JPWO2019187609A1 - コンピュータプログラム、画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

コンピュータプログラム、画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

コンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の色成分を有するカラー画像を取得する処理と、カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理と、濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を暗号化する処理と、暗号化された濃淡画像を出力する処理とを実行させる。

Description

本開示は、コンピュータプログラム、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
本出願は、2018年3月30日出願の日本出願第2018−070198号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
非特許文献1には、RGB成分を有する画像データをブロックに分割し、ブロックの入替、ブロックの回転・反転などの処理により視覚的に認識困難にする知覚暗号化を行い、知覚暗号化された画像データを後段のJPEG符号化するEtCシステムが開示されている。
JPEG符号化の処理は、RGB成分を輝度成分Y及び色差成分(CrおよびCb)に変換し、YCrCbの各成分を8×8ピクセルで構成されるブロックに区分した後、当該ブロック単位で行われる。この場合、人の視覚が輝度成分に比べて色差成分に対して弱く反応するという特性を利用して色差成分を間引きした上で符号化処理が行われる。
具体的には、間引きした後の色差成分を8×8ビクセルのブロックにするために、間引き前のカラー画像に対する処理は、16×16ピクセルのブロックを一単位とする必要があり、知覚暗号化の処理も16×16ピクセルのブロック単位で行う必要がある。
Kenta KURIHARA, Masanori KIKUCHI, Shoko IMAIZUMI, Sayaka SHIOTA and Hitoshi KIYA,"An Encryption-then-Compression System for JPEG/Motion JPEG Standard", IEICE TRANS. FUNDAMENTALS, VOL.E98-A, NO.11 NOVEMBER 2015
本開示の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、複数の色成分を有するカラー画像を取得する処理と、前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理と、前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化する処理と、暗号化された濃淡画像を出力する処理とを実行させる。
本開示の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、濃淡画像を符号化した符号化画像を取得する処理と、取得した符号化画像を伸長する処理と、伸長して得られた濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を復号する処理と、復号された濃淡画像の各画素の画素値を複数の色成分のいずれかに変換してカラー画像を生成する処理と、生成したカラー画像を出力する処理とを実行させる。
本開示の実施の形態に係る画像処理装置は、複数の色成分を有するカラー画像を取得する取得部と、前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する濃淡画像生成部と、前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する分割部と、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化する暗号化処理部と、暗号化された濃淡画像を出力する出力部とを備える。
本開示の実施の形態に係る画像処理方法は、複数の色成分を有するカラー画像を取得部が取得し、前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を濃淡画像生成部が生成し、前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割部が分割し、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化処理部が暗号化し、暗号化された濃淡画像を出力部が出力する。
本実施の形態の画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 カラー画像から濃淡画像を生成する方法の一例を示す模式図である。 濃淡画像を画素ブロックに分割する方法の一例を示す模式図である。 知覚暗号化した画像の一例を示す説明図である。 画素ブロックのスクランブル処理の一例を示す模式図である。 画素ブロックの回転・反転処理の一例を示す模式図である。 画素ブロックのネガティブ・ポジティブ変換処理の一例を示す模式図である。 JPEG符号化の処理の一例を示す模式図である。 カラー画像を16×16画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。 カラー画像を8×8画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。 本実施の形態の画像処理装置による8×8画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。 本実施の形態の画像処理装置による16×16画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。 輝度成分及び色差成分から濃淡画像を生成する方法の一例を示す模式図である。 本実施の形態の画像処理装置による知覚暗号化の安全性の評価結果の一例を示す説明図である。 安全性の評価尺度の一例を示す説明図である。 本実施の形態の画像処理装置による知覚暗号化を行った場合のJPEG符号化の圧縮特性の一例を示す説明図である。 本実施の形態の画像処理装置による知覚暗号化及び圧縮の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の画像処理装置による伸長及び知覚復号の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の画像処理装置を用いたEtCシステムの構成の第1例を示す模式図である。 本実施の形態の画像処理装置を用いたEtCシステムの構成の第2例を示す模式図である。
[本開示が解決しようとする課題]
知覚暗号化された画像が秘密鍵をもたない不正者に認識されないようにするには、知覚暗号化処理する際のブロックのサイズが小さい方が好ましい。また、カラー画像の色情報を利用して知覚暗号化された画像の一部又は全部が復号される可能性もあり、セキュリティの高い暗号化処理が望まれる。
そこで、暗号化処理のセキュリティを向上することができるコンピュータプログラム、画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示によれば、暗号化処理のセキュリティを向上することができる。
[本開示の実施形態の説明]
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、複数の色成分を有するカラー画像を取得する処理と、前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理と、前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化する処理と、暗号化された濃淡画像を出力する処理とを実行させる。
本実施の形態に係る画像処理装置は、複数の色成分を有するカラー画像を取得する取得部と、前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する濃淡画像生成部と、前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する分割部と、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化する暗号化処理部と、暗号化された濃淡画像を出力する出力部とを備える。
本実施の形態に係る画像処理方法は、複数の色成分を有するカラー画像を取得部が取得し、前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を濃淡画像生成部が生成し、前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割部が分割し、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化処理部が暗号化し、暗号化された濃淡画像を出力部が出力する。
コンピュータプログラムは、複数の色成分を有するカラー画像を取得し、取得したカラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する。複数の色成分は、例えば、RGBの各成分とすることができる。なお、色成分はRGBに限定されない。色成分はYCrCb(輝度及び色差)の各成分とすることができる。また、色成分は、その他のカラーコード、例えば、Hex、HSV、CMYK、XYZ、LAB、HSLとすることもできる。濃淡画像の生成は、例えば、以下のようにすることができる。すなわち、カラー画像をRチャネル、Gチャネル及びBチャネルの3つのチャネルに分ける(色成分毎に分ける)。なお、色成分がYCrCbである場合、カラー画像をYチャネル、Crチャネル及びCbチャネルの3つのチャネルに分けることができる。各チャネルの画素値(R値、G値、B値)を輝度値Y(濃淡を表す画素値)に変換する。例えば、0−255のR値を、そのまま0−255のY値に変換することができる。G値及びB値も同様である。これにより、例えば、M×Nピクセルのカラー画像(Cと表す)から、Rチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像(YRと表す)、Gチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像(YGと表す)、及びBチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像(YBと表す)を生成することができる。各チャネルに対応する濃淡画像を縦方向又は横方向に並べることにより、M×3Nピクセルの濃淡画像、あるいは3M×Nピクセルの濃淡画像(すなわち、カラー画像に対してピクセル数は3倍となる。ただし、ファイルサイズ又はデータサイズは同程度である)を生成することができる。
コンピュータプログラムは、生成した濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する。すなわち、画素ブロックは、8×8ピクセルでもよく、16×16ピクセルでもよく、あるいは32×32ピクセルでもよい。なお、暗号化処理のセキュリティを向上させるためには、画素ブロックのサイズは小さい方が好ましく、8×8ピクセルが望ましい。
コンピュータプログラムは、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を暗号化し、暗号化された濃淡画像を出力する。
暗号化された後の符号化(例えば、JPEG符号化など)を考慮すると、従来であれば、カラー画像に対する暗号化処理の基本単位は16×16ピクセルに制限される。上述の構成では、濃淡画像に変換されているので、符号化の際の色差成分の間引きを考慮する必要がない。これにより、画素ブロックのサイズを8×8ピクセルの如く小さいブロックの使用が可能となり、秘密鍵をもたない不正者が暗号化された濃淡画像を視覚的に認識することが困難となり、セキュリティを向上することができる。また、RGB成分を有するカラー画像を濃淡画像に変換しているので、従来の16×16ピクセルのブロック数に比べて、画素ブロック数は、12倍(=4×3)となり、セキュリティを向上することができる。また、カラー画像を濃淡画像に変換しているので、カラー画像の色情報を利用して不正にカラー画像の一部又は全部が復号される可能性もなくなり、セキュリティを向上することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ビットマップ形式のカラー画像を取得する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、ビットマップ形式のカラー画像を取得する。ビットマップ形式のカラー画像は、BMP(Microsoft Windows Bitmap Image)フォーマットの画像である。これにより、BMPフォーマットの画像に対する暗号化処理のセキュリティを向上することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ビットマップ形式以外のカラー画像を取得する処理と、前記ビットマップ形式以外のカラー画像をビットマップ形式に変換する処理と、前記ビットマップ形式のカラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、ビットマップ形式以外のカラー画像を取得し、取得したビットマップ形式以外のカラー画像をビットマップ形式に変換し、ビットマップ形式のカラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する。ビットマップ形式以外のカラー画像は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphics Interchange Format)、PNG(Portable Netpbm Format)などのフォーマットの画像を含む。これにより、BMPフォーマット以外のフォーマットの画像に対する暗号化処理のセキュリティを向上することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記カラー画像の画素数に前記色成分の数を乗算した画素数を有する濃淡画像を生成する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、カラー画像の画素数に色成分の数を乗算した画素数を有する濃淡画像を生成する。色成分をRGBの3つとすると、濃淡画像の画素数(ピクセル数)は、カラー画像の画素数の3倍となり、暗号化処理の際の画素ブロック数を3倍以上とすることができ、セキュリティを向上することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を知覚暗号化する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を知覚暗号化する。知覚暗号化により、カラー画像を視覚的に認識困難にすることができ、不正な復号を困難にすることができる。また知覚暗号化された後も画像であり、暗号化後も符号化(圧縮)処理が可能であり、またデータの損傷に対して頑強性を有する。例えば、暗号化された画像データの一部が欠落した場合でも、画像全体が欠損とならずに、画像の一部の欠損で済む。また、整数論的な暗号化と比較して知覚暗号化は、ブロックベースの処理であるため比較的処理が軽いという特徴を有する。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記画素ブロック単位で、秘密鍵に基づいて前記濃淡画像での画素ブロックの位置を変換する処理、秘密鍵に基づいて前記画素ブロックを反転又は回転する処理、及び秘密鍵に基づいて前記画素ブロックの画素値を変換する処理の少なくとも一つの処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、画素ブロック単位で、秘密鍵に基づいて濃淡画像での画素ブロックの位置を変換する処理、秘密鍵に基づいて画素ブロックを反転又は回転する処理、及び秘密鍵に基づいて画素ブロックの画素値を変換する処理の少なくとも一つの処理を行う。
画素ブロックの位置を変換する処理は、ブロックスクランブル(ブロックの入替)とも称し、例えば、秘密鍵によって生成された乱数を用いて、濃淡画像内の画素ブロックの位置を順番に変更する。
画素ブロックを反転は、例えば、画素ブロックの上下反転及び左右反転させる処理であり、画素ブロックを回転は、例えば、画素ブロックを反時計回り又は時計回りに90度ずつ回転させる処理であり、秘密鍵によって生成された乱数を用いて、濃淡画像内の画素ブロック毎に反転又は回転を行う。
画素ブロックの画素値を変換する処理は、ネガティブ・ポジティブ変換とも称し、例えば、秘密鍵によって生成された二値(0及び1)を用いて、画素ブロックの画素値を変換する。例えば、二値が0の場合には、画素ブロック内の画素値をそのままにして変更しない。二値が1の場合には、画素ブロック内の画素値を所定値(例えば、画素値が0−255の場合、所定値は128とすることができる)を中心にして画素値を反転させる。例えば、画素値0は255に変換し、画素値255は0に変換する。
上述の構成により、視覚的に認識困難な知覚暗号化された画像を生成することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記濃淡画像を符号化画像に圧縮する処理と、前記符号化画像を出力する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、濃淡画像を符号化画像に圧縮し、符号化画像を出力する。符号化画像は、例えば、JPEG画像でもよい。JPEG符号化では、8×8ピクセルのブロック単位で処理が行われる。濃淡画像の暗号化(知覚暗号化)は、8×8ピクセルの画素ブロック単位で行われるので、知覚暗号化された画像に対して圧縮処理を行っても、暗号化された画素ブロックの状態を保持したまま圧縮されるので、伸長した後も元の画像を復号することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、濃淡画像を符号化した符号化画像を取得する処理と、取得した符号化画像を伸長する処理と、伸長して得られた濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を復号する処理と、復号された濃淡画像の各画素の画素値を複数の色成分のいずれかに変換してカラー画像を生成する処理と、生成したカラー画像を出力する処理とを実行させる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、濃淡画像を符号化した符号化画像を取得する処理と、取得した符号化画像を伸長する処理と、伸長して得られた濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を復号する処理と、復号された濃淡画像の各画素の画素値を複数の色成分のいずれかに変換してカラー画像を生成する処理と、生成したカラー画像を出力する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、濃淡画像を符号化した符号化画像を取得し、取得した符号化画像を伸長する。コンピュータプログラムは、伸長して得られた濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する。濃淡画像は、カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して生成された画像である。
コンピュータプログラムは、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を復号し、復号された濃淡画像の各画素の画素値を複数の色成分のいずれかに変換してカラー画像を生成し、生成したカラー画像を出力する。例えば、Rチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像の輝度値をM×Nピクセルのカラー画像のR値に変換し、Gチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像の輝度値を当該カラー画像のG値に変換し、Bチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像の輝度値を当該カラー画像のB値に変換することができる。これにより、暗号化及び圧縮される前の元のカラー画像を出力することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を知覚復号する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を知覚復号する。これにより、知覚暗号化前の濃淡画像を得ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムにおいて、前記色成分は、輝度及び色差を含む。
色成分は、例えば、YCrCb(輝度及び色差)を含めることができる。この場合、濃淡画像の生成は、例えば、カラー画像をYチャネル、Crチャネル及びCbチャネルの3つのチャネルに分ける(色成分毎に分ける)ことができ、各チャネルの値(Y値、Cr値、Cb値)を輝度値Y(濃淡を表す画素値)に変換することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記色成分のうち色差成分を間引きする処理と、輝度成分及び間引きされた色差成分を、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理とを実行させる。
色成分は、例えば、YCrCb(輝度及び色差)とすることができる。なお、YCrCbの各成分は、所定の変換式によってRGB成分から変換することができる。例えば、M×NピクセルのRGB画像をM×NピクセルのYCrCb画像に変換したとする。色差情報(Cr、Cb)は、人の目に違いが分かりづらいので、知覚暗号化の際に間引くことが考えられる。具体的には、M×NピクセルのY画像は間引きをしない。Cr画像については、例えば、水平方向と垂直方向の両方を間引くことにより、(M/2)×(N/2)ピクセルの画像にする。Cb画像についても同様に、(M/2)×(N/2)ピクセルの画像にする。なお、水平方向と垂直方向の両方を間引く方法に代えて、水平方向のみ、あるいは垂直方向のみ間引く手法でもよい。
YCrCb画像を、Yチャネル、Crチャネル及びCbチャネルの3つのチャネルに分けて、それぞれのチャネルの値を輝度値Y(濃淡を表す画素値)に変換して、濃淡画像を生成することができる。この場合、生成された濃淡画像は、(3M/2)×Nピクセルの画像となり、知覚暗号化の画像サイズを、間引きを行わない場合に比べて1/2にすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の画像処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置100は、入力部10、画像メモリ20、画像処理部30、出力部40及び記憶部50を備える。画像処理部30は、濃淡画像生成部31、画素ブロック分割部32、暗号化処理部33、圧縮処理部34、伸長処理部35、復号処理部36、カラー画像生成部37、及び画像変換部38を備える。画像処理装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
画像処理装置100は、画像(カラー画像)を取得して暗号化するとともに圧縮して出力する暗号・圧縮動作、及び圧縮された画像(濃淡画像)を取得して伸長化するとともに復号して出力する伸長・復号動作を行う。まず、暗号・圧縮動作について説明する。
入力部10は、取得部としての機能を有し、複数の色成分を有するカラー画像を取得する。複数の色成分は、例えば、RGBの各成分とすることができる。なお、色成分はRGBに限定されない。色成分はYCrCb(輝度及び色差)の各成分とすることができる。また、色成分は、その他のカラーコード、例えば、Hex、HSV、CMYK、XYZ、LAB、HSLとすることもできる。入力部10は、取得したカラー画像を画像メモリ20に記憶することができる。この場合、画像処理部30は、画像メモリ20からカラー画像を読み出すことができる。また、入力部10は、取得したカラー画像を画像処理部30へ出力することもできる。
より具体的には、入力部10は、ビットマップ形式のカラー画像を取得することができる。ビットマップ形式のカラー画像は、BMP(Microsoft Windows Bitmap Image)フォーマットの画像である。これにより、後述のように、BMPフォーマットの画像に対する暗号化処理・圧縮処理を行うことができる。
また、入力部10は、ビットマップ形式以外のカラー画像を取得することができる。ビットマップ形式以外のカラー画像は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphics Interchange Format)、PNG(Portable Netpbm Format)などのフォーマットの画像を含む。これにより、後述のように、BMPフォーマット以外のフォーマトの画像に対する暗号化処理・圧縮処理を行うことができる。
画像変換部38は、入力部10でビットマップ形式以外のカラー画像を取得した場合、ビットマップ形式以外のカラー画像をビットマップ形式のカラー画像に変換することができる。
濃淡画像生成部31は、取得したカラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する。
図2はカラー画像から濃淡画像を生成する方法の一例を示す模式図である。図2に示すように、カラー画像Cの画素数を、例えば、M×Nピクセル(画素)とする。M×Nは、例えば、640×480でもよく、512×512などでもよい。カラー画像Cの各画素は、RGBの色成分を有し、一つの画素は、R値(例えば、0−255)、G値(例えば、0−255)、B値(例えば、0−255)のデータを有する。
濃淡画像生成部31は、カラー画像CをRチャネル、Gチャネル及びBチャネルの3つのチャネルに分け色成分毎に分け、各チャネルの画素値(R値、G値、B値)を輝度値Y(濃淡を表す画素値)に変換する。例えば、0−255のR値を、そのまま0−255のY値に変換することができる。G値及びB値も同様である。なお、色成分は、例えば、YCrCb(輝度及び色差)を含めることができる。この場合、濃淡画像生成部31は、例えば、カラー画像をYチャネル、Crチャネル及びCbチャネルの3つのチャネルに分ける(色成分毎に分ける)ことができ、各チャネルの値(Y値、Cr値、Cb値)を輝度値Y(濃淡を表す画素値)に変換することができる。
これにより、例えば、M×Nピクセルのカラー画像Cから、Rチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像YR、Gチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像YG、及びBチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像YBを生成することができる。各チャネルに対応する濃淡画像を縦方向又は横方向に並べることにより、M×3Nピクセルの濃淡画像、あるいは3M×Nピクセルの濃淡画像(すなわち、カラー画像Cに対してピクセル数は3倍となる。ただし、ファイルサイズ又はデータサイズは同程度である)を生成することができる。なお、縦方向又は横方向に並べるのは、便宜上、濃淡画像を把握しやすくするためであり、一つのカラー画像に対応付けられていれば縦方向又は横方向に並べていなくてもよい。
濃淡画像生成部31は、カラー画像の画素数に色成分の数を乗算した画素数を有する濃淡画像を生成することができる。色成分をRGBの3つとすると、濃淡画像の画素数(ピクセル数)は、カラー画像の画素数の3倍となる。これにより、後述の暗号化処理の際の画素ブロック数を3倍とすることができ、セキュリティを向上することができる。
画素ブロック分割部32は、濃淡画像生成部31で生成した濃淡画像を8×8ピクセルで構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する。
図3は濃淡画像を画素ブロックに分割する方法の一例を示す模式図である。図3では、M×Nピクセルのカラー画像から生成した3M×Nピクセルの濃淡画像を図示している。図中、12×4のブロックは、画素ブロックである。図中、画素ブロックのピクセルをd1×d2としている。なお、d1とd2とは異なっていてもよく、あるいは等しくてもよい。この場合、d1、d2は8の倍数でもよい。なお、暗号化処理のセキュリティを向上させるためには、画素ブロックのサイズは小さい方が好ましく、例えば、8×8ピクセルが望ましい。
図3では、画素ブロック数は、便宜上48であるが、例えば、カラー画像の画素数を512×512ピクセルとすると、濃淡画像の画素数は、1536×512ピクセルとなる。画素ブロックのピクセルを8×8ピクセルとすると、一つの濃淡画像内の画素ブロック数は、12288となる。
暗号化処理部33は、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を暗号化する。
より具体的には、暗号化処理部33は、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を知覚暗号化する。
図4は知覚暗号化した画像の一例を示す説明図である。図中、左側の図は知覚暗号化前の原画像を示す。中央の画像は、知覚暗号化された画像(知覚暗号化画像)を示す。右側の図は部分的に知覚暗号化した画像を表す。図4に示すように、知覚暗号化により、カラー画像を視覚的に認識困難にすることができ、不正な復号を困難にすることができる。また知覚暗号化された後も画像であり、知覚暗号化後も符号化(圧縮)処理が可能であり、またデータの損傷に対して頑強性を有する。例えば、暗号化された画像データの一部が欠落した場合でも、画像全体が欠損とならずに、画像の一部の欠損で済む。また、整数論的な暗号化と比較して知覚暗号化は、ブロックベースの処理であるため比較的処理が軽いという特徴を有する。
次に、知覚暗号化処理の詳細について説明する。
暗号化処理部33は、画素ブロック単位で、秘密鍵に基づいて濃淡画像での画素ブロックの位置を変換する処理、秘密鍵に基づいて画素ブロックを反転又は回転する処理、及び秘密鍵に基づいて画素ブロックの画素値を変換する処理の少なくとも一つの処理を行うことができる。
図5は画素ブロックのスクランブル処理の一例を示す模式図である。上段の図はスクランブル処理前の濃淡画像(3M×Nピクセル)の画素ブロックを示し、下段の図はスクランブル処理後の濃淡画像(3M×Nピクセル)の画素ブロックを示す。上段の図に示すように、スクランブル処理前の濃淡画像(3M×Nピクセル)の画素ブロックを順番に1〜48とする。画素ブロックの位置を変換する処理は、ブロックスクランブル(ブロックの入替)とも称し、例えば、秘密鍵K1によって生成された乱数を用いて、濃淡画像内の画素ブロックの位置を順番に変更する。具体的には、生成された乱数に応じて、スクランブル処理前の濃淡画像の画素ブロックをそのままにして画素ブロックの位置を変更しない場合、及び生成された乱数に応じて下段の図に示すように、画素ブロックの位置を変換する場合がある。画素ブロックの位置を変換する場合、図5に示すように、スクランブル処理の前後において、画素ブロック1〜48の位置は変更されている。
図6は画素ブロックの回転・反転処理の一例を示す模式図である。上段の図は回転・反転処理前の画素ブロック(元の画素ブロックとも称する)を示し、下段の図は回転・反転処理後の画素ブロックを示す。符号a1で示す画素ブロックは、元の画素ブロックをそのままにして回転・反転処理を行わないものであり、符号a2で示す画素ブロックは、元の画素ブロックを半時計回りに90度回転させたものであり、符号a3で示す画素ブロックは、元の画素ブロックを半時計回りに180度回転させたものであり、符号a4で示す画素ブロックは、元の画素ブロックを半時計回りに270度回転させたものである。また、符号a5で示す画素ブロックは、元の画素ブロックを左右反転(水平方向の反転)させたものであり、符号a6で示す画素ブロックは、元の画素ブロックを上下反転(垂直方向の反転)させたものであり、符号a7で示す画素ブロックは、元の画素ブロックを左右反転(水平方向の反転)させ、さらに上下反転(垂直方向の反転)させたものである。
画素ブロックを反転は、例えば、画素ブロックの上下反転及び左右反転させる処理であり、画素ブロックを回転は、例えば、画素ブロックを反時計回り又は時計回りに90度ずつ回転させる処理であり、秘密鍵K2によって生成された乱数を用いて、濃淡画像内の画素ブロック毎に反転又は回転を行う。
図7は画素ブロックのネガティブ・ポジティブ変換処理の一例を示す模式図である。上段の図はネガティブ・ポジティブ変換処理前の画素ブロックを示し、下段の図はネガティブ・ポジティブ変換処理後の画素ブロックを示す。
画素ブロックの画素値を変換する処理は、ネガティブ・ポジティブ変換とも称し、例えば、秘密鍵K3によって生成された二値(0及び1)を用いて、画素ブロックの画素値Yiを変換する。例えば、二値が0の場合には、符号b1で示すように、画素ブロック内の画素値Yiをそのままにして変更しない。二値が1の場合には、符号b2で示すように、画素ブロック内の画素値Yiを所定値Yi′(例えば、画素値が0−255の場合、所定値は128とすることができる)を中心にして画素値を反転させる。例えば、画素値0は255に変換し、画素値255は0に変換することができる。
上述の構成により、視覚的に認識困難な知覚暗号化された画像を生成することができる。
圧縮処理部34は、暗号化処理部33で知覚暗号化された濃淡画像を圧縮して符号化画像を生成する。以下では、圧縮処理として、JPEG形式での圧縮処理について説明する。圧縮処理は、JPEG符号化、符号化処理とも称する。
図8はJPEG符号化の処理の一例を示す模式図である。図8に示すように、JPEG符号化では、ビットマップ(BMP)形式のカラー画像のR、G、Bの各成分をY、Cr、Cbの各成分に変換する(色空間の変換)。ここで、Yは輝度成分であり、Cr及びCbは色差成分である。
YCrCbの各成分を8×8画素ごとのブロックに区分してDCT(Discrete Cosine Transform)を行う。DCTは、YCrCbの各信号をコサイン波の成分量を表す係数値の集まりとして表現する。各周波数成分は、空間的な変化の度合いに応じてDC成分とAC成分に変換される。
DCT係数の量子化では、係数値を量子化する。人の視覚特性には小さな波の変動を敏感に認識することができないという性質があるため、AC成分の情報がある程度失われたとしても画像の画質劣化として認識されにくい。このような特性を利用して係数の量子化を行う。
エントロピー符号化では、量子化された係数の集まりから冗長な情報を取り除き、より少ないビット数で画像を表現する。具体的には、DC成分の係数は、隣接するブロックのDC成分と近い値をとる傾向があるので、DC成分を予測符号化する。係数値を量子化すると、絶対値が小さい係数は0に置き換わるため、EOB(End of Block)を導入することで係数に0が並んでいることを少ない情報量で表現することができる。また、AC成分は、例えば、ランレングス符号化とハフマン符号化を組み合わせてビット例に変換することができる。
次に、比較例として、カラー画像に対して、知覚暗号化処理を施した後に圧縮処理(JPEG符号化)する場合の問題について説明する。以下では、知覚暗号化処理を、16×16画素ブロック単位で行う場合と、8×8画素ブロック単位で行う場合について説明する。
図9はカラー画像を16×16画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。便宜上、32×32ピクセルのカラー画像を例として説明する。図9に示すように、16×16画素ブロック単位で知覚暗号化されたカラー画像のRGB成分は、YCrCb成分に変換される。YCrCbの成分においても、知覚暗号化された各画素ブロックの状態は保持されたままである。
JPEG符号化においては、情報量を大幅に削減するために、色差成分(Cr及びCb)を間引きすることができる。人の視覚特性が輝度成分Yに対しては強く反応するのに対して、色差成分に対しては弱く反応するからである。間引き処理は、色差成分(Cr及びCb)については、輝度成分Yのピクセルの1/2×1/2のピクセルにする。すなわち、図9に示すように、Cr成分の16×16画素ブロックの画素は、間引きされて8×8画素ブロックに変換される。同様に、Cb成分の16×16画素ブロックの画素は、間引きされて8×8画素ブロックに変換される。
DCTは、8×8画素のブロック単位で処理が行われるので、知覚暗号化された状態を保持したまま圧縮される。このため、圧縮された画像を伸長して知覚復号すれば、元のカラー画像を得ることができる。
図10はカラー画像を8×8画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。図10に示すように、8×8画素ブロック単位で知覚暗号化されたカラー画像のRGB成分は、YCrCb成分に変換される。YCrCbの成分においても、知覚暗号化された各画素ブロックの状態は保持されたままである。
JPEG符号化において、間引き処理を行うと、図10に示すように、Cr成分の8×8画素ブロックの画素は、間引きされて4×4画素ブロックに変換される。同様に、Cb成分の8×8画素ブロックの画素は、間引きされて4×4画素ブロックに変換される。
DCTは、8×8画素のブロック単位で処理が行われるので、4×4画素ブロック単位で知覚暗号化された4つの画素ブロックが一つの単位として圧縮処理され、知覚暗号化された状態を保持することができない。このため、圧縮された画像を伸長して知覚復号しても元のカラー画像を得ることができない。
次に、本実施の形態の画像処理装置100により知覚暗号化処理を施した後に圧縮処理(JPEG符号化)する場合について説明する。以下では、知覚暗号化処理を、8×8画素ブロック単位で行う場合と、16×16画素ブロック単位で行う場合について説明する。
図11は本実施の形態の画像処理装置100による8×8画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。便宜上、32×32ピクセルのカラー画像を例として説明する。本実施の形態では、濃淡画像生成部31は、32×32ピクセルのカラー画像から96×32ピクセルの濃淡画像を生成する。画素ブロック分割部32により、濃淡画像は8×8画素ブロックに分割される。暗号化処理部33により、8×8画素ブロック単位で知覚暗号化される。
JPEG符号化において、DCTは、8×8画素のブロック単位で処理が行われるので、知覚暗号化された状態を保持したまま圧縮される。このため、圧縮された濃淡画像を伸長して知覚復号し、復号した濃淡画像を各色成分のチャネル単位で結合すれば、元のカラー画像を得ることができる。
図12は本実施の形態の画像処理装置100による16×16画素ブロック単位で知覚暗号化処理した後に圧縮処理を行う場合の一例を示す模式図である。本実施の形態では、濃淡画像生成部31は、32×32ピクセルのカラー画像から96×32ピクセルの濃淡画像を生成する。画素ブロック分割部32により、濃淡画像は16×16画素ブロックに分割される。暗号化処理部33により、16×16画素ブロック単位で知覚暗号化される。
JPEG符号化において、DCTは、8×8画素のブロック単位で処理が行われるので、知覚暗号化された複数の画素ブロックが一つの単位として圧縮処理されることがなく、知覚暗号化された状態を保持したまま圧縮される。このため、圧縮された濃淡画像を伸長して知覚復号し、復号した濃淡画像を各色成分のチャネル単位で結合すれば、元のカラー画像を得ることができる。
JPEG符号化では、8×8ピクセルのブロック単位で処理が行われる。濃淡画像の暗号化(知覚暗号化)は、8×8ピクセルの画素ブロック単位で行われるので、知覚暗号化された画像に対して圧縮処理を行っても、暗号化された画素ブロックの状態を保持したまま圧縮されるので、伸長した後も元の画像を復号することができる。
上述のように、暗号化された後の符号化(例えば、JPEG符号化など)を考慮すると、従来であれば、カラー画像に対する暗号化処理の基本単位は16×16ピクセルに制限される。上述の構成では、濃淡画像に変換されているので、符号化の際の色差成分の間引きを考慮する必要がない。これにより、画素ブロックのサイズを8×8ピクセルの如く小さいブロックの使用が可能となり、秘密鍵をもたない不正者が暗号化された濃淡画像を視覚的に認識することが困難となり、セキュリティを向上することができる。
また、RGB成分を有するカラー画像を濃淡画像に変換しているので、従来の16×16ピクセルのブロック数に比べて、画素ブロック数は、12倍(=4×3)となり、セキュリティを向上することができる。
また、カラー画像を濃淡画像に変換しているので、カラー画像の色情報を利用して不正にカラー画像の一部又は全部が復号される可能性もなくなり、セキュリティを向上することができる。
出力部40は、暗号化処理部33で暗号化(例えば、知覚暗号化)した濃淡画像を、例えば、外部のサーバ等へ出力することができる。また、出力部40は、圧縮処理部34で圧縮した濃淡画像を外部のサーバ等へ出力してもよい。
記憶部50は、秘密鍵K1、K2、K3などを記憶することができる。
次に、色成分として、例えば、YCrCb(輝度及び色差)を用いる場合の間引き処理について説明する。
図13は輝度成分及び色差成分から濃淡画像を生成する方法の一例を示す模式図である。図13に示すように、カラー画像Cの画素数を、例えば、M×Nピクセル(画素)とする。M×Nは、例えば、640×480でもよく、512×512などでもよい。画像変換部38は、カラー画像CのRGB成分を、所定の変換式によってYCbCr成分の画像に変換する。変換後のY画像、Cb画像及びCr画像は、それぞれM×Nピクセルの画像である。
色差情報(Cr、Cb)は、人の目に違いが分かりづらいので、知覚暗号化の際に間引くことが考えられる。具体的には、M×NピクセルのY画像は間引きをしない。Cr画像については、例えば、水平方向と垂直方向の両方を間引くことにより、(M/2)×(N/2)ピクセルの画像にする。Cb画像についても同様に、(M/2)×(N/2)ピクセルの画像にする。なお、水平方向と垂直方向の両方を間引く方法に代えて、水平方向のみ、あるいは垂直方向のみ間引く手法でもよい。
YCrCb画像を、Yチャネル、Crチャネル及びCbチャネルの3つのチャネルに分けて、それぞれのチャネルの値を輝度値Y(濃淡を表す画素値)に変換して、濃淡画像を生成することができる。この場合、生成された濃淡画像は、(3M/2)×Nピクセルの画像となり、知覚暗号化の画像サイズを、間引きを行わない場合に比べて1/2にすることができる。
図14は本実施の形態の画像処理装置100による知覚暗号化の安全性の評価結果の一例を示す説明図である。図14では、比較例として、RGBのカラー画像に対して知覚暗号化した場合の例についても記載している。図14において、Dc、Nc及びLcは安全性の評価尺度を表す。
図15は安全性の評価尺度の一例を示す説明図である。図15では、便宜上、符号A〜Jで示す10個のブロックで構成される画像を用いて説明する。この場合、ブロックの隣接境界数は13となる。
Dc(Direct Comparison)は、画像のブロックが正しい位置に復元できた割合を示す。Nc(Neighbor Comparison)は、ブロックに隣接しているブロックの正しい割合を示す。Lc(Largest Comparison)は、ブロックの位置関係に関わらず、連結的に正しく復元できた割合を示す。
図15の例1の場合、10個のブロックのうち、3個のブロック(A、B、J)が正しい位置に復元されているので、Dc=0.30となる。また、13個の境界数のうち、1個の境界(AとB)が正しく隣接しているので、Ncは約0.08となる。また、10個のブロックのうち、2個のブロック(A、B)が連結的に正しく復元されているので、Lc=0.20となる。
図15の例2の場合、10個のブロックのうち、正しい位置に復元されているブロックがないので、Dc=0となる。また、13個の境界数のうち、2個の境界(AとB、及びBとG)が正しく隣接しているので、Ncは約0.15となる。また、10個のブロックのうち、3個のブロック(A、B)が位置関係に関わらず連結的に正しく復元されているので、Lc=0.30となる。
図14において、比較例では、画素ブロックサイズは、16×16ピクセルであり、画素ブロック数は140である。この場合、Dc=0.056、Nc=0.143、Lc=0.180であった。
本実施の形態では、カラー画像に対してではなく、カラー画像に基づいて濃淡画像を生成し、生成した濃淡画像に対して知覚暗号化を行う。まず、画素ブロックサイズが、比較例と同様の16×16ピクセルであり、画素ブロック数が140である場合、すなわち、比較例に比べて、濃淡画像にすることにより、色情報を除外した場合、Dc=0.030、Nc=0.086、Lc=0.104であった。Dc、Nc及びLcのいずれも、比較例の場合に比べて小さくなっており、元の画像の復元が困難になっており、セキュリティが向上していることが分かる。
画素ブロックサイズが、8×8ピクセルであり、画素ブロック数が1680である場合、すなわち、比較例に比べて、濃淡画像にすることにより、色情報を除外し、ブロックサイズを小さくし、かつブロック数を多くした場合、Dc=0.006、Nc=0.005、Lc=0.003であった。Dc、Nc及びLcのいずれも、さらに小さくなっており、元の画像の復元が困難になっており、セキュリティが一層向上していることが分かる。
図16は本実施の形態の画像処理装置100による知覚暗号化を行った場合のJPEG符号化の圧縮特性の一例を示す説明図である。図16において、縦軸はPSNR(ピーク信号対雑音比)を示し、横軸はQuality factor(Qf:圧縮Qファクター)を示す。PSNRが大きいほど画像の画質はよい(劣化が少ない)ことを表す。また、Qfが大きいほど圧縮の度合が弱いことを表す。図中、符号Aは本実施例(8×8ピクセルの画素ブロックで知覚暗号化)を示し、符号Bは比較例として、カラー画像に対して16×16ピクセルの画素ブロックで知覚暗号化した場合を示し、符号Cは比較例として知覚暗号化していない場合を示す。
図16に示すように、本実施の形態によれば、圧縮の度合(Qf)に関わらず、比較例に比べて、JPEG符号化された画像をJPEG伸長して、知覚復号した場合、画像の画質が良いことが分かる。
次に、伸長・復号動作について説明する。
入力部10は、例えば、外部のサーバ等から濃淡画像を符号化した符号化画像を取得する。符号化画像は、例えば、前述のJPEG符号化によって圧縮された濃淡画像である。入力部10は、取得した符号化画像を画像メモリ20に記憶することができる。この場合、画像処理部30は、画像メモリ20から符号化画像を読み出すことができる。また、入力部10は、取得した符号化画像を画像処理部30へ出力することもできる。
伸長処理部35は、取得した符号化画像を伸長する。伸長処理は、前述の圧縮処理に対応する処理である。伸長処理によって、圧縮されていない濃淡画像に変換することができる。
画素ブロック分割部32は、伸長して得られた濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する。画素ブロックサイズは、暗号化(知覚暗号化)されたときの画素ブロックサイズと同じサイズである。
復号処理部36は、画素ブロック分割部32に対応する復号処理を行う。復号処理部36は、画素ブロック分割部32によって分割された画素ブロックの単位(画素ブロック単位)の画像変換によって濃淡画像を復号する。より具体的には、画素ブロック単位の画像変換によって濃淡画像を知覚復号する。この場合、知覚暗号化の際に用いられた秘密鍵を使用して復号する。これにより、知覚暗号化前の濃淡画像を得ることができる。
カラー画像生成部37は、復号された濃淡画像の各画素の画素値を複数の色成分のいずれかに変換してカラー画像を生成する。例えば、Rチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像の輝度値をM×Nピクセルのカラー画像のR値に変換し、Gチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像の輝度値を当該カラー画像のG値に変換し、Bチャネルに対応するM×Nピクセルの濃淡画像の輝度値を当該カラー画像のB値に変換することができる。これにより、暗号化及び圧縮される前の元のカラー画像を生成することができる。
出力部40は、カラー画像生成部37で生成したカラー画像を出力することができる。
図17は本実施の形態の画像処理装置100による知覚暗号化及び圧縮の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では便宜上、処理の主体を画像処理部30として説明する。画像処理部30は、カラー画像を取得し(S11)、取得したカラー画像がビットマップ形式(BMPフォーマット)であるか否かを判定する(S12)。ビットマップ形式でない場合(S12でNO)、画像処理部30は、ビットマップ形式に変換し(S13)、後述のステップS14の処理を行う。
ビットマップ形式である場合(S12でYES)、画像処理部30は、カラー画像のR、G、Bの各値を輝度値Yに変換してカラーチャネル毎の濃淡画像を生成する(S14)。画像処理部30は、生成した濃淡画像を、8×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する(S15)。
画像処理部30は、分割した画素ブロック単位で濃淡画像を知覚暗号化し(S16)、圧縮処理を行うか否かを判定する(S17)。圧縮処理を行う場合(S17でYES)、画像処理部30は、濃淡画像を圧縮して圧縮画像を生成し(S18)、生成した圧縮画像を出力し(S19)、処理を終了する。
圧縮処理を行わない場合(S17でNO)、画像処理部30は、知覚暗号化した濃淡画像を出力し(S20)、処理を終了する。
図18は本実施の形態の画像処理装置100による伸長及び知覚復号の処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理部30は、圧縮された濃淡画像を取得し(S31)、取得した濃淡画像に対して伸長処理を行う(S32)。画像処理部30は、伸長した濃淡画像を、8×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する(S33)。
画像処理部30は、分割した画素ブロック単位で濃淡画像を知覚復号する(S34)。画像処理部30は、Rチャネルに対応する濃淡画像の輝度値をカラー画像のR値に変換し、Gチャネルに対応する濃淡画像の輝度値を当該カラー画像のG値に変換し、Bチャネルに対応する濃淡画像の輝度値を当該カラー画像のB値に変換し、復号された濃淡画像をカラーチャネル単位で結合してカラー画像を生成し(S35)、生成したカラー画像を出力し(S36)、処理を終了する。
図1の構成では、画像処理部30が、濃淡画像生成部31、画素ブロック分割部32、暗号化処理部33、圧縮処理部34、伸長処理部35、復号処理部36、カラー画像生成部37、及び画像変換部38を備える構成であるが、これに限定されない。例えば、画像処理部30が、濃淡画像生成部31、画素ブロック分割部32、暗号化処理部33、圧縮処理部34、及び画像変換部38だけを備える構成でもよく、あるいは画像処理部30が、画素ブロック分割部32、伸長処理部35、復号処理部36及びカラー画像生成部37だけを備える構成でもよい。
画像処理部30は、CPU(プロセッサ)、RAM(メモリ)などを備えた汎用コンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、図17及び図18に示すような、各処理の手順を定めたコンピュータプログラムをコンピュータに備えられたRAM(メモリ)にロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で画像処理装置100を実現することができる。
図19は本実施の形態の画像処理装置100を用いたETCシステムの構成の第1例を示す模式図である。EtC(Encryption then Compression)システムは、送信側の画像処理装置100、受信側の画像処理装置100、及びクラウドサービスを行うサーバ200などを備える。クラウドサービスは、例えば、インターネットなどの通信路を介して膨大な量の画像(静止画や動画)をアップロード及びダウンロードすることができるサービスであればよい。サーバ200には、例えば、JPEG符号化などの圧縮処理機能201、静止画像や動画を記録するDB202などを備える。
送信側の画像処理装置100は、原画像(カラー画像)を濃淡画像に変換し、変換した濃淡画像に対して所定の秘密鍵を用いて知覚暗号化を行い、暗号化された濃淡画像をサーバ200へアップロードする。
サーバ200では、受信した濃淡画像を、クラウドサービスによって定められた圧縮率で圧縮し、圧縮した濃淡画像をDB202に記録する。この場合、サーバ200で受信した濃淡画像は、8×8ピクセルの整数倍のサイズの画素ブロック単位で知覚暗号化されているので、サーバ200でどのような圧縮率で圧縮処理を行っても、知覚暗号化された状態は保持されたままとなる。
受信側の画像処理装置100は、圧縮された濃淡画像をダウンロードし、伸長処理を行うことによって、暗号化された濃淡画像に変換する。さらに、所定の秘密鍵を用いて知覚復号を行い、復号された、カラーチャネル単位の濃淡画像を結合してカラー画像を得ることができる。
送信側の画像処理装置100とサーバ200との間の通信路、及びサーバ200と受信側の画像処理装置100との間の通信路においては、カラー画像は濃淡画像に変換され、色情報を除外するとともに、例えば、8×8ピクセルの小さいブロックサイズ及びブロック数が多い状態で知覚暗号化された状態になっているので、不正な復号に対してセキュリティを高めることができる。また、前述の比較例よりも、復元されたカラー画像の画質の劣化を抑制することができる。
図20は本実施の形態の画像処理装置100を用いたEtCシステムの構成の第2例を示す模式図である。第2例では、サーバ200には、JPEG符号化などの圧縮処理機能204、静止画像や動画を記録するDB202などに加えて、伸長処理機能203を備える。
送信側の画像処理装置100は、原画像(カラー画像)を濃淡画像に変換し、変換した濃淡画像に対して所定の秘密鍵を用いて知覚暗号化を行い、さらに圧縮した濃淡画像(圧縮画像C1)をサーバ200へアップロードする。
サーバ200では、圧縮画像C1を一旦伸長処理し、再度、クラウドサービスによって定められた圧縮率で圧縮し、圧縮した濃淡画像をDB202に記録する。サーバ200で行う再圧縮は、送信側で行う圧縮よりも圧縮度合を強くしてもよい。この場合、サーバ200で受信した濃淡画像は、8×8ピクセルの整数倍のサイズの画素ブロック単位で知覚暗号化されているので、サーバ200でどのような圧縮率で圧縮処理を行っても、知覚暗号化された状態は保持されたままとなる。
受信側の画像処理装置100は、圧縮された濃淡画像(圧縮画像C2)をダウンロードし、伸長処理を行うことによって、暗号化された濃淡画像に変換する。さらに、所定の秘密鍵を用いて知覚復号を行い、復号された、カラーチャネル単位の濃淡画像を結合してカラー画像を得ることができる。
送信側の画像処理装置100とサーバ200との間の通信路、及びサーバ200と受信側の画像処理装置100との間の通信路においては、カラー画像は濃淡画像に変換され、色情報を除外するとともに、例えば、8×8ピクセルの小さいブロックサイズ及びブロック数が多い状態で知覚暗号化された状態になっているので、不正な復号に対してセキュリティを高めることができる。また、前述の比較例よりも、復元されたカラー画像の画質の劣化を抑制することができる。
上述の実施の形態では、圧縮・伸長の例として、JPEG形式を例に挙げて説明したが、JPEG形式に限定されるものではない。本実施の形態は、例えば、PNG(Portable Network Graphics)形式、GIF(Graphics Interchange Format)などの形式にも適用することができる。
以上に開示された実施の形態及び実施例は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本開示の範囲は、以上の実施の形態及び実施例ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての修正や変形を含むものと意図される。
10 入力部
20 画像メモリ
30 画像処理部
31 濃淡画像生成部
32 画素ブロック分割部
33 暗号化処理部
34 圧縮処理部
35 伸長処理部
36 復号処理部
37 カラー画像生成部
38 画像変換部
40 出力部
50 記憶部
100 画像処理装置
200 サーバ
201、204 圧縮処理機能
202 DB
203 伸長処理機能
K1、K2、K3 秘密鍵

Claims (14)

  1. コンピュータに、画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、
    複数の色成分を有するカラー画像を取得する処理と、
    前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理と、
    前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、
    前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化する処理と、
    暗号化された濃淡画像を出力する処理と
    を実行させるコンピュータプログラム。
  2. コンピュータに、
    ビットマップ形式のカラー画像を取得する処理を実行させる請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. コンピュータに、
    ビットマップ形式以外のカラー画像を取得する処理と、
    前記ビットマップ形式以外のカラー画像をビットマップ形式に変換する処理と、
    前記ビットマップ形式のカラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理と
    を実行させる請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  4. コンピュータに、
    前記カラー画像の画素数に前記色成分の数を乗算した画素数を有する濃淡画像を生成する処理を実行させる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  5. コンピュータに、
    前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を知覚暗号化する処理を実行させる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  6. コンピュータに、
    前記画素ブロック単位で、秘密鍵に基づいて前記濃淡画像での画素ブロックの位置を変換する処理、秘密鍵に基づいて前記画素ブロックを反転又は回転する処理、及び秘密鍵に基づいて前記画素ブロックの画素値を変換する処理の少なくとも一つの処理を実行させる請求項5に記載のコンピュータプログラム。
  7. コンピュータに、
    前記濃淡画像を符号化画像に圧縮する処理と、
    前記符号化画像を出力する処理と
    を実行させる請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  8. コンピュータに、
    濃淡画像を符号化した符号化画像を取得する処理と、
    取得した符号化画像を伸長する処理と、
    伸長して得られた濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、
    前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を復号する処理と、
    復号された濃淡画像の各画素の画素値を複数の色成分のいずれかに変換してカラー画像を生成する処理と、
    生成したカラー画像を出力する処理と
    を実行させる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  9. コンピュータに、
    前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を知覚復号する処理を実行させる請求項8に記載のコンピュータプログラム。
  10. コンピュータに、画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、
    濃淡画像を符号化した符号化画像を取得する処理と、
    取得した符号化画像を伸長する処理と、
    伸長して得られた濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する処理と、
    前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を復号する処理と、
    復号された濃淡画像の各画素の画素値を複数の色成分のいずれかに変換してカラー画像を生成する処理と、
    生成したカラー画像を出力する処理と
    を実行させるコンピュータプログラム。
  11. 前記色成分は、輝度及び色差を含む請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  12. コンピュータに、
    前記色成分のうち色差成分を間引きする処理と、
    輝度成分及び間引きされた色差成分を、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する処理と
    を実行させる請求項11に記載のコンピュータプログラム。
  13. 複数の色成分を有するカラー画像を取得する取得部と、
    前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を生成する濃淡画像生成部と、
    前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割する分割部と、
    前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化する暗号化処理部と、
    暗号化された濃淡画像を出力する出力部と
    を備える画像処理装置。
  14. 複数の色成分を有するカラー画像を取得部が取得し、
    前記カラー画像の複数の色成分それぞれを、濃淡を表す画素値に変換して濃淡画像を濃淡画像生成部が生成し、
    前記濃淡画像を8画素×8画素で構成されるブロックサイズの整数倍の画素ブロックに分割部が分割し、
    前記画素ブロック単位の画像変換によって前記濃淡画像を暗号化処理部が暗号化し、
    暗号化された濃淡画像を出力部が出力する画像処理方法。
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