JPWO2019186881A1 - モノリシックマイクロ波集積回路の製造方法 - Google Patents

モノリシックマイクロ波集積回路の製造方法 Download PDF

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Abstract

高周波を増幅するトランジスタから接続されるための高周波接続端子(4)と、高周波を外部に出力する高周波電力伝送線路(40)と、を備えた整合回路が実装されたモノリシックマイクロ波集積回路において、高周波接続端子とは別に設けられた、トランジスタから接続されるための整合用接続端子(11)と、整合用接続端子(11)から延在する整合用伝送線路(31)と、整合用MIM(21)とを備え、整合用伝送線路(31)は、整合用MIM(21)の表電極(211)と間隔を空けて併走するように配置され、整合用MIM(21)の表電極(211)と整合用伝送線路(31)とを、併走している一部の部分において接続する接続電極(311)を備えるようにした。

Description

本願は、高周波増幅器の整合回路を構成するモノリシックマイクロ波集積回路に関する。
移動体通信、衛星通信用などのマイクロ波帯、ミリ波帯、例えば数GHzから数100GHzの通信機器に用いられる高周波増幅器は、入力された高周波をトランジスタにより増幅し、伝送線路に出力されるように構成される。出力側では、伝送線路にインピーダンス整合させるために、整合回路が設けられる。これら、トランジスタおよび整合回路は、周波数が高い場合、モノリシック集積回路として構成されることが多い。当該分野において、この集積回路はモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC:Monolithic Microwave Integrated Circuits)と称されている。(例えば特許文献1−3参照)
MMICとして、トランジスタが実装された増幅部分と、整合回路が実装された整合回路部分を別々のMMICで構成することがある。トランジスタを実装したMMIC、主に整合回路を構成するMMIC等、複数のMMICが実装された電力増幅器において、電力増幅器の基本波を利得整合および電力付加効率(PAE)点へのインピーダンス整合を行いながら、高調波のインピーダンスについても設計する必要がある。GaN上にトランジスタを設けたMMICとGaAs上に整合回路を設けたMMICなど、複数のMMICを実装した電力増幅器(例えば非特許文献1−4参照)では、伝送線路などの分布定数と、MIM(Metal Insulator Metal)と称されるキャパシタなどの集中定数を用いて、回路の自由度向上と小型化を図っている。また、MMIC同士を接続するために、リボンあるいはワイヤなどの接続部材を用いる必要がある。その場合、トランジスタへの電力供給は出力側から行うように構成されるため、整合回路を含むMMICに電力供給用の給電端子が設けられることが多い。
特開2013−118329号公報 特開2005−311852号公報 特開2000−196379号公報
Diane Bouw, et al., "High Performance Plastic Packaged 100W L-band Quasi-MMIC HPA" Proceedings of the 46th European Microwave Conference,3-4 Oct 2016, pp1453-1456 Davide Resca, et al., "A Miniature 70W quasi-MMIC PA Block suitable for High Integrated X-band Pulsed SSPA Schemes", Proceedings of the 11th European Microwave Integrated Circuits Conference,3-4 Oct 2016, pp225-228 C. Berrached, et al., "Wideband High Efficiency High Power GaN Amplifiers Using MIC and Quasi-MMIC Technologies", Proceedings of the 43rd European Microwave Conference,7-10 Oct 2013, pp1395-1398 Marc Camiade, et al., "Highly Integrated S and C-band Internally-Matched Quasi-MMIC Power Gan Devices", Proceedings of the 42nd European Microwave Conference,29 Oct - Nov 2012, pp1023-1026
複数のMMICを実装した従来の高周波電力増幅器は、以上のように構成されているので、MMIC同士の接続箇所にリボンあるいはワイヤなどのインダクタンスが入る。そのため、トランジスタ近傍等の低インピーダンス部分では、回路定数の変化に対してインピーダンス変動が大きく、利得最適負荷、PAE最適負荷へのインピーダンス整合の難度が高い。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、MMIC上のレイアウトを工夫することで、利得最適負荷、PAE最適負荷へのインピーダンス整合の難度を下げ、高効率で高出力の電力増幅器を容易に設計できるMMICを提供することを目的とする。
本願に開示されるモノリシックマイクロ波集積回路は、高周波を増幅するトランジスタから接続されるための高周波接続端子と、この高周波接続端子から延在し、増幅された高周波を外部に出力する高周波電力伝送線路と、を備えた整合回路が実装されたモノリシックマイクロ波集積回路において、高周波接続端子とは別に設けられた、トランジスタから接続されるための整合用接続端子と、整合用接続端子から延在する整合用伝送線路と、整合用MIMとを備え、整合用伝送線路は、整合用MIMの表電極と間隔を空けて併走するように配置され、整合用MIMの表電極と整合用伝送線路とを、併走している一部の部分において接続する接続電極を備えたものである。
本願に開示されるモノリシックマイクロ波集積回路によれば、インピーダンス整合が容易で、高効率で高出力の高周波電力増幅器を容易に設計できるモノリシックマイクロ波集積回路を実現できる。
実施の形態1によるMMICを含む高周波増幅器の構成を示す平面図である。 図2A、図2Bおよび図2Cは、実施の形態1によるMMICにおける、整合用接続端子と整合用MIMとの接続方法を説明するための図である。 実施の形態1によるMMICの作用を説明するためのインピーダンス軌跡を示す図である。 実施の形態2によるMMICの構成を示す平面図である。 図5A、図5Bおよび図5Cは、実施の形態2によるMMICにおける、整合用接続端子と整合用MIMとの接続の仕方を説明するための図である。 実施の形態3によるMMICの構成を示す平面図である。 実施の形態4によるMMICの構成を示す平面図である。 図8Aおよび図8Bは、実施の形態4によるMMICの効果を説明するためのインピーダンス軌跡を示す図である。 実施の形態5によるMMICの構成を示す平面図である。 実施の形態6によるMMICを含む高周波増幅器の構成を示す平面図である。 実施の形態7によるMMICの構成を示す平面図である。 実施の形態8によるMMICの構成を示す平面図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1によるモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)1を含む高周波増幅器の構成を示す平面図である。MMIC1は、高周波を増幅するトランジスタを搭載した増幅ブロックMMIC2からの高周波を外部に出力するための整合回路が実装されたMMICである。混乱を避けるため、MMIC1を、増幅ブロックMMIC2と区別して整合ブロックMMIC1と称することもある。増幅ブロックMMIC2には、例えばドレインD、ソースS、ゲートGの電極を有するFETあるいはHEMTなどのトランジスタ200が搭載されている。整合ブロックMMIC1には、増幅ブロックMMIC2に搭載されたトランジスタ200のドレインD(FETあるいはHEMT以外のトランジスタの場合を含めて、出力電極と称することもある)と接続される端子(PAD)として、高周波接続端子4および第一整合用接続端子11が設けられている。ドレインDと高周波接続端子4とは接続ワイヤ110で接続されており、ドレインDと第一整合用接続端子11とは接続ワイヤ111で接続されている。
MMIC1において、高周波接続端子4から高周波電力伝送線路40が延在しており、この高周波電力伝送線路40から高周波出力用MIM20を介して高周波出力端子10に高周波を伝送する。MIM(Metal Insulator Metal)は間に絶縁体を挟んだ表電極と裏電極とで構成されているキャパシタである。高周波電力伝送線路40の途中には、給電端子43からトランジスタに電力を供給するための給電回路41が接続点44において接続されている。給電回路41は、接続点44からみた高周波の基本波の周波数fにおけるインピーダンスがオープンとなるよう設定することにより、高周波が給電端子43に漏洩しないようにする。例えば給電回路41が伝送線路で構成されている場合、線路長を基本波の波長λの1/4の奇数倍に設定することでインピーダンスをオープンの値とすることができる。なお、オープンの値は、厳密にオープンとなる必要は無く、給電端子43から外部への高周波の漏れが影響が小さく、接続点44よりも第一整合用接続端子11側に与えるインピーダンスの影響が問題ない値であれば良い。このインピーダンスの値を実質的にオープンとなる値と称することとする。
さらに、高周波接続端子4とは別に、第一整合用接続端子11が設けられている。第一整合用接続端子11からは、第一整合用伝送線路31が延在している。また、第一整合用伝送線路31に沿うように第一整合用MIM21が配置されている。第一整合用MIM21は間に絶縁体を挟んだ表電極211と裏電極212とで構成されているキャパシタである。第一整合用伝送線路31は、第一整合用MIM21の表電極211と間隔を空けて併走するように配置され、第一整合用MIM21の表電極211と第一整合用伝送線路31とが、併走している一部の部分において接続電極311で接続されている。
本願の図において、第一整合用MIM21の裏電極212のように、MMIC1の表側ではなく裏側に設けられている部材は、ハッチングにより示す。また、”S”を記載している部材は、増幅ブロックMMIC2に搭載されているトランジスタ200のソースSと同電位となる部材である。表側と裏側の電気接続は、例えばバイアホールなどの貫通孔により接続される。
図2A、図2B、および図2Cは、第一整合用伝送線路31と第一整合用MIM21との種々の接続の仕方を示すために、第一整合用伝送線路31と第一整合用MIM21の部分を取り出して図示する説明図である。図2A、図2Bおよび図2Cに示すように、接続電極311を、第一整合用MIM21に第一整合用伝送線路31が併走している位置で自由に設置できる。接続電極311の位置を選択することにより、第一整合用接続端子11から見た、あるいは第一整合用接続端子11に接続ワイヤ111を介して接続されているトランジスタ200のドレイン端から見たインピーダンスを、所望の値に設定することができる。
第一整合用接続端子11にトランジスタ200からのワイヤが接続された構成において、第一整合用伝送線路31の長さが変わった場合に、トランジスタ200のドレイン端から見たインピーダンスがどれくらい変化するかを、図3に示す。図3は、基本波の比帯域20%の周波数変化によるインピーダンスの軌跡を示す図である。Aで示す軌跡が設計値として設定された軌跡であり、Bで示す軌跡は伝送線路長が設計値に対して100μm長くなった場合の軌跡、Cで示す軌跡は伝送線路長が設計値に対して100μm短くなった場合の軌跡、をそれぞれ示している。この例では、伝送線路長が設計値に対して、−100μm〜+100μm変化すると、Γが0.65〜0.85の範囲で変化している。電力増幅器の設計において、トランジスタの特性にも依存するが、狙いのΓに対して変動量ΔΓ<|0.05|が望ましい。
図1に示すような、トランジスタ200を実装した増幅ブロックMMIC2と、整合回路を実装した整合ブロックMMIC1とが別々のMMICとして構成される場合、トランジスタから、整合回路の接続端子までの距離は、例えば増幅ブロックMMICの種類によって異なる可能性がある。異なる種類の増幅ブロックMMICに対して、共通の整合ブロックMMICを用いる場合、例えば、この間を接続するワイヤの長さでインピーダンス調整する必要があり、非常に煩雑である。図1の構成のMMICを用いることにより、増幅ブロックMMICの種類毎に、整合ブロックMMICとしては図1に示す1種類のMMIC1により、接続電極311の位置を決定することで、複数の種類の増幅ブロックMMICに対して、変動量ΔΓ<|0.05|を満足させることが容易となる。このように、電力増幅器の利得最適負荷、PAE最適負荷へのインピーダンス整合が容易になり、低消費電力の電力増幅器の設計が容易になる。
以上のように、実施の形態1によるMMIC1によれば、高周波接続端子4とは別に設けられた第一整合用接続端子11から延在する第一整合用伝送線路31と、第一整合用MIM21とを備え、第一整合用伝送線路31は、第一整合用MIM21の表電極211と間隔を空けて併走するように配置され、第一整合用MIM21の表電極211と第一整合用伝送線路31とを、併走している一部の部分において接続するようにしたので、電力増幅器の利得最適負荷、PAE最適負荷へのインピーダンス整合が容易になり、低消費電力の電力増幅器の設計が容易になる。
実施の形態2.
図4は実施の形態2によるMMICの構成を示す平面図である。基本的な構成は、図1の実施の形態1によるMMICと同様であるが、第一整合用伝送線路31が、表電極211の周りを囲むように設置されている。
図5A、図5B、および図5Cは、第一整合用伝送線路31と第一整合用MIM21との種々の接続の仕方を示すために、第一整合用伝送線路31と第一整合用MIM21の部分を取り出して図示する説明図である。図5Aから図5Cに示すように、接続電極321を、第一整合用伝送線路31と第一整合用MIM21の表電極211とが併走している位置で自由に設置できる。本実施の形態2のMMICによれば、実施の形態1のMMICよりもさらにインピーダンス整合できる範囲が広くなる。また、第一整合用伝送線路31が第一整合用MIM21の表電極211の周りを囲むように設置されているので、第一整合用MIM21と第一整合用伝送線路31外のレイアウトとの電気的影響を遮断できるため、回路損失を低減し、さらに低消費電力の電力増幅器を提供できるという効果もある。なお、第一整合用伝送線路31が第一整合用MIM21の表電極の周囲の半分以上を囲むように設けることで、第一整合用伝送線路31外のレイアウトとの電気的影響を遮断できるという一定の効果を得ることができる。
以上のように、本実施の形態2のMMICによれば、電力増幅器の利得最適負荷、PAE最適負荷へのインピーダンス整合が容易になるとともに、第一整合用MIM21と第一整合用伝送線路31外のレイアウトとの電気的影響を遮断できるので、低消費電力の電力増幅器の設計が容易になる。
実施の形態3.
図6は実施の形態3によるMMICの構成を示す平面図である。高周波接続端子4からは高周波電力伝送線路40が延在しており、この高周波電力伝送線路40から高周波出力用MIM20を介して高周波出力端子10に高周波を伝送する。さらに、高周波接続端子4とは別に、第一整合用接続端子11が設けられている。第一整合用接続端子11からは、第一整合用伝送線路31が延在している。また、第一整合用伝送線路31に沿うように第一整合用MIM21が配置されている。第一整合用伝送線路31は、第一整合用MIM21の表電極211と間隔を空けて併走するように配置され、第一整合用MIM21の表電極211と第一整合用伝送線路31とが、併走している一部の部分において接続電極311で接続されている。
第一整合用伝送線路31の先には、さらに給電回路42が設けられている。給電回路42は伝送線路で構成され、この伝送線路の先端が第一整合用MIM21の裏電極212に接続されるとともに、終端用MIM25の裏電極252にも接続されている。この終端用MIM25の裏電極252には給電端子43も接続されている。給電回路42を構成する伝送線路は、接続電極311の接続点310から先で、基本波の周波数fにおけるインピーダンスが実質的にオープンとなる長さに設定されている。また、終端用MIM25の表電極251は、増幅ブロックMMICに搭載されているトランジスタのソースと同電位になるようトランジスタと接続される。終端用MIM25はデカップリングコンデンサの機能を有し、基本波の周波数fよりも低い周波数の高周波を終端する。この構成により、給電端子43から給電回路42、第一整合用伝送線路31を通じてトランジスタに電力を給電できる。したがって、高周波電力伝送線路40には給電回路を設ける必要が無く、回路損失を低減できる。
実施の形態4.
図7は実施の形態4によるMMICの構成を示す平面図である。高周波接続端子4からは高周波電力伝送線路40が延在しており、この高周波電力伝送線路40から高周波出力用MIM20を介して高周波出力端子10に高周波を伝送する。高周波電力伝送線路40の途中には、給電端子43からトランジスタに電力を供給するための給電回路41が接続点44において接続されている。給電回路41は、接続点44からみた高周波の基本波のインピーダンスが実質的にオープンとなるよう設定して、高周波が給電端子43に漏洩しないようにする。
さらに、高周波接続端子4とは別に、第一整合用接続端子11が設けられている。第一整合用接続端子11からは、第一整合用伝送線路31が延在している。また、第一整合用伝送線路31に沿うように第一整合用MIM21が配置されている。第一整合用伝送線路31は、第一整合用MIM21の表電極211と間隔を空けて併走するように配置され、第一整合用MIM21の表電極211と第一整合用伝送線路31とが、併走している一部の部分において接続電極311により接続されている。本実施の形態4においては、第一整合用伝送線路31に沿うように、間に絶縁体を挟んだ表電極221と裏電極222とで構成される第二整合用MIM22が、第一整合用MIM21よりも第一整合用接続端子11に近い位置に配置されている。第一整合用伝送線路31は、第二整合用MIM22の表電極221と間隔を空けて併走するように配置され、第二整合用MIM22の表電極221と第一整合用伝送線路31とが、併走している一部の部分において接続電極312で接続されている。第二整合用MIM22だけではなく、さらに別のMIMが第一整合用MIM21よりも第一整合用接続端子11に近い位置に配置されていても良い。ただし、第一整合用MIM21よりも第一整合用接続端子11に近い位置に配置されている第二整合用MIM22などは、寸法が、第一整合用MIM21よりも小さい寸法であり、容量の値が第一整合用MIM21よりも小さいキャパシタである。
このように、第一整合用MIM21よりも第一整合用接続端子11に近い位置に、第一整合用MIM21より容量の値が小さいMIMを配置することにより、基本波の高調波のインピーダンスを調整することが可能となる。
図8Aおよび図8Bに、第二整合用MIM22を追加することによる、トランジスタのドレイン端の負荷インピーダンスの変化の例を示す。第二整合用MIM22を追加したことで、基本波の2倍高調波の周波数におけるインピーダンスの位相を0度付近に移動できることがわかる。
このように、第一整合用MIM21が配置されている位置よりも第一整合用接続端子11に近い位置に、第一整合用MIM21よりも小さい寸法、すなわち容量の値が小さいMIMを配置することで、高調波のインピーダンスを調整することができ、トランジスタのスイッチング動作に適した負荷インピーダンスとすることができるため、より低消費電力の高周波増幅器を実現することが可能となる。
実施の形態5.
図9は実施の形態5によるMMICの構成を示す平面図である。本実施の形態5では、図4の構成に、間に絶縁体を挟んだ表電極221と裏電極222とで構成される第二整合用MIM22、第二整合用接続端子12、および第二整合用伝送線路32が追加されている。高周波接続端子4および第一整合用接続端子11とは別に設けられた第二整合用接続端子12から延在する第二整合用伝送線路32に沿うように第二整合用MIM22が配置されている。第二整合用伝送線路32は第一整合用伝送線路31と同様、第二整合用MIM22の表電極221と間隔を空けて併走するように配置され、第二整合用MIM22の表電極221と第二整合用伝送線路32とが、併走している一部の部分において接続電極322で接続されている。
第二整合用伝送線路32に接続された第二整合用MIM22は、実施の形態4、図7の第一整合用伝送線路31に接続された第二整合用MIM22と同様、高調波のインピーダンスを調整するために設けられている。実施の形態4の構成では、第一整合用伝送線路31に、基本波のインピーダンスを調整する第一整合用MIM21と高調波のインピーダンスを調整する第二整合用MIM22とを接続する構成であった。これに対して、本実施の形態5では、高調波のインピーダンスを調整する第二整合用MIM22を、第一整合用伝送線路31とは別の第二整合用伝送線路32に接続するように構成した。このため、基本波のインピーダンス調整と高調波のインピーダンス調整とを別々の伝送線路において実施でき、回路設計の自由度が向上し、より低消費電力の高周波増幅器を設計することができる。
実施の形態6.
図10は実施の形態6による整合ブロックのMMIC1を含む高周波増幅器の構成を示す平面図である。本実施の形態6においても、実施の形態5と同様、トランジスタ200のドレインDと接続するための端子として、高周波接続端子4、第一整合用接続端子11、および第二整合用接続端子12を設けている。本実施の形態6では、高周波を出力するための高周波電力伝送線路40の接続端子である高周波接続端子4から遠い位置に配置された第二整合用接続端子12から延在する第二整合用伝送線路32に、基本波のインピーダンス調整用の第一整合用MIM21が接続されている。第二整合用接続端子12よりも高周波接続端子4に近い位置に配置された第一整合用接続端子11から延在する第一整合用伝送線路31には、高調波のインピーダンス調整用の第二整合用MIM22が接続されている。
整合ブロックMMIC1に、トランジスタ200のドレインDと接続するために複数の接続端子を設けた場合、増幅ブロックMMIC2との配置の関係で、増幅ブロックMMIC2のドレインDと接続するための接続ワイヤの長さが長くなる端子が生じることがある。図10の配置では、第二整合用接続端子12とトランジスタのドレインDとを接続する接続ワイヤ112が、接続ワイヤ110および接続ワイヤ111よりも長くなる。したがって、第二整合用接続端子12から延在する第二整合用伝送線路32に接続するMIMを、基本波のインピーダンスを調整するための第一整合用MIM21とし、より短い接続ワイヤ111で接続可能な第一整合用接続端子11に接続するMIMを、基本波よりも高い周波数である例えば2倍高調波のインピーダンスを調整するための第二整合用MIM22とした。
基本波のインピーダンス調整用の第一整合用MIM21と、高調波のインピーダンス調整用の第二整合用MIM22を以上のように配置することで、実施の形態5の配置に比較して、第一整合用伝送線路31および第二整合用伝送線路32の長さを短くでき、レイアウトをより縮小することができる。
実施の形態7.
図11は実施の形態7によるMMICの構成を示す平面図である。本実施の形態7によるMMICは、実施の形態3の図6の構成に、高調波のインピーダンス調整用の第二整合用MIM22を第一整合用伝送線路31が併走する位置に追加して設けた構成である。例えば、給電回路42は基本波以下の周波数の高周波を終端する作用を有する終端用MIM25の裏電極252に接続され、終端用MIM25の表電極251は、トランジスタのソース電位と同電位とし、第二整合用MIM22の裏電極222もソース電位とするため、これらの電極は接続されるように構成される。このように、電位が等しい電極などを共通化することで、レイアウトをより縮小することができる。
実施の形態8.
図12は実施の形態8によるMMICの構成を示す平面図である。本実施の形態8によるMMICは、実施の形態7の図11の構成に、さらに、第二整合用接続端子12、第二整合用接続端子12から延在する第二整合用伝送線路32、第二整合用伝送線路32が併走するように配置された、間に絶縁体を挟んだ表電極231と裏電極232とで構成される第三整合用MIM23を追加した構成となっている。この構成では、例えば第三整合用MIM23を2倍高調波のインピーダンス調整用とし、第二整合用MIM22を3倍高調波、あるいは4倍高調波など、より高い周波数の高次の高調波のインピーダンス調整用として設ける。
図12の構成では、第一整合用伝送線路31の先に給電接続端子43を設けて、第一整合用伝送線路31からトランジスタに電力を供給する構成としている。ただし、第二整合用伝送線路32の先に、基本波のインピーダンスが実質的にオープンとなる伝送線路を設けてその先に給電接続端子を設け、第二整合用伝送線路32から第二整合用接続端子12を介してトランジスタに電力供給するように構成することもできる。
本実施の形態8によるMMICによれば、第一整合用接続端子11および第二整合用接続端子12を設けたので、回路設計の自由度が向上するとともに、素子の配置の自由度が高くなり、2倍高調波だけではなく、より高次の高調波のインピーダンスを調整することができる構成を、より小さいサイズで実現することが可能となる。
本願には、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 MMIC、2 増幅ブロックMMIC、4 高周波接続端子、40 高周波電力伝送線路、11 第一整合用接続端子、12 第二整合用接続端子、21 第一整合用MIM、22 第二整合用MIM、23 第三整合用MIM、211、221、231 表電極、212、222、232 裏電極、31 第一整合用伝送線路、32 第二整合用伝送線路、311、312、321、322 接続電極、200 トランジスタ
本願に開示されるモノリシックマイクロ波集積回路は、高周波を増幅するトランジスタを搭載した増幅ブロックモノリシックマイクロ波集積回路のトランジスタの出力電極からワイヤを介して接続されるための高周波接続端子と、この高周波接続端子から延在し、増幅された高周波を外部に出力する高周波電力伝送線路と、を備えた整合回路が実装されたモノリシックマイクロ波集積回路において、高周波接続端子とは別に設けられた、トランジスタの出力電極から前記ワイヤとは別のワイヤを介して接続されるための第一整合用接続端子と、第一整合用接続端子から延在する第一整合用伝送線路と、高周波の基本波のインピーダンスを調整する第一整合用MIMとを備え、第一整合用伝送線路は、第一整合用MIMの表電極の少なくとも一辺と間隔を空けて併走するように配置され、第一整合用MIMの表電極と第一整合用伝送線路とを、併走している第一整合用MIMの表電極の一部の部分において接続する接続電極を備えたものである。
本願に開示されるモノリシックマイクロ波集積回路の製造方法は、高周波を増幅するトランジスタを搭載した増幅ブロックモノリシックマイクロ波集積回路のトランジスタの出力電極からワイヤを介して接続されるための高周波接続端子と、この高周波接続端子から延在し、増幅された高周波を外部に出力する高周波電力伝送線路と、を備えた整合回路が実装され、高周波接続端子とは別に設けられた、トランジスタの出力電極から前記ワイヤとは別のワイヤを介して接続されるための第一整合用接続端子と、第一整合用接続端子から延在する第一整合用伝送線路と、高周波の基本波のインピーダンスを調整する第一整合用MIMとを備え、第一整合用伝送線路は、第一整合用MIMの表電極の少なくとも一辺と間隔を空けて併走するように配置されたモノリシックマイクロ波集積回路の製造方法において、第一整合用MIMの表電極と第一整合用伝送線路とを接続する電極として設ける接続電極の位置を変化させることにより、高周波の基本波のインピーダンスを調整して、接続電極の位置を決定するものである。
本願に開示されるモノリシックマイクロ波集積回路の製造方法によれば、インピーダンス整合が容易で、高効率で高出力のモノリシックマイクロ波集積回路を容易に設計できる。

Claims (10)

  1. 高周波を増幅するトランジスタから接続されるための高周波接続端子と、この高周波接続端子から延在し、増幅された前記高周波を外部に出力する高周波電力伝送線路と、を備えた整合回路が実装されたモノリシックマイクロ波集積回路において、
    前記高周波接続端子とは別に設けられた、前記トランジスタから接続されるための整合用接続端子と、前記整合用接続端子から延在する整合用伝送線路と、整合用MIMとを備え、前記整合用伝送線路は、前記整合用MIMの表電極と間隔を空けて併走するように配置され、前記整合用MIMの表電極と前記整合用伝送線路とを、併走している一部の部分において接続する接続電極を備えたことを特徴とするモノリシックマイクロ波集積回路。
  2. 前記整合用伝送線路が前記整合用MIMの表電極の周囲の半分以上を囲むように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  3. 前記整合用MIMが複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  4. 前記複数設けられている整合用MIMのうち、一つの整合用MIMは、高周波の基本波のインピーダンスを調整する基本波整合用MIMであり、他の整合用MIMは前記基本波整合用MIMよりも容量の値が小さいMIMであることを特徴とする請求項3に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  5. 前記整合用接続端子が複数設けられ、各整合用接続端子からそれぞれ整合用伝送線路が延在しており、各整合用伝送線路には、少なくとも一つの前記整合用MIMが接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  6. 一の前記整合用伝送線路に複数の前記整合用MIMが接続されるように、前記整合用MIMが配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  7. 一の前記整合用伝送線路に複数配置されている前記整合用MIMのうち、前記整合用接続端子に近い位置に配置される前記整合用MIMの容量の値は、前記整合用接続端子から遠い位置に配置される前記整合用MIMの容量の値よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  8. 前記整合用伝送線路の、前記整合用MIMが接続されている位置から前記整合用接続端子とは反対側に、さらに前記トランジスタへ電力を供給するための給電回路が接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  9. 前記給電回路は、伝送線路で構成され、前記整合用MIMが接続されている位置における前記給電回路の、高周波の基本波の周波数におけるインピーダンスが実質的にオープンであることを特徴とする請求項8に記載のモノリシックマイクロ波集積回路。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のモノリシックマイクロ波集積回路と、高周波を増幅するトランジスタが搭載された増幅ブロックのモノリシックマイクロ波集積回路とを備え、前記高周波接続端子および前記整合用接続端子のそれぞれと、前記トランジスタの出力電極とが接続されていることを特徴とする高周波増幅器。
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