JPWO2019078117A1 - 光信号送信システム - Google Patents

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寛和 久保田
大橋 正治
正治 大橋
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悠司 三好
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信昭 小酒
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    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2581Multimode transmission

Abstract

光ファイバを伝搬する光信号の遅延を抑制するとともに、光ファイバの生産性の向上と、伝搬損失の低減との両立を図る。複数のモードの光信号を伝搬することができる光ファイバ(1)と、光ファイバ(1)に光信号を入力する送信器(2a)およびモード変換器(3)と、を含み、送信器(2a)およびモード変換器(3)は、特定の高次モードの光信号を生成し、光ファイバ(1)は、コア部が中空であり、基本モードの光信号の損失よりも上記特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている。

Description

本発明は、光信号送信システムおよび光ファイバに関する。
現在の通信に使う光ファイバは、LAN(Local Area Network)等の比較的短距離の通信では、コア径が大きく、接続が容易なマルチモード光ファイバが用いられる。一方、通信距離がやや長い場合は、マルチモード光ファイバではモード分散が伝送距離・伝送容量の制限となるため、地域系、基幹系、海底など、通信距離が数km程度から1万kmにわたる多くの通信でコア径の小さい単一モード光ファイバが広く用いられる。いずれの場合も1本の光ファイバ中に光の通路は1つのみである。この1つの通路に波長多重通信により複数の信号を詰め込むことで通信容量を拡大しており、通信容量の大きな通信を実現している。
更なる大容量化を目指して現在1本の光ファイバ中に複数の光の通路を持ち、複数の波長多重信号を同時に伝搬させる光ファイバとそれを用いた空間多重光通信方式の研究が行われている。
空間多重光通信方式には複数のコアをもつマルチコア光ファイバを用いるコア多重方式と、一つのコアが2ないし10程度の伝搬モードを持つように設計した数モード光ファイバを用いるモード多重伝送方式、さらにこれらを併用した方式も研究されている。
これらとは別に、マルチモード光ファイバへの光の入射方法を工夫し、マルチモード光ファイバ中すべてのモードを使わず、伝搬特性の類似したモードを選択的に使用することで十km程度までの伝搬に使うための研究も行われている(特許文献1、特許文献2)。
これらの光ファイバ通信を高速光通信と呼称することがあるが、光ファイバ中を伝搬する光の信号の光の速度は光ファイバに使用するガラスやプラスチックの屈折率で決まり、通常の光ファイバでこれを大きく改善することはできない。物理的な限界速度である真空中の光の速度に近づけるためには光信号を空中において伝搬させれば良い。従来、空中伝搬では無線通信が使われているが、空間的な並列度を高め容量を拡大するためにはMIMO(Multiple Input Multiple Output)信号処理を使用する必要がある。大規模のMIMO信号処理は処理時間が長くかかり、伝搬時間が短い特徴を生かすことができない。
そもそも、光、電気および電波などの信号は十分に早く、これまで伝搬遅延時間そのものに関してはほとんど顧みられることはなかった。これまでは複数の経路を通った光信号の相対的な遅延時間が問題になることがあったが、早く届いた信号を遅い信号に合わせて遅らせることで対応している。しかし、近年、証券取引、スーパーコンピュータのインターコネクトなど、わずかでも伝搬遅延時間を減らすことが望まれる分野が出現してきた。
中空光ファイバは、光ファイバの材質であるガラスおよびプラスチックなどに起因する様々な制約を解決する手段として研究開発が進められてきた。中空管の内側に高反射率の鏡を蒸着する方法は加工用レーザ光の導波には用いられているが、光の損失が大きいため通信用には適さない。損失の低い中空光ファイバの実現方法として提案されたのが、誘電体の周期的な構造によりあるエネルギ(波長)の電磁波がその誘電体中に侵入できなくなるフォトニックバンドギャップで中空のコア部を囲むフォトニックバンドギャップファイバである(非特許文献1)。
誘電体が同心円状に多層になっているものなどいくつかの構造があるが、原理は同じである。通信システムではこの中空フォトニックバンドギャップファイバの基本モードを用いる、あるいは、複数のモードを持つように設計し、モード多重伝送に用いることが行われている。
中空フォトニックバンドギャップファイバの横断面は中空のコアのまわりに規則正しく多数の穴をあけた構造である。フォトニックバンドギャップファイバでは、まずクラッド部分の構造が、フォトニックバンドギャップが発生する波長を求める必要があるが同一の構造が無限に広がっている場合の計算を行うことで効率のよい計算を行うことができる(非特許文献1)。
フォトニックバンドギャップファイバの作成方法としては特許文献1のように外径0.1mmないし1mmの細いガラスパイプ(キャピラリー)を束ねてファイバ母材とするスタックアンドドロー法(あるいはキャピラリー法)と呼ばれる方法が広く用いられる。
このため空孔は概略六方最密の配置にならんでいる。この構造では光ファイバに用いる材質の屈折率、および空孔間隔Λと空孔の直径がフォトニックバンドギャップの特徴を決定し、空孔の直径が大きいほどフォトニックバンドギャップの存在範囲が広がるため、現在のフォトニックバンドギャップファイバのクラッド部断面は角のまるまった正六角形を並べたハチの巣状である。この構造が無限に広がっているとして、所望の波長にフォトニックバンドギャップを発生する波長が来るように構造を決定することが行われる。
実際のフォトニックバンドギャップファイバではクラッド部の大きさは有限である。フォトニックバンドギャップ領域境界付近での光の閉じ込めが弱くなり、光ファイバの伝送損失が増加する。また、構造の乱れはフォトニックバンドギャップを生じる領域の狭窄化、閉じ込め能力の低下となる。低損失なフォトニックバンドギャップファイバを実現するためにはクラッド部として構造の乱れの少ない周期構造をコア部の数倍の直径の領域にわたって作成する必要がある。
キャピラリー法では中空コアのまわりに細いガラスパイプを並べるため、母材の中空部分の形状を保持することが難しい。また母材をファイバ化する線引き工程で空孔の配列が乱れやすい。空孔配列の乱れはフォトニックバンドギャップファイバの特性を劣化させるため、特許文献1、特許文献2のごとく母材の作成時にコアに相当する内径をもつ薄いガラス管を中心に導入することで配列の乱れを抑える方法が提案されている。
しかしながら、コアを囲む円柱パイプを通る光と中空のコア部を通る光とはある波長で結合が生じる。結合が生じた波長では損失が増加するため、非特許文献1のごとく円柱パイプの厚さを精密に制御し、反共鳴状態と呼ばれる状態を作り出すことでコアを囲むガラスの表面およびそのガラス内部の光強度を減らし、低損失化を図ることが検討された。
しかしながら、作成された母材から光ファイバを線引きする際にガラスの表面張力のためコア周囲のガラス壁の厚さはコアの周方向で均一にすることは困難であった。その後フォトニックバンドギャップファイバの損失を低減する方法としては非特許文献2のごとくコア周囲のガラス壁を持たない構造でガラス部分が内側(中心方向)に凸になっていることが有効で有ることが示され、現在ではこの構造のフォトニックバンドギャップファイバが用いられている。
日本国公開特許公報「特開2000-284149号公報(2000年10月13日公開)」 米国特許第228032号明細書(1880年05月25日登録) 日本国公開特許公報「特開2003-277091号公報(2003年10月02日公開)」 日本国公表特許公報「特表2004-533398号公報(2004年11月04日公表)」
T. A. Birks, P. J. Roberts, P. S. J. Russell, D. M. Atkin, and T. J. Shepherd, "Full2-D photonic-bandgaps in silica/air structures," Electron. Lett., vol. 31, no. 22, pp. 19411943, 1995. P. Roberts, D. Williams, B. Mangan, H. Sabert, F. Couny, W. Wadsworth, T. Birks, J. Knight, and P. Russell, "Realizing low loss air core photonic crystal fibers by exploiting an antiresonant core surround.," Optics Express, vol. 13, no. 20, pp. 82778285, Oct. 2005. B. Debord, M. Alharbi, T. Bradley, C. Fourcade-Dutin, Y. Y. Wang, L. Vincetti, F. Grme, and F. Benabid, "Hypocycloid-shaped hollow-core photonic crystal fiber Part I: arc curvature effect on confinement loss.," Optics Express, vol. 21, no. 23, pp. 2859728608, Nov. 2013.
しかしながら、信号の遅延時間が短い中空光ファイバであるフォトニックバンドギャップファイバは、コア部を囲む円柱パイプを用いないことで低損失なフォトニックバンドギャップファイバが作成可能であるが、製造の難易度が高いという問題点がある。
また、コアを囲む円柱パイプを用いることで製造は比較的容易となるが、低損失なフォトニックバンドギャップファイバとするためには円柱パイプの厚さを精密に制御する必要があり、またガラスの表面張力のため作成された母材から光ファイバを線引きした際にコア周囲のガラス壁の厚さをコアの周方向で均一にすることは困難であるなど、低損失化の点では円柱パイプを用いない方法に比較して不利である。このように、信号の遅延時間が短い中空光ファイバは製造の容易性と低損失化を両立させることは困難であった。
本発明の一態様は、以上の問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、光ファイバを伝搬する光信号の遅延を抑制するとともに、光ファイバの生産性の向上と、伝搬損失の低減との両立を図ることができる光信号送信システムなどを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光信号送信システムは、複数のモードの光信号を伝搬することができる光ファイバと、上記光ファイバに光信号を入力する送信装置と、を含み、上記送信装置は、特定の高次モードの光信号を生成し、上記光ファイバは、コア部が中空であり、基本モードの光信号の損失よりも上記特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている構成である。
本発明の一態様に係る光信号送信システムまたは光ファイバによれば、光ファイバの生産性の向上と、伝搬損失の低減との両立を図ることができるという効果を奏する。
本発明の実施の一形態に係る光通信システムの概要構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る光ファイバの断面の構造を示す断面図である。 上記光ファイバに特定モードの光信号を入力したときの電界強度分布の例を示す図である。 上記光ファイバに関し、クラッド部の構造とバンドギャップ波長との関係を示す図である。 上記光ファイバの損失波長特性の計算例を示す図である。 上記光ファイバの損失波長特性の計算例を示す図である。 上記光ファイバの損失波長特性の計算例を示す図である。
本発明の実施の形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、ある項目にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、他の項目においても同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
〔光通信システム〕
図1の(a)は、本発明の実施の一形態に係る光通信システム10aの概要構成を示すブロック図である。同図に示すように、光通信システム10aは、光信号送信システム5aおよび受信器4を含む。また、光信号送信システム5aは、光ファイバ1、送信器(送信装置)2a、およびモード変換器(送信装置)3を含む。光ファイバ1は、複数のモードの光信号を伝搬することができる光ファイバである。光ファイバ1の構造の詳細については後述する。
送信器2aおよびモード変換器3は、光ファイバ1に光信号を入力する装置である。送信器2aは、光を出射する光源を備えており、当該光源から基本モードの光信号を出力し、モード変換器3は、受動的な光部品で構成され、基本モードの光信号を伝送に使用する特定の高次モードの光信号に変換(特定の高次モードの光信号のみを選択的に生成)して出力する。特定の高次モードの光信号の例としては、光信号の電界分布が、cosθまたはcos2θの角度分布をなす光信号である。電界分布が、cosθの角度分布をなす光信号を第1高次モードの光信号と称し、電界分布が、cos2θの角度分布をなす光信号を第2高次モードの光信号と称する。第1高次モードは、LP11モードに対応するモードであり、第2高次モードは、LP21モードに対応するモードである。なお、フォトニックバンドギャップファイバでは弱導波近似からずれるため伝搬モードはLPモードからのずれが大きいが、便宜上近似が成り立つものとしてLPモードと記載する。
なお、光ファイバ1の光軸に対して垂直な断面において、この断面と光軸との交点を中心とし、上記断面を含む平面内に円筒座標を設定した場合の角度方向をθとする。
光ファイバ1から出力される特定の高次モードの光信号は受信器4に伝達される。受信器4の前に高次モードを基本モードに変換するモード変換器を用いることは任意である。ただし、本実施形態の送信器2aおよび受信器4は、信号処理等による遅延が少ない方式を用いることが好ましい。
図1の(b)は、変形例の光通信システム10bの概略構成を示すブロック図である。光通信システム10bは、光信号送信システム5bおよび受信器4を含む。光信号送信システム5bは、送信器(送信装置)2bおよび光ファイバ1を含む。
本変形例では、送信器2bの出力が直接特定の高次モードを発生させるようになっている。このような送信器2bは高次モードを発生させるレーザ、または高次モードに適した特性をもつ光部品を使用することで実現することができる。また、送信器2bは、モード変換器を内蔵したものであっても見かけ上は送信器2bから、直接高次モードの光信号を発生しているように扱うことができる。この場合、モード変換器を送信器2bの外部に用意することは不要となる。
〔光ファイバ〕
次に、図2に基づき、本発明の実施の一形態に係る光ファイバ1の構造の詳細について説明する。本実施形態の光ファイバ1は、いわゆるフォトニックバンドギャップファイバであり、中空のコア部1aに特定モードの光を閉じ込めることが可能となっている。
同図に示すように、光ファイバ1の横断面は中空のコア部1aのまわりのクラッド部1bに多数の空孔(空孔部)1dが規則正しく配列された構造である。空孔1dの外周には、低屈折率ガラスからなるガラス層1eが形成されている。
また、光ファイバ1は、コア部1aの外縁を画定するガラス製のサポートリング(コア壁(ガラス壁)1c)を備えており、これによりサポートリングのない構造に比べて製造が容易となっている。なお、本明細書でガラス製と記載している部分は、使用する波長で透明な材質であれば、たとえばPMMA(poly methyl methacrylate)などのプラスチックであってもよい。
また、本実施形態の光ファイバ1は、基本モードの伝送損失が大きく、特定の高次モードの伝送損失が小さい構造となっている。その結果、光ファイバ1に特定の高次モードの光を伝搬させることにより、伝搬損失の低減が可能となっている。
より具体的には、コア部1aは中空であり、クラッド部1bは、特定の高次モードの使用波長でフォトニックバンドギャップを生じるように、空孔間隔(空孔部の中心間距離)Λおよび空孔1dの壁の厚さ(t)が所定の値に設定された周期構造を有している。
上述したように、光ファイバ1は、基本モードの光信号の損失よりも上記高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されており、選択的に高次モードを受信器4に伝達するようになっている。また、光ファイバ1は、基本モードではなく特定の高次モードを伝搬に使用される。
上述の構成によれば、光ファイバ1のコア部1aは、中空であるため、光ファイバ1を伝搬する光信号の遅延を抑制することができる。また、光ファイバ1に入射される光は、特定の高次モードのみからなる光信号であり、光ファイバ1は、基本モードの光信号の損失よりも特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている。このため、光信号の伝搬損失の低減を図ることができる。
また、コア部が中空である従来の光ファイバにおいて基本モードの光信号の損失よりも特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計すればよいので、光ファイバ1の生産が容易である。
以上により、光ファイバ1を伝搬する光信号の遅延を抑制するとともに、光ファイバ1の生産性の向上と、伝搬損失の低減との両立を図ることができる。
図3は、光ファイバ1に特定モードの光信号を入力したときの電界強度分布の例を示す図である。図3の(a)は、光ファイバ1に基本モードの光信号を入力したときの電界強度分布の例を示している。一方、図3の(b)は、光ファイバ1に第1高次モードの光信号を入力したときの電界強度分布の例を示している。
これらの図に示すように、基本モードは中心が強い一つ山の形状の強度分布を有しており、一方、第1高次モードは中心がくぼんだドーナツ型の強度分布を有している。なお、これらの強度分布は光信号の電界強度を時間平均したものである。
計算機実験では、電界分布が、cosθまたはcos2θの角度分布をなす光信号は、光ファイバ1を用いることで、その伝搬損失を基本モードの光の伝搬損失よりも低減させることが可能であることが分かっている。
また、光ファイバ1は、上述したように、コア部1aの外縁にコア壁1c(サポートリング;ガラス壁)を有するとともに、規則的に配列された複数の空孔1dをクラッド部1bに有し、上記ガラス壁(コア壁1c)の平均厚さ(w)と、空孔1dの中心間距離(空孔間隔Λ)との比は、0.03以上、0.05以下であることが好ましい。この構成によれば、基本モードの光信号の損失よりも高次モードの光信号の損失が小さくなるような光ファイバを好適に実現することができる。
(実施例1)
次に、図4〜図6に基づき、本発明の実施例について説明する。バンドギャップの発生する範囲はクラッド部1bにおける空孔1dの壁の厚さ(t)と空孔間隔Λとの比t/Λに影響を受けるため、まずフォトニックバンドギャップが存在する構造、ならびに寸法を決定する必要がある。
図4は、非特許文献1に記載されている方法と同様の方法により、クラッド部1bの一面に同一の構造があるとした場合のフォトニックバンドギャップの存在範囲を、電磁界解析を用いて数値的に求め、t/Λを変えて描いた図である。
使用波長λが異なる場合も、同一の屈折率を有する材質を使用するのであれば、空孔間隔Λを波長λに比例して拡大・縮小すればよいため、図4の横軸はこれらの比λ/Λで描いている。斜線部がフォトニックバンドギャップを生じている領域である。このうち、細かい斜線部は実効屈折率n_effが1以下の領域であり、光ファイバ1のクラッド部1bとして使用するために必要な領域である。
実効屈折率n_eff=1におけるバンドギャップの幅32、34、および36と、中心波長31、33、および35との比はt/Λが0.05のとき「幅32」/「中心波長31」=16%〔図4の(a)〕、t/Λが0.02のとき「幅34」/「中心波長33」=32%〔図4の(b)〕、t/Λが0.01のとき「幅36」/「中心波長35」=37%〔図4の(c)〕である。t/Λを0.01以下とすることの効果は少なく、0.04以下であれば十分である。またt/Λが0.05から0.01の範囲でフォトニックバンドギャップ生じる波長はあまり変化していない。
図4のごとくバンドギャップの生じる領域がλ/Λで求まると、使用波長λが決まっている場合には、必要な空孔間隔Λの範囲が決まる。逆に空孔間隔Λが決まっている場合には使用可能な波長λの範囲が決まる。
次に、実際の伝送損失を求める場合には、光ファイバ1の断面構造モデルを作成し、有限要素法を用いた電磁界解析により中空のコア部1aを伝搬する伝搬モードを求め、各モードの伝搬損失を計算する。図5は、図2に示す構造において、クラッド部1bにおける空孔1dの壁の厚さ(t)と空孔間隔Λとの比t/Λが0.04、コア壁1cの厚さ(ガラス壁の平均厚さ)wと空孔間隔Λとの比w/Λが0.03、である場合に、波長を変えて計算を行った結果を示すグラフである。図5では、横軸に規格化波長λ/Λ、縦軸に各モードの伝搬損失を描いている。
従来用いられている基本モードであるLP01モードの伝送損失と、本実施例で使用する高次モードの伝送損失と、を同一のグラフ上に描いている。この計算は高次モードとして第1高次モード(LP11モードに対応)を使用する例である。図4とバンドギャップが存在する範囲がわずかに異なるのは、計算アルゴリズムと計算モデルの差異による。
図5の両端はフォトニックバンドギャップの範囲外となるため、損失が急激に増加している。コア壁1cをもつ構造の光ファイバ1では、ある波長で中空のコア部1aを伝搬する光とコア壁1c内を伝搬する光との結合が生じ、損失が増加する。この計算例では図5の中央付近で結合が生じている。計算上は波長に対してU字型の特性を持つものが2つ重なった特性になるが、基本モード(LP01モード)の損失曲線41および42、第1高次モード(LP11モード)の損失曲線43および44のそれぞれの組で同じ波長では損失の少ない方の損失曲線が伝搬モードとして存在し、結果としてW字型の損失波長特性となる。
次に、光の結合が強いほど損失が大きくなり、また結合の生じる波長はコア壁1cの厚さwが変化した場合に変化する。この様子を、図6を用いて、図5と比較して示す。図6の(a)はw/Λ=0.02の場合であり、LP01モードの損失曲線51は結合波長が長波長側のバンドギャップの端付近に移動している。一方、図6の(b)はw/Λ=0.04の場合であり、LP01モードの損失曲線53は結合波長が短波長側のバンドギャップの端付近に移動している。なお、コア部1aを伝搬する光と結合するコア壁1cを通る光は複数存在するため、ある結合がバンドギャップの外側に移動した場合に別の結合がバンドギャップ内の波長で生じることもある。
LP01モードの損失曲線41および42に比較し、LP11モードの損失曲線43および44は損失の増加が少ないため、結合の生じる波長が移動した際の損失の変化も少ない。LP11モードを使用した場合は、LP01モードを使用する場合に比べてコア壁1cの厚さwに対する許容範囲が広くなる。
図6の(a)に示す(w/Λ=0.02)では、特性が平たんであるが損失が比較的大きく、長距離の伝送には適さない。一方、図5に示す(w/Λ=0.03)では、透過帯域内の伝送損失は約5dB/kmとまだある程度大きいが、25dBの伝送路損失が許容できる場合5kmの伝送距離となる。
次に、図6の(b)に示す(w/Λ=0.04)では、透過帯域内の伝送損失は1dB/kmとなり、25dBの伝送路損失が許容できる場合25kmの伝送距離となる。また、w/Λ=0.1を超えるとコア壁1cを通る光の種類が増え、結合を回避しにくくなる。本実施形態で用いるフォトニックバンドギャップファイバとしてはw/Λが0.03ないし0.05が好適である。
次に、実際の寸法は以下のようになる。図5ではλ/Λ=0.47付近でLP11モードの損失が低くなっている。通信で一般的に使用される波長1.55μmで使用する場合を考えると、空孔間隔Λは1.55μm/0.47=約3.3μmとなる。このとき、クラッド部1bにおける空孔1dの壁の厚さ(t)は3.3μm*0.04=約0.13μm、コア壁1cの厚さwは3.3μm*0.03=約0.1μmと求められる。
(実施例2)
前述のLP11モードは、厳密にはHE21モード、TM01モードおよびTE01モードに分解でき、光ファイバ1中ではこれらが重ね合わさって伝搬している。図7に示すように、それらの中で特にTE01モードの伝送損失が小さく、図5に見られる透過帯域内の損失増加領域もない。なお、図7は、図5に示すグラフに対応するグラフであり、w/Λ=0.03の場合の計算結果を示すグラフである。
そのため、特定の高次モードの光信号として、LP11モードをそのまま利用するのではなく、LP11モードからTE01モードのみ(単一の高次モード)を抽出して利用してもよい。TE01モードは、モード変換器3あるいは送信器2a(または送信器2b)でLP11モードの生成後、TE01モード以外のモードを減衰させることで生成可能である。TE01モード以外のモードを減衰させることで光電力は半減するが、減衰した光電力は光増幅器で回復することが可能である。送信器2a(または送信器2b)における光増幅器の使用は一般的であるため、図中に示していない。
通常の光ファイバは光を伝搬する部分がガラスないしプラスチックであるため、光の伝搬速度が屈折率分の1となり、空気中にくらべて約2/3の速度に低下してしまう。これに対して光ファイバ1は光ファイバ1中の光の伝搬速度が空気中の速度とほぼ等しいという特徴があるため、計算機を利用した証券取引、スーパーコンピュータのインターコネクトなど、わずかな遅延時間の短縮が大きな経済効果を生む分野での利用が考えられる。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る光信号送信システムは、複数のモードの光信号を伝搬することができる光ファイバと、上記光ファイバに光信号を入力する送信装置と、を含み、上記送信装置は、特定の高次モードの光信号を生成し、上記光ファイバは、コア部が中空であり、基本モードの光信号の損失よりも上記高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている構成である。
上記構成によれば、光ファイバのコア部は、中空である。このため、光ファイバを伝搬する光信号の遅延を抑制することができる。また、上記構成によれば、光ファイバに入射される光は、特定の高次モードの光信号であり、光ファイバは、基本モードの光信号の損失よりも特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている。このため、光信号の伝搬損失の低減を図ることができる。また、上記構成によれば、コア部が中空である従来の光ファイバにおいて基本モードの光信号の損失よりも高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計すれば良いので、光ファイバの生産が容易である。
以上により、光ファイバを伝搬する光信号の遅延を抑制するとともに、光ファイバの生産性の向上と、伝搬損失の低減との両立を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る光信号送信システムは、上記送信装置は、上記高次モードの光信号として、その電界分布が、cosθまたはcos2θの角度分布をなす光信号を生成することが好ましい。計算機実験では、電界分布が、cosθまたはcos2θの角度分布をなす光信号は、特定の光ファイバを用いることで、その伝搬損失を基本モードの光の伝搬損失よりも低減させることが可能であることが分かっている。よって、上記構成によれば、光ファイバを伝搬する光信号の伝搬損失を基本モードの光の伝搬損失よりも低減させることができる。
また、本発明の一態様に係る光信号送信システムは、上記光ファイバは、フォトニックバンドギャップファイバであることが好ましい。上記構成によれば、中空のコア部に特定モードの光を閉じ込めることが可能になる。
また、本発明の一態様に係る光信号送信システムは、上記光ファイバは、上記コア部の外縁にガラス壁を有するとともに、規則的に配列された複数の空孔部をクラッド部に有し、上記ガラス壁の平均厚さと、上記空孔部の中心間距離との比は、0.03以上、0.05以下であることが好ましい。上記構成によれば、基本モードの光信号の損失よりも高次モードの光信号の損失が小さくなるような光ファイバを実現することができる。
また、本発明の一態様に係る光信号送信システムは、上記高次モードの光信号は、LP11モードの光信号であるか、またはTE01モードの光信号のみを含むものであることが好ましい。上記構成によれば、伝搬損失をより低減させることができる。
また、本発明の一態様に係る光ファイバは、特定の高次モードの光信号を送信する光信号送信システムにおいて使用される光ファイバであって、コア部が中空であり、複数のモードの光信号を伝搬することができ、基本モードの光信号の損失よりも上記特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている構成である。上記構成によれば、光ファイバの生産性の向上と、伝搬損失の低減との両立を図ることができる光ファイバを実現することができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 光ファイバ
1a コア部
1b クラッド部
1c コア壁(ガラス壁)
1d 空孔(空孔部)
2a 送信器(送信装置)
2b 送信器(送信装置)
3 モード変換器(送信装置)
5a 光信号送信システム
5b 光信号送信システム
Λ 空孔間隔(空孔部の中心間距離)
w 厚さ(ガラス壁の平均厚さ)
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、光信号送信システムおよび光ファイバに関する。
背景技術
[0002]
現在の通信に使う光ファイバは、LAN(Local Area Network)等の比較的短距離の通信では、コア径が大きく、接続が容易なマルチモード光ファイバが用いられる。一方、通信距離がやや長い場合は、マルチモード光ファイバではモード分散が伝送距離・伝送容量の制限となるため、地域系、基幹系、海底など、通信距離が数km程度から1万kmにわたる多くの通信でコア径の小さい単一モード光ファイバが広く用いられる。いずれの場合も1本の光ファイバ中に光の通路は1つのみである。この1つの通路に波長多重通信により複数の信号を詰め込むことで通信容量を拡大しており、通信容量の大きな通信を実現している。
[0003]
更なる大容量化を目指して現在1本の光ファイバ中に複数の光の通路を持ち、複数の波長多重信号を同時に伝搬させる光ファイバとそれを用いた空間多重光通信方式の研究が行われている。
[0004]
空間多重光通信方式には複数のコアをもつマルチコア光ファイバを用いるコア多重方式と、一つのコアが2ないし10程度の伝搬モードを持つように設計した数モード光ファイバを用いるモード多重伝送方式、さらにこれらを併用した方式も研究されている。
[0005]
これらとは別に、マルチモード光ファイバへの光の入射方法を工夫し、マルチモード光ファイバ中すべてのモードを使わず、伝搬特性の類似したモードを選択的に使用することで十km程度までの伝搬に使うための研究も行われている(特許文献1、特許文献2)。
[0006]
これらの光ファイバ通信を高速光通信と呼称することがあるが、光ファイバ中を伝搬する光の信号の光の速度は光ファイバに使用するガラスやプラス

Claims (6)

  1. 複数のモードの光信号を伝搬することができる光ファイバと、
    上記光ファイバに光信号を入力する送信装置と、を含み、
    上記送信装置は、特定の高次モードの光信号を生成し、
    上記光ファイバは、コア部が中空であり、基本モードの光信号の損失よりも上記特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている光信号送信システム。
  2. 上記送信装置は、上記特定の高次モードの光信号として、その電界分布が、cosθまたはcos2θの角度分布をなす光信号を生成する請求項1に記載の光信号送信システム。
  3. 上記光ファイバは、フォトニックバンドギャップファイバである請求項1または2に記載の光信号送信システム。
  4. 上記光ファイバは、上記コア部の外縁にガラス壁を有するとともに、規則的に配列された複数の空孔部をクラッド部に有し、
    上記ガラス壁の平均厚さと、上記空孔部の中心間距離との比は、0.03以上、0.05以下である請求項3に記載の光信号送信システム。
  5. 上記特定の高次モードの光信号は、LP11モードの光信号であるか、またはTE01モードの光信号のみを含むものである請求項1から4までの何れか1項に記載の光信号送信システム。
  6. 特定の高次モードの光信号を送信する光信号送信システムにおいて使用される光ファイバであって、
    コア部が中空であり、複数のモードの光信号を伝搬することができ、
    基本モードの光信号の損失よりも上記特定の高次モードの光信号の損失が小さくなるように設計されている光ファイバ。
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