JPWO2018203394A1 - 取付金具 - Google Patents

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Abstract

本発明の取付金具1は、太陽光発電パネル6の外周を取り囲むフレーム61の一部(裏側フランジ部611)を挟持することによって、太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に取り付けるものである。取付金具1は、締結部材2と、桟材71に嵌合する嵌合溝31と締結部材2が挿通される貫通孔32とが設けられたクランプ部材3と、フレーム61の一部611をクランプ部材3との間で挟持するフレーム当接部51と締結部材2が挿通されて螺合する締結孔53とが設けられたクランプナット部材5と、を備えている。本発明の取付金具1によれば、クランプ部材3の嵌合部31を桟材71に嵌合させ、クランプナット部材5を太陽光発電パネル6側に配置し、当該クランプナット部材5のフレーム当接部51とクランプ部材3とによって太陽光発電パネル6のフレーム61裏側のフランジ部611を挟持させることができるため、例えば営農型ソーラーのような背の高い架台7へ太陽光発電パネル6を取り付ける際に、太陽光発電パネル6側からではなく架台7の桟材71側から締結部材2を挿通させて締結する作業を行うことができ、作業効率を向上させることができる。

Description

本発明は、太陽光発電パネルを太陽光発電パネル設置用架台に取り付ける際に用いられる取付金具に関する。
多くの太陽光発電パネルは、複数枚配列したセルを樹脂や強化ガラスなどで挟み、外周を金属製のフレーム枠で補強した構造となっており、地盤に打設された支持杭の上部に井桁状に組まれた桟材を連結した構造からなる太陽光発電パネル設置用架台に取り付けて使用される。一般にフレーム枠の裏側(セルが配列されている集光面の逆側)は、安定的に架台の桟材上に載置できるように内側に向かってフランジを有するように形成されている。
このような太陽光発電パネルを太陽光発電パネル設置用架台に取り付ける際には、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、太陽光発電パネルのフレーム枠を架台の桟材に向かって上方から押さえ付けるように固定するクランプ固定式の取付金具が一般的に用いられている。
特開2011―134847号公報 特開2016―178848号公報
従来のクランプ固定式の取付金具は、クランプ部材、クランプナット部材及び締結ボルトから構成され、桟材の真上に位置させて用いることを前提とした構造になっている。すなわち、従来の取付金具は、クランプナット部材を桟材の上面中央軸上に設けられた溝に係合させ、太陽光発電パネルのフレーム枠を上側から押さえ付けるようにクランプ部材を配置し、締結ボルトをパネル上方からクランプ部材の貫通孔及びクランプナット部材の締結孔に挿通させることにより、太陽光発電パネルを架台の桟材に固定する構造となっているが、このような取付金具を用いた固定方法では必然的に太陽光発電パネル側から作業を行う必要があるため、架台の桟材側から取り付け作業をすることができない。そのため、例えば営農型ソーラーのような背の高い架台へ太陽光発電パネルを取り付ける際には高い足場を組む等する必要が生じてしまい、取り付け作業の効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、太陽光発電パネルを太陽光発電パネル設置用架台に取り付ける際の作業性に優れた取付金具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、太陽光発電パネルの外周を取り囲むフレームの一部(裏側フランジ部)を挟持することによって、前記太陽光発電パネルを架台の桟材に取り付ける取付金具であって、締結部材と、前記桟材に当接する桟材当接部と前記締結部材が挿通される貫通孔とが設けられたクランプ部材と、前記フレームの一部を前記クランプ部材との間で挟持するフレーム当接部と前記締結部材が挿通されて螺合する締結孔とが設けられたクランプナット部材と、を備えていることを特徴とする取付金具を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、クランプ部材の桟材当接部を桟材に当接させ、クランプナット部材を太陽光発電パネル側に配置し、当該クランプナット部材のフレーム当接部とクランプ部材とによって太陽光発電パネルのフレーム裏側のフランジ部を挟持させることができるため、例えば営農型ソーラーのような背の高い架台へ太陽光発電パネルを取り付ける際に、太陽光発電パネル側からではなく架台の桟材側から締結部材を挿通させて締結する作業を行うことができ、作業効率を向上させることができる。
上記発明(発明1)においては、前記クランプ部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記桟材当接部がその一辺に沿って設けられているとともに、前記クランプナット部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記フレーム当接部がその一辺に沿って設けられており、前記桟材当接部の設けられている前記クランプ部材の一辺と前記フレーム当接部の設けられている前記クランプナット部材の一辺とが平面視において直交するように、前記クランプ部材と前記クランプナット部材とが前記締結部材によって締結されることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明2)によれば、架台の桟材と太陽光発電パネルのフレームとを交差させるように配置した状態で、クランプ部材を桟材に対してピンポイントではなく幅のある領域で当接させることができるとともに、クランプナット部材をフレームに対してピンポイントではなく幅のある領域として当接させてフレームを挟持することができるため、太陽光発電パネルを架台に安定的に取り付けることができる。
なお、上記発明(発明1)においては、前記クランプナット部材の形状を問わず、前記クランプ部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記桟材当接部がその一辺に沿って設けられているだけでもよい(発明3)。また、上記発明(発明1)においては、前記クランプ部材の形状を問わず、前記クランプナット部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記フレーム当接部がその一辺に沿って設けられているだけでもよい(発明4)。上記発明(発明3)によれば、架台の桟材と太陽光発電パネルのフレームとを交差させるように配置した状態で、クランプ部材を桟材に対してピンポイントではなく幅のある領域で当接させることができ、上記発明(発明4)によれば、クランプナット部材をフレームに対してピンポイントではなく幅のある領域として当接させてフレームを挟持することができるため、いずれにせよ太陽光発電パネルを架台に安定的に取り付けることができる。
上記発明(発明1〜4)においては、前記フレーム当接部が、前記フレームに当接する第1当接部と、該第1当接部から所定の距離を隔てて前記フレームに当接する第2当接部と、前記第1当接部及び前記第2当接部の間に位置していて前記フレームに当接しない非当接部と、を備えていることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明5)によれば、クランプナット部材が第1当接部及び第2当接部の物理的に離れた二箇所でフレームに当接することにより、クランプナット部材がフレームに当接するときの摩擦抵抗が増加するため、取付金具の耐荷重を大きくすることができる。
上記発明(発明5)においては、前記第1当接部と前記第2当接部との間に凹陥部が凹設されていることにより前記非当接部が形成されていることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明6)によれば、非当接部を凹陥部として凹設することにより量産性向上に伴う製造コストの低減及び軽量化を図ることができるとともに、凹陥部の存在によって取付時にクランプナット部材の向きを間違えることもなくなる。
上記発明(発明6)においては、前記クランプ部材と前記クランプナット部材との間に挟設されたアースプレートを更に備え、前記アースプレートの一部を折曲して形成された係合部が前記凹陥部に係合していることが好ましい(発明7)。
上記発明(発明7)によれば、アースプレートに形成された係合部が凹陥部に係合していることにより、締結部材を軸とした回転方向にクランプナット部材がずれることを防止することができる。
上記発明(発明7)においては、前記アースプレートの一部を折曲して形成された係止部が前記クランプ部材の端部に係止されていることが好ましい(発明8)。
上記発明(発明8)によれば、アースプレートがクランプ部材の端部に係止されていることにより、アースプレートのクランプ部材に対する動きが制限され、その結果、締結部材を軸とした回転方向にクランプナット部材がずれることをより効果的に防止することができる。
上記発明(発明1〜8)においては、前記クランプナット部材が平面視対称形状をなしていることが好ましい(発明9)。
上記発明(発明9)によれば、クランプナット部材の向きを気にすることなく取付作業を行うことができる。
本発明に係る取付金具によれば、クランプ部材の桟材当接部を桟材に当接させ、クランプナット部材を太陽光発電パネル側に配置し、当該クランプナット部材のフレーム当接部とクランプ部材とによってフレームを挟持させることができるため、例えば営農型ソーラーのような背の高い架台へ太陽光発電パネルを取り付ける際に、太陽光発電パネル側からではなく架台の桟材側から締結部材を挿通させて締結する作業を行うことができ、作業効率を向上させることができる。このように、本発明に係る取付金具は、太陽光発電パネルを太陽光発電パネル設置用架台に取り付ける際の作業性に極めて優れている。
本発明の一実施形態に係る取付金具の構造を示す説明図である。 同実施形態に係るクランプナット部材の構造を示す説明図であり、(a)は背面斜視図、(b)は背面図である。 同実施形態に係る取付金具を用いて架台の桟材に太陽光発電パネルを取り付けた状態を示す説明図であり、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は桟材の切断面直交方向から見た断面図、(c)はフレームの切断面直交方向から見た断面図である。 クランプナット部材の摩擦抵抗試験に用いたテストピースの形状を示す説明図である。 クランプナット部材の摩擦抵抗試験の結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。本発明の一実施形態に係る取付金具1は、太陽光発電パネル6の外周を取り囲むフレーム61の裏側フランジ部611を挟持することによって、太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に取り付けるものであり、図1に示すように、ボルト2(本発明の締結部材の一例)、クランプ部材3、アースプレート4、クランプナット部材5から構成されている。
ボルト2はステンレス鋼製のいわゆるフランジ付六角ボルトであり、外周面にネジ山が形成された円柱形状の軸部21と、六角柱形状の頭部22と、軸部21と頭部22との間に形成された円板形のつば23とが一体となった構造を有している。
クランプ部材3は平面視略矩形状のプレート形状を有しており、架台7の桟材71に嵌合する嵌合溝31(本発明の桟材当接部の一例)がその一辺に沿って設けられている。また、クランプ部材3の平面視中央付近にはボルト2が挿通される正円形の貫通孔32が設けられている。本実施形態においては、クランプ部材3はアルミニウム合金製であるがこれに限られるものではなく、太陽光発電パネルの架台への取付金具としての使用に十分な強度や耐久性等が確保できれば、ステンレス鋼等他の金属製であってもよい。
クランプナット部材5は、図1及び2に示すように、平面視略矩形状のプレート形状を有しており、太陽光発電パネル6のフレーム61の裏側フランジ部611をクランプ部材3との間で挟持するフレーム当接部51a及びフレーム当接部51bがその一辺に沿って設けられている。また、フレーム当接部51a及びフレーム当接部51bが設けられている辺に対向する辺に沿ってフレーム当接部51c及びフレーム当接部51dが設けられており、クランプナット部材5の平面視中央にはボルト2が挿通されて螺合する締結孔53が設けられている。締結孔53の内周面にはボルト2の軸部21外周面に形成されているネジ山に対応する形状のネジ山が形成されている。本実施形態においては、クランプナット部材5はアルミニウム合金製であるがこれに限られるものではなく、太陽光発電パネルの架台への取付金具としての使用に十分な強度や耐久性等が確保できれば、ステンレス鋼等他の金属製であってもよい。
図2(b)に示すように、フレーム当接部51aとフレーム当接部51bとは所定の距離dを隔ててクランプナット部材5の長辺に沿って設けられており、フレーム当接部51a及びフレーム当接部51bの間には凹陥部52aが平面視において凹字形状となるように凹設されている。同様に、フレーム当接部51cとフレーム当接部51dとは所定の距離dを隔ててクランプナット部材5のもう一方の長辺(フレーム当接部51a及びフレーム当接部51bが設けられている辺に対向する辺)に沿って設けられており、フレーム当接部51c及びフレーム当接部51dの間には凹陥部52bが平面視において凹字形状となるように凹設されている。このように凹設された凹陥部52a及び凹陥部52bは本発明の非当接部の一例であり、フレーム61の裏側フランジ部611には当接しない。
本実施形態に係るクランプナット部材5は、以上説明したような形状を有するため、図2(b)に示すように、平面視において締結孔53の中心を通る短辺に平行な直線を軸として左右対称の形状になっており、かつ締結孔53の中心を通る長辺に平行な直線を軸として上下対称の形状になっている。このように平面視対称形状とすることにより、取付金具1を用いて太陽光発電パネル6を架台7へ取り付ける際に、作業者がクランプナット部材5の向きを気にすることなく取付作業を行うことができる。
アースプレート4は導電性を有する金属薄板を型抜・折曲加工して製造され、クランプ部材3とクランプナット部材5との間に挟設される。アースプレート4の材質は導電性を有する金属であればよく、加工容易性や耐候性も考慮して鉄合金材料、めっき鋼板、ステンレス材料等を用いることが望ましい。
アースプレート4は矩形平板状の基部41を有し、基部41の端部にはクランプナット部材5の凹陥部52a又は凹陥部52bに係合する係合部44が、基部41の端部を折曲して形成されている。また、係合部44の形成された端部に対向する基部41のもう一つの端部にはクランプ部材3の側端面に係止される係止部45が、基部41の端部を折曲して形成されている。
アースプレート4の基部41には、ボルト2が挿通される正円形の貫通孔42が設けられている。貫通孔42は、係合部44をクランプナット部材5の凹陥部52a又は凹陥部52bに係合させ、係止部45をクランプ部材3の側端面に係止させて、アースプレート4をクランプ部材3とクランプナット部材5との間に挟設した際に、クランプ部材3の貫通孔32及びクランプナット部材5の締結孔53と重なるような位置に配置されている。
アースプレート4の基部41において、貫通孔42と係止部45の間には、立ち上がり部43aと立ち上がり部43bとが平面視において対向するように配置されている。立ち上がり部43a及び立ち上がり部43bは、それぞれアースプレート4の基部41の一部をアースプレート4の上面からクランプナット部材5側に立ち上げて形成されており、各立ち上がり部43a,43bは四辺形状の立ち上がりベース部及び複数の三角形状の尖端部とから構成されている。本実施形態に係る取付金具1を用いて太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に取り付ける際、立ち上がり部43a及び立ち上がり部43bが太陽光発電パネル6のフレーム61の裏側フランジ部611に押し付けられてフレーム61表面の絶縁層を傷つけることにより、太陽光発電パネル6とアースプレート4とが導通する。
本実施形態に係る取付金具1は、アースプレート4をクランプ部材3とクランプナット部材5との間に挟設し、係合部44をクランプナット部材5の凹陥部52a又は凹陥部52bに係合させ、係止部45をクランプ部材3の側端面に係止させて、ボルト2をクランプ部材3の貫通孔32及びアースプレート4の貫通孔42に挿通させてクランプナット部材5の締結孔53に螺合させることにより、太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に取り付けるために用いることができる。このようにクランプ部材3とクランプナット部材5とがボルト2によって締結されるとき、嵌合溝31の設けられているクランプ部材3の一辺と、フレーム当接部51a及びフレーム当接部51b(あるいはフレーム当接部51c及びフレーム当接部51d)の設けられているクランプナット部材5の一辺とが、平面視において直交する構造になっている。これにより、本実施形態の取付金具1は、架台7の桟材71と太陽光発電パネル6のフレーム61とを交差させるように配置した状態で、その交差位置を取付位置として用いることに適した形状となっている。
以上説明した取付金具1を用いて太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に取り付ける方法を、図3を参照しながら説明する。
太陽光発電パネル6は、複数枚配列したセルを樹脂や強化ガラスなどで挟み、外周をアルミニウム合金製のフレーム61で補強した構造となっている。このフレーム61は、美観の劣化を防止するために表面に絶縁性のアルマイト処理が施されている。フレーム61の裏側(セルが配列されている集光面62の逆側)には、図3(c)に示すように、安定的に架台7の桟材71上に載置できるように内側に向かって延設されたフランジ形状の裏側フランジ部611が形成されている。
架台7は、地盤に打設された支持杭の上部に井桁状に組まれた桟材71を連結した構造からなり、井桁状に組まれた桟材71のうち、上側に位置する上桟と呼ばれる桟材71の上面に太陽光発電パネル6が取り付けられる。
図3(a)に示すように、架台7の桟材71の上面に太陽光発電パネル6を載置し、太陽光発電パネル6の外周を取り囲むフレーム61と架台7の桟材71とが交差する位置が取付金具1を用いる取付位置となる。
まず、図3(b)に示すように、桟材71の上部において外側に向かって延設されたフランジ部711の先端の返し部712に、クランプ部材3の嵌合溝31を嵌合させることにより、クランプ部材3を桟材71に噛み合わせる。
この状態でクランプナット部材5を、図3(c)に示すように、フレーム当接部51a及びフレーム当接部51b(あるいはフレーム当接部51c及びフレーム当接部51d)がフレーム61の下側フランジ部611の上面に当接するように、かつ下側フランジ部611がクランプナット部材5とアースプレート4との間に挟まるように配置し、ボルト2を仮締めする。このとき、アースプレート4は、アースプレート4の立ち上がり部43a,43bが下側フランジ部611の下面に当接するような向きで、クランプ部材3とクランプナット部材5との間に狭設されている。
太陽光発電パネル6の複数個所を桟材71に取り付ける場合は、各取付位置において同様の作業を行い、複数の取付金具1を用いて太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に仮締め状態で取り付ける。
全ての取付金具1を仮締めしたら、順番に一つずつ所定のトルクでボルト2を締め付けて、太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に固定していく。このとき、下側フランジ部611の下面に当接しているアースプレート4の立ち上がり部43a,43bが下側フランジ部611に押し付けられていくことにより絶縁性アルマイト層を傷つけ、架台7に取り付けられる複数の太陽光発電パネル6同士を導通する。
以上説明したように、本実施形態においては、クランプ部材3の嵌合溝31を桟材71に嵌合させ、クランプナット部材5を太陽光発電パネル6側に配置し、クランプナット部材5のフレーム当接部51a及びフレーム当接部51b(あるいはフレーム当接部51c及びフレーム当接部51d)とクランプ部材3とによって太陽光発電パネル6のフレーム61の裏側フランジ部611を挟持させている。このような取付金具1を用いれば、例えば営農型ソーラーのような背の高い架台7へ太陽光発電パネル6を取り付ける際に、太陽光発電パネル6側からではなく架台7の桟材71側からボルト2を挿通させて締結する作業を行うことができるため、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態においては、クランプ部材3が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、嵌合溝31がその一辺に沿って設けられているとともに、クランプナット部材5が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、フレーム当接部51a及びフレーム当接部51b(あるいはフレーム当接部51c及びフレーム当接部51d)がその一辺に沿って設けられている。そのため、クランプ部材3を桟材71に対してピンポイントではなく幅のある領域で嵌合させることができるとともに、クランプナット部材5をフレーム61に対してピンポイントではなく幅のある領域として当接させてフレームを挟持することができるため、太陽光発電パネル6を架台7に安定的に取り付けることができる。
一方、本実施形態においては、クランプナット部材5が、一つの辺において、フレーム当接部51a(またはフレーム当接部51c)と、当該フレーム当接部から所定の距離dを隔てたフレーム当接部51b(またはフレーム当接部51d)という2つのフレーム当接部を有しており、2つのフレーム当接部の間にはフレーム61に当接しない非当接部が存在している。このような構成のクランプナット部材5とすることにより、クランプナット部材5が物理的に離れた二箇所でフレームに当接することになるため、クランプナット部材5がフレーム61に当接するときの摩擦抵抗が増加するため、取付金具1の耐荷重を大きくすることができる。
特に本実施形態においては、クランプナット部材5がその中央に締結孔53を有しており、フレーム当接部51a及びフレーム当接部51b(あるいはフレーム当接部51c及びフレーム当接部51d)はクランプナット部材5の長辺の両端部に設けられている。このように締結孔53からフレーム当接部51aまでの距離と、締結孔53からフレーム当接部51bまでの距離とが同一となっていることにより、取付金具1を締め付けたときにクランプナット部材5とフレーム61との間の摩擦抵抗が非常に大きくなるものと考えられる。
実際に、図4に示すような4つのテストピース(長辺が60mm、短辺が50mm)をクランプナット部材として用いた取付金具1によって桟材71にフレーム61を取り付け、そのフレーム61に対して長さ方向に荷重を掛けて摩擦抵抗試験を行った。テストピースPはフレーム当接部をクランプナット部材の長辺に沿って直線状に1つだけ設けたもの、テストピースPは2つのフレーム当接部間の距離dを20mmとしたもの、テストピースPは距離dを30mmとしたもの、テストピースPは距離dを40mmとしたものである。
すると、フレーム当接部をクランプナット部材の長辺に沿って直線状に1つだけ設けた場合(テストピースP)でも実用に足る十分な摩擦抵抗が得られるものの、フレーム当接部を本実施形態に係るクランプナット部材5のように、1つの長辺において、フレーム当接部を所定の距離dを隔てて2つ設けた場合(テストピースP、テストピースP、テストピースP)の方が、摩擦抵抗がより大きくなることが確認された。摩擦抵抗試験の結果を図5に示す。
また、この摩擦抵抗試験の結果からは、クランプナット部材5の長辺Xを60mm、短辺Yを50mmとした場合に、2つのフレーム当接部間の距離dを30mmとし、フレーム当接部51a及びフレーム当接部51b(あるいはフレーム当接部51c及びフレーム当接部51d)をそれぞれ15mmとして設けた場合に、極めて摩擦抵抗が大きくなることが確認された。
なお、本実施形態においては、フレーム当接部51aとフレーム当接部51bとの間(またはフレーム当接部51cとフレーム当接部51dとの間)に凹陥部52a(または凹陥部52b)を凹設していることにより量産性向上に伴う製造コストの低減及び軽量化を図ることができるとともに、凹陥部52a(または凹陥部52b)の存在によって取付時にクランプナット部材の向きを間違えることもなくなる。
この凹陥部52a(または凹陥部52b)を設けていることにより、アースプレート4に形成された係合部44が凹陥部52a(または凹陥部52b)に係合し、ボルト2を軸とした回転方向にクランプナット部材5がずれることを防止することができる。また、アースプレート4の係止部45がクランプ部材3の側端面に係止されていることにより、アースプレート4のクランプ部材3に対する動きが制限され、その結果、ボルト2を軸とした回転方向にクランプナット部材5がずれることをより効果的に防止することができる。
取付金具1はフレーム61の裏側フランジ部611を利用して太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に取り付けるため、本実施形態においては、取付位置には最大2つの取付金具1を用いることができる。具体的には、取付金具1が用いられている位置に加え、図3(a)に示すように、桟材71の反対側の「A」で示す位置にも取付金具1を用いることができる。このように2つの取付金具1を用いて太陽光発電パネル6を架台7の桟材71に取り付けることにより、取り付け強度を高めることができるため、積雪などの高荷重や強風に対する耐久性を高めることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上記実施形態においては、クランプ部材を桟材に当接させる桟材当接部を溝形状の嵌合溝31として形成しているが、これに限られるものではなく、桟材71の形状に合わせて適切な形状とすることができる。例えば、桟材の上部のフランジ部がその先端に反し部を有しておらず、平坦な形状である場合には、クランプ部材の桟材当接部を桟材に嵌合しない平坦な形状とすることができる。
また、アースプレート4を用いずに他の部材を用いて導通することもでき、アースプレート4の形状も取付金具1全体の形状に応じて適宜変更することができる。
本発明に係る取付金具は、太陽光発電パネルを太陽光発電パネル設置用架台に取り付ける際の作業性向上に極めて有効である。
1 取付金具
2 ボルト(締結部材)
21 軸部
22 頭部
23 つば
3 クランプ部材
31 嵌合溝(桟材当接部)
32 貫通孔
4 アースプレート
41 基部
42 貫通孔
43a,43b 立ち上がり部
44 係合部
45 係止部
5 クランプナット部材
51a,51b,51c,51d フレーム当接部
52a,52b 凹陥部
53 締結孔
6 太陽光発電パネル
61 フレーム
7 架台
71 桟材

Claims (9)

  1. 太陽光発電パネルの外周を取り囲むフレームの一部(裏側フランジ部)を挟持することによって、前記太陽光発電パネルを架台の桟材に取り付ける取付金具であって、
    締結部材と、
    前記桟材に当接する桟材当接部と前記締結部材が挿通される貫通孔とが設けられたクランプ部材と、
    前記フレームの一部を前記クランプ部材との間で挟持するフレーム当接部と前記締結部材が挿通されて螺合する締結孔とが設けられたクランプナット部材と、を備えていることを特徴とする取付金具。
  2. 前記クランプ部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記桟材当接部がその一辺に沿って設けられているとともに、前記クランプナット部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記フレーム当接部がその一辺に沿って設けられており、
    前記桟材当接部の設けられている前記クランプ部材の一辺と前記フレーム当接部の設けられている前記クランプナット部材の一辺とが平面視において直交するように、前記クランプ部材と前記クランプナット部材とが前記締結部材によって締結されることを特徴とする請求項1に記載の取付金具。
  3. 前記クランプ部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記桟材当接部がその一辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の取付金具。
  4. 前記クランプナット部材が平面視略矩形状のプレート形状を有しており、前記フレーム当接部がその一辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は3に記載の取付金具。
  5. 前記フレーム当接部が、
    前記フレームに当接する第1当接部と、
    該第1当接部から所定の距離を隔てて前記フレームに当接する第2当接部と、
    前記第1当接部及び前記第2当接部の間に位置していて前記フレームに当接しない非当接部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の取付金具。
  6. 前記第1当接部と前記第2当接部との間に凹陥部が凹設されていることにより前記非当接部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の取付金具。
  7. 前記クランプ部材と前記クランプナット部材との間に挟設されたアースプレートを更に備え、
    前記アースプレートの一部を折曲して形成された係合部が前記凹陥部に係合していることを特徴とする請求項6に記載の取付金具。
  8. 前記アースプレートの一部を折曲して形成された係止部が前記クランプ部材の端部に係止されていることを特徴とする請求項7に記載の取付金具。
  9. 前記クランプナット部材が平面視対称形状をなしていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の取付金具。
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