JPWO2019031371A1 - 状態分析装置、状態分析方法及びプログラム - Google Patents

状態分析装置、状態分析方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019031371A1
JPWO2019031371A1 JP2019535148A JP2019535148A JPWO2019031371A1 JP WO2019031371 A1 JPWO2019031371 A1 JP WO2019031371A1 JP 2019535148 A JP2019535148 A JP 2019535148A JP 2019535148 A JP2019535148 A JP 2019535148A JP WO2019031371 A1 JPWO2019031371 A1 JP WO2019031371A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
state
index
fluid
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019535148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6874847B2 (ja
Inventor
尚武 高橋
尚武 高橋
学 楠本
学 楠本
淳 堺
淳 堺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2019031371A1 publication Critical patent/JPWO2019031371A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6874847B2 publication Critical patent/JP6874847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03BINSTALLATIONS OR METHODS FOR OBTAINING, COLLECTING, OR DISTRIBUTING WATER
    • E03B7/00Water main or service pipe systems
    • E03B7/07Arrangement of devices, e.g. filters, flow controls, measuring devices, siphons or valves, in the pipe systems
    • E03B7/078Combined units with different devices; Arrangement of different devices with respect to each other
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N17/00Investigating resistance of materials to the weather, to corrosion, or to light
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03BINSTALLATIONS OR METHODS FOR OBTAINING, COLLECTING, OR DISTRIBUTING WATER
    • E03B7/00Water main or service pipe systems
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03BINSTALLATIONS OR METHODS FOR OBTAINING, COLLECTING, OR DISTRIBUTING WATER
    • E03B7/00Water main or service pipe systems
    • E03B7/07Arrangement of devices, e.g. filters, flow controls, measuring devices, siphons or valves, in the pipe systems
    • E03B7/072Arrangement of flowmeters

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Abstract

配管の内部の状態を精度良く分析することができる状態分析装置等を提供する。状態分析装置は、配管から流出する流体の流速及び配管の2以上の地点における配管内部の流体圧力に基づいて、配管の状態を示す指標を求める指標算出手段と、指標に基づいて、配管の状態を判定する判定手段と、を備える。

Description

本発明は、状態分析装置、状態分析方法及び記録媒体に関する。
上下水道網やパイプライン等を構成する配管に対して、予防保全の観点から、劣化の状況についての予測が行われつつある。劣化の状況が予測される場合には、例えば、予測の結果に基づいて配管の更新等が行われる。
特許文献1には、導管の劣化診断設備等が記載されている。特許文献1に記載の導管の劣化診断設備は、内部が液体によって満たされた導管の劣化を、衝撃波を利用して診断する。
特開2010−230418号公報
劣化の予測に基づいて配管の更新が行われる際には、想定外の局所的で急速な劣化に対応できない場合や、実際の劣化と比較して劣化が進んでいると予測することにより、更新が不要な配管を交換してしまう場合等がある。すなわち、特許文献1に記載の技術等に対して、配管の内部の状態を精度良く推定する技術が求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、配管の内部の状態を精度良く分析することができる状態分析装置等を提供することを主たる目的とする。
本発明の一態様における状態分析装置は、配管から流出する流体の流速及び配管の2以上の地点における配管内部の流体の圧力に基づいて、配管の状態を示す指標を求める指標算出手段と、指標に基づいて、配管の状態を判定する判定手段と、を備える。
また、本発明の一態様における状態分析方法は、配管から流出する流体の流速及び配管の2以上の地点における配管内部の流体の圧力に基づいて、配管の状態を示す指標を求め、指標に基づいて、配管の状態を判定する。
また、本発明の一態様における記録媒体は、コンピュータに、配管から流出する流体の流速及び配管の2以上の地点における配管内部の流体の圧力に基づいて、配管の状態を示す指標を求める処理と、指標に基づいて、配管の状態を判定する処理と、を実行させるプログラムを記録する。
本発明によると、配管の内部の状態を精度良く分析することができる状態分析装置等を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における状態分析装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における状態分析装置によって水道網の配管の状態が分析される場合の構成例を示す図である。 状態分析装置に接続される圧力検知部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における状態分析装置にて求められた指標が変化する場合の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における状態分析装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における状態分析装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態における状態分析装置によって水道網の配管の状態が分析される場合の構成例を示す図である。 状態分析装置に接続される振動検知部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における状態分析装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における状態分析装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態における状態分析装置によって水道網の配管の状態が分析される場合の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態における状態分析装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態における状態分析装置によって水道網の配管の状態が分析される場合の構成例を示す図である。 本発明の第5の実施形態における状態分析装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態における状態分析装置出力部が出力する情報の一例を示す図である。 本発明の各実施形態における状態分析装置等を実現する情報処理装置の一例を示す図である。
本発明の各実施形態について、添付の図面を参照して説明する。本発明の各実施形態において、各装置の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素の一部又は全部は、例えば図16に示すような情報処理装置1000とプログラムとの任意の組み合わせにより実現される。情報処理装置1000は、一例として、以下のような構成を含む。
・CPU(Central Processing Unit)1001
・ROM(Read Only Memory)1002
・RAM(Random Access Memory)1003
・RAM1003にロードされるプログラム1004
・プログラム1004を格納する記憶装置1005
・記録媒体1006の読み書きを行うドライブ装置1007
・通信ネットワーク1009と接続する通信インターフェース1008
・データの入出力を行う入出力インターフェース1010
・各構成要素を接続するバス1011
各実施形態における各装置の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム1004をCPU1001が取得して実行することで実現される。各装置の各構成要素の機能を実現するプログラム1004は、例えば、予め記憶装置1005やRAM1003に格納されており、必要に応じてCPU1001が読み出す。なお、プログラム1004は、通信ネットワーク1009を介してCPU1001に供給されてもよいし、予め記録媒体1006に格納されており、ドライブ装置1007が当該プログラムを読み出してCPU1001に供給してもよい。
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ別個の情報処理装置1000とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つの情報処理装置1000とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、プロセッサ等を含む汎用または専用の回路(circuitry)や、これらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
各装置の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
なお、以下の各実施形態において、配管は水道網を構成する配管であり、配管の内部の流体は水であることを想定する。しかしながら、各実施形態における状態分析装置は、他の配管を分析の対象とすることができる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における状態分析装置を示す図である。
図1に示すとおり、本発明の第1の実施形態における状態分析装置100は、指標算出部110(指標算出手段の一例)と、判定部120(判定手段の一例)とを備える。指標算出部110は、配管から流出する流体の流速及び配管の2以上の地点における配管内部の流体の圧力に基づいて、配管または流体の状態に関する指標を求める。判定部120は、指標に基づいて、配管の状態を判定する。
なお、状態分析装置100は、以下に説明する図2に記載されるように、配管情報記憶部180を備えてもよい。配管情報記憶部180には、例えば、分析対象となる配管の直径や長さ等の配管に関する情報が記憶される。また、配管情報記憶部180は、分析に際して必要となるその他の配管に関する情報を記憶してもよい。状態分析装置100と配管情報記憶部180とは、バスや通信ネットワークを介して互いに接続される。
図2は、配管の分析が行われる場合の状態分析装置100の構成の一例を示す。状態分析装置100には、圧力検知部11−1及び11−2と、擬似漏洩制御部14とが接続されている。圧力検知部11−1及び11−2と、擬似漏洩制御部14との各々は、配管801に接続された弁栓部802−1から802−3にそれぞれ取り付けられている。なお、弁栓部802は、例えば、消火栓、空気弁、閉止弁等の配管801と接続する弁や栓である。
圧力検知部11−1及び11−2の各々は、配管の内部の流体の圧力のデータを取得する。図2に示す例では、圧力検知部11は、取り付けられた弁栓部802の付近における流体の圧力を検知する。
圧力検知部11の構成の一例が、図3に示される。図3に示すように、圧力検知部11は、圧力センサ12及び処理部13を有する。圧力センサ12は、配管の内部の圧力を検知する。圧力センサ12として、例えば半導体方式のセンサが用いられる。ただし、圧力センサ12として、他の種類のセンサが用いられてもよく、種類は問われない。
処理部13は、圧力センサ12によって検知された圧力のデータに対する処理を行う。処理部13は、信号処理等を行うプロセッサやメモリ、データの送受信を行う通信機構等から構成されるが、具体的な構成は特に限定されない。また処理部13によって行われる処理の種類は特に限定されない。処理部13は、例えば、圧力センサ12によって検知された圧力のデータを状態分析装置100の各構成要素において利用しやすい形式とするようなデータの処理等を行う。
また、擬似漏洩制御部14は、配管801からの流体の流出を制御する。以下において、配管801からの流体の流出は、配管801の内部から、地上等を含む配管801の外部への放出を指す。擬似漏洩制御部14は、弁栓部802に設けられた弁栓等の開閉を制御することによって、流体の流出の有無や、流出させる量を制御する。すなわち、擬似漏洩制御部14によって、配管からの流体の漏洩が擬似的に再現される。
なお、図2に示す例では、状態分析装置100は、2つの圧力検知部11と接続されている。しかしながら、状態分析装置100は、3つ以上の圧力検知部11と接続されてもよい。
続いて、本実施形態における状態分析装置100の各構成要素について説明する。
指標算出部110は、配管から流出する流体の流速及び配管の2以上の地点における配管内部の流体圧力に基づいて、配管の状態に関する指標を求める。
一例として、指標算出部110は、流体が配管から流出していない場合の複数の地点の流体の圧力と、配管から流体が流出している場合の複数の地点の流体の圧力と、配管から流出する流体の流速とに基づいて配管の状態に関する指標を求める。配管の状態に関する指標を求める際には、単位時間当たりに流出する流体の量が異なる2つ以上の場合における流体の圧力及び流体の流速が用いられる。また、複数の地点として、少なくとも2点における流体の圧力が取得されればよい。
圧力検知部11にて配管から流体が流出している場合の流体の圧力が検知される場合に、配管から流出する水等の流体の量は、上述した擬似漏洩制御部14等によって制御される。なお、配管から流出する流体の量は他の手順で制御されてもよい。例えば、弁栓部802に設けられた弁栓等が人為的に制御されることで、配管から流出する流体の量が制御されてもよい。
また、圧力検知部11にて配管から流体が流出している場合の流体の圧力が検知される場合に、配管から流出する水等の流体の量は、一定でもよいし、圧力が検知されている期間において変化してもよい。配管から流出する流体の量が一定である場合には、配管から流出する流体の量は、配管の種類や想定される配管の状態等に応じて適宜定められる。配管から流出する流体の量が変化する場合の例は後述する。
指標算出部110は、配管の内部の流体の圧力と、配管から流出する流体の流速と、配管の内面と流体との摩擦との関係に基づいて、配管の状態を示す指標の値を求める。指標算出部110は、配管の状態を示す指標として、例えば配管801の内部の表面と水等の流体との間の摩擦を表す係数と、配管の内部の流体の流速とを求める。
配管の内部の流体が持つエネルギーに関して、以下の(1)式の関係が成り立つ。(1)式は、ベルヌーイの定理を用いて求められる。指標算出部110は、一例として、(1)式に示す関係に基づいて配管の状態を示す指標を求める。
Figure 2019031371
(1)式において、ρは配管の内部の流体の密度、gは重力加速度、zは配管の位置を表す。v1及びv2は、それぞれ、圧力検知部11−1及び11−2が取り付けられている弁栓部802−1及び802−2が設けられた地点における配管801を流れる流体の流速を表す。p1及びp2は、それぞれ、圧力検知部11−1及び11−2の各々にて検知される流体の圧力を表す。fは配管801の内部の表面と水等の流体との間の摩擦を表す摩擦係数、Lは配管の長さ、Dは配管の直径をそれぞれ表す。
分岐の無い配管801においては、v1とv2は等しいとみなすことができる。そこで、(1)式に対して、v1とv2を等しいとして扱う。また、流体が配管801から流出していない場合の配管801の流体の流速をV0とし、流体が配管801から流出する場合の流出する流体の流速をV1とする。V0及びV1を用いると、流体が流出する場合における配管の内部の流体の流速は、V0+V1と表される。更に、擬似的な漏洩が発生していない場合に圧力検知部11−1及び11−2の各々にて検知される流体の圧力をそれぞれP10及びP20とする。擬似的な漏洩を発生させた場合に圧力検知部11−1及び11−2の各々にて検知される流体の圧力をそれぞれP1及びP2とする。この場合に、(1)式から以下の(2)式が得られる。
Figure 2019031371
(2)式において、A及びBの各々は、以下の(3)式及び(4)式のように表される。
Figure 2019031371
Figure 2019031371
すなわち、(2)式は、V1を変数とした関数となる。
(2)式から(4)式のそれぞれにおいて、P10、P20、P1及びP2の各々は、例えば圧力検知部11−1及び11−2によって検知される。V1は、単位時間当たりに流出する流体の流量と、配管の断面積に基づいて求められる。つまり、単位時間当たりに流出する流体の量を配管801の断面積にて除することで、流速であるV1が求められる。また、配管の長さであるLや配管の直径であるDは、例えば配管情報記憶部180に記憶されている情報を参照する等によって求められる。したがって、(2)式から(4)式のそれぞれにおいて、未知のパラメータは摩擦係数f及び流速V0となる。これらのパラメータは配管の状態を示す指標となる。指標算出部110は、一例として、(2)式から(4)式を用いて、これらのパラメータを配管の状態を示す指標として求める。
指標算出部110が上述のパラメータを求める手順について、更に説明する。弁栓部802等から流出する流体の流量が変化することで、V1、P10及びP20が変化する。流出する流体の流量の変化に応じて変化したV1、P10及びP20を(2)式に代入することで、摩擦係数f及び流速V0が変数として残る、複数の式が得られる。このようにして得られた式に基づいて、指標算出部110はこれらの摩擦係数f及び流速V0を求める。
例えば、指標算出部110は、弁栓部802等から流出する2段階の流体の流量に応じて得られた2つの式に関する連立方程式を解くことで、摩擦係数f及び流速V0を求める。
また、指標算出部110は、弁栓部802等から流出する3段階以上の流体の流量に応じてそれぞれ得られた3つの以上の式に基づいて、摩擦係数f及び流速V0を求めてもよい。圧力検知部11の各々において得られたP10、P20等の値や、流出する流体の流速であるV1には、誤差が含まれる場合がある。指標算出部110が3つの以上の式に基づいて摩擦係数f及び流速V0を求めることで、誤差の影響等を軽減することができる。指標算出部110は、3つ以上の圧力検知部11にて求められた流体の圧力に基づいて、摩擦係数f及び流速V0を求めてもよい。
なお、指標算出部110は、上述した式の各々を用いる手法とは異なる手法に基づいて配管の状態に関する指標を求めてもよい。指標算出部110は、例えば、予め実験的に又はシミュレーション等によって求められたモデルを用いて、上述したパラメータ等を求めてもよい。
指標算出部110は、上述したパラメータとは異なるパラメータを、配管の状態を示す指標として求めてもよい。例えば、対象となる配管が古い場合等には、配管の直径であるDが不明である可能性がある。このような場合に、指標算出部は、上述した摩擦係数fに代えて、f/Dを求めてもよい。すなわち、指標算出部110は、摩擦係数fを配管の直径であるDで割った値に相当する値を算出してもよい。f/Dの値は、摩擦係数fと同様の傾向で変化する。また、後述する判定部120においてその他の配管の状態を示す指標が用いられる場合には、必要となる指標を求めてもよい。
また、指標算出部110は、配管から流出させる流体の流量が変化している場合に圧力検知部11によって検知された圧力に基づいて、配管の状態を示す指標を求めてもよい。すなわち、擬似漏洩制御部14を適宜制御することで、配管から流出させる流体の流量を変化させる。配管から流出させる流体の流量が変化している間、圧力検知部11は圧力を検知する。この場合の圧力は、一般に、流量の変化に応じて変化する。そして、指標算出部110は、このように検知された圧力に基づいて、配管の状態を示す指標を求める。
状態の分析対象となる配管が水道網を構成する配管である場合に、水使用量は、概ね1日を周期として周期的に変動する。配管を流れる水の水圧は、水使用量の変動に応じて変動する。水使用量や圧力の変動が大きい場合には、指標算出部110で求められる配管の状態を示す指標は、当該変動の影響を受ける可能性がある。
また、水道網においては、水圧は、水の使用等に起因する外乱等によっても変動する。指標算出部110で求められる配管の状態を示す指標は、周期的な水使用量の変動に限らず、外乱の影響を受ける可能性がある。これらの結果として、後述する判定部120による分析結果に誤差が生じる可能性がある。
そこで、指標算出部110は、配管から流出させる流量を意図的に変動させつつ検知された圧力に基づいて、配管の状態を示す指標を求める。このようにすることで、分析の対象が例えば水道網の配管である場合に、周期的な変動や水の使用等に起因する外乱等の影響を軽減することができる。
この例において、指標算出部110は、例えば、流出させる水等の流量の変動に応じて変動する圧力の成分に基づいて、配管の状態を示す指標を求める。流量の変動に応じて変動する圧力の成分は、検知された圧力のデータを周波数分析し、流出させる水量に合致する成分を抽出することで得られる。
配管から流出させる水等の流量を変動させつつ圧力検知部11が圧力を検知する場合、流量の変動は、通常の水の使用において生じない周期で行われる。例えば、1分を周期として、配管から流出させる水等の流量が変化するように流量の変動が行われる。通常の水の使用にて生じない周期で配管から流出させる水量が変動することで、通常の水の使用に起因する使用量の変動等の影響が軽減される。
更に、指標算出部110は、圧力検知部11にて検知された圧力のデータに代えて、シミュレーション又はその他の手法で求められた圧力のデータに基づいて、上述した配管の状態を示す指標を求めてもよい。この場合に、圧力のデータは、例えば事前にシミュレーションモデル等を用いて計算されて配管情報記憶部180等に格納される。シミュレーション等で求められた圧力のデータが用いられる場合においても、指標算出部110は、上述した手順と同様の手順によってパラメータを求める。
シミュレーション等で求められた圧力のデータが用いられることで、圧力検知部11が所望の場所に設置されていない場合においても、上述した配管の状態を示す指標を求めることが可能となる。すなわち、このようなデータが用いられることで、圧力検知部11が所望の場所に設置されていない場合においても、配管の状態が分析可能となる。
判定部120は、指標算出部110によって求められた、配管または流体の状態に関する指標に基づいて、配管の状態を判定する。
判定部120は、一例として、配管801の内部の表面と水等の流体との間の摩擦に基づいて配管の状態を分析する。判定部120は、例えば、判定部120は、指標算出部110によって求められた配管801の摩擦係数fを用いて配管の状態を分析する。より詳しくは、判定部120は、摩擦係数fの大きさに基づいて、配管の劣化の程度等の配管の状態を分析する。
摩擦係数fの大きさは、配管の腐食や経年によって変化する。流量計が設置されていない配管においては、摩擦係数fを求めるために、カメラを挿入することや、配管を掘り出すこと等が行われる。しかしながら、コストや、配管を介した水等の安定的な供給等の観点において、これらの作業の実行は、一般に困難な場合が多い。
これに対して、状態分析装置100においては、指標算出部110によって摩擦係数fが求められる。そして、判定部120は、摩擦係数fに基づいて状態を分析する。このように分析が行われることで、配管の状態を容易に把握することが可能となる。
判定部120は、上述した指標の大きさに基づいて配管の状態を分析する。また、判定部120は、指標の変化に基づいて配管の状態を分析する。すなわち、判定部120は、摩擦係数fの大きさやその変化に基づいて、配管の状態を分析する。
上述した摩擦係数f等の配管の状態を示す指標の変化に基づいて分析を行う場合に、判定部120は、例えば、定期的に求められた指標に基づいて配管の状態を分析する。摩擦係数f等の指標が定期的に求める場合、当該指標は、一定間隔で求められてもよいし、異なる間隔で求められてもよい。
指標の変化に基づいて配管の状態を分析する場合には、判定部120は、求められた摩擦係数fと閾値との比較によって配管の状態を分析する。閾値は、例えば、過去に分析対象となる配管と同じ種類の配管が破裂する事故が生じた場合における配管の状態等に基づいて定められる。
摩擦係数f等を含む配管の状態を示す指標と閾値との比較として、判定部120は、例えば、摩擦係数fが閾値を超えているかに基づいて分析する。判定部120は、摩擦係数fが閾値を超えて大きな値である場合に配管が劣化していると分析する。
また、判定部120は、配管の状態を示す指標の変化の様子に基づいて配管の状態を分析してもよい。つまり、判定部120は、それまでに求められた摩擦係数fの値を利用し、摩擦係数fの時間的な変化に基づいて、摩擦係数fが閾値に達する時期を予測してもよい。
配管の状態を示す指標の経年変化の様子は、事前の実験やシミュレーションによって求められる。摩擦係数fの時間的な変化と、実験やシミュレーション等で求められた、摩擦係数f等を含む配管の状態を示す指標の経年変化の様子とを用いることで、分析対象となる配管801の余寿命が求められる。そのため、判定部120による分析によって、配管801の適切な交換時期等が求められる。また、判定部120は、摩擦係数fが一般的な配管と比較して急激に変化している場合に、配管の状態に問題が生じていると分析してもよい。すなわち、判定部120によって、配管801の状態の変化の傾向等が求められる。
図4は、摩擦係数fが定期的に求められた場合における摩擦係数fの変化を示すグラフの一例である。図4において、縦軸は摩擦係数fの大きさを表す。また、図4の横軸は、摩擦係数fを求めるために、配管801の内部の流体の圧力が検知された時間を示す。閾値は、配管が劣化したと判断するための閾値である。更に、図中の丸の印は、複数回の圧力の検知が行われ、検知された圧力の各々に対して、指標算出部110によって複数の摩擦係数fが求められた場合の値を示す。図4に示す例では、図中の左側から順に四回の検知が行われていたことを示す。なお、複数回の圧力の検知が行われた場合に、検知された圧力の情報や算出された配管の状態を示す指標は、図2に示す配管情報記憶部180に必要に応じて格納される。
図4に示す例において、判定部120は、摩擦係数fの値が閾値を超える値となる場合に、配管が劣化した状態にあると分析することを想定する。この場合には、図中の丸の印を参照すると、判定部120は、四回目の検知において、配管が劣化した状態にあると分析する。
また、この例において、判定部120が指標の変化の様子に基づいて分析することを想定する。この場合に、判定部120は、三回目までの圧力の検知によって求められた摩擦係数fの値の変化の様子及び閾値に基づいて、配管の劣化が進んでおり、まもなく劣化した状態になると分析する。
なお、また、判定部120は、摩擦係数fに代えて、先に説明したf/Dを用いて配管の状態を分析してもよい。摩擦係数fに代えてf/Dが用いられる場合においても、判定部120は、摩擦係数fが用いられる場合と同様に、例えばf/Dの変化に基づいて状態の分析を行う。
判定部120は、また、配管の状態を示す指標として、配管801の内部の流体の流速を用いてもよい。つまり、判定部120は、指標算出部110によって求められたV0に基づいて配管の状態を分析する。
状態分析装置100によって分析対象となる配管が、水道網を構成する配管である場合、流速V0が求められることで、設計時に想定したとおりの流速で水が流れているかを知ることが可能となる。また、求められた流速V0は、配管網の再設計や、ポンプ等の配管網に設けられた設備の運転計画の立案等における有用な情報として用いられる。そこで、判定部120は、予め想定した流速と、流速V0とを比較することで、配管の状態を分析する。判定部120は、例えば、流速V0が予め定められた流速を下回る場合に、配管の状態に何らかの問題が生じている可能性があることを分析する。
続いて、図5に示すフローチャートを参照して、本実施形態における状態分析装置100の動作を説明する。なお、この動作例においては、状態分析装置100は、図2に示すように、2つ以上の圧力検知部11及び擬似漏洩制御部14と接続されていることを想定する。
最初に、圧力検知部11の各々によって、配管の内部の流体の圧力の検知が行われる(ステップS101)。この場合に、流体が配管から流出していない場合の流体の圧力と、配管から流体が流出している場合の流体の圧力とが検知される。流体の流出は、擬似漏洩制御部14によって制御される。また、流体の圧力と併せて、流出する流体の流速が任意の手法で適宜計測される。指標算出部110は、ステップS101にて得られた圧力及び流出する流体の流速の計測値を取得する。
続いて、指標算出部110は、ステップS101にて求められた配管の内部の流体の圧力と配管から流出する流体の流速とに基づいて、配管の状態に関する指標を求める(ステップS102)。上述のように、指標算出部110は、例えば、流体が配管から流出していない場合の配管の流体の流速を示すV0と、配管の内部の表面と水等の流体との間の摩擦係数fとを、配管の状態を示す指標として求める。
続いて、判定部120は、ステップS102において求められた、配管の状態に関する指標に基づいて配管の状態を分析する(ステップS103)。判定部120は、例えば、上述した摩擦係数fや他の配管の状態に関する指標に基づいて、配管の内部の状態を分析する。判定部120は、配管情報記憶部180等に格納された、複数回の圧力の検知によって求められたパラメータを適宜参照して、配管の内部の状態を分析してもよい。
以上のとおり、本実施形態における状態分析装置100は、振動検知部15等によって検知された配管の内部の圧力等に基づいて、配管又は配管の内部の流体の状態に関する指標を求める。そして、状態分析装置100は、配管の状態を分析する。このような分析が行われることにより、配管の現時点での状態や、配管の状態の変化の傾向が求められる。したがって、状態分析装置100は、配管の内部の状態を精度良く分析することができる。
また、圧力や流出する流速の検知は、配管の内部へのカメラの挿入等と比較して容易に行うことができる。したがって、状態分析装置100によって、配管の状態を容易に把握することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態における状態分析装置を示す図である。
図6に示すとおり、第2の実施形態における状態分析装置200は、推定部230(推定手段の一例)と、指標算出部110と、判定部120とを備える。指標算出部110及び判定部120は、第1の実施形態における状態分析装置100が備える指標算出部110及び判定部120と同様の要素である。推定部230は、配管における振動と、配管の内部の流体の圧力及び配管から流出する流体の流速の各々との関係に基づいて、配管において検知された振動に応じた配管の内部の流体の圧力を推定する。
図7は、配管の分析が行われる場合の状態分析装置200の構成の一例を示す。状態分析装置100には、振動検知部15−1及び15−2と、擬似漏洩制御部14とが接続されている。振動検知部15−1及び15−2と、擬似漏洩制御部14との各々は、配管801に接続された弁栓部802−1から802−3にそれぞれ取り付けられている。振動検知部15の各々は、例えば磁石等で弁栓部802の各々に取り付けられる。なお、図7に示す例は、状態分析装置200に配管情報記憶部180が接続されている。
振動検知部15−1及び15−2の各々は、配管の内部の流体の振動のデータを取得する。また、図7に示す擬似漏洩制御部14は、図2に示す擬似漏洩制御部14と同様の要素である。
図8は、振動検知部15の構成の一例を示す。図8に示すように、振動検知部15は、振動センサ16及び処理部13を有する。振動センサ16は、配管の内部の振動を検知する。振動センサ16として、例えば圧電型加速度センサや半導体型加速度センサが用いられる。ただし、振動センサ16として、他の種類のセンサが用いられてもよく、種類は問われない。振動センサ16及び処理部13は、例えば、一つの筐体に収容される構成であってもよいし、各々別個の筐体に収容される構成であってもよい。
処理部13は、圧力検知部11が有する処理部13と同様に、振動センサ16によって検知された振動のデータに対する処理を行う。すなわち、処理部13は、信号処理等を行うプロセッサやメモリ、データの送受信を行う通信機構等から構成されるが、具体的な構成は特に限定されない。また処理部13によって行われる処理の種類は特に限定されない。処理部13は、例えば、振動センサ16によって検知された振動のデータを状態分析装置100の各構成要素において利用しやすい形式とするようなデータの処理等を行う。
続いて、本実施形態における状態分析装置200の各構成要素について説明する。
推定部230は、上述のように、配管に生じる振動と配管の内部の流体の圧力及び流量の各々との関係に基づいて、配管において検知された振動に応じた圧力及び流量の各々を推定する。流体の圧力に関して、推定部230は、振動が検知された地点及びその近傍における配管の内部の流体の圧力を推定する。
図7に示す例では、振動検知部15−1及び15−2の各々は、配管801の弁栓部802−1及び802−2の各々に設けられている。そのため、この例では、推定部230は、配管801の弁栓部802−1及び802−2の各々の近傍における流体の圧力を推定する。
推定部230は、配管に生じる振動と配管の内部の流体の圧力及び配管から流出する流体の流速との事前に求められた関係を用いて、配管の内部の流体の圧力を推定する。事前に求められた関係は、配管に生じる振動と、配管の内部の流体の圧力及び配管から流出する流体の流速との関係を示す関係式として表される。関係式は、配管において事前に計測された各々の値に基づいて定められる。
配管に生じる振動と配管の内部の流体の圧力及び流量との関係は、関係式以外の形式にて表されてもよい。例えば、これらの関係は、表形式等の関係式以外の形式にて表されてもよい。配管の内部の流体の圧力を示す理論的にモデルが構築可能であれば、当該モデルを用いて推定が行われてもよい。いずれの場合においても、配管に生じる振動と配管の内部の流体の圧力及び配管から流出する流体の流速との関係は、例えば配管情報記憶部180に予め格納される。
本実施形態において、指標算出部110は、上述の推定部230によって推定された配管の内部の流体の圧力及び流速を用いて、配管の状態に関する指標を求める。この場合に、配管の状態に関する指標は、第1の実施形態において説明した例と同様に求められる。すなわち、指標算出部110は、配管から流出する流体の流速及び推定部230が推定した圧力に基づいて、上述した摩擦係数fや流速V0等の配管の状態を示す指標を求める。
また、判定部120は、第1の実施形態において説明した例と同様に、配管の状態を分析する。
続いて、図9に示すフローチャートを参照して、本実施形態における状態分析装置200の動作を説明する。
最初に、振動検知部15の各々は、配管に生じる振動を検知する(ステップS201)。この場合には、流体が配管から流出していない場合に配管に生じる振動と、配管から流体が流出している場合の配管に生じる振動とが検知される。流体の流出は、擬似漏洩制御部14によって制御される。また、流出する流体の流速が、任意の手法で適宜計測される。推定部230は、検知された振動に関する情報を取得する。
続いて、推定部230は、配管に生じる振動と配管の内部の流体の圧力及び流量の各々との関係に基づいて、ステップS201にて検知された振動に応じた配管の内部の流体の圧力を推定する(ステップS202)。上述のように、配管に生じる振動と配管の内部の流体の圧力及び流量の各々との関係として、予め求められた関係が用いられる。
続いて、指標算出部110は、配管から流出する流体の流速と、ステップS202にて推定された配管の内部の流体の圧力とに基づいて、配管の状態に関する指標を求める(ステップS203)。
続いて、判定部120は、ステップS203にて求められた配管の状態に関する指標に基づいて、配管の状態を分析する(ステップS204)。ステップS203及びS204の処理は、上述したステップS102及びS103の処理とそれぞれ同様に行われる。
以上のとおり、本実施形態における状態分析装置200は、上述した第1の実施形態における状態分析装置100と同様の効果を奏する。すなわち、状態分析装置200は、配管の内部の状態を精度良く分析することができる。
また、振動検知部15は、上述のように、例えば磁石等によって配管801の弁栓部802に取り付けられる。すなわち、振動検知部15は、圧力検知部11と比較して、配管に容易かつ低コストに取り付けることが可能である。したがって、状態分析装置200は、低コストでの簡便な配管の状態の分析を可能とする。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図10は、本発明の第3の実施形態における状態分析装置を示す図である。
図10に示すとおり、第3の実施形態における状態分析装置300は、指標算出部110と、判定部320とを備える。指標算出部110は、第1又は第2の実施形態における状態分析装置100又は200の各々が備える指標算出部110と同様の要素である。判定部320は、配管の状態に関する指標と、配管の内部の流体の温度とに基づいて、配管の状態を分析する。
図11は、配管の分析が行われる場合の状態分析装置300の構成の一例を示す。状態分析装置300には、圧力検知部11−1及び11−2と、温度検知部17−1及び17−2と、擬似漏洩制御部14とが接続されている。圧力検知部11−1及び11−2と、擬似漏洩制御部14との各々は、接続された弁栓部802−1から802−3にそれぞれ取り付けられている。なお、図11に示す例は、状態分析装置300に配管情報記憶部180が接続されている。
温度検知部17の各々は、配管の内部の流体の温度を検知する。温度検知部17として、温度を検知する一般的な機構が適宜用いられる。
また、温度検知部17は、配管の温度を検知してもよい。この場合に、後述する判定部320は、検知された配管の温度を配管の内部の流体の温度としてもよいし、配管の温度と配管の内部の流体の温度との関係等に基づいて、配管の内部の流体の温度を推定してもよい。
続いて、本実施形態における状態分析装置300の各構成要素について説明する。
指標算出部110は、第1の実施形態において説明した例と同様に、配管から流出する流体の流速及び配管の複数の地点における流体の圧力に基づいて、配管の状態に関する指標を求める。
判定部320は、指標算出部110にて求められた配管の状態に関する指標と、配管の内部の流体の温度とに基づいて、配管の状態を分析する。
一般に、水等の流体は、温度が変わることで粘性が変化する。そして、水が低温である場合に、上述した摩擦係数fが大きくなる傾向がある。したがって、配管の状態の分析に際して温度を考慮することで、配管の状態をより高い精度で分析できる可能性がある。
そこで、判定部320は、指標算出部110にて求められた配管の状態に関する指標に加えて、配管の内部の流体の温度に基づいて、配管の状態を分析する。
判定部320は、温度と摩擦係数fとの関係に基づいて摩擦係数fの大きさを補正し、補正した摩擦係数fに基づいて配管の状態を分析してもよい。指標の変化の様子に基づいて配管の状態の分析が行われる場合には、判定部320は、複数の摩擦係数fの大きさを適宜補正し、温度の変化に起因する影響を低減させて、配管の状態を分析してもよい。
また、上述した摩擦係数f等の配管の状態を示す指標と閾値との比較によって配管の状態の分析が行われる場合には、判定部320は、温度に応じて閾値等を適宜変化させて配管の状態を分析してもよい。判定部320においては、上述した手順とは異なる手順によって、配管の内部の流体の温度が考慮されてもよい。
また、本実施形態において、温度と摩擦係数fとの関係は、例えば図11に示す配管情報記憶部180に予め格納される。この場合に、判定部320は、配管情報記憶部180に格納された温度と摩擦係数fとの関係を示す情報を適宜参照して、配管の状態を分析する。温度と摩擦係数fとの関係として、予め理論的に求められた関係が用いられる。又は、温度と摩擦係数fとの関係として、実験的に求められた関係が用いられてもよい。
なお、状態分析装置300は、圧力の検知と併せて更に温度の計測が行われる点、判定部320による配管の状態の分析に際し、流体の温度が更に考慮される点を除き、第1の実施形態における状態分析装置100と概ね同様に動作する。すなわち、状態分析装置300は、上述の点に関する動作が行われる他は、概ね図5に示すフローチャートに沿って動作する。
以上のとおり、本実施形態における状態分析装置300は、配管の内部の圧力等に加えて、配管の内部の流体の温度に基づいて配管の状態を分析する。上述のように、摩擦係数等の配管の状態に関する指標には、配管の内部の流体の温度に応じて変化する指標が含まれる。そのため、配管の状態の分析が行われる場合に、温度が考慮されることで、配管の状態に関するより適切な分析が可能となる。したがって、状態分析装置300は、第1の実施形態における状態分析装置100等と比較して、配管の内部の状態を更に精度良く分析することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図12は、本発明の第4の実施形態における状態分析装置を示す図である。
図12に示すとおり、第4の実施形態における状態分析装置400は、指標算出部410と、判定部420とを備える。指標算出部410は、配管から流出する流体の流速、及び、複数の配管のうち、それぞれ異なる配管にある2以上の地点における流体の圧力に基づいて、配管の状態に関連する値を求める。判定部420は、配管の状態に関連する値に基づいて、配管の状態を分析する。
上述した各実施形態において説明した状態分析装置は、一つの配管を分析の対象としている。一方、状態分析装置による分析の対象となる配管は、一般に、水道網のように複数の配管が接続して構成される配管網の一部である。そのため、状態分析装置は、これらの配管網に対して効率的に配管の状態を分析することが可能であることが好ましい。
異なる配管に設けられた2つの圧力検知部11による検知結果に基づいて、上述した摩擦係数fや流速V0の算出手順と同様に値が求められる。これらの値をそれぞれf’やV0’とする。求められた値f’及びV0’は、いずれかの配管の摩擦係数fやV0そのものを表すものではない。しかしながら、配管の状態と、値f’やV0’の各々との関係は、配管の状態と摩擦係数fや流速V0の各々との関係と類似している。
そこで、本実施形態において、状態分析装置400は、一例として、それぞれ異なる配管にある2以上の地点における流体の圧力に基づいて、配管の状態に関連する値を配管の状態に関する指標として求める。そして、状態分析装置400は、このようにして求められた値に基づいて、配管の状態を分析する。このようにすることで、配管網に対して効率的に配管の状態を分析することが可能となる。
本実施形態において想定されている配管網及び圧力検知部の配置の一例を、図13に示す。配管網800は、状態分析装置400による状態の分析の対象となる配管網である。配管網800は、水道網であることを想定する。配管網800は、配管801−1〜801−7を含む。また、配管網800は、配管801−3に設けられたインレットバルブ18又はアウトレットバルブ19を介して他の配管網(図13において不図示)と接続されている。
そして、状態分析装置400には、圧力検知部11−3から11−5の各々と、擬似漏洩制御部14とが接続されている。これらは、上述した各実施形態において説明した圧力検知部11又は擬似漏洩制御部14と同様の要素である。圧力検知部11−3は配管801−3に、圧力検知部11−4は配管801−4に、圧力検知部11−5は配管801−5にそれぞれ取り付けられている。なお、圧力検知部11−3から11−5の各々は、配管801−3から801−5の各々の図示しない弁栓部等に取り付けられていてもよい。また、擬似漏洩制御部14は、第1の実施形態の例と同様にして、圧力検知部11にて圧力が検知される場合に、流出する流体の流量を制御する。そして、状態分析装置400には、圧力検知部11−3から11−5において検知された流体の圧力に基づいて、配管の状態を分析する。
なお、状態分析装置400が配管網800に含まれる配管801の各々の状態を分析する場合には、圧力検知部11や擬似漏洩制御部14の配置は、図13に示す例に限られない。圧力検知部11や擬似漏洩制御部14の配置は、配管網800の構成に応じて適宜決定されればよい。また、配管網800に設置される圧力検知部11の数は、3つより多くてもよく、その数は特に制限されない。また、状態分析装置400は、図13に示す配管網800とは異なる構成の配管網を対象として、当該配管網に含まれる配管の状態を分析してもよい。
続いて、本実施形態における状態分析装置400の各構成要素について説明する。
指標算出部410は、上述のように、配管から流出する流体の流速、及び、複数の配管のうち、それぞれ異なる配管にある2以上の地点における流体の圧力に基づいて、配管の状態に関連する値を求める。
指標算出部410は、各々異なる配管に設けられた2つ以上の圧力検知部にて求められた流体の圧力に基づいて、第1の実施形態における状態分析装置100の指標算出部110と同様に指標を求める。つまり、指標算出部410は、各々異なる配管に設けられた2つ以上の圧力検知部にて求められた流体の圧力に基づいて、(2)式から(4)式を用いて、摩擦係数fや流速V0の算出手順と同様にして、摩擦係数f又は流速V0に相当する値を求める。先に説明したように、これらの値をそれぞれf’やV0’とする。
なお、図13に示す例では、圧力検知部11がそれぞれ異なる配管に設けられている。この場合に、指標算出部410は、例えば、圧力検知部11−3にて検知された圧力を基準として、圧力検知部11−4又は11−5の各々にて検知された圧力に関して、それぞれ上述したように値f’及びV0’を求める。
なお、値f’及びV0’を求める際の圧力検知部11の選択手順はこの例に限られず、状態の分析対象となる配管に取り付けられた圧力検知部11が適宜定められればよい。
なお、指標算出部410は、先に説明した(2)式から(4)式の各々を用いる手法とは異なる手法に基づいて、これらの指標を求めてもよい。また、指標算出部410は、上述した値f’及びV0’とは異なる他の指標を求めてもよい。指標算出部410は、指標算出部110が利用可能な手法を適宜用いて、指標算出部110が算出可能な指標に相当する値を算出すればよい。
判定部420は、指標算出部110によって求められた配管の状態に関連する値に基づいて、配管の状態を分析する。
上述のように、値f’又はV0’等は、摩擦係数f又は流速V0のように、配管の状態を直接に示す値ではない。しかしながら、値f’及びV0’等の値の大きさは、これらを求める際に用いられた圧力検知部11が設けられた配管の状態の変化に応じて、摩擦係数f又は流速V0と同様の傾向で変化する。そこで、判定部420は、f’及びV0’等の配管の状態に関連する値に基づいて、配管の状態を分析する。
判定部420は、第1の実施形態における状態分析装置100の判定部120と類似の手順によって配管の状態を分析する。一例として、判定部420は、配管の状態に関連する値の変化に基づいて、配管の状態を分析する。この場合には、圧力検知部11が設けられた配管に関して配管の状態が分析される。
例えば、値f’が繰り返し求められた場合において、値f’の変化の割合が予め定めた基準を超える、又は値f’の値の大きさの差分が予め定めた基準を超える等が生じると、判定部420は、配管の状態が劣化したと分析する。
また、複数の配管に対する計測値等に基づいて、値f’に関して配管が劣化しているか否かの閾値を定める事が可能である場合には、判定部420は、指標f’が閾値を超えたか否か等に基づいて配管の状態を分析してもよい。
なお、状態分析装置400は、第1の実施形態における状態分析装置100と概ね同様の手順にて動作する。すなわち、状態分析装置100は、例えば図5に示すフローチャートに沿って動作する。
以上のとおり、本実施形態における状態分析装置400は、配管の状態に関連する値に基づいて、配管の状態を分析する。配管の状態に関連する値は、上述した配管の摩擦係数f等の指標のように、配管の状態を直接に示すものではない。しかしながら、これらの値は、配管の状態に対して、上述した摩擦係数f等と同様の傾向を示す場合がある。したがって、これらの値に基づいて配管の状態を分析することで、本実施形態における状態分析装置400は、第1の実施形態における状態分析装置100と同様の効果を奏する。
また、配管の状態に関連する値は、一つの配管に複数の圧力検知部11がもうけられていない場合においても求められる。すなわち、状態分析装置400は、一つの配管に複数の圧力検知部11が設けられていない場合においても、配管の状態の分析を可能とする。したがって、状態分析装置400は、配管網を構成する配管の各々の状態についての効率的な分析を可能とする。
なお、本実施形態の構成には、上述した第2又は第3の実施形態における状態分析装置の構成が組み合わせて用いられてもよい。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図14は、本発明の第5の実施形態における状態分析装置を示す図である。
図14に示すとおり、第5の実施形態における状態分析装置500は、指標算出部110と、判定部120と、出力部540(出力手段の一例)とを備える。指標算出部110及び判定部120は、第1の実施形態における状態分析装置100が備える指標算出部110及び判定部120と同様の要素である。出力部540は、配管の状態についての分析の結果を出力する。すなわち、状態分析装置500は、出力部540を備える点が、第1の実施形態における状態分析装置100と異なる。
なお、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成と互いに組み合わせて用いられてもよい。つまり、上述した第2から第4の実施形態における状態分析装置の要素と、出力部540とが組み合わされてもよい。
出力部540は、配管の状態についての分析の結果を出力する。出力した結果は、例えば、状態分析装置500を実現する情報処理装置のディスプレイ等の表示装置に出力される。なお、出力の対象はコンピュータのディスプレイに限られず、その他の任意の表示装置であってもよい。出力部540は、通信ネットワークを介して他のコンピュータのディスプレイ等に分析の結果を出力してもよい。
一例として、出力部540は、配管の状態の程度に応じて分析の結果を整理して出力する。この例において、複数の配管に対して、上述した摩擦係数fが配管の状態を示す指標として用いられて配管の状態の分析が行われた場合を想定する。この場合に、出力部540は、上述した摩擦係数fが大きい所定の本数の配管を特定し、摩擦係数fの大きな順に並べて出力する。この場合には、順位の高い配管が、優先して更新すべき配管とみなされる。
図15は、この場合に出力される情報の例を示す。図15に示す例では「順位」は、指標の大きな順に配管を並べた場合の順位を示す。「配管」は、表示の対象となる配管を示す。図15に示す例では、配管を特定する符号にて配管が示されている。「指標」は、摩擦係数fの値を示す。このような表示が出力されることで、更新すべき配管が容易に把握可能となる。そして、この結果として、配管の更新を高い費用効率にて行うことが可能となる。
出力部540は、配管の状態の程度に応じて分析の結果を整理する場合に、配管の状態を示す他の指標を用いてもよい。また、出力部540は、その他の基準で分析の結果を整理して出力してもよい。例えば、出力部540は、配管の種類やその他の基準毎に分析の結果をまとめて出力してもよい。
以上のとおり、本実施形態における状態分析装置500は、第1の実施形態における状態分析装置100等と同様に状態の分析を行う。したがって、状態分析装置500は、状態分析装置100等と同様の効果を奏する。さらに、状態分析装置500は、分析の結果を出力する。分析の結果は、適宜整理されて出力される。したがって、状態分析装置500は、配管の状態の把握や費用効率の高い配管の更新を可能とする。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本発明のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
この発明の一部又は全部は、以下の付記のようにも表されるが、以下に限られない。
(付記1)
配管から流出する流体の流速及び前記配管の2以上の地点における前記配管内部の流体の圧力に基づいて、前記配管の状態を示す指標を求める指標算出手段と、
前記指標に基づいて、前記配管の状態を判定する判定手段と、
を備える状態分析装置。
(付記2)
前記指標算出手段は、前記圧力と、前記流速と、前記配管の内面と前記流体との摩擦との関係に基づいて、前記指標を求める、
付記1に記載の状態分析装置。
(付記3)
前記指標算出手段は、前記流速の変化又は前記配管から流出する前記流体の流量の変化に応じて変化する前記圧力に基づいて前記指標を求める、
付記1又は2に記載の状態分析装置。
(付記4)
前記判定手段は、前記指標の大きさに基づいて、配管の劣化の程度を分析する、
付記1から3のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記5)
前記判定手段は、前記指標の変化に基づいて前記配管の状態の変化の傾向を分析する、
付記1から4のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記6)
前記判定手段は、前記指標及び前記流体の温度に基づいて、前記配管の状態を分析する、
付記1から5のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記7)
前記指標算出手段は、前記流速及びシミュレーションにより求められた前記圧力に基づいて前記指標を求める、
付記1から6のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記8)
配管における振動と前記圧力及び前記流速の各々との関係に基づいて、前記振動の大きさに応じた前記圧力を推定する推定手段をさらに備える、
付記1から7のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記9)
前記指標は、前記配管の内面の摩擦係数、及び、前記流出が生じていない場合における前記配管の流体の流速を含む、
付記1から8のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記10)
前記指標算出手段は、前記流体の流速及び複数の前記配管の各々における前記流体の圧力に基づいて、前記配管または前記流体の状態に関連する値を求め、
前記判定手段は、前記関連する値に基づいて、複数の前記配管の各々の状態を分析する、付記1から9のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記11)
前記配管の状態についての分析の結果を出力する出力手段を備える、付記1から10のいずれか一項に記載の状態分析装置。
(付記12)
配管から流出する流体の流速及び前記配管の2以上の地点における前記配管内部の流体の圧力に基づいて、前記配管の状態を示す指標を求め、
前記指標に基づいて、前記配管の状態を判定する、
状態分析方法。
(付記13)
コンピュータに、
配管から流出する流体の流速及び前記配管の2以上の地点における前記配管内部の流体の圧力に基づいて、前記配管の状態を示す指標を求める処理と、
前記指標に基づいて、前記配管の状態を判定する処理と、
を実行させるプログラムを記録する記録媒体。
この出願は、2017年8月7日に出願された日本出願特願2017−152613を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11 圧力検知部
12 圧力センサ
13 処理部
14 擬似漏洩制御部
15 振動検知部
16 振動センサ
17 温度検知部
18 インレットバルブ
19 アウトレットバルブ
100、200、300、400、500 状態分析装置
110、410 指標算出部
120、320、420 判定部
230 推定部
540 出力部

Claims (13)

  1. 配管から流出する流体の流速及び前記配管の2以上の地点における前記配管内部の流体の圧力に基づいて、前記配管の状態を示す指標を求める指標算出手段と、
    前記指標に基づいて、前記配管の状態を判定する判定手段と、
    を備える状態分析装置。
  2. 前記指標算出手段は、前記圧力と、前記流速と、前記配管の内面と前記流体との摩擦との関係に基づいて、前記指標を求める、
    請求項1に記載の状態分析装置。
  3. 前記指標算出手段は、前記流速の変化又は前記配管から流出する前記流体の流量の変化に応じて変化する前記圧力に基づいて前記指標を求める、
    請求項1又は2に記載の状態分析装置。
  4. 前記判定手段は、前記指標の大きさに基づいて、配管の劣化の程度を分析する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  5. 前記判定手段は、前記指標の変化に基づいて前記配管の状態の変化の傾向を分析する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  6. 前記判定手段は、前記指標及び前記流体の温度に基づいて、前記配管の状態を分析する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  7. 前記指標算出手段は、前記流速及びシミュレーションにより求められた前記圧力に基づいて前記指標を求める、
    付記1から6のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  8. 配管における振動と前記圧力及び前記流速の各々との関係に基づいて、前記振動の大きさに応じた前記圧力を推定する推定手段をさらに備える、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  9. 前記指標は、前記配管の内面の摩擦係数、及び、前記流出が生じていない場合における前記配管の流体の流速を含む、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  10. 前記指標算出手段は、前記流体の流速及び複数の前記配管の各々における前記流体の圧力に基づいて、前記配管または前記流体の状態に関連する値を求め、
    前記判定手段は、前記関連する値に基づいて、複数の前記配管の各々の状態を分析する、請求項1から9のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  11. 前記配管の状態についての分析の結果を出力する出力手段を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の状態分析装置。
  12. 配管から流出する流体の流速及び前記配管の2以上の地点における前記配管内部の流体の圧力に基づいて、前記配管の状態を示す指標を求め、
    前記指標に基づいて、前記配管の状態を判定する、
    状態分析方法。
  13. コンピュータに、
    配管から流出する流体の流速及び前記配管の2以上の地点における前記配管内部の流体圧力に基づいて、前記配管の状態を示す指標を求める処理と、
    前記指標に基づいて、前記配管の状態を判定する処理と、
    を実行させるプログラムを記録する記録媒体。
JP2019535148A 2017-08-07 2018-08-02 状態分析装置、状態分析方法及びプログラム Active JP6874847B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152613 2017-08-07
JP2017152613 2017-08-07
PCT/JP2018/028972 WO2019031371A1 (ja) 2017-08-07 2018-08-02 状態分析装置、状態分析方法及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019031371A1 true JPWO2019031371A1 (ja) 2020-07-30
JP6874847B2 JP6874847B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=65272077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019535148A Active JP6874847B2 (ja) 2017-08-07 2018-08-02 状態分析装置、状態分析方法及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11560698B2 (ja)
EP (1) EP3667291B1 (ja)
JP (1) JP6874847B2 (ja)
WO (1) WO2019031371A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6908758B1 (ja) * 2020-05-08 2021-07-28 清 菅井 ガス流量解析方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269683A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 配管調査システム
WO2015146109A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 日本電気株式会社 欠陥分析装置、欠陥分析方法および記憶媒体
WO2017078004A1 (ja) * 2015-11-04 2017-05-11 日本電気株式会社 配管状態検知装置、配管状態検知方法、コンピュータ読み取り可能記録媒体および配管状態検知システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5355324A (en) 1991-11-06 1994-10-11 Shell Oil Company Detecting leakage of fluid from a conduit
JP5424685B2 (ja) 2009-03-26 2014-02-26 株式会社タダノ 導管の劣化診断設備、導管の劣化診断方法およびバルブ装置
CN103939749B (zh) * 2014-04-28 2016-08-24 东北大学 基于大数据的输油管网泄漏智能自适应监控系统及方法
JP2017002554A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 株式会社日立製作所 管路異常検知装置および方法
JP6560141B2 (ja) 2016-02-26 2019-08-14 トヨタ自動車株式会社 スイッチング素子

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269683A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 配管調査システム
WO2015146109A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 日本電気株式会社 欠陥分析装置、欠陥分析方法および記憶媒体
WO2017078004A1 (ja) * 2015-11-04 2017-05-11 日本電気株式会社 配管状態検知装置、配管状態検知方法、コンピュータ読み取り可能記録媒体および配管状態検知システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
久村孝寛、高橋尚武、他: "水資源の有効利用をICTで実現するスマートウォーターマネジメント技術の研究開発", NEC技報, vol. 67巻 1号, JPN7018003722, 2014, pages 106 - 110, ISSN: 0004467004 *

Also Published As

Publication number Publication date
US11560698B2 (en) 2023-01-24
US20200370285A1 (en) 2020-11-26
EP3667291A4 (en) 2020-09-30
WO2019031371A1 (ja) 2019-02-14
EP3667291A1 (en) 2020-06-17
JP6874847B2 (ja) 2021-05-19
EP3667291B1 (en) 2022-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180087721A1 (en) Determining fluid leakage volume in pipelines
Doshmanziari et al. Gas pipeline leakage detection based on sensor fusion under model-based fault detection framework
US20200159976A1 (en) Anomaly localization in a pipeline
US11454354B2 (en) Pipe diagnosis apparatus, asset management apparatus, pipe diagnosis method, and computer-readable recording medium
US8756038B2 (en) Method, system and apparatus for modeling production system network uncertainty
WO2014115399A1 (ja) 漏水推定装置及びシステム及び方法
EP3594653B1 (en) Diagnosis cost output device, diagnosis cost output method, and diagnosis cost output
CN111287951A (zh) 检测装置、检测方法及计算机可读非临时性存储介质
EP3605050B1 (en) Pipe diagnosis device, asset management device and pipe diagnosis method.
JP6874847B2 (ja) 状態分析装置、状態分析方法及びプログラム
Okeya et al. Locating pipe bursts in a district metered area via online hydraulic modelling
US20200340882A1 (en) Pipeline diagnosing device, asset management device, pipeline diagnosing method, and recording medium
WO2016174958A1 (ja) 漏水発生位置推定装置、システムおよび方法
US20190235128A1 (en) Determination of virtual process parameters
JP2023024874A (ja) 管理システム、管理方法、および管理プログラム
WO2018058511A1 (en) Sensor drift handling in virtual flow metering
US11249009B2 (en) Diagnostic device, diagnostic system, diagnostic method, and computer-readable recording medium
JP6279243B2 (ja) 流向推定システム、及び流向推定方法
JP2024061364A (ja) 回帰モデル生成装置および漏洩量推定システム
WO2015087378A1 (ja) 水道施設網の異常検知装置及び異常検知方法
Sjulstad et al. Flow Fusion, Exploiting Measurement Redundancy for Smarter Allocation
JPWO2019021991A1 (ja) 分析装置、分析方法及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6874847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150