JPWO2019021838A1 - 液晶組成物及び液晶表示素子 - Google Patents

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Abstract

本発明が解決しようとする課題は、誘電率異方性(Δε)が負であり、屈折率異方性(Δn)が大きく、ネマチック相−等方性液体相転移温度(TNI)が高く、固体相−ネマチック相転移温度(TCN)が低く、回転粘性(γ1)が十分に小さく、弾性定数(K33)が大きい液晶組成物を提供すること、および、これを用いた速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立した、表示不良が無いか極めて少ないVA型またはFFS型またはIPS型などの液晶表示素子を提供することである。本発明の液晶組成物は、一般式(S1)、一般式(S2)および一般式(S3)で表される化合物を含有する液晶組成物により上記課題を解決する。

Description

本発明は液晶組成物及びこれを使用した液晶表示素子に関する。
液晶表示素子は、時計、電卓をはじめとして、家庭用各種電気機器、工業用測定機器、自動車用パネル、携帯電話、スマートフォン、ノートPC、タブレットPC、テレビ等に用いられている。液晶表示方式としては、その代表的なものにTN(捩れネマチック)型、STN(超捩れネマチック)型、GH(ゲスト・ホスト)型、IPS(インプレーンスイッチング)型、FFS(フリンジフィールドスイッチング)型、OCB(光学補償複屈折)型、ECB(電圧制御複屈折)型、VA(垂直配向)型、CSH(カラースーパーホメオトロピック)型、FLC(強誘電性液晶)等を挙げることができる。また駆動方式としてもスタティック駆動、マルチプレックス駆動、単純マトリックス方式、TFT(薄膜トランジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)等により駆動されるアクティブマトリックス(AM)方式を挙げることができる。これらの表示方式において、IPS型、FFS型、ECB型、VA型、CSH型等は、誘電率異方性(Δε)が負の値を示す液晶組成物を用いるという特徴を有する。
これらの中で特にAM駆動によるFFS型表示方式は、広い視野角、高い透過率、低い消費電力およびタッチパネルとの最適性の観点から、例えばスマートフォン、タブレットPCなどのモバイル機器で採用されており、更には液晶テレビへの採用も進んでいる。
Δεが負の液晶組成物として、以下のような2,3−ジフルオロフェニレン骨格を有する液晶化合物(A)及び(B)(特許文献1参照)を用いた液晶組成物が開示されている。
Figure 2019021838
この液晶組成物は、Δεがほぼ0である液晶化合物として液晶化合物(C)及び(D)を用いているが、液晶テレビ等の高速応答が要求される液晶組成物においては十分に低い粘性を実現するに至っていない。
Figure 2019021838
一方、液晶化合物(E)を用いた液晶組成物も既に開示されているが、上記の液晶化合物(D)を組み合わせた屈折率異方性Δnが小さい液晶組成物(特許文献2参照)や応答速度の改善のために液晶化合物(F)を添加した液晶組成物(特許文献3参照)が紹介されている。
Figure 2019021838
また、液晶化合物(G)及び液晶化合物(F)を用いた液晶組成物も既に開示されている(特許文献4参照)が、更なる速い応答速度が求められていた。
Figure 2019021838
更に、Δnが大きな液晶化合物(I)
Figure 2019021838
を組み合わせた液晶組成物(特許文献5参照)が開示されているが、更なる速い応答速度と高い電圧保持率(VHR)が求められていた。
以上のことから、いずれの液晶組成物も液晶表示素子に求められる速い応答速度と高いVHRをさらに高い水準で両立することが求められるようになった。
一方、特許文献6において、(式1)で示される指数が大きい液晶材料を使用することでホメオトロピック液晶セルの応答速度を向上させることが開示されているが、十分満足できるとは言えないものであった。
Figure 2019021838
また、屋外での使用が想定される携帯電話、スマートフォン、ノートPC、タブレットPC、車載用LCD等に要求される液晶組成物においては、ネマチック相−等方性液体相転移温度(TNI)が高く、固体相−ネマチック相転移温度(TCN)が低く、優れた低温保存安定性が必須であり、更に回転粘性(γ)が十分に小さく、屈折率異方性(Δn)が大きく、弾性定数(K33)が大きいことが求められ、これらの用途における液晶表示素子には、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性(Low Temperature Storage test)を両立することが求められていた。
特開平8−104869号 欧州特許出願公開第0474062号 特開2006−037054号 特開2001−354967号 特開2017−52960号 特開2006−301643
本発明が解決しようとする課題は、誘電率異方性(Δε)が負であり、屈折率異方性(Δn)が大きく、ネマチック相−等方性液体相転移温度(TNI)が高く、固体相−ネマチック相転移温度(TCN)が低く、回転粘性(γ)が十分に小さく、弾性定数(K33)が大きい液晶組成物を提供すること、および、これを用いた速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立した、表示不良が無いか極めて少ないVA型またはFFS型またはIPS型などの液晶表示素子を提供することである。
本発明者らが鋭意検討した結果、特定の化学構造を有する化合物および重合性化合物の組み合わせから成る液晶組成物により、上記課題を解決できることを見出し、本願発明を完成するに至った。
本発明の液晶組成物は、Δεが負であり、屈折率異方性(Δn)が大きく、TNIが高く、TCNが低く、γが十分に小さく、K33が大きい液晶組成物を提供できる。また、この液晶組成物を用いることで速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立した、表示不良が無いか極めて少ないVA型、FFS型又はIPS型などの液晶表示素子を提供することができる。この液晶表示素子は、特に、屋外での使用が想定される携帯電話、スマートフォン、ノートPC、タブレットPC、車載用LCD、PID(Public Information Display)又は液晶テレビ等に適したものである。
本発明は、一般式(S1)で表される化合物を1種又は2種以上、一般式(S2)で表される化合物を1種又は2種以上及び一般式(S3)で表される化合物を1種又は2種以上
Figure 2019021838
(式中、RS2からRS6は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2又は3のアルケニル基、炭素原子数2又は3のアルケニルオキシ基を表す。)を同時に含有するΔεが負の液晶組成物であり、更に、これを用いた液晶表示素子である。
本発明の液晶組成物中の一般式(S1)の化合物の含有量は、下限値として、10質量%であることが好ましく、15質量%であることが好ましく、20質量%であることが好ましく、25質量%であることが更に好ましく、30質量%であることが更に好ましく、35質量%であることが更に好ましく、上限値として、50質量%であることが好ましく、45質量%であることが好ましく、40質量%であることが更に好ましく、35質量%であることが更に好ましく、30質量%であることが更に好ましい。
本発明の液晶組成物中の一般式(S2)の化合物の含有量は、下限値として、10質量%であることが好ましく、12質量%であることが好ましく、14質量%であることが更に好ましく、15質量%であることが更に好ましく、20質量%であることが更に好ましく、25質量%であることが更に好ましく、上限値として、40質量%であることが好ましく、35質量%であることがより好ましく、30質量%であることが更に好ましい。
本発明の液晶組成物中の一般式(S3)の化合物の含有量は、下限値として、10質量%であることが好ましく、15質量%であることが好ましく、17質量%であることが好ましく、19質量%であることが更に好ましく、20質量%であることが更に好ましく、24質量%であることが更に好ましく、上限値として、40質量%であることが好ましく、35質量%であることがより好ましく、30質量%であることが更に好ましい。
一般式(S1)で表される化合物は、式(S1−1)、式(S1−2)または式(S1−3)
Figure 2019021838
で表される化合物が好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S1)で表される化合物として、式(S1−1)で表される化合物を含有することが特に好ましい。
一般式(S2)で表される化合物は、式(S2−1)、式(S2−2)、式(S2−3)または式(S2−4)
Figure 2019021838
で表される化合物が好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−1)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−2)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−3)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−4)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−1)で表される化合物および式(S2−2)で表される化合物を含有することが更に好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−1)で表される化合物および式(S2−3)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−1)で表される化合物および式(S2−4)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S2)で表される化合物として、式(S2−3)で表される化合物および式(S2−4)で表される化合物を含有することが好ましい。
一般式(S3)で表される化合物は、一般式(S3−1)、一般式(S3−2)、一般式(S3−3)、一般式(S3−4)または一般式(S3−5)
Figure 2019021838
で表される化合物が好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−1)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−2)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−3)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−4)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−5)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−1)で表される化合物および式(S3−2)で表される化合物を含有することが更に好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−2)で表される化合物および式(S3−3)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−2)で表される化合物および式(S3−5)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−3)で表される化合物および式(S3−4)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−3)で表される化合物および式(S3−5)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S3)で表される化合物として、式(S3−3)で表される化合物および式(S3−4)で表される化合物および式(S3−5)で表される化合物を含有することが特に好ましい。
本発明の液晶組成物は、更に、一般式(N−01)、(N−02)、(N−03)および/または(N−04)
Figure 2019021838
(式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2から8のアルケニル基、炭素原子数2から8のアルケニルオキシ基を表し、該基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていても良く、Zは、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−OCF−、−CFO−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−を表し、mは、それぞれ独立して、1又は2を表す。ただし、一般式(S2)及び(S3)で表される化合物を除く。)で表される化合物群から選ばれる化合物を1種類又は2種類以上含有することが好ましい。
一般式(N−01)、(N−02)、(N−03)および/または(N−04)で表される化合物は、負の誘電率異方性(Δε)を有し、その絶対値が2より大きい値を示す。なお、Δεは、25℃において誘電的にほぼ中性の組成物に該化合物を添加した組成物の誘電率異方性の測定値から外挿した値である。
21は、炭素原子数1から8のアルキル基であることが好ましく、炭素原子数1から5のアルキル基がより好ましく、炭素原子数1から4のアルキル基が更に好ましい。但し、Zが単結合以外を表す場合は、R21は、炭素原子数1〜3のアルキル基が好ましい。
22は、炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数1から8のアルコキシ基であることが好ましく、炭素原子数1〜5のアルキル基又は炭素原子数1から4のアルコキシ基がより好ましく、炭素原子数1〜4のアルコキシ基が更に好ましい。
21及びR22は、アルケニル基である場合は、式(R1)から式(R5)のいずれかで表される基(各式中の黒点は環構造中の炭素原子を表す。)から選ばれることが好ましく、式(R1)又は式(R2)が好ましい。詳述すると、低い回転粘性(γ1)を重視する場合は式(R1)が好ましく、高い(Tni)または高い弾性定数(K33)を重視する場合は式(R2)が好ましい。
Figure 2019021838
は、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−OCF−、−CFO−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−を表すが、単結合、−CHCH−、−OCH−、−CHO−が好ましく、単結合、−CHCH−または−CHO−が更に好ましい。
一般式(N−01)においては、R21は炭素原子数2から4のアルキル基または炭素原子数2から3のアルケニル基が好ましく、R22は炭素原子数1から4のアルコキシ基が好ましい。
一般式(N−02)においては、Zは単結合であり、mは1であることが好ましく、R21は炭素原子数2から4のアルキル基が好ましく、R22は炭素原子数1から4のアルコキシ基が好ましい。
一般式(N−03)においては、R21は炭素原子数1から4のアルキル基または炭素原子数2から3のアルケニル基が好ましく、R22は炭素原子数1から4のアルコキシ基が好ましい。
一般式(N−04)においては、Zは−CHCH−であることが好ましく、R21は炭素原子数1から4のアルキル基が好ましく、R22は炭素原子数1から4のアルコキシ基が好ましい。
一般式(N−01)、(N−02)、(N−03)及び(N−04)で表される化合物のフッ素原子は、同じハロゲン族である塩素原子で置換されていても良い。但し、塩素原子で置換された化合物の含有量はできる限り少ない方が良く、含有しない方が好ましい。
一般式(N−01)、(N−02)、(N−03)及び(N−04)で表される化合物の環の水素原子は、更にフッ素原子又は塩素原子で置換されていても良い。但し、塩素原子で置換された化合物の含有量はできる限り少ない方が良く、含有しない方が好ましい。
一般式(N−01)、(N−02)、(N−03)及び(N−04)で表される化合物は、Δεが負でその絶対値が3よりも大きな化合物であることが好ましい。
一般式(N−02)で表される化合物として、一般式(N−02−1)、一般式(N−02−2)、及び一般式(N−02−3)
Figure 2019021838
(R21及びR22は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2から8のアルケニル基、炭素原子数2から8のアルケニルオキシ基を表し、該基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていても良い。)
で表される化合物群から選ばれる化合物を1種類又は2種類以上含有することが好ましい。
21は、それぞれ独立して、炭素原子数1から4のアルキル基が好ましく、R22は、炭素原子数1から4のアルコキシ基が好ましい。)
本発明の液晶組成物は、一般式(N−02−3)で表される化合物を含有することも好ましい。
一般式(N−04)で表される化合物として、一般式(N−04−1)
Figure 2019021838
(R21及びR22は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2から8のアルケニル基、炭素原子数2から8のアルケニルオキシ基を表し、該基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていても良い。)
で表される化合物を1種類又は2種類以上含有することが好ましい。
一般式(N−04−1)におけるR21は、炭素原子数1から4のアルキル基が好ましく、R23は、炭素原子数1から4のアルコキシ基が好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(N−04−1)で表される化合物を含有することが特に好ましい。
一般式(N−01)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、0%であり、1%であり、5%であり、10%であり、上限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、10%であり、5%である。
一般式(N−02)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、0%であり、1%であり、5%であり、10%であり、上限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、10%であり、5%である。
一般式(N−03)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、0%であり、1%であり、5%であり、10%であり、上限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、10%であり、5%である。
一般式(N−04)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、0%であり、1%であり、5%であり、10%であり、上限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、30%であり、25%であり、20%であり、15%である。
本発明の液晶組成物は、更に、一般式(N−05)で表される化合物を1種又は2種以上含有しても良い。
Figure 2019021838
(式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、炭素原子数1から4のアルキル基または先述の式(R4)または式(R5)で表されるアルケニル基が好ましい。)
一般式(N−05)で表される化合物は、種々の物性を調整したい場合に使用しても良い。
式(N−05)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、0%であり、2%であり、5%であり、上限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、15%であり、10%である。
一般式(N−05)で表される化合物は、式(N−05−1)から式(N−05−3)で表される化合物群から選ばれる化合物であることが好ましい。
Figure 2019021838
本発明の液晶組成物は、更に、一般式(N−06)で表される化合物を1種又は2種以上含有しても良い。
Figure 2019021838
(式中、R21及びR22は先述と同じ意味を表す。)
本発明の液晶組成物において、式(N−06)で表される化合物は含有しないことが好ましい。
本発明の液晶組成物は、Δεがほぼ0の化合物として、一般式(NU−01)から一般式(NU−06)
Figure 2019021838
(式中、RNU11、RNU12、RNU21、RNU22、RNU31、RNU32、RNU41、RNU42、RNU51、RNU52、RNU61及びRNU62は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2から8のアルケニル基、炭素原子数2から8のアルケニルオキシ基を表し、該基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていても良い。ただし、一般式(S1)で表される化合物を除く。)
で表される化合物群から選ばれる化合物を1種又は2種以上含有する。
NU11は、炭素原子数1から5のアルキル基又は炭素原子数1から5のアルコキシ基であることが好ましく、炭素原子数2から5のアルキル基が更に好ましい。
NU12は、炭素原子数1から5のアルキル基又は炭素原子数1から5のアルコキシ基であることが好ましく、炭素原子数2から5のアルキル基が更に好ましい。
NU21、RNU22、RNU31、RNU32、RNU41、RNU42、RNU51、RNU52、RNU61及びRNU62は、それぞれ独立して、炭素原子数1から5のアルキル基又は炭素原子数1から4のアルコキシ基であることが好ましく、炭素原子数1から5のアルキル基が更に好ましい。但し、速い応答速度を重視する場合には、RNU21、RNU31、RNU41、RNU51及びRNU61は、炭素原子数2から3のアルケニル基であることが好ましく、炭素原子数2のアルケニル基が特に好ましく、大きい弾性定数(K33)を重視する場合には、炭素原子数3のアルケニル基が特に好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)及び一般式(NU−01)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)及び一般式(NU−02)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)及び一般式(NU−03)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)及び一般式(NU−04)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)、一般式(NU−01)及び一般式(NU−02)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)及び一般式(NU−06)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)、一般式(NU−06)及び一般式(NU−01)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)、一般式(NU−06)及び一般式(NU−02)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)、一般式(NU−06)及び一般式(NU−03)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)、一般式(NU−06)及び一般式(NU−04)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)、一般式(NU−06)及び一般式(NU−01)及び一般式(NU−02)で表される化合物を含有することが好ましい。
一般式(NU−01)で表される化合物の含有量は、0〜30質量%であることが好ましく、0〜20質量%であることがより好ましく、0〜10質量%であることが更に好ましい。
一般式(NU−02)で表される化合物の含有量は、0〜30質量%であることが好ましく、0〜20質量%であることがより好ましく、0〜10質量%であることが更に好ましい。
一般式(NU−03)で表される化合物の含有量は、0〜20質量%であることが好ましく、0〜15質量%であることがより好ましく、0〜10質量%であることが更に好ましい。
一般式(NU−04)で表される化合物の含有量は、0〜20質量%であることが好ましく、0〜15質量%であることがより好ましく、0〜10質量%であることが更に好ましい。
一般式(NU−05)で表される化合物の含有量は、0〜30質量%であることが好ましく、1〜25質量%であることがより好ましく、2〜20質量%であることが更に好ましい。
一般式(NU−06)で表される化合物の含有量は、0〜20質量%であることが好ましく、0〜15質量%であることがより好ましく、1〜10質量%であることが更に好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)で表される化合物を含有することが特に好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(NU−05)で表される化合物として、式(NU−05−1)から式(NU−05−10)で表される化合物群から選ばれる化合物を含有することが特に好ましい。
Figure 2019021838
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−1)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−2)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−3)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−6)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−9)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−10)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−1)で表される化合物および式(NU−05−2)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−2)で表される化合物および式(NU−05−3)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−5)で表される化合物および式(NU−05−6)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−6)で表される化合物および式(NU−05−9)で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−1)で表される化合物および式(NU−05−2)および式(NU−05−3)で表される化合物で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−1)で表される化合物および式(NU−05−2)および式(NU−05−6)で表される化合物で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−2)で表される化合物および式(NU−05−3)および式(NU−05−6)で表される化合物で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−1)で表される化合物および式(NU−05−6)および式(NU−05−9)で表される化合物で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、式(NU−05−2)で表される化合物および式(NU−05−6)および式(NU−05−9)で表される化合物で表される化合物を含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S1)で表される化合物および一般式(S2)で表される化合物および一般式(S3)で表される化合物を含有し、更に一般式(N−01)、一般式(N−02)、一般式(N−03)および一般式(N−04)で表される化合物群から選ばれる化合物を1種類又は2種類以上含有し、更に一般式(NU−01)から(NU−06)で表される化合物群から選ばれる化合物を1種又は2種以上含有することが好ましく、これらの含有量の合計の上限値は、100質量%、99質量%、98質量%、97質量%、96質量%、95質量%、94質量%、93質量%、92質量%、91質量%、90質量%であることが好ましく、これらの含有量の合計の下限値は、80質量%、82質量%、84質量%、86質量%、88質量%、90質量%、92質量%、94質量%、96質量%、98質量%、99質量%、100質量%であることが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式(S1)で表される化合物を10質量%から50質量%含有し、一般式(S2)で表される化合物を14質量%から34質量%含有し、一般式(S3)で表される化合物を19質量%から39質量%含有し、一般式(N−04−1)で表される化合物を10質量%から30質量%含有し、一般式(NU−05)で表される化合物を3質量%から30質量%含有し、これらの各成分の合計が85質量%から100質量%である誘電率異方性(Δε)が負の液晶組成物である。
本発明の液晶組成物は、一般式(S1)で表される化合物を20質量%から45質量%含有し、一般式(S2)で表される化合物を15質量%から30質量%含有し、一般式(S3)で表される化合物を20質量%から35質量%含有し、一般式(N−04−1)で表される化合物を10質量%から20質量%含有し、一般式(NU−05)で表される化合物を3質量%から20質量%含有し、これらの各成分の合計が90質量%から100質量%である誘電率異方性(Δε)が負の液晶組成物である。
本発明の液晶組成物は、重合性化合物を1種又は2種以上含有しても良い。
本発明の液晶組成物は、一般式(RM)
Figure 2019021838
(式中、R101、R102、R103、R104、R105、R106、R107及びR108は、それぞれ独立して、P13−S13−、水素原子、フッ素原子、フッ素原子に置換されても良い炭素原子数1から18のアルキル基またはアルコキシ基を表し、P11、P12及びP13は、それぞれ独立して、式(Re−1)から式(Re−9)
Figure 2019021838
(式中、R11、R12、R13、R14及びR15は、それぞれ独立して、炭素原子数1から5のアルキル基、フッ素原子又は水素原子のいずれかを表し、mr5、mr7、nr5及びnr7は、それぞれ独立して、0、1、又は2を表す。)から選ばれる基を表し、S11、S12及びS13は、それぞれ独立して、単結合又は炭素原子数1〜15のアルキレン基を表し、該アルキレン基中の1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−OCO−又は−COO−で置換されても良く、P13及びS13が複数存在する場合は、それぞれ、同一であっても異なっていても良い。)で表される重合性化合物を1種又は2種以上含有しても良い。
一般式(RM)で表される重合性化合物を含む液晶組成物は、PSA型またはPSVA型の液晶表示素子を作製する場合に好適である。NPS型またはPI−less型の液晶表示素子を作製する場合にも好適である。
一般式(RM)において、R101、R102、R103、R104、R105、R106、R107及びR108は、それぞれ独立して、P13−S13−、フッ素原子に置換されてもよい炭素原子数1から18のアルキル基、フッ素原子に置換されてもよい炭素原子数1から18のアルコキシ基、フッ素原子又は水素原子のいずれかを表すが、アルキル基およびアルコキシ基である場合の好ましい炭素原子数は、1〜16であり、より好ましくは1〜10であり、さらに好ましくは1〜4であり、特に好ましくは1である。また、前記アルキル基およびアルコキシ基は、直鎖状または分岐状であってもよいが、直鎖状が好ましい。
一般式(RM)において、R101、R102、R103、R104、R105、R106、R107及びR108は、P13−S13−、フッ素原子に置換されてもよい炭素原子数1から3のアルコキシ基、フッ素原子又は水素原子のいずれかを表すことが好ましく、P13−S13−、炭素原子数1から3のアルコキシ基、フッ素原子又は水素原子のいずれかを表すことが更に好ましい。このアルコキシ基は、炭素原子数が1以上3以下であることが好ましく、1以上2以下であることがより好ましく、1であることが特に好ましい。
一般式(RM)において、P11、P12及びP13は、式(Re−1)、式(Re−2)、式(Re−3)または式(Re−4)であることが好ましく、式(Re−1)であることがより好ましく、アクリル基またはメタクリル基であることが更に好ましく、メタクリル基であることが特に好ましい。
一般式(RM)において、P11、P12及びP13は、全て同一の重合性基であっても、異なる重合性基でも良い。P11及びP12の少なくとも一方が、式(Re−1)であることが好ましく、アクリル基又はメタクリル基であることがより好ましく、メタクリル基であることがさらに好ましく、P11及びP12がメタクリル基であることが特に好ましい。
上記一般式(RM)において、S11、S12及びS13は、それぞれ独立して、単結合又は炭素原子数1〜5のアルキレン基であることが好ましく、単結合であることが特に好ましい。S11、S12及びS13が単結合である場合、紫外線照射後の重合性化合物の残留量が十分に少なく、プレチルト角の変化による表示不良が発生しにくくなり、PSA型またはPSVA型の液晶表示素子の表示不良が発生しないか、または、極めて少なくなる。S11、S12及びS13が炭素原子数1から3である場合、NPS型の液晶表示素子に好適である。
本発明の液晶組成物における一般式(RM)で表される重合性化合物の含有量の下限は、0.01質量%が好ましく、0.02質量%が好ましく、0.03質量%が好ましく、0.04質量%が好ましく、0.05質量%が好ましく、0.06質量%が好ましく、0.07質量%が好ましく、0.08質量%が好ましく、0.09質量%が好ましく、0.1質量%が好ましく、0.12質量%が好ましく、0.15質量%が好ましく、0.17質量%が好ましく、0.2質量%が好ましく、0.22質量%が好ましく、0.25質量%が好ましく、0.27質量%が好ましく、0.3質量%が好ましく、0.32質量%が好ましく、0.35質量%が好ましく、0.37質量%が好ましく、0.4質量%が好ましく、0.42質量%が好ましく、0.45質量%が好ましく、0.5質量%が好ましく、0.55質量%が好ましい。本発明の液晶組成物における一般式(RM)で表される重合性化合物の含有量の上限は、5質量%が好ましく、4.5質量%が好ましく、4質量%が好ましく、3.5質量%が好ましく、3質量%が好ましく、2.5質量%が好ましく、2質量%が好ましく、1.5質量%が好ましく、1質量%が好ましく、0.95質量%が好ましく、0.9質量%が好ましく、0.85質量%が好ましく、0.8質量%が好ましく、0.75質量%が好ましく、0.7質量%が好ましく、0.65質量%が好ましく、0.6質量%が好ましく、0.55質量%が好ましく、0.5質量%が好ましく、0.45質量%が好ましく、0.4質量%が好ましい。
更に詳述すると、十分なプレチルト角又は重合性化合物の少ない残留量又は高い電圧保持率(VHR)を得るには、その含有量は0.2から0.6質量%が好ましいが、低温における析出の抑制を重視する場合にはその含有量は0.01から0.4質量%が好ましい。特別に速い応答速度を得る場合には、その含有量を2質量%まで増量することも好ましい。
また、一般式(RM)で表される重合性化合物を複数含有する場合は、それぞれの含有量が0.01から0.4質量%であることが好ましい。従って、これら全ての課題を解決するためには、一般式(RM)で表される重合性化合物を0.1から0.6質量%の範囲で調整することが特に好ましい。
本発明に係る一般式(RM)で表される重合性化合物として、具体的には、一般式(RM−1)から(RM−10)
Figure 2019021838
Figure 2019021838
(式中、RM1及びRM2は、それぞれ独立して、炭素原子数1から3のアルキル基、フッ素原子又は水素原子のいずれかを表すが、炭素原子数1のアルキル基又は水素原子を表すことがより好ましい。)で表される化合物が好ましく、これらを用いたPSA型液晶表示素子は、重合性化合物の残留量が少なく、十分なプレチルト角を有し、プレチルトの変化等に起因した配向不良や表示不良といった不具合が無いか、あるいは極めて少ない。
本発明の液晶組成物は、ターフェニル構造又はテトラフェニル構造を有し、誘電率異方性Δεが+2より大きい化合物、すなわち、誘電率異方性が正の化合物を1種類又は2種類以上含有することができる。なお、化合物のΔεは、25℃において誘電的にほぼ中性の組成物に該化合物を添加した組成物の誘電率異方性の測定値から外挿した値である。該化合物は、例えば、低温での溶解性、転移温度、電気的な信頼性、屈折率異方性などの所望の性能に応じて組み合わせて使用するが、特に、重合性化合物を含有された液晶組成物中の重合性化合物の反応性を加速させることができる。
ターフェニル構造又はテトラフェニル構造を有し、誘電率異方性Δεが+2より大きい化合物は、本発明の液晶組成物の総量に対して、好ましい含有量の下限値は、0.1%であり、0.5%であり、1%であり、1.5%であり、2%であり、2.5%であり、3%であり、4%であり、5%であり、10%である。好ましい含有量の上限値は、本発明の液晶組成物の総量に対して、例えば本発明の一つの形態では20%であり、15%であり、10%であり、9%であり、8%であり、7%であり、6%であり、5%であり、4%であり、3%である。
本発明の液晶組成物に用いることができるターフェニル構造又はテトラフェニル構造を有し、誘電率異方性が+2より大きい化合物として、例えば、式(M−8.51)から式(M−8.54)で表される化合物、式(M−7.1)から式(M−7.4)で表される化合物、式(M−7.11)から式(M−7.14)で表される化合物、式(M−7.21)から式(M−7.24)で表される化合物を含有することが好ましい。
Figure 2019021838
Figure 2019021838
Figure 2019021838
Figure 2019021838
本発明に係る液晶組成物は、液晶組成物のTniを高くするために、式(L−7.1)から式(L−7.4)、式(L−7.11)から式(L−7.13)、式(L−7.21)から式(L−7.23)、式(L−7.31)から式(L−7.34)、式(L−7.41)から式(L−7.44)、式(L−7.51)から式(L−7.53)の4環の誘電的にほぼゼロ(概ね、−2から+2の範囲)の化合物を含有しても良い。
Figure 2019021838
Figure 2019021838
Figure 2019021838
Figure 2019021838
Figure 2019021838
Figure 2019021838
本発明の液晶組成物は、上述の化合物以外に、通常のネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤又は赤外線吸収剤等を含有しても良い。
酸化防止剤として、一般式(H−1)から一般式(H−4)で表されるヒンダードフェノールが挙げられる。
Figure 2019021838
一般式(H−1)から一般式(H−3)中、RH1は、それぞれ独立して、炭素原子数1から10のアルキル基、炭素原子数1から10のアルコキシ基、炭素原子数2から10のアルケニル基又は炭素原子数2から10のアルケニルオキシ基を表すが、基中に存在する1個の−CH−又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立的に−O−又は−S−に置換されても良く、また、基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立的にフッ素原子又は塩素原子に置換されても良い。更に具体的には、炭素原子数2から7のアルキル基、炭素原子数2から7のアルコキシ基、炭素原子数2から7のアルケニル基又は炭素原子数2から7のアルケニルオキシ基であることが好ましく、炭素原子数3から7のアルキル基又は炭素原子数2から7のアルケニル基であることが更に好ましい。
一般式(H−4)中、MH4は単結合または炭素原子数1から10のアルキレン基、1,4−フェニレン基(基中の任意の水素原子はフッ素原子により置換されていても良い。)又はトランス−1,4−シクロヘキシレン基を表す。
一般式(H−1)から一般式(H−4)中、1,4−フェニレン基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH=は−N=によって置換されていても良い。また、1,4−フェニレン基中の水素原子はそれぞれ独立的に、フッ素原子又は塩素原子で置換されていても良い。
一般式(H−2)および一般式(H−4)の中の、1,4−シクロヘキシレン基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−は−O−又は−S−によって置換されていても良い。また、1,4−シクロヘキシレン基中の水素原子はそれぞれ独立的に、フッ素原子又は塩素原子で置換されていても良い。
更に具体的には、例えば、式(H−11)から式(H−15)が挙げられる。
Figure 2019021838
本発明の液晶組成物が酸化防止剤を含有する場合、その含有量の下限は5質量ppmであるが、10質量ppmが好ましく、20質量ppmが好ましく、50質量ppmが好ましく、その含有量の上限は2000質量ppmであるが、1000質量ppmが好ましく、500質量ppmが好ましく、100質量ppmが好ましい。
本発明の液晶組成物が光安定剤を含有する場合、ヒンダードアミン系のTinuvin770(BASF製)やLA−57(ADEKA製)を用いても良く、その含有量の下限は50質量ppm以上が好ましく、100質量ppm以上が好ましく、200質量ppm以上が好ましく、その含有量の上限は2000質量ppmであるが、1000質量ppmが好ましく、500質量ppmが好ましい。
本発明の液晶組成物は、ネマチック相−等方性液体相転移温度(TNI)が60℃から120℃であるが、70℃から100℃がより好ましく、75℃から90℃が特に好ましい。液晶テレビ用途の場合、TNIは70から80℃が好ましく、モバイル用途の場合、TNIは75から90℃が好ましく、車載用途やPID(Public Information Display)等の場合、TNIは90から110℃が好ましい。
本発明の液晶組成物は、20℃における屈折率異方性(Δn)が0.08から0.14であるが、0.09から0.13がより好ましく、0.09から0.12が特に好ましい。更に詳述すると、薄いセルギャップに対応する場合は0.10から0.13であることが好ましく、厚いセルギャップに対応する場合は0.08から0.10であることが好ましい。
本発明の液晶組成物は、20℃における回転粘性(γ)が50から160mPa・sであるが、55から160mPa・sであることが好ましく、60から160mPa・sであることが好ましく、80から150mPa・sであることが好ましく、90から140mPa・sであることが好ましく、90から130mPa・sであることが好ましく、90から120mPa・sであることが好ましい。
本発明の液晶組成物は、20℃における誘電率異方性(Δε)が−2.0から−8.0であるが、−2.0から−6.0が好ましく、−2.0から−5.0がより好ましく、−2.5から−4.0がより好ましく、−2.5から−3.5が特に好ましい。
本発明の液晶組成物を用いた液晶表示素子は、特に、アクティブマトリックス駆動用液晶表示素子に有用であり、VA、FFS、IPS、PSA、PSVA、PS−IPS又はPS−FFS、NPS、PI−less等の液晶表示素子に適宜用いることができる。
本発明に係る液晶表示素子は、対向に配置された第1の基板および第2の基板と、前記第1の基板または前記第2の基板に設けられる共通電極と、前記第1の基板または前記第2の基板に設けられ、薄膜トランジスタを有する画素電極と、前記第1の基板と第2の基板間に設けられる液晶組成物を含有する液晶層と、を有することが好ましい。必要により前記液晶層と当接するように第1の基板および/または第2の基板の少なくとも一つの基板の対向面側に、液晶分子の配向方向を制御する配向膜を設けてもよい。該配向膜としては、液晶表示素子の駆動モードに併せて、垂直配向膜や水平配向膜など適宜選択することができ、ラビング配向膜(例えば、ポリイミド)または光配向膜(分解型ポリイミドなど)などの公知の配向膜を使用することができる。さらに、カラーフィルターを、第1の基板または第2の基板上に適宜設けてもよく、また前記画素電極や共通電極上にカラーフィルターを設けることができる。
本発明に係る液晶表示素子に使用される液晶セルの2枚の基板はガラス又はプラスチックの如き柔軟性をもつ透明な材料を用いることができ、一方はシリコン等の不透明な材料でも良い。透明電極層を有する透明基板は、例えば、ガラス板等の透明基板上にインジウムスズオキシド(ITO)をスパッタリングすることにより得ることができる。
カラーフィルターは、例えば、顔料分散法、印刷法、電着法又は、染色法等によって作成することができる。顔料分散法によるカラーフィルターの作成方法を一例に説明すると、カラーフィルター用の硬化性着色組成物を、該透明基板上に塗布し、パターニング処理を施し、そして加熱又は光照射により硬化させる。この工程を、赤、緑、青の3色についてそれぞれ行うことで、カラーフィルター用の画素部を作成することができる。その他、該基板上に、TFT、薄膜ダイオード、金属絶縁体金属比抵抗素子等の能動素子を設けた画素電極を設置してもよい。
前記第1の基板および前記第2の基板を、共通電極や画素電極層が内側となるように対向させることが好ましい。
第1の基板と第2の基板との間隔はスペーサーを介して、調整してもよい。このときは、得られる調光層の厚さが1〜100μmとなるように調整するのが好ましい。1.5から10μmが更に好ましく、偏光板を使用する場合は、コントラストが最大になるように液晶の屈折率異方性Δnとセル厚dとの積を調整することが好ましい。又、二枚の偏光板がある場合は、各偏光板の偏光軸を調整して視野角やコントラトが良好になるように調整することもできる。更に、視野角を広げるための位相差フィルムも使用することもできる。スペーサーとしては、例えば、ガラス粒子、プラスチック粒子、アルミナ粒子、フォトレジスト材料等が挙げられる。その後、エポキシ系熱硬化性組成物等のシール剤を、液晶注入口を設けた形で該基板にスクリーン印刷し、該基板同士を貼り合わせ、加熱しシール剤を熱硬化させる。
2枚の基板間に液晶組成物を狭持させる方法は、通常の真空注入法又はODF法などを用いることができる。
本発明の液晶表示素子の配向状態を形成させるために、液晶組成物に重合性化合物を含有した液晶組成物を使用し、該液晶組成物中の重合性化合物を重合させることにより作製することができる。
本発明の液晶組成物に含まれる重合性化合物を重合させる方法としては、液晶層の良好な配向性能を得るためには、適度な重合速度で重合することが望ましいので、紫外線又は電子線等の活性エネルギー線を単一又は併用又は順番に照射することによって重合させる方法が好ましい。紫外線を使用する場合、偏光光源を用いても良いし、非偏光光源を用いても良い。また、液晶組成物を2枚の基板間に挟持させた状態で重合を行う場合には、少なくとも照射面側の基板は活性エネルギー線に対して適当な透明性が与えられていなければならない。また、光照射時にマスクを用いて特定の部分のみを重合させた後、電場や磁場又は温度等の条件を変化させることにより、未重合部分の配向状態を変化させて、更に活性エネルギー線を照射して重合させるという手段を用いても良い。特に紫外線露光する際には、液晶組成物に交流電界を印加しながら紫外線露光することが好ましい。印加する交流電界は、周波数10Hzから10kHzの交流が好ましく、周波数60Hzから10kHzがより好ましく、電圧は液晶表示素子の所望のプレチルト角に依存して選ばれる。つまり、印加する電圧により液晶表示素子のプレチルト角を制御することができる。PSVA型の液晶表示素子においては、配向安定性及びコントラストの観点からプレチルト角を80度から89.9度に制御することが好ましい。
本発明の液晶組成物に含まれる重合性化合物を重合させる際に使用する紫外線又は電子線等の活性エネルギー線の照射時の温度は特に制限されることはない。例えば、配向膜を有する基板を備えた液晶表示素子に本発明の液晶組成物を適用する場合は、前記液晶組成物の液晶状態が保持される温度範囲内であることが好ましい。室温に近い温度、即ち、典型的には15〜35℃で重合させることが好ましい。
一方、例えば、配向膜を有していない基板を備えた液晶表示素子に本発明の液晶組成物を適用する場合は、上記の配向膜を有する基板を備えた液晶表示素子に適用する照射時の温度範囲より広い温度範囲でもよい。
紫外線を発生させるランプとしては、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を用いることができる。また、照射する紫外線の波長としては、液晶組成物の吸収波長域でない波長領域の紫外線を照射することが好ましく、必要に応じて、紫外線をカットして使用することが好ましい。照射する紫外線の強度は、0.1mW/cm〜100W/cmが好ましく、2mW/cm〜50W/cmが更に好ましい。照射する紫外線のエネルギー量は、適宜調整することができるが、10mJ/cmから500J/cmが好ましく、100mJ/cmから200J/cmが更に好ましい。紫外線を照射する際に、強度を変化させても良い。紫外線を照射する時間は照射する紫外線強度により適宜選択されるが、10秒から3600秒が好ましく、10秒から600秒が更に好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は「質量%」を意味する。実施例において化合物の記載について以下の略号を用いる。
(側鎖)
−n −C2n+1 炭素数nの直鎖状のアルキル基
n− C2n+1− 炭素数nの直鎖状のアルキル基
−On −OC2n+1 炭素数nの直鎖状のアルコキシ基
nO− C2n+1O− 炭素数nの直鎖状のアルコキシ基
−V −CH=CH
V− CH=CH−
−V1 −CH=CH−CH
1V− CH−CH=CH−
−F −F
−OCF3 −OCF
(連結基)
−CF2O− −CF−O−
−OCF2− −O−CF
−1O− −CH−O−
−O1− −O−CH
−2− −CH−CH
−COO− −COO−
−OCO− −OCO−
− 単結合
(環構造)
Figure 2019021838
実施例中、測定した特性は以下の通りである。
NI :ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃)
CN :固体相−ネマチック相転移温度(℃)
Δn :20℃における屈折率異方性
Δε :20℃における誘電率異方性
γ :20℃における回転粘性(mPa・s)
11 :20℃における弾性定数K11(pN)
33 :20℃における弾性定数K33(pN)
γ/K33 :この値が小さいほど速い応答速度を表す。
VHR :1V、60Hz、60℃のときの電圧保持率(%)であるが、液晶表示素子に12JのUV照射後に測定した。
低温保存安定性(LTS) :液晶表示素子を−30℃に240時間保管し、輝点等の表示不良の有無を確認した。表示不良なしはOK、表示不良ありはNGと表記した。
(液晶組成物の調製と評価結果)
実施例1(LC−1)、比較例1(LC−A)及び比較例2(LC−B)の液晶組成物を調製し、その物性値を測定した。これらの液晶組成物の成分比とその物性値は表1のとおりであった。
Figure 2019021838
実施例1(LC−1)はTNIが高く、TCNが低く、したがってネマチック相温度範囲が広く、Δnが大きく、Δεが負でその絶対値は大きく、γが小さく、K11が大きく、K33が大きく、応答速度に相関のあるγ/K33が小さかった。これを用いて作製したFFS型およびVA型の液晶表示素子を作製し、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立した、表示不良が無いことを確認した。すなわち、実施例1(LC−1)の液晶組成物は諸物性が優れており、本発明の課題を解決したものであった。
これに対して、比較例1(LC−A)を用いて作製したFFS型およびVA型の液晶表示素子は、応答速度が顕著に遅く、実施例1(LC−1)よりも約15%緩慢な応答速度であることが確認された。また、比較例1(LC−A)はVHRが81と非常に低い値であり、表示不良が確認された。更に、比較例1のLTSの結果はNGであった。以上のことから、比較例1(LC−A)は本発明の課題を解決できないことを確認した。
実施例2(LC−2)、実施例3(LC−3)、比較例2(LC−B)及び実施例4(LC−4)の液晶組成物を調製し、その物性値を測定した。これらの液晶組成物の成分比とその物性値は表2のとおりであった。
Figure 2019021838
実施例2(LC−2)、実施例3(LC−3)及び実施例4(LC−4)はTNIが高く、TCNが低く、したがってネマチック相温度範囲が広く、Δnが大きく、Δεが負に大きく、γが小さく、K33が大きく、液晶表示素子の応答速度に相関のあるγ/K33が小さく、これを用いたFFS型の液晶表示素子を作製したところ、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立した、表示不良が無い液晶表示素子であることを確認した。
これに対して、比較例2(LC−B)は、TCNが高く、LTSの結果はNGであり、配向不良である輝点が確認された。これでは本発明の課題を解決できておらず、屋外での使用が想定される携帯電話、スマートフォン、ノートPC、タブレットPC、車載用LCD等に不適であることが確認された。
実施例5(LC−5)、実施例6(LC−6)、及び実施例7(LC−7)の液晶組成物を調製し、その物性値を測定した。これらの液晶組成物の成分比とその物性値は表3のとおりであった。
Figure 2019021838
実施例5(LC−5)、実施例6(LC−6)及び実施例7(LC−7)は、TNIが高く、TCNが低く、したがってネマチック相温度範囲が広く、Δnが大きく、Δεが負に大きく、γが小さく、K11が大きく、K33が大きく、液晶表示素子の応答速度に相関のあるγ/K33が小さく、液晶表示素子として求められる諸物性を満たした優れた液晶組成物であることが確認された。これらを用いたFFS型の液晶表示素子を作製したところ、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立した、表示不良が無い液晶表示素子であることを確認した。同様に、これらを用いたVA型およびIPS型の液晶表示素子を作製し、本発明の課題を解決していることを確認した。
実施例8(LC−8)の液晶組成物を調製し、その物性値を測定した。これらの液晶組成物の成分比とその物性値は表4のとおりであった。
Figure 2019021838
実施例8(LC−8)は諸物性が優れており、液晶表示素子の応答速度に相関のあるγ/K33が小さく、VHRが十分に高いものであった。
また、実施例1から8の液晶組成物に対して、一般式(RM−1)で表される重合性化合物を0.3%含有した場合のPSA型またはPSVA型の液晶表示素子をそれぞれ作製し、本発明の課題を解決していることを確認した。但し、詳述すると、一般式(RM−4)におけるRM1およびRM2は炭素原子数1のアルキル基である。
また、実施例1から8の液晶組成物に対して、一般式(RM−2)で表される重合性化合物を0.4%含有した場合のPSA型またはPSVA型の液晶表示素子をそれぞれ作製し、本発明の課題を解決していることを確認した。但し、詳述すると、一般式(RM−4)におけるRM1およびRM2は炭素原子数1のアルキル基である。
また、実施例1から8の液晶組成物に対して、一般式(RM−4)で表される重合性化合物を0.5%含有した場合のPSA型またはPSVA型の液晶表示素子をそれぞれ作製し、本発明の課題を解決していることを確認した。但し、詳述すると、一般式(RM−4)におけるRM1およびRM2は炭素原子数1のアルキル基である。
これらの重合性化合物含有液晶組成物に、更に酸化防止剤として、式(H−11)で表される化合物を30質量ppm含有させた組成物を用意し、同様に評価したところ、本発明の課題を解決していることを確認した。
これらの重合性化合物含有液晶組成物に、更に酸化防止剤として、式(H−14)で表される化合物を30質量ppm含有させた組成物を用意し、同様に評価したところ、本発明の課題を解決していることを確認した。
また、実施例1から8の液晶組成物に対して、ヒンダードアミン系光安定剤であるTinuvin770を200質量ppm添加し、FFS型の液晶表示素子をそれぞれ作製し、本発明の課題を解決していることを確認した。LA−57を用いた場合も同様の結果を示すことを確認した。
更に、実施例1(LC−1)との比較として、比較例3(LC−C)、比較例4(LC−D)および比較例5(LC−E)の液晶組成物を調製し、その物性値を測定した。これらの液晶組成物の成分比とその物性値は表5のとおりであった。
Figure 2019021838
比較例3(LC−C)を用いて作製したFFS型およびVA型の液晶表示素子は、応答速度が顕著に遅く、実施例1(LC−1)よりも約13%緩慢な応答速度であることが確認された。また、TCNが高く、低温保存安定性がNGであることを確認した。従って、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立していないことを確認した。
比較例4(LC−D)を用いて作製したFFS型およびVA型の液晶表示素子は、応答速度が顕著に速いが、TNIが顕著に低く、Δnが顕著に小さく、更にはVHRが顕著に低いものであり、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立していないことを確認した。
比較例5(LC−E)を用いて作製したFFS型およびVA型の液晶表示素子は、TCNが高く、低温保存安定性がNGであることを確認した。また、VHRが顕著に低いものであった。従って、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立していないことを確認した。
すなわち、実施例1(LC−1)の液晶組成物が、本発明の課題である速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立していることを確認した。
以上のことから、本発明の液晶組成物が課題を解決していることが確認された。
さらに実施例9(LC−9)及び実施例10(LC−10)を調製し、それらの特性を確認した。
Figure 2019021838
Figure 2019021838
更に、実施例11(LC−11)の液晶組成物を調製し、その物性値を測定した。これらの液晶組成物の成分比とその物性値は以下のとおりであった。
Figure 2019021838
実施例11(LC−11)はTNIが高く、TCNが低く、したがってネマチック相温度範囲が広く、Δnが大きく、Δεが負でその絶対値は大きく、γが小さく、K11が大きく、K33が大きく、応答速度に相関のあるγ/K33が小さかった。これを用いて作製したFFS型およびVA型の液晶表示素子を作製し、速い応答速度と高いVHRと優れた低温保存安定性を両立した、表示不良が無いことを確認した。すなわち、実施例11(LC−11)の液晶組成物は諸物性が優れており、本発明の課題を解決したものであった。

Claims (12)

  1. 一般式(S1)で表される化合物を1種又は2種以上、一般式(S2)で表される化合物を1種又は2種以上及び一般式(S3)
    Figure 2019021838
    (式中、RS2からRS6は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2又は3のアルケニル基、炭素原子数2又は3のアルケニルオキシ基を表す。)で表される化合物を1種又は2種以上含有する誘電率異方性(Δε)が負の液晶組成物。
  2. 更に一般式(N−01)、一般式(N−02)、一般式(N−03)及び一般式(N−04)
    Figure 2019021838
    (式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2から8のアルケニル基、炭素原子数2から8のアルケニルオキシ基を表し、該基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていても良く、Zは、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−OCF−、−CFO−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−を表し、mは、それぞれ独立して、1又は2を表す。ただし、一般式(S2)及び(S3)で表される化合物を除く。)で表される化合物群から選ばれる化合物を1種又は2種以上含有する請求項1記載の液晶組成物。
  3. 更に一般式(NU−01)から一般式(NU−06)
    Figure 2019021838
    (式中、RNU11、RNU12、RNU21、RNU22、RNU31、RNU32、RNU41、RNU42、RNU51、RNU52、RNU61及びRNU62は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2から8のアルケニル基、炭素原子数2から8のアルケニルオキシ基を表し、該基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていても良い。ただし、一般式(S1)で表される化合物を除く。)で表される化合物群から選ばれる化合物を1種又は2種以上含有する請求項1又は2に記載の液晶組成物。
  4. 液晶組成物中に含有する一般式(S1)、一般式(S2)、一般式(S3)、一般式(N−01)、一般式(N−02)、一般式(N−03)、一般式(N−04)一般式(NU−01)、一般式(NU−02)、一般式(NU−03)、一般式(NU−04)、一般式(NU−05)及び(NU−06)で表される化合物の含有量の合計が、組成物の全体に対して、85質量%から100質量%である請求項3に記載の液晶組成物。
  5. ターフェニル構造又はテトラフェニル構造を有し、誘電率異方性(Δε)が+2より大きい化合物を1種又は2種以上含有する請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  6. 一般式(N−04)で表される化合物として、一般式(N−04−1)
    Figure 2019021838
    (式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、炭素原子数1から8のアルキル基、炭素原子数1から8のアルコキシ基、炭素原子数2から8のアルケニル基、炭素原子数2から8のアルケニルオキシ基を表し、該基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていても良い。)で表される化合物を1種類又は2種類以上含有する請求項2から5のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  7. 一般式(NU−05)で表される化合物として、式(NU−05−1)から式(NU−05−10)
    Figure 2019021838
    で表される化合物を1種又は2種以上含有する請求項3から6のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  8. 一般式(S1)で表される化合物を10質量%から50質量%含有し、一般式(S2)で表される化合物を14質量%から34質量%含有し、一般式(S3)で表される化合物を19質量%から39質量%含有し、一般式(N−04−1)で表される化合物を10質量%から30質量%含有し、一般式(NU−05)で表される化合物を3質量%から30質量%含有する請求項3から7のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  9. 液晶組成物中に含有する一般式(S1)、一般式(S2)、一般式(S3)、一般式(N−04−1)及び一般式(NU−05)で表される化合物の含有量の合計が、組成物の全体に対して、85質量%から100質量%である請求項3から8のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶組成物を用いた液晶表示素子。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶組成物を用いたアクティブマトリックス駆動用液晶表示素子。
  12. 請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶組成物を用いたVA型、IPS型、FFS型、PSA型またはPSVA型の液晶表示素子。
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