材によって固定される。より詳細には、カバー部材267は、蓋部材本体64dの後側(−X側)の縁部および下側の縁部にネジ止めされる。カバー部材267は、蓋部材本体64dよりも後側および下側に突出する。
カバー部材267は、線状部材(信号線11、電源線12およびホース13のうち少なくとも1つ)を右側(−Y側)から覆う。そのため、カバー部材267によって線状部材を保護でき、モータユニット201をメンテナンスする際、およびモータユニット201に異物が接近した際等に、線状部材が損傷することを抑制できる。異物は、例えば、車両が走行する際に車輪によって跳ね上げられた石等を含む。また、カバー部材267によって線状部材の少なくとも一部を覆い隠すことができるため、モータユニット201の外観の審美性をより向上できる。
本変形例においてカバー部材267は、信号線11の一部、電源線12の一部、およびホース13の一部を右側から覆う。これにより、カバー部材267によって信号線11、電源線12およびホース13を保護でき、信号線11、電源線12およびホース13が損傷することを抑制できる。
本変形例において線状部材、すなわち信号線11、電源線12およびホース13を保持する保持部は、上述したモータユニット1,101と同様に、蓋部材264に設けられてもよいし、カバー部材267に設けられてもよいし、蓋部材264とカバー部材267との両方に設けられてもよい。カバー部材267に保持部が設けられる場合、保持部は、例えば、カバー部材267の裏側の面に設けられる。カバー部材267の裏側の面とは、カバー部材267の面のうちハウジング本体69側(左側,+Y側)を向く面である。カバー部材267に設けられた保持部は、例えば、カバー部材267の裏側の面からハウジング本体69側に延びる。
以上に、本発明の実施形態および変形例を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。本発明は、例えば、以下の構成を採用することもできる。
突出部は、アイボルトが締め込まれる雌ネジ穴を有し、上側に向かって突出すればよい。上述した実施形態において突出部61gは、第1のハウジング部材61から上側に突出する構成としたが、これに限られない。突出部は、第2のハウジング部材の上面から上側に突出してもよいし、第3のハウジング部材の上面から上側に突出してもよい。突出部の形状は、特に限定されず、筒状でなくてもよい。突出部は、雌ネジ穴を有する四角柱状等であってもよい。突出部は、複数設けられてもよい。
アイボルトが締め込まれる雌ネジ穴は、2か所以上に設けられてもよい。この場合、複数の雌ネジ穴は、1つの突出部に設けられてもよいし、複数の突出部のそれぞれに設けられてもよい。雌ネジ穴が2つ設けられる場合は、鉛直方向から見て、2つの雌ネジ穴同士を繋いだ線分上にモータユニットの重心が位置するとよい。また、雌ネジ穴が2つ以上設けられる場合は、鉛直方向から見て、雌ネジ穴同士を線分で結んで作られる仮想多角形の内側にモータユニットの重心が位置するとよい。
周方向リブは、突出部に繋がる周方向リブを少なくとも1つ含むならば、特に限定されない。周方向リブの数は、1つまたは2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。複数の周方向リブが、1つの突出部に繋がってもよい。
第1の凸部は、第1のハウジング部材に設けられ、第2の凸部と軸方向に間隙を介して対向するならば、特に限定されない。第2の凸部は、第2のハウジング部材に設けられ、第1の凸部と軸方向に間隙を介して対向するならば、特に限定されない。第3の凸部は、第3のハウジング部材に設けられ、第4の凸部と軸方向に間隙を介して対向するならば、特に限定されない。第4の凸部は、第1のハウジング部材に設けられ、第3の凸部と軸方向に間隙を介して対向するならば、特に限定されない。第3の凸部および第4の凸部は、第1の凸部および第2の凸部と鉛直方向に異なる位置に配置されてもよい。第1の凸部および第2の凸部は、設けられなくてもよい。第3の凸部および第4の凸部は、設けられなくてもよい。
本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
1,101,201…モータユニット(駆動装置)、2…モータ、4…減速装置、5…
差動装置、6…ハウジング、8…インバータユニット、20…ロータ、55…車軸、60a,60b…ネジ部材、61…第1のハウジング部材、61g…突出部、61h…雌ネジ穴、61i,61ia,61ib,61ic…周方向リブ、61j…第1の凸部、61k…第4の凸部、61n…第1のフランジ部、62…第2のハウジング部材、62b…第2のフランジ部、62j…第2の凸部、63…第3のハウジング部材、63k…第3の凸部、J2…モータ軸

Claims (8)

  1. 車両の車軸を回転させる駆動装置であって、
    鉛直方向と直交する水平方向に延びるモータ軸を中心として回転するロータを有するモータと、
    前記ロータに接続される減速装置と、
    前記減速装置を介して前記モータに接続される差動装置と、
    前記モータ、前記減速装置および前記差動装置を内部に収容するハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    鉛直方向上側に向かって突出する突出部と、
    周方向に沿って延びる少なくとも1つの周方向リブと、
    を有し、
    前記突出部は、アイボルトを締め込み可能な雌ネジ穴を有し、
    前記周方向リブの少なくとも1つは、前記突出部に繋がる、駆動装置。
  2. 前記減速装置は、前記モータ軸の軸方向において前記モータの一方側に位置し、
    前記雌ネジ穴は、前記モータ軸の軸方向において前記ハウジングの中心よりも一方側に位置する、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 鉛直方向および前記モータ軸の軸方向の両方と直交する所定方向において、前記ハウジングの一方側に固定されるインバータユニットをさらに備え、
    前記雌ネジ穴は、前記ハウジングの前記所定方向の中心よりも所定方向の一方側に位置する、請求項1または2に記載の駆動装置。
  4. 前記雌ネジ穴は、鉛直方向から見て、前記駆動装置の重心と重なる位置に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記ハウジングは、
    第1のハウジング部材と、
    前記モータ軸の軸方向において前記第1のハウジング部材の一方側に固定される第2のハウジング部材と、
    を有し、
    前記第1のハウジング部材は、前記モータ軸と直交する方向に突出する第1の凸部を有し、
    前記第2のハウジング部材は、前記モータ軸と直交する方向に突出する第2の凸部を有し、
    前記第1の凸部と前記第2の凸部とは、前記モータ軸の軸方向に間隙を介して対向する、請求項1から4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 前記第1のハウジング部材は、前記モータ軸を囲む環状の第1のフランジ部を有し、
    前記第2のハウジング部材は、前記モータ軸を囲む環状の第2のフランジ部を有し、
    前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部とは、複数のネジ部材によって互いに固定され、
    前記第1の凸部は、前記第1のフランジ部のうち前記ネジ部材によって前記第2のフランジ部に固定される部分同士の間に設けられ、
    前記第2の凸部は、前記第2のフランジ部のうち前記ネジ部材によって前記第1のフランジ部に固定される部分同士の間に設けられる、請求項5に記載の駆動装置。
  7. 前記第1の凸部および前記第2の凸部は、鉛直方向から見て、前記ハウジングの外形よりも内側に位置し、かつ、鉛直方向および前記モータ軸の軸方向の両方と直交する方向から見て、前記ハウジングの外形よりも内側に位置する、請求項5または6に記載の駆動装置。
  8. 前記ハウジングは、前記モータ軸の軸方向において前記第1のハウジング部材の他方側に固定される第3のハウジング部材を有し、
    前記第3のハウジング部材は、前記モータ軸と直交する方向に突出する第3の凸部を有し、
    前記第1のハウジング部材は、前記モータ軸と直交する方向に突出する第4の凸部を有し、
    前記第1の凸部と前記第2の凸部と前記第3の凸部と前記第4の凸部とは、互いに鉛直方向位置が同じ部分を有する、請求項5から7のいずれか一項に記載の駆動装置。
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