JPWO2019176177A1 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】MFNR時の画像のぶれ、またはノイズの低減効果をより高めることが可能な情報処理装置を提供する。【解決手段】撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する制御部と、を備える、情報処理装置。【選択図】図2

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
一般的なカメラでは、撮像された画像の画質は、シャッター速度、ISO感度、絞り値の組み合わせにより決定される。現在普及しているスマートフォンに搭載されたカメラでは、シャッター速度とISO感度を適切に設定されることにより、よりよい画質の画像を撮影することが可能となる。例えば、シャッター速度が遅く設定されると、露光時間が長くなるため、より明るい画像が撮影されるが、手ぶれが生じたり、動被写体にぶれが生じたりしてしまう。また、ISO感度が高く設定されても、より明るい画像が撮影されるが、ノイズが増加してしまう。このように、シャッター速度とISO感度の設定においては、高画質を求める設定を行うと、ぶれが生じたり、ノイズが増加したりと、トレードオフの関係がある。
これに関連し、複数枚の画像を合成することにより、ノイズを低減することができるMFNR(Multi Frame Noise Reduction)という画像を合成する技術が一般的に使用されている。MFNRでは、連続的に撮像された複数枚の画像が重ね合わせられ、1枚の画像に合成される。ISO感度が高くノイズが多い画像であっても、複数の画像を使用して平均化されることでノイズが低減される。なお、下記の特許文献1では、複数の画像を合成する撮像装置において、露光時間を長くすることが可能な技術が開示されている。
特開2018−011162号公報
既存のMFNRでは、連続的に撮像された複数枚の画像のうち、1枚目の画像に、後続する画像が順に重ね合わせられていた。しかしながら、このような単純な重ね合わせでは、1枚目の画像がぶれた画像であった場合に、重ね合わせ処理を実施した最終画像にぶれが残ってしまう問題があった。
そこで、本開示では、MFNR時の画像のぶれ、またはノイズの低減効果をより高めることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提案する。
本開示によれば、撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成することと、を含む、プロセッサにより実行される、情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する制御部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、MFNR時の画像のぶれ、またはノイズの低減効果をより高めることが可能である。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施形態に係る携帯端末の回転軸の定義を示す説明図である。 同実施形態に係る携帯端末の構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る画素のぶれの軌跡を示す説明図である。 同実施形態に係る支点から特定の画素までの距離と回転角を示す説明図である。 同実施形態に係る画像の撮像時における角速度及び回転の角度を示す説明図である。 同実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る手ぶれ画像低減効果を示す説明図である。 同実施形態に係る手ぶれ画像低減効果を示す説明図である。 同実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の概要
2.本開示の実施形態
2.1.構成例
2.2.動作例
2.3.実験結果
3.変形例
4.ハードウェア構成
5.まとめ
<<1.本開示の概要 >>
<1.1.情報処理装置の概要>
以下では、図1を参照しながら、本開示の実施形態の概要について説明する。図1は、本開示の実施形態に係る携帯端末の回転軸の定義を示す説明図である。携帯端末10は、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラ等の情報処理装置である。以下では、携帯端末10としてスマートフォンが用いられる例について説明する。
以下では、携帯端末10の長辺が地面に対して水平、かつ短辺が地面に対して垂直である状態を横向きと表現する。また、携帯端末10の長辺が地面に対して垂直、かつ短辺が地面に対して水平である状態を縦向きと表現する。
ユーザが携帯端末10で撮影をする方法には、複数の方法がある。例えば、ユーザは、左手で横向きの携帯端末10の左側12を支持し、右手でソフトウェアスイッチ122を押下して撮影する。また、ユーザは、左手で縦向きの携帯端末10の下側(横向きの時の右側14)を支持し、左手でソフトウェアスイッチ122を押下して撮影してもよい。また、ユーザは、左手で横向きの携帯端末10の左側12を支持し、右手で横向きの携帯端末の右側14を支持し、右手でハードウェアスイッチ124を押下して撮影してもよい。なお、本明細書では、特に言及しない限り、ユーザが左手で横向きの携帯端末10の左側12を支持し、右手でソフトウェアスイッチ122を押下して撮影することを前提とする。
携帯端末10は、撮像装置として撮像部130を備えている。携帯端末10は、当該撮像部130の撮像方向の軸をロール(roll)軸(z軸)とする。また、図1に示すように、携帯端末10は、携帯端末10の長辺方向の軸をピッチ(pitch)軸(x軸)、携帯端末10の短辺方向の軸をヨー(yaw)軸(y軸)とする。なお、ピッチ軸及びヨー軸は、かかる例に限定されず、任意に設定されてもよい。x軸、y軸、及びz軸の3軸は、互いに直交する。また、3軸が直交している場合、x軸、及びy軸は、携帯端末10の長辺方向、及び短辺方向に対してそれぞれ水平でなくてもよい。
ユーザがソフトウェアスイッチ122を押下することで携帯端末10に加わる力により、携帯端末10がx軸、y軸、またはz軸の少なくともいずれかを軸とした回転が生じることがある。また、ユーザがソフトウェアスイッチ122を押下したことにより、撮像部130が撮像している最中に、携帯端末10を支えるユーザの手が動くことにより、携帯端末10の位置が撮像開始時の位置からずれてしまうことがある。これらの回転とずれは、撮像画像にぶれが生じる要因となる。
画像のぶれは、撮像時にシャッター速度を速くすることで低減されるが、その分露光時間が短くなるため、画像が暗くなる場合がある。また、画像を明るさは、ISO感度の設定により調整できるが、画像を明るくするためにISO感度高くすると、画像にノイズが生じてしまう場合がある。
・MFNRの原理
そこで、連続的に撮像された複数枚の画像を重ね合わせることでノイズを低減することができるMFNR(Multi Frame Noise Reduction)という技術がある。MFNRでは、基準となる画像に対して位置合わせを行いながら画像を重ね合わせて、複数枚の画像が1枚の画像に合成する処理(以下では、MFNR処理とも称される)が行われる。ここで、位置合わせとは、基準画像における第1の画素と、重ね合わせられる画像における当該第1の画素に対応する第2の画素の位置が一致するように位置を合わせることである。MFNR処理では、ISO感度が高くノイズが多い画像であっても、複数の画像を使用して平均化されることでノイズが低減される。
例えば、MFNRを用いずに撮像された1枚の画像と、MFNRを用いて合成された1枚の画像を比較してみる。両画像のぶれ量が同程度となる撮像条件(例えば、シャッター速度が同一)では、MFNRに用いられる各々の画像の撮像時の露光時間と、MFNRを用いない場合に撮像される画像の露光時間とが同じになる。しかし、MFNRを用いる場合は、複数枚の画像の明るさが足し合わされるため、MFNRを用いない場合よりISO感度を低く設定しても、MFNRを用いない場合と同程度以上の明るさを確保した画像を撮像することができる。よって、MFNRを用いる場合は、ISO感度を低く設定することができ、ノイズを低減することができる。
また、両画像のノイズ量が同程度となる撮像条件(例えば、ISO感度が同一)では、MFNRを用いる場合、MFNRに用いられる各々の画像の撮像時の露光時間が、MFNRを用いない場合の画像よりも短く設定される。そのため、両画像のノイズ量が同程度であっても、MFNRを用いて合成された画像の方がぶれ量は少なくなる。よって、MFNRを用いる場合は、MFNRを用いない場合と比較して、よりぶれ量が少ない画像を撮像することができる。
また、MFNRでは、連続的に撮像された複数枚の画像の中から予め選択された基準画像に、MFNRにより基準画像以外の残りの画像が撮像された順に重ね合わせられる。当該基準画像は、一般的に、連続的に撮像された複数枚の画像の内、1枚目の画像が基準画像として選択される。
・MFNRの改良
しかし、1枚目の画像は、1枚目の画像を撮像するために露光を開始するタイミングとユーザによりシャッターが押下されたタイミングが近いため、他の画像と比較し、画像にぶれが生じている可能性が高い。ぶれが生じている画像を基準画像として用いることは、MFNR処理を行った画像にもぶれが生じる可能性が高い。
そこで、本開示の実施形態では、連続的に撮像された複数枚の画像から、よりぶれが少ない画像を基準画像として選択し、残りの画像をぶれが少ない順に並び替えた上で当該基準画像に対してMFNR処理を行うことで、画像からぶれ、またはノイズをより低減する技術を提案する。
例えば、1枚目の画像を基準画像とした場合のMFNR処理と、提案技術によるMFNR処理(即ち、よりぶれが少ない画像を基準画像とした場合のMFNR処理)を比較してみる。両処理で用いられる画像のぶれ量が同程度となる撮像条件(例えば、シャッター速度が同一)では、各々の処理で用いられる画像の撮像時の露光時間が同じになる。露光時間が同じであっても、複数枚の画像の各々の画像のぶれ量が同一であるとは限らない。例えば、シャッター押下のタイミングと露光タイミングとの関係で、1枚目の画像よりも小さなぶれ量の画像が、2枚目以降の画像に存在する。一例として、1枚目の画像のぶれ量が一番大きかったとする。この時、1枚目の画像を基準画像とするMFNR処理の場合、当該ぶれ量が一番大きい画像をベースに、他の画像が重ね合わせられるため、MFNR処理後の画像のぶれ量は大きいままである。一方、提案技術によるMFNR処理の場合、ぶれ量が小さい画像をベースに、他の画像が重ね合わせられるため、1枚目の画像を基準画像とするMFNR処理と比較して、MFNR処理後の画像のぶれ量は小さい。さらには、提案技術によるMFNRでは、ぶれ量が小さい順に他の画像が重ね合わされるので、重ね合わせの効果をより高めることができる。
1枚目の画像を基準画像とするMFNR処理におけるぶれ量を、提案技術によるMFNR処理と同程度にする方法としては、露光時間を短くすることが挙げられる。しかし、露光時間を短くすることで、撮像される画像の明るさが暗くなってしまう。そのため、画像のぶれをさらに少なくしつつ、画像の明るさを保つには、ISO感度を高くすることが考えられる。しかし、ISO感度を高くすることで、撮像される画像のノイズが増加してしまう。すなわち、提案技術によるMFNR処理の場合、1枚目の画像を基準画像とするMFNR処理と比較して、ISO感度を低く設定することができるため、MFNR処理後の画像のノイズの低減が期待される。
なお、上述のMFNRの原理では、一般的な例として、MFNR時に複数枚の画像を加算して重ね合わせる方法を用いる例を説明したが、本開示の実施形態では、MFNR時に複数枚の画像を平均化して重ね合わせる方法を用いる。なぜならば、複数枚の画像を平均化して重ね合わせる方法を用いるMFNRでは、画像の明るさ(ISO感度の設定)を変えずにノイズを低減することができるからである。具体的に、1枚の撮影で、ISO感度が800でシャッター速度が1/30sで適正露出になる環境で、4枚の画像を使用し、MFNR処理を実施する場合を例として説明する。上述した一般的な方法を用いる場合、4枚の画像が加算されるため、1枚の画像を撮像する時のISO感度を200に設定し、加算することで適正露出の画像を取得できる。なお、シャッター速度は1/30sであるとすると、トータルの撮像時間は4/30sとなる。しかし、一般的な方法では、量子化ノイズの影響を受けやすく、ノイズが残りやすい。一方、本開示の実施形態の方法を用いる場合、4枚の画像が平均化されるため、ISO感度を変えずに適正露出の画像を取得できる。なお、シャッター速度は1/30sであるとすると、トータルの撮像時間は4/30sとなる。本開示の実施形態の方法では、複数枚の画像を平均化することでノイズも平均化されるため、MFNR処理後の画像のノイズを低減することができる。
このように、提案技術によるMFNR処理は、1枚目の画像を基準画像とするMFNR処理と比較して、MFNR処理後の画像のぶれ、またはノイズをより低減することが可能となる。
上述の技術を実現するために、本実施形態に係る携帯端末10は、連続的に撮像された画像と、当該画像の撮像時に慣性センサにより取得された撮像部130の位置の移動に関する情報を取得する。取得した画像と撮像部130の位置の移動に関する情報に基づき、携帯端末10は、複数枚の画像から、画像を重ね合わせる時の基準となる基準画像を選択し、当該基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する。
以上、図1を参照しながら、本開示の概要について説明した。続いて、本開示の実施形態について説明する。
<<2.本開示の実施形態>>
<2.1.構成例>
以下では、図2〜図5を参照しながら、本開示の実施形態に係る携帯端末10の構成例について説明する。図2は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末10は、操作部120、撮像部130、センサ部140、制御部150、記憶部160、及び表示部170で構成されている。
(1)操作部120
操作部120は、ユーザが撮像指示を入力するための機能を有する。例えば、操作部120は、図1に示したように、カメラアプリケーションにより画面に表示されたソフトウェアスイッチ122により実現される。また、操作部120は、携帯端末10が備えるハードウェアスイッチにより実現されてもよい。
(2)撮像部130
撮像部130は、画像を撮像するための機能を有する。撮像部130は、例えば、カメラであり、ユーザからの撮像指示に基づき撮像を行う。具体的に、撮像部130は、制御部150を介してユーザからの撮像指示が入力されることにより撮像を行う。この時、撮像部130は、ユーザからの1回の撮像指示に対して、連続的に複数枚の画像を撮像する。そして、撮像部130は、撮像した画像を制御部150へ出力する。なお、撮像部130が撮像する画像の枚数は限定されず、任意の枚数の画像が撮像されてもよい。
なお、本開示の実施形態において、撮像部130として用いられるカメラの台数、及び種類は特に限定されず、任意の台数のカメラ、及び任意の種類のカメラが用いられてもよい。例えば、携帯端末10は、図1に示されている外カメラ(撮像部130)以外に、ディスプレイ側(表示部170側)に内カメラを備えてもよい。
(3)センサ部140
センサ部140は、携帯端末10の動きに関する情報を計測する機能を有する。センサ部140は、例えば、センサとして慣性センサを備え、撮像時の手ぶれの大きさを示す指標を算出するための情報を当該慣性センサにより計測する。
センサ部140は、慣性センサとしてジャイロセンサを備えてよい。ジャイロセンサは、物体の角速度を取得する機能を備える慣性センサである。ジャイロセンサは、一定の時間に物体が回転した際の角度の変化量を求めるためのセンサである。ジャイロセンサの種類には、回転する物体に加わる慣性力から角速度を得る機械式のセンサ、または流路中の気体の流れの変化より角速度を得る流体式のセンサ等があるが、ジャイロセンサの種類については特に限定せず、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を応用してもよい。
本開示の実施形態において、上述のジャイロセンサは、ユーザが撮像指示を入力した際に変化する携帯端末10の姿勢の変化量を計測し、計測した値を制御部150へ出力する。姿勢の変化量は、x軸を回転軸とする回転、y軸を回転軸とする回転、及びz軸を回転軸とする回転により生じる角速度(°/sec)である。本実施形態における角速度のサンプリング周波数は、200Hz(5ms)である。なお、サンプリング周波数の値は、特に限定されず、任意の値が設定されてもよい。
また、当該ジャイロセンサは、撮像部130が当該撮像指示に基づき撮像している最中に変化する携帯端末10の姿勢の変化量も計測し、計測した値を制御部150へ出力する。
また、センサ部140は、慣性センサとして加速度センサを備えてもよい。加速度センサは、物体の加速度を取得する機能を備える慣性センサである。加速度センサは、一定の時間に物体が移動した際の速度の変化量を求めるための機器である。加速度センサの種類には、ばねにつながれた錘の位置変化から加速度を得る方式のセンサ、または錘をつけたばねに振動を加えた際の周波数の変化から加速度を得る方式のセンサ等があるが、加速度センサの種類については特に限定せず、MEMS技術を応用してもよい。
(4)制御部150
制御部150は、携帯端末10の動作を制御するための機能を有する。例えば、制御部150は、ユーザからの撮像指示に基づき、撮像部130による撮像を制御する。具体的に、制御部150は、ユーザが操作部120に入力した撮像指示を操作部120から入力され、当該撮像指示に基づき撮像部130に撮像を指示する。
また、制御部150は、複数枚の画像を重ね合わせる処理(MFNR処理)を行う機能を有する。例えば、制御部150は、慣性センサが取得した情報に基づき、撮像部130が撮像した複数枚の画像を重ね合わせる。具体的に、制御部150は、連続的に撮像された画像と、当該画像の撮像時に慣性センサにより取得された撮像部130の位置の移動に関する情報を取得する。取得した画像と撮像部130の位置の移動に関する情報に基づき、制御部150は、複数枚の画像から、画像を重ね合わせる時の基準となる基準画像を選択する。そして、制御部150は、当該基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成することで、ぶれ、またはノイズを低減した画像を生成する。
制御部150は、基準画像を選択するために、複数の画像の各々のぶれの大きさを示す指標を算出する。例えば、制御部150は、複数の画像の各々が撮像された際にジャイロセンサが計測した角速度に基づき、各々の画像のぶれの大きさを示す指標を算出し、当該指標が一番小さい画像を基準画像として選択する。なお、ぶれの大きさを示す指標は、撮像時の露光時間内にジャイロセンサにより計測された角速度を積分することで算出される角度で表現される。
以下では、図3〜図5を参照しながら、ジャイロセンサが計測した角速度からぶれの大きさを示す指標を算出する方法について、具体的に説明する。
まず、図3、及び図4を参照しながら、ぶれの大きさを示す指標を算出する式について説明する。図3は、本実施形態に係るぶれの軌跡を示す説明図である。図4は、本実施形態に係る支点から特定の画素までの距離と回転角を示す説明図である。
画像のぶれ方は、携帯端末10の回転軸、回転する時の支点、及び支点から画素までの距離に応じて変化する。例えば、図3の左側の図に示すように、携帯端末10がz軸を回転軸に、携帯端末10の左下角を支点に回転する時、支点から画素(例えば画素20)までの距離が大きくなる程、ぶれの軌跡(例えば軌跡22)が大きくなる。
また、図3の中央の図に示すように、携帯端末10がy軸を回転軸に、携帯端末10の左中央を支点に回転する時、支点から画素(例えば画素30)までの距離が大きくなる程、回転開始時のz軸方向へのぶれの軌跡が大きくなる。ただし、無限遠点の被写体の場合、ぶれの軌跡は、x軸方向への軌跡(例えば軌跡32)となる。
また、図3の右側の図に示すように、携帯端末10がx軸を回転軸に、携帯端末10の下中央を支点に回転する時、支点から画素(例えば画素40)までの距離が大きくなる程、回転開始時のz軸方向へのぶれの軌跡が大きくなる。ただし、無限遠点の被写体の場合、図3に示すように、ぶれの軌跡は、y軸方向への軌跡(例えば軌跡42)となる。
上述のように、画像のぶれ方にいくつかのパターンがある中で、制御部150がより厳密にぶれの大きさの指標を算出するには、支点から各画素までの距離、角速度、及び画素ピッチに基づき、ある画素におけるぶれの量が何画素分かを算出することが望ましい。さらに、制御部150は、ぶれている画素の数だけぶれの量を算出し、全体的なぶれの大きさの指標を算出するとよい。例えば、図4の左側に示すように、携帯端末10がz軸を回転軸に、x軸とy軸の交点の位置を支点に回転する時、撮像部130の初期座標Pを(x、y、z)、回転した角度をθとする。この時、ぶれの量は、x軸方向に(xcosθ−ysinθ)/pixcel pitch画素、y軸方向に(xsinθ+ycosθ)/pixcel pitch画素として、画素数で算出される。
また、図4の中央に示すように、携帯端末10がy軸を回転軸に、x軸とz軸の交点の位置を支点に回転する時、撮像部130の初期座標Pを(x、y、z)、回転した角度をθとする。この時、ぶれの量は、x軸方向に(xcosθ−zsinθ)/pixcel pitch画素として、画素数で算出される。
また、図4の右側に示すように、携帯端末10がx軸を回転軸に、y軸とz軸の交点の位置を支点に回転する時、撮像部130の初期座標Pを(x、y、z)、回転した角度をθとする。この時、ぶれの量は、y軸方向に(ycosθ−zsinθ)/pixcel pitch画素として、画素数で算出される。
ぶれの大きさの指標を厳密に算出するには、上述のように算出することが理想的である。上述の方法では、ぶれが生じた画素の数だけ計算を行うことになるため、ぶれの大きさによっては計算対象の数が多くなり、計算処理に時間がかかる場合がある。よって、本開示の実施形態では、計算量を低減するため、慣性センサが計測した携帯端末10に関する情報に基づき、ぶれの大きさを示す指標を簡易的に算出する方法を用いることとする。
制御部150は、簡易的に指標を算出するにあたり、撮像部130の撮像方向の軸をロール軸とし、当該ロール軸に直交するピッチ軸、及びヨー軸に対する各々の角速度の内の少なくともいずれか1つを用いる。この時、制御部150は、ユーザにより入力される撮像指示の種別に応じて、ロール軸、ピッチ軸、及びヨー軸のどの軸に対する角速度を用いるか選択する。
例えば、制御部150は、撮像部130がヨー軸、またはピッチ軸を回転軸として回転する種別の撮像指示が入力された場合、角速度の内、少なくともピッチ軸、及びヨー軸に対する角速度を用いて指標を算出する。具体的に、本開示の実施形態のように、ユーザがソフトウェアスイッチ122を押下して撮像指示を入力する場合、ピッチ軸(x軸)、及びヨー軸(y軸)の回転成分が主であり、ロール軸(z軸)の回転成分が小さいと想定される。
よって、制御部150は、ロール軸(z軸)の回転成分に関する計算を省略した、以下の数式(1)により指標を算出する。制御部150は、ロール軸(z軸)の回転成分に関する計算を省略することで、計算量を削減することができる上に、基準画像をより適切に選択する効果も期待される。
Figure 2019176177
なお、数式(1)において、max.θは、指標の算出対象の1枚の画像の露光時間中に取得されたx軸における複数の角速度から算出される角度の最大値である。min.θは、指標の算出対象の1枚の画像の露光時間中に取得されたx軸における複数の角速度から算出される角度の最小値である。また、max.θは、指標の算出対象の1枚の画像の露光時間中に取得されたy軸における複数の角速度から算出される角度の最大値である。min.θは、指標の算出対象の1枚の画像の露光時間中に取得されたy軸における複数の角速度から算出される角度の最小値である。
また、制御部150は、撮像部130がロール軸を回転軸として回転する種別の撮像指示が入力された場合、角速度の内、少なくともロール軸に対する角速度を用いて指標を算出する。具体的に、ユーザが図1に示されたハードウェアスイッチ124を押下して撮像指示を入力する場合、ロール軸(z軸)の回転成分が主であり、ピッチ軸(x軸)、及びヨー軸(y軸)の回転成分は小さいと想定される。
よって、制御部150は、ピッチ軸(x軸)、及びヨー軸(y軸)の回転成分に関する計算を省略した、以下の数式(2)により指標を算出する。制御部150は、ピッチ軸(x軸)、及びヨー軸(y軸)の回転成分に関する計算を省略することで、計算量を削減することができる上に、基準画像をより適切に選択する効果も期待される。なお、以下の数式(2)は、ハードウェアスイッチ124は、携帯端末10の長辺上部、かつ支点の対角に備えられていることを前提として用いられる。
Figure 2019176177
なお、数式(2)において、max.θは、指標の算出対象の1枚の画像の露光時間中に取得されたz軸における複数の角速度から算出される角度の最大値である。min.θは、指標の算出対象の1枚の画像の露光時間中に取得されたz軸における複数の角速度から算出される角度の最小値である。
続いて、図5を参照しながら、上述の算出式を用いて大きさのぶれを示す指標を算出する方法について説明する。図5は、本実施形態に係る画像の撮像時における角速度及び回転の確度を示す説明図である。
図5の上部のグラフは、ジャイロセンサが計測した角速度の時間変化を示している。また、上部のグラフの縦軸は、x軸における角速度を示しており、横軸は、時間を示している。なお、上部のグラフに示されている情報は、時間Tにユーザが撮像指示を入力してから、撮像部130が連続的に5枚の画像を撮像した時に計測されたx軸における角速度の時間変化が示されている。また、グラフに示されている角速度は、5ms間隔で取得されている。なお、説明の簡略化のため、y軸における角速度を示すグラフの図示は省略する。
上部のグラフにおける時間T〜T、T〜T、T〜T、T〜T、及びT〜T10は、それぞれ、1枚目の撮像画像、2枚目の撮像画像、3枚目の撮像画像、4枚目の撮像画像、及び5枚目の撮像画像の露光時間をそれぞれ示している。角速度は、複数枚の画像の各々が撮像された時に、ジャイロセンサにより1回の露光時間中に複数回取得されている。そして、各画像のぶれの大きさを示す指標は、各画像の露光時間内に取得された撮像部130の角速度に基づき算出される。
また、上部のグラフにおける時間T〜T、T〜T、T〜T、T〜T、及びT10〜T11は、それぞれ、1枚目の撮像画像、2枚目の撮像画像、3枚目の撮像画像、4枚目の撮像画像、及び5目の撮像画像の読み出し時間をそれぞれ示している。
また、図5の下部のグラフは、露光時間の始期を0とした、露光時間の始期から終期までの角度変化を示している。下部のグラフの縦軸は、時間Tにおけるx軸まわりの回転角度を示しており、横軸は、時間を示している。
下部のグラフにおける時間T〜T、T〜T、T〜T、T〜T、及びT〜T10は、上部のグラフと同様に、それぞれ、1枚目の撮像画像、2枚目の撮像画像、3枚目の撮像画像、4枚目の撮像画像、及び5目の撮像画像の露光時間をそれぞれ示している。
角速度が時間Tで積分されることで、時間Tにおける角度が算出される。例えば、上部のグラフに示された角速度が時間Tで積分されると、下部のグラフに示すように、時間Tにおける角度が算出される。下部のグラフにおける角度は、時間Tにおいて携帯端末10がx軸まわりに回転した角度を示している。
制御部150は、上部のグラフに示された角速度から算出された、下部のグラフに示された角度に基づき、複数枚の画像の各々のぶれの大きさを示す指標を算出し、指標が一番小さい画像を基準画像として選択する。例えば、下部のグラフの角度に基づき、上述の数式(1)を用いて算出される1枚目の画像のぶれの大きさの指標は、25×10−6である。なお、図5において、y軸における角速度を示すグラフの図示を省略しているため、当該ぶれの大きさを示す指標は、y軸の回転成分を考慮せずに算出されている。
同様にして算出される2枚目〜5枚目の画像のぶれの大きさを示す指標は、それぞれ、4×10−6、1×10−6、2×10−6、3×10−6である。この算出結果より、ぶれの大きさを示す指標が一番小さいのは、3枚目の画像であるため、制御部150は、3枚目の画像を基準画像として選択する。
このように、制御部150がぶれの大きさを示す指標が一番小さい画像を基準画像として選択することで、残りの画像は、ぶれの小さい画像に合わせて重ね合わせられる。よって、ぶれの大きさを考慮せずに1枚目の画像を基準画像とし、残りの画像を重ね合わせる場合と比較し、制御部150は、ぶれをより低減した画像を生成することができる。
基準画像の選択後、制御部150は、基準画像に対して、残りの画像を指標が小さい順に重ね合わせて合成する。例えば、下部のグラフに示された角速度から、制御部150は、4番目の画像(指標=2×10−6)、5番目の画像(指標=3×10−6)、3番目の画像(指標=4×10−6)、1番目の画像(指標=25×10−6)の順に、各画像を基準画像に重ね合わせる。この時、制御部150は、MFNRにより、位置合わせを行いながら各画像を基準画像に重ね合わせる。
このように、制御部150がぶれの大きさを示す指標が小さい順に、残りの画像を基準画像に対して重ね合わせることで、残りの画像は、よりぶれの小さい画像に対して順に重ね合わせられる。よって、ぶれの大きさを考慮せずに撮像された順に残りの画像を重ね合わせる場合と比較し、制御部150は、ぶれをより低減した画像を生成することができる。
なお、上述の例では、ジャイロセンサが計測した角速度に基づきぶれの大きさを示す例を説明したが、制御部150は、加速度センサが計測した加速度に基づき、ぶれの大きさを示す指標を推定してもよい。例えば、制御部150は、携帯端末10の位置が移動した際に加速度センサが計測した加速度より求められる並進成分に基づき、ぶれの大きさを示す指標を推定する。また、制御部150は、撮像部130が撮像指示に基づき撮像している最中に、携帯端末10の位置が移動した際に加速度センサが計測した加速度より求められる並進成分に基づき、ぶれの大きさを示す指標を推定してもよい。
上述のように、本実施形態に係るぶれの大きさを示す指標は、上述の角速度と加速度の少なくともいずれかに基づき推定される。例えば、ぶれの大きさを示す指標が角速度と加速度の両方に基づき推定される場合、その推定の精度はさらに向上する。ただし、撮像部130から被写体までの距離が遠い場合、並進成分よりも回転成分が支配的であるため、制御部150は、加速度を用いずに角速度のみでぶれの大きさを示す指標を推定してもよい。
また、制御部150は、画像の記憶に関する処理も制御する。具体的に、制御部150は、撮像部130から入力された画像を記憶部160に出力し、記憶部160に記憶させる。また、制御部150は、ノイズ低減処理を行った後の画像を記憶部160に出力し、記憶部160に記憶させてもよい。
また、制御部150は、画像を表示部170に表示する処理を制御する。具体的に、制御部150は、撮像部130から入力された画像にノイズ低減処理を行った画像を表示部170にサムネイルとして表示させる。なお、サムネイルの表示位置、及び大きさは特に限定されず、サムネイルは、任意の位置に任意の大きさで表示されてよい。
なお、ノイズ低減処理に時間がかかり、サムネイルを表示するまでに時間がかかってしまう場合がある。それを避けるために、制御部150は、撮像部130から入力された画像をそのままサムネイルとして表示部170に表示させてもよい。そして、画像重ね合わせ処理の完了後に、処理後の画像を差し替えて表示部170にサムネイルとして表示させてもよい。
なお、撮像部130が撮像した画像に対して制御部150が行う処理は、携帯端末10が備える内カメラが撮像した画像に対して行われてもよい。
(5)記憶部160
記憶部160は、携帯端末10に関する情報を記憶するための機能を有する。例えば、記憶部160は、撮像部130が撮像した画像を記憶する。具体的に、記憶部160は、撮像部130が撮像した画像を制御部150により入力され、当該画像を記憶する。また、記憶部160は、制御部150によるMFNR処理後の画像を記憶してもよい。
なお、記憶部160が記憶する情報は、上述の画像に限定されない。例えば、記憶部160は、制御部150の処理において出力される画像以外のデータ、各種アプリケーション等のプログラム、及びデータ等を記憶してもよい。
(6)表示部170
表示部170は、画像を表示するための機能を有する。例えば、表示部170は、MFNR処理後の画像を表示する。具体的に、表示部170は、制御部150がMFNR処理を行った画像を表示する。
また、表示部170は、撮像部130が撮像した画像を表示してもよい。具体的に、表示部170は、撮像部130が撮像した画像を制御部150に入力され、当該画像をサムネイルとして表示する。なお、表示部170は、制御部150が手ぶれ低減処理を行った画像をサムネイルとして表示してもよい。
表示部170としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、またはOLED(Organic Light Emitting Diode)装置等により実現される。
なお、図2において、携帯端末10は、表示部170および操作部120が分離された構成であるが、表示部170および操作部120が一体化された構成であってもよい。その場合、表示部170としてタッチパネルが用いられることにより、表示部170は、操作部120としての機能を有してもよい。表示部170にタッチパネルが用いられることにより、ユーザは、表示部170に表示されるソフトウェアスイッチをタッチ(押下)することにより、撮像指示を入力することが可能となる。
タッチパネルは、指またはペンなどの物体で表示パネルの表面(検出面)をタッチされたとき、タッチされた位置を検出する。例えば、タッチパネルは、表示パネルが画像などを表示しているエリア等に、指またはペンが接触したことを検出する。なお、タッチパネルは、表示パネルに積層された状態で構成されてもよく、また表示パネルと一体的に構成されてもよい。タッチパネルは、例えば静電容量式であってもよく、この場合、指などで表示パネルの表面がタッチされたことが静電容量の変化から検出される。
タッチパネルが検出したタッチ位置のデータは、制御部150に出力される。制御部150は、入力されるタッチ位置に基づいて、起動中のアプリケーションを実行する。タッチ位置は、例えば直交する2つの軸であるX軸(横軸)とY軸(縦軸)の座標位置で示される。タッチパネルが検出する座標位置は、1点に限られない。複数の点が同時にタッチされた場合、制御部150は、検出される複数の点に基づく制御を行う。また、タッチパネルの広い範囲が同時にタッチされたとき、制御部150は、タッチされた範囲全体を検出する。
以上、図2〜図5を参照しながら、本開示の実施形態に係る携帯端末10の構成例について説明した。続いて、本開示の実施形態に係る情報処理装置の動作例について説明する。
<2.2.動作例>
以下では、図6を参照しながら、本開示の実施形態に係る携帯端末10の動作例について説明する。図6は、本開示の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、携帯端末10の撮像部130は、ユーザの操作により入力された撮像指示をトリガーに、複数枚の画像を撮像する(ステップS1000)。また、携帯端末10のセンサ部140は、撮像部130が撮像している間に携帯端末10が動くことにより生じる角速度をジャイロセンサにより計測する(ステップS1000)。
携帯端末10の制御部150は、ジャイロセンサが計測した角速度に基づき、複数枚の画像の各々における手ぶれの大きさを示す指標を算出する。そして、制御部150は、複数枚の画像の中で指標が一番小さい画像を基準画像として選択し、基準画像を先頭に残りの画像を指標が小さい順に並び替える(ステップS1002)。
画像の並び替え後、制御部150は、基準画像に対して、残りの画像を指標が小さい順に重ね合わせるMFNR処理を行う(ステップS1004)。
制御部150は、MFNR処理後の画像を記憶部160に出力し、記憶部160に当該画像を記憶させて処理を終了する(ステップS1006)。
以上、図6を参照しながら、本開示の実施形態に係る情報処理装置の動作例について説明した。続いて、本開示の実施形態に係る実験結果について説明する。
<2.3.実験結果>
以下では、図7、及び図8を参照しながら、本開示の実施形態に係る実験結果について説明する。図7は、本実施形態に係るシャッター速度が1/60sの時の手ぶれ画像低減効果を示す説明図である。図8は、本実施形態に係るシャッター速度が1/15sの時の手ぶれ画像低減効果を示す説明図である。
図7に示すグラフは、ユーザが横向きの携帯端末10を手で持つことにより手ぶれが生じる状態で、シャッター速度を1/60sに設定して50回の撮影を行った際にMFNR処理がされた画像の種類の各割合を示すグラフである。なお、画像の種類は、ぶれていない画像、ややぶれている画像、及びぶれている画像の3種類である。これらの分類は、実験者の目視により行われた。また、当該グラフの左側の縦軸は、画像の種類の各割合を示し、右側の縦軸は基準画像の角速度の平均値を示している。また、横軸は、連続的に撮像された画像の中で基準画像として選択された画像を示している。例えば、MINは、ぶれの大きさを示す指標が一番小さい画像が基準画像として選択されたことを示している。また、1枚目は、1枚目に撮像された画像が基準画像として選択されたことを示している。2枚目〜6枚目は、1枚目と同様の意味を示している。
図7に示すように、ぶれの大きさを示す指標が1番小さい画像が基準画像として用いられた場合の方が、ぶれを考慮せずに1枚目が基準画像として用いられた場合よりも、ぶれていない画像の割合が約12倍も大きいことが分かる。また、1枚目と同様に、ぶれを考慮せずに2〜6枚目のいずれかの画像が基準画像として用いられた場合と比較しても、指標が1番小さい画像が基準画像として用いられた場合の方が、ぶれていない画像の割合が大きいことが分かる。なお、MIN、及び1〜6枚目のいずれの場合においても、ISO感度の設定は変更していないため、いずれの場合もノイズ量は同程度である。
よって、ぶれの大きさを示す指標が一番小さい画像を基準画像として選択することで、一般的な方法とノイズ量が同程度で手ぶれ量がより少ない画像を撮像することができる。
図8に示すグラフは、シャッター速度以外の条件が図7に示したグラフと同様の条件にて、ユーザが撮像を50回行った際にMFNR処理がされた画像の種類の各割合を示すグラフである。
図8に示すように、MINの場合の画像の種類の各割合は、図7のグラフに示されている1〜6枚目の場合の画像の種類の各割合と近い割合を示している。すなわち、MINの場合、シャッター速度を1/60から1/15に遅くしても、シャッター速度が1/60で一般的な方法を用いた場合とぶれている画像の割合がほぼ変わらない。また、その分ISO感度を下げて撮影することが可能となるため、ノイズを低減することができる。
よって、ぶれの大きさを示す指標が一番小さい画像を基準画像として選択することで、一般的な方法と手ぶれ量が同程度でノイズがより少ない画像を撮像することができる。
以上、図7、及び図8を参照しながら、本開示の実施形態に係る実験結果について説明した。
以上、図2〜図8を参照しながら、本開示の実施形態に係る情報処理装置について説明した。続いて、本開示の一実施形態に係る変形例について説明する。
<<3.変形例>>
以下では、本開示の一実施形態の変形例を説明する。なお、以下に説明する変形例は、単独で本開示の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本開示の実施形態に適用されてもよい。また、変形例は、本開示の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本開示の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
(1)第1の変形例
上述の実施形態では、制御部150が基準画像に対して、基準画像以外の残りの画像を全て重ね合わせる例について説明した。第1の変形例では、制御部150が残りの画像の内、指標が所定の閾値以下の画像を基準画像に対して重ね合わせる例について説明する。
例えば、制御部150は、上述した数式(1)で複数の画像の各々のぶれの大きさを示す指標を算出し、MFNR処理を行う前に、算出した指標が予め設定された所定の閾値よりも小さいかどうかを判定する。指標が所定の閾値よりも小さい場合、制御部150は、当該指標に対応する画像をMFNR処理に用いる。また、指標が所定の閾値よりも大きい場合、制御部150は、当該指標に対応する画像をMFNR処理に用いない。
上述のように、制御部150は、ぶれの大きさを示す指標に基づく判定処理を行うことで、指標が所定の閾値より大きい、即ちぶれの大きさが所定の大きさよりも大きい画像を重ね合わせに用いる画像から除外することができる。よって、制御部150は、ぶれの大きさが所定の大きさよりも小さい画像を重ね合わせるため、当該判定処理を行わない場合と比較し、画像のぶれをより低減した画像を生成することができる。
(2)第2の変形例
上述の実施形態では、制御部150が基準画像に対して、基準画像以外の残りの画像をそのまま重ね合わせる例について説明した。第2の変形例では、制御部150が指標に応じた重みを設定し、重みを複数枚の画像の各々の指標に適用した上で、基準画像に対して残りの画像を重ね合わせる例について説明する。
例えば、制御部150は、上述した数式(1)で複数の画像の各々のぶれの大きさを示す指標を算出し、MFNR処理を行う前に、指標に応じた重みを設定する。具体的には、指標が大きいほど小さい重みを設定し、指標が小さいほど大きい重みを設定する。そして、制御部150は、当該重みを対応する指標に乗じた上で、MFNR処理を行う。
上述のように、制御部150は、指標が大きいほど小さい重みを設定することで、ぶれの大きさが大きいほど重ね合わせにおける重みを小さくすることができる。よって、制御部150は、画像のぶれをより低減した画像を生成することができる。
以上、本開示の実施形態に係る変形例について説明した。続いて、本開示の一実施形態に係るハードウェア構成について説明する。
<<4.ハードウェア構成>>
最後に、図9を参照して、本実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成について説明する。図9は、本実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る携帯端末10による情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するハードウェアとの協働により実現される。
携帯端末10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)103、及びRAM(Random Access Memory)105を備える。また、携帯端末10は、入力装置107、表示装置109、音声出力装置111、ストレージ装置113、及び通信装置115を備える。
CPU101は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って携帯端末10内の動作全般を制御する。また、CPU101は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM103は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM105は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。CPU101、ROM103及びRAM105は、例えば、図1を参照して説明した制御部150の機能を実現し得る。
入力装置107は、タッチパネル、ボタン、カメラ、マイクロフォン、センサ、スイッチ及びレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。入力装置107は、例えば、図1を参照して説明した操作部120、撮像部130、及びセンサ部140の機能を実現し得る。
表示装置109は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、プロジェクター装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置及びランプなどの表示部を含む。例えば、表示装置109は、図1を参照して説明した表示部170の機能を実現し得る。また、音声出力装置111は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
ストレージ装置113は、データ格納用の装置である。ストレージ装置113は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置及び記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置113は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。このストレージ装置113は、ストレージを駆動し、CPU101が実行するプログラムや各種データを格納する。ストレージ装置113は、例えば、図1を参照して説明した記憶部160の機能を実現し得る。
通信装置115は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。かかる通信インタフェースは、例えば、Bluetooth(登録商標)またはZigBee(登録商標)等の近距離無線通信インタフェースや、無線LAN(Local Area Network)、Wi−Fi、または携帯通信網(LTE、3G)等の通信インタフェースである。また、通信装置115は、有線による通信を行う有線通信装置であってもよい。
以上、図9を参照しながら、携帯端末10のハードウェア構成について説明した。
<<5.まとめ>>
以上説明したように、本開示に係る情報処理装置が備える制御部は、連続的に撮像された複数枚の画像から、当該複数の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された情報に基づき、基準画像を選択する。そして、制御部は、選択した基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する処理を行う。
情報処理装置は、ぶれの大きさを示す指標が一番小さい画像を基準画像として選択することで、1枚目の画像を基準としたMFNR処理と撮像条件が同程度であってもぶれがより少ない画像を撮像することができる。
また、情報処理装置は、ぶれの大きさを示す指標が一番小さい画像を基準画像として選択することで、シャッター速度を遅くして撮像しても、1枚目の画像を基準画像としたMFNR処理後の画像と同程度の手ぶれ量の画像を撮像することができる。よって、情報処理装置は、ISO感度を下げることができ、1枚目の画像を基準画像としたMFNR処理後の画像とぶれが同程度でノイズをより低減した画像を撮像することができる。
以上より、MFNR時の画像のぶれ、またはノイズの低減効果をより高めることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non−transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する制御部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記制御部は、前記情報に基づき前記複数枚の画像の各々のぶれの大きさを示す指標を取得し、前記指標が示す前記ぶれの大きさが一番小さい画像を基準画像として選択する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記基準画像に対して、前記残りの画像を前記指標が小さい順に重ね合わせて合成する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記複数枚の画像の各々が撮像された時に、ジャイロセンサにより1回の露光時間中に複数回取得されている前記撮像装置の角速度に基づき、前記指標を算出する、前記(2)または(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記撮像装置の撮像方向の軸をロール軸とし、前記ロール軸に直交するピッチ軸、及びヨー軸に対する各々の角速度の内の少なくともいずれか1つを用いて、前記指標を算出する、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、ユーザによる撮像指示の種別に応じて、前記ロール軸、前記ピッチ軸、及び前記ヨー軸のどの軸に対する前記角速度を用いるか選択する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、前記撮像装置が前記ヨー軸、または前記ピッチ軸を回転軸として回転する前記種別の前記撮像指示が入力された場合、前記角速度の内、少なくとも前記ピッチ軸、及び前記ヨー軸に対する前記角速度を用いて前記指標を算出する、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、前記撮像装置が前記ロール軸を回転軸として回転する前記種別の前記撮像指示が入力された場合、前記角速度の内、少なくとも前記ロール軸に対する前記角速度を用いて前記指標を算出する、前記(6)または(7)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、前記残りの画像の内、前記指標が所定の閾値以下の画像を前記基準画像に対して重ね合わせる、前記(2)〜(8)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、前記指標に応じた重みを設定し、前記重みを前記複数枚の画像の各々の前記指標に適用した上で、前記基準画像に対して前記残りの画像を重ね合わせる、前記(2)〜(9)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(11)
撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成することと、
を含む、プロセッサにより実行される、情報処理方法。
(12)
コンピュータを、
撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する制御部と、
として機能させるための、プログラム。
10 携帯端末
120 操作部
130 撮像部
140 センサ部
150 制御部
160 記憶部
170 表示部

Claims (12)

  1. 撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する制御部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記情報に基づき前記複数枚の画像の各々のぶれの大きさを示す指標を取得し、前記指標が示す前記ぶれの大きさが一番小さい画像を基準画像として選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記基準画像に対して、前記残りの画像を前記指標が小さい順に重ね合わせて合成する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記複数枚の画像の各々が撮像された時に、ジャイロセンサにより1回の露光時間中に複数回取得されている前記撮像装置の角速度に基づき、前記指標を算出する、請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記撮像装置の撮像方向の軸をロール軸とし、前記ロール軸に直交するピッチ軸、及びヨー軸に対する各々の角速度の内の少なくともいずれか1つを用いて、前記指標を算出する、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、ユーザによる撮像指示の種別に応じて、前記ロール軸、前記ピッチ軸、及び前記ヨー軸のどの軸に対する前記角速度を用いるか選択する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記撮像装置が前記ヨー軸、または前記ピッチ軸を回転軸として回転する前記種別の前記撮像指示が入力された場合、前記角速度の内、少なくとも前記ピッチ軸、及び前記ヨー軸に対する前記角速度を用いて前記指標を算出する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記撮像装置が前記ロール軸を回転軸として回転する前記種別の前記撮像指示が入力された場合、前記角速度の内、少なくとも前記ロール軸に対する前記角速度を用いて前記指標を算出する、請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記残りの画像の内、前記指標が所定の閾値以下の画像を前記基準画像に対して重ね合わせる、請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、前記指標に応じた重みを設定し、前記重みを前記複数枚の画像の各々の前記指標に適用した上で、前記基準画像に対して前記残りの画像を重ね合わせる、請求項2に記載の情報処理装置。
  11. 撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成することと、
    を含む、プロセッサにより実行される、情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    撮像装置により連続的に撮像された複数枚の画像から、各々の画像が撮像された時に慣性センサにより取得された前記撮像装置の情報に基づき基準画像を選択し、前記基準画像に対して位置合わせを行いながら残りの画像を重ね合わせて1枚の画像に合成する制御部と、
    として機能させるための、プログラム。
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