JPWO2018220754A1 - データ複製装置 - Google Patents

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Abstract

データ複製装置(200)は、データ処理グラフを用いて複製範囲を決定する。データ処理グラフは、複製元システム(110)に含まれる複製元プログラムに対する入出力データの情報を示す。複製範囲は、複製元システムから複製先システム(120)に複製されるデータの範囲である。データ複製装置は、複製範囲に対応する複製データを複製元システムから取得する。データ複製装置は、複製データを複製先システムに登録する。

Description

本発明は、システム間でデータを複製する技術に関するものである。
IoT(Internet of Things)の普及に伴い、予測モデルを作成するモデル作成システムの増加が見込まれる。モデル作成システムは、機器から情報を収集して時系列データを蓄積し、時系列データを用いて予測モデルを作成する。
モデル作成システムの出力が妥当かどうかを事前に完全に検証することは困難であるため、運用の開始後も継続してモデル作成システムの出力を評価する必要である。
継続的な評価において改善が必要な場合、改善箇所を特定し、改善方法を解析するため、運用環境データベースの状態を開発環境データベースに再現することが必要となる。
運用環境データベースは、運用環境システムが有するデータベースである。
運用環境システムは、運用されているシステムであって、時系列データを処理するシステムである。
開発環境データベースは、開発環境システムが有するデータベースである。
開発環境システムは、運用環境システムと同等の機能を有するシステムである。
再現とは、改善箇所の特定および改善方法の解析のために必要なデータを運用環境データベースから開発環境データベースにコピーすることである。
特許文献1は、運用環境データベースから開発環境データベースにデータをコピーする従来のデータベース移行装置を開示している。
従来のデータベース移行装置において、データにタイムスタンプが付与され、出力が生成される際に用いられた複数の入力データから最も古い日時が判定され、その日時以降のデータがコピーされる。データベース移行装置は、運用環境データベースの仕様に対応するように作成される。
特開2010−244486号公報
従来のデータベース移行装置は、出力の解析に必要が無いデータも含めて最も古い日時以降のデータをコピーする。そのため、入力データの時間間隔が疎らである場合、データ量が大きくなってしまう。特に、数年前の任意の期間における入力データが用いられるようなシステムでは、出力の検討および出力の評価に必要が無いデータが多く、コピーされるデータ量が増加する。
また、従来のデータベース移行装置は、運用環境データベースの仕様に依存している。そのため、運用環境データベースの仕様が変更された場合、従来のデータベース移行装置は作成し直す必要がある。
本発明は、複製元システムから複製先システムに複製されるデータを限定できるようにすることを目的とする。
本発明のデータ複製装置は、
複製元システムに含まれる複製元プログラムに対する入出力データの情報を示すデータ処理グラフを用いて、前記複製元システムから複製先システムに複製されるデータの範囲である複製範囲を決定する範囲決定部と、
前記複製範囲に対応する複製データを前記複製元システムから取得するデータ取得部と、
前記複製データを前記複製先システムに登録するデータ登録部とを備える。
本発明によれば、データ処理グラフを用いて複製範囲が決定されて複製範囲に対応するデータが複製される。したがって、複製元システムから複製先システムに複製されるデータを複製範囲に対応するデータに限定することができる。
実施の形態1におけるデータ複製システム100の構成図。 実施の形態1におけるデータ複製装置200の構成図。 実施の形態1におけるプロセッサ901の機能構成図。 実施の形態1におけるデータ処理グラフ300の構成図。 実施の形態1におけるデータ複製方法の概要図。 実施の形態1におけるデータ複製方法の処理(1)の概要図。 実施の形態1におけるデータ複製方法の処理(2)の概要図。 実施の形態1におけるデータ複製方法の処理(3)の概要図。 実施の形態1におけるデータ複製方法の処理(4)の概要図。 実施の形態1における決定制御処理のフローチャート。 実施の形態1におけるグラフ検索処理のフローチャート。 実施の形態1における取得クエリ生成処理のフローチャート。 実施の形態1における初期化クエリ生成処理のフローチャート。 実施の形態1における登録クエリ生成処理のフローチャート。 実施の形態1におけるクエリ実行処理のフローチャート。 実施の形態1におけるグラフ検索(S122)のフローチャート。 実施の形態1における複製範囲の決定を説明するための図。 実施の形態1における基準テーブルと複製データとの関係図。 実施の形態2におけるプロセッサ901の機能構成図。 実施の形態2におけるグラフ検索(S122)のフローチャート。 実施の形態2におけるデータ複製方法の処理(5)の概要図。 実施の形態3におけるプロセッサ901の機能構成図。 実施の形態3におけるデータ複製方法の処理(6)の概要図。 実施の形態におけるデータ複製装置200のハードウェア構成図。
実施の形態および図面において、同じ要素および対応する要素には同じ符号を付している。同じ符号が付された要素の説明は適宜に省略または簡略化する。図中の矢印はデータの流れ又は処理の流れを主に示している。
実施の形態1.
複製元システムから複製先システムにデータを複製する形態について、図1から図18に基づいて説明する。
***構成の説明***
図1に基づいて、データ複製システム100の構成を説明する。
データ複製システム100は、複製元システム110の一部のデータを複製先システム120に複製するシステムである。
データ複製システム100は、複製元システム110と複製先システム120とデータ複製装置200とを備える。
複製元システム110は、複製元データベース111を備える。
具体的には、複製元システム110は運用環境システムであり、複製元データベース111は運用環境データベースである。
複製先システム120は、複製先データベース121を備える。
具体的には、複製先システム120は開発環境システムであり、複製先データベース121は開発環境データベースである。
データ複製装置200は、複製元データベース111の一部のデータを複製先データベース121に複製する装置である。
図2に基づいて、データ複製装置200の構成を説明する。
データ複製装置200は、プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903と通信インタフェース904といったハードウェアを備えるコンピュータである。これらのハードウェアは、信号線を介して互いに接続されている。
プロセッサ901は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)であり、他のハードウェアを制御する。例えば、プロセッサ901は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、またはGPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ902は揮発性の記憶装置である。メモリ902は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。例えば、メモリ902はRAM(Random Access Memory)である。メモリ902に記憶されたデータは必要に応じて補助記憶装置903に保存される。
補助記憶装置903は不揮発性の記憶装置である。例えば、補助記憶装置903は、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、またはフラッシュメモリである。補助記憶装置903に記憶されたデータは必要に応じてメモリ902にロードされる。
通信インタフェース904は、通信を行う機器、すなわちレシーバ及びトランスミッタである。例えば、通信インタフェース904は、通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。
補助記憶装置903には、データ複製プログラムが記憶されている。データ複製プログラムは、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
さらに、補助記憶装置903にはOS(Operating System)が記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
つまり、プロセッサ901は、OSを実行しながら、データ複製プログラムを実行する。
データ複製プログラムを実行して得られるデータは、メモリ902、補助記憶装置903、プロセッサ901内のレジスタまたはプロセッサ901内のキャッシュメモリといった記憶装置に記憶される。
補助記憶装置903はデータを記憶する記憶部291として機能する。但し、他の記憶装置が、補助記憶装置903の代わりに、又は、補助記憶装置903と共に、記憶部291として機能してもよい。
通信インタフェース904はデータを通信する通信部292として機能する。
データ複製装置200は、プロセッサ901を代替する複数のプロセッサを備えてもよい。複数のプロセッサは、プロセッサ901の役割を分担する。
図3に基づいて、プロセッサ901の機能構成を説明する。
プロセッサ901は、範囲決定部210とデータ取得部220と初期化部230とデータ登録部240として機能する。
範囲決定部210は、決定制御部211とグラフ検索部212とを備える。
データ取得部220は、取得クエリ生成部221と取得クエリ実行部222とを備える。
初期化部230は、初期化クエリ実行部231と初期化クエリ生成部232とを備える。
データ登録部240は、登録クエリ実行部241と登録クエリ生成部242とを備える。
クエリ実行部250は、取得クエリ実行部222と初期化クエリ実行部231と登録クエリ実行部241との総称である。
データ複製プログラムは、範囲決定部210とデータ取得部220と初期化部230とデータ登録部240としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
データ複製プログラムは、磁気ディスク、光ディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体にコンピュータ読み取り可能に記憶することができる。不揮発性の記憶媒体は、一時的でない有形の媒体である。
図4に基づいて、データ処理グラフ300の構成を説明する。
データ処理グラフ300は、複製元プログラムに対する入出力データの情報を示すデータであり、記憶部291に予め記憶されている。
複製元プログラムは、複製元システム110に含まれるプログラムである。
具体的には、複製元プログラムに対する入出力データは時系列データである。時系列データは日時を含んだデータである。
データ処理グラフ300は、複製元データベース111のための専用のデータである。そのため、複製元データベース111の仕様が変更された場合、データ処理グラフ300は更新される。また、複製元データベース111とは別の複製元データベースが複製元になる場合、別の複製元データベース用のデータ処理グラフが記憶部291に記憶される。
データ処理グラフ300は、テーブルノード301と出力情報ノード302と入力情報ノード303とデータ範囲ノード304とプログラムノード305とのそれぞれを1つ以上有する。各ノードはリンクによって他のノードに繋がっている。
出力情報ノード302からテーブルノード301へのリンクを投入リンクという。投入リンクは、出力情報ノード302をテーブルノード301に繋げる。
テーブルノード301から入力情報ノード303へのリンクを取得リンクという。取得リンクは、テーブルノード301を入力情報ノード303に繋げる。
入力情報ノード303からプログラムノード305へのリンクを入力リンクという。入力リンクは、入力情報ノード303をプログラムノード305に繋げる。
プログラムノード305から出力情報ノード302へのリンクを出力リンクという。出力リンクは、プログラムノード305を出力情報ノード302に繋げる。
出力情報ノード302または入力情報ノード303からデータ範囲ノード304へのリンクをカラム名リンクという。カラム名リンクは、出力情報ノード302または入力情報ノード303をデータ範囲ノード304に繋げる。
データ処理グラフ300は、複製元テーブル毎にテーブルノード301を有する。複製元テーブルは、複製元データベース111に含まれるテーブルである。
テーブルノード301は、複製元テーブルを示す。
投入リンクは、テーブルノード301の入力を示す。テーブルノード301の入力は、0個以上のデータ情報である。
取得リンクは、テーブルノード301の出力を示す。テーブルノード301の出力は、0個以上のデータ情報である。
出力情報ノード302は、複製元プログラムに対する入出力データのうちの出力データの情報を示す。
出力リンクは、出力情報ノード302の入力を示す。出力情報ノード302の入力は、1つのプログラムノード305からの出力リンクである。
投入リンクは、出力情報ノード302の第1出力を示す。出力情報ノード302の第1出力は、1つのテーブルノード301への投入リンクである。
カラム名リンクは、出力情報ノード302の第2出力を示す。出力情報ノード302の第2出力は、1つ以上のカラム名である。カラム名はデータの種類を示す。
入力情報ノード303は、複製元プログラムに対する入出力データのうちの入力データの情報を示す。
取得リンクは、入力情報ノード303の入力を示す。入力情報ノード303の入力は、1つのテーブルノード301からの取得リンクである。
入力リンクは、入力情報ノード303の第1出力を示す。入力情報ノード303の第1出力は、1つのプログラムノード305への入力リンクである。
カラム名リンクは、入力情報ノード303の第2出力を示す。入力情報ノード303の第2出力は、1つ以上のカラム名である。
データ範囲ノード304は、複製元プログラムに対する入出力データのデータ範囲を示す。データ範囲は、データが示す値の範囲である。具体的には、データ範囲は相対期間および対象時間帯である。相対期間は日数または時間などで示され、対象時間帯は日付または時間などで示される。
カラム名リンクは、データ範囲ノード304の入力を示す。データ範囲ノード304の入力は、1つのカラム名である。
出力情報ノード302からのカラム名リンクが接続されるデータ範囲ノード304を出力範囲ノードという。
入力情報ノード303からのカラム名リンクが接続されるデータ範囲ノード304を入力範囲ノードという。
プログラムノード305は、複製元プログラムを示す。
入力リンクは、プログラムノード305の入力を示す。プログラムノード305の入力は、1つ以上の入力情報ノード303からの入力リンクである。
出力リンクは、プログラムノード305の出力を示す。プログラムノード305の出力は、1つ以上の出力情報ノード302からの出力リンクである。
***動作の説明***
データ複製装置200の動作はデータ複製方法に相当する。また、データ複製方法の手順はデータ複製プログラムの手順に相当する。
図5に基づいて、データ複製方法の概要を説明する。
データ複製方法において、処理(1)から処理(4)が順に行われる。
図6に基づいて、データ複製方法の処理(1)を説明する。
処理(1)において、範囲決定部210は、データ処理グラフ300を用いて、複製範囲を決定する。
複製範囲は、複製元データベース111から複製先データベース121に複製されるデータの範囲である。具体的には、複製範囲は、複製されるデータに含まれる日時の範囲である。
具体的には、複製範囲は以下のように決定される。
まず、ユーザ101は、基準情報をデータ複製装置200に入力する。決定制御部211は、入力された基準情報を受け付けて記憶部291に記憶する。
基準情報は、複製元データベース111から複製先データベース121へ複製されるデータを決定するための情報である。具体的には、基準情報は、テーブル名、時点およびユーザ名等を示す。日付、時刻および日時は時点の一例である。
次に、決定制御部211は、基準情報に基づいて範囲クエリを生成する。
範囲クエリは、複製範囲の検索を要求するためのクエリであり、基準情報を含む。
次に、決定制御部211は、範囲クエリをグラフ検索部212に入力する。
次に、グラフ検索部212は、範囲クエリに従ってデータ処理グラフ300を検索することによって、データ処理グラフ300から複製範囲を取得する。
そして、グラフ検索部212は、範囲情報を決定制御部211に出力する。範囲情報は、複製範囲を示す情報である。
図7に基づいて、データ複製方法の処理(2)を説明する。
処理(2)において、データ取得部220は、複製元データベース111から複製データを取得する。
複製データは、複製元データベース111に含まれるデータのうちの複製範囲のデータを複製して得られたデータである。つまり、複製データは、複製範囲のデータである。
具体的には、複製データは以下のように取得される。
まず、決定制御部211は、範囲情報を取得クエリ生成部221に入力する。
次に、取得クエリ生成部221は、範囲情報に基づいて取得クエリを生成する。
取得クエリは、複製データを取得するためのクエリであり、範囲情報を含む。
次に、取得クエリ生成部221は、取得クエリを取得クエリ実行部222に入力する。
そして、取得クエリ実行部222は、複製元データベース111に対して取得クエリを実行することによって、複製元データベース111から複製データを取得する。
図8に基づいて、データ複製方法の処理(3)を説明する。
処理(3)において、初期化部230は、複製先データベース121を初期化する。
具体的には、複製先データベース121は以下のように初期化される。
まず、初期化クエリ実行部231は、初期化クエリを初期化クエリ生成部232に要求する。
初期化クエリは、複製先データベース121を初期化するためのクエリである。
次に、初期化クエリ生成部232は、初期化クエリを生成する。
次に、初期化クエリ生成部232は、初期化クエリを初期化クエリ実行部231に応答する。
そして、初期化クエリ実行部231は、複製先データベース121に対して初期化クエリを実行することによって、複製先データベース121を初期化する。
図9に基づいて、データ複製方法の処理(4)を説明する。
処理(4)において、データ登録部240は、複製先データベース121に複製データを登録する。
具体的には、複製データは以下のように登録される。
まず、登録クエリ実行部241は、登録クエリを登録クエリ生成部242に要求する。
登録クエリは、複製先データベース121に複製データを登録するためのクエリであり、複製データと範囲情報とを含む。
次に、登録クエリ生成部242は、範囲情報を決定制御部211に要求する。
次に、決定制御部211は、範囲情報を登録クエリ生成部242に応答する。
次に、登録クエリ生成部242は、範囲情報に基づいて登録クエリを生成する。
次に、登録クエリ生成部242は、登録クエリを登録クエリ実行部241に応答する。
次に、登録クエリ実行部241は、複製先データベース121に対して登録クエリを実行することによって、複製先データベース121に複製データを登録する。
そして、登録クエリ実行部241は、完了通知を出力する。
完了通知は、ユーザ101に対して複製の完了を知らせるための通知である。
図10に基づいて、決定制御処理を説明する。
決定制御処理は、決定制御部211によって実行される処理である。
ステップS111において、決定制御部211は、ユーザ101によって送信された基準情報を受信し、受信した基準情報を記憶部291に記憶する。
ステップS112において、決定制御部211は、基準情報に基づいて範囲クエリを生成し、生成した範囲クエリを記憶部291に記憶する。範囲クエリは、複製範囲の検索を要求するためのクエリである。
ステップS113において、決定制御部211は、範囲クエリをグラフ検索部212へ送信する。
具体的には、決定制御部211は、範囲クエリが記憶された領域を示す情報をグラフ検索部212へ送信する。
ステップS114において、決定制御部211は、グラフ検索部212から範囲情報を受信する。範囲情報は複製範囲を示す情報である。
具体的には、決定制御部211は、範囲情報が記憶された領域を示す情報をグラフ検索部212から受信し、受信した情報が示す領域から範囲情報を取得する。
ステップS115において、決定制御部211は、範囲情報を取得クエリ生成部221へ送信する。
具体的には、決定制御部211は、範囲情報が記憶された領域を示す情報を取得クエリ生成部221へ送信する。
ステップS116において、決定制御部211は、登録クエリ生成部242から範囲情報の要求を受信する。
ステップS117において、決定制御部211は、範囲情報を登録クエリ生成部242へ送信する。
具体的には、決定制御部211は、範囲情報が記憶された領域を示す情報を登録クエリ生成部242へ送信する。
図11に基づいて、グラフ検索処理を説明する。
グラフ検索処理は、グラフ検索部212によって実行される処理である。
ステップS121において、グラフ検索部212は、決定制御部211から範囲クエリを受信する。
具体的には、グラフ検索部212は、範囲クエリが記憶された領域を示す情報を決定制御部211から受信し、受信した情報が示す領域から範囲クエリを取得する。
ステップS122において、グラフ検索部212は、範囲クエリに従ってデータ処理グラフ300を検索することによって、データ処理グラフ300から範囲情報を取得する。そして、グラフ検索部212は、範囲情報を記憶部291に記憶する。
データ処理グラフ300を検索する方法については後述する。
ステップS123において、グラフ検索部212は、範囲情報を決定制御部211へ送信する。
具体的には、グラフ検索部212は、範囲情報が記憶された領域を示す情報を決定制御部211へ送信する。
図12に基づいて、取得クエリ生成処理を説明する。
取得クエリ生成処理は、取得クエリ生成部221によって実行される処理である。
ステップS131において、取得クエリ生成部221は、決定制御部211から範囲情報を受信する。
具体的には、取得クエリ生成部221は、範囲情報が記憶された領域を示す情報を決定制御部211から受信し、受信した情報が示す領域から範囲情報を取得する。
ステップS132において、取得クエリ生成部221は、範囲情報に基づいて取得クエリを生成し、生成した取得クエリを記憶部291に記憶する。取得クエリは、複製データを取得するためのクエリであり、範囲情報を含む。
具体的には、取得クエリ生成部221は、複製データを取得するためのSQL文を範囲情報に基づいて生成する。生成されるSQL文が取得クエリである。SQLは、Structured Query Languageの略称である。
ステップS133において、取得クエリ生成部221は、取得クエリを取得クエリ実行部222へ送信する。
具体的には、取得クエリ生成部221は、取得クエリが記憶された領域を示す情報を取得クエリ実行部222へ送信する。
図13に基づいて、初期化クエリ生成処理を説明する。
初期化クエリ生成処理は、初期化クエリ生成部232によって実行される処理である。
ステップS141において、初期化クエリ生成部232は、初期化クエリ実行部231から初期化クエリの要求を受信する。初期化クエリは、複製先データベース121を初期化するためのクエリである。
ステップS142において、初期化クエリ生成部232は、初期化クエリを生成し、生成した初期化クエリを記憶部291に記憶する。
具体的には、初期化クエリ生成部232は、複製先データベース121を初期化するためのSQL文を生成する。生成されるSQL文が初期化クエリである。
ステップS143において、初期化クエリ生成部232は、初期化クエリを初期化クエリ実行部231へ送信する。
具体的には、初期化クエリ生成部232は、初期化クエリが記憶された領域を示す情報を初期化クエリ実行部231へ送信する。
図14に基づいて、登録クエリ生成処理を説明する。
登録クエリ生成処理は、登録クエリ生成部242によって実行される処理である。
ステップS151において、登録クエリ生成部242は、登録クエリ実行部241から登録クエリの要求を受信する。登録クエリは、複製先データベース121に複製データを登録するためのクエリである。
ステップS152において、登録クエリ生成部242は、範囲情報の要求を決定制御部211へ送信する。
ステップS153において、登録クエリ生成部242は、決定制御部211から範囲情報を受信する。
具体的には、登録クエリ生成部242は、範囲情報が記憶された領域を示す情報を決定制御部211から受信し、受信した情報が示す領域から範囲情報を取得する。
ステップS154において、登録クエリ生成部242は、範囲情報に基づいて登録クエリを生成し、生成した登録クエリを記憶部291に記憶する。
具体的には、登録クエリ生成部242は、複製先データベース121に複製データを登録するためのSQL文を範囲情報に基づいて生成する。生成されるSQL文が登録クエリである。
ステップS155において、登録クエリ生成部242は、登録クエリを登録クエリ実行部241へ送信する。
具体的には、登録クエリ生成部242は、登録クエリが記憶された領域を示す情報を登録クエリ実行部241へ送信する。
図15に基づいて、クエリ実行処理を説明する。
クエリ実行処理は、クエリ実行部250によって実行される処理である。つまり、クエリ実行処理は、取得クエリ実行部222と初期化クエリ実行部231と登録クエリ実行部241とによって実行される処理である。
ステップS1611において、取得クエリ実行部222は、取得クエリ生成部221から取得クエリを受信する。
具体的には、取得クエリ実行部222は、取得クエリが記憶された領域を示す情報を取得クエリ生成部221から受信し、受信した情報が示す領域から取得クエリを取得する。
ステップS1612において、取得クエリ実行部222は、複製元データベース111に対して取得クエリを実行する。
ステップS1613において、取得クエリ実行部222は、複製元データベース111から複製データを受信し、受信した複製データを記憶部291に記憶する。
ステップS1621において、初期化クエリ実行部231は、初期化クエリの要求を初期化クエリ生成部232へ送信する。
ステップS1622において、初期化クエリ実行部231は、初期化クエリ生成部232から初期化クエリを受信する。
具体的には、初期化クエリ実行部231は、初期化クエリが記憶された領域を示す情報を初期化クエリ生成部232から受信する。
ステップS1623において、初期化クエリ実行部231は、複製先データベース121に対して初期化クエリを実行することによって、複製先データベース121を初期化する。
ステップS1631において、登録クエリ実行部241は、登録クエリの要求を登録クエリ生成部242へ送信する。
ステップS1632において、登録クエリ実行部241は、登録クエリ生成部242から登録クエリを受信する。
具体的には、登録クエリ実行部241は、登録クエリが記憶された領域を示す情報を登録クエリ生成部242から受信し、受信した情報が示す領域から登録クエリを取得する。
ステップS1633において、登録クエリ実行部241は、複製先データベース121に対して登録クエリを実行することによって、複製データを複製先データベース121に登録する。
ステップS1634において、登録クエリ実行部241は、完了通知をユーザ101へ送信することによって、複製の完了をユーザ101に知らせる。
図16に基づいて、グラフ検索(S122)を説明する。
グラフ検索(S122)は、範囲クエリに従ってデータ処理グラフ300を検索することによってデータ処理グラフ300から範囲情報を取得する処理である。
範囲クエリは、テーブル名、時点およびユーザ名等の基準情報を含んでいる。基準情報であるテーブル名を基準テーブル名といい、基準情報である時点を基準時点という。
ステップS1221において、グラフ検索部212は、範囲クエリから基準テーブル名を抽出し、基準テーブル名で識別されるテーブルを基準テーブルに決定する。
ステップS1222において、グラフ検索部212は、基準テーブルの投入リンクが有るか判定する。基準テーブルの投入リンクは、基準テーブルのテーブルノード301に接続されている投入リンクである。
つまり、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301をデータ処理グラフ300から選択し、基準テーブルのテーブルノード301に接続されている投入リンクが有るか判定する。
基準テーブルの投入リンクが有る場合、処理はステップS1223に進む。
基準テーブルの投入リンクが無い場合、処理はステップS1225に進む。
ステップS1223において、グラフ検索部212は、範囲クエリから基準時点を抽出する。
次に、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から投入リンクとカラム名リンクとを順に辿ってデータ範囲ノード304を選択する。つまり、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から投入リンクを辿って出力情報ノード302を選択し、選択した出力情報ノード302からカラム名リンクを辿ってデータ範囲ノード304を選択する。
そして、グラフ検索部212は、選択したデータ範囲ノード304に基準時点を設定する。
ループ開始からループ終了までの処理(S1224)は、基準テーブルの投入リンク毎に実行される。
ステップS1224において、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から投入リンクと出力リンクと入力リンクと取得リンクとを順に辿ってテーブルノード301を選択する。つまり、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から投入リンクを辿って出力情報ノード302を選択し、選択した出力情報ノード302から出力リンクを辿ってプログラムノード305を選択する。さらに、グラフ検索部212は、選択したプログラムノード305から入力リンクを辿って入力情報ノード303を選択し、選択した入力情報ノード303から取得リンクを辿ってテーブルノード301を選択する。
そして、グラフ検索部212は、選択したテーブルノード301が示すテーブルを元の基準テーブルに代えて基準テーブルに決定する。
例えば、テーブルAが基準テーブルであり、テーブルAのテーブルノード301に第1投入リンクと第2投入リンクとが接続されているものとする。グラフ検索部212は、第1投入リンクから辿ってテーブルBのテーブルノード301を選択して、第2投入リンクから辿ってテーブルCのテーブルノード301を選択したものとする。この場合、グラフ検索部212は、テーブルAに代えてテーブルBとテーブルCとを基準テーブルに決定する。
ステップS1221またはステップS1224によって1つ以上の基準テーブルが最終的に決定される。
最終的に決定された1つ以上の基準テーブルのそれぞれは、先頭テーブルである。
先頭テーブルは、一連の複製元プログラムのうちの先頭の複製元プログラムに入力されるデータが含まれるテーブルである。
一連の複製元プログラムは、順に実行される複数の複製元プログラムである。
先頭の複製元プログラムは、初めに実行される複製元プログラムである。
ステップS1225において、グラフ検索部212は、基準テーブル毎に複製範囲を決定する。複製範囲は、複製されるデータの範囲である。
グラフ検索部212は、基準テーブル毎に複製範囲を以下の手順で決定する。
まず、グラフ検索部212は、基準テーブル(先頭テーブル)のテーブルノード301から取得リンクとカラム名リンクとを順に辿って、データ範囲ノード304(対象のデータ範囲ノード)を選択する。つまり、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から取得リンクを辿って入力情報ノード303を選択し、選択した入力情報ノード303からカラム名リンクを辿ってデータ範囲ノード304を選択する。
そして、グラフ検索部212は、選択したデータ範囲ノード304が示すデータ範囲に基づいて、複製範囲を決定する。
具体的には、グラフ検索部212は、複製範囲を以下のように決定する。
まず、グラフ検索部212は、選択したデータ範囲ノード304から基準時点とデータ範囲とを取得する。データ範囲は相対期間および対象時間帯である。
次に、グラフ検索部212は、基準時点と相対期間(データ範囲)とを用いて、対象時点を算出する。対象時点は、基準時点から相対期間が経過した時点である。
そして、グラフ検索部212は、対象時点と対象時間帯(データ範囲)とを複製範囲に決定する。
図17に基づいて、複製範囲を決定する具体例を説明する。
まず、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から取得リンクを辿って、入力情報ノード303を選択する。入力情報ノード303には、第1カラム名リンクと第2カラム名リンクとが接続されている。
第1カラム名リンクは、カラム名「日時」を示すカラム名リンクである。
第2カラム名リンクは、カラム名「取得日」を示すカラム名リンクである。
次に、グラフ検索部212は、第1カラム名リンクを辿って、第1データ範囲ノード304を選択する。さらに、グラフ検索部212は、第2カラム名リンクを辿って、第2データ範囲ノード304を選択する。
次に、グラフ検索部212は、第1データ範囲ノード304から第1基準時点と第1データ範囲(第1相対期間および第1対象時間帯)とを取得する。第1データ範囲ノード304において、「T」が第1基準時点であり、「−1」が第1相対期間であり、「00:00〜23:59」が第1対象時間帯である。「−1」は1日前を意味する。
さらに、グラフ検索部212は、第2データ範囲ノード304から第2基準時点と第2データ範囲(第2相対期間および第2対象時間帯)とを取得する。第2データ範囲ノード304において、「T」が第2基準時点であり、「−2」が第2相対期間であり、「12:00」が第2対象時間帯である。「−2」は2日前を意味する。
次に、グラフ検索部212は、第1基準時点「T」と第1相対期間「−1」とを用いて、第1対象時点を算出する。第1基準時点「T」が2017年1月16日である場合、第1対象時点は2017年1月15日である。
さらに、グラフ検索部212は、第2基準時点「T」と第2相対期間「−2」とを用いて、第2対象時点を算出する。第2基準時点「T」が2017年1月16日である場合、第2対象時点は2017年1月14日である。
そして、グラフ検索部212は、第1対象時点と第1対象時間帯とを第1複製範囲に決定する。さらに、グラフ検索部212は、第2対象時点と第2対象時間帯とを第2複製範囲に決定する。
第1複製範囲は、カラム名「日時」に対する複製範囲である。
第2複製範囲は、カラム名「取得日」に対する複製範囲である。
図18に基づいて、基準テーブルと複製データとの関係を説明する。
カラム名「日時」に対する複製範囲において、対象時点は2017年1月15日であり、対象時間帯は0時0分から23時59分である。また、カラム名「取得日」に対する複製範囲において、対象時点は2017年1月16日であり、対象時間帯は12時0分である。この場合、図18に示す複製データが得られる。
つまり、基準テーブルに含まれるデータのうち、2017年1月15日の0時0分から23時59分までの「日時」と2017年1月16日の12時0分の「取得日」とを含むデータが、複製データに該当する。
図16に戻り、ステップS1226を説明する。
ステップS1226において、グラフ検索部212は、基準テーブル毎に基準テーブル名と複製範囲とを範囲情報に設定する。
***実施の形態1の効果***
データ処理グラフ300が用いられるため、出力の検討および出力の評価に必要なデータの検索が可能である。その結果、最小限のデータがコピーされ、運用環境システムにかかる負荷が最小限になる。
また、運用環境システムの仕様が変更されても、データ処理グラフ300を変更すれば、データベースのコピーが行える。つまり、運用環境システムの仕様が変更されても、データ複製装置200を作成し直すことなく、データベースのコピーが行える。したがって、運用環境システムの仕様が変更された場合に必要な作業時間を短縮することができる。
実施の形態2.
任意の複製元プログラムに対する入力データを複製する形態について、主に実施の形態1と異なる点を図19および図21に基づいて説明する。
***構成の説明***
図19に基づいて、プロセッサ901の機能構成を説明する。
プロセッサ901は、さらに、プログラム選択部260として機能する。
データ複製プログラムは、さらに、プログラム選択部260としてコンピュータを機能させる。
***動作の説明***
図20に基づいて、グラフ検索(S122)を説明する。
ステップS1221からステップS1223は、実施の形態1で説明した通りである。
ループ開始からループ終了までの処理(S1227)は、基準テーブルの投入リンク毎に実行される。
ステップS1227において、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から投入リンクと出力リンクと入力リンクと取得リンクとを順に辿ってテーブルノード301を選択する。つまり、グラフ検索部212は、基準テーブルのテーブルノード301から投入リンクを辿って出力情報ノード302を選択し、選択した出力情報ノード302から出力リンクを辿ってプログラムノード305を選択する。さらに、グラフ検索部212は、選択したプログラムノード305から入力リンクを辿って入力情報ノード303を選択し、選択した入力情報ノード303から取得リンクを辿ってテーブルノード301を選択する。
そして、グラフ検索部212は、選択したテーブルノード301が示すテーブルを元の基準テーブルに加えて基準テーブルに決定する。
例えば、テーブルAが基準テーブルであり、テーブルAのテーブルノード301に第1投入リンクと第2投入リンクとが接続されているものとする。グラフ検索部212は、第1投入リンクから辿ってテーブルBのテーブルノード301を選択して、第2投入リンクから辿ってテーブルCのテーブルノード301を選択したものとする。この場合、グラフ検索部212は、テーブルAに加えてテーブルBとテーブルCとを基準テーブルに決定する。
ステップS1221またはステップS1227によって1つ以上の基準テーブルが最終的に決定される。
最終的に決定された1つ以上の基準テーブルは、一連の複製元プログラムに対応する一連の複製元テーブルである。
つまり、一連の複製元プログラムを構成する複製元プログラム毎に、複製元プログラムに入力されるデータが含まれるテーブルが基準テーブルに決定される。
ステップS1225およびステップS1226は、実施の形態1で説明した通りである。
つまり、基準テーブル毎に基準テーブル名と複製範囲とを示す範囲情報が生成される。
したがって、一連の複製元プログラムを構成する複製元プログラム毎に基準テーブル名と複製範囲とを示す範囲情報が生成される。
図21に基づいて、データ複製方法の処理(5)を説明する。
処理(5)は、処理(1)の後、処理(2)の前に実行される。
処理(5)において、プログラム選択部260は、一連の複製元プログラムから対象の複製元プログラムを選択する。
具体的には、対象の複製元プログラムは以下のように選択される。
まず、プログラム選択部260は、プログラム情報を出力する。プログラム情報は、一連の複製元プログラムを示す情報である。プログラム情報の具体例は、処理(1)で得られた範囲情報である。出力されたプログラム情報は、ユーザ101に開示される。例えば、プログラム情報はディスプレイに表示される。
次に、ユーザ101は、プログラム情報に基づいて、一連の複製元プログラムから対象の複製元プログラムを選択する。
次に、ユーザ101は、選択情報をデータ複製装置200に入力する。選択情報は、対象の複製元プログラムを示す情報である。
そして、プログラム選択部260は、入力された選択情報を受け付けて記憶部291に記憶する。
処理(5)の後、処理(2)から処理(4)が実行される。
処理(2)(図7参照)において、決定制御部211から取得クエリ生成部221に入力される範囲情報は、対象の複製元プログラム用の範囲情報である。
処理(4)(図9参照)において、決定制御部211から登録クエリ生成部242に応答される範囲情報は、対象の複製元プログラム用の範囲情報である。
具体的には、決定制御部211は、処理(5)で得られた選択情報を参照して対象の複製元プログラムを特定し、処理(1)で得られた範囲情報から対象の複製元プログラム用の情報(基準テーブル名および複製範囲)を選択する。選択される情報が対象の複製元プログラム用の範囲情報である。そして、決定制御部211は、対象の複製元プログラム用の範囲情報を取得クエリ生成部221に入力し、対象の複製元プログラム用の範囲情報を登録クエリ生成部242に応答する。
その結果、処理(2)において対象の複製元プログラム用の複製データが複製元データベース111から取得され、処理(4)において対象の複製元プログラム用の複製データが複製先データベース121に登録される。
***実施の形態2の効果***
複製元プログラム毎に複製範囲が決定される。そのため、任意の複製元プログラムを解析するために必要なデータを複製し、任意の複製元プログラムを解析することが可能となる。
実施の形態3.
範囲情報に変更を加える形態について、主に実施の形態1と異なる点を図22および図23に基づいて説明する。
***構成の説明***
図22に基づいて、プロセッサ901の機能構成を説明する。
プロセッサ901は、さらに、範囲編集部270として機能する。
データ複製プログラムは、さらに、範囲編集部270としてコンピュータを機能させる。
***動作の説明***
図23に基づいて、データ複製方法の処理(6)を説明する。
処理(6)は、処理(1)の後、処理(2)の前に実行される。
処理(6)において、範囲編集部270は、複製範囲を編集する。
具体的には、複製範囲は以下のように編集される。
まず、範囲編集部270は、範囲情報(基準テーブル名および複製範囲)を出力する。出力された範囲情報はユーザ101に開示される。例えば、範囲情報はディスプレイに表示される。
次に、ユーザ101は、範囲情報を編集する。
次に、ユーザ101は、編集後の範囲情報をデータ複製装置200に入力する。
そして、範囲編集部270は、編集後の範囲情報を受け付けて記憶部291に記憶する。
処理(6)の後、編集後の範囲情報を用いて処理(2)から処理(4)が実行される。
***実施の形態3の効果***
ユーザ101が範囲情報を任意に変更することができる。そのため、ユーザ101が解析に必要と判断したデータも複製することができる。
***他の構成***
実施の形態3は、実施の形態2と組み合わせてもよい。
つまり、データ複製装置200は、プログラム選択部260と範囲編集部270とを備えてもよい。
実施の形態4.
複製元プログラムに対する入出力データの形態について、主に実施の形態1と異なる点を説明する。
実施の形態1では、複製元プログラムに対する入出力データが具体的には時系列データである旨を説明した。
但し、複製元プログラムに対する入出力データは、時系列データ以外のデータであってもよい。その場合、複製範囲は、複製されるデータの日時以外の範囲である。
例えば、複製元プログラムに対する入出力データは、距離データであってもよい。距離データは距離を含んだデータである。例えば、距離データは、地理的範囲を示す距離を含む。距離データに対する複製範囲は、複製されるデータに含まれる距離の範囲である。
実施の形態におけるデータ複製方法は、時系列データ以外のデータを扱う複製元システムに対して適用することができる。例えば、実施の形態におけるデータ複製方法は、複製元プログラムで使用されるデータが地理的範囲に基づいて決定されるシステムに適用することができる。
***実施の形態の補足***
データ複製装置200は、複数のコンピュータで構成されてもよい。
例えば、データ複製装置200は、範囲決定部210として機能するコンピュータと、データ取得部220として機能するコンピュータと、初期化部230として機能するコンピュータと、データ登録部240として機能するコンピュータとの4台のコンピュータで構成されてもよい。
図24に基づいて、データ複製装置200のハードウェア構成を説明する。
データ複製装置200は処理回路990を備える。
処理回路990は、範囲決定部210とデータ取得部220と初期化部230とデータ登録部240と記憶部291とを実現するハードウェアである。
処理回路990は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリ902に格納されるプログラムを実行するプロセッサ901であってもよい。
処理回路990が専用のハードウェアである場合、処理回路990は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
データ複製装置200は、処理回路990を代替する複数の処理回路を備えてもよい。複数の処理回路は、処理回路990の役割を分担する。
データ複製装置200の機能について、一部が専用のハードウェアで実現されて、残りがソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。
このように、処理回路990はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本発明の技術的範囲を制限することを意図するものではない。実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。フローチャート等を用いて説明した手順は、適宜に変更してもよい。
100 データ複製システム、101 ユーザ、110 複製元システム、111 複製元データベース、120 複製先システム、121 複製先データベース、200 データ複製装置、210 範囲決定部、211 決定制御部、212 グラフ検索部、220 データ取得部、221 取得クエリ生成部、222 取得クエリ実行部、230 初期化部、231 初期化クエリ実行部、232 初期化クエリ生成部、240 データ登録部、241 登録クエリ実行部、242 登録クエリ生成部、250 クエリ実行部、260 プログラム選択部、270 範囲編集部、291 記憶部、292 通信部、300 データ処理グラフ、301 テーブルノード、302 出力情報ノード、303 入力情報ノード、304 データ範囲ノード、305 プログラムノード、901 プロセッサ、902 メモリ、903 補助記憶装置、904 通信インタフェース、990 処理回路。
図18に基づいて、基準テーブルと複製データとの関係を説明する。
カラム名「日時」に対する複製範囲において、対象時点は2017年1月15日であり、対象時間帯は0時0分から23時59分である。また、カラム名「取得日」に対する複製範囲において、対象時点は2017年1月1日であり、対象時間帯は12時0分である。この場合、図18に示す複製データが得られる。
つまり、基準テーブルに含まれるデータのうち、2017年1月15日の0時0分から23時59分までの「日時」と2017年1月1日の12時0分の「取得日」とを含むデータが、複製データに該当する。

Claims (10)

  1. 複製元システムに含まれる複製元プログラムに対する入出力データの情報を示すデータ処理グラフを用いて、前記複製元システムから複製先システムに複製されるデータの範囲である複製範囲を決定する範囲決定部と、
    前記複製範囲に対応する複製データを前記複製元システムから取得するデータ取得部と、
    前記複製データを前記複製先システムに登録するデータ登録部と
    を備えるデータ複製装置。
  2. 前記データ処理グラフは、
    前記複製元プログラムを示すプログラムノードと、
    前記複製元プログラムに対する入出力データのうちの入力データの情報を示す入力情報ノードと、
    前記複製元プログラムに対する入出力データのうちの出力データの情報を示す出力情報ノードと、
    前記複製元プログラムに対する入出力データのデータ範囲を示すデータ範囲ノードと、
    前記複製元システムに含まれる複製元テーブルを示すテーブルノードと、
    前記プログラムノードと前記入力情報ノードと前記出力情報ノードと前記データ範囲ノードと前記テーブルノードとのそれぞれを繋ぐリンクとを有する
    請求項1に記載のデータ複製装置。
  3. 前記範囲決定部は、基準テーブルのテーブルノードから各リンクを辿って対象のデータ範囲ノードを選択し、前記対象のデータ範囲ノードが示すデータ範囲に基づいて前記複製範囲を決定する
    請求項2に記載のデータ複製装置。
  4. 前記範囲決定部は、前記基準テーブルのテーブルノードから各リンクを辿って先頭テーブルのテーブルノードを選択し、前記先頭テーブルのテーブルノードから各リンクを辿って前記対象のデータ範囲ノードを選択する
    請求項3に記載のデータ複製装置。
  5. 前記範囲決定部は、前記基準テーブルのテーブルノードから各リンクを辿って新たな基準テーブルのテーブルノードを選択し、基準テーブル毎に基準テーブルのテーブルノードから各リンクを辿って基準テーブル毎に対象のデータ範囲ノードを選択する
    請求項3に記載のデータ複製装置。
  6. 前記データ複製装置は、対象の複製元プログラムを選択するプログラム選択部を備え、
    前記範囲決定部は、基準テーブル毎に前記複製範囲を決定し、前記対象の複製元プログラム用の複製範囲を選択し、
    前記データ取得部は、前記対象の複製元プログラム用の複製範囲に対応するデータを前記複製データとして取得する
    請求項5に記載のデータ複製装置。
  7. 前記データ複製装置は、前記複製範囲を編集する範囲編集部を備え、
    前記データ取得部は、編集後の複製範囲のデータを前記複製データとして取得する
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のデータ複製装置。
  8. 前記入出力データは、時系列データであり、
    前記複製範囲は、複製されるデータの日時の範囲である
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のデータ複製装置。
  9. 前記入出力データは、時系列データ以外のデータであり、
    前記複製範囲は、複製されるデータの日時以外の範囲である
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のデータ複製装置。
  10. 複製元システムに含まれる複製元プログラムに対する入出力データの情報を示すデータ処理グラフを用いて、前記複製元システムから複製先システムに複製されるデータの範囲である複製範囲を決定する範囲決定処理と、
    前記複製範囲に対応する複製データを前記複製元システムから取得するデータ取得処理と、
    前記複製データを前記複製先システムに登録するデータ登録処理と
    をコンピュータに実行させるためのデータ複製プログラム。
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