JPWO2019065405A1 - ノズルおよびスプレー - Google Patents

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Abstract

スプレー用のノズル18は、噴霧液供給用の第1の流路15を有する管体14と、上記管体を囲む、気体供給用の第2の流路16であって、上記第2の流路は、その流路面積が、上記管体の先端14cに向けて漸次縮小されてなる、上記第2の流路と、上記管体の先端に対して離隔して設けられ、上記噴霧液Lfの微細液滴を噴射する噴射口19であって、上記噴射口の開口径は、上記管体の先端の開口径よりも小さい、上記噴射口と、を備える。ノズルの変形例およびノズルを備えるスプレー10の構成も開示する。

Description

本発明は、スプレー用のノズルおよびスプレーに関する。
様々な液体を気体によって微細液滴化する噴霧技術は、乾燥造粒、塗装、焼結造粒、滅菌や消毒、農薬散布等、多くの用途に用いられている。液体を気体によって微細液滴化することで、表面積が増大し乾燥や反応などのプロセスを促進したり、気体の断熱膨張により液滴を冷却したりすることができる。噴霧される液体は、塗料、微粒子を含む分散液や増粘性ゲルを含む液体等、多岐に亘っている。
気体と噴霧される液体を加圧して、ノズル内部で、外環流路を流れる気体を液体が流れる内管流路に侵入させて混合し噴射する構造のノズルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第2017/040314号
本発明の目的は、様々な種類の噴霧液の微細液滴化が可能で、目詰まりが生じ難いノズルおよびそのノズルを備えるスプレーを提供することである。
本発明の一態様によれば、スプレー用のノズルであって、噴霧液供給用の第1の流路を有する管体と、上記管体を囲む、気体供給用の第2の流路であって、上記第2の流路は、その流路面積が、上記管体の先端に向けて漸次縮小されてなる、上記第2の流路と、上記管体の先端に対して離隔して設けられ、上記噴霧液の微細液滴を噴射する噴射口であって、上記噴射口の開口径は、上記管体の先端の開口径よりも小さい、上記噴射口と、を備える、上記ノズルが提供される。
上記態様によれば、噴霧液を供給する第1の流路を有する管体を囲む気体供給用の第2の流路がその流路面積が管体の先端に向けて漸次縮小されているので、第2流路を流れる気体の線速度が増加して噴射される。これにより、線速度が増加した気体が噴霧液に衝突することで噴霧液の微細液滴化が促進されるとともに、液体の内容物がノズルの噴射口付近に付着し難くなり目詰まりが生じ難くなり、さらに、管体の先端に対して離隔して設けられた噴射口の開口径が管体の先端の開口径よりも小さいので、噴霧液と気体とがより混合し易くなり、噴霧液の微細液滴化が促進されたノズルを提供できる。
本発明の他の態様によれば、噴霧液の供給源と接続可能な第1の流路の後端部に連通する第1の接続部と、気体の供給源と接続可能な第2の流路の後端部に連通する第2の接続部と、上記態様のノズルと、を備えるスプレーが提供される。
上記態様によれば、噴霧液の微細液滴化が可能で目詰まりが生じ難いノズルを備えるスプレーを提供できる。
本発明の一実施形態に係るスプレーの断面図である。 本発明の一実施形態に係るノズルの断面図である。 本発明の一実施形態に係るノズルの噴射時の動きを示す図である。 本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例1)の断面図である。 本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例2)の断面図である。 本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例3)の断面図である。 本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例4)の断面図である。 本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例5)の断面図である。 本発明の一実施例に使用した噴霧液の特性を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。なお、複数の図面間において共通する要素については同じ符号を付し、その要素の詳細な説明の繰り返しを省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスプレーの断面図である。図1を参照するに、本実施形態に係るスプレー10は、ケーシング11に、噴霧液の供給源と接続可能な第1接続部12が設けられ、例えば、噴霧液を貯蔵する容器21からポンプ22によって噴霧液Lfが第1接続部12に供給される。このスプレー10は、さらに、ケーシング11に、気体の供給源と接続可能な第2接続部13が設けられ、例えば、ガスボンベ23やガスタンクからバルブ24を介してコンプレッサーやドライヤー等によって気体Gfが第2接続部13に供給される。
ケーシング11は、その内部に管体14を有する。管体14は第1流路15を有し、その後端14dに第1接続部12が設けられている。ケーシング11は、その内面(以下、「大径面」と称する。)11aと管体14の外面(以下、「小径面」と称する。)14bとにより形成された第2流路16を有する。第2流路16は、管体14を囲むように形成され、例えば環状である。第2流路16は、その中心軸Xが管体14の中心軸と実質的に共通である。
スプレー10は、ケーシング11の先端部にノズル18が設けられる。ノズル18は、その内部で、管体14の先端14cの開口から噴出される噴霧液と第2流路16の出口16aから噴出される気体とが混合することで噴霧液Lfが微細液滴化され、噴射口19から噴射される。
噴霧液Lfは、特に限定されないが、例えば、溶解液、分散液、ゲル状物質を含む液、またはエマルションである。噴霧液Lfは、例えば、塗料、農薬や消毒剤などの薬液、高塩濃度液、粘度の高い高分子分散液、粒径がナノメートルあるいはマイクロメートルのオーダーの微粒子を液体に分散させた分散液、スラリー等である。噴霧液Lfは、容器21に貯蔵され、例えば流量調整が可能なポンプ22により加圧され、送液されて第1接続部12を介して第1流路15に供給される。
気体Gfは、特に限定されないが、例えば、空気、窒素、酸素、アルゴンであり、特に、乾燥空気や乾燥窒素を用いることができる。気体Gfは圧縮、加圧(例えば、3気圧から7気圧)され第2接続部13を介して第2流路16に供給される。
図2は、本発明の一実施形態に係るノズルの断面図である。図2を参照するに、ノズル18の内部には、第1流路15を有する管体14の先端14cが配置される。さらに、ノズル18の内部には、ケーシング11の内壁面である大径面11aと管体14の外面である小径面14bとによって形成された第2流路16の出口が配置される。
第2流路16は、その流路面積が管体14の先端14cに向けて漸次縮小されるように構成される。これにより、第2流路16を流れる気体Gfは線速度が増加して出口16aから噴射されることで、気体Gfが噴霧液Lfに高速度で衝突することで噴霧液Lfの微細液滴化が促進されるとともに、噴霧液Lfの内容物がノズル18の噴射口19付近に付着し難くなり、目詰まりし難くなる。
第2流路16の大径面11aは管体14の先端14cに向けて次第に管体14の中心軸Xに向かって前進するように形成してもよい。このような構成により、管体14の先端14cと噴射口19との間の空間において、出口16aから噴出した気体Gfが管体14の中心軸X方向に流れることで管体14の先端14cの開口から第1流路15の内部に気体Gfがより多く侵入できるようになるので、第1流路15から噴出される噴霧液Lfと気体Gfとがより混合して、噴霧液Lfがより微細液滴化される。なお、大径面11aは、噴射口19に向かう形状は、中心軸X方向に沿った断面を、直線状に形成することができる。
さらに、第2流路16は、その流路面積が出口16aにおいて最小となることが好ましい。これにより、第2流路16の出口16aから噴出する気体Gfの線速度を最大化して管体14の先端14cの開口から第1流路15の内部に気体Gfがより深く侵入できるようになるので噴霧液Lfの微細液滴化がさらに促進される。
第2流路16は、その出口16aにおいて、小径面14bと大径面11aとの距離が最小となるように構成されることが好ましい。これにより、第2流路16の流路面積を最小化できる。出口16aにおいて、小径面14bと大径面11aとの距離は、スプレー10を使用する際の最大気体流量と気体供給圧力に応じて適宜選択されるが、ノズル18の目詰まりを低減できる点で、0.01mm〜0.20mmであることが好ましい。
なお、管体14の先端14cの形状は、中心軸Xに沿った断面が、図2に示す矩形に加えて、鋭角形状、円形、楕円形およびこれらを組み合わせた形状のいずれでもよい。
噴射口19は、その開口径D1が、管体14の先端14cの開口径D2よりも小さく構成される。これにより、管体14の先端14cの開口と噴射口19との間において、噴霧液Lfが気体Gfと十分に混合され、噴霧液Lfが微細液滴化される。
ノズル18は、噴射口19の内部において、その内面18aが第2流路16の大径面11aと連続して形成され、噴射方向に向かってその内径が漸次縮径するように構成されることが好ましい。
ノズル18は、噴射口19の外部において、その内面18bは、噴射方向に向かってその内径が漸次拡径するように構成されることが好ましい。これにより、噴射流の広がりを所望の範囲に制御可能になる。
本実施形態に係るノズル18は、使用の際、すなわち噴霧液の噴射の際に、管体14の先端14cが少なくとも径方向(中心軸Xに対して垂直方向)に振動するように構成してもよい。その例を以下に説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るノズルの噴霧液を噴射する際の管体の先端の動きを示す図である。図3(a)および(b)は、噴霧液Lfおよび気体Gfを紙面左側から右側に噴射するノズルを高速度ビデオカメラで1μ秒毎に撮影したビデオの連続したフレームを示す。図3(a)を参照するに、第2流路の出口16aにおいて、紙面上側の大径面11aと小径面14bとの距離が、紙面下側の大径面11aと小径面14bとの距離よりも大きくなっていることが分かる。図3(b)を参照するに、図3(a)から1μ秒後には、紙面下側の大径面11aと小径面と14bとの距離が、紙面上側の大径面11aと小径面14bとの距離よりも大きくなっていることが分かる。このことから、管体の先端14cが少なくとも上下に振動していることが分かる。これにより、第2流路の出口16aにおいて、大径面11aと小径面14bとの距離、すなわち出口16aの開口の大きさが周方向に亘って高速度で変化することで気体Gfの噴射の線速度が変化する。これにより、気体Gfの噴射の線速度が周方向に亘って部分的に高まることで、液体Lfの内容物が、第2流路の出口16aやノズル18の噴射口19付近に付着したとしても容易に除去することができる。これにより、より目詰まりし難いノズル18を提供できる。
管体14の先端14cの振動を生じさせるためには、管体14が弾性体で形成されていてもよく、管体14の後端の支持部が弾性体で形成されていてもよい。
なお、この例では、第2流路の出口16aにおける大径面11aと小径面14bとの距離(隙間)が設計では約0.020mmであり、図3(a)および(b)の振幅は、約0.013mmであるので、図3(a)および(b)では、隙間が狭い方は0.007mm程度になっており、広い方は0.033mm程度になっている。
本実施形態のスプレー10のノズル18は、噴霧液Lfを供給する第1流路15を有する管体14を囲む気体供給用の第2流路16がその流路面積が管体14の先端14cに向けて漸次縮小されているので、第2流路16を流れる気体Gfの線速度が増加して出口16aから噴射される。これにより、線速度が増加した気体Gfが噴霧液Lfに衝突することで噴霧液Lfの微細液滴化が促進されるとともに、液体Lfの内容物がノズル18の噴射口19付近に付着し難くなり目詰まりが生じ難くなる。さらに、ノズル18は、管体14の先端14cに対して離隔して設けられた噴射口19の開口径D1が管体14の先端14cの開口径D2よりも小さいので、噴霧液Lfと気体Gfとがより混合し易くなり、噴霧液Lfの微細液滴化が促進される。したがって、噴霧液Lfの微細液滴化が可能で目詰まりが生じ難いノズル18を提供できる。
さらに、本実施形態のスプレー10は、噴霧液Lfの微細液滴化が可能で、目詰まりが生じ難いノズルを備えるスプレーを提供できる。
以下、本発明の一実施形態に係るノズルの変形例を説明する。変形例は、上述した図2のノズルと異なる構成について説明し、同様の構成について図2と同じ符号を付してその説明を省略する。また、説明を省略した同様の構成から奏される効果は同様である。記載を簡便にするためその効果の説明を省略する。
図4は、本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例1)の断面図である。図4を参照するに、変形例1のノズル118は、管体114がその先端114cに向かって内面114aが拡径するように次第に肉薄に形成されてなる。ノズル118は、この点以外は、図2の本実施形態に係るノズル18と同様の構成を有する。これにより、第2流路16の出口16aから噴出した気体Gfが、管体114の先端114cの開口から第1流路15に侵入し易くなることで、第1流路15から噴出される噴霧液Lfの微細液滴化をいっそう促進できる。なお、図示は省略するが、管体114がその先端114cに向かって外面、つまり小径面14bが縮径するように次第に肉薄に形成されてもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例2)の断面図である。図5を参照するに、変形例2のノズル218は、管体214の外面を形成している第2流路16の小径面214bが、先端214cに向けて次第に大径面11aに接近するように拡径されると共に、管体214の内面214aも拡径されて形成される。ノズル218は、この点以外は、図2の本実施形態に係るノズル18と同様の構成を有する。これにより、第2流路16の出口16aから噴出した気体Gfが、管体214の先端214cの開口から第1流路15に侵入し易くなることで、第1流路15から噴出される噴霧液Lfの微細液滴化をいっそう促進できる。なお、管体214の内面214aの中心軸Xに沿った断面形状は、図5に示す末広がりの形状であればよく、例えば、ホーン形状あるいはベル形状でもよい。
図6は、本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例3)の断面図である。図6を参照するに、変形例3のノズル318は、第2流路16の大径面311aから噴射口19に向かうノズル318の内面318aの形状が、中心軸X方向に沿った断面において、ノズル318の内部に向かって凹の二次関数形状である。ノズル318の内部においてこの点以外は、図5の変形例2のノズル218と同様の構成を有する。これにより、第2流路16を流れ、出口16aから噴出する気体Gfが管体214の中心軸X方向に流れることで管体214の先端214cの開口から第1流路15の内部に気体Gfがより多く侵入できるようになるので、第1流路15から噴出される噴霧液Lfの微細液滴化をいっそう促進できる。なお、内面318aの断面形状は、二次関数形状に限定されず、凹状であればより高次の関数形状でもよい。
ノズル318は、噴射口19の開口位置から外側の内面318bの口径が噴射方向に沿って漸次拡径するように形成されており、内面318bは中心軸X方向に沿った断面が、中心軸Xに向かって凹形状に形成される。これにより、噴射された微細液滴の噴霧流の方向性を制御し易くなり、また、噴射口19から噴射直後に噴霧流が広げることができ、微細液滴同士の衝突によって液滴が成長することを抑制できる。
図7は、本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例4)の断面図である。図7を参照するに、変形例4のノズル418は、第2流路16の大径面411aから噴射口19に向かうノズル418の内面418aの形状が、中心軸X方向に沿った断面において、ノズル418の内部に向かって凸の二次関数形状である。ノズル418の内部においてこの点以外は、図5の変形例2のノズル218と同様の構成を有する。これにより、第2流路16を流れ、出口16aから噴出する気体Gfが管体214の中心軸X方向に流れることで管体214の先端214cの開口から第1流路15の内部に気体Gfがより多く侵入でき、さらに、ノズル418の内面418aに衝突した微細液滴が出口16aから噴出する気体Gfと混ざり易くなるので、噴射口19から噴出される噴霧液Lfの微細液滴化をいっそう促進できる。なお、内面418aの断面形状は、二次関数形状に限定されず、凸状であればより高次の関数形状でもよい。
ノズル418は、噴射口19の開口位置から外側の内面418bの口径が噴射方向に沿って漸次拡径するように形成されており、内面418bは中心軸X方向に沿った断面が、中心軸Xに向かって凸形状に形成される。これにより、噴射された微細液滴が内面418bに付着し難くなり、目詰まりを抑制できる。また微細液滴の噴霧流をホーン形状に広げることができる。
図8は、本発明の一実施形態に係るノズルの変形例(変形例5)の断面図である。図8を参照するに、変形例5のノズル518は、噴射口519の開口端519aが管体14の先端に向かって突出しており、第2流路16の大径面511aから開口端519aに向かうノズル518の内面518aの形状が、中心軸X方向に沿った断面において、ノズル318の内部に向かって凹状の形状を有する。ノズル518は、この点以外は、図2の本実施形態に係るノズル18と同様の構成を有する。
これにより、第2流路16を流れ、出口16aから噴出する気体Gfの一部がノズル518の内面518aから突出する開口端519aに沿って流れ、管体14の先端14cの開口から第1流路15の内部に気体Gfがより多く侵入できるので、噴霧液Lfといっそう混ざり合って噴霧液Lfの微細液滴化をいっそう促進できる。
なお、噴射口519の開口端519aは、上述した変形例1〜4のノズル118、218、318および418に適用できる。これにより、変形例5と同様の効果が得られる。
[実施例]
実施例として、図2に示した本実施形態に係るノズル18を備える図1に示した本実施形態に係るスプレー10を用いて噴射試験を行った。噴霧液の第2流路15を有する管体14は内径0.3mmの石英ガラス製を用い、ケーシング11はホウケイ酸ガラス管を加工したものである。噴射口19の開口径は0.2mmとした。第2流路16の出口16aの大径面11aと小径面14bとの距離(隙間)は0.020mmとした。噴霧液は水の重量に対して濃度が5重量%の米粉分散液を使用した。
図9は、本発明の一実施例に使用した噴霧液の特性を示す図である。図9を参照するに、米粉分散液の粒度分布は、0.5μmから350μmまで測定可能なレーザ回折式粒度分布測定装置によってスターラーで撹拌しながら測定した粒度分布である。D50(体積メディアン径)は38.5μm、D90(体積90%径)は96.6μm、D32ザウター平均径(体表面積平均)は16.7μmであった。
この米粉分散液をスプレーに毎分10mLで供給し、気体として窒素ガスを圧力7気圧で毎分1.7Lで供給して、連続噴射実験を行った。その結果、4時間経過後も目詰まりが生じず正常に噴射できた。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、実施形態に係るノズルと変形例1〜5のノズルの構成を互いに組み合わせてもよい。
また、本発明の好ましい実施形態に係るノズルおよびスプレーは、噴霧乾燥、スプレー塗布、スプレー焼結、スプレー滅菌、スプレー加湿、スプレー冷却、薬剤散布および化学分析のための試料導入、薬液塗布、粒子化、イオン化等の幅広い用途に用いることができる。
なお、以上の説明に関してさらに実施形態として以下の付記を開示する。
(付記1) スプレー用のノズルであって、
噴霧液供給用の第1の流路を有する管体と、
前記管体を囲む、気体供給用の第2の流路であって、該第2の流路は、その流路面積が、前記管体の先端に向けて漸次縮小されてなる、該第2の流路と、
前記管体の先端に対して離隔して設けられ、前記噴霧液の微細液滴を噴射する噴射口であって、前記噴射口の開口径は、前記管体の先端の開口径よりも小さい、該噴射口と、
を備える、前記ノズル。
(付記2) 前記管体は弾性体からなり、前記先端が少なくとも径方向に振動可能であるように構成される、付記1記載のノズル。
(付記3) 前記管体の先端は、前記第2の流路の出口からの気体の噴出によって少なくとも径方向に振動可能であるように構成される、付記1記載のノズル。
(付記4) 前記第2の流路は、その出口において流路面積が最小となる、付記1〜3のうちいずれか一項記載のノズル。
(付記5) 前記管体は、その内径が先端に向かって拡径するように次第に肉薄に形成されてなる、付記1〜4のうちいずれか一項記載のノズル。
(付記6) 前記第2の流路は、大径面および小径面によって形成され、該大径面が前記噴射口に向かって次第に前記管体の中心軸方向に前進する、付記1〜5のうちいずれか一項記載のノズル。
(付記7) 前記大径面が前記噴射口に向かう形状は、前記中心軸方向に沿った断面が、直線状、または当該ノズルの内部に向かって凹または凸の二次関数形状である、付記6記載のノズル。
(付記8) 前記小径面は、前記管体の外面であり、該管体の中心軸と平行である、付記6または7記載のノズル。
(付記9) 前記小径面は、前記管体の外面であり、前記管体の先端に向けて次第に前記大径面に接近するように拡径されると共に、該管体の内面は拡径される、付記6記載のノズル。
(付記10) 前記大径面に連続する前記噴射口の開口端が、前記管体の先端に向かって突出する、付記6〜9のうち、いずれか一項記載のノズル。
(付記11) 前記第2の流路は、その出口において、前記大径面と前記小径面との距離が0.01mm〜0.20mmである、付記6〜10のうち、いずれか一項記載のノズル。
(付記12) 前記第1の流路と第2の流路とは、共通の中心軸を有する、付記1〜11のうちいずれか一項記載のノズル。
(付記13) 前記噴射口は、開口位置から外側の内面の口径が噴射方向に沿って漸次拡径するように形成されてなる、付記1〜12のうち、いずれか一項記載のノズル。
(付記14) 前記噴射口は、開口位置から外側の内面は、前記中心軸方向に沿った断面が、該中心軸に向かって凹または凸形状に形成されてなる、付記13記載のノズル。
(付記15) 前記噴霧液は、溶解液、分散液、ゲル状物質を含む液、またはエマルションである、付記1〜14のうちいずれか一項記載のノズル。
(付記16) 噴霧液の供給源と接続可能な第1の流路の後端部に連通する第1の接続部と、
気体の供給源と接続可能な第2の流路の後端部に連通する第2の接続部と、
付記1〜15のうちいずれか一項記載のノズルと、
を備えるスプレー。
(付記17) 前記気体および噴霧液は加圧されて供給される、付記16記載のスプレー。
(付記18) 前記気体は加熱されて供給される、付記16または17記載のスプレー。
(付記19) 前記噴霧液は、溶解液、分散液、ゲル状物質含む液、またはエマルションである、付記16〜18のうちいずれか一項記載のスプレー。
10 スプレー
11 ケーシング
11a、411a、511a 大径面
12 第1接続部
13 第2接続部
14、114、214 管体
14b、214b 小径面
14c、214c 管体の先端
15 第1流路
16 第2流路
16a 第2流路の出口
18、118、218、318、418、518 ノズル
19 噴射口

Claims (14)

  1. スプレー用のノズルであって、
    噴霧液供給用の第1の流路を有する管体と、
    前記管体を囲む、気体供給用の第2の流路であって、該第2の流路は、その流路面積が、前記管体の先端に向けて漸次縮小されてなる、該第2の流路と、
    前記管体の先端に対して離隔して設けられ、前記噴霧液の微細液滴を噴射する噴射口であって、前記噴射口の開口径は、前記管体の先端の開口径よりも小さい、該噴射口と、
    を備える、前記ノズル。
  2. 前記管体は弾性体からなり、前記管体の先端が少なくとも径方向に振動可能であるように構成される、請求項1記載のノズル。
  3. 前記管体の先端は、前記第2の流路の出口からの気体の噴出によって少なくとも径方向に振動可能であるように構成される、請求項1記載のノズル。
  4. 前記第2の流路は、その出口において流路面積が最小となる、請求項1〜3のうちいずれか一項記載のノズル。
  5. 前記管体は、その内径が先端に向かって拡径するように次第に肉薄に形成されてなる、請求項1〜4のうちいずれか一項記載のノズル。
  6. 前記第2の流路は、大径面および小径面によって形成され、該大径面が前記噴射口に向かって次第に前記管体の中心軸に向かって前進する、請求項1〜5のうちいずれか一項記載のノズル。
  7. 前記大径面が前記噴射口に向かう形状は、前記中心軸方向に沿った断面が、直線状、または当該ノズルの内部に向かって凹または凸の二次関数形状である、請求項6記載のノズル。
  8. 前記小径面は、前記管体の外面であり、前記管体の先端に向けて次第に前記大径面に接近するように拡径されると共に、該管体の内面は拡径される、請求項6記載のノズル。
  9. 前記大径面に連続する前記噴射口の開口端が、前記管体の先端に向かって突出する、請求項6〜8のうちいずれか一項記載のノズル。
  10. 前記第2の流路は、その出口において、前記大径面と前記小径面との距離が0.01mm〜0.20mmである、請求項6〜9のうちいずれか一項記載のノズル。
  11. 前記噴射口は、開口位置から外側の内面の口径が開口位置から噴射方向に沿って漸次拡径するように形成されてなる、請求項1〜10のうちいずれか一項記載のノズル。
  12. 前記噴射口は、開口位置から外側の内面は、噴射方向に沿う断面形状が、該噴射口の中心軸に向かって凹または凸形状に形成されてなる、請求項11記載のノズル。
  13. 噴霧液の供給源と接続可能な第1の流路の後端部に連通する第1の接続部と、
    気体の供給源と接続可能な第2の流路の後端部に連通する第2の接続部と、
    請求項1〜12のうちいずれか一項記載のノズルと、
    を備えるスプレー。
  14. 前記噴霧液は、溶解液、分散液、ゲル状物質を含む液、またはエマルションである、請求項13記載のスプレー。
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