JPWO2019111439A1 - 共振子、及び共振装置 - Google Patents

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Abstract

パラレル接続された圧電共振子において、浮遊容量による特性低下を抑制する。基板と、基板上に形成された絶縁膜と、絶縁膜上に形成された複数の振動領域であって、各振動領域が、絶縁膜上に形成された下部電極、下部電極上に形成された圧電膜、及び、圧電膜上に形成された上部電極を有し、少なくとも1つの振動領域が他の振動領域とは逆相で振動するように、絶縁膜上に形成された複数の下部電極のうち、少なくとも1つの下部電極が他の下部電極とは異なる電位となる、複数の振動領域と、基板、絶縁膜、複数の振動領域を有する共振子を封止するパッケージであって、基板を接地させる接地用端子を有する、パッケージと、を備える。

Description

本発明は、共振子、及び共振装置に関する。
従来、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いた圧電共振装置が例えばタイミングデバイスとして用いられている。この圧電共振装置は、スマートフォンなどの電子機器内に組み込まれるプリント基板上に実装される。
電子機器の小型化に伴い、上記の圧電共振装置の振動面積ついても小型化が求められている。振動面積を小さくすると、共振抵抗が増加することにより発振余裕度が低下してしまう。そのため少ない振動面積でも容量を確保するため、振動領域の接続態様をシリーズ接続からパラレル接続へ変更することが検討されている。
例えば、特許文献1には、パラレル接続構成における電気的接続の一例が開示されている。特許文献1に記載のMEMS振動子1800は、シリコン層1810、絶縁層1811、及び振動腕1812,1813を有している。振動腕1812は、上部電極1820、下部電極1821、及び圧電層1822を有している。同様に、振動腕1813は、上部電極1830、下部電極1831、及び圧電層1832を有している。そして、振動腕1812に印加される電界と振動腕1813に印加される電界の向きとが逆方向となるように、各電極の電位が制御される。このようなパラレル接続構成においては、MEMS振動子1800の合成容量Cfは、振動腕1812の静電容量Ca1と振動腕1813の静電容量Ca2との和(Cf=Ca1+Ca2)となる。従って、合成容量Cfを大きくすることができるというメリットがある。
国際公開第2015/111503号
ところで、特許文献1に記載されたパラレル接続構成においては、振動腕1812の下部電極1821の電位と、振動腕1813の下部電極1831の電位とが異なる。シリコン層1810は抵抗率が低いため、下部電極1821,1831をシリコン層1810上に直接配設すると、短絡状態となってしまう。そこで、下部電極1821,1831とシリコン層1810との間には、絶縁層1811が設けられている。そのため、下部電極1821とシリコン層1810との間の浮遊容量Cb1と、下部電極1831とシリコン層1810との間の浮遊容量Cb2とによる浮遊容量Cs(=1/(1/Cb1+1/Cb2))が発生し、特性低下を招くことがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、パラレル接続された圧電共振子において、浮遊容量による特性低下を抑制することを目的とする。
本発明の一側面に係る共振装置は、基板と、基板上に形成された絶縁膜と、絶縁膜上に形成された複数の振動領域であって、各振動領域が、絶縁膜上に形成された下部電極、下部電極上に形成された圧電膜、及び、圧電膜上に形成された上部電極を有し、少なくとも1つの振動領域が他の振動領域とは逆相で振動するように、絶縁膜上に形成された複数の下部電極のうち、少なくとも1つの下部電極が他の下部電極とは異なる電位となる、複数の振動領域と、基板、絶縁膜、複数の振動領域を有する共振子を封止するパッケージであって、基板を接地させる接地用端子を有する、パッケージと、を備える。
本発明によればパラレル接続された圧電共振子において、浮遊容量による特性低下を抑制することが可能な共振子、及び共振装置を提供する。
第1実施形態に係る共振装置の外観を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る共振装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る共振子の平面図である。 図3のCC’断面図である。 図1及び図3のAA’断面図である。 第1実施形態に係る共振装置の機能を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る共振装置の機能を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る共振装置の機能を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る共振装置の機能を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る共振装置の機能を説明するためのグラフである。 第2実施形態に係る共振子の平面図である。 図8のDD’断面図である。 第1実施形態に係る共振装置の機能を説明するためのグラフである。 第3実施形態に係る共振子の平面図である。 図1及び図11のEE’断面図である。 第4実施形態に係る共振子のCC’断面を示す模式図である。 第4実施形態における図1のAA’断面を示す模式図である。
[第1実施形態]
以下、添付の図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る共振装置1の外観を概略的に示す斜視図である。また、図2は、本発明の第1実施形態に係る共振装置1の構造を概略的に示す分解斜視図である。
この共振装置1は、下蓋20と、共振子10と、上蓋30(以下、下蓋20と上蓋30とを合わせて「パッケージ50」ともいう。)と、がこの順で積層され、接合されて構成されている。
共振子10は、MEMS技術を用いて製造されるMEMS振動子である。
共振子10と上蓋30とは、後述する接合部Hを介して接合されている。また、共振子10と下蓋20は、それぞれSi基板を用いて形成されており、Si基板同士が互いに接合されている。この上蓋30と下蓋20と、後述する共振子10の保持部140と、接合部Hとにより、共振子10が封止され、気密な振動空間が形成される。なお、共振子10及び下蓋20は、SOI基板を用いて形成されてもよい。
以下、共振装置1の各構成について説明する。なお、以下の説明では、共振装置1のうち上蓋30が設けられている側を上(または表)、下蓋20が設けられている側を下(または裏)、として説明する。
(1.構成概要)
(1−1.パッケージ50)
(A.上蓋30)
上蓋30はXY平面に沿って平板状に広がっており、その裏面に例えば平たい直方体形状の凹部31が形成されている。凹部31は、側壁33に囲まれており、共振子10が振動する空間である振動空間の一部を形成する。また、上蓋30には複数の貫通電極(図1,2においては不図示。)が形成されている。なお、上蓋30は凹部31を有さず、平板状の構成でもよい。また、上蓋30の凹部31側の面にはゲッター層が形成されてもよい。
(B.下蓋20)
下蓋20は、XY平面に沿って設けられる矩形平板状の底板22と、底板22の周縁部からZ軸方向(すなわち、下蓋20と共振子10との積層方向)に延びる側壁23とを有する。下蓋20には、共振子10と対向する面において、底板22の表面と側壁23の内面とによって形成される凹部21が設けられる。凹部21は、共振子10の振動空間の一部を形成する。上述した上蓋30と下蓋20と保持部140と接合部Hによって、この振動空間は気密に封止され、真空状態が維持される。この振動空間には、例えば不活性ガス等の気体が充填されてもよい。なお、下蓋20は凹部21を有さず、平板状の構成でもよい。また、下蓋20の凹部21の共振子10側の面にはゲッター層が形成されてもよい。
(1−2.共振子10)
図3は、本実施形態に係る、共振子10の構造を概略的に示す平面図である。共振子10は、MEMS技術を用いて製造されるMEMS振動子であり、図3の直交座標系におけるXY平面内で面外振動する。なお、共振子10は図3に示される面外屈曲振動モードを用いた共振子に限定されず、広がり振動モード、厚み縦振動モード、ラム波振動モード、面内屈曲振動モード、表面波振動モードに用いられても良い。これらはタイミングデバイス、RFフィルタ、デュプレクサ、超音波トランスデューサー、ジャイロセンサ、加速度センサに応用される。さらに、アクチュエーター機能を持った圧電ミラーや圧電ジャイロ、圧力センサ機能を持った圧電マイクロフォンや超音波振動センサ等に用いられても良い。さらに静電MEMS素子、電磁駆動MEMS素子、ピエゾ抵抗MEMS素子等に適用してもよい。
共振子10は、振動部120と、保持部140と、保持腕110A、110B(以下、まとめて「保持腕110」ともいう。)とを備えている。
振動部120は、保持部140の内側に設けられており、振動部120と保持部140との間には、所定の間隔で空間が形成されている。図3の例では、振動部120は、基部130と2本の振動腕135A、135B(まとめて「振動腕135」とも呼ぶ。)と、上部電極E2A,E2Bを有している。なお、振動腕の数は、2本に限定されず、例えば2本以上の任意の数に設定される。本実施形態において、各振動腕135と、基部130とは、一体に形成されている。
基部130は、平面視において、X軸方向に長辺131a、131b、Y軸方向に短辺131c、131dを有している。長辺131aは、基部130の前端の面131A(以下、「前端131A」とも呼ぶ。)の一つの辺であり、長辺131bは基部130の後端の面131B(以下、「後端131B」とも呼ぶ。)の一つの辺である。基部130において、前端131Aと後端131Bとは、互いに対向するように設けられている。
基部130は、前端131Aにおいて、後述する振動腕135に接続され、後端131Bにおいて、後述する保持腕110に接続されている。なお、基部130は、図4の例では平面視において、略長方形の形状を有しているがこれに限定されず、長辺131aの垂直二等分線に沿って規定される仮想平面Pに対して略面対称に形成されていればよい。基部130は、例えば、長辺131bが131aより短い台形や、長辺131aを直径とする半円の形状であってもよい。また、基部130の各面は平面に限定されず、湾曲した面であってもよい。なお、仮想平面Pは、振動部120における、振動腕135が並ぶ方向の中心を通る平面である。
基部130において、前端131Aから後端131Bに向かう方向における、前端131Aと後端131Bとの最長距離である基部長は35μm程度である。また、基部長方向に直交する幅方向であって、基部130の側端同士の最長距離である基部幅は265μm程度である。
振動腕135は、Y軸方向に延び、それぞれ同一のサイズを有している。振動腕135は、それぞれが基部130と保持部140との間にY軸方向に平行に設けられ、一端は、基部130の前端131Aと接続されて固定端となっており、他端は開放端となっている。また、振動腕135は、それぞれ、X軸方向に所定の間隔で、並列して設けられている。なお、振動腕135は、例えばX軸方向の幅が50μm程度、Y軸方向の長さが465μm程度である。
上部電極E2Aは、振動腕135Aから基部130の後端131Bに亘って形成されている。振動腕135A上において、上部電極E2Aは振動腕135Aのほぼ全面に形成され、振動腕135A上に形成された幅と略同一の幅で基部130上に形成されている。
他方で、上部電極E2Bは、振動腕135Bから基部130の後端131Bに亘って形成されている。振動腕135B上において、上部電極E2Bは振動腕135Bのほぼ全面に形成され、振動腕135B上に形成された幅と略同一の幅で基部130上に形成されている。
図4Aは、図3のCC’断面を示す模式図である。振動腕135Aは、まず、Si(シリコン)基板F2の上に、絶縁膜F4が積層され、絶縁膜F4の上に当該絶縁膜F4を覆うように下部電極E1Aが積層されている。そして、下部電極E1Aの上には、下部電極E1Aを覆うように、圧電薄膜F3が積層されており、さらに、圧電薄膜F3の上には、上部電極E2Aが積層されている。なお、振動腕135Bの断面構造は振動腕135Aと同様であるため説明を省略する。また、各層の詳細については図4Bを用いて後述する。
詳細については図4Bを用いて後述するが、圧電薄膜F3は、印加された電圧を振動に変換する圧電体の薄膜である。圧電薄膜F3は、上部電極E2A(E2B)及び下部電極E1A(E1B)によって圧電薄膜F3に印加される電界に応じて、XY平面の面内方向すなわちY軸方向に伸縮する。この圧電薄膜F3の伸縮によって、振動腕135は、下蓋20及び上蓋30の内面に向かってその自由端を変位させ、面外の屈曲振動モードで振動する。
本実施形態では、振動腕135Aに印加される電界の位相と、振動腕135Bに印加される電界の位相とが互いに逆位相になるように設定される。すなわち、上部電極E2Aと上部電極E2B、及び下部電極E1Aと下部電極E1Bにはそれざれ逆相の電界が印加される。これにより、振動腕135Aと振動腕135Bとが互いに逆方向に変位する。例えば、振動腕135Aが上蓋30の内面に向かって自由端を変位すると、振動腕135Bは下蓋20の内面に向かって自由端を変位する。
このように、本実施形態において、振動部120には、上部電極E2Aと下部電極E1Aとから形成される振動領域と、上部電極E2Bと下部電極E1Bとから形成される振動領域とが互いに離間されて形成されている。なお、振動部120に形成される振動領域は2つに限られず2以上の任意の数でよいが、本実施形態においては振動領域は振動腕に応じて形成されるため、振動領域に応じて振動腕135の数も変動する。例えば、振動部120に5つの振動領域が形成される場合には振動部120は5本の振動腕135を有していることになる。この場合には、少なくとも1つの振動領域には他の振動領域と逆相の電圧が印加されることで逆相で振動する。
保持部140は、XY平面に沿って矩形の枠状に形成される。保持部140は、平面視において、XY平面に沿って振動部120の外側を囲むように設けられる。なお、保持部140は、振動部120の周囲の少なくとも一部に設けられていればよく、枠状の形状に限定されない。例えば、保持部140は、振動部120を保持し、また、上蓋30及び下蓋20と接合できる程度に、振動部120の周囲に設けられていればよい。
本実施形態においては、保持部140は一体形成される角柱形状の枠体140a〜140dからなる。枠体140aは、図3に示すように、振動腕135の開放端に対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140bは、基部130の後端131Bに対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140cは、基部130の側端(短辺131c)及び振動腕135Aに対向して、長手方向がY軸に平行に設けられ、その両端で枠体140a、140bの一端にそれぞれ接続される。枠体140dは、基部130の側端(短辺131d)及び振動腕135Dに対向して、長手方向がY軸に平行に設けられ、その両端で枠体140a、140bの他端にそれぞれ接続される。
枠体140cは、保持腕110との接続箇所近傍の領域において、外側から順に電圧印加部141G、141A、142Aが形成されている。電圧印加部141A、142Aは外部電源と接続され、それぞれ下部電極E1A,上部電極E2Aに交番電界を印加することができる。
保持腕110は、保持部140の内側に設けられ、振動部120と保持部140の枠体140cとを接続する。また、保持腕110の表面には上部電極E2Aと電圧印加部142Aとを接続させるための配線WAが形成されている。他方、保持腕110Bは、保持部140の内側に設けられ、振動部120と保持部140の枠体140dとを接続する。また、保持腕110Bの表面には上部電極E2Bと電圧印加部142Bとを接続させるための配線WBが形成されている。
(2.積層構造)
図4Bを用いて共振装置1の積層構造について説明する。図4Bは、図1のAA’断面図である。なお、図1のAA’断面は図3のAA’断面に対応している。図4Bに示すように、本実施形態に係る共振装置1では、下蓋20の側壁23上に共振子10の保持部140が接合され、さらに共振子10の保持部140と上蓋30の側壁33とが接合される。このように下蓋20と上蓋30との間に共振子10が保持され、下蓋20と上蓋30と共振子10の保持部140とによって、振動腕135が振動する振動空間が形成される。
(2−1.上蓋30)
上蓋30は、所定の厚みのSi(シリコン)ウエハL3により形成されている。図4Bに示すように、上蓋30はその周辺部(側壁33)で後述する接合部Hにより共振子10の保持部140と接合されている。上蓋30における、共振子10に対向する表面、裏面及び貫通電極V3の側面は、酸化ケイ素膜L31に覆われていることが好ましい。酸化ケイ素膜L31は、例えばSiウエハL3の表面の酸化や、化学気相蒸着(CVD: Chemical Vapor Deposition)によって、SiウエハL3の表面に形成される。
また、上蓋30の凹部31の共振子10と対向する側の面にはゲッター層34が形成されている。ゲッター層34は、例えばTi(チタン)等から形成され、上蓋30と下蓋20とで形成される振動空間に発生されるアウトガスを吸着する。なお、図には示さないが、上蓋30は凹部31の共振子10に対向する面のほぼ全面にゲッター層が形成されてもよい。これにより、アウトガスを吸着することができ、振動空間を真空に保つことができる。
また、上蓋30の貫通電極G、I1、I2、O1、O2は、それぞれ上蓋30に形成された貫通孔に多結晶シリコン(Poly−Si)等の金属が充填されて形成される。
貫通電極Gは、後述する共振子10のSi基板F2をグランド接続させる接地用端子である。
貫通電極I1は、後述する共振子10の金属層E1を外部の入力電源や入力信号と電気的に接続させる。他方、貫通電極I2は、後述する共振子10の金属層E2を外部の入力電源や入力信号と電気的に接続させる。
貫通電極O1は、後述する共振子10の金属層E1を外部の出力電源や出力信号と電気的に接続させる。他方、貫通電極O2は、後述する共振子10の金属層E2を外部の出力電源や出力信号と電気的に接続させる。
なお、貫通電極G、I1、I2、O1、O2と共振子10との間には例えばAl膜やMo膜等が形成されている。
(2−2.下蓋20)
下蓋20の底板22及び側壁23は、Si(シリコン)ウエハL1により、一体的に形成されている。また、下蓋20は、側壁23の上面によって、共振子10の保持部140と接合されている。Z軸方向に規定される下蓋20の厚みは例えば、150μm、凹部21の深さは例えば50μmである。なお、SiウエハL1は、縮退されていないシリコンから形成されており、その抵抗率は例えば16mΩ・cm以上である。
(2−3.共振子10)
共振子10では、保持部140、基部130、振動腕135、保持腕110は、同一プロセスで一体的に形成される。共振子10では、まず、Si(シリコン)基板F2(基板の一例である。)の上に、絶縁膜F4が積層され、絶縁膜F4の上に下部電極E1A,E1B(以下「金属層E1」ともいう。)が積層されている。そして、金属層E1の上には、金属層E1を覆うように、圧電薄膜F3が積層されており、さらに、圧電薄膜F3の上には、上部電極E2A、E2B、配線WA,WB、電圧印加部142A,142B(以下、まとめて「金属層E2」ともいう。)が積層されている。なお、金属層E2の上には、金属層E2を覆うように、保護膜が積層されてもよい。
Si基板F2は、例えば、厚さ6μm程度の縮退したn型Si半導体から形成されており、n型ドーパントとしてP(リン)やAs(ヒ素)、Sb(アンチモン)などを含むことができる。Si基板F2に用いられる縮退Siの抵抗値は、例えば16mΩ・cm未満であり、より好ましくは1.2mΩ・cm以下である。なお、本実施形態では、Si基板F2の材料は、低抵抗の半導体であればよく、縮退シリコンに限定されない。さらにSi基板F2の下面には酸化ケイ素(例えばSiO)層F21(温度特性補正層の一例である。)が形成されている。これにより、温度特性を向上させることが可能になる。なお、酸化ケイ素層F21は、Si基板F2の上面に形成されてもよいし、Si基板F2の上面と下面の双方に形成されてもよい。
絶縁膜F4は、例えば、厚さ50μm以上500μm以下程度であり、低誘電率かつ高熱伝導性の材料から形成されることが好ましい。具体的には、絶縁膜F4には、熱伝導率が100W/km以上の材料を用いることが好ましく、例えばSiN(窒化シリコン)やAlNやダイヤモンドやサファイア等を用いることが好ましい。Si基板F2と金属層E1との間に絶縁膜F4が形成されることによって、分割された金属層E1が短絡するのを防ぐことができる。
絶縁膜F4に低誘電率かつ高熱伝導性の材料を用いることで、振動部120が屈曲振動する際に、TED(熱弾性減衰:Thermoelastic Dumping)を抑制し、共振子10のQが低下することを抑制できる。なお、TEDは共振子10の振動において、引張領域と圧縮領域とで温度差が生じることに起因するエネルギー損失をいい、特に、振動部120の積層方向における中間層の熱伝導率が高いことによって、低周波の共振子10でのTEDを抑制することができる。本実施形態に係る共振子10のような積層構造の場合、圧電薄膜F3とSi基板F2との間の絶縁膜F4がTEDへの影響が高いため、絶縁膜F4に低誘電率かつ高熱伝導性の材料を用いることによりTEDを効果的に抑制することができる。
また、金属層E2、E1は、例えば厚さ0.1μm以上0.2μm以下程度のMo(モリブデン)やアルミニウム(Al)等を用いて形成される。
金属層E2、E1は、エッチング等により、所望の形状に形成される。金属層E1は、例えば振動部120上においては、下部電極E1A,E1Bとして機能するように形成される。また、金属層E1は、保持腕110や保持部140上においては、共振子10の外部に設けられた交流電源に下部電極を接続するための配線として機能するように形成される。
他方で、金属層E2は、振動部120上においては、上部電極E2A,E2Bとして機能するように形成される。また、金属層E2は、保持腕110や保持部140上においては、共振子10の外部に設けられた回路に上部電極を接続するための配線WA,WBとして機能するように形成される。
圧電薄膜F3は、印加された電圧を振動に変換する圧電体の薄膜であり、例えば、AlN(窒化アルミニウム)等の窒化物や酸化物を主成分とすることができる。具体的には、圧電薄膜F3は、ScAlN(窒化スカンジウムアルミニウム)により形成することができる。ScAlNは、窒化アルミニウムにおけるアルミニウムの一部をスカンジウムに置換したものである。また、圧電薄膜F3は、例えば、1μmの厚さを有するが、0.2μmから2μm程度を用いることも可能である。
保持部140における貫通電極I1,O1が形成される領域(すなわち、電圧印加部141A,141B)において、圧電薄膜F3は電極層E1が露出するように除去される。圧電薄膜F3が除去された箇所にはAl等の金属が充填され、貫通電極I1、O1と電極層E1とが接続されるための配線が形成される。また、保持部140における貫通電極Gが形成される領域(すなわち、電圧印加部141G)においては、圧電薄膜F3と絶縁膜F4とはSi基板F2が露出するように除去され、圧電薄膜F3と絶縁膜F4が除去された箇所には、Al等の金属が充填され、貫通電極Gを介してSi基板F2が接地されるための配線が形成される。
(2−5接合部)
接合部Hは、共振子10と上蓋30との間において、XY平面に沿って矩形の環状に形成される。接合部Hは、共振子10と上蓋30とを共晶結合し、共振子10の振動空間を封止する。例えば接合部Hは、Al層とGe層とから形成される。
(3.作用効果)
次に、図5乃至図8を参照して、本実施形態に係る共振装置1の作用について説明する。図5A,図5B、図6A,図6Bは本実施形態に係る共振子10の接続構成を説明するための図である。図5Aは図3のCC’断面を模式的に示す図である、図5Bは図5Aの等価回路を示している。他方図6Aは図5Aに対応し、比較例の共振子10’の接続構成を示し、図6Bは図6Aの等価回路を示している。なお、比較例の共振子10’は共振子10のSi基板F2が接地されていない点が共振子10と異なるが、その他の構成は共振子10と同様である。
まず図6A、6Bを参照して、比較例の共振子10’においては、圧電薄膜F3に電圧が印加された場合、Si基板F2と金属層E1とが帯電することにより、絶縁膜F4に浮遊容量Cb1,Cb2が発生してしまう。本実施形態に係る共振子10のようなコルピッツ型発振回路においては、共振子のL性(誘導性)と付加容量Cc1,Cc2とインバータ(不図示)により発振回路が構成される。図6Bにおいて破線で囲んだ部分がL性を示す部分である。図6Bに示すように比較例の共振子10’においては、絶縁膜F4の容量成分が浮遊容量Cb1,Cb2として共振子10’に対して並列に挿入される。これによって共振子10’の共振特性のうち、結合係数が見かけ上、低減してしまう。共振子10’において結合係数が低下すると、付加容量Cc1,Cc2やインバータ側の容量の変動によって発振の余裕度が低下してしまう。この結果、共振子10’の特性が劣化してしまう。
他方、本実施形態に係る共振子10は、Si基板F2が接地されている(図5A)。これによって、図5Bに示すように、絶縁膜F4に発生した容量Cb1,Cb2が付加容量として機能する。この結果、共振子10としての容量は増大しないため、結合係数の低減を防ぐことができ、発振の余裕度を増大させることができる。また、容量Cb1,Cb2を付加容量として用いることができるため、例えば付加容量Cc1,Cc2を削減することができるため、この場合には、さらなる小型化を図ることができる。
次に図7を参照して、絶縁膜F4に低誘電率かつ高熱伝導性の材料を用いることの効果について説明する。図7は絶縁膜F4に低誘電性の材料を用いた場合において、当該材料の熱伝導性のみを変化させた場合におけるTEDによるQへの影響を計測したシミュレーション結果を示すグラフである。図7において横軸は材料の熱伝導率を示し、縦軸はTEDによるQを示している。なお、図7のシミュレーションにおいては、1本の振動腕を有する共振子を用いた。
図7に示すように、絶縁膜F4には熱伝導率の高い材料、特に熱伝導率が20W/mk程度以上の材料を用いることでTEDの低減を抑制することができることが分かる。
このように、本実施形態に係る共振装置1では、共振子10において、Si基板F2が接地されている。これによって、絶縁膜F4に発生する浮遊容量を付加容量として利用することができる。この結果、共振子10としての容量は増大しないため結合係数の低減を防ぐことができ、発振の余裕度を増大させることができる。
さらに絶縁膜F4に低誘電率かつ高熱伝導性の材料を用いることで、振動部120が屈曲振動する際に、TEDを抑制し、共振子10のQが低下することを抑制できる。
[第2実施形態]
第2の実施形態以降では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
図8乃至図10を用いて第2実施形態に係る共振子11について説明する。なお、共振子11の構成のうち、第1実施形態に係る共振子10と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略する。
図8は、共振子11の平面図であり、図9は図8のDD’断面を示す模式図である。図8を参照して、本実施形態に係る共振子11は、振動部120に代えて振動部121を有している。
振動部121は、2本の振動腕135A,135Bに代えての振動腕135C〜135Fを有している。本実施形態の振動部121では、X軸方向において、外側に2本の振動腕135C、135Fが配置されており、内側に2本の振動腕135D、135Eが配置されている。X軸方向における、振動腕135Dと135Eとの第1間隔は、X軸方向における、外側の振動腕135C(135F)と当該外側の振動腕135C(135F)に隣接する内側の振動腕135D(135E)との間の第2間隔よりも大きく設定される。第1間隔は例えば35μ程度、第2間隔は例えば25μm程度である。第2間隔は第1間隔より小さく設定することにより、振動特性が改善される。また、共振装置1を小型化できるように、第1間隔を第2間隔よりも小さく設定してもよいし、等間隔にしても良い。
また、本実施形態において、振動部121の表面(上蓋30に対向する面)には、その全面を覆うように保護膜235が形成されている。なお、保護膜235は、電圧印加部141G,141A,142A,141B,142B上においては除去されている。
図9を参照して、本実施形態においては、振動部121の外側の振動腕135C、135Fに印加される電界の位相と、内側の振動腕135D、135Eに印加される電界の位相とが互いに逆位相になるように設定される。これにより、外側の振動腕135C、135Fと内側の振動腕135D、135Eとが互いに逆方向に変位する。例えば、外側の振動腕135C、135Fが上蓋30の内面に向かって開放端を変位すると、内側の振動腕135D、135Eは下蓋20の内面に向かって開放端を変位する。
これによって、本実施形態に係る共振子10では、逆位相の振動時、すなわち、図9に示す振動腕135Cと振動腕135Dとの間でY軸に平行に延びる中心軸r1回りに振動腕135Cと振動腕135Dとが上下逆方向に振動する。また、振動腕135Eと振動腕135Fとの間でY軸に平行に延びる中心軸r2回りに振動腕135Eと振動腕135Fとが上下逆方向に振動する。これによって、中心軸r1とr2とで互いに逆方向の捩れモーメントが生じ、基部130で屈曲振動が発生する。
すなわち、振動部121には、上部電極E2Cと下部電極E1Cとから形成される振動領域と、上部電極E2Dと下部電極E1Dとから形成される振動領域と、上部電極E2Eと下部電極E1Eとから形成される振動領域と、上部電極E2Fと下部電極E1Fとから形成される振動領域と、が互いに離間して形成されている。
さらに、共振子11は、絶縁膜F4に代えて絶縁膜F5,F6を有している。絶縁膜F5は低誘電性を有する材料から構成されており、例えば酸化ケイ素等から成る。他方、絶縁膜F6は高熱伝導性を有する材料から構成されており、例えばAlN等から成る。絶縁膜F5,F6の厚みはいずれも150nm程度である。
このように第1実施形態における絶縁膜F4を2層の絶縁膜F5,F6で構成することによって材料の選択の自由度が増す。図10は、絶縁膜として低誘電率材料の1層の膜を用いた場合(白丸のプロットである。)と、低誘電率材料の層と高熱伝導率材料の層との2層から成る膜を用いた場合(黒丸のプロットである。)とにおいて、温度によるTEDによるQの変動量を計測したシミュレーション結果を示すグラフである。図10において、横軸は温度を、縦軸はTEDによるQの変化を示している。
図10から明らかなように、低誘電率材料の層と高熱伝導率材料の層との2層から成る膜を用いた方が、低誘電率材料の1層の膜を用いた場合よりも、温度によるTEDによるQの劣化を抑制することができる。
このように、本実施形態に係る共振子11によれば、絶縁膜に低誘電率材料の層と高熱伝導率材料の層との2層から成る膜を用いることにより、TEDを抑制することができる。 その他の構成・機能は第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図11、図12を用いて第3実施形態に係る共振子12のうち、第1実施形態との差異点について説明する。図11は、本実施形態に係る、共振子12の平面図を示し、図12は図1のEE’の断面の構造の一例を概略的に示す図である。なお、図12の断面は図11のEE’断面に対応している。
本実施形態では、共振子12は、XY平面面内において輪郭振動する面内振動子である。共振子12は振動部120に代えて振動部122を有している。
振動部122は、図11の直交座標系におけるXY平面に沿って平板状に広がる略直方体の輪郭を有している。また、振動部122は、X軸方向に短辺を有し、Y軸方向に長辺を有している。振動部122は、短辺において、保持腕110A、110Bによって保持部140(枠体140c、140d)に保持されている。
振動部122の表面(上蓋30と対向する側の面)には、当該表面を振動部122の長辺に沿って2分割するように上部電極E2C、E2Dが形成されている。また、図12を参照して、上部電極E2C、E2Dは圧電薄膜F3を介してそれぞれ分割して形成された下部電極E1C,E1Dと対向している。これによって振動部122には、上部電極E2Cと下部電極E1Cとから形成される振動領域と、上部電極E2Dと下部電極E1Dとから形成される振動領域とが互いに離間して形成されている。
振動部122の振動領域は、振動部122の短辺に沿った方向に振動の節を有している。振動領域は、振動の節に平行(すなわち振動部122の短辺に平行)な長辺と、輪郭振動の半波長に相当する短辺とを有する矩形の形状をしている。
その他の構成・機能は第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
図13、図14を用いて第4実施形態に係る共振子13のうち、第1実施形態との差異点について説明する。図13は、本実施形態に係る共振子13のCC’断面を示す模式図であり、図14は図1のAA’断面を示す模式図である。
本実施形態に係る共振子13は、第1実施形態に係るSi基板F2に代えて基板F7を有している。基板F7は、絶縁体又は半導体からなる第1層F25と、導電体からなる第2層E3とを有している。第2層E3は、第1層F25と絶縁膜F4との間に形成されている。第2層E3に金属層E2A,E2B,E1A,E1Bを形成するAlやMo等よりも低抵抗の電極材料を用いることで、経路抵抗を低減できるため、より共振抵抗を低減することができる。
さらに本実施形態において、貫通電極Gは、第2層E3を接地させる。
その他の構成、機能は第1実施形態と同様である。
以上、本発明の例示的な実施形態について説明した。
本発明の一実施形態に係る共振装置1は、基板と、基板上に形成された絶縁膜F4と、絶縁膜F4上に形成された複数の振動領域であって、各振動領域が、絶縁膜F4上に形成された下部電極E1、下部電極E1上に形成された圧電膜F3、及び、圧電膜F3上に形成された上部電極E2を有し、少なくとも1つの振動領域が他の振動領域とは逆相で振動するように、絶縁膜F4上に形成された複数の下部電極E1のうち、少なくとも1つの下部電極E1が他の下部電極E1とは異なる電位となる、複数の振動領域と、基板、絶縁膜F4、複数の振動領域を有する共振子10を封止するパッケージ50であって、基板を接地させる接地用端子Gを有する、パッケージ50と、を備える。この構成によれば、本実施形態に係る共振装置1では、共振子10において、基板が接地されるよう構成されている。これによって、絶縁膜F4に発生する浮遊容量を付加容量として利用することができる。この結果、共振子10としての容量の増大を抑制することで、結合係数の低減を防ぐことができるため、発振の余裕度を増大させることができる。
また、基板は半導体基板F2であることが好ましい。また、基板は、絶縁体又は半導体からなる第1層F25と、当該第1層F25と絶縁膜F4の間に形成された導電体からなる第2層E3を有し、接地用端子Gは、第2層E3を接地させるように構成されてもよい。
また、上記パッケージは、基板側に対向して設けられた下蓋20と、上部電極E2に対向して設けられた上蓋30とを備えてもよい。
また、上記共振子10は、固定端と開放端とを有し面内屈曲振動する2本以上の振動腕135、並びに振動腕135の固定端に接続される前端131A及び当該前端131Aに対向する後端131Bを有する基部130を有し、2本以上の振動腕135が、複数の振動領域であるよう構成されてもよい。さらに、共振子10は、圧電膜F3が当該圧電膜F3に印加された電圧に応じて輪郭振動を行うように構成され、複数の振動領域はそれぞれ、圧電膜F3の輪郭振動の節に平行な長辺と、圧電膜F3の輪郭振動の節に直交し、かつ輪郭振動の半波長に相当する短辺とを有するように構成されもよい。
また、絶縁膜F4は、窒化シリコン、AlNやダイヤモンドの少なくとも何れかから成ることが好ましい。絶縁膜F4に低誘電率かつ高熱伝導性の材料を用いることで、振動部120が屈曲振動する際に、TEDを抑制し、共振子10のQが低下することを抑制できる。
なお、絶縁膜F4は、低誘電率の材料から成る層F5と、高熱伝導率の材料から成る層F6との複数層で構成されてもよい。この場合、高熱伝導率の材料は、窒化アルミニウムであることが好ましい。絶縁膜F4を2層の絶縁膜F5,F6で構成することによって材料の選択の自由度が増す。
本発明の一実施形態に係る共振子10は、半導体基板F2と、半導体基板F2上に形成された絶縁膜F4と、絶縁膜F4上に形成された複数の振動領域であって、各振動領域が、絶縁膜F4上に形成された下部電極E1、下部電極E1上に形成された圧電膜F3、及び、圧電膜F3上に形成された上部電極E2を有し、少なくとも1つの振動領域が他の振動領域とは逆相で振動するように、絶縁膜F4上に形成された複数の下部電極E1のうち、少なくとも1つの下部電極E1が他の下部電極E1とは異なる電位となる、複数の振動領域と、を備え、半導体基板F2は、接地させるための接地用端子Gと接続するよう構成された。この構成によれば、本実施形態に係る共振装置1では、共振子10において、半導体基板F2が接地されるよう構成されている。これによって、絶縁膜F4に発生する浮遊容量を付加容量として利用することができる。この結果、共振子10としての容量の増大を抑制することにより、結合係数の低減を防ぐことができるため、発振の余裕度を増大させることができる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 共振装置
10、11、12 共振子
20 下蓋
21 凹部
22 底板
23 側壁
30 上蓋
31 凹部
33 側壁
50 パッケージ
110A、110B 保持腕
120、121,122 振動部
130 基部
131a 長辺
131A 前端
131b 長辺
131B 後端
131c 短辺
131d 短辺
135A、135B、135C、135D、135E、135F 振動腕
140 保持部
140a 枠体
140b 枠体
140c 枠体
140d 枠体
141A、141B、141G、142A、142B
235 保護膜
本実施形態においては、保持部140は一体形成される角柱形状の枠体140a〜140dからなる。枠体140aは、図3に示すように、振動腕135の開放端に対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140bは、基部130の後端131Bに対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140cは、基部130の側端(短辺131c)及び振動腕135Aに対向して、長手方向がY軸に平行に設けられ、その両端で枠体140a、140bの一端にそれぞれ接続される。枠体140dは、基部130の側端(短辺131d)及び振動腕135Bに対向して、長手方向がY軸に平行に設けられ、その両端で枠体140a、140bの他端にそれぞれ接続される。
保持腕110Aは、保持部140の内側に設けられ、振動部120と保持部140の枠体140cとを接続する。また、保持腕110Aの表面には上部電極E2Aと電圧印加部142Aとを接続させるための配線WAが形成されている。他方、保持腕110Bは、保持部140の内側に設けられ、振動部120と保持部140の枠体140dとを接続する。また、保持腕110Bの表面には上部電極E2Bと電圧印加部142Bとを接続させるための配線WBが形成されている。
保持部140における貫通電極I1,O1が形成される領域(すなわち、電圧印加部141A,141B)において、圧電薄膜F3は金属層E1が露出するように除去される。圧電薄膜F3が除去された箇所にはAl等の金属が充填され、貫通電極I1、O1と金属層E1とが接続されるための配線が形成される。また、保持部140における貫通電極Gが形成される領域(すなわち、電圧印加部141G)においては、圧電薄膜F3と絶縁膜F4とはSi基板F2が露出するように除去され、圧電薄膜F3と絶縁膜F4が除去された箇所には、Al等の金属が充填され、貫通電極Gを介してSi基板F2が接地されるための配線が形成される。
振動部121は、2本の振動腕135A,135Bに代えての振動腕135C〜135Fを有している。本実施形態の振動部121では、X軸方向において、外側に2本の振動腕135C、135Fが配置されており、内側に2本の振動腕135D、135Eが配置されている。X軸方向における、振動腕135Dと135Eとの第1間隔は、X軸方向における、外側の振動腕135C(135F)と当該外側の振動腕135C(135F)に隣接する内側の振動腕135D(135E)との間の第2間隔よりも大きく設定される。第1間隔は例えば35μ程度、第2間隔は例えば25μm程度である。第2間隔は第1間隔より小さく設定することにより、振動特性が改善される。また、共振装置1を小型化できるように、第1間隔を第2間隔よりも小さく設定してもよいし、等間隔にしても良い。
これによって、本実施形態に係る共振子11では、逆位相の振動時、すなわち、図9に示す振動腕135Cと振動腕135Dとの間でY軸に平行に延びる中心軸r1回りに振動腕135Cと振動腕135Dとが上下逆方向に振動する。また、振動腕135Eと振動腕135Fとの間でY軸に平行に延びる中心軸r2回りに振動腕135Eと振動腕135Fとが上下逆方向に振動する。これによって、中心軸r1とr2とで互いに逆方向の捩れモーメントが生じ、基部130で屈曲振動が発生する。
[第3実施形態]
図11、図12を用いて第3実施形態に係る共振子12のうち、第1実施形態との差異点について説明する。図11は、本実施形態に係る、共振子12の平面図を示し、図12は図11のEE'の断面の構造の一例を概略的に示す図である。なお、図12の断面は図11のEE'断面に対応している。

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された複数の振動領域であって、各振動領域が、前記絶縁膜上に形成された下部電極、前記下部電極上に形成された圧電膜、及び、前記圧電膜上に形成された上部電極を有し、少なくとも1つの振動領域が他の振動領域とは逆相で振動するように、前記絶縁膜上に形成された複数の前記下部電極のうち、少なくとも1つの前記下部電極が他の前記下部電極とは異なる電位となる、複数の振動領域と、
    前記基板、前記絶縁膜、前記複数の振動領域を有する共振子を封止するパッケージであって、前記基板を接地させる接地用端子を有する、パッケージと、
    を備える、
    共振装置。
  2. 前記基板は、半導体基板である、請求項1に記載の共振装置。
  3. 前記基板は、
    絶縁体又は半導体からなる第1層と、当該第1層と前記絶縁膜の間に形成された導電体からなる第2層とを有し、
    前記接地用端子は、前記第2層を接地させる、
    請求項1に記載の共振装置。
  4. 前記パッケージは、
    前記基板に対向して設けられた下蓋と、
    前記上部電極に対向して設けられた上蓋と、
    を備える、請求項1乃至3の何れか一項に記載の共振装置。
  5. 前記共振子は、
    固定端と開放端とを有し屈曲振動する2本以上の振動腕、並びに、前記振動腕の固定端に接続される前端及び当該前端に対向する後端を有する基部、
    を有し、
    前記2本以上の振動腕は、前記複数の振動領域である、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の共振装置。
  6. 前記共振子は、
    前記圧電膜が当該圧電膜に印加された電圧に応じて輪郭振動を行うように構成され、
    前記複数の振動領域はそれぞれ、前記圧電膜の輪郭振動の節に平行な長辺と、前記圧電膜の輪郭振動の節に直交し、かつ輪郭振動の半波長に相当する短辺とを有する、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の共振装置。
  7. 前記絶縁膜は、
    前記基板より導電率の低い膜である、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の共振装置。
  8. 前記絶縁膜は、
    窒化シリコン、窒化アルミニウム、二酸化ケイ素、ダイヤモンド、及びサファイアのいずれかから成る、
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の共振装置。
  9. 前記絶縁膜は、
    低誘電率の材料から成る層と、高熱伝導率の材料から成る層との複数層で構成された、
    請求項1乃至8の何れか一項に記載の共振装置。
  10. 前記高熱伝導率の材料は、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、ダイヤモンド、及びサファイアの何れかからなる、
    請求項9に記載の共振装置。
  11. 基板と、
    前記基板上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された複数の振動領域であって、各振動領域が、前記絶縁膜上に形成された下部電極、前記下部電極上に形成された圧電膜、及び、前記圧電膜上に形成された上部電極を有し、少なくとも1つの振動領域が他の振動領域とは逆相で振動するように、前記絶縁膜上に形成された複数の前記下部電極のうち、少なくとも1つの前記下部電極が他の前記下部電極とは異なる電位となる、複数の振動領域と、
    を備え、
    前記基板は、
    接地させるための接地用端子と接続されるよう構成された、
    共振子。
  12. 前記基板は、半導体からなる請求項11に記載の共振子。
  13. 前記基板は、
    絶縁体又は半導体からなる第1層と、当該第1層と前記絶縁膜の間に形成された導電体からなる第2層とを有し、
    前記接地用端子は、前記第2層を接地させる、
    請求項11に記載の共振子。
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