JPWO2019031505A1 - 無線基地局及びユーザ装置 - Google Patents

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Abstract

eNB(100A)は、コアネットワークからSCGを経由するとともにSCGからMCGに含まれるeNB(100A)に分岐するスプリットベアラを設定する。UE(200)がスプリットベアラの一部リソースの解放前と同一のSCGに再接続する場合、eNB(100A)は、保持している上位レイヤリソースを用いたスプリットベアラを再設定する。UE(200)は、再接続されるSCGに含まれるgNB(100B)とランダムアクセス手順を実行する。

Description

本発明は、スプリットベアラを設定する無線基地局及びユーザ装置に関する。
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Long Term Evolution(LTE)を仕様化し、LTEのさらなる高速化を目的としてLTE-Advanced(以下、LTE-Advancedを含めてLTEという)を仕様化している。また、3GPPでは、さらに、5G New Radio(NR)などと呼ばれるLTEの後継システムの仕様が検討されている。
具体的には、非特許文献1では、LTE方式の無線基地局と、NR方式の無線基地局とを用いたデュアルコネクティビティ(DC)におけるベアラの種類として、セカンダリセルグループ(SCG)を経由したスプリットベアラ(Split bearer via SCG)が規定されている。
Split bearer via SCGでは、マスタ基地局がLTE方式の無線基地局(以下、LTE MeNB)であって、セカンダリ基地局がNR方式の無線基地局(以下、NR SgNBまたは単にSgNB)である場合、コアネットワークと無線基地局との間のユーザプレーン(S1-U)用のベアラは、コアネットワーク(EPC(Evolved Packet Core))と、NR SgNBとの間にのみ設定される。当該ベアラは、NR SgNBのPDCPレイヤにおいてLTE MeNBに分岐され、スプリットベアラを構成する。
ユーザデータ(例えば、下りデータ)は、当該スプリットベアラを経由して、LTE MeNB及びNR SgNBからユーザ装置(UE)に送信される。これにより、LTE MeNBとNR SgNBとを用いたデュアルコネクティビティが実現される。
3GPP TR 38.804 V14.0.0 Section 5.2.1.2 Bearer types for Dual Connectivity between LTE and NR, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Study on New Radio Access Technology; Radio Interface Protocol Aspects Release 14)、3GPP、2017年3月
上述したように、セカンダリ基地局がNR方式の無線基地局(NR SgNB)である場合、非特許文献1では、LTE MeNBがマクロセルを形成し、NR SgNBがスモールセルを形成するケースが規定されている。
このような場合、UEが移動すると、頻繁に当該スモールセルの圏外となることが想定される。このため、SCGを経由したスプリットベアラが設定されていると、当該スプリットベアラを解放し、マスタセルグループ(MCG)のみを経由するベアラを新たに設定し直す必要がある。
さらに、当該スプリットベアラを解放した後、UEがスモールセル圏内に移動した場合、新たにスプリットベアラが設定され、デュアルコネクティビティが再開されることが想定される。つまり、このようなスプリットベアラ解放と設定に伴うシグナリング量が増加することが懸念される。
このような問題の解決策としては、LTEのRelease-12において規定されている仕組みを流用することが考えられる。具体的には、LTEのRelease-12では、プライマリセカンダリセル(PSCell)を形成する無線基地局(SeNB)が、SCGの無線リンク障害(S-RLF)を検出した場合、マスタ基地局(MeNB)に対して当該RLFを報告すること、及び当該報告を受けたMeNBが、SCGを削除する動作を実行することが規定されている。
そこで、上述したようなスプリットベアラの解放及び設定に伴うシグナリング量の増加を抑制するため、当該報告を受けたMeNBが、SCGにおけるリソースを解放せずに保持しておくことが考えられる。
しかしながら、このように、MeNBが、SCGにおけるリソースを解放せずに保持しても、無線リンク障害が復旧してUEが当該SCG(PSCell)に復帰すると、単純に当該リソースを用いつつ、スプリットベアラ(Split bearer via SCG)を最初から設定し直してしまう。
このため、当該設定に伴う遅延が発生し、データ通信の瞬断の原因となる。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、セカンダリセルグループ(SCG)を経由したスプリットベアラが設定される場合において、当該スプリットベアラの解放及び設定が繰り返されることによるシグナリング量の増加の抑制と、当該スプリットベアラ再設定に伴う遅延低減と両立し得る無線基地局及びユーザ装置の提供を目的とする。
本発明の一態様は、コアネットワークからセカンダリセルグループを経由するとともに前記セカンダリセルグループからマスタセルグループに含まれる無線基地局(eNB100A)に分岐する第1ベアラ(スプリットベアラBSP)が設定され、前記第1ベアラを経由してユーザ装置(UE200)にデータが送信される無線通信システム(無線通信システム10)における前記無線基地局であって、前記セカンダリセルグループにおける無線リンク障害(S-RLF)が発生したことを示す障害通知を前記ユーザ装置から受信する障害通知受信部(障害通知受信部130)と、前記障害通知受信部が前記障害通知を受信した場合、前記第1ベアラの前記セカンダリセルグループにおける所定レイヤ(RLCレイヤ)よりも下位レイヤのリソースのみを解放するとともに、前記所定レイヤの上位レイヤリソース(PDCPレイヤ以上)を保持するリソース制御部(リソース制御部140)と、前記ユーザ装置とランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部(ランダムアクセス手順実行部150)とを備え、前記リソース制御部は、前記ユーザ装置が前記リソースの解放前と同一のセカンダリセルグループに再接続する場合、保持されている前記上位レイヤリソースを用いた前記第1ベアラを再設定し、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第1ベアラが再設定される場合、再接続される前記セカンダリセルグループに含まれる他の無線基地局(gNB100B)とのランダムアクセス手順の実行を前記ユーザ装置に指示する。
本発明の一態様は、コアネットワークからセカンダリセルグループを経由するとともに前記セカンダリセルグループからマスタセルグループに含まれる無線基地局に分岐する第1ベアラが設定され、前記第1ベアラを経由してユーザ装置にデータが送信される無線通信システムにおける前記ユーザ装置であって、前記セカンダリセルグループにおける無線リンク障害が発生したことを示す障害通知を前記無線基地局に送信する障害通知部(障害通知部230)と、ランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部と、前記セカンダリセルグループにおけるセル受信品質の測定を実行する品質測定部(品質測定部250)と、前記品質測定部による前記セル受信品質が所定の閾値以上である場合、前記セカンダリセルグループに前記ユーザ装置を再接続する接続制御部(接続制御部220)とを備え、前記無線リンク障害に伴って、前記第1ベアラの前記セカンダリセルグループにおける所定レイヤよりも下位レイヤのリソースのみが解放されるとともに、前記所定レイヤの上位レイヤリソースが保持されており、前記接続制御部は、前記ユーザ装置が前記リソースの解放前と同一のセカンダリセルグループに再接続する場合、前記第1ベアラを再設定し、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第1ベアラが再設定される場合、再接続される前記セカンダリセルグループに含まれる他の無線基地局とのランダムアクセス手順を実行する。
図1は、無線通信システム10の全体概略構成図である。 図2は、eNB100A(LTE MeNB)及びgNB100B(NR SgNB)のプロトコルスタックを示す図である。 図3は、eNB100A及びgNB100Bの機能ブロック構成図である。 図4は、UE200の機能ブロック構成図である。 図5は、セカンダリセルグループにおける無線リンク障害(S-RLF)時を含むスプリットベアラの制御シーケンス(動作例1)を示す図である。 図6は、セカンダリセルグループにおける無線リンク障害(S-RLF)時を含むスプリットベアラの制御シーケンス(動作例2)を示す図である。 図7は、スプリットベアラBSP(Split bearer via SCG)の構成例を示す図である。 図8は、スプリットベアラBSP(Split bearer via SCG)の構成例(一部リソース解放後)を示す図である。 図9は、eNB100A, 100B、及びUE200のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、Long Term Evolution(LTE)及び5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、コアネットワーク20及びユーザ装置200(以下、UE200)を含む。コアネットワーク20には、無線基地局100A(以下、eNB100A)及び無線基地局100B(以下、gNB100B)が接続される。
コアネットワーク20は、LTE方式のコアネットワーク(EPC(Evolved Packet Core))でもよいし、NR方式のコアネットワーク(NextGen Core, 5GC)でもよい。
本実施形態では、eNB100Aは、LTE方式の無線基地局(eNB)であり、マスタ基地局を構成することができる。以下、eNB100Aは、LTE MeNB(または単にMeNB)と適宜表記する。gNB100Bは、NR方式の無線基地局(gNB)であり、セカンダリ基地局を構成することができる。以下、gNB100Bは、NR SgNB(または単にSgNB)と適宜表記する。
eNB100Aは、セルC1を形成する。gNB100Bは、セルC2を形成する。本実施形態では、セルC1はマクロセルであり、セルC2はスモールセルである。なお、セルC1及びセルC2は、それぞれ複数形成されてもよい。
eNB100Aが形成するセルC1によって、マスタセルグループ(MCG)が構成される。また、gNB100Bが形成するセルC2によって、セカンダリセルグループ(SCG)が構成される。
図2は、eNB100A(LTE MeNB)及びgNB100B(NR SgNB)のプロトコルスタックを示す。図2に示すように、eNB100Aは、MAC(Medium Access Control)レイヤ(MACLTE)、RLC(Radio Link Control)レイヤ(RLCLTE)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ(PDCPLTE)、及びAS(Access Stratum)サブレイヤ、具体的には、Service Data Application Protocolレイヤ(SDAPLTE)を有する。
同様に、gNB100Bも、MAC(Medium Access Control)レイヤ(MACNR)、RLC(Radio Link Control)レイヤ(RLCNR)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ(PDCPNR)、及びAS(Access Stratum)サブレイヤ、具体的には、Service Data Application Protocolレイヤ(SDAPNR)を有する。なお、SDAPNRは、NextGen Coreに接続する場合に必要となる。EPCに接続する場合は、従来のQoSの仕組みに従う。
コアネットワーク20(EPC)とeNB100Aとの間には、制御プレーン(Cプレーン)及びユーザプレーン(Uプレーン)が設定されるが、コアネットワーク20(EPC)とgNB100Bとの間には、Uプレーンのみが設定される。
なお、図示していないが、eNB100A及びgNB100Bは、MACレイヤの下位に物理レイヤを有する。また、後述するRRC Connection ReconfigurationなどのRRC(Radio Resource Control)は、ASサブレイヤ(SDAPLTE, SDAPNR)に含まれる。
eNB100A及びgNB100Bは、S1-Uインタフェースを介してコアネットワーク20(EPC)を接続される。また、eNB100AとgNB100Bとは、Xインタフェース(Xx/Xn)を介して接続される。図2に示すように、eNB100Aは、当該Xインタフェース向けのRLCレイヤ(RLCLTE)を有し、当該Xインタフェースを介してgNB100BのPDCPレイヤ(PDCPNR)と接続される。
また、本実施形態では、コアネットワーク20からセカンダリセルグループ(SCG)を経由するとともに当該セカンダリセルグループからマスタセルグループ(MCG)に含まれる無線基地局(eNB100A)に分岐するスプリットベアラBSP(図2において不図示、図6など参照)、具体的には、Split bearer via SCGが設定される。本実施形態において、スプリットベアラBSPは,第1ベアラを構成する。
コアネットワーク20からUE200向けのデータ、具体的には、下りのユーザデータは、スプリットベアラBSPを経由してUE200に送信される。
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、eNB100A及びUE200の機能ブロック構成について説明する。
(2.1)eNB100A及びgNB100B
図3は、eNB100A及びgNB100Bの機能ブロック構成図である。以下、特に言及しない限り、eNB100Aを例として説明する。上述したように、gNB100Bは、NR方式に対応している点、本実施形態では、セカンダリ基地局を構成するにおいて、eNB100Aと異なる。
図3に示すように、eNB100Aは、無線通信部110、接続制御部120、障害通知受信部130、リソース制御部140及びランダムアクセス手順実行部150を備える。
eNB100Aは、図3に示す機能ブロックによって、図2に示したプロトコルスタックにおける各レイヤの機能を提供する。なお、図3では、本発明に関連する機能ブロックのみが示されている。
無線通信部110は、LTE方式に従った無線通信を実行する。具体的には、無線通信部110は、UE200とLTE方式に従った無線信号を送受信する。当該無線信号には、ユーザデータまたは制御データが多重される。
接続制御部120は、eNB100AとUE200との接続、及びeNB100AとgNB100Bとの接続を制御する。具体的には、接続制御部120は、UE200とのRRCレイヤにおける接続を制御する。また、接続制御部120は、Xインタフェース(Xx/Xn)を介してgNB100Bとの接続を制御する。
特に、本実施形態では、接続制御部120は、スプリットベアラBSP(図6など参照)を設定する接続メッセージ(RRCメッセージ)をUE200に送信する。具体的には、接続制御部120は、所定条件においてセカンダリセルグループ(SCG)を不活性化(deactivate)することを許容する情報要素を含むRRC Connection ReconfigurationをUE200に送信することができる。
ここで、「不活性化する」とは、スプリットベアラBSPの設定に用いられているリソースを解放せずに保持した状態とするが、UE200の動作としては、当該セルの上りの信号を一切送信せず、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)もモニタリングしないことを意味する。UE200は、下りの同期・参照信号などを用いて下りの品質測定は行うが、その測定周期はRRC Connected状態と比較して長周期になる。
また、接続制御部120は、SCGにおけるセル品質測定の識別子を削除することを許容する情報要素を含むRRC Connection ReconfigurationをUE200に送信することができる。具体的には、RRC Connection Reconfigurationは、SCGに含まれるPrimary SCell(PSCell)及びSecondary Cell(SCell)のUE200による品質測定を識別するMeasIdを削除することを許容する情報要素を含むことができる。
具体的には、MeasIdは、3GPP TS36.331 6.3.5章などで規定されており、当該セルの品質測定の構成(例えば、測定対象(measObject)と報告形式(reportConfig)との関連性)を識別する。UE200は、SCGにおけるMeasIdを削除すると、SCGにおける品質測定を中止する。つまり、UE200は、当該MeasIdを削除すると、SCGにおける品質測定を実行しない。
また、接続制御部120は、スプリットベアラBSPのSCGにおける所定レイヤよりも下位レイヤのリソースのみを解放することを指示するリソース変更要求(Secondary Node Modification Request)をgNB100B(他の無線基地局)に送信することができる。
具体的には、接続制御部120は、障害通知受信部130が障害通知(S-RLF)を受信した場合、RLCレイヤよりも下位レイヤのリソース、つまり、gNB100BのRLCNR及びMACNR(なお、物理レイヤも含む)のリソースを解放することを指示するSecondary Node Modification RequestをgNB100Bに送信することができる。
このようにスプリットベアラBSPを構成する一部のリソースを解放した場合において、UE200が当該リソースの解放前と同一のSCG(つまり、gNB100B)に再接続する場合、接続制御部120(本実施形態ではgNB100Bが該当)は、解放した当該リソースを再利用したスプリットベアラBSPを設定することができる。
一方、上述したようにスプリットベアラBSPを構成する一部のリソースを解放した場合において、UE200が当該リソースの解放前と異なるSCGに接続する場合、接続制御部120(本実施形態ではgNB100Bが該当)は、新規なスプリットベアラBSPを設定することができる。
障害通知受信部130は、マスタセルグループ(MCG)及びセカンダリセルグループ(SCG)における無線リンク障害(RLF)の通知をUE200から受信する。特に、本実施形態では、障害通知受信部130は、SCGにおけるRLF(S-RLFという)が発生したことを示す障害通知(SCG Failure Information)をUE200から受信する。
リソース制御部140は、図2に示したプロトコルスタックの各レイヤにおけるリソースを制御する。具体的には、リソース制御部140は、マスタセルグループ(MCG)及びセカンダリセルグループ(SCG)の設定状態に応じて、各レイヤにおいて必要となるリソースを制御する。
特に、本実施形態では、リソース制御部140(本実施形態ではgNB100Bが該当)は、eNB100Aから受信したリソース変更要求(Secondary Node Modification Request)に基づいて、スプリットベアラBSPのSCGにおける所定レイヤ以下(具体的には、RLCレイヤ以下)のリソースを解放する。
つまり、リソース制御部140は、スプリットベアラBSPを構成するMACNR、RLCNR、PDCPNR及びSDAPNR(図2参照)のうち、MACNR及びRLCNRのみを解放する。
また、リソース制御部140は、障害通知受信部が障害通知を受信した場合、スプリットベアラBSPのSCGにおける所定レイヤよりも下位レイヤのリソースのみを解放するとともに、所定レイヤの上位レイヤリソース(PDCPレイヤ以上)を保持することができる。
リソース制御部140は、UE200が当該リソースの解放前と同一のSCGに再接続する場合、保持されている上位レイヤリソースを用いたスプリットベアラBSPを再設定することができる。
ランダムアクセス手順実行部150は、UE200とランダムアクセス手順を実行する。具体的には、ランダムアクセス手順実行部150は、UE200からのRandom Access Preamble (Message 1)の受信、UE200へのRandom Access Response (Message 2)の送信などを含むランダムアクセス手順を実行する。
また、ランダムアクセス手順実行部150は、S-RLFの発生後にスプリットベアラBSPが再設定される場合、再接続されるSCGに含まれるgNB100B(他の無線基地局)とのランダムアクセス手順の実行をUE200に指示する。
具体的には、ランダムアクセス手順実行部150は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を介してSCGに含まれるPSCellとのランダムアクセス手順の実行を指示することができる。
ランダムアクセス手順実行部150は、PDCCHの所定のビットを用いて、PSCellにおいてContention based Random Access手順を実行することを指示する。また、ランダムアクセス手順実行部150は、RA preambleを指定し、Contention free Random Access手順を実行するように指示してもよい。
或いは、ランダムアクセス手順実行部150は、MACレイヤ(媒体アクセス制御レイヤ)の制御エレメント(CE)を介してPSCellとのランダムアクセス手順の実行を指示してもよい。ランダムアクセス手順実行部150は、PDCCHの場合と同様に、Contention based RandomAccess手順またはContention free Random Access手順の実行を指示できる。
また、ランダムアクセス手順実行部150は、SCGにおいて複数のタイミングアドバンスグループ(TAG)が存在する場合、PSCellを含むタイミングアドバンスグループ(pTAG)に属するセルとのランダムアクセス手順の実行を優先することができる。
具体的には、ランダムアクセス手順実行部150は、SCG内において複数のTAGが存在する場合、sTAGのランダムアクセス手順を、pTAG(PSCellを含むTAG)のランダムアクセス手順完了後に実行するように指示してもよい。
なお、TAGは、複数のUEからの上りリンク(UL)の送信タイミングを基準としたグループであり、具体的には、UEに設定されているコンポーネントキャリア(CC)のうち、伝搬遅延がほぼ同等となるCCがグルーピングされたものである。
(2.2)UE200
図4は、UE200の機能ブロック構成図である。図4に示すように、UE200は、無線通信部210、接続制御部220、障害通知部230、セル設定部240、品質測定部250及びランダムアクセス手順実行部260を備える。UE200は、図4に示す機能ブロックによって、図2に示したプロトコルスタックにおける各レイヤの機能を提供する。なお、図4では、本発明に関連する機能ブロックのみが示されている。
無線通信部210は、LTE方式及びNR方式に従った無線通信を実行する。具体的には、無線通信部210は、eNB100AとLTE方式に従った無線信号を送受信する。また、無線通信部210は、gNB100BとNR方式に従った無線信号を送受信する。当該無線信号には、ユーザデータまたは制御データが多重される。
接続制御部220は、UE200とeNB100Aとの接続、及びUE200とgNB100Bとの接続を制御する。具体的には、接続制御部220は、eNB100AまたはgNB100Bから送信される接続メッセージ(RRCメッセージ)に基づいて、RRCレイヤにおける接続を制御する。
より具体的には、接続制御部220は、eNB100A(またはgNB100B)から受信したRRC Connection Reconfigurationに基づいて、RRCレイヤにおける接続変更処理を実行する。接続制御部220は、当該接続変更処理が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteをeNB100A(またはgNB100B)に送信する。
また、接続制御部220は、品質測定部250によるセル受信品質が所定の閾値以上である場合、SCGにUE200を再接続する。上述したように、無線リンク障害(S-RLF)に伴って、スプリットベアラBSPのSCGにおける所定レイヤ(RLCレイヤ)よりも下位レイヤのリソースのみが解放されるとともに、当該所定レイヤの上位レイヤリソース(PDCPレイヤ以上)が保持されている場合がある。
このような場合、接続制御部220は、UE200が当該リソースの解放前と同一のSCGに再接続する場合、スプリットベアラBSPを再設定する。
障害通知部230は、マスタセルグループ(MCG)及びセカンダリセルグループ(SCG)における無線リンク障害(RLF)を検出する。特に、本実施形態では、障害通知部230は、3GPPのTechnical Standard(TS)に規定されるRLFの検出条件(例えば、TS36.300 10.1.6章)に基づいて、SCGにおけるRLFを検出する。
また、障害通知部230は、SCGにおける無線リンク障害(S-RLF)が発生したことを示す障害通知をeNB100Aに送信する。
さらに、障害通知部230は、スプリットベアラBSPを再設定し、UE200がSCGに復帰したことを示す復帰通知をeNB100Aに送信することができる。具体的には、障害通知部230は、SCGにUE200が復帰したことを示すSCG recovery InformationをeNB100Aに送信する。
セル設定部240は、UE200が接続可能なマスタセルグループ(MCG)またはセカンダリセルグループ(SCG)のセルに関する設定を実行する。具体的には、セル設定部240は、所定の場合、SCGを不活性化(deactivate)する。
より具体的には、セル設定部240は、接続制御部220が受信したRRCメッセージ(RRC Connection Reconfiguration)に、不活性化(deactivate)することを許容する情報要素が含まれており、SCGにおける無線リンク障害(RLF)を検出した場合、SCGに含まれるセル(本実施形態では、セルC2)の設定を不活性化する。
特に、本実施形態では、セル設定部240は、UE200が自律的にSCGに含まれるセルの設定を不活性化することが許容されていない場合でも、受信したRRC Connection Reconfigurationに当該情報要素が含まれており、SCGにおけるRLFを検出した場合には、SCGに含まれるセルの設定を不活性化する。
また、セル設定部240は、接続制御部220が受信したRRCメッセージ(RRC Connection Reconfiguration)に、SCGにおけるセル品質測定の識別子を削除することを許容する情報要素が含まれており、SCGにおける無線リンク障害(RLF)を検出した場合、SCGに含まれるセル(本実施形態では、セルC2)の品質測定を中止する。
品質測定部250は、マスタセルグループ(MCG)及びセカンダリセルグループ(SCG)におけるセル受信品質を測定する。具体的には、品質測定部250は、MCG及びSCGに含まれるセルの受信品質(セル受信品質)を測定する。
品質測定部250は、各セルにおけるReference Signal Received Power(RSRP)及びReference Signal Received Quality(RSRQ)などを測定し、所定条件(エンタリング条件)を満たした場合、測定報告(Measurement Report)を送信する。
特に、本実施形態では、品質測定部250は、gNB100B(NR SgNB)におけるスプリットベアラBSPの一部のリソース(RLCレイヤ以下)が解放された後、当該リソースを解放する前よりも長い周期でSCGにおける受信品質を測定することができる。
ランダムアクセス手順実行部260は、eNB100AまたはgNB100Bとランダムアクセス手順を実行する。特に、本実施形態では、ランダムアクセス手順実行部260は、スプリットベアラBSPが再設定される場合、再接続されるSCGに含まれるgNB100B(他の無線基地局)とのランダムアクセス手順を実行する。
また、ランダムアクセス手順実行部260は、SCGにおいて複数のタイミングアドバンスグループ(TAG)が存在する場合、ランダムアクセス手順実行部150(図3参照)と同様に、PSCellを含むタイミングアドバンスグループ(pTAG)に属するセルとのランダムアクセス手順の実行することができる。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、eNB100A(LTE MeNB)、gNB100B(NR SgNB)及びUE200によるスプリットベアラ(Split bearer via SCG)の設定及び解放に関連する動作について説明する。
(3.1)動作例1
図5は、セカンダリセルグループにおける無線リンク障害(S-RLF)時を含むスプリットベアラの制御シーケンス(動作例1)を示す。
また、図7は、スプリットベアラBSP(Split bearer via SCG)の構成例を示す。図7に示すように、Split bearer via SCGであるスプリットベアラBSP(太線)は、gNB100BのPDCPNRからeNB100Aに向けて分岐する。なお、細線は、構成可能なベアラ(スプリットベアラに限らず)の経路を示す(3GPP TR38.804参照)。
eNB100Aに向けて分岐したスプリットベアラBSPは、eNB100AのRLCLTE及びMACLTEを経由してUE200への論理的な通信路を提供する。また、スプリットベアラBSPは、gNB100BのRLCNR及びMACNRを経由してUE200への論理的な通信路を提供する。本動作例では、図7に示すようなSCG split bearerが設定される。
図5に示すように、eNB100Aは、スプリットベアラBSP(SCG split bearer)の設定を要求するRRC Connection ReconfigurationをUE200に送信する(S10)。なお、スプリットベアラBSPは、上述したように、Split bearer via SCGと呼ばれるが、図では、便宜上、SCG split bearerと適宜表記する。
UE200は、受信したRRC Connection Reconfigurationに基づいてスプリットベアラBSPを設定し、RRC Connection Reconfiguration CompleteをeNB100Aに送信する(S20, S30)。
次に、UE200は、SCGにおけるRLF(S-RLF)を検出し、S-RLFが発生したことを示す障害通知(SCG Failure Information)をeNB100Aに送信する(S40, S50)。
この結果、gNB100Bにおいて、スプリットベアラBSPのRLCNRレイヤよりも下位レイヤのリソースが解放される。
図8は、スプリットベアラBSP(Split bearer via SCG)の構成例(一部リソース解放後)を示す。図8に示すように、gNB100BのRLCNRレイヤよりも下位レイヤのリソースが解放されるため、gNB100Bから直接UE200に向かう区間(図中の点線区間)では、スプリットベアラBSP(を構成するリソース)が解放される。
このように、S-RLFが検出された場合、スプリットベアラBSPの一部が解放される。このため、UE200は、SCGがactiveな状態と比較して、長い周期で測定報告(Measurement Report)を実行することになる。これにより、UE200の消費電力が削減される。また、MCG側のスプリットベアラBSPの設定自体は保持されているため、スプリットベアラの解放及び設定が繰り返されることによるシグナリングも抑制できる。
その後、UE200は、S-RLF検出(S40)前に接続していたSCGのPSCellに復帰する(S60)。UE200がS-RLF検出前のPSCellに復帰する理由としては、PSCellのセル受信品質が改善した場合、或いはPSCell(gNB100B)の障害復旧などが挙げられる。
UE200は、SCGに含まれるセル、具体的には、PSCell及びSCellに関するMeasurement ReportをeNB100Aに送信する(S70)。
eNB100Aは、受信したMeasurement Report(Reference Signal Received Power(RSRP), Reference Signal Received Quality (RSRQ), Signal-to-Interference plus Noise power Ratio(SINR)など)に基づいて、UE200のPSCellとの再接続を可能と判定した場合、PSCellにおけるランダムアクセス手順の実行をUE200に指示する(S80)。
UE200は、ランダムアクセス手順の実行指示に基づいて、PSCellを形成するgNB100Bとランダムアクセス手順を実行する(S90)。具体的には、UE200は、Random Access Preamble (Message 1)をgNB100Bに送信する。また、gNB100Bは、Random Access Response (Message 2)を返送する。
その後、さらに、ランダムアクセス手順において規定されているメッセージ(C-RNTI MAC Control Element (Message 3)及びPDCCH (DL scheduling information or UL grant) (Message 4))が送受信され、ランダムアクセス手順が完了する。
UE200は、ランダムアクセス手順が完了すると、SCG recovery InformationをeNB100Aに送信する(S100)。SCG recovery Informationは、上述したように、SCGにUE200が復帰し、UL送信を再開したことを示す。SCG recovery Informationは、例えば、RRCレイヤのメッセージとして規定できる。
ランダムアクセス手順が完了すると、PSCellにおける上りリンク(UL)を用いた送信(UL送信)が再開される(S110)。また、PSCellと同じタイミングアドバンスグループ(TAG)に含まれるSCellも同様にUL送信を再開可能である。
(3.2)動作例2
図6は、セカンダリセルグループにおける無線リンク障害(S-RLF)時を含むスプリットベアラの制御シーケンス(動作例2)を示す。
動作例1では、eNB100Aからのランダムアクセス手順の実行指示に基づいて、UE200がランダムアクセス手順を実行していたが、本動作例では、UE200がPSCellに復帰後、UE200主導でランダムアクセス手順が実行される。以下、動作例1と異なる部分について主に説明し、同様の部分について適宜説明を省略する。
UE200は、PSCellの品質、具体的には、セル受信品質が所定値を充足したことを判定する(S65)。
UE200は、動作例1に示したMeasurement Reportと同様に、PSCellにおけるセル受信品質(RSRP, RSRQ, SINRなど)を測定し、当該セル受信品質が所定値を上回るか否かを判定する。
なお、当該所定値は、eNB100AからUE200に通知されてもよい。例えば、SCG split bearerを設定するRRC Connection Reconfigurationを用いて当該所定値を通知すればよい。
UE200は、PSCellにおけるセル受信品質が当該所定値を充足する場合、PSCell(gNB100B)とランダムアクセス手順を実行する(S90)。
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、eNB100Aは、UE200がスプリットベアラBSPの所定レイヤ(RLCレイヤ)よりも下位レイヤのリソース解放前と同一のSCGに再接続する場合、保持されている上位レイヤリソース(PDCPレイヤ以上)を用いたスプリットベアラBSPを再設定する。また、eNB100Aは、スプリットベアラBSPが再設定される場合、再接続されるSCGに含まれるgNB100Bとのランダムアクセス手順の実行をUE200に指示する。
このため、RRCレイヤのメッセージによって、当該保持された上位レイヤリソースを用いてスプリットベアラBSPを再設定する場合と比較して、大幅に処理遅延を削減し得る。
つまり、スプリットベアラBSPの上位レイヤリソースは保持されているため、RRCレイヤでの再設定ではなく、ランダムアクセス手順のみを実行することによって、速やかにスプリットベアラBSPを再設定し得る。
また、当該処理遅延が削減できるため、データ通信の瞬断(例えば、20ms程度)も抑制し得る。
すなわち、eNB100Aによれば、SCGを経由したスプリットベアラBSPが設定される場合において、一部リソースが保持されているため、スプリットベアラBSPの解放及び設定が繰り返されることによるシグナリング量の増加を抑制でき、さらに、スプリットベアラBSP再設定に伴う遅延低減を図り得る。
また、動作例2(図6参照)に示したように、eNB100Aからの指示ではなく、UE200主導によって、スプリットベアラBSPを同様に再設定できる。このようなUE200主導のスプリットベアラBSPの再設定によれば、ネットワーク側(eNB100A)の処理負担を低減しつつ、スプリットベアラBSP再設定に伴う遅延低減を図り得る。
本実施形態では、eNB100Aによるランダムアクセス手順の実行指示には、PDCCHまたはMAC CEを用いることができる。このため、UE200及びeNB100Aの実装、或いは要求条件に応じた適切な方法によって、ランダムアクセス手順の実行をUE200に指示できる。
本実施形態では、PSCellを含むTAGに属するセルとのランダムアクセス手順の実行を優先することができる。このため、PSCellを含むTAGに属するセル(SCell)を経由したUL送信も速やかに再開できる。
本実施形態では、UE200は、SCGにUE200が復帰したことを示すSCG recovery InformationをeNB100Aに送信することができる。このため、eNB100Aは、UE200がS-RLF前のSCG(PSCell)に復帰し、UL送信を再開できるようになったことを迅速かつ確実に認識し得る。
(5)その他の実施形態
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、eNB100AがLTE方式の無線基地局(eNB)であり、マスタ基地局を構成し、gNB100BがNR方式の無線基地局(gNB)であり、セカンダリ基地局を構成していたが、このような構成は逆でもよい。つまり、NR方式の無線基地局(gNB)がマスタ基地局を構成し、LTE方式の無線基地局(eNB)がセカンダリ基地局を構成してもよい。
また、上述した実施形態の説明に用いたブロック図(図3,4)は、機能ブロック図を示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/またはソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/または論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/または間接的に(例えば、有線及び/または無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
さらに、上述したeNB100A, gNB100B、及びUE200(当該装置)は、本発明の送信電力制御の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図9は、当該装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に示すように、当該装置は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
当該装置の各機能ブロック(図3,4参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)で構成されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read
Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、上述した実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及び/またはストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/または無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、情報の通知は、上述した実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC Connection Setupメッセージ、RRC Connection Reconfigurationメッセージなどであってもよい。
さらに、入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
上述した実施形態におけるシーケンス及びフローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。
また、上述した実施形態において、eNB100A(gNB100B、以下同)によって行われるとした特定動作は、他のネットワークノード(装置)によって行われることもある。また、複数の他のネットワークノードの組み合わせによってeNB100Aの機能が提供されても構わない。
なお、本明細書で説明した用語及び/または本明細書の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、該当する記載がある場合、チャネル及び/またはシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用されてもよい。
さらに、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
eNB100A(基地局)は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。
さらに、「基地局」「eNB」、「セル」、及び「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、gNodeB(gNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
UE200は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
また、「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形の用語は、「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書或いは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本明細書で使用した「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本明細書の全体において、例えば、英語でのa, an, 及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した無線基地局及びユーザ装置によれば、セカンダリセルグループ(SCG)を経由したスプリットベアラが設定される場合において、当該スプリットベアラの解放及び設定が繰り返されることによるシグナリング量の増加の抑制と、当該スプリットベアラ再設定に伴う遅延低減と両立し得る。
10 無線通信システム
20 コアネットワーク
100A eNB
100B gNB
110 無線通信部
120 接続制御部
130 障害通知受信部
140 リソース制御部
150 ランダムアクセス手順実行部
200 UE
210 無線通信部
220 接続制御部
230 障害通知部
240 セル設定部
250 品質測定部
260 ランダムアクセス手順実行部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス

Claims (7)

  1. コアネットワークからセカンダリセルグループを経由するとともに前記セカンダリセルグループからマスタセルグループに含まれる無線基地局に分岐する第1ベアラが設定され、前記第1ベアラを経由してユーザ装置にデータが送信される無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
    前記セカンダリセルグループにおける無線リンク障害が発生したことを示す障害通知を前記ユーザ装置から受信する障害通知受信部と、
    前記障害通知受信部が前記障害通知を受信した場合、前記第1ベアラの前記セカンダリセルグループにおける所定レイヤよりも下位レイヤのリソースのみを解放するとともに、
    前記所定レイヤの上位レイヤリソースを保持するリソース制御部と、
    前記ユーザ装置とランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部と
    を備え、
    前記リソース制御部は、前記ユーザ装置が前記リソースの解放前と同一のセカンダリセルグループに再接続する場合、保持されている前記上位レイヤリソースを用いた前記第1ベアラを再設定し、
    前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第1ベアラが再設定される場合、再接続される前記セカンダリセルグループに含まれる他の無線基地局とのランダムアクセス手順の実行を前記ユーザ装置に指示する無線基地局。
  2. 前記ランダムアクセス手順実行部は、物理下りリンク制御チャネルを介して前記セカンダリセルグループに含まれるプライマリセカンダリセルとのランダムアクセス手順の実行を指示する請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記ランダムアクセス手順実行部は、媒体アクセス制御レイヤの制御エレメントを介して前記セカンダリセルグループに含まれるプライマリセカンダリセルとのランダムアクセス手順の実行を指示する請求項1に記載の無線基地局。
  4. 前記ランダムアクセス手順実行部は、前記セカンダリセルグループにおいて複数のタイミングアドバンスグループが存在する場合、プライマリセカンダリセルを含む前記タイミングアドバンスグループに属するセルとのランダムアクセス手順の実行を優先する請求項1に記載の無線基地局。
  5. コアネットワークからセカンダリセルグループを経由するとともに前記セカンダリセルグループからマスタセルグループに含まれる無線基地局に分岐する第1ベアラが設定され、前記第1ベアラを経由してユーザ装置にデータが送信される無線通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
    前記セカンダリセルグループにおける無線リンク障害が発生したことを示す障害通知を前記無線基地局に送信する障害通知部と、
    ランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部と、
    前記セカンダリセルグループにおけるセル受信品質の測定を実行する品質測定部と、
    前記品質測定部による前記セル受信品質が所定の閾値以上である場合、前記セカンダリセルグループに前記ユーザ装置を再接続する接続制御部と
    を備え、
    前記無線リンク障害に伴って、前記第1ベアラの前記セカンダリセルグループにおける所定レイヤよりも下位レイヤのリソースのみが解放されるとともに、前記所定レイヤの上位レイヤリソースが保持されており、
    前記接続制御部は、前記ユーザ装置が前記リソースの解放前と同一のセカンダリセルグループに再接続する場合、前記第1ベアラを再設定し、
    前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第1ベアラが再設定される場合、再接続される前記セカンダリセルグループに含まれる他の無線基地局とのランダムアクセス手順を実行するユーザ装置。
  6. 前記ランダムアクセス手順実行部は、前記セカンダリセルグループにおいてタイミングアドバンスグループが存在する場合、プライマリセカンダリセルを含む前記タイミングアドバンスグループに属するセルとのランダムアクセス手順の実行を優先する請求項5に記載のユーザ装置。
  7. 前記障害通知部は、前記第1ベアラを再設定し、前記セカンダリセルグループに前記ユーザ装置が復帰したことを示す復帰通知を前記無線基地局に送信する請求項5に記載のユーザ装置。
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