JPWO2018186119A1 - シリンジ - Google Patents

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Abstract

注射針の中から空気が押し出されたか否かを確認するにあたり注射針の中から押し出される流体の量を抑える。シリンジは、シリンダ20と注射針22と針もと24と注射針カバー26とプランジャーロッド28とを備える。針もと24は、シリンダ20の内部と注射針22の内部とを連通させる。注射針カバー26は、折り畳まれた状態から伸ばされると注射針22を包囲する。注射針カバー26は注射針包囲部を備える。注射針包囲部は、針もと24に対面しこれを覆う部分に、外側から針もと24が識別可能なように少なくとも一つの切欠130を有する。

Description

本発明は、シリンジに関する。
[発明の背景]
特許文献1は、注射針に対して伸長可能な安全な注射針カバーを開示する。この注射針カバーは、複数の部分間ヒンジによって直列に連結された複数の剛体部分からなる。これらの剛体部分は注射針の周りに配置され、医療行為を行なっている間は互いに折り畳まれる。これらの剛体部分は医療行為が終わると伸長される。伸長された注射針カバーは注射針を保護のため格納する。
特許文献2は、注射針カバーを開示する。この注射針カバーは、ベース部と、ベースヒンジと、接続箇所嵌入空間形成部と、連結ヒンジと、注射針包囲部とを備える。ベース部は、注射針突出面に注射針を取り囲むように固定される。注射針突出面とは、シリンジのうち注射針がシリンダから突出する面のことである。そのシリンジは、シリンダとシリンダから突出する注射針とを備えるものである。ベースヒンジはベース部に設けられるヒンジである。接続箇所嵌入空間形成部は、ベース軸を中心に回るようベースヒンジを介してベース部に接続される。ベース軸は注射針の中心軸と直交する軸である。接続箇所嵌入空間形成部は、ベース軸を回転中心とするモーメントを受けるためのモーメント受け部を有する。接続箇所嵌入空間形成部は、シリンダに対する注射針の接続個所が嵌まるための空間を形成する。連結ヒンジは、接続箇所嵌入空間形成部に設けられるヒンジである。注射針包囲部は連結軸を中心に回るよう連結ヒンジを介して接続箇所嵌入空間形成部に接続される。連結軸とはベース軸に平行な軸のことである。注射針包囲部が、ベース側壁部の対と、筒部と、先端側壁部の対と、注射針接触部とを有している。ベース側壁部の対は、注射針の一部が嵌まるためのベース側軸状空間を形成する。筒部は、ベース側壁部の対に連なる。筒部は、ベース側軸状空間と連通する筒内空間を形成する。先端側壁部の対は、筒部に連なる。先端側壁部の対は、注射針の先端部が嵌まるための先端側軸状空間を筒内空間と連通するよう形成する。先端側壁部の対は、ベース側軸状空間と先端側軸状空間とが一列に並ぶよう筒部から見てベース側壁部の対とは反対側に配置される。注射針接触部は、ベースヒンジが開くと注射針に接触する位置に配置される。この位置は、ベース側軸状空間と筒内空間とのうちいずれかにある。注射針接触部は、受力部と、連結部とを有している。受力部は、注射針に接触すると注射針から力を受ける。連結部は、ベース側壁部の対および筒部のいずれかと受力部とを連結する。受力部は、容易滑走部を有する。容易滑走部は、注射針隣接領域に配置される。注射針隣接領域は、ベース側軸状空間と先端側軸状空間とに注射針が嵌まった後に注射針に対向する部分よりも先端側軸状空間側の領域である。容易滑走部は、次に述べられるエッジが注射針に沿って滑る場合に比べて注射針に沿って容易に滑る。そのエッジは、連結部の表面と静摩擦係数が等しく注射針と交差する。
特許文献3は、安全シールド装置を開示する。この安全シールド装置は、安全シールドを備える。安全シールドは遠位端および近位端を有する遠位部と、遠位端および近位端を有する近位部と、保持部材とを含む。遠位部の近位端は、近位部の遠位端に旋回可能に接続される。保持部材は、近位部の近位端に旋回可能に固定される。保持部材は開口部を含む。開口部は、医療用針装置のノーズの周りに摺動自在に受けられるような大きさとされる。保持部材が開口部を含むのは、医療用針装置に支持された針を保護するために、安全シールドの遠位部および近位部が、格納された位置から前進位置に手動で移動できるようにするためである。
特許文献4は、安全装置を開示する。この安全装置は、医療針を再アクセス可能にシールドするためのものである。この安全装置は、医療針アセンブリーと、医療用シールドと、ガイドとを備える。医療針アセンブリーは中空の内腔カニューレを備える。内腔カニューレはハブに固定される。内腔カニューレは医療針を形成するように尖端に設けられた尖ったチップを有する。
特表2001−515767号 国際公開第2016/098861号パンフレット 特表2009−535105号 特表2003−514596号
特許文献1乃至特許文献4に開示された発明には、注射針の中から空気が押し出されたか否かを確認するにあたり注射針の中から多くの流体が押し出されてしまうという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものである。本発明の目的は、注射針の中から空気が押し出されたか否かを確認するにあたり注射針の中から押し出される流体の量を抑え得るシリンジを提供することにある。
本発明者らは、上記問題点に対して鋭意検討した結果、シリンジに収容される流体が注射針の中に進入したことを早期に視認できれば注射針の中から押し出される流体の量を抑え得ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次の通りである。
第1の発明は、
流体が収容されるシリンダと、
前記流体を排出する注射針と、
前記シリンダへ前記注射針を接続し、かつ、前記シリンダの内部と前記注射針の内部とを連通させる針もとと、
前記シリンダに取り付けられ、折り畳まれた状態から伸ばされると前記注射針を包囲する注射針カバーとを備え、
前記シリンダが、
前記流体が収容される収容空間を形成する外筒と、
前記外筒の一端から突出するよう設けられ、前記針もとが接続され、かつ、前記注射針の内部と前記収容空間とを連通させる連通路を形成する筒先とを有しており、
前記注射針カバーが、
前記筒先を取り囲むように固定されるベース部と、
前記ベース部に設けられるヒンジであるベースヒンジと、
前記注射針カバーが折り畳まれた状態において前記針もとに貫通されて前記ベース部に対向し、前記注射針カバーが伸ばされると前記注射針を包囲する注射針包囲部と、
前記注射針の中心軸と直交する軸であるベース軸を中心に回るよう前記ベースヒンジを介して前記ベース部に接続され、前記注射針包囲部が嵌まるための空間を形成する嵌入空間形成部と、
前記嵌入空間形成部に、前記注射針包囲部を、前記ベース軸に平行な軸である連結軸を中心に可動なように接続する連結ヒンジと、
前記注射針包囲部が前記ベース部に対向する状態で前記ベース部と前記注射針包囲部とを連結する対向連結部とを備えるシリンジであって、
前記針もとが透明または半透明であり、
前記注射針包囲部が、前記注射針カバーが折り畳まれた状態において前記ベース部と前記注射針包囲部とが前記対向連結部により連結されているときに、前記注射針包囲部の前記針もとに対面しこれを覆う部分に、外側から前記針もとが識別可能なように少なくとも一つの切欠を有することを特徴とする。
シリンダは外筒を有する。外筒は収容空間を形成する。収容空間には流体が収容される。シリンダは筒先も有する。筒先は外筒の一端から突出するよう設けられる。筒先には針もとが接続される。筒先は連通路を形成する。連通路は注射針の内部と収容空間とを連通させる。針もとはシリンダの内部と注射針の内部とを連通させる。これにより、シリンダに収容される流体は注射針を介して排出可能となる。注射針カバーのベース部は筒先を取り囲むように固定される。ベース部にはベースヒンジが設けられる。嵌入空間形成部はベースヒンジを介してベース軸を中心に回るようベース部に接続される。嵌入空間形成部は注射針包囲部が嵌まるための空間を形成する。注射針包囲部は連結軸を中心に回るよう連結ヒンジを介して嵌入空間形成部に接続される。対向連結部は注射針包囲部がベース部に対向する状態でベース部と注射針包囲部とを連結する。針もとが透明または半透明である。注射針包囲部が有する切欠は、注射針カバーが折り畳まれた状態においてベース部と注射針包囲部とが対向連結部により連結されているときに、外側から針もとを識別可能にする。これにより、ベース部と注射針包囲部とが対向連結部により連結されているときに透明または半透明な針もとの内部の連通路の中を外側から識別可能である。針もとの内部の連通路の中を外側から識別可能なので、シリンジに収容される流体が注射針の中に進入したことを早期に視認できる。それを早期に視認できるので、その流体を押し出すための動作を早期に停止できる。その動作を早期に停止できるので、注射針の中から押し出される流体の量を抑え得る。その結果、注射針の中から空気が押し出されたか否かを確認するにあたり注射針の中から押し出される流体の量を抑え得る。
第2の発明は、第1の発明の構成に加えて、
前記切欠が、
ともに単一の前記切欠を形成し、互いに対向する切欠内側壁部の対と、
前記切欠内側壁部の対の間に配置され、かつ、前記切欠内側壁部の対に続く弧状底部とを有することを特徴とする。
注射針包囲部の切欠は、弧状底部を有する。弧状底部は、切欠内側壁部の対の間に配置される。弧状底部は、切欠内側壁部の対に続く。切欠が弧状底部を有していると、切欠の開口が狭まる方向の力を注射針包囲部が受けるとき、切欠の底部が直線状である場合に比べ、応力集中が生じ難くなる。応力集中が生じ難くなると、その分、注射針包囲部は大きな力に耐えることができる。
第3の発明は、第2の発明の構成に加えて、
前記注射針の中心軸と直交する方向についての前記切欠内側壁部の対の間隔の最小値が、前記注射針の中心軸と直交する方向についての前記弧状底部の開口幅の最大値以上であることを特徴とする。
次に述べられている方向についての切欠内側壁部の対の間隔の最小値が、その方向についての弧状底部の開口幅の最大値以上であると、前者の最小値が後者の最大値未満である場合に比べ、針もとが切欠の縁に遮られる可能性が低くなる。その方向とは、注射針カバーが折り畳まれた状態においてベース部と注射針包囲部とが対向連結部により連結されているときの注射針の中心軸と直交する方向である。針もとが切欠の縁に遮られる可能性が低くなると、そうでない場合に比べ、流体が注射針の中に進入したか否かをより容易に視認できる。
第4の発明は、第1の発明の構成に加えて、
前記切欠が、
ともに単一の前記切欠を形成し、互いに対向する切欠内側壁部の対と、
前記切欠内側壁部の対の間に配置され、前記切欠内側壁部のいずれかの縁から見た深さが深くなるよう傾斜する線状底部とを有しており、
前記線状底部は、前記注射針包囲部が前記ベース部に対向する状態で前記ベース部と前記注射針包囲部とが前記対向連結部により連結されているときに前記注射針の中心軸と直交する方向へ沿う平面を有することを特徴とする。
線状底部が有する平面が、注射針包囲部がベース部に対向する状態でベース部と注射針包囲部とが対向連結部により連結されているときに注射針の中心軸と直交する方向へ沿うと、注射針の中心軸に対して直交ではなく傾斜している場合に比べ、線状底部の両端附近によって針もとが遮られる可能性が低くなる。針もとが遮られる可能性が低くなると、そうでない場合に比べ、流体が注射針の中に進入したか否かをより容易に視認できる。
本発明によれば、注射針の中から空気が押し出されたか否かを確認するにあたり注射針の中から押し出される流体の量を抑え得る。
本発明の第1実施形態にかかるシリンジを示す図である。 本発明の第1実施形態にかかるシリンジにおいて注射針カバーが注射針を包囲している状況を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる注射針カバーの外観図である。 本発明の第1実施形態にかかる注射針包囲部の斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる注射針カバーの拡大された側面図である。 本発明の第1実施形態にかかる注射針カバーの動作直前の状況を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる注射針カバーの動作中の状況を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるシリンジを示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる注射針包囲部の拡大された側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1実施形態>
[シリンジの構成の説明]
図1は、本実施形態にかかるシリンジを示す図である。図2は、本実施形態にかかるシリンジにおいて注射針カバー26が注射針22を包囲している状況を示す図である。本実施形態にかかるシリンジは、シリンダ20と、注射針22と、針もと24と、注射針カバー26と、プランジャーロッド28と、円筒状カバー30とを備える。シリンダ20には流体が収容される。その流体の例には液体がある。液体の例には医薬がある。注射針22はシリンダ20内の流体を排出する。針もと24は、シリンダ20へ注射針22を接続する。針もと24は、シリンダ20の内部と注射針22の内部とを連通させる。注射針カバー26は、シリンダ20に取り付けられる。注射針カバー26は、折り畳まれた状態から図2に示されるように伸ばされると注射針22を包囲する。それまでに、円筒状カバー30は取り外されている。プランジャーロッド28は、シリンダ20内に挿入される。プランジャーロッド28の図示されない一端がシリンダ20内を進むにつれ、シリンダ20内の流体特に液体は押し出される。円筒状カバー30は、注射針カバー26が図1に示されるように折り畳まれた状態のとき、注射針22を覆う。
[シリンダの構成の説明]
図1と図2とに示されているように、シリンダ20は、外筒34と、筒先36とを有している。外筒34は収容空間200を形成する。その収容空間200には上述された流体が収容される。筒先36は外筒34の一端から突出するよう設けられる。筒先36には針もと24が接続される。筒先36は連通路210を形成する。この連通路210は、注射針22の内部と収容空間200とを連通させる。
[注射針カバーの構成の説明]
図3は、本発明の実施形態にかかる注射針カバー26の外観図である。図3(A)は本実施形態にかかる注射針カバー26の平面図である。図3(B)は本実施形態にかかる注射針カバー26の正面図である。図3(C)は本実施形態にかかる注射針カバー26の底面図である。本実施形態にかかる注射針カバー26は図3に基づいて説明される。本実施形態にかかる注射針カバー26は合成樹脂(例えばポリプロピレン(PP))製である。本実施形態にかかる注射針カバー26は、ベース部40と、ベースヒンジ42の対と、嵌入空間形成部44と、連結ヒンジ46の対と、注射針包囲部48と、対向連結部50の対とを備える。本実施形態の場合、これらは一体となっている。
本実施形態の場合、ベース部40は両端からリブ60が突出した円環状である。本実施形態の場合、ベース部40のうちシリンダ20の筒先36に対向する滑らかな側面とその筒先36とは溶着によって一体となっている。本実施形態の場合、その溶着は、前者が後者に押し付けられながら回転させられることで実現される。これにより、ベース部40は筒先36に固定される。ベース部40は、筒先36を取り囲むように固定される。図3(C)に示されるように、ベース部40は、保持部62も有する。保持部62には対向連結部50が連結される。
ベースヒンジ42は、ベース部40に設けられるヒンジである。本実施形態の場合、ベースヒンジ42は、ベース部40両端のリブ60に連なっている。
嵌入空間形成部44は、ベースヒンジ42を介してベース部40に接続される。これにより、嵌入空間形成部44はベース軸72を中心に回る。ベース軸72は、ベースヒンジ42を貫通し、かつ、注射針カバー26の中心軸70(この中心軸70はベース部40の中央を貫通する)と直交する。嵌入空間形成部44は空間を形成する。本実施形態の場合、その空間には、針もと24と注射針包囲部48とが嵌まる。嵌入空間形成部44は、アーム部80の対と、モーメント受け部82とを有する。アーム部80はベースヒンジ42とモーメント受け部82とを接続する。アーム部80の対は互いに異なるベースヒンジ42に連なる。モーメント受け部82は、ベース軸72を回転中心とするモーメントを受ける。
連結ヒンジ46は、嵌入空間形成部44に、モーメント受け部82を介して設けられるヒンジである。
注射針包囲部48は、連結ヒンジ46の対を介して嵌入空間形成部44に接続される。注射針包囲部48は、連結軸74を中心に回る。連結軸74は、連結ヒンジ46を貫通し、かつ、ベース軸72に平行である。
本実施形態の場合、対向連結部50の形状は爪状である。対向連結部50は、嵌入空間形成部44によって形成される空間を貫通して、ベース部40の保持部62に引っ掛かる。これにより、注射針包囲部48がベース部40に対向する状態でベース部40と注射針包囲部48とが対向連結部50により連結されることとなる。その結果、本実施形態にかかる注射針カバー26は図1に示された形態となる。もちろん、対向連結部50は、保持部62から外れることができる。
図4は、本発明の実施形態にかかる注射針包囲部48の斜視図である。本実施形態にかかる注射針包囲部48は図4に基づいて説明される。本実施形態にかかる注射針包囲部48は、ベース側壁部90の対と、筒部92と、先端側壁部94の対と、注射針接触部96と、引掛部98と、針先端固定部100とを有している。
ベース側壁部90の対は互いに対向するように配置される。ベース側壁部90それぞれから対向連結部50が突出している。ベース側壁部90の対の間の空間がベース側軸状空間110である。これによりベース側壁部90の対はベース側軸状空間110を形成することとなる。ベース側軸状空間110には注射針22の一部が嵌まる。
筒部92は、ベース側壁部90の対に連なる。筒部92は筒内空間120を形成する。筒部92の内周面に取り囲まれた空間が筒内空間120である。図4から明らかなように、筒内空間120はベース側軸状空間110と連通する。筒部92には切欠130の対が設けられている。
先端側壁部94の対は互いに対向するように配置される。先端側壁部94の対は筒部92に連なる。先端側壁部94の対の間の空間が先端側軸状空間140である。これにより、先端側壁部94の対は先端側軸状空間140を形成することとなる。先端側軸状空間140には注射針22の先端部が嵌まる。先端側軸状空間140は筒内空間120と連通する。先端側壁部94の対は、筒部92から見てベース側壁部90の対とは反対側に配置される。先端側壁部94の対は、ベース側軸状空間110と先端側軸状空間140とが一列に並ぶように配置される。
本実施形態の場合、注射針接触部96は、ベース側軸状空間110のうち筒内空間120との境界となる位置に配置される。
引掛部98は、ベース側軸状空間110内に突出する。針先端固定部100は、先端側壁部94の一方から先端側軸状空間140内に突出する。引掛部98および針先端固定部100は、ベース側軸状空間110と先端側軸状空間140とに注射針22が嵌まる際に、その注射針22に引掛かる。
図5は本実施形態にかかる注射針カバー26の拡大された側面図である。図5に基づいて注射針包囲部48に設けられる切欠130の構成が説明される。切欠130は、切欠内側壁部150の対と、弧状底部152とを有する。
図5から明らかな通り、切欠内側壁部150の対は互いに対向する切欠130の内壁部である。これら切欠内側壁部150の対はともに単一の切欠130を形成するものである。弧状底部152は切欠内側壁部150の対の間に配置される。弧状底部152は、切欠内側壁部150の対に続く。すなわち、弧状底部152の一端は、切欠内側壁部150の対の一方に直接つながる。弧状底部152の他端は、切欠内側壁部150の対の他方に直接つながる。切欠130が弧状底部152を有するので、切欠130の底の形状は弧状となっている。本実施形態においては、次に述べられる場合、注射針22の中心軸と直交する方向についての切欠内側壁部150の対の間隔の最小値は、その方向についての弧状底部152の開口幅の最大値以上となっている。その場合とは、注射針包囲部48がベース部40に対向する状態でベース部40と注射針包囲部48とが対向連結部50により連結されている場合である。本実施形態における切欠130の場合、上述された要件を満たすよう、切欠内側壁部150の対の間隔は弧状底部152に近づくにつれて窄まる。切欠内側壁部150の端は弧状底部152の端に滑らかに連なる。
[使用方法の説明]
図6は、本実施形態にかかる注射針カバー26の動作直前の状況を示す図である。図7は、本実施形態にかかる注射針カバー26の動作中の状況を示す図である。この図において、注射針カバー26の一部は切り欠かれている。本実施形態にかかる注射針カバー26の動作は、図6及び図7に基づいて説明される。
まずユーザは自らの手に持ったシリンジから円筒状カバー30を引き抜く。円筒状カバー30が引き抜かれると、ユーザはプランジャーロッド28を押す。これに伴い、シリンダ20内の液体が針もと24に押し出される。
ユーザは、プランジャーロッド28を押す間、針もと24を見てもよい。本実施形態の場合、針もと24は透明である。針もと24が透明なので、その中を流れる液体を見ることができる。針もと24の中を液体が通過する際、ユーザが注射針22の先端を見ていると、その先端から液体が出た瞬間に、ユーザはプランジャーロッド28を押すことを止めることができる。このようにしてシリンジ内の空気がシリンジ外に押し出され、注射針22の先端にまで液体が到達したことを確認したのち、ユーザはシリンジ内の液体を患者に注射する。その注射の具体的な手順は周知である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返されない。
シリンジの使用が終了すると、ユーザは、シリンジのシリンダ20を手で握る。このとき、ユーザは、図6に示されるように、ユーザ自身の親指170をモーメント受け部82に軽く当てる。親指170がモーメント受け部82に当たると、ユーザは、その親指170でモーメント受け部82を注射針22と平行な方向へ押す。
モーメント受け部82が押されることに伴い、保持部62に引っ掛かっていた対向連結部50が保持部62から外れる。対向連結部50が保持部62から外れると、ベースヒンジ42自身の弾性力および連結ヒンジ46自身の弾性力により、折り畳まれていた注射針カバー26は自ずと延びる。ベースヒンジ42および連結ヒンジ46は開く。これに伴い、図7に示されるように、注射針接触部96が針もと24に接触する。この際、ユーザは、その親指170でモーメント受け部82を注射針22と平行な方向へ押し続けている。モーメント受け部82が押され続けていることに伴い、注射針接触部96が針もと24に沿って移動する。
そのまま注射針接触部96が針もと24に沿って移動すると、注射針22はまず先端側軸状空間140内に嵌まる。先端側軸状空間140内に嵌まった注射針22の先端部分は針先端固定部100に引っ掛かる。その後、注射針22はベース側軸状空間110内に嵌まる。ベース側軸状空間110内に嵌まった注射針22は引掛部98に引っ掛かる。引掛部98が注射針22の先端部分に引っ掛かった際の振動がユーザの手に伝わると、ユーザはモーメント受け部82を押すことを止める。この際、注射針カバー26は図2に示されるように注射針22を保護している。注射針カバー26によって注射針22が保護されると、ユーザは、注射針カバー26ごとシリンジを廃棄する。
[本実施形態にかかるシリンジの効果の説明]
本実施形態の場合、針もと24が透明である。注射針包囲部48が有する切欠130は、注射針カバー26が折り畳まれた状態においてベース部40と注射針包囲部48とが対向連結部50により連結されているときに、外側から針もと24を識別可能にする。これにより、その針もと24の中を外側から識別可能である。針もと24の中を外側から識別可能なので、シリンジに収容される流体が注射針22の中に進入したことを早期に視認できる。それを早期に視認できるので、その流体を押し出すための動作を早期に停止できる。その動作を早期に停止できるので、注射針22の中から押し出される流体の量を抑え得る。その結果、注射針22の中から空気が押し出されたか否かを確認するにあたり注射針22の中から押し出される流体の量を抑え得る。
また、本実施形態の場合、注射針包囲部48の切欠130は、弧状底部152を有する。切欠130が弧状底部152を有していると、切欠130の開口が狭まる方向の力を注射針包囲部48が受けるとき、切欠130の底部が直線状である場合に比べ、応力集中が生じ難くなる。応力集中が生じ難くなると、その分、注射針包囲部48は大きな力に耐えることができる。
また、本実施形態の場合、次に述べられている方向についての切欠内側壁部150の対の間隔の最小値が、その方向についての弧状底部152の開口幅の最大値以上である。これにより、前者の最小値が後者の最大値未満である場合に比べ、針もと24が切欠130の縁に遮られる可能性が低くなる。その方向とは、注射針カバー26が折り畳まれた状態においてベース部40と注射針包囲部48とが対向連結部50により連結されているときの注射針22の中心軸と直交する方向である。針もと24が切欠130の縁に遮られる可能性が低くなると、そうでない場合に比べ、流体が注射針22の中に進入したか否かをより容易に視認できる。
<第2実施形態>
[シリンジの構成の説明]
図8は、本実施形態にかかるシリンジを示す図である。本実施形態にかかるシリンジは、シリンダ20と、注射針22と、針もと24と、注射針カバー326と、プランジャーロッド28と、円筒状カバー30とを備える。注射針カバー326は、シリンダ20に取り付けられる。注射針カバー326は、シリンダ20に取り付けられる。注射針カバー326は、折り畳まれた状態から伸ばされると注射針22を包囲する。それまでに、円筒状カバー30は取り外されている。
図9は、本実施形態にかかる注射針カバー326の拡大された側面図である。図9に基づいて注射針カバー326の構成が説明される。本実施形態にかかる注射針カバー326は合成樹脂(例えばポリプロピレン(PP))製である。本実施形態にかかる注射針カバー326は、ベース部40と、ベースヒンジ42の対と、嵌入空間形成部44と、連結ヒンジ46の対と、注射針包囲部248と、対向連結部50の対とを備える。本実施形態の場合、これらは一体となっている。
注射針包囲部248には切欠330が設けられている。切欠330は、切欠内側壁部350の対と、線状底部352とを有する。
図9から明らかな通り、切欠内側壁部350の対は切欠330の互いに対向する内壁部である。これら切欠内側壁部350の対はともに単一の切欠330を形成するものである。線状底部352は切欠内側壁部350の対の間に配置される。切欠330が線状底部352を有するので、横から見た切欠330の底の形状は線状となっている。注射針包囲部248の一部が切欠かれることにより線状底部352が形成されるので、線状底部352は傾斜する平面370を有する。
本実施形態の場合、平面370の傾斜の角度は、次に述べられる要件を満たす。その要件とは、注射針包囲部248がベース部40に対向する状態でベース部40と注射針包囲部248とが対向連結部50により連結されているときに注射針22の中心軸と直交する方向へ沿うという要件である。図9には、この要件が満たされている状態の注射針カバー326が示されている。
上述された事項以外の事項については、本実施形態にかかるシリンジは、第1実施形態にかかるシリンジと同一である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返されない。
[官能性試験]
図5にかかる本発明の注射針カバーを有するシリンジ(A)と、特許文献2にかかる注射針カバーを有するシリンジ(B)とを、被験者一人あたりそれぞれ25本ずつ用意した。注射針カバー以外のシリンジの構成は(A)(B)ともに同一であり、前記第1実施形態に示されるようなシリンジである。シリンジ(A)、(B)は被験者にランダムに手渡され、各被験者はシリンジ(A)(B)各25本それぞれについて、評価を行なった。
評価項目I:注射針カバーの操作性
被験者は、注射針カバーのモーメント受け部に自身の親指をあて、注射針と平行な方向に押して注射針カバーを伸長させた。操作完了後に、各シリンジについて、操作性を以下のA-Cの三段階で評価した。
A「非常にスムーズに稼動した」
B「少し引っかかりがあったが、最後まで稼動した」
C「強い引っかかりがあり、最後まで稼動しなかった」
各評価段階を獲得したシリンジ数の、総実験数に対する割合を表1に示す。
Figure 2018186119

評価項目II:視認性
シリンジ(A)(B)について、注射針カバーを伸長させる前に、注射針から空気を押し出す動作(エア抜き)を行ない、エア抜き時の針もとの視認性を評価した。この評価は被験者ひとりあたりシリンジ(A)、(B)各2本(準備した各25本/被験者に含まれる)を用いて行なった。これらのシリンジには白色に着色した水が含有されており、プランジャーロッドを押進することでその水が針先方向に移動する。本評価項目においては、被験者全員が、シリンジ(A)のほうがシリンジ(B)よりも、エア抜き時の視認性が良好であると評価した。本評価項目IIに用いられたシリンジは、各々続けて評価項目Iの注射針カバーの操作性評価が行なわれた。
これらの結果から、本発明の注射針カバーは、特許文献2の注射針カバーと同等以上の良好な操作性を有しつつ、エア抜き時の視認性が向上することが示された。
[本実施形態にかかるシリンジの効果の説明]
本実施形態の場合、針もと24が透明である。注射針包囲部248が有する切欠330は、注射針カバー326が折り畳まれた状態においてベース部40と注射針包囲部248とが対向連結部50により連結されているときに、外側から針もと24を識別可能にする。これにより、その針もと24の中を外側から識別可能である。針もと24の中を外側から識別可能なので、シリンジに収容される流体が注射針22の中に進入したことを早期に視認できる。それを早期に視認できるので、その流体を押し出すための動作を早期に停止できる。その動作を早期に停止できるので、注射針22の中から押し出される流体の量を抑え得る。その結果、注射針22の中から空気が押し出されたか否かを確認するにあたり注射針22の中から押し出される流体の量を抑え得る。
また、線状底部352が有する平面370が、次に述べられている要件を満たす場合、その要件を満たさない場合に比べ、線状底部352の両端附近によって針もと24が遮られる可能性が低くなる。その要件とは、注射針包囲部248がベース部40に対向する状態でベース部40と注射針包囲部248とが対向連結部50により連結されているときに線状底部352が有する平面370が注射針22の中心軸と直交する方向へ沿うという要件である。針もと24が遮られる可能性が低くなると、そうでない場合に比べ、流体が注射針22の中に進入したか否かをより容易に視認できる。
[変形例の説明]
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
例えば、切欠の形状は上述したものに限定されない。また、注射針カバーは、合成樹脂製に限定されない。ベース部と、ベースヒンジの対と、嵌入空間形成部と、連結ヒンジの対と、注射針包囲部と、対向連結部の対とは、一体として成形されたものに限定されない。例えば、これらは複数の部品が互いに接続されることによって形成されたものであってもよい。
20…シリンダ
22…注射針
24…針もと
26,326…注射針カバー
28…プランジャーロッド
30…円筒状カバー
34…外筒
36…筒先
40…ベース部
42…ベースヒンジ
44…嵌入空間形成部
46…連結ヒンジ
48,248…注射針包囲部
50…対向連結部
60…リブ
62…保持部
70…中心軸
72…ベース軸
74…連結軸
80…アーム部
82…モーメント受け部
90…ベース側壁部
92…筒部
94…先端側壁部
96…注射針接触部
98…引掛部
100…針先端固定部
110…ベース側軸状空間
120…筒内空間
130,330…切欠
140…先端側軸状空間
150,350…切欠内側壁部
152…弧状底部
170…親指
200…収容空間
210…連通路
352…線状底部
370…平面

Claims (4)

  1. 流体が収容されるシリンダと、
    前記流体を排出する注射針と、
    前記シリンダへ前記注射針を接続し、かつ、前記シリンダの内部と前記注射針の内部とを連通させる針もとと、
    前記シリンダに取り付けられ、折り畳まれた状態から伸ばされると前記注射針を包囲する注射針カバーとを備え、
    前記シリンダが、
    前記流体が収容される収容空間を形成する外筒と、
    前記外筒の一端から突出するよう設けられ、前記針もとが接続され、かつ、前記注射針の内部と前記収容空間とを連通させる連通路を形成する筒先とを有しており、
    前記注射針カバーが、
    前記筒先を取り囲むように固定されるベース部と、
    前記ベース部に設けられるヒンジであるベースヒンジと、
    前記注射針カバーが折り畳まれた状態において前記針もとに貫通されて前記ベース部に対向し、前記注射針カバーが伸ばされると前記注射針を包囲する注射針包囲部と、
    前記注射針の中心軸と直交する軸であるベース軸を中心に回るよう前記ベースヒンジを介して前記ベース部に接続され、前記注射針包囲部が嵌まるための空間を形成する嵌入空間形成部と、
    前記嵌入空間形成部に、前記注射針包囲部を、前記ベース軸に平行な軸である連結軸を中心に可動なように接続する連結ヒンジと、
    前記注射針包囲部が前記ベース部に対向する状態で前記ベース部と前記注射針包囲部とを連結する対向連結部とを備えるシリンジであって、
    前記針もとが透明または半透明であり、
    前記注射針包囲部が、前記注射針カバーが折り畳まれた状態において前記ベース部と前記注射針包囲部とが前記対向連結部により連結されているときに、前記注射針包囲部の前記針もとに対面しこれを覆う部分に、外側から前記針もとが識別可能なように少なくとも一つの切欠を有することを特徴とするシリンジ。
  2. 前記切欠が、
    ともに単一の前記切欠を形成し、互いに対向する切欠内側壁部の対と、
    前記切欠内側壁部の対の間に配置され、かつ、前記切欠内側壁部の対に続く弧状底部とを有することを特徴とする請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記注射針の中心軸と直交する方向についての前記切欠内側壁部の対の間隔の最小値が、前記注射針の中心軸と直交する方向についての前記弧状底部の開口幅の最大値以上であることを特徴とする請求項2に記載のシリンジ。
  4. 前記切欠が、
    ともに単一の前記切欠を形成し、互いに対向する切欠内側壁部の対と、
    前記切欠内側壁部の対の間に配置され、前記切欠内側壁部のいずれかの縁から見た深さが深くなるよう傾斜する線状底部とを有しており、
    前記線状底部は、前記注射針包囲部が前記ベース部に対向する状態で前記ベース部と前記注射針包囲部とが前記対向連結部により連結されているときに前記注射針の中心軸と直交する方向へ沿う平面を有することを特徴とする請求項1に記載のシリンジ。
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