JPWO2019111988A1 - 電子海図装置、技能評価システム - Google Patents
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Abstract
船舶に搭載され、サーバ装置と接続可能な電子海図装置であって、電子海図及び船舶の位置及び航路を表示するとともに電子海図の表示及び船舶の航路に係る電子海図機能をユーザに提供する電子海図表示部と、ユーザを一意に示す識別情報及び該識別情報に対応する認証情報に基づくユーザの認証をサーバ装置に要求する認証要求部と、サーバ装置により認証が承認されたユーザによる電子海図機能に対する操作の履歴を操作履歴情報として取得する取得部と、識別情報と操作履歴情報とを対応付けて管理する管理部と、識別情報と識別情報に対応付けられた操作履歴情報とをサーバ装置へ送信する送信部とを備える。
Description
本発明の実施形態は、電子海図装置に関する。
従来、船舶の航行には、電子海図とともに、自船の位置情報、コース、スピード等の非海図情報をディスプレイに表示する電子海図装置(Electronic Chart System)が用いられている。また、このような電子海図装置のうち、国際海事機関(IMO:International Maritime Organaization)の決議に基づく要件を満たすものとして、電子海図情報表示装置(ECDIS:Electronic Chart Display and Information System)が知られている。
また、電子海図情報表示装置は、上述の要件を満たした電子海図装置であれば良く、要件以外の付加機能を有する様々なモデルがある。このようなモデルとしては、例えば、レーダー映像を電子海図に重畳表示するモデルがある。
このような電子海図情報表示装置を含む電子海図装置は、その使用方法を誤った場合、航路離脱、座礁、他船との衝突といった深刻な問題が発生してしまうため、その使用者には一定以上の技量が要求される。そのため、特に、電子海図情報表示装置については、その使用方法に関する講習として、どのモデルにも共通する機能に関する一般的な教育課程と、特定のモデルに特化した教育課程とが用意されており、このうち一般的な教育課程については、国際海事機関が”Model Course 1.27”として2012年に発行している。
電子海図情報表示装置の使用者である航海士は、少なくとも一般的な教育課程、更には特定のモデルに特化した教育課程に従った訓練を座学、シミュレータ、実船などにより実施することによって、電子海図の知識、更には特定の種類の電子海図情報表示装置を使用するのに必要な知識や技術を習得する。
また、入港する外国船舶に対しては、寄港国における外国船舶監督官による安全検査としてのPSC(Port State Control)が実施される。このPSCにおいて、外国船舶監督官は、対象とする船舶の航海士に対して、電子海図情報表示装置の習熟度を判定するためにその場で本装置の操作を要求することがあるが、習熟度の判定が適切に行われるかどうかは外国船舶監督官の技量に依存する。
なお、電子海図装置に関連する技術として、海図データに基づいてディスプレイに表示した海図上に、変針点WP(Way Point)を順次設定することにより航路設定する航路計画機能を備えた電子海図装置であって、先に設定した変針点WP1から伸びる補助線Lの所定箇所に該補助線Lに直交する方向を示すマークMを表示させ、操作部3から入力された操作指示に基づいてマークMを物標Aに合わせるように補助線Lを操作することにより次の変針点WP2を設定する演算処理部を備える電子海図装置、が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述したように、PSCにおける電子海図装置の習熟度の確認は外国船舶監督官の技量に依存する上、確認作業には時間が掛かる。この確認作業は、習熟度を客観的に証明する基準があれば簡略化することが可能となるが、電子海図装置を習熟するための訓練には実船に搭載された電子海図装置の操作が含まれているため、客観的な習熟度を示すのは困難である。そのため、このような習熟度を算出する前提として、まずは電子海図装置の操作履歴を適切に管理することが必要となるが、現行の電子海図装置はそのような仕組みを有していない、という問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、電子海図装置の操作履歴を適切に管理することができる電子海図装置、技能評価システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本実施形態の電子海図装置は、船舶に搭載され、サーバ装置と接続可能な電子海図装置であって、電子海図及び前記船舶の位置及び航路を表示するとともに前記電子海図の表示及び前記船舶の航路に係る電子海図機能をユーザに提供する電子海図表示部と、前記ユーザを一意に示す識別情報及び該識別情報に対応する認証情報に基づく前記ユーザの認証を前記サーバ装置に要求する認証要求部と、前記サーバ装置により認証が承認されたユーザによる前記電子海図機能に対する操作の履歴を操作履歴情報として取得する取得部と、前記識別情報と前記操作履歴情報とを対応付けて管理する管理部と、前記識別情報と該識別情報に対応付けられた前記操作履歴情報とを前記サーバ装置へ送信する送信部とを備える。
また、本実施形態の技能評価システムは、サーバ装置と、船舶に搭載され、前記サーバ装置と接続可能な電子海図装置とを備える技能評価システムであって、前記電子海図装置は、電子海図及び前記船舶の位置及び航路を表示するとともに前記電子海図の表示及び前記船舶の航路に係る電子海図機能をユーザに提供する電子海図表示部と、前記ユーザを一意に示す識別情報及び該識別情報に対応する認証情報に基づく前記ユーザの認証を前記サーバ装置に要求する認証要求部と、前記サーバ装置により認証が承認されたユーザによる前記電子海図機能に対する操作の履歴を操作履歴情報として取得する取得部と、前記識別情報と前記操作履歴情報とを対応付けて管理する管理部と、前記識別情報と該識別情報に対応付けられた前記操作履歴情報とを前記サーバ装置へ送信する送信部とを備え、前記サーバ装置は、前記識別情報、前記認証情報、及び前記操作履歴情報を受信する受信部と、前記認証要求部による要求に応じて前記識別情報及び前記認証情報により前記ユーザを認証する認証部と、前記認証部により認証が承認されたユーザについて、前記操作履歴情報に基づいて、前記電子海図機能に関する習熟度を算出する算出部とを備えることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、電子海図装置の操作履歴を適切に管理することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(技能評価システムの全体構成)
まず、本実施形態に係る技能評価システムについて説明する。図1は、実施形態に係る技能評価システムの全体構成を示す概略図である。
まず、本実施形態に係る技能評価システムについて説明する。図1は、実施形態に係る技能評価システムの全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る技能評価システムは、海上を航行する船舶上に位置する電子海図装置1、タブレット端末2、IC(Integrated Circuit)カード3及び通信アンテナ4と、地上に設置される通信アンテナ5、サーバ装置6、訓練端末7、参照端末8とを備える。
電子海図装置1は、電子海図をディスプレイに表示するとともに、自船、即ち、この電子海図装置1が設置されている船舶の位置情報、コース、スピード等の非海図情報をディスプレイに表示する。タブレット端末2は、電子海図装置1のユーザが使用する携帯型端末であり、例えばスマートフォンであり、後述するようにICカードを内蔵する。ICカード3は、電子海図装置1のユーザを一意に示す識別子である識別情報及びこれに対応する認証情報を電子海図装置1により読み取り可能にICチップ内に格納する。なお、タブレット端末2も同様にICカード内に識別情報及び認証情報を格納する。通信アンテナ4は、例えば衛星通信などの移動体通信により地上に設置された通信アンテナ5との通信を行う。
電子海図装置1のユーザは、タブレット端末2またはICカード3により電子海図装置1にユーザの識別情報及び認証情報を入力する。電子海図装置1は、ユーザの識別情報と、ユーザによる電子海図装置1の操作履歴である実船履歴情報とを対応付けて、通信アンテナ4及び通信アンテナ5を介して、サーバ装置6へ送信する。
通信アンテナ5は、通信アンテナ4と通信するとともにネットワークに接続される。サーバ装置6は、電子海図装置1により送信された実船履歴情報、訓練端末7により送信された仮想船履歴情報に基づいて、ユーザの習熟度を算出する。訓練端末7は、ユーザが電子海図装置1の操作を習得するためのシミュレータであり、船舶に関する情報が、実船を模した仮想的な船舶であることを除いて、電子海図装置1と略同様の装置である。参照端末8は、PSCを実施する外国船舶監督官が使用する端末装置であり、PSCの対象とする船舶の航海士の習熟度を取得するための端末である。通信アンテナ5、サーバ装置6、訓練端末7、参照端末8は、互いにネットワークにより接続されているものとする。なお、サーバ装置6、訓練装置7、及び参照端末8は、電子海図装置1が設置されている船舶に設置されても良く、この場合、電子海図装置1、サーバ装置6、訓練装置7、及び参照端末8は、船舶に備えられたLAN(Local Area Network)により互いに接続されるものとする。また、装置間の接続手段はLANに限らず、CAN(Controller Area Network)や短距離無線通信などの他の接続手段を用いても良い。
実船履歴情報及び仮想船履歴情報は、その送出元が電子海図装置1であるかまたは訓練端末7であるかを除いて、実質的に同様のものであり、以降の説明においては、これらを総称して操作履歴情報と呼称する。この操作履歴情報の生成やその内容については、電子海図装置1の動作とともに後に詳述するが、訓練端末7の動作、仮想船履歴情報については電子海図装置1の動作、実船履歴情報と同様であるため、説明を省略する。また、識別情報は、ユーザを一意に示す識別子と、ユーザの職位とが含まれている。本実施形態においては、職位として、大別して、船舶の職員である「船員」と、船員を訓練する「トレーナー」、他のユーザの習熟度を参照することができる「監督者」があり、船員として、「船長」、「1等航海士」、「2等航海士」、「3等航海士」等がある。ここで、監督者は、例えば、船舶管理会社またはPSC等である。
サーバ装置6は、識別情報とその認証情報により電子海図装置1、訓練端末7、参照端末8によるログインを認証する。更に、サーバ装置6は、これらの被認証装置のうち、電子海図装置1、訓練端末7については、識別情報とこれらの装置から送信された操作履歴情報とを対応付けて記録するとともに、操作履歴情報に基づいて、識別情報により示されるユーザの習熟度を算出することにより、電子海図装置1の操作に関する技能を評価する。また、サーバ装置6は、参照装置8により入力された参照装置8のユーザ以外のユーザの識別情報を取得し、取得した識別情報に対応する習熟度を示す習熟度情報を応答として参照装置8に返す。
操作履歴情報は、操作の種別毎に記憶される操作の履歴を示す情報であり、サーバ装置6は、後に詳述するように、まず、操作履歴情報に基づいて、操作種別毎に操作に関する技能の程度を示す複数の操作ランクを算出し、複数の操作ランクに基づいて習熟度を算出する。
(ハードウェア構成及び機能構成)
各種装置のハードウェア構成と、電子海図装置及びサーバ装置の機能構成について説明する。図2は、実施形態に係る各種装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、電子海図装置の機能構成を示すブロック図である。図4は、サーバ装置の機能構成を示すブロック図である。
各種装置のハードウェア構成と、電子海図装置及びサーバ装置の機能構成について説明する。図2は、実施形態に係る各種装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、電子海図装置の機能構成を示すブロック図である。図4は、サーバ装置の機能構成を示すブロック図である。
まず、ハードウェア構成について説明する。技能評価システムにおける各種装置、具体的には、電子海図装置1、タブレット端末2、サーバ装置6、訓練端末7、及び参照端末8は、演算を行うための構成については、基本的には略同様のハードウェア構成となっている。これら各装置のそれぞれは、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)91と、RAM(Random Access Memory)92と、記憶装置93と、外部I/F(Interface)94と、ネットワークI/F95とを備える。CPU91及びRAM92は、協働して各種機能を実行し、記憶装置93は各種機能により実行される処理に用いられる各種データを記憶する。外部I/F94は、ディスプレイ等の出力装置やマウス、キーボード等の出力装置、タッチパネルなどの入出力装置とのデータ入出力を行う。ネットワークI/F95は、他の装置との通信を行うためのインターフェイスである。なお、タブレット端末2は、非接触ICカードを備えており、また、電子海図装置1、訓練端末7及び参照端末8のそれぞれの外部I/F94にはICカードリーダライタが接続されているものとする。また、電子海図装置1の外部I/F94には、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機など船舶の状態を測定するセンサ類、船舶の舵角を制御する操舵装置が接続されているものとする。
次に、機能構成について説明する。図3に示すように、電子海図装置1は、電子海図表示部101と、取得部102と、認証要求部103と、管理部104と、送信部105と、受信部106とを機能として備える。なお、訓練端末7は、電子海図装置1と同様の機能を備えるものとし、その説明を省略する。
電子海図表示部101は、電子海図とともに、自船の位置情報、コース、スピード等の非海図情報をディスプレイに表示する電子海図機能をユーザに提供する。取得部102は、電子海図表示部101による電子海図機能に対するユーザによる各種操作の履歴を操作履歴情報として取得する。認証要求部103は、タブレット端末2またはICカード3から読み取られた識別情報及び認証情報に基づいてユーザのログイン認証を行う。ここで、認証要求部103は、基本的に、サーバ装置6に識別情報及び認証情報を送信して認証要求を行い、ログイン認証はサーバ装置6により行われるが、サーバ装置6によるログイン認証が成功した後は、認証要求部103によってログイン認証を行っても良い。管理部104は、取得部102により取得された操作履歴情報をログイン中のユーザの識別情報と対応付けて管理する。また、管理部104は、認証要求部103によるユーザの認証が可能となるように、サーバ装置6による認証が成功した識別情報及び認証情報を管理しても良い。送信部105は、認証要求部103により取得された識別情報及び認証情報と、認証要求部103による認証要求をサーバ装置6へ送信するとともに、識別情報とともにこれに対応付けられた操作履歴情報をサーバ装置6へ送信する。受信部106は、送信部105により送信された認証要求に対する認証成功の可否を示す認証通知を受信するとともに、習熟度情報、操作ランク情報を受信する。ここで、認証通知、習熟度情報、及び操作ランク情報は、サーバ装置6により送信される。
サーバ装置6は、図4に示すように、受信部601、認証部602、管理部603、算出部604、送信部605を機能として備える。受信部601は、電子海図装置1、訓練端末7により送信された識別情報、認証情報、及び操作履歴情報を受信するとともに、参照端末8により送信された識別情報及び認証情報を受信する。認証部602は、電子海図装置1、訓練端末7、または参照端末8による認証要求に対してログイン認証を行う。管理部603は、予め登録されたユーザの識別情報と認証情報とを対応付けて管理するとともに、受信部601により受信された操作履歴情報及びこれに基づいて算出された習熟度及び操作ランクを、それぞれ習熟度情報、操作ランク情報として識別情報と対応付けて管理する。更に、管理部603は、後に詳述するように、電子海図装置1による電子海図機能に対する各種操作毎に付与される判定ポイントの累積値と、この判定ポイントに対する合否判定の履歴である合否履歴情報をも識別情報と対応付けて管理する。算出部604は、管理部603において管理された操作履歴情報に基づいてユーザそれぞれについて習熟度、操作ランクを算出する。送信部605は、認証部602による認証成功の可否を示す認証通知や習熟度情報、操作ランク情報を電子海図装置1、訓練端末7、または参照端末8へ送信する。
(サーバ装置の全体動作)
サーバ装置の全体動作について説明する。図5は、サーバ装置の全体動作を示すフローチャートである。なお、図5に示す動作は認証要求毎になされるものとし、図5においては、電子海図装置、訓練端末、または参照端末のいずれかにより認証要求が予めなされているものとする。また、図5においては、サーバ装置にユーザが予め登録されており、登録されたユーザのうち、習熟度及び操作ランクが算出されていないユーザに対しては、予め初期値としての習熟度及び操作ランクが設定されているものとする。
サーバ装置の全体動作について説明する。図5は、サーバ装置の全体動作を示すフローチャートである。なお、図5に示す動作は認証要求毎になされるものとし、図5においては、電子海図装置、訓練端末、または参照端末のいずれかにより認証要求が予めなされているものとする。また、図5においては、サーバ装置にユーザが予め登録されており、登録されたユーザのうち、習熟度及び操作ランクが算出されていないユーザに対しては、予め初期値としての習熟度及び操作ランクが設定されているものとする。
サーバ装置6の受信部601が認証要求、識別情報及び認証情報を受信すると、図5に示すように、認証部602が後述する認証処理を行う(S101)。認証部602による認証後、算出部604は、認証部602による認証が承認された否かを判定する(S102)。
認証が承認された場合(S102,YES)、管理部603は、認証対象の識別情報により示される職位が「船員」または「トレーナー」であるか否かを判定する(S103)。
職位が「船員」または「トレーナー」である場合(S103,YES)、管理部603は、認証対象の識別情報に対応する習熟度情報があるか否かを判定する(S104)。
識別情報に対応する習熟度情報がある場合(S104,YES)、算出部604は、後述する習熟度算出処理を実行する(S105)。ここで、習熟度算出処理は、習熟度及び操作ランクを算出する処理である。送信部605は、習熟度算出処理により算出された習熟度、操作ランクをそれぞれ示す習熟度情報、操作ランク情報を対応する識別情報についての認証要求元である電子海図装置1または訓練端末7へ送信し(S106)、認証要求に対する処理が終了となる。
一方、識別情報に対応する習熟度情報がない場合(S104,NO)、エラーとして認証要求に対する処理が終了となる。
また、ステップS103において、職位が「船員」または「トレーナー」のいずれでもない場合(S103,NO)、即ち、職位が「監督者」である場合、送信部605は、後述する習熟度提供処理を実行し(S107)、認証要求に対する処理が終了となる。ここで、習熟度提供処理は、指定されたユーザの習熟度情報を参照端末8へ送信する処理である。
また、ステップS102において、認証が拒否された場合(S102,NO)、エラーとして認証要求に対する処理が終了となる。
(認証処理)
認証処理について説明する。図6は、認証処理の動作を示すフローチャートである。
認証処理について説明する。図6は、認証処理の動作を示すフローチャートである。
まず、サーバ装置6の認証部602は、認証要求とともに受信部601により受信された識別情報及び認証情報を取得し(S201)、取得した識別情報が予め登録されたユーザの識別情報であるか否か、即ち管理部603により管理されている識別情報と一致するか否かを判断する(S202)。
取得した識別情報が予め登録されたユーザの識別情報である場合(S202,YES)、認証部602は、取得した認証情報と、管理部603によりこの識別情報と対応付けられている認証情報とが一致するか否かを判定する(S203)。
認証情報が一致する場合(S203,YES)、認証部602が認証要求によるログイン認証を承認し(S204)、送信部605が認証要求元である電子海図装置1、訓練端末7、または参照端末8へ認証成功通知を送信し(S205)、認証処理は終了となる。
一方、認証情報が一致しない場合(S203,NO)、認証部602が認証要求によるログイン認証を拒否し(S206)、送信部605が認証要求元である電子海図装置1、訓練端末7、または参照端末8へ認証失敗通知を送信し(S207)、認証処理は終了となる。
(習熟度算出処理)
習熟度算出処理について説明する。図7は、習熟度算出処理の動作を示すフローチャートである。図8は、変更条件テーブルを示す図である。図9は、合格基準テーブルを示す図である。図10は、維持期間テーブルを示す図である。
習熟度算出処理について説明する。図7は、習熟度算出処理の動作を示すフローチャートである。図8は、変更条件テーブルを示す図である。図9は、合格基準テーブルを示す図である。図10は、維持期間テーブルを示す図である。
習熟度算出処理の動作の説明に先立って、この処理において用いられる変更条件テーブル、合格基準テーブル、維持期間テーブルについて、その概要を説明する。これらのテーブルは、いずれも、サーバ装置6の記憶装置93に予め格納されているものとする。
図8に示すように、変更条件テーブルは、A〜Fで示される各習熟度に対して、上位の習熟度へ上昇させる条件である習熟度上昇条件と、下位の習熟度へと下降させる条件である習熟度下降条件とを対応付けたものである。ここで、習熟度Aは最高位の習熟度であり、習熟度Fは最下位の習熟度である。そのため、習熟度Aには習熟度上昇条件が設定されておらず、同様に習熟度Fには習熟度下降条件が設定されない。なお、変更条件テーブルにおける条件には、該当する習熟度となった時点からの経過時間が含まれているため、習熟度情報には、この情報が示す習熟度に変更された時点の日時が記録される。
図9に示すように、合格基準テーブルは、電子海図装置1または訓練端末7により提供される電子海図機能における複数の操作種別と、複数の職位との組み合わせに対して、数字により示される所定の操作ランクを合格基準として設定したものである。ここで、本実施形態においては、複数の操作種別として、「輝度設定」、「航路計画」、「航路監視」があるが、他に、海図表示設定、アラートリミット設定、ユーザチャート作成、海図インストール、航海記録の確認、航海記録のアーカイブ保存、等が考えられる。輝度設定は、電子海図装置1によりディスプレイに表示される電子海図の表示色及び輝度を、船舶が位置する場所の日照状況に応じて設定する操作であり、後に詳述するように国際ルールで定められた表示色及び輝度に設定されたか否かを判定することによってこの操作に対する評価がなされる。航路計画は、船舶が航行すべき計画航路を設定する操作であり、後に詳述するように設定された計画航路と船舶が実走した航路とを比較することによってこの操作に対する評価がなされる。電子海図機能には、設定された計画航路に対して航路上の注意物(または危険物)をユーザに提示する機能が含まれており、航路監視は、そのような注意物を確認する操作であり、後に詳述するようにユーザによる注意物の確認の有無や操作に要した時間などによりこの操作に対する評価がなされる。
図10に示すように、維持期間テーブルは、複数の職位それぞれに対して、所定の年数または日数で示される期間を維持期間として対応付けたものである。ここで、維持期間は、上述した変更条件テーブルにおける習熟度下降条件において参照される期間であり、直近1年間にいずれの操作種別についても合格と判定されない場合を除いて、操作ランクに関わらず現状の習熟度を維持可能な期間を示す。
これらのテーブルを参照することによって、以下に説明する習熟度算出処理が実行される。なお、この習熟度算出処理の対象は、前述した認証処理によりログイン認証が承認された1ユーザである。
図7に示すように、まず、算出部604は、後述する操作ランク判定処理を実行し(S301)、管理部603により識別情報に対応付けられた習熟度情報を参照して、ユーザの現行の習熟度がAであるか否かを判定する(S302)。
現行の習熟度がAである場合(S302,YES)、算出部604は、変更条件テーブルを参照し、習熟度Aに対応付けられている習熟度下降条件を取得し(S303)、操作ランク情報、合格基準テーブル及び維持期間テーブルを参照して、ユーザが習熟度下降条件を満たしているか否かを判定する(S304)。なお、算出部604は、ユーザが習熟度情報条件または習熟度下降条件を満たしているか否かを判定する際に、操作ランク情報に示される各操作種別の操作ランクについて、合格基準としての、合格基準テーブルにおけるユーザの職位に対応する操作ランクとの比較がなされる。ここで、算出部604は、ある操作種別について、その操作ランクが該当する合格基準に達していれば、合格と判定し、達していなければ不合格と判定され、その判定結果は日時と対応付けられて合否履歴情報に記録される。
ユーザが習熟度下降条件を満たしている場合(304,YES)、算出部604は、ユーザの習熟度をAからBに下降させ(S305)、下降された習熟度と現日時によりユーザの識別情報に対応付けられた習熟度情報を更新し(S306)、習熟度算出処理が終了となる。
一方、ユーザが習熟度下降上限を満たしていない場合(S304,NO)、習熟度算出処理が終了となる。
また、ステップS302において、現行の習熟度がAではない場合(S302,NO)、算出部604は、ユーザの現行の習熟度がB−Eのいずれであるか否かを判定する(S307)。
現行の習熟度がB−Eのいずれかである場合(S307,YES)、算出部604は、変更条件テーブルを参照し、現行の習熟度に対応する習熟度上昇条件及び習熟度下降条件を取得し(S308)、操作ランク情報、合格基準テーブル及び維持期間テーブルを参照して、ユーザが習熟度下降条件を満たしているか否かを判定する(S309)。
ユーザが習熟度下降条件を満たしていない場合(S309,NO)、算出部604は、操作ランク情報、合否履歴情報、合格基準テーブルを参照して、ユーザが習熟度上昇条件を満たしているか否かを判定する(S310)。
ユーザが習熟度上昇条件を満たしている場合(S310,YES)、算出部604は、ユーザの習熟度を一段階上昇させ(S311)、上昇された習熟度と現日時によりユーザの識別情報に対応付けられた習熟度情報を更新し(S306)、習熟度算出処理が終了となる。
一方、ユーザが習熟度上昇条件を満たしていない場合(S310,NO)、習熟度算出処理が終了となる。
また、ステップS309において、ユーザが習熟度下降条件を満たしている場合(S309,YES)、算出部604は、ユーザの習熟度を一段階下降させ(S312)、下降された習熟度と現日時によりユーザの識別情報に対応付けられた習熟度情報を更新し(S306)、習熟度算出処理が終了となる。
また、ステップS307において、現行の習熟度がB−Eのいずれでもない場合(S307,NO)、即ち、習熟度がFである場合、算出部604は、変更条件テーブルを参照し、習熟度Fに対応付けられている習熟度上昇条件を取得し(S313)、ユーザが習熟度上昇を満たしているか否かを判定する(S314)。
ユーザが習熟度上昇条件を満たしている場合(S314,YES)、算出部604は、習熟度をFからEに上昇させ(S315)、上昇された習熟度と現日時によりユーザの識別情報に対応付けられた習熟度情報を更新し(S306)、習熟度算出処理が終了となる。
一方、ユーザが習熟度上昇条件を満たしていない場合(S314,NO)、習熟度算出処理が終了となる。
(習熟度提供処理)
習熟度提供処理について説明する。この習熟度提供処理は参照端末8により指定されたユーザの習熟度情報を参照端末8に送信する処理である。図11は、習熟度提供処理の動作を示すフローチャートである。なお、図11においては、参照端末8によるログイン認証が予め承認されているものとし、このログイン認証においては、参照端末8のユーザの識別情報及び認証情報にともなって、他のユーザの識別情報が参照端末8からサーバ装置6へ送信されるものとする。
習熟度提供処理について説明する。この習熟度提供処理は参照端末8により指定されたユーザの習熟度情報を参照端末8に送信する処理である。図11は、習熟度提供処理の動作を示すフローチャートである。なお、図11においては、参照端末8によるログイン認証が予め承認されているものとし、このログイン認証においては、参照端末8のユーザの識別情報及び認証情報にともなって、他のユーザの識別情報が参照端末8からサーバ装置6へ送信されるものとする。
図11に示すように、送信部605は、参照端末8により送信された他のユーザの識別情報のうち、未選択の識別情報を選択し(S401)、選択された識別情報が管理部603により管理されている識別情報と一致するか否かを判断する(S402)。
識別情報が一致する場合(S402,YES)、送信部605は、選択中の識別情報に管理部603により対応付けられた習熟度情報が存在するか否かを判定する(S403)。
習熟度情報が存在する場合(S403,YES)、送信部605は、選択中の識別情報に対応付けられた習熟度情報を取得し(S404)、他のユーザの識別情報において未選択の識別情報があるか否かを判定する(S405)。
未選択の識別情報がない場合(S405,NO)、送信部605は、取得した習熟度情報を対応する識別情報とともに、認証要求元の参照端末へ送信し(S406)、習熟度提供処理が終了する。
一方、未選択の識別情報がある場合(S405,YES)、送信部605は、再度、他のユーザの識別情報のうち、未選択の識別情報を選択する(S401)。
また、ステップS403において、習熟度情報が存在しない場合(S403,NO)、エラーとして習熟度提供処理が終了される。
また、ステップS402において、識別情報が一致しない場合(S402,NO)、エラーとして習熟度提供処理が終了される。
このように、習熟度提供処理によれば、参照端末8のユーザである監督者が、他のユーザ、特に職位が船員であるユーザについて習熟度算出処理により算出された習熟度を取得することができ、電子海図装置1の操作技量について確認が容易となる。また、習熟度の算出は、電子海図装置1または訓練端末7において、ユーザを認証し、認証したユーザの識別情報と操作履歴情報とを対応付けてサーバ装置6へ送信されることにより可能となる。
(操作ランク算出処理)
操作ランク算出処理について説明する。図12は、操作ランク算出処理の動作を示すフローチャートである。この操作ランク算出処理は、習熟度算出処理において、習熟度の算出に用いられる操作ランクを算出するための処理であり、習熟度が電子海図装置1の操作全般に対する技量の評価指標であるのに対し、各種操作のそれぞれに対して算出される評価指標である点が異なる。なお、図12においては、電子海図装置1または訓練端末7によるログイン認証が予め承認されているものとする。
操作ランク算出処理について説明する。図12は、操作ランク算出処理の動作を示すフローチャートである。この操作ランク算出処理は、習熟度算出処理において、習熟度の算出に用いられる操作ランクを算出するための処理であり、習熟度が電子海図装置1の操作全般に対する技量の評価指標であるのに対し、各種操作のそれぞれに対して算出される評価指標である点が異なる。なお、図12においては、電子海図装置1または訓練端末7によるログイン認証が予め承認されているものとする。
図12に示すように、まず、管理部603は、電子海図装置1または訓練端末7の認証要求において受信された操作履歴情報があるか否かを判定する(S501)。
操作履歴情報がある場合(S501,YES)、管理部603は、受信された操作履歴情報をログイン認証を承認したユーザの識別情報と対応付けて管理する(S502)。
次に、算出部604は、後述する輝度設定判定処理を実行する(S503)。この輝度設定判定処理は、複数の操作種別のうち輝度設定の操作に該当する操作履歴情報に基づいて操作ランクを算出する処理である。
次に、算出部604は、後述する計画航路判定処理を実行する(S503)。この計画航路判定処理は、複数の操作種別のうち航路計画の操作に該当する操作履歴情報に基づいて操作ランクを算出する処理である。
次に、算出部604は、後述する航路監視判定処理を実行し(S503)、操作ランク算出処理が終了となる。この航路監視判定処理は、複数の操作種別のうち航路監視の操作に該当する操作履歴情報に基づいて操作ランクを算出する処理である。
また、ステップS501において、操作履歴情報がない場合(S501,NO)、操作ランク算出処理が終了となる。
(輝度設定判定処理)
輝度設定判定処理について説明する。図13は、輝度設定「Day」に設定された表示画面を示す図である。図14は、輝度設定「Dusk」に設定された表示画面を示す図である。図15は、輝度設定「Night」に設定された表示画面を示す図である。図16は、輝度設定判定処理の動作を示すフローチャートである。
輝度設定判定処理について説明する。図13は、輝度設定「Day」に設定された表示画面を示す図である。図14は、輝度設定「Dusk」に設定された表示画面を示す図である。図15は、輝度設定「Night」に設定された表示画面を示す図である。図16は、輝度設定判定処理の動作を示すフローチャートである。
輝度設定判定処理の動作の説明に先立って、輝度設定の概要について説明する。電子海図装置1には、その機種を問わず、輝度設定として、少なくとも「Day」、「Dusk」、「Night」の3種類の設定が用意されており、電子海図装置1のユーザは、船舶外部の明るさ、即ち船舶に対する日照状況に応じて、これらの設定を切り換える。
電子海図装置1は、図13に示すような画面をディスプレイに表示し、ここでディスプレイには、電子海図を表示する領域である電子海図領域と、各種ツールを選択するボタンが並置されたツールバーとが表示されている。ユーザは、このツールバーにおける輝度設定ツールを選択して、各種輝度設定が表示されたプルダウンメニューを開き、このプルダウンメニューから所望の輝度設定を選択することによって、電子海図における陸地領域、浅瀬領域、海洋領域の表示色及び輝度を切り換えることができる。
図13においては、輝度設定「Day」に設定されており、この輝度設定によれば海洋領域、陸地領域、浅瀬領域の順に輝度が高くなっている。また、図14においては、輝度設定「Dusk」に設定されており、この輝度設定によれば陸地領域、浅瀬領域、海洋領域の順に輝度が高くなっており、いずれの領域についても輝度設定「Day」よりも輝度が低くなっている。また、図15においては、輝度設定「Night」に設定されており、この輝度設定によれば、陸地領域、浅瀬領域、海洋領域の順に輝度が高くなっており、陸地領域及び浅瀬領域において、輝度設定「Dusk」より輝度が低くなっている。
このような輝度設定についての操作履歴情報として、取得部102は、変更された輝度設定の種別を変更輝度種別として取得し、輝度設定ツールを選択した時点からプルダウンメニューから現行の輝度設定を選択するまでの時間を操作時間として取得し、また、前回に輝度設定を選択した時点から現行の輝度設定を選択するまでの時間を変更時間として取得し、現行の輝度設定を選択した日時を変更日時として取得するとともに、この時点における船舶の位置を船舶位置として取得する。サーバ装置6は、このような操作履歴情報を用いて、以下に説明する輝度設定判定処理を実行する。
図16に示すように、まず、算出部604は、管理部603により管理される操作履歴情報のうち、対象とする操作履歴情報が存在するか否かを判断する(S601)。ここで、対象とする操作履歴情報とは、対象とするユーザの識別情報に対応付けられた輝度設定についての操作履歴情報であり、且つ未処理の操作履歴情報である。
対象とする操作履歴情報が存在する場合(S601,YES)、算出部604は、この操作履歴情報に基づいて、最適輝度種別を決定する(S602)。ここで、算出部604は、操作履歴情報に含まれる変更日時と船舶位置とに基づいて輝度設定が変更された状況における日照状況を推定し、上述した3つの輝度設定のうち、この日照状況に対して最適な輝度設定を最適輝度種別とする。
最適輝度種別が決定された後、算出部604は、変更輝度種別と最適輝度種別とが一致するか否かを判定する(S603)。
変更輝度種別と最適輝度種別とが一致しない場合(S603,NO)、算出部604は、変更時間が予め定められた第1時間未満であるか否かを判定する(S604)。ここで第1時間は、例えば、数時間程度に設定されると良く、この判定によって、輝度設定の変更頻度を判定することができる。
変更時間が第1時間未満である場合(S604,YES)、算出部604は、対象とするユーザに対応付けられ、輝度設定についての評価値である判定ポイントに加点し(S605)、管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S606)。
次に、算出部604は、管理部603により管理される輝度設定の判定ポイントのうち、直近30日以内の判定ポイントの合計値を算出し(S607)、この合計値が、予め定められた上昇基準値以上であるか否かを判定する(S608)。
合計値が上昇基準値以上である場合(S608,YES)、算出部604は、輝度設定の操作ランクを一段階上昇させ(S609)、輝度設定判定処理が終了となる。
一方、合計値が上昇基準値未満である場合(S608,NO)、算出部604は、合計値が上昇基準値よりも低い値に設定された下降基準値以下であるか否かを判定する(S610)。
合計値が下降基準値以下である場合(S610,YES)、算出部604は、輝度設定の操作ランクを一段階下降させ(S611)、輝度設定判定処理が終了となる。
一方、合計値が下降基準値より大きい場合(S610,NO)、輝度設定判定処理が終了となる。
また、ステップS604において、変更時間が第1時間以上である場合(S604,NO)、算出部604は、管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S606)。
また、ステップS603において、変更輝度種別と最適輝度種別とが一致する場合(S603)、算出部604は、判定ポイントに加点し(S612)、操作時間が第2時間未満であるか否かを判定する(S613)。ここで、第2時間は数秒程度に設定されると良く、この判定によって、輝度設定の選択に要した時間を判定することができる。
操作時間が第2時間未満である場合(S613,YES)、算出部604は、判定ポイントに加点し、変更時間が予め定められた第1時間未満であるか否かを判定する(S604)。
一方、操作時間が第2時間以上である場合(S613,NO)、算出部604は、変更時間が予め定められた第1時間未満であるか否かを判定する(S604)。
このように、輝度設定判定処理によれば、輝度設定の種類、変更時間及び操作時間に基づいて、輝度設定に対するユーザの技量を評価することができる。
(計画航路判定処理)
計画航路判定処理について説明する。図17は、計画航路が表示された表示画面を示す図である。図18は、直線航路及び曲線航路を示す図である。図19は、計画航路判定処理の動作を示すフローチャートである。
計画航路判定処理について説明する。図17は、計画航路が表示された表示画面を示す図である。図18は、直線航路及び曲線航路を示す図である。図19は、計画航路判定処理の動作を示すフローチャートである。
計画航路判定処理の動作の説明に先立って、計画航路の概要について説明する。電子海図装置1の電子海図表示部101により表示される主要な機能として、電子海図の表示と、図17に示すように、電子海図上に変針点であるWP(WayPoint)が順次設定された計画航路を作成する航路計画とがある。各WPには、その位置を示す座標と、船舶が直後のWPへ向かうための旋回半径と、XTD(Cross Track Distance:航路離脱距離) Limitとが含まれる。
計画航路には、船舶が直線的に航行することを想定された直線区画と、船舶が旋回されて曲線的に航行することを想定された曲線区画が含まれる。図18に示されるように、WP1〜WP3が設定された計画航路において、WP1とWP2とを結ぶ直線上において、WP1から旋回開始点までの区間が直線区間であり、WP1とWP2とを結ぶ直線上における旋回開始点からWP2とWP3とを結ぶ直線上における旋回終了点までの区間が曲線区間である。直線区間には、XTD Limitとして、直線区間と直交する方向の両側を向く所定距離が設定されている。このXTD Limit以上に直線距離から船舶が離脱すると電子海図装置1によりユーザに警告が提示される。
旋回開始点及び旋回終了点は、いずれも計画航路上に設定される座標位置である。ここで、旋回開始点は、旋回のために船舶の舵を切り始める地点を示すWOP(Wheel Over Point:転舵点)と、船舶が舵を切ってから実際に旋回し始めるまでの距離であるReachによって定められ、WOPから船舶の進行方向にReach分だけ離間した位置が旋回開始点となる。また、直後のWPに含まれる旋回半径による曲線航路と、このWPとその直後のWPとを結ぶ直線とが交わる箇所が旋回終了点となる。
電子海図装置1においては、航路計画に関する操作履歴情報として、この航路計画により設定された計画航路に含まれる全てのWPと、これらWPにより定められる旋回開始点及び旋回終了点とが取得部102により取得される。更に、取得部102は、計画航路、特に直線区間を航行する船舶の位置座標をGNSSより定期的に取得するとともに、上述の曲線区間に対応する船舶の旋回半径を操舵装置より取得する。これらの情報は、操船履歴情報として、管理部104によりユーザの識別情報と対応付けて管理され、送信部105によりサーバ装置6へ送信される。
以下に説明する航路計画判定処理は、航路計画に関する操作履歴情報及び操船履歴情報に基づいて実行される。なお、航路計画判定処理によれば、計画航路に含まれる全ての区間それぞれについて順次選択されて判定がなされるが、図19に示すフローチャートにおいては、説明上、1区間のみを判定の対象としている。
図19に示すように、まず、算出部604は、管理部603により管理される操作履歴情報のうち、対象とする操作履歴情報が存在するか否かを判断する(S701)。ここで、対象とする操作履歴情報とは、対象とするユーザの識別情報に対応付けられた航路計画についての操作履歴情報であり、且つ未処理の操作履歴情報である。
対象とする操作履歴情報が存在する場合(S701,YES)、算出部604は、操作履歴情報により示される区間が直線区間であるか否かを判定する(S702)。
区間が直線区間である場合(S702,YES)、算出部604は、直線区間に対応するXTD Limitが存在するか否かを判定する(S703)。
XTD Limitが存在する場合(S703,YES)、算出部604は、直線区間に対応する操船履歴情報として、直線区間を航行する船舶の位置座標を複数取得し、これら複数の位置座標から、直線区画における計画航路からの離間距離を示すXTDの最大値、平均値及び離脱継続時間を算出する(S704)。ここで、離脱継続時間は、船舶がXTD Limitを超えてからXTD Limitの範囲内に戻るまでの時間であり、例えば、GNSS位置に対応付けられたその取得時刻から算出される。また、離脱継続時間は、船舶がXTD Limitを超えない場合にはゼロとなる。
次に、算出部604は、上述の最大値、平均値、離脱継続時間の全ての値それぞれについて、予め設定された3つの閾値以下であるか否かを判定する(S705)。
全ての値のそれぞれが3つの閾値以下である場合(S705,YES)、算出部604は、対象とするユーザに対応付けられ、航路計画についての評価値である判定ポイントに加点し(S706)、管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S707)。
次に、算出部604は、管理部603により管理される航路計画の判定ポイントのうち、直近30日以内の判定ポイントの合計値を算出し(S708)、この合計値が、予め定められた上昇基準値以上であるか否かを判定する(S709)。
合計値が上昇基準値以上である場合(S709,YES)、算出部604は、航路計画の操作ランクを一段階上昇させ(S710)、航路計画判定処理が終了となる。
一方、合計値が上昇基準値未満である場合(S709,NO)、算出部604は、合計値が上昇基準値よりも低い値に設定された下降基準値以下であるか否かを判定する(S711)。
合計値が下降基準値以下である場合(S711,YES)、算出部604は、航路計画の操作ランクを一段階下降させ(S712)、航路計画判定処理が終了となる。
一方、合計値が下降基準値より大きい場合(S711,NO)、航路計画判定処理が終了となる。
また、ステップS705において、全ての値のいずれかが3つの閾値のうち対応する閾値以下ではない場合(S705,NO)、即ち、最大値、平均値、離脱継続時間のいずれかが、それぞれに設定された閾値より大きい場合、管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S707)。
また、ステップS703において、XTD Limitが存在しない場合(S703)、エラーとして航路計画判定処理が終了となる。
また、ステップS702において、区間が直線区間ではない場合(S702,NO)、即ち、区間が曲線区間である場合、算出部604は、曲線区間に対応する旋回半径が存在するか否かを判定する(S713)。
旋回半径が存在する場合(S713,YES)、算出部604は、この旋回半径と、操船履歴情報による旋回半径との差を算出し(S714)、この差が予め設定された閾値以下であるか否かを判定する(S715)。
差が閾値以下である場合(S715,YES)、算出部604は、航路計画についての評価値である判定ポイントに加点し(S716)、管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S707)。
一方、差が閾値より大きい場合(S715,NO)、管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S707)。
また、ステップS713において、旋回半径が存在しない場合(713,NO)、エラーとして航路計画判定処理が終了となる。
このように、航路計画判定処理によれば、直線区間に対する船舶の離脱距離、曲線区間に対する船舶の旋回半径に基づいて、航路計画に対するユーザの技量を評価することができる。なお、本実施形態においては、曲線区間に対する判定を旋回半径の比較により行うものとしたが、旋回半径に代えて、または旋回半径に加えて、旋回角速度の比較により行うものとしても良い。また、訓練端末7より送信される操作履歴情報に対して同様の評価を行う際は、実船に代えて仮想船の操船履歴情報を用いるものとする。
(航路監視判定処理)
航路監視判定処理について説明する。図20は、注意物が表示された表示画面を示す図である。図21は、航路監視履歴取得処理の動作を示すフローチャートである。図22は、航路監視判定処理の動作を示すフローチャートである。図23は、第1判定処理の動作を示すフローチャートである。図24は、第2判定処理の動作を示すフローチャートである。図25は、第3判定処理の動作を示すフローチャートである。
航路監視判定処理について説明する。図20は、注意物が表示された表示画面を示す図である。図21は、航路監視履歴取得処理の動作を示すフローチャートである。図22は、航路監視判定処理の動作を示すフローチャートである。図23は、第1判定処理の動作を示すフローチャートである。図24は、第2判定処理の動作を示すフローチャートである。図25は、第3判定処理の動作を示すフローチャートである。
航路監視判定処理の動作の説明に先立って、航路監視の概要について説明する。図20に示すように、電子海図装置1によれば、例えば浅瀬などの、船舶の航行を阻害するために注意を要する物体の位置を示す注意物が、電子海図表示領域に表示される電子海図に重ね合わせて表示される。また、電子海図装置1の電子海図表示部101により提供される機能として航路監視がある。この航路監視によれば、上述した航路計画により仮の計画航路が設定された後に、この計画航路近傍における注意物を検出するルートチェックが実行され、計画航路からの船舶の離脱距離を監視する航路監視が開始される。ここで、ルートチェックによれば、電子海図表示領域の右側にある詳細情報表示領域に検出された注意物が表示され、ユーザは、この注意物を画面上で選択することによる確認を催される。また、航路監視は、詳細情報表示領域に表示されたその実行またはキャンセルを示す選択肢を選択することによって、実行またはキャンセルされる。
また、このような航路監視に関する操作履歴情報を取得するため、電子海図装置1において航路監視履歴取得処理が実行される。以下に、図21を参照して、航路監視履歴取得処理の動作について説明する。なお、航路監視履歴取得処理は、上述したルートチェックを含む航路監視が行われる度に実行されるものとし、図21においては、航路監視がすでに実行されているものとする。
まず、図21に示すように、電子海図装置1の取得部102は、実行されたルートチェックに対する一意な識別子としてのルートチェックIDを生成し(S801)、ルートチェックにより注意物が検出されたか否かを判定する(S802)。
注意物が検出された場合(S802,YES)、取得部102は、航路監視に関する操作履歴情報として、ルートチェックIDと検出された注意物の個数である検出注意物数とを対応付けて管理部104に管理させ(S803)、取得部102は、検出された注意物のうち、未選択の注意物を1つ選択し(S804)、選択中の注意物についてユーザによる確認がなされたか否かを判定する(S805)。
ユーザによる確認がなされた場合(S805,YES)、取得部102は、確認された注意物の個数である確認注意物数を1つ増加させて、管理部104にルートチェックIDと対応付けて記録させ(S806)、検出された注意物のうち、未選択の注意物があるか否かを判定する(S807)。
未選択の注意物がない場合(S807,NO)、取得部102は、航路監視が実行されたか否かを判定する(S808)。
航路監視が実行された場合(S808,YES)、取得部102は、航路監視が実行されたか否かを示す航路監視フラグに対して、航路監視が実行されたことを示す1を代入し(S809)、ルートチェックの開始から航路監視の実行までの時間を作業時間として取得し、管理部104に航路監視フラグと作業時間とをルートチェックIDと対応付けて記録させ(S810)、航路監視履歴取得処理が終了する。
一方、航路監視が実行されない場合(S808,NO)、即ち、航路監視がキャンセルされた場合、取得部102は、航路監視フラグに対して、航路監視がキャンセルされたことを示す0を代入し(S811)、ルートチェックの開始から航路監視のキャンセルまでの時間を作業時間として取得し、管理部104に航路監視フラグと作業時間とをルートチェックIDと対応付けて記録させ(S812)、航路監視履歴取得処理が終了する。
また、ステップS807において、未選択の注意物がある場合(S807,YES)、取得部102は、再度、検出された注意物のうち、未選択の注意物を1つ選択する(S804)。
また、ステップS805において、選択中の注意物についてユーザによる確認がなされない場合(S805,NO)、取得部102は、検出された注意物のうち、未選択の注意物があるか否かを判定する(S807)。
また、ステップS802において、注意物が検出されない場合(S802,NO)、取得部102は、航路監視が実行されたか否かを判定する(S808)。
このように航路監視履歴取得処理によって取得された航路監視に関する操作履歴情報は、ルートチェックIDとこれに対応付けられた検出注意物数、確認注意物数、航路監視フラグ、及び作業時間を含むものとなる。このような操作履歴情報に基づいて、以下に説明する航路監視判定処理が実行される。図22〜図25を参照して、以下に、航路監視判定処理について説明する。
図22に示すように、サーバ装置6の算出部604は、管理部603により管理される操作履歴情報のうち、対象とする操作履歴情報が存在するか否かを判断する(S901)。ここで、対象とする操作履歴情報とは、対象とするユーザの識別情報に対応付けられた航路監視についての操作履歴情報である。
対象とする操作履歴情報が存在する場合(S901,YES)、算出部604は、対象とする操作履歴情報のうち、未選択のルートチェックIDを含む操作履歴情報を選択し(S902)、この操作履歴情報に含まれる検出注意物数が1以上であるかを判定する(S903)。
検出注意物数が1以上である場合(S903,YES)、即ち、ルートチェックにより注意物が検出されている場合、算出部604は、検出注意物数とこれに対応付けられた確認注意物数とが同等であるか否かを判定する(S904)。
検出注意物数と確認注意物数とが同等である場合(S904,YES)、即ち、検出された注意物をユーザが全て確認している場合、算出部604は、後述する第3判定処理を実行し(S905)、対象とする操作履歴情報のうち、未選択のルートチェックIDを含む操作履歴情報が存在するか否かを判定する(S906)。
未選択のルートチェックIDを含む操作履歴情報が存在しない場合(S906,NO)、
管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S907)。
管理部603が本処理における判定ポイントの合計をユーザの識別情報と現日時と対応付けて記録する(S907)。
次に、算出部604は、管理部603により管理される航路監視の判定ポイントのうち、直近30日以内の判定ポイントの合計値を算出し(S908)、この合計値が、予め定められた上昇基準値以上であるか否かを判定する(S909)。
合計値が上昇基準値以上である場合(S909,YES)、算出部604は、航路計画の操作ランクを一段階上昇させ(S910)、航路監視判定処理が終了となる。
一方、合計値が上昇基準値未満である場合(S909,NO)、算出部604は、合計値が上昇基準値よりも低い値に設定された下降基準値以下であるか否かを判定する(S911)。
合計値が下降基準値以下である場合(S911,YES)、算出部604は、航路計画の操作ランクを一段階下降させ(S912)、航路監視判定処理が終了となる。
一方、合計値が下降基準値より大きい場合(S911,NO)、航路監視判定処理が終了となる。
また、ステップS906において、未選択のルートチェックIDを含む操作履歴情報が存在する場合(S906,YES)、算出部604は、再度、未選択のルートチェックIDを含む操作履歴情報を選択する(S902)。
また、ステップS904において、検出注意物数と確認注意物数とが同等ではない場合(S904,NO)、即ち、検出された注意物の全てをユーザが確認していない場合、算出部604は、後述する第2判定処理を実行し(S913)、対象とする操作履歴情報のうち、未選択のルートチェックIDを含む操作履歴情報が存在するか否かを判定する(S906)。
また、ステップS903において、検出注意物数が0である場合(S903,NO)、即ち、ルートチェックにより注意物が検出されない場合、算出部604は、後述する第1判定処理を実行し(S914)、対象とする操作履歴情報のうち、未選択のルートチェックIDを含む操作履歴情報が存在するか否かを判定する(S906)。
また、ステップS901において、対象とする操作履歴情報が存在しない場合(S901,NO)、航路監視判定処理が終了となる。
次に、上述した第1判定処理(ステップS914)について図23を参照して説明する。この第1判定処理は、注意物が検出されなかった場合の航路監視を判定する処理である。
図23に示すように、算出部604は、選択中の操作履歴情報に含まれる作業時間を取得し(S1001)、この作業時間が3分未満か否かを判定する(S1002)。
作業時間が3分以上である場合(S1002,NO)、算出部604は、作業時間が5分未満であるか否かを判定する(S1003)。
作業時間が5分以上である場合(S1003,NO)、算出部604は、航路監視の判定ポイントから3点を減算し(S1004)、第1判定処理が終了となる。
一方、作業時間が5分未満である場合(S1003,YES)、算出部604は、航路監視の判定ポイントに3点を加算し(S1005)、第1判定処理が終了となる。
また、ステップS1002において、作業時間が3分未満である場合(S1002,YES)、算出部604は、判定ポイントに5点を加算し(S1006)、第1判定処理が終了となる。
次に、上述した第2判定処理(ステップS913)について図24を参照して説明する。この第2判定処理は、検出された注意物の少なくとも一部が確認されない場合の航路監視を判定する処理である。
図24に示すように、まず、算出部604は、選択中の操作履歴情報に含まれる航路監視フラグを参照して、航路監視が実行されたか否かを判定する(S1101)。
航路監視が実行されない場合(S1101,NO)、算出部604は、選択中の操作履歴情報に含まれる作業時間を取得し(S1102)、この作業時間が3分未満か否かを判定する(S1003)。
作業時間が3分以上である場合(S1103,NO)、第2判定処理が終了となる。
一方、作業時間が3分未満である場合(S1103,YES)、算出部604は、航路監視の判定ポイントに3点を加算し(S1104)、第2判定処理が終了となる。
また、ステップS1101において、航路監視が実行された場合(S1101,YES)、算出部604は、判定ポイントから5点を減算し(S1105)、第2判定処理が終了となる。
次に、上述した第3判定処理について図25を参照して説明する。この第3判定処理は、検出された注意物の全てが確認された場合の航路監視を判定する処理である。
図25に示すように、算出部604は、選択中の操作履歴情報に含まれる作業時間を取得し(S1201)、この作業時間が3分未満か否かを判定する(S1202)。
作業時間が3分以上である場合(S1202,NO)、算出部604は、作業時間が30分未満であるか否かを判定する(S1203)。
作業時間が30分以上である場合(S1203,NO)、算出部604は、航路監視の判定ポイントに3点を加算し(S1204)、第3判定処理が終了となる。
一方、作業時間が30分未満である場合(S1203,YES)、算出部604は、判定ポイントに5点を加算し(S1205)、第3判定処理が終了となる。
また、ステップS1202において、作業時間が3分未満である場合(S1202,YES)、算出部604は、判定ポイントから5点を減算し(S1206)、第3判定処理が終了となる。この判定ポイントの減算は、ユーザの注意物の確認が不十分であるためである。
このように、航路監視判定処理によれば、注意物の検出の有無、確認された注意物の数、航路監視の実行またキャンセルまでの作業時間に基づいて、航路監視に対するユーザの技量を評価することができる。
(メニュー表示とヘルプ表示)
電子海図装置1のメニュー表示とヘルプ表示について説明する。電子海図装置1は、サーバ装置6が習熟度を算出するための操作履歴情報を送信するだけでなく、サーバ装置6より送信された習熟度を受信して、この習熟度に基づいて、電子海図機能に係るユーザーインターフェイスを変更する。図26は、ユーザーインターフェイスが変更された表示画面を示す図である。
電子海図装置1のメニュー表示とヘルプ表示について説明する。電子海図装置1は、サーバ装置6が習熟度を算出するための操作履歴情報を送信するだけでなく、サーバ装置6より送信された習熟度を受信して、この習熟度に基づいて、電子海図機能に係るユーザーインターフェイスを変更する。図26は、ユーザーインターフェイスが変更された表示画面を示す図である。
電子海図装置1の電子海図表示部101は、受信部106により受信された習熟度情報に基づいて、ユーザへの電子海図機能の提供に係るユーザーインターフェイスを変更する。具体的には、図26に示すように、メニュー表示領域における選択肢の変更と、この選択肢に関するヘルプの表示が習熟度情報に基づいてなされる。メニュー表示領域は、電子海図機能により提供される各種機能の選択肢である選択ボタンを表示する領域であり、電子海図表示部101は、習熟度情報により示される習熟度に基づいて、選択ボタンの数、選択ボタンの種類、選択ボタンの並び順などを変更する。ここで、選択ボタンの数及び種類については、習熟度が低い程、数が少なく、また初歩的な機能の選択ボタンが表示される。並び順については、習熟度が低い程、使用頻度が高い順に選択ボタンが並べられる。また、ヘルプ表示は、各選択ボタンを選択した際に提供される機能についての説明をユーザに提示するものであり、習熟度が低い程、その出現頻度が高くなる。
また、電子海図表示部101は、電子海図機能の提供だけでなく、電子海図機能に関する練習問題を提示しても良く、この練習問題について、習熟度に応じたものが提供される。さらに、この練習問題に対する正答率を送信部105が正答率情報としてサーバ装置6へ送信し、サーバ装置6が操作履歴情報とともに正答率情報を用いてユーザの習熟度を算出するようにしても良い。
(海図データの更新に対する評価)
電子海図表示部101において用いられる海図データ、具体的にはENC(Electronic Navigational Chart)データは政府機関により定期的に更新されるものであり、よって、ユーザは電子海図装置1にインストールされる海図データを最新のものに更新する必要がある。このような海図データの更新に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて、「海図データの更新」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
電子海図表示部101において用いられる海図データ、具体的にはENC(Electronic Navigational Chart)データは政府機関により定期的に更新されるものであり、よって、ユーザは電子海図装置1にインストールされる海図データを最新のものに更新する必要がある。このような海図データの更新に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて、「海図データの更新」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
まず、海図データの更新作業について説明する。海図データの更新には、セルを限定しない海図データ全体の更新と、セルの海図データの更新とが含まれる。ここで、セルとは、海図データに示される海域を矩形により分割したものを示す。海図データ全体の更新においては、DVD,CD,USBメモリなどの外部記録媒体より電子海図装置1に海図データをインストールした日時が記録され、セルの海図データの更新については、外部記憶媒体より電子海図装置1に所定のセルの海図データをインストールした日時がセル毎に記録される。
また、電子海図表示部101は、インストールされた海図データにおける更新箇所を表示させる「Update Status Report」機能をユーザに提供するとともに、海図データの更新によれば、海図上のオブジェクトが追加または変更されるものとする。以下、追加、変更されたオブジェクトを更新オブジェクトと称する。
海図データの更新に対する評価については、「インストール間隔」、「更新結果確認」のそれぞれについて判定ポイントが算出され、直近30日以内の判定ポイントの累積合計値に基づいて、操作種別「海図データの更新」に対する操作ランクの上昇または下降がなされる。
上述の「インストール間隔」についての判定ポイントの算出においては、前回の海図データのインストール時点から今回の海図データのインストール時点までの時間である更新時間が短い場合には判定ポイントが大きく加点され、更新時間が長くなるほど加点される判定ポイントが小さくなる。更新時間が一定の時間、例えば4週間を超えた場合には判定ポイントが減点されるようにしても良い。
また、「更新履歴確認」についての判定ポイントの算出においては、「Update Status Report」機能の実行のみを行った場合には判定ポイントが変更されない。「Update Status Report」機能による更新箇所が複数ページに及ぶ場合、最後のページまで更新箇所を表示させた場合にのみ「Update Status Report」機能を実行したと見做される。
更新オブジェクトの選択を行った場合には、更新オブジェクトの全体数に対する選択したオブジェクトの数の割合に応じて判定ポイントが上昇される。また、「Update Status Report」機能の実行と更新オブジェクトの選択との両方が実行された場合には、選択したオブジェクトの数の割合に応じて、「Update Status Report」機能を実行しない場合と比較して、より高い判定ポイントが上昇される。「Update Status Report」機能の実行、更新オブジェクトの選択のいずれも行われなかった場合には、判定ポイントが減点されるようにしても良い。
なお、海図データの更新に対する評価において、ユーザの職位によっては、「更新履歴確認」による判定を除外しても良い。例えば、職位が「船長」であり、このユーザが属する船舶に3人以上の航海士が属している場合には、「インストール間隔」のみに基づいて、操作種別「海図データの更新」に対する操作ランクの算出が行われるようにしても良い。
(自船位置の設定に対する評価)
船舶の航行中、GNSSから得られる自船位置の精度が悪くなる、または自船位置が得られなくなることがあり、このような場合には、GNSSから得られる自船位置に代えて、DR(Dead Reckoning:推定位置)を用いる必要がある。このDRは、目視またはレーダーにより得られる目標物標に対するクロスベアリングまたはLOP(Line of Position)機能により取得することができる。このような、自船位置の設定に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて「自船位置の設定」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
船舶の航行中、GNSSから得られる自船位置の精度が悪くなる、または自船位置が得られなくなることがあり、このような場合には、GNSSから得られる自船位置に代えて、DR(Dead Reckoning:推定位置)を用いる必要がある。このDRは、目視またはレーダーにより得られる目標物標に対するクロスベアリングまたはLOP(Line of Position)機能により取得することができる。このような、自船位置の設定に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて「自船位置の設定」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
自船位置の設定に対する評価は、DRへの切り替えと、切り替え後のDRの更新に係る作業に対する判定ポイントを算出することによりなされる。判定ポイントは、GNSSから正確な自船位置が得られない状況が生じてから自船位置をDRに切り替えるまでの時間(位置切替時間)と、DRに切り替えられてからのDRの更新が行われる時間間隔(DR更新頻度)とに基づいて算出される。
具体的には、位置切替時間が短い場合に判定ポイントに加点され、長い場合には減点される。また、DR更新頻度が短い場合には判定ポイントに加点され、長い場合には減点される。直近30日以内の判定ポイントの累積合計値に基づいて、操作種別「自船位置の設定」に対する操作ランクの上昇または下降がなされる。
(安全水深/安全等深線の設定に対する評価)
電子海図表示部101による電子海図機能には、船舶の座礁を予防することを目的として、海図上に表示される安全水深と安全等深線とを設定する機能が含まれる。このような安全水深/安全等深線の設定に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて、「安全水深/安全等深線の設定」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
電子海図表示部101による電子海図機能には、船舶の座礁を予防することを目的として、海図上に表示される安全水深と安全等深線とを設定する機能が含まれる。このような安全水深/安全等深線の設定に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて、「安全水深/安全等深線の設定」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
海図上に表示される等深線は海域により深度間隔が異なることがある。例えば、海域Aでは等深線が10m,20m,30m,50m,100m,200mであるのに対し、海域Bでは等深線が10m,20m,30m,200mであり、安全等深線を51mとした場合、海域Aでは50mの等深線があるため航行可能な海域が認識できるが、海域Bでは30mより大きな等深線が200mしかないため、航行可能な海域を適切に認識することができない。よって、自船の積荷の状況や、航行中の海域の深度間隔などに応じて、安全水深や安全等深線が変更されることが好ましい。
安全水深/安全等深線の設定に対する評価は、安全水深/安全等深線に関する直近の設定からの日数である第1経過日数と、航行中の海域に応じた安全水深/安全等深線に関する設定からの日数である第2経過日数とに基づいてなされる。
例えば、第1経過日数が30日間を超えた場合には判定ポイントが減算され、第1経過日数及び第2経過日数がいずれも30日間以内である状態で設定が実行された場合には判定ポイントが加点される。また、第1経過日数、第2経過日数がより短い時点で設定が実行された場合には、判定ポイントがより大きく加点される。つまり、安全水深/安全等深線の設定において、判定ポイントは、第1経過日数や第2経過日数が短い時点において設定がなされた場合に大きく加点され、所定の日数を超えた場合には減点される。また、直近30日以内の判定ポイントの累積合計値に基づいて、操作種別「安全水深/安全等深線の設定」に対する操作ランクの上昇または下降がなされる。
(航海ログの保存/確認に対する評価)
電子海図表示部101による電子海図機能によれば、自船の位置、針路、速力、水深などを示す自船情報、他船の位置、針路、速力などを示す他船情報、アラートの発生状況を示すアラート情報が、航行中のログ(航海ログ)として自動的に記録される。この航海ログの保存、確認に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて、「航海ログの保存/確認」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
電子海図表示部101による電子海図機能によれば、自船の位置、針路、速力、水深などを示す自船情報、他船の位置、針路、速力などを示す他船情報、アラートの発生状況を示すアラート情報が、航行中のログ(航海ログ)として自動的に記録される。この航海ログの保存、確認に係る作業について判定を行い、この判定に基づいて、「航海ログの保存/確認」という操作種別に関する操作ランクを算出しても良い。
この航海ログは、航海後のミーティングに用いる情報や、事故発生時の状況を確認するための情報として有益であるが、一定期間を超えると、古い航海ログから新たな航海ログに上書きされて消えてしまう。そのため、航海ログは、外部記録媒体にバックアップとして保存されることが望ましい。また、航海ログの確認として、航海ログを開いて定期的に表示する作業がなされることが望ましい。
航海ログの保存/確認に対する評価においては、航海ログを確認する頻度が高いほど判定ポイントが大きく加点され、確認されなかった期間が一定期間以上、例えば8週間以上である場合に判定ポイントが減点される。また、航海ログを外部メディアに保存する頻度が高いほど判定ポイントが大きく加点され、保存されなかった期間が一定期間以上、例えば30日間以上である場合に判定ポイントが減点される。また、また、直近30日以内の判定ポイントの累積合計値に基づいて、操作種別「航海ログの保存/確認」に対する操作ランクの上昇または下降がなされる。
なお、ユーザの職位によっては、航海ログの保存/確認に対する評価自体を除外するようにしても良い。例えば、職位が「船長」であり、このユーザが属する船舶に3人以上の航海士が属している場合には、航海ログの保存/確認に対する評価を行わないようにしても良い。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電子海図装置
101 電子海図表示部
102 取得部
103 認証要求部
104 管理部
105 送信部
101 電子海図表示部
102 取得部
103 認証要求部
104 管理部
105 送信部
Claims (9)
- 船舶に搭載され、サーバ装置と接続可能な電子海図装置であって、
電子海図及び前記船舶の位置及び航路を表示するとともに前記電子海図の表示及び前記船舶の航路に係る電子海図機能をユーザに提供する電子海図表示部と、
前記ユーザを一意に示す識別情報及び該識別情報に対応する認証情報に基づく前記ユーザの認証を前記サーバ装置に要求する認証要求部と、
前記サーバ装置により認証が承認されたユーザによる前記電子海図機能に対する操作の履歴を操作履歴情報として取得する取得部と、
前記識別情報と前記操作履歴情報とを対応付けて管理する管理部と、
前記識別情報と該識別情報に対応付けられた前記操作履歴情報とを前記サーバ装置へ送信する送信部と
を備える電子海図装置。 - 前記電子海図機能は、前記電子海図に含まれる複数の領域の少なくとも一部の輝度が互いに異なる複数の輝度種別を前記ユーザにより選択可能に有する輝度設定機能を含み、
前記取得部は、前記輝度設定機能における直前の輝度種別から変更された輝度種別である変更輝度種別、及び該変更輝度種別が選択された時点の日時を、前記輝度設定機能に関する操作履歴情報として取得することを特徴とする、請求項1に記載の電子海図装置。 - 前記電子海図機能は、複数のウェイポイントにより構成される前記船舶の計画航路を前記電子海図上に設定する航路計画機能を含み、
前記取得部は、前記複数のウェイポイントを、前記航路計画機能に関する前記操作履歴情報として取得するとともに、前記計画航路を航行した前記船舶の位置情報の履歴を操船履歴情報として取得し、
前記管理部は、前記識別情報と前記操船履歴情報とを対応付けて管理し、
前記送信部は、前記識別情報と該識別情報に対応付けられた前記操船履歴情報を前記サーバ装置へ送信することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電子海図装置。 - 前記電子海図機能は、前記船舶の航行を妨げる注意物を前記電子海図上に設定された計画航路近傍において検出し、検出した注意物を前記ユーザにより確認可能に提示した後に、前記船舶の前記計画航路からの離脱を監視する航路監視を行う航路監視機能を含み、
前記取得部は、検出された注意物の数、前記ユーザにより確認された注意物の数、前記注意物の検出から前記航路監視の実行またはキャンセルに掛かった作業時間を、前記航路監視機能に関する前記操作履歴情報として取得することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子海図装置。 - 前記サーバ装置は、前記操作履歴情報に基づいて、前記電子海図機能に関する前記ユーザの習熟度を算出することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電子海図装置。
- 前記識別情報は、更に前記ユーザの職位を示すことを特徴とし、
前記サーバ装置は、更に前記ユーザの職位に基づいて、前記習熟度を算出することを特徴とする、請求項5に記載の電子海図装置。 - サーバ装置と、船舶に搭載され、前記サーバ装置と接続可能な電子海図装置とを備える技能評価システムであって、
前記電子海図装置は、
電子海図及び前記船舶の位置及び航路を表示するとともに前記電子海図の表示及び前記船舶の航路に係る電子海図機能をユーザに提供する電子海図表示部と、
前記ユーザを一意に示す識別情報及び該識別情報に対応する認証情報に基づく前記ユーザの認証を前記サーバ装置に要求する認証要求部と、
前記サーバ装置により認証が承認されたユーザによる前記電子海図機能に対する操作の履歴を操作履歴情報として取得する取得部と、
前記識別情報と前記操作履歴情報とを対応付けて管理する管理部と、
前記識別情報と該識別情報に対応付けられた前記操作履歴情報とを前記サーバ装置へ送信する送信部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記識別情報、前記認証情報、及び前記操作履歴情報を受信する受信部と、
前記認証要求部による要求に応じて前記識別情報及び前記認証情報により前記ユーザを認証する認証部と、
前記認証部により認証が承認されたユーザについて、前記操作履歴情報に基づいて、前記電子海図機能の操作に関する習熟度を算出する算出部とを備えることを特徴とする技能評価システム。 - 前記電子海図機能は、前記電子海図の表示及び前記船舶の航路に係る複数の機能を含み、
前記操作履歴情報は、前記複数の機能それぞれに対する操作の履歴を示し、
前記算出部は、前記複数の機能のそれぞれに対する操作に対する評価値である操作ランクを複数算出し、該複数の操作ランクに基づいて、前記習熟度を算出することを特徴とする請求項7に記載の技能評価システム。 - 前記識別情報は、更に前記ユーザの職位を示し、
前記算出部は、前記職位に設定された基準により前記複数の操作ランクのそれぞれを判定し、該判定に基づいて前記習熟度を算出することを特徴とする請求項8に記載の技能評価システム。
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